【課題を解決するための手段】
【0006】
その技術案は以下のとおりである。
【0007】
端部操作機器であって、クリップ及び弾性部を備え、前記弾性部に外嵌孔が設けられ、前記弾性部に制限凸部が設けられる端部操作装置と、シース及び心軸を備え、前記シースに通路が設けられ、前記心軸が前記シースの通路内に設けられ、前記心軸の遠位端に接続先端が設けられ、前記シースに制限凹部が設けられる輸送装置と、を備え、前記シースが前記弾性部の外部に被装される場合、前記接続先端が前記外嵌孔に伸び込み又は前記外嵌孔を離れることができ、前記接続先端が前記外嵌孔に伸び込まれる場合、前記弾性部が外向きに拡張し、前記制限凸部が前記制限凹部に伸び込まれ、前記接続先端が前記外嵌孔を離れる場合、前記弾性部が反発し、前記制限凸部が前記制限凹部を離れる。
【0008】
一実施例では、前記制限凸部が少なくとも2つである。
【0009】
一実施例では、前記端部操作装置が更に接続管を備え、前記クリップが前記接続管に取り付けられ、前記接続管に通路が設けられ、前記弾性部が弾性リングを備え、前記弾性リングが前記接続管の通路内に設けられ、前記弾性リングに前記外嵌孔及び前記制限凸部が設けられ、前記外嵌孔が前記接続管の通路に連通しており、前記接続管の管壁に制限孔が設けられ、前記制限孔が前記制限凸部に対応する。
【0010】
一実施例では、前記弾性リングに欠け口が設けられる。
【0011】
一実施例では、前記クリップの近位端が前記接続管の通路に伸び込まれ、前記クリップの近位端に係着孔が設けられ、前記係着孔が前記接続管の通路に連通しており、前記接続先端の遠位端に係着部が設けられ、前記係着部が前記係着孔に係合され、前記係着部が凹溝部及び膨大部を備え、前記凹溝部が前記膨大部と前記接続先端との間に位置し、前記膨大部の最大幅が前記凹溝部の最小幅より大きく、前記膨大部の最大幅が前記係着孔の最小幅より大きい。
【0012】
一実施例では、前記膨大部の遠位端に案内部が設けられ、前記案内部の横断面が近位端から遠位端へ徐々に減少する。
【0013】
一実施例では、前記クリップが少なくとも2つの挟持片を備え、前記挟持片の近位端に後部挟持部が設けられ、少なくとも2つの前記後部挟持部の間に隙間が設けられ、少なくとも2つの前記後部挟持部の間の隙間が前記係着孔をなす。
【0014】
一実施例では、前記端部操作装置が更に接続管を備え、前記クリップが前記接続管に取り付けられ、前記接続管に通路が設けられ、前記弾性部がハーフリングを備え、前記ハーフリングが前記接続管の通路内に設けられ、前記ハーフリングの一方側に前記制限凸部が設けられ、前記ハーフリングの他方側と前記接続管の内壁との間が前記外嵌孔をなす。
【0015】
一実施例では、前記制限凸部の側面に制限部が設けられ、前記制限部が前記接続管の通路内に位置する。
【0016】
一実施例では、前記弾性リングが少なくとも2つのハーフリングを備え、少なくとも2つの前記ハーフリングの間が前記外嵌孔に囲まれ、前記ハーフリングに前記制限凸部が設けられる。
【0017】
端部操作機器であって、接続管及び前記接続管に取り付けられるクリップを備え、前記接続管に通路が設けられ、前記接続管の内壁に制限凹部が設けられる端部操作装置と、シース及び心軸を備え、前記シースに通路が設けられ、前記心軸が前記シースの通路内に設けられ、前記心軸の遠位端に接続先端が設けられ、前記シースの遠位端に弾性部が設けられ、前記弾性部に外嵌孔が設けられ、前記外嵌孔が前記シースの通路に連通しており、前記弾性部に制限凸部が設けられる輸送装置と、を備え、前記弾性部が前記接続管の通路に伸び込まれる場合、前記接続先端が前記外嵌孔に伸び込み又は前記外嵌孔を離れることができ、前記接続先端が前記外嵌孔に伸び込まれる場合、前記弾性部を押し出して外向きに拡張させ、前記制限凸部が前記制限凹部に伸び込まれ、前記接続先端が前記外嵌孔を離れる場合、前記弾性部が反発し、前記制限凸部が前記制限凹部を離れる。
【0018】
一実施例では、前記制限凸部が少なくとも2つである。
【0019】
一実施例では、前記弾性部が弾性リングを備え、前記弾性リングが前記シースの遠位端に設けられ、前記弾性リングが前記シースの通路内に設けられ、前記弾性リングに前記外嵌孔及び前記制限凸部が設けられ、前記シースの管壁に制限孔が設けられ、前記制限孔が前記制限凸部に対応する。
【0020】
一実施例では、前記弾性リングに欠け口が設けられる。
