(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のUSBデバイスプラグおよび前記第2のUSBデバイスプラグが、前記USBホストプラグ内の前記少なくとも1つの電力ピンから同時に電力を受け取るように構成される、請求項2に記載のUSBスプリッタケーブル。
前記第1のUSBデバイスプラグおよび前記第2のUSBデバイスプラグが、時分割スケジュールに従って前記USBホストプラグ内の前記少なくとも1つの制御ピンによって制御されるように構成される、請求項2に記載のUSBスプリッタケーブル。
前記第1のUSBデバイスプラグおよび前記第2のUSBデバイスプラグが、それぞれ前記1つまたは複数の第1のデータピンおよび前記1つまたは複数の第2のデータピンを通じて前記USBホストプラグと交互に通信するように構成される、請求項2に記載のUSBスプリッタケーブル。
前記USB充電器プラグが、前記ケーブルスプリッタを介して前記USBホストプラグ内の前記ハイスピードデータピンのペアに導電的に結合される第2のハイスピードデータピンのペアをさらに備える、請求項12に記載のUSBスプリッタケーブル。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に図面を参照しながら、本開示のいくつかの例示的な態様について説明する。「例示的」という語は、本明細書において、「例、実例、または例証としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明するいずれの態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきではない。
【0013】
発明を実施するための形態で開示する態様は、ユニバーサルシリアルバス(USB)スプリッタケーブルを含む。一態様では、USBスプリッタケーブルは、USBホスト内のUSB Type-Cレセプタクルに接続するためのUSBフル機能Type-Cホストプラグを設ける。別の態様では、USBスプリッタケーブルは、複数のデバイスクライアントそれぞれに接続するための複数のUSBデバイスプラグを設ける。複数のUSBデバイスプラグは、異なるデバイスクライアントを同時にサポートするために、個々に異なるデータピン組合せを備えて構成することができる。複数のUSBデバイスプラグは、ケーブルスプリッタを介してUSBホストプラグに導電的に結合される。USBスプリッタケーブルを設けることによって、USBハブなしで複数のUSBデバイスプラグを介してポイントツーマルチポイントのUSB接続をサポートすることが可能であり、したがって、USBホストの移動性を向上させるとともに、USBハブに関連するコストおよび電力消費を削減する。
【0014】
本開示の特定の態様を含むUSBスプリッタケーブルの例示的な態様を説明する前に、USBホストと複数のデバイスクライアントとの間の接続を可能にする従来のUSBハブの概要を最初に
図1において提供する。USB Type-Cスプリッタケーブルを使用してUSBホストを複数のデバイスクライアントに接続する特定の例示的な態様の説明は、
図2に関して以下で開始する。
【0015】
この点について、
図1は、ポイントツーマルチポイントのUSB接続トポロジーをサポートするための例示的な従来のUSBハブ100の概略図である。従来のUSBハブ100は、USBホストケーブル部106の一方の端部に取り付けられたUSBプラグ104を受け入れるためのUSBレセプタクルであってもよいアップストリーム対向ポート(UFP:upstream facing port)102を含んでもよい。USBホストケーブル部106の他方の端部は、USBホストに接続する。
【0016】
従来のUSBハブ100はまた、複数のUSBプラグ110(1)〜110(X)をそれぞれ受け入れるための複数のUSBレセプタクルであってもよい複数のダウンストリーム対向ポート(DFP:downstream facing port)108(1)〜108(X)を含む。複数のUSBプラグ110(1)〜110(X)は、それぞれ複数のUSBクライアントデバイスケーブル部112(1)〜112(X)に取り付けられる。複数のUSBクライアントデバイスケーブル部112(1)〜112(X)は、複数のUSBデバイスクライアント(図示せず)に接続する。
【0017】
引き続き
図1を参照すると、従来のUSBハブ100は、コントローラ(図示せず)を使用し、UFP102および複数のDFP108(1)〜108(X)をサポートするために複数のUSB物理(PHY)回路(図示せず)を設けなければならない。したがって、従来のUSBハブ100は、一般的に、電源ケーブル114を介して外部電源(たとえば、壁コンセント)から電力を受け取り、これにより、従来のUSBハブ100、USBホスト、および複数のデバイスクライアントの移動性を制限する。さらに、コントローラおよび複数のDFP108(1)〜108(X)をサポートするために使用される複数のUSB PHY回路は、従来のUSBハブ100にさらなるコストを追加する可能性もある。したがって、移動性を向上させ、従来のUSBハブ100に関連するハードウェアコストおよび電力消費を低減するためには、従来のUSBハブ100を使用せずにポイントツーマルチポイントのUSB接続トポロジーをサポートすることが望ましい。
