(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記流体チャンバは、前記流体チャンバ内で摺動および密封可能に受けられ、前記流体チャンバ内で長手方向に移動可能に構成されたピストンを含む、請求項2に記載の押しボタン式安全インジェクタ。
前記注入出口は、ユーザの皮膚を貫通して穿刺し、前記流体チャンバに収容された薬剤の針支援噴流を運搬するように構成された中空注入針を備えている、請求項4に記載の押しボタン式安全インジェクタ。
前記流体チャンバを保持および位置決めする、および/または前記注入ラムの注入力による前記流体チャンバの移動を最小限に抑えるように構成されたスリーブ部材をさらに備える、請求項2に記載の押しボタン式安全インジェクタ。
前記スリーブ部材は、前記ハウジングに収容および装着され、前記スリーブ部材と針ガードとの間に介在する付勢部材の支持体として働くように構成されている、請求項10に記載の押しボタン式安全インジェクタ。
前記注入ラムは、前記近位端の近くに、前記注入ラムが前記初期位置にある場合には前記摺動部材の前記スロットに係合し、前記安全部材が前記作動可能位置にある場合には前記スロットから摺動および離脱可能であるように構成された係合凹部を含む、請求項14に記載の押しボタン式安全インジェクタ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】[0010]本発明による注入システムを有する押しボタン式安全インジェクタの例示的実施形態の斜視図である。
【
図2A】[0011]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの正面図である。
【
図2B】[0012]線D−Dに沿った、
図2Aの押しボタン式安全インジェクタの断面図である。
【
図3】[0013]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの展開図である。
【
図4A】[0014]
図1の押しボタン式安全インジェクタの近位ハウジング部の斜視上面図である。
【
図4B】[0015]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの付勢部材のボタンばねの斜視側面図である。
【
図4C】[0016]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの押しボタンの斜視上面図である。
【
図4D】[0017]
図4Cに示す押しボタンの斜視底面図である。
【
図4E】[0018]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの支持部材の斜視上面図である。
【
図4F】[0019]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの注入ラムの斜視正面図である。
【
図4G】[0020]
図1の押しボタン式安全インジェクタの摺動部材の斜視上面図である。
【
図4I】[0022]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの安全部材の斜視上面図である。
【
図4J】[0023]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタの注入ラムの付勢部材としての主ばねの斜視上面図である。
【
図5A】[0024]
図3の押しボタン式安全インジェクタの展開図に示した押しボタン式安全インジェクタの第1のサブアセンブリ(モジュールA)の側面図である。
【
図5B】[0025]
図3の押しボタン式安全インジェクタの展開図に示したような、押しボタン式安全インジェクタの第1のサブアセンブリ(モジュールA)の背面図である。
【
図5C】[0026]線E−Eに沿った、
図5Bに示した押しボタン式安全インジェクタの第1のサブアセンブリ(モジュールA)の断面図である。
【
図6】[0027]
図5Aの押しボタン式安全インジェクタの第1のサブアセンブリ(モジュールA)の展開正面図である。
【
図7】[0028]
図7Aは、
図3の押しボタン式安全インジェクタの展開図に示したような、押しボタン式安全インジェクタの第2のサブアセンブリ(モジュールB)の側面図である。[0029]
図7Bは、
図7Aに示したような押しボタン式安全インジェクタの第2のサブアセンブリ(モジュールB)の前面図である。[0030]
図7Cは、線F−Fに沿った、
図7Bの押しボタン式安全インジェクタの第2のサブアセンブリ(モジュールB)の断面図である。
【
図8A】[0031]
図1に示した押しボタン式安全インジェクタのスリーブ部材の斜視上面図である。
【
図8B】[0032]
図1に示した押しボタン式安全インジェクタの格納式針ガードの付勢部材としての伸縮ばねの斜視図である。
【
図8C】[0033]
図1に示す押しボタン式安全インジェクタのエラストマー部材の斜視上面図である。
【
図8D】[0034]
図3に示す押しボタン式安全インジェクタの展開図に示したような、押しボタン式安全インジェクタの第3のサブアセンブリ(モジュールC)の斜視正面図である。
【
図8E】[0035]
図3に示した押しボタン式安全インジェクタの格納式針ガードの斜視正面図である。
【
図8F】[0036]
図1に示した押しボタン式安全インジェクタの遠位ハウジング部の斜視正面図である。
【
図8G】[0037]
図8Fに示した遠位ハウジング部の斜視上面図である。
【
図8H】[0038]
図7Cに示した押しボタン式安全インジェクタの第2のサブアセンブリで使用するための、針シールド抜取器の斜視上面図である。
【
図8I】[0039]
図1に示した押しボタン式安全インジェクタで使用するための、安全キャップの斜視上面図である。
【
図9】[0040]
図3に示した押しボタン式安全インジェクタの第2のサブアセンブリの展開斜視正面図である。
【
図10A】[0041]
図3に示した押しボタン式安全インジェクタの第3のサブアセンブリ(モジュールC)の正面図である。
【
図10B】[0042]
図10Aに示した第3のサブアセンブリ(モジュールC)の断面図である。
【
図11A】[0043]
図1に示した押しボタン式安全インジェクタの正面図である。
【
図11B】[0044]線A−Aに沿った、
図11Aに示した押しボタン式安全インジェクタの断面図である。
【
図11C】[0045]
図11Bに示した押しボタン式安全インジェクタの断面図の詳細Aの拡大図である。
【
図12A】[0046]安全キャップ、格納した針ガード、およびアーム付安全部材を備えていない、
図1に示した押しボタン式安全インジェクタの正面図である。
【
図12B】[0047]線B−Bに沿った、
図12Aに示した押しボタン式安全インジェクタの断面図である。
【
図12C】[0048]
図12Bに示した押しボタン式安全インジェクタの断面図の詳細Bの拡大図である。
【
図13A】[0049]安全キャップ、格納した針ガード、および押された押しボタンを備えていない、
図1に示した押しボタン式安全インジェクタの正面図である。
【
図13B】[0050]線C−Cに沿った、
図13Aに示した押しボタン式安全インジェクタの断面図である。
【
図13C】[0051]
図13Bに示した押しボタン式安全インジェクタの断面図の詳細Cの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0052]図面を詳細に参照すると、同様の参照番号は全体を通して同様の要素を示しており、本発明の例示的実施形態により、患者内に液体薬剤を安全に注入するための、全体的に参照番号100で示された、押しボタン式安全インジェクタが、
図1〜
図13Cに示されている。
【0010】
