【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、この目的は、屠殺された家禽の胴体部の竜骨の少なくとも一部から胸肉を分離するためのシステムにより達成され、その胴体部は
- 竜骨であって、長手方向と、両方とも概ね竜骨の長手方向に延在する第1の脇および第2の脇とを有する、竜骨と、
- 竜骨の第1の脇に付いている胸肉、および竜骨の第2の脇に付いている胸肉と、を含み、
このシステムは、
- 搬送経路に沿って運搬方向に移動可能である、胴体部を支持するための製品キャリアと、
- 第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレード(40)とを備える一対の胸肉カッターブレードであって、第1の胸肉カッターブレードは、竜骨の長手方向に、竜骨に沿って切り込みを行うことによって竜骨の第1の脇の少なくとも一部から胸肉を分離するように適合され、第2の胸肉カッターブレード(40)は、竜骨の長手方向で竜骨に沿って切り込みを行うことによって竜骨の第2の脇の少なくとも一部から胸肉を分離するように適合され、
製品キャリアは胸肉カッターブレードに関して運搬方向に移動可能であり、
第1および第2の胸肉カッターブレードは、開放位置と閉鎖位置との間を互いに関して移動可能であり、開放位置にある製品キャリアの搬送経路に垂直な方向の第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、閉鎖位置における距離よりも大きく、胸肉カッターブレードは、閉鎖位置に向かって付勢される、一対の胸肉カッターブレードと、
- ブレードアクチュエータであって、付勢力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加して第1および第2の胸肉カッターブレードを閉鎖位置の方に付勢するように適合されている閉鎖アセンブリと、開放力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加して第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に保持するように適合されている開放アセンブリと、を備える、ブレードアクチュエータとを備える。
【0010】
本発明によりシステムによって処理されるべき胴体部は、一般的に、竜骨と胸肉とを含む。竜骨は、長手方向と、概ね竜骨の長手方向に延在する第1の脇と、を有する。胸肉は、竜骨の第1の脇に付いている。
【0011】
竜骨は、第2の脇をさらに有し、この脇も概ね竜骨の長手方向に延在する。それに加えて、胴体部は、竜骨の第2の脇に付いている胸肉を含む。
【0012】
本発明の特別な実施形態において、竜骨の第2の脇に付いている胸肉が存在するということは必要でない。
【0013】
本発明によるシステムで処理され得る胴体部は、たとえば、前半分と胸肉キャップとを含む。
【0014】
本発明によるシステムは、胴体部を支持するための製品キャリアを備える。製品キャリアは、搬送経路に沿って運搬方向に移動可能である。製品キャリアは、たとえば、前半分を支持するように適合されている製品キャリアまたは胸肉キャップを支持するように適合されている製品キャリアであってよい。製品キャリアは、たとえば、頭上コンベヤまたは垂直面内で走行するエンドレスチェーンコンベヤによって搬送部分に沿って搬送され得る。
【0015】
本発明によるシステムは、第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとを備える一対の胸肉カッターブレードをさらに備える。第1の胸肉カッターブレードは、竜骨の第1の脇の少なくとも一部から胸肉を分離するように適合される。これは、竜骨の長手方向で竜骨に沿って切り込みを行うことによって行われる。切り込みの深さは、胸肉が竜骨から分離される程度を決定する。
【0016】
第2の胸肉カッターブレードは、竜骨の第2の脇の少なくとも一部から胸肉を分離するように適合される。これは、竜骨の長手方向で竜骨に沿って切り込みを行うことによって行われる。切り込みの深さは、胸肉が竜骨から分離される程度を決定する。
【0017】
好ましくは、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、製品キャリアの搬送経路の反対側に配置される。
【0018】
製品キャリアは、第1の胸肉カッターブレードに関して運搬方向に移動可能である。胸肉カッターブレードは、製品キャリアの運搬方向に、またはその反対方向に移動できないように任意選択で配置される。代替的に、胸肉カッターブレードは、製品キャリアの運搬方向に、および/またはその反対方向に移動できるように配置され得る。
【0019】
本発明によるシステムにおいて、第1および第2の胸肉カッターブレードは、開放位置と閉鎖位置との間で互いに関して移動可能である。開放位置にある製品キャリアの搬送経路に垂直な方向の、第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、閉鎖位置における距離よりも大きい。胸肉カッターブレードは、閉鎖位置に向かって付勢される。
【0020】
