(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6875422
(24)【登録日】2021年4月26日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】モールド経由の冷却チャネルを有する半導体デバイスアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01L 23/473 20060101AFI20210517BHJP
H01L 25/065 20060101ALI20210517BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20210517BHJP
H01L 25/18 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
H01L23/46 Z
H01L25/08 B
【請求項の数】32
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-562310(P2018-562310)
(86)(22)【出願日】2017年6月8日
(65)【公表番号】特表2019-517735(P2019-517735A)
(43)【公表日】2019年6月24日
(86)【国際出願番号】US2017036560
(87)【国際公開番号】WO2017218290
(87)【国際公開日】20171221
【審査請求日】2018年11月28日
(31)【優先権主張番号】15/181,212
(32)【優先日】2016年6月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100106851
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 泰久
(72)【発明者】
【氏名】ビッツ,ブラッドリー アール.
(72)【発明者】
【氏名】リ,シャオ
(72)【発明者】
【氏名】ガンディ,ジャスプリート エス.
【審査官】
豊島 洋介
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2015/0069635(US,A1)
【文献】
特開2007−324544(JP,A)
【文献】
特開2008−113010(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L23/29
23/34 −23/36
23/373−23/427
23/44
23/467−23/473
25/00 −25/07
25/10 −25/11
25/16 −25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基底領域および前記基底領域に隣接する周辺領域を有する第1の半導体ダイと、
前記基底領域上にある少なくとも1つの第2の半導体ダイと、
前記第1および第2の半導体ダイに結合された熱移動デバイスと、
を含み、
前記熱移動デバイスは、
前記第2の半導体ダイを少なくとも部分的に囲む封入材料と、
前記封入材料中に形成され、前記第1の半導体ダイの前記周辺領域に隣接する空洞を少なくとも部分的に画定するビアと、
前記空洞を少なくとも部分的に充填する作動流体と、
を含み、
前記第1の半導体ダイの前記周辺領域は活性表面を含み、前記活性表面は前記作動流体に直接接触している、
半導体デバイスアセンブリ。
【請求項2】
前記封入材料は上部表面を含み、
前記空洞は、前記上部表面に形成された開口を含み、
前記熱移動デバイスは、前記上部表面に結合され且つ前記空洞の前記開口を覆う放熱体をさらに含む、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項3】
基底領域および前記基底領域に隣接する周辺領域を有する第1の半導体ダイと、
前記基底領域上にある少なくとも1つの第2の半導体ダイと、
前記第1および第2の半導体ダイに結合された熱移動デバイスと、
を含み、
前記熱移動デバイスは、
前記第2の半導体ダイを少なくとも部分的に囲む封入材料と、
前記封入材料中に形成され、前記第1の半導体ダイの前記周辺領域に隣接する空洞を少なくとも部分的に画定するビアと、
前記空洞を少なくとも部分的に充填する作動流体と、
を含み、
前記ビアは界面材料を含み、
前記界面材料は、前記第1の半導体ダイの前記周辺領域と前記作動流体との間にあり、
前記作動流体は前記界面材料の一方の面に直接接触しており、
前記第1の半導体ダイの前記周辺領域は活性表面を含み、前記活性表面は前記界面材料の他方の面に直接接触している、
半導体デバイスアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の半導体ダイの前記周辺領域は導電性フィーチャを含み、
前記導電性フィーチャは前記作動流体に直接接触している、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項5】
前記封入材料は上部表面を含み、
前記空洞は前記上部表面に形成された開口を含み、
前記熱移動デバイスは、前記上部表面に結合され且つ前記開口を介して前記空洞と流体連結する凝縮器構造をさらに含む、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項6】
前記凝縮器構造は外壁を含み、
