特許第6876658号(P6876658)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6876658施設名称検索装置、施設名称検索方法及びコンピュータ用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876658
(24)【登録日】2021年4月28日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】施設名称検索装置、施設名称検索方法及びコンピュータ用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/33 20190101AFI20210517BHJP
   G06F 16/29 20190101ALI20210517BHJP
【FI】
   G06F16/33
   G06F16/29
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-152142(P2018-152142)
(22)【出願日】2018年8月11日
(65)【公開番号】特開2020-27453(P2020-27453A)
(43)【公開日】2020年2月20日
【審査請求日】2020年3月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】100095577
【弁理士】
【氏名又は名称】小西 富雅
(74)【代理人】
【識別番号】100100424
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 知公
(72)【発明者】
【氏名】太田 洋介
【審査官】 松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−182279(JP,A)
【文献】 特開平03−152668(JP,A)
【文献】 特開2003−186680(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0222976(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00−16/95
G06F 40/10−40/197
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録施設名称を保存する登録施設名称保存部と、
検索キーワードを入力する入力部と、
入力された前記検索キーワードに対応する登録施設名称を、前記登録施設名称保存部を参照して、検索する検索部と、
該検索部による検索の結果、前記検索キーワードに対応する登録施設名称がなかったとき、前記入力した検索キーワードを修正する修正部と、を備え、
前記検索部は、前記修正された前記検索キーワードに対応する登録施設名称を再度検索する、施設名称検索装置であって、
前記入力部は、
入力されたテキストを変換して検索文字を特定する検索文字特定部を備え、
前記修正部は、前記検索文字特定部によるテキストの最後の変換により特定された検索文字により生成される検索キーワードに対応した登録施設名称がなく、かつ最後の変換により特定された検索文字が2文字以上のとき、そのうちの1文字を所定のルールに従って削除する、施設名称検索装置。
【請求項2】
前記修正部は、前記最後の変換により特定された検索文字の終端文字を削除する、請求項1に記載の施設名称検索装置。
【請求項3】
前記修正部は、前記最後の変換により特定された2文字以上の検索文字について、該検索文字のそれぞれの変換元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較し、該順位の高い検索文字を削除する、請求項1に記載の施設名称検索装置。
【請求項4】
登録施設名称を保存する登録施設名称保存部、入力部、検索部、修正部及び出力部を備える施設名称検索装置を用いる施設名称検索方法であって、
前記検索部に、前記入力部により入力された検索キーワードに対応する登録施設名称を、前記登録施設名称保存部を参照して、検索させる検索ステップと、
前記修正部に、前記検索ステップによる検索の結果、前記検索キーワードに対応する登録施設名称がなかったとき、前記入力した検索キーワードを修正させる修正ステップと、
前記修正部に、前記修正された前記検索キーワードに対応する登録施設名称を再度検索させる、再検索ステップと、
を備える施設名称検索方法において、
前記入力部は、
入力されたテキストを変換して検索文字を特定する検索文字特定部を備え、
前記修正ステップでは、前記修正部に、前記検索文字特定部によるテキストの最後の変換により特定された検索文字により生成される検索キーワードに対応した登録施設名称がなく、かつ最後の変換により特定された検索文字が2文字以上のとき、そのうちの1文字を所定のルールに従って削除させる、施設名称検索方法。
【請求項5】
前記修正ステップでは、前記修正部に、前記最後の変換により特定された検索文字の終端文字を削除する、請求項4に記載の施設名称検索方法。
【請求項6】
