(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの特性が、表面応力、応力プロファイル、圧縮応力、層深さ、屈折率プロファイル、および複屈折から成る特性の群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
前記少なくとも1つの特性が、表面応力、応力プロファイル、圧縮応力、層深さ、屈折率プロファイル、及び複屈折から成る特性の群から選択されることを特徴とする請求項8記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図に示すどの座標又は軸も参考であって方向又は配向を制限することを意図したものではない。更に、「垂直」及び「水平」等の方向は当該図面における機能の選択に関する説明を容易にするために使用されているものであって、方向又は配向を制限することを意図したものではない。
【0014】
以下、添付図面に例を示す本開示の様々な実施の形態について詳細に説明する。図面全体を通し、可能な限り、同一又は同様の部品については同一又は同様の参照番号又は符号を用いている。図は必ずしも縮尺通りではなく、本開示の重要な側面を示すために図のどこが簡略化されているか当業者には見分けが付くであろう。
【0015】
以下に記載の請求項は本「発明を実施するための形態」に組み込まれその一部を構成するものである。
【0016】
米国特許出願第13/463,322号明細書及び第61/706,891号明細書を含む、本明細書に記載のあらゆる出版物又は特許文献の全開示内容は、参照により本明細書に援用されるものとする。
【0017】
湾曲部品
図1Aは例示的な湾曲部品20を示す等角図であり、
図1Bは湾曲部品のx−y平面の断面図である。湾曲部品20は本体22及び湾曲外表面24を有している。1つの例において、湾曲部品20はガラスから成り、ベース(又はバルク)屈折率n
sを有している。
図1Aは極座標(r,θ)と共にデカルト座標を示している。
図1Cは湾曲部品20のy−z平面の断面図である。1つの例において、湾曲部品20はロッドであってもよく、中空内部部分を有する管であってもよい。1つの例において、湾曲部品20は中心軸A0を有している。
【0018】
湾曲部品20の外表面24はx−y平面において第1の曲率半径R1を有し、y−z平面において第2の曲率半径R2を有している。1つの例において、第1の曲率半径R1は比較的小さくてもよいが、第2の曲率半径R2は比較的大きい。1つの例において、第1の曲率半径R1≧0.5mmである一方、第2の曲率半径R2≧20mである。
図1Dに示す湾曲部品20の例において、第2の曲率半径R2=∞であって
図1Dは円筒である。例として示すように湾曲は外向きであってよく、又は内向きであってもよい。本明細書において、第1及び第2の曲率半径R1及びR2を用いて、内向き又は外向きのいずれかの湾曲を示す。
【0019】
第2の曲率半径R2≠∞である例において、第2の曲率半径R2が第1の曲率半径R1と比較して十分大きく、モードスペクトル測定を行う予定の湾曲部品20の表面の一部が実質的に円筒形又は円錐形を成している。第2の曲率半径R2はある程度結合プリズム40(
図2に関連して以下に紹介及び説明する)の大きさに左右される。1つの例において、第2の曲率半径R2は結合プリズム40のz方向の長さの何倍も大きい。
【0020】
また、1つの例において第1の曲率半径R1は、円錐面のように一定である必要はない。湾曲部品20は、平面と湾曲部の組合せ等の複雑な表面を有することもできるが、説明を簡単にするために図には簡単な湾曲部品が示してある。
【0021】
1つの例において、湾曲部品20がガラスから成り、イオン交換処理を受けて少なくとも1つの種類のイオンが外表面24を通して本体22中に交換されている。イオン交換処理によって、入射面に平行に偏光されるp偏光(横磁界、TM)光よりs偏光(横電界、TE)光に対し異なり得る屈折率プロファイルn(r)を有するイオン交換領域25(
図1B及び1C)が規定される。
【0022】
外表面24から直接内側に向けて(即ち、垂直な方向に)測定したイオン交換領域25の(半径方向)の深さを「層深さ」又はDOLを呼ぶ。DOLの例示的な範囲は5〜150マイクロメートルである。ほとんどの場合、DOLはサンプルの厚さの半分未満であり、これにはサンプルが中空管であってサンプルの厚さが管壁の厚さで示される場合も含まれる。
【0023】
湾曲部品20にイオン交換領域25を形成するイオン交換処理によって湾曲部品20の外表面24及び近傍に複屈折Bを生じさせることができる。この複屈折Bを利用し、公知の技術を用いて、外表面24(及び近傍)の応力(例えば、圧縮応力CS)及び/又は応力プロファイルS(r)を計算することができる。応力プロファイルはS(r)=B(r)/SOCを介して複屈折Bに関連している。ここで、SOCは応力光学係数であり、B(r)=[n
TM(r)−n
TE(r)]である。
【0024】
平坦な部品の測定に用いられる既存のプリズム結合に基づく光学装置では、湾曲部品20の光学モードのスペクトル(即ち、TE及びTMモードスペクトル)が適切に結像捕捉されない。湾曲部品20が従来の結合プリズムに接触すると、光角度スペクトル(即ち、TE、TMモードスペクトル)の像がぼやけ、歪む場合もある。このことが誘導光モードの有効な屈折率の自動識別を問題あるものにし、それがこのような測定に依存している1つ以上の特性(例えば、応力プロファイルS(r))を正確に決定することを難しくしている。
