特許第6876872号(P6876872)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司の特許一覧

特許6876872収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム
<>
  • 特許6876872-収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム 図000002
  • 特許6876872-収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム 図000003
  • 特許6876872-収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム 図000004
  • 特許6876872-収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム 図000005
  • 特許6876872-収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム 図000006
  • 特許6876872-収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6876872
(24)【登録日】2021年4月28日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】収容量検出方法、装置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01F 23/292 20060101AFI20210517BHJP
【FI】
   G01F23/292 A
【請求項の数】8
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-518718(P2020-518718)
(86)(22)【出願日】2018年8月20日
(65)【公表番号】特表2020-536241(P2020-536241A)
(43)【公表日】2020年12月10日
(86)【国際出願番号】CN2018101291
(87)【国際公開番号】WO2019119838
(87)【国際公開日】20190627
【審査請求日】2020年3月31日
(31)【優先権主張番号】201711400463.7
(32)【優先日】2017年12月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】区達理
(72)【発明者】
【氏名】王志鋒
(72)【発明者】
【氏名】馮江平
(72)【発明者】
【氏名】劉志才
(72)【発明者】
【氏名】劉經生
(72)【発明者】
【氏名】楊保民
【審査官】 森 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平6−258130(JP,A)
【文献】 特許第6386122(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を収容する収容部が設けられ、前記収容部内に材料収容量を検出する収容量検出アセンブリーが設けられる収容装置に用いる収容量検出方法であって、
補助光放射を生成して前記収容部内に送信することと、
前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことと、を含み、
前記補助光放射を生成する前に、
可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記すことと、
前記可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すことと、
前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すことと、
前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すことと、をさらに含み、
前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことは、
前記補助光放射を生成および送信した後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録することと、
輝度が前記Ym以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記すことと、
輝度が前記Wm以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すことと、
前記第1の領域と前記第2の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定することと、をさらに含み、
前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことは、
前記補助光放射が生成されなかった後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録することと、
輝度が前記Yn以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記すことと、
輝度が前記Wn以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記すことと、
前記第3の領域と前記第4の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定することと、
をさらに含むことを特徴とする収容量検出方法。
【請求項2】
前記補助光放射を生成する前に、
前記収容部内の環境光の輝度を検出することと、
前記環境光の輝度が予め設定された輝度以下であるか否かを判断することと、
前記環境光の輝度が前記予め設定された輝度以下であると判定された場合、前記補助光放射を生成することを決定することと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の収容量検出方法。
【請求項3】
前記環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、前記補助光放射の輝度を決定することをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の収容量検出方法。
【請求項4】
前記収容部内の材料収容量を検出して決定した後、前記材料収容量に対応する収容量提示情報を生成する、及び/又は、前記収容量提示情報を送信することをさらに含み、
前記補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の収容量検出方法。
【請求項5】
材料を収容する収容部が設けられ、前記収容部に材料収容量を検出する収容量検出アセンブリーが設けられる収容装置に用いる収容量検出装置であって、
補助光放射を生成して前記収容部内に送信する調光ユニットと、
前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行う制御ユニットと、
前記補助光放射を生成する前に、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記すことと、前記可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すことと、前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すことと、前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すことを行う事前記憶ユニットと、さらに含み、
前記制御ユニットは、
前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行う場合、
前記補助光放射を生成および送信した後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録することと、輝度が前記Ym以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記すことと、輝度が前記Wm以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すことと、前記第1の領域と前記第2の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定し、