【0021】
一実施例では、前記クリップの近位端が前記接続管の通路に伸び込まれ、前記クリップの近位端に係着孔が設けられ、前記係着孔が前記接続管の通路に連通しており、前記接続先端の遠位端に係着部が設けられ、前記係着部が前記係着孔に係合され、前記係着部が凹溝部及び膨大部を備え、前記凹溝部が前記膨大部と前記接続先端との間に位置し、前記膨大部の最大幅が前記凹溝部の最小幅より大きく、前記膨大部の最大幅が前記係着孔の最小幅より大きい。
【0022】
一実施例では、前記膨大部の遠位端に案内部が設けられ、前記案内部の横断面が近位端から遠位端へ徐々に減少する。
【0023】
一実施例では、前記クリップが少なくとも2つの挟持片を備え、前記挟持片の近位端に後部挟持部が設けられ、少なくとも2つの前記後部挟持部の間に隙間が設けられ、少なくとも2つの前記後部挟持部の間の隙間が前記係着孔をなす。
【0024】
一実施例では、前記弾性部がハーフリングを備え、前記ハーフリングが前記接続管の通路内に設けられ、前記ハーフリングの一方側に前記制限凸部が設けられ、前記ハーフリングの他方側と前記接続管の内壁との間が前記外嵌孔をなす。
【0025】
一実施例では、前記制限凸部の側面に制限部が設けられ、前記制限部が前記シースの通路内に位置する。
【0026】
一実施例では、前記弾性リングが少なくとも2つのハーフリングを備え、少なくとも2つの前記ハーフリングの間が前記外嵌孔に囲まれ、前記ハーフリングに前記制限凸部が設けられる。
【0027】
端部操作装置であって、クリップ及び前記クリップにドッキングされる弾性部を備え、前記弾性部に外嵌孔が設けられ、前記弾性部に制限凸部が設けられ、前記弾性部が前記外嵌孔から与えた押出力を受けると、前記弾性部が外向きに拡張し、前記弾性部の受けた前記外嵌孔から与えた押出力が解除されると、前記弾性部が反発する。
【0028】
一実施例では、前記制限凸部が少なくとも2つである。
【0029】
一実施例では、前記端部操作装置が更に接続管を備え、前記クリップが前記接続管に取り付けられ、前記接続管に通路が設けられ、前記弾性部が弾性リングを備え、前記弾性リングが前記接続管の通路内に設けられ、前記弾性リングに前記外嵌孔及び前記制限凸部が設けられ、前記外嵌孔が前記接続管の通路に連通しており、前記接続管の管壁に制限孔が設けられ、前記制限孔が前記制限凸部に対応する。
【0030】
一実施例では、前記弾性リングに欠け口が設けられる。
【0031】
一実施例では、前記クリップの近位端が前記接続管の通路に伸び込まれ、前記クリップの近位端に係着孔が設けられ、前記係着孔が前記接続管の通路に連通している。
【0032】
一実施例では、前記クリップが2つの挟持片を備え、前記挟持片の近位端に後部挟持部が設けられ、2つの前記後部挟持部の間に隙間が設けられ、2つの前記後部挟持部の間の隙間が前記係着孔をなす。
【0033】
一実施例では、前記端部操作装置が更に接続管を備え、前記クリップが前記接続管に取り付けられ、前記接続管に通路が設けられ、前記弾性部がハーフリングを備え、前記ハーフリングの一方側に前記制限凸部が設けられ、前記ハーフリングの他方側と前記接続管の内壁との間が前記外嵌孔をなす。
【0034】
一実施例では、前記制限凸部の側面に制限部が設けられ、前記制限部が前記接続管の通路内に位置する。
【0035】
一実施例では、前記弾性リングが少なくとも2つのハーフリングを備え、少なくとも2つの前記ハーフリングの間が前記外嵌孔に囲まれ、前記ハーフリングに前記制限凸部が設けられる。
【0036】
端部操作装置であって、接続管及び前記接続管に取り付けられるクリップを備え、前記接続管に通路が設けられ、前記接続管の内壁に制限凹部が設けられる。
【0037】
一実施例では、前記クリップの近位端が前記接続管の通路に伸び込まれ、前記クリップの近位端に係着孔が設けられ、前記係着孔が前記接続管の通路に連通している。
【0038】
一実施例では、前記クリップが2つの挟持片を備え、前記挟持片の近位端に後部挟持部が設けられ、2つの前記後部挟持部の間に隙間が設けられ、2つの前記後部挟持部の間の隙間が前記係着孔をなす。
【0039】
一実施例では、前記弾性部がハーフリングを備え、前記ハーフリングが前記接続管の通路内に設けられ、前記ハーフリングの一方側に前記制限凸部が設けられ、前記ハーフリングの他方側と前記接続管の内壁との間が前記外嵌孔をなす。