【0025】
実験において、従来のプリズム結合システム(例えば、日本の東京に所在する折原製作所(株)製のFSM−6000LEプリズム結合装置)を用いて、第1の曲率半径R1=8.5mm、及びR2=∞の円筒形のガラスサンプルの応力を測定した。イオン交換領域25によって規定された表面近傍の導波路領域に誘導されたTEモード及びTMモードとの結合に対応する暗線は、測定した円筒の軸、及び円筒とプリズムの結合面の接触線が光の入出力に用いられるプリズム面に直交する平面内にあるようにサンプルを正確に位置合わせした場合に限り観察することができた。
【0026】
更に、最適に位置合わせした場合でも、表面近傍に平面導波路を有する平坦なガラスサンプルの測定中に通常観察される、鮮明で高コントラストの線と比較すると、モードスペクトルの暗線は非常に幅が広く非常にぼやけていた。スペクトル線のコントラストが不十分であったため、捕捉したモードスペクトルの画像を市販のFSM−6000LEシステムのソフトウェアで自動処理し、応力パラメータを取得することができなかった。モードスペクトル画像のスペクトル線の位置を手動で検出することは、コントラストが不足していること、及び画像パターンがサンプルの位置合わせに強く依存していることから重大なエラーにつながる。
【0027】
湾曲部品を測定するためのプリズム結合システム
図2は湾曲部品20等の湾曲部品のモードスペクトルの測定に適した、プリズム結合システム(「システム」)10の概略図である。システム10は以下に詳細に説明する結合プリズム組立体38を備えている。システム10は結合プリズム組立体38において交差する光軸A1及びA2を有している。
【0028】
システム10は、以下に説明するように、軸A1に沿って順に波長λの測定光62を発光する光源60、別法として軸A2上の検出経路内に含めることができる任意の光フィルター66、任意の光散乱要素70、及び集束(測定)光(光ビーム)62Fを形成する任意の集束光学系80を備えている。従って、例示的なシステム10においては光源60と結合プリズム組立体38との間に光学素子は存在していない。光源60、任意のフィルター66、任意の光散乱要素70、及び任意の集束光学系80によって、集束測定光62Fを生成する例示的な光源システム82が構成される。
【0029】
システム10は結合プリズム組立体38から軸A2に沿って順に、焦点面92及び焦点距離fを有し、以下に説明するように反射光62Rを受光する収集光学系90、TM偏光部100TM及びTE偏光部100TEを有するTM/TE偏光子100、及び光検出器システム130も備えている。軸A1は光源60と結合プリズム組立体38との間の光路OP1の中心を規定する。軸A2は結合プリズム組立体38と光検出器システム130との間の光路OP2の中心を規定する。収集光学系90、TM/TE偏光子100、及び光検出器システム130によって例示的な検出システム140が構成される。
【0030】
検出システム140は収集光学系90のいずれかの側にアパチャー136も含むことができる。アパチャー136は光検出器システム130によって検出される「過結合」光の量を抑制するように構成することができる。ここで、「過結合光」は、以下に詳細に説明するように、結合プリズム40からのものであるが、実際のTM及びTEモードスペクトルを表わしていない反射光62Rである。
【0031】
図3Aは光検出器システム130の拡大図である。1つの例において、光検出器システム130は検出器110(例えば、CCDカメラ)を含んでいるが、1100nmより長い波長に対しては、赤外アナログ検出器及びフレーム取り込み装置120(
図2参照)に置き換えてもよい。以下に説明する別の実施の形態において、検出器100はCMOS検出器又は1つ若しくは2つの線形光検出器(即ち、一連の集積フォトダイオード又は光感知要素)を含んでいる。検出器110は1つ以上のマイクロボロメータ、マイクロボロメータカメラ、1つ以上のInGaAs系の光検出器又はInGaAsカメラも含むことができる。
【0032】
検出器110は感光面112を有している。感光面112は収集光学システム90の焦点面92内に実質的に存在し軸A2に対し略垂直である。このことが結合プリズム組立体38を出射した反射光62Rの角度分布を検出器110のセンサ面において光の横方向空間分布に変換するのに役立つ。
【0033】
感光面112をTE部、112TE、及びTM部、112TMに分割することにより、検出器110による反射光62RのTE及びTM偏光に関する(モードスペクトルを含む)角度反射スペクトルのデジタル画像の同時記録が可能になる。この同時記録によって、システムパラメータが時間と共にドリフトする可能性があることを考慮すると、TE及びTMの測定を異なる時間に実施したとすれば発生する可能性がある測定雑音源が排除される。
【0034】
図3Bは、
図3Aの例示的な光検出器システムによって捕捉されたTE及びTMモードスペクトルの概略図である。TE及びTMモードスペクトルは説明のために高コントラストを有しているものとして図示してある。
【0035】
