(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876214
(24)【登録日】2021年4月28日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】フィルター清掃装置及び乾燥機
(51)【国際特許分類】
B01D 46/42 20060101AFI20210517BHJP
D06F 58/02 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
B01D46/42 C
D06F58/02 K
【請求項の数】8
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-81366(P2017-81366)
(22)【出願日】2017年4月17日
(65)【公開番号】特開2018-176092(P2018-176092A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2020年3月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】391044797
【氏名又は名称】株式会社コーワ
(72)【発明者】
【氏名】木野 徳智
【審査官】
青木 太一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−106908(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2016/0227916(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第106149328(CN,A)
【文献】
特開2008−142267(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0192768(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 46/00−46/54
D06F 58/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルター清掃装置は、
清掃装置本体と、
通風から塵埃を捕集可能なフィルター体と、
該フィルター体に沿って往復摺動し、往路において前記フィルター体に付着した塵埃を除去する清掃体と、
該清掃体の往路の終端に塵埃排出口と、を有し、
前記清掃体は、清掃部材と、該清掃部材を支持する基台と、除去した塵埃を前記フィルター体側へ押圧するための防壁体とを備えていることを特徴とするフィルター清掃装置。
【請求項2】
清掃装置本体は、清掃体の塵埃排出口への摺動をガイドするレール体を備え、該レール体の通風上流側に整流面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルター清掃装置。
【請求項3】
清掃装置本体は、塵埃排出口に開閉自在な蓋体を備え、清掃体の往路終端時に防壁体が前記蓋体に当接することで前記蓋体を開放することを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルター清掃装置。
【請求項4】
清掃体の往路終端時に、清掃部材の一部が塵埃排出口から突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置。
【請求項5】
清掃体のフィルター体側に、往路の進行方向へ向かって傾斜する傾斜面が形成され、該傾斜面によって前記フィルター体側へ圧力を加えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置。
【請求項6】
防壁体がフィルター体から離れる方向に可動することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置。
【請求項7】
塵埃排出口の開放部において、前記塵埃排出口のフィルター体側に傾斜部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置。
【請求項8】
槽体内に回転自在に配置され衣類等を収容する回転ドラム内に、送風手段及び加熱手段により発生した温風を、循環ダクトを経て循環供給して衣類等を乾燥可能とするとともに、前記循環ダクトの前記槽体からの排気側に請求項1〜7のいずれか1項に記載のフィルター清掃装置を備えたことを特徴とする乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルターに付着した塵埃を除去するためのフィルター清掃装置と、このフィルター清掃装置を備えた乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、洗濯乾燥機において塵埃を捕集するフィルターが設置され、このフィルターに付着した塵埃を除去するためのフィルター清掃装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1のフィルター清掃装置は、乾燥運転時に洗濯物から発生する糸くず等を捕獲する防塵フィルターと、この防塵フィルターに摺接して捕獲された糸くず等を除去する除塵体とを有するものであって、除塵体は、駆動源によって回転するシャフトに取り付けられ、シャフトに沿って移動することによって防塵フィルター上を摺接移動する構成としている(特許文献1の
