(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通知手段は、前記給油所内に配置された第二の画像表示手段、音声により発音する第二の音声案内手段、シートもしくはカードに所定事項を印刷する印刷手段、所定のデータを送信する送信手段のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項23から26のうちいずれか一項に記載の給油システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、上述した特許文献1に記載の技術では、車両が給油可能位置にない場合にどの程度移動すればよいのかについての誘導が無い。すなわち、車両が給油可能位置にない場合であって、ポリタンクや携行タンクに給油をしたり、車両のドライバーにより誤給油したりするおそれがあること、また、例えば閉店後の無人の時間帯には無人であるのを逆手にとって給油設備を破壊して現金を奪う事件が年間数件発生していること、に対する対応策が着眼・検討されていない。さらに、給油所を無人化した場合、車両の異常(ファンベルトの摩耗、イグニッションコイル切れ、プラグ劣化、オイル劣化、クーラント不足、給油キャップ及び給油扉の閉め忘れ、タイヤ空気圧減少、バッテリー劣化、ブレーキランプ切れ、バックランプ切れ、方向指示ランプ切れ等)が発生していてもドライバーが気付かない場合がある。さらにまた、ドライバーが6カ月点検や12カ月点検を実施しない場合がある。また、給油所が給油業務とレンタカー業務とを兼業している場合には、夜間に車両の返却を受け付ける場面も出てくるが、給油とレンタカーの受付を一人の従業者が兼任することは認められていないことから、監視員とは別にレンタカー担当者を配置する必要があることになるが、これは、上記の経済的困難性をさらに悪化させることになるのみならず、昨今の人手不足、及び今後の人口動態上この状況がますます進行するとの観測もあり、給油についての監視員の不要化が望まれる。
【0012】
本発明は、これらの従来技術上の問題点に着眼し、監視員が給油以外の業務に従事できるようにすることをシステム的に担保する給油システム、給油方法、プログラム、及び記録媒体を提供することをその主要な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するため、本願の発明者は、開栓業務を自動化することによって監視員が給油以外の業務に従事できるようにすることをシステム的に担保できる点に着眼した。そこで、本発明の第1の態様に係る給油システムは、給油設備を備えた給油所内における車両を探知する探知手段と、前記探知手段が前記車両の正当位置における停車及び/もしくは駐車を探知すると前記給油設備を給油可能状態にする制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0014】
ここで、正当位置とは、給油可能な、すなわち給油ノズルが車両の給油口の奥まで挿入可能な位置をいい、給油可能とは、燃料タンクと給油設備との間の送油管に挿入された電磁バルブを閉栓状態から開栓状態にし、給油ポンプに給電するか、給油ポンプに給電し、電磁バルブを閉栓状態から開栓状態にするか、給油ポンプに給電すると同時に電磁バルブを閉栓状態から開栓状態にすることを言い、給油ノズルのレバーが閉じられると、電磁バルブの排出側に設けられたポンプに給電されて駆動し、給油ノズルのレバーが開かれるとポンプへの給電が停止されることを含む。
【0015】
上記第1の態様によれば、探知手段によって車両が正当位置に停車及び/もしくは駐車されていることを探知した場合にのみ給油設備を給油可能状態にするように制御手段が制御するので、開栓業務を自動化することがシステム的に担保されることになる。これにより、給油業務だけの給油所については、人手不足解消の解決、レンタカー業務、修理業務、車両販売等の業務を兼務する給油所の場合は、監視員が給油業務以外の他の業務に従事できることによる業務の効率化にも期待できる。
【0016】
上記課題を解決するため、本発明の第2の態様に係る給油システムは、給油設備を備えた給油所内における車両を探知する探知手段と、前記車両の給油口に給油ノズルが適切に挿入されていることを撮像する給油口撮像手段と、前記探知手段が前記車両の正当位置における停車及び/もしくは駐車を探知し、かつ前記給油口撮像手段が適切な給油ノズルの正常な挿入を撮像すると、前記給油設備を給油可能状態にする制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
上記第2の態様によれば、探知手段によって車両が正当位置に停車及び/もしくは駐車されていることを探知し、給油口撮像手段が適切な給油ノズルの正常な挿入を撮像した場合にのみ給油設備を給油可能状態にするように制御手段が制御するので、不適切な給油の防止が図れた上で開栓業務を自動化することがシステム的に担保されることになる。これにより、給油所の開栓業務を自動化することにより、監視員が他の業務に従事でき、人手不足解消が図れる。ここで、給油口撮像手段は、例えば給油所のキャノピーの裏面、支柱、事務棟、もしくは固定/移動給油設備の少なくともいずれか一つに配置されていてよい。或いは、これに加えて、もしくはこれと代替させて、いわゆるドローンカメラを用いてもよい。
【0018】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記制御手段は、前記給油口撮像手段で得られた画像から前記給油ノズルへの挿入に係る給油動作のパターンのデータを積み重ね、前記積み重ねられたデータから、正常もしくは正当な給油動作及び/あるいは、正常もしくは正当でない給油動作、を判定させるための学習をさせることを特徴とする。本態様によれば、いわゆる人工知能技術を採用したので、給油動作の正常性もしくは正当性の判定精度が向上する。
【0019】
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記給油口撮像手段は、前記給油所の天井、支柱、及び/もしくは前記車両の後方のうち少なくともいずれか一つの位置に配置されていることを特徴とする。これらは給油口を撮像可能な位置であればよい。
【0020】
ここで「後方」とは、例えば車両のテールランプやバックランプが見える側を言う。本態様によれば、撮像の自由度が増す。
【0021】
本発明の第5の態様は、第1〜3の態様のうちのいずれかの態様において、前記給油所には、上下及び/もしくは左右方向に回動可能なミラー、及び/或いは、非回動な反射体が配置されていることを特徴とする。
【0022】
ここで、ミラーは、平面ミラーでも凹面ミラーでもよい。本態様によれば、たとえば給油所の天井や支柱に、回動可能なミラーや、給油口撮像手段に対向して配置された固定式の反射体が備えられるために、給油扉により隠れた前記給油口を撮像したり、音波を反射させたりすることができ、これにより、制御手段による、給油可能状態化制御の正確性が向上する。
【0023】
本発明の第6の態様は、第2の態様において、前記給油口撮像手段は、前記給油所の天井、及び/もしくは支柱に配置された全方向カメラであることを特徴とする。本態様によれば、全方向カメラが備えられるために、給油扉により隠れた前記給油口を撮像したりすることができ、これにより、制御手段による、給油可能状態化制御の正確性が向上する。
【0024】
本発明の第7の態様は、第4から6のいずれかの態様において、前記給油口撮像手段は、前記天井の裏面、及び/もしくは前記車両の後方のうち少なくともいずれか一つで移動可能な移動手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0025】
本態様によれば、給油口撮像手段が移動手段を備えることにより、反射部を省略することができるとともに、車両の給油口の撮像において死角をなくすことができ、確実な撮像が期待できる。
【0026】
上記課題を解決するため、本発明の第8の態様に係る給油システムは、給油設備を備えた給油所内における車両を探知する探知手段と、前記車両の乗員が前記給油設備に対して不適切な給油を行っているか、前記車両の乗員及び/もしくは非乗員が破壊行為を行っているか、のうちの少なくともいずれか一つを判断する不適切給油/破壊行為判断手段と、前記車両が不適切位置におらず、前記車両の乗員が不適切給油を行わず、前記車両の前記乗員及び/もしくは前記非乗員が破壊行為を行わないことが確認された場合に前記給油設備を給油可能状態にする制御手段とを具備したことを特徴とする。本態様によれば、制御手段が、車両位置の適正性、給油行為の適正性、破壊的行為の不存在性を確認したのちにはじめて給油設備を給油可能状態にするように制御するので、より安全性がシステム的に担保される。
【0027】
ここで、不適切位置とは、給油するために指定された位置以外の位置、あるいは給油に適さない位置を言い、不適切給油とは、例えばポリタンクにガソリン(レギュラーガソリンもしくはハイオクガソリン)や軽油を給油するなどの、消防法で禁止されている行為を含む、適切な給油とはいえないすべての行為をいう。破壊行為とは、金銭を盗む目的もしくはその他の目的で給油設備、両替機、自動販売機、もしくは展示車両等を破壊する行為を言い、照明設備、消火設備、防犯設備(防犯灯、防犯カメラ、防犯サイレン)、もしくは事務棟等の給油所内の施設を破壊、放火、放尿、ゴミ投棄、落書きするなど、犯罪行為を含む一切の破壊的行為をいう。乗員とはドライバー及び同乗者を言う。非乗員とは、乗員以外の人物、動物、もしくはロボットを言う。不適切位置とは停車及び/もしくは駐車スペースから離隔した位置、或いは給油設備による給油が不可能な位置を言う。尚、不適切給油及び破壊行為を行う者は車両の乗員だけでなく、動作主体となりえる、非乗員としての給油所の外部から侵入する悪意ある第三者や動物(例えば、熊、猪、猿、虎、ライオン、豹、ピューマ、ゾウ、サイ、牛)やロボット、ドローンも含まれる。
【0028】
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記制御手段は、給油中及び/もしくは給油前後における前記不適切な給油及び/もしくは前記破壊行為について確認することを含むことを特徴とする。本態様によれば、制御手段が、給油行為の適正性、破壊的行為の不存在性について、給油中及び/もしくは給油前後の時点においても確認したのちにはじめて給油設備を給油可能状態にするように制御するので、より安全性がシステム的に担保される。
【0029】
本発明の第10の態様は、第1から9のいずれかの態様において、前記制御手段は、前記車両の乗員及び/もしくは非乗員の行為が正常な操作行為、正常な給油行為、不適切給油行為、及び破壊行為、の少なくともいずれか一つのパターンのデータを積み重ね、前記積み重ねられたデータから、正常な操作行為、正常な給油行為、不適切給油行為、及び破壊行為、の少なくともいずれか一つを判定させるための学習をさせる学習部を具備したことを特徴とする。
【0030】
ここで、学習部とはいわゆる人工知能(Artificial Intelligence:以下、AI)システムとして、給油設備や両替機や自動販売機に対する行為が通常の入力動作、給油キャップ取り外し動作、給油ノズル取り出し動作、給油ノズル挿入動作、給油ノズル戻し動作、給油キャップ取り付け動作、窓ふき動作、レシート取り出し動作であるか、それ以外の動作であるかを判断し、それ以外の動作がポリタンクへのガソリン給油動作もしくは破壊動作であるか否かを、たとえば深層学習によって学習して得られた結果によって判断する機能体をいう。動作の解析には予めデータベースに記録された、ドライバーを含む乗員及び/もしくは非乗員のうち少なくてもいずれか一つの種々の動作パターンと比較することが挙げられる。本態様によれば、いわゆる人工知能技術を採用したので、正常な操作行為、正常な給油行為、不適切給油行為、及び破壊行為の判定精度が向上する。
【0031】
本発明の11の態様は、第8の態様において、前記不適切/破壊行為判断手段は、前記車両の全体を撮像する第一の撮像手段と、前記第一の撮像手段により撮像された画像を解析する画像解析手段と、前記画像から前記車両が不適切位置にいるか否かを判断する不適切位置判断手段、前記車両の給油口以外の部位に給油ノズルが挿入される不適切給油であるか否かを判断する不適切給油判断手段、前記画像から前記乗員及び/もしくは非乗員が操作行為もしくは給油行為以外の前記給油設備への上下動作、前後動作、もしくは回動動作を含む破壊行為を行っている/行っていた/行おうとしているか否かを判断する破壊行為判断手段のうちの少なくともいずれか1つの判断手段とを備えたことを特徴とする。
【0032】
ここで、車両の給油口以外の部位とは、例えばポリタンクや金属携行缶の給油口を含む。ポリタンクへのガソリンの給油は消防法で禁止されているが、金属携行缶への給油は、セルフ式ガソリンスタンドを利用する場合でも必ず従業員が行う必要があると消防法で規定されている。したがって、車両の乗員が車両以外の物品にガソリンや軽油を給油する行為は不適切行為となる。破壊行為については、画像処理及び給油設備、両替機、及び自動販売機への衝撃や振動を検知することで判断可能である。本態様によれば、第一の撮像手段により撮像された画像を画像解析手段が解析することによって、車両が不適切位置にいるか否か、車両の給油口以外の部位に給油ノズルが挿入される不適切給油であるか否か、乗員及び/もしくは非乗員が操作行為もしくは給油行為以外の給油設備への上下動作、前後動作、もしくは回動動作を含む破壊行為を行っている/行っていた/行おうとしているか否か、のうちの少なくともいずれか1つを判断するので、判断の正確性がシステム的により担保されることとなる。
【0033】
本発明の第12の態様は、第1から第11のいずれかの態様において、前記給油可能状態とは、少なくとも前記給油設備が閉栓状態から開栓状態にされ、給油ポンプへの給電状態を含むことを特徴とする。
【0034】
ここで、「少なくとも」とは給油ポンプへの給電・停止の他、メーターのリセット動作を含む。
【0035】
本発明の第13の態様は、第1から第11のいずれかの態様において、前記車両が正当位置から逸脱している場合、前記車両のドライバーに対し、前記車両を前記正当位置まで移動するように促す誘導手段を具備したことを特徴とする。