例示的な光源60には可視光又は赤外線レーザー、可視光又は赤外線発光ダイオード、可視光又は赤外線増幅自然放出(ASE)源、スーパールミネッセントダイオード(SLD)源、及び波長選択フィルター又は回折格子等の光スペクトルを狭くする適切な手段を備えた熱フィラメントランプや石英ランプ等の広帯域源がある。光源60によって生成される光62の例示的な動作波長λには、405nm、488nm、590nm、633nm等の可視波長及び(公称)820nm、940nm、1,060nm、1,550nm、1,613nm、1,900nm又は2,200nm等の赤外波長がある。
【0036】
光源の波長λに感度を有する光検出器システム130と組み合わせ、場合により光スペクトルの適切な狭小化を含めると、400nm〜2200nmの主な波長域及び適切な明るさを有する上記列挙した種類のうちの任意の光源60を本明細書に開示した測定方法を可能にするように構成することができる。必要な明るさは、検出器の基本雑音及び外部の電気雑音や背景光を含む検出器110の感度及び雑音等価電力に依存する。
【0037】
システム10はシステムの動作を制御するように構成することができるコントローラ150を備えている。また、コントローラ150は、捕捉されたTE及びTMモードスペクトル画像を表す(画像)信号SIを光検出器システム130から受信し処理するようにも構成されている。コントローラ150はプロセッサ152及びメモリユニット(「メモリ」)154を備えている。コントローラ150は、光源制御信号SLを介して光源60の起動及び動作を制御することができると共に、光検出器システム130(例えば、図示のフレーム取込み器120)から画像信号SIを受信し処理する。1つの実施の形態において、TE及びTMスペクトルを順次収集することができ、この場合TE/TM偏光子100は1つの偏光のみを通過させる1つの部分を含むことができる。この場合、偏光子を偏光方向に90°の差を有する2つの方向の間を回転させることができ、コントローラ150が偏光子の2つの方向間の切り替え、及び切り替えとTE及びTMの順次収集との同期を制御することができる。
【0038】
1つの例において、コントローラ150はコンピュータを含み、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、 DVD、MOD、フラッシュドライブ等のコンピュータ可読媒体又はネットワークやインターネット等のその他のデジタル源から命令及び/又はデータを読み取るための「フロッピー」ディスクドライブ、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、光磁気ディスク(MOD)ドライブ(図示せず)等の読取装置又はイーサネット(登録商標)装置(図示せず)等のネットワーク接続装置を含むその他のデジタル装置を備えている。本明細書に開示した表面複屈折/応力測定を実行するための信号処理命令を含む、ファームウェアに記憶された命令及び/又はソフトウェア(図示せず)を実行するようにコントローラ150を構成することができる。1つの例において、「コントローラ」と「コンピュータ」という用語は互換可能である。
【0039】
コントローラ150は本明細書に記載の機能を果たすようにプログラムすることができる。これにはシステム10の動作及び表面応力、応力プロファイル、圧縮応力、層深さ、屈折率プロファイル、複屈折等の被測定湾曲部品の少なくとも1つの特性評価を得るための前述の画像信号SIの信号処理が含まれる。
【0040】
本明細書において「コンピュータ」という用語は、単に当技術分野においてコンピュータと呼ばれる集積回路のみならず、コンピュータ、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ、特定用途向け集積回路、及びその他のプログラム可能な回路を広く意味し、これ等の用語は本明細書において同義的に使用される。
【0041】
ソフトウェアは前記信号処理を含む本明細書に開示したシステム10の動作性能を実行又は補助することができる。ソフトウェアは、コントローラ150、特にプロセッサ152及びメモリ154に動作可能にインストールすることができる。ソフトウェアの機能は、実行可能なコードを含むプログラミングに関与することができ、このような機能を利用して本明細書に開示した方法を実行することができる。このようなソフトウェアコードはプロセッサ152のような汎用コンピュータで実行することができる。
【0042】
動作中、コード及び、場合により、関連するデータレコードが汎用コンピュータのプラットフォームのプロセッサ152及び/又はメモリ154に記憶される。しかし、他の時点では、ソフトウェアは他の場所に記憶及び/又は適切な汎用コンピュータシステムに移送してロードすることができる。本明細書において説明する実施の形態は少なくとも1つの機械可読媒体に担持された1つ以上のコードモジュールの形態を成す1つ以上のソフトウェア製品を含んでいる。このようなコードをコンピュータ150のプロセッサ152によって実行することにより、プラットフォームが基本的に本明細書において説明及び例示する方法でカタログ及び/又はソフトウェアダウンロード機能を実行することができる。
【0043】
