(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876541
(24)【登録日】2021年4月28日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】電子機器収容体
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20210517BHJP
G06F 1/3206 20190101ALI20210517BHJP
H01H 36/00 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
G06F1/16 313C
G06F1/3206
H01H36/00 301E
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-126140(P2017-126140)
(22)【出願日】2017年6月28日
(65)【公開番号】特開2019-8698(P2019-8698A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2020年4月8日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.販売日 平成29年6月2日 販売した場所 別紙記載の店舗 2.ウェブサイトでの公開日 平成29年6月2日 ウェブサイトのアドレス http://www2.elecom.co.jp/products/TB−A179shpmBK.html
(73)【特許権者】
【識別番号】393010318
【氏名又は名称】エレコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100138416
【弁理士】
【氏名又は名称】北田 明
(72)【発明者】
【氏名】折原 廣仁
【審査官】
佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0222323(US,A1)
【文献】
特開2013−235559(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第02801885(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16− 1/18
G06F 1/26− 1/3296
H01H 36/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形に形成された表地と裏地とを備えて袋状に形成されるとともに、内部に矩形板状の電子機器を収容する収容スペースが形成された収容体本体を備え、該収容体本体における長辺側の一辺の縁部に前記電子機器を出し入れするための口部が形成され、
前記収容体本体に、前記電子機器に搭載された磁気センサに該電子機器をスリープ状態とさせるための信号を生成させ得る磁気が着磁された永久磁石を備え、
前記永久磁石は、前記表地および前記裏地の短辺側の二辺のそれぞれにおける縁部寄りに装着されるとともに、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置され、しかも同じ短辺側における前記表地側の磁石および前記裏地側の磁石どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置されていることを特徴とする電子機器収容体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレットコンピュータ等の電子機器を収容するための電子機器収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、タブレットコンピュータ(以下、単にタブレットと称する)に装着される保護カバーが記載されている。この保護カバーは、タブレット本体に、回動自在、且つ着脱自在に装着される。保護カバーは、例えば、タブレットを操作しない持ち運び時等において、操作画面に重ねてタブレットを保護するように用いられる。
【0003】
特許文献1の保護カバーには、永久磁石が内装されている。保護カバーを操作画面に重ねると、タブレットに搭載された磁気センサであるホールセンサに永久磁石が接近して、永久磁石の磁気により、ホールセンサがタブレットをスリープ状態とさせる信号を生成する。この信号により、タブレットがスリープ状態となる。保護カバーが回動操作されて操作画面から離脱すると、永久磁石がタブレットに搭載されたホールセンサに対して遠のくから、ホールセンサに働く磁気が解除されて、タブレットのスリープ状態が解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5528406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のように、タブレットに搭載された磁気センサに該タブレットをスリープ状態とさせる信号を生成させ得る永久磁石を内装したものが、タブレットの保護カバーとして提案されている。
【0006】