前記修正ステップでは、前記修正部に、前記最後の変換により特定された2文字以上の検索文字について、該検索文字のそれぞれの変換元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較させ、該順位の高い検索文字を削除させる請求項4に記載の施設名称検索方法。
【請求項7】
登録施設名称を保存する登録施設名称保存部、入力部、検索部、修正部及び出力部を備える施設名称検索装置を制御するコンピュータ用プログラムであって、
前記検索部に、前記入力部により入力された検索キーワードに対応する登録施設名称を、前記登録施設名称保存部を参照して、検索させる、
前記修正部に、前記検索ステップによる検索の結果、前記検索キーワードに対応する登録施設名称がなかったとき、前記入力した検索キーワードを修正させる、コンピュータ用プログラムにおいて、
前記入力部は、
入力されたテキストを変換して検索文字を特定する検索文字特定部を備え、
前記修正ステップでは、前記修正部に、前記検索文字特定部によるテキストの最後の変換により特定された検索文字により生成される検索キーワードに対応した登録施設名称がなく、かつ最後の変換により特定された検索文字が2文字以上のとき、そのうちの1文字を所定のルールに従って削除させる、コンピュータ用プログラム。
【請求項8】
前記修正部に、前記最後の変換により特定された検索文字の終端文字を削除させる、請求項7に記載のコンピュータ用プログラム。
【請求項9】
前記修正部に、前記最後の変換により特定された2文字以上の検索文字について、該検索文字のそれぞれの変換元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較させ、該順位の高い検索文字を削除させる、請求項7に記載のコンピュータ用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設名称検索装置、施設名称検索方法及びそのコンピュータ用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車載用、スマートフォン用、PC用など各種のナビゲーション装置等に組み込まれる施設名称検索装置において施設名称で検索する際、タッチパネルを用いてテキストを入力し、テキストを漢字等の検索文字に変換して検索キーワードを形成する。施設名称検索装置は、この検索キーワードを予め登録・保存されている登録施設名称と比較して、一致若しくは近似度の高い登録施設名称をリストアップして利用者に提示する。提示された登録施設名称の中から求めるものを利用者が指定する。施設名称検索装置において指定された登録施設名称の施設の座標がナビゲーション装置により特定され、更に、これを目的地としてルート計算などが実行される。
テキストを検索文字に変換する際、ディスプレイ上に変換候補文字が表示され、利用者は表示された変換候補文字の中から求める文字を特定する。このようにして特定された文字(検索文字)を組み合わせて検索キーワードが形成される。
【0003】
かかる施設名称検索において、登録施設名称を指定する検索キーワードを形成するのに手間がかかることがある。
登録施設名称が非慣用的な文字で構成されているとき、かかる登録施設名称を特定するための検索キーワードも非慣用的な検索文字を用いて形成しなくてはならず、そのような検索文字を特定するのに手間がかかるからである。
【0004】
例えば、登録施設名称として味仙(称呼;ミセン、登録商標)を検索する際、称呼にもとづき単に『ミセン』とテキスト入力して変換しても、直接、「味仙」なる検索文字が特定されることはない。現実的には、例えば『アジ』とテキスト入力してこれを変換して「味」なる検索文字を特定し、次に、『セン』とテキスト入力してこれを変換する。後者の変換において「仙」なる文字は変換候補文字順位が低く、最初からディスプレイに表示されない場合がある。このような変更候補文字順位を経験的に把握している利用者は、例えば『センダイ』とテキスト入力してこれを変換して「仙台」を特定し、その後、「台」の一文字を削除して、最終的に検索キーワード「味仙」を生成する。
【0005】
ナビゲーション装置としては、テキストが変換される毎に検索文字が特定され、特定された検索文字で検索キーワードが生成されたものと認定して、当該検索キーワードを登録施設名称と比較する。比較の結果、検索キーワードに対応する登録施設名称のリストを表示することとなる。
既述の「味仙」の例では、先ずは、検索文字「味」が特定されるので、この「味」が検索キーワードになるが、この一文字では対象となる登録施設名称の数が多すぎて、候補となる登録施設名称をリストアップできない。
次に、検索文字「仙台」が特定されると、検索キーワードは「味仙台」となる。かかる検索キーワードに一致する登録施設名称は存在しない。この時点でも、ナビゲーション装置は候補となる登録施設名称をリストアップできないままである。
【0006】
次に、検索文字「仙台」から「台」が削除されて「味仙」なる検索キーワードが生成される。この検索キーワードに対する登録施設名称が存在するので、検索装置のディスプレイ装置にリストアップされる。
本願発明に関連する技術を開示する文献として特許文献1〜4を参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2018−010543号公報
【特許文献2】特開2016−018543号公報
