特許第6877068号(P6877068)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6877068脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物及びそれを含む組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6877068
(24)【登録日】2021年4月30日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物及びそれを含む組成物
(51)【国際特許分類】
   B01F 17/42 20060101AFI20210517BHJP
   A01N 25/30 20060101ALN20210517BHJP
   A01N 43/90 20060101ALN20210517BHJP
   A01N 47/14 20060101ALN20210517BHJP
   A01N 59/16 20060101ALN20210517BHJP
   A01N 43/70 20060101ALN20210517BHJP
   A01N 39/04 20060101ALN20210517BHJP
   A01P 13/00 20060101ALN20210517BHJP
   A01P 3/00 20060101ALN20210517BHJP
【FI】
   B01F17/42
   !A01N25/30
   !A01N43/90 105
   !A01N47/14 C
   !A01N59/16 Z
   !A01N43/70
   !A01N39/04 D
   !A01P13/00
   !A01P3/00
【請求項の数】7
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2020-153322(P2020-153322)
(22)【出願日】2020年9月11日
【審査請求日】2020年10月16日
(31)【優先権主張番号】特願2019-219939(P2019-219939)
(32)【優先日】2019年12月4日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000210654
【氏名又は名称】竹本油脂株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094190
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 清路
(74)【代理人】
【識別番号】100151644
【弁理士】
【氏名又は名称】平岩 康幸
(74)【代理人】
【識別番号】100151127
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 勝雅
(72)【発明者】
【氏名】横井 宇
(72)【発明者】
【氏名】鬼頭 信臣
【審査官】 山本 悦司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−290868(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/123408(WO,A1)
【文献】 特開2018−039877(JP,A)
【文献】 特開2007−107131(JP,A)
【文献】 特開2007−284437(JP,A)
【文献】 特開2006−257072(JP,A)
【文献】 特開2005−298353(JP,A)
【文献】 特開2006−307352(JP,A)
【文献】 特開平03−056404(JP,A)
【文献】 特開2007−269782(JP,A)
【文献】 特開2014−131979(JP,A)
【文献】 ASTM Special Technical Publication, 1989, 980(Vol.8), pp.36-45
【文献】 Journal of Dispersion Science and Technology, 2007, Vol.28, pp.323-328
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 17/00−17/56
A01N 1/00−65/48
A01P 1/00−23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させる乳化剤組成物であって、
下記の成分(A)、下記の成分(B)及び下記の成分(C)の含有割合の合計を100質量%とした場合に、前記成分(A)を1〜50質量%、前記成分(B)を20〜70質量%及び前記成分(C)を10〜50質量%の割合で含有することを特徴とする脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
成分(A):炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド0〜50モル及びプロピレンオキシド0〜30モルを、合計で1〜80モルとなるように用いて付加させて得られた化合物、並びに、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド0〜10モルを、合計で5〜35モルとなるように用いて付加させて得られた化合物から選ばれた少なくとも一つ。
成分(B):硬化ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物、及び、ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物から選ばれた少なくとも一つ。
成分(C):炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれた少なくとも一つ。
【請求項2】
前記芳香族ヒドロキシ化合物が、トリスチリルフェノール及びジスチリルフェノールから選ばれた少なくとも一つであり、前記成分(A)が、前記芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド1〜5モルを付加させて得られた化合物である請求項1に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
【請求項3】
前記成分(A)が、炭素数8〜18の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド1〜20モル及びプロピレンオキシド0〜20モルであり、且つ、前記エチレンオキシド及び前記プロピレンオキシドの付加モル数の合計を1〜30モルとして付加させて得られた化合物である請求項1又は2に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
【請求項4】
前記成分(A)が、前記脂肪族ヒドロキシ化合物から形成された化合物である請求項1から3のいずれか一項に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
【請求項5】
前記成分(A)、前記成分(B)及び前記成分(C)の含有割合の合計を100質量%とした場合に、前記成分(A)を10〜35質量%、前記成分(B)を35〜70質量%及び前記成分(C)を15〜25質量%の割合で含有する請求項1から4のいずれか一項に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルとを含有することを特徴とする組成物(但し、クレトジムを活性成分として含有する除草剤組成物は除く。)
【請求項7】
更に、農薬有効成分を含有する請求項6に記載の組成物(但し、クレトジムを活性成分として含有する除草剤組成物は除く。)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させる乳化剤組成物及びそれと脂肪酸アルキルエステルとを含む組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、農薬(農薬組成物)としては、農薬活性成分(以下、「農薬有効成分」ともいう)のみからなるもの、農薬有効成分と、水又は油等の液体成分とを含有する液状組成物からなるもの等が知られている。液体成分には、分散性を向上させたり、散布しやすくさせたり、作物に付着させやすくしたり、作物に付着した農薬有効成分が雨水により流されないようにしたりすることが期待されている。
【0003】
液状の農薬組成物としては、例えば、特許文献1には、(a)組成物全容量に対し10g/Lから約250g/Lの量の1種類或は複数種類の除草剤、(b)(i)10から約14のHLBを有するポリオキシアルキレン非イオン表面活性剤及び(ii)スルホこはく酸ジアルキル金属及びアルキル芳香族スルホン酸金属より成る群から選択される陰イオン表面活性剤を含有する、有効量の表面活性乳化剤組成分、(c)10より小さいHLBを有するポリオキシアルキレン非イオン表面活性組成分を含有する、0g/Lから約100g/Lの量の第2の表面活性組成分、並びに(d)約100g/L或はそれ以上の1種類或は複数種類の脂肪酸低級アルカノールエステルを含有する稀釈容易な除草剤組成物が開示されている。
特許文献2には、8〜50重量%のピリプロキシフェン、1〜10重量%のアルキルアリールスルホン酸塩、1〜10重量%のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンスチリルフェニルエーテル、1〜5重量%のポリオキシアルキレン脂肪アルコールエーテル、10〜40重量%の脂肪酸C1−C6アルキルエステル、および20〜74重量%の芳香族炭化水素を含有することを特徴とする農薬乳剤(但し、農薬乳剤を100%重量とする。)が開示されている。
また、特許文献3には、(1)フロニカミド又はその塩と、(2)有機シリコーン系界面活性剤と、(3)植物油及びそれらのアルキル化油からなる群より選ばれた少なくとも1種の油性希釈剤とを含有することを特徴とする油性懸濁状有害生物防除剤組成物が開示されており、更に、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩とホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体等の乳化剤を含有してもよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−56404号公報
【特許文献2】特開2007−269782号公報
【特許文献3】特開2014−131979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
農薬有効成分及び水を含む農薬を作物又は農地に施用する場合には、農薬原液をそのまま用いる方法、又は、水で希釈してから用いる方法が適用される。いずれの場合も、媒体である水の中において、農薬有効成分の良好な分散性が不可欠である。上記のように、農薬有効成分が、界面活性剤及び脂肪酸アルキルエステルとともに含まれる組成物(農薬原液)又は希釈された農薬が用いられるようになってきた。
本発明の目的は、脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させることができる乳化剤組成物、並びに、この乳化剤組成物と脂肪酸アルキルエステルとを含有し、例えば、物品の表面又はその周辺に効率よく拡展若しくは付着させる助剤である展着剤組成物として用いることができる組成物、及び、農薬有効成分を含有する場合に農薬組成物として用いることができる組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、少なくとも2種の非イオン性界面活性剤と、アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩とを組み合わせた脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物(以下、単に「乳化剤組成物」ということがある。)が、脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させることを見い出した。
本発明は、以下に示される。
【0007】
(1)脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させる乳化剤組成物であって、下記の成分(A)、下記の成分(B)及び下記の成分(C)の含有割合の合計を100質量%とした場合に、上記成分(A)を1〜50質量%、上記成分(B)を20〜70質量%及び上記成分(C)を10〜50質量%の割合で含有することを特徴とする脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