本発明によるシステムは、閉鎖アセンブリおよび開放アセンブリを備える、ブレードアクチュエータをさらに具備する。閉鎖アセンブリは、付勢力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加して、第1および第2の胸肉カッターブレードを閉鎖位置の方に付勢するように適合される。開放アセンブリは、開放力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加して、第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置の方に保持するように適合される。したがって、開放アセンブリは、開放力を印加することによって第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に能動的に保持する。
【0021】
第1および第2の胸肉カッターブレードが開放位置に能動的に保持され得る方法が多数ある。たとえば、付勢力に対抗する力が連続的に印加され得るか、または開放アセンブリは、第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に保持するロックを備え得る。
【0022】
任意選択により、ブレードアクチュエータは、第1および第2の胸肉カッターブレードに同時に作用する。
【0023】
任意選択により、ブレードアクチュエータの開放アセンブリは、第1の部分と第2の部分とを備える。ブレードアクチュエータの開放アセンブリの第1の部分は、開放力を第1の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。開放アセンブリの第2の部分は、開放力を第2の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。
【0024】
任意選択により、ブレードアクチュエータの閉鎖アセンブリは、第1の部分と第2の部分とを備える。ブレードアクチュエータの閉鎖アセンブリの第1の部分は、付勢力を第1の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。閉鎖アセンブリの第2の部分は、付勢力を第2の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。
【0025】
使用の際、最初に、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは開放位置にある。
【0026】
任意選択により、最初に、両方の胸肉カッターブレードは両方とも空の製品キャリアが衝突することなく通り過ぎることができる製品キャリアの搬送経路からそのような一定距離のところに配置される。任意選択により、最初に、両方の胸肉カッターブレードは両方とも本発明によるシステムによって処理されなくともよい製品を運ぶ製品キャリアが衝突することなく通り過ぎることができる製品キャリアの搬送経路からそのような一定距離のところに配置される。
【0027】
可能な一実施形態において、その一対の胸肉カッターブレードは、たとえば、第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離の搬送経路と方向の両方に垂直な方向に、製品キャリアの搬送経路から一定距離のところに最初に配置される。製品キャリアが接近すると、次いで、その一対の胸肉カッターブレードは、この実施形態では、搬送経路の方へ移動され、第1および第2の胸肉カッターブレードが竜骨に沿ってそれぞれの切り込みを行うことができる切断位置に来る。
【0028】
本発明によれば、ブレードアクチュエータの開放アセンブリは、開放力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加して、それらを開放位置に保つ。任意選択により、開放力は、ブレードアクチュエータの閉鎖アセンブリの付勢力に逆らって第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に保つ。
【0029】
胴体部が配置される製品キャリアは、搬送経路に沿ってその一対の胸肉カッターブレードに移動される。
【0030】
次いで、胸肉カッターブレードが開放位置にある間に、製品キャリアは、胴体部をさらに搬送経路に沿って移動させ、竜骨の先端部が第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間を通るようにする。胸肉が分離されるべき竜骨の部分の先端部は、通常、竜骨のこの部分の最も広い、または最も厚い部分である。竜骨は、家禽屠体の胸骨の方を見たときに一般的に先細りになった形状を有し、一般的に最も広い部分は先端部にあり、最も狭い部分は後端にある。竜骨の後端は、軟骨を含む。
【0031】
これが通った後、第1の胸肉カッターブレードは、竜骨の第1の脇の側面上で竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第1の切り込みを行う。第2の胸肉カッターブレードは、竜骨の第2の脇の側面上で竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第2の切り込みを行う。
【0032】
好ましくは、開放位置において、製品キャリアの搬送経路に垂直な方向の、第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、通常予想され得るサイズまたは重量クラスの胴体部が製品キャリア上に存在しているときに、竜骨の先端部--多くの場合に竜骨の最も広いまたは最も厚い部分である--は第1および/または第2の胸肉カッターブレードが竜骨を損傷することなく第1および第2の胸肉カッターブレードを通過することができるような距離である。
