特許第6876675号(P6876675)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6876675-ムスカリンアゴニスト 図000106
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876675
(24)【登録日】2021年4月28日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】ムスカリンアゴニスト
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/04 20060101AFI20210517BHJP
   C07D 413/14 20060101ALI20210517BHJP
   C07D 405/14 20060101ALI20210517BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20210517BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210517BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20210517BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20210517BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20210517BHJP
   A61P 25/30 20060101ALI20210517BHJP
   A61K 31/4523 20060101ALI20210517BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20210517BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   C07D401/04CSP
   C07D413/14
   C07D405/14
   C07D401/14
   A61P43/00 111
   A61P25/28
   A61P25/18
   A61P29/00
   A61P25/30
   A61K31/4523
   A61K31/454
   A61K31/4545
【請求項の数】21
【全頁数】127
(21)【出願番号】特願2018-504985(P2018-504985)
(86)(22)【出願日】2016年8月3日
(65)【公表番号】特表2018-522032(P2018-522032A)
(43)【公表日】2018年8月9日
(86)【国際出願番号】GB2016052386
(87)【国際公開番号】WO2017021730
(87)【国際公開日】20170209
【審査請求日】2019年7月22日
(31)【優先権主張番号】1513742.5
(32)【優先日】2015年8月3日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】514120896
【氏名又は名称】ヘプタレス セラピューティクス リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Heptares Therapeutics Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100133765
【弁理士】
【氏名又は名称】中田 尚志
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ジャイルズ・アルバート
(72)【発明者】
【氏名】コングリーヴ,マイルズ・スチュアート
(72)【発明者】
【氏名】ピックワース,マーク
(72)【発明者】
【氏名】テハン,ベンジャミン・ジェラルド
【審査官】 早乙女 智美
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/045031(WO,A1)
【文献】 特表2015−501799(JP,A)
【文献】 特表2009−527569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY/MARPAT(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1a)の化合物:
【化1】
またはその塩
[式中、
pは、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、1または2であり;
sは、0または1であり(r及びsの合計は、1または2である);
Qは、CRNR、NR、OR、SRであり;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素であり
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基またはCH1〜4炭化水素基−W基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され]。
【請求項2】
式(1)の請求項1に記載の化合物:
【化2】
またはその塩
[式中、
qは、0、1または2であり;
rは、1または2であり;
sは、0または1であり(r及びsの合計は、1または2である);
Qは、CRNR、NR、OR、SRであり;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素であり
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され]。
【請求項3】
QがNRである、請求項1または2に記載の化合物またはその塩。
【請求項4】
QがCRNRである、請求項1または2に記載の化合物またはその塩。
【請求項5】
が、水素、メチル、またはエチルから選択される、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項6】
が、水素、メチル、またはエチルから選択される、請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項7】
が、任意選択により1〜4個のフッ素原子で置換されたC1〜4アルキル基、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員または6員の芳香族環であって、O、N及びSから選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の芳香族環である)から選択される、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項8】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、ブチル、またはシクロブチルから選択される、請求項7に記載の化合物またはその塩。
【請求項9】
が、W基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換されたフェニル、ピリジル、またはイソオキサゾール環である)である、請求項7に記載の化合物またはその塩。
【請求項10】
が、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択される、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項11】
が、メチル、エチル、トリフルオロエチル、ヒドロキシエチル、またはメトキシエチルから選択される、請求項10に記載の化合物またはその塩。
【請求項12】
が、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR(式中、Rメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロエチルから選択される)から選択される、請求項10に記載の化合物またはその塩。
【請求項13】
以下の部分:
【化3】
が、A基〜KKK基:
【化4-1】
【化4-2】
【化4-3】
【化4-4】
【化4-5】
から選択される、請求項1または2に記載の化合物またはその塩。
【請求項14】
が、水素及びメチルから選択される、請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項15】
下記化合物またはその塩:
エチル 6−{4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレート
エチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(プロパン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(シクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2−メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(1,2−オキサゾール−3−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{1−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]エチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{1−[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
メチル 2−{4−[アセチル(シクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(ホルミル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
メチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(プロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2−メチルプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(シクロプロピルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート、
エチル 2−(4−{アセチル[(1−メチルシクロブチル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(1−メチルシクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{アセチル[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2−フルオロ−2−メチルプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2,2−ジフルオロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{アセチル[(1−メトキシシクロブチル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{アセチル[(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(ピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(ベンジル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
(1,1−)−エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(エトキシカルボニル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(メトキシカルボニル)(プロパン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(メトキシカルボニル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{[(2−メトキシエトキシ)カルボニル](2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(ジメチルカルバモイル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(2−フルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2,2−ジフルオロエチル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(メトキシカルボニル)(オキセタン−3−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロブチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(オキセタン−3−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[オキセタン−3−イル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−シアノエチル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{エチル[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[ベンジル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−フルオロエチル)(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{1−[アセチル(エチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{2−[アセチル(エチル)アミノ]プロパン−2−イル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−[4−(1−フェニルエトキシ)ピペリジン−1−イル]−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−[4−(ベンジルスルファニル)ピペリジン−1−イル]−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 6−{4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート
メチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート、または
エチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート
【請求項16】
請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む薬剤。
【請求項17】
請求項1から15のいずれか1項で定義される化合物またはその塩及び薬学的に許容される添加剤を含む、医薬組成物。
【請求項18】
ムスカリンM受容体及び/またはM受容体アゴニスト活性を有する、請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
【請求項19】
請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、認知障害または精神障害の治療で使用するための、または急性、慢性、神経障害性、もしくは炎症性の疼痛の治療もしくは重症度緩和のための薬剤。
【請求項20】
及びM受容体サブタイプよりもM受容体及び/またはM及びM受容体に対し選択的である請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、アルツハイマー病、レビー小体型認知症及び他の認知障害による認知症の治療で使用するための、または急性、慢性、神経障害性、もしくは炎症性の疼痛の治療もしくは重症度緩和のための、または嗜癖の治療のための、または運動障害の治療のための薬剤。
【請求項21】
、M及びM受容体サブタイプよりもM受容体に対し選択的である請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、統合失調症もしくは他の精神障害の治療で使用するための、または急性、慢性、神経障害性、もしくは炎症性の疼痛の治療もしくは重症度緩和のための、または嗜癖の治療のための、または運動障害の治療のための薬剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ムスカリンMレセプタ及び/またはM受容体のアゴニストである化合物に関する。この化合物は、ムスカリンM/M受容体が媒介する疾患の治療に有用である。この化合物を含有する医薬組成物及びこの化合物の治療的用法も提供する。
【背景技術】
【0002】
ムスカリンアセチルコリン受容体(mAChR)は、中枢神経系及び末梢神経系の両方における神経伝達物質アセチルコリンの作用を媒介する、Gタンパク質共役受容体スーパーファミリーのメンバーである。5つのmAChRサブタイプ、M〜Mがクローニングされた。M mAChRは、主に大脳皮質、海馬、線条体及び視床においてシナプス後に発現し、M mAChRは、主に脳幹及び視床に位置するが、大脳皮質、海馬及び線条体にもあり、そこではコリン作用性シナプス終末上に存在する(Langmead et al.,2008 Br J Pharmacol)。しかし、M mAChRは、心臓組織(そこでは心臓の迷走神経支配を媒介する)ならびに平滑筋及び外分泌腺にも末梢に発現する。MmAChRは、CNSに比較的低いレベルで発現するが、平滑筋ならびに汗腺及び唾液腺などの腺組織において広範に発現する(Langmead et al.,2008 Br J Pharmacol)。
【0003】
中枢神経系におけるムスカリン受容体、特にM mAChRは、高度な認知処理の媒介に重大な役割を果たしている。アルツハイマー病などの認知欠陥に付随する疾患は、前脳基底核におけるコリン作用性ニューロンの喪失に伴うものである(Whitehouse et al.,1982 Science)。臨床像の重要な構成要素として認知欠陥も有する統合失調症においては、統合失調症の対象の前頭前皮質、海馬及び尾状核被殻におけるmAChR密度が減少している(Dean et al.,2002 Mol Psychiatry)。さらに、動物モデルにおいては、中枢のコリン作用性経路への遮断または損傷は深刻な認知欠損をもたらし、また、非選択性mAChRアンタゴニストは、精神科患者において精神異常作用性効果を誘発することが示されている。コリン作用性補充療法は、主として、内在性アセチルコリンの分解を防止するためのアセチルコリンエステラーゼ抑制剤の使用に基づくものである。これらの化合物は、臨床において症候性認知低下に対する有効性を示しているが、末梢のM及びM mAChRを刺激することに起因する、胃腸運動障害、徐脈、吐き気及び嘔吐を含めた、用量を限定するような有害事象を引き起こす(http://www.drugs.com/pro/donepezil.html;http://www.drugs.com/pro/rivastigmine.html)。
【0004】
さらなる発見への努力は、好ましい有害作用プロファイルを伴った認知機能における選択的な改良を誘発する目的で、直接的なM mAChRアゴニストの同定に向けられた。このような努力によって、キサノメリン、AF267B、サブコメリン、ミラメリン及びセビメリンなどの化合物が代表例となる様々なアゴニストの同定がもたらされた。これらの化合物の多くが、げっ歯類及び/または非ヒト霊長類の両方における認知の前臨床モデルで非常に有効であることが示されている。ミラメリンは、スコポラミンによって誘導された作業記憶及び空間記憶の低下に対してげっ歯類において有効性を示し、サブコメリンは、マーモセットにおける視覚対象識別タスクにおいて有効性を示し、キサノメリンは、mAChRアンタゴニストによって誘導された受動的回避パラダイムにおける認知性能低下を反転させた。
【0005】
アルツハイマー病(AD)は、高齢者に影響を及ぼす最も一般的な神経変性障害(2006年には全世界で2,660万人の患者)であり、深刻な記憶喪失及び認知機能不全をもたらす。この疾患の原因論は複雑であるが、主としてアミロイド−βペプチド(Aβ)から構成されるアミロイドプラークの凝集物、及び高リン酸化タウタンパク質によって形成された神経原線維のもつれという、2つの特徴的な脳の病理によって特徴づけられる。Aβの蓄積は、ADの進行における中心的な特色と考えられ、そのためAD治療の多くの療法が、現状はAβ生成の抑制を対象にしていると推定される。Aβは、膜結合型アミロイド前駆体タンパク質(APP)のタンパク分解性切断に由来する。APPは、非アミロイド形成経路及びアミロイド形成経路という2つの経路によって処理される。γ−セクレターゼによるAPP切断は両方の経路に共通しているが、前者のAPPは、α−セクレターゼにより切断されると可溶性のAPPαを産生する。しかしアミロイド形成経路では、APPは、β−セクレターゼにより切断されると可溶性のAPPβに加えてAβも産生する。インビトロ研究によって、mAChRアゴニストは可溶性の非アミロイド形成経路に向けてAPP処理を促進し得ることが示された。インビボ研究によって、mAChRアゴニストのAF267Bは、アルツハイマー病の異なる構成要素のモデルである3xTgAD遺伝子導入マウスにおいて、疾患様病態を変化させることが示された(Caccamo et al.,2006 Neuron)。mAChRアゴニストのセビメリンは、アルツハイマー病患者におけるAβの脳脊髄液レベルに軽微ながらも有意な低減をもたらすことが示され、したがって疾患修飾性が有効である可能性を示している(Nitsch et al., 2000 Neurol)。
【0006】
前臨床研究によって、mAChRアゴニストが様々な前臨床パラダイムにおいて非定型の抗精神病薬様プロファイルを示すことが示唆された。mAChRアゴニストのキサノメリンは、ラットにおけるアンフェタミン誘発運動、マウスにおけるアポモルフィン誘発登はん、片側6−OH−DA破壊ラットにおけるドーパミンアゴニスト誘導回転運動、及びサルにおけるアンフェタミン誘発運動過多(EPS傾向なし)を含めた、多くのドーパミン媒介行動を反転させる。また、キサノメリンは、ラットにおいて、A9ではなくA10のドーパミン細胞発火及び条件回避を抑制し、また線条体ではなく前頭前皮質及び側坐核でc−fos発現を誘発することも示されている。これらのデータは全て、非定型抗精神病薬様プロファイルを連想させる(Mirza et al.,1999 CNS Drug Rev)。ムスカリン受容体は、嗜癖の神経生物学にも関連付けられてきた。コカイン及び他の中毒性物質の強化効果は中脳辺縁系ドーパミン系によって媒介され、行動学及び神経化学の研究で、コリン作動性ムスカリン受容体サブタイプはドーパミン作動性神経伝達の調節に重要な役割を果たすことが示されている。例えば、M(4)(−/−)マウスは、コカインへの曝露の結果として、報酬誘導行動の顕著な亢進を示した(Schmidt et al Psychopharmacology(2011) Aug;216(3):367−78)。さらに、キサノメリンは、これらのモデルにおけるコカインの影響を遮断することが示されている。
【0007】
ムスカリン受容体は運動の制御にも関わっており、運動障害、例えば、パーキンソン病、ADHD、ハンチントン病、トゥレット症候群及び、疾患を誘導する基礎的病因因子としてのドーパミン作動性機能不全に付随する他の症候群、の新規治療となる可能性がある。
【0008】
キサノメリン、サブコメリン、ミラメリン及びセビメリンは全て、アルツハイマー病及び/または統合失調症の治療における様々な段階の臨床開発へと進められてきた。キサノメリンのフェーズII臨床研究では、アルツハイマー病に付随する行動障害及び幻覚を含めた、様々な認知症状領域に対する有効性が示された(Bodick et al.,1997 Arch Neurol)。この化合物は、統合失調症患者に対する小規模なフェーズII研究においても評価され、プラセボ対照と比べると陽性症状及び陰性症状を有意に低減した(Shekhar et al.,2008 Am J Psych)。しかし、全ての臨床研究において、キサノメリン及び他の関連するmAChRアゴニストは、吐き気、胃腸痛、下痢、多汗(過剰な発汗)、過流延(過剰な唾液分泌)、失神及び徐脈を含めた、コリン作用性有害事象に関して許容できない安全域を示している。
【0009】
ムスカリン受容体は、中枢性及び末梢性の疼痛に関係している。疼痛は、急性、炎症性、及び神経障害性の3つの異なるタイプに分類することができる。急性の疼痛は、組織損傷をもたらす恐れがある刺激から生物を安全に守る上で重要な防御機能を果たしているが、手術後疼痛の管理が必要とされる。炎症性疼痛は、組織損傷、自己免疫応答及び病原体侵入を含めた多くの理由で発生する可能性があり、ニューロンの炎症及び疼痛をもたらすニューロペプチド及びプロスタグランジンなどの炎症性メディエーターの作用がトリガーとなる。神経障害性疼痛は、無痛性の刺激に対する異常な有痛性感覚に付随するものである。神経障害性疼痛は、脊髄損傷、多発性硬化症、糖尿病(糖尿病性神経障害)、ウイルス感染(例えば、HIVまたはヘルペス)などの、多くの異なる疾患/外傷に付随するものである。これは、癌においても、疾患の結果として、または化学療法の副作用として、一般的に見られる。ムスカリン受容体の活性化は、脊髄の受容体及び脳の高次痛覚中枢の活性化を通じて、多くの疼痛状態に鎮痛作用をもたらすことが示されている。アセチルコリンエステラーゼ抑制剤を通じたアセチルコリンの内在性レベル増加、アゴニストまたはアロステリック調節剤によるムスカリン受容体の直接的活性化は、鎮痛性活性を有することが示されている。対照的に、アンタゴニストまたはノックアウトマウス使用によるムスカリン受容体の遮断は、疼痛の感受性を増加させる。疼痛におけるM受容体の役割のエビデンスは、D.F.Fiorino and M.Garcia−Guzman,2012によって検討されている。
