【実施例】
【0021】
実施例1:モデル配合物における性能
【0022】
【表1】
【0023】
成分を、以下の表に記載された追加の順に従って、機械的撹拌下でビーカーに追加する。モデル配合物は透明及び黄色である。
【0024】
モデル配合物に加えて3%活性ポリマーA、B、C、またはDの追加後の安定性
ポリマーA、B、C及びDを、500rpmで5分間機械撹拌機を使用し、モデル配合物に加えて後追加した。配合物の安定性を、22℃での24時間後視覚的に評価し、安定配合物については、40℃での2か月の保管後に別の視覚評価を行った。
【0025】
【表2】
【0026】
結果
ポリマーAは、モデル配合物内で安定していた試験された唯一のアクリルポリマーであった。
【0027】
灰色化防止性能(ARD)
汚れ付着防止試験は、40℃、綿プログラム、1000rpm、30°TH(フランスの硬度)に調節された水の硬度、及び3.5kgのバラスト織物を投入に設定したMieleからの欧州の洗濯機、Novotronic W1614型で行った。
【0028】
汚れ付着は、WFK Companyより供給された白い織物:綿(Co)基準10A;ポリエステル−綿(65/35)(PeCo)基準20Aで測定した。
【0029】
各洗濯機に、21*29.7cm寸法の綿、ポリエステル−綿(65/35)、ポリエステル(Pe)、及びポリアミド6.6(PA)の見本をそれぞれ1枚投入した。洗濯機につき、またサイクルにつき、WFK Companyにより供給された1枚の未使用の灰色化の見本を追加した。洗濯機につき35gのDowモデル配合物を追加した。
【0030】
10サイクル後、反射率Y(D65)を、各白い見本(綿、ポリエステル−綿、ポリエステル、及びポリアミド)において、分光測色計Konica Minolta CM2600dを使用して測定した。
【0031】
データを生成するために、織物を同様に折り畳み、Y値を各織物の片面で2点及び反対側の面で2点測定した。次いで、織物の各種類の平均及び標準偏差を計算した。
【0032】
【表3】
【0033】
結果
モデル配合物へのポリマーAの追加は、ポリマー追加なしに比べて、綿及び綿/ポリエステル見本の白色度を向上させる上で役に立った。ポリマーAは、1.5%w/wまたは3%w/wのいずれのモデル配合物の投与でも、同様の白色度を提供する。
【0034】
ポリマーAの追加は、綿及び綿/ポリエステルの両方の見本へのポリマーなしに対するY%を増加しながら、アニオン性界面活性剤の20%削減を可能にする。
【0035】
ポリマーAは、アニオン性界面活性剤の量が20%削減されるとき、綿及び綿ポリエステル織物に水準点と同じレベルで働くか、またはその優れた性能を提供する。
【0036】
一次洗浄性能
一次洗浄性能試験は、40℃、綿プログラム、1000rpm、30°THに調節された水の硬度、及び3.5kgのバラスト織物の投入に設定したMieleからの欧州の洗濯機、NOVOTRONIC W1614型で行った。
【0037】
一次洗浄性能試験は、草、モレロ100%濃縮物、トマトケチャップ、及び泥などの、CFT Companyより提供された綿上の染みにおいて、1洗濯サイクルの後に測定された。
【0038】
各洗濯機に、バラスト織物及び染みを投入した。各染みにつき、6つのサンプルを実行した。洗濯機あたり、35gのDowモデル配合物を投与した(モデル配合物について実施例1を参照されたい)。
【0039】
一次洗浄は、各染みのDelta E(ΔE)を介して測定される。
【0040】
Delta Eは、L*a*b*色空間内の、未洗濯の染みと洗濯済の染みの間の色の違いである。各染みは、洗濯前及び後に測定された。各染みのDelta Eは、以下の方程式に従って、未洗濯及び洗濯済の染みのL*a*b*値から計算した。
【0041】
【数1】
【0042】
Delta Eが高いとき、一次洗浄も有力である。
【0043】
次いで、織物の各種類の平均及び平均標準偏差(st dev)を計算した。
【0044】
【表4】
【0045】
結果