前記補助光放射が生成されなかった後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録することと、輝度が前記Yn以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記すことと、輝度が前記Wn以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記すことと、前記第3の領域と前記第4の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定する、ことを特徴とする収容量検出装置。
【請求項6】
請求項5に記載の収容量検出装置を含むことを特徴とする調理器具。
【請求項7】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1〜のいずれか一項に記載の収容量検出方法が実現されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
請求項1〜のいずれか一項に記載の収容量検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年12月22日に中国特許庁に提出された、出願番号が201711400463.7で、発明の名称が「収容量検出方法、装置、調理器具、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本発明は、収容量検出の技術分野に関し、具体的には、収容量検出方法、置、調理器具、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、収容装置に材料を貯蔵する際、使用者の使用体験を向上させるために収容量検出機能を開発している。各種の収容量検出方法の動作原理は具体的に以下のとおりである。
(1)収容装置の収容部の内壁に水平位置が異なる複数の光学センサが配置され、光学センサにより収容部内の輝度値を検出する。材料によって遮蔽されている光学センサが検出した収容部内の輝度値は低く、材料によって遮蔽されていない光学センサが検出した収容部内の輝度値は高く、輝度値が急激に変化する点によって材料の上面の位置を決定する。
(2)収容部の外側壁に設けられる駆動部材と、光学センサとを含む収容量検出アセンブリーを設け、駆動部材は光学センサを収容部の上部と底部との間で連続的に移動させることにより、収容部内の任意の水平位置に対応する輝度値を連続的に検出することができる。光学センサが収容部の上部と底部との間を移動するため、同様に、輝度値が急激に変化する点によって材料の上面の位置を決定する。
【0004】
しかしながら、上記の2種類の収容量検出方法には以下のような欠点が存在する。
(1)収容部内に補助光源が設けられていない場合、環境光の輝度値が低いと、光学センサに対して輝度値が急激に変化する点は不明確になり、測定結果に大きなずれが生じる。
(2)収容部内に補助光源が設けられている場合、収容量を検出する過程で、光源が可視光を発射し続けるよう保持すれば、収容装置の消費電力が上昇する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術又は関連技術に存在する技術的課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。
【0006】
そのため、本発明の第1の目的は、収容量検出方法を提供する。
【0007】
本発明の第2の目的は、収容量検出装置を提供する。
【0008】
本発明の第3の目的は、調理器具を提供する。
【0009】
本発明の第4の目的は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る実施例は、補助光放射を生成して収容部内に送信することと、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うこととを含む収容量検出方法を提供する。
【0011】
当該技術的手段において、補助光放射を収容部へ送信した後に、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことにより、材料検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、特に環境光の輝度が低い場合には、材料によって遮蔽されている領域の輝度と材料によって遮蔽されていない領域の輝度との輝度差が小さいため、輝度が急激に変化する点の判断が不正確になり、即ち材料の上面の位置が不正確となる可能性があるが、補助光放射によって収容部内で材料によって遮蔽されていない領域の輝度が増加することで、材料によって遮蔽されている領域と材料によって遮蔽されていない領域との輝度差が拡大し、検出精度の向上につながる。
【0012】
補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmに設定され、即ち補助光放射は可視光であり、これによって環境光の輝度が低いという欠点が解消される。
【0013】
材料の形態は固体、液体、液晶状態などであってもよい。
【0014】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、補助光放射を生成する前に、収容部内の環境光の輝度を検出することと、環境光の輝度が予め設定された輝度以下であるか否かを判断することと、環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することを決定することとをさらに含む。
【0015】
当該技術的手段において、補助光放射を生成する前に、収容部内の環境光の輝度を検出し、予め設定された輝度と比較することにより、補助光が必要か否かを判断する。環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することにより、収容部内の輝度を増加し、検出精度を向上させる。
【0016】
これに対応して、環境光の輝度が予め設定された輝度より大きいと判定された場合、補助光放射を生成する必要がなく、電力消費を低減し、光源補助装置の耐用年数を延長することができる。
【0017】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することをさらに含む。
【0018】
当該技術的手段において、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することにより、収容量を検出する過程での補助光の調整方法を最適化し、補助光放射の電力消費を最大限に低減する。例えば、環境光の輝度が高い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は低く、また、環境光の輝度が低い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は高い。
【0019】
さらに、補助光が必要であると判断された場合、環境光の輝度と、予め設定された輝度と補助光放射の輝度との関係は、予め設定された輝度が環境光の輝度と補助光放射の輝度との和以下であってもよい。補助光が不要であると判断された場合、環境光の輝度は予め設定された輝度以上であってもよい。
【0020】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を生成する前に、収容量検出方法は、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すこととをさらに含む。
【0021】
当該技術的手段において、補助光放射が不要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ynと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wnと記す。また、補助光放射が必要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ymと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wmと記す。