【0010】
最近になり、末梢に発現されたmAChRサブタイプについてMmAChRサブタイプに対する選択性向上を示す少数の化合物が同定された(Bridges et al.,2008 Bioorg Med Chem Lett;Johnson et al.,2010 Bioorg Med Chem Lett;Budzik et al.,2010 ACS Med Chem Lett)。M mAChRサブタイプに比べて選択性のレベルが増加したにもかかわらず、これらの化合物の一部は、このサブタイプ及びM mAChRサブタイプの両方において顕著なアゴニスト活性を保持している。本明細書において、発明者らは、M及びM受容体サブタイプに比べてM及び/またはM mAChRに対する高レベルの選択性を予想外に示す一連の化合物を記載する。
【発明の概要】
【0011】
本発明は、ムスカリンM及び/またはM受容体アゴニストとしての活性を有する化合物を提供する。より詳細には、本発明は、M及びM受容体サブタイプに比べてM受容体及び/またはM受容体に対する選択性を示す化合物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施例2−1の異性体2のデータを示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
したがって、一実施形態(実施形態1.1)では、本発明は、式(1)または式(1a)の化合物:
【化1】
またはその塩を提供する
[式中、
pは、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、1または2であり;
sは、0または1であり(r及びsの合計は、1または2である);
Qは、CRNR、NR、OR、SRであり;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、及び任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個、2個または3個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)であり;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、水素、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはC1〜4炭化水素基_W基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
点線は、任意選択による第2の炭素間結合を示し、ただし、第2の炭素間結合が存在する場合、Rが不在であることを条件とする]。
【化2】
またはその塩
[式中、
qは、0、1または2であり;
rは、1または2であり;
sは、0または1であり(r及びsの合計は、1または2である);
Qは、CRNR、NR、OR、SRであり;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、及び任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個、2個または3個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、水素、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
点線は、任意選択による第2の炭素間結合を示し、ただし、第2の炭素間結合が存在する場合、Rが不在であることを条件とする]。
【0014】
式(1)及び式(1a)の特定の化合物は、以下に示す実施形態1.2〜1.50で定義される通りである。
【0015】
1.2 QがNRである、実施形態1.1に記載の化合物。
【0016】
1.3 QがCRNRである、実施形態1.1に記載の化合物。
【0017】
1.4 Rが、水素またはC1〜3アルキル基から選択される、実施形態1.1〜1.3に記載の化合物。
【0018】
1.5 Rが、水素、メチル、またはエチルから選択される、実施形態1.4に記載の化合物。
【0019】
1.6 Rが、水素またはC1〜3アルキル基から選択される、実施形態1.1〜1.5に記載の化合物。
【0020】
1.7 Rが、水素、メチル、またはエチルから選択される、実施形態1.6に記載の化合物。
【0021】
1.8 RがHであり、Rが水素またはメチルから選択される、実施形態1.6に記載の化合物。
【0022】
1.9 Rが、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択される、実施形態1.1〜1.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0023】
1.10 Rが、任意選択により1〜4個のフッ素原子で置換されたC1〜4アルキル基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員または6員の芳香族環であって、O、N及びSから選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の芳香族環である)から選択される、実施形態1.1〜1.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0024】
1.11 Rが、任意選択により1〜4個のフッ素原子で置換されたC1〜4アルキル基、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員または6員の芳香族環であって、O、N及びSから選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の芳香族環である)から選択される、実施形態1.1〜1.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0025】
1.12 Rが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、ブチル、またはシクロブチルから選択される、実施形態1.1〜1.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0026】
1.13 Rが、W基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換されたフェニル、ピリジル、またはイソオキサゾール環である)である、実施形態1.1〜1.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0027】
1.14 Rが、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択される、実施形態1.1〜1.13のいずれか1つに記載の化合物。
【0028】
1.15 Rが、メチル、エチル、トリフルオロエチル、ヒドロキシエチル、またはメトキシエチルから選択される、実施形態1.1〜1.13のいずれか1つに記載の化合物。
【0029】
1.16 Rが、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR(式中、Rは、H、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロエチルから選択される)から選択される、実施形態1.1〜1.13のいずれか1つに記載の化合物。
【0030】
1.17 前記点線が第2の炭素間結合を表し、かつRが不在である、実施形態1.1〜1.16のいずれか1つに記載の化合物。
【0031】
1.18 Rが存在し、かつ任意選択による第2の炭素間結合が不在である、実施形態1.1〜1.16のいずれか1つに記載の化合物。
【0032】
1.19 Rが、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、及び任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択される、実施形態1.18に記載の化合物。
【0033】
1.20 Rが、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、及び任意選択により1〜4個のフッ素原子で置換されたC1〜4アルキル基から選択される、実施形態1.19に記載の化合物。
【0034】
1.21 Rが、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、C1〜4アルキル及びC1〜4アルコキシ(前記C1〜4アルキル及びC1〜4アルコキシは、それぞれ、任意選択により1〜4個のフッ素原子で置換されている)から選択される、実施形態1.20に記載の化合物。
【0035】
1.22 Rが、水素、フッ素、ヒドロキシ、及びメトキシから選択される、実施形態1.21に記載の化合物。
【0036】
1.23 Rが水素である、実施形態1.22に記載の化合物。
【0037】
1.24 Rが、水素または非環状C1〜6炭化水素基である、実施形態1.1から1.23のいずれか1つに記載の化合物。
【0038】
1.25 Rが、水素または非環状C1〜3炭化水素基である、実施形態1.24に記載の化合物。
【0039】
1.26 Rが、水素またはC1〜3アルキル基またはC2〜3アルキニル基である、実施形態1.25に記載の化合物。
【0040】
1.27 Rが、水素、メチル、エチル、エチニル、及び1−プロピニルから選択される、実施形態1.26に記載の化合物。
【0041】
1.28 Rが、水素及びメチルから選択される、実施形態1.27に記載の化合物。
【0042】
1.29 Rがメチルである、実施形態1.28に記載の化合物。
【0043】
1.30 Rが、存在する場合、水素、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基またはC1〜4炭化水素基_W基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
【0044】
1.31 Rが、任意選択により1個以上のフッ素原子で置換された非芳香族C1〜4炭化水素基である、実施形態1.30に記載の化合物。
【0045】
1.32 Rが、C1〜4アルキル基である、実施形態1.30に記載の化合物。
【0046】
1.33 qが0である、実施形態1.1から1.32のいずれか1つに記載の化合物。
【0047】
1.34 qが1である、実施形態1.1から1.32のいずれか1つに記載の化合物。
【0048】
1.35 qが2である、実施形態1.1から1.32のいずれか1つに記載の化合物。
【0049】
1.36 rが1である、実施形態1.1から1.35のいずれか1つに記載の化合物。
【0050】
1.37 sが0である、実施形態1.1から1.35のいずれか1つに記載の化合物。
【0051】
1.38 rが1であり、sが1である、実施形態1.1から1.36のいずれか1項に記載の化合物。
【0052】
1.39 rが1であり、sが0である、実施形態1.1から1.37のいずれか1項に記載の化合物。
【0053】
1.40 pが1である、実施形態1.1から1.39のいずれか1つに記載の化合物。
【0054】
1.41 pが2である、実施形態1.1から1.39のいずれか1つに記載の化合物。
【0055】
1.42 以下の部分:
【化3】
が、以下のA基〜KKK基から選択される、実施形態1.1から1.41のいずれか1つに記載の化合物。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0056】
1.43 式(2)または式(2a)を有することによる化合物であって、
【化8】
式中、p、q、r、s、R及びRが、実施形態1.1〜1.39のいずれか1つで定義の通りである、前記化合物。
【0057】
1.44 式(3)または式(3a)を有することによる化合物であって、
【化9】
式中、RがHまたはメチルであり、p、q、r、s、R及びRが、実施形態1.1〜1.41のいずれか1つで定義の通りである、前記化合物。
【0058】
1.45 式(4)を有することによる化合物であって、
【化10】
式中、qが1または2であり、p、R、R及びRが、実施形態1.1〜1.32のいずれか1つで定義の通りである、前記化合物。
【0059】
1.46 実施例1−1から4−1のいずれか1つで定義の通りである、実施形態1.1に記載の化合物。
【0060】
1.47 分子量が550未満である、実施形態1.1〜1.46のいずれか1つに記載の化合物。
【0061】
1.48 分子量が500未満である、実施形態1.47に記載の化合物。
【0062】
1.49 分子量が450未満である、実施形態1.48に記載の化合物。
【0063】
1.50 塩の形態をとる、実施形態1.1から1.49のいずれか1つに記載の化合物。
【0064】
1.51 前記塩が酸付加塩である、実施形態1.50に記載の化合物。
【0065】
1.52 前記塩が薬学的に許容される塩である、実施形態1.50または実施形態1.51に記載の化合物。
【0066】
定義
本出願では、別段の指示がない限り、以下の定義を適用する。
【0067】
「治療」という用語は、式(1)または式(1a)の化合物の使用に関連し、問題の疾患もしくは障害にかかっている、またはかかるリスクがある、または潜在的にかかるリスクがある対象に化合物を投与する場合における任意の形態の介入を説明するために、使用される。したがって、「治療」という用語は、予防的な(preventative)(予防の(prophylactic))治療と、疾患または障害の測定可能または検出可能な症状を示している場合の治療との、両方を網羅する。
【0068】
本明細書で(例えば、疾患または状態の治療方法に関連して)使用される「治療有効量」という用語は、所望の治療効果の生成に有効である化合物の量を指す。例えば、状態が疼痛である場合、治療有効量は、所望のレベルの疼痛緩和を提供するのに十分な量である。疼痛緩和の所望のレベルとは、例えば、疼痛の完全な除去、または疼痛の重症度の低減であり得る。
【0069】
「C1〜10非芳香族炭化水素基」または「非環状C1〜5非芳香族炭化水素基」にあるような「非芳香族炭化水素基」という用語は、炭素原子及び水素原子からなり、芳香環を含有しない基を指す。炭化水素基は完全に飽和されていてもよく、あるいは1つまたは複数の炭素間二重結合または炭素間三重結合を含有しても、二重結合及び三重結合の混合物を含有してもよい。炭化水素基は、直鎖基であっても分岐鎖基であってもよく、あるいは環状基からなってもそれを含有してもよい。したがって、非芳香族炭化水素という用語には、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキルなどが含まれる。
【0070】
「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、「シクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、及び「シクロアルケニル」という用語は、別段の指示がない限り、従来的な意味で(例えば、IUPAC Gold Bookで定義される通りに)使用される。
【0071】
「C1〜4飽和炭化水素基」にあるような「飽和炭化水素基」という用語は、炭素間二重結合も三重結合も含有しない炭化水素基を指す。そのため、飽和炭化水素基は、アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、アルキルシクロアルキル基、またはアルキルシクロアルキルアルキル基であり得る。C1〜4飽和炭化水素基の例としては、C1〜4アルキル基、シクロプロピル、シクロブチル、及びシクロプロピルメチルが挙げられる。
【0072】
本明細書で使用される「シクロアルキル」という用語には、指定の数の炭素原子が許容される場合、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルなどの単環式シクロアルキル基、ならびに二環式及び三環式の基の全てが含まれる。二環式シクロアルキル基には、ビシクロヘプタン、ビシクロオクタン及びアダマンタンなどの橋かけ環系が含まれる。
【0073】
上のR、R、R及びRの定義において、これらが記述されている場合、非芳香族炭化水素基の全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびに(R及びRの場合は)これらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい。炭素原子がヘテロ原子によって置き換えられる場合、ヘテロ原子の原子価が炭素より低いことは、ヘテロ原子に結合する原子の数が、置き換えられた炭素原子の場合に結合する原子の数よりも少なくなることを意味する、ということが理解されるであろう。したがって、例えば、CH基において炭素原子(原子価4)が酸素(原子価2)によって置き換えられることは、得られる分子が2個少ない水素原子を含有することになることを意味し、CH基において炭素原子(原子価4)が窒素(原子価3)によって置き換えられることは、得られる分子が1個少ない水素原子を含有することになることを意味する。
【0074】
炭素原子に対するヘテロ原子の置き換えの例としては、−CH−CH−CH−鎖の炭素原子が酸素または硫黄で置き換えられてエーテル−CH−O−CH−またはチオエーテル−CH−S−CH−を得る例、CH−C≡C−H基の炭素原子が窒素で置き換えられてニトリル(シアノ)基CH−C≡Nを得る例、−CH−CH−CH−基の炭素原子がC=Oで置き換えられてケトン−CH−C(O)−CH−を得る例、−CH−CH−CH−基の炭素原子がS=OまたはSOで置き換えられてスルホキシド−CH−S(O)−CH−またはスルホン−CH−S(O)−CH−を得る例、−CH−CH−CH−鎖の炭素原子がC(O)NHで置き換えられてアミド−CH−CH−C(O)−NH−を得る例、−CH−CH−CH−鎖の炭素原子が窒素で置き換えられてアミン−CH−NH−CH−を得る例、及び−CH−CH−CH−鎖の炭素原子がC(O)Oで置き換えられてエステル(またはカルボン酸)−CH−CH−C(O)−O−を得る例、が挙げられる。このような置き換えにおいては、炭化水素基の少なくとも1個の炭素原子がとどまらなければならない。
【0075】

式(1)または式(1a)の化合物の多くは、塩の形態、例えば酸付加塩、またはあるいくつかの場合には有機及び無機塩基の塩、例えばカルボン酸塩、スルホン酸塩及びリン酸塩、として存在し得る。このような塩は全て、本発明の範囲内にあり、式(1)または式(1a)の化合物について言及するときには、実施形態1.50〜1.52に定義された化合物の塩形態が含まれる。
【0076】
典型的には、塩は酸付加塩である。
【0077】
本発明の塩は、塩基性部分または酸性部分を含有する親化合物から、従来的な化学方法によって、例えば、Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,P.Heinrich Stahl(Editor),Camille G.Wermuth(Editor),ISBN:3−90639−026−8,Hardcover,388 pages,August 2002に記載の方法によって、合成することができる。概して、このような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基形態を、適切な塩基または酸と、水または有機溶媒中で、またはこの2つの混合物中で反応させることによって調製することができ、概して、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルなどの非水性媒体が使用される。
【0078】
(実施形態1.120に定義される)酸付加塩は、多種多様な酸、無機酸及び有機酸両方を用いて形成することができる。実施形態1.120の範囲内に入る酸付加塩の例としては、以下からなる群から選択される酸を用いて形成されるモノ塩またはジ塩が挙げられる:酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸(例えば、L−アスコルビン酸)、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、ブタン酸、(+)ショウノウ酸、カンファー−スルホン酸、(+)−(1S)−カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、グルクロン酸(例えば、D−グルクロン酸)、グルタミン酸(例えば、L−グルタミン酸)、α−オキソグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、ハロゲン化水素酸(例えば、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸)、イセチオン酸、乳酸(例えば、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸)、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オルチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、プロピオン酸、ピルビン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、ウンデシレン酸及び吉草酸、ならびにアシル化アミノ酸及びカチオン交換樹脂。
【0079】
式(1)または式(1a)の化合物がアミン官能基を含有する場合、これらは、例えば、アルキル化剤との反応によって、当業者に周知の方法に従って、4級アンモニウム塩を形成することができる。このような4級アンモニウム化合物は、式(1)または式(1a)それぞれの範囲内である。
【0080】
本発明の化合物は、塩が形成される元の酸のpKaに応じて、モノ塩またはジ塩として存在してもよい。
【0081】
典型的には、本発明の化合物の塩形態は薬学的に許容される塩であり、薬学的に許容される塩の例は、Berge et al.,1977,”Pharmaceutically Acceptable Salts”,J.Pharm.Sci.,Vol.66,pp.1−19で論じられている。ただし、薬学的に許容されない塩も、中間体形態として、その次に薬学的に許容される塩に変換され得る形態として、調製することができる。このような薬学的に許容されない塩形態は、例えば本発明の化合物の精製または分離に有用である可能性があり、これらも本発明の一部を形成する。
【0082】
立体異性体
立体異性体は、同じ分子式及び同じ結合原子の配列を有し、ただし空間における原子の三次元的方向性のみが異なる、異性体分子である。立体異性体は、例えば、幾何異性体であっても光学異性体であってもよい。
【0083】
幾何異性体
幾何異性体における異性は、原子または基の二重結合に関する方向性の相違に起因し、これは、炭素間二重結合に関するcis及びtrans(Z及びE)異性、またはアミド結合に関するcis及びtrans異性、または(例えば、オキシムにおける)炭素窒素二重結合に関するsyn及びanti異性、または、回転の制約が存在する場合の結合に関する回転異性、またはシクロアルカン環などの環に関するcis及びtrans異性におけるような相違である。
【0084】
したがって、別の実施形態(実施形態1.121)では、本発明は、実施形態1.1から1.52のいずれか1つに記載の化合物の幾何異性体を提供する。
【0085】
光学的異性体
式の化合物が1つまたは複数のキラル中心を含み、2つ以上の光学異性体の形態で存在し得る場合、この化合物について言及するときには、文脈上他の意味が要求されない限り、全ての光学異性体形態(例えば、鏡像異性体、エピマー及びジアステレオ異性体)が、個々の光学異性体、または混合物(例えばラセミ混合物)または2つ以上の光学異性体のいずれかとして、含まれる。
【0086】
したがって、別の実施形態(実施形態1.132)では、本発明は、キラル中心を含有する、実施形態1.1から1.121のいずれかに記載の化合物を提供する。
【0087】
光学異性体は、その光学活性(すなわち、+及び−異性体、またはd及びl異性体のように)によって特徴づけかつ識別することができ、あるいは、Cahn、Ingold及びPrelogによって開発された「RS」命名法を用いてその絶対的立体化学によって特徴づけることができる(Advanced Organic Chemistry by Jerry March,4th Edition,John Wiley & Sons,New York,1992,pages 109−114を参照。また、Cahn,Ingold & Prelog,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,1966,5,385−415も参照)。光学異性体は、キラルクロマトグラフィー(キラル支持体上でのクロマトグラフィー)を含めた多くの手法により分離することができ、このような手法は当業者に周知のものである。キラルクロマトグラフィーに代わるものとして、光学異性体は、キラル酸(例えば、(+)−酒石酸、(−)−ピログルタミン酸、(−)−ジ−トルオイル−L−酒石酸、(+)−マンデル酸、(−)−リンゴ酸、及び(−)−カンファースルホン酸)を用いてジアステレオ異性体の塩を形成し、次にこの塩を解離して、遊離塩基の個別の鏡像異性体を得ることによって、分離することができる。
【0088】
本発明の化合物が2つ以上の光学異性体形態として存在する場合、一対の鏡像異性体における一方の鏡像異性体が、例えば生物活性に関して、他方の鏡像異性体にまさる利点を示すことがある。したがって、あるいくつかの状況では、一対の鏡像異性体のうちの一方のみを、または複数のジアステレオ異性体のうちの1つのみを、治療剤として使用することが望ましい場合がある。
【0089】
したがって、別の実施形態(実施形態1.133)では、本発明は、1つまたは複数のキラル中心を有する実施形態1.132に記載の化合物であって、実施形態1.108の化合物の少なくとも55%(例えば少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、または95%)が単一の光学異性体(例えば、鏡像異性体またはジアステレオ異性体)として存在する、化合物、を含有する組成物を提供する。
