特許第6876013号(P6876013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876013
(24)【登録日】2021年4月27日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】飲料ディスペンサー
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/46 20060101AFI20210517BHJP
   B67D 1/08 20060101ALI20210517BHJP
   A47J 31/10 20060101ALI20210517BHJP
   A47J 31/56 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   A47J31/46 115
   B67D1/08 A
   A47J31/10
   A47J31/56
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-34074(P2018-34074)
(22)【出願日】2018年2月28日
(65)【公開番号】特開2019-146821(P2019-146821A)
(43)【公開日】2019年9月5日
【審査請求日】2019年10月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109358
【氏名又は名称】株式会社エフ・エム・アイ
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 将彦
(72)【発明者】
【氏名】峯山 忠之
(72)【発明者】
【氏名】一色 貢
(72)【発明者】
【氏名】松尾 淳
(72)【発明者】
【氏名】大黒 浩司
【審査官】 山本 崇昭
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−523390(JP,A)
【文献】 特開昭61−287590(JP,A)
【文献】 実開平01−136347(JP,U)
【文献】 実開昭53−069602(JP,U)
【文献】 実開平01−083994(JP,U)
【文献】 特開昭59−229128(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00−31/60
F24H 1/18−1/20
B65D 88/00−90/66
F16L 41/00−49/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給される水を下部へ給入する給水部と、
前記給水部から給入された水を加熱するヒーターと、
前記ヒーターによって加熱された水を上部から排水口を通じて排出する排出部と、
前記排水口の径より長く側方に張り出して前記排水口の上方を覆い、水を吸入する吸水 口が設けられた覆設部を有する給水タンクを備え
前記覆設部が中央付近に排水部の上端と嵌合する嵌合孔が形成されており、排出部と分 離可能に固設されていることを特徴とする飲料ディスペンサー。
【請求項2】
前記排水口の径に対する前記覆設部における水の流入方向の長さと比である(水の流 入方向の長さ)/(前記排水口の径)が、1.5以上であることを特徴とする請求項に 記載の飲料ディスペンサー。
【請求項3】
前記覆設部は筒状又は板状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料ディスペンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭内、店舗やオフィスなどでコーヒー、お茶、紅茶などの温度の高い飲料を提供する飲料ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
コーヒー、お茶、紅茶などの飲料を提供する給水タンク内において、水道などから供給された水は、給水タンク内に設置されたヒーターによって加熱されて上昇し、給水タンクの上部に集まるため、給水タンクの上方より熱水を排出して、コーヒー、お茶、紅茶などの高温飲料を作製する飲料ディスペンサーが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、湯タンク22に供給された水が、電気ヒーター60により95℃まで加熱された後に93〜95℃の温度範囲で保温され、湯タンク22の上部に接続された給湯管56からポンプ57によって湯タンク22から排出される飲料ディスペンサーが開示されている。なお、本段落における各符号は、特許文献1における符号を示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−219745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、湯タンク22内で加熱された水が給湯管56へと続く送出口から排出されるときに、その加熱水の流れによって渦が発生し、コーヒー豆や茶葉の抽出のために供給される量が大きくばらつき安定しないことにより、コーヒー、お茶、紅茶などの高温飲料の濃度がばらつくため味が安定しないという課題があった。なお、本段落における各符号は、特許文献1における符号を示している。