【0022】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことをさらに含み、具体的には、補助光放射を生成および送信した後、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録することと、輝度がYm以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記すことと、輝度がWm以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すことと、第1の領域と第2の領域との境界位置を材料の上面の位置として決定することとを含む。
【0023】
当該技術的手段において、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYm及びWmである。
【0024】
サンプリングされた輝度値がYm以下の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第1の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWm以上の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第2の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第1の領域及び第2の領域を決定し、第1の領域と第2の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0025】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことは具体的に、補助光放射が生成されなかった後、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録することと、輝度がYn以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記すことと、輝度がWn以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記すことと、第3の領域と第4の領域との境界位置を材料の上面の位置として決定することとを含む。
【0026】
当該技術的手段において、補助光が不要な場合、収容量検出アセンブリーを直接制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYn及びWnである。
【0027】
サンプリングされた輝度値がYn以下の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第3の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWn以上の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第4の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第3の領域及び第4の領域を決定し、第3の領域と第4の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0028】
また、材料の収容量は通常、容量値であり、収容部が円柱体又は直方体である場合、収容部の水平横断面積は事前に記憶されている一定の値であり、材料の上面の高さの値が決定された場合、高さの値と水平横断面積との積、即ち収容量を算出する。
【0029】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成する、及び/又は、収容量提示情報を送信することをさらに含む。
【0030】
当該技術的手段において、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成し、それをユーザインタラクションインタフェースに直接表示することにより、使用者は速やかに材料収容量を直感的に把握することができ、また、収容量提示情報を関連付けられている端末機器に送信することもできる。端末機器は携帯電話、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートホーム制御端末などであってもよい。
【0031】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmである。
【0032】
本発明の第2の態様に係る実施例は、補助光放射を生成して前記収容部内に送信する調光ユニットと、前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行う制御ユニットとを含む収容量検出装置を提供する。
【0033】
当該技術的手段において、補助光放射を収容部へ送信した後に、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことにより、材料検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、特に環境光の輝度が低い場合には、材料によって遮蔽されている領域の輝度と材料によって遮蔽されていない領域の輝度との輝度差が小さいため、輝度が急激に変化する点の判断が不正確になり、即ち材料の上面の位置が不正確となる可能性があるが、補助光放射によって収容部内で材料によって遮蔽されていない領域の輝度が増加することで、材料によって遮蔽されている領域と材料によって遮蔽されていない領域との輝度差が拡大し、検出精度の向上につながる。
【0034】
補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmに設定され、即ち補助光放射は可視光であり、これによって環境光の輝度が低いという欠点が解消される。
【0035】
材料の形態は固体、液体、液晶状態などであってもよい。
【0036】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記制御ユニットは、前記収容部内の環境光の輝度を検出するためにも用いられ、前記収容量検出装置は、前記環境光の輝度が予め設定された輝度以下であるか否かを判断する判断ユニットをさらに含み、前記調光ユニットは、前記環境光の輝度が前記予め設定された輝度以下であると判定された場合、前記補助光放射を生成することを決定するためにも用いられる。
【0037】
当該技術的手段において、補助光放射を生成する前に、収容部内の環境光の輝度を検出し、予め設定された輝度と比較することにより、補助光が必要か否かを判断する。環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することにより、収容部内の輝度を増加し、検出精度を向上させる。
【0038】
これに対応して、環境光の輝度が予め設定された輝度より大きいと判定された場合、補助光放射を生成する必要がなく、電力消費を低減し、光源補助装置の耐用年数を延長することができる。
【0039】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、前記補助光放射の輝度を決定する決定ユニットをさらに含む。
【0040】
当該技術的手段において、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することにより、収容量を検出する過程での補助光の調整方法を最適化し、補助光放射の電力消費を最大限に低減する。例えば、環境光の輝度が高い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は低く、また、環境光の輝度が低い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は高い。
【0041】
さらに、補助光が必要であると判断された場合、環境光の輝度と、予め設定された輝度と補助光放射の輝度との関係は、予め設定された輝度は環境光の輝度と補助光放射の輝度との和以下であってもよい。補助光が不要であると判断された場合、環境光の輝度は予め設定された輝度以上であってもよい。
【0042】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記す事前記憶ユニットをさらに含み、前記事前記憶ユニットは、前記可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すためにも用いられ、前記事前記憶ユニットは、前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すためにも用いられ、前記事前記憶ユニットは、前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すためにも用いられる。