成分(A):炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド0〜50モル及びプロピレンオキシド0〜30モルを、合計で1〜80モルとなるように用いて付加させて得られた化合物、並びに、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド0〜10モルを、合計で5〜35モルとなるように用いて付加させて得られた化合物から選ばれた少なくとも一つ。
成分(B):硬化ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物、及び、ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物から選ばれた少なくとも一つ。
成分(C):炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれた少なくとも一つ。
【0008】
(2)上記芳香族ヒドロキシ化合物が、トリスチリルフェノール及びジスチリルフェノールから選ばれた少なくとも一つであり、上記成分(A)が、上記芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド1〜5モルを付加させて得られた化合物である上記(1)に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
(3)上記成分(A)が、炭素数8〜18の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド1〜20モル及びプロピレンオキシド0〜20モルであり、且つ、上記エチレンオキシド及び上記プロピレンオキシドの付加モル数の合計を1〜30モルとして付加させて得られた化合物である上記(1)又は(2)に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
(4)上記成分(A)が、上記脂肪族ヒドロキシ化合物から形成された化合物である上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
(5)上記成分(A)、上記成分(B)及び上記成分(C)の含有割合の合計を100質量%とした場合に、上記成分(A)を10〜35質量%、上記成分(B)を35〜70質量%及び上記成分(C)を15〜25質量%の割合で含有する上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物。
【0009】
(6)上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルとを含有することを特徴とする組成物(但し、クレトジムを活性成分として含有する除草剤組成物は除く。)
(7)更に、農薬有効成分を含有する上記(6)に記載の組成物(但し、クレトジムを活性成分として含有する除草剤組成物は除く。)
尚、本発明の組成物は、上記の通り、クレトジムを活性成分として含有する除草剤組成物を除くものである。本明細書においては、本発明の組成物(但し、クレトジムを活性成分として含有する除草剤組成物は除く。)は、以下、単に「組成物」という。
【発明の効果】
【0010】
本発明の乳化剤組成物によれば、脂肪酸アルキルエステルを水の中で容易に自己分散させることができる。本発明の組成物は、例えば、活性成分を水希釈時に自己分散させる助剤である分散剤として、また、活性成分を物品の表面に効率よく伸展又は付着させる助剤である展着剤組成物として、好適である。本発明において、例えば、分散質として農薬有効成分等の活性成分を用いることにより、農薬有効成分の分散性に優れた農薬組成物を容易に製造することができるので、乳化剤組成物及び脂肪酸アルキルエステルを含有する組成物は、このような農薬組成物の製造用原料(農薬用組成物)として好適である。農薬有効成分を含有する組成物は、農薬原液として用いることができ、この農薬原液を水で希釈した場合にも、乳化剤組成物及び脂肪酸アルキルエステルの作用により農薬有効成分の分散性に優れるため、例えば、散布して作物又は農地に好適に施用される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の脂肪酸アルキルエステル用乳化剤組成物は、下記の成分(A)、成分(B)及び成分(C)を特定の割合で含有する。
成分(A):炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド0〜50モル及びプロピレンオキシド0〜30モルを、合計で1〜80モルとなるように用いて付加させて得られた化合物(以下、「成分(A1)」という。)、並びに、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド0〜10モルを、合計で5〜35モルとなるように用いて付加させて得られた化合物(以下、「成分(A2)」という。)から選ばれた少なくとも一つ。
成分(B):硬化ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物(以下、「成分(B1)」という。)、及び、ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物(以下、「成分(B2)」という。)から選ばれた少なくとも一つ。
成分(C):炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれた少なくとも一つ。
【0012】
上記成分(A)は、成分(A1)及び成分(A2)のいずれか一方からなるものであってよいし、両方からなるものであってもよい。
【0013】
上記成分(A1)は、炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド0〜50モル及びプロピレンオキシド0〜30モルを、合計で1〜80モルとなるように用いて付加させて得られた化合物である。即ち、上記成分(A1)は、脂肪族ヒドロキシ化合物にエチレンオキシドを付加させて得られたポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪族ヒドロキシ化合物にプロピレンオキシドを付加させて得られたポリオキシプロピレンアルキルエーテル、並びに、脂肪族ヒドロキシ化合物にエチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加させて得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルから選ばれた少なくとも1種からなる成分である。
本発明の乳化剤組成物の製造に上記成分(A1)を用いる場合、この成分(A1)として、単一の上記脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド0〜50モル及びプロピレンオキシド0〜30モルを、合計で1〜80モルとなるように用いて付加させて得られた化合物、又は、複数の脂肪族ヒドロキシ化合物を組み合わせて合計1モルとしたところに、エチレンオキシド0〜50モル及びプロピレンオキシド0〜30モルを、合計で1〜80モルとなるように用いて付加させて得られた化合物を用いることができる。
【0014】
上記脂肪族ヒドロキシ化合物は、好ましくは、炭化水素を構成する水素原子の1つがヒドロキシ基に置換されてなるモノヒドロキシ化合物であり、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、ウンデカノール、ドデカノール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ヘプタデシルアルコール、オクタデシルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。これらの化合物は、直鎖状及び分岐状のいずれでもよい。尚、上記脂肪族ヒドロキシ化合物の炭素数は、好ましくは8〜18、より好ましくは11〜15である。
【0015】
上記ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシドを、1〜50モル、好ましくは1〜20モル、更に好ましくは1〜10モルの割合で付加させて得られた化合物であり、下記一般式(1)で表される。
−O−(EO)n1−H (1)
式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基であり、Eはエチレン基である。n1は1〜50の整数である。
【0016】
上記一般式(1)で表される化合物としては、ポリオキシエチレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等が挙げられる。
【0017】
上記ポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、プロピレンオキシドを、1〜30モル、好ましくは1〜20モル、更に好ましくは1〜10モルの割合で付加させて得られた化合物であり、下記一般式(2)で表される。
−O−(PO)n2−H (2)
式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基であり、Pはプロピレン基である。n2は1〜30の整数である。
【0018】
上記一般式(2)で表される化合物としては、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシプロピレンヘキシルエーテル、ポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシプロピレンデシルエーテル、ポリオキシプロピレンドデシルエーテル、ポリオキシプロピレントリデシルエーテル、ポリオキシプロピレンヘキサデシルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
【0019】
上記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの両方を用い、これらの化合物の合計モル数を、2〜80モル、好ましくは2〜30モル、より好ましくは2〜20モルとして用いて付加させて得られた化合物であり、下記一般式(3)で表される。
−O−[(EO)n3(PO)n4]−H (3)
式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基であり、Eはエチレン基であり、Pはプロピレン基であり、n3の合計は、1〜50の整数、好ましくは1〜20の整数、より好ましくは1〜10の整数であり、n4の合計は、1〜30の整数、好ましくは1〜20の整数、より好ましくは1〜10の整数である。
【0020】
上記一般式(3)において、[(EO)n3(PO)n4]部分のEO及びPOの結合形態は、特に限定されず、[EOEOEO・・・POPOPO]、[POPOPO・・・EOEOEO]、[EOPOEOPO・・・EOPO]、[POEOPOEO・・・POEO]、[POEOEOPO・・・POEOEOPO]、[EOPOPOEO・・・EOPOPOEO]等とすることができる。
【0021】
上記一般式(3)で表される化合物としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
【0022】
上記成分(A1)は、脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド1〜20モル及びプロピレンオキシド0〜20モルを付加させて得られた化合物を含むことが好ましく、炭素数8〜18の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド1〜20モル及びプロピレンオキシド0〜20モルであり、且つ、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数の合計を1〜30モルとして付加させて得られた化合物を含むことがより好ましく、炭素数11〜15の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド1〜20モル及びプロピレンオキシド1〜20モルであり、且つ、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数の合計を2〜30モルとして付加させて得られた化合物を含むことが更に好ましく、炭素数11〜15の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド1〜10モル及びプロピレンオキシド1〜10モルであり、且つ、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数の合計を2〜20モルとして付加させて得られた化合物を含むことが特に好ましい。
