特許第6876039号(P6876039)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6876039エアロゾル発生物品、エアロゾル発生システムおよびエアロゾル発生物品を製造するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876039
(24)【登録日】2021年4月27日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】エアロゾル発生物品、エアロゾル発生システムおよびエアロゾル発生物品を製造するための方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20210517BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20210517BHJP
   A61M 15/06 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   A24F40/40
   A24F40/465
   A61M15/06 A
   A61M15/06 C
【請求項の数】14
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-519847(P2018-519847)
(86)(22)【出願日】2016年10月21日
(65)【公表番号】特表2018-537960(P2018-537960A)
(43)【公表日】2018年12月27日
(86)【国際出願番号】EP2016075310
(87)【国際公開番号】WO2017068094
(87)【国際公開日】20170427
【審査請求日】2019年10月21日
(31)【優先権主張番号】15190936.3
(32)【優先日】2015年10月22日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】バティスタ ルイ ヌーノ
(72)【発明者】
【氏名】ロホ−カルデロン ノエリア
【審査官】 河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特表平08−511175(JP,A)
【文献】 特表2009−509523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00−47/00
A61M 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル形成基体および前記エアロゾル形成基体によって被覆されるサセプタを備えるエアロゾル発生物品であって、前記物品が、形状付与要素をさらに含み、前記形状付与要素が、外部形状を少なくとも部分的に画定し、前記エアロゾル発生物品の外部寸法を少なくとも部分的に画定し、
前記形状付与要素が、円筒形状を含み、前記エアロゾル発生物品の直径を画定する、エアロゾル発生物品。
【請求項2】
前記形状付与要素が、基部要素であり、前記サセプタが、前記基部要素から突出するような様式で前記基部要素に取り付けられる、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記形状付与要素が、前記サセプタを覆って配置される外側保護要素である、請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記外側保護要素が、2つの向かい合った開端部をもつ中空管であり、前記保護要素の前記向かい合った端部のうち一方または両方が、1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールされる、請求項3に記載の物品。
【請求項5】
前記形成付与要素が、基部要素、及び、前記サセプタを覆って配置される外側保護要素で構成され、前記サセプタは、前記基部要素から突出するような様式で前記基部要素に取り付けられる、請求項に記載の物品。
【請求項6】
前記外側保護要素で端と端を接して配置されたフィルター要素をさらに含む、請求項3〜のいずれか1項に記載の物品。
【請求項7】
前記形状付与要素が多孔性である、請求項1〜のいずれか1項に記載の物品。
【請求項8】
前記サセプタが、円筒形状をもつ単一のサセプタである、請求項1〜のいずれか1項に記載の物品。
【請求項9】
前記サセプタが、前記サセプタの長さに沿った異なる直径を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の物品。
【請求項10】
前記サセプタがサセプタコイルである、請求項1〜のいずれか1項に記載の物品。
【請求項11】
前記サセプタの長さに沿った異なるエアロゾル形成基体を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の物品。
【請求項12】
エアロゾル発生システムであって、
−請求項1〜11のいずれか1項に記載のエアロゾル発生物品と、
−前記エアロゾル発生物品の前記サセプタに誘導結合されるためのインダクタを備える負荷ネットワークに接続される電源、とを備える、エアロゾル発生システム。
【請求項13】
エアロゾル発生物品を製造するための方法であって、前記方法が、
−サセプタをエアロゾル形成基体で被覆する工程と、
−エアロゾル形成基体で被覆された前記サセプタを覆って外側保護要素を配置する工程であって、前記保護要素が、外部形状を少なくとも部分的に画定し、前記被覆されたサセプタおよび前記保護要素を備えるエアロゾル発生物品の外部寸法を少なくとも部分的に画定し、前記保護要素が円筒形状を含み、前記エアロゾル発生物品の直径を確定する、配置する工程と、
−前記外側保護要素の一方または両方の開端部を1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールする工程、とを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記方法が、
−前記サセプタが基部要素から突出するように前記サセプタを前記基部要素に取り付ける工程と、
−前記基部要素を保持することによって前記サセプタをエアロゾル形成基体で被覆し、前記サセプタをエアロゾル形成基体のスラリー内に浸す工程、とをさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生物品、およびそのようなエアロゾル発生物品を備えるエアロゾル発生システムに関連する。本発明は、そのようなエアロゾル発生物品を製造するための方法にも関連する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術から周知なエアロゾル発生加熱システムでは、消耗可能なたばこ含有材料は、エアロゾル形成のための発熱体によって加熱される。多くの場合、発熱体とたばこ含有材料との間の接触は満足のいくものではない。したがって、加熱、特に、全量のたばこ材料を通じた熱伝達および熱分布が不十分な場合がある。次に、このことは、未使用のたばこ材料の廃棄を引き起こし得る。
【0003】
