特許第6876672号(P6876672)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876672
(24)【登録日】2021年4月28日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】ラベル集合体
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20210517BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   G09F3/00 D
   G09F3/00 S
   G09F3/02 M
   G09F3/00 M
【請求項の数】16
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-500677(P2018-500677)
(86)(22)【出願日】2016年7月7日
(65)【公表番号】特表2018-522277(P2018-522277A)
(43)【公表日】2018年8月9日
(86)【国際出願番号】US2016041252
(87)【国際公開番号】WO2017007880
(87)【国際公開日】20170112
【審査請求日】2019年7月5日
(31)【優先権主張番号】62/189,668
(32)【優先日】2015年7月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518000176
【氏名又は名称】エイヴェリー デニソン リテール インフォメーション サービシズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】フォースター イアン ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】コッカレル ピーター
【審査官】 藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/094152(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3185825(JP,U)
【文献】 米国特許第06777055(US,B1)
【文献】 特開2010−046361(JP,A)
【文献】 特表2009−509233(JP,A)
【文献】 特開2003−011939(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 3/00− 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品に付着させるための表面領域の全て又は略全てに設けられた接着剤を有するベース層と、
前記ベース層上に積み重ねられ、印刷された固定情報又は不定情報のうちの少なくとも1つを有する少なくとも1つの情報層と、
前記情報層に関連付けられた近距離場RFIDデバイスであって、前記ベース層の遠距離場RFIDデバイスと結合する、前記近距離場RFIDデバイスと、を備えるラベル集合体であって、
前記ベース層及びそれに続く情報層は、少なくとも1つの情報層の少なくとも1つの縁部に接近して設けられた接着剤によって恒久的に結合され、前記情報層の表面は、接着剤によって恒久的に結合された箇所以外は、繰り返し剥離及び再シールするように構成されている、ラベル集合体。
【請求項2】
前記少なくとも1つの情報層は、複数の情報層を含み、
情報層は、前記ベース層の角部よりも内側に位置する角部を有する、請求項1に記載のラベル集合体。
【請求項3】
前記少なくとも1つの情報層は、複数の情報層を含み、
前記ベース層及び各情報層は、印刷された異なる言語の情報を含む、請求項1に記載のラベル集合体。
【請求項4】
前記少なくとも1つの情報層は、複数の情報層を含み、
情報層は、前記ベース層及び前記ベース層との間にある任意の情報層の角部よりも内側に位置する角部を有する、請求項1に記載のラベル集合体。
【請求項5】
前記情報層は、取扱表示、成分情報、可燃性又は燃焼情報、法定又は規制情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のラベル集合体。
【請求項6】
ラベル集合体を生成する方法であって、
接着剤及び剥離ライナーを有する材料ウェブを準備する段階と、
前記材料ウェブを第1のダイステーションに進めて、前記材料ウェブを個別の層にダイカッティングする段階と、
前記材料ウェブの接着剤をペーパーストックでカバーする段階と、