【0036】
ここで、正当位置とは、給油設備に備え付けの給油ノズルが車両の給油口に挿入可能な位置を言い、車両が給油設備前の給油スペース枠線内に停車すればよいことを意味する。
【0037】
本発明の第14の態様は、第13の態様において、前記誘導手段は、音声で給油スペースの空き状況、給油順番、自動車登録番号標、距離、方向の少なくともいずれか一つを案内する第一の音声案内手段、文字で給油スペースの空き状況、給油順番、自動車登録番号標、距離、方向の少なくともいずれか一つを案内する文字表示手段、静止画像及び/もしくは動画像で給油スペースの空き状況、給油順番、自動車登録番号標、距離、方向の少なくともいずれか一つを案内する第一の画像表示手段のうちの少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする。
【0038】
ここで、誘導手段による誘導は、ドライバーが運転する車両が正当位置である給油スペース枠線内に停車できるようにする動作である。すなわち、音声、文字、画像の少なくともいずれか一つにより停車スペース及び/もしくは駐車スペースの空き状況、順番、どの停車スペース及び/もしくは駐車スペースにどの自動車登録番号標の車両が進めるのか、あとどのくらいどの方向に移動すればよいか、割り込み注意や安全運転の呼びかけ、交通標語等の少なくともいずれか一つをドライバーに伝達する動作である。
【0039】
本発明の第15の態様は、第1から第14のいずれかの態様において、前記車両が正当位置から逸脱しており、かつ前記車両が自動運転車両である場合、前記自動運転車両に前記給油可能位置までの移動を指示する指示手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0040】
ここで、自動運転車両としては、例えばガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車、ハイブリッド車、ガソリンエンジンもしくはディーゼルエンジンで発電した電気で走る電気自動車、燃料電池自動車を含む。正当位置とは、給油設備に付属の給油ノズルが車両の給油口に挿入可能な位置を言う。
【0041】
本発明の第16の態様は、第15の態様において、前記指示手段は、前記自動運転車両に給油所内の配置図情報及び空き情報を伝達するようにしたことを特徴とする。
【0042】
ここで、伝達とは、例えば、無線を用いて自動運転車両や自動運転車両の管理サーバーに情報を伝えることをいう。
【0043】
また、自動運転車両にはレベル1〜レベル5まであり、完全自動運転はレベル4,5とされており、レベル1は駐車支援、すなわち縦列駐車と車庫入れについての駐車支援である。レベル1の自動運転車両の場合には、ドライバーが駐車場の入り口から給油設備の前まで移動させることになるが、この場合、縦列駐車や車庫入れの動作は使用せず、ドライバーが車両を停車させることになる。レベル2の自動運転車両の売には駐車支援フルサポート機能があり、給油所に入ってから給油設備まで自動運転がなされることになる。しかし、道路上で自動運転車が給油所を探す場合、混雑程度や配置についてあらかじめ入手できれば、スムーズに給油できることになる。
【0044】
本発明の第17の態様は、第1の態様から第16の態様のいずれかの態様において、前記制御手段は、前記車両への給油が終了すると、少なくとも給油設備を閉栓することで給油停止状態にすることを特徴とする。
【0045】
ここで、給油終了とともに給油停止状態とすることにより燃料の盗難防止効果や防災効果が期待される。
【0046】
本発明の第18の態様は、第17の態様において、給油キャップ及び給油扉を閉めることを促す旨の通知をさらに行うことを特徴とする。
【0047】
給油キャップ及び給油扉を閉めることを例えば、給油中や給油後にメッセージの音声、ブザー、文字情報、静止画像、動画像の少なくともいずれか一つで促す旨の通知を行うことで、閉め忘れを防止し、走行中に給油口から燃料が漏れたり、燃料に引火したりすることを予防することができる。また、給油キャップ及び給油扉を閉めていても念のために促す旨の通知を行ってもよい。
【0048】
ここで、通知を行ってもそのまま給油所から離れる場合も考えられる。このような場合には、給油所にシャッター、遮断器、もしくは給油スペース枠L内のタイヤが位置する箇所に予め複数対のローラーを回転、停止制御可能に埋め込んでおき、タイヤが回転してもローラーが空転し給油スペース枠から物理的に離れることができないようにし、ドライバーが気付いて給油キャップや給油扉を閉めるとカメラ画像による判断にてローラーが停止して、車両10が発進できるようにしてもよい。
【0049】
本発明の第19の態様は、第1、2、または8の態様において、前記給油設備は、全ての燃料タンクの送油管に挿入された開閉手段と、前記送油管に接続されたポンプ手段と、を備え、前記制御手段からの給油許可指示により前記開閉手段が開栓されるとともに前記ポンプ手段を作動可能とすることで給油可能状態となることを特徴とする。
【0050】
本発明の第20の態様は、第1、2、または8の態様において、前記給油設備に設けられ、給油ノズルの着脱を検知する着脱検知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記給油ノズルが前記給油設備から外された後、前記給油設備に戻されると、開閉手段を閉栓するとともにポンプ手段を停止することで前記給油設備を給油不能状態にするようにしたことを特徴とする。
【0051】
ここで、給油ノズルが前記給油設備から外された後、給油設備に戻されると、開閉手段を閉栓するとともにポンプ手段を停止することにより、過剰給油の防止が期待される。
【0052】
本発明の第21の態様は、第1、2、または8の態様において、前記車両の自動車登録番号標を撮像する第二の撮像手段と、前記第二の撮像手段で撮像された画像から前記車両の自動車登録番号情報を抽出する第一の登録番号抽出手段と、前記第一の登録番号抽出手段で抽出された自動車登録番号情報から前記車両に関する燃料情報を検索する検索手段と、を備え、前記制御手段は、前記検索手段によって前記燃料情報が得られた場合、前記給油設備の前記燃料情報に対応した燃料の開閉手段を開栓すると同時に前記ポンプ手段を駆動させるか、前記開閉手段を開栓し、前記ポンプ手段を駆動させるか、前記ポンプ手段を駆動し、前記開閉手段を開栓するようにしたことを特徴とする。
【0053】
本態様によれば、検索手段によって車両の燃料情報が得られた場合、給油設備の燃料情報に対応した燃料の開閉手段を開栓するとともにポンプ手段を駆動可能状態にさせることで、車両のドライバーが車両の燃料の油種を知らなくても、車両の燃料供給口の扉に油種の記載がなくても、車検証を確認することなく、正しい油種の燃料を供給することができるので、燃料の誤供給が防止される。
【0054】
本発明の第22の態様は、第1、2、または8の態様において、前記自動車登録番号表情報と前記燃料情報とを紐づけて記憶する記憶手段を具備したことを特徴とする。
【0055】
ここで、自動車登録番号標であるナンバープレートと車両の燃料情報とを紐づけて記憶することにより、次回来所したときには油種が把握されているので、誤給油なくスムーズな給油が期待できる。記憶手段は給油所内のパソコンであっても給油所以外に配置された管理サーバーのいずれに設けられていてもよい。
【0056】
本発明の第23の態様は、第1、2、または8の態様において、前記探知手段は、前記車両と給油スペース枠線とを撮像する第三の撮像手段と、前記第三の撮像手段により撮像された画像を解析して前記車両が前記給油スペース枠線内に位置しているか否かを判断する第三の判断手段と、を具備したことを特徴とする。
【0057】
ここで、撮像手段により撮像された画像を解析して車両が給油スペース枠線内に位置しているか否かを判断することにより、車両が正当位置である給油スペース枠線内に停車することができる。
【0058】
本発明の第24の態様は、第1、2、または8の態様において、前記探知手段は、前記車両の位置が給油設備からどの方向にどの程度離れているかを超音波、レーザー、及び/もしくは電磁波の少なくともいずれか一つを送信する送信手段と、前記送信手段の反射波を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した反射波から前記車両の位置を取得する位置取得手段と、を具備したことを特徴とする。
【0059】
本発明の第25の態様は、第1、2、または8の態様において、前記車両の燃料の油種を識別する油種識別手段をさらに備え、前記制御手段は、前記油種識別手段によって得られた燃料情報に対応した燃料の開閉手段を開栓するとともに前記ポンプ手段を駆動可能状態または給油ノズルを取り外し可能状態のうちの少なくとも一つの状態にさせるようにしたことを特徴とする。
【0060】
本発明の第26の態様は、第25の態様において、前記油種識別手段は、前記給油設備の給油ノズルの把持部に設けられ給油口及び/もしくは給油扉を撮像する第五の撮像手段と、前記第五の撮像手段からの画像から油種表記を抽出する油種表記抽出手段と、を具備したことを特徴とする。
【0061】
本発明の第27の態様は、第25の態様において、前記油種識別手段は、前記給油設備の給油ノズルに設けられた燃料蒸気検知手段と、前記燃料蒸気検知手段からの信号を解析する燃料蒸気解析手段と、を具備したことを特徴とする。
【0062】
本発明の第28の態様は、第25の態様において、前記油種識別手段は、前記車両の排ガスをセンシングする排ガスセンサと、前記排ガスセンサからの信号を解析する排ガス解析手段と、を具備したことを特徴とする。
【0063】
ここで、ガソリン車の排ガスの主成分は二酸化炭素、一酸化炭素、及び炭化水素であるのに対し、ディーゼル車の排ガスの主成分は粒子状物質と窒素酸化物であると言われている。これらの成分を検知することで車両の油種を識別できる。
【0064】
本発明の第29の態様は、第25の態様において、前記油種識別手段は、前記車両のエンジン音を集音する第一の集音手段と、前記第一の集音手段からの信号を解析して、ディーゼルエンジン音かガソリンエンジン音かを識別するエンジン音識別手段と、を具備したことを特徴とする。
【0065】
ここで、ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べて圧縮比が高いため、音や振動が大きい。また、両者の音の波形も異なるため、車両がガソリン車かディーゼル車化を識別することは可能である。但し、ハイブリッド車の場合であってエンジンが停止している場合は識別できない。
【0066】
本発明の第30の態様は、第1、2、または8の態様において、前記車両のドライバーによる前記給設備のディスプレイのボタンへの油種指定操作が誤操作であった場合に前記制御手段は、誤操作である旨を通知するか給油ノズルが前記給油設備から外せないにするかの少なくとも一つを実行する実行手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0067】
ここで、ドライバーが例えば給油設備のタッチパネルに対し油種をご入力した場合であっても誤操作である旨が通知されるので、油種の指示通りの給油が行われる給油設備が配置されている場合を除き、誤給油を防止することができる。
【0068】
本発明の第31の態様は、第1、2、または8の態様において、前記制御手段は第一の診断手段を備え、前記第一の診断手段は、前記車両のエンジン音を集音する第二の集音手段と、前記第二の集音手段からの信号を解析して、ファンベルトの摩耗、イグニッションコイル切れ、及びプラグ劣化の少なくともいずれか一つを含むエンジンルーム内異常を検知するエンジンルーム内異常検知手段と、エンジンルーム内異常を検知した場合、エンジンルーム内異常の検知を通知する通知手段とを具備したことを特徴とする。
【0069】
本発明の第32の態様は、第1、2、または8の態様において、前記制御手段は第二の診断手段を備え、前記第二の診断手段は、前記車両のタイヤを撮像する第六の撮像手段と、前記第六の撮像手段で得られた画像を解析して前記タイヤの空気圧不足を検知する空気圧不足検知手段と、前記タイヤの空気圧不足を検知した場合、前記タイヤの空気圧不足を前記車両のドライバーに通知する通知手段とを具備したことを特徴とする。
【0070】
ここで、タイヤの空気は1ヶ月間で10〜20kPaが自然に抜けるといわれている。タイヤの空気圧が減少し、適正圧力以下になると、偏摩耗が起こったり、燃費が悪化したり、ヒートセパレーションと言われる傷やひび割れが起きて事故につながったり、走行中に車両が浮いたりすることがある。セルフサービスで給油する場合、ドライバーが気付かないことが多い。そこで、タイヤの外観を撮像し解析することで空気圧の不足を検知しドライバーに知らせることで事故、偏摩耗、燃費の悪化を未然に防止することができる。
【0071】
本発明の第33の態様は、第1、2、または8の態様において、前記制御手段は第三の診断手段を備え、前記第三の診断手段は、前記車両のライトを撮像する第七の撮像手段と、前記第七の撮像手段で得られた画像を解析して前記ライトの切れを検知するライト切れ検知手段と、前記ライトの切れを検知した場合、前記ライト切れを前記車両のドライバーに通知する通知手段とを具備したことを特徴とする。
【0072】
ここで、ライト切れを警告する機能が無い車両の場合、ブレーキライトやウィンカーライトが切れていてもドライバーにはわかりにくく、この場合には道路交通法違反になり、衝突事故の原因にもなりえる。このような不具合を防止するため、ライト切れを検知し、ドライバーに修理を促すことにより、事故の防止が期待される。
【0073】
本発明の第34の態様は、第1、2、または8の態様において、前記制御手段は第四の診断手段を備え、前記第四の診断手段は、前記車両のフロントガラスの検査標章を撮像する第七の撮像手段と、前記第七撮像手段で得られた画像を解析して六カ月点検、十二カ月点検、及び二十四カ月点検の期日を検知する期日検知手段と、前記期日の1か月から当日までの前記点検を前記車両のドライバーに通知する通知手段とを具備したことを特徴とする。
【0074】
