【発明が解決しようとする課題】
【0014】
そこで、本発明者らは、前記従来の乳酸菌コーティング技術が有している限界を克服して、腸粘膜付着効率、腸粘膜内定着時間、腸内有害菌に対する競争的抑制効果が著しく向上した乳酸菌のコーティング技術を開発するために研究を重ねた。その結果、乳酸菌発酵成分が天然高分子物質のヒアルロン酸に捕集された“機能性水和ヒアルロン酸”を開発して、前記機能性水和ヒアルロン酸が有害菌に対しては増殖抑制作用、有益菌に対しては増殖促進作用を示すことを確認して、目的とする効果を発揮する乳酸菌コーティング剤として使用できることに着目して本発明を完成した。
【0015】
従って、本発明の目的は、乳酸菌培養液100重量部に対してヒアルロン酸を0.001重量部〜1重量部の割合で添加して撹拌溶解した後、30〜60℃で減圧濃縮する方法により製造された、乳酸菌発酵物質が捕集された機能性水和ヒアルロン酸を提供することである。
【0016】
本発明の他の目的は、前記機能性水和ヒアルロン酸でコーティングされた乳酸菌を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、(a)乳酸菌に水溶性ポリマーを混合して1次コーティングする段階;(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するコーティング剤を混合して3次コーティングする段階;及び(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌にタンパク質を混合して、4次コーティングする段階を含むことを特徴とする、四重コーティングされた乳酸菌の製造方法を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、前記の四重コーティングされた乳酸菌の製造方法により製造された、四重コーティングされた乳酸菌を提供することである。
【0019】
[技術的解決方法]
前記の目的を達成するために、本発明は乳酸菌培養液100重量部に対してヒアルロン酸を0.001重量部〜1重量部の割合で添加して、撹拌して溶解した後、30〜60℃で減圧濃縮する方法により製造された、乳酸菌発酵物質が捕集された機能性水和ヒアルロン酸を提供する。
【0020】
本発明の他の目的を達成するために、機能性水和ヒアルロン酸でコーティングされた乳酸菌を提供する。
【0021】
本発明の他の目的を達成するために、(a)乳酸菌に水溶性ポリマーを混合して1次コーティングする段階;(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するコーティング剤を混合して3次コーティングする段階;及び(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌にタンパク質を混合して、4次コーティングする段階を含むことを特徴とする、四重コーティングされた乳酸菌の製造方法を提供する。
【0022】
本発明の他の目的を達成するために、本発明は、前記四重コーティングされた乳酸菌の製造方法により製造された、四重コーティングされた乳酸菌を提供する。
【0023】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0024】
本発明は、乳酸菌培養液100重量部に対してヒアルロン酸を0.001重量部〜1重量部の割合で添加して、撹拌して溶解した後、濃縮する方法により製造された、乳酸菌発酵物質が捕集された機能性水和ヒアルロン酸を提供する。
【0025】
本発明において、前記機能性水和ヒアルロン酸とは、乳酸菌培養液をヒアルロン酸に捕集させたもので、腸内有害菌に対しては生育抑制作用を示し、有益菌に対しては何等の影響も与えないか、又はこれの増殖を手助けする成分を捕集しているヒアルロン酸を意味する。
【0026】
一方、本発明者らは、腸内細菌叢の内、有益菌に分類される細菌の代表的菌株は乳酸菌であるため、乳酸菌には影響を及ぼさないか、又は乳酸菌の増殖に役立つ成分を抽出するために、乳酸菌発酵物の利用を試み、これをヒアルロン酸に捕集させることによって、目的とする効果を示すコーティング剤の開発を試みた。
【0027】
つまり、細胞構造物に含まれている代表成分であるリポタイコ酸(lipoteichoic acid)、ペプチドグリカン(peptidoglycan)等の有害細菌付着阻害物質、及び、有害細菌の増殖を抑制して、有益菌の生育を促進させる乳酸菌発酵産物を、ヒアルロン酸に捕集させて、機能性水和ヒアルロン酸を製作した。
【0028】
