(54)【発明の名称】エアロゾル発生物品、エアロゾル発生ペレット、エアロゾル発生ペレットを形成するための方法、およびエアロゾル発生ペレットを含むエアロゾル発生システム
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ケーシングおよび前記ケーシングに配置された複数のエアロゾル発生粒子を含むエアロゾル発生物品であって、前記複数のエアロゾル発生粒子のエアロゾル発生粒子が、サセプタ材料のコアを含み、そのサセプタ材料のコアが、エアロゾル形成基体で被覆される、エアロゾル発生物品。
2つ以上のエアロゾル発生ペレットを含み、前記ケーシングが、長手方向軸をもつ長手方向の形状を含み、前記2つ以上のエアロゾル発生ペレットが、前記ケーシングの前記長手方向軸に沿って互いに距離をとって配置される、請求項2に記載のエアロゾル発生物品。
前記ケーシングが2つの向かい合った端部を含み、前記ケーシングの前記向かい合った端部のうち一方または両方が壊れやすい、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品。
前記ケーシングが、円柱状であり、前記向かい合った端部のうち一方または両方が、1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールされる、請求項4に記載のエアロゾル発生物品。
前記エアロゾル発生ペレットが、密集した複数のエアロゾル発生粒子であり、前記複数のエアロゾル発生粒子の粒子がそれぞれ、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタ材料のコアを含む、請求項2〜3のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品における使用のためのエアロゾル発生ペレット。
異なる種類のエアロゾル発生粒子を含み、異なる種類のエアロゾル発生粒子が、前記粒子のサイズまたは形状、サセプタ材料の形状または組成、エアロゾル形成基体被覆の厚さ、空隙率または組成、エアロゾル送達プロフィールのうちの少なくとも1つで異なる、請求項7〜9のいずれか1項に記載のペレット。
前記複数の粒子をくぼみの中に充填する工程が、前記複数の粒子を別個のケーシングの中に充填することと、前記ケーシングの内部に前記エアロゾル発生ペレットを形成して、それにより、前記ケーシングおよび前記エアロゾル発生ペレットを含むエアロゾル発生物品を製造すること、とを含む、請求項12に記載の方法。
【発明の概要】
【0004】
本発明の態様によると、エアロゾル発生物品が提供されている。エアロゾル発生物品は、ケーシングおよびケーシングの内部に配置された複数のエアロゾル発生粒子を含む。複数のエアロゾル発生粒子のエアロゾル発生粒子は、サセプタ材料のコアを含み、そのサセプタ材料のコアは、エアロゾル形成基体で被覆される。
【0005】
エアロゾル形成基体を用いたサセプタ材料のコアの被覆は、基体とサセプタ材料との間のきわめて密接な且つ直接的な物理接触を提供する。したがって、サセプタから基体への熱伝達が最適化される。この密接な接触は、被覆内のエアロゾル形成基体に渡るきわめて均質な温度プロフィールをもたらし得る。こうして、基体の効率的な使用により、基体の総量が減少され得る。結果として、材料またはコストの浪費が減少され得る。なおさらに、エアロゾル形成基体の過熱を防ぐことができるので、基体の燃焼および形成される燃焼生成物が減少または防止され得る。加熱エネルギーの量が減少されうるので、それは特に装置の長い動作時間の観点から、または電子的加熱装置の電池容量もしくは電池のサイズの観点から有利であり得る。改善された熱伝達および広い接触領域はまた、エアロゾル形成基体の急速なヒートアップをもたらすので、使用の準備のために装置に要求される起動時間を短くし、またエネルギーをより少なくすることができる。
【0006】
複数の粒子を提供することによって、全体的なエアロゾル発生粒子は、任意の形状のケーシングに適合され得る。さらに、複数の粒子は、完全にまたは部分的にのみケーシングを充填するように選択されてもよい。したがって、投与計画は、例えば、特定の消費体験を達成するためなど使用者のニーズに従い選択および変動し得る。特定の消費体験は、複数の粒子の量または組成を変化させることにより、変化し得る。投与計画は、例えば、所定数の吸煙に相当する分を、例えば1回以上の吸入体験について発生するように選択され得る。従って、消費は最適化され、浪費が回避または低減され得る。なおさらに、複数の粒子の組成が、基本的に選択され、また随意に変化してもよい。例えば、エアロゾル発生物品に含まれる複数の粒子は全て、同様の粒子、すなわち、例えば、同様の組成、形状、サイズまたはエアロゾル送達プロフィールをもつ粒子であってもよい。しかし、エアロゾル発生物品に含まれる複数の粒子は、以下により詳細に説明するような異なる種類の粒子を含んでもよい。誘導加熱可能なエアロゾル形成物品のこの可変性および適応性は、本質的に「一体型の」消耗品をもつその他の種類のエアロゾル発生物品では可能でない消費体験のカスタマイゼーションを可能にする。
【0007】
複数の粒子の存在により、複数の粒子を含むエアロゾル発生物品は、きわめて均質である。したがって、消費体験の時の吸煙の間のエアロゾル形成における一貫性、ならびに消費体験の間の反復性が向上することが考えられる。さらに、エアロゾル発生物品の異なる個々の部分、すなわち、複数の粒子の部分を加熱(区分化された加熱)する時もまた、均質なまたは一貫性のあるエアロゾル生成が提供されてもよい。
【0008】
本発明によるエアロゾル発生物品を用いて使用するためのエアロゾル発生装置は誘導加熱に適合され得、例えば、インダクタを含む電子装置および負荷ネットワークが提供され得る。したがって、例えば、加熱ブレードを備える従来のように加熱される装置よりも必要な電力が少なくてすみ、かつ、無接触式加熱の全ての利点(例えば、加熱ブレードが壊れることがなく、発熱体の残留物がなく、発熱体およびエアロゾル形成物質から電子装置が分離されており、また装置の掃除が容易である)が与えられ得る、そのような装置が製造され得る。特に、本発明によるエアロゾル発生物品と結合して用いられる装置の性能は、各新しいエアロゾル発生物品が提供された「新しい」発熱体により向上され得る。消費体験の質および一貫性に考えられる好ましくない影響を与える残留物が、発熱体に蓄積されなくなり得る。
【0009】
複数の粒子は、ケーシング内に配置された遊離性の凝集粒子であってもよい。それらの実施形態では、ケーシングは全体的に、例えば、ケーシングに穴をあけるまたは穿孔することによってのみ開いて、気流がケーシングを通り抜け、且つケーシング内に生成されたエアロゾルがケーシングを出ることを可能にするような密閉ケーシングであることが好ましい。そのような密閉ケーシングは、例えば、カプセル(例えば、医療用途から周知なゲルカプセルなど)の形状をもっていてもよい。