したがって、エアロゾル形成基体と発熱体との間の良好な熱接点をもつエアロゾル発生物品をもつことが望ましい。特に、サセプタとエアロゾル形成基体との間の良好な熱接点をもつ誘導加熱可能なエアロゾル発生物品をもつことが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の態様によると、エアロゾル発生物品が提供されている。エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体およびサセプタを備え、サセプタは、エアロゾル形成基体によって被覆される。物品はさらに、形状付与要素を含む。形状付与要素は、外部形状、および好ましくは、エアロゾル発生物品の外部寸法も少なくとも部分的に画定する。
【0005】
エアロゾル形成基体を用いたサセプタの被覆は、基体とサセプタとの間のきわめて密接な且つ直接的な物理接触を提供する。したがって、サセプタから基体への熱伝達が最適化される。密接な接点は、エアロゾル形成基体全体において非常に均一な温度プロフィールにつながりうる。こうして、基体の効率的な使用により、基体の総量が減少されうる。結果として、材料およびコストの浪費が減少されうる。なおさらに、エアロゾル形成基体の過熱を防ぐことができるので、基体の燃焼および形成される燃焼生成物が減少または防止されうる。加熱エネルギーの量が減少されうるので、それは特に装置の長い動作時間の観点から、または電子的加熱装置の電池容量もしくは電池のサイズの観点から有利であり得る。改善された熱伝達および広い接触領域はまた、エアロゾル形成基体の急速なヒートアップをもたらすので、使用の準備のために装置に要求される起動時間を短くし、またエネルギーをより少なくすることができる。
【0006】
サセプタの形状または寸法に応じて、またサセプタを被覆するエアロゾル形成基体の組成および量に応じて、投与計画は、例えば、特定の消費体験を達成するためなど使用者のニーズに従い選択および変動しうる。特定の消費体験は、例えば、被覆されるサセプタの寸法および形状を変化させることにより、加えてまたはその代わりに、例えばエアロゾル形成基体の量または組成を変化させることにより、変化しうる。投与計画は、例えば、所定数の吸煙に相当する分を、例えば1回以上の消費体験について発生するように選択されうる。従って、消費は最適化され、浪費が回避または低減され得る。
【0007】
誘導的に加熱可能なエアロゾル形成物品のこの変動性および融通性により、広範囲かつ排他的な消費体験のカスタム化が許容される。
【0008】
被覆は、非常に一貫性がありかつ再現可能な様式に適用されうるため、被覆されたサセプタを含むエアロゾル発生物品は、非常に均一なエアロゾル送達プロフィール、加えてまたはその代わりに、再現可能なエアロゾル送達プロフィールを持ちうる。したがって、消費体験の時の吸煙の間のエアロゾル形成における一貫性、ならびに消費体験の間の反復性が向上することが考えられる。加えて、またエアロゾル発生物品の異なる個々の部分のみを加熱する時(セグメント化された加熱)、すなわち、被覆されたサセプタのセグメントのみを加熱する時、均質または一貫したエアロゾル発生が提供されうる。
【0009】
本発明によるエアロゾル発生物品と共に使用するためのエアロゾル発生装置は、誘導加熱をするよう適合されうる。例えば、装置には、インダクタを含む電子装置および負荷ネットワークが提供されうる。したがって、例えば、加熱ブレードを備える従来のように加熱される装置よりも必要な電力が少なくてすみ、かつ、無接触式加熱の全ての利点(例えば、加熱ブレードが壊れることがなく、発熱体の残留物がなく、発熱体およびエアロゾル形成物質から電子装置が分離されており、また装置の掃除が容易である)が与えられ得る、そのような装置が製造され得る。特に、本発明によるエアロゾル発生物品と組み合わせて使用する装置の性能は、新しいそれぞれのエアロゾル発生物品と共に提供される「新鮮な」発熱体により向上されうる。消費体験の質および一貫性に考えられる好ましくない影響を与える残留物が、発熱体に蓄積されなくなり得る。
【0010】
エアロゾル発生物品に形状付与要素を提供することによって、エアロゾル発生物品に外部形状を提供することができ、またはエアロゾル発生物品の後の最終的な形状のためのベースを少なくとも与えることができる。形状付与要素を用いて、エアロゾル発生物品は、形状を提供されて、例えば、棒の形状における消耗品の標準的な円柱状または楕円形状の設計をもつ標準的な加熱装置に対処しうる。特に、形状付与要素は、エアロゾル発生物品に従来の技術の消耗品の全体的な比率を提供しうる。これらの全体的な比率は、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタの形状に本質的に無関係に形状付与要素によって提供されうる。このことは、エアロゾル形成の過程をエアロゾル発生物品の設計または構造上の態様から分けることを許容する。したがって、エアロゾル形成またはエアロゾル送達プロフィールは、エアロゾル発生物品の外部形状と独立してまたは実質的に独立して最適化されうる。
【0011】
形状付与要素は、外部形状を少なくとも部分的に画定し、好ましくは、エアロゾル発生物品の外部寸法も少なくとも部分的に画定する。
【0012】
形状付与要素は、エアロゾル発生物品の部分を通じて延びてもよく、またはエアロゾル発生物品の全体的な延長、好ましくは長さを通じて延びてもよい。形状付与要素は、エアロゾル発生物品の最終的な形状を画定し、またはエアロゾル発生物品の最終的な形状の部分を画定しうる。形状付与要素は、エアロゾル発生物品の長手方向のまたは横方向の延長を画定しうる。形状付与要素は、エアロゾル発生物品の直径、長さまたは直径と長さの両方を画定することが好ましい。
【0013】
エアロゾル発生物品の外部形状またはエアロゾル発生物品の外部形状の部分を画定することによって、物品は、形状および寸法をもち、それは既存のエアロゾル加熱装置内のくぼみに対処しうる。特に、物品は、エアロゾル形成のために加熱されるたばこプラグを含む棒状のたばこのために提供される管状のくぼみに対処しうる。形状付与要素は、円筒形状を含むことが好ましい。形状付与要素は、サセプタの一方の端に配置されうる。形状付与要素は、サセプタの少なくとも一部分を覆うように配置されてもよく、または全体的なサセプタまたはサセプタの大部分を覆うように、例えば、その全長に沿ってサセプタを覆うように配置されてもよい。形状付与要素の設計に応じて、形状付与要素は、以下でより詳細に説明されるようにサセプタまたはエアロゾル形成基体で被覆されたサセプタを覆う。
【0014】
形状付与要素は、本発明によるエアロゾル発生物品がエアロゾル発生加熱装置の円柱状のくぼみ内に挿入される円柱状のまたはロッド状の要素に対応するように設計されることが好ましい。
【0015】
形状付与要素を用いて、外部形状は、被覆されたサセプタの形態または形状に無関係に平坦さおよび単一さを保ちうる。
【0016】
エアロゾル発生物品の形状付与要素の設計および配置に応じて、形状付与要素はまた、エアロゾル発生物品の取扱いを容易にしうる。
【0017】
