【実施例】
【0037】
実施例1:メチレンピペリジン塩酸塩およびN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下でのエフィナコナゾールの合成
1−[[(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチルオキシラニル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(172.5g、0.6866mol)のアセトニトリル(690ml)溶液に、メチレンピペリジン塩酸塩(119.27g、0.8926mol)を加える。
【0038】
ジイソプロピルエチルアミン(124.2g、0.961モル)を得られた溶液に加える。
【0039】
次いで、得られた溶液を0〜5℃に冷却し、無水塩化マグネシウム(合計130.74g、1.373mol)を約4回に分けて加え、発熱をモニターする。
【0040】
次いで、反応混合物を70〜75℃に加熱し、その温度で16時間維持する。
【0041】
次いで、反応をUPLCによってモニターする。反応終了後、混合物を少量まで濃縮し、酢酸エチルで抽出する。次いで、得られた残渣に酢酸エチル(720ml)を加え、水(720ml)をゆっくりと滴下して、発熱をモニターする。
【0042】
相分離後、有機相をろ過して濃縮し、エタノールを用いて、予想される生成物に対して約2容量となるまで抽出する。得られたエタノール溶液に、室温で水(335ml)を滴下する。生成物の沈殿が開始した後、懸濁液を0〜5℃に冷却し、ろ過し、水/エタノールの45:55混合物(409ml)でパネル(panel)を洗浄する。
【0043】
次いで、得られた固体を、真空下、50℃の温度で乾燥させる。
【0044】
出発中間体エポキシトリアゾール(II)から得られる収率は約84%である。
【0045】
実施例2:メチレンピペリジン塩酸塩およびイソプロピルマグネシウムクロリドの存在下でのエフィナコナゾールの合成
0〜5℃に冷却した、メチレンピペリジン塩酸塩(3.45g、25.9mmol)の無水テトラヒドロフラン(20ml)懸濁液に、テトラヒドロフラン中の2.0Mイソプロピルマグネシウムクロリド(12.3g、25.2mmol)を約1時間かけて加える。
【0046】
1−[[(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチルオキシラニル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(5.00g、19.9mmol)を、得られた懸濁液に分割して加える。
【0047】
次いで、反応混合物を加熱還流し、反応が完了するまでその温度を維持する(UPLCでモニターする)。
【0048】
反応終了後、混合物を濃縮して残渣とし、酢酸エチルで抽出する。
【0049】
次いで、酢酸エチル(20ml)を残渣に加え、そこへ水(20ml)をゆっくりと滴下して、発熱をモニターする。
【0050】
相分離後、有機相をろ過して濃縮し、エタノールを用いて、予想される生成物に対して約2容量となるまで抽出する。得られたエタノール溶液に、室温で水(10ml)を滴下する。生成物の沈殿が開始した後、懸濁液を0〜5℃に冷却し、ろ過し、水/エタノールの45:55混合物(12ml)でパネルを洗浄する。
【0051】
次いで、得られた固体を、真空下、50℃の温度で乾燥させる。
【0052】
出発中間体エポキシトリアゾール(II)から得られる収率は約83%である。
【0053】
実施例3:ジイソプロピルアミンで中和したメチレンピペリジン遊離塩基からのエフィナコナゾールの合成
メチレンピペリジン塩酸塩(119.27g、0.8926モル)、アセトニトリル(690ml)およびジイソプロピルエチルアミン(124.2g、0.961モル)の懸濁液を調製する。
【0054】
次いで、予め調製した懸濁液を、1−[[(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチルオキシラニル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(172.5g、0.6866モル)のアセトニトリル(200ml)溶液に加えた。
【0055】
次いで、得られた溶液を0〜5℃に冷却し、無水塩化マグネシウム(合計130.74g、1.373モル)を約4回に分けて加え、発熱をモニターする。
【0056】