【0033】
開放位置にある第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、任意選択により、固定されるように選択され得る。次いで、距離は、通常予想され得るサイズまたは重量クラスを有する胴体部の竜骨の先端部が、これらの胸肉カッターブレードによって損傷することなく第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間を通過することができるように選択される。
【0034】
代替的に、開放位置にある第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、可変であるか、または調整可能であるように選択され得る。たとえば、この距離は、各々特定の重量クラスに対応する多数の所定の値から選択され得るか、または連続する範囲、もしくは限られた個数の所定の値のいずれかから、処理されるべき群れの平均のサイズまたは重量に依存して選択され得る。
【0035】
竜骨の先端部がその一対の胸肉カッターブレードを通過したときに、第1および第2の胸肉カッターブレードは、開放位置から解放される。本発明の文脈において、竜骨の先端部は、竜骨の脇と胸肉カッターブレードとの間の重なりが竜骨の脇に沿って胸肉カッターブレードが誘導されるように十分大きいときに、胸肉カッターブレードを通過しているとみなされる。したがって、重なりは、付勢力により胸肉カッターブレードの一方または両方が竜骨から摺動して離れ、竜骨の前または上の位置に到達することを防ぐ十分な大きさを有していなければならない。これは、胸肉カッターブレードの刃先が竜骨と接触する危険性を低減し、それとともに、骨片が胸肉に入る危険性を低減する。
【0036】
開放位置からの解放は、第1および第2の切り込みの一部が行われた後に生じる。
【0037】
第1および第2の胸肉カッターブレードが開放位置から解放されたときに、第1および第2の胸肉カッターブレードは、付勢力を第1および第2の胸肉カッターブレード上に印加することによって、閉鎖位置に向かって移動することを許される。第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置から解放し、それらが閉鎖位置に向かって移動することを可能にするステップは、たとえば開放アセンブリによって印加される開放力を取り除き、閉鎖アセンブリによって付勢力を印加することによって、または閉鎖アセンブリによって印加される付勢力を開放アセンブリによって印加される開放力を超えるレベルに増大させることによって行われ得る。
【0038】
製品キャリアは胴体部を、竜骨が第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間に移動されるようにさらに搬送経路に沿って移動する。それによって、竜骨の第1の脇に沿った第1の切り込みは、竜骨の後端部の方へ延長され、竜骨の第2の脇に沿った第2の切り込みは、竜骨の後端部の方へ延長される。
【0039】
付勢力は、第1の胸肉カッターブレードを竜骨の第1の脇の方へ押しやるか、またはさらにそれに当てる。同様に、付勢力は、第2の胸肉カッターブレードを竜骨の第2の脇の方へ押しやるか、またはさらにそれに当てる。このようにして、第1の切り込みおよび第2の切り込みは、竜骨の形状に追随するか、または少なくとも一般的に追随する。この結果、知られている方法およびデバイスに比べて、切り込みが行われる領域内の竜骨の背後に肉は比較的少ししか残らないので、歩留まりが増大する。
【0040】
付勢力は、第1および第2の胸肉カッターブレードを閉鎖位置に向かって付勢するが、第1および第2の胸肉カッターブレードが閉鎖位置に完全に到達する必要はない。竜骨の最も狭い部分が、第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離より広い場合、第1および第2の胸肉カッターブレードは閉鎖位置に到達しない。しかしながら、付勢力は、閉鎖位置に向かってそれでも向けられる。
【0041】
この開放位置から解放し、付勢力によって竜骨の脇の方へ圧す前の第1および第2の胸肉カッターブレードを能動的に開放位置に保持する開放アセンブリの使用には、骨片が胸肉に入る危険性が低減され、それでも良好な歩留まりが得られるという利点がある。骨片が肉の中にある危険性が低減されるのは、一方または両方の胸肉カッターブレードと竜骨の幅広の部分との間の衝突の危険性が、第1および第2の胸肉カッターブレードが開放位置にあるときに非常に低いからである。
【0042】
第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に能動的に保持し、次いで閉鎖位置に向かって向けられる付勢力の下でそれらを解放するステップには、また、完全に正しい仕方で製品キャリア上に配置されない(たとえば、正しくセンタリングされない)か、または奇妙な形を有する胴体部が正しく処理されるという利点がある。
【0043】
可能な一実施形態において、付勢力は調整可能であり、および/または制御可能である。
【0044】
可能な一実施形態において、開放位置にある第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、調整可能である。