ここで、ドライバーの中には六カ月点検や十二カ月等の定期点検をしなかったり、忘れたりする者がある。十二カ月点検をしない場合罰則が適用されたり、かじ取り装置、制動装置、走行装置、動力伝達装置、原動機、エグゾースト・パイプ及びマフラーの異常を看過したりする恐れがある。そこで、点検の期日をドライバーに促すことにより、故障や法令違反を防止することができる。
【0075】
本発明の第35の態様は、第31から34のうちの態様のいずれかにおいて、前記通知手段は、前記給油所内に配置された第二の画像表示手段、音声により発音する第二の音声案内手段、シートもしくはカードに所定事項を印刷する印刷手段、所定のデータを送信する送信手段のうちの少なくともいずれか一つであることを特徴とする。
【0076】
所定事項とは、領収金額、診断結果、法定点検期日までの期間などのうちの少なくともいずれか一つが挙げられる。例えば固定給油設備の近傍に配置された、例えばビーコンから車両のドライバーが所有する端末が受信し、さらに端末から管理サーバーへ送信されるデータであり、上記データに所定事項が含まれる。
【0077】
本発明の第36の態様は、第1の態様から第34の態様のいずれかにおいて、給油所内に配置された火災検知手段が火災を検知した場合、及び給油設備に設けられた衝撃検知手段が衝撃を検知した場合に警告、警報、及び/もしくは消防署、警察署、及び/もしくは給油所の責任者に通報する少なくともいずれか一つの通報手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0078】
ここで、火災検知手段が火災を検知した場合、及び給油設備に設けられた衝撃検知手段が衝撃を検知した場合に警告、警報、及び消防署、警察署、たとえば近くのコンビニエンスストア、及び/もしくは給油所の責任者に通報することにより、火災の延焼や犯罪の続行を防止することができる。
【0079】
本発明の第37の態様は、第1の態様から第35の態様のいずれかにおいて、前記車両の乗員と給油所の関係者との通話のための通話手段もしくは電話番号表をさらに具備したことを特徴とする。
【0080】
上記課題を解決するために、本発明の第38の態様に係る給油方法は、給油設備を備えた給油所内における車両を探知する工程と、給油所内における車両が正当位置に停車及び/もしくは駐車したか否かを探知する工程と、前記車両の正当位置における停車及び/もしくは駐車が探知されると、前記給油設備を給油可能状態にする工程とを具備したことを特徴とする。
【0081】
上記課題を解決するために、本発明の第39の態様に係る給油方法は、給油設備を備えた給油所内における車両を探知する工程と、前記車両の給油口に給油ノズルが適切に挿入されていることを撮像する工程と、前記車両の正当位置における停車及び/もしくは駐車を探知し、かつ適切な給油ノズルの正常な挿入を撮像すると、前記給油設備を給油可能状態にする工程とを備えたことを特徴とする。
【0082】
上記課題を解決するために、本発明の第40の態様に係る給油方法は、給油設備を備えた給油所内における車両が正当位置にいるかいないかを判断する工程と、前記車両の乗員が前記給油設備に対して不適切な給油を行っているかいないかを判断する工程と、前記車両の乗員及び/もしくは非乗員が給油設備への破壊行為を行っているかいないかを判断する工程と、前記車両が正当位置にいて、さらに前記車両の乗員が不適切給油を行わず、前記車両の前記乗員及び/もしくは前記非乗員が給油設備への破壊行為を行わないことが確認された場合にのみ前記給油設備を給油可能状態にする工程とを具備したことを特徴とする。
【0083】
上記課題を解決するために、本発明の第41の態様に係るプログラムは、給油設備を備えた給油所内における車両の走行状態、車両の正当位置への停車及び/もしくは駐車、給油状態のうちの少なくともいずれか一つを監視するための給油システムにおけるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータに、前記給油所内における車両が正当位置に停車及び/もしくは駐車したか否かを探知する第1の機能と、前記車両の正当位置における停車及び/もしくは駐車が探知されると、前記給油設備を給油可能状態にする第2の機能とを実行させることを特徴とする。
【0084】
上記課題を解決するために、本発明の第42の態様に係るプログラムは、給油設備を備えた給油所内における車両の走行状態、車両の正当位置への停車及び/もしくは駐車、給油状態、異常発生の有無の少なくともいずれか一つを監視するための給油システムにおけるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータに、前記給油所内における車両が正当位置に停車及び/もしくは駐車したか否かを探知する第1の機能と、前記車両の給油口に給油ノズルが適切に挿入されていることを撮像する第2の機能と、前記車両の正当位置における停車及び/もしくは駐車を探知し、かつ前記給油ノズルの適切な挿入を撮像すると、前記給油設備を給油可能状態にする第3の機能とを実行させることを特徴とする。
【0085】
上記課題を解決するために、本発明の第43の態様に係るプログラムは、給油設備を備えた給油所内における車両の走行状態、車両の正当位置への停車及び/もしくは駐車、給油状態、駐車異常発生の有無の少なくともいずれか一つを監視するための給油システムにおけるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータに、前記給油所内における車両が正当位置に停車及び/もしくは駐車したか否かを探知する第1の機能と、前記車両の乗員が前記給油設備に対して不適切な給油を行っているかいないかを判断する第2の機能と、前記車両の乗員及び/もしくは非乗員が給油設備への破壊行為を行っているかいないかを判断する第3の機能と、前記車両が前記正当位置以外の位置に停車及び/もしくは駐車していず、前記車両の乗員が不適切給油を行わず、前記車両の前記乗員及び/もしくは前記非乗員が給油設備への破壊行為を行わないことが確認された場合にのみ前記給油設備を給油可能状態にする第4の機能とを実行させることを特徴とする。
【0086】
上記課題を解決するために、本発明の第44の態様に記録媒体は、第41の態様から第43のうちのいずれか一つの態様のプログラムが記録されたものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0087】
本発明によれば、給油所の開栓業務を自動化することをシステム的に担保できるようにしたことから、結果的に、監視員が他の業務に従事できることとなる。これによればさらに、監視員の不要化を図ることができることとなる。車両が正当位置にない場合や不適切位置にいる場合に正当位置まで誘導することをシステム的に担保できることとなる。また、不適切給油や破壊行為を防止すること、誤給油を防止すること、ポリタンク等への給油を防止すること、エンジンルーム内の異常をドライバーに告知すること、車両の給油キャップの閉め忘れや給油扉の閉め忘れを防止すること、タイヤ空気圧不足をドライバーに告知すること、ライト切れをドライバーに告知すること、法定点検をドライバーに促すこと、をシステム的に担保できることとなる。総じて、本発明によれば、人手不足にも対応できる給油所をシステム的に実現することとなる。
【発明を実施するための形態】
【0089】
<<給油所外観>>
図1は、本発明の一実施形態に係るセルフサービスの開栓業務の自動化給油所の一例を示す外観図である。開栓業務の自動化給油所に複数(図では2台示されているが限定されない)の固定給油設備2が設置され、固定給油設備2の近傍に停車位置及び/もしくは駐車位置(正当位置とも言う)を示す給油スペース枠線Lが記載されている。固定給油設備2の上には後述する誘導部211を構成するモニタ500が配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、キャノピー4から吊り下げられていてもよく、柱4b、事務棟1に設けられてもよい。給油空地から離れた場所に事務棟1が配置されている。事務棟1にはパーソナルコンピュータやルーター等の周辺機器が配置されている。給油所の入り口にはゲートが設けられており、ゲートの上部及び/もしくは給油所のキャノピー4の裏面4aにはカメラ3が複数台(図では6台示されているが限定されない。)配置されている。
【0090】
給油所は図では一か所が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の給油所がネットワークで接続され、互いに情報を授受したり、全給油所を統括管理したりするセンターがある場合にはセンターにて各種情報を管理するようにしてもよい。
【0091】
<固定給油設備近傍断面1>
図2は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所に設置された固定給油設備2−1の近傍の断面図の一例である。
【0092】
給油所の地下には軽油、レギュラーガソリン、及びハイオクガソリンの燃料タンク11が複数個埋設されており、燃料タンク11には送油管12の一端が挿入され、送油管12の地上側の他端には開閉栓としての電磁弁13−1が設けられ、電磁弁13−1の出力側には給油ポンプ14−1が接続されている。固定給油設備2−1の一方の側面には支払方法、油量、及び油種を入力するためのディスプレイが設けられ、他方の側面には給油ノズル5が引っ掛けられており、給油ノズル5の把持部には給油ホース6が接続されている。尚、2cはメーターであり、2dは発信器であり、2eは表示器であり、ともに後述する。121aは排ガスセンサであり、121cは第一の集音器(例えばマイクロフォン)であり、ともに後述する。7は給油ノズル5が固定給油設備2−1から外されているか否かを検知するノズルスイッチである。
【0093】
<固定給油設備近傍断面2>
図3は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所に設置された固定給油設備2−2の近傍の断面図の他の一例である。
【0094】
図3に示した開栓業務の自動化給油所の
図2に示した開栓業務の自動化給油所との相違点は、燃料タンク11内に給油ポンプ14−2が配置されている点である。送油管12の一端は給油ポンプ14−2に接続され、送油管12の他端に電磁弁13-2が設けられている。7は給油ノズル5が固定給油設備2−2から外されているか否かを検知するノズルスイッチである。
【0095】
<固定給油設備>
図4は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所に設置された固定給油設備2の一例を示す部分断面図である。
【0096】
固定給油設備2から給油ノズル5が引き出された状態が示されている。ホース6は安全継手6aを介してエルボ6bに接続されている。安全継手6aは、ホース6に過剰な引っ張り力が加わった場合(例えば、給油ノズル5を車両の給油口に挿入したまま車両が移動した場合)、ホース6ごとエルボ6bから外れるとともにエルボ6b内のボールが孔を塞ぐことで燃料の噴出が防止されるようになっているものである。
【0097】
固定給油設備2は、給油所に設けられ、送油管12が貫通するアイランドピット2aの上に形成されたアイランド2b上に設置されている。送油管12の上端部はポンプ本体20aに接続され、ポンプ本体20aはモータ20bにより回転駆動される。ポンプ本体20aとモータ20bとでポンプ手段が構成されている。21は開閉部242としての電磁弁である。これらのモータ20b、電磁弁21、ディスプレイ15a、カード挿入口15bに設けられたカードリーダ、及びレシート排出口15cに設けられたプリンタは、有線もしくは無線で事務棟1内のパーソナルコンピュータに接続されている。7は給油ノズル5が固定給油設備2から外されているか否かを検知するノズルスイッチである。
【0098】
尚、レシート排出口15cからレシートの代わりに所定事項が印刷されたシートやカードが排出されるようになっていてもよい。
【0099】
<ポンプ本体>
図5は、
図4に示した固定給油設備2に用いられるポンプ本体20aの断面図の一例である。
【0100】
28はチャッキバルブであり、ポンプを停止した際に燃料がタンク11に戻る(油落ち)を防ぐためのものである。チャッキバルブ28を、
図5のようなポンプ内蔵型とすることにより、タンク11とポンプ本体20aとの間の送油管12を常時負圧として、燃料の漏洩を防止することができる。
【0101】
22は吸込みストレーナーであり、ポンプ本体20aへのゴミの流入を防止する。ポンプ本体20aは、一例としてギヤー型が挙げられており、ホイール20ab及びピニオン20aaから構成され、モータ20b(
図4参照)の回転駆動でホイール20abを回転させ、ホイール20ab及びピニオン20aaの体積の変化により燃料を空気ごと矢印L1〜L4方向に汲み上げ、矢印L3方向に吐出するようになっている。27はセパレーターであり、燃料中に混入した空気を分離する装置である。燃料に旋回流を発生させる遠心分離方式を用い、比重の小さい空気及び少量の燃料をフロート室24に送る。29はコントロールバルブであり、メーター2c側からの燃料の逆流を防止するとともに、メーター2c側の配管中の圧力が異常に上昇した場合、ポンプ本体20a側に燃料を戻すためのものである。26はバイパスバルブであり、給油ノズル5(
図4参照)を閉じた時(締め切り運転)、または僅かな流量で吐出している時、燃料をポンプ本体20a内で循環させるためのものである。
【0102】
フロート室24は、空気と少量の燃料とを、気相と液相とに分離し、空気はエアーベントを通して矢印L5方向に大気に放出され、燃料はポンプ本体20aの吸入側に矢印L6方向に戻される。23はフロートバルブであり、燃料が一定量以上に達すると、フロート23aの浮力が働き、連結しているバルブが上昇することで、ポンプ本体20aの吸入側との通路を開くものである。25は、吹き出し防止弁であり、フロート室24の燃料の液面が異常に上昇した場合にエアーベントからの燃料の吹き出しを防止するものである。
【0103】
メーター2cは、燃料の流量を計測する装置(流量計)であり、計量法により精度が定められている。メーター2cは固定給油設備2に設けられるホース6の数だけ設置される。発信器2dは、メーター2cで計量した燃料の量を電気信号に変換して表示器2eに発信する。表示器2eは、給油した燃料の容量を表示する装置である。