【0023】
上記成分(A2)は、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド0〜10モルを、合計で5〜35モルとなるように用いて付加させて得られた化合物である。即ち、上記成分(A2)は、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物に、エチレンオキシドを付加させて得られたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、並びに、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物に、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを付加させて得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアリールフェニルエーテル又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテルから選ばれた少なくとも1種である。
本発明の乳化剤組成物の製造に上記成分(A2)を用いる場合、この成分(A2)として、単一の上記芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド0〜10モルを、合計で5〜35モルとなるように用いて付加させて得られた化合物、又は、複数の芳香族ヒドロキシ化合物を組み合わせて合計1モルとしたところに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド0〜10モルを、合計で5〜35モルとなるように用いて付加させて得られた化合物を用いることができる。
【0024】
上記芳香族ヒドロキシ化合物は、好ましくはモノヒドロキシ化合物であり、アルキルフェノール(オクチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール等);アリールフェノール(フェニルフェノール、ビフェニルフェノール、ナフチルフェノール等);アラルキルフェノール(ベンジルフェノール、フェニルエチルフェノール等);スチレンと、これらのアルキルフェノール、アリールフェノール若しくはアラルキルフェノール又はフェノールとの反応生成物(ジスチリルフェノール及びトリスチリルフェノール等)等が挙げられる。
【0025】
上記ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル又はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシドを、5〜25モル、好ましくは5〜20モル、更に好ましくは5〜15モルの割合で付加させて得られた化合物である。本発明においては、スチレンと、アルキルフェノール、アリールフェノール若しくはアラルキルフェノール又はフェノールとの反応生成物を芳香族ヒドロキシ化合物として用いて得られたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテルが特に好ましい。このような化合物としては、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)p−クミルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0026】
上記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアリールフェニルエーテル又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテルは、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを、これらの合計で6〜35モル、好ましくは6〜30モル、更に好ましくは6〜25モルの割合で付加させて得られた化合物である。本発明においては、スチレンと、アルキルフェノール、アリールフェノール若しくはアラルキルフェノール又はフェノールとの反応生成物を芳香族ヒドロキシ化合物として用いて得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアリールフェニルエーテルが特に好ましい。このような化合物としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)p−クミルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(モノ、ジ又はトリ)スチリルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0027】
上記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアリールフェニルエーテル又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテルは、上記のように、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを併用して形成された化合物であり、芳香族ヒドロキシ化合物1モルに対するエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数は、それぞれ、好ましくは5〜25モル及び1〜5モル、より好ましくは5〜20モル及び1〜3モルである。本発明においては、プロピレンオキシドよりエチレンオキシドのほうが、付加モル数が50モル%以上高いことが好ましい。
【0028】
上記成分(A2)は、芳香族ヒドロキシ化合物が、トリスチリルフェノール及びジスチリルフェノールから選ばれた少なくとも一つであり、この芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜25モル及びプロピレンオキシド1〜5モルを付加させて得られた化合物を含むことが好ましく、この芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド5〜20モル及びプロピレンオキシド1〜3モルを付加させて得られた化合物を含むことが特に好ましい。
【0029】
上記成分(A)のHLB及び水酸基価(OHV)は、特に限定されない。
【0030】
本発明の乳化剤組成物において、成分(A)の含有割合は、本発明の効果が十分に得られることから、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計を100質量%とした場合に、1〜50質量%であり、より好ましくは5〜40質量%、更に好ましくは10〜35質量%である。
【0031】
次に、成分(B)は、硬化ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物である成分(B1)、及び、ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モルを付加させて得られた化合物である成分(B2)から選ばれた少なくとも一つである。即ち、上記成分(B)は、成分(B1)及び成分(B2)のいずれか一方からなるものであってよいし、両方からなるものであってもよい。
【0032】
上記成分(B1)は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテルであり、硬化ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モル、好ましくは8〜32モルを付加させて得られた化合物である。
【0033】
上記成分(B2)は、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテルであり、ヒマシ油1モルに、エチレンオキシド3〜40モル、好ましくは6〜40モルを付加させて得られた化合物である。
【0034】
上記成分(B)のHLBは、特に限定されない。
【0035】
本発明の乳化剤組成物において、成分(B)の含有割合は、本発明の効果が十分に得られることから、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計を100質量%とした場合に、20〜70質量%であり、より好ましくは25〜70質量%、更に好ましくは35〜70質量%である。
【0036】
上記成分(C)は、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれた少なくとも一つであり、このアルキルベンゼンスルホン酸は、芳香環にアルキル基が結合した構造を有する有機スルホン酸である。
上記有機スルホン酸としては、オクチルベンゼンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ウンデシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリデシルベンゼンスルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ペンタデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸、ヘプタデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン酸、ベヘニルベンゼンスルホン酸等のモノアルキルベンゼンスルホン酸;ジアルキルベンゼンスルホン酸;トリアルキルベンゼンスルホン酸;テトラアルキルベンゼンスルホン酸等が挙げられる。
上記成分(C)がアルキルベンゼンスルホン酸の塩である場合、好ましくは金属塩であり、より好ましくはカルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩等の2価金属塩であり、特に好ましくはカルシウム塩である。
【0037】
上記成分(C)は、好ましくはモノアルキルベンゼンスルホン酸の金属塩であり、より好ましくはモノアルキルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩、特に好ましくは炭化水素基の炭素数が8〜16のモノアルキルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩である。
【0038】
本発明の乳化剤組成物において、成分(C)の含有割合は、本発明の効果が十分に得られることから、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計を100質量%とした場合に、10〜50質量%であり、より好ましくは10〜40質量%、更に好ましくは15〜25質量%である。
【0039】
本発明の乳化剤組成物は、必要に応じて、他の成分を含有することができる。他の成分としては、他の界面活性剤、水溶性又は水不溶性の分散剤、消泡剤、粘度調整剤、抗菌剤、防腐剤、有機溶剤、油、水等が挙げられる。
【0040】
本発明の乳化剤組成物は、脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させる組成物であり、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計を100質量部とした場合に、脂肪酸アルキルエステルの使用量を、好ましくは100〜10000質量部、より好ましくは200〜1200質量部としてこれらを併用することにより、脂肪酸アルキルエステルの分散性に優れた水分散液を得ることができる。より具体的には、成分(A)、成分(B)及び成分(C)は、各成分の単独使用、又は、成分(A)及び成分(B)の併用、成分(B)及び成分(C)の併用、成分(A)及び成分(C)の併用、若しくは、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の併用により、脂肪酸アルキルエステルに溶解するため、脂肪酸アルキルエステル溶解物が水の中に分散した液を得ることができる。
【0041】
上記脂肪酸アルキルエステルは、液体であれば、特に限定されず、飽和化合物又は不飽和化合物であって、下記一般式(4)で表される、脂肪族モノカルボン酸又は脂肪族ポリカルボン酸と脂肪族モノアルコールとのエステル化合物、又は、脂肪族モノカルボン酸と脂肪族ポリアルコールとのエステル化合物である。
−CO−O−R (4)
(式中、Rは飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、Rはアルキル基である)
【0042】