前記外壁は内部コンパートメントを画定し、
前記作動流体は前記内部コンパートメントを少なくとも部分的に充填する、
請求項5に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項7】
前記第2の半導体ダイは外周を有し、
前記封入材料は前記外周と前記空洞との間の側壁部分を含む、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項8】
前記空洞は前記第2の半導体ダイの前記外周を囲むチャネルである、
請求項7に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項9】
前記空洞は第1の穴であり、
前記封入材料は、前記第1の穴に近い第2の穴を少なくとも部分的に画定し、
前記作動流体は、前記第2の穴を少なくとも部分的に充填する、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項10】
前記第2の半導体ダイは、第1の辺および前記第1の辺の反対側の第2の辺を含み、
前記空洞は、前記第2の半導体ダイの前記第1の辺にわたって延びる第1のトレンチであり、
前記封入材料は、前記第2の半導体ダイの前記第2の辺にわたって延びる第2のトレンチを少なくとも部分的に画定し、
前記作動流体は、前記第2のトレンチを少なくとも部分的に充填する、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項11】
前記空洞は第1の空洞であり、
前記封入材料は、前記第2の半導体ダイの上の上部領域を含み、
前記封入材料は前記上部領域中の第2の空洞を画定し、
前記作動流体は、前記第2の空洞を少なくとも部分的に充填する、
請求項1に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項12】
第1のダイおよび前記第1のダイの上の第2のダイの積層を含む複数の半導体ダイと、
前記複数の半導体ダイを少なくとも部分的に封入する封入材料であって、前記封入材料は、前記第1のダイの周辺領域上に位置する空洞を画定する第1および第2の側壁を含み、前記周辺領域は活性表面を含む、封入材料と、
前記空洞を少なくとも部分的に充填する熱導体であって、前記活性表面に直接接触している熱導体と、
を含む半導体デバイスアセンブリ。
【請求項13】
前記熱導体は誘電性流体を含む、
請求項12に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項14】
前記空洞は第1の空洞であり、
前記封入材料は、前記第2のダイの積層の第2の領域上に位置する第2の空洞を画定する第3および第4の側壁をさらに含み、
前記第1のダイの前記周辺領域は、前記第2のダイの積層の前記第2の領域の周辺である、
請求項12に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項15】
前記熱導体は誘電性流体を含み、
前記誘電性流体は前記第1および第2の空洞を少なくとも部分的に充填する、
請求項14に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項16】
前記熱導体は固体充填材料を含み、
前記固体充填材料は前記第1および第2の空洞を少なくとも部分的に充填する、
請求項14に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項17】
前記熱導体は固体充填材料を含む、
請求項12に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項18】
前記封入材料は上部表面をさらに含み、
前記第1のダイの前記周辺領域は前記上部表面よりも下にあり、
前記空洞は前記周辺領域と前記封入材料の前記上部表面との間に延び、
前記半導体デバイスアセンブリは、前記上部表面に結合された放熱体をさらに含む、
請求項12に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項19】
前記熱導体は固体充填材料を含み、
前記固体充填材料は前記第1のダイの前記周辺領域を前記放熱体に熱的に結合する、
請求項18に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項20】
前記固体充填材料は、前記放熱体および前記第1のダイの前記周辺領域の少なくとも1つにはんだ付けされている、
請求項19に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項21】
前記熱導体は誘電性流体を含み、
前記誘電性流体は前記第1のダイの前記周辺領域を前記放熱体に熱的に結合する、
請求項18に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項22】
前記第2のダイがメモリダイである、
請求項12に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項23】
前記第1のダイがロジックダイである、
請求項22に記載の半導体デバイスアセンブリ。
【請求項24】
半導体ダイの積層を封入材料中に少なくとも部分的に封入することであって、前記半導体ダイの積層は、第1のダイおよび前記第1のダイの上の第2のダイの積層を有する複数の半導体ダイを含む、ことと、
前記封入材料中にビアを形成することと、