図5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−142267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のフィルター清掃装置の除塵体は、正面視が略長方形状の所定の厚みを有する板状体であって、防塵フィルターのフィルター面に対して垂直方向が高さ方向となっていることから、掻き集められた塵埃の量が多い場合には除塵体を乗り越えて清掃済みのフィルター面に再付着するという課題を有していた。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、除去した塵埃が清掃体を乗り越えてフィルターに再付着することを防ぐことによって、塵埃を確実に除去して清掃装置本体外へ排出することができるフィルター清掃装置と、このフィルター清掃装置を備えた乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、請求項1のフィルター清掃装置の発明は、清掃装置本体と、通風から塵埃を捕集可能なフィルター体と、該フィルター体に沿って往復摺動し、往路において前記フィルター体に付着した塵埃を除去する清掃体と、該清掃体の往路の終端に塵埃排出口と、を有し、前記清掃体は、清掃部材と、該清掃部材を支持する基台と、除去した塵埃を前記フィルター体側へ押圧するための防壁体とを備えていることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明では、防壁体を備えているのでフィルター体から除去した塵埃が清掃体を乗り越えてフィルター体に再付着することを防ぐことができる。また、防壁体は、除去した塵埃をフィルター体側に押圧するので、除去した塵埃でフィルター体に付着した塵埃を除去することができ、清掃体で塵埃を除去するよりも高い塵埃除去効果を奏することができる。
【0009】
請求項2のフィルター清掃装置の発明は、請求項1の発明において、清掃装置本体は、清掃体の塵埃排出口への摺動をガイドするレール体を備え、該レール体の通風上流側に整流面が形成されていることを特徴としている。したがって、整流面によってフィルター体への塵埃の付着に偏りを無くし、除去した塵埃の高さを均等にすることができる。
【0010】
請求項3のフィルター清掃装置の発明は、請求項1又は2の発明において、清掃装置本体は、塵埃排出口に開閉自在な蓋体を備え、清掃体の往路終端時に防壁体が前記蓋体に当接することで前記蓋体を開放することを特徴としている。したがって、清掃動作と同時に蓋体を開放して塵埃を除去することができる。
【0011】
請求項4のフィルター清掃装置の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、清掃体の往路終端時に、清掃部材の一部が塵埃排出口から突出していることを特徴としている。したがって、塵埃を確実に清掃装置本体外に排出することができる。
【0012】
請求項5のフィルター清掃装置の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、清掃体のフィルター体側に、往路の進行方向へ向かって傾斜する傾斜面が形成され、該傾斜面によって前記フィルター体側へ圧力を加えることを特徴としている。したがって、傾斜面によって更にフィルター体への押圧を高めることができる。
【0013】
請求項6のフィルター清掃装置の発明は、請求項1〜5のいずれかの発明において、防壁体がフィルター体から離れる方向に可動することを特徴としている。したがって、フィルター体に付着した塵埃の量が多い場合でも、塵埃が清掃体を乗り越えてフィルター体に再付着することを確実に防ぐことができる。
【0014】
請求項7のフィルター清掃装置の発明は、請求項1〜6のいずれかの発明において、塵埃排出口の開放部において、前記塵埃排出口のフィルター体側に傾斜部を有することを特徴としている。したがって、除去した塵埃を塵埃排出口から容易に排出することができる。
【0015】
請求項8の乾燥機の発明は、槽体内に回転自在に配置され衣類等を収容する回転ドラム内に、送風手段及び加熱手段により発生した温風を、循環ダクトを経て循環供給して衣類等を乾燥可能とするとともに、前記循環ダクトの前記槽体からの排気側に請求項1〜7のいずれかのフィルター清掃装置を備えたことを特徴としている。したがって、フィルター体から除去した塵埃が清掃体を乗り越えてフィルター体に再付着することを防ぐことができると共に、除去した塵埃でフィルター体に付着した塵埃を除去することができ、高い塵埃除去効果を奏することができるフィルター清掃装置を備えた乾燥機を提供することができる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1のフィルター清掃装置の発明は、フィルター体から除去した塵埃が清掃体を乗り越えてフィルター体に再付着することを防ぐことができると共に、押圧することにより除去した塵埃でフィルター体に付着した塵埃を除去することができ、清掃体で塵埃を除去するよりも高い塵埃除去効果を奏することができる。したがって、塵埃を確実に除去し、清掃装置本体外へ排出することができる。
【0017】
請求項2のフィルター清掃装置の発明は、整流面によってフィルター体への塵埃の付着に偏りを無くすことができる。また、請求項3のフィルター清掃装置の発明は、清掃動作と同時に蓋体を開放して塵埃を除去することができる。また、請求項4の発明は、塵埃を確実に清掃装置本体外に排出することができる。
【0018】