【0043】
当該技術的手段において、補助光放射が不要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ynと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wnと記す。また、補助光放射が必要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ymと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wmと記す。
【0044】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記補助光放射を生成および送信した後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録する記録ユニットと、輝度が前記Ym以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記す位置決めユニットとをさらに含み、前記位置決めユニットは、輝度が前記Wm以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すためにも用いられ、前記制御ユニットは、前記第1の領域と前記第2の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定するためにも用いられる。
【0045】
当該技術的手段において、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYm及びWmである。
【0046】
サンプリングされた輝度値がYm以下の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第1の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWm以上の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第2の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第1の領域及び第2の領域を決定し、第1の領域と第2の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0047】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記補助光放射が生成されなかった後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録する記録ユニットと、輝度が前記Yn以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記す位置決めユニットとをさらに含み、前記位置決めユニットは、輝度が前記Wn以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記録するためにも用いられ、前記制御ユニットは、前記第3の領域と前記第4の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定するためにも用いられる。
【0048】
当該技術的手段において、補助光が不要な場合、収容量検出アセンブリーを直接制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYn及びWnである。
【0049】
サンプリングされた輝度値がYn以下の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第3の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWn以上の少なくとも1つの可視光センサは、その水平分布領域を第4の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第3の領域及び第4の領域を決定し、第3の領域と第4の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0050】
また、材料の収容量は一般的に容量値であり、収容部が円柱体又は直方体である場合、収容部の水平横断面積は事前に記憶されている一定の値であり、材料の上面の高さの値が決定された場合、高さの値と水平横断面積との積、即ち収容量を算出する。
【0051】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成する、及び/又は、収容量提示情報を送信することをさらに含む。
【0052】
当該技術的手段において、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成し、それをユーザインタラクションインタフェースに直接表示することにより、使用者は速やかに材料収容量を直感的に把握することができ、また、収容量提示情報を関連付けられている端末機器に送信することもできる。端末機器は携帯電話、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートホーム制御端末などであってもよい。
【0053】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmである。
【0054】
本発明の第3の態様に係る実施例は、本発明の第2の態様に係るいずれか1つの技術的手段に記載の収容量検出装置を含む調理器具を提供する。
【0055】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、調理器具は、炊飯器、豆乳製造機、電気圧力鍋、電気ケトル、ブレンダーのいずれか1種類である。
【0056】
本発明の第4の態様に係る実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータプログラムが実行されると、第1の態様の技術的手段に係る収容量検出方法が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0057】
本発明の付加的な態様及び利点は、以下の説明によって明確になり、その一部は次の説明により明瞭になり、又は本発明を実施することで理解できる。
【0058】
本発明の上記の及び/又は付加的な態様及び利点は、下記の図面を用いて実施例を説明することで明瞭になり、理解しやすいものになる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1図1は、本発明の一つの実施例に係る収容量検出方法のプロセスを概略的に示す図である。
図2図2は、本発明の一つの実施例に係る収容量検出装置を概略的に示すブロック図である。
図3図3は、本発明の一つの実施例に係る調理器具を概略的に示すブロック図である。
図4図4は、本発明の一つの実施例に係る収容量検出装置の構造を概略的に示す図である。
図5図5は、本発明のもう一つの実施例に係る収容量検出装置の構造を概略的に示す図である。
図6図6は、本発明のさらにもう一つの実施例に係る収容量検出装置の構造を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるように、以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら本発明についてさらに詳しく説明する。なお、矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例における特徴を組み合せすることができる。
【0061】
本発明を十分に理解するように、以下の説明で多くの具体的な詳細を説明するが、本発明はここで説明する形態と異なる形態で実施することもできるので、本発明の保護範囲は以下で開示する具体的な実施例に限定されない。
【0062】
次に、図1図6を参照しながら本発明の実施例に係る収容量検出方法を具体的に説明する。
【0063】
図1は、本発明の一つの実施例に係る収容量検出方法のプロセスを概略的に示す図である。
【0064】
図1に示すように、本発明の実施例に係る収容量検出方法は、補助光放射を生成して収容部内に送信するステップS102と、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うステップS104とを含む。