【0104】
<給油ノズル断面1>
図6は、
図4に示した給油ノズルの断面図の一例である。
図6において、レバー53は開いた状態になっており、給油前の状態を示している。給油ノズル5は、把持部5aとノズル管60とを備えており、把持部5aは、ホース6に接続される回転継手6aを有する胴部5bと、各種弁を有する弁部5cと、胴部5bから弁部5cにわたって形成される枠部5dとを備えている。
【0105】
把持部5bには燃料室63が形成されており、ホース6の燃料が燃料室63の一端(図では右端)の回転継手6aから流入し、燃料室63の他端(この場合左端)において、主弁52は主弁バネ51により付勢されて閉じられているため、主弁52側まで充填されるようになっている。54は主弁52に一端(図では上端)が接触するように配置された弁棒である。弁部5cのノズル管60側にはダイヤフラム室55、クラッチ57、及びチャッキ弁58が配置されている。59は負圧発生装置である。枠部5dにはレバー53がA点を支点として回動自在に設けられている。レバー53は弁棒54の他端(この場合下端)に接触するように配置されバネにより
図6に示すように枠部5d側に付勢されている。
【0106】
ノズル管60の一端(図では右上端)は弁部5cに接続され、ノズル管60の他端(この場合、左下端)にはパイロット孔62が形成されパイロット孔62はバキュームチューブ61の一端(図では左下端)に連通している。バキュームチューブ61の他端(この場合右上端)はダイヤフラム室55に連通している。
【0107】
これらダイヤフラム室55、クラッチ58、負圧発生装置59、及びバキュームチューブ61、パイロット孔62で満量停止装置が構成されている。図中、破線で示す124eは第四の撮像部286としてのカメラであり、121bは燃料蒸気検知部290としてのセンサであり、他の部材により油種を識別できる構成の場合には無くてもよい。
【0108】
<給油ノズル断面2>
図7は、
図4に示した給油ノズルの断面図の他の一例である。
図7において、レバー53が閉じられた状態になっており、給油時の状態を示している。
【0109】
レバー53が矢印P1方向に閉じられることにより、クラッチ57がロックされ、A点を支点として弁棒54が矢印P2方向に押し上げられ、主弁52も押し上げられ、主弁52が塞いでいた貫通孔が開き、燃料が主弁52を通過し、チャッキ弁58を押す。この結果、燃料室63の燃料が矢印P3〜P6方向に流れる。このとき、負圧発生装置59よりパイロット孔62からダイヤフラム室55に至る部分には負圧が発生するが、パイロット孔62から空気が供給されるため、ダイヤフラム室55の圧力は給油前と変わらない。
【0110】
ここで、給油ノズル5は、燃料を車両の燃料タンクに過剰に注入することを防止する構造(満量停止装置)となっている。
【0111】
<給油ノズル断面3>
図8は、
図4に示した給油ノズルの断面図の他の一例である。
図8において、レバー53は閉じられているものの給油は停止した状態を示している。すなわち、満量停止装置が作動した状態を示している。
【0112】
車両の燃料タンク内の燃料の液面が上昇して、パイロット孔62が塞がれると、バキュームチューブ61内への空気の供給が絶たれてパイロット孔62からダイヤフラム室55に至る部分の圧力が急激に低下する。ダイヤフラム室55に設けられているダイヤフラムは負圧によって上方へ移動し、クラッチ57のロックが解除されて、レバー53は支点を失うことになり、主弁52は閉止される。レバー53を開くと
図6に示す状態に戻る。
【0113】
<<給油システム>>
<ハードウェアブロック>
図9は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所に用いられる給油システムのハードウェアブロック図の一例である。
図9Aは、
図9に示したハードウェアブロック図の一部である。
【0114】
図9に示した給油システムは、タッチパネル101、液晶パネル102、カードリーダ103、プリンタ104、ROM(Read Only Memory)105、RAM(Random Access Memory)106、電磁バルブ群108、駆動回路群109、ポンプ用モータ群112、衝撃センサ113、火災センサ114、CPU(Central Processing Unit)115、着脱センサ116、HDD(Hard Disc Drive)117、駆動回路118、スピーカー119、指示装置123、カメラ群124(第一の撮像部272としてのカメラ124a、第二の撮像部252としてのカメラ124b、第三の撮像部202としてのカメラ124c、第四の撮像部286としてのカメラ124d、第五の撮像部309としてのカメラ124e、第六の撮像部312としてのカメラ124f、第七の撮像部315としてのカメラ124g)、給油口撮像部700としてのカメラ124h、I/F(インターフェース)125、ルーター126、サーバー127、ネットワーク128、通報回路129、カメラ用パン・チルト制御装置151、ミラー用パン・チルト制御装置152及びモニタ500を備えている。本給油システムは、破線で示す送受信器120、IP(Internet Protocol)電話130、横行装置751、レール駆動装置752、移動制御装置803、送信装置180及び人
工知能システム131を有してもよい。尚、撮像方向で、固定したカメラの向きを左右に振ることを「パン」と言い、上下に振ることを「チルト」と言う。また、カメラ群124はズーム機能を有してもよい。
【0115】
タッチパネル101と液晶パネル102とでディスプレイ15(
図4参照)が構成されている。電磁バルブ群108と駆動回路群109とでバルブ群107が構成され、ポンプ用モータ群111と駆動回路群112とでポンプ群110が構成されている。
【0116】
タッチパネル101は、使用クレジットカード、油種、及び油量を車両10(
図1参照)の乗員が入力するための素子である。液晶パネル102は、タッチパネル101の裏に載置され、使用クレジットカード名、油種名、及び油量を表示する素子である。
【0117】
カードリーダ103は、挿入された使用クレジットカードを読み出す装置であり、プリンタ104はレシート、クーポン券、提携するフルサービス給油所もしくは提携する修理工場の案内図、診断結果等を印刷する装置である。
【0118】
ここで、燃料の決済については、防犯上現金は扱わないものとし、原則としてクレジットカード決済としているが、現金決済するように構成してもよい。
【0119】
ROM105は、給油システムの制御プログラムが格納された記憶素子であり、例えば電源がオフになってもデータが消去されないマスクROMが挙げられる。
【0120】
RAM106は、ROM105に格納された制御プログラムを展開して一時的に記憶する素子であり、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)が挙げられる。SRAMとは、読み書きを自由に行える揮発性の半導体メモリの一種で、一定時間ごとに記録内容の再書き込み処理(リフレッシュ)を行う必要のないものである。DRAMとは、半導体素子を利用した記憶装置の一つで、記憶内容の維持のために繰り返し再書き込み動作を行う必要があるタイプのものである。
【0121】
CPU115は、本システムを統括制御、すなわち、命令を読み出し解読して実行する素子であり、例えばマイクロプロセッサが挙げられる。CPU115は、ROM105のどの位置から命令を読み出すかを示す番地が保存されているプログラムカウンタと、ROM105から読み出した命令を解読する命令デコード回路と、算術演算や論理演算を行う演算回路と、一時的な情報を保存する内部レジスタとを有する素子である。
【0122】
バルブ群107は、燃料(レギュラーガソリン、ハイオクタンガソリン、及び軽油)タンクに接続された送油管ごとに挿入され、開栓もしくは閉栓する装置群であり、駆動回路群109から電磁バルブ群108への所定電圧の印加もしくは停止により行われる。
【0123】
ポンプ群110は、バルブ群107の排出側ごとに接続され、駆動回路群112からの所定電圧の印加によりポンプ用モータ群111の回転動作が行われる。
【0124】
衝撃センサ113は、瞬間的な衝撃力が加わったときに、電圧や電流を発生する素子であり、固定給油設備2に外部から衝撃(例えば、破壊行為)が印加された場合に信号がCPU115に伝達される。
【0125】
火災センサ114は、感知器とも言い、熱感知器、煙感知器、炎感知器、及び複合式感知器に分類される。熱感知器は、主としてキャノピー(天井)4(
図1参照)の裏面(天井面)4aに取り付けられ、火災や放火により生ずる熱が裏面4aから蓄熱されることを利用して火災を感知する装置である。熱感知器は、感熱部に用いられているバイメタルが歪む又は反転することにより、機械的に接点が閉じ火災信号を発信する構造のものや、感熱部に用いられている膨張係数の異なる金属が熱膨張することにより接点が閉じ火災信号を発信する構造のものや、感熱部に用いられているサーミスター等の半導体の電気抵抗が変化することを利用し、電気回路を閉じ火災信号を発信する構造のものが挙げられる。
【0126】
煙感知器は、主としてキャノピー4の裏面4aに取り付けられ、火災により生じる煙が裏面4aから畜煙されることを利用して火災を感知する装置である。煙感知器は、例えば、電極間に煙が侵入すると煙粒子によるイオンの吸着や再結合が起こり、電流が減少する。このイオン電流の変化を利用して火災を感知し、火災信号又は火災情報信号を発するものが挙げられる。
【0127】
炎感知器は、火災により炎から紫外線や赤外線が放射されることを利用して火災を感知する装置である。炎感知器は、例えば、感知部に金属の光電効果とガス増倍効果を利用し、一定の紫外線域のみに感度を有する炎センサを設けた構造のもので、炎から放射される紫外線を炎センサで受光し、この受光量の変化が一定の値以上になったときに火災信号を発信するものが挙げられる。
【0128】
複合式感知器は、二つの異なった性能を有する感知器の機能を併せ持つものである。
【0129】
着脱センサ116は、固定給油設備2からどの燃料用の給油ノズル5が外されたか戻されたかを検知するセンサであり、例えばフォトインタラプタが挙げられる。
【0130】
HDD117は、車両10の登録番号と油種とを紐づけたデータ、いつどの燃料をどれだけ給油したか、車検日、車種、修理等の顧客データ、燃料の売り上げデータ、注油日付、注油量等の仕入れデータ、給油所の給油所の配置図等のデータを記憶する。
【0131】
119は車両10の乗員に対し、挨拶、注意事項、休業日、給油可能位置までの誘導音声を発音したり、不適切給油や破壊行為の発生を当事者や周囲に通報したりするためのスピーカーであり、118はスピーカーを駆動する駆動回路である。
【0132】
正当位置とは、固定給油設備2の給油ノズル5が給油すべき車両の給油口に届く範囲であり、通常車両10が給油スペース枠線(
図1の枠線L)内に停車及び/もしくは駐車していれば給油可能とされる。
【0133】
モニタ500は、給油スペースと車両10を表示することで車両10のドライバーを正当位置まで移動するように促すための装置である。
【0134】
油種特定装置122は、車両10の燃料タンク内の燃料の種類を特定する装置である。指示装置123は、車両10が自動運転車両の場合に、車両10に給油可能位置まで移動するのに必要な情報を伝達する装置である。
【0135】
カメラ群124は、給油所の給油所内の車両10を撮像するカメラであり、例えばキャノピー4の裏面4a、柱4b、もしくは固定給油設備2の少なくともいずれか一つに配置されており、第一の撮像部としてのカメラ124aは車両10全体を撮像したり、第二の撮像部としてのカメラ124bは自動車登録番号情報を抽出したりする。第三の撮像部としてのカメラ124cは車両10の位置と給油スペース枠線とを撮像したり、第四の撮像部としてのカメラ124eは給油ノズル5の把持部に設けられ、車両10の給油口73aもしくは給油扉72(後述する
図11参照)を撮像したりする。第五の撮像部としてのカメラ124dは車両10のタイヤを撮像したり、第六の撮像部としてのカメラ124fは車両10のライトを撮像したりする。第七の撮像部としてのカメラ124gは車両10のフロントガラスの検査標章を撮像したり、給油口撮像部としてのカメラ123hは、給油口73aに適切な給油ノズルが正常に挿入されるか否かを撮像したりする。
【0136】
ここで、ライトとは、ヘッドライト、スモールランプ、ウィンカー、フォグランプ、テールランプ、ブレーキランプ、バックアップランプ、ナンバー灯、及びデイライトを含むものとする。
【0137】
I/F125は本システムとサーバー127とを接続するための装置であり、ルーター126はIP電話130と接続するための装置である。IP電話130は、例えば、車両10のドライバーを含む乗員が給油所の関係者との通話のための手段であり、給油に不慣れな場合や緊急事態が生じた場合に使われるものであり、給油所の所有者もしくは管理者と連絡できるようになっている。尚、IP電話130を設置する代わりに、例えば緊急連絡先の電話番号(フリーダイヤルを含む)を表記した電話番号表であってもよい。この場合、乗員が所有する携帯電話を利用することで通話が可能になり、電話回線工事や電話機の設置工事が不要となる。
【0138】
送受信器120は、給油所内における車両10を探知する装置であり、検知信号から車両10が正当位置に停車しているか否かを検知する。人工知能システム131は、車両10の乗員及び/もしくは非乗員の動作が不適切給油か破壊行為
かを判断する装置であり、例えば正当な行為の行動パターンと不当な行為の行動パターンとを記憶するデータベース131bと、データベース131bに基づき、正当な行為か不当な行為かを判別するAIエンジン131aと、で構成されている。
【0139】
移動制御装置751は、給油口撮像部700をレールに沿って移動させる装置であり、例えばレール走行装置と横行装置とを有する。レール走行装置は、例えばキャノピー4の裏面4aから対向するように吊り下げられた一対のL字断面形状のレールの突起部上を回転可能なローラーと、ローラーを回転駆動するモータとを有する装置であり、横行装置は、例えば上記ローラーが両端に設けられ、上記レールと直交するレールに吊り下げられたローラーと、ローラーを回転駆動させるモータとを有する装置である。