【0040】
輸送装置であって、シース及び心軸を備え、前記シースに通路が設けられ、前記心軸が前記シースの通路内に設けられ、前記心軸の遠位端に接続先端が設けられ、前記シースの内壁に制限凹部が設けられる。
【0041】
一実施例では、前記接続先端の遠位端に係着部が設けられ、前記係着部が凹溝部及び膨大部を備え、前記凹溝部が前記膨大部と前記接続先端との間に位置し、前記膨大部の最大幅が前記凹溝部の最小幅より大きい。
【0042】
一実施例では、前記膨大部の遠位端に案内部が設けられ、前記案内部の横断面が近位端から遠位端へ徐々に減少する。
【0043】
輸送装置であって、シース及び心軸を備え、前記シースに通路が設けられ、前記心軸が前記シースの通路内に設けられ、前記心軸の遠位端に接続先端が設けられ、前記シースの遠位端に弾性部が設けられ、前記弾性部に外嵌孔が設けられ、前記外嵌孔が前記シースの通路に連通しており、前記弾性部に制限凸部が設けられ、前記接続先端が前記外嵌孔に伸び込み又は前記外嵌孔を離れることができ、前記接続先端が前記外嵌孔に伸び込まれる場合、前記弾性部が外向きに拡張し、前記接続先端が前記外嵌孔を離れる場合、前記弾性部が反発する。
【0044】
一実施例では、前記シースの管壁に制限孔が設けられ、前記弾性部が弾性リングを備え、前記弾性リングが前記シースの通路内に設けられ、前記弾性リングに前記外嵌孔及び前記制限凸部が設けられ、前記制限孔が前記制限凸部に対応する。
【0045】
一実施例では、前記接続先端の遠位端に係着部が設けられ、前記係着部が凹溝部及び膨大部を備え、前記凹溝部が前記膨大部と前記接続先端との間に位置し、前記膨大部の最大幅が前記凹溝部の最小幅より大きい。
【0046】
一実施例では、前記膨大部の遠位端に案内部が設けられ、前記案内部の横断面が近位端から遠位端へ徐々に減少する。
【0047】
一実施例では、前記制限凸部の側面に制限部が設けられ、前記制限部が前記シースの通路内に位置する。
【0048】
一実施例では、前記制限凸部が少なくとも2つである。
【0049】
一実施例では、前記弾性リングに欠け口が設けられる。
【0050】
一実施例では、前記弾性リングが少なくとも2つのハーフリングを備え、少なくとも2つの前記ハーフリングの間が前記外嵌孔に囲まれ、前記ハーフリングに前記制限凸部が設けられる。
【0051】
請求項21〜29のいずれか1項に記載の端部操作装置及び請求項34〜36のいずれか1項に記載の輸送装置を組み立て、又は請求項30〜33のいずれか1項に記載の端部操作装置及び請求項37〜44のいずれか1項に記載の輸送装置を組み立てるための組み立てケースであって、ケース本体を備え、前記ケース本体に端部操作装置収納室及びシース収納室が設けられ、前記端部操作装置収納室が前記端部操作装置を収納することに用いられ、前記シース収納室が前記シースを収納することに用いられ、前記シース収納室の一端が前記端部操作装置収納室に連通しており、他端に開口部が設けられる。
【0052】
一実施例では、前記端部操作装置収納室がクリップ収納室及び前記クリップ収納室に連通している接続管収納室を含み、前記クリップ収納室が前記クリップを収納することに用いられ、前記接続管収納室が前記接続管を収納することに用いられる。
【0053】
一実施例では、前記クリップ収納室と前記接続管収納室との間に位置決め凸部が設けられ、前記位置決め凸部が前記接続管の遠位端に当接されることに用いられる。
【0054】
一実施例では、前記クリップ収納室が広がり状態にある前記クリップを収納する。
【0055】
一実施例では、前記ケース本体が、互いに接続される収納部分及び締め付け部分を備え、前記収納部分に前記端部操作装置収納室が設けられ、前記締め付け部分に前記シース収納室が設けられ、前記締め付け部分が押出力を受けると、前記シース収納室が変形してシースを締め付けることに用いられる。
【0056】
一実施例では、前記締め付け部分が少なくとも2つの挟持弁を備え、少なくとも2つの前記挟持弁の間が前記シース収納室に囲まれ、前記挟持弁が押出力を受けると、少なくとも2つの前記挟持弁が接近する方向へ集まってシースを締め付けることに用いられる。
【発明の効果】
【0057】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
【0058】
第1組(第1〜第10が第1組の解決手段である)
第1.