前記材料ウェブをライナー材料に積層する段階と、
前記材料ウェブをスリット付けする段階と、
前記個別の層をスタックにまとめてラベル集合体を作成する段階と、
複数のRFIDデバイスを含むウェブを準備する段階と、
少なくとも1つのスタックを少なくとも1つのRFIDデバイス上に配置する段階と、 前記少なくとも1つのRFIDデバイスを備えた前記少なくとも1つのスタックを、テスト及びエンコーディングステーションに進める段階と、
前記RFIDデバイスをテストして、RFIDデバイスに対して消費財に関する情報をエンコーディングする段階と、
前記RFIDデバイスを備えた前記ラベル集合体を集め、前記ラベル集合体を物品に取り付ける段階と、を含む方法。
【請求項7】
欠陥のあるRFIDデバイスにマーク付けする段階と、前記欠陥のあるRFIDデバイスをベースロールから除去する段階と、前記欠陥のあるRFIDデバイスが無い前記ベースロールを接合する段階と、をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
近距離場デバイスを前記個別の層のうちの少なくとも1つに取り付ける段階をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
遠距離場RFIDデバイスを前記個別の層のうちの少なくとも1つに取り付ける段階をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
積層後にウェブ上に固定情報又は不定情報のうちの少なくとも1つを印刷する段階をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記印刷する段階において、取扱表示、成分情報、可燃性又は燃焼情報、法定又は規制情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記印刷する段階は、前記個別の層の各々に異なる言語で印刷することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
物品に付着させるための表面領域の全て又は略全てに設けられた接着剤を有するベース層と、
前記ベース層上に積み重ねられ、各々が印刷された固定情報領域又は不定情報領域のうちの少なくとも1つを有し、前記固定情報領域は少なくとも2つの異なる言語で生成され、各々がインジケータを有する、複数の情報層と、
を備えるラベル集合体であって、
前記ベース層及びそれに続く情報層は、前記ベース層又は前記情報層のうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの縁部に接近して設けられた接着剤によって恒久的に結合され、少なくとも1つの遠距離場RFIDデバイスが前記ベース層に関連付けられ、前記ラベル集合体の前記情報層内の少なくとも1つの近距離場RFIDデバイスが結合され、前記近距離場RFIDデバイスは各情報層に関連付けられており、複数の情報層の表面は、接着剤によって恒久的に結合される箇所以外は、繰り返し剥離及び再シールするように構成されている、ラベル集合体。
【請求項14】
前記固定情報領域の少なくとも一部分は、衣類取扱表示をさらに含む、請求項13に記載のラベル集合体。
【請求項15】
印刷された不定情報は、バーコード又は通し番号を含む、請求項13に記載のラベル集合体。
【請求項16】
印刷された不定情報は、異なる言語を含む、請求項13に記載のラベル集合体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2015年7月7日出願の米国仮出願番号62/189,668の利益を主張するものであり、その開示内容全体は引用によって本明細書に組み込まれている。
【0002】
(技術分野)
本発明は、ラベル集合体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の感圧ラベルを含むラベルは、一般に、基材又は表面層(表面基材)、表面層に粘着する粘着層、及び粘着層に取り外し可能に粘着する保護剥離ライナーを含むラベルストックから作られる。ラベルストックは、一般に連続形式又はロール形態で提供される。個別のラベルは、表面層及び粘着層をダイカッティングし、次に、周囲の廃棄基材を除去して剥離ライナーに粘着した個別のラベルを残すことによって作ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この方法で形成されたラベルは、単一の機能層だけ、換言すると情報を印刷できる単一層だけを有する。
【0005】