【0140】
移動制御装置803は、後述する給油口撮像部801をループ状のレール800に沿って移動させる装置であり、例えば、キャノピー4の裏面4aに配置されたI字断面形状の楕円形上のレールの突起部上を回転可能なローラーと、ローラーを回転駆動するモータとを有する装置である。
【0141】
送信装置180は、固定給油設備の近傍に配置された装置であり、例えばビーコンが挙げられる。
【0143】
図10において、本システムは、探知部201、誘導部211、通報部221、記憶部225、接続部227、接続網228、管理部229、給油部241、油種識別部251、実行部261、読取部262、印刷部263、制御部266、音声案内部282、反射部600、給油口撮像部700、移動制御部1000を備える。本システムは、人工知能システム2200を備えてもよい。
【0144】
ここで、実行部261は、誤操作である旨を通知するか給油ノズルが給油設備から外せない
ようにするか、警報音を発するか、音声や文字で警告するかの少なくとも一つを実行するものである。
【0145】
また、音声案内部282は、操作方法や来所のお礼、車検、車両購入、修理等のお礼について、合成音声もしくは録音音声で発音するものである。
【0146】
給油口撮像部700は、キャノピー4の裏面4aから車両10の給油口73aの近傍を撮像するものであり、例えば
図9に示すカメラ124hとパン/チルト制御装置151とによって実現される。
【0147】
反射部600は、給油所のキャノピー4の裏面4aに給油口撮像部700に対向して配置され、給油扉により隠れた給油口73aの近傍を撮像するため、給油口73aと給油口撮像部700との間に光路が形成されるようにミラー601の向きをミラー用パン/チルト制御部602で調節するものであり、例えば
図9に示したパン/チルト制御装置152によって実現される。
【0148】
<探知部>
探知部201は、第三の撮像部202、位置判断部203、送信部204、受信部205、及び位置取得部206を備える。第三の撮像部202は、車両10と給油スペース枠線とを撮像する装置である。第三の撮像部202により撮像された画像を解析して車両10が給油スペース枠線内に位置しているか否かを第三の判断部としての位置判断部203が判断し、車両10が給油スペース枠線L(
図1参照)からどのように離れているかを車両10のドライバーに誘導部211により誘導させるようになっている。この場合の探知部201は、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、及びカメラ124dによって実現される。
【0149】
探知部201は、車両10の位置が給油設備からどの方向にどの程度離れているかを超音波、レーザー、もしくは電磁波を送信する送信部204と、送信部204の反射波を受信する受信部205と、受信部205で受信した反射波から車両10の位置を取得する位置取得部206とを備える。この場合の探知部201は、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、及びHDD177によって実現される。
【0150】
<誘導部>
誘導部211は、車両10が正当位置から逸脱している場合、すなわち、
図1に示す給油スペース枠線Lから逸脱している場合、車両10のドライバーに対し、車両10を正当位置である給油スペース枠線Lまで移動するように促す手段である。誘導部211は、例えば、音声で距離及び/もしくは方向を案内する第一の音声案内部212が挙げられる。第一の音声案内部212は、例えば、
図9に示すCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、駆動回路118、及びスピーカー119によって実現される。
【0151】
誘導部211は、文字で距離及び/もしくは方向を案内する文字表示手段であってもよく、この場合には、例えば
図9に示すCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、及びモニタ500によって実現される。
【0152】
誘導部211は、静止画像もしくは動画像で案内する第一の画像表示手段であってもよく、この場合には、例えば
図9に示すCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、及びモニタ500によって実現される。
【0153】
<通報部>
通報部221は、給油所内に配置された火災検知手段が火災を検知した場合、及び/もしくは給油設備に設けられた衝撃検知手段が衝撃を検知した場合に例えば、消防署、警察署、コンビニエンスストア、警備会社、給油所の責任者(所有者、管理者を含む)の少なくともいずれか一つに通報する手段である。通報部221は、火災検知部222及び衝撃検知部223を備えており、例えば、
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、衝撃センサ113、火災センサ114、及び通報回路129によって実現される。
【0154】
<記憶部>
記憶部225は、自動車登録番号標(ナンバープレート)と燃料情報とを紐づけて記憶する手段であり、例えば、
図9に示したHDD117によって実現される。
【0155】
<管理部>
管理部229は、接続網228を介して開栓業務の自動化給油所の状態、すなわち、火災や破壊活動が発生していないか、不適切給油が行われていないか、地下の燃料タンクの油量は適量か、誤給油が行われていないか、苦情の電話が無いか、赤字経営となっていないか、固定給油設備のメンテナンスは十分か、その他問題が発生していないかを把握して、健全な運営を行うための装置である。
【0156】
<不適切/破壊行為判断部>
図10Aに示す不適切/破壊行為判断部271は、車両10の全体を撮像する第一の撮像部272と、第一の撮像部272により撮像された画像を解析する画像解析部273と、画像から車両10が不適切位置にいるか否かを判断する不適切位置判断部274と、車両10の給油口以外の部位に給油ノズル5が挿入される不適切給油であるか否かを判断する不適切給油判断部275と、画像から車両10の乗員及び/もしくは非乗員が操作行為もしくは給油行為以外の給油設備への上下動作、前後動作、もしくは回動動作を含む破壊行為であるか否かを判断する破壊行為判断部276と、を具備したものであるが、例えば、
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、カメラ124aによって実現される。
【0157】
<給油部>
図10に示す給油部241は、全ての地下燃料タンクの送油管に挿入された開閉部242と、送油管に接続されたポンプ部244と、を備え、制御部266からの給油許可指示により開閉部242が開栓されるとともにポンプ部244が作動することで給油可能状態となる。着脱検知部243は、固定給油設備2から給油ノズル5が抜き出されたか、戻されたかを検知するものであり、例えば
図9に示したバルブ群107、ポンプ群110、及び着脱センサ116によって実現される。
【0158】
制御部266は、車両10への給油が終了すると、少なくとも固定給油設備を閉栓することで給油停止状態にすると共に給油キャップ及び/もしくは給油扉を閉めることを促す旨の通知(音声表示、文字非表示、画像表示を含む)を行う。制御部266は、給油ノズル5が固定給油設備2から外された後、固定給油設備2に戻されると、開閉手段を閉栓するとともにポンプ部244の動作を停止することで固定給油設備2を給油不能状態とすることができる。
【0159】
<第一の油種識別部>
図10に示す第一の油種識別部251は、車両10の自動車登録番号標を撮像する第二の撮像部252としてのカメラ124bと、カメラ124bで撮像された画像から車両10の自動車登録番号情報を抽出する第一の登録番号抽出部253と、第一の登録番号抽出部253で抽出された自動車登録番号情報から車両10に関する燃料情報(油種情報)を検索する検索部254と、を備え、制御部266は、検索部254によって燃料情報が得られた場合、固定給油設備2の燃料情報に対応した燃料の開閉部242を開栓し、ポンプ部244を駆動させるものである(開栓及び駆動の順序は同時であっても逆であってもよい)。油種識別部251は、例えば、
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、カメラ124bによって実現される。
【0160】
<第二の油種識別部>
油種識別部251は、前述した油種識別部251に限定されるものではなく、
図10Bに示すような油種識別部281−1〜281−4であってもよい。第二の油種識別部281−1は、固定給油設備2の給油ノズル5の把持部5aに設けられ給油口もしくは給油扉を撮像する第四の撮像部286としてのカメラ124dと、カメラ124dからの画像から油種表記を抽出する油種表記抽出部287とを具備したものが挙げられ、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、カメラ124dによって実現される。
【0161】
<第三の油種識別部>
油種識別部281−2は、車両10の排ガスをセンシングする排ガスセンサ288と、排ガスセンサ288からの信号を解析する排ガス解析部289と、を具備したものが挙げられ、例えば
図9及び
図9Aに示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、排ガスセンサ121aによって実現される。
【0162】
<第四の油種識別部>
油種識別部281−3は、固定給油設備2の給油ノズル5に設けられた燃料蒸気検知部290としての燃料蒸気センサ121bと、燃料蒸気センサ121bからの信号を解析する燃料蒸気解析部291とを具備したものが挙げられ、例えば
図9及び
図9Aに示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、燃料蒸気センサ121bによって実現される。
【0163】
<第五の油種識別部>
油種識別部2811−4は、車両10のエンジン音を集音する第一の集音部(例えばマイクロフォン)292としての第一の集音器121c、第一の集音器121cからの信号を解析して、ディーゼルエンジン音かガソリンエンジン音かを識別するエンジン音識別部293とを具備したものが挙げられ、例えば
図9及び
図9Aに示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、第一の集音器121cによって実現される。
【0164】
<診断部>
図10Cに示す診断部301は、第一の診断部302、第二の診断部303、第三の診断部304、及び第四の診断部305を備えるが、いずれか一つ備えていればよい。
【0165】
<第一の診断部>
第一の診断部302は、車両10のエンジン音を集音する第二の集音部306と、第二の集音部306からの信号を解析して、ファンベルトの摩耗、イグニッションコイル切れ、及びプラグ劣化の少なくとも一つを含むエンジンルーム内異常を検知するエンジンルーム内異常音検知部307と、エンジンルーム内異常音検知部307がエンジンルーム内異常音を検知した場合、エンジンルーム内異常音の検知を通知する第二の通知部308と、を備えるものであり、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、第二の集音器(例えばマイクロフォン)132によって実現される。
【0166】
<第二の診断部>
第二の診断部303は、車両10のタイヤを撮像する第五の撮像部309としてのカメラ123eと、カメラ123eで得られた画像を解析してタイヤの空気圧不足を検知する空気圧不足検知部310と、空気圧不足検知部310がタイヤの空気圧不足を検知した場合、タイヤの空気圧不足を車両10のドライバーに通知する第三の通知部311と、を具備したものが挙げられるが、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、カメラ124eによって実現される。
【0167】
<第三の診断部>
第三の診断部304は、車両10のライトを撮像する第六の撮像部312としてのカメラ124fと、カメラ124fで得られた画像を解析してライト切れを検知するライト切れ検知部313と、ライト切れ検知部313がライト切れを検知した場合、ライト切れを車両10のドライバーに通知する第四の通知部314と、を具備したものが挙げられるが、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、カメラ124fによって実現される。
【0168】
<第四の診断部>
第四の診断部305は、車両10のフロントガラスの検査標章を撮像する第七の撮像部315としてのカメラ124gと、カメラ124gで得られた画像を解析して六カ月点検、十二カ月点検、及び二十四カ月点検の期日を検知する期日検知部316と、期日の1か月から当日までの点検を車両のドライバーに通知する第五の通知部317と、を具備したものが挙げられるが、
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、カメラ124gによって実現される。
【0169】
<通知手段>
第二から第五の通知部308、311、314、317は、給油所内に配置された第二の画像表示部としてのモニタ500、音声案内部としての駆動回路118及びスピーカー119、レシートを印刷する印刷部263としてのプリンタ104のうちの少なくともいずれか一つである。
【0170】
<指示装置>
指示装置123は、車両10が正当位置から逸脱しており、かつ車両10が例えばレベル1の自動運転車両である場合、自動運転車両のドライバーに給油可能位置までの移動を指示する装置である。レベル2以上の自動運転車両の指示に際し、
図10Dに示すように指示部321の給油所情報部322から給油所のレイアウト情報を伝達し、空き情報部323から停車スペース及び/もしくは駐車スペースの空き情報を伝達することで、効率的に給油することができる。指示装置123は、自動運転車両に給油所内の配置図情報及び/もしくは空き情報を伝達するようにしたものであり、