【0045】
可能な一実施形態において、閉鎖位置にある第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、調整可能である。
【0046】
可能な一実施形態において、搬送経路に垂直な方向に測定された第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離は、ゼロより大きい。したがって、この実施形態では、第1および第2の胸肉カッターブレードが閉鎖位置に完全に届くとしても、これらは互いに触れ合うことはない。
【0047】
第1および第2の胸肉カッターブレードは、好ましくは本発明によるシステムの通常の使用時に、第1および/または第2の胸肉カッターブレードがそれぞれ閉鎖アセンブリの付勢力によって竜骨に圧し付けられたときに竜骨と係合しないように配置されている刃先を有する。
【0048】
可能な一実施形態において、開放アセンブリは、開放力を印加して閉鎖アセンブリの付勢力に対抗するように適合される。この実施形態では、付勢力は常に存在する。開放アセンブリは、付勢力と反対の方向に働き、付勢力より大きい開放力を印加することによって、第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に保持する。
【0049】
可能な一実施形態において、システムは、第1の胸肉カッターブレードおよび/または第2の胸肉カッターブレードが装着されるブレード支持体をさらに備える。この実施形態において、ブレードアクチュエータの少なくとも一部は、ブレード支持体内に配置される。たとえば、ブレード支持体は、付勢力または開放力を胸肉カッターブレードの一方または両方に供給するための1つ以上のバネまたは1つもしくは複数のピストンを収容し得る。
【0050】
この実施形態は、容易に清掃できる、頑丈で洗練された構成をとる。支持体の外面は滑らかであるものとしてよく、多数の別々の部分、たとえばシリンダおよびその制御装置が搭載される必要はない。このようにして、デバイスの汚染が防止され、移動可能部分は外部の影響から遮断される。
【0051】
任意選択により、本発明によるシステムは、第1の胸肉カッターブレードが装着される第1のブレード支持体と、第2の胸肉カッターブレードが装着される第2のブレード支持体と、を備える。任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部は、第1のブレード支持体内に存在し、たとえば、ブレードアクチュエータの一部は開放力または付勢力を第1の胸肉カッターブレードに供給するように適合される。それに加えて、任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくともさらなる一部は、第2のブレード支持体内に存在し、たとえば、ブレードアクチュエータの一部は開放力または付勢力を第2の胸肉カッターブレードに供給するように適合される。
【0052】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、回転可能円形ブレードである。この実施形態において、システムは、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードを回転させるように適合されているブレード駆動装置をさらに備える。ブレード駆動装置は、第1の胸肉カッターブレードを回転させるように適合されている第1のブレード駆動デバイスと、第2の胸肉カッターブレードを回転させるように適合されている第2のブレード駆動デバイスと、を備え得る。
【0053】
この実施形態において、任意選択により、第1の胸肉カッターブレードは、ブレードアクチュエータの少なくとも一部を含む、ブレード支持体上に配置される。ブレード支持体は、この実施形態では、たとえば、第1の胸肉カッターブレードとブレード駆動装置との間に配置される。
【0054】
代替的に、この実施形態において、第2の胸肉カッターブレードは、任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部を含む、ブレード支持体上に配置される。ブレード支持体は、この実施形態では、たとえば、第2の胸肉カッターブレードとブレード駆動装置との間に配置される。
【0055】
この実施形態のさらなる変更形態において、ブレード駆動装置は、第1のブレード駆動デバイスと第2のブレード駆動デバイスとを備える。第1のブレード駆動デバイスは、第1の胸肉カッターブレードを回転させるように適合され、第2のブレード駆動デバイスは、第2の胸肉カッターブレードを回転させるように適合される。それに加えて、この変更形態において、第1の胸肉カッターブレードが装着されている第1のブレード支持体が存在し、さらには第2の胸肉カッターブレードが装着されている第2のブレード支持体も存在する。第1のブレード支持体は、第1のブレード駆動デバイスと第1の胸肉カッターブレードとの間に配置され、第2のブレード支持体は、第2のブレード駆動装置と第2の胸肉カッターブレードとの間に存在する。任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部が、第1および/または第2のブレード支持体内に存在する。
【0056】
回転可能円形ブレードは、竜骨に沿って長手方向の切り込みを行うのに好適である。