しかしながら、タブレット等の電子機器を収容できて、しかも電子機器に搭載された磁気センサに該電子機器をスリープ状態とさせる信号を生成させ得る永久磁石を内装した電子機器収容体は、提案されていない。そこで本発明は、このような電子機器収容体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の電子機器収容体は、袋状に形成されるとともに、内部に電子機器を収容する収容スペースが形成された収容体本体を備え、該収容体本体に、電子機器を出し入れするための口部が形成され、前記収容体本体に、前記電子機器に搭載された磁気センサに該電子機器をスリープ状態とさせるための信号を生成させ得る磁気が着磁された永久磁石を備えたことを特徴としている。
【0008】
上記構成の電子機器収容体によれば、電子機器を収容体本体の口部から収容体本体に収容すると電子機器全体が収容体本体により保護され、操作可能状態の電子機器では、電子機器に搭載された磁気センサが、永久磁石の磁気を検出することで電子機器をスリープ状態とさせる信号を生成して、電子機器がスリープ状態となる。
【0009】
本発明の電子機器収容体は、矩形板状の電子機器を収容する電子機器収容体であって、前記収容体本体は、矩形に形成された表地と裏地とを備え、前記収容体本体における一辺の縁部が前記口部とされた構成を採用できる。
【0010】
上記構成の電子機器収容体によれば、電子機器を口部から挿入すると、電子機器が収容スペースにあって、表地と裏地の間に挟まれるように収容される。
【0011】
本発明の電子機器収容体では、前記収容体本体の、長辺側の一辺の縁部が前記口部とされ、前記表地の短辺側の二辺における縁部寄りに前記永久磁石が装着されるとともに、前記裏地の短辺側の二辺における縁部寄りに前記永久磁石が装着され、前記表地の前記永久磁石どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置され、前記裏地の前記永久磁石どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置され、しかも同じ短辺側における前記表地側の永久磁石、および裏地側の永久磁石どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置された構成を採用できる。
【0012】
上記構成のような永久磁石の配置を有した電子機器収容体においては、短辺方向中心位置に対して位置ずれして磁気センサを搭載した電子機器を、その短手方向を収容体本体の短辺に沿うよう口部から挿入するのであれば、電子機器の姿勢を問うことなく収容体本体に収容しても、電子機器に搭載された磁気センサが永久磁石の磁気を検出することで、電子機器をスリープ状態とさせる信号を生成して、電子機器をスリープ状態とさせられる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電子機器収容体によれば、電子機器全体が収容体本体により保護され、永久磁石の磁気により、電子機器に搭載された磁気センサが電子機器をスリープ状態とさせる信号を生成して、操作可能状態の電子機器をスリープ状態にさせられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係るタブレットポーチの使用状態を表す平面図である。
【
図3】同タブレットが収容スペースに収容された状態の、
図1におけるA−A線断面矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る電子機器収容体を、
図1ないし
図3を参照しつつ説明する。本実施形態に係る電子機器収容体は、電子機器としてiPad(登録商標)などのタブレット1を収容対象物としており、収容体はポーチとも称されることから、以下、電子機器収容体をタブレットポーチ2と称する。なお、タブレット1は周知の装置であって扁平な矩形状に形成され、
図1および
図2に示すように、表面に液晶タイプの操作画面3を備え、短辺方向の略中心位置に、ホームボタン4を備えている。
【0016】
タブレットポーチ2は、ポーチ本体5を備える。ポーチ本体5は、長辺および短辺を有する表地6と、長辺および短辺を有して表地6よりも短辺方向の長い裏地7とを備える。ポーチ本体5は、表地6と裏地7の、一方の長辺側を除く三方を縫着されていることで、
図3に示すように、扁平な矩形状、且つ袋状に形成されている。タブレットポーチ2では、縫着された三方で囲繞されるポーチ本体5の内部が、タブレット1を収容する収容スペース8とされている。
【0017】
図1に示すように、裏地7の短辺が表地6の短辺に比べて長い分だけ、表地6の一方の長辺に対し裏地7の一方の長辺が位置ずれしており、表地6および裏地7の一方の長辺の間が、ポーチ本体5に、タブレット1を出し入れするための口部10とされている。
【0018】
収容スペース8は、タブレット1を収容するのに過不足ないサイズとされている。すなわち収容スペース8の大きさは、タブレット1を収容スペース8に収容した状態で、タブレット1の短辺方向中心と、収容スペース8の短辺方向中心とを略一致させるよう設定されている。
【0019】
