【実施例】
【0307】
本明細書中に記載される本発明がより充分に理解され得る目的で、以下の実施例を示す。本願に記載される合成のおよび生物学的な実施例は、本明細書中に提供される化合物、薬学的組成物および方法を例証するために提供されるものであって、決してその範囲を限定すると解釈されるべきでない。
【0308】
材料および方法
本明細書中に提供される化合物は、以下の一般的な方法および手順を使用して、容易に入手可能な出発物質から調製され得る。例えば、本明細書中に記載される出発物質は、PCT/US2014/052417に記載されている方法および手順から調製され得る。典型的なまたは好ましいプロセス条件(すなわち、反応温度、時間、反応体のモル比、溶媒、圧力など)が与えられる場合、別段述べられない限り、他のプロセス条件も使用することができることが理解される。最適反応条件は、使用される特定の反応体または溶媒によって変動し得るが、そのような条件は、慣用的な最適化によって当業者によって決定され得る。
【0309】
さらに、当業者には明らかであり得るように、従来の保護基は、ある特定の官能基が望まれない反応を起こすことを防ぐために必要であり得る。特定の官能基に対する好適な保護基の選択ならびに保護および脱保護に適した条件は、当該分野で周知である。例えば、数多くの保護基ならびにそれらの導入および除去は、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts,Protecting Groups in Organic Synthesis,第2版,Wiley,New York,1991およびその中で引用されている参考文献に記載されている。
【0310】
本明細書中に提供される化合物は、公知の標準的な手順によって単離され得、精製され得る。そのような手順としては、再結晶、カラムクロマトグラフィー、HPLC、または超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)が挙げられる(がこれらに限定されない)。以下のスキームは、本明細書中に列挙される代表的な置換ビアリールアミドの調製に関して詳細に提示される。本明細書中に提供される化合物は、有機合成分野の当業者によって、公知のまたは商業的に入手可能な出発物質および試薬から調製され得る。本明細書中に提供されるエナンチオマー/ジアステレオマーの分離/精製において使用するために利用可能な例示的なキラルカラムとしては、CHIRALPAK(登録商標)AD−10、CHIRALCEL(登録商標)OB、CHIRALCEL(登録商標)OB−H、CHIRALCEL(登録商標)OD、CHIRALCEL(登録商標)OD−H、CHIRALCEL(登録商標)OF、CHIRALCEL(登録商標)OG、CHIRALCEL(登録商標)OJおよびCHIRALCEL(登録商標)OKが挙げられるが、これらに限定されない。
【0311】
本明細書中に報告される(例えば、中間体の)
1H−NMRは、化合物(例えば、本明細書中に記載される化合物)の全NMRスペクトルの部分的な表現であり得る。例えば、報告される
1H NMRは、約1〜約2.5ppmの間のδ(ppm)の領域を排除し得るか、または部分的に表し得る。例えば、報告される
1H NMRは、残留溶媒または水を含み得る。
【0312】
分取HPLCのための例示的な一般方法:カラム:Waters RBridge prep 10μm C18、19×250mm。移動相:アセトニトリル、水(NH
4HCO
3)(30Lの水、24gのNH
4HCO
3、30mLのNH
3.H
2O)。流量:25mL/分
【0313】
分析HPLCのための例示的な一般方法:移動相:A:水(10mMのNH
4HCO
3)、B:アセトニトリル、勾配:5%〜95%のBを1.6分間または2分間 流量:1.8または2mL/分;カラム:XBridge C18、4.6×50mm、3.5μm、45℃
【0314】
略語(Abbreviaton)リスト
THF:テトラヒドロフラン;PE:石油エーテル;DCM:ジクロロメタン;EtOAc:酢酸エチル;PCC:クロロクロム酸ピリジニウム;t−BuOK:カリウムtert−ブトキシド;TBAF:フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム;TBSCl:tert−ブチル(クロロ)ジメチルシラン;DMP:デス・マーチン・ペルヨージナン;(i−PrO)
4Ti:チタンテトライソプロポキシド;LAH:水素化アルミニウムリチウム;MAD:メチルアルミニウムビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノキシド);BHT:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(ブチル化ヒドロキシトルエン);DIEA:ジイソプロピルエチルアミン;NCS:N−クロロスクシンイミド。
【0315】
合成方法
実施例1.化合物1および2の合成.
【化25】
【0316】
C1(1g,2.26mmol)のアセトン(150mL)中の溶液に、K
2CO
3(937mg)および5−クロロ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(520mg,3.39mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(80mL)およびEtOAc(120mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、2つの化合物を得た。さらなる精製をSFCにより行って、化合物2(157mg,13%)および化合物1(100mg,9%)を得た。
【0317】
1:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.99 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.37-7.31 (m, 2H), 5.44-5.30 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.22 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 2.74-2.66 (m, 1H), 2.28-1.71 (m, 8H), 1.70-1.46 (m, 9H), 1.45-1.20 (m, 9H), 0.71 (s, 3H).LCMS R
t=0.943min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
29H
41ClN
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0318】
2:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.05 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.7 Hz, 1.6 Hz, 1H), 7.24-7.29 (m, 1H), 5.46-5.31 (m, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.74-2.63 (m, 1H), 2.38-1.67 (m, 9H), 1.57-1.06 (m, 17H), 0.69 (s, 3H).LCMS R
t=0.945min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
29H
41ClN
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0319】
実施例2.化合物7および8の合成.
【化26】
【0320】
実施例1で概要を述べたプロトコルと同様の様式で化合物7および8の合成を行った。
【0321】
7:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.41-7.34 (m, 1H), 7.08-7.04 (m, 1H), 5.41-5.34 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.2Hz, 1H), 3.48-3.41 (m, 2H), 3.26 (d, J = 9.2Hz, 1H), 2.73-2.68 (m, 1H), 2.25-2.10 (m, 2H), 2.00-1.90 (m, 2H), 1.85-1.35 (m, 17H), 1.30-1.10 (m, 8H), 0.69 (s, 3H).LCMS R
t=2.503min(3分間のクロマトグラフィー)、C
30H
40F
2N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値512、実測値512.
【0322】
8:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.66-7.63 (m, 1H), 7.32-7.25 (m, 1H), 5.58-5.50 (m, 2H), 3.56 (d, J = 9.2Hz, 1H), 3.48-3.41 (m, 2H), 3.26 (d, J = 9.2Hz, 1H), 2.70-2.61 (m, 1H), 2.25-2.10 (m, 2H), 2.00-1.90 (m, 2H), 1.85-1.35 (m, 17H), 1.30-1.10 (m, 8H), 0.72 (s, 3H).LCMS R
t=2.168min(3分間のクロマトグラフィー)、C
30H
40F
2N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値512、実測値512.
【0323】
実施例3.化合物9および10の合成.
【化27】
【0324】
C1(1g,2.26mmol)のアセトン(150mL)中の溶液に、K
2CO
3(937mg,6.78mmol)および4,6−ジフルオロ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(525mg,3.39mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(80mL)およびEtOAc(120mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、2つの化合物の混合物を得た。さらなる精製をSFCにより行って、9(168.9mg,粗製)および10(25mg,2%)を得た。化合物9を2回目のSFCにより精製して、化合物9(91.3mg,8%)を得た。
【0325】
9:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.86 (dt, J = 1.8, 9.5 Hz, 1H), 6.79 (dd, J = 1.6, 7.4 Hz, 1H), 5.44-5.30 (m, 2H), 3.52 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.74-2.64 (m, 1H), 2.26-1.64 (m, 9H), 1.59-1.05 (m, 17H), 0.68 (s, 3H).LCMS Rt=0.929min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38F
2N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値498、実測値498
【0326】
10:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.31 (dd, J = 1.8, 8.3 Hz, 1H), 6.95-6.87 (m, 1H), 5.57-5.44 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.69-2.60 (m, 1H), 2.28-1.65 (m, 7H), 1.56-1.08 (m, 19H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.389min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38F
2N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値498、実測値498
【0327】
実施例4.化合物11、12および13の合成.
【化28】
【0328】
C1(200mg,0.453mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(186mg)および6−クロロ−2H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン(104mg,0.679mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(4mL)およびEtOAc(5mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去し、その残渣を分取HPLCにより精製して、化合物11(89.6mg,38%)、化合物12(28.2mg,12%)および化合物13(33.6mg,14%)を得た。
【0329】
11:(400 MHz, CDCl
3) δ 8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.53-5.45 (m, 1H), 5.40-5.32 (m, 1H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.22 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.78-2.69 (m, 1H), 2.29-2.12 (m, 2H), 2.02-1.61 (m, 9H), 1.55-1.11 (m, 15H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.906min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
28H
38ClN
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0330】
12:(400 MHz, CDCl
3) δ 8.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.56-5.42 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.23 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.78-2.69 (m, 1H), 2.29-2.17 (m, 2H), 2.02-1.62 (m, 8H), 1.55-1.10 (m, 16H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=0.932min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
28H
38ClN
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0331】
13:(400 MHz, CDCl
3) δ 8.73 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 5.59-5.47 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.70-2.59 (m, 1H), 2.28-1.62 (m, 9H), 1.56-1.08 (m, 17H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=0.928min(1.5分間のクロマトグラフィー)、5−95AB、純度100%、C
28H
38ClN
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0332】
実施例5.化合物14および15の合成.
【化29】
【0333】
C1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(139mg)および6−フルオロ−2H−インダゾール(69.1mg,0.508mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(4mL)およびEtOAc(5mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去し、その残渣を分取HPLCにより精製して、化合物14(11.5mg,7%)および15(60.2mg,36%)を得た。
【0334】
14:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93 (s, 1H), 7.63 (dd, J = 5.3, 9.0 Hz, 1H), 7.31-7.22 (m, 1H), 6.95-6.83 (m, 1H), 5.25-5.07 (m, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.62 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 2.28-2.15 (m, 1H), 2.15 - 2.06 (m, 1H), 2.01-1.67 (m, 8H), 1.56-1.07 (m, 16H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.915min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
42FN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0335】
15:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.01 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 5.0, 8.8 Hz, 1H), 6.93 (dt, J = 2.0, 9.0 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.14-5.00 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.67-2.56 (m, 1H), 2.25-2.06 (m, 2H), 1.98-1.86 (m, 2H), 1.82-1.62 (m, 5H), 1.58-1.06 (m, 17H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.935min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
42FN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0336】
実施例6.化合物16および17の合成.