【0090】
一般的な一実施形態(実施形態1.134)では、実施形態1.132の化合物(または使用のための化合物)の総量の99%以上(例えば、実質的に全て)が、単一の光学異性体として存在する。
【0091】
例えば、一実施形態(実施形態1.135)では、化合物は、単一の鏡像異性体として存在する。
【0092】
別の実施形態(実施形態1.136)では、化合物は、単一のジアステレオ異性体として存在する。
【0093】
本発明は、光学異性体の混合物も提供し、これはラセミであっても非ラセミであってもよい。したがって、本発明は、以下のものを提供する。
【0094】
1.137 光学異性体のラセミ混合物の形態をとる、実施形態1.132に記載の化合物。
【0095】
1.138 光学異性体の非ラセミ混合物の形態をとる、実施形態1.132に記載の化合物。
【0096】
同位体
実施形態1.1から1.138のいずれか1つで定義される本発明の化合物は、1つまたは複数の同位体置換を含有し、特定の元素について言及するときには、この元素の全ての同位体がその範囲内に含まれる。例えば、水素について言及するときには、H、H(D)、及びH(T)がその範囲内に含まれる。同様に、炭素及び酸素について言及するときには、それぞれ12C、13C及び14Cならびに16O及び18Oがその範囲内に含まれる。
【0097】
同じように、文脈上別段の指示がない限り、特定の官能基について言及するときにも、同位体のバリエーションがその範囲内に含まれる。例えば、エチル基などのアルキル基について言及するときには、その基における1個または複数個の水素原子が、重水素または三重水素同位体の形態をとるようなバリエーション、例えば、エチル基において5個全ての水素原子が重水素同位体形態をとるような場合(過重水素化エチル基)、も網羅する。
【0098】
同位体は、放射性であっても非放射性であってもよい。本発明の一実施形態(実施形態1.142)では、実施形態1.1から1.140のいずれか1つに記載の化合物は、放射性同位体を含有しない。このような化合物は、治療用に好ましい。ただし、別の実施形態(実施形態1.143)では、実施形態1.1から1.140のいずれか1つに記載の化合物は、1つまたは複数の放射性同位体を含有してもよい。このような放射性同位体を含有する化合物は、診断的文脈において有用であり得る。
【0099】
溶媒和化合物
実施形態1.1から1.143のいずれか1つに記載の式(1)または式(1a)の化合物は、溶媒和化合物を形成してもよい。好ましい溶媒和化合物は、無毒性の薬学的に許容される溶媒(以下、溶媒和化溶媒と称する)の分子を本発明の化合物の固体構造(例えば、結晶構造)に組み込むことによって形成される溶媒和化合物である。このような溶媒の例としては、水、アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール及びブタノール)及びジメチルスルホキシドが挙げられる。溶媒和化合物は、溶媒和化溶媒を含有する溶媒または溶媒の混合物を用いて本発明の化合物を再結晶することによって、調製することができる。何らかの所与の場合において溶媒和化合物が形成されたかどうかの判定は、熱重量分析(TGE)、示差走査熱量測定(DSC)及びX線結晶解析などの周知かつ標準的な手法を用いて、化合物の結晶を分析にかけることによって行うことができる。溶媒和化合物は、化学量論的溶媒和化合物であっても非化学量論的溶媒和化合物であってもよい。特に好ましい溶媒和化合物は水和物であり、水和物の例としては、半水和物、一水和物及び二水和物が挙げられる。
【0100】
したがって、更なる実施形態1.153及び1.154では、本発明は以下のものを提供する。
【0101】
1.153 溶媒和化合物の形態をとる、実施形態1.1から1.143のいずれか1つに記載の化合物。
【0102】
1.154 前記溶媒和化合物が水和物である、実施形態1.153に記載の化合物。
【0103】
溶媒和化合物のより詳細な議論及び、溶媒和化合物の作製及び特性決定に使用する方法については、Bryn et al.,Solid−State Chemistry of Drugs,Second Edition,published by SSCI,Inc of West Lafayette,IN,USA,1999,ISBN 0−967−06710−3を参照。
【0104】
代替的に、本発明の化合物は、水和物として存在する代わりに無水であってもよい。そのため、別の実施形態(実施形態1.155)では、本発明は、無水形態(例えば、無水結晶質形態)をとる、実施形態1.1から1.143のいずれか1つで定義される化合物を提供する。
【0105】
結晶質及び無定形形態
実施形態1.1から1.155のいずれか1つに記載の化合物は、結晶質状態または非結晶質(例えば、無定形)状態で存在することができる。結晶質状態で化合物が存在するかどうかの判定は、X線粉末回折(XRPD)などの標準的な手法によって、容易に行うことができる。結晶及びその結晶構造は、単結晶X線結晶解析、X線粉末回折(XRPD)、示差走査熱量測定(DSC)及び赤外分光法、例えばフーリエ変換赤外分光法(FTIR)を含めた多くの手法を用いて、特性決定することができる。変動する湿度状態下での結晶の挙動は、重量分析による蒸気収着の研究によって分析することができ、またXRPDによって分析することもできる。化合物における結晶構造の決定は、X線結晶解析によって実施することができ、これは従来的な方法、例えば、本明細書に記載の方法及び、Fundamentals of Crystallography,C.Giacovazzo,H.L.Monaco,D.Viterbo,F.Scordari,G.Gilli,G.Zanotti and M.Catti,(International Union of Crystallography/Oxford University Press,1992 ISBN 0−19−855578−4(p/b),0−19−85579−2(h/b))に記載の方法、に従って行うことができる。この手法は、単結晶のX線回折の分析及び解釈を伴う。無定形固体においては、結晶質形態に通常存在する三次元構造が存在せず、無定形形態における分子の互いに対する位置は、本質的にランダムである(例えば、Hancock et al.J.Pharm.Sci.(1997),86,1を参照)。
【0106】
したがって、さらなる実施形態では、本発明は以下のものを提供する。
【0107】
1.160 結晶質形態をとる、実施形態1.1から1.155のいずれか1つに記載の化合物。
【0108】
1.161 実施形態1.1から1.155に記載の化合物であって、
(a)50%〜100結晶質の、より詳細には、少なくとも50%結晶質の、または少なくとも60%結晶質の、または少なくとも70%結晶質の、または少なくとも80%結晶質の、または少なくとも90%結晶質の、または少なくとも95%結晶質の、または少なくとも98%結晶質の、または少なくとも99%結晶質の、または少なくとも99.5%結晶質の、または少なくとも99.9%結晶質の、例えば100%結晶質の、前記化合物。
【0109】
1.162 無定形形態である、実施形態1.1から1.155のいずれか1つに記載の化合物。
【0110】
プロドラッグ
実施形態1.1から1.162のいずれか1つで定義される式(1)または式(1a)の化合物は、プロドラッグの形態で提示され得る。「プロドラッグ」は、例えば、実施形態1.1から1.162のいずれか1つで定義されるそれぞれ式(1)または式(1a)の生物活性化合物にインビボで変換された、任意の化合物を意味する。
【0111】
例えば、一部のプロドラッグは、活性化合物のエステル(例えば、生理学的に許容される代謝的に不安定なエステル)である。代謝中にエステル基(−C(=O)OR)が切断されて、活性薬物を産生する。このようなエステルは、例えば、親化合物中に存在するヒドロキシル基のエステル化によって形成することができ、適切な場合には、親化合物に存在する任意の他の反応基を事前に保護し、必要な場合にはその後に脱保護することを伴う。
【0112】
また、一部のプロドラッグは酵素的に活性化されて活性化合物を産生するか、またはある化合物を産生し、この化合物がさらなる化学反応によって活性化合物を産生する(例えば、ADEPT、GDEPT、LIDEPTの場合のように)。例えば、プロドラッグは、糖誘導体であっても他のグリコシド結合体であってもよく、またはアミノ酸エステル誘導体であってもよい。
【0113】
したがって、別の実施形態(実施形態1.170)では、本発明は、化合物が生理的条件下でヒドロキシル基またはアミノ基を形成するように変換可能な官能基を含有する、実施形態1.1から1.170のいずれか1つで定義される化合物のプロドラッグを提供する。
錯体及びクラスレート
【0114】
また、実施形態1.1から1.170における式(1)または式(1a)によって、実施形態1.1から1.170の化合物の錯体(例えば、シクロデキストリンなどの化合物による包接錯体もしくはクラスレート、または金属との錯体)も包含される。
【0115】
したがって、別の実施形態(実施形態1.180)では、本発明は、錯体またはクラスレートの形態をとる、実施形態1.1から1.170のいずれか1つに記載の化合物を提供する。
【0116】
生物活性及び治療的用法
本発明の化合物は、ムスカリンM及び/またはM受容体アゴニストとしての活性を有する。化合物のムスカリン活性は、後述の実施例Aに記載されているホスホ−ERK1/2アッセイを用いて決定することができる。
【0117】
本発明の化合物の重要な利点は、M及びM受容体サブタイプよりも高度にM及び/またはM受容体に対し選択的であることである。本発明の化合物は、M及びM受容体サブタイプのアゴニストではない。例えば、本発明の化合物は、実施例Aに記載の機能アッセイでは、典型的には、M受容体に対するpEC50値は少なくとも6(好ましくは、少なくとも6.5)かつEmax値は80超(好ましくは95超)であるが、実施例Aの機能アッセイでM及びM受容体サブタイプに対して試験すると、pEC50値は5未満、Emax値は20%未満であり得る。
【0118】
したがって、実施形態2.1から2.9では、本発明は以下のものを提供する。
【0119】
2.1 医薬で使用するための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0120】
2.2 ムスカリンM及び/またはM受容体アゴニストとして使用するための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0121】
2.3 実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物であって、本明細書の実施例Aのアッセイ、またはこれに実質的に類似するアッセイにおいて、M受容体に対するpEC50が6.0〜8.0の範囲かつEmaxが少なくとも90のムスカリンM受容体アゴニストである、前記化合物。
【0122】
2.4 pEC50が6.5〜7.5の範囲のムスカリンM受容体アゴニストである、実施形態2.3に記載の化合物。
【0123】
2.5 前記M受容体に対するEmaxが少なくとも95である、実施形態2.3または実施形態2.4に記載の化合物。
【0124】
2.6 実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物であって、本明細書の実施例Aのアッセイ、またはこれに実質的に類似するアッセイにおいて、M受容体に対するpEC50が6.0〜8.5の範囲かつEmaxが少なくとも90のムスカリンM受容体アゴニストである、前記化合物。
【0125】
2.7 pEC50が6.5〜8.5の範囲のムスカリンM受容体アゴニストである、実施形態2.6に記載の化合物。
【0126】
2.8 前記M受容体に対するEmaxが少なくとも95である、実施形態2.6または実施形態2.7に記載の化合物。
【0127】
2.9 前記ムスカリンM及びM受容体よりも前記M及び/またはM受容体に対し選択的である、実施形態2.3から2.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0128】
2.10 前記ムスカリンM及びM受容体よりも前記M受容体に対し選択的である、実施形態2.9に記載の化合物。
【0129】
2.11 前記ムスカリンM及びM受容体よりも前記M受容体に対し選択的である、実施形態2.9に記載の化合物。
【0130】
2.12 前記ムスカリンM、M及びM受容体よりも前記M受容体に対し選択的である、実施形態2.3から2.5のいずれか1つに記載の化合物。
【0131】
2.13 前記ムスカリンM、M及びM受容体よりも前記M受容体に対し選択的である、実施形態2.6から2.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0132】
2.14 前記ムスカリンM及びM受容体よりも前記M及びM受容体に対し選択的である、実施形態2.3から2.8のいずれか1つに記載の化合物。
【0133】
2.15 前記ムスカリンM及びM受容体サブタイプに対するpEC50が5未満でありかつEmaxが50未満である、実施形態2.3から2.14のいずれか1つに記載の化合物。
【0134】
2.16 前記ムスカリンM及びM受容体サブタイプに対するpEC50が4.5未満でありかつ/またはEmaxが30未満である、実施形態2.15に記載の化合物。
【0135】
2.17 前記ムスカリンM受容体によって媒介される疾患または状態の治療で使用するための、実施形態1.1から1.180及び実施形態2.3から2.16のいずれか1つに記載の化合物。
【0136】
本発明の化合物は、そのムスカリンM及び/またはM受容体アゴニスト活性によって、アルツハイマー病、統合失調症及び他の精神障害、認知障害ならびにムスカリンM及び/またはM受容体によって媒介される他の疾患の治療で使用することができ、また様々なタイプの疼痛の治療で使用することもできる。
【0137】
したがって、実施形態2.18から2.34では、本発明は以下のものを提供する。
【0138】
2.18 認知障害または精神障害の治療で使用するための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0139】
2.19 前記認知障害または精神障害が、以下から選択される状態を含むか、それから生じるか、またはそれに付随する、実施形態2.18に記載の使用のための化合物:
認知欠陥、軽度認知欠陥、前頭側頭型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、初老期認知症、老年認知症、フリーデリヒ運動失調症、ダウン症候群、ハンチントン舞踏病、運動過剰症、躁病、トゥレット症候群、アルツハイマー病、進行性球麻痺、認知機能の欠陥(注意、見当識、学習障害、記憶(すなわち、記憶障害、健忘症、健忘障害、一過性全健忘症候群及び加齢に付随する記憶欠陥)及び言語機能を含む);脳卒中の結果としての認知欠陥、ハンチントン病、ピック病、エイズ関連認知症、または他の認知症状態(例えば、多発梗塞性認知症、アルコール性認知症、甲状腺機能低下に関連する認知症、ならびに小脳萎縮及び筋萎縮性側索硬化症などの他の変性障害に関連する認知症);認知低下を引き起こす恐れがある他の急性または亜急性状態(例えば、せん妄または鬱(仮性認知症状態)外傷、頭部外傷、加齢に関連する認知低下、脳卒中、神経変性、薬物誘発状態、神経毒剤、加齢に関連する認知欠陥、自閉症に関連する認知欠陥、ダウン症候群、精神障害に関連する認知欠損、及び電撃治療後に関連する認知障害);ニコチン、大麻、アンフェタミン、コカインなどの薬物乱用または薬物離脱による認知障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)及び運動障害(例えば、パーキンソン病、神経遮断薬誘発パーキンソニズム及び遅発性ジスキネジア)、統合失調症、統合失調症様疾患、精神病性鬱病、躁病、急性躁病、妄想障害、幻覚障害及び妄想性障害、人格障害、強迫性障害、統合失調型障害、妄想性障害、悪性腫瘍による精神病、代謝障害、内分泌疾患またはナルコレプシー、薬物乱用または薬物離脱による精神病、双極性障害、てんかん、ならびに統合失調感情障害。
【0140】
2.20 アルツハイマー病の治療で使用するための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0141】
2.21 統合失調症の治療で使用するための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0142】
2.22 アルツハイマー病及び/またはレビー小体型認知症の治療で使用するための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0143】
2.23 対象(例えば、ヒト、例えばこのような治療を必要とするヒト、などの哺乳動物の患者)における認知障害の治療方法であって、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物の治療有効用量を投与することを含む、前記方法。
【0144】
2.24 前記認知障害が、実施形態2.19で定義される状態を含むか、それから生じるか、またはそれに付随する、実施形態2.20に記載の方法。
【0145】
2.25 前記認知障害が、アルツハイマー病から生じるかまたはそれに付随する、実施形態2.24に記載の方法。
【0146】
2.26 前記認知障害が、統合失調症である、実施形態2.24に記載の方法。
【0147】
2.27 認知障害の治療のための医薬品製造のための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【0148】
2.28 前記認知障害が、実施形態2.11で定義される状態を含むか、それから生じるか、またはそれに付随する、実施形態2.27に記載の使用。
【0149】
2.29 前記認知障害が、アルツハイマー病から生じるか、またはそれに付随する、実施形態2.28に記載の使用。
【0150】
2.30 前記認知障害が、統合失調症である、実施形態2.28に記載の使用。
【0151】
2.31 急性、慢性、神経障害性、または炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、ヘルペス性神経痛、一般的な神経痛、内臓痛、変形性関節炎疼痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、根性痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛もしくは頸痛、重症もしくは難治性の疼痛、侵害受容性疼痛、突発痛、手術後疼痛、または癌疼痛、の治療または重症度緩和のための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0152】
2.32 急性、慢性、神経障害性、または炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、ヘルペス性神経痛、一般的な神経痛、内臓痛、変形性関節炎疼痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、根性痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛もしくは頸痛、重症もしくは難治性の疼痛、侵害受容性疼痛、突発痛、手術後疼痛、または癌疼痛、の治療または重症度緩和のための方法であって、治療有効用量の、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【0153】
2.33 末端障害の治療、例えば、緑内障における眼内圧の低減ならびにシェーグレン症候群を含めたドライアイ及びドライマウスの治療、のための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物。
【0154】
2.34 末端障害の治療、例えば、緑内障における眼内圧の低減ならびにシェーグレン症候群を含めたドライアイ及びドライマウスの治療、のための方法であって、治療有効用量の、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【0155】
2.35 急性、慢性、神経障害性、または炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、ヘルペス性神経痛、一般的な神経痛、内臓痛、変形性関節炎疼痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性神経障害、根性痛、坐骨神経痛、背痛、頭痛もしくは頸痛、重度もしくは難治性の疼痛、侵害受容性疼痛、突発痛、手術後疼痛または癌疼痛、の治療または重症度緩和のための、あるいは末端障害の治療、例えば、緑内障における眼内圧の低減ならびにシェーグレン症候群を含めたドライアイ及びドライマウスの治療、のための、医薬品製造のための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【0156】
2.36 嗜癖の治療のための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【0157】
2.37 運動障害、例えば、パーキンソン病、ADHD、ハンチントン病、トゥレット症候群及び、疾患を誘導する基礎的病因因子としてのドーパミン作動性機能不全に付随する他の症候群、の治療のための、実施形態1.1から1.180のいずれか1つに記載の化合物の使用。
【0158】
式(1)及び式(1a)の化合物の調製方法
式(1)及び式(1a)の化合物は、当業者に周知でありかつ本明細書に記載されている合成方法に従って、調製することができる。
【0159】
したがって、別の実施形態(実施形態3.1)では、本発明は、実施形態1.1〜1.180のうちの任意の1つで定義される化合物を調製するプロセスを記載し、このプロセスは、
(A)式(10)の化合物
【化11】
の、式(11)もしくは(11a)の化合物:
【化12】
との還元的アミノ化条件下での反応(式中、p、q、r、s、R、R、及びQは、実施形態1.1〜1.180のいずれか1つで定義の通りである);または
(B)式(12)もしくは(12a)の化合物:
【化13】
を、塩基の存在下で、式Cl−C(=O)−CH−Rの化合物と反応させること;または
(C)式(10)の化合物
【化14】
の、式(13)もしくは(13a)の化合物:
【化15】
との求核性置換条件下での反応(式中、p、q、r、s、R、R、及びQは、実施形態1.1〜1.180のいずれか1つで定義の通りである)を含み、任意選択により、
(D)式(1)または式(1a)の一化合物を、それぞれ式(1)または式(1a)の別の化合物に変換することを含む。
【0160】
変形形態(A)では、ピペリジンヘテロ環(10)を、置換ケトン(11)または(11a)と、還元的アミノ化条件下で反応させる。還元的アミノ反応は、典型的には、周囲温度で、ナトリウムトリアセトキシ−ボロヒドリドなどのボロヒドリド還元剤を使用して、酢酸を含有するジクロロメタンまたはジクロロエタンなどの溶媒中で行う。
【0161】
変形形態(C)のプロセスでは、ピペリジンヘテロ環(10)を、スルホン酸エステル(13または13a、R=メチル、トリフルオロメチル、または4−メチルフェニル)と求核性置換反応下で反応させる。この反応は、典型的には、溶媒なしの未希釈で、またはテトラヒドロフラン、アセトニトリルもしくはジメチルアセトアミドなどの好適な溶媒中で、穏やかな加熱(例えば、約40℃〜約70℃の温度)によって行う。
【0162】
式(12)及び(12a)の中間化合物は、下のそれぞれスキーム1及びスキーム1aに示す一連の反応によって調製することができる。
【化16】
【化17】
【0163】
反応スキーム1またはスキーム1aでは、ピペリジンヘテロ環(10)を、それぞれBoc保護スピロケトン(14)または(14a)と、還元的アミノ化条件下で反応させる。還元的アミノ化反応は、典型的には、塩化亜鉛と組み合わせたナトリウムシアノボロヒドリドまたはチタンイソプロポキシドと組み合わせたナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下、酢酸を含有するジクロロメタンまたはジクロロエタンなどの溶媒中で、穏やかな加熱(例えば、約40℃〜約70℃の温度)によって行い、その結果得た中間ピペリジン化合物(15)または(15a)を、次に酸(例えば、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸)を用いた処理によるBoc基の除去によって脱保護して、それぞれ化合物(12)または(12a)を得る。
【0164】
また、式(12)及び(12a)の化合物は、下のそれぞれスキーム2及びスキーム2aに示す反応シーケンスによって調製することもできる。
【化18】
【化19】
【0165】
スキーム2またはスキーム2aでは、メタノール中のナトリウムボロヒドリドを用いて、それぞれBoc保護スピロケトン(14)または(14a)をそれぞれアルコール(16)または(16a)に還元する。次にアルコール(16)または(16a)を、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの3級アミンの存在下、ジクロロメタン中の対応する塩化スルホニルを用いて、スルホン酸エステル(それぞれ17または17a、R=メチル、トリフルオロメチル、または4−メチルフェニル)として活性化させる。スルホン酸エステル(17)または(17a)を、求核性置換反応下でピペリジンヘテロ環(10)と反応させる。この反応は、典型的には、溶媒なしの未希釈で、またはテトラヒドロフラン、アセトニトリル、もしくはジメチルアセトアミドなどの好適な溶媒中で、穏やかな加熱(例えば、約40℃〜約70℃の温度)によって行い、その結果それぞれ得た化合物(15)または(15a)を、次に酸(例えば、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸)を用いた処理によるBoc基の除去によって脱保護して、それぞれ化合物(12)または(12a)を得る。
【0166】