を含み、
前記ビアを形成することは、
前記封入材料中に空洞を形成することであって、前記空洞は前記第1のダイの周辺領域上に位置し、前記周辺領域は活性表面を含む、ことと、
少なくとも前記空洞の中に熱導体を堆積することであって、前記熱導体は前記活性表面と接触している、ことと、
を含む、半導体デバイスアセンブリを製造する方法。
【請求項25】
前記熱導体を堆積することは、作動流体を前記空洞内に注入することを含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記空洞の開口の上に放熱体を配置することと、
前記放熱体を前記封入材料に結合することと、
をさらに含む請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記放熱体は、前記空洞と熱伝導する内部コンパートメントを有する凝縮器構造であり、
前記熱導体を堆積することは、作動流体を前記空洞内および前記内部コンパートメント内に注入することを含む、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記熱導体を堆積することは、固体充填材料を前記空洞内に堆積することを含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記ビアを形成することは、前記固体充填材料を前記空洞の中の前記周辺領域の表面にはんだ付けすることをさらに含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記空洞を形成することは、パッケージケーシング中にチャネルを形成することを含み、
前記パッケージケーシングは、前記半導体ダイの積層を少なくとも部分的に囲む、
請求項24に記載の方法。
【請求項31】
前記封入材料を半導体ウェハの上に形成することと、
前記封入材料中に複数のチャネルを形成することと、
をさらに含み、
前記チャネルのうちの1つは前記空洞を含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項32】
アレイに配置された複数の半導体ダイの上に前記封入材料を形成することと、
前記封入材料中に複数のチャネルを形成することと、
をさらに含み、
前記チャネルのうちの1つは前記空洞を含む、
請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された実施形態は、半導体デバイスアセンブリに関し、特に、モールド経由の冷却チャネルを有するパッケージケーシングを有する半導体デバイスアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
メモリチップ、マイクロプロセッサチップおよびイメージャチップを含むパッケージされた半導体ダイは、一般に基板に搭載されプラスチック保護カバーに入れられた半導体ダイを含む。ダイは、メモリセル、プロセッサ回路、およびイメージャデバイスなどの機能的機構ならびに電気的に機能的機構に接続されたボンドパッドを含む。ダイがより高いレベルの回路に接続されることができるように、ボンドパッドは、保護カバーの外の端子に電気的に接続されることができる。
【0003】
半導体製造業者は、電子デバイスのスペースの制限内に合わせるためにダイパッケージのサイズを小さくし続けているが、動作パラメータに合わせるために各パッケージの機能キャパシティも増大させている。パッケージによって覆われる表面領域(すなわち、パッケージの「実装面積」)を実質的に増大させずに半導体パッケージの処理能力を増大させるための1つのアプローチは、1つのパッケージ中で複数の半導体ダイを互いに重なり合うように垂直方向に積層することである。このように垂直に積層されたパッケージ中のダイは、シリコン貫通電極(TSV)を用いて個々のダイのボンドパッドを隣接するダイのボンドパッドに電気的に接続することによって、内部接続されることができる。垂直に積層されたパッケージでは、生成された熱を放散することが難しい。このため、個々のダイ、個々のダイの間の接点およびパッケージ全体で動作温度が上昇する。このため、積層されたダイは多くの種類のデバイスの最大動作温度(T
max)より高い温度に達することになる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】本技術の実施形態に従って構成された冷却チャネルを有する半導体デバイスアセンブリを示す断面図である。
【
図1B】本技術の実施形態に従って構成された冷却チャネルを有する半導体デバイスアセンブリを示す上面図である。
【
図2】本技術の実施形態に従って構成されたモールド経由および他の冷却機構を有する半導体デバイスアセンブリを示す上面図である。
【
図3】本技術の実施形態に従って構成されたモールド経由および他の冷却機構を有する半導体デバイスアセンブリを示す上面図である。
【
図4】本技術の実施形態に従って構成されたモールド経由および他の冷却機構を有する半導体デバイスアセンブリを示す断面図である。
【
図5】本技術の実施形態に従って構成されたモールド経由および他の冷却機構を有する半導体デバイスアセンブリを示す断面図である。
【
図6】本技術の実施形態に従って構成されたモールド経由および他の冷却機構を有する半導体デバイスアセンブリを示す断面図である。
【
図7】本技術の実施形態に従って構成されたモールド経由および他の冷却機構を有する半導体デバイスアセンブリを示す断面図である。
【