【化30】
【0337】
C1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(139mg)および5−フルオロ−2H−インダゾール(69.1mg,0.508mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(4mL)およびEtOAc(5mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物16(20.4mg,12%)および化合物17(69.3mg,41%)を得た。
【0338】
16:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.89 (s, 1H), 7.67 (dd, J = 4.5, 9.3 Hz, 1H), 7.28-7.21 (m, 1H), 7.14-7.06 (m, 1H), 5.27-5.12 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.67-2.58 (m, 1H), 2.27-2.06 (m, 2H), 2.02-1.62 (m, 10H), 1.51-1.11 (m, 14H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.913min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
42FN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0339】
17:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.00 (s, 1H), 7.40-7.33 (m, 1H), 7.18-7.11 (m, 2H), 5.18-5.06 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.61 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.24-2.06 (m, 2H), 2.02-1.85 (m, 3H), 1.82-1.62 (m, 4H), 1.56-1.06 (m, 17H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.939min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
42FN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0340】
実施例7.化合物18および19の合成.
【化31】
【0341】
C1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(139mg)および2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(60.5mg,0.508mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(4mL)およびEtOAc(5mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物18(51.9mg,32%)および化合物19(8.9mg,6%)を得た。
【0342】
18:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.07 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.52-7.44 (m, 1H), 7.41-7.29 (m, 2H), 5.46-5.35 (m, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.73-2.64 (m, 1H), 2.14 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.00-1.86 (m, 2H), 1.81-1.62 (m, 6H), 1.55-1.10 (m, 16H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.894min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
29H
42N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値480、実測値480.
【0343】
19:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93-7.83 (m, 2H), 7.45-7.35 (m, 2H), 5.57-5.46 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.69-2.60 (m, 1H), 2.29-2.11 (m, 2H), 1.99-1.87 (m, 2H), 1.84-1.63 (m, 5H), 1.57-1.10 (m, 17H), 0.74 (s, 3H).LCMS Rt=0.931min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
29H
40N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値462、実測値462.
【0344】
実施例8.化合物20の合成.
【化32】
【0345】
C1(200mg,0.453mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(186mg)および5−フルオロ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(137mg,0.679mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(5mL)およびEtOAc(6mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物20(34.3mg,13%)を得た。
【0346】
20:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.91 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.30 - 7.25 (m, 1H), 5.58-5.44 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.70-2.61 (m, 1H), 2.31-2.09 (m, 2H), 1.95-1.63 (m, 6H), 1.59-1.06 (m, 18H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.035min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
39F
3N
3O
3[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値546、実測値546.
【0347】
実施例9.化合物21および22の合成.
【化33】
【0348】
工程1.C1(300mg,0.679mmol)のアセトン(6mL)中の溶液に、K
2CO
3(280mg)および4−(メチルチオ)−1H−ピラゾール(115mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(6mL)およびEtOAc(8mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×8mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物21(30.3mg,75%)を得た。
【0349】
21:(400 MHz, CDCl
3) δ 7.53 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 4.94- 4.87 (m, 1H), 4.86-4.78 (m, 1H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.61-2.52 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.24-2.13 (m, 1H), 2.08-1.99 (m, 1H), 1.96-1.86 (m, 2H), 1.79-1.61 (m, 8H), 1.52-1.35 (m, 5H), 1.27 (s, 9H), 0.66 (s, 3H).LCMS Rt=0.900min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
27H
42N
2O
3SN
a[M+Na]
+のMS ESI計算値497、実測値497
【0350】
工程2.化合物21(105mg,0.221mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、MCPBA(42mg,0.243mmol)を−78℃で添加した。この反応混合物を−78℃で6時間撹拌した。この反応を飽和Na
2S
2O
3水溶液(15mL)でクエンチし、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)およびブライン(2×40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(column chromatograph)(PE/EtOAc=5/1〜EtOH/MeOH=9/1)により精製して、化合物22(60mg,56%)を得た。
【0351】
22:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.84-7.77 (m, 2H), 5.06-4.83 (m, 2H), 3.56-3.48 (m, 1H), 3.31 (s, 3H), 3.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.88 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 2.63-2.54 (m, 1H), 2.26-2.12 (m, 1H), 2.08-1.65 (m, 9H), 1.54-1.38 (m, 6H), 1.34-1.03 (m, 10H), 0.65 (s, 3H).LCMS Rt=1.075min(2分間のクロマトグラフィー)、C
27H
41N
2O
3S[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値473、実測値473
【0352】
実施例10.化合物23および24の合成.
【化34】
【0353】
C1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(139mg)および5−クロロ−4−フルオロ−2H−ベンゾ[d](87.1mg,0.508mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(3mL)およびEtOAc(4mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×4mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(6mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物23(69.2mg,38%)および化合物24(40.3mg,22%)を得た。
【0354】
23:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.47 (dd, J = 6.1, 8.7 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.48-5.33 (m, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.22 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 2.74-2.66 (m, 1H), 2.27-2.09 (m, 2H), 2.02-1.88 (m, 2H), 1.85-1.58 (m, 7H), 1.52-1.09 (m, 15H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=1.378min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38ClFN
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0355】
24:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 6.5, 9.0 Hz, 1H), 5.57-5.46 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.70-2.60 (m, 1H), 2.29-2.09 (m, 2H), 1.96-1.60 (m, 7H), 1.56-1.13 (m, 17H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.431min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38ClFN
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0356】
実施例11.化合物25、26および27の合成.
【化35】
【0357】
C1(200mg,0.453mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(186mg)および5−メトキシ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(101mg,0.679mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(5mL)およびEtOAc(6mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物25(50.8mg,22%)および化合物26(20.5mg,9%)、化合物27(28mg,12%)を得た。
【0358】
25:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.92 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.04-6.99 (m, 1H), 6.60 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.42-5.24 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.73-2.63 (m, 1H), 2.29-2.11 (m, 2H), 1.97-1.64 (m, 6H), 1.57-1.05 (m, 17H), 0.71 (s, 3H).LCMS Rt=0.886min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値510、実測値510.
【0359】
26:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.37 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.22-7.17 (m, 1H), 7.16-7.10 (m, 1H), 5.41-5.29 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.28-2.07 (m, 2H), 1.97-1.61 (m, 8H), 1.55-1.08 (m, 16H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.885min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値510、実測値510.
【0360】
27:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.76-7.70 (m, 1H), 7.10-7.04 (m, 2H), 5.49-5.37 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.66-2.57 (m, 1H), 2.28-2.08 (m, 2H), 2.02-1.59 (m, 8H), 1.54-1.11 (m, 16H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.319min(2分間のクロマトグラフィー)、C
30H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値510、実測値510.
【0361】
実施例12.化合物28、29および30の合成.
【化36】
【0362】
C1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(140mg)および4−メトキシ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(75.7mg,0.508mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(3mL)およびEtOAc(4mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(8mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物29(10.4mg,6%)、化合物28(15.6mg,9%)および化合物30(11.1mg,6%)を得た。
【0363】
28:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.40 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.38 (s, 2H), 4.14 (s, 3H), 3.56 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.23 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.74-2.63 (m, 1H), 2.28-2.12 (m, 2H), 1.99-1.89 (m, 2H), 1.83-1.69 (m, 4H), 1.58-1.43 (m, 7H), 1.34-1.29 (m, 6H), 0.97-0.81 (m, 5H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.892min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値510、実測値510.
【0364】
29:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.63 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.25-7.21 (m, 1H), 6.76 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.57 (s, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.56 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.26-2.08 (m, 2H), 1.93 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 1.84-1.63 (m, 5H), 1.53-1.10 (m, 17H), 0.75-0.68 (m, 3H).LCMS Rt=0.898min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
30H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値510、実測値510.
【0365】
30:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.43 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.34-7.27 (m, 1H), 6.64 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.49 (s, 2H), 4.07-4.00 (m, 3H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.19 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.65-2.58 (m, 1H), 2.26-2.08 (m, 2H), 1.97-1.62 (m, 8H), 1.54-1.36 (m, 8H), 0.95 - 0.79 (m, 8H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=2.092min(3分間のクロマトグラフィー)、C
30H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値510、実測値510.
【0366】
実施例13.化合物31、32および33の合成.
【化37】
【0367】
C1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(139mg)および5−クロロ−4−フルオロ−2H−ベンゾ[d](87.1mg,0.508mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(3mL)およびEtOAc(4mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×4mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(6mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物31(5.2mg,3%)、化合物32(40.3mg,22%)および化合物33(33,69.2mg,38%)を得た。
【0368】
31:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 6.4, 8.7 Hz, 1H), 5.58-5.46 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.22 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.71 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.27-2.09 (m, 2H), 2.03-1.62 (m, 7H), 1.44-1.12 (m, 16H), 0.88 (t, J = 6.7 Hz, 1H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.328min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38ClFN
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0369】
32:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 6.5, 9.0 Hz, 1H), 5.57-5.46 (m, 2H), 3.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.70-2.60 (m, 1H), 2.29-2.09 (m, 2H), 1.96-1.60 (m, 7H), 1.56-1.13 (m, 17H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.431min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38ClFN
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0370】
33:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.47 (dd, J = 6.1, 8.7 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.48-5.33 (m, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.22 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 2.74-2.66 (m, 1H), 2.27-2.09 (m, 2H), 2.02-1.88 (m, 2H), 1.85-1.58 (m, 7H), 1.52-1.09 (m, 15H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=1.378min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
38ClFN
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値514、実測値514.
【0371】
実施例14.化合物34および35の合成.
【化38】
【0372】
工程1.A1(300mg,0.679mmol)のアセトン(6mL)中の溶液に、K
2CO
3(280mg,2.03mmol)および4−(メチルチオ)−1H−ピラゾール(115mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(6mL)およびEtOAc(8mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×8mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物34(120mg,36%)を得た。
【0373】
34:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.52 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 4.95-4.77 (m, 2H), 3.49-3.43 (m, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 2.58 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.26-2.14 (m, 1H), 2.07-1.98 (m, 2H), 1.77-1.63 (m, 4H), 1.57-1.44 (m, 5H), 1.41-0.79 (m, 14H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.927min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
27H
42N
2O
3SN
a[M+Na]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0374】
工程2.化合物34(50mg,0.105mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、MCPBA(19.8mg,0.115mmol)を−78℃で添加した。この反応混合物を−78℃で6時間撹拌した。この反応を飽和Na
2S
2O
3(15mL)でクエンチした。この反応混合物をEtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3(20mL)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1)により精製して、化合物35(27.5mg,53%)を得た。
【0375】
35:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.80 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 5.06-4.84 (m, 2H), 3.49-3.43 (m, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 2.89 (d, J = 0.8 Hz, 3H), 2.60 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.28-2.15 (m, 1H), 2.08-1.97 (m, 2H), 1.81-1.60 (m, 7H), 1.50-0.80 (m, 16H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.812min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
27H
41N
2O
3S[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値473、実測値473.
【0376】
実施例15.化合物36の合成.