【0018】
この点について、
図2は、
図1の従来のUSBハブ100を使用せずにポイントツーマルチポイントのUSB接続をサポートするように構成される例示的なUSBスプリッタケーブル200の概略図である。
【0019】
図2を参照すると、USBスプリッタケーブル200は、ホストプラグ202と、ケーブルスプリッタ204と、第1のデバイスプラグ206と、第2のデバイスプラグ208とを備える。ホストプラグ202は、ホストケーブル部210を介してケーブルスプリッタ204に導電的に結合される。第1のデバイスプラグ206は、第1のデバイスケーブル部212を介してケーブルスプリッタ204に導電的に結合される。第2のデバイスプラグ208は、第2のデバイスケーブル部214を介してケーブルスプリッタ204に導電的に結合される。第1のデバイスプラグ206および第2のデバイスプラグ208しか示していないが、複数の第1のデバイスプラグ206および複数の第2のデバイスプラグ208がケーブルスプリッタ204に導電的に結合される場合があることを了解されたい。図示した第1のデバイスプラグ206および図示した第2のデバイスプラグ208に加えて複数のデバイスプラグが、ケーブルスプリッタ204に導電的に結合される場合があることもまた了解されたい。
【0020】
ホストプラグ202は、複数のホストピン216(1)〜216(X)を含む。複数のホストピン216(1)〜216(X)は、少なくとも1つの電力ピン218と、少なくとも1つの制御ピン220と、複数のデータピン222(1)〜222(Y)とをさらに含む。ホストプラグ202は、USBホスト224にプラグ接続するための手段を提供する。非限定的な例では、ホストプラグ202は、合計24個の(24)ピンを有するUSBフル機能Type-Cプラグであってもよい。USBホスト224は、たとえば、ホストプラグ202を受け入れるように構成されるUSB Type-CレセプタクルであるDFP226を含む。ホストプラグ202がDFP226にプラグ接続されると、USBスプリッタケーブル200は、USBホスト224に接続される。USBフル機能Type-CプラグのピンレイアウトおよびUSB Type-Cレセプタクルのピンレイアウトについてのより具体的な説明は、それぞれ
図3Aおよび
図3Bに関して後で行う。
【0021】
引き続き
図2を参照すると、第1のデバイスプラグ206は、USB Type-Cフォームファクタで設けられてもよい。第1のデバイスプラグ206は、第1のUSBデバイスクライアント228にプラグ接続するための手段を提供する。第1のデバイスプラグ206は、少なくとも1つの第1の電力ピン232と、少なくとも1つの第1の制御ピン234と、1つまたは複数の第1のデータピン236(1)〜236(Q)とを含む、第1のピンのセット230(1)〜230(P)を有する。第1のピンのセット230(1)〜230(P)は、ホストプラグ202内の複数のホストピン216(1)〜216(X)のピンカウント以下である第1のピンカウントを有する。第1のピンカウントがホストプラグ202内の複数のホストピン216(1)〜216(X)のピンカウントに等しいとき、第1のデバイスプラグ206は、USBフル機能Type-Cプラグである。そうではなく、第1のピンカウントが、ホストプラグ202に含まれる複数のホストピン216(1)〜216(X)のピンカウント未満であるとき、第1のデバイスプラグ206は、カスタマイズされたUSB Type-Cプラグであってもよい。第1のデバイスプラグ206に含まれる第1のピンのセット230(1)〜230(P)のより詳細な説明は、
図4に関して後で行う。
【0022】
別の非限定的な例では、第2のデバイスプラグ208もまた、USB Type-Cフォームファクタで設けられてもよい。第2のデバイスプラグ208は、第2のUSBデバイスクライアント238にプラグ接続するための手段を提供する。第2のデバイスプラグ208は、少なくとも1つの第2の電力ピン242と、少なくとも1つの第2の制御ピン244と、1つまたは複数の第2のデータピン246(1)〜246(L)とを含む、第2のピンのセット240(1)〜240(K)を有する。第2のピンのセット240(1)〜240(K)は、ホストプラグ202に含まれる複数のホストピン216(1)〜216(X)のピンカウント未満である第2のピンカウントを有する。この点について、第2のデバイスプラグ208は、カスタマイズされたUSB Type-Cプラグである。第2のデバイスプラグ208に含まれる第2のピンのセット240(1)〜240(K)のより詳細な説明は、
図4に関して後で行う。
【0023】
引き続き
図2を参照すると、ホストケーブル部210は、複数のホストピン216(1)〜216(X)にそれぞれ結合される複数の導線(図示せず)を含む。第1のデバイスケーブル部212は、第1の電力ピン232、第1の制御ピン234、および1つまたは複数の第1のデータピン236(1)〜236(Q)に結合される複数の第1の導線(図示せず)を備える。第2のデバイスケーブル部214は、第2の電力ピン242、第2の制御ピン244、および1つまたは複数の第2のデータピン246(1)〜246(L)に結合される複数の第2の導線(図示せず)を備える。