また、異なるテキスト情報(例えば複数の言語)もつ個別のラベルのセットを、物体に付着するためのスタックに構成することが必要となる場合がある。各ラベルのうちの1つに遠距離場(far field)長距離RFIDデバイスを包含させることが知られているが、複数の遠距離場RFIDデバイスでは互いに強く相互作用して離調(de-tune)するので、複数の遠距離場RFIDデバイスは使用することができない。ラベル内に複数のデバイスを設けることは、全てのラベルが存在するか否か、又はこれらラベルが構造体の異なる部品に個々に関連するか否かを判定するのに望ましい。例えば、共通の箱の中に部品一式を与える必要があり、各部品からラベルが取り外されて、全ての構成要素の識別情報を保持する共通のスタックに組み合わされる。もしくは、スタックを分解することなく、スタックにあることが見込まれる全てのラベルが存在することを決定する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、一般的に、複数要素の剥離及び再シールラベル集合体を生成する方法及びシステムに関し、集合体は、潜在的なエンドユーザへ情報を提供するのに用いるための1又は2以上のRFIDデバイスを含むことができる。集合体は、固定又は不定(可変)情報を印刷することができる複数の情報シート(即ち、層)を備えることができる。
【0007】
1つの例示的な実施形態において、ラベル集合体が説明され、ラベル集合体は、物品に付着させるために表面領域の全て又は実質的に全てに配置された接着剤を有するベース層を含む。ラベル集合体は、ベース層上に積み重ねられ、印刷された固定又は不定情報のうちの少なくとも1つを有する少なくとも1つの情報層を備える。少なくとも1つのRFIDデバイスが、ベース層又は複数の情報層のうちの少なくとも1つに関連付け又は一体にされる。ベース層及びそれに続く情報層は、ベース層又は情報層のうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの縁部に接近して配置された接着剤によって恒久的に結合され、情報層の表面は、接着剤によって恒久的に結合される箇所以外は、繰り返し剥離及び再シールするように構成される。
【0008】
本発明の他の態様において、ラベル集合体を生成する方法が説明され、本方法は、接着剤及び剥離ライナーを有する材料ウェブを準備する段階と、次に、材料ウェブを第1のダイステーションに進めて、材料ウェブを個別の層にダイカッティングする段階と、を含む。次に、材料ウェブの接着剤をペーパーストックでカバーし、材料ウェブをライナー材料に積層する。次に、材料ウェブをスリット付けし、個別の層をスタックにまとめてラベル集合体を作成する。次に、複数のRFIDデバイスを含むウェブを準備し、少なくとも1つのスタックを少なくとも1つのRFIDデバイス上に配置する。少なくとも1つのRFIDデバイスを備えた少なくとも1つのスタックをテスト及びエンコーディングステーションに進め、RFIDデバイスをテストして、RFIDデバイスに対して消費財に関する情報をエンコーディングする。最後に、RFIDデバイスを備えたラベル集合体を集め、これらラベル集合体を物品に取り付ける。
【0009】
本発明の別の実施形態において、ラベル集合体が説明され、ラベル集合体は、物品に付着させるために表面領域の全て又は実質的に全てに配置された接着剤を有するベース層を含む。ラベル集合体は、ベース層上に積み重ねられ、各々が印刷された固定又は不定情報領域のうちの少なくとも1つを有し、固定領域は少なくとも2つの異なる言語で生成される複数の情報層を備える。ベース層及びそれに続く情報層は、ベース層又は情報層のうちの少なくとも1つの、少なくとも1つの縁部に接近して配置された接着剤によって恒久的に結合され、情報層の表面は、接着剤によって恒久的に結合される箇所以外は、繰り返し剥離及び再シールするように構成される。
【0010】
本発明の他の特徴及び利点は、当業者には以下の詳細な説明から明らかになるはずである。しかしながら、種々の実施形態及び特定の実施例は、本発明の好ましい他の実施形態を示すが、限定的ではなく例示的であることが理解される。本発明の範囲内の多くの変形及び変更は、その精神から逸脱することなく行うことができ、本発明はこうした全ての変更例を含む。
【0011】
本発明の実施形態の利点は、以下の例示的な実施形態の詳細な説明から明らかになるはずである。以下の詳細な説明は、添付図面と一緒に検討する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のラベル集合体を作るための製造方法を示すプロセス及び巻き取り図を示す。
図1a図1の製造方法で作られたウェブ集合体を示す。