【0010】
有利には、複数の粒子は、軟質に密集され、または球状にされる。複数の粒子は、1つ以上のエアロゾル発生ペレットを形成してもよい。複数の粒子は、1つのペレットを形成することが好ましい。
【0011】
軟質に密集した複数の粒子は、複数の粒子の局所化を提供する統一体を形成する。球状にされた複数の粒子は、機械的な安定性を提供し、それは複数の粒子によって形成されたペレットを破砕することなく良好な取扱いを可能にする。
【0012】
簡略化のために、「ペレット」という用語は、軟質に密集された、ならびに球状にされた複数の粒子に関して用いられる。
【0013】
ペレットは、誘導加熱装置において直接的に消耗品として用いられてもよく、すなわち、ペレットは、装置の装置くぼみ内に直接的に挿入されてもよい。ペレットはまた、エアロゾル発生物品のケーシングの内部に既定の量を充填するために用いられてもよい。ペレットは、例えば、電子的加熱装置で用いられる棒状のたばこにおけるたばこプラグと取り替えられてもよい。そのような実施形態では、ケーシングは、ペレットを棒状のたばこで用いられる他のセグメントに組み込むチッピングペーパーまたはラッピング材料である。
【0014】
ペレットは、ケーシングの内部に形成されてもよく、または前もって形成されて、ペレットを形成した後にケーシング内に挿入されてもよい。前もって形成されたペレットは、エアロゾル発生物品の適用に応じてケーシング内に2つ以上のペレットを配置することを可能にする。
【0015】
ケーシングは、長手方向軸をもつ長手方向の形状をもつことが好ましい。2つ以上のエアロゾル発生ペレットがケーシング内に配置される場合、個々のペレットは、ケーシングの長手方向軸に沿って互いに距離をとって配置されることが好ましい。このことは、区分化された加熱を可能にする装置で用いられる場合、区分化された加熱を可能にする。例えば、装置は、いくつかの誘導コイルの形状におけるインダクタをもち、各誘導コイルは、ペレットのうちの1つを加熱するために提供され得る。2つ以上のペレットは、個々に円柱状のまたは実質的に円柱状のペレットの円柱軸が一致した状態で直線状に配置されることが好ましい。そのような2つ以上の(個々の)直線状に配置された円柱状のペレットは、ロッド形状を有しても有さなくてもよい。
【0016】
上述したように、ケーシングは、使用前に穿孔され、または穿刺され得る。ケーシングは、2つの向かい合った端部を含み、ケーシングの向かい合った端部のうち一方または両方は、壊れやすいことが好ましい。
【0017】
エアロゾル発生物品の実施形態では、ペレットが用いられる場合、ケーシングは、開端部をもっていてもよい。開端部は、エアロゾル発生物品を保管するためにシールされることが好ましい。ケーシングは、円柱状であり、向かい合った端部のうち一方または両方は、1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールされることが好ましい。向かい合った端部のうち一方または両方は、平面であることが好ましい。取り外し可能なバリア(例えば、剥がすことが可能なシールなど)は、エアロゾル発生物品の使用前に取り外される。
【0018】
本明細書において用いられる「円柱状」および「平面」という用語はまた、「実質的に円柱状」および「実質的に平面」を含む。「円柱状」は、円柱の形状または環状の先細りにされた円柱あるいは実質的に環状の横断面、または円柱の形状または楕円の先細りにされた円柱あるいは実質的に楕円横断面を有して形成されるものを含むことが理解されるはずである。ケーシングのこれらのわずかに異なる形状の種々の組み合わせおよび配置が可能であるが、好ましい実施形態において、ケーシングは、円形の断面を有する円柱の形状を有する。
【0019】
「平面」は、厳密な面だけでなく構成上のまたはわずかに凹面のまたは凸面の形状を含むことが理解されるはずである。
【0020】
1つ以上の壊れやすいバリアは適切な任意の材料で形成されうる。例えば、1つ以上の壊れやすいバリアは金属の箔またはフィルムで形成されうる。
【0021】
壊れやすいバリアは、制限された量の強磁性材料もしくは常磁性材料を含まない材料またはその材料で形成されることが好ましい。詳細には、壊れやすいバリアは、20%未満、特に10%未満または5%未満または2%未満の強磁性材料または常磁性材料を含んでもよい。
【0022】
エアロゾル発生装置と共に用いられるエアロゾル発生システムは、ケーシングまたはケーシングをシールする1つ以上の壊れやすいバリアを破壊するよう構成された穿孔部材を含み得る。別の方法としてまたはさらに、ケーシングのうち一方または両方は、1つ以上の取り外し可能なバリアによってシールされ得る。例えば、端部のうち一方または両方は、1つ以上の剥ぎ取り式シールによってシールされ得る。
【0023】
ケーシングは、適切な任意のサイズをもち得る。ケーシングは、例えば、5mm〜30mmの範囲の長さを有し得る。長さは、7mm〜18mmの範囲であることが好ましい。ケーシングは、例えば、2.2mm〜15mmの範囲の外径を有し得る。外径は、4mm〜8mmの範囲であることが好ましい。ケーシングは、例えば、2mm〜12mmの範囲の内径を有し得る。内径は、3mm〜7mmの範囲であることが好ましい。
【0024】
有利には、ケーシングの外側寸法は、エアロゾル発生物品の寸法に対応する。
【0025】
原則として、本明細書を通して値が述べられる時はいつでも、その値が明示的に開示されることが理解される。しかし、値は技術的考慮のために厳密に特定の値ではなくてもよいことも理解される。値は、例えば、厳密な値±20%に対応する値の範囲を、含んでいてもよい。
【0026】
ケーシングは、ポリマー材料またはセルロース系材料を含むことが好ましい。
【0027】
ケーシングは、カプセルまたは管状要素であることが好ましい。
【0028】
ケーシングは、以下のような医療用のポリマーを含むニコチンと適合性があるポリマーで作られ得る。ALTUGLAS(登録商標)医療用樹脂ポリメチルメタクリレート(PMMA)、Chevron Phillips K−Resin(登録商標)スチレンブタジエンコポリマー(SBC)、アルケマ特殊性能ポリマーPebax(登録商標)、Rilsan(登録商標)、およびRilsan(登録商標)Clear、DOW(Health+(商標))低密度ポリエチレン(LDPE)、DOW(商標)LDPE91003、DOW(商標)LDPE91020(MFI2.0;density923)、ExxonMobil(商標)ポリプロピレン(PP)PP1013H1、PP1014H1およびPP9074MED、Trinseo CALIBRE(商標)ポリカーボネート(PC)2060−SERIES。
【0029】
ケーシングはまた、紙またはその他のセルロースタイプの材料(酢酸セルロースなど)で作られてもよい。
