特許第6877559号(P6877559)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6877559無線通信システムにおいて、サブフレームタイプに関連する送受信を行う方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6877559
(24)【登録日】2021年4月30日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて、サブフレームタイプに関連する送受信を行う方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/06 20090101AFI20210517BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20210517BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20210517BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20210517BHJP
【FI】
   H04W28/06 130
   H04W28/04 110
   H04W92/18
   H04W72/04 136
   H04W72/04 131
【請求項の数】7
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-539250(P2019-539250)
(86)(22)【出願日】2018年1月22日
(65)【公表番号】特表2020-505841(P2020-505841A)
(43)【公表日】2020年2月20日
(86)【国際出願番号】KR2018000933
(87)【国際公開番号】WO2018135911
(87)【国際公開日】20180726
【審査請求日】2019年7月19日
(31)【優先権主張番号】62/448,403
(32)【優先日】2017年1月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヒョクジン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,ハンビョル
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/122630(WO,A1)
【文献】 Samsung,Dynamic TDD for latency reduction[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1-1700971,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1701/Docs/R1-1700971.zip>,2017年 1月10日
【文献】 CATT,Dynamic TDD slot structure[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1701 R1-1700211,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1701/Docs/R1-1700211.zip>,2017年 1月10日
【文献】 Intel Corporation,Subframe structure for NR dynamic TDD[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612005,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612005.zip>,2016年11月 6日
【文献】 Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Native sidelink support in flexible frame structure for NR[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167268,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1274/Docs/R1-167268.zip>,2016年 8月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末(UE)がサブフレームタイプに応じて送信又は受信を行う方法であって、
複数のサブフレームタイプのうち、インデックスNを有する特定のサブフレームの前記サブフレームタイプを決定するステップ;及び
前記決定されたサブフレームタイプに応じて、上りリンクリソース又は下りリンクリソースにおいて、上りリンク送信又は下りリンク受信のうち一方を行うステップ;を含んでなり、
前記複数のサブフレームタイプのうち、前記特定のサブフレームの前記サブフレームタイプは、インデックスN-L〜N-L-K+1(L>0)を有するK(K>1)個の第1連続サブフレームのそれぞれにより指示され、
前記K個の第1連続サブフレームのそれぞれは、対応するサブフレームから、L個のサブフレームの後に位置されたK個の第2連続サブフレームの前記サブフレームタイプを指示し、
前記複数のサブフレームタイプのそれぞれは、下りリンクリソース領域、上りリンクリソース領域、下りリンク制御情報領域、上りリンク制御情報領域、及び保護区間(guard period)のうちの2つ以上を備えてなる、送受信方法。
【請求項2】
前記端末(UE)がカバレッジ外の端末である場合、他の端末が、前記複数のサブフレームタイプのうち、前記特定のサブフレームの前記サブフレームタイプを指示する指示を送信する同期信号を送信する、請求項1に記載の送受信方法。
【請求項3】
前記指示は、PSBCH(Physical sidelink broadcast channel)上で送信される、請求項2に記載の送受信方法。
【請求項4】
前記PSBCHは、前記K個の第1連続サブフレームに送信される、請求項3に記載の送受信方法。
【請求項5】
前記複数のサブフレームタイプのそれぞれは、互いに異なるサブフレーム構造を備える、請求項1に記載の送受信方法。
【請求項6】
前記特定のサブフレームの前記サブフレームタイプを指示する情報は、前記K個の第1連続サブフレームの1つ以上のRE(Resource Elements)を介して送信される、請求項1に記載の送受信方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいて、サブフレームタイプに応じて送信又は受信を行う端末(UE)であって、
送信装置及び受信装置;及び
プロセッサを含んでなり、
前記プロセッサは、複数のサブフレームタイプのうち、インデックスNを有する特定のサブフレームの前記サブフレームタイプを決定すること、及び、前記決定されたサブフレームタイプに応じて、上りリンクリソース又は下りリンクリソースにおいて、上りリンク送信又は下りリンク受信のうち一方を行うこと、を備えてなり、
前記複数のサブフレームタイプのうち、前記特定のサブフレームの前記サブフレームタイプは、インデックスN-L〜N-L-K+1(L>0)を有するK(K>1)個の第1連続サブフレームのそれぞれにより指示され、
前記K個の第1連続サブフレームのそれぞれは、対応するサブフレームから、L個のサブフレームの後に位置されたK個の第2連続サブフレームの前記サブフレームタイプを指示し、