【0065】
当該技術的手段において、補助光放射を収容部へ送信した後に、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことにより、材料検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、特に環境光の輝度が低い場合には、材料によって遮蔽されている領域の輝度と材料によって遮蔽されていない領域の輝度との輝度差が小さいため、輝度が急激に変化する点の判断が不正確になり、即ち材料の上面の位置は不正確である可能性があるが、補助光放射によって収容部内で材料によって遮蔽されていない領域の輝度が増加することで、材料によって遮蔽されている領域と材料によって遮蔽されていない領域との輝度差が拡大し、検出精度の向上につながる。
【0066】
補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmに設定され、即ち補助光放射は可視光であり、これによって環境光の輝度が低いという欠点が解消される。
【0067】
材料の形態は固体、液体、液晶状態などであってもよい。
【0068】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を生成する前に、収容量検出方法は、収容部内の環境光の輝度を検出することと、環境光の輝度が予め設定された輝度以下であるか否かを判断することと、環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することを決定することとをさらに含む。
【0069】
当該技術的手段において、補助光放射を生成する前に、収容部内の環境光の輝度を検出し、予め設定された輝度と比較することにより、補助光が必要か否かを判断する。環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することにより、収容部内の輝度を増加し、検出精度を向上させる。
【0070】
これに対応して、環境光の輝度が予め設定された輝度より大きいと判定された場合、補助光放射を生成する必要がなく、電力消費を低減し、光源補助装置の耐用年数を延長することができる。
【0071】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することをさらに含む。
【0072】
当該技術的手段において、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することにより、収容量を検出する過程での補助光の調整方法を最適化し、補助光放射の電力消費を最大限に低減する。例えば、環境光の輝度が高い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は低く、また、環境光の輝度が低い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は高い。
【0073】
さらに、補助光が必要であると判断された場合、環境光の輝度と、予め設定された輝度と補助光放射の輝度との対応関係は、予め設定された輝度は環境光の輝度と補助光放射の輝度との和以下であってもよい。補助光が不要であると判断された場合、環境光の輝度は予め設定された輝度以上であってもよい。
【0074】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を生成する前に、収容量検出方法は、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すこととをさらに含む。
【0075】
当該技術的手段において、補助光放射が不要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ynと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wnと記す。また、補助光放射が必要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ymと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wmと記す。
【0076】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことをさらに含み、具体的には、補助光放射を生成および送信した後、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録するステップと、輝度がYm以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記すステップと、輝度がWm以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すステップと、第1の領域と第2の領域との境界位置を材料の上面の位置として決定するステップとを含む。
【0077】
当該技術的手段において、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYm及びWmである。
【0078】
サンプリングされた輝度値がYm以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWm以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第1の領域及び第2の領域を決定し、第1の領域と第2の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0079】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことは具体的に、補助光放射が生成されなかった後、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録するステップと、輝度がYn以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記すステップと、輝度がWn以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記すステップと、第3の領域と第4の領域との境界位置を材料の上面の位置として決定するステップとを含む。
【0080】
当該技術的手段において、補助光が不要な場合、収容量検出アセンブリーを直接制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYn及びWnである。
【0081】
サンプリングされた輝度値がYn以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWn以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第3の領域及び第4の領域を決定し、第3の領域と第4の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0082】
また、材料の収容量は一般的に容量値であり、収容部が円柱体又は直方体である場合、収容部の水平横断面積は事前に記憶されている一定の値であり、材料の上面の高さの値が決定された場合、高さの値と水平横断面積との積は収容量である。
【0083】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成する、及び/又は、収容量提示情報を送信することをさらに含む。
【0084】
当該技術的手段において、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成し、それをユーザインタラクションインタフェースに直接表示することにより、使用者は速やかに材料収容量を直感的に把握することができ、また、収容量提示情報を関連付けられている端末機器に送信することもできる。端末機器は携帯電話、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートホーム制御端末などであってもよい。
【0085】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmである。
【0086】
図2は、本発明の一つの実施例に係る収容量検出装置を概略的に示すブロック図である。
【0087】