コンピュータ150及び/又はプロセッサ152は、各々コンピュータ可読媒体又は機械可読媒体(例えば、メモリ154)を用いることができる。このような媒体は、例えば、湾曲部品20の表面の複屈折/応力の量又は応力プロファイルS(x)を決定することを含む命令をプロセッサに提供して実行させることに関与する任意の媒体を意味する。メモリ154はコンピュータ可読媒体を構成する。このような媒体は不揮発性媒体、揮発性媒体、及び伝送媒体を含みこれに限定されない多くの形態を成すことができる。不揮発性媒体には、例えば、前述のサーバプラットフォームの1つとして動作する任意のコンピュータの任意の記憶装置等の光又は磁気ディスクが含まれる。揮発性媒体にはこのようなコンピュータプラットフォームの主記憶装置等の動的メモリが含まれる。物理的な伝送媒体には、コンピュータシステム内においてバスを構成する線を含む、同軸ケーブル、銅線、及び光ファイバーが含まれる。
【0044】
従って、コンピュータ可読媒体の一般的な形態には、例えば、「フロッピー」ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、フラッシュドライブ、及びその他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、及びその他の光媒体、パンチカード、紙テープ、及び穴パターンを有するその他の物理媒体等のあまり一般的ではない媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EPROM、及び他の任意のメモリチップ若しくはカートリッジ、データ若しくは命令を運ぶ搬送波、このような搬送波を運ぶケーブル若しくはリンク、又はコンピュータがプログラミングコード及び/若しくはデータを読み取ることができるその他の媒体が含まれる。コンピュータ可読媒体のこのような形態の多くは、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサ152に運んで実行させることに関与することができる。
【0045】
システム10は日本の東京に所在する折原製作所(株)が製造販売しているFSM−6000LEプリズム結合装置等の前述の市販プリズム結合装置の改良型であってよい。
【0046】
結合プリズム組立体
図4A及び4Bは結合プリズム組立体38の例示的な構成を示す側面図であって、例示的な湾曲部品20とインタフェースしている状態を示し、例示的な光制限部材200を備えている。
図5A及び5Bは
図4A及び4Bの例示的な光制限部材200の立面図及び正面図である。
【0047】
結合プリズム組立体38は、入力面42、結合面44、及び出力面46を有する結合プリズム40を備えている。結合プリズム40は屈折率n
p>n
sを有している。結合プリズム40は、結合プリズムの結合面44と湾曲外表面24の部分とを光学的に接触させることによって、湾曲部品20とインタフェースしている。
図4Cは、
図4A及び
図4Bの結合プリズム40のトップダウン図であって、細長の部品−プリズム間の結合インタフェース(「インタフェース」)50を規定する、部品の外表面24と結合面44との間の細長い光学的接触領域を示している。
【0048】
図4Cは測定光ビーム62Fによって形成された照明領域62Lも示している。1つの例において、照明領域62L及びインタフェース50は細長であり、各々の長軸に沿って実質的に位置合わせされている。
図4Dはy−z面及び面外光ビーム62F及び62Rを示す照明領域62Lの立面図である。面外角度をφで示す。照明領域62Lのx方向の幅はw
Lである。例示的な照明領域62Lは一定の幅w
Lを有しているように示されているが、w
Lも照明領域の長さに応じて変化することができる。
【0049】
1つの例において、屈折率がn
fであるインタフェース流体52の薄い層を用いて結合プリズム40と湾曲部品20との間の光学的結合が促進され、インタフェース50の一部を構成している。1つの例において、n
p≧n
f>n
sである。n
fの例示的な値は、n
f=1.64である。別の例において、インタフェース流体の屈折率n
f=n
p±0.02である。具体的に関連する1つの例において、プリズムの屈折率n
p=1.72とすることができる。
【0050】
図4A及び4Bの結合プリズム組立体38は、前述の例示的な光制限部材200を備えている。光制限部材200は、入力面42(
図4A)又は出力面46(
図4B)のいずれかにおいて、結合プリズム40とインタフェースするように構成されている。例示的な光制限部材200は、不透明な材料から成るか、又は不透明なコーティングを有する切頭直角プリズムの形態を成している。光制限部材200は傾斜前面202、切断上面204、裏面206、底面208、及び平行側面210を有している。図示のように、光制限部材200は高さh1、底面208における基線長l1、切断上面204における上端長l2、及び幅wを有している。底面208と傾斜前面202とによって角度αが規定される。
【0051】