【0024】
ケーブルを分割するための手段を提供するケーブルスプリッタ204は、第1のデバイスプラグ206内の第1の電力ピン232および第2のデバイスプラグ208内の第2の電力ピン242をホストプラグ202内の電力ピン218に導電的に結合する。したがって、第1のデバイスプラグ206および第2のデバイスプラグ208は、ホストプラグ202内の電力ピン218を介してUSBホスト224によって供給される電力を共用することができる。ケーブルスプリッタ204はまた、第1のデバイスプラグ206内の第1の制御ピン234および第2のデバイスプラグ208内の第2の制御ピン244をホストプラグ202内の制御ピン220に導電的に結合し、したがって、USBホスト224がホストプラグ202内の制御ピン220を介して第1のデバイスプラグ206および第2のデバイスプラグ208に制御信号を供給することを可能にする。非限定的な例では、ホストプラグ202内の制御ピン220は、時分割スケジュールまたはラウンドロビンスケジュールに従って、第1のデバイスプラグ206および第2のデバイスプラグ208を制御するように構成されてもよい。電力ピン218を介して電力を共用し、制御ピン220を介して制御信号を受け取ることができることによって、第1のデバイスプラグ206および第2のデバイスプラグ208は、同時に機能するように構成することができる。したがって、第1のUSBデバイスクライアント228および第2のUSBデバイスクライアント238もまた、同時に機能することができる。
【0025】
引き続き
図2を参照すると、ケーブルスプリッタ204は、USBホスト224と第1のUSBデバイスクライアント228との間のデータ通信を可能にするために、1つまたは複数の第1のデータピン236(1)〜236(Q)を複数のデータピン222(1)〜222(Y)のうちのそれぞれのデータピン222に導電的に結合する。またケーブルスプリッタ204は、USBホスト224と第2のUSBデバイスクライアント238との間のデータ通信を可能にするために、1つまたは複数の第2のデータピン246(1)〜246(L)を複数のデータピン222(1)〜222(Y)のうちのそれぞれのデータピン222に導電的に結合する。第1の非限定的な例では、ホストプラグ202は、USBホスト224が第1のUSBデバイスクライアント228および第2のUSBデバイスクライアント238と、それぞれ1つまたは複数の第1のデータピン236(1)〜236(Q)および1つまたは複数の第2のデータピン246(1)〜246(L)を通じて、同時にデータを通信することを可能にする。第2の非限定的な例では、ホストプラグ202は、USBホスト224が第1のUSBデバイスクライアント228および第2のUSBデバイスクライアント238と、それぞれ1つまたは複数の第1のデータピン236(1)〜236(Q)および1つまたは複数の第2のデータピン246(1)〜246(L)を通じて、交互にデータを通信することを可能にする。
【0026】
前述のように、ホストプラグ202は、USBフル機能Type-Cプラグであってもよく、DFP226は、USB Type-Cレセプタクルであってもよい。USBフル機能Type-CプラグおよびUSB Type-Cレセプタクルのそれぞれのピンレイアウトについて、2015年4月3日にUSB推進グループによって発表されたUSB Type-Cケーブルおよびコネクタ規格リリース1.1(以下ではUSB Type-C規格)に従って次に説明する。
【0027】
この点について、
図3Aは、USB Type-C規格において規定される例示的なUSBフル機能Type-Cプラグインターフェース300の概略図である。
図2の要素が
図3Aに関連して参照されるが、本明細書では再び説明しない。
【0028】
USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300は、A1からA12およびB1からB12と標示される24個の(24)ピンを備える。ピンA1からA12は右から左に配設され、ピンB1からB12は左から右に配設される。24ピンのうち、ピンA4、A9、B4、およびB9は、ホストプラグ202(図示せず)内の電力ピン218(図示せず)に対応するバスパワー(V
BUS)ピンである。ピンA5およびB5は、ホストプラグ202内の制御ピン220(図示せず)に対応する構成チャネル(CC)ピンである。ピンA6およびA7は、ホストプラグ202内のハイスピードデータピンのペアである。ピンA2、A3、B2、およびB3は、スーパースピードデータ送信(TX)ピンである。ピンA10、A11、B10、およびB11は、スーパースピードデータ受信(RX)ピンである。ホストプラグ202に少なくとも1つのスーパースピードデータピンのペアを形成するために、スーパースピードデータTXピンA2、A3、B2、およびB3は、それぞれスーパースピードデータRXピンB11、B10、A11、およびA10とグループ化されてもよい。ピンA8およびB8は、ホストプラグ202に少なくとも1つのサイドバンド使用(SBU)ピンを設ける。合わせて、ハイスピードデータピンA6およびA7、スーパースピードデータTXピンA2、A3、B2、およびB3、スーパースピードデータRXピンB11、B10、A11、およびA10、ならびにSBUピンA8およびB8は、ホストプラグ202内の複数のデータピン222(1)〜222(Y)(図示せず)を構成する。加えて、ピンA1、A12、B1、およびB12が、ホストプラグ202に少なくとも1つのリターン電流パス(GND)ピンを設ける。ピンB6およびB7は未使用である。