【特許文献3】特開2014−052938号公報
【特許文献4】特開2011−154602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
登録施設名称が非慣用的な文字列で形成されていると、既述の「味仙」の例のように、検索キーワードの作成に手間がかかることがある。
以下に掲げる店舗名(登録施設名称)は、汎用的なナビゲーション装置が利用する登録施設名称として、実際に保存されているものである。
【0009】
美可和家(ミカワヤ)、萬寿野(マスヤ)、志乃多゛(シノダ)、夢結心(マゴコロ)、彗冨運(スプーン)、菜厨瑠(ナチュール)、味楽留(ミラクル)
これらの登録施設名称は、その称呼を構成する一連のテキスト(この場合、カナ)を入力して、これを変換しても生成されないことは明らかである。
そこで、登録施設名称を構成する文字を一文字ずつ特定していくことになるが、その変換作業に手間がかかることは否めない。
よって、この発明は、登録施設名称が非慣用的な文字列で形成されていたとしても、その登録施設名称に対応する検索キーワードを簡易に形成できるようにし、もって施設名称検索を簡易化することを目的とする。
【0010】
この発明はかかる目的を達成すべくなされたものであり、その第1の局面は次所ように規定される。即ち、
登録施設名称を保存する登録施設名称保存部と、
検索キーワードを入力する入力部と、
入力された前記検索キーワードに対応する登録施設名称を、前記登録施設名称保存部を参照して、検索する検索部と、
該検索部による検索の結果、前記検索キーワードに対応する登録施設名称がなかったとき、前記入力した検索キーワードを修正する修正部と、を備え、
前記検索部は、前記修正された前記検索キーワードに対応する登録施設名称を再度検索する。
【0011】
このように規定される第1の局面の施設名称検索装置によれば、利用者が入力した検索キーワードに対応する登録施設名称が登録施設名称保存部に保存されていなかったとき、修正部がその検索キーワードを修正する。修正された検索キーワードで再度検索を実行する。このようにして検索キーワードを自動的に修正することにより、検索キーワードに一致したり、また高い近似度を示したりする登録施設名称がリストアップされる確率が向上する。
【0012】
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、第1の局面で規定の施設名称検索装置において、前記修正部は、前記検索キーワードが2文字以上の検索文字を含むとき、前記検索文字の1文字を所定のルールに従って削除する。
【0013】
既述の味仙の例で示したように、「仙」の文字はテキスト『セン』に対する変換候補文字順位が低いので、変換候補文字として表示されるまでに時間がかかることがある。他方、『センダイ』と入力すると高位で「仙台」と検索文字が表示されるので、この「仙台」から「台」の一文字を削除したほうが短時間で済む。
この第2の局面で規定する検索装置では、その修正部が入力された検索文字から1文字を所定のルールに従って削除する。よって、利用者による検索キーワードの手修正を待たずに、修正された検索キーワードによる再検索が実行されて、登録施設名称をリストアップできる。よって、検索の効率化、高速化が可能となる。
【0014】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第2の局面に規定の施設名称検索装置において、前記修正部は、前記入力された前記検索キーワードの終端の検索文字を削除する。
文字を削除する場合、バックスペースキーを用いて終端文字をその対象とすることが効率的である。従って、利用者は経験的に終端文字を削除することを前提として、検索キーワードを構成する検索文字を入力しがちとなる。よって、第3の局面のように、修正部において終端の検索文字を削除し、かかる検索文字をもって検索キーワードを構成して再度検索を実行することで、検索が効率化されてかつ高速化される。
【0015】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、第1の局面に規定の施設名称検索装置において、前記入力部は、
入力されたテキストを変換して検索文字を特定する検索文字特定部を備え、
前記修正部は、前記検索文字特定部によるテキストの最後の変換により特定された検索文字により生成される検索キーワードに対応した登録施設名称がなく、かつ最後の変換により特定された検索文字が2文字以上のとき、そのうちの1文字を所定のルールに従って削除する。
このように規定される第4の局面の施設名称検索装置によれば、第2の局面と同様に、利用者による検索キーワードの手修正を待たずに、修正された検索キーワードによる再検索が実行されて、登録施設名称をリストアップできる。よって、検索の効率化、高速化が可能となる。
【0016】
この発明の第5の局面は次のように規定される。即ち、第4の局面に規定の施設名称検索装置において、前記修正部は、前記最後の変換により特定された検索文字の終端文字を削除する。