Dowモデル配合物へのポリマーAの追加は、いくつかの染みの一次洗浄性能を向上するために役に立つ。ポリマーAの追加は、ポリマーなしに対する一次洗浄を向上しながら、アニオン性界面活性剤の10%〜20%削減を可能にする。トマト及び泥などのいくつかの染みは、アニオン性界面活性剤の10%削減及び3%ポリマーAで、著しくより良く洗濯された。アニオン性界面活性剤の20%削減及び3%ポリマーAで洗濯されたモレロの染みは、より良く洗濯される。
【0046】
ポリマーAは、単回投与量が10%及びさらには20%のアニオン性界面活性剤を削減するとき、綿織物に水準点と同じレベルで働くか、またはその優れた性能を提供する。
【0047】
市販の水溶性フィルム内での安定性
単位用量パッケージングの設計は、以下の手順に従って行われた。
初めに、約3cmの直径のPVCチューブを、その耐熱性について試験した。使用された熱源は、最も高い温度及び蒸気生成なしに調整された平鉄であった。10秒後、チューブはそのままであった。
【0048】
次いで、2片のポリビニルアルコールフィルムを一緒にして、平鉄の温度を2片のポリビニルアルコールフィルムが溶接されるまで微調整した。次いで、この温度を次のステップのために固定した。その後、2片が接するまで、チューブを水溶性フィルムで包んだ。水溶性フィルムを、パウチのような形のチューブを得るために平鉄の端で溶接する。次いで得られたパウチを洗剤配合物で充填し、反対の端は溶接してもよい。
【0049】
ポリマーAあり及びなしのDow単回投与量配合物を、市販のポリビニルアルコール水溶性フィルムを使用して試験した。そのパッケージング中の単位用量は、2か月間室温で保管され、水溶性フィルム上にダメージは視覚的には見られなかった。
【0050】
結果
単位用量配合物及び水溶性パッケージングは適合性がある。さらに、ポリマーAを含む単位用量である、最も有望なプロトタイプはこの適合性試験に合格した。
【0051】
実施例2:重質洗濯(HDL)モデル配合物での性能
【0052】
【表5】
【0053】
灰色化防止性能(ARD)
汚れ付着防止試験は、40℃、綿プログラム、1000rpm、30°THに調節された水の硬度、及び3.5kgのバラスト織物を投入に設定したMieleからの欧州の洗濯機、Novotronic W1614型で行った。
【0054】
汚れ付着は、WFK Companyより供給された白い織物:綿(Co)基準10A;ポリエステル−綿(65/35)(PeCo)基準20A;ポリエステル(Pe)基準30A及びポリアミド6.6(PA)基準40Aで測定した。
【0055】
各洗濯機に、21*29.7cm寸法の綿、ポリエステル−綿(65/35)、ポリエステル(Pe)、及びポリアミド6.6(PA)の見本をそれぞれ1枚投入した。洗濯機につき、またサイクルにつき、WFK Companyより供給された1枚の未使用の灰色化の見本を追加した。Dow HDLモデル配合物を、洗濯機あたり65gで投与した。
【0056】
10サイクルの後、反射率Y(D65)を、各白い見本(綿、ポリエステル−綿、ポリエステル、及びポリアミド)において、分光測色計Konica Minolta CM2600dを使用して測定した。データを生成するために、織物を同様に折り畳み、Y値を各織物の片面で2点及び反対側の面で2点測定した。次いで、織物の各種類の平均及び標準偏差を計算した。
【0057】
【表6】
【0058】
結果
HDLモデル配合物へのポリマーAの追加は、ポリマー追加なしに比べて、綿及び綿/ポリエステル見本の白色度を向上させる上で役に立つ。ポリマーAは、1.5%w/wまたは3%w/wのいずれの単回投与量のモデル配合物の投与でも、同様の白色度を提供した。
【0059】
ポリマーAの追加は、綿及び綿/ポリエステルの両方の見本へのポリマーなしに対するY%を増加しながら、アニオン性界面活性剤の20%削減を可能にする。
【0060】
ポリマーAは、HDLが20%のアニオン性界面活性剤を削減するとき、綿織物に水準点と同じレベルで働くか、またはその優れた性能を提供する。