光制限部材200は面202、204、及び206に開放された中央スロット220を備えている。中央スロット220は内面222、及び底面208の上方に存在する、底部224を有しておるため、高さh2<h1を有している。1つの例において、内面222が側面210に平行であって、均一な幅sを有するスロット220を画成している。別の例において、中央スロット220を長さ方向に沿って、例えば、直線状又は曲線状に変化する幅sを有するように構成することができる。スロット幅sを選択することによって種々の光制限の程度を規定することができる。1つの例において、スロット220の内面222が、鏡面及び拡散反射を抑制するために、例えば、黒塗装、酸化、又は陽極酸化等によって、光吸収コーティングを有している。
【0052】
例示的な光制限部材200の寸法の例示的な値を以下の表1に示す。
【0054】
1つの例において、1つ又は2つの光制限部材200が結合プリズム40に相対して配置され、照明領域62Lが細長のインタフェース50に制限される共に、光ビーム62Fが制限され、62Fが狭い範囲のy−z平面外角度φ(
図4D)を有している。1つの例において、照明領域62Lの大きさ及び角度φの範囲が中央スロット220の幅sによって規定される。1つの例において、1つ又は2つの光制限部材が結合プリズム40の入力面42及び/又は出力面46に直接隣接して配置される。別の例において、1つ又は2つの光制限部材は結合プリズム40の入力面42及び/又は出力面46から離隔して配置される。
【0055】
光検出器システム130によって捕捉されたモードスペクトル画像(例えば、
図3B参照)はTM波用のインタフェース50からの反射角度スペクトルを表わしている。画像上の明るい領域は高反射に対応し、暗線は測定光62Fの導波モード又は場合により明確な漏洩モードへの結合に対応している。広がった暗い領域は通常漏洩モードへの結合及び放射モードの基板への結合と関連している。システム10の結合プリズム組立体38に光制限部材200を用いて行った実験では、従来のFSM−6000LE装置に付属の非制限的なプリズム組立体の制限されていない有効照明及び5mm(0.197インチ)の収集幅を採用した場合と比較して、TE及びTMモードスペクトルのコントラスト及び鮮明度が数倍増加した。
【0056】
例示的な湾曲部品20に対する実験には、第1の曲率半径R1=8.5mm及びDOLが23マイクロメートルのサンプルのモードスペクトル画像の捕捉が含まれていた。モードスペクトル画像は、標準の5mmの収集幅におけるモードスペクトルのコントラストと比較して、スロット幅s<3mmにおいてコントラストが目に見えて改善され、スロット幅s<1.5mmにおいては更に大きく改善された。これらの観察結果及び前述の光制限部材200の寸法、並びに結合プリズム40の寸法から、約3mm以下に絞った集束光ビーム62Fをプリズムの結合面44に照射したとき、モードスペクトルのコントラストを改善することができる。
【0057】
湾曲部品の測定において、プリズム組立体に入射した光ビーム62Fのプリズム結合面44の平面への投影が、湾曲部品20の湾曲部とプリズムの結合面44との接触線に一致するように設計された照射ストリップの対称線に対し、約10°未満のサブテンド角度に制限されるときもコントラストの改善を観測することができる。
【0058】
モードスペクトルのコントラストの改善は、1つにはサンプルと相互作用しない光を排除したことにある。この光の排除は、前述の実験においてスロット幅sを1.5mm〜3mmの範囲において既に十分である。更に小さいスロット幅sに対し、更に大きな改善があり得る。コントラストの改善は、もう1つにはインタフェース50を規定するサンプル−プリズム間の接触線に対し大きな角度を形成する、結合面44の平面に投影される光線を排除したことにある。
【0059】
大きなスロット幅sに対し、これ等の望ましくない光線はアパチャー136(
図2参照)又は通常システム10の検出システム140に配置される、その他のアパチャーによって阻止することができる。従って、スロットの寸法s<1.5mmに対し、光制限部材200による改善の角度成分は、例えば、プリズム組立体38を通過し、光検出器システム130に到達する、光線62Rの結合面44の平面に対する投影が約5°未満の角度φ(
図4D参照)に制限されたとき更に顕著になる。場合によっては、サンプルの湾曲面と相互作用した後、ビーム62Rからの反射光線の投影角度φ’はビーム62Fからの対応する入射光線の投影角度φと多少異なり得る。
【0060】
従って、結合プリズム40の近傍又は遠方に配置可能であり、φ≦±10°、特にはφ≦±5°となるように照明を制限する任意のスロット、スリットの組合せ、又はアパチャー(例えば、アパチャー136)の組合せが、測定されたモードスペクトルのコントラストの向上に寄与することができる。φの角度範囲をΔφと定義し、例えば20°又はより狭い例では10°に限定される。
【0061】
照明領域62Lの幅W
L及び照明領域に関連する角度範囲Δφの両方をシステム10の少なくとも2つのアパチャーによって規定することができる。前述の例において、2つのアパチャーは、光制限部材200の前面202及び裏面206のスロット220の入力端部及び出力端部である。別の例において、アパチャーの1つは不要な寄生照明及び反射光62Rが光検出器システム130に到達したとき、暗線が観測されるべき位置(例えば、ある角度)の光強度を増大させるように集束光62Fの一部が湾曲部品に対し共鳴的に結合非結合する「過結合」の影響によるコントラストの低下を抑制する、アパチャー136等の検出システム140の一部であってよい。
【0062】