このように規定される第5の局面の施設名称検索装置によれば、第3の局面と同様に、検索が効率化されてかつ高速化される。即ち、利用者は経験的に終端文字を削除することを前提として、検索キーワードを構成する検索文字を入力しがちとなる。よって、この第5の局面のように、修正部において終端の検索文字を削除し、かかる検索文字をもって検索キーワードを構成して再度検索を実行することで、検索が効率化されてかつ高速化される。
【0017】
この発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、第4の局面に規定の施設名称検索装置において、前記修正部は、前記最後の変換により特定された2文字以上の検索文字について、該検索文字のそれぞれの変換元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較し、該順位の高い検索文字を削除する。
検索キーワードを構成する最後の検索文字(一文字)を特定する際、その文字を特定すべく音読み、若しくは訓読みでテキストを入力したとき、その文字の変換候補文字順位が高ければ、利用者は当該一文字のテキストを入力する。他方、その文字の変換候補文字順位が低い場合は、当該文字を含んだ二文字を変換対象として、素早く当該文字を入力画面へ表示させる。
【0018】
「味仙」の例でいうと、最後の一文字「仙」は、『セン』なるテキストに対する変換候補文字順位は、「千、線、船」等に比べて下位に位置する。そこで、『センダイ』と入力して「仙台」なる検索文字を一旦作成する。このとき、『セン』なるテキストに対する「仙」の変換候補文字順位は、『ダイ』なるテキストに対する「台」の変改文字順序より低い。仮に、検索文字の最後が「台」であれば、利用者は『ダイ』なるテキストを入力する可能性が高い。よって、最後の変換により特定された2文字以上の検索文字のそれぞれについて検索元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較する。そして、変換候補順位の高い検索文字(上記の例では「台」)を削除することで、登録施設名称の検索精度が向上する。
【0019】
この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
登録施設名称を保存する登録施設名称保存部、入力部、検索部、修正部及び出力部を備える施設名称検索装置を用いる施設名称検索方法であって、
前記検索部に、前記入力部により入力された検索キーワードに対応する登録施設名称を、前記登録施設名称保存部を参照して、検索させる検索ステップと、
前記修正部に、前記検索ステップによる検索の結果、前記検索キーワードに対応する登録施設名称がなかったとき、前記入力した検索キーワードを修正させる修正ステップと、
前記修正部に、前記修正された前記検索キーワードに対応する登録施設名称を再度検索させる、再検索ステップと、
を備える施設名称検索方法。
このように規定される第7の局面の施設名称検索方法を実行することにより、第1の局面に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0020】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、第7の局面に規定の施設名称検索方法において、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記検索キーワードが2文字以上の検索文字を含むとき、前記検索文字の1文字を所定のルールに従って削除させる。
このように規定される第8の局面の施設名称検索方法を実行することにより、第2の局面に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0021】
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、第7の局面に規定の施設名称検索方法において、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記入力された前記検索キーワードの終端文字を削除させる。
このように規定される第8の局面の施設名称検索方法を実行することにより、第3の局面に規定の発明と同様の作用が得られる。
【0022】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、第7の局面に規定の施設名称検索方法において、
前記入力部は、
入力されたテキストを変換して検索文字を特定する検索文字特定部を備え、
前記修正ステップでは、前記修正部に、前記検索文字特定部によるテキストの最後の変換により特定された検索文字により生成される検索キーワードに対応した登録施設名称がなく、かつ最後の変換により特定された検索文字が2文字以上のとき、そのうちの1文字を所定のルールに従って削除させる。
このように規定される第10の局面に規定の施設名称検索方法を実行することにより、第4の局面に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0023】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、第10の局面に規定の施設名称検索方法において、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記最後の変換により特定された検索文字の終端文字を削除する。