図2に示すように、本発明の実施例に係る収容量検出装置200は、補助光放射を生成して前記収容部内に送信する調光ユニット202と、前記補助光放射を送信した後、前記収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行う制御ユニット204とを含む。
【0088】
当該技術的手段において、補助光放射を収容部へ送信した後に、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことにより、材料検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、特に環境光の輝度が低い場合には、材料によって遮蔽されている領域の輝度と材料によって遮蔽されていない領域の輝度との輝度差が小さいため、輝度が急激に変化する点の判断が不正確になり、即ち材料の上面の位置は不正確である可能性があるが、補助光放射によって収容部内で材料によって遮蔽されていない領域の輝度が増加することで、材料によって遮蔽されている領域と材料によって遮蔽されていない領域との輝度差が拡大し、検出精度の向上につながる。
【0089】
補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmに設定され、即ち補助光放射は可視光であり、これによって環境光の輝度が低いという欠点が解消される。
【0090】
材料の形態は固体、液体、液晶状態などであってもよい。
【0091】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記制御ユニット204は、前記収容部内の環境光の輝度を検出するためにも用いられ、前記収容量検出装置200は、前記環境光の輝度が予め設定された輝度以下であるか否かを判断する判断ユニット206をさらに含み、前記調光ユニット202は、前記環境光の輝度が前記予め設定された輝度以下であると判定された場合、前記補助光放射を生成することを決定するためにも用いられる。
【0092】
当該技術的手段において、補助光放射を生成する前に、収容部内の環境光の輝度を検出し、予め設定された輝度と比較することにより、補助光が必要か否かを判断する。環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することにより、収容部内の輝度を増加し、検出精度を向上させる。
【0093】
これに対応して、環境光の輝度が予め設定された輝度より大きいと判定された場合、補助光放射を生成する必要がなく、電力消費を低減し、光源補助装置の耐用年数を延長することができる。
【0094】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、前記補助光放射の輝度を決定する決定ユニット208をさらに含む。
【0095】
当該技術的手段において、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することにより、収容量を検出する過程での補助光の調整方法を最適化し、補助光放射の電力消費を最大限に低減する。例えば、環境光の輝度が高い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は低く、また、環境光の輝度が低い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は高い。
【0096】
さらに、補助光が必要であると判断された場合、環境光の輝度と、予め設定された輝度と補助光放射の輝度との対応関係は、予め設定された輝度は環境光の輝度と補助光放射の輝度との和以下であってもよい。補助光が不要であると判断された場合、環境光の輝度は予め設定された輝度以上であってもよい。
【0097】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記す事前記憶ユニット210をさらに含み、前記事前記憶ユニット210は、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すためにも用いられ、前記事前記憶ユニット210は、前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がない場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すためにも用いられ、前記事前記憶ユニット210は、前記可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ前記補助光放射がある場合に検出された前記収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すためにも用いられる。
【0098】
当該技術的手段において、補助光放射が不要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ynと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wnと記す。また、補助光放射が必要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射があるに検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ymと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wmと記す。
【0099】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記補助光放射を生成および送信した後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録する記録ユニット212と、輝度が前記Ym以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記す位置決めユニット214とをさらに含み、前記位置決めユニット214は、輝度が前記Wm以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すためにも用いられ、前記制御ユニット204は、前記第1の領域と前記第2の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定するためにも用いられる。
【0100】
当該技術的手段において、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYm及びWmである。
【0101】
サンプリングされた輝度値がYm以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWm以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第1の領域及び第2の領域を決定し、第1の領域と第2の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0102】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、前記補助光放射を生成および送信した後、各前記可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録する記録ユニット212と、輝度が前記Yn以下の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記す位置決めユニット214とをさらに含み、前記位置決めユニット214は、輝度が前記Wn以上の少なくとも1つの前記可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記録するためにも用いられ、前記制御ユニット204は、前記第3の領域と前記第4の領域との境界位置を前記材料の上面の位置として決定するためにも用いられる。
【0103】
当該技術的手段において、補助光が不要な場合、収容量検出アセンブリーを直接制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYn及びWnである。
【0104】
サンプリングされた輝度値がYn以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWn以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第3の領域及び第4の領域を決定し、第3の領域と第4の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0105】