図8】本技術の実施形態に従った半導体デバイスを含むシステムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
パッケージケーシングの封入材料(encapsulant)(例えばオーバーモールド)中に形成されたモールド経由の冷却チャネルを有する半導体デバイスアセンブリのいくつかの実施形態の具体的な詳細が以下に記載される。以下に記載される様々な実施形態では、モールド経由の冷却チャネルは、半導体デバイスアセンブリの1つ以上の半導体ダイからの熱移動を容易にすることができる熱導体を含む。「半導体デバイス」の語は、一般に、半導体材料を含むソリッドステートデバイスを指す。半導体デバイスは、例えば、半導体基板、ウェハー、または、ウェハーもしくは基板から単一化されたダイを含むことができる。開示を通して、半導体デバイスは、一般に、半導体ダイとの関連で記載されるが、半導体デバイスは、半導体ダイに限定されない。
【0006】
「半導体デバイスパッケージ」の語は、共通のパッケージに含められる1つ以上の半導体デバイスの配列を指すことができる。半導体パッケージは、部分的または全体的に少なくとも1つの半導体デバイスを封入する筐体もしくはケーシングを含むことができる。半導体デバイスパッケージは、1つ以上の半導体デバイスを有し、ケーシングに取り付けられているか、あるいは含められているインターポーザー基板を含むこともできる。「半導体デバイスアセンブリ」の語は、1つ以上の半導体デバイス、半導体デバイスパッケージ、および/または基板(例えば、インターポーザー基板、支持基板、もしくは他の適切な基板)のアセンブリを指すことができる。半導体デバイスアセンブリは、例えば、個々のパッケージ形態、ストリップもしくはマトリクス形態、および/またはウェハーパネル形態で製造されることができる。本明細書で使用するように、「垂直の」、「横の」、「上部(upper)」および「下部(lower)」の語は、図面中に示された方向を考慮して半導体デバイス中の機構の相対的な方向または位置を指すことができる。例えば、「上部」もしくは「最上の」は、他の機構よりもページの上端の近くに位置する機構を指すことができる。しかしながら、上端/下端、上の(over)/下の(under)、上側(above)/下側(below)、上(up)/下(down)、および、左/右が配置に応じて入れ替えられることができる反転されたまたは傾いた(inclined)配置などの他の配置を有する半導体デバイスを含めるように、これらの語は広く解釈されるべきである。
【0007】
図1Aは、本技術の実施形態に従って構成された半導体アセンブリ100(「アセンブリ100」)の断面図であり、
図1Bはその上面図である。
図1Aを参照すると、アセンブリ100は、パッケージ支持基板102(例えばインターポーザー)、支持基板102の上の第1の半導体ダイ104、第1のダイ104に搭載された複数の第2の半導体ダイ106、ならびに、第1のダイ104および第2のダイ106の上の熱移動デバイス(TTD)108を含む。第1のダイ104は、底領域
(基底領域)118および周辺領域120(当業者には「ポーチ」もしくは「棚」として知られる)を含む。第2のダイ106は、底領域118の上に積層124(「ダイの積層124」)で配置される。
【0008】
TTD108は、上部表面112を有する封入材料110、上部表面112に形成されたビア148、および、上部表面112に結合された放熱体(例えばカバー105)を含む。封入材料110は、ダイの積層124および第1のダイ104の周辺領域120の外側部分107を少なくとも部分的に囲む保護ケーシング153を形成する。ケーシング153は、内部および外部の側壁部分114aおよび114b(集合的に「側壁114」)を含む。側壁114は、穴、トレンチ、孔
(空洞)、もしくは封入材料110中の同様の機構
(フィーチャ)などの、孔
(空洞)もしくは冷却チャネル150を少なくとも部分的に定義
(画定)する。チャネル150は、封入材料110の上部表面112の近傍に隙間
(開口)152を有する。孔
(空洞)150は上部表面112からチャネルの底に位置する下部表面113まで延びる。いくつかの実施形態では、下部表面113は第1のダイ104の活性表面(active surface)であっても良い。以下に記載する1つの実施形態では、活性表面は、第1のダイ104上に封入材料110が形成される前に第1のダイ104の周辺領域120に形成された金属トレースもしくはコンタクトパッドなどの導電性機構
(導電性フィーチャ)の表面であり得る。以下に記載する他の実施形態では、下部表面113は、周辺領域120で活性表面を少なくとも部分的に覆う熱導体もしくは誘電性のスペーサー材料などの
界面材料(図示せず)の表面であっても良い。
【0009】
ビア148は、チャネル150を少なくとも部分的に満たし、チャネル150の底で直接、下部表面113に接触する熱導体を含む。
図1Aでは、熱導体は、カバー105
に第1のダイ104の周辺領域120
を熱的に結合
するように構成された作動流体122(例えば、誘電性流体)である。カバー105は封入材料110の上部表面112に接着剤123で取り付けられることができる。好適な接着剤は、例えば、
熱界面材料(「TIM」)
、あるいは、例えば
、導電性材料および/または相変化材料がドープされたシリコ
ーンベースのグリース、ゲル、もしく