【0006】
また、湯タンク22内で加熱された水が給湯管56へと続く送出口から排出されるときに、その加熱水の流れによって渦が発生することより、渦によって液面から巻き込まれた気泡が給湯管56に混入しポンプ57が空回りして熱水を送出できないおそれもあった。
【0007】
そのため、挽かれたコーヒー豆や茶葉などに供給される加熱された水を、給水タンクから排出するときに渦の発生を抑え、その加熱水の排出量のばらつきを抑制することができる飲料ディスペンサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
〔1〕すなわち、外部から供給される水を下部へ給入する給水部(11)と、前記給 水部(11)から給入された水を加熱するヒーター(12)と、前記ヒーター(12) によって加熱された水を上部から排水口(13a)を通じて排出する排出部(13)と 、前記排水口(13a)の径(l)より長く側方に張り出して前記排水口(13a)の 上方を覆い、水を吸入する吸水口が設けられた覆設部(14)を有する給水タンク(1 )を備え、前記覆設部(14)が中央付近に排水部(13)の上端と嵌合する嵌合孔が 形成されており、排出部(13)と分離可能に固設されていることを特徴とする飲料デ ィスペンサーである。
【0009】
〔2〕そして、前記排水口の径(l)に対する前記覆設部(14)における水の流入方向の長さ(L)と比である(水の流入方向の長さ(L))/(前記排水口の径(l))が、1.5以上であることを特徴とする前記〔1〕に記載の飲料ディスペンサーである。
【0010】
〔3〕さらに、前記覆設部(14)は筒状又は板状であることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の飲料ディスペンサーである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の飲料ディスペンサーによれば、ヒーターで加熱された水が給水タンクから排出される排水口の吸込み口に入るときに渦の発生を抑えて空気の混入を防ぐことにより、挽かれたコーヒー豆や茶葉などに供給される加熱された水の給水量のばらつきを抑えることができ、コーヒー、お茶、紅茶などの飲料の容量をおおよそ一定量とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本件発明の第1実施形態における飲料用ディスペンサーの全体図である。
図2】(a)本件発明の第一実施形態における給水タンクの正面図である。 (b)本件発明の第一実施形態における給水タンクの側面図である。
図3】本件発明の第1実施形態における覆設部を示す斜視図である。
図4】本件発明の第2実施形態における覆設部を示す斜視図である。
図5】本件発明の第3実施形態における覆設部を示す斜視図である。
図6】本件発明の第4実施形態における覆設部を示す斜視図である。
図7参考例における覆設部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る飲料ディスペンサーに関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。
【0014】
(第1実施形態)
図1から図3に示すように、第1実施形態に係る飲料ディスペンサーAは、給水タンク1、送湯ポンプ2、送湯管3、抽出部4、収液部5、飲料タンク6、また、エスプレッソ作製時に使用されるホルダー7やエスプレッソ用ポンプPなどから構成され、コーヒーを提供するディスペンサーである。
【0015】
給水タンク1の内部には、給水部11、ヒーター12、排水口13aを有する排出部13、排出口13aの上方に固設された覆設部14などを有している。
【0016】
