特許第6875832号(P6875832)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6875832
(24)【登録日】2021年4月27日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】情報通知装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20210517BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20210517BHJP
   H04M 3/42 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   G06F13/00 510G
   H04M1/00 U
   H04M3/42 B
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-221162(P2016-221162)
(22)【出願日】2016年11月14日
(65)【公開番号】特開2018-81339(P2018-81339A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2019年10月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【弁理士】
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【弁理士】
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】滝本 真
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−109604(JP,A)
【文献】 特開2008−035070(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0187193(US,A1)
【文献】 特開2004−334678(JP,A)
【文献】 特開2014−063250(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 1/00
H04M 3/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信によって、所定の無線通信情報を受信する受信部と、
前記近距離無線通信以外の手段で自装置の近傍にユーザが位置していることを検出するユーザ検出部と、
前記受信部による無線通信情報の受信状態及び前記ユーザ検出部によるユーザの検出状態に応じて、通知情報を出力する出力部と、
を備え、
前記出力部は、前記受信部による、予め互いに対応付けられて記憶された複数の無線通信情報の受信状態に応じて、通知情報を出力し、
前記複数の無線通信情報は、ユーザに携帯される端末から送信される無線通信情報、及びユーザに携帯される物品に設けられたタグから送信される無線通信情報である、情報通知装置。
【請求項2】
前記出力部は、通知情報を音声出力する請求項1に記載の情報通知装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記受信部によって受信された無線通信情報に応じた通知情報を出力する請求項1又は2に記載の情報通知装置。
【請求項4】
前記出力部は、前記ユーザ検出部によって自装置の近傍にユーザが位置していることが検出され、かつ、当該検出に応じたタイミングで前記受信部によって無線通信情報が受信されていない場合に通知情報を出力する請求項1〜3の何れか一項に記載の情報通知装置。
【請求項5】
前記出力部は、前記受信部によって受信された無線通信情報に応じて予め設定された送信先に通知情報を送信する請求項1〜4の何れか一項に記載の情報通知装置。
【請求項6】
前記ユーザ検出部は、自装置の近傍に位置するユーザの移動方向も検出し、
前記出力部は、前記ユーザ検出部によって検出されたユーザの移動方向にも応じて、通知情報を出力する、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報通知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザの位置に応じて、ユーザが所持している携帯電話機等の端末に情報を送信する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−99816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術を用いて、ユーザが出かける際に、ユーザが携帯している端末に情報を送信することが考えられる。例えば、ユーザの行き先の天気、忘れ物の有無又はゴミだしの日についての情報を送信することが考えられる。しかしながら、当該情報を端末において表示させることとした場合、出かける際にはユーザは忙しいこともあるため、当該情報がユーザに参照されないおそれがある。また、端末をマナーモード等で音声出力をしない設定としておくことも多いため、当該情報を端末から音声出力させることも現実的ではない。また、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)等の方法で端末によって測位される位置から、ユーザが家を出ることを正確に判断することも難しい。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ユーザが出かける際等の特定の場合に適切に情報を通知することができる情報通知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る情報通知装置は、近距離無線通信によって、所定の無線通信情報を受信する受信部と、近距離無線通信以外の手段で自装置の近傍にユーザが位置していることを検出するユーザ検出部と、受信部による無線通信情報の受信状態及びユーザ検出部によるユーザの検出状態に応じて、通知情報を出力する出力部と、を備え、出力部は、受信部による、予め互いに対応付けられて記憶された複数の無線通信情報の受信状態に応じて、通知情報を出力し、複数の無線通信情報は、ユーザに携帯される端末から送信される無線通信情報、及びユーザに携帯される物品に設けられたタグから送信される無線通信情報である