端部操作機器は端部操作装置及び輸送装置を備える。端部操作装置がクリップ及び弾性部を備え、弾性部に外嵌孔が設けられ、弾性部の外周面に制限凸部が設けられ、クリップが結紮に使用される。
【0059】
輸送装置がシース及び心軸を備え、シースに通路が設けられ、心軸がシースの通路内に設けられ、心軸がシース内で近位端又は遠位端へ移動できる。本明細書に記載の「近位端」、「遠位端」とは、端部操作機器の長さ方向(輸送装置によって端部操作装置を人体に送り込んで結紮しようとするため、輸送装置が常に長線形である)又は端部操作機器が人体に入る方向に沿って、操作者の所在箇所に向かう一方側が「近位端」であり、人体に伸び込んで治療する箇所に向かう一方側が「遠位端」であることを意味する。「近位端」は近位端の端面及び近位端端面近傍の一部を含み、「遠位端」は遠位端の端面及び遠位端端面近傍の一部を含む。ある部分の「近位端」又は「遠位端」とは、ある部分が操作者の所在箇所に向かう一方側はある部分の「近位端」であり、ある部分が人体に伸び込んで治療する箇所に向かう一方側はある部分の「遠位端」であることを意味する。ある部分の「近位端」は該部分の近位端の端面及び近位端端面近傍の一部を含み、ある部分の「遠位端」は該部分の遠位端の端面及び遠位端端面近傍の一部を含む。
【0060】
シースの内壁に制限凹部が設けられ、端部操作装置を輸送装置に接続するために弾性部が制限凹部にフィットされ、シースが弾性部の外部に被装される場合、接続先端が外嵌孔に伸び込み又は外嵌孔を離れることができ、接続先端が外嵌孔に伸び込まれる場合、弾性部が外向きに拡張し、制限凸部が制限凹部に伸び込まれ、この時、制限凸部が制限凹部に制限され、シースと端部操作装置とが一体に接続され、接続先端が外嵌孔を離れる場合、弾性部が反発し、制限凸部が制限凹部を離れ、シースと端部操作装置との接続関係が解除される。
【0061】
接続先端が外嵌孔に伸び込み又は外嵌孔を離れると、シースと端部操作装置とを接続し又はシースと端部操作装置との接続を解除するように制御することができ、端部操作装置及び輸送装置が付属の弾性部及び接続先端を使用すれば、1つの輸送装置に対して複数の端部操作装置を用いてもよく、輸送装置を繰り返し使用でき、同じ型番の端部操作装置も異なる輸送装置を用いてもよく、これにより、端部操作機器の適用性、汎用性を大幅に向上させる。
【0062】
弾性部の弾性は、接続先端が外嵌孔を離れた後、弾性部を反発させ、制限凸部を制限凹部から離れさせることにより、端部操作装置とシースとの接続関係を解除することに用いられ、弾性部は弾性材料に限らず、非弾性材料を用いてもよく、弾性部を反発させ、制限凸部を制限凹部から離れさせることのできるものを用いればよい。
【0063】
第2.
制限凸部が少なくとも2つであり、制限凹部が1つであってもよいし、制限凸部にフィットされる複数であってもよく、各制限凸部が対応する制限凹部に伸び込まれ、複数の接続点が得られ、これにより、端部操作装置とシースとの接続関係を強化する。その受け力を均一にするために、複数の制限凸部が対称的に設置されることが好ましい。
【0064】
第3.
端部操作装置が更に接続管を備え、クリップが接続管に取り付けられ、接続管に通路が設けられ、弾性部が弾性リングを備え、弾性リングが接続管の通路内に設けられ、弾性リングに外嵌孔及び制限凸部が設けられ、外嵌孔が接続管の通路に連通しており、接続管の管壁に制限孔が設けられ、制限孔が制限凸部に対応する。
【0065】
シースが接続管の外部に被装される場合、シースが弾性リングの外部に被装され、遠位端へ心軸を押動することにより、接続先端が遠位端へ移動するように駆動し、接続先端が外嵌孔内に伸び込まれ、弾性リングが外向きに拡張し、制限凸部が制限孔を通り抜けて制限凹部に伸び込まれるようにし、接続管をシースに接続させる。
【0066】
第4.