表地6および裏地7は、同様の構成を有している。表地6は厚手で柔軟性を有した表面生地11,12と、薄手で柔軟な風合いを有した裏面生地13,14(例えばフエルト製)とを重ねてなる。裏地7は厚手で柔軟性を有した表面生地11,12と、薄手で柔軟な風合いを有した裏面生地13,14(例えばフエルト製)とを重ねてなる。表地6と裏地7とは、裏面生地13,14どうしを収容スペース8側に対向させて、前記縫着がされている。
【0020】
ポーチ本体5は、永久磁石M1,M2,M3,M4を備えている。各永久磁石M1,M2,M3,M4は、予めタブレット1に搭載された磁気センサ15に、タブレット1をスリープ状態とさせるための信号を生成させ得る磁気を着磁されてなる。なお、永久磁石M1,M2,M3,M4は扁平な円板状に形成されて、一方の円形面とこれに対向する円形面との間で、磁力線が発生するよう着磁されている。
【0021】
磁気センサ15は、磁場(磁界)の大きさや方向を計測するセンサである。本実施形態のタブレット1では、ホームボタン4の位置が短辺方向中心に配置され、磁気センサ15は、ホームボタン4に対し、短辺方向に位置ずれして配置されていることを前提としている。
【0022】
磁気センサ15は、磁界センサ、地磁気センサ、磁力計、地磁気センサとも称される。磁気センサ15は、素子(ホール素子)のホール効果を利用したホール素子センサであり、磁場と電流の相互作用により電流にローレンツ力が加わることで起電力を発生させて地磁気を計測し、方位を測定するセンサである。また、磁気センサ15は、地図アプリケーションやゲームアプリケーションにも用いられる。
図1および
図2に示すように、磁気センサ15は、タブレット1の短辺方向中心位置に対して位置ずれして搭載されている。
【0023】
永久磁石M1,M2,M3,M4は、表地6の短辺側の二辺における縁部寄りに配置されるとともに、裏地7の短辺側の二辺における縁部寄りに配置されている。表地6に設けられた永久磁石M1,M2どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置されている。裏地7に設けられた永久磁石M3,M4どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置されている。同じ短辺側における表地6側の永久磁石M1,M2、および裏地7側の永久磁石M3,M4どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置されている。
【0024】
図3に示すように、表地6に設けられた永久磁石M1,M2は、表面生地11と裏面生地13との間にあって、表面生地11に固定されている。裏地7に設けられた永久磁石M3,M4は、表面生地12と裏面生地14との間にあって、表面生地12に固定されている。
【0025】
タブレット1において、その短辺方向中心位置に対する磁気センサ15の位置ずれ量δ1と、ポーチ本体5において、その短辺方向中心位置に対しする永久磁石M1,M2,M3,M4の位置ずれ量δ2とは、略等しく設定されている。この場合、略等しいとは、タブレット1を収容スペース8に完全に収容した際に、永久磁石M1,M2,M3,M4と磁気センサ15とが、タブレット1の厚み方向で重なり領域を有するほどの意味合いである。
【0026】
上記構成を備えたタブレットポーチ2では、タブレット1のユーザが、タブレット1を、その短手方向をポーチ本体5の短辺に沿わすようにして口部10から挿入することで、タブレット1全体がポーチ本体5に覆われて衝撃等から保護される。この際、タブレット1は収容スペース8にあって、ポーチ本体5の表地6と裏地7との間に挟まれるようにして、収容される。
【0027】
ところで、タブレット1は、ユーザによる操作画面3への手指の接触動作により操作され、一般に、ユーザが積極的にタブレット1をスリープ状態とするには、ユーザが、タブレット1の一辺側の長辺に設けられた電源ボタン16を短時間だけ押圧操作することで行われる。
【0028】
しかしながら、ユーザにとっては、タブレット1をスリープ状態とする操作が面倒な場合もあるし、電源ボタン16を長めに押圧してしまうと、タブレット1がシャットダウンされてしまう場合もあって、そうなるとタブレット1の立上げに時間を要する等の不都合がある。しかしながら、本実施形態におけるタブレットポーチ2は、このような不都合を解消することができる。
【0029】
本実施形態に係るタブレットポーチ2では、永久磁石M1,M2が表地6の短辺側の二辺における縁部寄りに配置され、永久磁石M3,M4が裏地7の短辺側の二辺における縁部寄りに配置されている。そして、表地6に設けられた永久磁石M1,M2どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置され、裏地7に設けられた永久磁石M3,M4どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置されている。しかも、同じ短辺側における表地6側の永久磁石M1,M2、および裏地7側の永久磁石M3,M4どうしは、短辺方向中心位置に対して略等距離だけ反対方向に位置ずれして配置されている。
【0030】
例えば
図1に示すように、タブレット1をポーチ本体5の収容スペース8に収容する際、ユーザがタブレット1の表面側をポーチ本体5の表地6側にし、タブレット1を他辺の長辺側から口部10へ挿入して、