は接着剤を含む他の接着剤を含むことができる。カバー105は、凝縮器、ヒートシンク、ヒートスプレッダ、および/または熱を消散するための他の構造を含むことができる。作動流体122は、一般に導電性ではない誘電性液体もしくは油(例えば、シリコンオイル)などの誘電性流体であり得る。例えば、作動流体122は、
パーフルオロカーボン、ヒドロフルオロエーテル、フルオロケトン、および/または、電気抵抗を増大させ作動流体122がアセンブリ100の電気的動作に干渉することを防ぐその他の構成要素からなる。1つの実施形態では作動流体122は、ミネソタ州メープルウッドの3M Companyから入手可能なNovec Engineered Fluid(登録商標)とすることができる。以下に記載する様々な実施形態では、作動流体122およびカバー105は、第1のダイ104の周辺領域120からアセンブリ100の外部の周囲環境に熱を移動させるように構成された液浸冷却システムの一部を形成する。
【0010】
封入材料110は、エポキシ樹脂あるいは、トランスファー成形または圧縮成型によってケーシング153を形成するために形作られ得るかもしくは成形され得る他の適切な材料を含むことができる。封入材料110は、適切な熱伝導性、密着性、耐薬品性、強度、および/またはその他の性質を有するように選択される様々な添加物(例えば、結合剤、硬化促進剤(cure promoter)、アルミナ充填剤などのシリカ充填剤など)を含むことができる。チャネル150は、エッチング、レーザカッティング、切断(sawing)もしくはダイの積層124および第1のダイ104の周辺領域120に隣接する封入材料110の一部を除去する他の方法によって形成されることができる。いくつかの実施形態では、チャネル150は、約200〜約1000μmの範囲(例えば、500μm)の幅w
1、および約500〜約1500μmの範囲(例えば、700μmもしくは1100μm)の高さh
1を有し得る。
【0011】
第1のダイ104および第2のダイ106は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、フラッシュメモリ、集積回路メモリのその他の形式、処理回路、イメージングコンポーネントおよび/または他の半導体
フィーチャなどの、様々な種類の半導体コンポーネントならびに機能
フィーチャを含むことができる。様々な実施形態では、例えば、アセンブリ100は、積層された第2のダイ106がDRAMダイもしくはデータストレージを提供する他のメモリダイであり、第1のダイ104がHMC中のメモリ制御(例えば、DRAM制御)を提供する高速ロジックダイであるハイブリッドメモリキューブ(HMC)として構成されることができる。他の実施形態では、第1のダイ104および第2のダイ106は、他の半導体コンポーネントを含むことができ、かつ/または、半導体コンポーネントのダイの積層124中の個々の第2のダイ106は異なっていても良い。
図1Aに説明されている実施形態では、第1のダイ104は周辺領域120に形成された集積回路128を含む。1つの実施形態では、周辺領域120中の集積回路128の
一部分は、シリア
ライザ/デシリアライザ(SERDES)回路などの、動作の間に比較的大量の熱を生成する1つ以上の回路コンポーネントを含むことができる。関連する実施形態では、動作の間に比較的少量の熱を生成する回路コンポーネントは、周辺領域から遠いところおよび/またはダイの積層124のすぐ下に位置することができる。
【0012】
ダイの積層124は、複数の導電素子
(導電要素)130(例えば、銅柱、はんだバンプおよび/または他の伝導性
フィーチャ)によって、パッケージ支持基板102
に且つ互いに電気的に結合されることができる。第1のダイ104および第2のダイ106の各々は、導電素子130の反対側と結合される複数のシリコン貫通
ビア(TSV)131を含むことができる。電気的通信に加えて、導電素子130およびTSV131は、ダイの積層124からカバー105に向かって熱を少なくとも縦方向に移動させる。いくつかの実施形態では、アセンブリ100は、ダイの積層124を通した熱移動をさらに簡単にするために、第1のダイ104と第2のダイ106の間の隙間に複数の熱伝導素子もしくは「ダミー素子」(図示せず)を含むこともできる。このようなダミー素子は、第1のダイ104および第2のダイ106の機能的回路に電気的に結合されていないことを除いて、導電素子130および/またはTSV131と少なくとも一般に形状と組成が同様であり得る。
【0013】
アセンブリ100は、機械的支持および導電素子130間の電気的隔離を提供するために、各々の第2のダイ106の間、および、第1のダイ104と第2のダイ106の間にアンダーフィル材料134をさらに含むことができる。アンダーフィル材料134は第1のダイ104に近い領域中にダイの積層124から外側に延びるフィレット136を形成することができる。いくつかの実施形態では、封入材料110はフィレット136の形状に適合することができる。他の実施形態では、ビア148の相対幅w
1を増大させるために、フィレット136は部分的にエッチングされるか除去されることができる。
【0014】
図1Bは、説明のためにアセンブリ100からカバー105(
図1A)を除いたチャネル150をより詳細に示している。作動流体122(
図1A)は、封入材料110中の隙間
(開口)152を介して、チャネル150中で下部表面113上に注入されることができる。
図1Bでは、チャネル150は、ダイの積層124(隠線で示される)の外周P