【0030】
ケーシング材料はまた、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、および酢酸セルロース(CA)から構成される群から選択され得る。
【0031】
ケーシング、特に、穿孔可能なまたは穿刺可能なカプセルは、例えば、ゼラチンの水溶液およびヒプロメロース系調合物(すなわち、カラギーナン系材料などのそれらの誘導体を含む植物多糖類および可塑剤のようなグリセリンなどのゲル化剤溶液を含む)で作られてもよい。ゲル化剤は、スターチまたはセルロースまたはその修飾された形態を含んでもよい。カプセルの材料は、セルロース系であることが好ましく、好ましくはカプセルの穿刺または穿孔を可能にする所望の破裂強度を達成することを可能にするための低い粘弾性特性を有する形態のヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)から成ることが好ましい。カプセルの材料は、例えば、以下のことを含み得る。Vegesoft(登録商標)、プルランおよびヒプロメロース、グリセリン、ソルビトール(特殊なソルビトール(登録商標)を含む)およびポリエチレン(PEG)系フィルで満たされる。
【0032】
ケーシングの材料は、粒子または粒子によって形成されるペレットで用いられる材料のための化学的な耐性であるべきであり、特に、エアロゾル形成基体被覆の材料に対する耐性であるべきである。追加的に、または別の方法として、粒子またはペレットは、外部保護層を備え得る。そのような外部保護層は、環境との化学的な相互作用、特に、ケーシングとの化学反応を防ぎ、またはさらに以下で詳細に記載されるような湿気保護を提供し得る。
【0033】
本発明の別の態様によれば、好ましくは、本明細書で説明したエアロゾル発生物品における使用のためのエアロゾル発生ペレットが提供されている。エアロゾル発生ペレットは、密集した複数のエアロゾル発生粒子であり、複数のエアロゾル発生粒子の粒子はそれぞれ、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタ材料のコアを含む。
【0034】
サセプタ材料とエアロゾル形成基体との間の密着の利点および加熱効率性に基づくその効果は、上述されたため、繰り返さない。さらに、ペレットは、誘導加熱装置で消耗品として直接的に用いられる、または例えば、カプセルまたは管状要素などのエアロゾル発生物品のケーシングで用いられる機械的に安定した生成物を提供する。ペレットはまた、ペレットを通じた特定の気流管理、またはペレットもしくはエアロゾル発生生成物としてペレットを用いるエアロゾル発生システムの特定の引き出し抵抗(RTD)に対処する定義された空隙率を含み得る。空隙率は、例えば、ペレットを形成するために用いられる粒子を密集させる力によって、または粒子の形状の選択を通じて定義され得る。
【0035】
ペレットは、約0.2〜約0.35の範囲の空隙率をもち得るが、空隙率とは、ペレット内の空隙スペースの体積分率である。好ましい一つの実施形態では、空隙率は約0.24〜約0.35である。
【0036】
ペレットがエアロゾル発生装置に配置された時のペレットの引き出し抵抗(RTD)は、40〜120mmH
2Oであり、80〜120mmH
2Oであることが好ましい。ペレットは、上述の範囲内であるエアロゾル発生装置に配置された時にペレットのRTDを引き起こす空隙率を有することが好ましい。
【0037】
エアロゾル発生物品で、またはエアロゾル発生装置で直接的に用いられるペレットまたは追加的な多くのペレットのサイズを選択することによって、エアロゾル化のためのエアロゾル形成基体の量が、1回または2回以上の消費体験に対応する多くの吸煙に対処するための所望の量に添加され得る。
【0038】
エアロゾル発生ペレットは、円筒形状をもつことが好ましい。ペレットは、2mm〜20mmの長さを持ってもよく、3mm〜10mmの長さをもつことが好ましい。ペレットは、2mm〜12mmの直径を持ってもよく、3mm〜7mmの直径をもつことが好ましい。
【0039】
エアロゾル発生ペレットは、密集した複数の同様の粒子または密集した複数の異なる種類のエアロゾル発生粒子を含んでもよい。異なる種類のエアロゾル発生粒子は、粒子のサイズもしくは形状(例えば粗いもしくは滑らかな表面、球状もしくは角張った形状)、サセプタ材料(例えば、同様のもしくは異なる表面構造もしくは材料組成をもつ細粒もしくは薄片)の形状もしくは組成、エアロゾル形成基体被覆の厚さ、エアロゾル形成基体被覆の空隙率もしくは組成のうちの少なくとも1つで異なり、またはエアロゾル送達プロフィールで異なっていてもよい。
【0040】
粒子は、細粒、薄片またはその他の粒子材料(例えば、丸型、平らなもしくは長手方向に延びる形状をもつ、または均整のとれたもしくは不規則な形状もしくは表面をもつ)であってもよい。細粒は、例えば、ビーズまたはグリットであってもよい。粒子は、エアロゾル形成基体の単一または複数の被覆を含んでもよい。粒子は、単一のサセプタ粒子またはいくつかのサセプタ粒子を含むコアを含み得る。
【0041】
細粒は、形状をもつ要素として本明細書において定義され、いくつかの寸法は、いくつかの他の寸法の2倍よりも小さい。形状は、丸型、実質的な丸型、または角張った形であり得る。細粒の表面は、角張っていても、粗くても、または滑らかであってもよい。
【0042】
薄片は、1つの主要な寸法をもつ形状をもつ要素として本明細書において定義され、その主要な寸法は、いくつかの他の寸法の少なくとも2倍である。薄片は、実質的に平面である少なくとも1つの表面をもつことが好ましい。
【0043】
その他の粒子材料は、基本的に所与の粒度分析範囲内の任意の体積測定形状をもち得る。そのような他の粒子材料は、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタ繊維の形態のサセプタ材料のコアを含むことが好ましい。
【0044】
有利には、本発明によるエアロゾル発生物品における使用のための、または本発明によるペレットを形成するための粒子はそれぞれ、6mm、好ましくは4mm、より好ましくは2mmの最大サイズをもつ。
【0045】
粒子または実質的に丸型でない場合の粒子の最大寸法は、0.2mm以上、好ましくは0.5mm以上であることが好ましい。
【0046】
この範囲における粒子のサイズは、サセプタ材料のエアロゾル形成基体に対する最適化された比をもつ粒子の製造を可能にする。サセプタ材料の量のエアロゾル形成基体の量に対する比は、変化し得る。しかし、そのような比は、ある特定の範囲内に固定されることが好ましい。
【0047】
サセプタ材料の量のエアロゾル形成基体の量に対する比は、1:1〜1:4、好ましくは1:1.5〜1:2.5であり得る。比は、考察された体積測定比である。
【0048】