[0053]針およびシリンジを使用する構成であるか、または針なしの構成であるかに関わらず、押しボタン式安全インジェクタが非常に望ましい。押しボタン式安全インジェクタで非常に望ましい属性としては、投与される薬剤の一回分を測る際の正確性、注入から注入までの投与される一回分の薬剤の濃度、および/または注入から注入までの一回分の正確な変化量が挙げられる。また、押しボタン式安全インジェクタは、患者自身によっての使用が可能であるだけでなく、身体能力が限られた人であっても使用可能であることが、非常に望ましい。例えば、身体障害者はしばしば、定期的な投薬の必要がある。一部の患者は、モータ制御に特定の困難があり、自立した生活をまだ送っていないため、自己投与注入が可能である必要がある。針のないインジェクタ、または適当な安全機構を備える針補助式インジェクタが、これらのタイプの患者にも、障害のない他の患者にも特に適切である。また、押しボタン式安全インジェクタは、薬剤を安全に投与するために使用され、かつ医学的訓練を受けていない人、および一般的に押しボタン式安全インジェクタの使用の訓練または経験がほとんどなかった人によって安全に処分されることが望ましい。
【0011】
[0054]いくつかの実施形態では、本発明による押しボタン式安全インジェクタは、ジェットインジェクタである。一実施形態では、本発明の押しボタン式安全インジェクタは、流体噴流として薬剤を迅速に運搬するように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、患者の皮膚を穿刺することが可能な流体噴流としてそこに結合された流体チャンバに格納された薬剤の流体噴流を放出し、薬剤を注入深さまで皮下で運搬するのに十分強力である、遠位方向に向けられた作動力を発生させるように構成されている。一実施形態では、本発明の押しボタン式安全インジェクタは、ほんの一瞬で薬剤をジェット注入するように構成されている。
【0012】
[0055]一実施形態において、押しボタン式安全インジェクタは典型的には、患者の皮膚を貫通するために、皮下注射針の代わりに注入可能薬剤の高圧狭噴流(high-pressure narrow jet)を使用する。皮下注射針がないことにより、服薬遵守を促す心理的利点が与えられる。患者による服薬非遵守が医療の効果的実施の大きな障害物であるので、これは重要である。代替実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、皮下注射針を備えている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、隠し注射針の心理的利点を有利に利用するように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、注入針を伸長位置に隠し、注入針を格納位置で露出させる格納式針ガードを含むように構成されている。
【0013】
[0056]いくつかの例示的実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、長手軸を有するハウジングを含むことができる。一実施形態では、ハウジングは、押しボタン式安全インジェクタを運ぶ、取り扱う、および/または使用する容易性および利便性を簡単にするように構成された周辺寸法を有する。一実施形態では、ハウジングは、互いに結合するように構成された対をなす近位部分および遠位部分で形成されている。一実施形態では、ハウジングの対をなす近位部分および遠位部分は、スナップフィット、プレスフィットによって、または接着剤もしくは溶接によって結合されるように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、ハウジングの長手軸に沿って位置決めされた注入ラムを含む。一実施形態では、注入ラムは、初期位置と発射位置との間で長手軸に沿って移動可能であるように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェ
クタは、初期位置で注入ラムを保持するように構成された摺動部材を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、初期位置で摺動部材の径方向移動を制約し、作動可能位置で摺動部材の径方向移動を可能にする安全部材を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、初期伸長位置と押し込み位置との間でハウジングに対して移動可能なボタンを含む。一実施形態では、ボタンは、摺動部材と係合し、これを径方向に作動可能位置に移動させるように構成されている。一実施形態では、摺動部材は、注入ラムをボタンの押し込み位置で解放するように構成されている。
【0014】
[0057]いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタのハウジングは、押しボタン式安全インジェクタの内部構成部品を含むように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタの少なくともいくつかの内部構成部品は、ハウジングの長手軸に沿って配置されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタの内部構成部品は、ハウジング内で同軸に位置決めされた支持部材を備えている。一実施形態では、支持部材は、ハウジングの対をなす近位部分内で同軸に位置決めされている。一実施形態では、支持部材は、押しボタン式安全インジェクタの1つまたは複数の内部構成部品に対して支持を与えるように構成されている。一実施形態では、支持部材は、注入ラムを位置決めするように構成されている。一実施形態では、支持部材は、押しボタン式安全インジェクタの摺動部材に支持を与えるように構成されている。一実施形態では、支持部材は、押しボタン式安全インジェクタの安全部材内に摺動可能に受けられるように構成されている。一実施形態では、支持部材は、押しボタン式安全インジェクタのハウジングの遠位端に向かう注入ラムの付勢を容易にするために、摺動部材と協働するように構成されている。一実施形態では、支持部材は、安全部材が作動可能位置にある場合に摺動部材が横方向に摺動することができる表面を提供するように構成されている。
【0015】
[0058]普通、例示的実施形態では、本発明の押しボタン式安全インジェクタは、押しボタン式安全インジェクタの意図しない発射の危険性が最小であるよう、特定の高さから硬い表面上への降下または落下の物理的衝撃に耐えるように軽量でさらに物理的に頑丈であるように設計されている。いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタは、押しボタン式安全インジェクタが押しボタン式安全インジェクタのユーザによる発射の準備ができるまで、ボタンも摺動部材も移動させることができないロック状態で設けられている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタが注入の準備ができるように、押しボタン式安全インジェクタのユーザは最初に、針ガードを近位方向に支持部材に対して長手方向に移動させなければならない。一実施形態では、ユーザは、格納式針ガードをその初期伸長位置から格納位置まで移動させることができる。一実施形態では、ユーザは、押しボタン式安全インジェクタを作動させて、注入部位に注入針を案内する。
【0016】
[0059]普通、安全部材が作動可能位置にあると、押しボタン式安全インジェクタは発射の準備ができている。押しボタン式安全インジェクタのユーザはその後、注入ボタンを作動させることによって押しボタン式安全インジェクタを発射することができる、あるいは安全部材を解除し、それによって、インジェクタの発射を中止することができる。一実施形態では、ユーザは、針ガードがその初期伸長位置に戻ることを可能にすることによって、安全部材を解除する。一実施形態では、その初期伸長位置まで針ガードが戻ることにより、安全部材が、遠位方向に支持部材に対して軸方向に移動する。
【0017】