請求項5のフィルター清掃装置の発明は、傾斜面によって清掃時におけるフィルター体への押圧を更に高めることができる。また、請求項6のフィルター清掃装置の発明は、フィルター体に付着した塵埃の量が多い場合でも、塵埃が清掃体を乗り越えてフィルター体に再付着することを確実に防ぐことができる。また、請求項7のフィルター清掃装置の発明は、除去した塵埃を塵埃排出口から容易に排出することができる。
【0019】
請求項8の乾燥機の発明は、フィルター体から除去した塵埃が清掃体を乗り越えてフィルター体に再付着することを防ぐことができると共に、除去した塵埃でフィルター体に付着した塵埃を除去することができ、高い塵埃除去効果を奏することができるフィルター清掃装置を備えた乾燥機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図2】本発明に係る衣類乾燥機の内部構成を示す断面図
【
図3】本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置の外観を示す斜視図
【
図4】(a)本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置の内部構造を示す斜視図(b)同正面図
【
図5】本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置を示す正面図
【
図7】(a)、(b)清掃時の本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置を示す断面図
【
図8】(a)塵埃排出後の本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置を示す断面図(b)同斜視図
【
図9】本発明に係る第2実施形態のフィルター清掃装置を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0022】
図1は、本発明に係る衣類乾燥機を示す斜視図であり、
図2は、同衣類乾燥機の内部構造を示す断面図である。これらの図を用いて本発明に係る衣類乾燥機について説明する。本発明に係る衣類乾燥機20は、前面にドア20aを備え、槽体20d内に回転自在に配置され衣類などを収容する回転ドラム20b内に、送風手段(ファン)23及び加熱手段22により発生した温風を、循環ダクト21a、21b、21cを経て循環供給して衣類を乾燥可能とするとともに、循環ダクト21a、21b、21cの槽体20dからの排気側にフィルター清掃装置10が設置されている。ここで、フィルター清掃装置10は、清掃装置本体上面2cが、衣類乾燥機上面20eと平行になるように設置されている。
【0023】
符号20cは、回転ドラム20bを回転させるモータであり、このモータ20cは、乾燥処理、洗濯処理、すすぎ処理や脱水処理といった様々な処理の間、回転ドラム20bを回転させる。また、加熱手段22には、一例として、熱交換器を使用することができる。尚、熱交換器の方式として、ヒートポンプ式やヒーター式等、様々な方式を採用することができる。また、衣類乾燥機20は、ドラム式としているが、これに限定するものではなく、例えば縦型など様々の方式を採用することができる。
【0024】
図3は、本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置の外観を示す斜視図あり、
図4(a)は、本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置の内部構造を示す斜視図、
図4(b)は、同正面図である。
図5は、本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置を示す正面図、
図6(a)は、
図5のA−A断面図、
図6(b)は、
図5のB−B断面図である。これらの図を用いて本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置について説明する。
【0025】
第1実施形態のフィルター清掃装置10は、清掃装置本体2と、通風から塵埃7を捕集可能なフィルター体1と、フィルター体1に沿って往復摺動し、往路においてフィルター体1に付着した塵埃7を除去する清掃体3と、清掃体3の往路の終端に塵埃排出口4とを有している。尚、清掃体3は、レバー8を往復動させることによって、フィルター体1に沿って往復摺動する構成としている。また、清掃装置本体2の1つの壁体2aには通風口2bが形成されており、通風口2bからフィルター体1方向に通風される構成としている(
図6(b)の矢印で示す)。
【0026】
清掃体3は、可撓性を備えた清掃部材3aと、清掃部材3aを支持する基台3bと、除去した塵埃7をフィルター体1側へ押圧するための防壁体3cとを備えている。上記構成による防壁体3cは、フィルター体1から除去した塵埃7が清掃体3を乗り越えてフィルター体1に再付着することを防ぐことができる。また、防壁体3cは、除去した塵埃7をフィルター体1側に押圧するので、除去した塵埃7でフィルター体1に付着した塵埃7を除去することができ、清掃体3で塵埃7を除去するよりも高い塵埃除去効果を奏することができる。また、清掃体3のフィルター体1側に、往路の進行方向へ向かって傾斜する傾斜面3dが形成されており、この傾斜面3dによってフィルター体1側へ更に圧力を加えるようにしている。これにより、フィルター体1と除去した塵埃7がより密着するため、更に塵埃除去効果を高めることができる。
【0027】