【0029】
図3Bは、USB Type-C規格において規定される例示的なUSB Type-Cレセプタクルインターフェース302の概略図である。
図2および
図3Aの要素が
図3Bに関連して参照されるが、本明細書では再び説明しない。
【0030】
USB Type-Cレセプタクルインターフェース302もまた、A1からA12およびB1からB12と標示される24ピンを備える。USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300とは対照的に、ピンA1からA12は、左かから右に配設され、ピンB1からB12は、右から左に配設される。
【0031】
24ピンのうち、ピンA4、A9、B4、およびB9は、それぞれUSBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のV
BUSピンA9、A4、B9、およびB4に対応するV
BUSピンである。CCピンA5およびB5は、それぞれUSBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のSBUピンA8およびB8に対応する。ハイスピードデータピンA6およびA7は、それぞれUSBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のハイスピードデータピンA7およびA6に対応する。スーパースピードデータTXピンA2、A3、B2、およびB3は、それぞれUSBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のスーパースピードデータRXピンA11、A10、B11、およびB10に対応する。スーパースピードデータRXピンA10、A11、B10、およびB11は、それぞれUSBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のスーパースピードデータTXピンA3、A2、B3、およびB2に対応する。ハイスピードデータピンB6およびB7は、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300には対応するピンがない。
【0032】
図2において前に説明したように、ホストプラグ202は、USBフル機能Type-Cプラグであってもよく、DFP226は、USB Type-Cレセプタクルであってもよい。さらに
図2によれば、第1のデバイスプラグ206および第2のデバイスプラグ208は、どちらもUSB Type-Cフォームファクタであってもよい。この点について、
図4は、
図2のポイントツーマルチポイントのUSB接続をサポートするように構成される例示的なUSB Type-Cスプリッタケーブル400の概略図である。
図2および
図3Aの要素が
図4に関連して参照されるが、本明細書では再び説明しない。
【0033】
図4を参照すると、非限定的な例において、USBホスト224(1)が、ハイスピードUSB(USB2.0)回路402と、ビデオ回路404と、オーディオ回路406と、充電回路408とを含む。USB Type-Cスプリッタケーブル400は、USB2.0回路402、ビデオ回路404、オーディオ回路406、および充電回路408をそれぞれUSB2.0デバイスクライアント228(1)、ディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)、オーディオ専用デバイスクライアント238(2)、および充電専用デバイスクライアント238(3)に接続するように構成される。USB2.0デバイスクライアント228(1)は、第1のUSBデバイスクライアント228の非限定的な例である。ディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)、オーディオ専用デバイスクライアント238(2)、および充電専用デバイスクライアント238(3)は、第2のUSBデバイスクライアント238の非限定的な例である。
