【実施例】
【0198】
実施例1.化学的実体
下記の実施例に描かれるように、ある特定の例示的な実施形態において、以下の手順に従って化学的実体が調製される。一般的な方法によって、本発明のある特定の化学的実体の合成が示されるが、以下の方法および当業者に公知の他の方法が、本明細書中に記載されるようなすべての化学的実体ならびにこれらの各化学的実体のサブクラスおよび種に適用され得ることが認識される。
【0199】
温度は、摂氏度として与えられる。別段述べられない場合、すべての蒸発は、減圧下で、好ましくは、15mmHg〜100mmHgで行われる。中間体および最終生成物の構造は、標準的な分析方法、例えば、質量分析およびNMR分光法によって確認される。旋光度は、ナトリウムD線で計測され、度を単位として与えられる。鏡像体過剰率は、キラルHPLC法によって(例えば、CHIRALPAK AD−H4.6
*150mm,5μmカラムならびに好適な移動相の選択、例えば、ヘキサン/イソプロパノール(80:20)および流速、例えば、1.5mL/分を用いて)測定され得る。
省略形:
aq 水溶液
BINAP 2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン
Boc t−ブトキシカルボニル
Brettphos 2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル
Brettphosプレ触媒 クロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]−パラジウム(II)
nBuOH n−ブタノール
Cbz ベンジルオキシカルボニル
CDI カルボニルジイミダゾール
DAST ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド
dba ジベンジリデンアセトン(dibenylideneacetone)
DCM ジクロロメタン
DCE 1,2−ジクロロエタン
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
Et エチル
Et
2O ジエチルエーテル(「エーテル」)
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
eq 当量
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LC 液体クロマトグラフィー
Me メチル
Ms メタンスルホニル
MsCl 塩化メタンスルホニル
MS 質量分析
MS(ESI) 質量分析エレクトロスプレーイオン化
NMP N−メチル−2−ピロリドン
NMR 核磁気共鳴
Pd/C 炭素上に担持されたパラジウム
rt 室温
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
Ts p−トルエンスルホニル
実施例1.A.(−)−R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化15】
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工程1:tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート
【化16】
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【0200】
1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4,4−ジオール(100.0g、412mmol)を含むエタノール(1850mL)の溶液に、10%Pd/C(10.0g)およびHCl(6.0M、69mL、414mmol)を加えた。その混合物にH
2を3回パージし、大気圧下、室温で水素化した。出発物質が消費された後、混合物をセライトで濾過し、フィルターパッドをEtOHで抽出した。合わせた濾液を減圧下で濃縮し、粗3,3−ジフルオロピペリジン−4,4−ジオール塩酸塩生成物を精製せずに次の工程で直接使用した。その粗生成物3,3−ジフルオロピペリジン−4,4−ジオール塩酸塩(78g)を含む水(1000mL)およびアセトン(500mL)の撹拌溶液をNa
2CO
3によってpH9に塩基性化した。次いで、二炭酸ジ−tert−ブチル(98.9g、453mmol)を加え、混合物をrtで4時間撹拌した。その混合物を減圧下で濃縮して、アセトン共溶媒を除去した。得られた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を茶色油状物として得た。その油状物をヘキサンで処理し、沈殿した固体材料をトリチュレートし(triturated)、濾過して、表題化合物を白色粉末として得た(94.3g、全体として90%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 3.72 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 3.56-3.46 (m, 2H), 1.83-1.77 (m, 2H), 1.42 (s, 9H).
工程2:tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−(2−メトキシ−2−オキソエチリデン)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化17】
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【0201】
tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4,4−ジヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(80.0g、314mmol)を含むトルエン(1000mL)の撹拌溶液に、メチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(126g、377mmol)を加え、その反応混合物を室温で4時間撹拌した。その反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/5)によって精製することにより、表題化合物を無色油状物として得た(79.6g、87%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.23 (s, 1H), 3.83-3.71 (m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.58-3.47 (m, 2H), 3.13-3.05 (m, 2H), 1.48 (s, 9H).
工程3:2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−4−イリデン)酢酸
【化18】
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【0202】
tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−(2−メトキシ−2−オキソエチリデン)ピペリジン−1−カルボキシレート(590g、2.03mol)を含むTHF(1.5L)の撹拌溶液に、NaOH(40.1g、1.0mol)を含む水(1.5L)の溶液を室温において加えた。得られた混合物を50℃に加熱し、1時間撹拌した。出発物質が消費された後、THFを減圧下で濃縮した。水性濃縮物を酢酸エチルで抽出し、氷水浴による冷却下において4.0M HCl水溶液でpH5に酸性化した。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をヘキサンでトリチュレートし、その懸濁液を濾過して、表題生成物をオフホワイト色粉末として得た(492g、87%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.99 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 3.81 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 3.50-3.42 (m, 2H), 2.94-2.88 (m, 2H), 1.42 (s, 9H).
工程4:tert−ブチル(R)−4−(2−(4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−オキソエチリデン)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化19】
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【0203】
2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−4−イリデン)酢酸(23.5g、84.8mmol)を含む乾燥THF(250mL)の撹拌溶液に、Et
3N(11.7mL、85.7mmol)を0℃において加えた。塩化ピバロイル(10.5mL、89.0mmol)を滴下し、混合物を0℃で2時間撹拌した。−78℃の混合物に、1当量の(R)−4−ベンジル−3−リチオ−2−オキサゾリジノン((R)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノンのTHF溶液(15.0g、84.7mmol)およびn−BuLi(2.5Mのヘキサン溶液、34mL、85mmol)を含むTHF(150mL)から−78℃において調製される)を加えた。得られた混合物を0℃に加温し、0℃で30分間撹拌し、飽和NH
4Clでクエンチした。その混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル/ヘキサン(60mL/400mL)から再結晶させることにより、表題化合物を白色粉末として得た(24.5g、66%)。C
22H
26F
2N
2O
5のMS(ESI)計算値:436.2;実測値[459.3][M+Na];
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.39-7.32 (m, 3H), 7.31-7.29 (m, 1H ), 7.22 (d, J=8.0 Hz, 2H), 4.76-4.70 (m, 1H), 4.27-4.19 (m, 2H), 3.84-3.79 (m, 2H), 3.63-3.52 (m, 2H), 3.35 (dd, J= 3.2 and 13.2 Hz, 1H), 3.08-2.97 (m, 2H), 2.80 (dd, J=10.0 and 13.2 Hz, 1H), 1.49 (s, 9H).
工程5:R−tert−ブチル4−(2−((R)−4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−オキソエチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化20】
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【0204】
((R)−tert−ブチル4−(2−(4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−オキソエチリデン)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(10.0g、22.8mmol)を含む酢酸エチル(150mL)の懸濁液に、10%炭素担持パラジウム(1.0g)を加えた。その混合物を大気圧において室温で13時間水素化した。その混合物をセライトで濾過し、フィルターパッドを酢酸エチルで抽出した。合わせた濾液を真空中で濃縮することにより、R表題化合物と対応するマイナーなSジアステレオ異性体との12.0gの約5:1混合物混合物を得た。それらのジアステレオマーをシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3)によって分離した。主要なジアステレオ異性体が、最初に溶出し、白色粉末として得られた(5.20g、52%、>99%de)(カラム:CHIRALPAKAD−H 4.6
*150mm,5um;移動相:A:ヘキサン、B:エタノール=70:30;t=9.07)。C
22H
28F
2N
2O
5のMS(ESI)計算値:438.2;実測値:461.2[M+Na]
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.37-7.32 (m, 2H), 7.31-7.28 (m, 1H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.72-4.66 (m, 1H), 4.48-4.00 (m, 4H), 3.38-3.27 (m, 2H), 3.11-2.72 (m, 4H), 2.66-2.53 (m, 1H), 1.93-1.89 (m, 1H), 1.63-1.51 (m, 1H), 1.47 (s, 9H).
工程6:R−2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)酢酸
【化21】
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【0205】
R−tert−ブチル4−(2−((R)−4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)−2−オキソエチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(5.20g、11.8mmol)を含むTHF/H
2O(45mL/45mL)の撹拌混合物に、30%H
2O
2水溶液(4.9mL、48mmol)および水酸化リチウム一水和物(800mg、19.0mmol)を0℃で加えた。0℃で90分間撹拌した後、その反応混合物を1M Na
2SO
3溶液(40mL)で処理し、次いで、酢酸エチル(2×100mL)で抽出して、キラル補助基を除去した。水相を1M HCl水溶液でpH=2〜3に酸性化し、次いで、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル/ヘキサン(5mL/50mL)から再結晶させることにより、表題化合物を白色粉末として得た(3.70g、79%)。C
12H
19F
2NO
4のMS(ESI)計算値:279.1;実測値224[M+H−56(t−ブチル基)];
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.51-4.01 (m, 2H), 3.10-2.70 (m, 3H), 2.45-2.28 (m, 2H), 1.93-1.89 (m, 1H), 1.58-1.50 (m, 1H), 1.46 (s, 9H).
工程7:R−tert−ブチル4−((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化22】
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【0206】
R−2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)酢酸(6.05g、21.7mmol)を含む乾燥トルエン(50mL)の撹拌溶液に、窒素下でトリエチルアミン(4.6mL、34mmol)およびジフェニルホスホリルアジド(5.2mL、24mmol)を加えた。80℃で20分間撹拌した後、ベンジルアルコール(1.4mL、25mmol)を加え、反応物を100℃で一晩撹拌した。その混合物(rmixture)を室温に冷却し、濃縮し、DCM(200mL)で希釈した。有機相を0.5M HCl水溶液(2×50mL)、水(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をエタノール/H
2O(30mL/90mL)から再結晶させることにより、表題化合物を白色粉末として得た(6.91g、84%)。C1
9H
26F
2N
2O
4のMS(ESI)計算値:384.2;実測値:407.2[M+Na].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.39-7.30 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 5.02 (brs, 1H), 4.51-3.99 (m, 2H), 3.55-3.44 (m, 1H), 3.39-3.26 (m, 1H), 3.04-2.65 (m, 2H), 2.18-2.02 (m, 1H), 1.78-1.75 (m, 1H), 1.58-1.48 (m, 1H), 1.46 (s, 9H).
工程8:(−)−R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化23】
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【0207】
R−tert−ブチル4−((ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(7.01g、24.7mmol)を含む酢酸エチル(45mL)の懸濁液に、10%炭素担持パラジウム(700mg)を加えた。その混合物を大気圧の水素下、室温で13時間水素化した。その混合物をセライトで濾過し、フィルターパッドを酢酸エチルで抽出した。合わせた濾液を真空中で濃縮することにより、表題化合物を茶色油状物として得た(4.60g、93%)。[α]
D=−18.3°(c=10mg/mL、メタノール、20℃)、C
11H
20F
2N
2O
2のMS(ESI)計算値:250.2;実測値:195.2[M+H−56(t−ブチル基)];
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.45-4.01 (m, 2H), 3.15 (dd, J= 5.2 , 12.8 Hz, 1H), 3.05-2.75 (m, 2H), 2.68 (dd, J = 6.4, 12.8 Hz, 1H) 1.96-1.74 (m, 2H), 1.58-1.48 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.40 (brs, 2H).
実施例1.B.2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−メチルベンジルカーボネート
【化24】
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【0208】
アセトニトリル(30mL)およびCH
2Cl
2(30mL)を含む混合溶媒中のp−トリルメタノール(2.40g、19.6mmol)およびビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カーボネート(5.03g、19.6mmol)の混合物を4−ジメチルアミノピリジン(1.20g、9.8mmol)で処理した。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。アルコールが消費された後、混合物を水(100mL)に注ぎ込み、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。そのようにして得られた固体をエーテルでトリチュレートし、乾燥させることにより、表題化合物を白色固体として得た(3.40g、66%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.28 (s, 2H), 2.82 (s, 4H), 2.36 (s, 3H).
実施例1.C.2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−エチルベンジルカーボネート
【化25】
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【0209】
アセトニトリル(15.0mL)およびCH
2Cl
2(15.0mL)の溶媒混合物中の4−エチルベンジルアルコール(1.0g、7.3mmol)およびビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カーボネート(1.88g、7.3mmol)の混合物を4−ジメチルアミノピリジン(446mg、3.65mmol)で処理した。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得て(2.0g、99%)、それをさらに精製せずに使用した。
実施例1.D.(+)−S−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【0210】
表題化合物は、実施例1.Aに記載されたような(−)−R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートと類似の様式であるが、(S)−4−ベンジル−3−リチオ−2−オキサゾリジノン((S)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノンおよびn−BuLiから調製される)を、(R)配置を有する対応する試薬の代わりに使用する様式で、調製され得る。
実施例1.1.(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−1.2)
【化26】
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工程1:R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化27】
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【0211】
(−)−R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(230mg、0.92mmol)、8−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(127mg、0.83mmol)およびDIPEA(0.30mL、1.8mmol)を含むn−BuOH(5mL)の撹拌混合物を窒素下で13時間、95℃に加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)によって精製することにより、表題化合物を白色粉末として得た(210mg、62%)。C
16H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:368.2;実測値:369.1[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.72 (s, 1H), 7.41 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 6.50-6.45 (m, 1H), 4.47-4.09 (m, 2H), 4.02-3.96 (m, 1H), 3.79-3.72 (m, 1H), 3.09-2.69 (m, 2H), 2.45-2.29 (m, 1H), 1.92-1.87 (m, 1H), 1.68-1.58 (m, 1H), 1.47 (s, 9H).