【0057】
ブレード支持体内にまたはブレード支持体のうちの1つ内にブレードアクチュエータの少なくとも一部を配置することによって、付勢力および開放力が、それぞれの1つまたは複数の胸肉カッターブレードに近い配置からそれぞれ第1および/または第2の胸肉カッターブレードに印加され得る。この方法では、これらの力の複雑な伝達が不要なので、このことは有利である。
【0058】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは静的ブレードである。この実施形態において、システムはフレームをさらに備える。
【0059】
胸肉カッターブレードは、切断動作を実行するためにブレードの動きがないという意味で静的である。静的ブレードは、開放位置から閉鎖位置に向かって、およびその逆の方向に移動可能である。
【0060】
この実施形態において、任意選択により、第1の胸肉カッターブレードは、ブレードアクチュエータの少なくとも一部を含む、ブレード支持体上に配置される。ブレード支持体は、この実施形態では、たとえば、第1の胸肉カッターブレードとフレームとの間に配置される。
【0061】
代替的に、この実施形態において、第2の胸肉カッターブレードは、任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部を含む、ブレード支持体上に配置される。ブレード支持体は、この実施形態では、たとえば、第2の胸肉カッターブレードとフレームとの間に配置される。
【0062】
この実施形態のさらなる変更形態において、第1の胸肉カッターブレードが装着されている第1のブレード支持体が存在し、さらには第2の胸肉カッターブレードが装着されている第2のブレード支持体も存在する。第1のブレード支持体は、フレームと第1の胸肉カッターブレードとの間に配置され、第2のブレード支持体は、フレームと第2の胸肉カッターブレードとの間に存在する。任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部が、第1および/または第2のブレード支持体内に存在する。
【0063】
ブレード支持体またはブレード支持体のうちの1つにおけるブレードアクチュエータの少なくとも一部を配置することによって、付勢力および開放力が、それぞれの1つ以上の胸肉カッターブレードに近い配置からそれぞれ第1および/または第2の胸肉カッターブレードに印加され得る。この方法では、これらの力の複雑な伝達が不要なので、このことは有利である。
【0064】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは振動ブレードである。この実施形態において、システムは、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードを振動させるように適合されているブレード駆動装置をさらに備える。ブレード駆動装置は、第1の胸肉カッターブレードを振動させるように適合されている第1のブレード駆動デバイスと、第2の胸肉カッターブレードを振動させるように適合されている第2のブレード駆動デバイスと、を備え得る。
【0065】
この実施形態において、任意選択により、第1の胸肉カッターブレードは、ブレードアクチュエータの少なくとも一部を含む、ブレード支持体上に配置される。ブレード支持体は、この実施形態では、たとえば、第1の胸肉カッターブレードとブレード駆動装置との間に配置される。
【0066】
代替的に、この実施形態において、第2の胸肉カッターブレードは、任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部を含む、ブレード支持体上に配置される。ブレード支持体は、この実施形態では、たとえば、第2の胸肉カッターブレードとブレード駆動装置との間に配置される。
【0067】
この実施形態のさらなる変更形態において、ブレード駆動装置は、第1のブレード駆動デバイスと第2のブレード駆動デバイスとを備える。第1のブレード駆動デバイスは、第1の胸肉カッターブレードを振動させるように適合され、第2のブレード駆動デバイスは、第2の胸肉カッターブレードを振動させるように適合される。それに加えて、この変更形態において、第1の胸肉カッターブレードが装着されている第1のブレード支持体が存在し、さらには第2の胸肉カッターブレードが装着されている第2のブレード支持体も存在する。第1のブレード支持体は、第1のブレード駆動デバイスと第1の胸肉カッターブレードとの間に配置され、第2のブレード支持体は、第2のブレード駆動装置と第2の胸肉カッターブレードとの間に存在する。任意選択により、ブレードアクチュエータの少なくとも一部が、第1および/または第2のブレード支持体内に存在する。
【0068】
可能な一実施形態において、ブレードアクチュエータの開放アセンブリは、流体媒体によって作動可能であるピストンを備える。流体媒体は、たとえばガス、たとえば空気、または液体である。この実施形態において、ブレードアクチュエータの閉鎖アセンブリは、バネを備える。
【0069】
この実施形態において、胸肉カッターブレードに作用する付勢力は、正確に制御され、および/または適合され得る。
【0070】
可能な一実施形態において、ブレードアクチュエータの開放アセンブリは、バネを備える。この実施形態において、ブレードアクチュエータの閉鎖アセンブリは、流体媒体によって作動可能であるピストンを備え、流体媒体は、たとえばガス、たとえば空気、または液体である。