弾性リングに欠け口が設けられる。欠け口は弾性リングが押し出されて拡張する幅を増加して、制限凸部と制限凹部との接続を強化することができるとともに、接続先端を外嵌孔内に容易に被装することもできる。
【0067】
第5.
クリップの近位端が接続管の通路に伸び込まれ、クリップの近位端に係着孔が設けられ、係着孔が接続管の通路に連通しており、接続先端の遠位端に係着部が設けられ、係着部が係着孔に係合され、係着部が凹溝部及び膨大部を備え、凹溝部が膨大部と接続先端との間に位置し、膨大部の最大幅が凹溝部の最小幅より大きく、膨大部の最大幅が係着孔の最小幅より大きい。
【0068】
膨大部の最大幅は横断面における最大幅を指し、例えば、膨大部が円柱体である横断面が円形である場合、膨大部の最大幅が円形の直径であり、膨大部の横断面が長方形である場合、膨大部の最大幅が長方形の対角線の長さである。
【0069】
膨大部の最大幅が凹溝部の最大幅より大きいため、膨大部及び凹溝部が「段差」をなし、膨大部が遠位端へ移動するように押動することにより膨大部が係着孔を通り抜ける場合、凹溝部が凹溝部内に係止され、これにより、接続先端とクリップとの係止接続を完了する。この時、心軸が遠位端へ移動するように押動すると、クリップが遠位端へ移動するように駆動することになり、クリップが接続管から伸び出した長さが十分になると、クリップが開くことになり、心軸が近位端へ移動するように引くと、クリップが近位端へ移動するように駆動することになり、クリップが接続管の通路に入った長さが十分になると、クリップが閉じることになる。
【0070】
クリップが閉じた後、心軸を近位端へ移動するように引き続けると、クリップが近位端へ移動するように駆動することになり、前記係着部が前記係着孔を離れると、前記クリップと前記心軸との接続が解除される。係着孔のエッジが膨大部に押し出されて変形、破壊又は破断する可能性があるが、この時、接続先端とクリップとの分離が完了しているため、実際の使用に影響を与えることがない。
【0071】
好ましくは、適切な係着孔の形状及び直径、膨大部の形状及び幅、係着孔周辺の材料を設計することにより、膨大部と係着孔を非破壊的に繰り返し係着又は接触係着させることができる。
【0072】
第6.
膨大部の遠位端に案内部が設けられ、案内部の横断面が近位端から遠位端へ徐々に減少する。案内部の横断面は案内部の垂直又は略垂直な膨大部において遠位端へ移動する方向における断面を指し、案内部の横断面が徐々に減少することにより案内部の外表面に案内斜面を形成させ、膨大部が係着孔にスムーズに伸び込むように案内することができる。
【0073】
第7.
クリップが少なくとも2つの挟持片を備え、挟持片の近位端に後部挟持部が設けられ、少なくとも2つの後部挟持部の間に隙間が設けられ、少なくとも2つの後部挟持部の間の隙間が係着孔をなす。挟持片自体が係着孔をなすため、構造が簡単である。一般的に挟持片が扁平なシート状であり、好ましくは、挟持片の近位端を扁平面に垂直又は略垂直な方向に沿って曲げてLフックをなし、2つの挟持片のLフックの間の隙間が係着孔をなし、2つの挟持片のLフックが係着孔に対して対称的に設置され、2つの挟持片のLフックが係着孔のエッジである。このような方式で扁平状の挟持片に係着孔を設置すれば、構造が簡単になり、生産効率が高くなる。
【0074】
第8.
クリップが更に接続ピンを備え、挟持片の近位端にロック凸部及び接続孔が設けられ、接続ピンが接続孔に穿設され、少なくとも2つの挟持片が接続管に押さえつけられて閉じると、少なくとも2つの挟持片の近位端が接続ピンに沿って摺動して、離れる方向に沿って弾けることになり、ロック凸部がロック凹部に伸び込まれる。挟持片の近位端が接続管の遠位端に接近すると、挟持片の遠位端が離れることになり、この時、挟持片が開かれており、挟持片の近位端が接続管の近位端に接近すると、挟持片の遠位端が接続管に押さえつけられて閉じて、挟持片の近位端が離れる方向へ開くことになり、ロック凸部がロック凹部に伸び込まれ、これにより、挟持片を接続管にロックして、挟持片が接続管に対して移動しないようにして、挟持片を閉じ状態に維持し、結紮後にクリップが開くことを防止する。
【0075】
好ましくは、挟持片自体に弧度が設けられ、挟持片の弧度によって挟持片が自動的に開き又は閉じることができる。
【0076】
好ましくは、接続管の遠位端に阻止部が設けられ、阻止部が2つの前記挟持片の間に位置し、阻止部が接続ピンを止めることができ、それにより挟持片が接続管の遠位端の開口部から脱出することを防止する。
【0077】
第9.