上記脂肪酸アルキルエステルは、好ましくは、上記一般式(4)で表される化合物である。
上記一般式(4)において、脂肪族炭化水素基Rの炭素数は、好ましくは6〜22、より好ましくは8〜18である。また、アルキル基Rの炭素数は、好ましくは1〜18、より好ましくは1〜14である。
【0043】
上記脂肪酸アルキルエステルの具体例としては、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、カプリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等のカルボン酸のメチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、イソブチルエステル、イソペンチルエステル等が挙げられる。
また、大豆油、亜麻仁油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、キャノーラ油、ナタネ油、ヤシ油、パーム核油、パーム油、綿実油、落花生油、オリーブ油、トール油、紅花油等の植物油のアルキルエステル化物を用いることもできる。
【0044】
本発明の組成物は、上記本発明の乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルとを含有する。即ち、成分(A)、成分(B)及び成分(C)と、脂肪酸アルキルエステルとを含有する。この組成物に含まれる脂肪酸アルキルエステルは、1種のみであってよいし、2種以上であってもよい。
本発明の組成物において、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の合計含有量と、脂肪酸アルキルエステルの含有量との量比は、上記の通りである。成分(A)、成分(B)及び成分(C)の含有量の合計を100質量部とした場合に、脂肪酸アルキルエステルの含有量が100〜10000質量部であると、農薬有効成分、抗菌剤、防カビ剤、肥料、香料、消臭剤、顔料等の活性成分を分散質として添加した場合に、この分散質の分散性に優れた組成物を容易に得ることができる。
【0045】
本発明の組成物を、活性成分からなる分散質と併用する場合、組成物は、必要に応じて、他の成分を含有することができる。他の成分としては、他の界面活性剤、水溶性又は水不溶性の分散剤、消泡剤、粘度調整剤、抗菌剤、防腐剤、有機溶剤、油、水等が挙げられる。
【0046】
本発明の組成物は、例えば、物品の表面又はその周辺に効率よく拡展若しくは付着させる助剤である展着剤組成物として用いることができる。この場合、展着剤組成物は、必要に応じて、更に、水又は有機溶剤を含むことができる。このような展着剤組成物は、これと農薬有効成分とを混合して農薬組成物を製造する際の製造原料として好適な組成物である。このような農薬組成物を用いることにより、農薬有効成分の作用を低下させることなく、農薬組成物を植物体、虫体等に効率よく、展着及び付着させることができる。
【0047】
上記農薬組成物は、植物体、虫体等への接着性を高めるための接着成分を含有してもよいが、これを含有しなくても、成分(A)、成分(B)及び成分(C)と、脂肪酸アルキルエステルとを含有することにより、上記展着剤組成物と同じ効果を得ることができる。
【0048】
上記農薬有効成分としては、除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、抗ウイルス剤、植物成長調節剤、殺菌剤、誘引剤、忌避剤等が挙げられる。上記農薬組成物に含まれる農薬有効成分は、これらのうち1種のみであってよいし、2種以上であってもよい。特に好ましい農薬有効成分は、除草剤、殺虫剤及び殺菌剤である。
【0049】
上記除草剤としては、アイオキシニル、アジムスルフロン、アシュラム、アトラジン、アニロホス、アラクロール、イソウロン、イソキサベン、イマザキン、イマザピル、イマゾスルフロン、インダノファン、エスプロカルブ、エトキシスルホン、エトベンザニド、オキサジアゾン、オキサジアルギル、オキサジクロメホン、オルソベンカーブ、オリザリン、カフェンストロール、カルフェントラゾンエチル、カルブチレート、キザロホップメチル、クミルロン、グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアミン塩、グリホサートカリウム塩、グリホサートトリメシウム塩、グルホシネート、クレトジム、クロメプロップ、クロルフタリム、シアナジン、シクロスルファムロン、ジクワット、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、シハロホップブチル、ジフルフェニカン、ジメタメトリン、ジナテナミド、シメトリン、シンメトリン、セトキシジム、ダイムロン、ダゾメット、チフェンスルフロンメチル、デスメディファム、テトラピオン、テニルクロール、テプラロキシジム、トリアジフラム、トリクロピル、トリフルラリン、トリフロキシスルフロンナトリウム塩、ナプロパミド、ニコスルフロン、パラコート、ハロスルフロンメチル、ビアラホス、ビスピリバックナトリウム塩、ビフェノックス、ピラゾキシフェン、ピラゾスルフロンメチル、ピラゾエート、ピラフルフェンチオン、ピリフタリド、ピリブチカルブ、ピリミノバックメチル、フェノチオール、フェントラザミド、フェンメディファム、ブタクロール、ブタミホス、フラザスルフロン、フルアジホップ、フルチアセットメチル、フルミオキサジン、プレチラクロール、プロジアミン、プロピサミド、ブロマシル、プロメトリン、ブロモブチド、フロラスラム、ベスロジン、ベンスルフロンメチル、ベンゾフェナップ、ベンゾビシクロン、ベンタゾンナトリウム塩、ベンチオカーブ、ペンディメタリン、ペントキサゾン、ベンフレセート、メタミトロン、メトスルフロンメチル、メトラクロール、メトリブジン、メフェナセット、モリネート、リニュロン、リムスルフロン、レナシル、ACN,シマジン、ジクロベニル、クロルチアミド、ジウロン、プロパニル、MCP、MCPイソプロピルアミン塩、MCPB、MCPP、MDBA、MDBAイソプロピルアミン塩、PAC、SAP、2,4−PA等が挙げられる。
【0050】
上記殺虫剤としては、アクリナトリン、アセキノシル、アセタミプリド、アセフェート、アミトラズ、アラニカルブ、アレスリン、イソキサチオン、イミダクロプリド、インドキサカルブMP、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチプロール、エチルチオメトン、エトキサゾール、エトフェンプロックス、エマメクチン安息香酸塩、塩酸レバミゾール、オキサミル、カズサホス、カルタップ塩酸塩、カルボスルファン、クロチアニジン、クロフェンテジン、クロマフェノジド、クロルピリホス、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、シクロプロトリン、ジノテフラン、シフルトリン、ジメトエート、スピノサド、ダイアジノン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオシクラムシュウ酸塩、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルトリン、テフルベンズロン、トラロメトリン、トルフェンピラド、ノバルロン、ハルフェンプロックス、ビフェナゼート、ビフェントリン、ピメトロジン、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダベン、ピリダリル、ピリプロキシフェン、ピリミジフェン、ピリミホスメチル、ピレトリン、フィプロニル、フェニソブロモエート、フェノチオカルブ、フルアクリピリム、フルシトリネート、フルバリネート、フルフェノクスロン、プロパホス、プロフェノホス、ヘキシチアゾクス、ペルメトリン、ベンスルタップ、ベンゾエピン、ベンフラカルブ、ボーベリア・バシアーナ、ボーベリア・ブロンニアティ、ホサロン、マシン油、マラソン、メスルフェンホス、メソミル、メトキシフェノジド、ルフェヌロン、BPMC、BT(バチルス・チューリンゲンシス菌)、メチダチオン、フェニトロチオン、イソプロカルブ、フェンチオン、NAC等が挙げられる。
【0051】
上記殺菌剤としては、アシベンゾランSメチル、アゾキシストロビン、アンバム、硫黄、イソプロチオラン、イプコナゾール、イプロジオン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン酢酸塩、イミベンコナゾール、エクロメゾール、オキサジキシル、オキシテトラサイクリン、オキスポコナゾールフマル酸塩、オキソリニック酸、カスガマイシン、カルプロパミド、キノメチオナート、キャプタン、クレソキシムメチル、クロロネブ、シアゾファミド、ジエトフェンカルブ、ジクロシメット、ジクロメジン、ジチアノン、ジネブ、ジフェノコナゾール、シフルフェナミド、ジフルメトリム、シプロコナゾール、シプロジニル、シメコナゾール、ジメトモルフ、シモキサニル、シュードモナス・フルオレッセンス、シュードモナスCAB−02、ジラム、水和硫黄、ストレプトマイシン、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、チアジアジン、チアジニル、チアベンダゾール、チウラム、チオファネートメチル、チフルザミド、テクロフタラム、テトラコナゾール、テブコナゾール、銅、トリアジメホン、トリアジン、トリコデルマ・アトロビリデ、トリシクラゾール、トリフルミゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トルクルホスメチル、バチルスズブチリス、バリダマイシン、ビテルタノール、ヒドロキシイソキサゾール、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、ファモキサドン、フェナリモル、フェノキサニル、フェリムゾン、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フサライド、フラメトピル、フルアジナム、フルオルイミド、フルジオキソニル、フルスルファミド、フルトラニル、プロシミドン、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、プロベナゾール、ヘキサコナゾール、ベノミル、ペフラゾエート、ペンシクロン、ボスカリド、ホセチル、ポリカーバメート、マンゼブ、マンネブ、ミクロブタニル、ミルディオマイシン、メタスルホカルブ、メトミノストロビン、メパニピリム、有機銅、硫酸亜鉛、硫酸銅、エジフェンホス、イプロベンホス、クロロタロニル等が挙げられる。
【0052】
上記農薬組成物において、農薬有効成分の(合計の)含有割合は、農薬有効成分の作用の観点から、成分(A)、成分(B)及び成分(C)並びに脂肪酸アルキルエステルの合計量を100質量部とした場合に、好ましくは0.1〜300質量部、より好ましくは1〜150質量部である。
【0053】
上記農薬組成物は、必要に応じて、pH調整剤、香料、金属腐食抑制剤、消臭剤、薬害軽減剤、消泡剤、顔料、染料、有機溶剤、水等を含有することができる。
【0054】
上記農薬組成物を農地、作物に施用する場合には、各成分の割合が上記範囲にあるものをそのまま用いてよいし、水により希釈して用いてもよい。
【0055】
上記農薬組成物は、上記本発明の乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルと、農薬有効成分とを混合することにより製造することができる。
【実施例】
【0056】
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例において、「%」及び「部」は、それぞれ、「質量%」及び「質量部」を意味することがある。
【0057】
1.乳化剤組成物の原料
乳化剤組成物の製造に用いた原料は、以下の通りである。
【0058】
1−1.成分(A)を含む原料
表1に示すA−1〜A−30及びa−1〜a−5を用いた。
(1)A−1
0.5モルの炭素数12の直鎖/分岐アルコール及び0.5モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、2モルのエチレンオキシド及び6モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させて得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(2)A−2
0.5モルの炭素数11の直鎖/分岐アルコール、0.3モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコール及び0.2モルの炭素数15の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、2モルのエチレンオキシド及び1モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させ、その後、5モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(3)A−3