【0007】
本発明に係る情報通知装置は、例えば、玄関等の特定の場所に配置して用いられる。本発明に係る情報通知装置では、ユーザが携帯している端末等から無線通信情報が受信され、また、一方で自装置の近傍にユーザが位置していることが検出される。そして、無線通信情報の受信状態及びユーザの検出状態に応じて、通知情報が出力される。従って、例えば、ユーザ又はユーザの端末の形態状態に応じた通知情報の出力が可能となる。また、近傍にユーザが位置している際に、例えば、ユーザが家を出るタイミングで通知情報の出力が可能となる。また、上記の通り、情報通知装置は、ユーザに携帯されずに用いられるため、ユーザに適切に参照されるように情報の通知(出力)を行うことができる。このように、本発明に係る情報通知装置によれば、ユーザが出かける際等の特定の場合に適切に情報を通知することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが出かける際等の特定の場合に適切に情報を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る情報通知装置である玄関デバイスの配置例を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る情報通知装置である玄関デバイスの機能構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る情報通知装置である玄関デバイスで実行される処理を示すシーケンス図である。
図4】本発明の実施形態に係る情報通知装置である玄関デバイスのハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面と共に本発明に係る情報通知装置の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1に本実施形態に係る情報通知装置である玄関デバイス10の設置例を示す。玄関デバイス10は、ユーザUの家の玄関に配置される。どの家庭の玄関にも、以下の特徴が存在する。玄関は、出かける際、あるいは帰宅する際に通過する場所である。玄関は、自分、家族及び客人の皆が通る場所である。毎日出かけるとすると、玄関は毎日通る場所である。本実施形態に係る玄関デバイス10は、玄関の上記の特徴に着目して、玄関における新しい価値提供を行うものである。
【0012】
一方、ユーザUには、必要最低限な情報を素早く確認したいというニーズがある。なお、確認したい情報は、通常、個人によって異なる。そのような情報として、例えば、ユーザの行き先の天気、忘れ物の有無又はゴミだしの日についての情報がある。当該情報をユーザが携帯しているスマートフォン(スマホ)等の端末において表示させることを考える。しかしながら、この場合、出かける際(例えば、朝)にはユーザは忙しいこともあるため、当該情報がユーザに参照されないおそれがある。
【0013】
また、ユーザUには、ねぎらってほしい、あるいは癒されたいというニーズがある。例えば、少しでもいいから家族の声が聞きたい、あるいは、誰でもいいから頑張っていることに気づいてほしいというニーズがある。
【0014】
玄関デバイス10は、上記のニーズを踏まえた装置であり、ユーザUが玄関を通るときに、当該ユーザUに対して情報のプッシュ通知を行う装置である。具体的には、玄関デバイス10は、当該ユーザUに必要な情報を短時間に音声で教える。例えば図1に示すように、ユーザUが出かける際に「今日の赤坂は雨です。傘を持って行ってください。」との音声を出力する。なお、玄関デバイス10は、後述するように上記以外の通知を行う機能を有している。
【0015】
図1に示すように玄関デバイス10は、例えば、玄関の土足部分(土間、床)の端の部分に置かれる。また、玄関デバイス10は、玄関に設けられた棚に置かれたり、玄関に設けられたフックに引っ掛けられたりされてもよい。玄関デバイス10は、どこに配置してもよいようなシンプルな形状にしておくこととするのがよい。玄関デバイス10は、AC(Alternating Current)アダプタによってコンセントから得られる電力によって動作してもよいし、乾電池等のバッテリーによって動作してもよい。より具体的には、玄関に多く設置されているダウンライトより電源が供給されてもよい。
【0016】
玄関デバイス10による情報の通知の前提として、図2に示すように、通知に係るユーザUは、近距離無線通信が可能な装置(端末)を携帯している。本実施形態では、ユーザUは、当該装置としてスマートフォン20を携帯している。近距離無線通信としては、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)である。また、スマートフォン20は、スマートフォン毎(あるいは、ユーザU毎)に予め設定された情報をBLEによって送信(発信)する。例えば、スマートフォン20は、当該情報としてUUID(Universally Unique Identifier)をビーコンとして(ビーコン機能により)送信する。ビーコンの送信は、一定時間毎(例えば、数秒毎)に行われる。具体的には、UUIDは、BLEアドバタイズによって送信される。
【0017】