一旦形成されると、式(1)または式(1a)の一化合物、またはその保護誘導体は、当業者に周知の方法によって、それぞれ式(1)または式(1a)の別の化合物に変換することができる。一官能基を別の官能基に変換する合成手順の例は、標準的な教科書、例えば、Advanced Organic Chemistry and Organic Syntheses(上の参考文献を参照)またはFiesers’ Reagents for Organic Synthesis,Volumes 1−17,John Wiley,edited by Mary Fieser(ISBN:0−471−58283−2)、に詳述されている。これらの転換の例としては、アミド結合形成、尿素形成、カルバメート形成、アルキル化反応、N−アリール化反応、及びC−C結合カップリング反応が挙げられる。
【0167】
上述の反応の多くにおいて、分子上の所望でない位置で反応が起こるのを防止するために1つまたは複数の基を保護することが必要となる場合がある。基を保護する例ならびに官能基を保護及び脱保護する方法は、Protective Groups in Organic Synthesis(T.Greene and P. Wuts;3rd Edition;John Wiley and Sons,1999)に見いだすことができる。
【0168】
先述の方法によって作製された化合物は、当業者に周知の様々な方法のいずれかによって単離及び精製することができ、このような方法の例としては、再結晶化ならびに、カラムクロマトグラフィー(例えば、フラッシュクロマトグラフィー)及びHPLCなどのクロマトグラフィー手法が挙げられる。
【0169】
医薬製剤
活性化合物を単独で投与することは可能だが、医薬組成物(例えば、製剤)として提示することが好ましい。
【0170】
したがって、本発明の別の実施形態(実施形態4.1)では、実施形態1.1〜1.180のいずれか1つで定義される、少なくとも1つの、式(1)または式(1a)の化合物を、薬学的に許容される少なくとも1つの添加剤と共に含む、医薬組成物が提供される。
【0171】
一実施形態(実施形態4.2)では、組成物は、錠剤組成物である。
【0172】
別の実施形態(実施形態4.3)では、組成物は、カプセル組成物である。
【0173】
薬学的に許容される添加剤(複数可)は、例えば、担体(例えば、固体、液体または半固体の担体)、アジュバント、希釈剤(例えば、充填剤または増量剤などの固体の希釈剤、ならびに溶媒及び共溶媒などの液体の希釈剤)、造粒剤、結着剤、流動助剤、コーティング剤、放出制御剤(例えば、放出を遅らせるまたは遅延させる、ポリマーまたはワックス)、結合剤、崩壊剤、緩衝剤、滑沢剤、保存剤、抗真菌及び抗細菌剤、抗酸化剤、緩衝剤、張度調整剤、増粘剤、香味剤、甘味剤、色素、可塑剤、食味マスキング剤、安定剤、または従来から医薬組成物で使用されている任意の他の添加剤から選択することができる。
【0174】
本明細書で使用される場合、用語「薬学的に許容される」は、妥当な医学的評価の範囲内で、過度な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスクの比率に応じて、対象(例えば、ヒト対象)の組織に接触させて使用するのに好適な、化合物、物質、組成物、及び/または剤形を意味する。また、各添加剤は、製剤の他の成分に適合性であるという意味においても「許容される」ものでなければならない。
【0175】
式(1)または式(1a)の化合物を含有する医薬組成物は、公知の手法に従って製剤することができ、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easton,PA,USAを参照されたい。
【0176】
医薬組成物は、経口、非経口、局所、鼻腔内、気管支内、舌下、眼、耳、直腸、膣内、または経皮の投与に好適な任意の形態をとることができる。
【0177】
経口投与に好適な医薬剤形には、錠剤(コーティングまたは無コーティング)、カプセル(硬質または軟質シェル)、カプレット、ピル、ロゼンジ、シロップ、溶液、粉末、顆粒、エリキシル及び懸濁液、舌下錠、ウェハースまたは頬側パッチなどのパッチが含まれる。
【0178】
錠剤組成物は、単位投薬量の活性化合物と共に、不活性の希釈剤または担体、例えば、糖または糖アルコール(例えば、ラクトース、スクロース、ソルビトールまたはマンニトール)、及び/または糖由来ではない希釈剤、例えば炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、あるいはセルロースまたはその誘導体、例えば微結晶性セルロース(MCC)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ならびにトウモロコシデンプンなどのデンプンを含有してもよい。また、錠剤は、結合剤及び造粒剤のような標準的な成分、例えば、ポリビニルピロリドン、崩壊剤(例えば、架橋カルボキシメチルセルロースなどの膨潤性の架橋ポリマー)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸塩)、保存剤(例えば、パラベン)、抗酸化剤(例えばBHT)、緩衝剤(例えばリン酸塩またはクエン酸塩緩衝液)及び、クエン酸塩/重炭酸塩混合物などの発泡剤、を含有してもよい。このような添加剤は周知であり、ここで詳細に論じる必要はない。
【0179】
錠剤は、胃液との接触時(即時放出錠剤)に薬物を放出するように設計しても、制御された様式で(放出制御錠剤)長期間かけてまたはGI管の特定領域で放出するように設計してもよい。
【0180】
典型的には、医薬組成物は約1%(w/w)〜約95%、好ましくは%(w/w)の活性成分及び、99%(w/w)〜5%(w/w)の薬学的に許容される添加剤(例えば、上で定義された添加剤)またはこのような添加剤の組み合わせを含む。好ましくは、この組成物は、約20%(w/w)〜約90%(w/w)の活性成分及び、80%(w/w)〜10%の薬学的に許容される添加剤または添加剤の組み合わせを含む。医薬組成物は、約1%〜約95%、好ましくは約20%〜約90%の活性成分を含む。本発明による医薬組成物は、例えば、アンプル、バイアル、坐剤、充填済みシリンジ、糖衣錠、粉末、錠剤またはカプセルの形態などの単位剤形とすることができる。
【0181】
錠剤及びカプセルは、例えば、0〜20%の崩壊剤、0〜5%の滑沢剤、0〜5%の流動助剤及び/または0〜99%(w/w)の充填剤/または増量剤(薬の用量によって)を含有することができる。また、錠剤及びカプセルは、0〜10%(w/w)のポリマー結着剤、0〜5%(w/w)の抗酸化剤、0〜5%(w/w)の色素を含有することもできる。加えて、徐放性錠剤は、典型的には、0〜99%(w/w)放出制御(例えば、遅延)ポリマー(用量によって)を含有することになると考えられる。錠剤またはカプセルのフィルムコートは、典型的には、0〜10%(w/w)のポリマー、0〜3%(w/w)の色素、及び/または0〜2%(w/w)の可塑剤を含有する。
【0182】
非経口製剤は、典型的には、0〜20%(w/w)の緩衝液、0〜50%(w/w)の共溶媒、及び/または0〜99%(w/w)の注射用蒸留水(WFI)(用量に応じて、及びフリーズドライの場合)を含有する。筋肉内デポー用製剤は、0〜99%(w/w)の油も含有し得る。
【0183】
医薬製剤は、単一の包装中に全治療過程が含まれる「患者用パック」(通常はブリスターパック)で患者に提示することができる。
【0184】
概して、式(1)または式(1a)の化合物は単位剤形において提示されることになり、そのため、典型的には、所望のレベルの生物活性を提供するのに十分な化合物を含有することになる。例えば、製剤は1ナノグラム〜2グラムの活性成分、例えば、1ナノグラム〜2ミリグラムの活性成分を含有し得る。この範囲内で、化合物の特定のサブ範囲は、0.1ミリグラム〜2グラムの活性成分(通常は、10ミリグラム〜1グラム、例えば、50ミリグラム〜500ミリグラム)、または1マイクログラム〜20ミリグラム(例えば、1マイクログラム〜10ミリグラム、例えば、0.1ミリグラム〜2ミリグラムの活性成分)である。
【0185】
経口用組成物については、単位剤形は、1ミリグラム〜2グラム、より典型的には10ミリグラム〜1グラム、例えば、50ミリグラム〜1グラム、例えば、100ミリグラム〜1グラム、の活性成分を含有し得る。
【0186】
活性化合物は、必要とする患者(例えば、ヒトまたは動物患者)に、所望の治療効果達成に十分な量(有効量)で投与することになる。投与する化合物の的確な量は、標準的な手順に従って担当医師が決定することができる。
【実施例】
【0187】
これより、限定するものではないが、以下の実施例で記載されている特定の実施形態を参照することによって、本発明を例示する。
【0188】
実施例1−1〜3−3
下の表1に示す実施例1−1〜3−3の化合物を調製した。これらのNMR及びLCMS特性ならびに調製に使用した方法を表3に詳述する。
【0189】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【0190】
一般手順
調製経路が含まれていない場合、該当の中間体は市販されている。市販の試薬は、さらなる精製を行わずに利用した。室温(rt)は、約20〜27℃を指す。H NMRスペクトラムを400MHzでBrukerまたはJeolの装置に記録した。化学シフト値、すなわち(δ:)値は、百万分率(ppm)で表現される。NMRシグナルの多重度には以下の略語が使用される:s=一重線、br=広幅、d=二重線、t=三重線、q=四重線、quint=五重線、td=二重線の三重線、tt=三重線の三重線、qd=二重線の四重線、ddd=二重線の二重線の二重線、ddt=三重線の二重線の二重線、m=多重線。結合定数はHz単位で測定し、J値として収載する。NMR及び質量分析の結果は、バックグラウンドピークに対処するように補正した。クロマトグラフィーは、60〜120メッシュのシリカゲルを用いて実施し、かつ窒素圧力(フラッシュクロマトグラフィー)条件下で実行する、カラムクロマトグラフィーを指す。反応をモニターするためのTLCは、特定の移動相及び固定相としてのシリカゲルF254(Merck)を用いて動作するTLCを指す。Biotage InitiatorまたはCEM Discoverマイクロ波反応器でマイクロ波媒介反応を実施した。
【0191】
LCMS実験は、典型的には、以下の条件下の各化合物について指定されているエレクトロスプレー条件を用いて行った。
【0192】
LCMS方法C
装置:Agilent1260 Infinity LC(ダイオードアレイ検出器付)、Agilent6120Bシングル四重極MS(API−ESソース付);カラム: Phenomenex Gemini−NX C−18、3ミクロン、2.0x30mm;勾配[時間(分)/溶媒A中B(%)]: 方法:0.00/5、2.00/95、2.50/95、2.60/5、3.00/5;溶媒:溶媒A=HO 2.5L+(HO中28%NH)2.5mL;溶媒B=MeCN 2.5L+HO 129mL+(HO中28%NH)2.7mL;注入体積0.5μL;UV検出190〜400nM;カラム温度40℃;流量1.5mL/分。
【0193】
LCMS方法D及びE
装置:HP1100(G1315A DAD付)、Micromass ZQ;カラム: Waters X−Bridge C−18、2.5ミクロン、2.1x20mmまたはPhenomenex Gemini−NX C−18、3ミクロン、2.0x30mm;勾配[時間(分)/溶媒C中D(%)]: 方法D:0.00/2、0.10/2、2.50/95、3.50/95、または方法E: 0.00/2、0.10/2、8.40/95、10.00/95;溶媒:溶媒C=HO 2.5L+HO中28%アンモニア溶液2.5mL;溶媒D=MeCN 2.5L+HO 135mL+HO中28%アンモニア溶液2.5mL);注入体積1μL;UV検出230〜400nM;質量検出130〜800AMU(+ve及び−veエレクトロスプレー);カラム温度45℃;流量1.5mL/分。
【0194】
LCMS方法F
装置:Waters Acquity Hクラス、フォトダイオードアレイ、SQ検出器;カラム: BEH C18、1.7ミクロン、2.1x50mm;勾配[時間(分)/溶媒A中B(%)]: 0.00/5、0.40/5、0.8/35、1.20/55、2.50/100、3.30/100 4.00/5;溶媒:溶媒A=酢酸アンモニウム5mM及びHO中0.1%ギ酸;溶媒B=MeCN中0.1%ギ酸;注入体積2μL;UV検出200〜400nM;質量検出100〜1200AMU(+veエレクトロスプレー);周囲温度のカラム;流量0.5mL/分。
【0195】
LCMS方法H
装置:Waters 2695、フォトダイオードアレイ、ZQ−2000検出器;カラム: X−Bridge C18、5ミクロン、150x4.6mm;勾配[時間(分)/溶媒A中B(%)]: 0.00/100、7.00/50、9.00/0、11.00/0、11.01/100、12.00/100;溶媒:溶媒A=HO中0.1%アンモニア;溶媒B=MeCN中0.1%アンモニア;注入体積10μL;UV検出200〜400nM;質量検出60〜1000AMU(+veエレクトロスプレー);周囲温度のカラム;流量1.0mL/分。
【0196】
LCMS方法I
装置:Waters 2695、フォトダイオードアレイ、ZQ−2000検出器;カラム: X−Bridge C18、3.5ミクロン、150x4.6mm;勾配[時間(分)/溶媒A中B(%)]: 0.00/5、5.00/90、5.80/95、10/95;溶媒:溶媒A=HO中0.1%アンモニア;溶媒B=MeCN中0.1%アンモニア;注入体積10μL;UV検出200〜400nM;質量検出60〜1000AMU(+veエレクトロスプレー);周囲温度のカラム;流量1.0mL/分。
【0197】
LCMS方法K
装置:Waters 2695、フォトダイオードアレイ、ZQ−2000検出器;カラム: X−Bridge C18、3.5ミクロン、50x4.6mm;勾配[時間(分)/溶媒A中B(%)]: 0.01/0、0.20/0、5.00/90、5.80/95、7.20/95、7.21/100、10.00/100;溶媒:溶媒A=HO中0.1%アンモニア;溶媒B=MeCN中0.1%アンモニア;注入体積10μL;UV検出200〜400nM;質量検出60〜1000AMU(+veエレクトロスプレー);周囲温度のカラム;流量1.0mL/分。
【0198】
実験セクション中のLCMSデータは、以下のフォーマット:質量イオン、保持時間、UV活性で示している。
【0199】
略語
AcOH=酢酸
CDI=1,1’−カルボニルジイミダゾール
d=日(複数可)
DAST=三フッ化ジエチルアミノ硫黄
DCE=ジクロロエタン
DCM=ジクロロメタン
DIPEA=ジイソピルエチルアミン
DIAD=アゾジカルボン酸ジイソプロピル
DMF=ジメチルホルムアミド
DMP=デス−マーチンペルヨージナン
DMSO=ジメチルスルホキシド
ES=エレクトロスプレーイオン化
EtOAc=酢酸エチル
h=時間(複数可)
HATU=1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC=高速液体クロマトグラフィー
LC=液体クロマトグラフィー
LiAlH/LAH=水素化リチウムアルミニウム
MeCN=アセトニトリル
MeOH=メタノール
min=分(複数可)
MS=質量分析
EtN=トリエチルアミン
NMR=核磁気共鳴
rt=室温
sat.=飽和
sol.=溶液
STAB=ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
【0200】
n−、s−、i−、t−及びtert−というプレフィックスは、ノルマル、2級、イソ、及び3級という通常の意味を有する。
【0201】
最終化合物は、ACD/ChemSketch Version 12ソフトウェアパッケージを使用して命名する。中間体及び試薬は、ACD/ChemSketch Version 12ソフトウェアパッケージを使用して命名するか、または供給業者のカタログ等に典型的に見いだされるこれらの一般名を使用して称する。
【0202】
中間体のための一般合成手順
経路1
中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製のための手順
【化20】
中間体3、tert−ブチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(3.37g、15mmol)を塩化水素(4Mジオキサン溶液、50mL、200mmol)に少しずつ添加した。発泡に注意。24時間後、反応物を真空中で濃縮し、残渣固体をEtN(4.18mL、30mmol)及びDCM(66ml)の混合物中に溶解した。溶解が完了したら、溶液を直ちに0℃に冷却し、次に中間体5、エチルカルボノクロリデート(1.57mL、16mmol)を滴下添加した。18時間後、混合物をDCM(100mL)及びNaHCO(水溶液)(100mL)中に注ぎ、DCM(2×100mL)で抽出した。有機層を収集し、ブライン(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、次に蒸発後の残渣をカラムクロマトグラフィー(順相、[Biotage SNAPカートリッジKP−sil 100g、40〜63μm、60Å、50mL毎分、勾配:DCM中0%〜4%MeOH])で精製して、中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートを油として得た(2.47g、83%)。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0203】
経路2
中間体2、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化21】
MeOH(40mL)中の中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(3.0g、15.1mmol)に、中間体44、エタンアミン(12.6mL、25.1mmol、THF中2M)、EtN(4.2mL、30.3mmol)、及びZnCl(0.1g、0.7mmol)を添加し、反応混合物を60℃で7時間攪拌した。NaBHCN(1.2g、19.6mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(250mL)とEtOAc(200mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×200mL)でさらに抽出し、合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、ヘキサン中10〜30%EtOAc)によって精製して、中間体43、tert−ブチル 4−(エチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.0g、88%)をガムとして得た。
中間体43のデータは、表2にある。
【0204】
DCM(10mL)中の中間体43、tert−ブチル 4−(エチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.9mmol)に、トリエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)を滴下添加し、混合物を0℃で30分間攪拌した。塩化アセチル(0.09g、1.1mmol)を0℃で滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で8時間攪拌し、その後に溶媒を真空中で除去した。残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5〜1.0%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.15g、63%)を液体として得た。
LCMS(方法I):m/z 271(M+H) (ES),3.79分,UV活性。
【0205】
1,4−ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル 4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.7mmol)に、1,4−ジオキサン(5mL)中の4.0M HClを滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体2、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩(0.15g、100%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0206】
経路3
中間体8、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミドの調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化22】
中間体7、シクロプロパンアミン(1.2g、21.5mmol)、中間体6、ベンジル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(5.0g、21.5mmol)、及び塩化亜鉛(0.15g、1.1mmol)をMeOH(15mL)に溶解し、N下で3時間、50〜60℃に加熱した。次に、混合物を0〜10℃に冷却し、その後にNaCNBH(1.8g、27.9mmol)を少しずつ添加し、室温で2時間、さらに攪拌した。反応混合物をHO(15mL)とEtOAc(25mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x25mL)でさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して、ベンジル4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.0g、68%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 275(M+H) (ES),1.60分,UV活性。
【0207】
0〜5℃に冷却したDCM(10mL)中のベンジル4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.5g、9.1mmol)に、EtN(1.8g、18.2mmol)及び塩化アセチル(0.9g、11.9mmol)を滴下添加し、反応混合物を25℃で16時間攪拌した。反応混合物をHO(15mL)とDCM(25mL)との間で分配し、水層をDCM(2x25mL)でさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して、ベンジル4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、70%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを次のステップで使用した。
LCMS(方法I):m/z 317(M+H) (ES),4.17分,UV活性。
【0208】
MeOH(15mL)中のベンジル4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、6.3mmol)に、10%Pd/C(0.2g)を室温で添加し、反応混合物をH気体下(10kg圧力)で16時間、室温で攪拌した。次に、反応混合物をセライトで濾過し、濾過物から溶媒を真空中で除去して、中間体8、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド(1.0g、86%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを次のステップで使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0209】
経路4
中間体13、メチル[シクロプロピル(ピペリジン−4−イル)アミノ]アセテート塩酸塩の調製によって例示される、ペンダントエステルで置換されたアミンの調製のための典型的手順
【化23】
MeOH(40mL)中の中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(5.0g、25.1mmol)に、中間体7、シクロプロパンアミン(1.4g、25.1mmol)、EtN(10.0mL、75.3mmol)、及びZnCl(0.3g、2.5mmol)を添加した。反応混合物を60℃で7時間攪拌し、次にNaBHCN(4.8g、75.3mmol)を少しずつ添加した。得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(250mL)とEtOAc(200mL)との間で分配した。水層をさらにEtOAc(2×200mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、ヘキサン中10%〜30%EtOAc)によって精製して、中間体11、tert−ブチル 4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(5.3g、88%)をガムとして得た。
中間体11のデータは、表2にある。
【0210】
中間体11、tert−ブチル 4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.25mmol)をDMF(10mL)に溶解し、KCO(517mg、3.75mmol)を添加した。反応混合物を70℃で3時間攪拌し、次に中間体12、ブロモ酢酸メチル(229mg、1.50mmol)を20℃で滴下添加した。得られた反応混合物を60℃で8時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(150mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%〜1.0%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(310mg、80%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 313(M+H) (ES),4.85分,UV活性。