0.2モルの炭素数12の2級アルコール、0.6モルの炭素数13の2級アルコール及び0.2モルの炭素数14の2級アルコールの合計1モルに、7モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、2.5モルのプロピレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(4)A−4
0.55モルの炭素数12の直鎖/分岐アルコール及び0.45モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、3モルのエチレンオキシド及び3モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させて得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(5)A−5
0.2モルの炭素数12の2級アルコール、0.6モルの炭素数13の2級アルコール及び0.2モルの炭素数14の2級アルコールの合計1モルに、5モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、3.5モルのプロピレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(6)A−6
1モルのラウリルアルコールに、1.5モルのエチレンオキシド及び1モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させ、その後、5.5モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(7)A−7
1モルのイソトリデシルアルコールに、4モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、10モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
【0059】
(8)A−8
0.5モルの炭素数11の直鎖/分岐アルコール、0.3モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコール及び0.2モルの炭素数15の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、2モルのエチレンオキシド及び2モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させ、その後、8モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(9)A−9
0.55モルの炭素数12の直鎖/分岐アルコール及び0.45モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、4モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、次いで、4モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、4モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(10)A−10
0.55モルの炭素数12の直鎖/分岐アルコール及び0.45モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、8モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、8モルのプロピレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(11)A−11
0.5モルの炭素数11の直鎖/分岐アルコール、0.3モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコール及び0.2モルの炭素数15の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、3モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、4モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(12)A−12
1モルのイソトリデシルアルコールに、3モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(13)A−13
1モルのn−オクチルアルコールに、4モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(14)A−14
1モルのオレイルアルコールに、8モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
【0060】
(15)A−15
1モルのセチルアルコールに、5モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、10モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(16)A−16
1モルの3,5,5−トリメチルヘキシルアルコールに、6モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、4モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(17)A−17
1モルのイソノニルアルコールに、3モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、6モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(18)A−18
1モルの2−エチルヘキシルアルコールに、15モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、13モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(19)A−19
0.5モルの炭素数12の直鎖/分岐アルコール及び0.5モルの炭素数13の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、6モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、次いで、12モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、8モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(20)A−20
0.65モルの炭素数14の直鎖/分岐アルコール及び0.35モルの炭素数15の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、8モルのエチレンオキシド及び14モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させて得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(21)A−21
0.5モルの炭素数14の直鎖/分岐アルコール及び0.5モルの炭素数15の直鎖/分岐アルコールの合計1モルに、26モルのエチレンオキシド及び20モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させて得られた、複数のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルからなる混合物である。
(22)A−22
1モルの2−エチルヘキシルアルコールに、44モルのエチレンオキシド及び19モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させて得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(23)A−23
1モルのオレイルアルコールに、25モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、25モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
【0061】
(24)A−24
1モルのn−ブチルアルコールに、10モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、15モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(25)A−25
1モルのn−ブチルアルコールに、44モルのエチレンオキシド及び18モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させて得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(26)A−26
1モルのトリスチリルフェノールに、2.5モルのエチレンオキシド及び1.5モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させ、その後、9.5モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアリールフェニルエーテルである。
(27)A−27
1モルのトリスチリルフェノールに、2.5モルのエチレンオキシド及び1.5モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させ、その後、15.5モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアリールフェニルエーテルである。
(28)A−28
1モルのジスチリルフェノールに、2.5モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、7モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアリールフェニルエーテルである。
(29)A−29
1モルのトリスチリルフェノールに、5モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンアリールフェニルエーテルである。
(30)A−30
1モルのジスチリルフェノールに、10モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンのアリールフェニルエーテルである。
【0062】
(31)a−1
1モルのベヘニルアルコールに、10モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(32)a−2
1モルのラウリルアルコールに、55モルのエチレンオキシドを付加反応させて得られたポリオキシエチレンアルキルエーテルである。
(33)a−3
1モルのベヘニルアルコールに、5モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、20モルのエチレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアルキルエーテルである。
(34)a−4
1モルのトリスチリルフェノールに、2モルのエチレンオキシド及び1.5モルのプロピレンオキシドを逐次付加反応させ、その後、30モルのエチレンオキシドを供給し、付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンのアリールフェニルエーテルである。
(35)a−5
1モルのトリスチリルフェノールに、5モルのエチレンオキシドを供給して付加反応させ、その後、15モルのプロピレンオキシドを供給して付加反応を継続して得られたポリオキシエチレンポリオキシプロピレンのアリールフェニルエーテルである。
【0063】
【表1】
【0064】
1−2.成分(B)を含む原料
表2に示すB−1〜B−8及びb−1〜b−2を用いた。
(1)B−1
1モルの硬化ヒマシ油に、8モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)硬化ヒマシ油エーテルである。
(2)B−2