また、通知に係る物品Iには、上記と同様にビーコンを送信するタグ(ビーコンタグ)21が予め設けられている。例えば、タグ21は、物品Iに貼り付けられる。通知に係る物品Iは、例えば、ユーザUが出かける際に忘れたくないものである。なお、物品Iに設けられたタグ21から送信されるUUIDは、タグ21毎に予め設定された情報である。なお、上記のタグ21は、物品Iに対して着脱可能となっていてもよい。また、タグ21は玄関デバイス10に付属品として備え付けられており、ユーザUはそこからタグ21を取り出して、物品Iに貼り付ける等して物品Iにタグ21を設けることしてもよい。また、タグ21は、UUIDを送信する装置として、スマートフォン20の代わりにユーザUによって携帯されてもよい。
【0018】
引き続いて、本実施形態に係る玄関デバイス10の機能を説明する。図2に示すように玄関デバイス10は、受信部11と、ユーザ検出部12と、出力部13とを備えて構成される。
【0019】
受信部11は、近距離無線通信によって、所定の無線通信情報を受信する機能部である。例えば、受信部11は、BLEによって、所定の無線通信情報として、上述したビーコンで送信されるUUIDを受信する。受信部11は、予め設定された電波強度(信号強度、受信強度)(例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator/Indication)によって示される強度)以上の電波強度で受信されたUUIDを、受信した無線通信情報としてもよい。これは、玄関に位置しているスマートフォン20及びタグ21のみを検出するためのものである。例えば、玄関デバイス10から100cm程度の距離から受信される電波強度以上で受信されたUUIDを、受信した無線通信情報としてもよい。上記の予め設定された電波強度は、UUID毎、若しくは送信元となるスマートフォン20及びタグ21毎に設定されていてもよい。受信部11は、受信したUUIDを出力部13に出力する。
【0020】
ユーザ検出部12は、受信部11によってUUIDが受信される近距離無線通信以外の手段で、自装置10の近傍にユーザUが位置していることを検出する機能部である。ユーザ検出部12は、自装置10の近傍に位置するユーザUの移動方向も検出してもよい。ユーザ検出部12によるユーザUの検出は、ユーザUを特定せずに任意のユーザUを検出するものであればよい。
【0021】
例えば、熱対策を考慮し、ユーザ検出部12は、従来の赤外線等を用いた測距型の人感センサによって自装置10の近傍のユーザUを検出する。なお、ユーザ検出部12によるユーザUを検出する範囲は、ユーザUが玄関を通る際にユーザUを検出できる範囲とする。また、受信部11によってUUIDが受信される範囲よりも狭い範囲としてもよい。また、ユーザ検出部12は、玄関デバイス10の置き方に依存することなく、ユーザU(の通過)を検出できるようにしておくのがよい。
【0022】
また、ユーザ検出部12は、ユーザUの移動方向(例えば、玄関のドアから家の中に向かう方向)を検出するため、例えば、当該移動方向の複数の位置それぞれにおけるユーザUの存在を検出できる複数の人感センサを備えることとしてもよい。ユーザ検出部12は、ユーザUを検出した位置の変化に応じて、ユーザの移動方向を検出する。家の中側の位置でユーザUを検出した後、予め設定された一定時間以内にドア側の位置でユーザUを検出した場合、ユーザUの移動方向をユーザUが家から出かける(出発する)方向であると検出する。また、ドア側の位置でユーザUを検出した後、予め設定された一定時間以内に家の中側の位置でユーザUを検出した場合、ユーザUの移動方向をユーザUが家に帰宅した方向であると検出する。
【0023】
ユーザ検出部12は、自装置10の近傍のユーザUを検出すると、その旨を出力部13に通知する。ユーザ検出部12は、ユーザUの移動方向を検出する場合には、移動方向をあわせて通知する。
【0024】
出力部13は、受信部11によるUUIDの受信状態及びユーザ検出部12によるユーザUの検出状態に応じて、通知情報を出力する機能部である。出力部13は、通知情報を音声出力する。出力部13は、受信部11によって受信されたUUIDに応じた通知情報を出力する。出力部13は、ユーザ検出部12によって自装置10の近傍にユーザUが位置していることが検出され、かつ、当該検出に応じたタイミングで受信部11によってUUIDが受信されていない場合に通知情報を出力する。出力部13は、受信部11による複数のUUIDの受信状態に応じて、通知情報を出力する。出力部13は、受信部11によって受信されたUUIDに応じて予め設定された送信先に通知情報を送信する。出力部13は、ユーザ検出部12によって検出されたユーザUの移動方向にも応じて、通知情報を出力する。
【0025】
出力部13は、具体的には、以下のように態様に応じた通知情報の出力を行う。以下、態様毎に出力部13の機能を説明する。第1の態様は、ユーザUが出発する際に、その人に合った通知情報を音声で教えるというものである。出力部13は、受信部11からUUIDを入力すると、入力したUUIDに応じた通知情報を取得する。出力部13は、UUIDに応じてどのような通知情報を取得するかを予め記憶している。
【0026】
例えば、出力部13は、スマートフォン20から送信されるUUIDに対応するユーザUの行き先を予め記憶しており、当該行き先の天気の情報を通知情報として取得する。例えば、玄関デバイス10は、無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)によってインターネットを介した通信を行うことができる。出力部13は、インターネットを介して天気の情報を提供しているサーバから通知情報を取得する。あるいは、出力部13は、予めUUID毎に通知情報を記憶しており、記憶した通知情報を取得することとしてもよい。例えば、出力部13は、UUIDに対応するユーザUのその日の予定又はToDoを記憶しており、その情報を通知情報として取得する。なお、出力部13に予め記憶される情報は、ユーザUの玄関デバイス10に対する操作等によって予め玄関デバイス10に入力されている。