【0211】
tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.96mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(3mL)中の4M HClを滴下添加した。得られた反応混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体13、メチル[シクロプロピル(ピペリジン−4−イル)アミノ]アセテート塩酸塩(210mg、85%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0212】
経路5
中間体15、N−シクロプロピル−N−(1,2−オキサゾール−3−イルメチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩の調製によって例示される、アリールメチル基で置換されたアミンの調製のための典型的手順
【化24】
中間体11、tert−ブチル 4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.83mmol)をエタノール(10mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム(200mg、2.38mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分攪拌し、次に中間体14、3−(クロロメチル)−1,2−オキサゾール(97mg、0.83mmol)を室温で滴下添加した。得られた反応混合物を60℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%〜1.0%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[シクロプロピル(1,2−オキサゾール−3−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(150mg、58%)を液体として得た。
LCMS(方法I):m/z 322(M+H) (ES),4.92分,UV活性。
【0213】
tert−ブチル 4−[シクロプロピル(1,2−オキサゾール−3−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.46mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(5mL)中の4M HClを滴下添加した。得られた反応混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体15、N−シクロプロピル−N−(1,2−オキサゾール−3−イルメチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩(120mg、100%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0214】
経路6
中間体18、N−エチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩の調製によって例示される、2つのアルキル基で置換されたアミンの調製のための典型的手順
【化25】
MeOH(10mL)中の溶液としての中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、2.5mmol)に、中間体19、2,2,2−トリフルオロエタンアミン(273mg、2.8mmol)、トリエチルアミン(1.0mL、7.5mmol)、及びZnCl(34mg、0.3mmol)を添加し、反応混合物を60℃で7時間攪拌した。次に、NaBHCN(475mg、7.5mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(150mL)とEtOAc(120mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×120mL)でさらに抽出し、合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%〜1.0%MeOH)によって精製して、中間体97、tert−ブチル 4−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(350mg、49%)をガムとして得た。
中間体97のデータは、表2にある。
【0215】
MeOH(10mL)中の溶液としての中間体97、tert−ブチル 4−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.1mmol)に、中間体20、アセトアルデヒド(69mg、1.6mmol)、トリエチルアミン(0.4mL、3.2mmol)、及びZnCl(14mg、0.1mmol)を添加し、反応混合物を50℃で7時間攪拌した。混合物を室温に冷却し、その後にNaBHCN(201mg、3.2mmol)を少しずつ添加した。混合物を25℃で17時間攪拌し、次に溶媒を真空中で除去した。残渣をHO(150mL)とEtOAc(120mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2×120mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%〜3%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[エチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(280mg、85%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 311(M+H) (ES),5.65分,UV活性。
【0216】
1,4−ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル 4−[エチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(220mg、0.7mmol)に、1,4−ジオキサン(5mL)中の4.0M HClを滴下添加し、得られた混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体18、N−エチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩(164mg、94%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0217】
経路7
中間体21、N−シクロプロピル−N−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化26】
アセトニトリル(10mL)中の中間体11、tert−ブチル 4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.50g、2.1mmol)溶液に、CsCO(2.03g、6.2mmol)及びCuI(20mg)を添加し、反応混合物を70℃で1時間攪拌した。次に、中間体22、1−ブロモ−2−メトキシエタン(0.43g、3.1mmol)を25℃で滴下添加し、この混合物を75℃で70時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(150mL)とEtOAc(120mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x120mL)でさらに抽出し、合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2−メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.27g、44%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 299(M+H) (ES),4.81分,UV活性。
【0218】
1,4−ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル 4−[シクロプロピル(2−メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.27g、0.9mmol)溶液に、1,4−ジオキサン(5mL)中の4.0M HClを滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体21、N−シクロプロピル−N−(2−メトキシエチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩(0.17g、81%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0219】
経路8
中間体35、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)アセトアミド塩酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化27】
DCM(10mL)中の溶液としての中間体34、tert−ブチル 4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(427mg、2.0mmol)及び中間体7、シクロプロパンアミン(114mg、2.0mmol)(室温)に、AcOH(0.23mL、4.0mmol)を添加した。混合物を3時間攪拌し、次にSTAB(1.06g、5.0mmol)を添加し、この混合物を室温で終夜攪拌した。NaHCO飽和水溶液(20mL)の添加により、反応混合物をクエンチした。水層の塩基性を確保するために固体NaCOを添加し、次に反応混合物をDCM(4x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去して、粗製tert−ブチル 4−[(シクロプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(想定100%)を得、さらなる精製を行わずにこれを直接使用した。
LCMS(方法C):m/z 255(M+H) (ES),1.38分,UV活性。
【0220】
DCM(10mL)中のtert−ブチル 4−[(シクロプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(想定2.0mmol)溶液に、EtN(1.12mL、8.0mmol)、HATU(914mg、2.4mmol)及びAcOH(0.23mL、4.0mmol)を添加し、反応混合物を終夜攪拌した。NaHCO飽和水溶液(20mL)の添加により混合物をクエンチし、DCM(4x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去して、粗製tert−ブチル 4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(想定100%)を得、さらなる精製を行わずにこれを直接使用した。
LCMS(方法C):m/z 319(M+Na) (ES),1.26分,UV活性。
【0221】
DCM(10mL)中のtert−ブチル 4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(想定2.0mmol)懸濁液に、1,4−ジオキサン中の4.0M HCl(2.5mL、10.0mmol)を添加し、混合物を室温で終夜攪拌した。溶媒を真空中で除去して、中間体35、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)アセトアミド塩酸塩(想定2.0mmol)を固体として得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0222】
経路9
中間体36、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)プロパンアミド塩酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化28】
DCM(10mL)中の中間体34、tert−ブチル 4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(0.43g、2.0mmol)及び中間体7、シクロプロパンアミン(0.11g、2.0mmol)の溶液(室温)に、AcOH(0.23mL、4.0mmol)を添加し、得られた混合物を3時間攪拌した。STAB(1.06g、5.0mmol)を添加し、混合物を室温で終夜攪拌した。NaHCO飽和水溶液(20mL)の添加により反応混合物をクエンチし、次に水層の塩基性を確保するために固体NaCOを添加した。混合物をDCM(4x20mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去して、粗製tert−ブチル 4−[(シクロプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(想定100%)を得、さらなる精製を行わずにこれを直接使用した。
LCMS(方法C):m/z 255(M+H) (ES),1.38分,UV活性。
【0223】
DCM(10mL)中のtert−ブチル 4−[(シクロプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(想定2.0mmol)溶液に、EtN(1.12mL、8.0mmol)及び中間体29、塩化プロパノイル(0.26mL、3.0mmol)を添加し、反応混合物を終夜攪拌した。NaHCO飽和水溶液(20mL)の添加により混合物をクエンチし、DCM(4x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去して、粗製tert−ブチル 4−{[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(想定100%)を得、さらなる精製を行わずにこれを直接使用した。
LCMS(方法C):m/z 333(M+Na) (ES),1.39分,UV活性。
【0224】
DCM(10mL)中のtert−ブチル 4−{[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(想定2.0mmol)懸濁液に、1,4−ジオキサン中の4.0M HCl(2.5mL、10.0mmol)を添加し、混合物を室温で終夜攪拌した。溶媒を真空中で除去して、中間体36、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)プロパンアミド塩酸塩(想定100%)を固体として得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0225】
経路10
中間体42、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)ホルムアミドの調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化29】
中間体52、ベンジル4−(エチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、1.91mmol)及びp−トルエンスルホン酸(10mg、0.06mmol)を、オルトギ酸トリエチル(3.3mL、19.84mmol)中に室温で溶解し、反応混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を0.1N HCl(30mL)でクエンチし、DCM(2x30mL)中の10%MeOHで抽出した。有機層を合わせ、NaHCO飽和水溶液(30mL)で洗浄し、乾燥した(NaSO)。溶媒を真空下で除去して、粗製ベンジル4−[エチル(ホルミル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(400mg、100%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
LCMS(方法F):m/z 291(M+H) (ES),1.86分,UV活性。
【0226】
ベンジル4−[エチル(ホルミル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.62mmol)をMeOH(15mL)に溶解し、10%Pd/C(水分50%)(100mg、0.09mmol)を窒素雰囲気下、室温で添加した。この系を窒素からパージし、水素気体下に置き、室温で16時間攪拌した。触媒を濾過によって除去し、濾過物を真空中で濃縮して粗製中間体42、N−エチル−N−ピペリジン−4−イルホルムアミド(100mg、100%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0227】
経路11
中間体53、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化30】
MeOH(40mL)中の中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(3.0g、15.1mmol)に、中間体44、エタンアミン(THF中2M、12.6mL、25.1 mmol)、EtN(4.2mL、30.3mmol)、及びZnCl(0.1g、0.7mmol)を添加し、反応混合物を60℃で7時間攪拌した。NaBHCN(1.2g、19.6mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を室温で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(250mL)とEtOAc(200mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x200mL)でさらに抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、ヘキサン中10〜30%EtOAc)によって精製して、中間体43、tert−ブチル 4−(エチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.0g、88%)をガムとして得た。
中間体43のデータは、表2にある。
【0228】
DCM(10mL)中の中間体43、tert−ブチル 4−(エチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.20g、0.9mmol)に、トリエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)を滴下添加し、得られた混合物を0℃で30分間攪拌した。次に、塩化アセチル(0.09g、1.1mmol)を0℃で少しずつ添加し、得られた反応混合物を室温で8時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出し、合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。粗製残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5〜1.0%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(0.15g、63%)を液体として得た。
LCMS(方法I):m/z 271(M+H) (ES),3.79分,UV活性。
【0229】
DCM(15mL)中tert−ブチル 4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(450mg、1.66mmol)に、トリフルオロ酢酸(1.3mL、16.66mmol)を0℃で滴下添加した。得られた反応混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体53、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩(450mg、100%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0230】
経路12
中間体76、N−メトキシ−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化31】
MeOH(25mL)中の中間体75、O−メチルヒドロキシルアミン(0.5g、6.0mmol)に、酢酸ナトリウム(0.51g、6.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で5分間攪拌した。中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、5.0mmol)、AcOH(0.5g、8.8mmol)、及びNaBHCN(0.3g、5.0mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で24時間攪拌し、次にHO(30mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。有機相をNaHCO飽和水溶液(20mL)及びNaCl飽和水溶液(20mL)で洗浄した。有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(順相シリカ、EtOAc及びヘキサン)によって精製して、tert−ブチル 4−(メトキシアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1g、90%)を固体として得た。
LCMS(方法F):m/z 231(M+H) (ES),2.07分,UV活性。
【0231】
DCE(3ml)中のtert−ブチル 4−(メトキシアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(120mg、0.52mmol)攪拌溶液に、AcO(79mg、0.78mmol)及びEtN(0.1mL、0.78mmol)を0℃で添加した。反応混合物を50〜60℃に3時間加熱し、次にHO(5mL)とDCM(10mL)との間で分配した。水層をDCM(2x10mL)でさらに抽出し、合わせた有機相をNaHCO飽和水溶液(30mL)及びNaCl飽和水溶液(30mL)で洗浄し、次に乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して、粗製tert−ブチル 4−[アセチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(110mg、77%)を得、さらなる精製を行わずにこれを次のステップで使用した。
LCMS(方法F):m/z 273(M+H) (ES),2.02分,UV活性。
【0232】
DCM(5mL)中のtert−ブチル 4−[アセチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(110mg、0.40mmol)攪拌溶液に、TFA(2mL)を0℃で滴下添加し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をトルエンの共蒸着(x3)によって乾燥して、中間体76、N−メトキシ−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミドトリフルオロ酢酸塩(120mg、100%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0233】
経路13
中間体89、1−(1,3−オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化32】
【0234】
中間体83、[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]酢酸(5.00g、28.5mmol)、DIPEA(14.75g、104mmol)、及び中間体84、N−メトキシメタンアミン塩酸塩(5.60g、57.0mmol)をDCM(100mL)及びDMF(100mL)に溶解し、中間体85、EDC塩酸塩(6.56g、34.0mmol)を添加した。反応混合物を窒素下、0℃で1時間攪拌し、次に中間体86、HOBt(4.63g、34.0mmol)及びDMAP(100mg)を少しずつ添加し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をHO(250mL)とDCM(100mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(順相シリカ、DCM中0〜3%メタノール)によって精製して、tert−ブチル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}カルバメート(4.50g、72%)を固体として得た。
LCMS(方法F):m/z 219(M+H) (ES),1.77分,UV活性。
【0235】
tert−ブチル{2−[メトキシ(メチル)アミノ]−2−オキソエチル}カルバメート(4.50g、20.6mmol)をTHF(50.0mL)に溶解し、中間体87、水素化リチウムアルミニウム(THF中1.0M、20.6mL、20.6mmol)を−30℃で滴下添加した。混合物を−30℃で20分間攪拌し、次に過剰な硫酸ナトリウム水和物を少しずつ添加した。混合物を30分間攪拌し、次にセライトパッドで濾過し、濾過物を真空中で濃縮して、粗製tert−ブチル(2−オキソエチル)カルバメート(390mg、85%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
H NMR: (400 MHz, DMSO−d) δ: 1.39 − 1.40 (m, 12 H), 2.46 − 2.47 (m, 3 H), 2.89 − 2.95 (m, 1 H), 3.05 − 3.12 (m, 1 H), 4.11 − 4.19 (m, 1 H).