工程2:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミントリフルオロ酢酸塩
【化28】
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【0212】
R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)−メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(1.01g、2.72mmol)を含むジクロロメタン(15mL)の撹拌懸濁液に、TFA(3mL)を加えた。次いで、その溶液を外界温度で30分間撹拌した。得られた反応混合物を減圧下で濃縮することにより、表題化合物を黄色残渣として得て、それをさらに精製せずに次の工程で使用した。C
11H
14F
2N
6のMS(ESI)計算値:268.1;実測値:269.1[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.26 (s, 1H), 7.87 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.16-4.05 (m, 1H), 3.82-3.75 (m, 2H), 3.52-3.46 (m, 2H), 3.20-3.13 (m, 1H), 2.92-2.76 (m, 1H), 2.36-2.26 (m, 1H), 1.95-1.87 (m, 1H).
工程3:(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化29】
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【0213】
前の工程からのR−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミントリフルオロ酢酸塩(約2.72mmol)およびトリエチルアミン(2.1mL、15mmol)を含むアセトニトリル(20mL)の撹拌溶液に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−メチルベンジルカーボネート(750mg、2.85mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=35/1)によって精製することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(840mg、75%)。[α]
D=+13.5°(c=10mg/mL、MeOH、20℃).HPLCキラル純度>99%ee(CHIRALPAKAD−H 4.6
*150mm,5um;移動相:ヘキサン:イソプロパノール=80:20;rt=6.88分)。C
20H
22F
2N
6O
6のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.11 (s, 1H), 7.71 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.11 (s, 2H), 4.38-4.26 (m, 1H), 4.18-4.14 (m, 1H), 4.01 (dd, J = 5.2, 13.6 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 8.8, 13.6 Hz, 1H), 3.29-3.11 (m, 1H), 3.03-2.89 (m, 1H), 2.65-2.50 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.00-1.94 (m, 1H), 1.62-1.52 (m, 1H).
実施例1.1a.R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−1.2a)
【化30】
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【0214】
(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)−メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(1.8g、4.32mmol)を含む30mLのDCM/MeOH(1/1)の撹拌溶液に、メタンスルホン酸(420mg、4.32mmol)を加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そのようにして得られた固体をエーテル(25mL)でトリチュレートすることにより、表題化合物を白色固体として得た(1.90g、86%)。C
20H
22F
2N
6O
6のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.33 (s, 1H), 7.96 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.12 (s, 2H), 4.47-4.33 (m, 1H), 4.27-4.21 (m, 1H), 4.07-3.99 (m, 1H), 3.75-3.65 (m, 1H), 3.30-3.14 (m, 1H), 3.08-2.92 (m, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.70-2.60 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.08-2.00 (m, 1H), 1.67-1.56 (m, 1H).
実施例1.2.(±)−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(C−1.2)
【化31】
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工程1:メチル2−(1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4−イリデン)アセテート
【化32】
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【0215】
1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4,4−ジオール(10.9g、44.8mmol)を含むトルエン(350mL)の撹拌溶液に、メチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテート(18.0g、52mmol)を室温で加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/6)によって精製することにより、表題化合物を白色粉末として得た(10.9g、86%)。C
15H
17F
2NO
2のMS(ESI)計算値:281.1;実測値:282.3[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.36-7.27 (m, 5H), 6.19 (br s, 1H), 3.74 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.14-3.11 (m, 2H), 2.79 (t, J = 11.2 Hz, 2H), 2.60 (t, J = 5.6 Hz, 2H).
工程2:メチル2−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)アセテート
【化33】
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【0216】
メチル2−(1−ベンジル−3,3−ジフルオロピペリジン−4−イリデン)アセテート(10.9g、39mmol)を含むMeOH(200mL)の撹拌溶液に、10%Pd/C(1.0g、10%)を加えた。その反応混合物にH
2を3回パージし、大気圧下、室温で水素化した。出発物質が消費された後、混合物をセライトで濾過し、フィルターパッドをMeOHで抽出した。合わせた濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/6)によって精製することにより、表題化合物を透明の油状物として得た(5.30g、70%)。C
8H
13F
2NO
2のMS(ESI)計算値:193.1;実測値:194.4[M+H].1HNMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.67 (s, 3H), 3.20-3.11 (m, 1H), 3.03-2.99 (m, 1H), 2.83-2.70 (m, 2H), 2.66-2.56 (m, 1H), 2.46-2.29 (m, 1H), 2.25-2.19 (m, 1H), 1.90-1.82 (m, 1H), 1.64 (br s, 1H), 1.45-1.34 (m, 1H).
工程3:4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化34】
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【0217】
p−トリルメタノール(1.5g、12mmol)を含むDMSO(20mL)の撹拌溶液に、CDI(1.9g、11mmol)をN
2雰囲気下、室温で加えた。その混合物を1時間撹拌し、メチル2−(3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)アセテート(2.0g、10mmol)を含むDMSO(10mL)を室温で加えた。その混合物を一晩50℃で加熱し、室温に冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン=1/6)によって精製することにより、表題化合物を透明の油状物として得た(1.5g、43%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (br s, 2H), 4.64 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.54-4.06 (m, 2H), 3.69 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 3.12-2.73 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.29-2.22 (m, 1H), 1.92-1.65 (m, 1H), 1.59 (s, 3H).
工程4:2−(3,3−ジフルオロ−1−((4−メチルベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸
【化35】
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【0218】
4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−(2−メトキシ−2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、4.4mmol)を含むTHF(20mL)の撹拌溶液に、NaOH水溶液(1M、20mL)を加えた。その反応混合物を室温で5時間撹拌し、氷水浴による冷却下、1N HClでクエンチした。その混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮することにより、表題化合物を白色固体として得た(650mg、46%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.08 (s, 2H), 4.16 (br s, 2H), 2.91-2.71 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.31-2.26 (m, 1H), 2.01-1.88 (m, 1H), 1.80-1.69 (m, 1H), 1.25-1.14 (m, 2H).
工程5:4−メチルベンジル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化36】
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【0219】
2−(3,3−ジフルオロ−1−((4−メチルベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン−4−イル)酢酸(650mg、1.98mmol)を含むトルエン(3mL)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(93mg、1.0mmol)およびDPPA(187mg、2.98mmol)を加えた。その反応混合物を70℃で1時間撹拌した。ジオキサン(3mL)と1M NaOH水溶液(3mL)との混合物を加え、その反応混合物を室温に冷却した。その混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶かし、濾過した。濾液を濃縮することにより、粗生成物を黄色油状物として得た(600mg)。C
15H
20F
2N
2O
2のMS(ESI)計算値:298.2;実測値:299.2[M+H].
工程6:(±)−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化37】
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【0220】
粗4−メチルベンジル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(600mg、2.0mmol)、8−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(360mg、2.0mmol)およびDIPEA(0.76mL、4.0mmol)を含むブチルアルコール(10mL)の混合物を130℃で一晩加熱した。その混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(100%酢酸エチル)によって精製することにより、表題化合物を薄灰色粉末として得た(150mg、18%)。C
20H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.3[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.16 (s, 1H), 7.77 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.33 (br s, 1H), 4.19-4.15 (m, 1H), 4.05-3.95 (m, 1H), 3.72-3.58 (m, 1H), 3.25-2.90 (m, 2H), 2.67-2.51 (m,1H), 2.33 (s, 3H), 1.99-1.93 (m, 1H), 1.62-1.52 (m, 1H).
実施例1.3.(−)−S−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E2−1.2)
【化38】
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【0221】
(±)−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートをキラルHPLC[CHIRALPAKAD−H4.6
*150mm、5um.移動相:A:ヘキサン B:(エタノール/メタノール=2:1)=70:30]によって分離することにより、(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートが最初に溶出し(rt=7.065分)、それに続いて(−)−S−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(rt=9.160分)が溶出し、それぞれ純粋な鏡像体を得た。
【0222】
(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート.CHIRALPAKAD rt=7.065分、α
20D=+13.5°(c=10mg/mL、MeOH).
【0223】
(−)−S−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート.CHIRALPAKAD rt=9.160分、α
20D=−12.0°(c=10mg/mL、MeOH).
実施例1.4.4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−2.2)
【化39】
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工程1:R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化40】
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【0224】
R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.20mmol)、5−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(356mg、1.80mmol)およびDIPEA(0.42mL、2.40mmol)を含むNMP(9mL)の混合物を、一晩撹拌しながら130℃に加熱した。橙色溶液をrtに冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)によって精製することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(210mg、48%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.25 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.17-6.01 (m, 1H), 4.51-4.17 (m, 2H), 3.93-3.84 (m, 1H), 3.52-3.44 (m, 1H), 3.11-2.71 (m, 2H), 2.52-2.37 (m, 1H), 2.03-1.92 (m, 1H), 1.73-1.63 (m, 1H), 1.48 (s, 9H).
工程2:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−アミントリフルオロ酢酸塩
【化41】
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【0225】
R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(256mg、0.69mmol)を含むジクロロメタン(5mL)の溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を黄色油状物として得て、それを次の工程で粗塩として直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.38 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 3.99-3.92 (m, 1H), 3.84-3.75 (m, 1H), 3.57-3.46 (m, 3H), 3.18-3.11 (m, 1H), 2.83-2.69 (m, 1H), 2.40-2.33 (m, 1H), 1.92-1.81 (m, 1H).
工程3:R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化42】
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【0226】
2,5−ジオキソシクロペンチル4−メチルベンジルカーボネート(201mg、0.76mmol)を含むMeCN(5mL)の溶液に、R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−アミントリフルオロ酢酸塩(470mg、0.69mmol)およびトリエチルアミン(0.32mL、2.30mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=40/1)によって精製することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(126mg、2工程収率43.6%)。C
20H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.33 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.23 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.40-4.29 (m, 1H), 4.23-4.14 (m, 1H), 3.86 (dd, J = 4.8 and 14.4 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 4.8 and 14.4 Hz, 1H), 3.30-2.15 (m, 1H), 3.05-2.88 (m, 1H), 2.61-2.47 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.10-2.00 (m, 1H), 1.65-1.53 (m, 1H).
実施例1.4a.R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−2.2a)
【化43】
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【0227】
R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−5−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(127mg、0.31mmol)を含むMeOH(3mL)の溶液に、メタンスルホン酸(29mg、0.30mmol)を加えた。rtで1時間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を白色粉末として得た(131mg、84%)。C
20H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.58 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 7.70 (s, 1H),7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.45-4.30 (m, 1H), 4.24-4.18 (m, 1H), 3.95 (dd, J = 5.2 and 14.0 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 8.0 and 14.0 Hz, 1H), 3.26-2.90 (m, 2H), 2.70 (s, 3H), 2.64-2.51 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.11-2.02 (m, 1H), 1.67-1.54 (m, 1H).
実施例1.5.(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−9.2)
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
2−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン(500mg、2.53mmol)を含むt−ブチルアルコール(15mL)の撹拌懸濁液に、(−)−R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(758mg、3.03mmol)、Brettphosプレ触媒(75mg)、Brettphos(75mg)およびCs
2CO
3(2.25g、5.06mmol)を窒素下、室温で加えた。その反応混合物を100℃に一晩加熱した。その混合物を室温に冷却し、DCMで希釈し、セライトで濾過した。濾液を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(50%ヘキサンのEtOAc溶液)によって精製することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(298mg、32%)。C
17H
23F
2N
5O
2のMS(ESI)計算値:367.2;実測値:368.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.45 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.53-7.48 (m, 1H), 7.37 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.96-6.92 (m, 1H), 4.28-4.14 (m, 1H), 4.12-4.04 (m, 1H), 3.77 (dd, J= 14, 4.8Hz, 1H), 3.36-3.33 (m, 1H), 3.18-3.07 (m, 1H), 2.92-2.84 (m, 1H), 2.48-2.35 (m, 1H), 1.98-1.91 (m, 1H), 1.56-1.48 (m, 1H ), 1.47 (s, 9H).