また、材料の収容量は一般的に容量値であり、収容部が円柱体又は直方体である場合、収容部の水平横断面積は事前に記憶されている一定の値であり、材料の上面の高さの値が決定された場合、高さの値と水平横断面積との積は収容量である。
【0106】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成する、及び/又は、収容量提示情報を送信することをさらに含む。
【0107】
当該技術的手段において、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成し、それをユーザインタラクションインタフェースに直接表示することにより、使用者は速やかに材料収容量を直感的に把握することができ、また、収容量提示情報を関連付けられている端末機器に送信することもできる。端末機器は携帯電話、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートホーム制御端末などであってもよい。
【0108】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmである。
【0109】
調光ユニット202はLED、LCD又はOLEDなどの光源であってもよく、制御ユニット204、決定ユニット208及び位置決めユニット214はMCU、CPU、マイクロコントローラ及び組み込み機器などのロジックコントローラであってもよく、判断ユニット206はコンパレータであってもよく、事前記憶ユニット210及び記録ユニット212は、例えばRAM、ROM、フラッシュメモリ及びキャッシュなどの外部メモリ又は内部メモリであってもよい。
【0110】
図3は、本発明の一つの実施例に係る調理器具を概略的に示すブロック図である。
【0111】
図3に示すように、本発明の一つの実施例に係る調理器具300は、図2に示すいずれかの技術的手段に記載の収容量検出装置200を含む。
【0112】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、調理器具300は、炊飯器、豆乳製造機、電気圧力鍋、電気ケトル、ブレンダーのいずれか1種類である。
【0113】
図4は、本発明の一つの実施例に係る収容量検出装置の構造を概略的に示す図である。
【0114】
図5は、本発明のもう一つの実施例に係る収容量検出装置の構造を概略的に示す図である。
【0115】
図6は、本発明のさらにもう一つの実施例に係る収容量検出装置の構造を概略的に示す図である。
【0116】
次に、図4図6を参照して本発明の収容量検出装置のハードウェアの実施形態を具体的に説明する。
【0117】
実施例1
図4に示すように、本発明の実施例に係る収容量検出装置400は、ケース410と上蓋414とが取り囲んで形成されたか、又は一体成型された貯蔵空間であって、貯蔵対象となる材料404を収容する収容部402を含む。収容部402の1つの側壁に可視光センサ408が設けられ、収容部402の上部に、スイッチによって制御される非補助光源406Aが設けられ(可視光を発射する)、又は可視光センサ408の反対側に非補助光源406Aが設けられてもよい。可視光センサ408は分離して設けられる複数のフォトレジスタ(水平面からの高さが異なる)であるか、又は収容部402の上部P1から底部P2に連続して移動できる光検出器であってもよく、非補助光源406Aがオンになったら、収容部402の内部の異なる水平位置での輝度値を検出することができる。
【0118】
図4及び図5に示すように、上蓋414には補助光源406Bがさらに設けられ、非補助光源406Aがオンした後も、収容部402内の環境光は依然として不足することが検出された時、補助光源406Bを制御して補助光放射412を生成させる。可視光センサ408の検出範囲L12内において、材料によって遮蔽されていない領域L01と材料によって遮蔽されている領域L02との間に輝度が急激に変化する点P0はより正確であり、輝度が急激に変化する点P0の水平位置は材料404の上面の位置に対応する。
【0119】
実施例2
図6に示すように、本発明の実施例に係る収容量検出装置400は、ケース410と上蓋414とが取り囲んで形成されたか、又は一体成型された貯蔵空間であって、貯蔵対象となる材料404を収容する収容部402を含む。収容部402の1つの側壁に可視光センサ408が設けられ、収容部402の上部に輝度が調整可能な光源406が設けられ(可視光を発射する)、又は可視光センサ408の反対側に光源406が設けられてもよい。可視光センサ408は分離して設けられる複数のフォトレジスタ(水平面からの高さが異なる)であるか、又は収容部402の上部P1から底部P2に連続して移動できる光検出器であってもよく、光源406がオンになったら、収容部402の内部の異なる水平位置での輝度値を検出することができる。
【0120】
収容部402内の環境光が充分であることが検出された時、光源406を制御して所定輝度の可視光発射を生成させるか、又はオンさせず、収容部402内の環境光が不足することが検出された時、光源406を制御して高輝度の補助光放射412を生成させる。可視光センサ408の検出範囲L12内において、材料によって遮蔽されていない領域L01と材料によって遮蔽されている領域L02との間に輝度が急激に変化する点P0はより正確であり、輝度が急激に変化する点P0の水平位置は材料408の上面の位置に対応する。
【0121】
さらに、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体およびプログラムを提供する。当該コンピュータプログラムが実行されることにより、補助光放射を生成して収容部内に送信するステップと、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うステップとが実現される。
【0122】
当該技術的手段において、補助光放射を収容部へ送信した後に、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことにより、材料検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、特に環境光の輝度が低い場合には、材料によって遮蔽されている領域の輝度と材料によって遮蔽されていない領域の輝度との輝度差が小さいため、輝度が急激に変化する点の判断が不正確になり、即ち材料の上面の位置は不正確である可能性があるが、補助光放射によって収容部内で材料によって遮蔽されていない領域の輝度が増加することで、材料によって遮蔽されている領域と材料によって遮蔽されていない領域との輝度差が拡大し、検出精度の向上につながる。
【0123】
補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmに設定され、即ち補助光放射は可視光であり、これによって環境光の輝度が低いという欠点が解消される。
【0124】
材料の形態は固体、液体、液晶状態などであってもよい。
【0125】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を生成する前に、収容量検出方法は、収容部内の環境光の輝度を検出することと、環境光の輝度が予め設定された輝度以下であるか否かを判断することと、環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することを決定することとをさらに含む。
【0126】
当該技術的手段において、補助光放射を生成する前に、収容部内の環境光の輝度を検出し、予め設定された輝度と比較することにより、補助光が必要か否かを判断する。環境光の輝度が予め設定された輝度以下であると判定された場合、補助光放射を生成することにより、収容部内の輝度を増加し、検出精度を向上させる。
【0127】
これに対応して、環境光の輝度が予め設定された輝度より大きいと判定された場合、補助光放射を生成する必要がなく、電力消費を低減し、光源補助装置の耐用年数を延長することができる。
【0128】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することをさらに含む。
【0129】
当該技術的手段において、環境光の輝度と予め設定された補助光放射の輝度との対応関係に基づいて、補助光放射の輝度を決定することにより、収容量を検出する過程での補助光の調整方法を最適化し、補助光放射の電力消費を最大限に低減する。例えば、環境光の輝度が高い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は低く、また、環境光の輝度が低い場合には、生成された対応する補助光放射の輝度は高い。