この範囲における比は、効率性、好ましくはエアロゾル形成基体およびエアロゾル生成の均一な加熱に関して好適である。比は、加熱がある様式で実行されて、ユーザーに一定の基体送達、好ましくはニコチン送達を提供するように構成され得る。
【0049】
複数の粒子の粒子のサセプタ材料のコアは、サセプタ細粒、サセプタ薄片またはサセプタ繊維などのサセプタ粒子であってもよい。サセプタ粒子は、例えば、丸型、平らなまたは長手方向に延びる形状をもっていてもよく、均整のとれたまたは不規則な形状または表面をもっていてもよい。サセプタ細粒は、例えば、サセプタビーズまたはサセプタグリットであってもよい。
【0050】
一般的に、サセプタは、電磁エネルギーを吸収し、それを熱に変換することができる材料である。交流電磁場内に位置するとき、典型的にサセプタ内で渦電流が誘導され、且つ、ヒステリシス損失が生じ、これはサセプタの加熱の原因となる。その粒子では、例えば誘導加熱装置の誘導コイルなどの、1つまたは複数のインダクタにより発生した電磁場を変化させることでサセプタコアを加熱し、それが次に、主に熱伝導により熱をエアロゾル形成基体の周囲の被覆に伝達し、したがって、エアロゾルが形成される。そのような熱伝導は、サセプタがたばこ材料およびエアロゾル形成基体被覆のエアロゾル形成体との密接な熱接触状態におかれる場合、最良である。被覆処理によって、サセプタ材料のコアとエアロゾル形成基体被覆との間の密接な境界面が形成される。
【0051】
サセプタは、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるのに十分な温度に誘導加熱されることができ、且つ、細粒、薄片および繊維などのサセプタ粒子の製造を可能にする任意の材料から形成され得る。好ましいサセプタは金属または炭素を含む。好ましいサセプタは、例えばフェライト鉄、強磁性鋼またはステンレス鋼などの強磁性合金、強磁性粒子、およびフェライトなどの強磁性材料を含んでよく、またはその強磁性材料からなってよい。適切なサセプタはアルミニウムであってよく、またはアルミニウムを含んでよい。好ましいサセプタは250℃を超える温度に加熱され得る。
【0052】
好ましいサセプタは、金属サセプタ(例えば、ステンレス鋼)である。しかし、サセプタ材料はまた、黒鉛、モリブデン、シリコン炭化物、アルミニウム、ニオブ、インコネル合金(オーステナイトニッケル・クロム系超合金)、金属蒸着フィルム、セラミック(例えば、ジルコニウムなど)、遷移金属(例えば、Fe、Co、Niなど)、または半金属構成要素(例えば、B、C、Si、P、Alなど)を含み、またはそれらで作られ得る。
【0053】
サセプタ材料のコアは、金属サセプタ粒子であることが好ましい。
【0054】
サセプタはまた、多材料サセプタであってよく、且つ、第1サセプタ材料と第2サセプタ材料を含んでよい。その第1サセプタ材料はその第2サセプタ材料と物理的に密着した状態で積層される。第2サセプタ材料のキュリー温度はエアロゾル形成基体の発火点よりも下であることが好ましい。その第1サセプタ材料は、主に、揺動電磁場にサセプタが配置されるときにそのサセプタを加熱するために使用されることが好ましい。あらゆる適切な材料を使用してよい。例えば、第1サセプタ材料はアルミニウムであってよく、またはステンレス鋼などの鉄材料であってよい。その第2サセプタ材料は、主に、特定の温度であって、その第2サセプタ材料のキュリー温度であるその温度にサセプタが達した時を示すために使用されることが好ましい。その第2サセプタ材料のキュリー温度を使用して操作中にサセプタ全体の温度を調節することができる。第2サセプタ材料の適切な材料にはニッケルおよびある特定のニッケル合金が含まれ得る。
【0055】
少なくとも第一および第二のサセプタ材料を持つサセプタを提供することにより、エアロゾル形成基体の加熱および加熱の温度制御が分離され得る。第2サセプタ材料は所望の最大加熱温度と実質的に同じである第2キュリー温度を有する磁性材料であることが好ましい。すなわち、その第2キュリー温度は、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためにサセプタが加熱されるべき温度とほぼ同じであることが好ましい。
【0056】
ビーズおよびグリットなどのサセプタ細粒は、例えば、合金などの原材料を溶解することから製造されて、それは金属液滴を生成し得る。実質的に丸型であるが球状のまたは不規則な球状の(角張った)形状をもち得るビーズを製造するために、液滴が作り変えられ、また篩にかけられて、特定の粒度分析範囲を得ることができる。
【0057】
実質的に丸型であるが角張った形状をもつグリットを製造するために、液滴が角張った粒子内に圧搾され、また篩にかけられて、特定の粒度分析範囲を得ることができる。グリットはまた、ステンレス鋼処理工場の工業残留物、例えば、医療用具を製造することによって、または医療用の合金を処理することによって生じる残留物から得られ得る。これらの残留物は、切り取られ、粉砕され、また篩にかけられて、特定の粒度分析範囲を得ることができる。
【0058】
サセプタ薄片は、例えば、上述したような再利用材料を含む種々の原材料を用いるミリング技術によって製造され得る。球状のまたは不規則な球状の(角張った)外径形状をもつ実質的に平面の形状をもつサセプタ薄片を製造するために、原材料が、例えば、いくつかの処理工程で処理されて、定義された厚さおよび全体サイズ範囲における薄片が得られる。処理工程において、薄片が凝集しないこと、また最小の粒子内の薄片の破砕が発生しないことが確認されることが好ましい。
【0059】
サセプタ繊維は、サセプタ材料を焼結することによって製造され得る。繊維は、織布もしくは不織布サセプタ材料で形成され得る。
【0060】
サセプタ細粒(例えば、ビーズまたはグリット)のサイズは、0.2mm〜2.4mm、好ましくは0.2mm〜1.7mm、より好ましくは0.3mm〜1.2mmであり得る。
【0061】
サセプタ薄片の最大の長さは、0.2mm〜4.5mm、好ましくは0.4mm〜3mm、より好ましくは0.5mm〜2mmであり得る。
【0062】
サセプタ薄片の厚さは、0.02mm〜1.8mm、好ましくは0.05mm〜0.7mm、より好ましくは0.05mm〜0.3mmであり得る。
【0063】
繊維の厚さは、30μm〜1.5mmであり得る。
【0064】
有利には、サセプタ材料のコアは1つの粒子からなる。しかし、サセプタ材料のコアは、例えば、2つの粒子などのいくつかの粒子を含み得る。いくつかの粒子がサセプタコアを形成する場合、その際いくつかの粒子のサイズの合計は、本明細書で言及される所与の粒度分析範囲内にある。
【0065】
サセプタ粒子は、部分的に、または全体的に多孔性であってもよい。サセプタ粒子は、大きくてもよく、または中空であってもよい。
【0066】
有利には、サセプタ粒子のために、サセプタ材料は、摂氏1450度〜摂氏1500度の溶解温度をもって用いられる。粒子密度は、5g/cm