工程2:(+)−R−4−メチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化46】
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【0229】
R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(230mg、0.63mmol)を含むDCM(6mL)の溶液に、TFA(2mL)を加えた。その反応溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させることにより、中間体R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミントリフルオロ酢酸塩を黄色油状物として得て(260mg)、それをさらに精製せずに次の工程で使用した。R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−アミントリフルオロ酢酸塩(260mg)を含むアセトニトリル(5mL)の撹拌溶液(stirred soultion)に、トリエチルアミン(0.26mL)および2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−メチルベンジルカーボネート(181mg、0.69mmol)を加えた。室温で1時間撹拌した後、その反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtOAcに溶かした。その溶液を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(50%ヘキサンのEtOAc溶液)によって精製することにより、表題化合物を白色粉末として得た(234mg、90%)。[α]
D=+26.2°(c=7.5mg/mL、MeOH、28℃).C
21H
23F
2N
5O
2のMS(ESI)計算値:415.2;実測値:416.6[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.44 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.36 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.95-6.92 (m, 1H), 5.12-5.06 (m, 2H), 4.34-4.22 (m, 1H), 4.16-4.11 (m, 1H), 3.77 (dd, J = 14, 4.8 Hz, 1H), 3.36-3.31 (m, 1H), 3.25-3.09 (m, 1H), 3.00-2.89 (m, 1H), 2.51-2.38 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 2.00-1.92 (m, 1H), 1.57-1.46 ( m, 1H ).
実施例1.6.(+)−R−4−メチルベンジル−4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−8.2)
【化47】
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工程1:R−tert−ブチル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0230】
R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(440mg、1.60mmol)、6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(272mg、1.76mmol)およびDIPEA(0.84mL、4.80mmol)を含むi−PrOH(10mL)の混合物を85℃で一晩加熱した。その混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/3)によって精製することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(510mg、86%)。C
16H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:368.2;実測値:369.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.88 (brs, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 5.77-5.67 (m, 1H), 4.50-4.00 (m, 2H), 3.90-3.84 (m, 1H), 3.67-3.58 (m, 1H), 3.07-2.68 (m, 2H), 2.38-2.23 (m, 1H), 1.91-1.85 (m, 1H), 1.62-1.56 (m, 1H), 1.46 (s, 9H).
工程2:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミン塩酸塩
【化49】
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【0231】
R−tert−ブチル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(510mg、1.39mmol)を含むDCM(4mL)の溶液に、HClのMeOH溶液(10mL、2.0M)を室温で加えた。一晩撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を淡黄色粉末として得て(504mg、100%)、それをさらに精製せずに次の工程で使用した。C
11H
14F
2N
6のMS(ESI)計算値:268.1;実測値:269.2[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.09 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 4.04 (dd, J = 5.2, 14.0 Hz, 1H), 3.81-3.73 (m, 1H), 3.63-3.46 (m, 3H), 3.21-3.13 (m, 1H), 2.83-2.69 (m, 1H), 2.33-2.24 (m, 1H), 1.90-1.79 (m, 1H).
工程3:(+)−R−4−メチルベンジル−4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化50】
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【0232】
p−トリルメタノール(263mg、2.15mmol)を含むDMSO(4mL)の溶液に、CDI(349mg、2.15mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)−メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミン塩酸塩(504mg、1.66mmol)を加えた。その混合物をN
2雰囲気下で80℃に加熱した。一晩撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=40/1)によって精製することにより、表題化合物を白色粉末として得た(306mg、49%)。[α]
D=+22°(c=8.5mg/mL、50%DCMのMeOH溶液、26℃).C
20H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.77 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.33-4.23 (m, 1H), 4.16-4.10 (m, 1H), 3.87 (dd, J = 5.2 and 14.0 Hz, 1H), 3.47-3.39 (m, 1H), 3.25-3.10 (m, 1H), 3.02-2.87 (m, 1H), 2.54-2.40 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.95-1.88 (m, 1H), 1.58-1.47 (m, 1H).
実施例1.6a.(+)−R−4−メチルベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−8.2a)
【化51】
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【0233】
R−4−メチルベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(184mg、0.44mmol)を含むDCM/MeOH(12mL/4mL)の溶液に、メタンスルホン酸(43mg、0.44mmol)を加えた。rtで1時間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を白色粉末として得た(191mg、84%)。[α]
D=+11.2°(c=10mg/mL、50%DCMのMeOH溶液、26℃).C
20H
22F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.03 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.37-4.27 (m, 1H), 4.20-4.13 (m, 1H), 3.94 (dd, J = 5.2 and 14.0 Hz, 1H), 3.58-3.53 (m, 1H), 3.24-3.10 (m, 1H), 3.03-2.92 (m, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.56-2.44 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.99-1.90 (m, 1H), 1.61-1.50 (m, 1H).
実施例1.7.R−4−クロロベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−1.3)
【化52】
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【0234】
4−クロロベンジルアルコール(115mg、0.81mmol)およびビス−(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)カーボネート(207mg、0.81mmol)を含むアセトニトリル(3.0mL)およびCH
2Cl
2(3.0mL)の撹拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(49mg、0.40mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミントリフルオロ酢酸塩(280mg、0.73mmol)を含むMeCN(2mL)およびTEA(0.3mL、2.2mmol)を加え、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、その混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、有機相を水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1)によって精製することにより、表題化合物を淡黄色粉末として得た(190mg、59%)。C
19H
19ClF
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:436.1、438.1;実測値:437.4、439.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.08 (s, 1H), 7.69 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.39-7.33 (m, 4H), 7.32 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.16-5.09 (m, 2H), 4.37-4.26 (m, 1H), 4.19-4.11 (m, 1H), 4.01-3.95 (m, 1H), 3.65-3.57 (m, 1H), 3.27-3.07 (m, 1H), 3.07-2.88 (m, 1H), 2.65-2.47 (m, 1H), 1.99-1.91 (m, 1H), 1.63-1.49 (m, 1H).
実施例1.7a.R−4−クロロベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−1.3a)
【化53】
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【0235】
R−4−クロロベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(99mg、0.23mmol)を含むMeOH(2.0mL)の撹拌溶液に、CH
3SO
3H(22mg、0.23mmol)をrtで加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(116mg、96%)。C
19H
19ClF
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:436.1、438.4;実測値:437.4、439.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.31 (s, 1H), 7.94 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.36 (s, 4H), 7.25 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.19-5.09 (m, 2H), 4.44-4.33 (m, 1H), 4.26-4.18 (m, 1H), 4.06-3.96 (m, 1H), 3.73-3.62 (m, 1H), 3.29-3.14 (m, 1H), 3.11-2.91 (m, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.68-2.58 (m, 1H), 2.07-1.99 (m, 1H), 1.66-1.53 (m, 1H).
実施例1.8.R−4−フルオロベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−1.4)
【化54】
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【0236】
4−フルオロベンジルアルコール(300mg、2.38mmol)を含むDCM−MeCN(1:1v/v、10mL)の撹拌溶液に、N,N’−ジスクシンイミジルカーボネート(610mg、2.38mmol)およびDMAP(145mg、1.19mmol)を外界温度で加えた。透明の溶液が徐々に得られ、その混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、トリエチルアミン(1.0mL、7.1mmol)を加えた後、R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミンTFA塩(780mg、2.14mmol)を含むアセトニトリル(3mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、混合物を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(446mg、50%)。C
19H
19F
3N
6O
2のMS(ESI)計算値:420.2;実測値:421.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.71 (s, 1H), 7.40 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.36-7.31 (m, 3H), 7.04 (t, J=8.4Hz, 2H), 6.51-6.51 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.54-4.10 (m, 2H), 4.04-3.96 (m, 1H), 3.82-3.72 (m, 1H), 3.14-2.96 (m, 1H), 2.94-2.78 (m, 1H), 2.49-2.33 (m, 1H), 1.95-1.87 (m, 1H), 1.71-1.61 (m, 1H).
実施例1.8a.R−4−フルオロベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−1.4a)
【化55】
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【0237】
R−4−フルオロベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)−メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(446mg、1.06mmol)を含むDCM/MeOH(6mL、1:1)の撹拌溶液に、メチルスルホン酸(102mg、1.06mmol)を室温で加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮した。得られた固体をエーテルで洗浄することにより、表題化合物を薄茶色固体として得た(510mg、93%)。C
19H
19F
3N
6O
2のMS(ESI)計算値:420.2;実測値:421.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.31 (s, 1H), 7.94 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.43-7.37 (m, 2H), 7.25 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.09 (t, J=8.8Hz, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.43-4.32 (m, 1H), 4.24-4.17 (m, 1H), 4.06-3.95 (m, 1H), 3.73-3.63 (m, 1H), 3.32-3.10 (m, 1H), 3.09-2.92 (m, 1H), 2.70 (s, 3H), 2.68-2.58 (m, 1H), 2.06-1.98 (m, 1H), 1.65-1.53 (m, 1H).
実施例1.9.(+)−R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレート(E1−22.2)
【化56】
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工程1:R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化57】
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【0238】
2−クロロピリミジン(206mg、1.8mmol)、R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.8mmol)およびDIPEA(0.63mL、3.6mmol)を含むn−BuOH(5mL)の溶液を、密封管において一晩、撹拌しながら95℃に加熱した。その混合物をrtに冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、有機相を水およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。その濃縮物をヘキサンおよび酢酸エチル(1.5mL+5mL)で処理した。得られた懸濁液を濾過することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(420mg、71%)。C
15H
22F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:328.2;実測値:329.3[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.27 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 6.55 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 5.35-5.29 (m, 1H), 4.45-4.03 (m, 2H), 3.82-3.75 (m, 1H), 3.57-3.47 (m, 1H), 3.06-2.67 (m, 2H), 2.31-2.16 (m, 1H), 1.88-1.79 (m, 1H), 1.62-1.52 (m, 1H), 1.46 (s, 9H).
工程2:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(410mg、1.24mmol)を含むジクロロメタン(2mL)の溶液に、2NのHClのメタノール溶液(7mL)を室温で加えた。外界温度で一晩撹拌した後、混合物を真空中で濃縮することにより、表題化合物を得て(285mg、76%)、それを次の工程で直接使用した。C
10H
14F
2N
4のMS(ESI)計算値:228.1;実測値:229.3[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.95-8.43 (m, 2H), 7.10 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.03 (dd, J = 14.0, 5.6 Hz, 1H), 3.82-3.74 (m, 1H), 3.68 (dd, J = 14.0, 5.6 Hz, 1H), 3.59-3.48 (m, 2H), 3.23-3.15 (m, 1H), 2.82-2.67 (m, 1H), 2.34-2.24 (m, 1H), 1.91-1.78 (m, 1H).
工程3:(+)−R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレート
【化59】
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【0240】
4−メチルベンジルアルコール(199mg、1.62mmol)を含むDMSO(5mL)の撹拌溶液に、CDI(263mg、1.62mmol)を加えた。rtで1時間撹拌した後、(3,3−ジフルオロ−ピペリジン−4−イルメチル)−ピリミジン−2−イル−アミン二塩酸塩(285mg、0.95mmol)を加え、その反応混合物を80℃で一晩撹拌した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=1:1)によって精製することにより、表題化合物を白色粉末として得た(135mg、38%)。%)。[α]
D=+10.5°(c=3.7mg/mL、MeOH、26℃).C
19H
22F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:376.2;実測値:377.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.27 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.55 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 5.37-5.26 (m, 1H), 5.16-5.05 (m, 2H), 4.57-4.10 (m, 2H), 3.84-3.74 (m, 1H), 3.59-3.47 (m, 1H), 3.12-2.76 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.32-2.17 (m, 1H), 1.92-1.78 (m, 1H), 1.62-1.52 (m, 1H).
実施例1.9a.R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−22.2a)
【化60】
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【0241】
(+)−R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピリミジン−2−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレート(123mg、0.33mmol)を含むMeOH(2.0mL)の撹拌溶液に、CH
3SO
3H(32mg、0.33mmol)をrtで加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(150mg、97%)。C
19H
22F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:376.2;実測値:377.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.90-8.40 (m, 2H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.00 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.39-4.25 (m, 1H), 4.21-4.12 (m, 1H), 3.91 (dd, J=5.6 and 14.0 Hz, 1H), 3.57 (dd, J=7.6 and 14.0 Hz, 1H), 3.27-3.08 (m, 1H), 3.06-2.87 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.54-2.39 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.97-1.89 (m, 1H), 1.60-1.48 (m, 1H).
実施例1.10.R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピラジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(E1−21.2)
【化61】
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工程1:R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((ピラジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化62】
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【0242】
R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.80mmol)、2−ブロモピラジン(140mg、0.88mmol)およびDIPEA(0.42mL、2.40mmol)を含むNMP(6mL)の混合物を撹拌しながら一晩、130℃で加熱した。その混合物をrtに冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機相を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)によって精製することにより、表題化合物を黄色油状物として得た(196mg、50%)。C
15H
22F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:328.2;実測値:329.2[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.98 (dd, J = 2.8 and 1.2 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.80-4.70 (m, 1H), 4.45-4.10 (m, 2H), 3.76-3.69 (m, 1H), 3.57-3.49 (m, 1H), 3.04-2.70 (m, 2H), 2.31-2.16 (m, 1H), 1.87-1.79 (m, 1H), 1.63-1.53 (m, 1H), 1.47 (s, 9H).