【0027】
あるいは、出力部13は、入力したUUIDに関わらない通知情報を取得することとしてもよい。即ち、任意のユーザUに対する通知情報を取得することとしてもよい。また、出力部13は、UUIDを入力した時刻(受信部11によってUUIDが受信された時刻)に応じて通知情報を取得することとしてもよい。例えば、UUIDを入力した時刻がゴミだしの日であった場合には、その旨を通知する情報(ゴミの日お知らせ)を通知情報として取得することとしてもよい。
【0028】
出力部13は、受信部11からUUIDを入力してから(受信部11によってUUIDが受信されてから)、予め設定された一定時間(例えば、数秒〜数十秒)以内にユーザ検出部12から、自装置10の近傍のユーザUを検出した旨の通知を受けると取得した通知情報の音声出力を行う。また、出力部13は、通知情報をユーザの移動方向毎に取得しておき、ユーザ検出部12から検出された移動方向に応じた通知情報の音声出力を行うこととしてもよい。出力部13は、出力する音声を、その時点で音声合成して取得してもよいし、あるいは予め録音又は音声合成して記憶しておいてもよい。
【0029】
また、出力部13は、受信部11からのUUIDの入力、及びユーザ検出部12からの自装置10の近傍のユーザUを検出した旨の通知の両方が、上記の一定時間(例えば、数秒〜数十秒)以内にあった場合に、通知情報を取得して音声出力を行うこととしてもよい。上記のように、出力部13による音声出力は、受信部11によってUUIDが受信されたタイミング、及びユーザ検出部12によってユーザUが検出されたタイミングに応じたタイミングで行われる。以上が、第1の態様である。
【0030】
第2の態様は、ユーザUが出かける際に、スマートフォン20(即ち、ビーコンの送信を行う装置)を家に忘れるのを防止してくれるというものである。ユーザUが出かける際にスマートフォン20を忘れている場合には、玄関に位置している時点でユーザUはスマートフォン20を携帯していない。従って、スマートフォン20から送信されるビーコンは、玄関デバイス10では受信されない。一方で、ユーザ検出部12によるユーザUの検出は行われる。本態様は、それを踏まえたものである。
【0031】
出力部13は、ユーザ検出部12からの自装置10の近傍のユーザUを検出した旨の通知を受けたら、当該通知前の予め設定された一定時間(例えば、数秒〜数十秒)以内(当該通知から一定時間遡った時間帯)に受信部11からスマートフォン20から送信されるUUIDを入力しているか否かを判断する。出力部13は、ユーザ検出部12から通知を受けたにもかかわらず、UUIDを入力していないと判断した場合にユーザがスマートフォン20を忘れている可能性がある旨の通知情報を取得して音声出力を行う。例えば、「スマートフォンをお忘れではないですか」との音声出力を行う。なお、この場合、通知情報の音声出力は、ユーザUの移動方向が出かける方向である場合のみに行われる。以上が、第2の態様である。
【0032】
第3の態様は、ユーザUが出かける際に、(タグ21が設けられた)物品Iを家に忘れるのを防止してくれるというものである。この態様では、出力部13は、ユーザUに携帯されるスマートフォン20から送信されるUUIDと、当該ユーザに携帯される物品Iに設けられたタグ21から送信されるUUIDとを対応付けて記憶しておく。
【0033】
出力部13は、ユーザ検出部12からの自装置10の近傍のユーザUを検出した旨の通知を受けたら、当該通知前の予め設定された一定時間(例えば、数秒〜数十秒)以内(当該通知から一定時間遡った時間帯)に受信部11からスマートフォン20から送信されるUUIDを入力しているか否かを判断する。出力部13は、UUIDを入力していると判断した場合、更に、受信部11から、同じ一定時間の間に、当該UUIDに対応付けて記憶しているタグ21から送信されるUUIDの全てを入力しているか否かを判断する。出力部13は、当該タグ21から送信されるUUIDの全てを入力していないと判断した場合、ユーザが物品Iを忘れている可能性がある旨の通知情報を取得して音声出力を行う。例えば、「忘れものがあります。」との音声出力を行う。
【0034】
あるいは、UUIDに対応する物品Iの名称を予め記憶しておき、忘れている物品Iの名称の音声出力を行うこととしてもよい。また、出力部13は、当該タグ21から送信されるUUIDの全てを入力していると判断した場合、忘れ物がない旨の通知情報を取得して音声出力を行うこととしてもよい。なお、この場合、態様2と同様に通知情報の音声出力は、ユーザUの移動方向が出かける方向である場合のみに行われる。以上が、第3の態様である。
【0035】
第4の態様は、ユーザUが帰宅した際に、ユーザUの帰宅を別のユーザに通知する(帰宅通知)というものである。例えば、子供が帰宅した際に子供の帰宅を親に通知する。この態様では、玄関デバイス10からの音声出力は必要ない。この態様では、出力部13は、ユーザU(上記の例では子供)に携帯されるスマートフォン20から送信されるUUIDと、通知情報の送信先とを対応付けて記憶しておく。送信先は、例えば、別のユーザ(上記の例では親)の連絡先を特定する情報(例えば、メールアドレス又はメッセージサービスのID)である。
【0036】
出力部13は、受信部11からUUIDを入力してから(受信部11によってUUIDが受信されてから)、予め設定された一定時間(例えば、数秒〜数十秒)以内にユーザ検出部12から、自装置10の近傍のユーザUを検出し、かつ移動方向が帰宅した方向である旨の通知を受けると、通知情報を取得して当該UUIDに対応付けられて記憶された送信先に通知情報を送信する。通知情報は、ユーザUが帰宅した旨を示す情報であり、例えば、「XXさんが帰宅しました。」とのテキストの情報である。当該送信は、例えば、当該送信先への通知情報の送信を行うことができるサーバを介して行われる。
【0037】