例えば、形状付与要素は基部要素であってもよい。サセプタは、サセプタが基部要素から突出するような様式において、基部要素に付着し、例えば、取り付けられうる。基部要素は、(被覆されていない)サセプタの部分を覆っていてもよい。基部要素は、エアロゾル発生物品の横方向の延長、好ましくは、直径を画定することが好ましい。
【0018】
基部要素は、サセプタを被覆する前、被覆している間および被覆した後の物品の製造時の取扱いを許容しうる。例えば、基部要素により未完成の物品を保持することによって、サセプタまたはサセプタを被覆するエアロゾル形成基体とのいくつかの直接的な接触が回避されうる。このことにより、被覆との物理的な接触によるいくつかの損傷が、物品の最終的な組み立ての時にも回避されうる。そのような最終的な組み立ては、例えば、以下に記載されるような外側保護要素の形状における形状付与要素の適用を含みうる。
【0019】
基部要素を提供することはまた、エアロゾル発生物品の大量生産を許容し、または容易にする。例えば、移動システムが提供されてもよく、それはバッチ式または連続的なエアロゾル発生物品の製造を取り扱うことができる。例えば、基部要素がそれぞれ提供される複数の被覆されたサセプタは、それらの基部要素によってトレイに挿入されて保持されうる。サセプタは、次に例えば、エアロゾル形成基体のスラリー内の下部に置かれ、またはサセプタを被覆するためのスプレー式のまたは異なる被覆方法に適用されうる。サセプタは、被覆の後、またはエアロゾル形成基体被覆の接触を必要としないさらなる製造工程の間も基部要素によって保持されうる。
【0020】
形状付与要素はまた、例えば、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタを少なくとも部分的に覆うことが好ましいサセプタを通じて取り付けられる、サセプタを通じて配置された外側保護要素であってもよい。外側保護要素は、サセプタを部分的にまたは全体的に閉じ込めうる。
【0021】
外側保護要素は、エアロゾル形成物品の長手方向のおよび横方向の延長を画定しうる。特に、そのような外側保護要素は、好ましくは、エアロゾル形成基体との直接接触を許容しないエアロゾル発生物品の取扱いを容易にしうる。
【0022】
外側保護要素は、任意の適切な寸法をもっていてもよい。外側保護要素は、例えば、8mm〜40mmの範囲、好ましくは8mm〜30mmの範囲の長さをもちうる。外側保護要素は、例えば、3mm〜13mmの範囲、好ましくは6mm〜11mmの範囲の外径をもちうる。外側保護要素は、例えば、4mm〜12mmの範囲、好ましくは7mm〜10mmの範囲の内径をもちうる。
【0023】
外側保護要素は、2つの向かい合った開端部をもつ中空管であってもよい。保護要素の向かい合った端のうち一方または両方は、被覆されたサセプタが中空管内に挿入された後に、または中空管がサセプタを覆って、もしくはエアロゾル形成基体で被覆されたサセプタの部分を少なくとも覆って取り付けられた後に1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールされてもよい。開端部は、エアロゾル発生物品を保管するためにシールされることが好ましい。シーリングは、例えば、中空管の一方の端をシールする基部要素を提供することによって実現されうる。次に、それに向かい合った端のみが壊れやすいまたは取り外し可能なバリアでシールされる。保護要素の両方の向かい合った端は、1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールされることが好ましい。このことはまた、例えば、多孔性基部要素がエアロゾル発生物品内に存在する場合好適でありうる。
【0024】
1つ以上の壊れやすいバリアは適切な任意の材料で形成されうる。例えば、1つ以上の壊れやすいバリアは金属の箔またはフィルムで形成されうる。
【0025】
壊れやすいバリアは、制限された量の強磁性材料もしくは常磁性材料を含まない材料またはその材料で形成されることが好ましい。詳細には、壊れやすいバリアは、20%未満、特に10%未満または5%未満または2%未満の強磁性材料または常磁性材料を含んでもよい。このことによって、壊れやすいバリアが穿孔されまたは穿刺されているがエアロゾル発生物品の使用前に取り外されていない事例において、熱がバリア内に生成されることを防ぎうる。
【0026】
エアロゾル発生物品と共に用いられるエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品をシールする1つ以上の壊れやすいバリアを破壊するよう構成された穿孔部材を含みうる。別の方法としてまたはさらに、物品のうち一方または両方は、1つ以上の取り外し可能なバリアによってシールされうる。例えば、端部のうち一方または両方は、1つ以上の剥ぎ取り式シールによってシールされ得る。
【0027】
形状付与要素は、多孔性または非多孔性であってもよい。形状付与要素は、特に、形状付与要素が外側保護要素である場合に多孔性であることが好ましい。形状付与要素は多孔性材料で作られることが好ましい。多孔性形状付与要素は、気流が形状付与要素を通過するのを可能にする。多孔性形状付与要素はまた、エアロゾル形成基体を加熱することによって生成されたエアロゾルが形状付与要素を通過する、特に、外側保護要素を通過するのを可能にする。
【0028】
形状付与要素のための材料は、例えば、硬化紙またはポリマー材料などであるがそれらに限定されないセルロース系材料であってもよい。材料は、加えて、または別の方法として、極小の穿孔が提供され、それにより気流が材料内の穿孔を通過する。
【0029】
形状付与要素のための材料は、エアロゾル形成基体の材料に対する化学的な耐性でありうる。追加的に、または別の方法として、エアロゾル形成基体は、外側保護層を備えうる。そのような外側保護層は、環境との化学的な相互作用、特に、形状付与要素との化学反応を防ぎ、またはさらに以下で詳細に記載されるような湿気保護を提供しうる。
【0030】
エアロゾル発生物品は、例えば、2つまたは3つのいくつかの形状付与要素を含みうる。特に、エアロゾル発生物品は、異なる様式において追加的な目的または同様の目的を提供するいくつかの形状付与要素を含みうる。例えば、エアロゾル発生物品は、基部要素である第一の形状付与要素および外側保護要素である第二の形状付与要素を含みうる。
【0031】
本発明によるエアロゾル発生物品で用いられるサセプタは本質的に、エアロゾル形成基体で被覆されるのに適し、また所望のエアロゾル化プロフィールを提供するのに適した任意の形状をもちうる。サセプタは、エアロゾル形成基体で被覆される前に前もって形成されることが好ましい。
【0032】
サセプタは、単一のサセプタであることが好ましい。
【0033】
サセプタは、サセプタの長さに沿って異なる直径を含んでもよい。したがって、エアロゾル形成基体で被覆された時、エアロゾル形成に関連するエアロゾル発生物品の部分(以下では、活性部分と言及する)はまた、物品のその部分の長さに沿って異なる直径を含む。例えば、サセプタは、ロッドに沿った突出部(例えば、サセプタの長さに対して垂直に配置された円板状の突出部)を提供するロッド状のサセプタであってもよい。
【0034】