[0060]いくつかの実施形態では、また、その初期伸長位置とその格納位置の間の針ガードの移動により、安全部材が初期位置と作動可能位置の間で長手方向に移動する。一実施形態では、安全部材は、初期位置で支持部材の近位端と接触関係にある近位端を有する。一実施形態では、安全部材は、作動可能位置で支持部材の近位端と間隔を置いた関係で近位端を有する。一実施形態では、安全部材は、支持部材と接触関係にある場合に、摺動部材の横方向移動を制約する。別の実施形態では、安全部材は、支持部材と間隔を置いた関
係で摺動部材の横方向移動を可能にする。
【0018】
[0061]
図1〜
図2Bを参照すると、例示的実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、長手軸104を有するハウジング102を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、ハウジング102の長手軸104に沿って位置決めされ、流体チャンバ108を作動させるように構成された注入ラム106を含む。一実施形態では、注入ラム106は、初期位置でハウジング102の遠位端に向かって付勢されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、初期位置で注入ラム106を保持するように構成された摺動部材110を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、初期位置で摺動部材110の径方向移動を制約するように構成された安全部材112を含む。一実施形態では、安全部材112は、作動可能位置での摺動部材110の径方向移動を可能にするように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、初期伸長位置と押し込み位置との間で移動可能な押しボタン114を含む。一実施形態では、ボタン114は、摺動部材110と係合可能であり、作動可能位置で横方向または径方向に摺動部材110を移動させるように構成されており、摺動部材110は押し込み位置で注入ラム106を解放する。
【0019】
[0062]
図1を参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、細長いハウジング102を備えている。一実施形態では、ハウジング102は、近位端、遠位端、およびハウジング102の近位端から遠位端までハウジング102の長さに沿って延びる長手軸104を含む。一実施形態では、ハウジング102は、対をなす2つのハウジング部102Aおよび102Bを備えている。一実施形態では、ハウジング部102Aおよびハウジング部102Bは、ハウジング部102Bの少なくとも1つのスロットに係合する、ハウジング部102Aの少なくとも1つのタブ102Dをスナップフィットさせることによって結合されている。他の実施形態では、ハウジング部102Aおよびハウジング部102Bは、プレスフィット、接着剤、または溶接などの任意の好ましい方法で、一体化または結合されている。一実施形態では、安全キャップ136は、ハウジング102の遠位端に結合されている。一実施形態では、安全キャップ136は、ユーザの安全キャップ136の取り外しを容易にするために、ユーザの指と安全キャップ130の外周面の間の摩擦を大きくするように構成された一式のリブ136Bを含む。
【0020】
[0063]
図2Aを参照すると、一実施形態では、ハウジング102は、その近位端に軸方向開口部102Eを含む。一実施形態では、押しボタン114は、ハウジング102の軸方向開口部102E内に移動可能に受けられ、伸長位置と押し込み位置との間でハウジング102に対して移動可能であるように構成されている。
【0021】
[0064]
図2B、
図4C、および
図4Dを参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、ハウジング102Aの内部で長手方向に延びる少なくとも1つの傾斜部材114A(
図4D参照)を有する押しボタン114を含む。一実施形態では、少なくとも1つの傾斜部材114Aは、傾斜面114Bを含む。一実施形態では、傾斜面114Bは、長手軸104に対して斜角である。一実施形態では、少なくとも1つの傾斜部材114Aは、摺動部材110と動作可能に関連付けられるように構成されている。一実施形態では、押しボタン114は、その遠位端に、径方向外側に突出する突起114Dを有する少なくとも1つの脚部114Cを含む。一実施形態では、少なくとも1つの脚部114Cの突起114Dは、近位面表面114Eを含む。一実施形態では、押しボタン114の少なくとも1つの脚部114Cは、ハウジング102の内周面で周面逃げ溝102Fと係合するように構成されている。一実施形態では、少なくとも1つの脚部114Cの突起114Dは、ハウジング102内に押しボタン114を保持するように構成されている。
【0022】
[0065]
図2B、
図4G、および
図4Hを参照すると、一実施形態では、摺動部材110は、ハウジング102の遠位端に向かって軸方向に延びる少なくとも1つの傾斜部材110Aを含む。一実施形態では、少なくとも1つの傾斜部材110Aは、少なくとも1つの傾斜部材114A(
図4Cおよび
図4D参照)と相補的であるように構成されている。一実施形態では、少なくとも1つの傾斜部材110Aは、傾斜面110Bを含む。一実施形態では、傾斜面110Bは、長手軸104に対して角度付けられている。一実施形態では、傾斜面110Bは、押しボタン114の傾斜面114Bを補完するように角度付けられている。一実施形態では、傾斜面110Bは、傾斜面114Bと相補的である。一実施形態では、傾斜面110Bは、傾斜面114Bと係合可能なように構成されている。
【0023】
[0066]
図2Bを参照すると、一実施形態では、摺動部材110は、押しボタン114の軸方向移動によって作動される。一実施形態では、押しボタン114は、初期伸長位置と押し込み位置との間で移動可能であり(
図13C参照)、押しボタン114は、安全部材112が作動可能位置にある場合に、摺動部材110を径方向に移動させるように、摺動部材110と係合可能である。一実施形態では、摺動部材110は、押しボタン114が初期伸長位置にある場合に、注入ラム106を保持するように構成されている。一実施形態では、摺動部材110は、押しボタン114が押し込み位置にある場合に、注入ラム106を解放するように構成されている。一実施形態では、押しボタン114の傾斜部材114Aは、傾斜部材110Aと係合するように、長手方向にシフト可能なように構成されている。一実施形態では、傾斜部材114の傾斜面114Bは、摺動部材110の傾斜面110Bと係合して(
図13C参照)、安全部材112が作動可能位置にある場合に、押しボタン114が伸長位置から押し込み位置まで移動されるときに、摺動部材110を長手軸104に対して径方向または横方向に移動させるように構成されている。
【0024】
[0067]
図2Bおよび
図4Eを参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、支持部材140を含み、支持部材140は押しボタン式安全インジェクタ100の1つまたは複数の内部構成部品を支持するように構成されている。一実施形態では、支持部材140は、長手方向に延びる貫通孔140Cを備える近位端面140Bを有する本体140Aと、遠位端にある軸方向開口部140Dとを含む。一実施形態では、支持部材140の本体140Aは、中空である。一実施形態では、支持部材140の本体140Aは、注入ラム106をその中に摺動可能に受け入れ、位置決めするように構成されている。一実施形態では、支持部材140の端面140Bは、横方向に延びる受け入れチャネル140Eを画定する。一実施形態では、支持部材140の本体140Aは、その中に形成された少なくとも1つの可撓性アーム140Fを含み、少なくとも1つの可撓性アーム140Fは、注入ラム106が摺動部材110によって解放された場合に、長手軸104から径方向に離れるように偏向可能であるように構成されている。一実施形態では、少なくとも1つの可撓性アーム140Fは、支持部材140の本体140Aの遠位縁部まで長手方向に延びている。一実施形態では、少なくとも1つの可撓性アーム140Fは、その遠位端近くにステップ係合部140Gを含む。