清掃装置本体2は、清掃体3の塵埃排出口4への摺動をガイドするレール体5a、5bを備え、通風上流側のレール体5aを傾斜させて整流面5cが形成されている。この整流面5cによってフィルター体1への塵埃7の付着に偏りを無くすことができる。もし、塵埃7の付着が偏ると、塵埃7の付着が多い部分では、付着が少ない部分に比べて塵埃7が大きく盛り上がりながら清掃されるため、清掃体3を乗り越えやすくなる。そのため、整流面5cを形成して塵埃7の付着を均等にすることで、除去した塵埃7の清掃時の盛り上がりに偏りを無くして、フィルター体1への再付着を確実に防ぐことができる。また、清掃装置本体2は、塵埃排出口4に、回動軸6bを軸心として開閉自在な蓋体6を備え、清掃体3の往路終端時に防壁体3cが蓋体6に当接することで蓋体6を開放する構成としている。したがって、清掃動作と同時に蓋体6を開放して塵埃7を除去することができる。尚、蓋体6には曲面を有する凸部6aが形成されており、この凸部6aの曲面に防壁体3cが当接することで滑らかに蓋体6の開閉が行われるようにしている。
【0028】
塵埃排出口4の開放部4aにおいて、塵埃排出口4のフィルター体1側に傾斜部4bを有している。この傾斜部4bによって、塵埃7を外部に排出し易くすると共に、湾曲した状態の清掃部材3aが復元することにより、塵埃7を外部へ飛ばし易くしている。尚、
図6(a)に示す清掃前の状態では、清掃部材3aは、フィルター体1に形成されている凹部1aに位置している。この凹部1aに位置している清掃部材3aは湾曲しておらず、凹部1aからフィルター面1bへ移動することによって、清掃部材3aは湾曲した状態となる。
【0029】
図7(a)、
図7(b)は、清掃時の本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置を示す断面図である。また、
図8(a)は、塵埃排出後の本発明に係る第1実施形態のフィルター清掃装置を示す断面図であり、
図8(b)は、同斜視図である。これらの図を用いて第1実施形態のフィルター清掃装置の使用時の動作について説明する。
【0030】
図7(a)に示すように、清掃部材3aによるフィルター面1bの清掃中には、清掃初期の段階で清掃部材3aに除去された塵埃7が、清掃部材3aより先行してフィルター面に付着した塵埃7に当接し、フィルター面1bに付着した塵埃7を除去している。清掃部材3aは湾曲した状態でフィルター面1bに当接しているが、前述の除去された塵埃7で除去できなかった塵埃7を清掃部材3aで除去している。この時、塵埃7は連続した帯状になると共に、折り畳まれた状態で、防壁体3cおよび傾斜面3dによってフィルター体1側へ圧力が加えられている。
【0031】
次に、
図7(b)に示すように、防壁体3cが蓋体6の凸部6aに当接した状態では、塵埃7は折り畳まれた状態で更に圧縮されており、清掃部材3aは湾曲した状態でフィルター面1bに当接している。
【0032】
そして、
図8(a)に示すように、清掃体3が往路終端時に位置する状態では、清掃部材3aの一部が塵埃排出口4から突出するようにしている。したがって、塵埃7を圧縮しコンパクトにすると共に、確実に清掃装置本体2の外に排出することができる。そして、この状態では、清掃部材3aは傾斜部4bを通過することにより、湾曲した状態の清掃部材3aが復元することとなり、復元する勢いにより、塵埃7を外部へ飛ばすことができる。
【0033】
また、蓋体6は、
図8(b)に示すように、防壁体3cが蓋体6の凸部6aに当接した状態を維持しつつ、回動軸6bを軸心として回動して塵埃排出口4が開口した状態となる。
【0034】
図9は、本発明に係る第2実施形態のフィルター清掃装置を示す断面図である。第2実施形態のフィルター清掃装置10aは、除去される塵埃7の量が多い場合には、回転軸32を軸心として、防壁体33cがフィルター体31から離れる方向に可動する構成としている。また、防壁体33cはバネ(図示せず)によってフィルター体31側へ付勢されており、清掃前は防壁体33cとフィルター体31が平行になるよう構成されている。そして、塵埃7が防壁体33cの先端(図面上、右側端部)付近まで溜まった時に、除去した塵埃7によって防壁体33cが押し上げられて一定角度まで可動するようバネ(図示せず)の強度が設定されている。したがって、フィルター体31に付着した塵埃7の量が多い場合でも、塵埃7が清掃体33を乗り越えてフィルター体31に再付着することを確実に防ぐことができる。
【0035】
また、第2実施形態のフィルター清掃装置10aは、清掃部材33aに傾斜面33bが形成されており、この傾斜面33bおよび防壁体33cによって、フィルター体1側へ圧力を加えるようにしている。尚、傾斜面33bは、第1実施形態のフィルター清掃装置10ように基台3bに形成してもよく、第2実施形態のフィルター清掃装置10aのように清掃部材33aに形成してもよく、さらには、防壁体3c、33cに形成するようにしてもよく、何れの形態も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に係るフィルター清掃装置は、フィルターに付着した塵埃を除去するために利用されるものである。また、本発明に係る乾燥機は、フィルター清掃装置を備えた乾燥機として利用される。
【符号の説明】
【0037】
1 フィルター体
1a 凹部
1b フィルター面
2 清掃装置本体
2a 壁体
2b 通風口
2c 上面
3 清掃体
3a 清掃部材
3b 基台
3c 防壁体
3d 傾斜面
4 塵埃排出口
4a 開放部
4b 傾斜部
5a、5b レール体
5c 整流面
6 蓋体
6a 凸部
7 塵埃
8 レバー
10、10a フィルター清掃装置
20 衣類乾燥機
20a ドア
20b 回転ドラム
20c モータ
20d 槽体
20e 衣類乾燥機上面
21a、21b、21c 循環ダクト
22 加熱手段
23 送風手段(ファン)