異なる直径は、サセプタの長さに沿って等距離でまたは変化する距離で配置されてもよい。突出部は、同様のまたは異なる寸法をもっていてもよく、詳細には、突出部は、同様のまたは異なる厚さをもっていてもよく、同様のまたは異なる横方向(サセプタの長さに対する横方向)の延長をもっていてもよい。1つの突出部は、サセプタの長手方向軸の周りのいくつかの横方向における同様の延長をもつことが好ましい。
【0035】
サセプタは、例えば、サセプタコイルであってもよい。サセプタコイルをエアロゾル形成基体で被覆した後、エアロゾル形成に関連するエアロゾル発生物品の部分、すなわち、活性部分はまた、コイルの形状をもつ。
【0036】
活性部分は、全体的なサセプタ表面に対応しうる。しかし、活性部分は、サセプタの表面の部分に対応してもよい。活性部分は、サセプタ表面または全体的なサセプタ表面の大部分に対応することが好ましい。表面の大部分は、サセプタ表面の少なくとも55%、好ましくは、サセプタ表面の少なくとも70%、より好ましくは、少なくとも80%に対応する。
【0037】
例えば、サセプタの部分は基部要素に挿入されてもよい。サセプタのその部分は、エアロゾル形成基体で被覆されていないことが好ましい。
【0038】
サセプタは円筒形状をもつことが好ましい。
【0039】
「円筒形」という用語は、本明細書では「実質的に円筒形」も含めて使用される。「円柱状」は、円柱の形状または環状の先細りにされた円柱あるいは実質的に環状の横断面、または円柱の形状または楕円の先細りにされた円柱あるいは実質的に楕円横断面を有して形成されるものを含むことが理解されるはずである。「円柱状」という用語はまた、本明細書ではサセプタ形状であって、そのサセプタ形状のエンベロープは、円柱状のまたは実質的な円筒形状をもつサセプタ形状を含むことが理解されるはずである。例えば、サセプタは、長手方向の回転軸および長軸方向軸に沿って変化する断面をもっていてもよい。これらの異なる形状のサセプタの様々な組み合わせおよび配置が可能である一方、好ましい実施形態では、サセプタは形状をもち、そのサセプタ形状のエンベロープは、円形断面を持つ円柱の形状をもつ。形状付与要素の好ましい実施形態において、形状付与要素は、円形断面をもつ円柱の形状を有する。
【0040】
エアロゾル発生物品は、サセプタの長さに沿って異なるエアロゾル形成基体を含みうる。すなわち、サセプタは、サセプタの長さに沿って異なるエアロゾル形成基体で被覆されうる。
【0041】
異なるエアロゾル形成基体は、例えば、多くのエアロゾル形成基体被覆(例えば、1つまたは2つの被覆)、基体の厚さ、エアロゾル形成基体の空隙率もしくは組成または2つ以上のエアロゾル形成基体被覆の空隙率もしくは組成のうちのいずれか1つまたはそれらの組み合わせで異なっていてもよく、またはエアロゾル送達プロフィールで異なっていてもよい。サセプタの長さに沿って異なるエアロゾル形成基体をもつことによって、エアロゾル形成およびエアロゾル組成は、所望の消費体験に従って選択され、また制御されうる。区分化された加熱がエアロゾル発生装置において利用できる場合、本発明によるエアロゾル発生物品の個々のサセプタセグメントが加熱されて、例えば、連続的にある一定の消費体験を達成し、または追加的に、または別の方法として、1回、2回またはそれを越える吸煙に従い一貫したエアロゾル形成を達成しうる。
【0042】
異なる被覆の特質は、異なる材料組成または異なる量の同様のもしくは異なる材料をもつ被覆材料を提供することによって達成されうる。異なる被覆の特質はまた、異なる被覆技法によって達成され得る。異なる被覆技法は、被覆の異なる被覆表面または基体密度を達成するように選択されることが好ましい。
【0043】
エアロゾル形成基体はたばこ含有エアロゾル形成基体であってもよい。エアロゾル形成基体は、スラリーの形状で提供されてもよい。基体をサセプタ上に適用するための被覆方法に応じて、スラリーの含水量が変化しうる。
【0044】
たばこ含有スラリーおよびたばこ含有スラリーから作られるエアロゾル形成基体は、たばこ粒子、繊維粒子、エアロゾル形成体、結合剤、および例えばさらに風味を含む。被覆は、たばこ含有スラリーから形成される再構成たばこの一形態であることが好ましい。
【0045】
たばこ粒子は、所望の被覆厚さに応じて、30μm〜250μm程度、好ましくは30μm〜80μm程度、または100μm〜250μm程度の粒子を持つたばこダストの形態のものであってもよい。
【0046】
繊維粒子にはたばこの幹材料、茎、または他のたばこ植物材料、および低リグニン含量を有する木質繊維などの他のセルロース系繊維が含まれ得る。繊維粒子は、低含有率、例えば、約2%と15%の間の含有率に対して十分な引張強度を被覆にもたらすという要求に基づいて選択され得る。あるいは、植物繊維などの繊維を上記の繊維粒子と共に使用してもよいし、または別法で使用してもよいが、これには大麻および竹が含まれる。
【0047】
被覆を形成するスラリーに含まれるエアロゾル形成体は、1つ以上の特性に基づき選択されうる。機能的には、エアロゾル形成体は、そのエアロゾル形成体の特定の気化温度を超えて加熱されたとき、そのエアロゾル形成体を気化させ、且つ、ニコチンまたは風味剤または両方をエアロゾルの状態で運ぶメカニズムを提供する。異なるエアロゾル形成体は通常、異なる温度で気化する。エアロゾル形成体は、例えば室温またはその付近で安定性を保つが、高めの温度、例えば40℃〜450℃などで気化できるその能力に基づき選択されうる。エアロゾル形成体はまた、基質がたばこ粒子を含むたばこ由来の製品で構成されている時にエアロゾル形成基体内に望ましいレベルの水分を維持するのに役立つ、湿潤タイプの属性を持ちうる。特に、一部のエアロゾル形成体は、湿潤剤として機能する吸水性材料、すなわち、基体が湿潤剤を含んだ状態に保つのに役立つ材料である。
【0048】
1つ以上のエアロゾル形成体を組み合わせてそれらの組み合わせたエアロゾル形成体の1つ以上の特性を利用してもよい。例えば、活性成分を運ぶトリアセチンの能力とグリセリンの保湿性を利用するためにトリアセチンをグリセリンおよび水と組み合わせてもよい。
【0049】
エアロゾル形成体はポリオール、グリコールエーテル、ポリオールエステル、エステル、および脂肪酸から選択されてよく、且つ、次の化合物、すなわちグリセリン、エリスリトール、1,3−ブチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、クエン酸トリエチル、プロピレンカーボネート、ラウリン酸エチル、トリアセチン、メソ−エリスリトール、ジアセチン混合物、ジエチルスベリン酸塩、クエン酸トリエチル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、バニリン酸エチル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリル酸、ミリスチル酸、およびプロピレングリコールのうちの1つ以上を含んでよい。
【0050】