制限凸部の側面に制限部が設けられ、制限部が接続管の通路内に位置する。弾性部が押し出されて外向きに拡張する場合、制限部が制限凹部の外部に当接され、又は制限部が制限孔近傍に当接されることにより、弾性部が過度に開くことを防止することができる。
【0078】
第10.
弾性リングが少なくとも2つのハーフリングからなり、少なくとも2つのハーフリングが外嵌孔に囲まれ、ハーフリングに制限凸部が設けられる。ハーフリングが接続管の通路内に直接被装されることにより、制限凸部を制限孔に位置合わせさせてもよい。ハーフリングが1/2輪、1/3輪又は他の形状の輪であってもよく、接続ポートで外嵌孔から取り外す際に自動的に反発することにより、端部操作装置とシースとの接続を解除させればよい。
【0079】
第2組(第11〜第12が第2組の解決手段である)
第11.
端部操作機器は上記第1と同様である。しかしながら、相違点は端部操作機器が端部操作装置及び輸送装置を備えることにある。
【0080】
端部操作装置が接続管及び接続管に取り付けられるクリップを備え、クリップが結紮に使用され、接続管に通路が設けられ、接続管の内壁に制限凹部が設けられ、
輸送装置がシース及び心軸を備え、シースに通路が設けられ、心軸がシースの通路内に設けられ、心軸の遠位端に接続先端が設けられ、シースの遠位端に弾性部が設けられ、弾性部に外嵌孔が設けられ、外嵌孔がシースの通路に連通しており、弾性部の外周面に制限凸部が設けられ、
弾性部が接続管の通路に伸び込まれる場合、接続先端が外嵌孔に伸び込み又は外嵌孔を離れることができ、接続先端が外嵌孔に伸び込まれる場合、弾性部を押し出して外向きに拡張させ、制限凸部が制限凹部に伸び込まれ、接続先端が外嵌孔を離れる場合、弾性部が反発し、制限凸部が制限凹部を離れる。接続先端が外嵌孔に伸び込み又は外嵌孔を離れると、シースと接続管とを接続し又はシースと接続管との接続を解除するように制御することができ、端部操作装置及び輸送装置が付属の接続管、弾性部及び接続先端を使用すれば、1つの輸送装置に対して複数の端部操作装置を用いてもよく、輸送装置を繰り返し使用でき、同じ型番の端部操作装置も異なる輸送装置を用いてもよく、これにより、端部操作機器の適用性、汎用性を大幅に向上させる。
【0081】
弾性部の弾性は、接続先端が外嵌孔を離れた後、弾性部を反発させ、制限凸部を制限凹部から離れさせることにより、接続管とシースとの接続関係を解除することに用いられ、弾性部は弾性材料に限らず、非弾性材料を用いてもよく、弾性部を反発させ、制限凸部を制限凹部から離れさせることのできるものを用いればよい。
【0082】
第12.
制限凸部が少なくとも2つであり、制限凹部が1つであってもよいし、制限凸部にフィットされる複数であってもよく、各制限凸部が対応する制限凹部に伸び込まれ、複数の接続点が得られ、これにより、端部操作装置とシースとの接続関係を強化する。その受け力を均一にするために、複数の制限凸部が対称的に設置されることが好ましい。
【0083】
第13.
シースの遠位端に弾性リングが設けられ、弾性リングがシースの通路内に設けられ、弾性リングが弾性部であり、弾性リングに外嵌孔及び制限凸部が設けられ、シースの管壁に制限孔が設けられ、制限孔が制限凸部に対応する。弾性部が接続管に伸び込まれる場合、接続管が弾性リングの外部に被装され、遠位端へ心軸を押動することにより、接続先端が遠位端へ移動するように駆動し、接続先端が外嵌孔に伸び込まれ、弾性リングが外向きに拡張し、制限凸部が制限孔を通り抜けて制限凹部に伸び込まるようにし、接続管をシースに接続させる。
【0084】
第14.
弾性リングに欠け口が設けられる。欠け口は弾性リングが押し出されて拡張する幅を増加して、制限凸部と制限凹部との接続を強化することができるとともに、接続先端を外嵌孔内に容易に被装することもできる。
【0085】
第15.