3〜9g/cm
3、好ましくは6g/cm
3〜8g/cm
3であってもよい。粒子サイズによって決まるかさ密度は、ビーズおよび薄片に関して2.8g/cm
3〜6.6g/cm
3、好ましくは3.5g/cm
3〜4.7g/cm
3であってもよい。グリットのかさ密度は、3.1g/cm
3〜6.2g/cm
3、好ましくは3.8g/cm
3〜4.1g/cm
3のわずかにより狭い密度範囲であってもよい。サセプタビーズおよび薄片の硬度は、30HRC〜70HRC(ロックウェルスケール)、好ましくは30HRC〜50HRCであり、サセプタグリットの硬度は、好ましくは30HRC〜70HRC、より好ましくは40HRC〜60HRCであってもよい。
【0067】
エアロゾル形成基体はたばこ含有エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、スラリーの形状で提供されてもよい。基体被覆をサセプタコア上に適用するための被覆方法に応じて、スラリーの含水量が変化し得る。
【0068】
たばこ含有スラリーおよびたばこ含有スラリーから作られるエアロゾル形成基体被覆は、たばこ粒子、繊維粒子、エアロゾル形成体、結合剤、および例えばさらに風味を含むことが好ましい。被覆は、たばこ含有スラリーから形成される再構成たばこの一形態であることが好ましい。
【0069】
たばこ粒子は、所望の被覆厚さに応じて、30μm〜250μm程度、好ましくは30μm〜80μm程度、または100μm〜250μm程度の粒子を持つたばこダストの形状のものであってもよい。
【0070】
繊維粒子にはたばこの幹材料、茎、または他のたばこ植物材料、および低リグニン含量を有する木質繊維などの他のセルロース系繊維が含まれ得る。繊維粒子は、低含有率、例えば、約2%〜15%の含有率に対して十分な引張強度を被覆にもたらすという要求に基づいて選択され得る。あるいは、植物繊維などの繊維を上記の繊維粒子と共に使用してもよいし、または別法で使用してもよいが、これには大麻および竹が含まれる。
【0071】
被覆を形成するスラリーに含まれるエアロゾル形成体は、1つ以上の特性に基づき選択され得る。機能的には、エアロゾル形成体は、そのエアロゾル形成体の特定の気化温度を超えて加熱されたとき、そのエアロゾル形成体を気化させ、且つ、ニコチンまたは風味剤または両方をエアロゾルの状態で運ぶメカニズムを提供する。異なるエアロゾル形成体は通常、異なる温度で気化する。エアロゾル形成体は、例えば室温またはその付近で安定性を保つが、高めの温度、例えば40℃〜450℃などで気化できるその能力に基づき選択されうる。エアロゾル形成体はまた、基質がたばこ粒子を含むたばこ由来の製品で構成されている時にエアロゾル形成基体内に望ましいレベルの水分を維持するのに役立つ、湿潤タイプの属性を持ちうる。特に、一部のエアロゾル形成体は、湿潤剤として機能する吸水性材料、すなわち、基体が湿潤剤を含んだ状態に保つのに役立つ材料である。
【0072】
1つ以上のエアロゾル形成体を組み合わせてそれらの組み合わせたエアロゾル形成体の1つ以上の特性を利用してもよい。例えば、有効成分を運ぶトリアセチンの能力とグリセリンの保湿性を利用するためにトリアセチンをグリセリンおよび水と組み合わせてもよい。
【0073】
エアロゾル形成体はポリオール、グリコールエーテル、ポリオールエステル、エステル、および脂肪酸から選択されてよく、且つ、次の化合物、すなわちグリセリン、エリスリトール、1,3−ブチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、クエン酸トリエチル、プロピレンカーボネート、ラウリン酸エチル、トリアセチン、メソ−エリスリトール、ジアセチン混合物、ジエチルスベリン酸塩、クエン酸トリエチル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、バニリン酸エチル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリル酸、ミリスチル酸、およびプロピレングリコールのうちの1つ以上を含んでよい。
【0074】
たばこ含有エアロゾル形成基体のためのスラリーを製造する標準的なプロセスには、たばこを準備する工程が含まれる。このために、たばこは細かく切られる。細かく切られたたばこは次に、その他の種類のたばこと混合され粉砕される。通常、その他の種類のたばこは、バージニア種またはバーレー種などその他のタイプのたばこであり、または例えば違う方法で処理したたばこでもよい。混合および粉砕の工程は切り替えうる。繊維は別個に準備され、溶液の形状のスラリー用に使用されるなどが好ましい。繊維は主に、被覆に安定性を提供するためにスラリー内に存在するので、繊維の量は減少されてもよく、あるいは繊維は、エアロゾル形成基体被覆がサセプタ材料のコアによって安定化されるのでむしろ省かれてもよい。
【0075】
存在する場合、繊維溶液および準備したたばこが次に混合される。スラリーは次に、被覆または造粒化装置に移動される。同一のまたは異なるスラリーを用いた単一のまたは複数の被覆の後、今度は粒子が、好ましくは熱乾燥され、乾燥後に冷却される。
【0076】
たばこ含有スラリーは均質化たばこ材料を含み、エアロゾル形成体としてグリセリンを含むことが好ましい。エアロゾル形成基体の被覆は、上述の通りたばこ含有スラリーで作製されることが好ましい。
【0077】
有利には、サセプタ材料のコアを囲むエアロゾル形成基体は、多孔性であり、それによって揮発した物質が基体を出ることを可能にする。サセプタ材料の被覆を形成するエアロゾル形成基体により、例えば、加熱ブレードによって加熱されるエアロゾル形成基体と比較して、わずかな量の基体のみが1つのサセプタコアによって加熱されるであろう。ひいては、空隙率をもたないまたはわずかな空隙率のみをもつ被覆がまた用いられてもよい。例えば、わずかな厚さをもつ被覆が選択され、それは大きな厚さをもつ被覆より小さい空隙率をもっていてもよい。
【0078】
サセプタ材料の被覆は、単一の被覆または複数の被覆であってもよい。
【0079】
有利には、エアロゾル形成基体被覆の厚さは、0.05mm〜4.8mm、好ましくは0.1mm〜2.5mmである。
【0080】
第二のエアロゾル形成基体被覆が適用される場合、有利には、第二の被覆の厚さは、0.05mm〜4mm、好ましくは0.1mm〜1.3mmである。
【0081】
複数の被覆は、例えば、組成および密度において同様であってもよい。複数の被覆の個々の被覆は、組成、空隙率、被覆厚さ、または被覆表面の形状のうちの少なくとも1つで異なっていることが好ましい。
【0082】
2つ以上であるが異なるエアロゾル形成基体を選択することによって、エアロゾル化が、所与の誘導加熱装置に関して変化し、制御され得る。例えば、ニコチンまたは風味剤などの異なる物質の送達がまた、所与の誘導加熱装置に関して変化し、制御され得る。特に、カスタム化された性能をもつエアロゾル発生システムが提供され得る。
