(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
工場や倉庫では、搬送作業において自律走行可能な無人搬送車が利用されている。この種の無人搬送車には、多種多様な誘導方式が利用されている。例えば、特許文献1に開示の無人搬送車は、誘導ラインに沿って走行する誘導方式が用いられている。具体的には、この無人搬送車は、撮像部を備えており、撮像部を使用して路面に敷設された誘導ラインを撮像し、撮像された誘導ラインの位置に基づいて誘導ライン上を走行する。
【0003】
上記誘導ラインは、路面に貼付されたテープや路面に塗布された塗料などからなり、路面とは明確に異なる色彩が着色されている。しかしながら、このような誘導ラインは、路面に敷設されていることから、汚れの付着や剥がれが発生しやすい。そのため、無人搬送車は、このような誘導ラインの汚れの付着および剥がれによって、誘導ラインを認識できず、走行を停止するという問題があった。
【0004】
そこで、例えば、汚れの付着や剥がれの影響を受けにくい電磁誘導による無人搬送車の誘導方式がある(特許文献2参照)。この誘導方式によると、無人搬送車は、走行ルートに沿って床に敷設されたトウパスワイヤの誘起磁界を車体に設けられたピックアップコイルによって検出し、検出された誘起磁界に基づいてステアリングモータを制御することにより、走行ルートに沿って移動する。
【0005】
しかしながら、トウパスワイヤを床に敷設することは、面倒である。また、この誘導方式では、工場や倉庫内のレイアウト変更のたびに、トウパスワイヤを改めて床に敷設しなければならないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、誘導ラインを設置する必要がない、無人搬送車の誘導方式を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る無人飛行体は、
ホバリング可能な無人飛行体であって、
主体となって、無人搬送車を誘導するために、
自機の位置を検出する自機位置検出部と、
前記自機の飛行を制御するフライトコントロール部と、
路面に投影された誘導経路の画像に沿っ
て誘導される無人搬送車のための前記誘導経路の画像を路面に投影する投影部と、
前記自機の下方を撮像する第1撮像部と、
前記無人搬送車の予め定められた走行経路を記憶している走行経路記憶部と、
前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記無人搬送車の位置を検出するとともに、検出された前記無人搬送車の位置および検出された前記自機の位置に対応する前記走行経路の一部を前記誘導経路として抽出する誘導経路抽出部と、を備え、
前記自機および前記無人搬送車の位置を検出するとともに前記無人搬送車に追従しながら前記抽出された誘導経路の画像を投影することを特徴とする。
【0010】
上記無人飛行体は、
好ましくは、
自機の上方を撮像する第2撮像部と、
予め撮像された自機の上方の画像を位置情報と関連付けて記憶している上方画像記憶部と、をさらに備え、
自機位置検出部が、
第2撮像部によって撮像された現在の自機の上方の画像と、上方画像記憶部に記憶されている自機の上方の画像とを照合する照合部と、
照合部が照合した結果に基づいて自機の位置を特定する自機位置特定部と、を有する。
【0011】
上記無人飛行体は、
好ましくは、
天井に天井マーカが設けられた屋内において、誘導経路の画像を投影する上記無人飛行体であって、
上方画像記憶部が、予め撮像された天井マーカを含む天井の画像を位置情報と関連付けて記憶しており、
照合部が、第2撮像部によって撮像された天井の画像と、上方画像記憶部に記憶されている天井の画像とを照合する。
【0012】
上記無人飛行体は、
好ましくは、
天井マーカに赤外線を照射する赤外線照射部をさらに備え、
天井マーカが、再帰性反射材であり、
第2撮像部が、赤外線カメラであり、赤外線で照射された前記天井マーカを含む天井の画像を撮像する。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明に係る、無人搬送システムは、
上記無人飛行体と、
第3撮像部と、誘導経路検出部と、ステアリング制御部と、を備える無人搬送車と、を含み、
第3撮像部は、投影部によって路面に投影された誘導経路を含む路面の範囲を撮像し、