1モルのヒマシ油に、12モルのエチレンオキシドを付加さして得られた、ポリ(オキシエチレン)ヒマシ油エーテルである。
(3)B−3
1モルの硬化ヒマシ油に、20モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)硬化ヒマシ油エーテルである。
(4)B−4
1モルの硬化ヒマシ油に、25モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)硬化ヒマシ油エーテルである。
(5)B−5
1モルのヒマシ油に、6モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)ヒマシ油エーテルである。
(6)B−6
1モルの硬化ヒマシ油に、32モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)硬化ヒマシ油エーテルである。
(7)B−7
1モルのヒマシ油に、30モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)ヒマシ油エーテルである。
(8)B−8
1モルのヒマシ油に、40モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)ヒマシ油エーテルである。
(9)b−1
1モルの硬化ヒマシ油に、55モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)硬化ヒマシ油エーテルである。
(10)b−2
1モルのヒマシ油に、60モルのエチレンオキシドを付加して得られた、ポリ(オキシエチレン)ヒマシ油エーテルである。
【0065】
【表2】
【0066】
1−3.成分(C)を含む原料
以下のC−1M〜C−3Mを用いた。
(1)C−1M
竹本油脂社製「ニューカルゲンA−41−C」(商品名)を用いた。この製品は、炭素数8〜16の分岐アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム(C−1)の70%メタノール溶液である。
(2)C−2M
竹本油脂社製「ニューカルゲンAD−85−CS」(商品名)を用いた。この製品は、炭素数10〜14の直鎖アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸カルシウム(C−2)の70%メタノール溶液である。
(3)C−3M
炭素数8〜16の分岐アルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸マグネシウム(C−3)の70%メタノール溶液である。
【0067】
1−4.他の成分を含む原料
他の原料として、以下のD−1及びD−2を用いた。
(1)D−1
1モルのアルキルフェノールの存在下、8モルのエチレンオキシドを逐次付加反応させて得られた、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルである。
(2)D−2
アルキル基の炭素数が8のジアルキルスルホコハク酸ナトリウムである。
【0068】
2.乳化剤組成物の製造及び評価
上記の各原料を用いて、表3及び表4に示す構成の乳化剤組成物を製造し、ハンドリング性の評価を行った。
【0069】
実施例1−1
原料A−1と、原料B−1と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを混合し、110℃とした。次いで、この混合物を、減圧下、メタノールを完全に留去させ、表3の構成を有する乳化剤組成物(S−1)を得た。
その後、室温において、得られた乳化剤組成物を透明なガラス瓶に入れ、ガラス瓶を90度に傾けた際の組成物の流動性を目視観察し、下記基準でハンドリング性を判定し、その結果を表3に併記した。
<ハンドリング性の判定基準>
◎:流動性が十分であった
〇:流動性が僅かであった
×:流動性が全くなかった
【0070】
実施例1−2
原料A−2と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−2)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0071】
実施例1−3
原料A−3と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−3)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0072】
実施例1−4
原料A−4と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−4)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0073】
実施例1−5
原料A−5と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−5)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0074】
実施例1−6
原料A−6と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−6)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0075】
実施例1−7
原料A−7と、原料B−3と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−7)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0076】
実施例1−8
原料A−8と、原料B−3と、原料B−8と、原料C−2M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−8)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0077】
実施例1−9
原料A−9と、原料B−4と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−9)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0078】
実施例1−10
原料A−10と、原料B−5と、原料B−6と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−10)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0079】
実施例1−11
原料A−11と、原料B−2と、原料B−5と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−11)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0080】
実施例1−12
原料A−12と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−12)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0081】
実施例1−13
原料A−13と、原料B−2と、原料B−3と、原料C−3M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−13)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0082】
実施例1−14
原料A−14と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−14)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0083】
実施例1−15
原料A−15と、原料B−1と、原料B−8と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−15)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0084】
実施例1−16
原料A−16と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−16)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0085】
実施例1−17
原料A−17と、原料B−1と、原料B−6と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−17)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0086】
実施例1−18
原料A−18と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−18)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0087】
実施例1−19
原料A−19と、原料B−1と、原料B−2と、原料C−2M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−19)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0088】
実施例1−20
原料A−20と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−20)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0089】
実施例1−21
原料A−21と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−21)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0090】
実施例1−22
原料A−22と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−22)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0091】
実施例1−23
原料A−23と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−23)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0092】
実施例1−24
原料A−24と、原料B−4と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−24)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0093】
実施例1−25
原料A−25と、原料B−1と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−25)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0094】
実施例1−26
原料A−26と、原料B−2と、原料B−8と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−26)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0095】
実施例1−27
原料A−27と、原料B−7と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−27)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0096】
実施例1−28
原料A−28と、原料B−2と、原料B−4と、原料C−2M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−28)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0097】
実施例1−29
原料A−29と、原料B−2と、原料B−7と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−29)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0098】
実施例1−30
原料A−30と、原料B−3と、原料B−5と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(S−30)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表3参照)。