【0083】
粒子にさらなるエアロゾル形成基体を含むさらなる被覆が、提供され得る。有利には、さらなる被覆は、第一または第二の被覆とは異なる。さらなる被覆の厚さは、第一もしくは第二の被覆または先のさらなる被覆の厚さよりも小さいことが好ましい。
【0084】
異なる被覆の特質は、異なる材料組成または異なる量の同様の材料をもつ被覆材料を提供することによって達成され得る。異なる被覆の特質はまた、異なる被覆技法によって達成され得る。異なる被覆技法は、被覆の異なる被覆表面または基体密度を達成するように選択されることが好ましい。例えば、回転チャンバーを有する被覆技法は、一般的に滑らかな被覆表面を提供する一方で、湿式造粒化装置は、粗い被覆表面を得ることが好ましくあり得る。
【0085】
粒子または複数の粒子から形成されたペレットは、少なくとも1つの保護層をさらに備え得る。保護層は、例えば、粒子またはペレットのそれぞれの保存期間を確実にし、または向上し得る。追加的に、または別の方法として、保護層は、粒子またはペレットの使用性および気化挙動を最適化し得る。
【0086】
保護層は、周囲条件の影響に対して粒子およびその被覆材料を保護する外側保護層であってもよい。外側層は、湿気保護層であることが好ましい。外側保護層は、粒子の最も外側の材料であることが好ましい。
【0087】
保護層はまた、例えば、2つの被覆の間に配置された内側保護層であってもよい。2つの被覆の間の接触が製品の消費に基づいてのみ許容される場合、内側保護層は好適であり得る。
【0088】
保護層はまた、例えば、着色を外側保護層に加えることによるなどのマーキングの目的のために用いられてもよい。
【0089】
粒子は基本的に、任意の種類の湿式造粒化もしくは乾式造粒化または湿式被覆もしくは乾式被覆によって1つまたはいくつかの被覆で被覆され得る。湿式または乾式被覆は、例えば、粉末もしくはスラリー被覆または回転被覆であってもよい。湿式造粒化は、例えば、バッチまたは連続的な液体ベッド造粒化、下部または上部散布造粒化であってもよい。乾式造粒化は、例えば、剪断造粒化、球状化または回転造粒化を含み得る。乾式造粒化は、細粒の形状の粒子を製造するために用いられることが好ましい。
【0090】
本発明によるエアロゾル発生物品またはエアロゾル発生ペレットで用いられる粒子は、上記の被覆方法のうちの任意の1つによる1つまたは2つの被覆で被覆されることが好ましい。
【0091】
これらの被覆方法は、被覆された粒子の多量の製造を可能にする標準的な信頼性のある工業処理である。これらの被覆処理はまた、製造における高い製品の一貫性および粒子の性能の反復性を容易にする。
【0092】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生ペレットを形成するための方法が提供されている。方法は、複数の粒子を提供する工程、複数の粒子を既定の形状のくぼみの中に充填する工程、および複数の粒子をくぼみ内に密集させる工程を含む。それによって、くぼみの形状をもつエアロゾル発生ペレットが形成される。ペレットを形成するために用いられる粒子は、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタ材料のコアを含む。
【0093】
くぼみは、例えば、ペレット成形装置などのペレット形成型のくぼみであってもよい。複数の粒子は、型の中に充填されて、型内に密集して、その後、ペレットとしての型から取り出され得る。
【0094】
くぼみはまた、エアロゾル発生物品のケーシングのくぼみであってもよい。したがって、複数の粒子をくぼみの中に充填する工程は、複数の粒子を別個のケーシングの中に充填すること、およびエアロゾル発生ペレットをケーシングの内部に形成することを含み得る。それにより、ケーシングおよびエアロゾル発生ペレットを含むエアロゾル発生物品が製造される。さらなる工程において、エアロゾル発生ペレットを含むケーシングは、ペレット化装置から取り外され得る。ケーシングの開端部が、好ましくは、壊れやすいまたは取り外し可能なバリアで連続的にシールされ得る。
【0095】
本発明のさらに別の態様によれば、エアロゾル発生システムが提供されている。エアロゾル発生システムは、本発明による本明細書で説明したようなエアロゾル発生ペレット、または、本発明による本明細書でまた説明したようなエアロゾル発生物品のうちの少なくとも1つを備える。システムは、装置ハウジングに配置された装置くぼみを含む装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置をさらに備える。装置くぼみは、それぞれのエアロゾル発生ペレットまたはエアロゾル発生物品のうちの少なくとも1つを含む。システムの電源は、負荷ネットワークに接続され、負荷ネットワークは、少なくとも1つのエアロゾル発生ペレットの複数の粒子のサセプタ材料のコアと誘導結合するためのインダクタを備え、考えられるエアロゾル発生物品は、好ましくは、1つ以上のペレットの形状における複数の粒子を含む。インダクタは、例えば、1つ以上の誘導コイルであってもよい。1つの誘導コイルのみが提供される場合、単一の誘導コイルは、例えば、ペレット(複数可)などの複数の粒子と誘導結合する。いくつかの誘導コイルが提供される場合、各誘導コイルは、複数の粒子によって形成された1つのペレットまたはペレットの個々の部分を加熱し得る。
【0096】
本発明によるシステムのエアロゾル発生装置は、少なくとも1つのエアロゾル発生ペレットを含むケーシングを貫通するための貫通部材を備え得る。
【0097】
本発明による方法とシステムの利点およびさらなる態様については、本発明によるエアロゾル発生物品および本発明によるエアロゾル発生ペレットに関連してすでに説明してきたため、繰り返さない。
【0098】
本発明を実施形態に関してさらに説明し、それらの実施形態を下記の図面によって例示する。
【発明を実施するための形態】
【0100】
図1および
図2は、環状の直径85をもつ、例えば、ポリマー材料またはボール紙で作られた管状のケーシング8を示す。サセプタ材料およびエアロゾル形成基体を含む密集した複数の粒子1の形態のペレット3は、ケーシング8に配置される。ペレットは、ケーシング8内に相互に隣接する2つの単一長のペレット3を配置することによって組み立てられた二倍長のペレットである。
図1および
図2の実施形態はまた、二倍長をもつ単一のペレットをケーシング8内に配置することによって理解され得る。
【0101】
単一長のペレット3は、3mm〜10mmの範囲の長さ30をもつ。ペレット3は、3mm〜7mmの範囲の直径32をもつ。
【0102】
ケーシング8は、7mm〜18mmの範囲の長さ86をもつ。ケーシング8の内径は、ペレットの直径32に対応する。