クリップの近位端が接続管の通路に伸び込まれ、クリップの近位端に係着孔が設けられ、係着孔が接続管の通路に連通しており、接続先端の遠位端に係着部が設けられ、係着部が係着孔に係合され、係着部が凹溝部及び膨大部を備え、凹溝部が膨大部と接続先端との間に位置し、膨大部の最大幅が凹溝部の最小幅より大きく、膨大部の最大幅が係着孔の最小幅より大きい。膨大部の最大幅は横断面における最大幅を指し、例えば、膨大部が円柱体である横断面が円形である場合、膨大部の最大幅が円形の直径であり、膨大部の横断面が長方形である場合、膨大部の最大幅が長方形の対角線の長さである。
【0086】
膨大部の最大幅が凹溝部の最大幅より大きいため、膨大部と凹溝部とが「段差」をなし、膨大部が遠位端へ移動するように押動することにより膨大部が係着孔を通り抜ける場合、凹溝部が凹溝部内に係止され、これにより、接続先端とクリップとの係止接続を完了する。この時、心軸が遠位端へ移動するように押動すると、クリップが遠位端へ移動するように駆動することになり、クリップが接続管から伸び出した長さが十分になると、クリップが開くことになり、心軸が近位端へ移動するように引くと、クリップが近位端へ移動するように駆動することになり、クリップが接続管の通路に入った長さが十分になると、クリップが閉じることになる。
【0087】
クリップが閉じた後、心軸を近位端へ移動するように引き続けると、クリップが近位端へ移動するように駆動することになり、前記係着部が前記係着孔を離れると、前記クリップと前記心軸との接続が解除される。係着孔のエッジが膨大部に押し出されて変形、破壊又は破断する可能性があるが、この時、接続先端とクリップとの分離が完了しているため、実際の使用に影響を与えることがない。
【0088】
好ましくは、適切な係着孔の形状及び直径、膨大部の形状及び幅、係着孔周辺の材料を設計することにより、膨大部と係着孔を非破壊的に繰り返し係着又は接触係着させることができる。
【0089】
第16.
膨大部の遠位端に案内部が設けられ、案内部の横断面が近位端から遠位端へ徐々に減少する。案内部の横断面は案内部の垂直又は略垂直な膨大部において遠位端へ移動する方向における断面を指し、案内部の横断面が徐々に減少することにより案内部の外表面に案内斜面を形成させ、膨大部が係着孔にスムーズに伸び込むように案内することができる。
【0090】
第17.
クリップが少なくとも2つの挟持片を備え、挟持片の近位端に後部挟持部が設けられ、少なくとも2つの後部挟持部の間に隙間が設けられ、少なくとも2つの後部挟持部の間の隙間が係着孔をなす。挟持片自体が係着孔をなすため、構造が簡単である。一般的に挟持片が扁平なシート状であり、好ましくは、挟持片の近位端を扁平面に垂直又は略垂直な方向に沿って曲げてLフックをなし、2つの挟持片のLフックの間の隙間が係着孔をなし、2つの挟持片のLフックが係着孔に対して対称的に設置され、2つの挟持片のLフックが係着孔のエッジである。このような方式で扁平状の挟持片に係着孔を設置すれば、構造が簡単になり、生産効率が高くなる。
【0091】
第18.
クリップが更に接続ピンを備え、挟持片の近位端にロック凸部及び接続孔が設けられ、接続ピンが接続孔に穿設され、少なくとも2つの挟持片の遠位端が接続管に押さえつけられて閉じると、少なくとも2つの挟持片の近位端が接続ピンに沿って摺動して、離れる方向に沿って弾けることになり、ロック凸部がロック凹部に伸び込まれる。
【0092】
挟持片の近位端が接続管の遠位端に接近すると、挟持片の遠位端が離れることになり、この時、挟持片が開かれており、挟持片の近位端が接続管の近位端に接近すると、挟持片の遠位端が接続管に押さえつけられて閉じ、挟持片の近位端が離れる方向へ開くことになり、ロック凸部がロック凹部に伸び込まれ、これにより、挟持片を接続管にロックして、挟持片が接続管に対して移動しないようにして、挟持片を閉じ状態に維持し、結紮後にクリップが開くことを防止する。
【0093】
好ましくは、挟持片自体に弧度が設けられ、挟持片の弧度によって挟持片が自動的に開き又は閉じることができる。
【0094】
好ましくは、接続管の遠位端に阻止部が設けられ、阻止部が2つの前記挟持片の間に位置し、阻止部が挟持片を止めることができ、それにより挟持片が接続管の遠位端から脱出することを防止する。
【0095】
第19.