【0025】
[0068]
図2Bおよび
図4Eを参照すると、いくつかの実施形態では、支持部材140は、本体140Aの遠位端を越えて所定の長さ(距離)まで本体140の遠位端近くの点から本体140Aの外周面に沿って長手方向に延びる少なくとも1つの軸方向脚部140Hを含む。一実施形態では、少なくとも1つの軸方向脚部140Hは、その遠位端近くを貫通するスロット140Iを含む。一実施形態では、少なくとも1つの軸方向脚部140Hは、長手軸140から離れて径方向に延びる突起140Jを含む。一実施形態では、突起140Jは、少なくとも1つの軸方向脚部140Hの遠位端に配置されている。
【0026】
[0069]
図4Eを参照すると、一実施形態では、支持部材140は、1対の軸方向脚部140Hを含む。一実施形態では、支持部材140は、支持部材140の本体140Aの外
周面に沿って非対称に間隔をおいた位置に配置された1対の軸方向脚部140Hを含む。一実施形態では、支持部材140は、少なくとも1つの軸方向脚部140H上の突起140Jをハウジング部102Aのスロット102C(
図3および
図4A参照)にスナップフィットすることによって、ハウジング102内に固定されている。
【0027】
[0070]
図2B、
図4E、および
図4Gを参照すると、一実施形態では、支持部材140は、押しボタン式安全インジェクタ100の1つまたは複数の内部構成部品に対して支持を与えるように構成されている。一実施形態では、支持部材140は、その端面140Bで摺動部材110を受けるように構成されている。一実施形態では、支持部材140の受け入れチャネル140Cは、その中に摺動部材110の遠位端を受け入れるように構成されている。一実施形態では、支持部材140の受け入れチャネル140Cは、摺動部材110の横方向移動中に、摺動部材110の遠位端を案内するように構成されている。
【0028】
[0071]
図2B、
図4E、および
図4Fを参照すると、一実施形態では、支持部材140は、押しボタン式安全インジェクタ100の1つまたは複数の内部構成部品に対して支持を与えるように構成されている。一実施形態では、支持部材140は、長手軸104に沿ってその本体140A内に注入ラム106を摺動可能に位置決めするように構成されている。一実施形態では、支持部材140は、注入ラム106の近位端が軸方向孔140Cを通って延びるように、その本体140A内で注入ラム106の実質的長さを摺動可能に受け入れるように構成されている。
【0029】
[0072]
図2B、
図4G、
図4F、および
図4Hを参照すると、一実施形態では、注入ラム106は、その近位端近くに凹部106Aを含み、凹部106Aは、摺動部材110内に開口部110Cに構成されている。一実施形態では、注入ラム106は、流体チャンバ108内に摺動可能に受け入れられるように構成された長手方向に延びるステム106Cを含む。一実施形態では、注入ラム106は、長手方向ステム106Cの近位端でその周面上に形成された、径方向に拡大されたリブまたはカラー106Bを含む。一実施形態では、注入ラム106は、凹部106Aと径方向に拡大されたリブ106Bとの間に、その外周面から径方向に延びる複数の長手方向に細長いフィン106Eを含む。一実施形態では、複数のフィン106Eは、凹部106Aに隣接した第1の直径、および径方向に拡大されたリブ106Bに隣接した第2の直径を有し、第2の直径は第1の直径より大きい。
【0030】
[0073]
図4F、
図4G、および
図4Hを参照すると、一実施形態では、摺動部材110は、長手方向に貫通して延びる開口部110Cを有するベース部材110Dを含む。一実施形態では、開口部110Cは、スロット110E、およびスロット110Eと連通している孔110Fを含み、スロット110Eの幅Wは、孔110Fの直径Dより小さい。一実施形態では、開口部110Cのスロット110Eは、注入ラム106の凹部106Aに係合するように構成されている。一実施形態では、開口部110Cのスロット110Eは、注入ラム106の凹部106Aと摺動可能に係合し、注入ラム106を初期位置に保持するように構成されている。
【0031】
[0074]
図4E〜
図4Jを参照すると、一実施形態では、摺動部材110は、押しボタン式安全インジェクタ100の近位端に向かう注入ラム106の付勢を容易にするために、支持部材140と協働するように構成されている。一実施形態では、摺動部材110のベース部材110Dは、支持部材140の受け入れチャネル140E内に受け入れられる。一実施形態では、注入ラム106は、支持部材140内に、その軸方向孔140Cおよび摺動部材110の孔110Fを通して受け入れられる。一実施形態では、注入ラムの凹部106Aは、摺動部材110のスロット110Eと係合している。一実施形態では、付勢部材142は、注入ラム106の径方向に拡大されたリブ106Bと支持部材140の内周面との間に介在している。一実施形態では、付勢部材142は、押しボタン式安全イン
ジェクタ100の遠位方向に注入ラム106を押しやる付勢力を与えるように構成されている。一実施形態では、付勢部材142は、付勢するばね、ピストン、可撓性部材、または圧縮部材である。
【0032】
[0075]本発明による押しボタン式安全インジェクタは、いくつかの例示的実施形態では、例えば、ユーザによる、または発送中の、または硬い表面上に偶然落とされた場合の、押しボタン式安全インジェクタの意図しないトリガおよび/または発射を防ぐことによって、押しボタン式安全インジェクタの予期しない使用から保護する。また、いくつかの実施形態では、本発明による押しボタン式安全インジェクタは、押しボタン式安全インジェクタの再使用を防ぐロックアウト機構と組み合わせて使用することができる。ロックアウト機構と組み合わせた、本発明の押しボタン式安全インジェクタはまた、押しボタン式安全インジェクタのユーザ、または押しボタン式安全インジェクタへアクセスするその他の人を予期しない針刺しの可能性、ならびに、注入後の押しボタン式安全インジェクタの取り扱いおよび/または処分中に、残りの薬剤、体液、および/または血液由来病原体への露出に関連する他の危険性に曝すことを最小限に抑えることができる。
【0033】
[0076]
図4Iおよび
図5Cを参照すると、一実施形態では、安全部材112は、その近位端に中空内部および外側面112B、ならびにその遠位端に軸方向開口部112Eを有する本体112Aを含み、軸方向開口部112Eは、本体112Aの中空内部に連通している。一実施形態では、安全部材112の軸方向孔112Cは、そこを通して摺動部材110のベース部材110Dを摺動可能に受け入れるように構成されている。一実施形態では、安全部材112の軸方向開口部112Eは、安全部材112の本体112Aの遠位端の近くの箇所からその遠位縁部まで延びる軸方向スロット112Dを含んだ安全部材112の本体112Aの中空内部に、支持部材140の近位端を摺動可能に受け入れさせることができるような寸法をしている。一実施形態では、軸方向スロット112Dは、支持部材140の外周面上に配置された案内突起140K(
図6参照)を摺動可能に受け入れるように構成されている。一実施形態では、支持部材140の案内突起140Kは、安全部材112の滴下を正しく容易にするように構成されている。一実施形態では、支持部材140の案内突起140Kは、長手軸104周りの安全部材112の角度回転を制約するように構成されている。
【0034】
[0077]
図4Iおよび