【0103】
ケーシング8の外径85は、4mm〜8mmの範囲である。
【0104】
ペレット3は、ペレット3の両側部上に空の端部82がある状態でケーシング8内に対称的に配置される。端部82はそれぞれ、0.5mm〜11mmの範囲、好ましくは2mm〜5mmの範囲の長さをもち得る。
【0105】
図1および
図2に示すようなペレットは、ケーシング8内部で直接的に形成されてもよく、または前もって形成されてケーシング8内に挿入されてもよい。
【0106】
管状のケーシング8の2つの終端部は、例えば、穿孔可能なまたは取り外し可能な箔などのシーリングキャップ80によってそれぞれシールされる。
【0107】
図3および
図4は、
図1および
図2と同様の管状のケーシング8を示し、同一の参照番号が同一または類似した要素に使用される。
【0108】
複数の粒子1で作られる2つの前もって形成されたペレット3が、ケーシング8内に配置される。2つのペレット3は、互いに距離81をとって配置される。このペレットは、
図1および
図2の単一長のペレットと同一のサイズをもつ。
【0109】
ペレット3間の距離81は、好ましくは1mm〜9mmの範囲、より好ましくは1mm〜4mmの範囲にある。ケーシングは、ただ1つのペレットをもつケーシング8の長さ86よりも長くてもよい長さ87をもち得る。2つ以上のペレット3を含むケーシングの長さ87は、8mm〜35mmの範囲、好ましくは8mm〜18mmの範囲である。
【0110】
2つのペレット3は、同様に管状のケーシング8の2つの端部に対して方向付けられたペレット3の側部上に空の端部82がある状態でケーシング8内に対称的に配置される。
【0111】
管状のケーシング8の2つの終端部は、例えば、穿孔可能なまたは取り外し可能な箔などのシーリングキャップ80によってそれぞれシールされる。
【0112】
2つ以上の個々のペレットを含むエアロゾル発生物品は、連続的なまたは区分化された誘導加熱用に設計されたエアロゾル発生装置における区分化されたまたは連続的な加熱用に特に製造される。
【0113】
図5において、カプセルの形状におけるケーシング8は、例えば、サセプタ薄片もしくは細粒またはその組合せで被覆されたエアロゾル形成基体などの既定の量または数の誘導加熱可能な粒子1で充填される。カプセルの充填の後、カプセルの気密な閉鎖は、当技術分野において、例えば、製薬産業から周知な技法によって達成され得る。粒子3は、二等分のカプセルの閉じ込めの前にカプセルの中に正確に添加され、また充填され得る。ケーシングは、ケーシングの穿孔に基づいてカプセル内にまたカプセルを通じて空気経路がカプセルの使用時に提供され得るように穿孔可能な材料で作られる。
【0114】
カプセルはまた、
図6に示すように、前もって形成されたペレット3で充填され得る。カプセルならびにペレット3のサイズは、
図1および
図2の管状のケーシングおよびペレットのために与えられたサイズと同一である。カプセルにおいて、重なる部分84は、二等分のカプセルを閉じた後に形成される。
【0115】
カプセルは、製薬産業で用いられるような標準的な2つの部分からなるカプセルであってもよい。そのようなカプセルの標準的な容積は、約0.20ml〜1.04mlであり、約170mg〜約1250mgの標準的な充填容量をもつ。
【0116】
図7は、細粒1の形態のペレットの断面を表わす概略図である。細粒1は、細粒1間の三次元の隙間を通じてペレットの空隙率を画定する個々の細粒間の隙間13を示す閉鎖空間に密集される。そのような空隙率は、0.24〜0.35の範囲にあることが好ましく、その空隙率は、ペレット内の空隙スペースの体積分率である。
【0117】
それからペレット3が形成される細粒または粒子1は、1つまたはいくつかのエアロゾル形成基体被覆で被覆されるサセプタコアを含む。
【0118】
図8aは、粗い表面100をもつ細粒10の形状におけるサセプタコア粒子の断面図を示す。
図8bにおいて、サセプタコア粒子10は、エアロゾル形成基体20の第一の被覆で被覆される。この第一の被覆20もまた、粗い表面200をもつ。
図8cにおいて、エアロゾル形成基体の第二の被覆21は、第一の被覆20を被覆する。また、この第二の被覆21にも粗い表面210が提供される。第一の被覆および第二の被覆のエアロゾル形成基体は、同様であってもよく、または、例えば、組成、密度、空隙率、被覆厚さのうちの任意の1つまたは組み合わせで異なっていてもよい。
【0119】
1つまたは2つのエアロゾル形成基体被覆20、21で被覆されたサセプタコア10によって形成された細粒の形状における
図8bおよび
図8cに示す粒子1は、粒子1を形成し、その粒子1は、カプセル内に充填され得、または密集してペレットを形成し得る。
【0120】
サセプタ細粒10は、金属または金属合金、例えばオーステナイトまたはマルテンサイトステンレス鋼からなる金属細粒であることが好ましい。第一のエアロゾル形成基体被覆20と第二のエアロゾル形成基体被覆21は、たばこ含有基体被覆であることが好ましい。
図8bおよび
図8cに示す実施形態では、第二の被覆21の厚さは、第一の被覆20の厚さの約半分である。
【0121】
被覆と粒子のサイズは、
図8a〜
図8cの下位部分に示したような平均円周500、550、560によって決定されてもよい。最終細粒1と、サセプタ細粒は、平均直径50、55、56または平均被覆厚さ51、52がサセプタ細粒10と最終細粒1に対して決定されるのに正確な丸型形状を有さない場合が多い。
【0122】
サセプタ細粒10の平均直径50は、0.1mm〜4mm、好ましくは0.3mm〜2.5mmの範囲とし得る。
【0123】
第一のエアロゾル形成基体被覆20の平均厚さ51は、0.05mm〜4.8mmの範囲であってもよく、0.1mm〜2.5mmが好ましい。
【0124】
したがって、1つのエアロゾル形成基体の被覆20を含む細粒の平均の直径55は、0.2mm〜最大6mmであってもよく、0.5mm〜4mmが好ましい。
【0125】
第二のエアロゾル形成基体被覆21の平均厚さ52は、0.05mm〜4mmの範囲であってもよく、0.1mm〜1.3mmが好ましい。
【0126】
したがって、エアロゾル形成基体の2つの被覆20、21を含む細粒の平均の直径56は、0.3mm〜最大6mmであってもよく、0.7mm〜4mmが好ましい。
【0127】
最大の粒子サイズは、6mm、好ましくは4mm、さらにより好ましくは2mmであるが、1つの被覆を有する
図8bに示す粒子の平均直径55は通常、2つの被覆を有する
図8cに示す粒子の平均直径56よりも小さい。
【0128】
エアロゾル形成基体被覆としてたばこおよびエアロゾル形成体含有スラリーを用いる場合、液体ベッド造粒法を粒子1の高体積生成に使用することが好ましい。低湿度スラリーが用いられる場合、粉末造粒法が、粒子生成のために用いられ得ることが好ましい。回転可能な被覆造粒機を細粒の製造に使用することが好ましい。