送信された通知情報は、送信先の装置(例えば、別のユーザが所持するスマートフォン)で表示される等して、ユーザUが帰宅したことを別のユーザが把握することができる。以上が、第4の態様である。
【0038】
上述した態様の通知情報の通知に加えて、あるいは代えて、出力部13は、ユーザUに対して、あいさつ又はねぎらいの言葉を通知情報として音声出力することとしてもよい。また、この音声出力は、ユーザ検出部12によって検出されたユーザUの移動方向に応じて行われてもよい。例えば、出力部13は、ユーザUがでかける場合には、「いってらっしゃい」といった通知情報の音声出力を行うこととしてもよい。また、出力部13は、ユーザUが帰宅した場合には、「おかえりなさい」といった通知情報の音声出力を行うこととしてもよい。また、これらの音声は、ユーザUの家族によって録音されたものであってもよい。以上が、本実施形態に係る玄関デバイス10の機能である。
【0039】
引き続いて、図3のシーケンス図を用いて、本実施形態に係る玄関デバイス10で実行される処理(玄関デバイス10の動作方法)を説明する。本処理では、スマートフォン20又はタグ21からBLEによってUUIDがビーコンとして送信される。ユーザUの移動により、スマートフォン20又はタグ21が、玄関デバイス10との間でBLEによる情報が送受信可能な範囲に入ると、玄関デバイス10では、受信部11によってUUIDが受信される(S01)。続いて、出力部13によって通知情報が取得される(S02)。上述したように取得される通知情報は、UUIDに応じたものであってもよい。
【0040】
また、ユーザUが、ユーザ検出部12によって検出可能な範囲に入ると、玄関デバイス10では、ユーザ検出部12によってユーザが検出される(S03)。なお、通知情報の取得(S02)は、上述したように態様等によっては、ユーザ検出部12によるユーザの検出(S03)の後に行われてよい。ユーザが検出されると、出力部13によって取得された通知情報の音声出力が行われる(S04)。
【0041】
また、帰宅通知(上述した第4の態様)が行われる(ように設定されている)場合、出力部13によって通知情報として、帰宅通知がサーバを介して送信先である別のスマートフォンに送信される(S05,S06)。以上が、本実施形態に係る玄関デバイス10で実行される処理である。
【0042】
上述したように、本実施形態に玄関デバイス10は、玄関に配置して用いられる。玄関デバイス10では、例えば、ユーザUが携帯しているスマートフォン20等からUUIDが受信され、また、一方で自装置10の近傍にユーザUが位置していることが検出される。そして、UUIDの受信状態及びユーザUの検出状態に応じて、通知情報が出力される。従って、例えば、ユーザU又はユーザUの端末の携帯状態に応じた通知情報の出力が可能となる。また、近傍にユーザUが位置している際に、例えば、ユーザが家を出るタイミングで通知情報の出力が可能となる。
【0043】
なお、BLEで送受信された信号の強度によって、概ねの距離が測れるといわれている。しかしながら、BLEによって測定された距離は誤差が多い。また、BLEでの情報の送受信は、ユーザUが必ずしも玄関に位置していない場合にも行えてしまうことがある。従って、BLEによってUUIDが受信されたことのみをトリガとして通知情報の出力を行おうとすると、ユーザUが通り過ぎた後、あるいは期待するよりも早い段階で出力が行われてしまうおそれがある。一方で、本実施形態では、別途、例えば、人感センサによるユーザの検出が行われているため、適切なタイミングで通知情報の出力を行うことができる。
【0044】
また、玄関デバイス10は、ユーザに携帯されずに用いられるため、ユーザに適切に参照されるように情報の通知(出力)を行うことができる。例えば、確実にユーザが通知情報を把握できるように音声での通知を行うことができる。このように、玄関デバイス10によれば、ユーザが出かける際等の特定の場合に適切に情報を通知することができる。但し、音声出力は必ずしも行われる必要はなく、上述した第4の態様のように通知情報の送信が行われてもよい。
【0045】
また、上述したように無線通信情報を、送信先のスマートフォン20又はタグ21に応じたものとすることで、ユーザU又はユーザUの持ち物等に応じた通知を行うことができる。但し、無線通信情報は、必ずしも送信先のスマートフォン20又はタグ21に応じたものとする必要はなく、任意の情報とすることとしてもよい。この場合、通知情報は、送信先のスマートフォン20又はタグ21に応じたものでないものとされる。即ち、通知情報は、任意のユーザUに対するものとされる。このように無線通信情報の受信状態は、通知情報の通知のトリガの一つとなっていればよい。
【0046】
また、上述した第2及び第3の態様のような通知情報の出力を行うことで、ユーザUが出かける際の忘れ物を防止することができる。また、また、上述した第4の態様のような通知情報の出力を行うことで、ユーザUの帰宅を別のユーザが把握することができる。
【0047】
また、本実施形態のようにユーザの移動方向も検出することでより適切な通知情報の出力、例えば、ユーザが出かける際の通知、あるいはユーザが帰宅した際の通知等を適切に行うことができる。
【0048】
なお、本実施形態では、情報通知装置は、玄関に配置されることとしたが、必ずしも玄関に配置される必要はない。ユーザに情報が通知可能な箇所であれば、何れの(特定の)箇所に配置されてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、無線通信情報を送受信する近距離無線通信は、BLEによるものとしたが、BLE以外の近距離無線通信が用いられてもよい。
【0050】
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0051】