工程2:R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピラジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((ピラジン−2−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレート(196mg、0.59mmol)を含むDCM(3mL)の溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、粗生成物R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)ピラジン−2−アミントリフルオロアセテートを黄色油状物として得て、それをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。粗R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)ピラジン−2−アミントリフルオロアセテートを含むMeCN(6mL)の溶液に、トリエチルアミン(0.8mL、5.8mmol)および2,5−ジオキソシクロペンチル4−メチルベンジルカーボネート(386mg、1.44mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)によって精製することにより、表題化合物を黄色油状物として得た(167mg、52%)。C
19H
22F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:376.2;実測値:377.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.97 (dd, J = 2.8 and 1.2 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.31-4.21 (m, 1H), 4.17-4.07 (m, 1H), 3.76 (dd, J = 14.0 and 5.2 Hz, 1H), 3.35 (dd, J = 14.0 and 5.2 Hz, 1H), 3.27-2.85 (m, 2H), 2.44-2.34 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.96-1.85 (m, 1H), 1.54-1.43 (m, 1H).
実施例1.10a.R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピラジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−21.2a)
【化64】
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【0244】
R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((ピラジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(118mg、0.31mmol)を含むMeOH(2mL)の溶液に、メタンスルホン酸(27mg、0.28mmol)を加えた。rtで1時間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(127mg、87%)。C
19H
22F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:376.2;実測値:377.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.6 (dd, J = 2.8 and 1.2 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.85(d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.40-4.27 (m, 1H), 4.22-4.14 (m, 1H), 3.85 (dd, J = 14.0 and 5.2 Hz, 1H), 3.49 (dd, J = 14.0 and 5.2 Hz, 1H), 3.30-2.90 (m, 2H), 2.72 (s, 3H), 2.55-2.36 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.99-1.89 (m, 1H), 1.60-1.47 (m, 1H).
実施例1.11.R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((5−メチルピラジン−2−イルアミノ)−メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(E1−21.26)
【化65】
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工程1:R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((5−メチルピラジン−2−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレート
【化66】
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【0245】
R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(188mg、0.75mmol)を含むジオキサン(3mL)の溶液に、2−クロロ−5−メチルピラジン(100mg、0.78mmol)、Pd
2(dba)
3CHCl
3(21mg、0.02mmol)、キサントホス(23mg、0.04mmol)およびCs
2CO
3(329mg、1.0mmol)を加えた。その混合物をN
2下で90℃に加熱した。一晩撹拌した後、その反応溶液を酢酸エチルで処理した。有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)によって精製することにより、表題化合物を淡黄色粉末として得た(115mg、45%)。C
16H
24F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:342.2;実測値:343.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.86 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 4.63-4.53 (m, 1H), 4.48-4.04 (m, 2H), 3.73-3.67 (m, 1H), 3.52-3.45 (m, 1H), 3.00-2.89 (m, 1H), 2.79-2.70 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.28-2.15 (m, 1H), 1.85-1.80 (m, 1H), 1.47 (s, 9H).
工程2:R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((5−メチルピラジン−2−イルアミノ)−メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化67】
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【0246】
R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((5−メチルピラジン−2−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(115mg、0.34mmol)を含むDCM(3mL)の溶液に、TFA(1mL)を室温で加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−5−メチルピラジン−2−アミントリフルオロアセテートを黄色油状物として得て、それをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。粗R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−5−メチルピラジン−2−アミントリフルオロアセテートを含むMeCN(4mL)の溶液に、トリエチルアミン(1mL)および2,5−ジオキソシクロペンチル4−メチルベンジルカーボネート(98mg、0.37mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、混合物をEtOAcで希釈した。有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/1)によって精製することにより、表題化合物を淡黄色粉末として得た(61mg、46%)。C
20H
24F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:390.2;実測値:391.2[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.86 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.66-4.60 (m, 1H), 4.49-4.16 (m, 2H), 3.73-3.67 (m, 1H), 3.51-3.44 (m, 1H), 3.07-2.95 (m, 1H), 2.87-2.79 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.30-2.18 (m, 1H), 1.85-1.81 (m, 1H), 1.63-1.53 (m, 1H).
実施例1.11a.R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((5−メチルピラジン−2−イルアミノ)メチル)−ピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−21.26a)
【化68】
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【0247】
R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((5−メチルピラジン−2−イルアミノ)−メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(54mg、0.138mmol)を含むDCM(2mL)の溶液に、メチルスルホン酸を含むMeOH(0.14mL、1.0M、0.14mmol)を加えた。rtで15分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を淡黄色粉末として得た(127mg、87%)。C
20H
24F
2N
4O
2のMS(ESI)計算値:390.2;実測値:391.2[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.22 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.09 (s, 2H), 4.37-4.26 (m, 1H), 4.19-4.15 (m, 1H), 3.82 (dd, J = 14.0 and 5.6 Hz, 1H), 3.46 (dd, J = 14.0 and 5.6 Hz, 1H), 3.30-3.12 (m, 1H), 3.02-2.91 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.46-2.36 (m, 1H), 2.33 (s, 3H), 1.95-1.91 (m, 1H), 1.58-1.48 (m, 1H).
実施例1.12.R−4−フルオロベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−8.4)
【化69】
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工程1:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミントリフルオロ酢酸塩
【化70】
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【0248】
R−tert−ブチル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(340mg、0.92mmol)を含むDCM(5mL)の溶液に、TFA(3mL)を室温で加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、表題化合物を淡黄色油状物として得て、それをさらに精製せずに次の工程で使用した。
工程2:R−4−フルオロベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
前の工程からのR−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−アミントリフルオロ酢酸塩(約0.92mmol)を含むMeCN(5mL)の溶液に、トリエチルアミン(0.6mL、4.6mmol)を加えた後、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−フルオロベンジルカーボネート(296mg、1.10mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)によって精製することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(2工程で160mg、41%)。C
19H
19F
3N
6O
2のMS(ESI)計算値:420.2;実測値:421.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.77 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.42-7.36 (m, 2H), 7.12-7.05 (m, 2H), 5.12 (s, 2H), 4.33-4.21(m, 1H), 4.16-4.10 (m, 1H), 3.86 (dd, J = 13.6 and 4.4 Hz, 1H), 3.50-3.43 (m, 1H), 3.25-2.85 (m, 2H), 2.54-2.40 (m, 1H), 1.95-1.88 (m, 1H), 1.58-1.47 (m, 1H).
実施例1.13.R−4−メチルベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−6.2)
【化72】
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工程1:R−tert−ブチル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(600mg、2.4mmol)を含むn−BuOH(5mL)の撹拌溶液に、4−クロロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(571mg、2.4mmol)およびDIPEA(0.84mL、4.8mmol)を加えた。その混合物を窒素下で13時間、100℃に加熱した。その反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その濃縮物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)によって精製することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(800mg、80%)。C
21H
30F
2N
6O
3のMS(ESI)計算値:452.2;実測値:453.6[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.42 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 5.98-5.95 (m, 1H), 5.81-5.60 (brs, 1H), 4.49-4.09 (m, 3H), 3.99-3.87 (m, 1H), 3.83-3.76 (m, 2H), 3.06-2.67 (m, 2H), 2.63-2.53 (m, 1H), 2.40-2.23 (m, 1H), 2.16-2.08 (m, 1H), 1.96-1.92 (m, 1H), 1.93-1.54 (m, 6H), 1.47 (s, 9H).
工程2:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン二塩酸塩
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]−ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.80g、1.76mmol)をHClのメタノール溶液(2N、15mL)に室温で溶解した。一晩撹拌した後、得られた反応混合物を減圧下で濃縮することにより、表題化合物を黄色固体として得て(600mg、99%)、それをさらに精製せずに次の工程で使用した。C
11H
14F
2N
6のMS(ESI)計算値:268.1;実測値:269.2[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.72 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 4.19 (dd, J = 14.0 and 5.6 Hz, 1H), 3.90 (dd, J = 14.0 and 5.6 Hz, 1H), 3.83-3.75 (m, 1H), 3.61-3.48 (m, 2H), 3.24-3.18 (m, 1H), 2.93-2.78 (m, 1H), 2.35-2.29 (m, 1H), 1.94-1.84 (m, 1H).
工程3:R−4−メチルベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
MeCN(15mL)およびDMF(4mL)の溶媒混合物中のR−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン二塩酸塩(400mg、1.17mmol)およびTEA(0.37mL、2.6mmol)の撹拌溶液に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−メチルベンジルカーボネート(307mg、1.17mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、酢酸エチル(50mL)で希釈した。有機相を水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=35/1)によって精製することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(250mg、51%)。C
20H
22F
2N
6O
6のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.27 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.11 (s, 2H), 4.38-4.26 (brs, 1H), 4.18-4.12 (m, 1H), 3.99-3.95 (m, 1H), 3.67-3.61 (m, 1H), 3.28-3.10 (m, 1H), 3.03-2.89 (m, 1H), 2.60-2.44 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 1.96-1.93 (m, 1H), 1.60-1.49 (m, 1H).
実施例1.13a.(+)−R−4−メチルベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−6.2a)
【化76】
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【0253】
R−4−メチルベンジル4−((1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(230mg、0.55mmol)を含むDCM(3mL)の撹拌溶液に、メタンスルホン酸(53mg、0.55mmol)を含むメタノール(3mL)の溶液を加えた。その混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、そのようにして得られた固体をエーテル(10mL)でトリチュレートし、濾過することにより、表題化合物を黄色粉末として得た(270mg、95%)。[α]
D=+13.5(c=10mg/mL、MeOH、20℃)。C
20H
22F
2N
6O
6のMS(ESI)計算値:416.2;実測値:417.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.55 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.11 (s, 2H), 4.41-4.29 (m, 1H), 4.23-4.15 (m, 1H), 4.11-4.06 (m, 1H), 3.84-3.78 (m, 1H), 3.26-3.14 (m, 1H), 3.07-2.91 (m, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.63-2.50 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.00-1.92 (m, 1H), 1.64-1.53 (m, 1H).
実施例1.14.(+)−R−4−メチルベンジル4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−7.2)
【化77】
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工程1:R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化78】
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【0254】
4−クロロ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(615mg、1.99mmol)、R−tert−ブチル4−(アミノメチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(600mg、2.39mmol)およびDIPEA(0.66mL、3.99mmol)を含むn−BuOH(8mL)の混合物を窒素雰囲気下で一晩、130℃に加熱した。その混合物をrtに冷却し、真空下で濃縮した。その濃縮物を酢酸エチルおよび水に分割した。有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=3/2)によって精製することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(850mg、82%)。C
24H
29F
2N
5O
4SのMS(ESI)計算値:521.2;実測値:522.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.44 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.41 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.23-5.16 (m, 1H), 4.45-4.25 (m, 2H), 3.88-3.70 (m, 2H), 3.02-2.67 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.35-2.19 (m, 1H), 1.85-1.77 (m, 1H), 1.62-1.50 (m, 1H), 1.46 (s, 9H).
工程2:R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
R−tert−ブチル3,3−ジフルオロ−4−((7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(850mg、1.63mmol)を含むDCM(8mL)の溶液に、TFA(4mL)を加えた。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、次いで、真空下で濃縮することにより、表題化合物を得て(2.19g)、それをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。C
19H
21F
2N
5O
2SのMS(ESI)計算値:421.1;実測値:422.7[M+H].
工程3:R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
【化80】
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【0256】
粗R−N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩(2.19g、約1.6mmol)をアセトニトリル(9mL)に溶解した後、トリエチルアミン(1.2mL、8.16mmol)を加えた。次いで、2,5−ジオキソシクロペンチル4−メチルベンジルカーボネート(515mg、1.95mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。その混合物を濃縮し、その濃縮物を酢酸エチルに溶解した。有機相を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=3/2)によって精製することにより、表題化合物を白色粉末として得た(847mg、80%)。C
28H
29F
2N
5O
4SのMS(ESI)計算値:569.2;実測値:570.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.43 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.40 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.23-5.15 (m, 1H), 5.13-5.05 (m, 2H), 4.55-4.10 (m, 2H), 3.87-3.71 (m, 1H), 3.07-2.90 (m, 1H), 2.87-2.74 (m, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.37-2.22 (m, 2H), 1.87-1.77 (m, 1H), 1.64-1.51 (m, 1H).
工程4:(+)−R−4−メチルベンジル4−((7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート
【化81】
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【0257】
R−4−メチルベンジル3,3−ジフルオロ−4−((7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(777mg、1.36mmol)を含むTHF(8mL)の溶液に、50%NaOH水溶液(2mL)を加えた。得られた混合物を外界温度で一晩撹拌し、真空下で濃縮することにより、THF溶媒を除去した。残留溶液を、氷水浴による冷却下においてHCl(6N)でpH=9に調整した。水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン=1/1)によって精製することにより、表題化合物を薄茶色粉末として得た(390mg、70%)。[α]
D=+22.5°(c=10mg/mL、MeOH、26℃).C
21H
23F
2N
5O
2のMS(ESI)計算値:415.2;実測値:416.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 10.08-9.98 (brs, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.07 (d, J=2.7 Hz, 1H), 6.37 (d, J=2.7 Hz, 1H), 5.31-5.25 (m, 1H), 5.14-5.07 (s, 2H), 4.56-4.10 (m, 2H), 3.98-3.89 (m, 1H), 3.88-3.77 (m, 1H), 3.12-2.93 (m, 1H), 2.91-2.77 (m, 1H), 2.45-2.28 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 1.95-1.85 (m, 1H), 1.70-1.56 (m, 1H).