従って、システム10における1つのアパチャーは光制限部材200のスロット220であってよく、この場合、別のアパチャーは照明領域62Lの幅を規定するために付加される簡単なスリット又は制限された開口によって規定される。標準のプリズム結合システムにおけるこのようなアパチャーは、湾曲部品の測定において、モードスペクトルのコントラストの向上に効果的に役立たせるためには通常大き過ぎる。1つの例において、曲率半径R1<10mmに対し、光制限部材200の前端面202及び裏端面206のスロット220によって2つのアパチャーが規定される。
【0063】
システム10において湾曲部品20を測定するとき、反射光62Rがプリズムの全結合面から光検出器システム130に向けて送られる。その信号のうち、反射光62Rの僅かな部分が細長のインタフェース50から反射される。実質的に結合プリズム40から分離された湾曲部品20の領域及び結合プリズムから離れる方向に次第に湾曲する湾曲部品20の領域と相互作用する測定光62Fは拡散するか又は光検出器システム130の視野の外に偏光される。このことが、従来のプリズム結合測定システムを用いて湾曲部品20を測定したときの、モードスペクトルにおける劇的なコントラストの低下の1つの原因として特定されている。
【0064】
結合プリズム組立体の更なる実施例
図6Aは結合プリズム40の入力面42及び出力面46が、それぞれ光が通過できるスリット47及び48を規定する不透明な部42a、42b及び46a、46bを備えている例示的な結合プリズム組立体38の立面図である。1つの例において、不透明な部42a、42b及び46a、46bは入力面42及び出力面46の不透明部分の上に形成された吸収層によって規定される。スリット47及び48は従来のマスキング技術を用いて画成することができる。別の例において、不透明な部分42a、42b及び46a、46bは入力面42及び出力面46に直接隣接(例えば、密接に接触又は僅かに離隔)して配置された別々のシート又は薄膜であってよい。スリット47及び48は測定光62の幅を規定するという光制限部材200の中央スロット220と同じ目的を果たすので、用語を統一する上において「スロット」と呼ぶこともできる。
【0065】
図6Aの実施の形態において、スロットは、1つは入力プリズム面上又はその近傍及び1つは出力プリズム面上又はその近傍の2つのスリット47及び48によって構成される。
図6Aは結合プリズム40が、測定波長において透明な中央領域48、及びその両側の測定波長において吸収が強い領域の3つの領域を含む別の実施の形態も示している。このような結合プリズム40は、2つの外側のガラスに鉄又はその他の吸収イオンがドープされ、場合により、測定波長における吸収を増強するために還元環境下においてアニールされた同一又は同様のガラスから成る3つのプリズムを互いに融合することによって得ることができる。
【0066】
図6Bは
図6Aと同様の図であって、結合面44が1つの例において内側に湾曲し約R1(即ち、〜R1)の曲率半径を有する円筒状に湾曲した部分44Cを備えた例示的な結合プリズム40を示す図である。この特定の結合プリズム40は、1つ以上の光制限部材200又は不透明部分42a、42b及び/又は46a、46b等の遮光機能と共に結合プリズム組立体38に有利に用いることができる。1つの例において、湾曲部分44Cの曲率半径が約0.5R1〜1.5R1である。1つの例において、特に部品20の湾曲部分の半径がR1より小さい場合、n
f>n
sのインタフェース流体52が用いられる。
【0067】
図6Cは、
図6A及び6Bの結合プリズムの特徴を組み合わせた例示的な結合プリズム40を示す図であり、従って得られた結合プリズムは円筒状に湾曲した部分44C及び不透明部分42a、42b及び46a、46bの両方を有している。1つの例において、円筒状に湾曲した部分44Cはスリット48の幅と略同じ幅を有している。別の例において、円筒状に湾曲した部分44Cはスリット48より広い。
【0068】
図7Aは、2つのブロック250に挟まれた細い結合プリズム40を含む結合プリズム組立体38の別の例示的な実施の形態の立面図である。ブロック250は不透明であり、不透明な材料の1つのブロックの一部又は2つの別々のブロックであってよい。従って、ブロック250は内部に細い結合プリズム40が存在する細いスロット252を画成する。1つの例において、細い結合プリズム40に対向するブロックの250の面が測定波長において強い光吸収を有するか、又は測定波長において強い光吸収を有する接着剤又はその他の材料を用いて、結合プリズムとインタフェースさせることができる。
【0069】
例示的な細い結合プリズム40は約3mm以下の幅を有し、1つの例において約2mm以下の幅を有している。細い結合プリズム40の幅の下限は、1つの例において約0.2mm未満の幅において生じる、有害な散乱及び回折効果によって規定される。1つの例において、ブロック250は結合プリズム40を取り付けてブロックに対して位置合わせする取付け位置合わせ機能254を備えることができる。1つの例において、内部に結合プリズム40が存在する細いスロット252によって、モードスペクトルの良好なコントラストに必要な光制限及びシステム10の他の部分との適切な位置合わせが保証される。
【0070】