【0071】
可能な一実施形態において、ブレードアクチュエータの開放アセンブリおよび閉鎖アセンブリは両方とも、流体媒体によって作動可能であるピストンを備える。流体媒体は、たとえばガス、たとえば空気、または液体である。
【0072】
可能な一実施形態において、第2の胸肉カッターブレードは、第1の胸肉カッターブレードと同じ特徴または類似の特徴(たとえば鏡像になっている)を有する。
【0073】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、製品キャリアの搬送経路の反対側で互いに隣接して配置される。
【0074】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは両方とも円形ブレードである。第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、互いに同軸となるように配置される。任意選択により、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、同じシャフト上に配置される。
【0075】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、製品キャリアの搬送経路の反対側に互いに隣接して配置され、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは両方とも円形ブレードであり、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、互いに同軸となるように配置される。任意選択により、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、同じシャフト上に配置される。
【0076】
可能な一実施形態において、システムは、第1の胸肉カッターブレードが装着される第1のブレード支持体と、第2の胸肉カッターブレードが装着される第2のブレード支持体と、を備える。
【0077】
この実施形態において、第1のブレード支持体は、開放アセンブリの第1の部分と閉鎖アセンブリの第1の部分とを備える。開放アセンブリの第1の部分は、開放力を第1の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。閉鎖アセンブリの第1の部分は、付勢力を第1の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。第2のブレード支持体は、開放アセンブリの第2の部分と閉鎖アセンブリの第2の部分とを備える。開放アセンブリの第2の部分は、開放力を第2の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。閉鎖アセンブリの第2の部分は、付勢力を第2の胸肉カッターブレードに印加するように適合される。
【0078】
任意選択により、この実施形態において、第2の胸肉カッターブレードは、第1の胸肉カッターブレードの形状の鏡像である形状を有する。
【0079】
任意選択により、第2のブレード支持体は、第1のブレード支持体の鏡像として設計されている。
【0080】
任意選択により、開放アセンブリの第2の部分は、開放アセンブリの第1の部分の鏡像として設計されている。
【0081】
任意選択により、閉鎖アセンブリの第2の部分は、閉鎖アセンブリの第1の部分の鏡像として設計されている。
【0082】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードは、両方とも、製品キャリアの搬送経路に沿って配置され、第2の胸肉カッターブレードは、製品キャリアの運搬方向において見たときに第1の胸肉カッターブレードの下流に配置される。
【0083】
この実施形態において、任意選択により、まず第1の切り込みが、竜骨の第1の脇に沿って行われ始め、次いで、第2の切り込みが、竜骨の第2の脇に沿って行われ始める。任意選択により、第1の切り込みは、第2の切り込みが開始される前に終了する。
【0084】
この実施形態の変更形態において、ブレードアクチュエータの開放アセンブリは、開放力を第1の胸肉カッターブレードに印加するように適合されている第1の部分と、開放力を第2の胸肉カッターブレードに印加するように適合されている第2の部分と、を備える。同様に、この変更形態において、ブレードアクチュエータの閉鎖アセンブリは、付勢力を第1の胸肉カッターブレードに印加するように適合されている第1の部分と、付勢力を第2の胸肉カッターブレードに印加するように適合されている第2の部分と、を備える。任意選択により、ブレードアクチュエータは、開放アセンブリの第1の部分と開放アセンブリの第2の部分とを互いに独立して動作させるように適合され、および/またはブレードアクチュエータは、閉鎖アセンブリの第1の部分と閉鎖アセンブリの第2の部分とを互いに独立して動作させるように適合される。
【0085】
可能な一実施形態において、第1の胸肉カッターブレードおよび/または第2の胸肉カッターブレードは、キャリアの搬送経路の方を向いている側の第1の面(使用時に竜骨の方へ向く面)およびキャリアの搬送経路から離れる方を向いている側の第2の面(使用時に竜骨から離れる方へ向く面)を備える。任意選択により、第1の面は、第2の面より小さい。