【化39】
【0377】
A1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、1H−イミダゾール−2−カルボニトリル(47.2mg,0.508mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(93.7mg,0.678mmol)を添加した。得られた反応混合物を40℃で16時間撹拌した。この混合物に、水(10mL)を添加し、EtOAc(3×8mL)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣を得、これをコンビフラッシュ(combi−flash)(PE:EtOAc=100%〜80%)により精製して、化合物36(57mg,37%)を白色固体として得た。
【0378】
36:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.24 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 4.96-4.83 (m, 2H), 3.48-3.35 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.62 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.22-2.01 (m, 4H), 1.85-1.63 (m, 4H), 1.62-1.10 (m, 16H), 1.05-0.86 (m, 2H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.256min(2分間のクロマトグラフィー)、C
27H
40N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値454、実測値454.
【0379】
実施例16.化合物37の合成.
【化40】
【0380】
A1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、4−メトキシ−1H−ピラゾール(49.8mg,0.508mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(93.7mg,0.678mmol)を添加した。得られた反応混合物を40℃で16時間撹拌した。この混合物に、水(10mL)を添加し、EtOAc(3×8mL)で抽出した。合わせた有機相を濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物37(10mg,7%)を得た。
【0381】
37:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28 (s, 1H), 7.09 (s, 1H), 4.87-4.75 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.47-3.31 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.56 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.17-2.01 (m, 4H), 1.71-1.42 (m, 8H), 1.41-0.92 (m, 12H), 0.91-0.84 (m, 2H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=1.256min(2分間のクロマトグラフィー)、C
27H
43N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値459、実測値459.
【0382】
実施例17.化合物38の合成.
【化41】
【0383】
A1(150mg,0.339mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、4−イソプロポキシ−1H−ピラゾール(64mg,0.508mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(93.7mg,0.678mmol)を添加した。得られた反応混合物を40℃で16時間撹拌した。この混合物に、水(10mL)を添加し、EtOAc(3×8mL)で抽出した。合わせた有機相を濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物38(36mg,22%)をオフホワイトの固体として得た。
【0384】
38:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.26 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.84-4.77 (m, 2H), 4.18-4.14 (m, 1H), 3.47-3.35 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.55 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.04-1.70 (m, 3H), 1.68-1.45 (m, 10H), 1.41-1.01 (m, 17H), 0.98-0.83 (m, 2H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=1.338min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
46N
2O
4Na[M+Na]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0385】
実施例18.化合物39の合成.
【化42】
【0386】
A1(150mg,0.339mmol)のアセトン(2mL)中の溶液に、(1H−ピラゾール−4−イル)メタノール(49.8mg,0.508mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(93.7mg,0.678mmol)を添加した。得られた反応混合物を40℃で2時間撹拌した。この混合物に、水(10mL)を添加し、EtOAc(3×8mL)で抽出した。合わせた有機相を濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物39(6mg,4%)をオフホワイトの固体として得た。
【0387】
39:(収率4%):
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.54 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 4.96-4.61 (m, 2H), 4.61 (s, 2H), 3.47-3.36 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.59 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 2.05-2.01 (m, 4H), 1.71-1.58 (m, 4H), 1.56-0.84 (m, 19H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=0.813min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
27H
42N
2O
4Na[M+Na]
+のMS ESI計算値481、実測値481.
【0388】
実施例19.化合物40および41の合成.
【化43】
【0389】
A1(300mg,0.679mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(280mg,2.03mmol)および7−メトキシ−2H−インダゾール(149mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(5mL)およびEtOAc(6mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物40(44.6mg,13%)および化合物41(28.6mg,8%)を得た。
【0390】
40:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.89 (s, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.98 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.27-5.14 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.49-3.44 (m, 1H), 3.40-3.35 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.63 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 2.26-2.00 (m, 3H), 1.78-1.66 (m, 5H), 1.51-1.06 (m, 16H), 1.04-0.79 (m, 2H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.345min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0391】
41:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.96 (s, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.49-5.42 (m, 1H), 5.37-5.30 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.51-3.46 (m, 1H), 3.41-3.35 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 2.61 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.25-2.01 (m, 3H), 1.79-1.61 (m, 6H), 1.54-1.46 (m, 3H), 1.38-1.06 (m, 12H), 1.03-0.80 (m, 2H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.374min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0392】
実施例20.化合物42および43の合成.
【化44】
【0393】
A1(300mg,0.679mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(280mg,2.03mmol)および5−メトキシ−2H−インダゾール(149mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(5mL)およびEtOAc(6mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物42(37.2mg,11%)および化合物43(71.6mg,21%)を得た。
【0394】
42:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.79 (s, 1H), 7.59 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.99 (dd, J = 2.3, 9.5 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.23-5.07 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.48 (s, 1H), 3.40-3.35 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.62 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.28-2.17 (m, 1H), 2.13-1.98 (m, 2H), 1.80-1.61 (m, 5H), 1.57-1.07 (m, 16H), 1.03-0.80 (m, 2H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.333min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0395】
43:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.94 (s, 1H), 7.13-7.02 (m, 3H), 5.15-5.03 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.50-3.44 (m, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.62 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.27-1.99 (m, 3H), 1.80-1.61 (m, 5H), 1.56-1.06 (m, 16H), 1.03-0.79 (m, 2H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.347min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0396】
実施例21.化合物44および45の合成.
【化45】
【0397】
A1(300mg,0.679mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(280mg,2.03mmol)および4−メトキシ−2H−インダゾール(149mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(5mL)およびEtOAc(6mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物44(35.2mg,10%)および化合物45(65.5mg,19%)を得た。
【0398】
44:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.98 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.23-7.15 (m, 1H), 6.33 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.23-5.09 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.51-3.43 (m, 1H), 3.40-3.35 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.63 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.28-2.17 (m, 1H), 2.13-1.99 (m, 2H), 1.80-1.61 (m, 5H), 1.56-1.07 (m, 16H), 1.04-0.79 (m, 2H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.342min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0399】
45:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.10 (s, 1H), 7.32-7.27 (m, 1H), 6.77 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.14-5.03 (m, 2H), 4.00-3.93 (m, 3H), 3.50-3.44 (m, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.62 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 2.25-1.99 (m, 3H), 1.81-1.59 (m, 6H), 1.55-1.06 (m, 15H), 1.04-0.79 (m, 2H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.361min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0400】
実施例22.化合物46および47の合成.
【化46】
【0401】
2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン(80.8mg,0.679mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、NaH(32.4mg,1.35mmol)を25℃で添加した。この混合物を20℃で30分間撹拌し、次いで、C1(200mg,0.453mmol)のTHF(2mL)中の溶液を添加した。この反応混合物を20℃で16時間撹拌した。この混合物を水(10mL)でクエンチし、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮した。その残渣を分取TLC(EtOAcで溶出される)により精製して、化合物46(9.9mg,5%)および化合物47(17.3mg,8%)を得た。
【0402】
46:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.31 (s, 1H), 8.19 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.62-7.52 (m, 1H), 5.38-5.18 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.21 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.29-2.10 (m, 2H), 1.98-1.60 (m, 9H), 1.50-1.27 (m, 11H), 1.22-1.09 (m, 2H), 0.91-0.76 (m, 2H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=1.039min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
42N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値480、実測値480.
【0403】
47:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.79 (s, 1H), 8.34 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.64 (dd, J = 1.1, 5.6 Hz, 1H), 5.31-5.19 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.22 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.71-2.63 (m, 1H), 2.27-2.09 (m, 2H), 1.98-1.87 (m, 2H), 1.83-1.61 (m, 6H), 1.56-1.40 (m, 8H), 1.37-1.27 (m, 6H), 1.22-1.10 (m, 2H), 0.71 (s, 3H).LCMS Rt=1.069min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
42N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値480、実測値480.
【0404】
実施例23.化合物48および49の合成.
【化47】
【0405】
A1(300mg,0.679mmol)のアセトン(4mL)中の溶液に、K
2CO
3(280mg,2.03mmol)および6−メトキシ−2H−インダゾール(149mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒をロータリーエバポレーターにより除去した。この混合物に、水(5mL)およびEtOAc(6mL)を添加した。有機層を分離した。水相をEtOAc(2×6mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(7mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物49(3.3mg,0.2%)および化合物48(81.2mg,1%)を得た。
【0406】
48:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ
7.82 (s, 1H), 7.52 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.77 (dd, J = 2.3, 9.0 Hz, 1H), 5.19-5.03 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.50-3.44 (m, 1H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.62 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.27-2.17 (m, 1H), 2.13-1.99 (m, 2H), 1.78-1.67 (m, 4H), 1.50-1.12 (m, 16H), 1.02-0.81 (m, 3H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.326min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0407】
49:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93 (s, 1H), 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.81 (dd, J = 2.0, 8.8 Hz, 1H), 6.53 (s, 1H), 5.13-4.99 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.51-3.44 (m, 1H), 3.41-3.34 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.63 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.25-2.01 (m, 3H), 1.79-1.65 (m, 5H), 1.55-1.10 (m, 16H), 1.04-0.79 (m, 2H), 0.74 (s, 3H).LCMS Rt=1.341min(2分間のクロマトグラフィー)、C
31H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値509、実測値509.
【0408】
実施例24.化合物50の合成.
【化48】
【0409】
C1(200mg,0.453mmol)および6−クロロ−2H−インダゾール(103mg,0.679mmol)のアセトン(5mL)中の溶液に、K
2CO
3(93.8mg,0.679mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、H
2O(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物50(10mg,5%)を得た。
【0410】
50:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.03 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 7.15 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.20-5.03 (m, 2H), 3.57 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.36 (s, 3H), 3.23 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.65 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 2.30-2.09 (m, 2H), 1.99-1.91(m, 2H), 1.77-1.45 (m, 14H), 1.34-1.14 (m, 8H), 0.73 (s, 3H).LCMS t
R=3.185min(4分間のクロマトグラフィー)、C
30H
42ClN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値513、実測値513.
【0411】
実施例25.化合物51の合成.
【化49】
【0412】
A1(200mg,0.47mmol)のアセトン(2mL)中の溶液に、5−クロロ−4−フルオロ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(0.116g,0.68mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(0.124g,0.906mmol)を添加した。得られた反応混合物を25℃で16時間撹拌した。この混合物に、水(4mL)を添加し、EtOAc(3×2mL)で抽出した。合わせた有機相を濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物51(65.9mg,27%)を得た。
【0413】
51:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.48 (dd, J = 6.0, 8.8 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.46-5.36 (m, 2H), 3.50-3.48 (m, 1H), 3.40-3.37 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 2.72 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 2.30-2.01 (m, 3H), 1.80-1.70 (m, 4H), 1.69-1.48 (m, 7H), 1.39-1.10 (m, 10H), 1.09-0.76 (m, 2H), 0.74 (s, 3H).LCMS Rt=1.374min(2分間のクロマトグラフィー)、C
29H
40ClFN
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値532、実測値532.
【0414】
実施例26.化合物52の合成.