誘導経路検出部は、第3撮像部によって撮像された路面の画像に基づいて誘導経路を検出し、
ステアリング制御部は、検出された誘導経路に基づいて、ステアリング制御する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、誘導ラインを設置する必要がない、無人搬送車の誘導方式を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る無人飛行体および無人飛行体を用いた無人搬送システムの一実施形態について説明する。前後、左右および上下の方向X、Y、Zは、添付図面に記載のとおり、無人搬送車の走行方向を基準にしている。
【0017】
<無人搬送システムSの概要>
図1は、本発明に係る無人飛行体1を用いた無人搬送システムSの概要図である。この無人搬送システムSでは、無人飛行体1は、天井Cを撮像し、撮像した画像を解析することにより自機位置を検出するとともに、無人搬送車100を誘導するための誘導経路の画像(以下「誘導画像G」という)を路面Rに投影する。無人搬送車100は、無人フォークリフトであって、無人飛行体1が投影した誘導画像G中の誘導ラインLに沿って誘導されることにより、予め定められた走行経路を走行する。
【0018】
<天井の構成>
図2に示すように、天井C全体には、無人飛行体1が自機位置を検出するために用いるための、長方形状の天井マーカ200が複数設けられている。天井マーカ200は、再帰性反射材であって、同縦列または同横列において等間隔に整列して配置されている。言い換えると、天井マーカ200は、列ごとに異なる間隔で天井Cに配置されている。例えば、
図2の最下段の横列の間隔P3は、すべて同じである。一方、1段目、2段目および3段目の横列の間隔P1、P2、P3の長さは、それぞれ異なっている。また、1段目、2段目および3段目間の間隔P4、P5の長さも、それぞれ異なっている。
【0019】
<無人飛行体1>
まず、無人飛行体1の各部の構成について簡単に説明する。
図3に示すように、無人飛行体1は、本体20と、本体20の上面から地面と平行に4方に延びる4本のアーム12と、4本のアーム12のそれぞれの先端側に設けられたモータ13と、モータ13に設けられた回転翼14と、4本のアーム12の基部の上側に立設された略八角柱状の上部ユニット15と、本体20の下側に設けられたジンバル16と、ジンバル16に支持されている下部ユニット17と、本体20の周囲かつアーム12の下側に設けられた4本のスキッド18と、を備えている。
【0020】
図4に示すように、上部ユニット15は、上部ユニット本体151と、赤外線カメラ152と、4つの赤外線照射部153と、を有する。赤外線カメラ152は、本発明の「第2撮像部」に相当し、上部ユニット本体151の上面の中央に上方を向いて配置されている。4つの赤外線照射部153は、それぞれ赤外線カメラ152の周囲の上下および左右に上方を向いて配置されている。赤外線照射部153は、例えば、赤外LEDでもよい。4つの赤外線照射部153は、天井Cに向けて赤外線を照射し、赤外線カメラ152は、赤外線で照射された天井マーカ200を含む天井Cの画像を撮像して天井画像を生成する。
【0021】
通常、屋内の天井Cには電灯が設けられているが、天井Cに設けられた天井マーカ200には電灯の光が届きにくい。また、天井Cに設けられた天井マーカ200を撮像する場合、電灯による逆光が撮像の妨げになる。そこで、赤外線照射部153が天井Cに赤外線を照射することにより、赤外線カメラ152は、天井マーカ200を含む天井Cを適切に撮像することができる。また、天井マーカ200が再帰性反射材であることにより、天井マーカ200に照射された赤外線の入射角が大きくても、赤外線カメラ152は、適切に天井マーカ200を撮像することができる。
【0022】
図5に示すように、ジンバル16は、本体20に回転可能に連結された第1の回転軸161と、第1の回転軸161に連結された円板状の回転台162と、回転台162から下方に延びる左右一対の支持柱163と、支持柱163の内側中央に回転可能に連結された左右一対の第2の回転軸164と、を有する。
【0023】
下部ユニット17は、プロジェクタ171および下カメラ172を有するとともに、第2の回転軸164に支持されている。プロジェクタ171は、本発明の「投影部」に相当する。また、下カメラ172は、本発明の「第1撮像部」に相当する。プロジェクタ171および下カメラ172は、ジンバル16によって任意の方向に向くことができる。プロジェクタ171は、制御部21(