給水部11は、飲料ディスペンサーAの外部にある水道を飲料ディスペンサーAの内部に導入した後に、給水タンク1に導入するための筒状の管である。給水部11は、給水タンク1の下部側まで延びており、先端の給水口11aから給水タンク1の底面に向かって水道水を給水部11に供給する。給水口11aが、給水タンク1の底面に向かって開口されていることにより、上部にあるすでに加熱された水と混ざるまざることによる温度低下を防止しており、飲料タンク1から熱水を排出しているときにおいても逐次水道水を補給することができる。本実施形態において、給水部11は、先端の給水口11aが給水タンク1の底面中央付近に向くように、給水タンク1の壁面に沿って下部側に延び、その途中で「く」の字状に折れ曲がっているが、他の実施形態において、給水口11aが、給水タンク1の下方に位置する限りにおいて種々の形状とすることができる。
【0017】
ヒーター12は、給水部11から供給された水を加熱する部材である。ヒーター12は、外部から供給される電流に通電で内部抵抗によって発生する熱、またはそれによって発生する輻射熱を用いることで水を加熱するものである。ヒーター12は、給水タンク1の下方で螺旋構造を有しており、給水タンク1の下方で効率よく供給された水を加熱することができる。給水タンク1の所定位置には図示しない温度センサーが備え付けられ、給水タンク1の内部の加熱水の温度を常時検知しており、その温度センサーに接続された図示しない制御部が、例えば、給水タンク1の内部の加熱水の温度が90℃未満など所定の温度を下回ると、ヒーター12に通電するように制御し、95℃などの所定の温度に到達するとヒーター12への通電をやめるように制御するなどして、給水タンク1の内部の加熱水の温度を一定の範囲に保つことができる。なお、本実施形態において、ヒーター12は、電気エネルギーを熱エネルギーに変化して加熱する電気式の機器であったが、他の実施形態において、管状で構成され内部を流れる高温の熱媒によって加熱する熱媒式の機器とすることができる。
【0018】
排出部13は、給水タンク1の上部から排出口13aを通じて給水タンク1から排出する部材である。排出部13は、管状であり、先端側の排出口13aが給水タンク1の天面に向かって開口し、ヒーター12によって加熱された水を内部へ吸入し、基端側で接続されている送湯ポンプ2に排出している。排出部13は、給水タンク1の上部側まで延びており、先端の排出口13aから排出部13の内部に吸入する。排出口13aが、給水タンク1の天面に向かって開口されていることにより、給水タンク1の上部にあるすでに加熱された水を排出部13の内部に吸入することができ、下部にある低い温度の水を吸入しないので、常に加熱された水を排出することができる。
【0019】
覆設部14は、排水口13aの径lより長く側方に張り出して排水口13aの上方を覆っている部材である。覆設部14は、排水部13の上端に排水口13aの上方を覆うように固設されている。本実施形態において、覆設部14は、略円筒状であり左右側方端に加熱された水を吸入する吸水口14aが開口しており、また、中央付近に排水部13の上端と嵌合する嵌合孔が形成されており、排出部13と分離可能に固設されている。固設された覆設部14と排水部13の外観は略T字状を有している。覆設部14は、略円筒状で両サイドに吸水口14aが開口しているため、加熱された水が覆設部14の吸水口14aから流入し、排水口13aを介して排出部13から、排出部13に連結された送湯ポンプ2、そして、送湯管3へと送出される。水位センサー15によって覆設部14は常に水面の下にあり、送湯ポンプ2の吸引力によって生じる水面の気泡を含む渦の発生を防止することができる。そのため、排水部13への気泡の混入を防止し、水中の泡含有量を抑えることができ、送液される水量のばらつきを抑制することができる。なお、本実施形態は円筒状であるが、他の実施形態において角筒などの形状とすることもできる。
【0020】
また、覆設部14が筒状となっていることにより、加熱された水が排水口13aへ側方から流入可能になっており、給水タンク1の所定の高さ付近の加熱水を排出口13aへと送液することができることから、温度が低いことがある給水タンク1の下部の水を送液しにくくなっており、所定の温度の加熱水を送液しやすい。
【0021】
さらに、排水部13への気泡の混入を防止し、水中の泡含有量を抑えるために、覆設部14における水の流入方向の長さである覆設部14の長手方向の寸法Lが、排出口13aの径lよりも大きいことが好ましい。さらに、排出口13aの径lに対する覆設部14の長手方向の寸法Lである(水の流入方向の長さL)/(排水口の径l)が、1.5以上であることが好ましい。なお、上限は給水タンク1の短手方向の長さ未満である。覆設部14がこの程度の大きさを有すると、排出口13aに対して覆設部14が側方により張り出す態様となり、加熱された水は、排出口13aの上方からは流入せず、側方から流入するようになるので、渦の発生を抑え、その加熱水の排出量のばらつきを抑制することができる。
【0022】