図5Cを参照すると、一実施形態では、安全部材112の本体112Aの中空内部は、安全部材112の近位端に内側端面を含む。一実施形態では、支持部材140の近位端は、安全部材112の近位端で内側面と接触関係にある。一実施形態では、安全部材112は、摺動部材110の横方向移動を制約するように、支持部材140と協働する。一実施形態では、摺動部材110の横方向移動は、安全部材112の近位端の内側面が、支持部材140の端面140Bと接触関係にある場合に制約される。一実施形態では、摺動部材110は、安全部材112が支持部材140の端面140Bと間隔をおいた関係である場合に、横方向に移動可能である。
【0035】
[0078]
図4I、
図4C、および
図4Dを参照すると、一実施形態では、安全部材112は、押しボタン114の少なくとも1つの脚部114Cをその中に摺動可能に受け入れるように構成された少なくとも1つの軸方向スロット112Fを含む。一実施形態では、付勢部材144は、安全部材112の外側面112Bと押しボタン114との間に介在されている。一実施形態では、付勢部材144は、押しボタン式安全インジェクタ100の近位端に向かって長手軸104に沿って押しボタン114を押しやる付勢力を与えるように構成されている。一実施形態では、付勢部材144は、押しボタン式安全インジェクタ100の遠位端に向かって長手軸104に沿って安全部材112を押しやる付勢力を与えるように構成されている。一実施形態では、付勢部材144は、ばね、ピストン、可撓性部材、または圧縮部材である。
【0036】
[0079]
図3、
図5A〜
図5C、および
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、複数のモジュールまたはサブアセンブリからなる。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、押しボタン式安全インジェクタ100の複数の内部構成部品を有する第1のサブアセンブリまたはモジュールAを含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100(
図5C参照)は、ハウジング部102A、および長手軸104に沿ってその中に位置決めされた支持部材140を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、支持部材140の本体140Aの中空内部に長手軸104に沿って位置決めされた注入ラム106を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、初期位置でハウジング部102Aの遠位端に向かって注入ラム106を押しやる付勢力を与えるように構成された付勢部材142を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、支持部材140の端面140Bと当接関係にある摺動部材110を含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、支持部材140の近位端に摺動可能に装着された安全部材112を含む。一実施形態では、安全部材112および支持部材140は、初期位置での摺動部材110の径方向移動を制約するように協働する。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、ハウジング部102Aの近位端で長手軸104に沿って長手方向に位置決めされた押しボタン114を含む。一実施形態では、押しボタン114は、ハウジング部102に対して初期伸長位置と押し込み位置との間で移動可能であるように構成されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、押しボタン114と安全部材112の間に介在する付勢部材144を含む。一実施形態では、付勢部材144は、ハウジング部102Aの近位方向に押しボタン114を押しやる付勢力を与えるように構成されている。
【0037】
[0080]
図3および
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、押しボタン式安全インジェクタ100の複数の内部構成部品を有する第2のサブアセンブリまたはモジュールBを含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、ハウジング部102Bを含む。一実施形態では、ハウジング部102Bは、ハウジング部102Aに結合するように構成されている。一実施形態では、ハウジング部102Bは、スナップフィットによって、ハウジング部102Aと結合するように構成されている。一実施形態では、ハウジング部102Bは、プレスフィット、接着剤、または溶接を含む、任意の好ましい方法によって、ハウジング部102Aと結合するように構成されている。一実施形態では、ハウジング部102Bは、そこを通して格納式針ガード130の遠位端を受け入れるように構成された遠位開口部102Gを含む。一実施形態では、ハウジング部102Bは、その遠位端近くにステップ部102Hを含む。一実施形態では、ハウジング部102Bのステップ部102Hは、格納式針ガード130の外周面上で少なくとも1つの周面リブ130Cと係合するように構成されている。一実施形態では、ハウジング部102Bのステップ部102Hは、遠位方向への格納式針ガード130のさらなる軸方向移動を防ぐように構成されている。
【0038】
[0081]
図8Aおよび
図9を参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、長手軸104に沿って長手方向に位置決めされたスリーブ部材128を含む。一実施形態では、スリーブ部材128は、格納式針ガード130内に摺動可能に受け入れられるように構成されている。一実施形態では、スリーブ部材128は、そこを通して軸方向に延びる孔128Bを有する本体128Aを含む。一実施形態では、スリーブ部材128は、その外周面上に位置決めされた少なくとも1つの突起128Cを含む。一実施形態では、突起128Cは、格納式針ガード130に形成された軸方向に延びるスロット130B(
図8E参照)と係合するように構成されている。一実施形態では、スリーブ部材128は、その外周面から突出する少なくとも1つの係止タブ128Dを含む。一実施形態では、スリーブ部材128の係止タブ128Dは、支持部材140の少なくとも1つ
の取付スロット140Iを通して受け入れられるように構成されている。一実施形態では、スリーブ部材128は、その遠位端に複数のフィンガ128Eを含む。別の実施形態では、スリーブ部材128は、その外周面上に周方向に配置された少なくとも1つのリブ128F、および支持部材140の少なくとも1つの軸方向脚部140Hの遠位縁部に当接するように構成された少なくとも1つのリブ128Fを含む。
【0039】
[0082]
図3、
図8D、
図10A、および
図10Bを参照すると、いくつかの実施形態で押しボタン式安全インジェクタ100が流体チャンバ108、または第3のサブアセンブリもしくはモジュールCを含むことは任意である。一実施形態では、流体チャンバ108は、押しボタン式安全インジェクタ100内に一体的に形成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、液体薬剤を格納して、そこから投与するように構成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、その中に摺動可能および密封可能に受け入れられるピストン120を含む。一実施形態では、ピストン120は、流体チャンバ108の容量を変えるために、長手方向に移動可能であるように構成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、注入出口118を含む。一実施形態では、注入出口118は、流体チャンバ108の軸方向孔108Dと流体連通するように構成されている。一実施形態では、注入出口118は、流体チャンバ108から液体薬剤を放出するように構成されている。一実施形態では、注入出口118は、患者の皮膚を貫通するのに十分な圧力で液体薬剤の流体噴流を放出するように構成されている。一実施形態では、注入出口118は、注入針122を含む。一実施形態では、注入針122は、患者の皮膚を貫通して穿刺し、流体チャンバ108内に収容された薬剤116の流体噴流を運搬するように構成されている。