【化50】
【0415】
C1(100mg,0.226mmol)のアセトン(5mL)中の溶液に、K
2CO
3(62.4mg,0.452mmol)および5−フルオロ−1H−イミダゾール(29.1mg,0.339mmol)を15℃で添加した。この混合物を45℃で12時間撹拌し、次いで、水(20mL)で処理し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮した後、分取HPLCにより精製して、化合物52(18.3mg)をオフホワイトの固体として得た。
【0416】
52:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.00 (s, 1H), 6.37 (dd, J = 1.2 Hz, 8.0 Hz, 1H), 4.60-4.59 (m, 2H), 3.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H ), 3.31 (s, 3H), 3.21 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.57-2.55 (m, 1H), 2.23-2.10 (m, 1H), 1.91-1.85 (m, 3H), 1.80-1.1.65 (m, 6H), 1.64-1.14 (m, 16H), 0.65 (s, 3H).LCMS Rt=0.861min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
26H
40FN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値447、実測値447.
【0417】
実施例27.化合物53の合成.
【化51】
【0418】
A1(600mg,1.35mmol)の3mLのアセトン中の溶液に、4−ニトロ1H−ピラゾール(197mg,1.75mmol)およびK
2CO
3(373mg,2.7mmol)を25℃で添加した。55℃で3時間撹拌した後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中でエバポレートして、500mgの粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物53(30.0mg,23%)をオフホワイトの固体として得た。
【0419】
53:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.17 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 5.00-4.86 (m, 2H), 3.48-3.44 (m, 1H), 3.37 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 3.28 (s, 3H), 2.61 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.26-2.18 (m, 1H), 2.03 (d, J = 13.4 Hz, 2H), 1.77-1.69 (m, 4H), 1.55-1.47 (m, 4H), 1.46-1.04 (m, 13H), 1.03-0.95 (m, 1H), 0.90-0.81 (m, 1H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=2.859min(4.0分間のクロマトグラフィー)、C
26H
38N
3O
4[M−H
2O+H]
+のMS ESI計算値456、実測値456.
【0420】
実施例28.化合物54および55の合成.
【化52】
【0421】
工程1.53(400mg,0.844mmol)の20mLのMeOH中の撹拌溶液に、Pd/C(200mg)を添加した。この反応物をH
2下、25℃で3時間撹拌し、次いで、この反応混合物を濾過し、MeOH(20mL)で洗浄し、減圧中でエバポレートして、粗生成物(300mg)を得、これをHPLCにより精製して、化合物54(15mg,90%)をオフホワイトの固体として得た。
【0422】
54:
1H NMR
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6,): δ 10.00 (br. s., 2H), 7.90 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 5.21-5.00 (m, 2H), 3.37-3.30 (m, 2H), 3.24-3.15 (m, 3H), 2.77-2.62 (m, 2H), 2.33 (br. s., 1H), 2.04 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 1.92-1.50 (m, 10H), 1.48-1.01 (m, 10H), 0.99-0.88 (m, 1H), 0.83-0.72 (m, 1H), 0.64-0.47 (m, 3H).LCMS Rt=1.984min(4.0分間のクロマトグラフィー)、C
26H
42N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値444.2、実測値444.2.
【0423】
工程2.化合物54(200mg,0.450mmol)の5mLのDCM中の撹拌溶液に、Ac
2O(45.9mg,0.450mmol)およびTEA(0.124mL,0.9mmol)およびDMAP(109mg,0.9mmol)を25℃で添加した。25℃で0.5時間撹拌した後、この反応混合物を水(20mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中でエバポレートした。この粗生成物をprep−HPLCにより精製して、化合物55(30.7mg,14%)をオフホワイトの固体として得た。
【0424】
55:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.89 (brs, 1H), 7.42 (brs, 1H), 7.30 (brs, 1H), 4.94-4.77 (m, 2H), 3.48-3.42 (m, 1H), 3.39-3.34 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 2.57 (brs, 1H), 2.23-2.10 (m, 4H), 2.06-1.99 (m, 2H), 1.76-1.62 (m, 9H), 1.51 (dd, J = 12.6, 4.5 Hz, 3H), 1.33 (t, J = 13.6 Hz, 2H), 1.25-1.18 (m, 5H), 1.16-1.05 (m, 2H), 1.02-0.92 (m, 1H), 0.83 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 0.68 (s, 3H).LCMS Rt=2.631min(4.0分間のクロマトグラフィー)、C
28H
44N
3O
4[M+H]
+のMS ESI計算値486.3、実測値486.3.
[2]
実施例29.化合物56の合成.
【化53】
【0425】
C1(90mg,0.203mmol)の3mLのアセトン中の撹拌溶液に、1H−イミダゾール−2−カルボニトリル(24.4mg,0.263mmol)およびK
2CO
3(56.1mg,0.406mmol)を25℃で添加した。55℃で4時間撹拌した後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中でエバポレートした。この粗生成物を分取HPLCにより精製して、化合物56(25.6mg,28%)をオフホワイトの固体として得た。
【0426】
56:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.26 (s, 1H), 7.13-6.98 (m, 1H), 5.02-4.79 (m, 2H), 3.57-3.50 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 3.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.62 (br. s., 1H), 2.22 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 2.08 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 1.92 (br. s., 2H), 1.79-1.57 (m, 11H), 1.52-1.42 (m, 4H), 1.29 (s, 5H), 1.24-1.09 (m, 2H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=2.553min(4.0分間のクロマトグラフィー)、C
27H
40N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値454.3、実測値454.3.
【0427】
実施例30.化合物57の合成.
【化54】
【0428】
C1(80mg,0.181mmol)の3mLのアセトン中の撹拌溶液に、4−イソプロポキシ−1H−ピラゾール(29.6mg,0.235mmol)およびK
2CO
3(50mg,0.362mmol)を25℃で添加した。55℃で4時間撹拌した後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中でエバポレートした。この粗生成物を分取HPLCにより精製して、化合物57(16.3mg,19%)をオフホワイトの固体として得た。
57:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3,): δ 7.26 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.84-4.72 (m, 2H), 4.17 (dt, J = 12.2, 6.2 Hz, 1H), 3.54 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.18 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 2.54 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.22-2.13 (m, 1H), 2.03 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 1.91 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 1.80-1.66 (m, 4H), 1.56-1.34 (m, 11H), 1.33-1.26 (m, 9H), 1.24 (br. s., 4H), 0.65 (s, 3H).LCMS Rt=2.758min(4.0分間のクロマトグラフィー)、C
29H
47N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値487.4、実測値487.4.
【0429】
実施例31.化合物58の合成.
【化55】
【0430】
C1(80mg,0.181mmol)の3mLのアセトン中の撹拌溶液に、4−エトキシ1H−ピラゾール(26.3mg,0.235mmol)およびK
2CO
3(50mg,0.362mmol)を25℃で添加した。55℃で4時間撹拌した後、この反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中でエバポレートした。この粗生成物を分取HPLCにより精製して、化合物58(12.3mg,収率:14%)をオフホワイトの固体として得た。
【0431】
58:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.27 (br. s., 1H), 7.06 (s, 1H), 4.86-4.70 (m, 2H), 3.94 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 3.58-3.49 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.23-3.13 (m, 1H), 2.53 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 2.22-2.14 (m, 1H), 2.07-1.97 (m, 2H), 1.91 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 1.79-1.59 (m, 7H), 1.51-1.33 (m, 8H), 1.32-1.15 (m, 9H), 0.65 (s, 3H).LCMS Rt=2.686min(4.0分間のクロマトグラフィー)、C
28H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値473.3、実測値473.3.
【0432】
実施例32.化合物59の合成.
【化56】
【0433】
A1(100mg,226μmol)のアセトン(5mL)中の溶液に、K
2CO
3(62.4mg,452μmol)および5−フルオロ−1H−イミダゾール(23.3mg,271μmol)を55℃で添加した。この混合物を55℃で12時間撹拌し、この時点において、H
2O(10mL)を添加した。この混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物59(22mg,22%)をオフホワイトの固体として得た。
【0434】
59:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.02 (s, 1H), 6.39 (dd, J = 1.8, 8.0 Hz, 1H), 4.69-4.54 (m, 2H), 3.53-3.36 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 2.59 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.30-2.16 (m, 1H), 2.09-2.00 (m, 1H), 1.99-1.91 (m, 1H), 1.82-1.68 (m, 4H), 1.67-1.61 (m, 2H), 1.56-1.45 (m, 3H), 1.45-1.30 (m, 3H), 1.29-1.20 (m, 6H), 1.19-1.09 (m, 3H), 1.06-0.82 (m, 2H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.992min(2分間のクロマトグラフィー)、C
26H
40FN
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値447、実測値447.
【0435】
実施例33.化合物60の合成.
【化57】
【0436】
A1(200mg,0.453mmol)のアセトン(5mL)中の溶液に、K
2CO
3(93.8mg,0.679mmol)および4−メチル−1H−ピラゾール(44.5mg,0.543mmol)を50℃で添加した。この混合物を50℃で12時間撹拌し、次いで、水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物60(107mg,53%)をオフホワイトの固体として得た。
【0437】
60:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.38 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 4.97-4.82 (m, 2H), 3.51-3.35 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.63-2.55 (m, 1H), 2.28-2.16 (m, 1H), 2.12 (s, 3H), 2.08-2.00 (m, 2H), 1.79-1.66 (m, 5H), 1.63-1.56 (m, 3H), 1.53-1.47 (m, 3H), 1.42-1.30 (m, 2H), 1.27-1.19 (m, 6H), 1.18-1.07 (m, 2H), 1.05-0.92 (m, 1H), 0.91-0.80 (m, 1H), 0.71 (s, 3H).LCMS Rt=1.028min(2分間のクロマトグラフィー)、C
27H
43N
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値443、実測値443.
【0438】
実施例34.化合物61の合成.
【化58】
【0439】
A1(80mg,0.181mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、4−エトキシ−1H−ピラゾール(30.3mg,0.271mmol)およびK
2CO
3(49.9mg,0.362mmol)を15℃で添加した。この混合物を40℃で15時間撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、化合物61(17.6mg,21%)を得た。
【0440】
61:
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.30 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 4.64 (br. s., 2H), 3.96 (q, J = 7.0Hz, 2H), 3.54-3.40 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 2.72-2.64 (m, 1H), 2.22-1.94 (m, 5H), 1.82-1.12 (m, 19H), 1.09-0.81 (m, 4H), 0.71 (s, 3H).LCMS R
t=1.840min(3.0分間のクロマトグラフィー)、C
28H
45N
2O
4[M+H]
+のMS ESI計算値473、実測値473.
【0441】
実施例35.化合物62および63の合成.