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、HDD117、I/F125、ルーター126、サーバー127によって実現される。
【0171】
移動制御部1000は、直交するレールのうちの下側のレールに沿って走行する横行装置の動作を制御する装置751と、レール750XのY軸方向の動作を制御する装置と、を含む装置であり、例えば
図9に示した移動制御装置151によって実現される。移動制御部803は、例えばループ状のレールに沿って走行する横行装置の動作を制御するものであり、例えば
図9に示した移動制御装置152によって実現される。
【0172】
送信部900は、固定給油設備2の近傍に配置された送信手段であり、例えば
図9に示した送信装置180によって実現される。
【0173】
<人工知能>
人工知能システム2200は、車両10の乗員及び/もしくは非乗員の行為が正常な操作行為、正常な給油行為、不適切給油行為もしくは破壊行為であるか否かの少なくともいずれか一つを判断するシステムであり、給油口撮像部700で得られた画像からドライバーによる正常な給油動作のパターンのデータを積み重ね、確認精度を向上させるシステムでもあり、例えば
図9に示したCPU115、ROM105、RAM106、AIエンジン131a、及びデータベース131bによって実現される。
【0174】
<給油口近傍の撮像について>
図11は、車両の給油口の近傍を給油口撮像部で撮像する状態を示す図の一例である。給油所のキャノピー4の裏面4aに給油口撮像部700が配置されている。キャノピー4の裏面4aには給油口撮像部700に対向するように、給油扉72により隠れた給油口73aの近傍を撮像するためミラー601を上下左右方向に回動可能な反射部600が配置されている。図中XY座標が示されている。
【0175】
図11Aは、
図11に示した給油口撮像部で、給油口を覆う給油扉を開けた状態を撮像した場合の一例である。給油扉72は、車両10の前側にヒンジが設けられており、車両10の前方に開くようになっている。このため、車両10の前方からは給油口73aの状態は給油扉72の陰になって見えなくなっている。このため、給油口撮像部700は、給油所のキャノピー4の裏面4aに設けられ、かつ車両10の後方側に配置されるのが好ましい。しかし給油所によっては、固定給油設備2に対して一方向でなく両方向から進入可能な場合や、車種によっては給油口73aが運転席側ではなく助手席側に配置されているものもある。このような場合、車両10の向きに応じて給油口73aの近傍を給油口撮像部700単独で撮像したり、給油口撮像部700と反射部600とを組み合わせて給油口73aの近傍を撮像したりするようになっている。
【0176】
給油扉72の裏側には油種として「無鉛プレミアム」のシール74が貼り付けられており、油種がハイオクガソリンであることが分かる。尚、車種によっては給油口73aの近傍に表記されている場合がある。給油口73aには給油キャップ73が閉められている。給油キャップ73はストラップ73bにより給油蓋72に紐づけられている。尚、車種によっては給油扉72の裏ではなく車両本体にシール75が貼り付けられている場合がある。
【0177】
ここで、給油キャップ73にストラップ73bが給油扉72もしくは車両本体に紐づけられていない車両は全車両のうちの六割と言われており、キャップ73の締め忘れや紛失の原因となっている。そのような場合でも給油口撮像部700で給油キャップ73の締め忘れの監視及び/もしくは注意喚起を行うことができる。図中71はタイヤである。
【0178】
図11Bは、
図11に示した給油口撮像部で給油キャップを開けた状態を撮像した場合の一例である。給油口73aが露出しており、給油ノズルの挿入が可能な状態となっている。
【0179】
図11Cは、
図11に示した給油口撮像部で給油口に給油ノズルを挿入した状態を撮像した場合の一例である。給油ノズル5のノズル管60(
図6参照)が給油口73aに挿入され見えない状態となっているが、車種によっては一部ノズル管60が露出するものがあるが、ノズル管60が給油口73aの奥まで差し込まれているか否かは給油口撮像部700で得られた画像情報を画像処理したり人工知能により判断したりすることで判定が可能である。また、画像処理や人工知能により給油ノズル5の種類と油種とが一致しているか否かの判定も可能である。
油種に対応した適切な給油ノズル5のノズル管60が給油口73aに正常に挿入されているか、給油途中で給油ノズル5が抜けたりしていないか、注ぎ足しをしていないかについても給油口撮像部700で撮像することで判定が可能である。
【0180】
図11Dは、
図11Cに示した給油状態を給油口撮像部で撮像した場合の一例である。
図11Dにおいて、車両10のドライバー及び送油管6の先は省略されている。撮像部700がキャノピー4側から給油口73aに給油ノズル5が挿入される前から給油終了まで給油状態を撮像し続け、給油前後に不適切給油や破壊行為を含む犯罪行為が無いか否かを監視するようになっている。
【0181】
図11Eは、
図11に示した給油口撮像部とミラーとを用いて逆向きの車両の給油口の近傍を撮像する場合の一例である。図では車両10aのドライバーは省略されている。
図11Eに示す車両10aの給油口73aを給油口撮像部700で撮像しようとすると、給油扉72の陰になる場合があるので、このような場合には給油口撮像部700と反射部600とで車両10aの給油口73aへの給油ノズル5の挿入状態を撮像することができる。
【0182】
図11Fは、
図11に示した給油口撮像部に全方向カメラを用いた場合を示す図の一例であり、
図11Gは、
図11Fに示した全方位カメラから見た車両の給油口の近傍を撮像する場合の平面図の一例である。
【0183】
たとえば、全方位、非全方位のカメラ710をキャノピー4の裏面4a及び/もしくは支柱4bに配置することで、給油中の車両10の給油口73aの近傍を撮像することができ、給油口73aに適切な給油ノズル5が正常に挿入されているか否かを判定することができる。ただし、前記カメラの設置はキャノピーに限定されない。
【0184】
図11Hは、車両10の給油口73aの近傍を移動手段付きの給油口撮像部700で撮像する状態を示す側面図の一例である。
【0185】
図11Hに示す実施の形態の
図11に示す実施の形態との相違点は、例えば給油口撮像部700を、キャノピー4から吊り下げられY軸方向に平行に設けられた一対のL字断面形状のレール750Yと、レール750Yの突起部に駆動部が配置されY軸方向に移動可能でX軸方向に設けられたI字断面形状のレール750Xと、レール750Xに吊り下げられX軸方向に移動可能な横行装置751と、を有する移動手段でX軸方向やY軸方向に移動可能とした点である。横行装置751としては、例えば電動トロリが挙げられる。また、移動手段を用いることで反射部600を省略することができる。
【0186】
図11Iは、車両の給油口の近傍を移動手段付きの給油口撮像部で撮像する状態を示す側面図の他の一例である。
【0187】
図11Hに示す実施の形態の
図11Iに示す実施の形態との相違点は、移動手段の移動方向がXY軸方向なのに対しループ状である点である。ループ状のI字断面形状のレール800に、横行装置(電動ホイスト)803が吊り下げられており、横行装置803に給油口撮像部801及びパン・チルト制御装置802が設けられている。
【0188】
給油口撮像部の撮像位置が車両10を包囲するようになっているため、車両10が前向きでも後ろ向きでも、給油口73aの位置が運転席側であっても助手席側であっても確実に給油口73aを撮像することができ、また、反射部600を省略することができる。
【0189】
尚、ループの形状は楕円形、長円形、もしくは円形のいずれであってもよく、また、ループでなくてもC字形状であってもよい。但し、C字形状の場合にはC字の開口部が車両10のボンネットもしくは後部ドア(ハッチバック)に向くのが好ましい。
【0190】
尚、給油口撮像部はレールに吊り下げられた横行装置に取り付ける他、例えば、図示しないAGV(Automated Guided Veicle:無人搬送車)に取り付けてもよい。無人搬送車とは、自動運転車の一種で人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車をいう。但し、この場合のAGVは、キャノピー4の裏面4aに吸引装置を用いて吸引しながら移動する方式やキャノピー4の裏面4aに板状の強磁性体(例えば、鉄)を張り付けておき、磁力で吸引しながら移動する方式が挙げられる。
【0191】
さらに、給油口撮像部700を図示しないドローンに吊り下げて給油口73aを撮像したり、図示しないロボット(例えばペッパー(登録商標))で給油口73aを撮像したりしてもよく、固定給油設備2の代わりに図示しない移動給油設備を用いて移動給油設備に給油口撮像部700を配置して給油口73aを撮像するようにしてもよい。
【0192】
<<動作>>
以下、動作について述べるが、支払方法としてのクレジットカードの会社名選択やクレジットカードやポイントカードの挿入、掃き出しについては省略する。
【0193】
<正当位置にて給油可能給油口への適切な給油ノズルの正常な挿入>
図22は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所における基本的な動作を示すフローチャートの一例である。
【0194】
以下、動作の主体は、制御部266(
図10参照)である。給油所内に車両が進入すると(ステップS1001/YES)、車両を探知し、車両が正当位置に停車したか否かを判断し(ステップS1002)、車両が正当位置に停車していない場合(ステップS1002/NO)、車両を正当位置まで誘導し(ステップS10004)、ステップS1003に進む。車両が正当位置に停車している場合(ステップS1002/YES)、給油口に適切な給油ノズルが正常に挿入されると(ステップS1003/YES)、電磁バルブの開栓及び給油ポンプへの給電を行い(ステップS1005)、給油が完了したら(ステップS1006/YES)、電磁バルブの閉栓及び給油ポンプへの給電を停止して完了する(ステップS1007)。このような動作により、給油所の開栓業務の自動化が図れる。
【0195】
<正当位置にて給油可能であり、油種識別機能が無く、油種はドライバーが識別する>
図12は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の一例を示すフローチャートである。
図12に示すフローチャートは、給油可能位置にて給油が可能であり、油種識別機能が無く、油種はドライバーが識別する場合を示す。以下、動作の主体は制御部である。
【0196】
制御部は、車両が正当位置に停車しているか否か判断し(ステップS1)、車両が正当位置に停車していない場合には(ステップS1/NO)、車両を正当位置まで音声、文字、静止画像もしくは動画像を用いて誘導する(ステップS2)。
【0197】
車両が正当位置で停車していることが確認された場合(ステップS1/YES)、制御部は電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とする。給油ポンプの駆動可能状態とは、給油ノズルのレバーを引いたときに駆動し、レバーを離したときに停止状態とするものとする。
【0198】
ここで、給油レバー及び固定給油設備には車両の油種を識別する機能が無い場合には、油種の選択についての責任は車両のドライバーが負うことになる(ステップS3)。
【0199】
車両のドライバーにより固定給油設備のタッチパネルで油種及び油量が入力され(ステップS4/YES)、給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS5/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われる。ドライバーが指定した油量に到達し(ステップS7/YES)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS8/YES)、電磁バルブが閉栓され、給油ポンプへの給電が停止される(ステップS9)。
【0200】
制御部は、固定給油設備に精算を行わせ(ステップS10)、精算結果が固定給油設備のディスプレイに表示され、レシートが印刷されて終了する(ステップS11)。
【0201】
<正当位置にて給油可能であり、車両識別機能が無く、油種識別機能が有る>
図13は、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図13に示すフローチャートの
図12に示したフローチャートとの相違点は、固定給油設備側に油種識別機能が有る点である。
【0202】
制御部は、車両が正当位置に停車しているか否かを判断し(ステップS21)、車両が正当位置に停車していない場合には(ステップS21/NO)、車両を正当位置まで誘導する(ステップS22)。車両が正当位置で停車していることが確認された場合(ステップS21/YES)、制御部は電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とする(ステップS23)。
【0203】
車両のドライバーにより油種及び油量が入力されると(ステップS4/YES)、制御部は、油種識別部を用いて車両の油種を識別する(ステップS26)。制御部は、給油ノズルが車両の燃料の油種に対応しているか、すなわち、ドライバーが固定給油設備のタッチパネルへの入力操作による油種と、車両の燃料の油種とが合致しているか、例えば、車両の燃料がレギュラーガソリンの場合、固定給油設備の入力操作でレギュラーガソリンのボタン(アイコン)が押されており、ドライバーが固定給油設備から外した給油ノズルの色がレギュラーガソリン用の赤色であるか否かを判断する。尚、ハイオクガソリン用の給油ノズルの色は黄色であり、軽油用の給油ノズルの色は緑色であると法令で決められている(ステップS27)。
【0204】