【0040】
[0083]
図2Bおよび
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、流体チャンバ108は、スリーブ部材128の軸方向孔128B内に摺動可能に受け入れられるように構成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、スリーブ部材128内に一体的に形成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、スリーブ部材128によって位置決めおよび保持されるように構成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、注入ラム106の注入力による流体チャンバ108の移動を最小限に抑えるために、スリーブ部材128と協働する。
【0041】
[0084]
図2Bおよび
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、エラストマー部材134を含む。一実施形態では、エラストマー部材134は、軸方向に延びる貫通孔134Bを有する弾性体134Aを備えている。一実施形態では、エラストマー部材134は、その近位縁部に位置決めされたフランジ134Cを含む。一実施形態では、フランジ134Cは、離隔した複数の、長手軸104に対して径方向に延びる弾性適合吸収表面134Dを有する遠位対向面を含む。一実施形態では、エラストマー部材134は、流体チャンバ108とスリーブ部材128との間に介在されている。一実施形態では、エラストマー部材134は、流体チャンバ108を緩衝するように構成されている。一実施形態では、エラストマー部材134のフランジ134Cは、流体チャンバ108のフランジ108Bを緩衝するように構成されている。
【0042】
[0085]
図8Aおよび
図9を参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、格納式針ガード130に結合するように構成されたスリーブ部材128を含む。一実施形態では、格納式針ガード130は、スリーブ部材128に対して軸方向に移動するように構成されている。一実施形態では、スリーブ部材128の少なくとも1つの突起128C(
図8A参照)は、格納式針ガード130に形成された軸方向に延びるスロット130B(
図8E参照)と係合するように構成されている。一実施形態では、スリーブ部材128の少なくとも1つの突起128Cは、格納式針ガード130の軸方向に延びるスロット130Bを通して受け入れられる。一実施形態では、少なくとも1つの突起1
28Cおよび軸方向に延びるスロット130Bは、スリーブ部材128に対して格納式針ガード130の軸方向移動の範囲を制限するように協働するように構成されている。一実施形態では、格納式針ガード130は、スリーブ部材128に対して軸方向にシフトされると、スリーブ部材128の少なくとも1つの突起128Cを、軸方向に延びるスロット130Bの内側端部に当接させる。一実施形態では、軸方向に延びるスロット130Bは、少なくとも1つの突起128Cの横方向移動を制限するように構成されている。一実施形態では、少なくとも1つの突起128Cの横方向移動を制限することによって、軸方向に延びるスロット130Bは、長手軸104周りの格納式針ガード130の角度回転を制限する。一実施形態では、軸方向に延びる長手スロット130B内の少なくとも1つの突起128Cの長手方向移動の範囲は、スリーブ部材128に対する格納式針ガード130の長手方向移動の範囲を画定する。
【0043】
[0086]
図7Cおよび
図9を参照すると、一実施形態では、付勢部材132は、スリーブ部材128と格納式針ガード130との間に介在されている。一実施形態では、付勢部材132は、押しボタン式安全インジェクタ100の遠位端に向かって、長手軸104に沿って格納式針ガード130を押しやる付勢力を与えるように構成されている。一実施形態では、付勢部材132は、スリーブ部材128の遠位端と格納式針ガード130の遠位端との間に介在されている。一実施形態では、付勢部材132は、ばね、ピストン、可撓性部材、または圧縮部材である。一実施形態では、スリーブ部材128の複数のフィンガ128Eは、付勢部材132と係合するように構成されている。
【0044】
[0087]
図8Cおよび
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100のモジュールBは、その中に長手方向に位置決めされたエラストマー部材134を含む。一実施形態では、モジュールBのエラストマー部材134は、軸方向に延びる貫通孔134Bを有する本体134Aを含む。一実施形態では、エラストマー部材134は、スリーブ部材128の軸方向孔128B内に摺動可能に受け入れられる。一実施形態では、エラストマー部材134は、その近位周縁部表面から外向きに突出するフランジ134Cを含む。一実施形態では、エラストマー部材134のフランジ134Cは、スリーブ部材128の近位縁部に当接するように構成されている。
【0045】
[0088]
図2B、
図4E、および
図8Aを参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、結合されたスリーブ部材128および支持部材140を含む。一実施形態では、スリーブ部材128の少なくとも1つの係止タブ128Dは、ロック係合支持部材140内にスリーブ部材128を固定するために、支持部材140の少なくとも1つの取付スロット140Iを通して受け入れられるように構成されている。一実施形態では、スリーブ部材128および支持部材140は、スリーブ部材128の少なくとも1つの係止タブ128Dが、支持部材140の少なくとも1つの取付スロット140Iを通ってその中にスナップフィットすることによって結合される。一実施形態では、スリーブ部材128および支持部材140は、プレスフィット、接着剤、または溶接などの任意の好ましい方法で、一体化または結合されている。
【0046】
[0089]
図3、
図10A、および
図10Bを参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、ハウジング102内で長手軸104に沿って位置決めされたモジュールCを含む。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、ハウジング102内に収容された、またはその中に一体的に形成された流体チャンバ108を含む。一実施形態では、流体チャンバ108は、軸方向の貫通孔108Dを有する本体108Aを含む。一実施形態では、流体チャンバ108は、注入出口118を通して液体薬剤116を格納および投与するように構成されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、その中に摺動可能および密封可能に受け入れられ、流体チャンバ108の容量を変えるように長手方向に移動可能に構成されたピストン120を備えている。別の
実施形態では、流体チャンバ108の注入出口118は、ユーザの皮膚を貫通して穿刺し、流体チャンバ108に収容された液体薬剤116の針補助式噴流を運搬するように構成された中空注入針122に結合されている。一実施形態では、流体チャンバ108の注入出口118は、液体薬剤116の無針ジェット注入をするように構成されている。いくつかの実施形態では、流体チャンバ108は、液体薬剤116で予め充填されている。一実施形態では、流体チャンバ108は、ハウジング102内に嵌合するように構成されたシリンジまたはカルプルを備えている。一実施形態では、流体チャンバ108は、その近位縁部でその外周面から外向きに突出するフランジ108Bを含む。一実施形態では、流体チャンバ108のフランジ108Bは、エラストマー部材134のフランジ134Cに当接するように構成されている。一実施形態では、注入針122は、その中に注入針122を受け入れ、保持するように構成された長手方向孔124Dを有する針シールド124を含む。一実施形態では、針シールド124は、摩擦係合するように構成された多数の交互微小凹部および凸部を有する少なくとも1つの粗面仕上げ124Cを含む。