図1b】RFIDデバイスを備えたラベル集合体の組み立てのための概略を提示する。
図2】本システム及び説明される手法で生成することができるラベル集合体を示す。
図2a】消費財に取り付けられた本発明のラベル集合体を提示する。
図3】アンテナを備えたRFIDデバイスを有するラベルの層をさらに示す。
図4】ラベルの複数の層を断面図であり、各層がRFIDデバイスを備えている。
図5】遠距離場アンテナ構造及びラベルの他の層の近距離場アンテナの他の配置を示す。
図6】本発明のラベル集合体の他の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の態様は、本発明の特定の実施形態を対象とする以下の説明及び関連の図面に開示される。本発明の精神又は範囲から逸脱することなく他の実施形態を考えることができる。加えて、本発明の例示的な実施形態の良く知られた要素は、本発明の関連する細部を不明瞭にしないように、以下では詳細に説明しないか又は省略されている。さらに、明細書の理解を容易にするために、以下に本明細書で使用されるいくつかの用語を説明する。
【0014】
本明細書で使用される場合、用語「例示的な」は、「実施例、事例、実例として役立つこと」を意味する。本明細書に記載の実施形態は限定的ではなく、むしろ単に例示的である。記載されている実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましいか又は好都合であると解釈されないことを理解されたい。さらに、用語「本発明の実施形態」、「実施形態」、又は「発明」は、本発明の全ての実施形態が、説明される特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要としない。
【0015】
少なくとも1つの例示的な実施形態に従って、概して図面を参照すると、ワンパスの剥離及び再シールラベルベースロールを生成する方法及び装置が、この方法及び装置によって生成された結果として得られたラベル集合体と共に記載される。一部の例示的な実施形態において、ラベル集合体は、変更可能な数の開閉可能な層を含むことができる。開閉性能は、抵抗性に対して中立性又はほぼ中立性であり、剥離及び再シール特性を失うことなく繰り返して開けることができる。好ましくは、ラベル構造の層並びにその剥離及び再シール態様は、約10回の開閉又は再シールに関して機能する必要がある。
【0016】
ここで例示的な図1を参照すると、剥離及び再シールラベルベースロール生成装置100を設けることができる。転写テープは、第1の送り込み位置104から送り込むことができる。転写テープ102は、随意的に、表面上に設けられた粘着層を有することができる。例えば、粘着層は、恒久的な感圧接着剤とすることができる。1つの例示的な恒久的感圧接着剤は、Avery Dennison社から入手可能なS490とすることができる。しかしながら、当業者であれば理解できるような他の接着剤を使用することができる。転写テープ102の寸法は必要に応じて様々とすることができ、個別の装置100の特性及び能力に依存することができる。一部の例示的な実施形態において、転写テープ102の幅は約166mmとすることができる。送り込み位置から到来する転写テープ102のウェブには、随意的に所望のコンテンツを事前に印刷することができる。転写テープ102は、端部案内ローラー106を通って第1のダイステーション108に進むことができる。第1のダイステーション108において、転写テープ102の剥離ライナーなどの上部ライナーは、カッティング又はスリット付けを行うことができ、粘着層が露出する。例示的な実施形態において、剥離ライナーは、シリコーン塗布ライナー、又は当業者であれば理解することができる他の適切なライナーとすることができる。彫り込み固定式キスカッティングダイカッター又はスリット付けツールを使用して、ダイステーション108でカッティング又はスリット付けを行うことができる。ダイステーション108でカッティング又はスリット付けによって形成されたパターンは、何らかの所望の恒久的接着剤の仕様に適合することができる。
【0017】
一部の例示的な実施形態において、恒久的接着剤は、恒久的な又は実質的に恒久的な接着剤ストライプを作ることができ、このストライプは、ラベルの縁部に沿って例えば機械方向に延在することができる。ラベル集合体が形成される際に、接着剤ストライプによって、複数のラベル層をラベルの縁部に沿って一緒に固定することができる。例示的な実施形態において、ラベル集合体のラベル基層は、物品に取り付けるために、接着剤が表面領域の全て又は実質的に全てをカバーしている。これはラベル集合体を物品に恒久的に接着するのを助長することができる。もしくは、ラベル集合体の基層は、ラベルの簡単な取り外しを可能にする取り外し可能な接着剤又は脆弱な接着剤を備えることができ、ラベルが取り付けられた物品から分離されると、ラベル集合体は再付着できず、塗布領域は、接触に対してもはや粘着性を有することができない。