図7Bは結合プリズム40の結合面44が湾曲を成し、特に略円筒凹状の湾曲を有していることを除き、
図7Aと同様である。1つの例において、湾曲を成す結合面44の曲率半径が、測定される湾曲部品20の第1の曲率半径R1と同様であり、1つの例において、僅かに大きくてもよい。凹状の円筒結合面を用いることにより、測定のための湾曲部品20の自己位置合わせが可能になり、測定時間が著しく短縮される。
【0071】
図7Cは
図7Bと同様であり、結合プリズム40が平坦なベース44Fを有する薄いプリズム部分40T及び平坦なベース44Fにインタフェースすると共に湾曲結合面44を画成する交換可能な平凹円柱レンズ部(「円柱レンズ」)44Lを備えた例示的な結合プリズム組立体38を示している。1つの例において、円柱レンズ44の少なくとも一部がブロック250に保持される。1つの例において、薄いプリズム部分40Tが接着剤、屈折率整合油、若しくは真空を介して、又は光学的接触によってブロック250に保持される。
【0072】
位置合わせ固定具
湾曲部品20の応力をうまく測定するためにはモードスペクトルが十分なコントラストを有している必要があり、そのためには結合プリズム40を湾曲部品に対して正確に位置合わせする必要がある。特に、結合プリズム40が光制限部材200の中央スロット220(
図5A)、不透明部分42a、42b及び46a、46bによって画成されるスリット47及び48(
図6A)、又はブロック250及び細い結合プリズム40によって画成される細いスロット252(
図7A)によって規定される照明領域62Lと一致するように湾曲部品20の外表面24に接触している必要がある。僅かな角度のずれ(<1°)がスペクトル線(フリンジ)の傾斜につながり、それが測定誤差になる。(僅か数度の)より大きな角度のずれはフリンジのぼやけや消失にもつながる。
【0073】
湾曲部品20の位置合わせを備えていない結合プリズム組立体38については、位置合わせ固定具を用いてそのような位置合わせを行うことができ、湾曲部品の微細な位置決め及び角度調整を行って測定されるモードスペクトルのコントラストを最適化することができる。
【0074】
図8は結合プリズム40に対し、湾曲部品20を保持及び位置合わせするために使用される、例示的な位置合わせ固定具300のトップダウン図である。位置合わせ固定具300は結合プリズム組立体38とインタフェースするように構成されている。位置合わせ固定具300は、対向する垂直内側壁314及び対向する水平内側壁316によって画成された内部312を有する矩形の外枠310を備えている。位置合わせ固定具300は枠の内部312に配置され、長さに沿って又は垂直内側壁314内(例えばトラック内、図示せず)をスライドする端部322を有する離隔平行配置された水平案内部材320を備えている。水平案内部材320は対向する内表面324を有している。
【0075】
位置合わせ固定具300は垂直に配置された支柱330も備えている。支柱330は下部の案内部材320に固定され、上部の支持部材を貫通し、後者が支柱に沿って上下に平行移動できるようになっている。各々の支持柱330は、枠310の上部垂直内側壁314上のそれぞれの弾性部材340とインタフェースする端部332を有している。水平案内部材320は、湾曲部品20を損傷することなく湾曲部品の外表面24に係合させるのに使用される弾性部材326を備えている。弾性部材326に保持された例示的な円筒状の湾曲部品(破線)を示す。
【0076】
位置合わせ固定具300は、外枠310のネジ部を通して下部の支持部材320に係合する位置合わせネジ350も備えている。位置合わせネジ350を用いて下部の支持部材320を上部の支持部材に付勢することにより、湾曲部品20を弾性部材326の間に押圧挟持することができる。弾性部材340は、上部支持部材が上方に移動するのを妨げる力緩衝機能を果たす一方、収縮することによって下部支持部材320を上方に移動させることができるため、ネジ350によって決定される方向に沿って部品の位置合わせが維持される。位置合わせ固定具300を結合プリズム組立体38とインタフェースさせたとき、位置合わせネジ350を用いて、枠内部312において、従って、結合プリズム40に対し、湾曲部品20の方向を選択することもできる。
【0077】
湾曲部品20の回転と横方向のシフトとの間の結合を抑制するために、結合プリズム40及び湾曲部品が、他方より一方の位置合わせネジ350にかなり近くなるように位置合わせ固定具300を配置することができる。このように、近い方の位置合わせネジ350によって、主にプリズム上の照明ストリップに対する湾曲部品20の横移動が可能になる一方、他のネジによって、主に同一の照明ストリップに対する回転が可能になる。湾曲部品20の最適な位置決め及び位置合わせは比較的早く、例えば、両方の位置合わせネジ350を用いて1〜3回繰り返すことによって完了する。位置合わせ固定具300を使用する効果は、特に多数の同一又は同様の形状を順次測定する場合、手動位置合わせと比較して測定時間が短縮されることである。このような位置合わせ固定具を使用した場合、最初の部品を注意深く位置合わせするだけで、後続のすべての部品の迅速な位置合わせが保証される。
【0078】
モードスペクトル拡大効果