具体的には、本発明において、前記機能性水和ヒアルロン酸は、乳酸菌培養液100重量部に対してヒアルロン酸を0.001重量部〜1重量部の割合で添加して、撹拌して溶解した後、30〜60℃で減圧濃縮する方法により製造することができる。より好ましくは、乳酸菌培養液100重量部に対してヒアルロン酸0.001重量部〜0.5重量部で混合して、最も好ましくは0.001重量部〜0.25重量部で混合して製造する。前記のような方法により、乳酸菌発酵物質がヒアルロン酸に捕集されて腸内の有害細菌に対しては抗菌作用を示すと同時に、有益菌に対しては増殖促進作用を示す。特に乳酸菌培養液は加圧及び間欠滅菌(tyndallization)することにより、乳酸菌又はその培養物に含まれている代表成分のリポタイコ酸(lipoteichoic acid)、ペプチドグリカン(peptidoglycan)等の有害細菌付着阻害物質及び有害細菌の増殖を抑制して有益菌の生育を促進させる効果を示す。
【0029】
一方、本発明において、前記乳酸菌培養液は、間欠滅菌されたものでもあって、好ましくは、前記乳酸菌培養液は、以下の段階により製造することができる:
(a)乳酸菌培養液を110〜135℃で3〜7分間、加圧熱処理する段階;
(b)前記(a)段階で加圧熱処理された培養液を25〜35℃に冷却する段階;
(c)前記(b)段階で冷却された培養液を105〜115℃で8〜12分間加圧熱処理する段階;
(d)前記(c)段階で加圧熱処理された培養液を25〜35℃に冷却する段階;
(e)前記(d)段階で冷却された培養液を75〜85℃で20〜40分間熱処理した後、25〜35℃に最終冷却する段階。
【0030】
機能性水和ヒアルロン酸を製造するための、前記乳酸菌は、抗菌成分の発酵物を生産する乳酸菌であって、ラクトバチルス属、ビフィドバクテリウム属、ストレプトコッカス属、ラクトコッカス属、エンテロコッカス属、ペディオコッカス属、リューコノストック属、ワイセラ属からなる群より選ばれた一つ以上の乳酸菌であり、好ましくはLactobacillus acidophilus IDCC 3302、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus casei、Lactobacillus fermentum、Lactobacillus gasseri、Lactobacillus helveticus、Lactobacillus rhamnosus、Lactobacillus johnsonii、Lactobacillus paracasei、Lactobacillus plantarum、Lactobacillus reuteri、Lactobacillus salivarius、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium breve、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium lactis、Bifidobacterium longum、Enterococcus faecium、Enterococcus faecalis、Streptococcus faecium、Streptococcus faecalis、Streptococcus thermophilus、Lactococcus lactis subsp. lactis、Lactococcus lactis subsp. cremoris、Pediococcus acidolacticii、Pediococcus pentosaceus、Leuconostoc carnosum、Leuconostoc citreum、Leuconostoc gasicomitatum、Leuconostoc gellidum、Leuconostoc inhae、Leuconostoc kimchii、Leuconostoc lactis、Leuconostoc mesenteroides subsp、mesenteroides、Leuconostoc paramesenteroides、Weissella cibaria、Weissella confusa、Weissella koreensis、Weissella soli、Weissella viridescensからなる群より選ばれた一つ以上の乳酸菌、より好ましくはLactobacillus acidophilus IDCC 3302でもあるが、これに限定されるものではない。
【0031】
本発明の一実施例によると、乳酸菌培養液が捕集された機能性水和ヒアルロン酸は、腸内有害細菌とみなすことができるサルモネラティフィミュリウムの腸粘膜付着能を阻害するばかりでなく、生育を阻害する効果を示すことが確認された(実施例2及び実施例3)。
【0032】
本発明の他の一実施例によると、本発明者らは、機能性水和ヒアルロン酸が腸内有益菌の成長に及ぼす影響を評価するために、乳酸桿菌、ビフィダス菌、乳酸球菌に代表されるラクトバチルスラムノサス、ビフィドバクテリウムロンゴム及びエンテロコッカスファシウムに機能性水和ヒアルロン酸を処理し、その結果、機能性水和ヒアルロン酸を処理した群から、それぞれの微生物の増殖が著しく促進されることを確認した(実施例4)。一方、本発明の前記一実施例によると、一般的なヒアルロン酸はこのような有害菌阻害効果及び有益菌増殖促進効果が示されないことが確認され、本発明に係る機能性水和ヒアルロン酸が乳酸菌発酵物質を捕集することにより、独特の機能的特性を示すことが分かった。