【0099】
比較例1−1
原料a−1と、原料B−1と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−1)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0100】
比較例1−2
原料a−2と、原料B−6と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−2)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0101】
比較例1−3
原料a−3と、原料B−6と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−3)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0102】
比較例1−4
原料a−4と、原料B−3と、原料B−5と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを混合し、乳化剤組成物(T−4)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0103】
比較例1−5
原料a−5と、原料B−3と、原料B−5と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−5)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0104】
比較例1−6
原料A−6と、原料b−1と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを混合し、乳化剤組成物(T−6)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0105】
比較例1−7
原料A−6と、原料b−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを混合し、乳化剤組成物(T−7)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0106】
比較例1−8
原料A−1と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを混合し、乳化剤組成物(T−8)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0107】
比較例1−9
原料A−14と、原料B−2とを混合し、乳化剤組成物(T−9)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0108】
比較例1−10
原料B−7と、原料B−8と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−10)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0109】
比較例1−11
原料A−6と、原料B−4と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−11)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0110】
比較例1−12
原料A−6と、原料B−2と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−12)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0111】
比較例1−13
原料A−10と、原料B−3と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−13)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0112】
比較例1−14
原料A−5と、原料B−6と、原料C−1M(70%メタノール溶液)とを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、乳化剤組成物(T−14)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0113】
比較例1−15
原料A−9と、原料D−1と、原料D−2とを混合し、乳化剤組成物(T−15)を得た。そして、ハンドリング性の評価を行った(表4参照)。
【0114】
【表3】
【0115】
【表4】
【0116】
3.展着剤組成物及び農薬組成物の原料
展着剤組成物及び農薬組成物の製造に用いた原料は、以下の通りである。
【0117】
3−1.脂肪酸アルキルエステル
(1)E−1
竹本油脂社製植物油脂肪酸メチルエステル「ADJ−100」(商品名)を用いた。
(2)E−2
ラウリン酸メチルを用いた。
(3)E−3
オレイン酸メチルを用いた。
(4)E−4
ステアリン酸イソトリデシルを用いた。
(5)E−5
オレイン酸ラウリルを用いた。
【0118】
3−2.農薬有効成分
(1)F−1
ペノキススラムを用いた。
(2)F−2
マンゼブを用いた。
(3)F−3
アトラジンを用いた。
(4)F−4
シハロホップブチルを用いた。
【0119】
4.展着剤組成物の製造及び評価
乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルとを用いて、展着剤組成物を製造し、乳化試験(自己分散性及び乳化性の評価)を行った。
【0120】
実施例2−1
100部の乳化剤組成物S−1と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X1を得た(表5参照)。
その後、100mlの水(硬度:342ppm、温度:30℃)を入れたガラス製メスシリンダー(容積100ml)に、0.1gの展着剤組成物X1を滴下し、その際の展着剤組成物の水中への広がり方(自己分散性)を目視観察し、下記基準で自己分散性を判定した。その結果を表5に併記した。
<自己分散性の判定基準>
◎:組成物は乳化しながら、水中へ分散した
〇:組成物は一部が乳化しながら、水中へ分散した
×:組成物は乳化することなく、オイル状となった
【0121】
自己分散性評価後のメスシリンダーを密栓した状態で上下転倒を10回行って、30℃で静置した。その30分後及び2時間後に、脂肪酸アルキルエステル分散液を目視観察し、下記基準で乳化性を判定した。その結果を表5に併記した。
<乳化性の判定基準>
◎:2時間後に分離は見られなかった
〇:30分後に分離は見られなかったが2時間後にクリーム状の分離が発生した
△:30分後にクリーム状の分離が発生した
×:30分後にオイル状の分離が発生した
【0122】
実施例2−2
100部の乳化剤組成物S−3と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X2を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0123】
実施例2−3
100部の乳化剤組成物S−4と、850部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、50部の脂肪酸アルキルエステルE−5とを混合し、展着剤組成物X3を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0124】
実施例2−4
100部の乳化剤組成物S−5と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X4を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0125】
実施例2−5
100部の乳化剤組成物S−7と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X5を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0126】
実施例2−6
100部の乳化剤組成物S−11と、700部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、200部の脂肪酸アルキルエステルE−4とを混合し、展着剤組成物X6を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0127】
実施例2−7
100部の乳化剤組成物S−12と、567部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X7を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0128】
実施例2−8
100部の乳化剤組成物S−13と、500部の脂肪酸アルキルエステルE−3と、400部の脂肪酸アルキルエステルE−5とを混合し、展着剤組成物X8を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0129】
実施例2−9
100部の乳化剤組成物S−15と、669部の脂肪酸アルキルエステルE−2とを混合し、展着剤組成物X9を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0130】
実施例2−10
100部の乳化剤組成物S−17と、1329部の脂肪酸アルキルエステルE−2とを混合し、展着剤組成物X10を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表4参照)。
【0131】
実施例2−11
100部の乳化剤組成物S−18と、809部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X11を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0132】
実施例2−12
100部の乳化剤組成物S−19と、1150部の脂肪酸アルキルエステルE−3とを混合し、展着剤組成物X12を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0133】
実施例2−13
100部の乳化剤組成物S−24と、250部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、483部の脂肪酸アルキルエステルE−3とを混合し、展着剤組成物X13を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0134】
実施例2−14
100部の乳化剤組成物S−25と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物X14を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0135】
実施例2−15
100部の乳化剤組成物S−27と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−3とを混合し、展着剤組成物X15を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0136】
実施例2−16
100部の乳化剤組成物S−29と、1000部の脂肪酸アルキルエステルE−3と、150部の脂肪酸アルキルエステルE−5とを混合し、展着剤組成物X16を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0137】
比較例2−1
100部の乳化剤組成物T−3と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−2とを混合し、展着剤組成物Y1を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0138】
比較例2−2
100部の乳化剤組成物T−4と、417部の脂肪酸アルキルエステルE−3と、317部の脂肪酸アルキルエステルE−4とを混合し、展着剤組成物Y2を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0139】
比較例2−3
100部の乳化剤組成物T−7と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−3とを混合し、展着剤組成物Y3を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0140】