【0018】
本明細書で使用される場合、用語「機械方向」は、開始材料の繰り出しからウェブの回収まで、機械を通過してウェブが進む方向を指すことができる。例えば、ウェブを横切る4つの接着剤ストライプが存在すること、もしくは組み立てられる製品の最終構成、又は製品を製造する機械の能力に基づいて、必要に応じて任意の他の数の接着剤ストライプが存在することができる。加えて、一部の例示的な実施形態において、恒久的接着剤ストライプ又は複数のストライプのうちの1又は2以上は、本、雑誌などの背表紙と同様の剥離及び再シールラベルの背として機能することができる。
【0019】
さらに例示的な図1を参照すると、上部ライナーにスリット付けを行った後、ライナー110、並びに何らかの基材は、例えば廃棄物として取り外して巻き取ることができ、又はリサイクルのために集めることができる。ライナーの取り外しは、前述のように、表を上にした様式で接着剤ストライプを曝して露出させることができる。一部の例示的な実施形態において、接着剤ストライプの幅は約5mmとすることができる。
【0020】
剥離可能なペーパーストック112は、ライナーが剥がされて巻き取られることができる。例示的な実施形態において、剥離可能ペーパーストック112は、例えば低粘着性の超剥離可能ペーパーストックとすることができる。さらに、ウェブの幅は、任意の他の所望の寸法にできることに留意されたい。例示的な実施形態において、ウェブの幅は、例えば約160mmとすることができる。次に、転写テープ102は、表面に積層する(over laminate)ことができ、剥離可能ペーパーストック112の露出した接着剤面が、露出した恒久的接着剤ストライプを備えた転写テープ102を覆うようになっている。
【0021】
さらに例示的な図1を参照すると、ウェブは、ローラー113によってニップ部分114へ進ませることができる。ニップ部分114の後で、何らかの残余の転写テープライナー116を例えば下部から剥ぐことができ、次に巻き取ってリサイクル用に集めることができる。両方のライナーは同時に移動することができる。加えて、ペーパーストックは超剥離接着剤を使用することができるので、ライナーは、ペーパーストック表面材から所望の方法で剥離することができる。
【0022】
集合体の下部からのライナーが剥がされた後、ウェブは、例えばプラズマ又は他の付着防止コーティングローラーであるローラー118上に搬送して、その後に新規ライナー120上に積層することができる。新規ライナー120は、第2の送り込み位置から送り込むことができる。一部の例示的な実施形態において、本明細書で用いる新規ライナーは、他の形成プロセスから再生した廃棄物とすること、又は未使用材料とするができる。
【0023】
次に、さらなる例示的な実施形態において、ウェブは、ニップロール122を通って進むことができる。ウェブは、さらにダイカッティングもしくは他のカッティング又はスリット付けユニット124に進むことができ、ダイカッティング又はスリット付けを行うことができる。ダイカッティングの後、廃棄基材(matrix waste)126を取り外すことができ、所望のラベルウェブ128を形成して集めることができる。このため、本明細書に記載の例示的な実施形態に位置合わせした機械方向を利用する必要がない場合もある。代わりに、交差する位置合わせを利用して、恒久的接着剤を例えばダイカットラベルの下向き左側に位置決めしてラベル構造の背又は縁部を潜在的に形成することができる。次に、ウェブは、2つのラベルにスリット付けされるか又はカットされ、アップフォーマットされ、次に、巻き取り機、例えばタレット巻き取り機を用いて巻き取ることができる。
【0024】
ここで例示的な図1aを参照すると、ウェブ128は、図1の説明に従って行った製造プロセスのダイカッティング終了後に形成することができる。ウェブは、複数の分離したラベル層130、132、134、136、138、140、142、130a、132aを含むことができる。例示的な図1aに示すウェブ128の構成は、7層のラベル集合体をもたらすことができる。各層は、生産工程のための所望の数のアッセンブリに応じてウェブ128上で繰り返すことができる。層130−142の各々は、以下で例示的な図2−2Bにおいて説明して示すように、少なくとも1つの角部において、減少する角部半径を有することができる。各層の減少する角部半径は、ラベル集合体内の連続する層からの各層の分離又は剥ぎ取りを容易にすることができる。また、シート、即ち層は、前述のように、接着剤パターンを備え、ラベル集合体を生成するためにシートをスタックの形にするのを容易にする。一部の例示的な実施形態において、シート又は層は、ポストフィニッシングラベルアプリケータを使用して層状にすることができる。