図4に示すUSB2.0デバイスクライアント228(1)、ディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)、オーディオ専用デバイスクライアント238(2)、および充電専用デバイスクライアント238(3)は、限定として解釈されてはならない。ディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)、オーディオ専用デバイスクライアント238(2)、および充電専用デバイスクライアント238(3)は、第1のUSBデバイスクライアント228の非限定的な例とすることもできることを了解されたい。同様に、USB2.0デバイスクライアント228(1)は、第2のUSBデバイスクライアント238の非限定的な例とすることもできる。USB2.0回路402、ビデオ回路404、オーディオ回路406、および充電回路408は、USBホスト224(1)内で、USB Type-CレセプタクルであるDFP226に接続される。USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300(図示せず)を有するUSBフル機能Type-Cプラグであるホストプラグ202(1)が、USB2.0回路402、ビデオ回路404、オーディオ回路406、および充電回路408をホストケーブル部210を介してケーブルスプリッタ204に接続する。
【0034】
ホストプラグ202(1)は、ホストプラグ202内の少なくとも1つの電力ピン218に対応する少なくとも1つのV
BUSピン410を含む。ホストプラグ202(1)はまた、ホストプラグ202内の制御ピン220に対応する少なくとも1つのCCピン412を含む。ホストプラグ202(1)はまた、ハイスピードデータピンのペア414と、少なくとも1つのスーパースピードデータピンのペア416と、少なくとも1つのSBUピン418とを含む。
図3Aでの前の説明に従って、V
BUSピン410は、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のV
BUSピンA4、A9、B4、およびB9のいずれかであってもよい。CCピン412は、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のCCピンA5、およびB5のいずれかであってもよい。ハイスピードデータピンのペア414は、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のハイスピードデータピンA6およびA7であってもよい。スーパースピードデータピンのペア416は、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のスーパースピードデータTXピンA2、A3、B2、およびB3のいずれかに対応するスーパースピードデータTXピン420を含む。スーパースピードデータピンのペア416はまた、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のスーパースピードデータRXピンA10、A11、B10、およびB11のいずれかに対応するスーパースピードデータRXピン422を含む。SBUピン418は、USBフル機能Type-Cプラグインターフェース300内のピンA8、およびB8のいずれかであってもよい。
【0035】
引き続き
図4を参照すると、ケーブルスプリッタ204は、第1のデバイスケーブル部212(1)を介して、
図2の第1のデバイスプラグ206の一例である第1のデバイスプラグ206(1)に導電的に結合される。非限定的な例ではUSBハイスピードプラグとして機能するように構成される第1のデバイスプラグ206(1)は、少なくとも1つの第1のV
BUSピン424と、少なくとも1つの第1のCCピン426と、第1のハイスピードデータピンのペア428とを含む。第1のV
BUSピン424は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のV
BUSピン410に導電的に結合されてもよい。第1のCCピン426は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のCCピン412に導電的に結合されてもよい。第1のハイスピードデータピンのペア428は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のハイスピードデータピンのペア414に導電的に結合されてもよい。第1のデバイスプラグ206(1)は、USB Type-Cプラグフォームファクタで設けられてもよいが、USBフル機能Type-Cプラグよりも少ない数のピンを含む。代替的に、第1のデバイスプラグ206(1)は、USB Type-Cプラグフォームファクタとは異なるUSBハイスピードプラグフォームファクタで設けられてもよい。構成される、第1のデバイスプラグ206(1)は、USBホスト224(1)内のUSB2.0回路402とUSB2.0デバイスクライアント228(1)との間の接続を可能にする。
【0036】
引き続き
図4を参照すると、ケーブルスプリッタ204はまた、第2のデバイスケーブル部214(1)を介して、
図2の第2のデバイスプラグ208の一例である第2のデバイスプラグ208(1)に導電的に結合される。USBディスプレイアダプタとして機能するように構成される第2のデバイスプラグ208(1)は、少なくとも1つの第2のピンV
BUS430と、少なくとも1つの第2のCCピン432と、第2のスーパースピードデータTXピン436および第2のスーパースピードデータRXピン438をさらに含む、少なくとも1つの第2のスーパースピードデータピンのペア434とを含む。第2のV