比較例2−4
100部の乳化剤組成物T−8と、400部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物Y4を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0141】
比較例2−5
100部の乳化剤組成物T−11と、800部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、100部の脂肪酸アルキルエステルE−2とを混合し、展着剤組成物Y5を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0142】
比較例2−6
100部の乳化剤組成物T−13と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1とを混合し、展着剤組成物Y6を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表5参照)。
【0143】
【表5】
【0144】
5.農薬組成物の製造及び評価
乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルと、農薬有効成分とを用いて、農薬組成物を製造し、上記展着剤組成物の場合と同様にして乳化試験を行った。
【0145】
実施例3−1
100部の乳化剤組成物S−2と、700部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、200部の農薬有効成分F−3とを混合し、農薬組成物X21を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0146】
実施例3−2
100部の乳化剤組成物S−6と、900部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、429部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物X22を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0147】
実施例3−3
100部の乳化剤組成物S−8と、775部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、25部の農薬有効成分F−1と、100部の農薬有効成分F−3とを混合し、農薬組成物X23を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0148】
実施例3−4
100部の乳化剤組成物S−9と、994部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、31部の農薬有効成分F−1と、125部の農薬有効成分F−3とを混合し、農薬組成物X24を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0149】
実施例3−5
100部の乳化剤組成物S−10と、1025部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、125部の農薬有効成分F−4とを混合し、農薬組成物X25を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0150】
実施例3−6
100部の乳化剤組成物S−14と、400部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、500部の農薬有効成分F−1とを混合し、農薬組成物X26を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0151】
実施例3−7
100部の乳化剤組成物S−16と、608部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、125部の農薬有効成分F−3とを混合し、農薬組成物X27を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0152】
実施例3−8
100部の乳化剤組成物S−20と、956部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、56部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物X28を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0153】
実施例3−9
100部の乳化剤組成物S−21と、700部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、200部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物X29を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0154】
実施例3−10
100部の乳化剤組成物S−22と、850部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、50部の農薬有効成分F−1とを混合し、農薬組成物X30を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0155】
実施例3−11
100部の乳化剤組成物S−23と、483部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、17部の農薬有効成分F−4とを混合し、農薬組成物X31を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0156】
実施例3−12
100部の乳化剤組成物S−26と、500部の脂肪酸アルキルエステルE−3と、169部の農薬有効成分F−1とを混合し、農薬組成物X32を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0157】
実施例3−13
100部の乳化剤組成物S−28と、367部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、200部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物X33を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0158】
実施例3−14
100部の乳化剤組成物S−30と、850部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、50部の農薬有効成分F−1とを混合し、農薬組成物X34を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0159】
比較例3−1
100部の乳化剤組成物T−1と、850部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、50部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物Y21を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0160】
比較例3−2
100部の乳化剤組成物T−2と、367部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、200部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物Y22を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0161】
比較例3−3
100部の乳化剤組成物T−5と、785部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、25部の農薬有効成分F−1と、100部の農薬有効成分F−3とを混合し、農薬組成物Y23を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0162】
比較例3−4
100部の乳化剤組成物T−6と、367部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、200部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物Y24を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0163】
比較例3−5
100部の乳化剤組成物T−9と、433部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、133部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物Y25を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0164】
比較例3−6
100部の乳化剤組成物T−10と、1257部の脂肪酸アルキルエステルE−4と、71部の農薬有効成分F−1とを混合し、農薬組成物Y26を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0165】
比較例3−7
100部の乳化剤組成物T−12と、800部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、100部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物Y27を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0166】
比較例3−8
100部の乳化剤組成物T−14と、458部の脂肪酸アルキルエステルE−2と、233部の脂肪酸アルキルエステルE−5と、42部の農薬有効成分F−1とを混合し、農薬組成物Y28を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0167】
比較例3−9
100部の乳化剤組成物T−15と、850部の脂肪酸アルキルエステルE−1と、50部の農薬有効成分F−2とを混合し、農薬組成物Y29を得た。そして、自己分散性及び乳化性の評価を行った(表6参照)。
【0168】
【表6】
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明の乳化剤組成物は、脂肪酸アルキルエステルと併用すると、この脂肪酸アルキルエステルを水の中で十分に自己分散させることができるため、脂肪酸アルキルエステルの分散液は、各種の油剤組成物、農薬組成物等の製造原料として好適である。
また、上記乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルとを含有する組成物は、活性成分を水希釈時に自己分散させる助剤である分散剤として、また、活性成分を物品の表面に効率よく伸展又は付着させる助剤である展着剤組成物として好適である。
更に、上記乳化剤組成物と、脂肪酸アルキルエステルと、農薬有効成分とを含有する農薬組成物は、水中において、脂肪酸アルキルエステルとともに農薬有効成分の分散性に優れるため、散布用の水系農薬組成物とするための農薬原液として好適であり、水を含む場合には、散布用の水系農薬組成物として好適である。
【要約】
【課題】脂肪酸アルキルエステルを水の中で自己分散させることができる乳化剤組成物及びそれと脂肪酸アルキルエステルとを含む組成物を提供する。
【解決手段】(A)炭素数4〜20の脂肪族ヒドロキシ化合物1モルに、エチレンオキシド(EO)0〜50モル及びプロピレンオキシド(PO)0〜30モルを合計で1〜80モル用いて付加させた化合物、並びに、炭素数14〜30の芳香族ヒドロキシ化合物1モルに、EO5〜25モル及びPO0〜10モルを合計で5〜35モル用いて付加させた化合物から選ばれた少なくとも一つと、(B)硬化ヒマシ油1モルに、EO3〜40モルを付加した化合物、及び、ヒマシ油1モルに、EO3〜40モルを付加させた化合物から選ばれた少なくとも一つと、(C)炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸及びその塩から選ばれた少なくとも一つとを特定の割合で含有する。
【選択図】なし