図6参照)によって決定された誘導画像Gを路面Rに投影する。下カメラ172は、路面Rに投影された誘導画像Gを撮像し、路面画像を生成する。
【0024】
図6に示すように、本体20は、制御部21と、自機位置検出部23と、記憶部24と、を有する。
【0025】
制御部21は、フライトコントロール部211と、誘導経路抽出部212と、補正処理部213と、補正係数算出部214と、を有し、無人飛行体1の飛行およびプロジェクタ171による誘導画像Gの投影を制御する。
【0026】
記憶部24は、飛行経路記憶部241と、上方画像記憶部242と、走行経路記憶部243と、を有している。
【0027】
自機位置検出部23は、GPSセンサ、ジャイロセンサ、超音波センサ、レーザセンサ、気圧センサ、コンパス、加速度センサといった各種センサ(図示しない)を有しており、無人飛行体1の位置を検出するのに利用することができる。しかしながら、GPSセンサは、屋内においてはGPS信号を適切に検出することができない。そこで、自機位置検出部23は、後で詳述するように、屋内においては、赤外線カメラ152によって撮像された天井画像と、上方画像記憶部242に記憶されている天井画像とを照合することにより、無人飛行体1の位置を検出する。
【0028】
次に、フライトコントロール部211による無人飛行体1の飛行制御について説明する。フライトコントロール部211は、各モータ13の回転数を制御することにより、無人飛行体1のホバリングを可能にするとともに、無人飛行体1の飛行速度、飛行方向、飛行高度を制御する。また、フライトコントロール部211は、無人飛行体1の自律飛行時には、自機位置検出部23によって検出された無人飛行体1の位置を参照しながら、飛行経路記憶部241に記憶された飛行経路に沿って無人飛行体1を飛行させる。
【0029】
次に、自機位置検出部23による自機位置検出方法について説明する。自機位置検出部23は、照合部231と、自機位置特定部232とをさらに有する。上方画像記憶部242には、天井C全体の天井全体画像が位置情報と関連付けて記憶されている。赤外線カメラ152は、無人飛行体1の自律飛行時には、随時、無人飛行体1の上方を撮像して上方画像を生成し、照合部231に出力する。照合部231は、入力された上方画像と、上方画像記憶部242に記憶されている天井全体画像とを照合し、天井全体画像の中のどの位置に上方画像が存在するのかを探索するテンプレートマッチングを行う。テンプレートマッチングには、例えば、SSD(「Sum of Squared Difference」)またはSAD(「Sum of Absolute Difference」)を類似度の計算手法として用いてもよい。自機位置特定部232は、照合部231のテンプレートマッチングの結果に基づいて無人飛行体1の位置を特定する。なお、自機位置検出部23は、無人飛行体1の高度に関しては、超音波センサ、レーザセンサ等により検出する。
【0030】
次に、誘導画像Gを投影する方法について説明する。誘導経路抽出部212は、自機位置検出部23によって検出された無人飛行体1の位置に基づいて、路面Rに投影する誘導画像Gを決定する。具体的には、走行経路記憶部243は、無人搬送車100の予め定められた走行経路を記憶しており、誘導経路抽出部212は、検出された無人飛行体1の位置に対応する走行経路の一部を誘導経路として抽出する。抽出された誘導経路の画像、すなわち誘導画像Gは、補正処理部213で処理された後、プロジェクタ171に出力される。なお、誘導経路の面積は、特に限定されない。
【0031】
プロジェクタ171は、入力された誘導画像Gを路面Rに投影する。無人飛行体1がフライトコントロール部211によって安定してホバリングすることができ、プロジェクタ171がジンバル16によって安定して一定の方向を向くことができるので、誘導画像Gを路面Rの適切な位置に安定して投影することができる。
【0032】
図7(a)に示すように、誘導画像Gは、一定の幅を有する誘導ラインLが中央に配置されており、誘導ラインLの向きが無人搬送車100を誘導する方向を指している。また、誘導ラインLの領域の色は、その両端の領域に比して明度・彩度が明らかに異なる。この誘導画像Gは、単なる一例であってこれに限定されない。例えば、路面Rと明らかに異なる1色の誘導ラインLを誘導画像Gとしてもよい。
【0033】