【0025】
ラベル集合体上に提示される固定及び/又は不定(可変)情報は、ベースロールフォームのときに個別の層の上に印刷される。印刷されると、個別の層又はシートは、真空タンプ/吸引パッド上に集められ、次の処理に備えて用意することができる。
【0026】
ここで、例示的な図1bを参照すると、ラベル集合体にRFIDデバイスを加えることができる。例示的な実施形態において、RFIDデバイスは、表面に容易に付着することができるように、インレイ上に感圧コーティングを含む「ウェットインレイ」とすることができる。RFIDデバイス又はウェットインレイは、第1のウェブ170上に設けることができる。RFIDデバイス172は、機械方向に進むことができ、タンプアッセンブリ部分180に進む前にテストすることができる。タンプアッセンブリ部分180において、第1の層をRFIDデバイス172上に置くことができ、このプロセスを繰り返すこと、もしくは所望のラベル集合体の他の層を第1の層上に重ね合わせることができる。
【0027】
ラベル集合体181の完成後、1又は2以上のRFIDデバイスを含むラベル集合体は、RFIDデバイスが作動していることを検証するための及びRFIDデバイスのエンコードのためのステーションに移動することができる。ウェブ上のRFIDデバイスは、RFIDが適切に通信しているか否かを判定するために、リーダー/スキャナー185及びアンテナ組立体186を使ってテストすることができる。例示的な実施形態において、リーダー/スキャナー185は、バーコードスキャナーとすることができる。RFIDデバイスが使用可能であると判定されると、RFIDデバイスに対して情報をエンコードすることができ、このような情報は、データベース183に格納してここから送ることができる。ウェブ上に欠陥のあるデバイスがある場合、最終集合体の一部にならないように、欠陥デバイスを含む領域にマークを付け、ウェブから除去して廃棄することができる。データベースは、ウェブから除去された欠陥のあるデバイス又はアッセンブリに取って代わることができるように、追加の量のエンコーディング情報を保持することができる。
【0028】
次に、ウェブ及びRFIDデバイスのテスト後、ウェブは、個別の集合体にスリット付け/カットして190で収集することができる。この地点から、収集されたラベルのロール又はウェブは、製造場所に運ぶことができ、その後、ラベル集合体は、複数の消費財などの所望の物品に付着することができる。
【0029】
ここで、例示的な図2を参照すると、剥離及び再シールラベル集合体200が示されている。ラベル集合体200は、複数のプライから成ることができる。例示的な実施形態において、ラベル集合体200は、プライ201、202、203、及び204を含むことができ、エンドユーザ用途の要件に応じて、各プライは他のプライと同じ寸法とすること、もしくは異なる寸法とすることができる。加えて、シート、層、又はプライは、本明細書で以下に説明するように減少していく半径を備えた1又は2以上の角部を有することができる。
【0030】
ラベル集合体200の各プライは、表示(indicia)又は印刷物を備えることができる。表示は、随意的に固定及び/又は不定(可変)表示とすることができる。ラベル集合体200の各プライ201、202、203、204は、例えば、英語210、フランス語220、さもなければ当業者であれば理解できるような、異なる言語で書かれた同じ情報を含むことができる。例示的な情報としては、衣類の取扱情報、可燃性又は燃焼の詳細情報、消費者食品に関する成分、消費財に関する使用指示、順守又は持続可能性(サステナビリティ)情報、又はラベル集合体上に含めることが望まれる他の情報を挙げることができる。
【0031】
シート又はプライは、バックパネル205によって支持することができ、バックパネル205の上にも情報を印刷することができる。例示的な実施形態において、ラベル集合体200は、例えば、ラベル集合体200全体の構造体を一体にすることができる接着剤を利用して、側端230に沿って結合することができる。集合体は、側端に沿って結合されるように示されているが、代替的に、上端又は下端、もしくは各端の組み合わせに沿って結合されることを理解されたい。複数の辺が接合される場合、ラベル集合体200は、周縁エッジを除去して集合体を開けるか又は個別のシート又はプライをスタックから分離するのを可能にする、折り目232もしくは断裂開封特徴部を備えることができる。もしくは、ベース/バックプライ又はシートは、随意的に、スタックを支持するためのウエットRFIDインレイとすることができる。