1を囲んでいる。他の実施形態では、チャネル150はダイの積層124を完全には囲まない。例えば、
図2に示す1つの実施形態では、ビア248aのチャネルは封入材料110中に形成された細長いトレンチ250aであることができ、ダイの積層124の全てよりも少ない辺(例えば、左側の辺225a)に広がる。いくつかの実施形態では、ダイの積層124の1つ以上の他の辺(例えば、右側の辺225b)にわたって他のビア248bが形成され得る。ビア248bは、トレンチ250a(集合的に「トレンチ250」)と同様のトレンチ250
bに形成され得る。
図2の例では、複数のトレンチ250は互いに横方向に間隔を空けられ、両方とも作動流体122(
図1A)で満たされている。封入材料110は、トレンチ250の間に延び、ダイの積層124の反対側の辺225cおよび225dに沿った、外側の側壁部分214aおよび214b(集合的に「側壁214」)を含むことができる。
【0015】
図3に示す他の実施形態では、ビア348aの孔は、封入材料110中に形成された穴350a(例えば、円形の穴、四角い穴、もしくは長方形の穴)であり得る。穴350aは、隣接するビア348bの他の穴350bの近くに位置することができる。
図3では、他のビア348cおよび対応する穴350cが封入材料110中に形成され、ダイの積層124の様々な辺に沿って配置される。封入材料110は、個々の穴350a〜cの間に個々のセパレータ部分314(「セパレータ314」)を含み、個々のビア348a〜cを互いに間隔を空ける。個々の穴350a〜cは、各々が作動流体122(
図1A)で満たされ得る。以下に記載する1つの実施形態では、穴、トレンチ、チャネル、および/または他の孔が、ダイの積層124の上に位置する封入材料の上部領域315に形成されることができる。
【0016】
様々な実施形態では、形状、サイズ(例えば幅)、位置および/または封入材料中のチャネルの数は、封入材料110の付着強度を増大するように選択されることができる。
図1Aに戻ると、いくつかの実施形態では、ダイの積層124の外周P
1(
図1B)に沿って分布された、より小さいチャネル150および/またはより少ない数のより小さいチャネルは、封入材料110とアセンブリ100の様々なコンポーネント(カバー105、支持基板102、第1のダイ104、1つ以上の第2のダイ106および/またはフィレット136など)の間の表面対表面の接触を増大させることができる。追加的もしくは代替的に、
封入材料110中に形成される、1つ以上の側壁114、側壁214(
図2)、セパレータ314(
図3)および/また
は他の機構
(フィーチャ)は、適切な補強構造を提供するために大きさを調整され、かつ/または配置される。いくつかの実施形態では、増大された表面対表面接触および/または補強構造は、カバー105が封入材料110の上に取り付けられるとき、および/または作動流体122がチャネル中もしくはビアの他の液体保持機構(fluid-containing feature)に注入されるときなどの製造中に、封入材料が崩壊、折り畳み、および/または剥離することを防ぐことができる。
【0017】
図4は、本技術の他の実施形態に従って構成された半導体デバイスアセンブリ400(「アセンブリ400」)の断面図である。アセンブリ400は、一般に、
図1A〜
図3を参照しながら以上に記載した半導体デバイスアセンブリと同様の機構を含むことができる。例えば、アセンブリ400は封入材料110中に形成されたビア448を有するTTD408を含む。しかし、
図4では、TTD408は封入材料110の上部表面112に結合された凝縮器構造405(「凝縮器405」)を含む。
【0018】
凝縮器405は、例えばTIM等の接着剤(図示せず)を用いて上部表面112に取り
付けられ得る。凝縮器405は、内部表面465を有する外壁462、および内部表面465に位置する凝縮領域468を含む。外壁462は
、隙間
(開口)152を介して封入材料110中のチャネル150に流体的(fluidly)に結合された
、孔(空洞)もしくは内部コンパートメント467を
画定する。いくつかの実施形態では、外壁462は、銅、アルミニウム、セラミック材料、もしくは適した高い熱伝導性を有する他の材料などの熱伝導物質で形成され得る。1つの実施形態では、外壁462はコンパートメント467の形状を
画定するために圧着され(crimped)または曲げられた押し出し金属から形成される。他の実施形態では、コンパートメント467は、ろう付けもしくは他の金属接合法により接合された導電性金属部材から形成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、凝縮器405は、外壁462に取り付けられたか外壁462に一体化して形成された他の構造および/または機構を含むことができる。例えば、凝縮器405は、導電性のフィンなどの追加的なヒートシンク(図示せず)を含むことができるか、あるいは、外壁462は半導体材料(例えばシリコン)から作られることができる。いくつかの実施形態では、外壁462は、隙間
(開口)472(隙間
(開口)472を通して作動流体122が
封入材料110中のコンパートメント467およ
びチャネル150中に分注される)を有する注入口470を含むことができる。流体注入口470はTTD408の内部孔
(内部空洞)を封止する(例えば、熱的に密閉する)プラグ474(例えば、金属もしくはプラスチックのプラグ)で覆われても良い。いくつかの実施形態では、作動流体122が注入口470を通して補充できるようにプラグ474は隙間