制限凸部の側面に制限部が設けられ、制限部がシースの通路内に位置する。弾性部が押し出されて外向きに拡張する場合、制限部が制限凹部の外部に当接され、又は制限部が制限孔近傍に当接されることにより、弾性部が過度に開くことを防止することができる。
【0096】
第20.
弾性リングが少なくとも2つのハーフリングからなり、少なくとも2つのハーフリングが外嵌孔に囲まれ、ハーフリングに制限凸部が設けられる。ハーフリングが接続管の通路内に直接被装されることにより、制限凸部を制限孔に位置合わせさせてもよい。ハーフリングが1/2輪、1/3輪又は他の形状の輪であってもよく、接続ポートで外嵌孔から取り外す際に自動的に反発することにより、端部操作装置とシースとの接続を解除させればよい。
【0097】
第21.
請求項
11〜15に記載の端部操作装置は上記第1組の解決手段の端部操作装置と同様であり
、各構造の有益な効果が同様であるため、ここで詳細な説明は省略する。
【0099】
第23.
端部操作装置及び
輸送装置を組み立て、
ケース本体を備え、ケース本体に端部操作装置収納室及びシース収納室が設けられ、端部操作装置収納室が端部操作装置を収納することに用いられ、シース収納室がシースを収納することに用いられ、シース収納室の一端が端部操作装置収納室に連通しており、他端に開口部が設けられる。端部操作装置を端部操作装置収納室内に設け(端部操作装置全体を端部操作装置収納室内に設け、又は端部操作装置の一部例えば端部操作装置の近位端を端部操作装置収納室内に設けることを含む)、シースの遠位端をシース収納室内に設け(シース全体をシース収納室内に設け、又はシースの一部例えばシースの遠位端をシース収納室内に設けることに限らない)、シース収納室の開口部からシースを押し出してシースを弾性部の外部に被装させ、又は接続管を弾性部の外部に被装し、シース収納室でシースが端部操作装置の近位端にドッキングされるように案内し、シースを端部操作装置に接続することに役立つ。
【0100】
第24.
端部操作装置収納室がクリップ収納室及びクリップ収納室に連通している接続管収納室を含み、クリップ収納室がクリップを収納することに用いられ、接続管収納室が接続管を収納することに用いられる。
【0101】
第25.
クリップ収納室と接続管収納室との間に位置決め凸部が設けられ、位置決め凸部が接続管の遠位端に当接されることに用いられる。接続管がクリップ収納室へ摺動することを回避し、接続管に支持を提供し、移動接続部分で端部操作装置とシースとの接続を完了し、端部操作装置とシースとが分離する際に接続管が移動することを回避する。
【0102】
第26.
クリップ収納室が広がり状態にあるクリップを収納する。クリップの係着孔が外嵌孔の先端に位置し、接続先端が外嵌孔を通り抜けた後、係着部が係着孔に係着されることが可能になり、従って、クリップが事前に広がり状態を呈し、この時、係着孔が接続管の遠位端に接近し、まず接続先端を弾性部の外嵌孔に挿入し、端部操作装置をシースに接続させ、接続先端を遠位端へ移動し続けさせ、係着部を係着孔に係止接続させ、この時、心軸がクリップに接続されるため、心軸が近位端へ移動するように引くことにより、クリップを接続管内に収納するように駆動し、次にシース収納室の開口部から輸送装置、端部操作装置を同時に取り出すことができ、この時、端部操作装置と輸送装置との接続が既に完了し、心軸とクリップとの接続が既に完了しているため、心軸を操作すると、クリップを操作して結紮させることができ、ここまで、端部操作装置と輸送装置との組み立てを完了する。
【0103】
第27.
ケース本体が、互いに接続される収納部分及び締め付け部分を備え、収納部分に端部操作装置収納室が設けられ、締め付け部分にシース収納室が設けられ、締め付け部分が押出力を受けると、シース収納室が変形してシースを締め付けることに用いられる。使用時、手で締め付け部分を締め付けて、シースを安定させ、シース及び接続管を常にドッキング位置に位置させることができ、シースを接続管にドッキングすることに役立つ。
【0104】
第28.
締め付け部分が少なくとも2つの挟持弁を備え、少なくとも2つの挟持弁の間がシース収納室に囲まれ、挟持弁が押出力を受けると、少なくとも2つの挟持弁が接近する方向へ集まってシースを締め付けることに用いられる。締め付け部分が挟持弁で締め付け機能を実現する。挟持弁が開かれる場合、シースをシース収納室内に挿入し、次に挟持弁に押出力を与え、挟持弁にシースを締め付けさせる。