【0032】
さらに例示的な図2を参照すると、ラベル集合体200は、例えば集合体の2から7の間の独立した層である、任意数の層を含むことができる。ラベル集合体200は、製造場所に存在する場合があるラベルプリンタ及びアプリケータによる処理を妨げるサイズ、厚さを超えないか、もしくはこれらによる処理を妨げる特性を有していない。すなわち、厚さは、システム内で紙詰まりが生じないように、プリンタの供給機構と印刷ヘッドとの間といったプリンタのニップを通過するためのラベルストック材の最大厚さ未満である必要がある。
【0033】
ここで例示的な図2aを参照すると、ラベル集合体200は、衣料、衣類、アクセサリ商品255などの消費財250に取り付けることができる。この実施例において、ラベル集合体200は、衣類又は衣料商品の洗濯又は保管に関連する取扱表示210を提示することができる。上部プライ又は層は、例えば英語で印刷されている。また、ラベル集合体200は、例示的な図6に関して以下に説明するようなホタテ貝様の又は減少していく半径の角部215を含むことができる。また、ラベル集合体は、通し番号、ロット番号、バーコードなどの不定印刷情報を含むことができ、これはRFIDと共に使用される場合に印刷情報をRFIDデバイスのエンコーディングに一致させるために使用することができる。
【0034】
前述のように、ラベル集合体の個別のシート又はプライ上に提示することができる印刷物又は画像は、随意的に静的又は固定印刷物を含むことができる。固定印刷物は、シート間で不変であり、例えば、衣類又は衣料商品に関連するサイズ情報、取扱ラベルシンボルとすることができる。不定印刷物はシート間で変えることができ、例えば、異なる言語の印刷情報、又は所定の管轄区域に現れる異なる法令又は規制要件の印刷物では必要となる。
【0035】
例示的な図3及び図4を参照すると、様々なアンテナ組立体をラベル集合体の中に含むことができる。遠距離場アンテナ305は、ラベル構造体のベース層300に含めることができ、遠距離場アンテナ305は、第1のIDを備えたチップ310を有することができる。ラベルの他の層の一連の近距離場素子405、410、415、及び420は、ラベルのベース層300内の第1のRFIDデバイスアンテナの中央ループ310に結合し、これによりスタックにその後の識別情報を付加する。近距離場素子405、410、415、及び420は、ラベルが積み重ねられる場合に実質的に同軸になるように配置することができるが、代替的に、図4に示すように整列しないように配置をずらしてもよい。近距離場素子405、410、415、及び420、並びに遠距離場アンテナ305は、複合スタックのチューニングが、例えば、UHF、HF、LF周波数帯域の所望の周波数となるように配置することができる。
【0036】
また、ラベル集合体200には、走査可能コード430を印刷することができ、これによってユーザはスマートデバイスでコードを読み取り、その後、ラベル集合体にリンクされている情報をダウンロードすることができる。一部の例示的な実施形態において、走査可能コード430は、例えばバーコードとすることができる。コードを走査することで、ユーザは、例えば衣類に関する取扱情報をユーザデバイスにダウンロードすることができる。他の例示的なダウンロード情報としては、サステナビリティ情報及びラベル集合体200が取り付けられている商品の製造に関する活動(activity)情報を挙げることができる。本実施例では、ラベル集合体200が衣類に取り付けられる場合、衣類が作られる製造設備の労働条件、並びに特定の衣類を作る原料材料(例えば、繊維、染料)、並びに衣類に関する梱包及び装飾製品を照合することができる。
【0037】
例示的な図5は、遠距離場アンテナ構造体500並びにラベル集合体の他の層内の近距離場アンテナ510及び520の他の構成を提示することができる。ラベル集合体のベース層は、一連の結合位置を有し、結合位置でラベル集合体の他の層内の近距離場デバイスがリンクして識別情報の複合型遠距離場デバイスを形成する。前述のように、共用アンテナに関するチューニング及び配置位置は、スタックの所望の作動周波数をもたらすように配列される。
【0038】