図3に示すように、タブレット1を収容スペース8に収容する場合が考えられる。この場合では、
図1に示すように、タブレット1の磁気センサ15と、ポーチ本体5の表地6の、一辺の短辺の縁部寄りに配設した永久磁石M1とが、ポーチ本体5の厚み方向で対向する。したがって、ユーザがタブレット1を作動状態のまま、ポーチ本体5の収容スペース8に収容したとしても、永久磁石M1の磁気により、磁気センサ15がタブレット1をスリープ状態とさせるための信号を生成して、タブレット1を自動的スリープ状態とさせられる。
【0031】
タブレット1をポーチ本体5の収容スペース8に収容する際、ユーザがタブレット1の表面側をポーチ本体5の表地6側にし、タブレット1を一辺の長辺側(電源ボタン16を配置した長辺側)から口部10へ挿入して、タブレット1を収容スペース8に収容する場合が考えられる。この場合では、タブレット1の磁気センサ15と、ポーチ本体5の表地6の、他辺の短辺の縁部寄りに配設した永久磁石M2とが、ポーチ本体5の厚み方向で対向する。したがって、ユーザがタブレット1を作動状態のまま、ポーチ本体5の収容スペース8に収容したとしても、永久磁石M2の磁気により、磁気センサ15がタブレット1をスリープ状態とさせるための信号を生成して、タブレット1を自動的スリープ状態とさせられる。
【0032】
例えば
図2に示すように、タブレット1をポーチ本体5の収容スペース8に収容する際、ユーザがタブレット1の表面側をポーチ本体5の裏地7側にし、タブレット1を他辺の長辺側から口部10へ挿入して、タブレット1を収容スペース8に収容する場合が考えられる。この場合では、
図2に示すように、タブレット1の磁気センサ15と、ポーチ本体5の裏地7の、一辺の短辺の縁部寄りに配設した永久磁石M3とが、ポーチ本体5の厚み方向で対向する。したがって、ユーザがタブレット1を作動状態のまま、ポーチ本体5の収容スペース8に収容したとしても、永久磁石M3の磁気により、磁気センサ15がタブレット1をスリープ状態とさせるための信号を生成して、タブレット1を自動的スリープ状態とさせられる。
【0033】
タブレット1をポーチ本体5の収容スペース8に収容する際、ユーザがタブレット1の表面側をポーチ本体5の裏地7側にし、タブレット1を一辺の長辺側(電源ボタン16を配置した長辺側)から口部10へ挿入して、タブレット1を収容スペース8に収容する場合が考えられる。この場合では、タブレット1の磁気センサ15と、ポーチ本体5の表地6の、他辺の短辺の縁部寄りに配設した永久磁石M4とが、ポーチ本体5の厚み方向で対向する。したがって、ユーザがタブレット1を作動状態のまま、ポーチ本体5の収容スペース8に収容したとしても、永久磁石M4の磁気により、磁気センサ15がタブレット1をスリープ状態とさせるための信号を生成して、タブレット1を自動的スリープ状態とさせられる。
【0034】
以上のように、本実施形態のタブレットポーチ2によれば、ユーザがタブレット1を、その短手方向をポーチ本体5の短辺に沿うよう口部10から挿入するのであれば、タブレット1の姿勢を問うことなくポーチ本体5に収容しても、タブレット1に搭載された磁気センサ15が、永久磁石M1,M2,M3,M4のうち何れかの磁気を検出して、タブレット1をスリープ状態とさせる信号を生成するから、タブレット1をスリープ状態とさせられる。
【0035】
本実施形態のタブレットポーチ2を用いれば、ユーザがタブレット1を収容スペース8に収容することで、タブレット1がスリープ状態となるから、ユーザ自身がタブレット1をスリープ状態とする操作を要しない。また、ユーザが電源ボタン16を押圧する操作を要しないから、タブレット1がシャットダウンされてしまうこともない。
【0036】
なお、ユーザがタブレット1を収容スペース8から取出せば、タブレット1に搭載された磁気センサ15が永久磁石M1,M2,M3,M4の磁気を検出しなくなるから、タブレット1は復帰状態となる。
【0037】
本発明の電子機器収容体は、タブレットポーチ2に限定されない。本発明の電子機器収容体は、例えば、電子機器の一例であるスマートフォンを収容するための収容体とすることもできる。但し、予め磁気センサが搭載されているタイプのスマートフォンに制限される。この場合の電子機器収容体は、上記実施形態におけるタブレットポーチ2を、スマートフォン用にコンパクトに設計する。
【0038】
上記各実施形態では、永久磁石M1,M2,M3,M4を表地6および裏地7の双方に振り分けて設けた場合を例示した。しかしながら、永久磁石は、電子機器側の磁気センサに対応する位置であり、磁気センサに電子機器をスリープ状態とする信号を生成することができ、しかも電子機器の動作に磁気的に障害をさせないことを条件として、配置位置や個数、磁力の強さは制限されない。また、永久磁石の位置は、収容スペースに電子機器を収容した際に、電子機器側の磁気センサの配置位置に対応する位置であれば、特に限定されない。
【符号の説明】
【0039】
1…タブレット、2…タブレットポーチ、3…操作画面、4…ホームボタン、5…ポーチ本体、6…表地、7…裏地、8…収容スペース、10…口部、11,12…表面生地、13,14…裏面生地、15…磁気センサ、16…電源ボタン、M1,M2,M3,M4…永久磁石