実施例1.15.R−4−エチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(E1−1.5)
【化82】
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【0258】
先に記載された粗N−((3,3−ジフルオロピペリジン−4−イル)メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−アミントリフルオロ酢酸塩(373mg、約1.0mmol)を含むMeCN(5mL)の溶液に、TEA(0.7mL、5.05mmol)を加えた後、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル4−エチルベンジルカーボネート(335.8mg、1.21mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。その混合物を酢酸エチルで希釈し、有機相を水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)によって精製することにより、表題化合物をオフホワイト色粉末として得た(302mg)。C
21H
24F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:430.2;実測値:431.4[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.08 (s, 1H), 7.69 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.37-4.26 (m, 1H), 4.19-4.11 (m, 1H), 3.98 (dd, J = 14.0 and 5.2 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 14.0 and 8.4 Hz, 1H), 3.27-3.07 (m, 1H), 3.07-2.88 (m, 1H), 2.64 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.59-2.48 (m, 1H), 1.98-1.93(m, 1H) , 1.61-1.51 (m, 1H), 1.22(t, J = 7.6 Hz, 3H).
実施例1.15a.(+)−R−4−エチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートメタンスルホン酸塩(E1−1.5a)
【化83】
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【0259】
R−4−エチルベンジル4−(([1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−8−イルアミノ)−メチル)−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレート(302mg、0.70mmol)を含むMeOH/DCM(4.0mL、v/v=1:1)の撹拌溶液に、CH
3SO
3H(68mg、0.70mmol)を含むメタノール(1mL)の溶液をrtで加えた。30分間撹拌した後、混合物を濃縮することにより、生成物をオフホワイト色粉末として得た(335mg、90.6%)。[α]
D=+2.4°(c=10mg/mL、MeOH、23℃).C
21H
24F
2N
6O
2のMS(ESI)計算値:430.2;実測値:431.5[M+H].
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 9.32 (s, 1H), 7.95 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.24 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.45-4.36 (m, 1H), 4.24-4.20 (m, 1H), 4.04-3.99 (m, 1H), 3.71-3.66 (m, 1H), 3.25-2.93 (m, 2H), 2.70 (s, 3H), 2.68-2.60 (m, 3H), 2.08-1.98 (m, 1H), 1.65-1.55 (m, 1H), 1.22 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
実施例1.16(R)−XVIaの単結晶X線回折(SCXRD)
【0260】
Oxford CryosystemsのCobra冷却デバイスが備え付けられたOxford Diffraction Supernova Dual Source, Cu at Zero, Atlas CCD回折計において、データを収集した。そのデータは、CuKα線を用いて収集した。通常、SHELXSまたはSHELXDプログラムを用いて構造を解析し、Bruker AXS SHELXTL一式(V6.10)の一部としてのSHELXLプログラムを用いて精密化した。別段述べられない限り、炭素に結合する水素原子は、幾何学的に配置し、ライディング等方性変位パラメータ(riding isotropic displacement parameter)で精密化させた。ヘテロ原子に結合する水素原子は、差フーリエ合成において位置決定し、等方性変位パラメータで自由に精密化させた。
【0261】
(R)−XVIaのサンプルを、室温での低速蒸発によって2−メチル−1−プロパノール(400μL、40vol.)から再結晶させた(約10mg)。0.20×0.15×0.10mmというおおよその寸法を有する、単結晶X線回折による解析にとって十分なサイズおよび品質の結晶が単離された。
【0262】
構造を、最終的なR1[I>σ2(I)]=4.52%で、斜方晶系、空間群P2
12
12
1における100Kで決定した。すべての構造データの要約は、表A〜Dに見られる。この化合物を(R)−XVIaの非溶媒和型として特定した。
表A.(R)−XVIaについてのサンプルおよび結晶データ
【表A】
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表B.(R)−XVIaについてのデータの収集および構造の精密化
【表B】
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表C.(R)−XVIaに対する原子座標および等価な等方性原子変位パラメータ(Å
2).
U(eq)は、直交化U
ijテンソルのトレースの3分の1と定義される。
【表C】
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表D.(R)−XVIaに対する異方性原子変位パラメータ(Å
2)
この異方性原子変位因子の指数部は、以下の形をとる:
−2π
2[h
2a
*2U
11+...+2hka
*b
*U
12]
【表D】
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【0263】
非対称単位は、(R)−XVIaの単一の完全に規則正しい分子を含む。非水素原子に対する異方性原子変位楕円体は、50%の確率水準で示される。水素原子は、適宜小さい半径で表される(
図11)。R配置のC8およびC15を用いて提示されるような構造の場合、Flackパラメータ=−0.04(6)である(Parsons and Flack,Acta Cryst. 2004, A60, s61)。S配置のC8およびC15を有する反転した構造の場合、Flackパラメータ=1.04(6)である。Bijvoet差に基づくベイズ統計学を用いた絶対構造の決定(Hooftら、J. Appl. Cryst., 2008, 41, 96−103)によって正しいと提示される絶対構造の確率が1.000であるのに対して、ラセミ双晶であるかまたは誤りである絶対構造の確率は、両方とも0.000であることが明らかにされている。Flack等価物およびその不確かさは、このプログラムを通じて−0.01(5)であると計算される。この計算は、100%のカバレッジを用いる1853個のBijvoet対に基づいた。Flackパラメータ、ベイズ統計学解析、およびC15におけるキラリティがR絶対立体化学であるという経験的知識に基づく。
実施例2.アッセイ
実施例2.1.NR2Bアンタゴニスト活性
【0264】
クローニングされたヒトNR1/NR2BおよびNR1/NR2Aをそれぞれ安定に発現しているHEK293細胞株を、以前に報告された標準的な方法(Hansenら、Comb. Chem High Throughput Screen. 11:304,2008)に従って確立した。これらの細胞におけるアゴニストとしてのグルタメートおよびグリシンコアゴニストによるNR2AまたはNR2BサブタイプのNMDAレセプターの活性化は、カルシウムの流入をもたらし、この流入は、蛍光指示薬Fluo−4を用いてモニターできる。蛍光の変化を計測することによってNR2AおよびNR2Bレセプターに対する化合物の作用を評価するために、細胞ベースのアッセイが行われてきた(Hansenら、Comb. Chem High Throughput Screen. 11:304,2008)。
【0265】
NR2AまたはNR2Bレセプターを安定に発現しているHEK293細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS)(Hyclone)、10μM MK801(Sigma−Aldrich)および50μM AP−5(Tocris)が補充されたDMEM中において、37℃の加湿CO
2恒温器内で培養した。実験に向けて、細胞を、ポリ−D−リジンでコーティングされた、底が透明の96ウェル黒色プレート(Corning)に約50,000細胞/ウェルの密度で播種した。一晩培養した後、成長培地をウェルから除去し、細胞を、4μM fluo−4−AM(Invitrogen)および0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含むHanks緩衝液中において37℃で60分間インキュベートした。色素負荷の後、細胞をHanks緩衝液で3回洗浄し、0.1%BSAを含むHanks緩衝液中に調製された様々な濃度の試験化合物とともに室温で10分間インキュベートした。細胞プレートをFDSS μCell蛍光リーダー(Hamamatsu)に入れた。バックグラウンド蛍光を20秒間読み取った後、最終100μMのアゴニストであるグルタメートおよび最終50μMのコアゴニストであるグリシンを細胞に加えることにより、レセプターを活性化し、得られた蛍光の変化を記録し、定量した。蛍光強度の変化に基づいて、試験化合物の薬理学的作用を解析し、Prism(Graphpad, Inc)を使用して、標準的なロジスティック方程式に対する濃度依存的応答の非線形最小二乗法フィッティングからIC
50値を導いた:
振幅=最大振幅/(1+(IC
50/[アンタゴニスト])
n).
結果を表2.1に示す。
【表2-1】
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実施例2.1.1. 放射性リガンド結合アッセイ
【0266】
この実施例では、2つの異なる放射性リガンド、[
3H]MK−801および[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジン(cinnamidine)(下記を参照のこと)を用いるNMDAレセプター結合アッセイが説明される。非選択的NMDAレセプターリガンド[
3H]MK−801を用いる確立された結合アッセイは、天然のラット脳レセプターにおけるすべてのNMDレセプターサブタイプにわたる総NMDAレセプター結合活性の尺度として働く。NR2B選択的レセプターリガンド[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンを用いる結合アッセイ法は、以前に報告されたクローニングされたヒト細胞NR2Bレセプターアッセイ(Kissら、Neurochemistry International. 46, p 453−464,2005)からラット脳組織まで適応された。このアッセイは、天然のラット脳レセプターにおけるNR2Bレセプター結合活性の選択的尺度として働く。簡潔には、雄Wistarラットの脳をホモジナイズした(Polytron)後、4℃、40,000×gで15分間遠心分離した。2回洗浄した後、最終的なペレットをホモジナイズし、−80℃で保管した。Bradfordアッセイによってタンパク質濃度を測定した。
【化84】
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[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジン
【0267】
[
3H]MK−801を、1つの濃度、2nMにおいて、400μgの膜タンパク質とともに使用した。非特異的結合(NS)を、過剰な(10μM)非標識MK−801の存在下において評価した。5.75nMのK
i値を有する単一の結合部位が観察された。
【0268】
[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンを2つの異なる濃度、0.5および30nMにおいて、30μgの膜タンパク質とともに使用した。過剰な(10μM)(E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの存在下において、非特異的結合(NS)を評価した。高親和性部位が特定され、それは、(E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンに対して0.18nMのK
i値が測定された。したがって、NR2Bレセプターの放射性リガンドとして[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンを使用したとき(Kissら、Neurochemistry International. 46, p 453−464,2005)、クローニングされたNR2Bレセプターにおいて1.0nMのK
i値が測定された(Clairborne, C. F. Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, 13, 697−700, 2003)一方で、NR2Bレセプターの放射性リガンドとして[
3H]−イフェンプロジルを使用したとき、クローニングされたNR2Bレセプターにおいて0.7nMのK
i値が測定された(Curtis N.R.ら、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, 13, 693−696, 2003)。
【0269】
試験化合物をDMSO中に10mMで可溶化した。次いで、アッセイにおいて一定の溶媒濃度(1%DMSO)で希釈を行った。
【0270】
室温での4.5時間のインキュベーションの後、アッセイを、[
3H]MK−801に対してはBrandelシステムおよび[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンに対してはPackardシステムを用いて、0.3%(v/v)PEIで前処理されたGF/Bフィルターで濾過した。この実験を2連で(n=2)行った。
【0271】
化合物E1−1.2は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(40%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−1.2は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(96%;Ki=5.23nM)。
【0272】