このように規定される第11の局面の施設名称検索方法を実行することにより、第5の局面に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0024】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、第10の局面に規定の施設名称検索方法において、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記最後の変換により特定された2文字以上の検索文字について、該検索文字のそれぞれの変換元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較させ、該順位の高い検索文字を削除させる。
このように規定される第12の局面の施設名称検索方法を実行することにより、第6の局面に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0025】
この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
登録施設名称を保存する登録施設名称保存部、入力部、検索部、修正部及び出力部を備える施設名称検索装置を制御するコンピュータ用プログラムであって、
前記検索部に、前記入力部により入力された検索キーワードに対応する登録施設名称を、前記登録施設名称保存部を参照して、検索させる、
前記修正部に、前記検索ステップによる検索の結果、前記検索キーワードに対応する登録施設名称がなかったとき、前記入力した検索キーワードを修正させる、コンピュータ用プログラム。
このように規定される第13の局面のコンピュータ用プログラムを実行することにより、第7の局面に規定の発明と同一の作用が得られる。
【0026】
この発明の第14の局面は次の様に規定される。即ち、第13の局面に規定のコンピュータ用プログラムにおいて、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記検索キーワードが2文字以上の検索文字を含むとき、前記検索文字の1文字を所定のルールに従って削除させる。
このように規定される第14の局面のコンピュータ用プログラムを実行することにより、第8の局面に規定の発明と同一の作用が得られる。
【0027】
この発明の第15の局面の発明は次の様に規定される。即ち、第13の局面に規定のコンピュータ用プログラムにおいて、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記入力された前記検索キーワードの終端文字を削除させる。
このように規定される第15のコンピュータ用プログラムを実行することにより、第9の局面に規定の発明と同一の作用が得られる。
【0028】
この発明の第16の局面の発明は次の様に規定される。即ち、第13の局面に規定のコンピュータ用プログラムにおいて、
前記入力部は、
入力されたテキストを変換して検索文字を特定する検索文字特定部を備え、
前記修正部に、前記検索文字特定部によるテキストの最後の変換により特定された検索文字により生成される検索キーワードに対応した登録施設名称がなく、かつ最後の変換により特定された検索文字が2文字以上のとき、そのうちの1文字を所定のルールに従って削除させる。
このように規定される第16の局面のコンピュータ用プログラムを実行することにより、第10の局面に規定の発明と同一の作用が得られる。
【0029】
この発明の第17の局面は次の様に規定される。即ち、第16の局面に規定のコンピュータ用プログラムにおいて、前記修正部に、前記最後の変換により特定された検索文字の終端文字を削除する。
このように規定される第17の局面に規定されるコンピュータ用プログラムを実行することにより、第11の局面に規定の発明と同一の作用が得られる。
【0030】
この発明の第18の局面は次の様に規定される。即ち、第16の局面に規定のコンピュータ用プログラムにおいて、前記修正ステップでは、前記修正部に、前記最後の変換により特定された2文字以上の検索文字について、該検索文字のそれぞれの変換元のテキストに対応する変換候補文字順位を比較させ、該順位の高い検索文字を削除させる。
このように規定される第18の局面のコンピュータ用プログラムを実行することにより、第の12局面に規定の発明と同一の作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1はこの発明の実施の形態の施設名称検索装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は施設名称検索装置の動作を示すフローチャートである。
図3図3は他の実施の形態の施設名称検索装置の構成を示すブロック図である。
図4図4は他の実施の形態の施設名称検索装置の構成を示すブロック図である。
図5図5は施設名称検索装置のハード構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1にこの発明の施設名称検索装置1の構造を示す。
施設名称検索装置3は登録施設名称保存部3、入力部5、検索部7、修正部9及び出力部11を備える。