たばこ含有エアロゾル形成基体のためのスラリーを製造する標準的なプロセスには、たばこを準備する工程が含まれる。このために、たばこは細かく切られる。細かく切られたたばこは次に、その他の種類のたばこと混合され粉砕される。通常、その他の種類のたばこは、バージニア種またはバーレー種などその他のタイプのたばこであり、または例えば違う方法で処理したたばこでもよい。混合および粉砕の工程は切り替えうる。繊維は別個に準備され、溶液の形態のスラリー用に使用されるなどが好ましい。繊維は主に、被覆に安定性を提供するためにスラリー内に存在するので、繊維の量は減少されてもよく、あるいは繊維は、エアロゾル形成基体被覆がサセプタによって安定化されるのでむしろ省かれてもよい。
【0051】
存在する場合、繊維溶液および準備したたばこが次に混合される。スラリーは次に、被覆装置に移動される。同一のまたは異なるスラリーを用いた単一のまたは複数の被覆の後、今度はエアロゾル形成基体が、好ましくは熱乾燥され、乾燥後に冷却される。
【0052】
たばこ含有スラリーは均質化たばこ材料を含み、エアロゾル形成体としてグリセリンを含むことが好ましい。エアロゾル形成基体の被覆は、上述の通りたばこ含有スラリーで作製されることが好ましい。
【0053】
有利には、サセプタを被覆するエアロゾル形成基体は、多孔性であり、それによって揮発した物質が基体を出ることを可能にする。サセプタ材料の被覆を形成するエアロゾル形成基体により、例えば、加熱ブレードによって加熱されるエアロゾル形成基体と比較して、わずかな量の基体のみがサセプタによって加熱されるであろう。ひいては、空隙率をもたないまたはわずかな空隙率のみをもつ被覆がまた用いられてもよい。例えば、わずかな厚さをもつ被覆が選択され、それは大きな厚さをもつ被覆より小さい空隙率をもっていてもよい。
【0054】
エアロゾル形成基体の厚さは、0.1mm〜4mm、好ましくは0.2mm〜2mmである。
【0055】
サセプタの被覆は、単一の被覆または複数の被覆であってもよい。
【0056】
複数の被覆は、例えば、組成および密度において同様であってもよい。複数の被覆の個々の被覆は、組成、空隙率、被覆厚さ、または被覆表面の形状のうちの少なくとも1つで異なっていることが好ましい。
【0057】
2つ以上であるが異なるエアロゾル形成基体を選択することによって、エアロゾル化が、所与の誘導加熱装置に関して変化し、制御されうる。例えば、ニコチンまたは風味剤などの異なる物質の送達がまた、所与の誘導加熱装置に関して変化し、制御されうる。特に、カスタム化された性能をもつエアロゾル発生システムが提供されうる。
【0058】
エアロゾル形成基体は、少なくとも1つの保護層をさらに備えうる。保護層は、例えば、エアロゾル発生物品の有効期限を保証または向上させうる。加えてまたはその代わりに、保護層は、エアロゾル発生物品の使用および蒸発の挙動を最適化しうる。
【0059】
保護層は、環境の影響に対してエアロゾル形成基体を保護する外側保護層としうる。外側保護層は、水分保護層であることが好ましい。外側保護層は、エアロゾル形成基体被覆の最も外側の材料であることが好ましい。
【0060】
保護層はまた、例えば、2つの被覆の間に配置された内側保護層であってもよい。2つの被覆の間の接触が製品の消費に基づいてのみ許容される場合、内側保護層は好適でありうる。
【0061】
保護層はまた、例えば、着色を外側保護層に加えることによるなどのマーキングの目的のために用いられてもよい。
【0062】
サセプタは本質的に、任意の種類の湿式被覆または乾式被覆によって1つまたはいくつかの被覆で被覆され得る。湿式または乾式被覆は、例えば、粉末またはスラリー被覆(例えば、静電粉末被覆および吹き付け塗装を含む)であってもよい。ディップ被覆または連続的なディップ被覆は、サセプタをエアロゾル形成基体で被覆するために用いられることが好ましい。ディップ被覆において、サセプタは、1つまたはいくつかのエアロゾル形成スラリー内に一回または数回浸される。連続的なディップ被覆において、サセプタ材料の連続的なプロフィールは、例えば、ボビンからほどかれ、エアロゾル形成基体スラリーを含む1つまたはいくつかの槽を通じて連続的に導かれうる。被覆されたサセプタ材料の連続的なプロフィールは次に、エアロゾル発生物品で用いられるようにある長さの部分に切り分けられうる。
【0063】
本発明によるエアロゾル発生物品で用いられるサセプタは、上記の被覆方法のうちの任意の1つによる1つまたは2つの被覆で被覆されることが好ましい。
【0064】
これらの被覆方法は、被覆された物体の多量の製造を可能にする標準的な信頼性のある工業処理である。これらの被覆処理はまた、製造における高い製品の一貫性およびエアロゾル発生物品の性能の反復性を容易にする。
【0065】
一般的に、サセプタは、電磁エネルギーを吸収し、それを熱に変換することができる材料である。交流電磁場内に位置するとき、典型的にサセプタ内で渦電流が誘導され、且つ、ヒステリシス損失が生じ、これはサセプタの加熱の原因となる。1つまたはいくつかのインダクタ、例えば、誘導加熱装置の誘導コイルによって発生した電磁場を変化させることで、サセプタを加熱する。次に、加熱サセプタは、エアロゾルが形成されるように、エアロゾル形成基体の周囲の被覆に、主に熱伝達によって熱を伝達する。そのような熱伝導は、サセプタがたばこ材料およびエアロゾル形成基体被覆のエアロゾル形成体との密接な熱接触状態、好ましくは、密接な物理的接触状態におかれる場合、最良である。被覆処理によって、サセプタとエアロゾル形成基体被覆との間の密接な境界面が形成される。
【0066】
サセプタは、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるのに十分な温度に誘導加熱され得るあらゆる材料から形成され得る。好ましいサセプタは金属または炭素を含む。好ましいサセプタは、例えばフェライト鉄、強磁性鋼またはステンレス鋼などの強磁性合金、強磁性粒子、およびフェライトなどの強磁性材料を含んでよく、またはその強磁性材料からなってよい。適切なサセプタはアルミニウムであってよく、またはアルミニウムを含んでよい。好ましいサセプタは250℃を超える温度に加熱され得る。好ましいサセプタは、金属サセプタ(例えば、ステンレス鋼)である。しかし、サセプタ材料はまた、黒鉛、モリブデン、シリコン炭化物、アルミニウム、ニオブ、インコネル合金(オーステナイトニッケル・クロム系超合金)、金属蒸着フィルム、セラミック(例えば、ジルコニウムなど)、遷移金属(例えば、Fe、Co、Niなど)、または半金属構成要素(例えば、B、C、Si、P、Alなど)を含み、またはそれらで作られうる。
【0067】
サセプタはまた、多材料サセプタであってよく、且つ、第1サセプタ材料と第2サセプタ材料を含んでよい。その第1サセプタ材料はその第2サセプタ材料と物理的に密着した状態で積層される。第2サセプタ材料のキュリー温度はエアロゾル形成基体の発火点よりも下であることが好ましい。その第1サセプタ材料は、主に、揺動電磁場にサセプタが配置されるときにそのサセプタを加熱するために使用されることが好ましい。あらゆる適切な材料を使用してよい。例えば、第1サセプタ材料はアルミニウムであってよく、またはステンレス鋼などの鉄材料であってよい。その第2サセプタ材料は、主に、特定の温度であって、その第2サセプタ材料のキュリー温度であるその温度にサセプタが達した時を示すために使用されることが好ましい。その第2サセプタ材料のキュリー温度を使用して操作中にサセプタ全体の温度を調節することができる。第2サセプタ材料の適切な材料にはニッケルおよびある特定のニッケル合金が含まれ得る。