化合物E2−1.2は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(36%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E2−1.2は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(98%;Ki=74.3nM)。
【0273】
化合物E1−1.3は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(41%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−1.3は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(97%;Ki=2.34nM)。
【0274】
化合物E1−1.4は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(32%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−1.4は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(98%;Ki=18.2nM)。
【0275】
化合物E1−1.5は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(48%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−1.5は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(97%;Ki=0.854nM)。
【0276】
化合物E1−8.2は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(33%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−8.2は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(95%;Ki=1.71nM)。
【0277】
化合物E1−9.2は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(34%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−9.2は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(97%;Ki=11.3nM)。
【0278】
化合物E1−21.2は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(49%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−21.2は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(98%;Ki=0.716nM)。
【0279】
化合物E1−21.26は、[
3H]MK−801結合に対して部分的な効果しか示さず(41%)、NR2Bレセプターサブタイプに対する選択的結合と一致した。化合物E1−21.26は、NR2Bレセプターの高親和性部位において[
3H](E)−N1−(2−メトキシベンジル)−シンアミジンの完全な置換を示した(99%;Ki=1.02nM)。
実施例2.2.hERGチャネル阻害
【0280】
このアッセイは、HEK293細胞において安定に発現されるhERGチャネルに対して行われた。これらの細胞を、DMEM、10%ウシ胎児血清および抗生物質からなる成長培地中において37℃の加湿CO
2恒温器内で培養した。アッセイの前に、細胞を、PDLでコーティングされた12mmのカバーガラス上に播種し、35mmペトリ皿において培養した。16〜40時間培養した後、そのカバーガラスを、細胞外液(140mM NaCl、4mM KCl、1mM MgCl
2、2mM CaCl
2、10mM HEPES、10mM D−グルコース,pH7.35、290容量オスモル濃度)の一定の流れにおけるOctaFlow灌流システム(ALA Instrument)のチャンバーに移した。細胞内液(120mM KCl、1.75mM MgCl
2、5.4mM CaCl
2、10mM HEPES、10mM EGTAおよび4mM ATP−K
2,PH7.2、310容量オスモル濃度)で満たされたガラスマイクロピペットを用いて、ホールセルパッチクランプ法を行った。この試験中、ギガシールを維持した。電圧の管理および電流の計測を、Axon増幅器700B, Digidata 1440AおよびCLAMPEX10ソフトウェア(Molecular Devices)を用いて行った。Petroskiプロトコルに従ってホールセルhERG電流を記録した:細胞を−80mVで保持し、電圧ステップを−80から30mVに急上昇させ、−40mVにおける20msのプレパルスで2秒間保った。脱分極の後、電圧を−40mVに下げ、2秒間保ち、−80mVに戻した。試験化合物を、石英毛細管の先端(内径200μm)によって適用し、OctaFlow灌流システムを用いて流速を2〜3ml/分で制御した。種々の濃度の化合物を細胞に5分間適用し、化合物処理の前、その間およびその後に、hERG電流を3回計測した。Clampfit 10ソフトウェア(Molecular Devices)を用いてデータを解析して、IC
50値を得た。結果を表2.2に示す。
【表2-2】
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実施例2.3.CYP P450酵素阻害
【0281】
CYP P450の5つの主要なアイソフォームに対する試験化合物の阻害活性を、プールされたヒト肝ミクロソーム(HLM、BD Gentestから購入)およびそれらのアイソフォームに対する選択的基質を用いることによって評価した。CYPアイソフォームおよびそれらの対応するプローブ基質は、以下のとおりである:CYP1A2(フェナセチン、30μM)、CYP2C9(トルブタミド(tolutamide)、100μM)、CYP2C19(S−メフェニトイン、40μM)、CYP2D6(デキストロメトルファン、5μM)およびCYP3A4(ミダゾラム、1μM)。すべてのプローブ基質を、それらのK
mに近い濃度またはそれらのK
mより低い濃度で使用した。実験に向けて、200μLという最終体積におけるリン酸緩衝液,pH7.4中の、10μMまたは段階希釈の試験化合物、上に記載されたCYPプローブ基質および0.2mg/mLのプールされたHLMの反応混合物を、37℃において10分間、3連でプレインキュベートした。1mMという最終濃度のNADPHを加えることによって、反応を開始した。10分後(CYP1A2、CYP2D6およびCYP3A4)または30分後(CYP2C9およびCYP2C19)に、内標準(IS)を含む100μLの氷冷アセトニトリルを加えることによって反応を終了させた。次いで、サンプルを13,000rpmで遠心分離し、上清をLC−MS/MS(Agilent Technologies)に注入して、個々のCYP450アイソフォームによって形成されるプローブ基質の特異的な代謝産物の濃度を定量した。阻害率を、
(M
t−M
0)/M
water×100%
として算出し、ここで、M
tおよびM
0は、試験化合物の存在下での反応の始めおよび終わりにおける特異的なプローブ基質の代謝産物(個々のCYP450アイソフォームによって形成された)の濃度を表し;M
waterは、試験化合物の非存在下での反応の終わりにおける特異的な代謝産物の濃度を表す。試験化合物の濃度依存的応答のデータ実験を3連で行った。CYP2D6の平均IC
50値を、標準的なロジスティック方程式(Prism, GraphPad Software, Inc)に対する用量依存的応答データの非線形最小二乗法フィッティングから導くことにより、表2.3に示されるCYP2D6のIC
50の結果を得た。
【表2-3】
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実施例2.4.強制水泳試験(FST)
【0282】
行動絶望試験においても知られる強制水泳試験(FST)を用いて、抗うつ作用を評価した(Porsoltら、1977 Arch. Int. Pharmacodyn. 229:327−336, Porsoltら、1977, Eur. J. Pharmacol. 47:379−391)。逃げられない状況で泳がざるを得ないマウスまたはラットは、急激に動かなくなる。抗うつ作用を有する薬物、例えば、イミプラミンは、この不動状態で過ごす時間の長さを短くする。ゆえに、薬物投与後に行われる試験中の不動期間の長さは、抗うつ作用の有用な指標になる(Luckiら、2001 Psychopharmacology 155:315−322;Porsoltら、1977, Nature 266:730−732)。
【0283】
試験化合物E1−1.2およびE1−21.26をメシル酸塩(遊離塩基の分子量に基づくmpk)として投与した。試験化合物E1−8.2を遊離塩基として投与した。
【0284】
抗うつ作用についての試験を下記の一般的な手順に従ってラットまたはマウスにおいて行った。
【0285】
6分間という単一の水泳試験セッションにおいてマウスを評価した。通常22±2℃から外界温度で制御される水を10cm入れた高さ24cm、直径13cmの透明なプラスチックのシリンダーにマウスを置いた。マウスをその水の中に6分間入れ、最後の4分間の間の不動期間を計測した。
【0286】
体重が197〜251gの雄Wistarラットをこのラット試験に使用した。実験の初日における15分間の水泳セッション(セッション1)の24時間後に、5分間の水泳試験(セッション2)を行うという2セッションの手順に従ってラットを評価した。25℃で維持された水を15cm入れた40cm×18cmの透明なプレキシガラスの垂直シリンダーの中でラットを個別に泳がせた(セッション1)。水に入れた15分後、ラットを取り出し、加熱した密閉箱(32℃)の中で15分間乾燥させた後、ケージに戻した。24時間後にラットを5分間、水に入れ(セッション2)、不動期間を計測した。
【0287】
盲検の観察者が動物を観察した。動物がすべての活動(もがき反応、水泳、跳躍など)を止め、水面上で浮いたままになったとき、その観察者は、その動物が不動であると判断した。各動物が不動状態で過ごした時間の長さ(および第1の不動期間までの潜時)を記録し、化合物の効果の統計解析に使用した。スチューデントのt検定(参照物質)または1元配置分散分析に続くダネットの事後検定(試験物質)によって、群の差を評価した。
【0288】
所与の実験(マウスとラットの両方の実験)では、試験化合物、ビヒクルコントロール溶液、およびポジティブコントロールの参照化合物であるイミプラミンを投与した。試験化合物を、ビヒクルとしての0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水に溶解した後に、経口胃管栄養法(p.o.)または腹腔内注射(i.p.)の投与経路によって、1つまたはそれを超える用量で投与した。試験化合物の用量は、1キログラムあたり1〜30ミリグラム(添付の図ではmpkまたはmg/kgとして表現されている)に及んだ。
【0289】
イミプラミンコントロール化合物を生理食塩水に溶解した。イミプラミンは、特定の実施例に示されるように投与した。
【0290】
経口実験と腹腔内実験の両方において、動物をシリンダーの水に入れる20分前に、試験化合物の投与溶液およびビヒクルコントロール溶液を投与した。イミプラミンは、下記の特定の実施例に示されるように投与した。
【0291】
25〜35gの体重の雄マウス(NLMN系統)を試験に使用した。すべての動物を、温度(22〜24℃)および湿度(50〜60%)が制御された12時間の明暗サイクルの環境に収容し、自由に食物および水を摂取させた。試験化合物を0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水に溶解して、適切な投与溶液を作製した。10mL/kgの投与体積での腹腔内注射によって薬物を投与した。投与の20〜60分後に試験を開始した。抗うつ作用についての試験を、Darciらが報告したように(Darciら、2004, Eur. J. Pharmacol. 499:135−146)行った。25±2℃の水を10cm入れた高さ20cm、直径21cmの白色のプラスチックシリンダーにマウスを置いた。マウスを6分間録画し、映像の最後の4分間を、盲検の観察者がオフラインで解析した。動物がすべての活動(もがき反応、水泳、跳躍など)を止め、水面上で浮いたままになったとき、その観察者は、その動物が不動状態であると判断した。各動物が不動状態で過ごした時間の長さを記録し、化合物の効果の統計解析に使用した。スチューデントのt検定または1元配置分散分析に続くダネットの事後検定によって、群の差を評価した。
実施例2.4.1.マウスにおける化合物E1−1.2
【0292】
結果を
図1Aに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(n=10、
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられる。イミプラミンの用量は、32mpkであった。
実施例2.4.2.腹腔内注射によってマウスに投与した化合物E1−8.2
【0293】
結果を
図1Bに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。本実施例では、試験の30分前に1回投与したポジティブコントロール化合物のイミプラミン(32mpk i.p.)が、予想される抗うつ作用を示した。
実施例2.4.3.腹腔内注射によってマウスに投与した化合物E1−21.26
【0294】
結果を
図1Cに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。本実施例では、試験の30分前に1回投与したポジティブコントロール化合物のイミプラミン(32mpk i.p.)が、予想される抗うつ作用を示した。
実施例2.4.4.経口的にマウスに投与した化合物E1−1.2
【0295】
結果を
図1Dに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。本実施例では、試験の60分前に1回投与したポジティブコントロール化合物のイミプラミン(64mpk p.o.)が、予想される抗うつ作用を示した。
実施例2.4.5.腹腔内注射によってラットに投与した化合物E1−1.2
【0296】
結果を
図1Eに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定))。本実施例では、3回:試験(セッション2)の24時間前、4時間前および30分前に投与したポジティブコントロール化合物のイミプラミン(32mpk i.p.)が、予想される抗うつ作用を示した。
実施例2.4.6.経口的にラットに投与した化合物E1−21.26
【0297】
結果を
図1Fに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。本実施例では、3回:試験(セッション2)の24時間前、4時間前および60分前に投与したポジティブコントロール化合物のイミプラミン(64mpk p.o.)が、予想される抗うつ作用を示した。
実施例2.4.7.強制水泳試験におけるマウスへの慢性投与
【0298】
マウスが逃げられない10cmの水(22℃)を入れたシリンダー(高さ=24cm;直径=13cm)の中にマウスを個別に置いた。マウスをその水の中に6分間入れ、最後の4分間の間の不動期間を計測した。第1の不動期間までの潜時も、試験の開始から記録した。
【0299】