過剰水排出部16は、給水タンク1の上部に位置している開口部を通じて、給水タンク1内の水位がその開口部に達したときに給水タンク1の外部へ排出する部材である。過剰水排出部16は、給水タンク1の上下方向に沿って設けられた管状であり、一端側の開口部が給水タンク1の天面に向かって開いており、他端側が給水タンク1の底面を貫通し、給水タンク1及び飲料ディスペンサーAから外部に排出することができる。
【0023】
送湯ポンプ2は、排出部13の基端側で接続されており、給水タンク1中の加熱された水を送湯管3送液する部材である。送湯ポンプ2は、図示しない制御基板から供給される電力により稼動し、所定量の加熱された水を送液するために、稼働時間を図示しない制御部によって制御されている。
【0024】
送湯管3は、送湯ポンプ2と抽出部4を連結する管状の部材であり、給水タンク1の加熱された水を抽出部4へと送液する部材である。
【0025】
抽出部4は、送液された給水タンク1の加熱された水を用いて、挽かれたコーヒー豆を抽出する部材である。抽出部4は、飲料ディスペンサーAから着脱可能に設けられており、内部には、フィルターに載置された挽かれたコーヒー豆を収納しており、抽出されたコーヒーを下方の飲料タンク6へと滴下する。
【0026】
集液部5は、上方に位置する抽出部4で抽出されたコーヒーを集めて下方の飲料タンク6へ送る部材である。本実施形態において集液部5として漏斗を用いているが、他の実施形態において、そもそも集液部5を必ずしも用いなくてもよい。
【0027】
飲料タンク6は、抽出部4で抽出されたコーヒーを貯留するための容器部材である。飲料タンク6は、上方に位置する抽出部4から抽出されたコーヒーが集液部5で集められて下方で受け止める略直方体形状の外形を有しており、図示しない取り出し用ポンプと管を接続されている。そして、飲料ディスペンサーAの表面に設けられた図示しないボタンが操作され、上記取り出し用ポンプが作動することにより、飲料タンク6の下方に位置する取出口から、コーヒーが吐出される。このようにしてドリップ式のコーヒーが作られる。
【0028】
なお、本実施形態において、飲料ディスペンサーAは、トリップ式やエスプレッソ式によってコーヒーを作製する装置であるが、上述の飲料タンク1、とりわけ覆設部14の構造が同様であれば、コーヒーを作製する飲料ディスペンサーだけでなく、お茶を作製する飲料ディスペンサー、紅茶を作製する飲料ディスペンサーなどの飲料ディスペンサーであってもよい。
【0029】
(実施例1−1)
長手方向の寸法Lが30mmである覆設部14を、内径lが17mmである排出口13aに対して左右側方におおよそ均等に張り出すように取り付けて、給水タンク1内で92℃に加熱された水を、一定時間だけ送湯ポンプ2にて給水タンク1から排出した。15回試験を行い、いずれの回も覆設部14の上方で渦は発生せず、それぞれの排出量のばらつきを示す分散は、38.6であった。
【0030】
(実施例1−2)
長手方向の寸法Lが40mmである覆設部14を用いた以外は実施例1−1と同様に試験を行い、それぞれの排出量のばらつきを示す分散は、47.4であった。
【0031】
(実施例1−3)
長手方向の寸法Lが50mmである覆設部14を用いた以外は実施例1−1と同様に試験を行い、それぞれの排出量のばらつきを示す分散は、33.8であった。
【0032】
(実施例1−4)
長手方向の寸法Lが60mmである覆設部14を用いた以外は実施例1−1と同様に試験を行い、それぞれの排出量のばらつきを示す分散は、37.7であった。
【0033】
(比較例1)
覆設部14を用いず、排出口13aを上方に向かって露出した状態で試験を行った以外は実施例1−1と同様に試験を行い、それぞれの排出量のばらつきを示す分散は、88.8であった。
【0034】
これらの結果を、表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
表1の結果より、排水口13aの径lより長く側方に張り出して排水口13aの上方を覆っている覆設部14を用いることにより、給水タンク1から加熱された水を排出するときに渦の発生を抑え、その加熱水の排出量のばらつきを抑制することができることが分かった。
【0037】
(第2実施形態)
第2実施形態の飲料ディスペンサーは、覆設部14を除いて第1実施形態の飲料ディスペンサーAと同様の構成を有する。図4に示すように、本実施形態の覆設部14は、排水部13の上端で開口している排出口13aの径lより長い径を有し、排出口13aの上方を覆う円板状の部材である。また、覆設部14は、覆設部14と対向し排水部13の上端側で嵌挿されている対向部141と、3本の棒状の支持部142を介して接続されている。覆設部14と対向部141の間の側方の周囲に亘って、吸入口14aが設けられており、側方の360°から加熱されて水を吸入することができる。排水口13aの上方には覆設部14が配設されているため、排出口13aへと流れる水流によって水面に渦が生じることがなく水中に気泡が発生することがない。覆設部14は平坦な円板状に形成されているが、渦を発生させない限りにおいてこの構成に限定されない。また、覆設部14の材質は限定されず、金属、合成樹脂、その他の材質でもよい。