登録施設名称保存部1にはナビゲ―ション装置に表示される施設の名称が登録施設名称として保存される。この名称は電話帳その他のデータベースに基づき登録されたものであり、その施設の正式名称を表す。この登録施設名称保存部3に保存されている登録施設名称に該当する施設の座標は別途他の保存装置に保存されており両者はリンクされる。登録施設名称を指定したとき、対応する施設の座標を円滑に特定し、ナビゲーション装置の目的地として利用できるようにするためである。
【0033】
利用者は入力部5を介して検索文字を入力する。この検索文字は、登録施設名称を表記する文字種と同一とし、この例では漢字を含む日本語とする。
入力部5として、たとえばタッチパネル式のディスプレイを挙げることができる。利用者はタッチパネルに表示されるキーを操作してテキスト(ひらがな等)を入力し、これを漢字変換して、検索文字を作成する。
最初の変換で生成された検索文字はそれ自身で検査キーワードとなる。他方、既に検索文字が生成されており更に続けて検索文字が変換されてきたとき、両者を合成した文字列が検索キーワードとなる。
【0034】
作成された検索キーワードは検索部7へ送られる。検索部7は、送られてきた検索キーワードを登録施設名称保存部3の保存内容と比較する。比較の結果、検索キーワードと一致する登録施設名称が存在しなかったとき、修正部9が作用して検索キーワードを修正する。修正の方法は任意であるが、例えば、最後に変換された検索文字が2文字以上のとき、その終端の文字を削除する。
このようにして修正された検索キーワードは、検索部7により、再度登録施設名称保存部3の保存内容と比較される。そして、検索キーワードに近似する順に登録施設名称が読み出されてリストアップされ、出力部11を介して出力される。
なお、修正された検索キーワードに一致する登録施設名称が存在しないとき、再度修正部9により検索キーワードを再修正することもできる。
【0035】
上記において、入力部5から検索部7へ送られてきた検索キーワード(例えば「□○△」と一致する登録施設名称が登録施設名称保存部3に存在しないとき、入力部5のディスプレイにはこれを用いて作成した「□○△」なる検索キーワードを表示したまま、修正部9により終端の一文字「△」を削除し、「□○」を修正検索キーワードとして再検索を実行させる。利用者からみれば、出力部11へリストアップされる登録施設名称に関心があり、そのための演算のプロセスを確認する必要は無いからである。
勿論、修正部9で修正した検索キーワードを入力部5のディスプレイに表示することもできる。
【0036】
以下、施設名称検索装置1の動作を図2のフローチャートにより説明する。
ステップ1において、利用者は入力部1を介して検索キーワード「□○△」を入力する。入力された検索キーワードは検索部7へ送られて、検索部7は検索のため、検索キーワードを登録施設名称保存部3の保存内容(登録施設名称)と比較する。検索キーワードと一致する登録施設名称が存在したときは(ステップ3:Y)、ステップ9において、その登録施設名称が出力部11を介して出力される。検索キーワードと一致する登録施設名称が無いときは(ステップ3;N)、修正部9により、検索キーワード「□○△」を修正して「□○」とする(ステップ5)。即ち、この例では、検索キーワードの終端の検索文字を削除する。勿論修正の方法は任意に設定できる。
【0037】
ステップ7では、修正された検索キーワード「□○」を用いて再度検索を実行する。ステップ9では、検索の結果を出力部11に表示する。即ち、検索キーワード「□○」と一致するもの、若しくは近似度の高いものを登録名称保存部の保存内容からリストアップして表示する。
【0038】
ここに、ステップ3において検索キーワードと登録施設名称保存とは両者が一致するか否かのみの判断がなされ、近似度は何ら考慮されていない(登録施設名称のリストアップをしない)。利用者が、入力段階で正確に検索キーワードを入力できたならば、何ら問題が生じることなく、ステップ9において検索キーワードに対応する登録施設名称が表示されることとなる。しかしながら、登録施設名称が非慣用的な文字を含んでいるときなど、利用者は意識的に当該非慣用的な文字を含んだ複数文字(味仙の例の「仙台」)を用いることがある。かかる検索キーワードは利用者が本来求めているものと大きく異なっているので、登録施設名称のリストアップは敢えて行っていない。そして、この発明では、ステップ5〜9の一連の動作において、利用者の手を何ら煩わせることなく、自動的に検索キーワードを修正し、更にこの修正検索キーワードを用いて再検索をして、登録施設名称をリストアップしている。
【0039】
図3に、他の実施の形態の施設名称検索装置20を示す。なお、図1の例と同一の作用をする要素には同一の参照番号を付してその説明を部分的に省略する。
この例の施設名称検索装置20は入力部と出力部が一体化された入出力部21を備える。この入出力部21は、利用者インターフェースとなるタッチパネルディスプレイ30と当該タッチパネルディスプレイ30への表示内容を制御するする制御部40とを備える。
【0040】