【0033】
前記のような実験結果を通じて、機能性水和ヒアルロン酸が腸内有益菌の増殖は促進しながら有害菌の成長は阻害できる選択的拮抗作用を示し、乳酸菌の腸粘膜付着能と付着時間を増大させるコーティング剤として使用できることが分かった。
【0034】
従って、本発明は前記機能性水和ヒアルロン酸でコーティングされた乳酸菌を提供する。
【0035】
本発明は、また、前記機能性水和ヒアルロン酸を利用して、優れた腸粘膜付着能及び選択的拮抗作用を有する四重コーティングされた乳酸菌の製造方法を提供する。具体的には、本発明の四重コーティング乳酸菌の製造方法は、
(a)乳酸菌に水溶性ポリマーを混合して1次コーティングする段階;
(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;
(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するコーティング剤を混合して3次コーティングする段階;及び
(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌にタンパク質を混合して、4次コーティングする段階を含むことを特徴とする。
【0036】
また、本発明の四重コーティングされた乳酸菌の製造方法は、
(a)乳酸菌にカルボキシメチルセルロースを混合して1次コーティングする段階;
(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;
(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するコーティング剤を混合して3次コーティングする段階;及び
(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌にタンパク質を混合して4次コーティングする段階を含むことを特徴とする。
【0037】
また、本発明の四重コーティングされた乳酸菌の製造方法は、
(a)乳酸菌に水溶性ポリマーを混合して1次コーティングする段階;
(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;
(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するマルトデキストリンを混合して3次コーティングする段階;及び
(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌にタンパク質を混合して4次コーティングする段階を含むことを特徴とする。
【0038】
また、本発明の四重コーティングされた乳酸菌の製造方法は、
(a)乳酸菌に水溶性ポリマーを混合して1次コーティングする段階;
(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;
(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するコーティング剤を混合して3次コーティングする段階;及び
(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌に乳清タンパク質を混合して、4次コーティングする段階を含むことを特徴とする。
【0039】
好ましくは、本発明の四重コーティングされた乳酸菌の製造方法は、
(a)乳酸菌にカルボキシメチルセルロースを混合して1次コーティングする段階;
(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階;
(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するマルトデキストリンを混合して3次コーティングする段階;及び
(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌に乳清タンパク質を混合して4次コーティングする段階を含むことを特徴とする。
【0040】
(a)乳酸菌の水溶性ポリマーを混合して1次コーティングする段階:
前記水溶性ポリマーは、乳酸菌の表面接合力を増大させるために、機能性水和ヒアルロン酸との架橋形成能を評価して選定した。具体的には、本発明の菌体薄膜コーティング剤として使用され、機能性水和ヒアルロン酸の架橋形成能が優れた水溶性ポリマーは、これに限定はされないが、カルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose、CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(hydroxyethylcellulose、HEC)、キサンタンガム(xantha gum、XG)、グアーガム(guar gum、GG)、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrroridone、PVP)、キトサン(chitosan)、アラビアガム(arabia gum)、カーボポール(carbopol)、アルギン酸ナトリウム(sodium alginate)、アルギン酸プロピレングリコール(propylene glycol alginate)からなる群より選ばれることが望ましい。好ましくは、カルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose、CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(hydroxyethylcellulose、HEC)、キサンタンガム(xantha gum、XG)、グアーガム(guar gum、GG)、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrroridone、PVP)、キトサン(chitosan)、アラビアガム(arabia gum)、カーボポール(carbopol)であり、さらに好ましくはカルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose、CMC)、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyrroridone、PVP)、キトサン(chitosan)、アラビアガム(arabia gum)、カーボポール(carbopol)であり、最も好ましくはカルボキシメチルセルロース(carboxymethyl cellulose、CMC)である。
【0041】
前記水溶性ポリマーは、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の割合で混合して1次コーティングする。具体的には、水溶性ポリマーの混合比率を例に挙げると、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0でもあって、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の範囲内であれば、前記の数値に限定されない。好ましくは、水溶性ポリマーを、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜5重量部で混合して、最も好ましくは0.1重量部〜0.5重量部で混合する。
【0042】
好ましくは、前記水溶性ポリマーとして、カルボキシメチルセルロースを、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の割合で混合して1次コーティングすることができる。具体的には、CMCの混合割合を例に挙げると、乳酸菌培養液100重量部比0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0でもあって、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の範囲内であれば前記の数値に制限されない。好ましくは、前記水溶性ポリマーとしてCMCを乳酸菌培養液100重量部に対してCMC 0.1重量部〜5重量部で混合して、最も好ましくは0.1重量部〜0.5重量部で混合する。
【0043】
本発明の一実施例では、カルボキシメチルセルロースが2次コーティング剤の機能性水和ヒアルロン酸との架橋形成能が優れていることを確認した(表3参照)。
【0044】
従って、この基剤を濃度別に0.1%(w/v)から0.4%(w/v)で使用したとき、0.2%(w/v)で使用した場合に、最も高い架橋形成能を示した(表4参照)。
【0045】
(b)前記(a)段階で1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする段階:
前記(b)段階で、(a)段階の1次コーティングされた乳酸菌に機能性水和ヒアルロン酸を混合して2次コーティングする。前記機能性水和ヒアルロン酸は、腸内有害菌を抑制する抗菌性の乳酸菌発酵物が捕集されていて、腸内有害菌を制御する。
【0046】