【0086】
第1の胸肉カッターブレードおよび/または第2の胸肉カッターブレードのこの設計は、これらのブレードによって竜骨を切り込む危険性を低減し、およびそれとともに、骨片が胸肉に入る危険性を低減する。
【0087】
本発明は、本発明によるシステムが使用される屠殺された家禽の胴体部の竜骨の少なくとも一部から胸肉を分離するための方法にさらに関係する。
【0088】
本発明は、屠殺された家禽の胴体部の竜骨の少なくとも一部から胸肉を分離するための方法にさらに関係し、この方法は、
- 胴体部を製品キャリア上に配置するステップであって、製品キャリアは搬送経路に沿って運搬方向に移動可能であり、胴体部は、竜骨であって、長手方向と、両方とも概ね竜骨の長手方向に延在する第1の脇および第2の脇と、を有する竜骨と、竜骨の第1の脇に付いている胸肉と、竜骨の第2の脇に付いている胸肉と、を含む、ステップと、
- 開放力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加することによって第1の胸肉カッターブレードおよび第2の胸肉カッターブレードを互いに関して開放位置に保持するステップであって、開放位置において、搬送経路に垂直な方向の第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間の距離によって、第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間を竜骨の先端部が通過することが可能になる、ステップと、
- 製品キャリアを搬送経路に沿って移動し、竜骨の先端部を第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間に通し、それによって竜骨の第1の脇の側に竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第1の切り込みを行い、竜骨の第2の脇の側に竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第2の切り込みを行うステップと、
- 第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置から解放し、第1および第2の胸肉カッターブレードが閉鎖位置に向かって移動することを、付勢力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加し、製品キャリアをさらに搬送経路に沿って、竜骨が第1の胸肉カッターブレードと第2の胸肉カッターブレードとの間に移動されるように移動することによって可能にし、それによって第1の切り込みを竜骨の第1の脇に沿って竜骨の後端部の方へ延長し、第2の切り込みを竜骨の第2の脇に沿って竜骨の後端部の方へ延長するステップと、を含む。
【0089】
この方法は、任意選択により、本発明によるシステムを使用して実行される。
【0090】
可能な一実施形態において、本発明による方法は、叉骨が胴体部から取り除かれた後に実行される。
【0091】
可能な一実施形態において、本発明によるシステムは、叉骨除去装置をさらに備え、この叉骨除去装置は一対の胸肉カッターブレードの上流に配置される。
【0092】
可能な一実施形態において、方法は、
- 竜骨の後端部が第1および第2の胸肉カッターブレードを通り過ぎて移動された後に、開放力を第1および第2の胸肉カッターブレードに印加して、第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に移動するステップと、
- 開放力を印加し続けて、第1および第2の胸肉カッターブレードを開放位置に維持するステップと、をさらに含む。
【0093】
この実施形態において、方法を実行するために使用されるシステムは、胴体部が処理された直後に次の胴体部を処理できる状態にされている。
【0094】
可能な一実施形態において、開放力および付勢力は同時に印加され、開放力は、第1および第2の胸肉カッターブレードが開放位置に移動されたときに、付勢力より大きい。付勢力は、第1および第2の胸肉カッターブレードが開放位置から解放されたときに、開放力より大きい。
【0095】
本発明は、第2の胸肉カッターブレードが製品キャリアの搬送経路に沿って第1の胸肉カッターブレードの下流に配置されている本発明によるシステムの実施形態と組み合わせて使用するのに特に適している、屠殺された家禽の胴体部の竜骨の少なくとも一部から胸肉を分離するための方法にさらに関係する。
【0096】
この方法は、
- 胴体部を製品キャリア上に配置するステップであって、製品キャリアは搬送経路に沿って運搬方向に移動可能であり、胴体部は、竜骨であって、長手方向と、両方とも概ね竜骨の長手方向に延在する第1の脇および第2の脇と、を有する竜骨と、竜骨の第1の脇に付いている胸肉と、竜骨の第2の脇に付いている胸肉と、を含む、ステップと、
- 開放力を第1の胸肉カッターブレードに印加することによって第1の胸肉カッターブレードを搬送経路に関して開放位置に保持するステップであって、開放位置において、第1の胸肉カッターブレードと搬送経路との間の距離によって、竜骨の先端部が第1の胸肉カッターブレードを通過することが可能になる、ステップと、