次いで、反応混合物を70〜75℃に加熱し、その温度で16時間維持する。
【0057】
次いで、反応をUPLCによってモニターする。反応終了後、混合物を少量まで濃縮し、酢酸エチルで抽出する。
【0058】
次いで、得られた残渣に酢酸エチル(720ml)を加え、そこへ水(720ml)をゆっくりと滴下して、発熱をモニターする。
【0059】
相分離後、有機相をろ過して濃縮し、エタノールを用いて、量の決まった(titrated)予想される生成物に対して約2容量となるまで抽出する。得られたエタノール溶液に、室温で水(335ml)を滴下する。生成物の沈殿が開始した後、懸濁液を0〜5℃に冷却し、ろ過し、水/エタノールの45:55混合物(409ml)でパネルを洗浄する。
【0060】
次いで、得られた固体を、真空下、50℃の温度で乾燥させる。
【0061】
出発中間体エポキシトリアゾール(II)から得られる収率は約83%である。
【0062】
実施例4:イソプロピルマグネシウムクロリドで中和したメチレンピペリジン遊離塩基からのエフィナコナゾールの合成
予め0〜5℃に冷却したメチレンピペリジン塩酸塩(3.45g、25.9mmol)の無水テトラヒドロフラン(20ml)懸濁液に、テトラヒドロフラン中の2.0Mイソプロピルマグネシウムクロリド(12.3g、25.2mmol)を約1時間かけて加える。次いで、得られた懸濁液を、1−[[(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチルオキシラニル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール中間体(5.00g、19.9mmol)のアセトニトリル(10ml)懸濁液に加える。
【0063】
次いで、反応混合物を加熱還流し、反応が完了するまでその温度を維持する(UPLCでモニターする)。
【0064】
反応終了後、混合物を濃縮して残渣とし、酢酸エチルで抽出する。
【0065】
次いで、酢酸エチル(20ml)を残渣に加え、そこへ水(20ml)をゆっくりと滴下して、発熱をモニターする。
【0066】
相分離後、有機相をろ過して濃縮し、エタノールを用いて、予想される生成物に対して約2容量となるまで抽出する。得られたエタノール溶液に、室温で水(10ml)を滴下する。生成物の沈殿が開始した後、懸濁液を0〜5℃に冷却し、ろ過し、水/エタノールの45:55混合物(12ml)でパネルを洗浄する。
【0067】
次いで、得られた固体を、真空下、50℃の温度で乾燥させる。
【0068】
出発中間体エポキシトリアゾール(II)から得られる収率は約82%である。
【0069】
実施例5:エフィナコナゾールp−トルエンスルホン酸塩の合成
粗製エフィナコナゾール(354.0g)をエタノール(1580ml)に溶解する。
【0070】
次いで、得られた溶液を50℃に加熱し、その温度でp−トルエンスルホン酸一水和物(193.4g、1.0当量)を添加する。次いで、懸濁液を還流温度まで加熱し、徐々に0〜5℃に冷却する。次いで、懸濁液をろ過し、冷エタノール(354ml)で洗浄する。
【0071】
次いで、得られた生成物を、真空下、50℃の温度で乾燥する。
【0072】
収率は約85%である。
【0073】
実施例6:エフィナコナゾールp−トルエンスルホン酸塩からの純粋なエフィナコナゾールの合成
エフィナコナゾールp−トルエンスルホン酸塩(454.0g、0.873mol)をエタノール(870ml)と水(500ml)の混合物に溶解する。
【0074】
次いで、得られた溶液をろ過して不溶物を除去し、得られた透明溶液に、pHが約11に達するまで、30%水酸化ナトリウムをゆっくりと添加する。次いで、得られた溶液に水(1660ml)を加え、得られた懸濁液を0〜5℃に冷却する。
【0075】
次いで、固体をろ過し、水(1500ml)で洗浄する。
【0076】
次いで、得られた生成物を、真空下、50℃の温度で乾燥する。
【0077】
収率は約98%である。
【0078】
UPLC−MS [M+H]
+=349
【0079】
1H−NMR(CDCl
3中)(TMSシグナルに対してppmで表される化学シフト):0.94(3H,dd);2.22(4H,m);2.35(2H,m);2.68−2.73(2H,m);2.90−2.95(1H,q,J=7);4.64(2H,s);4.79−4.92(2H,q,J=14);5.40(1H,s);6.70−6.80(2H,m);7.48−7.54(1H,m);7.77(1H,s);8.01(1H,s).