【0129】
図9aは、薄片11の形状におけるサセプタコア粒子の断面図を示す。
図9bにおいて、サセプタ薄片11は、エアロゾル形成基体22の第一の被覆で被覆される。
図9cにおいて、エアロゾル形成基体の第二の被覆23は、第一の被覆22を被覆する。
図9bまたは
図9cに示すような複数の誘導加熱可能な薄片1は、カプセル内に充填されるように、またはペレット内に密集されるように用いられ得る。
【0130】
サセプタ薄片の直径60は、0.2mm〜4.5mm、好ましくは0.5mm〜2mmとし得る。サセプタ薄片の厚さ600は、0.02mm〜1.8mm、好ましくは0.05mm〜0.3mmとし得る。
【0131】
第一のエアロゾル形成基体被覆22と第二のエアロゾル形成基体被覆23の厚さ61、厚さ62は同一の範囲としてもよく、細粒の被覆について上記したのと同一の好ましい範囲とし得る。
【0132】
したがって、
図9bに示すような1つのエアロゾル形成被覆で被覆された薄片1の直径65は、0.3mm〜最大6mmの範囲であってもよく、0.7mm〜4mmが好ましい。1つのエアロゾル形成被覆22で被覆された薄片1の厚さは、0.12mm〜最大6mmの範囲であってもよく、0.25mm〜4mmが好ましい。
【0133】
図9cに示すような2つのエアロゾル形成被覆22、23で被覆された薄片1の直径66は、0.4mm〜最大6mmの範囲であってもよく、0.9mm〜4mmが好ましい。2つのエアロゾル形成被覆で被覆された薄片1の厚さは、0.22mm〜最大6mmの範囲であってもよく、0.45mm〜4mmが好ましい。
【0134】
図10a〜
図10gは、エアロゾル発生物品または消耗品9の製造処理を示し、ペレット3は、そのケーシング8内に形成される。その中にくぼみ44をもつ型40は、内側下部ピストン42および外側下部ピストン41によって下端で閉じられる。内側ピストン42および外側ピストン41は、相互に対して、且つくぼみ44内で移動可能である。
図10aにおいて、外側ピストン41は、その収縮位置にあり、一方で内側ピストン42は、ペレット形成位置にある。内側ピストン2とくぼみ壁との間に、周囲に延びる受入れ空間45がケーシング8を受けるために形成される。管状のケーシング8は、くぼみ44内に、且つ受入れ空間45内に型40の開放上部側から挿入される。外側ピストン41は、それによりケーシング8のための端止めを形成する。ケーシングを型40内に位置決めした後、
図10bに示すように、計量した量の誘導加熱可能な粒子1がくぼみ44のケーシング8内に充填される。
図10cにおいて、上部ピストン43は、所望の粒子1の密集およびペレット3のサイズが達成されるまで型40の開放上端からケーシング8内に移動する。次に、上部ピストン43および内側下部ピストン42が引き込まれる。上部ピストン43が、全体的にケーシング8およびくぼみ44から取り外される間、内側下部ピストン42は、外側下部ピストン41の収縮位置に引き込まれる。つぎに、
図10eおよび
図10fに見られ得るように、同一のレベルにある両方の下部ピストン41、42が、くぼみ44の中から外へ上向きにケーシング8を介して消耗品9を上向きに押すように移動する。
図10fにおいて、下部ピストン41、42は、それらの上向きの移動を終えて、それらの最も拡張した位置にある。消耗品9は、くぼみ44から排出され、例えば、端部キャップでシールするために取り出され得る。消耗品9は、エアロゾル発生装置のくぼみ内に直接的に挿入され得る。
【0135】
図11および
図12に示す誘導加熱可能なエアロゾル発生装置は、メインハウジング70およびマウスピース71を含む。メインハウジング70、好ましくは管状のハウジングは、複数の誘導加熱可能な粒子1で作られたペレット3(例えば、
図10a〜
図10gに示す方法に従って製造されたペレット)を含む消耗品9を受けるためのくぼみ701を含む。メインハウジング70はまた、本明細書においてくぼみ701内に配置されたペレット3の粒子1のサセプタコアを誘導加熱するための誘導コイル703の形状のインダクタを備える。誘導コイル703が配置され、それは長手方向でくぼみ701を囲み、くぼみ701内に配置された誘導性の材料を加熱することができる。
【0136】
メインハウジング70はまた、電池および電力管理システム(図示せず)を備える。
【0137】
マウスピース71は、装置の近位または最も下流にある要素を形成する。
【0138】
くぼみ701の下部ならびにマウスピース71の下部または遠位端は、例えば、多孔性材料またはグリッドまたはメッシュなどの多孔性要素700、710によって閉じられる。多孔性要素700、710(
図12に示すようなマウスピースが取り付けられた状態における)は、消耗品9をくぼみ701内に位置決めして保持するように、また気流が多孔性要素700、710を通って、くぼみ701を通って、マウスピース71内に入り、マウスピース71を通り抜けることを可能にするように適合される。
【0139】
メインハウジング70には空気入口チャネル702が提供され、それは空気90が周囲からハウジング70に入って、くぼみ701内を通ることを可能にする。ここにおいて、空気90は、ペレット3の粒子1を加熱することによってくぼみ内に形成されたエアロゾルを捕らえる。エアロゾル含有空気91は、続いてマウスピースの近位端にあるマウスピース71の出口開口部711を通って装置からさらに下流に離れ、その気流90、91は
図12に示される。
【0140】
使用のために装置を準備する時に、マウスピース71は、メインハウジング70から取り外され、したがってそれはくぼみ701への開放連通を提供し得る。取り外しは、
図11の実施例に示したようなマウスピース71のハウジング70からの完全な分離であってもよい。取り外しはまた、例えば、マウスピースにヒンジを付けるなどの不完全な取り外しであり、マウスピース71は、ヒンジによってハウジング70に接続されたままであってもよい。
【0141】
ペレットまたは消耗品9は、ついで、くぼみ701内に充填され得る。マウスピース71のハウジング70への再配置の後に、装置の使用の用意ができる。
【0142】
図13において、誘導加熱可能な誘導加熱可能なエアロゾル発生装置が示され、ペレット3を含むカプセルの形状における消耗品9が示される。2つの対向する側からカプセルの穿孔可能なケーシングに穴をあけるための穿孔部材712、好ましくは、中空穿孔部材がさらに、装置に提供される。2つの穿孔部材712のうちの一方が、マウスピースの遠位端に配置される。他方の穿孔部材712は、多孔性要素700を通じて装置ハウジングからくぼみ703内に延びる。マウスピース71の再装着に基づいて、穿孔部材712がカプセル内に押されて、経路を生成して空気がカプセルを通過する。
【0143】
図13において、
図11および
図12に示す装置と同じ参照番号が、同じまたは類似の要素に使用されている。