化合物を、2つの用量(3および10mg/kg)で評価し、7日目における試験の20分前にp.o.で急性投与するか、または7日間毎日投与し、最後に7日目における試験の20分前に投与し、ビヒクルコントロール群と比較した。薬物を投与しない場合、ビヒクルを毎日投与した。7日目における試験の60分前に1回投与したイミプラミン(128mg/kg p.o.)を参照物質として使用した。
【0300】
結果を
図1Gに示す。バーは、各投与群に対する不動期間の平均値±SEMを表している(
**/
***:ビヒクル群と差がある、p<0.01/p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。本実施例では、7日目における試験の60分前に1回投与したポジティブコントロール化合物のイミプラミン(128mpk p.o.)が、予想される抗うつ作用を示した。
【0301】
これらの結果から、提供された化合物が、ヒトのうつ病に対する標準的なモデルにおいて試験されたとき、抗うつ作用を示すことが示唆される。これらのデータは、試験化合物が、慢性投与されたとき、抗うつ作用を示すことを実証している。さらに、これらの結果から、提供された化合物が、急性および慢性投与されたとき、抗うつ作用を示すことが示唆される。
実施例2.5.電気痙攣閾値試験(ECT)
【0302】
痙攣促進(proconvulsant)活性または抗痙攣活性を検出する電気痙攣閾値試験を、通常、Swinyardらが報告したように(J. Pharmacol. Exp. Ther., 106, 319−330, 1952)行った。試験化合物E1−1.2およびE1−21.26をメシル酸塩(遊離塩基の分子量に基づくmpk)として投与した。試験化合物E1−8.2を遊離塩基として投与した。
【0303】
ラットに、定電流ショック発生装置(Ugo Basile:タイプ7801)に接続されたイヤークリップ電極を介して、ECS(矩形電流:0.6msパルス幅、1.5秒の持続時間、200Hz)を与えた。試験化合物を、5mL/kgの用量体積で試験の1時間前に経口胃管栄養法(p.o.)によって投与した。
【0304】
20匹のラットの処置群を、以下のとおりのECSに曝露した:第1の動物を30mAのECSに曝露した。この動物が、最長5秒以内に痙攣(強直性痙攣)しなかった場合、動物n°2を、最初の強直性痙攣が観察されるまで、35mAなどに(5mAずつ増加)曝露する。最初の強直性痙攣が観察されたら、ECSの強度を、次の動物では2mA低下させ、次いで、前の動物が痙攣したか否かに応じて、動物ごとに2mA低下または上昇させた。第1の動物が、5秒以内に痙攣(強直性痙攣)した場合、動物n°2を、強直性痙攣が観察されなくなるまで、25mAなど(5mAずつ低下)に曝露する。この時点において、ECSの強度を、次の動物では2mA上昇させ、次いで、前の動物が痙攣したか否かに応じて、動物ごとに2mA低下または上昇させた。印加された電流強度の最小値は5mAであり、最大値は95mAである。最初の5匹の動物は、閾値電流を近似する働きをするものであって、解析に含めなかった。結果は、1つの群の最終的な15匹の動物に与えられた平均電流強度として提示される。本試験は、盲検で行われた。正のパーセント変化は、抗痙攣作用を示唆する。負のパーセント変化は、痙攣促進作用を示唆する。代表的には0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水をビヒクルとして使用して、ECSの60分前にp.o.投与した4つの用量の試験物質を評価し、ビヒクルコントロール群と比較した。同じ実験条件下で投与したジアゼパム(16mg/kg p.o.)を参照物質として使用した。本実験には、6つの群が含められた。試験物質を用いたときのデータを、1元配置分散分析に続いてダネットのt検定を用いてビヒクルコントロールと処置群を比較することによって、解析した。
【0305】
実施例2.5.1では、抗痙攣のポジティブコントロール化合物であるジアゼパム(16mpk p.o.)が、予想される抗痙攣活性を示した。痙攣促進のポジティブコントロール化合物であるテオフィリン(128mpk p.o.)は、予想される痙攣促進活性を示した。実施例2.5.2では、抗痙攣のポジティブコントロールだけを研究に含めた。
実施例2.5.1.化合物E1−1.2
【0306】
結果を
図2に示す。バーは、各投与群に対する電気痙攣閾値の平均値±SEMを表している(n=15、
***:ビヒクル群と差がある、p<0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられる。ジアゼパムの用量は、16mpkであった。テオフィリンの用量は、128mpkであった。
【0307】
化合物E1−1.2は、試験された用量、3、10および30mpkにおいて、確固とした抗痙攣活性を示した。
実施例2.5.2.化合物E1−8.2
【0308】
結果を
図3に示す。バーは、各投与群に対する電気痙攣閾値の平均値±SEMを表している(n=15、
***/
*:ビヒクル群と差がある、それぞれp<0.001/0.05、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられる。ジアゼパムの用量は、16mpkであった。
【0309】
化合物E1−8.2は、0.5および2mpkの投与後に中程度の痙攣促進活性を示し、10および20mpkの用量では抗痙攣活性を示した。
実施例2.5.3.化合物E1−21.26
【0310】
結果を
図4に示す。バーは、各投与群に対する電気痙攣閾値の平均値±SEMを表している(n=15、
***/
*:ビヒクル群と差がある、それぞれp<0.001/0.05、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。
【0311】
化合物E1−21.26は、3および10mpkの用量において抗痙攣活性を示した。
実施例2.6.ペンチレンテトラゾール(PTZ)発作試験
【0312】
Krallが報告したGABA作動性機構に関連する痙攣促進または抗痙攣活性を検出する方法(Epilepsia,19,409−428,1978)は、以下である。個別のマクロロン(macrolon)ケージ(25×19×13cm)内に入れられたラットにペンチレンテトラゾール(PTZ)(100mg/kg s.c.)を注射した。間代性痙攣および強直性痙攣ならびに死亡の発生および潜時に30分間にわたって注目した。1群あたり15匹のラットを調べた。本試験は、盲検で行われた。
【0313】
試験化合物E1−1.2およびE1−21.26をメシル酸塩(遊離塩基の分子量に基づくmpk)として投与した。試験化合物E1−8.2を遊離塩基として投与した。
【0314】
化合物を、代表的には0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水をビヒクルとして使用して、1つまたはそれを超える用量(例えば、1、3および10mg/kg)でPTZの30分前にp.o.投与して評価し、ビヒクルコントロール群と比較した。PTZの60分前に投与したジアゼパム(16mg/kg p.o.)を参照物質として使用した。本実験は、1群あたりおよびサブ実験1つあたりN=7〜8匹の動物を用いる2つの別個のサブ実験で行われた。試験物質を用いたときの定量的データ(潜時)は、クラスカル・ワリス検定に続いてマン・ホイットニーU検定を用いて、ビヒクルコントロールと処置群を比較することによって解析した。参照物質を用いたときの定量的データは、マン・ホイットニーU検定を用いて解析した。計数的データ(頻度)は、フィッシャーの正確確率検定を用いて、ビヒクルコントロールと処置群を比較することによって解析した(
*=p<0.05;
**=p<0.01;
***=p<0.001)。
実施例2.6.1.化合物E1−1.2
【0315】
結果を
図5A、
図5B、
図5C、
図5D、
図5Eおよび
図5Fに示す。
【0316】
10mg/kg p.o.用量での化合物E1−1.2は、ビヒクルコントロールと比べて、強直性痙攣を示すラットの数(−82%、p<0.01)および死亡数(−91%、p<0.001)を減少させた。化合物E1−1.2はまた、間代性痙攣および強直性痙攣を誘導するまでの潜時ならびに死亡までの潜時を延長した(それぞれ+72%、p<0.05;+39%、p<0.01および+35%、p<0.001)。これらの結果から、ラットのペンチレンテトラゾール発作試験における10mg/kg p.o.での化合物E1−1.2に対する抗痙攣活性が確かめられる。
実施例2.6.2.化合物E1−21.26
【0317】
結果を
図6A、
図6B、
図6C、
図6D、
図6Eおよび
図6Fに示す。
【0318】
10mg/kg p.o.用量での化合物E1−21.26は、ビヒクルコントロールと比べて、強直性痙攣を示すラットの数(−82%、p<0.01)および死亡数(−82%、p<0.01)を減少させた。化合物E1−21.26はまた、間代性痙攣および強直性痙攣を誘導するまでの潜時ならびに死亡までの潜時を延長した(それぞれ+45%、p<0.05;+40%、p<0.01および+31%、p<0.01)。これらの結果から、ラットのペンチレンテトラゾール発作試験における10mg/kg p.o.での化合物E1−21.26に対する抗痙攣活性が確かめられる。
実施例2.7.6Hz発作試験
【0319】
試験化合物の抗痙攣活性を検出する6Hz発作試験を、Brownら(J. Pharmacol. Exp. Ther. 107, 273−283, 1953)およびBartonら(Epilepsy Res. 47, 217−227, 2001)が報告した方法に従って行った。マウスに、定電流ショック発生装置(Ugo Basile:タイプ7801)に接続された角膜電極を介して、矩形電流(44mA、矩形パルス:0.2msパルス幅、3秒の持続時間、6Hz)を与えた。前肢クローヌスによって反映される発作の数についての結果を、電流を与えた後の最初の1分間において記録した。前肢クローヌスを、無し(0)、軽度(1)および重度(2)としてスコア付けた。1群あたり15匹のマウスを調べた。本試験は、部分的に盲検で行われた(試験物質 対 ビヒクル)。試験物質を、代表的には0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水をビヒクルとして使用して、試験の30分前にp.o.投与し、ビヒクルコントロール群と比較した。試験化合物E1−1.2およびE1−21.26をメシル酸塩(遊離塩基の分子量に基づくmpk)として投与した。試験化合物E1−8.2を遊離塩基として投与した。
【0320】
試験の60分前に投与したジアゼパムを、ポジティブコントロール参照物質として使用した。試験物質を用いたときの定量的データ(スコア)を、Kruskall−Wallis検定に続いてマン・ホイットニーU検定を用いてビヒクルコントロールと処置群を比較することによって、解析した。
実施例2.7.1.化合物E1−1.2
【0321】
結果を
図7Aに示す。バーは、各投与群に対する前肢クローヌススコア(任意の単位)の平均値±SEMを表している(
*/
**/
***:ビヒクル群と差がある、p<0.05/0.01/0.001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられる。ジアゼパムの用量は、8mpk(p.o.)であった。化合物E1−1.2は、試験の30分前にp.o.投与したとき、ビヒクルコントロールと比べて前肢クローヌスの用量反応低下(10および30mg/kg)を示し、前肢発作スコアを有意かつ用量依存的に低下させた(それぞれ−50%、p<0.05および−70%、p<0.01)。化合物E1−1.2はまた、挙尾を示したマウスの数を用量依存的に減少させ、30mg/kgにおいて有意な効果が観察された(10mg/kg:−13%、NSおよび30mg/kg:−40%、p<0.05)(
図7B)。
実施例2.8.ハロペリドール誘発性カタレプシー(HIC)モデル
【0322】
ハロペリドール誘発性カタレプシー(HIC)モデルは、抗精神病活性およびNR2B選択的アンタゴニストの作用を検出し(Steece−Collierら、Exp. Neurol. 163:239, 2000)、ChermatおよびSimonが報告した方法(J. Pharmacol., 6, 493−496, 1975)に基づいた。カタレプシーを誘発する能力は、試験物質が錐体外路の副作用、特にパーキンソニズムを誘発する傾向の指標として役立つ。ゆえに、抗精神病薬によって誘発されるカタレプシーの拮抗作用は、抗パーキンソン病の可能性の検出に役立ち得る。
【0323】
ラットにハロペリドール(1mg/kg i.p.)を注射し、360分後まで30分間隔でカタレプシーについて調べた。カタレプシーが存在すること(+)または存在しないこと(−)を、3つの手順:1)同側の前肢および後肢を交差させること;2)動物をブッダポジション(Buddha position)にすること;3)ラットを置いた5秒後に、ラットが前足でワイヤグリッドにしがみついている間に、そのラットを水平位から垂直位におよび後ろ向きに置き換える自動デバイスであるシーソーによって評価した。ボードの操作の前(アキネジア)またはその間(カタレプシー)に動物が動くか否かに応じて、アキネジアおよびカタレプシーを評価した。
【0324】
4つのスコアを経時的に累積して、動物1匹あたりの全体的なカタレプシースコアを得た。1群あたり6匹のラットを調べた。本試験は、盲検で行われた(試験物質 対 ビヒクル)。1つまたはそれを超える用量の試験物質を、ハロペリドールの15分前(すなわち、最初の計測の45分前)に、代表的には0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水をビヒクルとして使用してp.o.投与して評価し、ビヒクルコントロール群と比較した。試験化合物E1−1.2およびE1−21.26をメシル酸塩(遊離塩基の分子量に基づくmpk)として投与した。
【0325】
試験の60分前(すなわち、最初の計測の90分前)に投与したアンフェタミン(8mg/kg p.o.)を参照物質として使用した。試験物質を用いたときのデータは、累積スコアについて、各時点においてクラスカル・ワリス検定に続いてマン・ホイットニーU検定を用いてビヒクルコントロールと処置群を比較することによって、解析した。参照物質を用いたときのデータは、マン・ホイットニーU検定を用いて解析した。
実施例2.8.1.化合物E1−1.2
【0326】
結果を
図8Aに示す。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられた。アンフェタミンの用量は、8mpkであった(
図8B)。
【0327】
ポジティブコントロール化合物であるアンフェタミン(8mg/kg p.o.)は、予想される確固とした抗カタレプシー活性を示した(
図8B)。化合物E1−1.2は、ビヒクルコントロールと比べて、360分間にわたるカタレプシーの累積スコアを有意に減少させた(2.0、p<0.01)。1および3mg/kgにおいて、化合物E1−1.2は、360分間にわたるカタレプシーの累積スコアを減少させる傾向があり(それぞれ、17.0、p=0.0898および15.8、p=0.0526)、1mg/kgでの2.5時間後(p<0.05)ならびに3mg/kgでの2.5および3.5時間後には有意な効果があった(それぞれp<0.05およびp<0.01)。10mg/kgでは、4〜6時間後にカタレプシーが観察された。これらの結果は、ラットのハロペリドール誘発性カタレプシー試験において、化合物E1−1.2に有意な抗カタレプシー活性が存在することを示唆する。
実施例2.8.2.化合物E1−21.26
【0328】
結果を
図8Cに示す。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられた。ポジティブコントロール化合物であるアンフェタミン(8mg/kg p.o.)は、予想される確固とした抗カタレプシー活性を示した(