【0236】
tert−ブチル(2−オキソエチル)カルバメート(3.00g、18.8mmol)、中間体88、p−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(5.52g、28.2mmol)及びKCO(7.78g、56.4mmol)をメタノール(50mL)中で混合し、0℃で70時間にわたり攪拌した。反応混合物をHO(30mL)とEtOAc(20mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(順相シリカ、DCM中0〜3%MeOH)によって精製して、tert−ブチル(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)カルバメート(900mg、24%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 199(M+H) (ES),1.72分,UV活性。
【0237】
tert−ブチル(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)カルバメート(900mg、0.45mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(10mL)中の4M HClを添加し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をジエチルエーテル(5mL)の共蒸着によって乾燥して、中間体89、1−(1,3−オキサゾール−5−イル)メタンアミン塩酸塩(400mg、90%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0238】
経路14
中間体98、メチルピペリジン−4−イル(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート塩酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化33】
中間体97、tert−ブチル 4−[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.06mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解し、KCO(450mg、3.19mmol)を添加した。混合物を70℃で2時間攪拌し、次に0℃に冷却した。中間体40、メチルカルボノクロリデート(0.12mL、1.59mmol)を滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で8時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の中性活性アルミナ、ヘキサン中10%〜15%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−[(メトキシカルボニル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(330mg、92%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 284(M+H−56) (ES),5.01分,UV活性。
【0239】
tert−ブチル 4−[(メトキシカルボニル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(330mg、0.97mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(10mL)中の4.0M HClを滴下添加し、得られた混合物を25℃で8時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x3mL)によって粉砕して、中間体98、メチルピペリジン−4−イル(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート塩酸塩(210mg、90%)を固体として得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0240】
経路15
中間体99、2−メトキシエチルピペリジン−4−イル(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート塩酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化34】
中間体97、tert−ブチル 4−((2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、3.50mmol)をDMF(15mL)に溶解し、CsCO(3.46g、10.6mmol)及びCuI(336mg、1.77mmol)を添加し、反応混合物を70℃で5時間攪拌し、次に25℃に冷却した。中間体22、1−ブロモ−2−メトキシエタン(986mg、7.09mmol)を添加し、反応混合物を90℃で7日間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(180mL)とEtOAc(120mL)との間で分配した。水層をEtOAc(3x120mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の中性活性アルミナ、ヘキサン中8%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−{[(2−メトキシエトキシ)カルボニル](2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ}ピペリジン−1−カルボキシレート(280mg、21%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 329(M+H−56) (ES),4.90分,UV活性。
【0241】
tert−ブチル 4−{[(2−メトキシエトキシ)カルボニル](2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ}ピペリジン−1−カルボキシレート(240mg、0.71mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(10mL)中の4.0M HClを滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で8時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x3mL)で粉砕することによって精製して、中間体99、2−メトキシエチルピペリジン−4−イル(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート塩酸塩(170mg、96%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0242】
経路16
中間体109、N−シクロプロピル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化35】
中間体11、tert−ブチル 4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.83mmol)をTHF(10mL)に溶解し、中間体107、N−メチル−2−ピロリジノン(0.6mL)及びトリエチルアミン(0.5mL、3.30mmol)を添加し、反応混合物を70℃で1時間攪拌し、次に室温に冷却した。中間体108、トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(385mg、1.66mmol)を添加し、得られた反応混合物を80℃で70時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の中性活性アルミナ、CHCl中0.5%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(220mg、82%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 267(M+H−56) (ES),5.90分,UV活性。
【0243】
tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.62mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(5mL)中の4.0M HClを滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x5mL)で粉砕することによって精製して、中間体109、N−シクロプロピル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン塩酸塩(160mg、100%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0244】
経路17
中間体111、2−[シクロプロピル(ピペリジン−4−イル)アミノ]エタノールトリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化36】
中間体11、tert−ブチル 4−(シクロプロピルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.833mmol)及び炭酸セシウム(0.812g、2.5mmol)をMeCN(10mL)に添加し、25℃で15分間攪拌した。中間体110、2−ブロモエタノール(134mg、1.08mmol)を添加し、反応混合物を60℃で16時間攪拌した。反応混合物を水(30mL)とCHCl中10%メタノール(30mL)との間で分配し、水層をCHCl中の10%メタノール(2x30mL)でさらに抽出した。次に有機層を合わせ、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して、tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、76%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
LCMS(方法F):m/z 285(M+H) (ES),1.46分,UV活性。
【0245】
tert−ブチル 4−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(365mg、1.29mmol)をCHCl(10mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1.1mL、12.9mmol)を添加し、得られた反応混合物を25℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x10mL)で粉砕することによって精製して、中間体111、2−[シクロプロピル(ピペリジン−4−イル)アミノ]エタノールトリフルオロ酢酸塩(380mg、100%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0246】
経路18
中間体112、tert−ブチル 4−(シクロブチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレートの調製によって例示される、アミンの調製のための典型的手順
【化37】
中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、2.51mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、中間体9、シクロブタンアミン(178mg、2.51mmol)、トリエチルアミン(1.0mL、7.53mmol)、及びZnCl(34mg、0.25mmol)を室温で添加し、反応混合物を60℃で4時間攪拌した。NaBHCN(475mg、7.53mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を25℃で12時間攪拌し、次に溶媒を真空中で除去した。残渣をHO(150mL)とEtOAc(120mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2×120mL)でさらに抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、ヘキサン中10%〜30%EtOAc)によって精製して、中間体112、tert−ブチル 4−(シクロブチルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(560mg、88%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0247】
経路19
中間体119、N−(2−メトキシエチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化38】
中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.0g、5.02mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、中間体118、2−メトキシエチルアミン(490mg、6.53mmol)、トリエチルアミン(2.1mL、15.1mmol)、及びZnCl(68mg、0.50mmol)で処理した。反応混合物を65℃で7時間攪拌し、次にNaBHCN(949mg、15.1mmol)を少しずつ添加した。得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(150mL)とEtOAc(120mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x120mL)で抽出し、有機層を合わせ、乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、ヘキサン中40%〜50%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−[(2−メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(480mg、37%)を液体として得た。
LCMS(方法I):m/z 203(M+H−56) (ES),3.60分,UV活性。
【0248】
tert−ブチル 4−[(2−メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.16mmol)をTHF(10mL)に溶解し、N−メチル−2−ピロリジノン(344mg、3.48mmol)及びトリエチルアミン(0.7mL、4.65mmol)で処理した。反応混合物を70℃で1時間攪拌し、次に中間体108、トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(297mg、1.28mmol)を25℃で滴下添加した。得られた反応混合物を70℃で16時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、反応混合物をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥した(NaSO)。溶媒を真空中で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の中性活性アルミナ、ヘキサン中10%〜20%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−[(2−メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、46%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 341(M+H) (ES),5.31分,UV活性。
【0249】
tert−ブチル 4−[(2−メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.44mmol)をDCM(3mL)に溶解し、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(0.8mL)を滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で8時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x2mL)で粉砕することによって精製して、中間体119、N−(2−メトキシエチル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペリジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩(105mg、67%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0250】
経路20
中間体120、N−エチル−−N−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化39】
中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(546mg、4.10mmol)をメタノール(20mL)中に溶解した。中間体106、オキセタン−3−アミン(300mg、4.10mmol)、トリエチルアミン(1.7mL、12.3mmol)、及びZnCl(56mg、0.41mmol)を添加し、次に反応混合物を65℃で8時間攪拌した。次に、NaBHCN(776mg、1.23mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×100mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥した(NaSO)。溶媒を真空中で除去し、残渣をペンタンで粉砕することによって精製し、溶媒をデカント除去して、tert−ブチル 4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(680mg、97%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 257(M+H) (ES),2.92分,UV活性。
【0251】
tert−ブチル−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.78mmol)をメタノール(10mL)中に溶解し、中間体20、アセトアルデヒド(103mg、2.34mmol)、トリエチルアミン(0.3mL、2.34mmol)、及びZnCl(11mg、0.08mmol)を添加した。反応混合物を50℃で7時間攪拌し、次にNaBHCN(148mg、2.34mmol)を少しずつ添加した。得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(100mL)とEtOAc(80mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×80mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥した(NaSO)。溶媒を真空中で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%〜3%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[エチル(オキセタン−3−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、81%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 285(M+H) (ES),3.84分,UV活性。
【0252】
tert−ブチル 4−[エチル(オキセタン−3−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.63mmol)をDCM(8mL)中に溶解し、0℃に冷却した。トリフルオロ酢酸(2mL)を滴下添加し、得られた反応混合物を25℃で6時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル(3x1mL)で粉砕することによって精製して、中間体120、N−エチル−N−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩(110mg、95%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0253】
経路21
中間体128、N−エチル−N−メトキシピペリジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化40】
MeOH(25mL)中の中間体75、O−メチルヒドロキシルアミン(0.5g、6.0mmol)攪拌溶液に、NaOAc(0.51g、6.2mmol)を添加し、反応混合物を室温で5分間攪拌した。中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1g、5.0mmol)、AcOH(0.5g、8.8mmol)、及びNaCNBH(0.3g、5.0mmol)を添加し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。反応混合物をEtOAcと水との間で分配し、EtOAc相を分離し、NaHCO水溶液及びブライン溶液で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、真空中で濃縮して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、溶出溶媒としてEtOA及びヘキサン)によって精製して、tert−ブチル 4−(メトキシアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1g、90%)を固体として得た。
LCMS(方法F):m/z 231(M+H) (ES),2.07分,UV活性。
【0254】
DMF(5mL)中のtert−ブチル 4−(メトキシアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.30mmol)攪拌溶液に、KCO(540mg、3.91mmol)を添加し、混合物を80℃で1時間攪拌した。次に中間体127、ヨードエタン(305mg、1.96mmol)を添加し、混合物を80℃で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、冷水(10ml)で希釈し、化合物をEtOAc(20ml)で抽出した。水層をEtOAc(2x20mL)でさらに抽出し、合わせた有機層をブライン溶液で洗浄し、次にNaSOで乾燥した。溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、溶出溶媒としてEtOA及びヘキサン)によって精製して、tert−ブチル 4−[エチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、47%)を得た。
LCMS(方法F):m/z 259(M+H) (ES),2.02分,UV活性。
【0255】
DCM(8mL)中のtert−ブチル 4−[エチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.62mmol)攪拌溶液に、TFA(3mL)を0℃で滴下添加し、得られた混合物を室温で3時間攪拌した。次に溶媒を真空中で蒸発させ、残渣をトルエンの共蒸着(x3)によって乾燥して、中間体128、N−エチル−N−メトキシピペリジン−4−アミントリフルオロ酢酸塩(150mg、63%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0256】
経路22
中間体130、2−[フェニル(ピペリジン−4−イル)アミノ]エタノール塩酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化41】
中間体1、tert−ブチル 4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(3.00g、15.0mmol)、中間体77、アニリン(1.40g、15.0mmol)、トリエチルアミン(6.35mL、45.0mmol)及び塩化亜鉛(0.75mL、0.75mmol)を窒素下でメタノール(25.0mL)に溶解し、50〜60℃で16時間攪拌した。NaCNBH(2.84g、45.0mmol)を0〜10℃で少しずつ添加し、得られた混合物を50〜60℃で16時間攪拌した。反応混合物をHO(150mL)とEtOAc(50mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x50mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、DCM中0〜3%メタノール)によって精製して、tert−ブチル 4−(フェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.30g、31%)を固体として得た。
LCMS(方法F):m/z 277(M+H) (ES),2.33分,UV活性。
【0257】
tert−ブチル 4−(フェニルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート(350mg、1.26mmol)及び中間体129、ブロモ酢酸エチル(274mg、1.64mmol)をDIPEA(3.0mL)に溶解し、90℃で16時間攪拌した。反応混合物をHO(30mL)とEtOAc(20mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x20mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、ヘキサン中0〜22%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−[(2−エトキシ−オキソエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(390mg、85%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 363(M+H) (ES),2.72分,UV活性。
【0258】
tert−ブチル 4−[(2−エトキシ−2−オキソエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.96mmol)をTHF(10.0mL)に溶解し、THF中水素化ホウ素リチウム溶液(3.0M、1.30mL、3.86mmol)で0℃で処理し、室温で48時間攪拌した。反応混合物を、低温のNHCl水溶液(30mL)とEtOAc(15mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x15mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、ヘキサン中0〜35%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(270mg、87%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 321(M+H) (ES),1.94分,UV活性。
【0259】
tert−ブチル 4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(265mg、0.82mmol)を1,4−ジオキサン(5.0mL)中の4M HClに0℃で溶解し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、次にジエチルエーテル(3x10mL)で粉砕して、中間体130、2−[フェニル(ピペリジン−4−イル)アミノ]エタノール塩酸塩(200mg、94%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0260】
経路23
中間体138、N−エチル−N−[1−(ピペリジン−4−イル)プロピル]アセトアミドトリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化42】
【0261】
中間体137、tert−ブチル 4−プロパノイルピペリジン−1−カルボキシレート(450mg、1.86mmol)、中間体44、エタンアミン(THF中2.0M溶液、2.33mL、4.66mmol)、EtN(0.780mL、5.60mmol)、ZnCl(0.2mL)、及びMeOH(10mL)をバイアルに装填した。反応混合物を60℃で4時間加熱し、次に反応混合物を0℃に冷却し、NaCNBH(351mg、5.60mmol)を添加した。反応混合物を室温に温め、16時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をHO(100mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x50mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、コンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(順相、中性シリカゲル、60〜120メッシュ、DCM中0〜1%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[1−(エチルアミノ)プロピル]ピペリジン−1−カルボキシレート(440mg、87%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 271(M+H) (ES),5.34分,UV活性。
【0262】