【0038】
また、覆設部14と略同径の対向部141が設けられていることにより、加熱された水が排水口13aへ側方から流入可能になっており、給水タンク1の所定の高さ付近の加熱水を排出口13aへと送液することができることから、温度が低いことがある給水タンク1の下部の水を送液しにくくなっており、所定の温度の加熱水を送液しやすい。
【0039】
(第3実施形態)
第3実施形態の飲料ディスペンサーは、覆設部14を除いて第1実施形態の飲料ディスペンサーAと同様の構成を有する。図5に示すように、本実施形態の覆設部14は、排水部13の上端で開口している排出口13aの径lより長い外形を有し、排出口13aの上方を覆う直方状の部材である。そして、覆設部14において、側面の各中央近傍に対向する側面まで貫通する筒状の貫通孔である吸入口14aが穿設され、長手方向及び短手方向のそれぞれの貫通孔は中ほどで交差し、また、その交差している部分から底面に向かって、排出口13aに嵌合するための孔も穿設されている。このようにして、覆設部14の側面から流入した加熱された水は、吸入口14aを通じて、排出口13aに流れる。これにより、第1実施形態の覆設部14と同様に、排出口13aへと流れる水流によって水面に渦が生じることがなく水中に気泡が発生することがない。
【0040】
(第4実施形態)
第4実施形態の飲料ディスペンサーは、覆設部14を除いて第1実施形態の飲料ディスペンサーAと同様の構成を有する。図6に示すように、本実施形態の覆設部14は、排水部13の上端で開口している排出口13aの径lより長い外形を有し、排出口13aの上方を覆う十字状の部材である。そして、覆設部14において、第1実施形態における2つの覆設部14が十字状に交差しているような形状をしており、それぞれ吸入口14aを有する管状になっており、中ほどで交差し、また、その交差している部分から底面に向かって、排出口13aに嵌合するための孔も穿設されている。このようにして、覆設部14の4つの方向の側方から流入した加熱された水は、吸入口14aを通じて、排出口13aに流れる。これにより、第1実施形態の覆設部14と同様に、排出口13aへと流れる水流によって水面に渦が生じることがなく水中に気泡が発生することがない。
【0041】
参考例
参考例の飲料ディスペンサーは、覆設部14を除いて第1実施形態の飲料ディスペン サーAと同様の構成を有する。図7に示すように、本実施形態の覆設部14は、排水部 13の上端で開口している排出口13aの径lより長い筒状の横架部143と、横架部 143と連通する筒状の立設部144を有し、排出口13aの上方を覆うT字状の部材 である。そして、覆設部14において、第1実施形態における覆設部14の中央近傍か ら管が下に延びたようなT字状の形状をしており、横架部143が、略水平に設けられ 両端に位置する吸入口14aを有する筒状の部材であり、横架部143の中ほどから連 通し下方に延びた筒状の立設部144を有しており、立設部144の下端側に、排出口 13aに嵌合されて、排出部13に取り付けられる。このようにして、覆設部14の側 方から流入した加熱された水は、吸入口14aを通じて、排出口13aに流れる。これ により、第1実施形態の覆設部14と同様に、排出口13aへと流れる水流によって水 面に渦が生じることがなく水中に気泡が発生することがない。
【0042】
第1実施形態から第実施形態に示した覆設部14によって、排出口13aに向かう水の螺旋状の流れが阻害されているため、覆設部14の真上の水面に渦が発生することはなく、水中の気泡の混入を防止して、水中の泡含有量を抑えることができ排出部13からの排出量のばらつきを抑制することができる。

【符号の説明】
【0043】
1・・・給水タンク
11・・・給水部
11a・・・給水口
12・・・ヒーター
13・・・排出部
13a・・・排出口
14・・・覆設部
14a・・・吸入口
141・・・対向部
142・・・支持部
143・・・横架部
144・・・立設部
15・・・水位センサー
16・・・過剰水排出部
2・・・送湯ポンプ
3・・・送湯管
4・・・抽出部
5・・・集液部
6・・・飲料タンク
7・・・ホルダー
A・・・飲料ディスペンサー
P・・・エスプレッソ用ポンプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7