- 製品キャリアを搬送経路に沿って移動し、竜骨の先端部が第1の胸肉カッターブレードを通過するようにし、それによって竜骨の第1の脇の側で竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第1の切り込みを行うステップと、
- 第1の胸肉カッターブレードを開放位置から解放し、第1の胸肉カッターブレードが閉鎖位置に向かって移動することを、付勢力を第1の胸肉カッターブレードに印加し、製品キャリアをさらに搬送経路に沿って、竜骨が第1の胸肉カッターブレードを通り越して移動されるように移動することによって可能にし、それによって第1の切り込みを竜骨の第1の脇に沿って竜骨の後端部の方へ延長するステップと、
- 開放力を第2の胸肉カッターブレードに印加することによって第2の胸肉カッターブレードを搬送経路に関して開放位置に保持するステップであって、開放位置において、第2の胸肉カッターブレードと搬送経路との間の距離によって、竜骨の先端部が第2の胸肉カッターブレードを通過することが可能になる、ステップと、
- 製品キャリアを搬送経路に沿って移動し、竜骨の先端部が第2の胸肉カッターブレードを通過するようにし、それによって竜骨の第2の脇の側で竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第2の切り込みを行うステップと、
- 第2の胸肉カッターブレードを開放位置から解放し、第2の胸肉カッターブレードが閉鎖位置に向かって移動することを、付勢力を第2の胸肉カッターブレードに印加し、製品キャリアをさらに搬送経路に沿って、竜骨が第2の胸肉カッターブレードを通り越して移動されるように移動することによって可能にし、それによって第2の切り込みを竜骨の第2の脇に沿って竜骨の後端部の方へ延長するステップと、を含む。
【0097】
本発明のさらなる変更形態において、システムは、一対の胸肉カッターブレードを含まず、単一の移動可能な胸肉カッターブレードだけを含む。
【0098】
この変更形態において、本発明は、屠殺された家禽の胴体部の竜骨の少なくとも一部から胸肉を分離するためのシステムに関するものであり、
胴体部は、
- 竜骨であって、長手方向と、概ね竜骨の長手方向に延在する第1の脇とを有する、竜骨と、
- 竜骨の第1の脇に付いている胸肉と、を含み、
このシステムは、
- 搬送経路に沿って運搬方向に移動可能である、胴体部を支持するための製品キャリアと、
- 第1の胸肉カッターブレードであって、第1の胸肉カッターブレードは、竜骨の長手方向に竜骨に沿って切り込みを行うことによって、竜骨の第1の脇の少なくとも一部から胸肉を分離するように適合され、製品キャリアは胸肉カッターブレードに関して運搬方向に移動可能であり、
第1の胸肉カッターブレードは、開放位置と閉鎖位置との間を搬送経路に関して移動可能であり、開放位置にある搬送経路に垂直な方向に第1の胸肉カッターブレードから搬送経路までの距離は、閉鎖位置における距離よりも大きく、第1の胸肉カッターブレードは、閉鎖位置に向かって付勢される、第1の胸肉カッターブレードと、
- 付勢力を第1の胸肉カッターブレードに印加して第1の胸肉カッターブレードを閉鎖位置の方に付勢するように適合されている閉鎖アセンブリを備えるブレードアクチュエータと、
開放力を第1の胸肉カッターブレードに印加して第1の胸肉カッターブレードを開放位置に保持するように適合されている開放アセンブリと、を備える。
【0099】
可能な一実施形態において、この変更形態は、第2の胸肉カッターブレードを備え、この第2の胸肉カッターブレードは、竜骨の長手方向で竜骨に沿って切り込みを行うことによって、竜骨の第2の脇の少なくとも一部から胸肉を分離するように適合される。この実施形態において、第2の胸肉カッターブレードは、少なくとも第2の切り込みが行われているときに搬送経路に関して固定される。
【0100】
さらなる変更形態において、本発明は、単一の移動可能な胸肉カッターが使用される、屠殺された家禽の胴体部の竜骨の少なくとも一部から胸肉を分離するための方法に関係する。
【0101】
この方法は、
- 胴体部を製品キャリア上に配置するステップであって、製品キャリアは搬送経路に沿って運搬方向に移動可能であり、胴体部は、竜骨であって、長手方向と、概ね竜骨の長手方向に延在する第1の脇と、を有する竜骨と、竜骨の第1の脇に付いている胸肉と、を含む、ステップと、
- 開放力を第1の胸肉カッターブレードに印加することによって、第1の胸肉カッターブレードを搬送経路に関して開放位置に保持するステップであって、開放位置において、第1の胸肉カッターブレードと搬送経路との間の距離によって、竜骨の先端部が第1の胸肉カッターブレードを通過することが可能になる、ステップと、
- 製品キャリアを搬送経路に沿って移動し、竜骨の先端部が第1の胸肉カッターブレードを通過するようにし、それによって竜骨の第1の脇の側で竜骨の長手方向に竜骨の先端部に沿って第1の切り込みを行うステップと、
- 第1の胸肉カッターブレードを開放位置から解放し、第1の胸肉カッターブレードが閉鎖位置に向かって移動することを、付勢力を第1の胸肉カッターブレードに印加し製品キャリアをさらに搬送経路に沿って、竜骨が第1の胸肉カッターブレードを通り越して移動されるように移動することによって可能にし、それによって第1の切り込みを竜骨の第1の脇に沿って竜骨の後端部の方へ延長するステップと、を含む。
【0102】
本発明は、非限定的な方式で本発明の例示的な実施形態が図示される、図面を参照しつつより詳しく説明される。