【0068】
少なくとも第一および第二のサセプタ材料を持つサセプタを提供することにより、エアロゾル形成基体の加熱および加熱の温度制御が分離され得る。第2サセプタ材料は所望の最大加熱温度と実質的に同じである第2キュリー温度を有する磁性材料であることが好ましい。すなわち、その第2キュリー温度は、エアロゾル形成基体からエアロゾルを発生させるためにサセプタが加熱されるべき温度とほぼ同じであることが好ましい。
【0069】
サセプタの長手方向の延長または長さは、例えば、5mm〜30mm、好ましくは5mm〜15mmとしうる。ここにおいて、サセプタの部分のみが、上述の通りエアロゾル形成基体で被覆されうる。
【0070】
サセプタの横方向の延長は、例えば、0.5mm〜11mm、好ましくは1mm〜6mmとしうる。
【0071】
エアロゾル発生物品はさらに、フィルター要素を備えうる。フィルターは、エアロゾル発生加熱装置用の棒状の消耗品から周知であるようなフィルターであってもよい。フィルターは、例えば、ポリ乳酸(PLA)を含み、またはそれで作られてもよく、例えば、捲縮したPLAシートを含んでもよい。有利なことに、フィルター要素はエアロゾル形成基体の隣に配置される。フィルター要素は、エアロゾル形成基体を囲む外側保護要素で端と端を接して配置されることが好ましい。外側保護要素およびフィルター要素は、好ましくは、同様のまたは実質的に同様の外径をもつロッド状であることが好ましい。このことによって、誘導加熱可能なエアロゾル形成基体およびフィルター要素を含むこのロッド状のエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置において棒状で用いられうるように形成されうる。
【0072】
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生システムが提供されている。エアロゾル発生システムは、本明細書で説明したような本発明によるエアロゾル発生物品を備える。システムは、負荷ネットワークに接続された電源をさらに備える。負荷ネットワークは、エアロゾル発生物品のサセプタに誘導結合するためのインダクタを備える。
【0073】
インダクタは、例えば、1つ以上の誘導コイルとして具体化されてもよい。1つの誘導コイルのみが提供される場合、単一の誘導コイルは、それぞれエアロゾル形成基体で被覆された全体的なサセプタまたはサセプタの部分と誘導結合する。いくつかの誘導コイルが提供される場合、各誘導コイルは、サセプタの一部分を加熱しうる。
【0074】
システムは、装置ハウジングに配置された装置くぼみを含む装置ハウジングを備えるエアロゾル発生装置をさらに備えうる。装置くぼみは次に、エアロゾル発生物品を含み、一方でインダクタは、装置内に提供され、したがって、インダクタが、物品がくぼみに位置する時にエアロゾル発生物品のサセプタと誘導結合する。
【0075】
エアロゾル発生装置は、穿孔部材を備えうる。エアロゾル発生物品の実施形態に応じて、穿孔部材は、1つ以上の壊れやすいバリアを穿孔するために、または例えば、さらに形状付与要素に気流を提供してエアロゾル形成基体に沿ってそれが通るようにするために提供されてもよい。
【0076】
本発明によるシステムの利点およびさらなる態様は、本発明によるエアロゾル発生物品に関連して説明されており、繰り返さない。
【0077】
本発明の態様によると、エアロゾル発生物品を製造するための方法が提供される。方法は、サセプタをエアロゾル形成基体で被覆する工程、外側保護要素をエアロゾル形成基体で被覆されたサセプタを通じて配置する工程、および外側保護要素の一方または両方の開端部を1つ以上の壊れやすいまたは取り外し可能なバリアによってシールする工程を含む。それにより、保護要素は、外部形状を少なくとも部分的に画定し、被覆されたサセプタおよび保護要素を含むエアロゾル発生物品の外部寸法を少なくとも部分的に画定しうる。
【0078】
方法は、サセプタが基部要素から突出するようにサセプタを基部要素に取り付ける工程、基部要素を保持することによってサセプタをエアロゾル形成基体で被覆する工程、およびサセプタをエアロゾル形成基体のスラリー内に浸すさらなる工程を含みうる。
【0079】
本発明による方法の利点およびさらなる態様はまた、本発明によるエアロゾル発生物品に関連して説明されており、繰り返さない。
本発明を実施形態に関してさらに説明し、それらの実施形態を下記の図面によって例示する。
【図面の簡単な説明】
【0080】
図1図1a〜図1cは、基部要素をもつエアロゾル発生物品の第一の実施形態を示す。
図2図2は、基部要素をもつエアロゾル発生物品のサセプタコアの変形例の上面図を示す。
図3図3は、基部要素をもつエアロゾル発生物品のサセプタコアの変形例の上面図を示す。
図4図4aおよび図4bは、基部要素をもつエアロゾル発生物品の第二の実施形態を示す。
図5図5は、形状付与要素がないエアロゾル発生物品のなおもさらなる実施形態を示す。
図6図6は、図5のエアロゾル発生物品の異なる断面を示す。
図7図7は、図5のエアロゾル発生物品の異なる被覆を示す。
図8図8は、図5のエアロゾル発生物品の異なる被覆を示す。
図9図9は、図5のエアロゾル発生物品の異なる被覆を示す。
図10図10は、基部要素および外側保護要素をもつエアロゾル発生物品の第一の実施形態の分解組み立て図である。
図11図11は、基部要素および外側保護要素をもつエアロゾル発生物品の第二の実施形態の分解組み立て図である。
図12図12は、基部要素および外側保護要素をもつエアロゾル発生物品の第三の実施形態の分解組み立て図である。
図13図13は、外側保護要素をもつエアロゾル発生物品の実施形態の分解組み立て図である。
図14図14は、誘導加熱装置の異なる組み立て段階を示す。
図15図15は、基部要素をもつエアロゾル発生物品のさらなる実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0081】
図1aは、基部要素20の中心に挿入され、かつそこから延びる円柱状のピン型サセプタ50を示す。基部要素20はまた、円筒形状をもち、基部要素20の直径200に対応する直径をもつ円柱状として最終的なエアロゾル発生物品10の外側の側面形状を画定する。
【0082】
基部要素20はまた、物品の製造時に操作要素として役立ち、すなわち、一方でサセプタ50がエアロゾル形成基体60で被覆されて、最終的な物品10を形成しうる。基部要素20に挿入されたサセプタ部分は、図1bから分かりうるようにエアロゾル形成基体で被覆されない。図1cでは、図1aの被覆されていない物品を上方から示す。
【0083】
図1a〜図1cのエアロゾル発生物品に関する例示的な寸法は以下の通りである。
【0084】
サセプタピン50の直径500:0.5mm〜3.5mm、好ましくは1mm〜1.5mm、サセプタピン50の長さ501:7mm〜27mm、好ましくは7mm〜15mm、ここにおいて、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタピンの長さ(活性部分の長さ)502は、8mm〜20mm、好ましくは8mm〜15mmである。