【0130】
さらに、補助光が必要であると判断された場合、環境光の輝度と、予め設定された輝度と補助光放射の輝度との対応関係は、予め設定された輝度は環境光の輝度と補助光放射の輝度との和以下であってもよい。補助光が不要であると判断された場合、環境光の輝度は予め設定された輝度以上であってもよい。
【0131】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を生成する前に、収容量検出方法は、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ynと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Ymと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wnと記すことと、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部内の輝度値を事前に記憶し、Wmと記すこととをさらに含む。
【0132】
当該技術的手段において、補助光放射が不要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ynと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がない場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wnと記す。また、補助光放射が必要な場合に輝度が急激に変化する点を判断するために、可視光センサが材料によって遮蔽され且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Ymと記し、これに対応して、可視光センサが材料によって遮蔽されず且つ補助光放射がある場合に検出された収容部の当該領域の輝度値を事前に記憶し、Wmと記す。
【0133】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容量検出方法は、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことをさらに含み、具体的には、補助光放射を生成および送信した後、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録するステップと、輝度がYm以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記すステップと、輝度がWm以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記すステップと、第1の領域と第2の領域との境界位置を材料の上面の位置として決定するステップとを含む。
【0134】
当該技術的手段において、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYm及びWmである。
【0135】
サンプリングされた輝度値がYm以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第1の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWm以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第2の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第1の領域及び第2の領域を決定し、第1の領域と第2の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0136】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射を送信した後、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことは具体的に、補助光放射が生成されなかった後、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録するステップと、輝度がYn以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記すステップと、輝度がWn以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記すステップと、第3の領域と第4の領域との境界位置を材料の上面の位置として決定するステップとを含む。
【0137】
当該技術的手段において、補助光が不要な場合、収容量検出アセンブリーを直接制御して材料収容量の検出を行い、各可視光センサのサンプリングされた輝度値及び対応する水平設置位置を記録し、サンプリングされた輝度値と対応する予め設定された輝度値とを比較し、この時、対応する予め設定された輝度値はYn及びWnである。
【0138】
サンプリングされた輝度値がYn以下の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第3の領域として記し、サンプリングされた輝度値がWn以上の少なくとも1つの可視光センサを決定し、その水平分布領域を第4の領域として記す。収容部に材料が貯蔵されている場合、材料の上面以下に位置する可視光センサが遮蔽されているため、当該領域に対して検出された、サンプリングされた輝度値は、遮蔽されていない領域のサンプリングされた輝度値より小さく、これによって第3の領域及び第4の領域を決定し、第3の領域と第4の領域との境界位置(輝度が急激に変化する点に対応する)を材料の上面の位置として決定する。
【0139】
また、材料の収容量は一般的に容量値であり、収容部が円柱体又は直方体である場合、収容部の水平横断面積は事前に記憶されている一定の値であり、材料の上面の高さの値が決定された場合、高さの値と水平横断面積との積は収容量である。
【0140】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成する、及び/又は、収容量提示情報を送信することをさらに含む。
【0141】
当該技術的手段において、収容部内の材料収容量を検出して決定した後、材料収容量に対応する収容量提示情報を生成し、それをユーザインタラクションインタフェースに直接表示することにより、使用者は速やかに材料収容量を直感的に把握することができ、また、収容量提示情報を関連付けられている端末機器に送信することもできる。端末機器は携帯電話、タブレットコンピュータ、サーバ、スマートホーム制御端末などであってもよい。
【0142】
上記のいずれかの技術的手段において、好ましくは、補助光放射の波長範囲は400nm〜760nmである。
【0143】
上記の内容において、図面を参照しながら本発明について詳細に説明し、本発明は収容量検出方法、装置、調理器具、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。補助光放射を収容部へ送信した後に、収容量検出アセンブリーを制御して材料収容量の検出を行うことにより、材料検出の正確性及び信頼性を効果的に向上させることができ、特に環境光の輝度が低い場合には、材料によって遮蔽されている領域の輝度と材料によって遮蔽されていない領域の輝度との輝度差が小さいため、輝度が急激に変化する点の判断が不正確になり、即ち材料の上面の位置は不正確である可能性があるが、補助光放射によって収容部内で材料によって遮蔽されていない領域の輝度が増加することで、材料によって遮蔽されている領域と材料によって遮蔽されていない領域との輝度差が拡大し、検出精度の向上につながる。
【0144】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば、本発明に様々な修正や変更が可能である。本発明の精神や原則内での全ての修正、置換、改善などは、本発明の保護範囲に含まれる。
【0145】
図1図6における符号と部材名称との間の対応関係は以下のとおりである。
400 調理器具
402 収容部
404 材料
406 光源
406A 非補助光源
406B 補助光源
408 可視光センサ
410 ケース
412 補助光放射
414 上蓋
図1
図2
図3
図4
図5
図6