tert−ブチル 4−[1−(エチルアミノ)プロピル]ピペリジン−1−カルボキシレート(435mg、1.61mmol)をDCM(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.67mL、4.83mmol)を0〜5℃で滴下添加した。反応混合物を0〜5℃で10分間攪拌し、次に塩化アセチル(0.17mL、2.41mmol)を0〜5℃で滴下添加した。得られた反応混合物を25℃で8時間攪拌し、次に溶媒を真空中で除去した。残渣をHO(50mL)とDCM(50mL)との間で分配し、水層をDCM(2x30mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(通常の塩基性活性アルミナ、DCM中0.5%〜1.0%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−{1−[アセチル(エチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−1−カルボキシレート(415mg、63%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 313(M+H) (ES),4.53分,UV活性。
【0263】
tert−ブチル 4−{1−[アセチル(エチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−1−カルボキシレート(415mg、1.33mmol)をDCM(5.0mL)に0℃で溶解し、この溶液にTFA(2.5mL)を0℃で添加した。反応混合物を室温に温め、6時間攪拌した。次に反応混合物を濃縮し、ジエチルエーテル(3x5mL)の共蒸着によって乾燥して、中間体138、N−エチル−N−[1−(ピペリジン−4−イル)プロピル]アセトアミドトリフルオロ酢酸塩(250mg、80%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0264】
経路24
中間体140、N−エチル−N−[2−(ピペリジン−4−イル)プロパン−2−イル]アセトアミド塩酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化43】
中間体139、tert−ブチル 4−(2−アミノプロパン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(300mg、1.24mmol)、中間体20、アセトアルデヒド(163mg、3.71mmol)、トリエチルアミン(0.52mL、3.71mmol)及び塩化亜鉛(0.06mL、0.06mmol)を窒素下でメタノール(10mL)に溶解し、50〜60℃で16時間攪拌した。16時間後、NaCNBH(233mg、3.74mmol)を0〜10℃で少しずつ添加し、得られた混合物を50〜60℃で6時間攪拌した。反応混合物をHO(40mL)とEtOAc(25mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x25mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、DCM中0〜4%MeOH)によって精製して、tert−ブチル 4−[2−(エチルアミノ)プロパン−2−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、54%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 271(M+H) (ES),1.71分,UV活性。
【0265】
tert−ブチル 4−[2−(エチルアミノ)プロパン−2−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.66mmol)及びトリエチルアミン(0.27mL、19.9mmol)を窒素下で乾燥DCM(5.0mL)に溶解した。塩化アセチル(78.0mg、0.99mmol)を0℃で添加し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。次に、反応混合物をNaHCO飽和水溶液(20mL)とEtOAc(15mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x25mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、ヘキサン中0〜65%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−{2−[アセチル(エチル)アミノ]プロパン−2−イル}ピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、77%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 257(M+H−56) (ES),4.75分,UV活性。
【0266】
tert−ブチル 4−{2−[アセチル(エチル)アミノ]プロパン−2−イル}ピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、0.51mmol)及び1,4−ジオキサン(5mL)中の4M HClを窒素下で1,4−ジオキサン(5mL)に溶解し、共に室温で3時間攪拌した。反応混合物をトルエンに注ぎ、次にジエチルエーテル(2x5mL)で粉砕し、真空中で濃縮して、中間体140、N−エチル−N−[2−(ピペリジン−4−イル)プロパン−2−イル]アセトアミド塩酸塩(110mg、95%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0267】
経路25
中間体144、4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジントリフルオロ酢酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化44】
【0268】
中間体141、tert−ブチル 4−(1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、8.73mmol)及びEtN(3.64mL、26.3mmol)をジクロロメタン(20.0mL)に溶解し、0℃に冷却した。中間体142、塩化メタンスルホニル(0.82mL、10.4mmol)を滴下添加し、反応混合物を0℃で2時間攪拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮して、粗製tert−ブチル 4−{1−[(メチルスルホニル)オキシ]エチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、75%)を油として得た。この粗生成物を、さらなる精製を行わずに次のステップで使用した。
LCMS(方法I):m/z 252(M+H−56) (ES),4.51分,UV活性。
【0269】
中間体143、1H−ピラゾール(887mg、13.03mmol)をDMF(15.0mL)に溶解し、0℃に冷却した。鉱物油中60%水素化ナトリウム懸濁液(281mg、7.0mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間攪拌した。1時間の完了後、DMF(1.0mL)中のtert−ブチル 4−{1−[(メチルスルホニル)オキシ]エチル}ピペリジン−1−カルボキシレート(2.0g、6.51mmol)を0℃で滴下添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を水(100mL)で希釈し、DCM(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、真空中で濃縮して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相、中性シリカゲル、60〜120メッシュ、ヘキサン中0〜30%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(430mg、24%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 280(M+H) (ES),4.51分,UV活性。
【0270】
tert−ブチル 4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−カルボキシレート(430mg、1.54mmol)をジクロロメタン(8.0mL)に溶解し、0℃に冷却した。TFA(4.0mL)を添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。次に、反応混合物を真空中で濃縮して、粗製中間体144、4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジントリフルオロ酢酸塩(450mg、100%)をガムとして得、さらなる精製を行わずにこれを使用した。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0271】
経路26
中間体147、4−(1−フェニルエトキシ)ピペリジン塩酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化45】
中間体145、tert−ブチル 4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(543mg、2.69mmol)をDMF(10mL)に溶解し、鉱物油中の60%水素化ナトリウム懸濁液(183mg、4.58mmol)を窒素下、0℃で少しずつ添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。1時間後、中間体146、(1−ブロモエチル)ベンゼン(500mg、2.69mmol)を滴下添加し、得られた混合物を90℃で16時間攪拌した。反応混合物をHO(50mL)とEtOAc(25mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x25mL)でさらに抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、ヘキサン中0〜15%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−(1−フェニルエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(161mg、20%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 306(M+H) (ES),2.79分,UV活性。
【0272】
tert−ブチル 4−(1−フェニルエトキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(160mg、5.27mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)中の4M HCl中に0℃で溶解し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をジエチルエーテル(3x10mL)で粉砕して、中間体147、4−(1−フェニルエトキシ)ピペリジン塩酸塩(100mg、89%)を固体として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0273】
経路27
中間体150、4−(ベンジルスルファニル)ピペリジン塩酸塩の調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順
【化46】
中間体149、フェニルメタンチオール(9.6mL、81.8mmol)をDMF(80mL)中に溶解し、鉱物油中の60%水素化ナトリウム懸濁液(3.27g、81.8mmol)を窒素下、0℃で少しずつ添加し、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。30分後、中間体148、tert−ブチル 4−ブロモピペリジン−1−カルボキシレート(5.4g、20.4mmol)を滴下添加し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をHO(150mL)とEtOAc(50mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x50mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(順相シリカ、ヘキサン中0〜12%EtOAc)によって精製して、tert−ブチル 4−(ベンジルスルファニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.59g、25%)をガムとして得た。
LCMS(方法F):m/z 252(M+H−56) (ES),2.73分,UV活性。
【0274】
tert−ブチル 4−(ベンジルスルファニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.00g、3.25mmol)を1,4−ジオキサン(10mL)中の4M HCl中に0℃で溶解し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をジエチルエーテル(3x10mL)で粉砕して、中間体150、4−(ベンジルスルファニル)ピペリジン塩酸塩(750mg、95%)をガムとして得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0275】
経路28
中間体152、メチル 6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレートの調製のための手順
【化47】
中間体151、tert−ブチル 6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(120mg、0.533mmol)をDCM(2.0mL)に0℃で溶解し、TFA(1.0mL)を添加した。反応混合物を室温に温め、2時間攪拌し、次に真空中で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(3x10mL)の共蒸着によって乾燥して、2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オントリフルオロ酢酸塩(120mg、100%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 125(M+H) (ES),0.60分,UV活性。
【0276】
2−アザスピロ[3.4]オクタン−6−オントリフルオロ酢酸塩(60mg、0.251mmol)をDCM(5mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.2mL、1.25mmol)を0℃で添加した。中間体40、メチルカルボノクロリデート(94.4mg、0.37mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温に温め、2時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をHO(25mL)とEtOAc(25mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×10mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して、中間体152、メチル 6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(30mg、34%)を油として得た。
標題化合物のデータは、表2にある。
【0277】
実施例のための一般合成手順
経路a
実施例2−2、エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製によって例示される、還元的アミノ化を介したピペリジンの調製のための典型的手順
【化48】
中間体2、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩(150mg、0.9mmol)、中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(170mg、0.9mmol)、EtN(0.24mL、1.9mmol)及びZnCl(6mg)をMeOH(10mL)に溶解し、反応混合物を60℃で8時間攪拌した。次に混合物を0℃に冷却し、NaBHCN(72mg、1.2mmol)を少しずつ添加し、その後、混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(100mL)とEtOAc(80mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×80mL)でさらに抽出し、合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC[逆相(X−BRIDGE C−18、150×19mm、5μm、15mL毎分、勾配:25%〜100%(20分かけて)、100%(3分かけて)、次に30%(2分かけて)、MeCN/水中0.1%NH]によって精製して、実施例2−2の異性体1、エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(30mg、9%)をガムとして得、実施例2−2の異性体2、エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(25mg、7%)をガムとして得た。
実施例2−2の異性体2のデータは、表3にある。
【0278】
経路b
実施例2−12、エチル 2−(4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製によって例示される、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの還元的アミノ化を介したピペリジンの調製のための典型的手順
【化49】
中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(99mg、0.5mmol)及び中間体35、N−シクロプロピル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)アセトアミド塩酸塩(116mg、0.5mmol)をDCM(10mL)に室温で溶解し、EtN(0.35mL、2.5mmol)を添加した。混合物を30分間攪拌し、その後にAcOH(0.29mL、5.0mmol)を添加した。混合物を3時間攪拌し、次にSTAB(265mg、1.3mmol)を添加し、この混合物を室温で終夜攪拌した。NaHCO飽和水溶液(20mL)の添加により反応混合物をクエンチし、水層の塩基性を確保するために固体NaCOを添加した。得られた混合物をDCM(4x20mL)で抽出し、有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(順相、[Biotage SNAPカートリッジKP−sil 10g、40〜63μm、60Å、20mL毎分、勾配:DCM中0%〜10%MeOH])によって精製して、分離不可能なジアステレオマー混合物を得た。この混合物を、分取逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX 5μm C18 110A Axiaカラム、100x30mm、30〜60%MeCN/溶媒Bにより14.4分かけて30mL/分で溶出させ[溶媒Bは、HO中0.2%の(28%NH/HO)である]、205nmにてモニターすることによって画分を収集する)によって精製して、実施例2−12の異性体1、エチル 2−(4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(42mg、22%)を固体として得、実施例2−12の異性体2、エチル 2−(4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(36mg、19%)を固体として得た。
実施例2−12の異性体2のデータは、表3にある。
【0279】
経路c
実施例2−23、エチル 2−(4−{アセチル[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製によって例示される、保護ケトンの使用を介したピペリジンの調製のための典型的手順
【化50】
中間体57、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン(1.0g、6.99mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(1.38g、6.99mmol)、トリエチルアミン(2.9mL、20.9mmol)、及びZnCl(95mg、0.70mmol)を添加し、反応混合物を65℃で8時間攪拌した。NaBHCN(1.32g、20.9mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(120mL)とEtOAc(100mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2x100mL)でさらに抽出し、有機層を合わせ、乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をペンタンで粉砕することによって精製し、溶媒をデカント除去して、エチル 2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(1.80g、79%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 325(M+H) (ES),3.54分及び3.69分,UV活性。
【0280】
エチル 2−(1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカ−8−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(1.80g、5.55mmol)をエタノール(20mL)に溶解し、1,4−ジオキサン(30mL)中の4.0M HClを添加した。得られた反応混合物を70℃で18時間攪拌し、次に溶媒を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で塩基性化した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(100mL)とEtOAc(80mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×80mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥した(NaSO)。溶媒を真空中で除去し、残渣をペンタンで粉砕して、エチル 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(1.20g、77%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 281(M+H) (ES),3.30分及び3.41分,UV活性。
【0281】
中間体58、1−(3−メチルオキセタン−3−イル)メタンアミン(72mg、0.72mmol)、エチル 2−(4−オキソピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(200mg、0.71mmol)、トリエチルアミン(0.4mL、2.85mmol)及びZnCl(9mg、0.07mmol)をMeOH(10mL)に溶解し、反応混合物を65℃で8時間攪拌した。混合物を0℃に冷却し、NaBHCN(134mg、2.14mmol)を少しずつ添加した。得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(80mL)とEtOAc(60mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×60mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣をペンタン(3x1mL)で粉砕することによって精製して、エチル 2−(4−{[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(210mg、81%)をガムとして得た。
LCMS(方法I):m/z 366(M+H) (ES),3.63分及び3.81分,UV活性。
【0282】
エチル 2−(4−{[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(200mg、0.55mmol)をDCM(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.2mL、1.64mmol)を添加し、反応混合物を0℃で20分間攪拌した。塩化アセチル(0.06mL、0.82mmol)を少しずつ添加し、得られた反応混合物を25℃で2時間攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をHO(80mL)とEtOAc(60mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x60mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去し、残渣を分取HPLC[逆相(X−BRIDGE C18、250×19mm、5μm、15mL毎分、勾配:5%〜30%(36分かけて)、30%(9分かけて)、100%(5分かけて)、次に5%(5分かけて)、移動相:(A)水中5mM重炭酸アンモニウム+0.1%アンモニア及び(B)100%アセトニトリル]によって精製して、実施例2−23の異性体1、エチル 2−(4−{アセチル[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(47mg、21%)を液体として得、実施例2−23の異性体2、エチル 2−(4−{アセチル[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(45mg、20%)を液体として得た。
実施例2−23の異性体2のデータは、表3にある。
【0283】
経路d
実施例2−38、(1,1−)−エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製によって例示される、4−ニトロフェニルカルバメートにおける求核性置換を介したピペリジンの調製のための典型的手順
【化51】
中間体114、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド(1.70g、10mmol)及び中間体3、tert−ブチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(2.25g、10mmol)を、窒素雰囲気下、DMF(40mL)中で混合した。AcOH(0.86mL、15mmol)及びSTAB(4.24g、20mmol)を添加し、得られた混合物を室温で6時間攪拌した。混合物を濃縮してDMFを除去し、残渣をトルエンで処理し、濃縮してAcOHを除去した。残渣をMeOHに溶解し、フラッシュシリカ(15mL)で濃縮した。得られた粉末をカラムクロマトグラフィー(順相、[Biotage SNAPカートリッジKP−sil 100g、40〜63μm、60Å、40mL毎分、勾配:15CV超のDCM中0%〜10%溶媒A(溶媒AはMeOH中10%の{MeOH中7M NH}である)])によって精製して、tert−ブチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−yl}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(2.92g、77%)をガムとして得た。
LCMS(方法D):m/z 380(M+H) (ES),2.11分,UV活性。
【0284】
tert−ブチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−yl}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(2.80g、7.38mmol)を、窒素雰囲気下でDCM(50mL)及びTFA(50mL)の混合物に溶解し、室温で3.5時間攪拌した。混合物をトルエンで希釈し、濃縮した。油状の残渣をトルエンで希釈し、濃縮して、N−[1−(6−アザスピロ[3.4]オクタ−2−イル)ピペリジン−4−イル]−N−エチルアセトアミドトリフルオロ酢酸塩をガムとして得た(5.73g、想定100%)。
LCMS(方法D):m/z 280(M+H) (ES),1.67分及び1.79分,UV活性弱。
【0285】
N−[1−(6−アザスピロ[3.4]オクタ−2−イル)ピペリジン−4−イル]−N−エチルアセトアミドトリフルオロ酢酸塩(5.73g、想定7.38mmol)を、窒素雰囲気下でDCM(140mL)に溶解した。EtN(5.1ml、36.6mmol)及び中間体115、4−ニトロフェニルカルボノクロリデート(1.78g、8.83mmol)を添加し、得られた混合物を室温で終夜攪拌した。さらなるEtN(2ml、14.3mmol)及び中間体115、4−ニトロフェニルカルボノクロリデート(0.74g、3.67mmol)を添加し、混合物を室温でさらに3日間攪拌した。反応混合物をフラッシュシリカ(15mL)で濃縮し、得られた粉末をカラムクロマトグラフィー(順相、[Biotage SNAPカートリッジ KP−sil 100g、40〜63μm、60Å、40mL毎分、勾配:10CV超のDCM中0%〜5%溶媒A(溶媒AはMeOH中10%の{MeOH中7M NH}である)])によって精製して得た油を、カラムクロマトグラフィー(順相、[Biotage SNAPカートリッジ KP−sil 100g、40〜63μm、60Å、40mL毎分、5CV超のDCM中アイソクラチック5%EtOAc、次に5CV超のDCM中アイソクラチック5%溶媒A(溶媒AはMeOH中10%の{MeOH中7M NH}である)])によってさらに精製して、油(6.85g)を得た。この油をDCMに溶解し、HOで洗浄し(x2)、相分離カートリッジに通すことによって乾燥し、濃縮して、4−ニトロフェニル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートを泡沫として得た(2.41g、73%)。
LCMS(方法C):m/z 445(M+H) (ES),1.32分,UV活性。
【0286】