BUSピン430は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のV
BUSピン410に導電的に結合されてもよい。第2のCCピン432は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のCCピン412に導電的に結合されてもよい。第2のスーパースピードデータピン434のペアは、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のスーパースピードデータピンのペア416に導電的に結合されてもよい。より詳細には、第2のスーパースピードデータTXピン436および第2のスーパースピードデータRXピン438は、それぞれホストプラグ202(1)内のスーパースピードデータRXピン422およびスーパースピードデータTXピン420に導電的に結合される。第2のデバイスプラグ208(1)は、USBフル機能Type-Cプラグよりも少ない数のピンを有するUSB Type-Cフォームファクタで設けられてもよい。代替的に、第2のデバイスプラグ208(1)は、USB Type-Cプラグフォームファクタとは異なるUSBディスプレイアダプタフォームファクタで設けられてもよい。構成されるように、第2のデバイスプラグ208(1)は、USBホスト224(1)内のビデオ回路404とディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)との間の接続を可能にする。
【0037】
引き続き
図4を参照すると、ケーブルスプリッタ204はまた、第2のデバイスケーブル部214(2)を介して、
図2の第2のデバイスプラグ208の別の例である第2のデバイスプラグ208(2)に導電的に結合される。USBオーディオプラグとして機能するように構成される第2のデバイスプラグ208(2)は、少なくとも1つの第2のV
BUSピン440と、少なくとも1つの第2のCCピン442と、少なくとも1つの第2のSBUピン444とを含む。第2のV
BUSピン440は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のV
BUSピン410に導電的に結合されてもよい。第2のCCピン442は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のCCピン412に導電的に結合されてもよい。第2のSBUピン444は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のSBUピン418に導電的に結合されてもよい。第2のデバイスプラグ208(2)は、USBフル機能Type-Cプラグよりも少ない数のピンを有するUSB Type-Cプラグフォームファクタで設けられてもよい。代替的に、第2のデバイスプラグ208(2)は、USB Type-Cプラグフォームファクタとは異なるUSBオーディオプラグフォームファクタで設けられてもよい。構成されるように、第2のデバイスプラグ208(2)は、USBホスト224(1)内のオーディオ回路406とオーディオ専用デバイスクライアント238(2)との間の接続を可能にする。
【0038】
引き続き
図4を参照すると、ケーブルスプリッタ204はまた、第2のデバイスケーブル部214(3)を介して、
図2の第2のデバイスプラグ208の別の例である第2のデバイスプラグ208(3)に導電的に結合される。USB充電器として機能するように構成される第2のデバイスプラグ208(3)は、少なくとも1つの第2のV
BUSピン446と、少なくとも1つの第2のCCピン448と、第2のハイスピードデータピンのペア450とを含む。第2のV
BUSピン446は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のV
BUSピン410に導電的に結合されてもよい。第2のCCピン448は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のCCピン412に導電的に結合されてもよい。第2のハイスピードデータピンのペア450は、ケーブルスプリッタ204を介してホストプラグ202(1)内のハイスピードデータピンのペア414に導電的に結合されてもよい。第2のデバイスプラグ208(3)は、USBフル機能Type-Cプラグよりも少ない数のピンを有するUSB Type-Cプラグフォームファクタで設けられてもよい。代替的に、第2のデバイスプラグ208(3)は、USB Type-Cプラグフォームファクタとは異なるUSB充電器プラグフォームファクタで設けられてもよい。構成されるように、第2のデバイスプラグ208(3)は、USBホスト224(1)内の充電回路408と充電器専用デバイスクライアント238(3)との間の接続を可能にする。非限定的な例では、充電器専用デバイスクライアント238(3)は、壁の電源コンセントにプラグ接続するための電源アダプタであってもよい。この点について、USB Type-Cスプリッタケーブル400は、USBホスト224(1)、USB2.0デバイスクライアント228(1)、ディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)、およびオーディオ専用デバイスクライアント238(2)に同時に電力を供給するために、充電器専用デバイスクライアント238(3)から電力を引き込むことができる。