図7(b)を参照して、路面Rは、使用状態により汚れや剥がれが発生している場合があり、この場合、領域Aのように誘導画像Gの一部が適切に表示されない。そこで、制御部21は、路面Rに投影された誘導画像Gを解析し、このような路面Rに対応するように誘導画像Gを補正する。以下、具体的に説明する。
【0034】
図6を参照して、誘導経路抽出部212によって抽出された誘導画像G1は、補正処理部213を介して補正係数算出部214およびプロジェクタ171に出力される。プロジェクタ171は、入力された誘導画像G1を路面Rに投影する。下カメラ172は、投影された誘導画像G1を撮像し、路面画像を生成して補正係数算出部214に出力する。
【0035】
補正係数算出部214は、誘導画像G1の各画素の各輝度を色成分ごとに正規化して入力データD1を生成するとともに、下カメラ172から出力された路面画像の各画素の各輝度を各色成分ごとに正規化して出力データD2を生成する。次いで、補正係数算出部214は、入力データD1と出力データD2とを照合し、出力データD2の各画素間の輝度比を入力データD1に適合させるための各画素の各色成分の補正係数を算出し、算出した補正係数を補正処理部213に出力する。
【0036】
補正処理部213は、算出された各画素の各色成分の補正係数を使用して、投影する誘導画像G1の各画素の各色成分の輝度を補正し誘導画像G2を生成する。次いで、補正処理部213は、生成した誘導画像G2をプロジェクタ171に出力するとともに、補正係数算出部214に出力する。プロジェクタ171は、入力された誘導画像G2を路面Rに投影する。下カメラ172は、投影された誘導画像G2を撮像し、路面画像を生成して補正係数算出部214に出力する。補正係数算出部214は、先程と同様に誘導画像G2に対応する補正係数を算出する。
【0037】
図7(c)に示すように、この工程が繰り返されることにより、最終的に投影された誘導画像Gは、1色のスクリーンに投影された画像のように表示される。
【0038】
<無人搬送車100>
再び
図1を参照して、無人搬送車100の構成について説明する。無人搬送車100は、車体101と、車載カメラ102と、左右一対の前輪103と、左右一対の後輪104と、前輪103および後輪104のいずれか一方または両方をステアリング制御するステアリング制御部105と、誘導経路検出部106と、フォーク107と、マスト108と、を備える。車載カメラ102は、本発明の「第3撮像部」に相当する。
【0039】
車体101の前面の一部は、透過部材で構成されている。車載カメラ102は、車体101内の前側の上側かつ中央の位置に、透過部材を通して路面Rを向くように設けられている。車載カメラ102の位置は、単なる一例であってこれに限定されない。
【0040】
図8に示すように、車載カメラ102は、誘導画像Gを含む路面Rの所定の撮像範囲Qを撮像して路面画像を生成し、誘導経路検出部106に出力する。
【0041】
誘導経路検出部106は、入力された路面画像を彩度・明度に基づいて解析し、誘導ラインLを検出する。
【0042】
ステアリング制御部105は、誘導経路検出部106によって検出された誘導ラインLに基づいて、前輪103および後輪104のいずれか一方または両方をステアリング制御する。具体的には、ステアリング制御部105は、誘導ラインLの位置が撮像範囲Qの中央にくるように車輪103、104の操舵角をフィードバック制御する。これにより、無人搬送車100は、無人飛行体1が投影した誘導経路に沿って誘導され、予め定められた走行経路を走行することができる。
【0043】
無人搬送システムSによれば、無人飛行体1が誘導画像Gを投影するので、無人搬送車100を誘導するのに別途誘導ラインを設置する必要がない。また、プロジェクタ171が投影する誘導画像Gは、補正処理部213によって随時補正されるので、投影面である路面Rが部分的に汚れていようと適切に誘導経路を表示することができる。
【0044】
以上、本発明に係る無人搬送車100を誘導するシステムの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0045】
(1)無人搬送車100は、例えば、有人無人兼用の搬送車またはフォークリフトであってもよい。
【0046】
(2)無人飛行体1が自機位置を検出する方法は、特に限定されない。例えば、SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)技術によって、無人飛行体1の位置を検出してもよい。