例示的な図6を参照すると、ラベル集合体600は、複数の個別のシート、プライ、又は層612、622、632、642、及び652を含むことができる。個別のシートは、シートインジケータを含むことができる。個別のシートが異なる言語で表された情報を有することができる例示的な実施形態において、言語インジケータ610、620、630、640、及び650を各シート上に提供することができる。例えば、例示的な図6に示すように、異なる言語は、英語(UK)、ドイツ語(DE)、スペイン語(ES)、中国語(CN)、及びフランス語(FR)として指定することができる。しかしながら、当業者は、シート又は層のインジケータが、シート上に表示された任意の所望の印刷物として利用できることを理解するであろう。シートインジケータの使用によって、ユーザは、所望のシートを素早く選択して、提示されている情報を読むことができる。
【0039】
また、例示的な図6は、各プライ又はシート614、624、634、644、及び654の減少していく角部半径を示しており、これにより、ユーザは、関連の言語又は使用説明を有する特定のシート又はプライを素早く選択することができる。減少していく角部半径は、随意的に、集合体の1つの角部のみに設けることができるが、別の実施形態において、減少していく角部半径は、ラベル集合体の複数の角部に設けることができる。角部の減少量は、大きさの点ではほぼ同じとすることができるが、エンドユーザの好み又は装置性能に応じてスタック内で変えてもよい。
【0040】
本明細書に記載の例示的な実施形態において、ベースロールは、サービス機関によって処理可能とすることができ、サービス機関は、ベースロールからのウェブの各部分を増分する逐次形式を用いて基準として印刷することができる。例えば、7ページのラベルを作りたい場合、本明細書に記載の方法及びシステムは、全ての7枚のラベルを連続的に印刷して、7枚のラベルを1つに、すなわち単一のラベルに集合する(class)又は集めることができる。7枚の連続するラベルは、ポストフィニッシングラベルアプリケータを使用して重なり合わせて層状にすることができる。
【0041】
さらに、一部の例示的な実施形態において、RFIDインレイのようなウェットインレイ上に毎分約100層を施工することができる。RFIDインレイは、例えば、Avery Dennison社から入手可能なRFIDインレイに限定されない所望の何らかのRFIDインレイとすることができる。ウェットインレイを有する実施形態において、ウェットインレイは、任意の所望のタイプとすることができ、例えば、「AD38x」ナローエッジリーディング(Narrow edge leading)インレイである。これらのインレイは、横方向及び機械方向の両方においてピッチが合っており、例えば機械方向で約60mm、横方向で約40mmであるが、必要に応じて任意の他の寸法を利用できることが理解できる。加えて、RFIDインレイのエンコーディングは、層/適用部において、又は必要に応じて任意の他の方法で行うことができる。例示的な実施形態において、各ステップは、実行可能なワンアップ、ツーアップ、又は任意の所望の方法で行うことができる。
【0042】
本明細書で使用されるRFIDインレイは、例えば紙又はプラスチック(PET)の基板を含むことができ、この基板上に、アルミニウムなどの導電材料からアンテナを形成することができ、チップは、アンテナの予め設定されたリード線に結合して接続を形成することができる。チップは、ストラップ又は他のフレーム組立体を介して結合することができる。
【0043】
ウェブ又はラベルプライの印刷物は、RFIDインレイのチップ上にもエンコードされる情報を含むことができる。このような情報としては、製品情報、価格、バーコード、製造日、出荷日、賞味期限、製品コンプライアンス又は情報、又は製造業又は小売り業者が使用を望む場合がある任意の他の関連情報を挙げることができる。
【0044】
前述の説明及び関連の図面は、本発明の原理、好ましい実施形態、及び作動モードを例示する。しかしながら、本発明は、前述の特定の実施形態に限定されると解釈すべきではない。当業者であれば前述の実施形態のさらなる変形例を理解できるはずである。
【0045】
従って、前述の実施形態は、限定的ではなく例示的と見なすべきである。従って、当業者であれば、特許請求の範囲に定義されるような本発明の範疇から逸脱することなく、これらの実施形態に対する変形例を作り出せることを理解されたい。
【符号の説明】
【0046】
200 ラベル集合体
210 取扱表示
215 減少していく半径の角部
250 消費財
255 衣料品
図1
図1a
図1b
図2
図2a
図3
図4
図5
図6