【0039】
第1のデバイスケーブル部212(1)および第2のデバイスケーブル部214(1)〜214(3)を異なる長さで設けることも可能である。非限定的な一例では、USB2.0デバイスクライアント228(1)に接続するとき、第1のデバイスケーブル部212(1)は、4メートル(4m)以下であってもよい。非限定的な別の例では、第2のデバイスケーブル部214(3)は、壁の電源コンセントに届くように、第2のデバイスケーブル部214(1)〜214(2)よりも長くてもよい。
【0040】
引き続き
図4を参照すると、非限定的な例では、ケーブルスプリッタ204に制御回路452を含むことが可能である。制御回路452は、充電器専用デバイスクライアント238(3)に関連する充電能力を検出し、USBホスト224(1)ならびにディスプレイ専用デバイスクライアント238(1)およびオーディオ専用デバイスクライアント238(2)に充電能力を与えるように構成されてもよい。この点について、USB Type-Cスプリッタケーブル400は、USB電源供給(PD)対応充電器(図示せず)がUSB Type-Cスプリッタケーブル400に接続されていないとき、電源供給対応ソースとして機能する能力を備えて構成することができる。
【0041】
本明細書で開示する態様によるUSBスプリッタケーブルは、任意のプロセッサベースのデバイスに接続されてもよい。例としては、限定はしないが、セットトップボックス、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、固定ロケーションデータユニット、モバイルロケーションデータユニット、携帯電話、セルラーフォン、スマートフォン、タブレット、ファブレット、コンピュータ、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モニタ、コンピュータモニタ、テレビジョン、チューナ、ラジオ、衛星ラジオ、音楽プレーヤ、デジタル音楽プレーヤ、ポータブル音楽プレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、ビデオプレーヤ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、ポータブルデジタルビデオプレーヤおよび自動車が含まれる。
【0042】
この点について、
図5は、
図2のUSBスプリッタケーブル200および
図4のUSB Type-Cスプリッタケーブル400と通信することができる、プロセッサベースのシステム500の一例を示す。この例では、プロセッサベースシステム500は、各々が1つまたは複数のプロセッサ504を含む、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)502を含む。CPU502は、一時的に記憶されたデータに迅速にアクセスするために、プロセッサ504に結合されるキャッシュメモリ506を有する場合がある。CPU502は、システムバス508に結合される。よく知られているように、CPU502は、システムバス508を介してアドレス情報、制御情報、およびデータ情報を交換することによって、他のデバイスと通信する。
図5には示さないが、複数のシステムバス508を設けることができ、各システムバス508は異なるファブリックを構成する。
【0043】
他のマスタデバイスおよびスレーブデバイスをシステムバス508に接続することができる。
図5に示すように、これらのデバイスは、例として、メモリシステム510と、1つまたは複数の入力デバイス512と、1つまたは複数の出力デバイス514と、1つまたは複数のネットワークインターフェースデバイス516と、1つまたは複数のディスプレイコントローラ518と、
図2および
図4のDFP226とを含むことができる。入力デバイス512は、限定はしないが、入力キー、スイッチ、音声プロセッサなどを含む、任意のタイプの入力デバイスを含むことができる。出力デバイス514は、限定はしないが、オーディオ、ビデオ、他の視覚的インジケータなどを含む任意のタイプの出力デバイスを含むことができる。ネットワークインターフェースデバイス516は、ネットワーク520との間のデータの交換を可能にするように構成される、任意のデバイスとすることができる。ネットワーク520は、限定はしないが、有線ネットワークもしくはワイヤレスネットワーク、プライベートネットワークもしくは公衆ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、BLUETOOTH(登録商標)ネットワーク、またはインターネットを含む、任意のタイプのネットワークとすることができる。ネットワークインターフェースデバイス516は、任意のタイプの所望の通信プロトコルをサポートするように構成することができる。メモリシステム510は、1つまたは複数のメモリユニット522(0〜N)およびメモリコントローラ524を含むことができる。DFP226は、