中間体116、(1,1−)−エタノール(0.42mL、7.19mmol)を、窒素雰囲気下でTHF(18mL)中に溶解し、鉱物油中の60%水素化ナトリウム懸濁液(0.29g、7.25mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌し、次に4−ニトロフェニル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(0.800g、1.80mmol)を添加し、得られた混合物を室温で4日間攪拌した。反応混合物を濃縮してTHFを除去し、次に残渣をHOで希釈し、EtOAcで抽出した(x2)。合わせた有機相を相分離カートリッジに通し、フラッシュシリカ(10mL)で濃縮した。得られた粉末をカラムクロマトグラフィー(順相、[Biotage SNAPカートリッジ KP−sil 50g、40〜63μm、60Å、40mL毎分、5CV超のDCM中アイソクラチック20%EtOAc、勾配:DCM中20%EtOAc〜1CV超のDCM中10%溶媒A、10CV超のDCM中アイソクラチック10%溶媒A(溶媒AはMeOH中10%の{MeOH中7M NH}である)])によって精製して、分離不可能なジアステレオ異性体混合物(0.359g、56%)を得た。この混合物を、分取逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX 5μm C18 110A Axiaカラム、100x30mm、20〜50%MeCN/溶媒Bにより14.4分かけて30mL/分で溶出させ[溶媒Bは、HO中0.2%の(28%NH/HO)である]、205nmにてモニターすることによって画分を収集する)によって精製して、実施例2−38の異性体1、(1,1−)−エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(140mg、22%)をガムとして得、実施例2−38の異性体2、(1,1−)−エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(129mg、20%)をガムとして得た。
実施例2−38の異性体2のデータは、表3にある。
【0287】
経路e
実施例2−63、エチル 2−(4−{1−[アセチル(エチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順(逆相クロマトグラフィーを使用し、次にキラルクロマトグラフィーを使用することにより、2種超の異性体の混合物を分離)
【化52】
中間体138、N−エチル−N−[1−(ピペリジン−4−イル)プロピル]アセトアミドトリフルオロ酢酸塩塩(250mg、1.18mmol)、中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(232mg、1.18mmol)、EtN(0.821mL、5.89mmol)、ZnCl(0.3mL)、及びMeOH(5mL)をバイアルに装填した。得られた混合物を60℃で4時間加熱し、次に0℃に冷却した。NaCNBH(222mg、3.53mmol)を0℃で添加し、混合物を室温に温め、16時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をHO(50mL)とEtOAc(50mL)との間で分配した。水層をEtOAc(2×50mL)でさらに抽出し、合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去して得た粗生成物を、分取HPLC[逆相HPLC(X−BRIDGE、250×19mm、5μm、15mL毎分、勾配:48%(60分かけて)、100%(2分かけて)、次に48%(3分かけて)、(A)水中10mM重炭酸アンモニウム+水中0.1%NH、(B)50:50(MeCN:MeOH)]によって精製して、2種の異性体、異性体1及び異性体2を得た。
【0288】
今度はこの2種の異性体を使用し、これらをキラル分取HPLC[CHIRALCEL OX−H 250x4.6mm、5μm{IPA中0.3%DEA:MeOH(50:50)}]によってさらに精製して、実施例2−63の異性体1a、エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(13mg、3%)をガムとして得、実施例2−63の異性体1b、エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(10mg、2%)をガムとして得、実施例2−63の異性体2a、エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(11mg、2%)をガムとして得、実施例2−63の異性体2b、エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(10mg、2%)をガムとして得た。
実施例2−63の異性体2bのデータは、表3にある。
【0289】
経路f
実施例2−65、エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレートの調製によって例示される、ピペリジンの調製のための典型的手順(逆相クロマトグラフィーを使用し、次にキラルクロマトグラフィーを使用することにより、2種超の異性体の混合物を分離)
【化53】
中間体144、4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジントリフルオロ酢酸塩(430mg、2.40mmol)及びEtN(1.6 mL、12.0mmol)をメタノール(10mL)に溶解した。中間体4、エチル 2−オキソ−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(473mg、2.40mmol)及びZnCl(0.12mL、0.12mmol)を添加し、反応混合物を70℃で5時間攪拌した。反応混合物を0℃に冷却し、NaCNBH(452mg、7.21mmol)を添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、真空中で濃縮した。粗生成物を分取HPLC[X−BRIDGE C18(250x19mm)5μm、12mL毎分、勾配:30%〜100%(120分かけて)、次に100%(5分)、[水中5mM重炭酸アンモニウム/MeCN:MeOH(50:50)]によって精製して、2種の異性体、異性体1及び異性体2を得た。
【0290】
異性体1をキラルSFC[Chiral CEL OX−H(250x4.6mm)5μm、共溶媒:15%のIPA中0.3%DEA:MeOH(50:50)によってさらに精製して、実施例2−65の異性体1a、エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(17mg、28%)及び実施例2−65の異性体1b、エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(25mg、42%)を得た。
実施例2−65の異性体1aのデータは、表3にある。
【0291】
異性体2をキラルSFC[Chiral PAK ADH(250x4.6mm)5μm、共溶媒:35%のMeOH中0.3%DEAによってさらに精製して、実施例2−65の異性体2a、エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(19mg、32%)及び実施例2−65の異性体2b、エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート(21mg、35%)を得た。
実施例2−65の異性体2aのデータは、表3にある。
【0292】
経路g
実施例3−2、メチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレートの調製によって例示される、2−アザスピロ[3.4]オクタン環系含有ピペリジンの調製のための典型的手順(逆相クロマトグラフィーを使用し、次にキラルクロマトグラフィーを使用することにより、2種の鏡像異性体の混合物を分離)
【化54】
中間体2、N−エチル−N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩(150mg、0.818mmol)、中間体152、メチル 6−オキソ−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(139mg、0.818mmol)、トリエチルアミン(0.342mL、2.45mmol)、及びZnCl(ジエチルエーテル中1.0M溶液、0.2mL、0.2mmol)をMeOH(100mL)に溶解し、混合物を60℃で8時間攪拌した。次に混合物を0〜5℃に冷却し、NaBHCN(154mg、2.45mmol)を少しずつ添加した。得られた反応混合物を25℃で17時間攪拌し、次に溶媒を真空中で除去した。残渣をHO(100mL)とEtOAc(100mL)との間で分配し、水層をEtOAc(2x50mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLC[逆相(フェニルヘキシル、250×19mm、5μm、14mL毎分、勾配:35%(9分かけて)、100%(2分かけて)、次に35%(2分かけて)、A:水中0.1%アンモニア、B:100%MeCN]によって精製して、メチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(65mg、22%)をガムとして得た。これをキラル分取HPLC(CHIRALPAK AD−H 250×4.6mm、5μm、共溶媒:MeOH中0.3%ジエチルアミン)によってさらに精製して、実施例3−2の異性体1、メチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(27mg、9%)をガムとして得、実施例3−2の異性体2、メチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート(31mg、11%)をガムとして得た。
実施例3−2の異性体2のデータは、表3にある。
【0293】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表2-7】
【表2-8】
【表2-9】
【表2-10】
【表2-11】
【表2-12】
【0294】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【表3-6】
【表3-7】
【表3-8】
【表3-9】
【表3-10】
【表3-11】
【表3-12】
【表3-13】
【表3-14】
【表3-15】
【表3-16】
【表3-17】
【表3-18】
【表3-19】
【表3-20】
【0295】
生物活性
実施例A
ホスホ−ERK1/2アッセイ
Alphascreen Surefireホスホ−ERK1/2アッセイ(Crouch & Osmond,Comb.Chem.High Throughput Screen,2008)を用いて機能アッセイを行った。ERK1/2リン酸化は、Gq/11及びGi/oタンパク質共役受容体活性化の両方による下流事象であることから、M、M(Gq/11共役)及びM、M受容体(Gi/o共役)の評価をする上で、異なる受容体サブタイプ用の異なるアッセイ形式を使用するよりも、はるかに好適となる。ヒトムスカリンM、M、MまたはM受容体を安定して発現するCHO細胞を、96ウェル組織培養プレート上に蒔き(25K/ウェル)、MEM−アルファ10%透析FBSで培養した。細胞を接着させたら、終夜血清飢餓状態にした。5μLのアゴニストを細胞に5分間(37℃)添加することによってアゴニスト刺激を実施した。培地を除去し、50μLの溶解緩衝液を添加した。15分後、4μLの試料を384ウェルプレートに移し、7μLの検出混合物を添加した。プレートを暗中穏やかに攪拌しながら2時間インキュベートし、次にPHERAstarプレートリーダーで読み取った。各受容体サブタイプについて得られたデータから、pEC50及びEmaxの数値を算出した。
【0296】
結果を、下の表4で詳述する。
【0297】
6−アザスピロ[3.4]オクタン環系を含有する各実施例に関しては、別段の記載がない限り、分離され、かつ分析LCMS保持時間に基づいて(異性体1、異性体2に)割り当てられた2種のジアステレオマーが存在する。ほとんどの実施例において、異性体1は活性ではない。さらなる(キラル)異性体が存在する場合、場合によっては分離され、キラル分離保持時間に基づいて(異性体1a、異性体1bに)割り当てられた。
【0298】
2−アザスピロ[3.4]オクタン環系を含有する各実施例に関しては、別段の記載がない限り、分離され、かつキラル分離保持時間に基づいて(異性体1、異性体2に)割り当てられた2種の鏡像異性体が存在する。
【0299】
活性異性体の分析データを表3で報告する。絶対的立体化学の優先度を強調するため、いくつかの活性の弱い化合物のデータが表4に含まれている。
【0300】
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【表4-4】
【0301】
実施例B
ラットのd−アンフェタミン誘発性運動亢進に及ぼす新規試験化合物及びキサノメリンの効果
本研究の目的は、ラットのd−アンフェタミン誘発性運動亢進に及ぼす新規試験化合物の効果を検討することである。統合失調症は、単一の実験手順によって十分に説明することができない複雑な多因子性疾患である。ラットにおける抗精神病様行動を、d−アンフェタミンによって引き出される運動亢進(または過剰自発運動)の抑制によって評価した。この手順は、臨床的に関連性のあるドーパミン受容体アンタゴニストに感受性であり、そのためドーパミン作動性シグナル伝達に影響するムスカリンアゴニストの比較に好適であると考えられる。d−アンフェタミン誘発性運動亢進を有意に低減させることがあらかじめ観察された、ある用量のキサノメリンを陽性対照として用いた。統計学的解析は、典型的には3元配置共分散分析またはロバスト回帰を伴い、治療、日及びラックを因子として、処置の前30分間の活性を共変数とし、その後に適切な多重比較試験を行った。P値<0.05を統計学的に有意であるとみなし、それに応じて全てのその後の数値に印を付す。
【0302】
実施例2−1の異性体2のデータを、図1に示す。
【0303】
実施例C
医薬製剤
(i)錠剤製剤
式(1)または(1a)の化合物を含有する錠剤組成物は、化合物50mgを、希釈剤としてのラクトース(BP)197mg及び滑沢剤としてのステアリン酸マグネシウム3mgと混合し、公知の様式で圧縮して錠剤を形成することによって、調製する。
【0304】
(ii)カプセル製剤
カプセル製剤は、式(1)または(1a)の化合物100mgを、ラクトース100mg及び、任意選択により1重量%のステアリン酸マグネシウムと混合し、得られた混合物を標準的な不透明硬質ゼラチンカプセルに充填することによって、調製する。
【0305】
等価物
先述の実施例は、本発明を例示する目的で示すものであり、本発明の範囲に何らかの限定を加えるものと解釈するべきではない。上述し、実施例で例示した本発明の特定の実施形態に対し、本発明の根底にある原理から逸脱することなく、多くの修正及び変更を施され得ることは、容易に明らかとなろう。このような修正及び変更の全ては本出願に包含されることが意図されている。
本発明の態様には下記のものも含まれる。
態様1
式(1a)の化合物:
【化55】
またはその塩
[式中、
pは、1または2であり;
qは、0、1または2であり;
rは、1または2であり;
sは、0または1であり(r及びsの合計は、1または2である);
Qは、CRNR、NR、OR、SRであり;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、及び任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個、2個または3個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、水素、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基またはCH1〜4炭化水素基−W基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
点線は、任意選択による第2の炭素間結合を示し、ただし、第2の炭素間結合が存在する場合、Rが不在であることを条件とする]。
態様2
式(1)の態様1に記載の化合物:
【化56】
またはその塩
[式中、
qは、0、1または2であり;
rは、1または2であり;
sは、0または1であり(r及びsの合計は、1または2である);
Qは、CRNR、NR、OR、SRであり;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、フッ素、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、及び任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個、2個または3個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、水素、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、ヒドロキシ、OR、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
は、水素、任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員環または6員環であって、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員環である)から選択され;
点線は、任意選択による第2の炭素間結合を示し、ただし、第2の炭素間結合が存在する場合、Rが不在であることを条件とする]。
態様3
QがNRである、態様1または2に記載の化合物。
態様4
QがCRNRである、態様1または2に記載の化合物。
態様5
が、水素、メチル、またはエチルから選択される、態様1から4のいずれか1項に記載の化合物。
態様6
が、水素、メチル、またはエチルから選択される、態様1から5のいずれか1項に記載の化合物。
態様7
が、任意選択により1〜4個のフッ素原子で置換されたC1〜4アルキル基、及びW基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換された5員または6員の芳香族環であって、O、N及びSから選択される0個、1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する、5員または6員の芳香族環である)から選択される、態様1から6のいずれか1項に記載の化合物。
態様8
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、ブチル、またはシクロブチルから選択される、態様7に記載の化合物。
態様9
が、W基またはCHW基(式中、Wは、任意選択により置換されたフェニル、ピリジル、またはイソオキサゾール環である)である、態様7に記載の化合物。
態様10
が、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR、または任意選択により1〜6個のフッ素原子で置換されたC1〜6非芳香族炭化水素基(式中、炭化水素基のうちの全てではない1個または2個の炭素原子は、任意選択により、O、N及びSならびにこれらの酸化形態から選択されるヘテロ原子によって置き換えられてもよい)から選択される、態様1から9のいずれか1項に記載の化合物。
態様11
が、メチル、エチル、トリフルオロエチル、ヒドロキシエチル、またはメトキシエチルから選択される、態様10に記載の化合物。
態様12
が、COR、COOR、CHCOR、CHCOOR(式中、Rは、H、メチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、エチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、またはトリフルオロエチルから選択される)から選択される、態様10に記載の化合物。
態様13
以下の部分:
【化57】
が、A基〜KKK基から選択される、態様1または2に記載の化合物。
態様14
が存在し、かつ任意選択による第2の炭素間結合が不在である、態様1から12のいずれか1項に記載の化合物。
態様15
が、水素、フッ素、ヒドロキシル、メトキシ、及びシアノから選択される、態様14に記載の化合物。
態様16
が水素である、態様15に記載の化合物。
態様17
が、水素及びメチルから選択される、態様1から13のいずれか1項に記載の化合物。
態様18
態様1または2に記載の化合物であって、
エチル 6−{4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレート
エチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(プロパン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(トリフルオロアセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(シクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2−メトキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2−メトキシ−2−オキソエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(1,2−オキサゾール−3−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{[アセチル(シクロプロピル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{1−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]エチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{1−[シクロプロピル(プロパノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
メチル 2−{4−[アセチル(シクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(ホルミル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
メチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(プロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2−メチルプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(シクロプロピルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート、
エチル 2−(4−{アセチル[(1−メチルシクロブチル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(1−メチルシクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{アセチル[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2,2−ジフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2−フルオロ−2−メチルプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2,2−ジフルオロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(3,3−ジフルオロシクロブチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(2−メトキシ−2−メチルプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{アセチル[(1−メトキシシクロブチル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{アセチル[(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(ピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(ベンジル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[アセチル(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
(1,1−2H2)−エチル 2−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(メトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(エトキシカルボニル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(メトキシカルボニル)(プロパン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(メトキシカルボニル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{[(2−メトキシエトキシ)カルボニル](2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(ジメチルカルボニル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(2−フルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2,2−ジフルオロエチル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(メトキシカルボニル)(オキセタン−3−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[シクロブチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−メトキシエチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(オキセタン−3−イル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[オキセタン−3−イル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−シアノエチル)(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{エチル[2−(メチルスルホニル)エチル]アミノ}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(メトキシ)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−ヒドロキシエチル)(フェニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[ベンジル(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[エチル(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(2−フルオロエチル)(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{1−[アセチル(エチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−(4−{2−[アセチル(エチル)アミノ]プロパン−2−イル}ピペリジン−1−イル)−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−{4−[1−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]ピペリジン−1−イル}−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−[4−(1−フェニルエトキシ)ピペリジン−1−イル]−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 2−[4−(ベンジルスルファニル)ピペリジン−1−イル]−6−アザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボキシレート
エチル 6−{4−[アセチル(シクロプロピル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート
メチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート エチル 6−{4−[アセチル(エチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}−2−アザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレート
である、前記化合物。
態様19
薬剤で使用するための、態様1から18のいずれか1項に記載の化合物。
態様20
態様1から19のいずれか1項で定義される化合物及び薬学的に許容される添加剤を含む、医薬組成物。
態様21
ムスカリンM受容体及び/またはM受容体アゴニスト活性を有する、態様1から18のいずれか1項に記載の化合物。
態様22
認知障害または精神障害の治療で使用するための、または急性、慢性、神経障害性、もしくは炎症性の疼痛の治療もしくは重症度緩和のための、態様1から18のいずれか1項に記載の化合物。
態様23
及びM受容体サブタイプよりもM受容体及び/またはM及びM受容体に対し選択的である態様1から18のいずれか1項に記載の化合物であって、アルツハイマー病、レビー小体型認知症及び他の認知障害による認知症の治療で使用するための、または急性、慢性、神経障害性、もしくは炎症性の疼痛の治療もしくは重症度緩和のための、または嗜癖の治療のための、または運動障害の治療のための、前記化合物。
態様24
、M及びM受容体サブタイプよりもM受容体に対し選択的である態様1から18のいずれか1項に記載の化合物であって、統合失調症もしくは他の精神障害の治療で使用するための、または急性、慢性、神経障害性、もしくは炎症性の疼痛の治療もしくは重症度緩和のための、または嗜癖の治療のための、または運動障害の治療のための、前記化合物。
図1