例えば、本発明の一実施の形態における玄関デバイス10は、本実施形態の玄関デバイス10の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図4は、本実施形態に係る玄関デバイス10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の玄関デバイス10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0052】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。玄関デバイス10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0053】
玄関デバイス10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信や、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
【0054】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、玄関デバイス10の各機能部は、プロセッサ1001で実現されてもよい。
【0055】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールやデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、玄関デバイス10の各機能部は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0056】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0057】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0058】
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の玄関デバイス10の受信部11及び出力部13などは、通信装置1004で実現されてもよい。
【0059】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
【0060】
また、プロセッサ1001やメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0061】
また、玄関デバイス10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。また、玄関デバイス10は、上記に加えて従来の赤外線等を用いた人感センサをハードウェアとして含んでいてもよい。
【0062】
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0063】
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC ConnectionReconfiguration)メッセージなどであってもよい。
【0064】
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0065】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0066】
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0067】
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0068】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0069】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0070】
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0071】
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0072】
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
【0073】
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0074】
移動通信端末は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0075】
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
【0076】
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0077】
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0078】
本明細書で「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した場合においては、その要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1および第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0079】
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0080】
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。
【符号の説明】
【0081】
10…玄関デバイス、11…受信部、12…ユーザ検出部、13…出力部、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス、20…スマートフォン、21…タグ。
図1
図2
図3
図4