図2のホストプラグ202(図示せず)および
図4のホストプラグ202(1)(図示せず)に接続することができる。
【0044】
CPU502はまた、1つまたは複数のディスプレイ526に送られる情報を制御するために、システムバス508を介してディスプレイコントローラ518にアクセスするように構成され得る。ディスプレイコントローラ518は、1つまたは複数のビデオプロセッサ528を介して表示されるべき情報をディスプレイ526に送り、1つまたは複数のビデオプロセッサ528は、表示されるべき情報をディスプレイ526に適したフォーマットになるように処理する。ディスプレイ526は、限定はしないが、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイなどを含む、任意のタイプのディスプレイを含むことができる。
【0045】
本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムが、電子ハードウェアとして、メモリもしくは別のコンピュータ可読媒体に記憶され、プロセッサもしくは他の処理デバイスによって実行される命令として、または両方の組合せとして実装される場合があることを当業者はさらに了解されよう。本明細書で説明するマスタデバイスおよびスレーブデバイスは、例として、任意の回路、ハードウェア構成要素、集積回路(IC)、またはICチップにおいて使用されてもよい。本明細書で開示するメモリは、任意のタイプおよびサイズのメモリであってもよく、任意のタイプの所望の情報を記憶するように構成されてもよい。この互換性を明確に示すために、上記では、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能がどのように実装されるかは、特定の適用例、設計選択、および/またはシステム全体に課される設計制約によって決まる。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装してもよいが、そのような実装形態の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0046】
本明細書で開示する態様に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行される場合がある。プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装されてもよい。
【0047】
本明細書で開示する態様は、ハードウェアにおいて、また、ハードウェアに記憶された命令において具現化されてもよく、たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態のコンピュータ可読媒体内に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること、および記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してもよい。ASICはリモート局に存在してもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別構成要素としてリモート局、基地局、またはサーバに存在してもよい。
【0048】
本明細書の例示的な態様のいずれかで記載される動作ステップは、例および説明を提供するために記載されることにも留意されたい。記載した動作は、図示したシーケンス以外の数多くの異なるシーケンスで実行されてもよい。さらに、単一の動作ステップにおいて記載した動作は、実際にはいくつかの異なるステップにおいて実行される場合がある。加えて、例示的な態様で説明した1つまたは複数の動作ステップは組み合わせられてもよい。フローチャート図に示す動作ステップは、当業者には直ちに明らかとなる多数の異なる修正を受ける場合があることを理解されたい。また、当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表される場合があることを理解されよう。たとえば、上記の説明全体を通じて参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁気粒子、光場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0049】
本開示の前述の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用できるようにするために提供される。本開示の様々な変更が、当業者には容易に明らかになり、本明細書において規定される一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用される場合がある。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示する原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。