【0085】
基部要素20の直径200:4mm〜12mm、好ましくは7mm〜10mm、基部要素の高さ201:5mm〜12mm、好ましくは5mm〜9mm。
【0086】
被覆されたサセプタピンの直径600:3mm〜7mm、好ましくは3mm〜5mm。
【0087】
図2および図3は、管状の基部要素20上に配置され、または管状の基部要素20内に挿入されたサセプタ形状の実施形態のさらなる上面図を示す。図2は、基部要素に関して同軸に配置された中空管51の形状におけるサセプタである。中空のサセプタ管51の外径510は、3mm〜8mm、好ましくは、5mm〜7mmであってもよく、ここにおいて、中空管51の壁厚511は、0.075mm〜1mm、好ましくは、0.075mm〜0.7mmであってもよい。
【0088】
図3では、3つのピン型サセプタ52(例えば、図1aに示す1つのサセプタのような)は、基部要素20に取り付けられる。3つのピン型サセプタ52は、対称的であり、基部要素20の中心の周りに規則的に配置される。ピン型サセプタ52の長手方向軸は、基部要素20の中心的な長手方向軸に対して平行に配置される。
【0089】
図4aおよび図4bでは、サセプタ53の長手方向軸に沿っていくつかの断面をもつエアロゾル発生物品11が示される。サセプタ53は、本質的にピン型であり、それは、例えば、図1aに示しかつ記載されたピン型サセプタ50と同様の長さおよび直径寸法をもつ。しかし、サセプタ53は、サセプタの長さに沿って相互に距離をとって配置された3つの円板状の要素530をもつ。円板530ならびにピンは、エアロゾル形成基体61によって覆われ、エアロゾル形成物品11のアンテナのような活性部分を形成する。物品の活性部分は、エアロゾル発生に関与する物品、すなわち、エアロゾル形成基体で覆われたサセプタの部分として理解される。
【0090】
円板530は、相互に、かつ基部要素20から等距離に置かれ、または異なる距離で置かれうる。例えば、円板530は、基部要素20に対向する物品11の端に対して減少した距離533、534、535をもって配置されうる。
【0091】
サセプタ円板530の距離533、534、535は、1.5mm〜4mm、好ましくは1.5mm〜3mmの範囲でありうる。
【0092】
サセプタ円板530の直径503は、3mm〜7mm、好ましくは3mm〜5mmの範囲でありうる。
【0093】
サセプタ円板530の厚さ530、531、532は、相互に等しくても、または異なっていてもよい。サセプタ円板530の厚さは、0.5mm〜3.5mm、好ましくは1mm〜1.5mmの範囲でありうる。
【0094】
エアロゾル形成基体で覆われた時、円板の厚さ603、604、605は、1.5mm〜6mm、好ましくは1.5mm〜3mmの範囲でありうる。個々の円板間の、または下位の円板と基部要素20との間の距離606、607、608は、エアロゾル形成基体被覆の被覆厚さによって減少する。減少した距離606、607、608は、1mm〜3mm、好ましくは1mm〜2mmの範囲にある。
【0095】
基体で被覆された時のサセプタのピン型部分の直径601は、3mm〜7mm、好ましくは3mm〜5mmの範囲である。被覆された円板の直径602は、3.5mm〜8.5mmの範囲、好ましくは4mm〜6mmの範囲である。
【0096】
物品11の活性部分の高さ609または物品11の全体の高さ610は、図4aに示したような被覆されていない物品の高さ105にエアロゾル形成基体被覆61の被覆厚さを加えた値に対応する。
【0097】
図5は、エアロゾル形成基体で被覆されたサセプタコイル150を示す。そのようなコイル150は、特に円柱状のエアロゾル発生物品を形成するのに適している。
【0098】
コイル150の長さ620は、5mm〜30mm、好ましくは5mm〜15mmでありうる。コイルの直径621は、3mm〜11mm、好ましくは5mm〜6mmでありうる。隣接するコイル巻線間の距離622は、1mm〜7mm、好ましくは1mm〜3mmでありうる。
【0099】
サセプタコイル150の長さに沿って異なるエアロゾル形成基体被覆が、サセプタコイル150に提供されうる。例えば、コイル150は、2つのセグメント151、152に(仮想的に)分けられうる。異なる被覆が、コイルの2つのセグメント151、152に提供されうる。例えば、第一のセグメント151および第二のセグメント152は、被覆の厚さ、被覆の空隙率において変化してもよく、異なる数の被覆またはその組合せをもっていてもよい。
【0100】
図6は、例えば、図5の物品を形成するコイル材料を表しうるエアロゾル形成基体で被覆された金属サセプタコアの実施例の拡大断面を示す。最も上方の図面では、金属サセプタコアは、例えば、リッツ線などのいくつかのワイヤ54によって形成される。中間にある図面では、金属サセプタコアは、長方形の断面形状の金属バンド55である。下方の図面では、金属サセプタコアはレンズ形状の金属バンド56である。この実施例では、それぞれのサセプタは、1つの層のエアロゾル形成基体62で被覆される。
【0101】
図7では、矩形サセプタコア55(例えば、強磁性金属バンドなど)は、エアロゾル形成基体の第一の被覆62で覆われる。エアロゾル形成基体の第一の被覆62は、例えば、たばこ含有基体であってもよい。第一の被覆62は、例えば、設計されて風味剤スプラッシュを提供しうる。風味剤スプラッシュは、例えば、メントールまたはチョコレート風味剤を用いて新鮮なまたは鎮静させる作用を提供しうる。
【0102】
図8では、第二のエアロゾル形成基体被覆63が製品に提供される。第二の被覆63は、第一の被覆62よりも低い密度をもつことが好ましく、第一のエアロゾル形成基体62とは異なる組成をもっていてもよい。図9では、外側保護層8が製品に提供される。保護層8は、湿気保護を提供して、製品の保存期間を確実にし、または長くすることが好ましい。
【0103】
図7図9に示す製品の例示的な寸法は、以下の通りでありうる。
【0104】
金属バンド幅504:1.5mm〜5mm、好ましくは1.8mm〜3mm、金属バンド厚さ505:0.25mm〜2mm、好ましくは0.45mm〜1.2mm。
【0105】
第一の被覆62の厚さ617:0.1mm〜1.5mm、好ましくは0.25mm〜1mm、
【0106】
第二の被覆63の厚さ618:0.1mm〜1.5mm、好ましくは0.25mm〜1.1mm、
【0107】
保護層の厚さ619:0.2mm〜0.8mm、好ましくは0.25mm〜0.5mm。
【0108】
図7に示す製品は、0.5mm〜3mm、好ましくは0.7mm〜2.1mmの範囲の高さ614、1.8mm〜4mm、好ましくは2.1mm〜3.8mmの範囲の幅611をもつ。
【0109】
図8に示す製品は、0.75mm〜4mm、好ましくは0.75mm〜3.2mmの範囲の高さ615、2.15mm〜5mm、好ましくは2.2mm〜4.3mmの幅612をもつ。
【0110】
図9に示す製品は、0.78mm〜5mm、好ましくは0.81mm〜4.2mmの範囲の高さ616、2.45mm〜6mm、好ましくは2.31mm〜5mmの範囲の幅613をもつ。