(開口)472から除去可能であり得る。他の実施形態では、外壁462は取り外せないように密閉されることができる。
【0020】
凝縮領域468はチャネル150の上の内部表面465、および、封入材料110の上部表面112の一部にわたって延びる。いくつかの実施形態では、凝縮領域468は、凝縮した(すなわち液相の)液体を内部表面465に沿って逃がして液体を凝縮領域468の下に位置する液体の容器に戻すように構成されたウィッキング機構(例えばメッシュ)を含むことができる。
図4では、作動流体122はチャネル150を完全に満たしており、少なくとも部分的にコンパートメント467を満たしている。他の実施形態では、作動流体122はコンパートメント467を完全に満たすことができる。代替的に、コンパートメント467は一般に空であり、チャネル150が作動流体122で部分的もしくは完全に満たされることができる。
【0021】
ビア448は、第1のダイ104の周辺領域120の表面419の上およびチャネル150中の側壁114の上に、界面材料もしくは熱伝導ライナー480をさらに含む。いくつかの実施形態では、
熱伝導ライナー480は無電解
めっきもしくは
電解めっきした銅(例えば、多孔質銅)、はんだペースト、および/または焼結銀ペーストを含むことができる。
熱伝導ライナーの材料は、熱移動を容易にするための高い熱伝導性を有するように選択され得る。例えば、銅、はんだペーストおよび焼結銀ペーストは、各々、300W/mk、58W/mk、および175W/mkの熱伝導性を有することができる。追加的もしくは代替的な実施形態では、
熱伝導ライナー480は等方性/異方性接着剤、セラミック材料、もしくはTIMを含むことができる。いくつかの実施形態では、
熱伝導ライナー480は、極薄の防湿バリア(ultrathin moisture barrier)および/またはCVD蒸着されたパリレンなどの誘電体バリアで覆われることができる。
【0022】
動作では、アセンブリ400が高温になるまで熱されるかつ/または動作するので、矢印Fにより示すように、第1のダイ104は周辺領域120からチャネル150の近くの作動流体122に熱を移動させる。いくつかの実施形態では、ダイの積層124によって生成された熱も、積層124の上にある封入材料110の上部領域415を通して作動流体122に移動され得る。作動流体122がその蒸発温度より上まで熱されると、矢印Hで示すように流体は蒸発する。気相の流体は凝縮領域468中に拡散し、凝縮領域468で比較的低い温度に起因して凝縮する。作動流体122が凝縮すると、その潜熱が凝縮器405の外壁462に移動する。このため、次に、潜熱がアセンブリ400の外部の外部環境に移動する。凝縮した作動流体122が再加熱され、チャネル150およびコンパートメント467中で気化し、再び、凝縮領域468中で凝縮することにより、気化冷却が継続される。
【0023】
図5は、本技術の他の実施形態に従って構成された半導体デバイスアセンブリ500(「アセンブリ500」)の断面図である。アセンブリ500は、一般に、
図1A〜
図4を参照しながら以上に記載した半導体デバイスアセンブリと同様の機構を含むことができる。例えば、アセンブリ500は,封入材料510、および、封入材料510中に形成されて作動流体122で満たされたチャネル550を伴うビア548を有するTTD508を含む。しかし、
図5では、ビア548は、チャネル550の底で第1のダイ104の周辺領域120を覆うスペーサー材料558(例えば、誘電材料)を含む。スペーサー材料558は封入材料510の一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、スペーサー材料558は、封入材料510中にチャネル550を形成した後の残りの封入材料510の一部であり得る。様々な実施形態では、フィルムアシスト成形(film assist molding)、キャビティダイレクト射出成形(cavity direct injection molding)などの封入処理の間に、チャネル550は部分的もしくは全体的に形成されるか成形される。他の実施形態では、機械的、化学的および/またはレーザアプローチを用いたダイスカット、エッチング、切除、および/または他の材料除去プロセスを通してなど、封入の後でチャネル550が形成されることができる。様々な実施形態では、個々のパッケージ形態中、ストリップもしくはマトリクス形態中、および/またはウェハーパネル形態中にチャネルがある場合、チャネルが封入材料中に形成されることができる。
【0024】
スペーサー材料558は、周辺領域120を電気的に絶縁しながら、作動流体122と第1のダイ104の周辺領域120の間に熱伝導パスを提供するために構成されることができる。スペーサー材料558は、周辺領域120の活性表面を電気的に絶縁するように構成された厚さおよび/または組成を有することができる。いくつかの実施形態では、作動流体122が従来の誘電性流体よりも電気的に伝導性がある場合に、スペーサー材料558は電気的絶縁を提供することができる。このような実施形態では、作動流体122はエチレングリコールもしくは電気伝導性を増大させる傾向のある他の構成要素を含むことができる。
【0025】
図6は、本技術の他の実施形態に従って構成された半導体デバイスアセンブリ600(「アセンブリ600」)の断面図である。アセンブリ600は、一般に、
図1A〜