【化59】
【0442】
工程1.D1(2g,6.01mmol)の40mLの無水ジクロロメタン中の溶液に、PCC(2.58g,12mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=10/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、D2(1.6g 77%)をオフホワイトの固体として得た。
【0443】
D2:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.75 (s, 1H), 5.17-5.08 (m, 1H), 2.42-2.28 (m, 2H), 2.26-2.12 (m, 1H), 2.04-1.80 (m, 3H), 1.78-1.67 (m, 1H), 1.67-1.59 (m, 6H), 1.58-1.45 (m, 6H), 1.40-1.33 (m, 3H), 1.32-1.25 (m, 4H), 1.24-1.07 (m, 3H), 0.93 (s, 3H).
【0444】
工程2.D2(1.2g,3.63mmol)のMeOH(10mL)およびTHF(10mL)中の溶液に、NaBD
4(227mg,5.44mmol)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応物を水(100mL)に注ぎ、(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、D3(1.1g,粗製)をオフホワイトの固体として得た。
【0445】
D3:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.18-5.06 (m, 1H), 3.54-3.48 (m, 1H), 2.41-2.31 (m, 1H), 2.29-2.11 (m, 2H), 2.01-1.84 (m, 2H), 1.82-1.71 (m, 1H), 1.67-1.59 (m, 5H), 1.54-1.34 (m, 5H), 1.33-1.08 (m, 12H), 0.85 (s, 3H).
【0446】
工程3.D3(1g,2.99mmol)のDMF(15mL)中の溶液に、NaH(358mg,8.97mmol,60%)を25℃で添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。Me
2SO
4(377mg,2.99mmol,THF中100mg/mL)を添加し、この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。この混合物を氷水(20mL)に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1)により精製して、D4(506mg,44%)を無色油状物として得た。
【0447】
D4:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.19-5.00 (m, 1H), 3.36 (s, 3H), 2.44-2.12 (m, 3H), 2.02-1.88 (m, 2H), 1.85-1.71 (m, 1H), 1.66-1.40 (m, 10H), 1.41-1.12 (m, 12H), 0.96-0.82 (m, 5H).
【0448】
工程4.D4(506mg,1.45mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、BH
3−Me
2Sの溶液(1.44mL,14.4mmol)を0℃で滴下により添加した。この溶液を25℃で16時間撹拌した。0℃に冷却した後、NaOHの溶液(4.8mL,3M)を非常にゆっくりと添加した。この添加後、H
2O
2(3mL,33%)をゆっくりと添加し、内部温度を10℃未満で維持した。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和Na
2S
2O
3(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、D5(410mg,粗製)をオフホワイトの固体として得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0449】
D5:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.78-3.72 (m, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.18 (m, 1H), 1.96-1.94 (m, 3H), 1.59-1.45 (m, 11H), 1.29-1.10 (m, 16H), 0.88-0.75 (m, 1H), 0.75-0.56 (m, 3H).
【0450】
工程5.D5(410mg,1.12mmol)のTHF(2mL)およびDCM(8mL)中の溶液に、PCC(481mg,2.24mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮し、その残渣を(PE/EtOAc=6/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、D6(242mg,56%)をオフホワイトの固体として得た。
【0451】
D6:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.52-3.15 (m, 4H), 2.52 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.20-2.08 (m, 4H), 2.04-1.84 (m, 3H), 1.81-1.60 (m, 4H), 1.55-1.34 (m, 8H), 1.31-1.05 (m, 10H), 0.60 (s, 3H).
【0452】
工程6.D6(242mg,0.665mmol)およびHBr(0.05mL,水中48%)のMeOH(5mL)中の溶液に、臭素(127mg,0.798mmol)を添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応を飽和NaHCO
3(20mL)によってクエンチし、pHを7〜8に調整した。この混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=10/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製し、D7(180mg,58%)をオフホワイトの固体として得た。
【0453】
D7:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.95-3.85 (m, 2H), 3.52-3.14 (m, 4H), 2.85-2.77 (m, 1H), 2.24-2.10 (m, 1H), 1.96-1.85 (m, 3H), 1.81-1.66 (m, 3H), 1.57-1.35 (m, 6H), 1.31-1.09 (m, 11H), 0.92-0.81 (m, 2H), 0.62 (s, 3H).
【0454】
工程7.D7(180mg,0.406mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(112mg,0.812mmol)および5−メチル−2H−テトラゾール(84.9mg,1.01mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌した。この混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その残渣を分取HPLCにより精製して、化合物62(40mg,22%)および63(33mg,18%)をオフホワイトの固体として得た。
【0455】
62:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.34 (s, 2H), 3.52-3.19 (m, 4H), 2.65-2.59 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.28-2.15 (m, 1H), 2.10-2.05 (m, 1H), 1.98-1.87 (m, 2H), 1.84-1.70 (m, 3H), 1.67-1.62 (m, 1H), 1.60-1.40 (m, 8H), 1.37-1.09 (m, 10H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.979min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
25H
38DN
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値428、実測値428.
【0456】
63:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.19-5.01 (m, 2H), 3.50-3.20 (m, 4H), 2.69-2.61 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.26-2.14 (m, 1H), 2.10-2.05 (m, 1H), 1.98-1.87 (m, 2H), 1.85-1.71 (m, 3H), 1.68-1.62 (m, 2H), 1.61-1.59 (m, 1H), 1.57-1.41 (m, 7H), 1.39-1.10 (m, 9H), 0.67 (s, 3H).Rt=0.897min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
25H
38DN
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値428、実測値428.
【0457】
実施例36.化合物64の合成.
【化60】
【0458】
C1(110mg,249μmol)のアセトン(5mL)中の溶液に、K
2CO
3(51.5mg,373μmol)および2−メチル−1H−イミダゾール(24.4mg,298μmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物(crud product)を得、これをHPLCにより精製して、化合物64(9.5mg,9%)をオフホワイトの固体として得た。
【0459】
64:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 6.86 (s, 1H), 6.70 (s, 1H), 4.98-4.69 (m, 2H), 3.47 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 3.20 (s, 3H), 3.15 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.67 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 2.02-1.56 (m, 7H), 1.56-1.32 (m, 8H), 1.32-0.96 (m, 11H), 0.53 (s, 3H).LCMS Rt=0.742min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
27H
43N
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値443、実測値443.
【0460】
実施例37.化合物65および66の合成.
【化61】
【0461】
工程1.C1(450mg,1.01mmol)のアセトン(20mL)中の溶液に、K
2CO
3(208mg,1.51mmol)および4−ニトロ−1H−ピラゾール(136mg,1.21mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物(450mg)を得、そのうちの150mgを分取HPLCにより精製して、化合物65(36.9mg,7%)をオフホワイトの固体として得た。
【0462】
65:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.20 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 5.04-4.88 (m, 2H), 3.55 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.23 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.68-2.58 (m, 1H), 2.29-2.18 (m, 1H), 2.12-2.02 (m, 1H), 1.97-1.89 (m, 2H), 1.85-1.73 (m, 3H), 1.71-1.59 (m, 3H), 1.56-1.44 (m, 7H), 1.40-1.15 (m, 9H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=1.030min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
26H
38N
3O
4[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値456、実測値456.
【0463】
工程2.65(300mg,633μmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、Pd/C(10%,300mg)をN
2下で添加した。この懸濁物を減圧中で脱気してH
2でパージすることを数回行った。この混合物をH
2(15psi)下、25℃で12時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物(300mg)を得、そのうちの150mgを分取HPLCにより精製して、66(17mg,6%)をオフホワイトの固体として得た。
【0464】
66:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 6.97 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 4.90-4.72 (m, 2H), 4.25 (s, 1H), 3.84 (br. s., 2H), 3.49 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.17 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.62-2.54 (m, 1H), 2.08-1.96 (m, 2H), 1.88-1.73 (m, 3H), 1.72-1.56 (m, 3H), 1.55-1.44 (m, 4H), 1.43-1.32 (m, 4H), 1.30-1.00 (m, 9H), 0.55 (s, 3H).LCMS Rt=0.604min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
26H
41N
3O
3Na[M+Na]
+のMS ESI計算値466、実測値466.
【0465】
実施例38.化合物67の合成.
【化62】
【0466】
C1(110mg,249μmol)のアセトン(5mL)中の溶液に、K
2CO
3(51.5mg,373μmol)および4−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(40.5mg,298μmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この混合物を水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これをHPLCにより精製して、67(33.8mg,27%)をオフホワイトの固体として得た。
【0467】
67:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.74 (s, 2H), 5.06-4.86 (m, 2H), 3.56 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.35 (s, 3H), 3.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.66-2.57 (m, 1H), 2.28-2.03 (m, 2H), 1.98-1.90 (m, 2H), 1.84-1.72 (m, 3H), 1.57-1.39 (m, 9H), 1.38-1.10 (m, 10H), 0.69 (s, 3H).LCMS Rt=1.083min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
27H
40F
3N
2O
3[M+H]
+のMS ESI計算値497、実測値497.
【0468】
実施例39.化合物68、69および70の合成.
【化63】
[3]
工程1.プロパン−2−オール(27.7g,462mmol)およびTEA(46.6g,462mmol)のDCM(100mL)中の混合物に、塩化チオニル(sulfurous dichloride)(25g,210mmol)を0℃で滴下により添加した。この反応混合物を70℃で3時間撹拌した。この反応混合物を15℃に冷却し、水(2×200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、エバポレートして、亜硫酸ジイソプロピル(28.0g,粗製)を茶色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.82-4.73 (m, 2H), 1.38-1.26 (m, 12H).
【0469】
工程2.亜硫酸ジイソプロピル(24g,144mmol)のCCl
4(20mL)、MeCN(20mL)および水(30mL)中の溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(92.4g,432mmol)を小分けにして添加し、その後、塩化ルテニウム(III)(8.96mg,43.2mmol)を15℃で添加した。この反応混合物を15℃で1時間撹拌した。この反応混合物を濾過した。フィルターケーキをEtOAc(4×250mL)で洗浄した。有機層を分離し、水(220mL)、飽和Na
2S
2O
3(3×220mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、硫酸ジイソプロピル(26g,99%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.88 (sept, J = 6.4 Hz, 2H), 1.42 (d, J = 6.4 Hz, 12H).
【0470】
工程3.NaH(251mg,6.30mmol)を、D1(300mg,1.05mmol)のTHF(35mL)中の溶液に窒素下、0℃で添加した。その後、硫酸ジイソプロピル(765mg,4.20mmol)を少しずつ添加した。この混合物をゆっくりと室温に加温し、65℃に加熱した。この反応混合物を65℃で2時間撹拌した。この混合物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NH
4Cl(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。溶媒を減圧下で除去し、その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=4/1)により精製して、D8(300mg,76%)をオフホワイトの固体として得た。
【0471】
D8:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.10 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 3.58 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.47-3.41 (m, 1H), 3.21 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.41-2.29 (m, 1H), 2.28-2.09 (m, 2H), 2.00-1.85 (m, 2H), 1.83-1.70 (m, 1H), 1.68-1.38 (m, 14H), 1.37-1.16 (m, 9H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.85 (s, 3H).