【0111】
図10は、外側保護要素21およびフィルター要素4がさらに提供された図1bの物品10の分解組み立て図を示す。
【0112】
管状の外側保護要素21は、ピン状の被覆されたサセプタならびに基部要素20を覆って配置される。このことは、例えば、前もって形成された保護要素21を物品10を通じて押すことによって、または物品10をロッド状の保護要素を形成する保護材料のシートで包装することによって達成されてもよい。保護要素21および基部要素20は、例えば、接着剤によってまたは形成ばめによって相互に取り付けられる。
【0113】
保護要素21は、セルロース系多孔性材料で作られることが好ましい。
【0114】
ロッド状のフィルター要素4(例えば、ポリ乳酸フィルターなど)は、保護要素21と端と端をつないだ配置で整列され、例えば、ラッピング材料(図示せず)によって、保護要素21に貼り付けられうる。そのように形成されたエアロゾル発生物品12は、従来の紙巻たばこのロッド状の形態および機構をもつが、誘導加熱装置で用いられるように適合される。
【0115】
図11は、物品の活性部分として図5に示したような被覆されたコイル150を用いる別のエアロゾル発生物品の分解組み立て図である。基部要素20、コイル150、管状の外側保護要素21およびフィルター要素4は、すべての要素の長手方向軸に沿って整列される。
【0116】
管状の外側保護要素21は、コイル150および基部要素20を覆って配置される。そのように組み合わせた要素は、ロッド状のフィルター要素4とともに端と端をつないだ配置で整列される。一方の側の基部要素20および反対側のフィルター要素4は、コイル150を保持し、他の点では、そのコイルは保護要素21内で別の要素に固定されない。
【0117】
そのように形成されたエアロゾル発生物品13は、従来の紙巻たばこのロッド状の形態および機構をもつが、誘導加熱装置で用いられるように適合される。
【0118】
図12は、誘導加熱装置において用いられるエアロゾル発生物品14のさらに別の実施形態の分解組み立て図を示す。管状の外側保護要素21が、図4bに示した物品11に提供される。保護要素は、基部要素20を含む物品11の全長を覆って配置される。この実施形態では、基部要素20は、被覆されたサセプタ(物品の活性部分)の環境に対する保護を提供する高密度材料であることが好ましい。したがって、基部要素20を覆って配置された管状の保護要素21の一方の開端部は、基部要素20によって密接にまたは可能な限りシールされる。基部要素に対向する保護要素の他方の開端部は、剥がすことが可能なシール3でシールされ、そのシール3には物品の使用前にシール3を取り外すためのフラップ30が提供される。
【0119】
剥がすことが可能なシール3はまた、使用前に取り外されるべきではない穿孔可能なシールとして設計されうる。穿孔可能なシールは、加熱装置の適切な穿孔手段によって穿孔されることが好ましい。
【0120】
図13は、基部要素がないエアロゾル発生物品15の実施形態の分解組み立て図を示す。図5で示し、かつ説明されたようなコイル150は、管状の外側保護要素21内に挿入される。保護要素21の長さは、コイル150よりも長く、したがって、コイル150が保護要素21内に全体的に挿入されうる。保護要素21の両方の開端部は、剥がすことが可能なシール3でシールされ、各シール3には物品15の使用前にシールを取り外すためのフラップ30が提供される。シール3の取り外しの後、気流は、コイル150に沿って、かつ保護要素21の内部を本質的に妨害されずに通過しうる。
【0121】
図14は、本明細書における種々の実施形態で示され、かつ説明したような管状のエアロゾル発生物品を受けるための誘導加熱可能なエアロゾル発生装置の概略図を示す。
【0122】
装置は、メインハウジング70およびマウスピース71を含む。
【0123】
メインハウジング70は、主として電池および電力管理システム(図示せず)を備える。
【0124】
マウスピース71は、装置の近位要素または最下流要素を形成する。マウスピース71は、マウスピースの管状のセクション710の中に配設されたくぼみ701を囲む管状のセクション710を備える。エアロゾル発生物品を受けるためのくぼみ701が提供されている。図14に示す実施例において、図13(または同様に図12)のエアロゾル形成物品15のシール3は取り外されている。使用の準備のできた物品151は、マウスピース71のくぼみ701内に挿入される。
【0125】
装置の使用時に、マウスピース71は、ハウジング70から取り外し可能であり、したがってそれはくぼみ701への開放連通を提供する。取り外しは、図14の実施例に示したようなマウスピース71のハウジング70からの完全な分離であることが好ましい。しかし、取り外しはまた、マウスピースにヒンジを付けて離すことであり、マウスピースは、ヒンジによってハウジング70に接続されたままであってもよい。
【0126】
エアロゾル形成物品151を装置に挿入した後、以前に取り外したマウスピース71をハウジング70の上へ再び位置付けてもよい。
【0127】
マウスピース71は、くぼみ701に配置されたエアロゾル形成物品151の中に含まれるサセプタを誘導加熱するために、例えば誘導コイルの形態のインダクタ(図示せず)を備える。誘導コイルが配置され、それは長手方向でくぼみ701を囲み、したがって、くぼみ701内に配置されたサセプタ材料を誘導加熱することができることが好ましい。
【0128】
くぼみ701の上部ならびにハウジング70の遠位端700は、例えば、多孔性材料またはグリッドまたはメッシュの円板などの多孔性要素によって閉じられうる。多孔性要素(マウスピースが取り付けられた状態における)は、物品151をくぼみ701内に保持するが、気流が多孔性要素を通って、くぼみ701を通って、マウスピース71を通り抜けることを可能にするように適合される。
【0129】
メインハウジング70は、空気入口チャネルが備わっていてもよく、そのことにより空気が環境からハウジング70に入り、エアロゾル発生物品内に、かつそれを通じて、またはくぼみ701内に、かつそれを通じてそれぞれ通過することを可能にする。くぼみの内側の空気は、エアロゾル発生物品151を加熱することによってくぼみ内で形成されたエアロゾルを捕らえてもよい。さらに下流に連続するエアロゾル含有空気は、マウスピース71の近位端で、マウスピース71の出口開口部711を通って装置を離れる。
【0130】
図15は、不規則な形状をもつエアロゾル発生物品16の実施形態を示す。延びるサセプタ57の2つの端は、管状の基部要素20内に挿入される。エアロゾル形成基体67で被覆されたサセプタの活性部分は、いくつかの巻線を備える。物品16の活性部分の形状は、物品16の長手方向軸160に沿って延び、上記で説明されたような管状の外側保護要素が提供されることが望ましい場合にそれに適合する。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4a
図4b
図5-6】
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15