【0047】
[0090]いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、押しボタン式安全インジェクタ100が、中に収容された薬剤を投与するために使用された前後に、注入針122を遮蔽するためのユーザ実施ステップを最小限に抑えるように構成されている。これに関して、押しボタン式安全インジェクタ100は、格納式針ガード130と共に使用することができる。一実施形態では、格納式針ガード130は、伸長位置と格納位置との間で移動可能なように構成されている。一実施形態では、格納式針ガード130は、伸長位置で注入針122を隠し、格納位置で注入針122を露出させるように構成されている。一実施形態では、格納式針ガード130は、伸長位置と格納位置との間で、押しボタン式安全インジェクタ100のハウジング102に対して長手方向に移動するように構成することができる。一実施形態では、格納式針ガード130は、薬剤が押しボタン式安全インジェクタ100のユーザによって投与されると、伸長位置で係止するように構成することができる。
【0048】
[0091]
図4Eおよび
図8Eを参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、支持部材140の少なくとも1つの可撓性アーム140F、および格納式針ガード130の少なくとも1つのロックアウトスロット130Aを有するロックアウト機構を含む。一実施形態では、可撓性アーム140Fは、初期位置とロックアウト位置との間で移動可能であるように構成されている。一実施形態では、格納可能針ガード130は、可撓性アーム140Fが初期位置にある場合に、支持部材140に対して長手方向に移動可能である。一実施形態では、支持部材140に対する格納式針ガード130の長手方向移動は、可撓性アーム140Fがロックアウト位置にある場合に、制約される。一実施形態では、支持部材140の少なくとも1つの可撓性アーム140Fは、摺動部材110による注入ラム106の解放の後に、注入ラム106によって長手軸104から離れるように径方向に偏向されるように構成されている。一実施形態では、可撓性アーム140Fのステップ部140Gは、摺動部材110による注入ラム106の解放の後に、格納式針ガード130内のロックアウトスロット130Aと係合するように構成されている。一実施形態では、注入ラム106の径方向に拡大されたリブ(カラー)106Bは、摺動部材110による注入ラム106の解放の後に、可撓性アーム140Fを偏向させるように構成されている。
【0049】
[0092]
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100のモジュールBは、ハウジング部102Bに結合された安全キャップ136を含む。一実施形態では、安全キャップ136は、その中に受け入れられた針シールド抜取器138を含む。別の実施形態では、針シールド抜取器138は、格納式針ガード130の遠位開口部130Gを通して中に摺動可能に受け入れられる。一実施形態では、針シールド抜取器138は、ハウジング部102Bの遠位端からの安全キャップ136の取り外しの際
に、針シールド124の抜き取りを可能にするように、針シールド124と摩擦係合し、これを保持するように構成されている。一実施形態では、針シールド抜取器138は、ハウジング部102Bの遠位端からの安全キャップ136の取り外しの際に、針シールド124の抜き取りを可能にするように、針シールド124を機械的に係止し、保持するように構成されている。
【0050】
[0093]
図11A〜
図13Cを参照すると、押しボタン式安全インジェクタ100の使用の例示的方法が示されている。
図11A〜
図11Cでは、押しボタン式安全インジェクタ100は、格納または初期および未発射状態の場合で示されている。一実施形態では、安全キャップ136は、初期位置で押しボタン式安全インジェクタ100の遠位端に結合されている。一実施形態では、押しボタン114は、初期位置で初期伸長位置にある。一実施形態では、支持部材140の可撓性アーム140Fは、初期位置で径方向の内向きに僅かに付勢されている。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100は、初期位置で係止されており、これは、押しボタン式安全インジェクタ100が、ユーザが例えば押しボタン114を手動で作動させても発射されないということを意味する。ユーザが押しボタン式安全インジェクタ100を操作するために、一実施形態では、ユーザは以下のステップにしたがう必要がある。
【0051】
[0094]
図12A〜
図12Cを参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100を使用するために、安全部材112が作動可能位置にセットされる。一実施形態では、安全部材112を作動可能位置に置くために、ユーザは最初に、押しボタン式安全インジェクタ100の遠位端から安全キャップ136を取り外す必要がある。一実施形態では、安全キャップ136の取り外しにより、格納式針ガード130の遠位端が露出される。一実施形態では、安全キャップ136が取り外されると、ユーザは、意図した注入部位で自分の皮膚に対して格納式針ガード130の露出した近位端を押し付ける。一実施形態では、ユーザが格納式針ガード130を自分の皮膚に押し付けると、格納式針ガード130はハウジング102に対して軸方向に移動する。一実施形態では、格納式針ガード130は、ハウジング102に対して軸方向に遠位側へ移動すると、意図した注入部位でユーザの皮膚を穿刺する注入針122を露出させる。一実施形態では、格納式針ガード130は、ハウジング102に対して軸方向に遠位側へ移動すると、安全部材112を軸方向で近位側にシフトさせる。一実施形態では、安全部材112を軸方向で近位側にシフトさせることによって、安全部材112は、その内周面112Iと支持部材140の外周面140Bとの間に間隙空間147を作り出す。一実施形態では、間隙空間147は、摺動部材110のベース部材110Dの少なくとも一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。一実施形態では、安全部材112は、内周面112Iが支持部材140の外周面140Bと間隔を置いた関係である場合に、作動可能位置にある。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、摺動部材110は長手軸104に対して横方向に移動可能である。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、安全部材112の制約部は、摺動部材110から軸方向に間隔をおいて配置されている。一実施形態では、摺動部材110は、作動可能位置で径方向にだけ移動可能である。一実施形態では、摺動部材110全体は、作動可能位置で径方向で一方向に移動可能である。一実施形態では、摺動部材110を移動させることが少なくとも径方向成分を含んでいるように、摺動部材110は、作動可能位置である角度で摺動可能である。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合に、押しボタン式インジェクタを発射させることが可能である。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100が作動可能位置にあると、ユーザは、