前記機能性水和ヒアルロン酸は、乳酸菌培養液100重量部に対して機能性水和ヒアルロン酸0.001重量部〜1重量部を混合する。具体的には、機能性水和ヒアルロン酸の混合割合を例に挙げると、乳酸菌培養液100重量部に対して0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.010、0.011、0.012、0.013、0.014、0.015、0.016、0.017、0.018、0.019、0.020、0.021、0.022、0.023、0.024、0.025、0.026、0.027、0.028、0.029、0.030、0.031、0.032、0.033、0.034、0.035、0.036、0.037、0.038、0.039、0.040、0.041、0.042、0.043、0.044、0.045、0.046、0.047、0.048、0.049、0.050、0.051、0.052、0.053、0.054、0.055、0.056、0.057、0.058、0.059、0.060、0.061、0.062、0.063、0.064、0.065、0.066、0.067、0.068、0.069、0.070、0.071、0.072、0.073、0.074、0.075、0.076、0.077、0.078、0.079、0.080、0.081、0.082、0.083、0.084、0.085、0.086、0.087、0.088、0.089、0.090、0.091、0.092、0.093、0.094、0.095、0.096、0.097、0.098、0.099、0.100重量部等で混合することができ、乳酸菌培養液100重量部に対して0.001重量部〜1重量部の範囲内であれば前記の数値に制限されない。好ましくは、前記機能性水和ヒアルロン酸を、乳酸菌培養液100重量部に対して0.001重量部〜0.05重量部で混合して、さらに好ましくは0.001重量部〜0.005重量部で混合する。
【0047】
(c)前記(b)段階で2次コーティングされた乳酸菌に多孔性粒子を有するコーティング剤を混合して3次コーティングする段階:
前記多孔性コーティング剤は、菌体に多孔性粒子を有する基剤のコーティング剤として、外部の水分及び湿潤空気の流入を遮断する役割をする。多孔性粒子を有するものを前記3次コーティング剤として使用可能であり、具体的にはこれに限定はされないが、アルギン酸(alginate)、マルトデキストリン(maltodextrin、MD)、ポリエチレングリコール(polyethyleneglycol、PEG)、トリアセチン(triacetin)、クエン酸アセチルトリエチル(acetyl triethyl citrate)又はクエン酸トリエチル(triethyl citrate)が含まれ、好ましくはアルギン酸(alginate)、マルトデキストリン(maltodextrin、MD)、ポリエチレングリコール(polyethyleneglycol、PEG)でもあって、最も好ましくはマルトデキストリン(maltodextrin、MD)を意味する。
【0048】
前記多孔性コーティング剤は、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の割合で混合される。具体的には、多孔性コーティング剤の混合比率を例に挙げると、乳酸菌培養液100重量部比0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0でもあって、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の範囲内であれば、前記の数値に制限されない。好ましくは、前記多孔性コーティング剤を、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜5重量部で混合して、より好ましくは0.1重量部〜0.5重量部で混合する。
【0049】
好ましくは、前記多孔性コーティング剤として、マルトデキストリンを、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の割合で混合することができる。具体的には、MDの混合比率を例に挙げると、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、10.0でもあって、乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜10重量部の範囲内であれば、前記の数値に制限されない。好ましくは、前記多孔性コーティング剤としてMDを乳酸菌培養液100重量部に対して0.1重量部〜5重量部で混合して、より好ましくは0.1重量部〜0.5重量部で混合する。
【0050】
(d)前記(c)段階で3次コーティングされた乳酸菌にタンパク質を混合して4次コーティングする段階:
前記タンパク質は、多孔性粒子構造を有する3次コーティング剤の空隙を満たすために、3次コーティングされた乳酸菌に混合され、これに限定はされないが、好ましくは脱脂粉乳、乳清タンパク質、分離大豆タンパク質からなる群より選ばれたタンパク質、好ましくは乳清タンパク質を意味する。
【0051】
前記4次コーティング剤のタンパク質は、乳酸菌培養液100重量部に対してタンパク質1重量部〜30重量部の割合で混合され、具体的には4次コーティング剤のタンパク質の混合比率を例に挙げると、乳酸菌培養液100重量部比1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30でもあって、乳酸菌培養液100重量部に対して1重量部〜30重量部の範囲内であれば前記の数値に制限されない。好ましくは4次コーティング剤のタンパク質を、乳酸菌培養液100重量部に対して1重量部〜10重量部で混合し、最も好ましくは5重量部〜10重量部で混合する。