【0472】
工程4.D8(380mg,1.01mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、BH
3−Me
2Sの溶液(1.01mL,10M,10.1mmol)を0℃で滴下により添加した。この溶液を25℃で12時間撹拌した。0℃に冷却した後、NaOH水溶液(3.36mL,3M,10.1mmol)をゆっくりと添加した。この添加後、過酸化水素(1.03g,水中33%w/w,10.1mmol)をゆっくりと添加し、内部温度を10℃未満に維持した。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(3×80mL)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和Na
2S
2O
3(2×80mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、D9(401mg,粗製)を白色固体として得て、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0473】
工程5.D9(401mg,1.02mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、PCC(393mg,1.83mmol)およびMgSO
4(612mg,5.10mmol)を15℃で添加した。この反応混合物を15℃で4時間撹拌した。この反応混合物を濾過した。濾液を減圧中で濃縮して、残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=4/1)により精製して、D10(280mg,70%)をオフホワイトの固体として得た。
【0474】
D10:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.59-3.51 (m, 1H), 3.49-3.41 (m, 1H), 3.22-3.19 (m, 1H), 2.53 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.20-2.08 (m, 4H), 2.05-1.95 (m, 1H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.82-1.70 (m, 2H), 1.69-1.40 (m, 10H), 1.39-1.16 (m, 10H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.60 (s, 3H).
【0475】
工程6.D10(150mg,384μmol)のMeOH(20mL)中の溶液に、HBr(1滴,水中48%w/w)を15℃で添加した。液体臭素(67.4mg,422μmol)を15℃で添加した。この反応混合物を15℃で2時間撹拌した。この混合物を0℃の飽和NaHCO
3水溶液(20mL)によってクエンチした。この混合物をEtOAc(3×80mL)で抽出し、合わせた有機相を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中でエバポレートして、残渣を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1)により精製して、D11(220mg,不純)をオフホワイトの固体として得た。
【0476】
D11:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.96-3.83 (m, 2H), 3.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.21 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.81 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 2.24-2.09 (m, 1H), 1.98-1.85 (m, 3H), 1.82-1.67 (m, 3H), 1.65-1.31 (m, 11H), 1.29-1.16 (m, 8H), 1.12 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.63 (s, 3H).
【0477】
工程7.D11(145mg,0.3088mmol)のアセトン(10mL)中の溶液に、4,5−ジフルオロ−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール(71.8mg,0.4632mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(85.2mg,0.6176mmol)を15℃で添加した。この反応混合物を15℃で16時間撹拌し、有機相を水(2×100mL)、ブライン(120mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、残渣を得、これを分取HPLCにより精製して、68(37.7mg,22%)、69(4.6mg,3%)および70(20.8mg,12%)を得た。
【0478】
68:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.45-7.30 (m, 1H), 7.10-7.00 (m, 1H), 5.49-5.33 (m, 2H), 3.54 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.49-3.45 (m, 1H), 3.25 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.76-2.66 (m, 1H), 2.28-2.09 (m, 2H), 1.99-1.87 (m, 2H), 1.85-1.71 (m, 3H), 1.69-1.34 (m, 11H), 1.34-1.16 (m, 8H), 1.14 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.71 (s, 3H).LCMS R
t=4.647min(7分間のクロマトグラフィー)、C
31H
42F
2N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値526、実測値526.
【0479】
69:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.85-7.75 (m, 1H), 7.25-7.15 (m, 1H), 5.57-5.47 (m, 2H), 3.54 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.49-3.45 (m, 1H), 3.25 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.70-2.62 (m, 1H), 2.29-2.09 (m, 2H), 1.99-1.86 (m, 2H), 1.84-1.69 (m, 3H), 1.69-1.17 (m, 19H), 1.14 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.74 (s, 3H).LCMS R
t=4.835min(7分間のクロマトグラフィー)、C
31H
44F
2N
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値544、実測値544.
【0480】
70:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.70-7.60 (m, 1H), 7.35-7.27 (m, 1H), 5.60-5.44 (m, 2H), 3.54 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.49-3.45 (m, 1H), 3.25 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.70-2.62 (m, 1H), 2.29-2.09 (m, 2H), 1.99-1.86 (m, 2H), 1.84-1.69 (m, 3H), 1.69-1.17 (m, 19H), 1.14 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.74 (s, 3H).LCMS R
t=5.104min(7分間のクロマトグラフィー)、C
31H
42F
2N
3O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値526、実測値526.
【0481】
実施例40.化合物71および72の合成.
【化64】
【0482】
D11(170mg,0.3620mmol)のアセトン(15mL)中の溶液に、2H−テトラゾール(38.0mg,0.543mmol)を添加し、その後、K
2CO
3(99.9mg,0.724mmol)を15℃で添加した。この反応混合物を15℃で16時間撹拌した。この反応混合物をDCM(80mL)で希釈し、水(3×50mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、固体を得、これを分取HPLCにより精製して、71(33mg,20%)を白色固体として得、そして粗72(45mg,不純)を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EtOAc=3:1)によりさらに精製して、72(13mg,8%)をオフホワイトの固体として得た。
【0483】
71:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.74 (s, 1H), 5.38-5.12 (m, 2H), 3.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.50-3.40 (m, 1H), 3.24 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.66 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 2.30-2.15 (m, 1H), 2.10-2.00 (m, 1H), 1.97-1.86 (m, 2H), 1.85-1.71 (m, 3H), 1.69-1.41 (m, 10H), 1.40-1.16 (m, 9H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.66 (s, 3H).LCMS R
t=3.394min(7分間のクロマトグラフィー)、C
26H
41N
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値441、実測値441.
【0484】
72:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.57 (s, 1H), 5.45 (s, 2H), 3.53 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 3.50-3.40 (m, 1H), 3.24 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.69-2.59 (m, 1H), 2.27-2.15 (m, 1H), 2.15-2.00 (m, 1H), 1.99-1.86 (m, 2H), 1.85-1.70 (m, 3H), 1.68-1.33 (m, 13H), 1.33-1.18 (m, 6H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 6H), 0.71 (s, 3H).LCMS R
t=3.670min(7分間のクロマトグラフィー)、C
26H
41N
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値441、実測値441.
【0485】
実施例41.化合物73および74の合成.
【化65】
【0486】
工程1.D7(3g,8.99mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、PCC(3.84g,17.9mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=8/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、D12(2.7g,86%,D/H=7/1)をオフホワイトの固体として得た。
【0487】
D12:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.75 (s, 0.14H), 5.16-5.10 (m, 1H), 2.44-2.26 (m, 2H), 2.24-2.11 (m, 1H), 2.03-1.77 (m, 4H), 1.75-1.63 (m, 6H), 1.59-1.45 (m, 6H), 1.40-1.26 (m, 7H), 1.24-1.08 (m, 3H), 0.93 (s, 3H).
【0488】
工程2.D12(2.7g,8.14mmol)のMeOH(20mL)およびTHF(20mL)中の溶液に、NaBD
4(510mg,12.2mmol)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応物を水(100mL)に注ぎ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、D13(2.6g,粗製,D/H=7/1)をオフホワイトの固体として得た。
【0489】
D13:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.16-5.12 (m, 1H), 2.39-2.29 (m, 1H), 2.28-2.25 (m, 2H), 1.98-1.95 (m, 2H), 1.67-1.66 (m, 1H), 1.65-1.64 (m, 6H), 1.63-1.52 (m, 6H), 1.52-1.21 (m, 12H), 0.87 (s, 3H).
【0490】
工程3.D13(2.6g,7.77mmol)のDCM(40mL)中の溶液に、PCC(3.33g,15.5mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=8/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、D14(2.2g,81%,D/H=40/1)をオフホワイトの固体として得た。
【0491】
D14:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.77 (s, 0.024H), 5.18-5.13 (m, 1H), 2.43-2.36 (m, 3H), 1.97-1.94 (m, 4H), 1.69-1.61 (m, 12H), 1.56-1.49 (m, 7H), 1.33-1.21 (m, 3H), 0.95 (s, 3H).
【0492】
工程4.D14(2.2g,6.63mmol,D/H=40/1))のMeOH(20mL)およびTHF(20mL)中の溶液に、NaBD
4(416mg,9.94mmol)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応物を水(100mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、D15(1.8g,粗製)をオフホワイトの固体として得た。
【0493】
D15:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.13-5.10 (m, 1H), 2.38-2.23 (m, 3H), 1.95-1.92 (m, 2H), 1.64-1.63 (m, 1H), 1.62-1.50 (m, 12H), 1.47-1.19 (m, 12H), 0.84 (s, 3H).
【0494】
工程5.D15(1.8g,5.38mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、NaH(643mg,16.1mmol,60%)を25℃で添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。Me
2SO
4(678mg,5.38mmol)をこの混合物に添加した。この反応混合物を25℃で12時間撹拌した。この混合物を氷水(50mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1)により精製して、D16(800mg,34%)を無色油状物として得た。
【0495】
D16:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.13-5.08 (m, 1H), 3.33 (s, 3H), 2.32-2.23 (m, 3H), 1.92-1.91 (m, 2H), 1.65-1.64 (m, 1H), 1.57-1.48 (m, 8H), 1.45-1.22 (m, 15H), 0.85 (s, 3H).
【0496】
工程6.D16(800mg,2.29mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、BH
3−Me
2Sの溶液(2.29mL,22.9mmol)を0℃で滴下により添加した。この溶液を25℃で16時間撹拌した。0℃に冷却した後、NaOHの溶液(7.63mL,3M)を非常にゆっくりと添加した。添加が完了した後、H
2O
2(4.7mL,33%)をゆっくりと添加し、内部温度を10℃未満で維持した。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和Na
2S
2O
3水溶液(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、D17(780mg,粗製)をオフホワイトの固体として得た。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0497】
工程7.D17(780mg,2.12mmol)のTHF(5mL)およびDCM(20mL)中の溶液に、PCC(911mg,4.24mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=6/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、D18(340mg,40%)をオフホワイトの固体として得た。
【0498】
D18:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.33 (s, 3H), 2.55-2.53 (m, 1H), 2.19-2.10 (m, 4H), 2.07-1.88 (m, 3H), 1.81-1.60 (m, 4H), 1.57-1.51 (m, 3H), 1.50-1.35 (m, 5H), 1.30-1.07 (m, 10H), 0.60 (s, 3H).
【0499】
工程8.D18(340mg,0.932mmol)およびHBr(0.1mL,水中48%)のMeOH(8mL)中の溶液に、臭素(177mg,1.11mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)によってクエンチし、そのpHを7〜8に調整した。この混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=8/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製し、D19(240mg,52%)を無色油状物として得た。
【0500】
D19:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.94-3.86 (m, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.84-2.79 (m, 1H), 2.23-2.13 (m, 1H), 1.97-1.87 (m, 3H), 1.82-1.67 (m, 3H), 1.54-1.35 (m, 7H), 1.31-1.10 (m, 9H), 0.91-0.83 (m, 3H), 0.63 (s, 3H).