給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いの表示がなされ(ステップS27/NO)、ドライバーにより油種再入力及び給油ノズルの交換が行われ(ステップS25)、再度車両の油種種別が行われ(ステップS26、S27)、給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS28/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われる(ステップS29)。
【0205】
油量がドライバーの指定した量に到達し(ステップS30/YES)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS31/YES)、制御部は電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止する(ステップS32)。
【0206】
制御部は、固定給油設備に精算を行わせ(ステップS33)、精算結果が固定給油設備のディスプレイに表示され、レシートが印刷されて終了する(ステップS34)。
【0207】
<正当位置にて給油可能であり、車両識別機能が無く、油種識別機能が有り、診断機能が有る>
図14Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図14Bは、
図14Aに示したフローチャートの一部である。
図14A、
図14Bに示すフローチャートの
図13に示したフローチャートとの相違点は、固定給油設備側に診断機能が有る点である。
【0208】
制御部は、車両が正当位置に停車しているか否か判断し(ステップS41)、車両が正当位置に停車していない場合には(ステップS41/NO)、車両を正当位置まで音声、文字、静止画像もしくは動画像を用いて誘導する(ステップS42)。
【0209】
制御部は、車両が正当位置で停車していることを確認すると(ステップS41/YES)、第一の診断部により車両のエンジンルーム内からの音を診断してエンジンルーム内の異常の有無を検知し、第二の診断部により車両の外観を撮像及び解析して傷、凹み、汚れを含めてタイヤの空気圧不足を検知し、第三の診断部により車両のライトを撮像して、ランプ切れを検知し、第四の診断部によりフロントガラス越しに検査標章(車検シール)を撮像し、法定点検期日を検知する(ステップS43)。
【0210】
制御部は、電磁バルブを開栓するとともに、給油ポンプを駆動可能状態とする(ステップS44)。制御部は、固定給油設備のタッチパネルでドライバーにより油種及び油量が入力されると(ステップS45)、車両の油種を識別し(ステップS47)、給油ノズルが油種に対応しているか否かを判断し(ステップS48)、給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いである旨が表示され(ステップS48/NO)、ドライバーによる油種再入力及び給油ノズルの交換がなされたのを確認する(ステップS46、S47、S48)。
【0211】
制御部は、確認後給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS49/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われ(ステップS50)、ドライバーが指定した油量に到達し(ステップS51/YES)、ドライバーにより給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS52/YES)、電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止する(ステップS53)。
【0212】
制御部は、固定給油設備に精算させ(ステップS54)、精算結果を印刷させ(ステップS55)、エンジンルーム内異常有無、給油キャップの閉め忘れや給油扉の閉め忘れ、タイヤ空気圧不足有無、ライト切れ有無、法定点検期日を表示、音声案内、及び印刷のうちの少なくともいずれか一つを実施して終了する(ステップS56)。
【0213】
<正当位置にて給油可能であり、車両識別機能が有り、油種識別機能が有り、診断機能が無い>
図15Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図15Bは、
図15Aに示したフローチャートの一部である。
図15A、
図15Bに示すフローチャートの
図14A、
図14Bに示したフローチャートとの相違点は、車両識別機能があり、診断機能が無い点である。
【0214】
制御部は、第二の撮像手段により車両の自動車登録番号標(ナンバープレート)を撮像させ(ステップS61)、撮像した車両の画像を解析して自動車登録番号を抽出し、得られた自動車登録番号に対応する車両の油種についてデータベースを検索する(ステップS62)。
【0215】
制御部は、車両が正当位置にあるか否か判断し(ステップS63)、車両が正当位置にない場合には(ステップS63/NO)、車両を正当位置まで誘導する(ステップS64)。車両が正当位置で停車していることが確認された場合(ステップS63/YES)、制御部は電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とする(ステップS65)。
【0216】
制御部は、固定給油設備のタッチパネルで油種及び油量が入力されると(ステップS66/YES)、車両の油種が登録済でない場合(ステップS67/NO)、車両の燃料の油種を識別する(ステップS68)。制御部は、給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いである旨の表示がされ(ステップS69/NO)、ドライバーにより固定給油設備のタッチパネルに対し油種が再入力され、給油ノズルが交換され(ステップS70)、給油ノズルが油種に対応しているかを確認する(ステップS71)。
【0217】
給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS71/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われ(ステップS78)、制御部は、ドライバーの指定した油量に到達し(ステップS79)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS80/YES)、電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止し(ステップS81)、固定給油設備に精算させ(ステップS82)、精算結果の表示及び/もしくはレシートを印刷し(ステップS83)、制御部は自動車登録番号と油種とを紐づけて記憶手段に記憶させて終了する(ステップS84)。
【0218】
<正当位置にて給油可能であり、車両識別機能が有り、油種識別機能が有り、診断機能を有する>
図16A、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図16Bは、
図16Aに示したフローチャートの一部である。
図16A、
図16Bに示すフローチャートの
図15A、
図15Bに示したフローチャートとの相違点は、診断機能を有する点である。
【0219】
制御部は、第二の撮像手段により車両のナンバープレートを撮像させ(ステップS91)、撮像した車両の画像を解析して自動車登録番号を抽出し、得られた自動車登録番号に対応する車両の油種についてデータベースを検索する(ステップS92)。
【0220】
制御部は、車両が正当位置にあるか否か判断し(ステップS93)、車両が正当位置にない場合には(ステップS93/NO)、車両を正当位置まで誘導する(ステップS94)。
【0221】
車両が正当位置で停車すると、制御部はエンジンルーム内の異常音が有るか否か検知し、ランプ切れの有無を検知し、法定点検期日を検知し(ステップS95)、電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とし、給油後の給油キャップの閉め忘れや給油扉の閉め忘れの防止を音声表示や画像表示で喚起する(ステップS96)。
【0222】
制御部は、固定給油設備のタッチパネルの油種及び油量が入力されると(ステップS97)、油種の識別が済んでいない場合(ステップS98/NO)、車両の油種の識別を行い(ステップS99)、給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いである旨の表示がされ(ステップS100/NO)、ドライバーにより固定給油設備のタッチパネルで油種が再入力され、給油ノズルが交換され(ステップS101)、油種が確認される(ステップS99、ステップS100)。制御部は、給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS102)、車両の燃料タンクに給油が行われ(ステップS103)、ドライバーの指定した油量に到達し(ステップS104)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS105/YES)、電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止する(ステップS106)。
【0223】
制御部は、固定給油設備に精算させ(ステップS107)、精算結果、エンジンルーム内異常音有無、給油キャップの閉め忘れ、給油扉の閉め忘れ、タイヤ空気圧不足有無、ライト切れ有無、法定点検期日の表示、音声案内、及び/もしくは印刷のうちの少なくともいずれか一つを行い(ステップS108)、自動車登録番号と油種とを紐づけて記憶手段に記憶して終了する(ステップS109)。
【0224】
<不適切給油行為、破壊行為が無い場合に給油可能位置にて給油可能であり、油種識別機能が無く、油種はドライバーが判断>
図17Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図17Bは、
図17Aに示したフローチャートの一部である。
図17A、
図17Bに示すフローチャートの
図16A、
図16Bに示したフローチャートとの相違点は、不適切給油行為が無い場合に正当位置にて給油可能であり、油種識別機能が無く、油種はドライバーが判断し、診断機能が無い点である。
【0225】
制御部は、車両が正当位置に停車しているか否か判断し(ステップS151)、車両が正当位置にない場合には(ステップS151/NO)、車両を正当位置まで誘導する(ステップS152)。
【0226】
制御部は、車両の乗員が不適切給油、すなわち、ポリタンクにガソリンを給油している場合(ステップS153/YES)、電磁バルブの閉栓を維持し、音声、文字、もしくは動画像で違法行為であることを警告し、フルサービスの給油所で金属携行缶に給油してもらう旨を告知する(ステップS154)。
【0227】
制御部は、車両の乗員が不適切給油をしてはいないものの、車両の非乗員が例えば固定給油設備に対して破壊行為をしていることを衝撃手段等で検知すると(ステップS155/YES)、電磁バルブの閉栓を維持し、音声、文字、画像等で破壊行為を停止するよう警告するとともに警察署、所有者、及び/もしくは責任者に通報する。この破壊行為の画像は撮像手段で撮像しておき、撮像データは後日証拠物件として警察署もしくは裁判所に提出してもよい(ステップS156)。
【0228】
破壊行為が行われた場合の修理もしくは交換が行われると(ステップS157)、制御部は、モニタに使用中止表示を行わせ(ステップS158)、修理・交換完了したらステップS151に戻る(ステップS159/YES)。
【0229】
制御部は、車両が正当位置にあり、車両の乗員が不適切給油をせず、かつ車両の乗員及び/もしくは非乗員が破壊行為をしていない場合(ステップS151/YES、ステップS153/NO、ステップS155/NO)、電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とする(ステップS160)。車両のドライバーにより固定給油設備のタッチパネルに油種及び油量が入力され(ステップS161)、ドライバーにより給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS162/YES)、車両の燃料タンクへの給油が行われる(ステップS163)。
【0230】
燃料タンクへの給油量がドライバーの指定した油量に到達し(ステップS164/YES)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS165)、制御部は電磁バルブを閉栓させ、給油ポンプへの給電を停止し(ステップS166)、固定給油設備に精算させ(ステップS167)、精算結果を表示し、レシートを印刷して終了する(ステップS168)。
【0231】
<不適切給油行為/破壊行為無し、正当位置にて給油可能、油種識別機能無し、油種識別機能有り>
図18Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図18Bは、
図18Aに示したフローチャートの一部である。
図18A、
図18Bに示すフローチャートの
図17A、
図17Bに示したフローチャートとの相違点は、不適切給油行為/破壊行為が無い場合に正当位置にて給油可能であり、油種識別機能を有する点である。
【0232】
ステップS181〜S191は、
図17Aに示したステップS151〜S161と同様のため、説明を省略する。
【0233】
制御部は、車両の油種を識別し(ステップS192)、給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いである旨の表示がなされ(ステップS193/NO)、ドライバーにより固定給油設備のタッチパネルへの油種再入力及び給油ノズルの交換がなされ(ステップS194)、油種確認され(ステップS192、S193)、給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS195/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われ(ステップS196)、車両の燃料タンクに給油した油量がドライバーの指定した量に達し(ステップS197/YES)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS198/YES)、制御部は、電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止し(ステップS199)、固定給油設備に精算させ(ステップS200)、精算結果を表示、音声案内、印刷のうちの少なくとも一つを実行して終了する(ステップS201)。