図8B)。3mg/kgおよび10mg/kgにおける化合物E1−21.26は、ビヒクルコントロールと比べて、360分間にわたるカタレプシーの累積スコアを有意かつ用量依存的に減少させた(それぞれ11.7および1.0、p<0.01)。3mg/kgでは、1.5〜6時間後にカタレプシーが観察された。10mg/kgでは、5〜6時間後にカタレプシーが観察された。これらの結果は、ラットのハロペリドール誘発性カタレプシー試験において、化合物E1−21.26に有意な抗カタレプシー活性が存在することを示唆する。
実施例2.9.ラットホルマリンモデル
【0329】
ラットホルマリンモデルは、ホルマリンによって誘発される自発的な侵害受容行動に起因する持続性疼痛の強直性モデルである。ホルマリンの足内(Intra−paw)注射が、げっ歯類において自発的な侵害受容行動を計測するために通常使用されるモデルである(Dubuisson, D. and Dennis, S.G. Pain 4:161, 1977)。げっ歯類において、ホルマリンの皮下足底注射は、二相性の侵害防御行動応答を引き起こす。初期(第I相)は、約5〜10分間続き、それに続いて、いかなる識別可能な侵害受容性反応もない間期があり、その後、後期(第II相)の侵害受容性反応が、ホルマリン注射後、約20〜60分間続く。ホルマリンモデルは、強直性の持続痛のモデルであり、新規の鎮痛性化合物を迅速にスクリーニングするために広く使用されている。このモデルは、侵害受容の炎症性、神経因性および中枢の機序を包含しており、後期は特に、中枢性感作の薬力学的代替とみなされている。本実施例では、試験アイテムの効果を、ホルマリン誘発性侵害受容行動の初期(第I相)から0〜5分間および後期(第II相)から20〜35分間、評価した。ホルマリン注射の20分前に、代表的には0.5%ジメチルスルホキシド、4%ヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン水をビヒクルとして使用し、ポジティブコントロールであるデュロキセチン(30mpk)を使用して、動物にビヒクル、試験化合物(10、30、60mpk i.p.)を投与した。
【0330】
すべての群に対して、動物を、ホルマリン注射の直前の15分間、観察チャンバーに順応させた。すべての動物の左後足に、50μLの5%ホルマリンの足底内皮下注射を行い、次いで、直ちに観察チャンバーに入れ、ホルマリンによって惹起されるラットの自発的な侵害受容行動を、市販のカムコーダーを用いて0〜60分間、連続的に記録した。
【0331】
げっ歯類のそのような侵害受容行動のスコア付けを認められた観察者が、PCを用いて、記録された動画ファイルからスコア付けをオフラインで行った。以下の侵害受容行動:たじろぐ、身体を揺らす、かみつく、および注射された足を舐めるについて、5分間のビンにおいて費やされた総時間を、ストップウォッチを用いて記録した。
【0332】
試験化合物E1−1.2をメシル酸塩(遊離塩基の分子量に基づくmpk)として投与した。
【0333】
試験化合物の効果を、以下のビン:初期(第I相)からの0〜5分間および後期(第II相)からの20〜35分間において、評価した。
【0334】
結果を
図9Aおよび9Bに示す。バーは、各投与群に対する平均値±SEMを表している(n=8、
****:ビヒクル群と差がある、p<0.0001、1元配置分散分析、ダネットの事後検定)。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられる。
【0335】
各用量(10、30および60mpk i.p.)において、化合物E1−1.2は、第I相(0〜5分間)(
図9A)および第II相(20〜35分間)において侵害受容行動に費やした累積時間を減少させた(
図9B)。
実施例2.10.片頭痛モデルの前兆段階である皮質拡延性抑制(CSD)
【0336】
皮質拡延性抑制モデルを利用して、本発明の化合物による処置が片頭痛のラットモデルにおいて電気生理学的事象および血行力学的事象に影響するかを調査した。
【0337】
ラットを5%イソフルラン(70%N
2Oおよび30%O
2;流速300ml/分)で麻酔し、定位的フレームに入れた。手術およびCSDの間、麻酔薬の濃度を1〜1.5%に低下させた。恒温性ブランケットシステムを用いて、直腸温度を37.0±1.0℃で維持した。皮膚を正中切開術によって切開し、外側へ開創した(retracted laterally)。食塩水で冷却しながら、右半球にわたって以下の座標で(ブレグマからのmm)3つの穿頭孔を開けた:(1)後方4.5、側方2.0(後頭皮質):KCl適用部位;(2)後方0.5、側方2.0(頭頂皮質):LDF記録部位;(3)前方2、側方2(前頭皮質):DC電位記録部位。CBFをモニターするためのレーザードップラーフロープローブ(Oxyflow, Oxford Optronics, UK)および直流(DC)電位シフトを計測するための侵襲性のAg/AgCl電極を、それぞれインタクトな硬膜および皮質における頭頂皮質および前頭皮質の穿頭孔に配置した。シグナルに対する大血管の寄与を最小にするために、レーザードップラーフロープローブを、大きな軟膜血管および硬膜血管が無い領域に位置させた。DC電位の計測のために、基準電極を首に固定した。後頭皮質を覆っている硬膜を丁寧に取り除き、出血しないように気を付けた。外科的準備の後、食塩水灌注の下、15分間、皮質を回復させた。1M KClに浸した脱脂綿(直径2mm)を軟膜表面に置き、15分ごとに5μlのKCl溶液をかけることによって、湿った状態を維持した。試験化合物またはビヒクルを、CSD開始の10(10)分前に投与した。ポジティブコントロールであるMK−801を、CSD開始の30分前に投与した。KClによって誘発されるCSDの数を2時間にわたって数えた。CBFおよびDC電位を、KCl曝露の5分前から開始して連続的にモニターした。
【0338】
試験化合物E1−1.2をメシル酸塩(メシル酸塩の分子量に基づくmpk)として投与した。
【0339】
20kHzにおけるデータをWindaq取得ソフトウェア(Dataq Instruments, USA)において収集した。生データをClampfitプログラム(Axon Instruments, USA)において解析した。DCおよびCBFとしてCSDエピソードが確認され得るようにシグナルを低域濾波した(カットオフ範囲5〜10000Hz)。以下のパラメータを解析した:i)DC電位の数、持続時間および振幅、ならびにii)CBF事象の数および大きさ。
【0340】
DC電位の数についての結果を
図10に示す。用量は、1キログラムあたりのミリグラム(mpk)として与えられた。ポジティブコントロールであるMK−801の用量は、1.25mg/kgであった。バーは、平均値±平均値の標準誤差(SEM)を表しており、P<0.05レベルでの差異を統計学的に有意であると見なした(n=8、
*ビヒクル群と差がある)。StatsDirect統計ソフトウェアを用いて、統計解析を行った。1元配置分散分析およびダネットの事後検定を用いることによって、群間の差異を解析した。
【0341】
様々な用量における化合物E1−1.2およびMK−801に対するDC電位の振幅は、ビヒクルと比べて統計的に差が無かった(図示せず)。様々な用量における化合物E1−1.2に対するDC電位の持続時間は、ビヒクルと比べて統計的に差が無かった(図示せず)。MK−801に対するDC電位の持続時間は、ビヒクルと比べて長くなった(p<0.05、図示せず)。
【0342】
化合物E1−1.2の場合のCBFの大きさは、ビヒクルと比べて変化が無かった。10mg/kgにおける化合物E1−1.2および1.25mg/kgにおけるMK−801の場合のCBF事象の数は減少し、ビヒクルと統計学的に有意に差があった(
*ビヒクル群に対してp<0.05)(図示せず)。
【0343】
化合物E1−1.2(3mpk、10mpkおよび30mpk)は、ビヒクル群と比べて、DC電位の数を有意に減少させた(
*ビヒクル群に対してすべての用量についてp<0.05、データは平均値±SEMとして提示されている)。本データから、化合物E1−1.2が片頭痛モデルにおいて有効であったことが実証される。
例えば、本発明の実施形態において、以下の項目が提供される。
(項目1)
式I:
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
の化合物である化学的実体であって、式中、
R1は、アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリールまたは(ヘテロアリール)アルキルであり、
ここで、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクリル、(ヘテロシクリル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリールおよび(ヘテロアリール)アルキルの各々は、独立して、−F、−Cl、C1−C4アルキル、シクロプロピル、−C≡CH、−CFH2、−CF2H、−CF3、−CF2CH3、−CH2CF3、C1−C4アルコキシ、−OCFH2、−OCF2H、−OCF3、−CN、−N(R2)(R3)、−NO2、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキルスルホニルおよび−S(O)2CF3から独立して選択される1〜3個の基で必要に応じて置換され;
ここで、R2およびR3の各場合は、独立して、−HまたはC1−C4アルキルであるか、または
−N(R2)(R3)は、
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Zは、環炭素原子、1個の窒素環原子、ならびにN、OおよびSから独立して選択される0〜3個のさらなる環ヘテロ原子を有する5もしくは6員の単環式または9もしくは10員の二環式のヘテロアリールであり、該ヘテロアリールは、1または2個のRx基で必要に応じて置換され、かつ1個のRa基で必要に応じて置換され、ここで、各Rxは、環炭素原子に結合し、Raは、環窒素原子に結合し;
ここで、
Rxの各場合は、独立して、−F、−Cl、−CH3、−CFH2、−CF2H、−CF3、−OH、−OCH3、−OCF3または−CNであり;
Raは、水素、C1−4アルキル、C3−4シクロアルキルまたは−S(O)2−C1−4アルキルである、
化学的実体。
(項目2)
Zが、環炭素原子および2個の環窒素ヘテロ原子を有する9員の必要に応じて置換されている二環式芳香族複素環系である、項目1に記載の化学的実体。
(項目3)
Zが、環炭素原子および3個の環窒素ヘテロ原子を有する9員の必要に応じて置換されている二環式芳香族複素環系である、項目1に記載の化学的実体。
(項目4)
Zが、環炭素原子および4個の環窒素ヘテロ原子を有する9員の必要に応じて置換されている二環式芳香族複素環系である、項目1に記載の化学的実体。
(項目5)
Zが、環炭素原子、1個の環窒素原子および0または1個のさらなる環窒素原子を有する6員の必要に応じて置換されている単環式芳香族複素環系である、項目1に記載の化学的実体。
(項目6)
Zが、環炭素原子および2個の環窒素原子を有する6員の必要に応じて置換されている単環式芳香族複素環系である、項目5に記載の化学的実体。
(項目7)
Zが、環炭素原子および2個の環窒素原子を有する6員の単環式芳香族複素環系であり、Zが、1または2個のRx基で必要に応じて置換されている、項目6に記載の化学的実体。
(項目8)
Zが、環炭素原子および2個の環窒素原子を有する6員の単環式芳香族複素環系であり、Zが、1または2個のRx基で置換されている、項目7に記載の化学的実体。
(項目9)
Zが、環炭素原子および2個の環窒素原子を有する6員の単環式芳香族複素環系であり、Zが、1つのRx基で置換されている、項目8に記載の化学的実体。
(項目10)
Rxが、−CH3、−CFH2、−CF2Hまたは−CF3から選択される、項目7〜9のいずれか1項に記載の化学的実体。
(項目11)
R1が、必要に応じて置換されている(アリール)アルキルである、項目1〜10に記載の化学的実体。
(項目12)
R1が、必要に応じて置換されているベンジルである、項目11に記載の化学的実体。
(項目13)
式(II):
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
の項目12に記載の化学的実体であって、式中、R5、R6およびR7は、独立して、−H、−F、−Cl、C1−C4アルキル、シクロプロピル、−C≡CH、−CFH2、−CF2H、−CF3、−CF2CH3、−CH2CF3、C1−C4アルコキシ、−OCFH2、−OCF2H、−OCF3、−CN、−N(R2)(R3)、−NO2、C1−C4アルキルチオ、C1−C4アルキルスルホニルまたは−S(O)2CF3であり;ここで、R2およびR3の各場合は、独立して、−HまたはC1−C4アルキルであるか、または
−N(R2)(R3)は、
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
である、
項目12に記載の化学的実体。
(項目14)
R5、R6およびR7の各々が、独立して、−H、−F、−Cl、−CH3、−CFH2、−CF2H、−CF3、−CH2CH3、−CF2CH3、−CH2CF3、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、−OCF3、−OCF2H、−SCH3、−SCH2CH3、−S(O)2CH3、−S(O)2CH2CH3、S(O)2CF3または−C≡CHである、項目13に記載の化学的実体。
(項目15)
R5、R6およびR7の各々が、独立して、−H、−F、−Cl、−CH3、−CFH2、−CF2H、−CF3、−CH2CH3、−CF2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−OCF3、−OCF2H、−SCH3、−S(O)2CH3または−C≡CHである、項目14に記載の化学的実体。
(項目16)
R5が、−H、−F、−Cl、−CH3、−CFH2、−CF2H、−CF3、−CH2CH3、−CF2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−OCF3、−OCF2H、−SCH3、−S(O)2CH3または−C≡CHであり;
R6が、−Hまたは−Fであり;
R7が、−H、−F、−Clまたは−CH3である、
項目15に記載の化学的実体。
(項目17)
Zが、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、Z16、Z17、Z18、Z19またはZ20である、項目13〜16のいずれかに記載の化学的実体。
(項目18)
Zが、Z1、Z2、Z5、Z6、Z8、Z17またはZ19である、項目17に記載の化学的実体。
(項目19)
Zが、Z21、Z22、Z23、Z24、Z25、Z26、Z27、Z28、Z29、Z30、Z31、Z32、Z33、Z34、Z35またはZ36である、項目13〜16のいずれかに記載の化学的実体。
(項目20)
Zが、Z21、Z22、Z24、Z29、Z30、Z35またはZ36である、項目19に記載の化学的実体。
(項目21)
項目1〜20のいずれか1項に記載の化学的実体および薬学的に許容され得るキャリアを含む、薬学的組成物。
(項目22)
経口投与に適している、項目21に記載の薬学的組成物。
(項目23)
NR2B拮抗作用に応答性である疾患または障害の処置を必要とする被験体においてNR2B拮抗作用に応答性である疾患または障害を処置する方法であって、項目1〜20のいずれか1項に記載の化学的実体の有効量を投与する工程を含む、方法。
(項目24)
前記疾患または障害が、うつ病、疼痛、パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、脳虚血、外傷性脳損傷、てんかんまたは片頭痛である、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記疾患または障害が、うつ病である、項目24に記載の方法。