図5を参照しながら以上に記載した半導体デバイスアセンブリと同様の機構を含むことができる。例えば、アセンブリ600は、封入材料610中に形成されて作動流体122で満たされた第1のチャネル650aを伴う第1のビア648aを有するTTD608を含む。しかし、
図6では、TTD608は、ダイの積層124の上の封入材料610の上部領域615に形成された複数の第2のビア648bを含む。第2のビア648bの各々は、上部領域615中で
相対する側壁部分61
4間に位置する対応する第2のチャネル650b中に延びる。第2のチャネル650bは作動流体122で満たされている。ビア648aおよび648bの各々は、対応するチャネル650aおよび650bの底にスペーサー材料658を含む。他の実施形態では、スペーサー材料658は第1のビア648aおよび/または第2のビア648bから除外され得る。代替的に、個々のビア648aおよび648bは、スペーサー材料658に加えてもしくはスペーサー材料658の代わりに、金属ライナーを含むことができる。
【0026】
図7は、本技術の他の実施形態に従って構成された半導体デバイスアセンブリ700(「アセンブリ700」)の断面図である。アセンブリ700は、一般に、
図1A〜
図6を参照しながら以上に記載した半導体デバイスアセンブリと同様の機構を含むことができる。例えば、アセンブリ700は、封入材料710中に形成されたチャネル750を伴うビア748を有するTTD708を含む。しかし、
図7では、チャネル750は、作動流体122(
図1)の代わりに固体充填材料722を含む熱導体で満たされる。固体充填材料722は、カバー105と第1のダイ104の周辺領域120の間に延びる、銅コアはんだボール(copper core solder ball)などの金属コア745を含むことができる。金属コア745は、第1の導電性材料736aにより周辺領域120に結合された下部部分746、および、第2の導電性材料736bによりカバー105の内部表面729に結合された上部部分747を有する。第1および第2の導電性材料は、例えば、金属はんだ、導電性ペースト、TIMなどを含むことができる。
図7では、第1のダイ104の周辺領域120は、第1の導電性材料736aが取り付けられる(例えば、はんだ付けされる)表面を提供するコンタクトパッド726(例えば、金属パッド)を含む。いくつかの実施形態では、コンタクトパッド726は、集積回路128もしくは第1のダイ104の他の電気的機構に電気的に接続されていないダミーパッドであり得る。
【0027】
他の実施形態では、アセンブリ700は、封入材料710の上部領域715中に形成され、ビア750と同様に固体充填材料(図示せず)で満たされた1つ以上の追加的なビア751(隠線で示される)を含むことができる。追加的なビア751は、ダイの積層124の最上の第2のダイ106に接触するために上部領域715を完全に通って延びることができるし、または、上述のように、ビア751と最上の第2のダイ106の間にスペーサー材料を残すために上部領域715を部分的に通って延びることができる。
【0028】
図1A〜
図7を参照しながら以上に記載した積層された半導体デバイスアセンブリの任意の1つは、無数のより大きなかつ/またはより複雑な任意のシステム中に含まれることができる。そのような例示的な例は
図8に概略的に示すシステム890である。システム890は、半導体デバイスアセンブリ800、電源892、ドライバ894、プロセッサ896および/または他のサブシステムもしくはコンポーネント898を含むことができる。半導体デバイスアセンブリ800は、一般に、
図1A〜
図7を参照しながら以上に記載した半導体デバイスアセンブリと同様の機構を含むことができ、従って、熱の放散を促進する様々な機構を含むことができる。結果として得られるシステム890は、メモリストレージ、データ処理、および/またはその他の好適な機能などの多種多様の機能の任意のものを実行できる。従って、例示的なシステム890は、ハンドヘルドデバイス(例えば、携帯電話、タブレット、デジタルレコーダー、およびデジタルオーディオプレーヤー)、コンピュータ、乗り物、電化製品および他の製品を含むことができるが、これらに限定されない。システム890のコンポーネントは、1つのユニットに収納され得るか、または、複数の(例えば、通信ネットワークを通して)相互接続されたユニットにわたって分配されて収納され得る。システム890のコンポーネントは、リモートデバイスおよび任意の多種多様のコンピュータ読み取り可能なメディアも含むことができる。
【0029】
以上から、説明のために本明細書に本技術の特定の実施形態が記載されたが、本開示から離れることなく様々な修正が行われ得ることが理解されるであろう。さらに、多くの半導体ダイアセンブリの実施形態がHMCを参照しながら記載されたが、他の実施形態では、半導体ダイアセンブリは他のメモリデバイスもしくは他の種類の積層されたダイアセンブリとして構成されることができる。加えて、特定の実施形態に関連して記載された新たな技術の特定の態様は、他の実施形態と組み合わせられるか、もしくは、他の実施形態から除去されることができる。さらに、新たな技術の特定の実施形態に関連した利点がこれらの実施形態に照らして記載されたが、他の実施形態もそのような利点を示すことができ、また、本技術の範囲に入るために全ての実施形態がこのような利点を示す必要はない。従って、本開示および関連する技術は、本明細書に明示的に示していないか記載していない他の実施形態を含むことができる。