【0234】
<不適切給油行為/破壊行為無く、正当位置にて給油可能、油種識別機能無し、油種識別機能有り、診断機能有り>
図19Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図19Bは、
図19Aに示したフローチャートの一部である。
図19A、
図19Bに示すフローチャートの
図18A、
図18Bに示したフローチャートとの相違点は、不適切給油行為/破壊行為が無い場合に正当位置にて給油可能であり、油種識別機能を有し、診断機能を有する点である。
【0235】
ステップS211〜S219は、
図18Aに示したステップS219と同様のため、説明を省略する。
【0236】
制御部は、診断部に車両のエンジンルームの音の異常、タイヤ空気圧不足、ライト切れの有無、法定点検期日徒過を診断させ(ステップS220)、電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とし、給油後の給油キャップの閉め忘れや給油扉の閉め忘れの防止を音声表示や画像表示で喚起する(ステップS221)。
【0237】
固定給油設備のタッチパネルに油種及び油量が入力されると(ステップS222/YES)、車両の油種が識別され(ステップS223)、給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いである旨の表示がされ(ステップS224/NO)、ドライバーにより固定給油設備のタッチパネルに油種が再入力され、給油ノズルが交換され(ステップS225)、油種が確認される(ステップS223、S224/YES)。給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS226/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われ(ステップS227)、ドライバーが指定した油量に到達し(ステップS228/YES)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS229/YES)、電磁バルブが閉栓され、給油ポンプへの給電が停止される(ステップS230)。
【0238】
制御部は、固定給油設備に精算させ(ステップS231)、精算結果を表示させ(ステップS232)、精算結果、エンジンルーム内異常音有無、給油キャップの閉め忘れ、給油扉の閉め忘れ、タイヤ空気圧不足、ライト切れ有無、法定点検期日を表示、音声案内もしくは印刷のうちの少なくとも一つを実行させ終了する(ステップS233)。
【0239】
<不適切給油行為/破壊行為無し、正当位置にて給油可能、車両識別機能有り、油種識別機能有り、診断機能無し>
図20Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図20Bは、
図20Aに示したフローチャートの一部である。
図20A、
図20Bに示すフローチャートの
図19A、
図19Bに示したフローチャートとの相違点は、不適切給油行為/破壊行為が無く、正当位置にて給油可能、車両識別機能が有り、油種識別機能が有り、診断機能が無い点である。
【0240】
制御部は、第二の撮像手段により車両の自動車登録番号標を撮像し(ステップS251)、撮像した画像から自動車登録番号情報を抽出し、油種についてデータベースを検索する(ステップS252)。車両が正当位置にない場合(ステップS253/NO)、車両を正当位置まで誘導する(ステップS254)。
【0241】
制御部は、車両の乗員が不適切給油をしていると判断すると(ステップS255/YES)、閉栓を維持し、不適切給油に対し警告する(ステップS256)。車両の乗員が不適切給油をしていない場合(ステップS255/NO)であっても、車両の乗員及び/もしくは非乗員が破壊行為をしている場合(ステップS257/YES)、制御部は、閉栓を維持し、音声や文字や画像で警告するとともに警察署、所有者、及び/もしくは責任者に通報する(ステップS258)。
【0242】
破壊行為後、修理もしくは交換し(ステップS260)、モニタに使用中止を表示させ(ステップS260)、修理・交換完了後ステップS251に戻る(ステップS261/YES)。
【0243】
車両が正当位置にあり、車両の乗員及び/もしくは非乗員が不適切給油行為や破壊行為を行っていない場合(ステップS253/YES、ステップS255/NO、ステップS257/NO)、制御部は、電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態とし(ステップS262)、ドライバーによって固定給油設備のタッチパネルに油種及び油量が入力されると(ステップS263/YES)、油種登録済みでない場合(ステップS/NO)、制御部は油種識別部により車両の油種識別を実行させ(ステップS266)、給油ノズルが油種に対応していない場合、例えば固定給油設備のディスプレイに油種違いである旨の表示がなされる(ステップS267/NO)。ドライバーは固定給油設備のタッチパネルに油種を再入力し、給油ノズルを交換し(ステップS265)、油種確認後(ステップS266、S267)、給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS268/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われる(ステップS269)。
【0244】
制御部は、車両の燃料タンクへの給油量がドライバーの指定した油量に到達し(ステップS270/YES)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS271/YES)、電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止する(ステップS272)。制御部は、固定給油設備に精算させ(ステップS273)、精算結果の表示及び/もしくはレシートを印刷し(ステップS274)、自動車登録番号と油種とを紐づけて記憶手段に記憶させて終了する(ステップS275)。
【0245】
<不適切給油行為が無い場合に正当位置にて給油可能であり、車両識別機能が有り、油種識別機能が有り、診断機能が有る>
図21Aは、
図1に示した開栓業務の自動化給油所の動作の他の一例を示すフローチャートである。
図21Bは、
図21Aに示したフローチャートの一部である。
図21A、
図21Bに示すフローチャートの
図20A、
図20Bに示したフローチャートとの相違点は、診断機能を有する点である。
【0246】
ステップS281〜S291は、
図20Aに示したステップS251〜S261と同様のため、説明を省略する。
【0247】
ステップS292では、制御部は、診断部にエンジンルーム内の音を検知させ、給油キャップ閉め忘れ、給油扉閉め忘れ、タイヤ空気圧不足を検知させ、ライト切れを検知させ、法定点検期日を検知させる(ステップS292)。制御部は、電磁バルブを開栓し、給油ポンプを駆動可能状態にし(ステップS293)、ドライバーによって固定給油設備のタッチパネルに油種及び油量が入力されると(ステップS294/YES)、油種識別が済んでない場合(ステップS295/NO)、制御部は識別部に車両の油種を識別させ(ステップS296)、給油ノズルが油種に対応していない場合(ステップS297/NO)、ドライバーにより固定給油設備のタッチパネルに油種が再入力され、給油ノズルが交換され(ステップS298)、車両の油種が確認され(ステップS296、S297)、油種識別済の場合も含めて(ステップS295/YES)、給油ノズルのレバーが閉じられると(ステップS298/YES)、車両の燃料タンクに給油が行われる(ステップS299)。
【0248】
制御部は、給油量がドライバーの指定した油量に到達し(ステップS300)、給油ノズルのレバーが開かれると(ステップS301/YES)、電磁バルブを閉栓し、給油ポンプへの給電を停止し(ステップS302)、固定給油設備に精算させ(ステップS303)、精算結果、エンジンルーム内異常音有無、給油キャップ閉め忘れ、給油扉閉め忘れ、タイヤ空気圧不足有無、ライト切れ有無、法定点検期日の表示、案内、印刷のうちの少なくとも一つを行い、レシートに印刷させ(ステップS304)、自動車登録番頭と油種とを紐づけて記憶部に記憶させて終了する(ステップS305)。
【0249】
<プログラム>
以上で説明した本発明に係るシステムは、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明の機能を実現する場合の説明を以下で行う。
【0250】
例えば、
給油所内に配置された給油施設と、前記給油所内における車両が正当位置への停車、給油状態、及び異常発生の有無を監視するためのコンピュータとを具備した給油システムにおけるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータに、前記給油所内における車両が正当位置に停止したか否かを探知する第一の機能と、
前記車両の正当位置における停止が探知されると、給油設備を給油可能状態にする第二の機能と、
を実行させるためのコンピュータが読み取り可能なプログラム、
給油所内に配置された給油施設と、前記給油所内における車両の走行状態、車両が正当位置への停車及び/もしくは駐車、給油状態、異常発生の有無の少なくともいずれか一つを監視するためのコンピュータとを備えた給油システムにおけるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記給油所内における車両を探知する第四の機能と、
前記車両の給油口に給油ノズルが適切に挿入されていることを撮像する第五の機能と、
前記車両の正当位置における停止を探知し、かつ適切な給油ノズルの正常な挿入を撮像すると、給油設備を給油可能状態にする第六の機能と、
を実行させるためのコンピュータが読み取り可能なプログラム、
あるいは、
給油所内に配置された給油施設と、前記給油所内における車両の走行状態、車両が正当位置への停車及び/もしくは駐車、給油状態、異常発生の有無の少なくとも一つを監視するためのコンピュータとを具備した給油システムにおけるコンピュータが読み取り可能なプログラムであって、
前記コンピュータに、
給油所内における車両を探知する第七の機能と、
前記車両が不適切位置にいるかいないかを判断する第八の機能と、
前記車両の乗員が不適切給油を行っているかいないかを判断する第九の機能と、
前記車両の乗員及び/もしくは非乗員が給油設備への破壊行為を行っているかいないかを判断する第十の機能と、
前記車両が不適切位置におらず、前記車両の乗員が不適切給油を行わず、前記車両の前記乗員及び/もしくは前記非乗員が給油設備への破壊行為を行わない場合にのみ前記給油設備を給油可能状態にする第十一の機能と、を実行させるためのコンピュータが読み取り可能なプログラムが挙げられる。
【0251】
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
【0252】
<記録媒体>
ここで、記録媒体としては、例えばCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM等の半導体メモリやHDDが挙げられる。
【0253】
CD−ROMは、Compact Disc Read Only Memoryの略である。フレキシブルディスクは、Flexible Disk:FDを意味する。CD−Rは、CD−Recordableの略である。FeRAMは、Ferroelectric RAMの略で、強誘電体メモリを意味する。
【0254】
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。例えば、上述の説明では、給油口撮像部をキャノピーの裏面に配置した場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、固定給油設備の近傍にポールが設けられている場合には車両の後方側から給油口が撮像可能な位置に配置してもよい。また、上述した実施の形態ではカメラが複数8台設置された場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1台であってもよい。また、上述の説明では、接触型のカードリーダを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非接触型のカードリーダを用いてもよい。また、上述の説明ではサーバーを用いて管理する場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、サーバーを用いずにオフラインで管理するように構成してもよい。また、上述の説明では支払い方式、カード会社、油種名、油量の入力にはタッチパネル入力する場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、音声入力やジェスチャー入力するように構成してもよい。また、上述の説明では、支払にクレジットカードを用いた場合で説明したが、本発明はこれに限定されず、スマートフォンをかざすようにしてもよい。また、上述の説明では給油設備が固定式の場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、燃料タンクの下部に車輪を有する移動式の給油設備であってもよい。さらに、上述した実施の形態はあくまで給油はドライバーが行う場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロボット給油所に適用してもよい。また、上述した実施の形態は燃料としてガソリンや軽油の場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、燃料電池車用の液体水素であってもよい。