【0501】
工程9.D19(120mg,0.27mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(74.6mg,0.54mmol)および5−メチル−2H−テトラゾール(34mg,0.405mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で3時間撹拌した。この混合物を水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その残渣を分取HPLCにより精製して、73(23.8mg,20%)および74(30.3mg,25%)をオフホワイトの固体として得た。
【0502】
73:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.34 (s, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.65-2.58 (m, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.27-2.14 (m, 1H), 2.11-2.03 (m, 1H), 1.98-1.87 (m, 2H), 1.84-1.69 (m, 3H), 1.67-1.56 (m, 3H), 1.52-1.38 (m, 6H), 1.37-1.09 (m, 10H), 0.70 (s, 3H).LCMS Rt=0.954min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
25H
37D
2N
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値429、実測値429.
【0503】
74:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.16-5.02 (m, 2H), 3.33 (s, 3H), 2.67-2.63 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.29-2.14 (m, 1H), 2.10-2.02 (m, 1H), 1.97-1.85 (m, 2H), 1.84-1.70 (m, 3H), 1.67-1.57 (m, 3H), 1.49-1.40 (m, 6H), 1.38-1.08 (m, 10H), 0.67 (s, 3H).LCMS Rt=0.886min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
25H
37D
2N
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値429、実測値429.
【0504】
実施例42.化合物75の合成.
【化66】
【0505】
A1(200mg,453μmol)のアセトン(2mL)中の溶液に、5−フルオロ−2H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン(74.4mg,543μmol)およびK
2CO
3(125mg,906μmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌し、水(10mL)に注ぎ、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機溶液をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。その有機層を濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これを分取HPLCにより精製して、75(17mg,7%)をオフホワイトの固体として得た。
【0506】
75:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.93 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 5.35-5.17 (m, 2H), 3.51-3.35 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.68 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2.29-2.00 (m, 3H), 1.80-1.69 (m, 4H), 1.55-1.38 (m, 8H), 1.35-1.09 (m, 9H), 1.06-0.83 (m, 2H), 0.73 (s, 3H).LCMS Rt=1.018min(1.5分間のクロマトグラフィー)、C
29H
41FN
3O
3[M+H]
+のMS ESI計算値498、実測値498.
【0507】
実施例43.化合物76の合成.
【化67】
【0508】
工程1.E1(6g,19.7mmol)のトルエン(100mL)中の溶液に、ピリジン塩酸塩(453mg,3.94mmol)およびエタン−1,2−ジオール(6.1g,98.4mmol)を添加した。この混合物を130℃で16時間撹拌し、次いで、減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=5/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製し、E2(5.4g,66%)をオフホワイトの固体として得た。
【0509】
E2:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.98-3.80 (m, 9H), 3.58-3.55 (m, 1H), 2.10-2.01 (m, 1H), 1.99-1.91 (m, 2H), 1.84-1.60 (m, 5H), 1.59-1.33 (m, 10H), 1.30-1.17 (m, 4H), 1.15-1.02 (m, 1H), 0.82 (s, 3H).
【0510】
工程2.E2(5.3g,13.5mmol)のDCM(60mL)中の溶液に、PCC(4.34g,20.2mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で30分間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×100mL)で洗浄した。合わせた濾液を飽和NaHCO
3(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=8/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製し、E3(3.1g,53%)を無色油状物として得た。
【0511】
E3:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.58 (s, 1H), 4.00-3.84 (m, 8H), 2.25-2.15 (m, 1H), 2.03-1.88 (m, 2H), 1.84-1.59 (m, 7H), 1.56-1.32 (m, 10H), 1.30-1.17 (m, 1H), 1.13-0.99 (m, 1H), 0.92 (s, 3H).
【0512】
工程3.E3(3g,7.68mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、MeMgBr(5.1mL,15.3mmol,エチルエーテル中3M)を0℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応物を水(100mL)に注ぎ、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、E4(2.8g,81%)を無色油状物として得た。
【0513】
E4:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.42 (m, 1H), 3.97-3.81 (m, 8H), 2.03-1.92 (m, 2H), 1.90-1.74 (m, 5H), 1.71-1.64 (m, 1H), 1.60-1.34 (m, 9H), 1.30-1.22 (m, 4H), 1.21-1.11 (m, 5H), 0.87 (s, 3H).
【0514】
工程4.E4(2.7g,6.64mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、NaH(795mg,19.9mmol,60%)を25℃で添加した。この混合物を50℃で30分間撹拌した。その反応物にMeI(2.82g,19.9mmol)を滴下により添加した。この混合物を50℃で2時間撹拌し、その後、別のアリコートのMeI(2.82g,19.9mmol)を添加した。この混合物を50℃で1時間撹拌し、次いで、氷水(50mL)に注ぎ、EtOAc(2×60mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1)により精製して、E5(2g,64%)をオフホワイトの固体として得た。
【0515】
E5:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.97-3.83 (m, 8H), 3.79-3.74 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.08-1.93 (m, 2H), 1.91-1.75 (m, 3H), 1.73-1.57 (m, 3H), 1.54-1.36 (m, 8H), 1.31-1.05 (m, 9H), 0.88 (s, 3H).
【0516】
工程5.E5(2g,4.75mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、HCl水溶液(4.75mL,4M,19mmol)を添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌し、次いで、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧中で濃縮して、E6(1.4g,80%)をオフホワイトの固体として得た。
【0517】
E6:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.86-3.82 (m, 1H), 3.31 (s, 3H), 2.77-2.67 (m, 1H), 2.54-2.43 (m, 1H), 2.32-2.19 (m, 3H), 2.16-1.94 (m, 4H), 1.91-1.78 (m, 3H), 1.75-1.60 (m, 4H), 1.55-1.35 (m, 2H), 1.30-1.16 (m, 4H), 1.10-1.05 (m, 3H), 0.93 (s, 3H).
【0518】
工程6.BHT(5.56g,25.2mmol)のトルエン(50mL)中の溶液に、AlMe
3(6.3mL,12.6mmol,トルエン中2M)を0℃で滴下により添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。この混合物に、E6(1.4g,4.21mmol)のトルエン(20mL)中の溶液を−65℃で滴下により添加した。−65℃で1時間撹拌した後、MeMgBr(4.19mL,12.6mmol,エチルエーテル中3M)を−65℃で滴下により添加した。得られた溶液を−65℃で3時間撹拌した。この反応を−65℃の飽和NH
4Cl水溶液(50mL)によってクエンチした。25℃で0.5時間撹拌した後、得られた混合物をセライトパッドで濾過し、そのパッドをEtOAc(100mL)で洗浄した。合わせた有機層を分離し、ブライン(2×100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。この粗生成物をPE/EtOAc=5/1で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、E7(1.1g,68%)をオフホワイトの固体として得た。
【0519】
E7:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.80-3.75 (m, 1H), 3.29 (s, 3H), 2.48-2.41 (m, 1H), 2.15-2.02 (m, 1H), 2.00-1.77 (m, 4H), 1.74-1.63 (m, 4H), 1.57-1.33 (m, 7H), 1.29-1.13 (m, 9H), 1.08 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.89 (s, 3H).LCMS Rt=0.954min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
21H
31O[M+H−H
2O−MeOH]
+のMS ESI計算値299、実測値299.
【0520】
工程7.PPh
3EtBr(3.18g,8.58mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、t−BuOK(962mg,8.58mmol)を25℃で添加した。60℃で1時間撹拌した後、E7(1g,2.86mmol)のTHF(5mL)中の溶液を60℃で滴下により添加した。この反応混合物を60℃で16時間撹拌し、この混合物を氷水(100mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣をPE/EtOAc=15/1で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、E8(1g,78%)をオフホワイトの固体として得た。
【0521】
E8:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.18-4.99 (m, 1H), 3.83-3.71 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 2.45-2.09 (m, 3H), 2.01-1.81 (m, 3H), 1.68-1.58 (m, 6H), 1.58-1.37 (m, 7H), 1.31-1.12 (m, 10H), 1.08-1.03 (m, 3H), 0.91 (s, 3H).
【0522】
工程8.E8(1g,2.77mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、BH
3−Me
2Sの溶液(2.77mL,27.7mmol)を0℃で滴下により添加した。この溶液を25℃で16時間撹拌した。0℃に冷却した後、NaOHの溶液(9.23mL,3M)を非常にゆっくりと添加した。添加が完了した後、H
2O
2(4.5mL,33%)をゆっくりと添加し、内部温度を10℃未満で維持した。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和Na
2S
2O
3水溶液(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮して、E9(0.9g,粗製)をオフホワイトの固体として得た。この粗生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【0523】
工程9.E9(800mg,2.11mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、PCC(907mg,4.22mol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌した。この溶液を濾過し、フィルターケーキをDCM(2×50mL)で洗浄した。合わせた濾液を減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=5/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製して、76(600mg,68%)を白色固体として得た。
【0524】
76:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.78-3.74 (m, 1H), 3.27 (s, 3H), 2.56-2.51 (m, 1H), 2.22-2.16 (m, 1H), 2.12 (s, 3H), 2.06-1.94 (m, 2H), 1.91-1.79 (m, 1H), 1.74-1.61 (m, 6H), 1.50-1.32 (m, 6H), 1.29-1.10 (m, 10H), 1.06 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 0.64 (s, 3H).LCMS Rt=1.067min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
23H
35O[M+H−H
2O−MeOH]
+のMS ESI計算値327、実測値327.
【0525】
実施例44.化合物77および78の合成.
【化68】
【0526】
工程1.76(300mg,0.796mmol)およびHBr(0.1mL,水中48%)のMeOH(5mL)中の溶液に、臭素(190mg,1.19mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌した。この反応を飽和NaHCO
3水溶液(20mL)によってクエンチし、そのpHを7〜8に調整した。この混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧中で濃縮した。その残渣を(PE/EtOAc=8/1)で溶出されるシリカゲルカラムにより精製し、E10(240mg,60%)をオフホワイトの固体として得た。
【0527】
E10:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.98-3.86 (m, 2H), 3.77-3.73 (m, 1H), 3.26 (s, 3H), 2.85-2.83 (m, 1H), 2.27-2.13 (m, 1H), 2.02-1.83 (m, 3H), 1.77-1.61 (m, 5H), 1.54-1.33 (m, 7H), 1.31-1.11 (m, 8H), 1.08-1.02 (m, 3H), 0.91-0.80 (m, 2H), 0.67 (s, 3H).