結合プリズム組立体38に完全に位置合わせされた理想的な円筒形状を成す湾曲部品20を測定すると、面外角度φを有する光線を含む光ビーム62Fが曲がった導波路に結合することによるTE及びTMモードスペクトルのスペクトル線の微小な広がりが期待される。曲がった導波路の固有モードの実行屈折率は同一の断面を有する直線状の導波路と比較して僅かにシフトする。
【0079】
矩形導波路の実行屈折率シフトに関する下記式を用いて、この効果によって起こり得る最高の拡大を推定することができる。
【0081】
ここで、n
0はピーク屈折率、2Tは矩形導波路の厚さ、及びρは斜め入射光線から見た曲率半径である。湾曲部品20に関し、略三角形の屈折率プロファイルを説明するために厚さ2Tを0.5・DOLで置換することができる。インタフェース50に入射する光線に関し、入射面ρ=sin
2φであり、ここでR1は円筒の半径である。0.5mmのスロットに関し、φは、ほとんどの光は−5〜+5度の範囲であるが、約−10〜+10度(最大角度φをφ
maxで示す)の範囲であり、従ってρはそれに応じてR1=8.5mmに対し、1.1mを超える値をとる。従って、拡大効果は次のようになる。
【0083】
この線の拡大レベルは、測定における広がりが、光学的分解能又はモードが漏洩しやすい性質のいずれかによって制限される、FSM−6000LE測定システムで観測される最も細い線に匹敵する。このことが、本明細書に開示したシステム及び方法を用いて1mm程度の小さな第1の半径R1を有する湾曲部品20を測定できる理由を説明している。この場合、拡大は約2×10
−4であろうと思われ、最小モード間隔に近づくことはほとんどない。この拡大は小さな半径R1(例えば、R1<2mm)及び大きなDOLを有する湾曲部品20にとってのみ重要であり、狭いスロットを使用することによって軽減される。
【0084】
前述のモードスペクトル拡大の推定を翻して、拡大効果を望ましい値に制限するために必要なスロット幅の決定に用いることができる。許容される拡大は典型的なモード間隔Δn
msの約1/3未満であり、実用的な関心の多くの例において、約5×10
−4RIUである。次に、ラジアンで表したスロットに許容される角度範囲Δφは次のようになる。
【0086】
多くの場合、典型的なモード間隔はDOLに反比例する。約1.5×10
−2RIUの最大屈折率増分を有する例示的なイオン交換領域25において、約2μmのDOLの各増分によってスペクトルに余分なモードが追加されため、典型的なモード間隔は次のようになる。
【0088】
従って、光制限器に許容される角度範囲Δφは下記以下でなければならない。
【0090】
1つの例において、R1=10mm、DOL=50μm、及びn
0≒1.52に対し、Δφは≒0.54ラジアン≒31°であり、従ってφは約15°より小さくなければならない。これが、線の拡大によって、線の解像を不可能にすると思われる実質的な線の融合につながる限界であると思われる。これより小さい線の拡大であっても、線のコントラストの低下につながり、それがモード自動識別における強度に基づく識別に対し重大な困難をもたらす。
【0093】
等のより厳しい基準を適用して、このようなコントラストの低下を十分に制限することができる。この場合、光制限器に許容される角度範囲Δφは下記以下でなければはならない。
【0095】
また、最大屈折率増分が約0.015RIU及びDOLが50μmの典型的なイオン交換ガラスに対し、φは約10°以下でなければならない。最後に、曲げ導波路モードへの結合による線の拡大の影響を排除するためには、1つの例において、線の拡大が約2×10
−5RIU未満でなければならず、この場合Δφは以下のようになる。
【0097】
円錐面等の半径R1の値が範囲を有する湾曲部品20について、本開示の関係に基づいて光制限部材200のパラメータを控え目に見積もる場合、当該範囲の最低の半径R1の値を用いる必要がある。一方、あまり控え目でない見積もりでは、R1として当該範囲の下半分の代表的な任意の値によって適切な性能を得ることができる。
【0098】
目に見えるスペクトル線の拡大を防止するためにR2を少なくとも100m及び顕著な測定劣化を避けるために少なくとも20mとし、許可された方向のR1を1mmと小さくした湾曲部材20を測定した。z方向のプリズムの長さ(
図1A参照)を短くして(例えば、12mmから2と4mmとの間)望ましくない膨らみによるスペクトル線の角度広がりを制限した場合、R2の小さい方の値を許容できる。
【0099】
1つの例において、照明領域62Lの幅w
Lが照明領域の長さ(即ち、z方向)の関数として変化することができる。前述のように、1つの例において、依然としてモードスペクトルのコントラストの実質的な改善を可能にしながら、光制限部材200のスロット幅sを前面202と裏面206との間で変化させることができる。特に、前面202と裏面206との間で、幅sが約(2/3)・sと約(1.5)・sとの間で変化するスロット220は、幅が一定のスロットと同様のコントラストの改善をもたらすことができる。
【0100】
添付した特許請求の範囲の精神及び範囲を逸脱せずに、本明細書に記載の好ましい実施の形態に対し様々な改良が可能であることは当業者にとって明らかであろう。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲に属することを条件に、かかる改良及び変形を含むものである。