【0052】
好ましくは、4次コーティング剤として、乳清タンパク質を、乳酸菌培養液100重量部に対してタンパク質1重量部〜30重量部の割合で混合することができ、具体的には乳清タンパク質の混合割合を例に挙げると乳酸菌培養液100重量部に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30でもあって、乳酸菌培養液100重量部に対して1重量部〜30重量部の範囲内であれば前記数値に制限されない。好ましくは、4次コーティング剤として、乳清タンパク質を、乳酸菌培養液100重量部に対して1重量部〜10重量部で混合して、最も好ましくは5重量部〜10重量部で混合する。
【0053】
前記本発明の方法で製造された4次コーティング乳酸菌は、従来の非コーティング、単一コーティング、二重コーティング、三重コーティングされた乳酸菌だけでなく、四重コーティングされた乳酸菌に比べて腸粘膜付着能が極めて優れている。本発明のー実施例によれば、機能性水和ヒアルロン酸を利用して四重コーティングされた乳酸菌は、従来の四重コーティング乳酸菌と比べてin vitro及びin vivoで腸粘膜付着能が優れていることが示された。このような効果は、ヒトの腸粘膜と類似した環境と言える常在菌が存在する条件でも優れていた点で、その意味が極めて大きいと言える。
【0054】
一方、コーティングされた乳酸菌が宿主の腸に達した後、腸の粘膜に付着するためには、宿主の常在菌叢との競争を通さなければならない。さらに、乳酸菌が腸粘膜に付着して有益な生理学的活性を示すためには、腸粘膜の有害菌の増殖は抑制して有益菌の増殖は促進する効果を示すことが好ましい点で、本発明の四重コーティングされた乳酸菌は、従来の非コーティング、単一コーティング、二重コーティング、三重のコーティング及び四重コーティングされた乳酸菌と比べて極めて優れたものと言える。
【0055】
具体的には、本発明の一実施例によれば、機能性水和ヒアルロン酸を利用して、四重コーティングされた乳酸菌は、従来の非コーティング又は四重のコーティングされた乳酸菌に比べて有害菌との競争的付着阻害能が極めて優れていて、常在菌が存在する状況でも乳酸菌の腸粘膜付着能を向上させることが分かった。さらに、本発明の方法により四重コーティングされた乳酸菌の2次コーティング基剤の機能性水和ヒアルロン酸は、有害菌に対しては増殖を抑制する効果がある反面、有益菌の増殖は促進する効果があることが確認されて、有害菌に対してのみ選択的に拮抗作用を示すことが分かった。
【0056】
本発明の四重コーティングされた乳酸菌は、優れた腸粘膜付着能及び有害菌に対する選択的拮抗作用以外にも、四重コーティングにより構造的に安定し、水分、空気等の外部環境因子を効率的に遮断して、高い経時的安定性を示すことができ、耐酸性及び耐胆汁酸性が極めて優れている。
【0057】
また、本発明の四重コーティングされた乳酸菌は、前記のような方法で製造されたことを特徴とする。従って、本発明の四重コーティングされた乳酸菌は、従来の四重コーティングされた乳酸菌が有する優れた耐酸性及び耐胆汁性を維持しながら、非コーティング、四重コーティングされた乳酸菌に比べて腸内細菌叢の内、有害細菌抑制能が優れ、有害細菌の増加の際に効率的に正常化させることができる。また、腸内細菌叢の内、有益菌である乳酸菌叢の増殖を助け、効率的な腸内細菌叢の正常化に寄与する。
【0058】
一方、本発明の他の一実施例によれば、本発明の機能性水和ヒアルロン酸は、四重コーティングされた乳酸菌だけでなく、二重又は三重コーティングされた乳酸菌にコーティング剤として使用された場合にも、一般的なヒアルロン酸を利用して乳酸菌をコーティングした時と比べてはるかに向上した腸粘膜付着能を示した点で、機能性水和ヒアルロン酸がそれ自体で優れた腸粘膜付着能及び有害細菌に対する拮抗作用を示すコーティング剤として使用できることが分かった。
【0059】
これだけでなく、機能性水和ヒアルロン酸を使用して二重又は三重コーティングされた乳酸菌は、一般的なヒアルロン酸を使用して二重又は三重コーティングされた乳酸菌と比べて同じ程度の耐酸性及び耐胆汁酸性を示すことから、機能性水和ヒアルロン酸を製造する過程でヒアルロン酸固有の乳酸菌保護効果はそのまま維持されることが分かった。
【0060】
前記の通り、本発明の機能性水和ヒアルロン酸でコーティングされた乳酸菌は、一般的なヒアルロン酸を利用してコーティングされた乳酸菌と比べて同じ程度の耐酸性及び耐胆汁性を示すばかりでなく、優れた腸粘膜付着能及び有害細菌に対する選択的拮抗作用を示し、このような乳酸菌コーティング剤及び乳酸菌コーティング方法については、従来報告されたことのないもので、本発明者が機能性水和ヒアルロン酸を乳酸菌のコーティングに利用することにより表れた効果であるので、これは本発明で最初に報告するものである。