図13A〜
図13Cに図示したステップの1つまたは複数を行うことによって、押しボタン式安全インジェクタ100を発射することができる。これを以降の段落で説明する。
【0052】
[0095]
図12A〜
図12Cを参照すると、一実施形態では、安全部材112が作動可能
位置にある場合、支持部材140の可撓性アーム140Fは径方向で内向きに僅かに付勢されている。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、摺動部材110の少なくとも1つの傾斜部材110Aは、ボタン114の少なくとも1つの傾斜部材114Aと相補的関係にあるが、これと係合していない。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、摺動部材110の傾斜面110Bは、押しボタン114の傾斜面114Bを補完しているが、これと係合していない。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、押しボタン式安全インジェクタ100は、発射される準備ができている。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、押しボタン114は、ハウジング102に対して軸方向に移動可能である。一実施形態では、安全部材112が作動可能位置にある場合、押しボタン114は、押しボタン式安全インジェクタ100のユーザによって、ハウジング102に対して手動で移動可能である。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100を手動で発射させる動作は以下の通りである。
【0053】
[0096]
図13A〜
図13Cを参照すると、一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100が作動可能位置にある場合、押しボタン式安全インジェクタ100のユーザは、押しボタン114に圧力を手動で加えて、押しボタン114を押し込み位置に軸方向にシフトさせる。一実施形態では、押しボタン114が、ユーザの手動で加えた圧力に応じて軸方向にシフトすると、少なくとも1つの傾斜部材114Aは、摺動部材110の少なくとも1つの傾斜部材110Aと係合する。一実施形態では、少なくとも1つの傾斜部材114Aの傾斜面114Bは、少なくとも1つの傾斜部材110Aの傾斜面110Bと摺動接触し、一実施形態では、傾斜面114Bは、少なくとも1つの傾斜部材114Aが、ハウジング102の内部にさらに下ると、摺動部材110を押しやって、横方向にシフトするように、傾斜面110Bに対して摺動接触力を与える。一実施形態では、摺動部材110が長手軸104に対して横方向にシフトすると、そのベース部材110Dの一部は、内周面112Iと支持部材140の対向する外周面140Bとの間で間隙空間147内に介在する。一実施形態では、摺動部材110が長手軸104に対して横方向にシフトすると、摺動部材110のモーメントが、傾斜面114Bを傾斜面110Bから分離させうる。一実施形態では、傾斜面114Bおよび110Bは互いに接触した状態を保つ。一実施形態では、摺動部材110が横方向にシフトされると、注入ラムは摺動部材110の開口部110Cから離脱する。一実施形態では、注入ラムが摺動部材110の開口部110Cから離脱すると、それは摺動部材110から解放される。一実施形態では、注入ラム106が摺動部材110から解放されると、付勢部材142は、注入ラム106を押しやって軸方向に移動させて、流体チャンバ108を圧縮して流体チャンバ108に収容された液体薬剤116の一回分を運搬する付勢力を与える。一実施形態では、解放された注入ラム106はピストン120と係合し、これを注入出口118に向かって押しやって軸方向に移動させて、注入出口118を通して、押しボタン式安全インジェクタ100のユーザの体内に液体薬剤116を放出させる。一実施形態では、注入出口118が注入針122を備えている場合、解放された注入ラム106はピストン120と係合し、これを注入出口118に向かって押しやって軸方向に移動させて、注入出口118および注入針122を通して、押しボタン式安全インジェクタ100のユーザの体内に液体薬剤116を放出する。
【0054】
[0097]一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100がユーザの体内に液体薬剤116を注入した後、ユーザは、自分の皮膚から離すように格納式針ガード130を引っ張る。一実施形態では、皮膚から離れるように格納式針ガード130を引っ張ることにより、格納式針ガード130は解放され、軸方向に伸長する。一実施形態では、付勢部材132は、格納式針ガード130を押しやって伸長位置まで軸方向にシフトさせる付勢力を与える。一実施形態では、格納式針ガード130は、伸長位置で注入針122を隠す。一実施形態では、注入ラム106が軸方向に移動すると、支持部材140の可撓性アーム
140Fを径方向で外向きに偏向させる。一実施形態では、注入ラム106の拡大されたラムまたはカラー106Bは、偏向位置に可撓性アーム140Fを制約する。一実施形態では、格納式針ガード130が軸方向に延びると、支持部材140の偏向した可撓性アーム140Fがロックアウトスロット130Aと係合する。一実施形態では、可撓性アーム140Fのステップ部140Gは、ロックアウトスロット130Aを通して受け入れられる。一実施形態では、可撓性アーム140Fがロックアウトスロット130Aと係合することによって、ハウジング102に対する格納式針ガード130のあらゆる軸方向移動が起きないようにする。すなわち、一実施形態では、注入後、押しボタン式安全インジェクタ100は、ロックアウト状態に入り、ユーザが押しボタン式安全インジェクタ100を再使用しないようにする。一実施形態では、押しボタン式安全インジェクタ100がロックアウト状態にある場合、そのユーザ、または押しボタン式安全インジェクタ100にアクセスするその他の人を、予期しない針刺しの可能性、ならびに、押しボタン式安全インジェクタ100の取り扱いおよび/または処分中に、残りの液体薬剤116、体液、および/または血液由来病原体への露出に関連する他の危険性に曝すことを最小限に抑える。
【0055】
[0098]その幅広い発明の概念から逸脱することなく、上に図示および説明した例示的実施形態に変更を加えることができることは、当業者には理解されるであろう。したがって、本発明は図示および説明した例示的実施形態に限るものではなく、請求の範囲によって規定されるような本発明の趣旨および範囲内の変更を含むことを意図していることを理解されたい。例えば、例示的実施形態の特定の特徴は、請求する発明の一部であってもなくてもよく、開示する実施形態の特徴を組み合わせてもよい。本明細書に特に記載されていない限り「a」、「an」および「the」という用語は1つの要素に限るものではなく、代わりに「少なくとも1つの」を意味するものとして読まれるべきものである。
【0056】
[0099]本発明の図および説明の少なくともいくつかは、本発明の明確な理解のために関連する要素に焦点を当てて簡略化しており、明確性のために、本発明の一部をさらになしうると当業者には理解される他の要素を省略していることを理解されたい。しかし、このような要素は当技術分野でよく知られており、本発明のよりよい理解を必ずしも容易にするものではないので、このような要素は本明細書には記載していない。
【0057】
[00100]さらに、方法が本明細書に記載されたステップの特定の順序に左右されない範
囲で、ステップの特定の順序は請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。本発明の方法を対象とした請求の範囲は、記載された順序でそのステップを実行することに限られものではない。当業者は、ステップは変更することができ、それでもなお本発明の趣旨および範囲内にあることを容易に理解するであろう。