【0047】
(3)自機位置検出部23が第2撮像部の撮像した天井画像から天井マーカ200を認識できるのであれば、赤外線照射部153は、無人飛行体1に設けられていなくてもよい。また、自機位置検出部23が第2撮像部の撮像した天井画像から天井マーカ200を認識することができるのであれば、第2撮像部は、赤外線カメラ152に限定されない。
【0048】
(4)天井マーカ200には、例えば、2次元バーコードが付されており、この2次元バーコードに位置情報が含まれていてもよい。これにより、自機位置検出部23は、天井画像から天井マーカ200を認識することにより無人飛行体1の位置を直接認識することができる。
【0049】
(5)無人飛行体1は、アーム12の上面にジンバルが設けられ、このジンバルに上部ユニット15が接続される構成であってもよい。これにより、赤外線カメラ152は、無人飛行体1の姿勢に関わらず、常に一定の角度で天井Cを撮像することができる。
【0050】
(6)プロジェクタ171は、複数のプロジェクタから構成されていてもよい。この場合、複数のプロジェクタによって複数の誘導画像Gを同時に投影することにより、複数の無人搬送車100を同時に誘導してもよい。また、複数のプロジェクタによって同時に複数の誘導画像Gを投影することにより広範囲の誘導経路を路面Rに表示させてもよい。
【0051】
(7)誘導経路抽出部212は、無人飛行体1の位置に加えて、無人搬送車100の位置に基づいて、誘導画像Gを決定してもよい。この場合、誘導経路抽出部212は、予め下カメラ172の撮像する画像に基づいて、無人搬送車100の位置を検出する。
【0052】
(8)無人飛行体1は、無人搬送車100に追従しながら誘導画像Gを投影してもよいし、または所定の位置から誘導画像Gを投影してもよい。
【0053】
(9)補正処理部213による誘導画像Gの補正方法は、例えば、路面Rに対するプロジェクタ171の配光特性を取得し、この配光特性を用いて、投影する誘導画像Gを補正してもよい。具体的には、制御部21は、配光特性を取得する配光特性取得部をさらに有する。プロジェクタ171は、誘導画像Gを投影する前に1色からなる基準画像を路面R1に投影し、下カメラ172は、この基準画像を撮像して路面画像を生成し、配光特性取得部に出力する。配光特性取得部は、路面画像の各画素の各色成分の輝度を解析して正規化し、路面R1に対するプロジェクタ171の色成分ごとの配光特性を示す配向分布を作成する。補正処理部213は、配光分布を用いて、誘導画像Gを補正する。これにより、路面Rの態様に適応された誘導画像Gが生成される。
【0054】
また、補正処理部213は、配向分布と上述の手法による補正係数とを併用して誘導画像Gを補正してもよい。具体的には、配光特性取得部が配向分布を作成した後、プロジェクタ171は未補正の誘導画像G1を路面Rに投影する。下カメラ172は、この誘導画像Gを撮像して路面画像を生成し、補正係数算出部214に出力する。補正処理部213は、上述の補正係数と配向分布に基づいて誘導画像G1を補正し、誘導画像G2を生成する。
【0055】
(10)
図9に示すように、無人飛行体1と互いに通信可能なサーバ400を備えた無人搬送システムS1でもよい。この場合、無人搬送システムS1は、無人飛行体1と、サーバ400と、無人搬送車100を含む。無人飛行体1は、自機位置検出部23と、プロジェクタ171とを備える。サーバ400は、走行経路記憶部401と、誘導経路抽出部402と、を備える。無人搬送車100は、車載カメラ102と、左右一対の前輪103と、左右一対の後輪104と、ステアリング制御部105と、誘導経路検出部106と、を備える。
【0056】
無人搬送システムS1では、走行経路記憶部401が無人搬送車100の予め定められた走行経路を記憶しており、誘導経路抽出部402が通信により受信した前記無人飛行体1の位置に対応する走行経路の一部を誘導経路として抽出する。プロジェクタ171は、サーバ400から受信した誘導経路の画像Gを路面Rに投影する。無人搬送車100は、無人搬送システムSと同様の手法で、無人飛行体1が投影した誘導経路に沿って誘導され、予め定められた走行経路を走行することができる。この無人搬送システムS1によれば、無人飛行体1は、走行経路記憶部243および誘導経路抽出部212を備える必要がない。