タッチパネルディスプレイ30に表示されるキーボード領域からなるテキスト入力/編集領域33を操作してテキストを入力すると、演算部40のテキスト/文字変換部41は、変換候補文字順位保存部42の内容を参照して、高順位の文字から順に変化候補文字表示領域35に表示する。なお、変換候補文字順位保存部42には、変換元のテキストに対して使用される頻度の高い順に文字へ順位(変更候補文字順位)が付されている。なお、この順位は、利用者による実際の利用頻度により、修正されることがある。
【0041】
利用者が、決定領域31を用いて、変換候補文字表示領域35に表示された変換候補文字から求める文字若しくは文字群(以下、単に「検索文字」と略することがある)を指定する。指定された検索文字はテキスト/文字変換部41から検索キーワード作成部45へ送られる。
検索キーワード作成部45は、検索文字を受け取ると、検索キーワード保存部46に保存されている直前の検索キーワードを読み取り、これを新たに送られてきた検索文字と合成して検索キーワードとする。検索文字の変換が初めてのときは、検索キーワード保存部46には、何ら検索キーワードが保存されていないので、新たに変換された検索文字自体が検索キーワードとなる。
【0042】
検索キーワード保存部46に検索キーワードが保存されていたとき、検索キーワード作成部45は、検索キーワード保存部46からの直前の検索キーワードとテキスト/文字変換部41からの検索文字とを合成する。通常は、前者の終端へ後者を付加するかたちとなるが、利用者の指定の仕方如何により、前者の先頭部分もしくは中央部分へ後者を付加することもできる。
【0043】
このようにして合成された検索キーワードは、また、検索キーワード保存部46へ送られて、直前の検索キーワードとして保存される。検索キーワード保存部46には、過去に保存された検索キーワードのログ(その内容と時間)が保存されているものとする。
検索キーワード作成部45で作成された検索キーワードは検索部7へ送られて、登録施設名称保存部3の保存内容と比較される。検索キーワードはまた利用者の参照のため検索キーワード表示領域37に表示される。
【0044】
タッチパネルディスプレイ30には、検索部7の検索結果の出力部としての、登録施設名称リスト表示領域39がある。
当該表示領域39に表示されるリストの中から利用者が求める登録施設名称を指定すると、その情報がカーナビゲーション装置へ送られて、指定された登録施設名称に対応する施設の座標が定められる。そして、この座標が目的地となる。
【0045】
図4に、他の実施形態の施設名称検索装置50を示す。なお、図3の例と同一の作用を奏する要素には同一の参照番号を付してその説明を部分的に省略する。
この施設名称検索装置50では、修正部90が修正文字特定部91、順位比較部93及び文字削除部94を備える。
検索キーワード作成部45で作成された検索キーワードは修正文字特定部91へ送られる。修正文字特定部91は、検索キーワード保存部46の保存内容を参照して、送られてきた検索キーワードの終端側文字が直前の検索キーワードへ付加されたものか否かを判断する。
【0046】
終端側の2文字が付加されたものの場合、検索キーワードは順位比較部93へ送られる。順位比較部93では、変換候補文字順位保存部42の保存内容を参照して、各文字に対応するテキストとそのテキストに対する当該文字の変換候補文字順位を特定する。
文字削除部94は、終端側の2文字の中で、変換候補文字順位の高い1文字を削除する。このようにして文字削除された検索キーワードが検索部7へ送られて、再度検索に供される。
上記において、2文字の変換候補文字順位が同じときは終端の文字を削除する。3文字以上が付加され検索キーワードに対しては、変換候補文字順位が高いものから順に文字を削除しそして再検索を行うというループを繰り返す。
【0047】
施設名称検索装置50の、コンピュータとしてのハード構成を図5に示す。
演算部はCPU、ROM及びRAMを備え、検索部7、修正部90及び入出力部の制御部40として機能する。CPUはシステム全体の制御をつかさどる。ROMは演算部を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリを含む。RAMは入力装置を介して利用者により予め設定された各種設定値を読み出し可能に格納したり、CPUに対してワーキングエリアを提供したりする。演算部を制御する制御プログラムはROMに限らずRAMや第1記憶装置及び第2記憶装置に格納されていてもよい。
【0048】
第1記憶装置は登録施設名称保存部3として登録施設名称を保存する。
第2記憶装置は変換候補文字順位保存部42と検索キーワード保存部46を有する。これら第1及び第2の記憶装置はハードメモリやフラッシュメモリなど、案内装置に備えられているメモリ装置の一部の領域を利用することが好ましい。
なお、データを一時的の保存する、いわゆるバッファメモリには、演算部のRAMの一部領域を利用できる。
図5に示す通り、コンピュータを構成する各装置はシステムバスで連結されている。このコンピュータ装置は図示しない通信インターフェースを介して外部の通信回線へ連結される。
【0049】
本発明は、上記実施形態、実施例、変形例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
1、20、50 施設名称検索装置
3 登録施設名称保存部
5 入力部
7 検索部
9、90 修正部
11 出力部
21 入出力部
図1
図2
図3
図4
図5