【0528】
工程2.E10(120mg,0.263mmol)のアセトン(3mL)中の溶液に、K
2CO
3(72.5mg,0.526mmol)および5−メチル−2H−テトラゾール(44.2mg,0.526mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で16時間撹拌した。この混合物を水(30mL)に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その残渣を分取HPLCにより精製して、77(15mg,12%)および78(32mg,27%)をオフホワイトの固体として得た。
【0529】
77:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.43-5.29 (m, 2H), 3.79-3.74 (m, 1H), 3.27 (s, 3H), 2.65-2.60 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.30-2.16 (m, 1H), 2.11 -2.08 (m, 1H), 2.01-1.95 (m, 1H), 1.76-1.65 (m, 1H), 1.80-1.63 (m, 6H), 1.52-1.34 (m, 6H), 1.33-1.10 (m, 10H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.74 (s, 3H).LCMS Rt=0.990min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
26H
41N
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値441、実測値441.
【0530】
78:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.21-5.02 (m, 2H), 3.79-3.74 (m, 1H), 3.28 (s, 3H), 2.71-2.61 (m, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.29-2.17 (m, 1H), 2.09-2.06 (m, 1H), 2.03-1.93 (m, 1H), 1.90-1.87 (m, 1H), 1.83-1.62 (m, 6H), 1.53-1.41 (m, 6H), 1.39-1.11 (m, 10H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.71 (s, 3H).LCMS Rt=0.910min(2.0分間のクロマトグラフィー)、C
26H
41N
4O
2[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値441、実測値441.
【0531】
実施例45.化合物79および80の合成.
【化69】
【0532】
A1(6g,13.5mmol)のアセトン(60mL)中の溶液に、K
2CO
3(3.73g,27.0mmol)およびエチル2H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキシレート(2.85g,20.2mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液をブライン(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=2/1〜1/1)により精製して、79(2.26g,粗製)および80(2.47g,粗製)をオフホワイトの固体として得た。100mgの粗79および粗80を分取HPLCにより精製して、79(20mg)および80(20mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.10 (s, 1H), 5.33-5.23 (m, 2H), 4.42 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.48-3.36 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.61-2.59 (m, 1H), 2.21-0.84 (m, 29H), 0.72 (s, 3H).LCMS Rt=1.314min(2分間のクロマトグラフィー)、10−80AB;C
28H
43N
3O
5[M+Na]+のMS ESI計算値524、実測値524.
【0533】
80:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.16 (s, 1H), 5.30-5.14 (m, 2H), 4.43 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.48-3.36 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.22-2.00 (m, 4H), 1.75-0.86 (m, 25H), 0.68 (s, 3H).LCMS R
t=1.247min(2分間のクロマトグラフィー)、C
28H
44N
3O
5[M+H]
+のMS ESI計算値502、実測値502.
【0534】
実施例46.化合物81の合成.
【化70】
【0535】
79(4g,7.97mmol)のEtOH/H
2O(30mL/30mL)中の溶液に、LiOH.H
2O(1.33g,31.8mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌し、この時点において、H
2O(30mL)を添加した。この混合物を2N HClでpH=3に酸性化し、その後、蒸発によりEtOHを除去した。水相をEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、81(3.6g,粗製)を得た。100mgの粗81を分取HPLCにより精製して、81(21.2mg,21%)を得た。
【0536】
81:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.16 (s, 1H), 5.35-5.26 (m, 2H), 3.47-3.36 (m, 2H), 3.28 (s, 3H), 2.62-2.60 (m, 1H), 2.20-0.85 (m, 27H), 0.72 (s, 3H).LCMS R
t=1.185min(2分間のクロマトグラフィー)、C
26H
39N
3O
5Na[M+Na]
+のMS ESI計算値496、実測値496.
【0537】
実施例47.化合物82の合成.
【化71】
【0538】
80(3.7g,7.37mmol)のEtOH/H
2O(30mL/30mL)中の溶液に、水酸化リチウム水和物(1.23g,29.4mmol)を添加した。この混合物を25℃で2時間撹拌し、この時点において、H
2O(30mL)を添加した。この混合物を2N HClでpH=3に酸性化し、次いで、EtOHを蒸発により除去した。水層をEtOAc(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、82(2.34g,粗製)を得た。100mgの粗82を分取HPLCにより精製して、82(21mg 21%)を得た。
【0539】
82:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.25 (s, 1H), 5.32-5.17 (m, 2H), 3.48-3.36 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.68-2.64 (m, 1H), 2.35-2.03 (m, 4H), 1.76-1.40 (m, 4H), 1.39-1.28 (m, 8H), 1.25-0.87 (m, 11H), 0.69 (s, 3H).LCMS R
t=1.135min(2分間のクロマトグラフィー)、C
26H
40N
3O
5[M+H]
+のMS ESI計算値474、実測値474.
【0540】
実施例48.化合物83の合成.
【化72】
【0541】
81(200mg,0.42mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、TEA(213mg,2.11mmol)およびHATU(240mg,0.63mmol)を添加した。25℃で30分間撹拌した後、NH
4Cl(35.7mg,0.675mmol)を添加し、この混合物をさらに30分間撹拌した。この反応混合物を水(2×20mL)で洗浄し、有機層を減圧中で濃縮して、83(150mg,粗製)を得た。50mgの粗83を分取HPLCにより精製して、83(21,42%)を得た。
【0542】
83:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.13 (s, 1H), δ 6.57 (br, 1H), δ 5.50 (br, 1H), 5.29-5.17 (m, 2H), 3.49-3.36 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.64-2.60 (m, 1H), 2.21-2.02 (m, 3H), 1.76-1.40 (m, 4H), 1.39-1.28 (m, 8H), 1.25-0.87 (m, 11H), 0.73 (s, 3H).LCMS R
t=1.243min(2分間のクロマトグラフィー)、C
26H
40N
4O
4Na[M+Na]
+のMS ESI計算値495、実測値495.
【0543】
実施例49.化合物84の合成.
【化73】
【0544】
82(200mg,0.422mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、TEA(213mg,2.11mmol)およびHATU(240mg,0.63mmol)を添加した。25℃で30分間撹拌した後、NH
4Cl(35.7mg,0.675mmol)を添加し、この混合物をさらに30分間撹拌した。この反応混合物を水(2×20mL)で洗浄し、有機層を減圧中で濃縮して、84(150mg,粗製)を得た。50mgの粗84を分取HPLCにより精製して、84(20mg,40%)を得た。
【0545】
84:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.13 (s, 1H), δ 7.03 (br, 1H), δ 5.59 (br, 1H), 5.28-5.12 (m, 2H), 3.48-3.36 (m, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.67-2.63 (m, 1H), 2.27-2.04 (m, 3H), 1.76-1.40 (m, 4H), 1.39-1.28 (m, 8H), 1.25-0.87 (m, 11H), 0.69 (s, 3H).LCMS R
t=1.201min(2分間のクロマトグラフィー)、C
26H
39N
4O
3[M+H−H
2O]
+のMS ESI計算値455、実測値455.
【0546】
実施例50.化合物85の合成.
【化74】
【0547】
A1(100mg,0.226mmol)のアセトン(10mL)中の撹拌溶液に、K
2CO
3(62.4mg,0.452mmol)および(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノール(33.5mg,0.339mmol)を25℃で添加した。この反応混合物を25℃で2時間撹拌し、この時点において、この反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。その残渣を分取HPLCにより精製して、85(66mg,64%)を白色固体として得た。
【0548】
85:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.65 (s 1H), 5.25-5.14 (m, 2H), 4.80-4.75 (m, 2H), 2.61-2.59 (m, 1H), 2.19-2.05 (m, 4H), 1.72-1.40 (m, 16H), 1.38-1.05 (m, 10 H), 1.04-0.85 (m, 2H), 0.72 (s, 3H).LCMS R
t=1.231min(2分間のクロマトグラフィー)、C
26H
41N
3O
4Na[M+Na]
+のMS ESI計算値482、実測値482.
【0549】
アッセイ方法
本明細書中に提供される化合物は、様々なアッセイを用いて評価され得る;それらのアッセイの例を以下に記載する。
【0550】
TBPS結合のステロイド阻害
5μM GABAの存在下においてラット脳皮質膜を使用するTBPS結合アッセイが報告されている(Geeら、J.Pharmacol.Exp.Ther.1987,241,346−353;Hawkinsonら、Mol.Pharmacol.1994,46,977−985;Lewin, A.Hら, Mol.Pharmacol.1989, 35, 189−194)。
【0551】
簡潔には、二酸化炭素で麻酔されたSprague−Dawleyラット(200〜250g)の断頭術後、速やかに皮質を取り出す。その皮質を、ガラス/テフロン(登録商標)ホモジナイザーを使用して10体積の氷冷0.32Mスクロース中でホモジナイズし、4℃、1500×gにおいて10分間遠心分離する。得られた上清を4℃、10,000×gにおいて20分間遠心分離して、P2ペレットを得る。そのP2ペレットを、200mM NaCl/50mMリン酸Na−K pH7.4緩衝液に再懸濁し、4℃、10,000×gにおいて10分間遠心分離する。この洗浄手順を2回繰り返し、ペレットを10体積の緩衝液に再懸濁する。膜懸濁液のアリコート(100μL)を、3nM[
35S]−TBPS、および5μM GABAの存在下のジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解された試験薬物(最終0.5%)の5μLのアリコートとともにインキュベートする。このインキュベーションによって、緩衝液を含む1.0mLという最終体積が生じる。非特異的結合が、2μM非標識TBPSの存在下において測定され、それは、15〜25%の範囲である。室温での90分間のインキュベーションの後、細胞回収器(Brandel)を使用するガラスファイバーフィルター(Schleicher and Schuell No.32)での濾過によってアッセイを終了させ、氷冷緩衝液で3回すすぐ。フィルターに結合した放射能を液体シンチレーションスペクトロメトリーによって測定する。各濃度について平均された各薬物に対するデータ全体の非線形カーブフィッティングを、Prism(GraphPad)を使用して行う。F検定によって平方和が有意に低い場合、完全阻害モデルの代わりに部分阻害モデルにデータを当てはめる。同様に、F検定によって平方和が有意に低い場合、1成分阻害モデルの代わりに2成分阻害モデルにデータを当てはめる。特異的結合の50%阻害をもたらす試験化合物の濃度(IC
50)および阻害の最大程度(I
max)を、データ全体に対して使用された同じモデルを用いて個々の実験について測定し、次いで、その個々の実験の平均値±SEMを計算する。ピクロトキシンは、これらの研究のためのポジティブコントロールとして働く。なぜなら、TBPS結合を強く阻害することが実証されているからである。
【0552】
様々な化合物を、インビトロにおける[
35S]−TBPS結合の調節因子としての潜在能力を測定するためにスクリーニングするまたはスクリーニングし得る。これらのアッセイは、上で論じられた手順に従って行われるまたは行われ得る。
【0553】
表2では、「A」は、<10nMのIC
50を示し、「B」は、10nM〜50nMのIC
50を示し、「C」は、50nM〜100nMのIC
50を示し、「D」は、100nM〜500nMのIC
50を示し、「E」は、>500nMのIC
50を示す。
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】