前記複数のサブフレームタイプのそれぞれは、下りリンクリソース領域、上りリンクリソース領域、下りリンク制御情報領域、上りリンク制御情報領域、及び保護区間(guard period)のうちの2つ以上を備えてなる、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、無線通信システムに関し、より詳細には、サブフレームタイプに関連する送受信を行う方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムが音声やデータなどの多様な種類の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般に、無線通信システムは可用のシステムリソース(帯域幅、伝送パワーなど)を共有して多重ユーザとの通信を支援することができる多重接続(multiple access)システムである。多重接続システムの例としては、CDMA(code division multiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)システム、MC−FDMA(multi carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
【0003】
装置対装置(Device−to−Device;D2D)通信とは、端末(User Equipment;UE)同士の間に直接的なリンクを設定し、基地局(evolved NodeB;eNB)を介入せずに端末同士が音声、データなどを直接交換する通信方式をいう。D2D通信は端末−対−端末(UE−to−UE)通信、ピア−対−ピア(Peer−to−Peer)通信などの方式を含むことができる。また、D2D通信方式は、M2M(Machine−to−Machine)通信、MTC(Machine Type Communication)などに応用することができる。
【0004】
D2D通信は、急増するデータトラフィックによる基地局の負担を解決できる一方案として考慮されている。例えば、D2D通信によれば、既存の無線通信システムと違い、基地局を介入せずに装置間でデータを交換するので、ネットワークの過負荷を減らすことができる。また、D2D通信を導入することによって、基地局の手続きの減少、D2Dに参加する装置の消費電力の減少、データ伝送速度の増加、ネットワークの収容能力の増加、負荷分散、セルカバレッジ拡大などの効果を期待することができる。
【0005】
現在、D2D通信に関連付く形態として、V2X通信に対する議論が行われている。V2Xは、車両端末間のV2V、車両と他の種類の端末との間のV2P、車両とRSU(roadside unit)との間のV2I通信を含む概念である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、サブフレームタイプを動的に指示して、端末は、サブフレームタイプに応じて信号送受信を行う方法を技術的課題とする。
【0007】
本発明が遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の発明の詳細な説明から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例は、無線通信システムにおいて、第1の端末がサブフレームで送信又は受信を行う方法であって、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを決定するステップ;及び前記決定されたタイプに応じて決定される上りリンクリソース又は下りリンクリソースにおいて、上りリンク送信又は下りリンク受信のうち一方を行うステップを含み、前記第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかは、前記第1のサブフレームにL(L>0)個の先のK(K>1)個のサブフレームにおいてそれぞれ指示され、前記K個のサブフレームのそれぞれは、L個以後のK個のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを指示する、サブフレームタイプに関連する送受信方法である。
【0009】
無線通信システムにおいて、サブフレームで送信又は受信を行う第1の端末装置であって、送信装置及び受信装置;及びプロセッサを含み、前記プロセッサは、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを決定して、前記決定されたタイプに応じた上りリンクリソース又は下りリンクリソースにおいて、上りリンク送信又は下りリンク受信のうち一方を行い、前記第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかは、前記第1のサブフレームにL(L>0)個の先のK(K>1)個のサブフレームにおいてそれぞれ指示され、前記K個のサブフレームのそれぞれは、L個以後のK個のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを指示する、第1の端末装置である。
【0010】
前記第1のサブフレームのインデックスは、前記決定されたサブフレームタイプに該当するサブフレームのうち、前記第1のサブフレームの直前に送信されたサブフレームのインデックスの次のインデックスとして決定される。
【0011】
前記第1の端末が測定を行った結果は、前記決定されたインデックスの次のインデックスでも用いられる。
【0012】
前記決定されたインデックスは、HARQ ACK/NACK送信サブフレームの決定に用いられる。
【0013】
前記決定されたインデックスは、サイドリンクリソース予約に用いられる。
【0014】
前記決定されたインデックスは、参照信号シーケンス又はスクランブリングシーケンスの生成に用いられる。
【0015】
前記第1の端末がカバレッジ外の端末である場合、前記第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかに対する指示は、同期信号を送信する端末から送信される。
【0016】
前記指示は、PSBCH(Physical sidelink broadcast channel)上で送信される。
【0017】
前記第1のサブフレームにL個の先のK個のサブフレームは、PSBCHが送信されるサブフレームである。
【0018】
前記複数のサブフレームタイプのそれぞれは、下りリンクリソース領域、上りリンクリソース領域、下りリンク制御情報領域、上りリンク制御情報領域及び保護区間(guard period)のうち2つ以上を含むサブフレーム構造である。
【0019】
前記複数のサブフレームのそれぞれは、互いに異なるサブフレーム構造を有する。
【0020】
前記第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを指示する情報は、前記第1のサブフレームにL個の先のK個のサブフレームの1つ以上のREを介して送信される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、基地局はより動的にサブフレームタイプを設定することができ、端末は途中にサブフレームタイプが変更されたことから生じるタイミングの曖昧性の問題を解決することができる。また、LTEリリース12のように、eNBがサイドリンクのための長いリソースプールビットマップ(resource pool bitmap)をシグナリングしなくてもよいため、上位層制御信号のオーバーヘッド(overhead)を減らすことができる。
【0022】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本明細書に添付する図面は、本発明に関する理解を提供するためのものであり、本発明の様々な実施の形態を示し、明細書の記載と共に本発明の原理を説明するためのものである。
図1】無線フレームの構造を示す図である。
図2】下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。
図3】下りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図4】上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
図5】多重アンテナを有する無線通信システムの構成図である。
図6】D2D同期信号が送信されるサブフレームを示す図である。
図7】D2D信号のリレーを説明するための図である。
図8】D2D通信のためのD2Dリソースプールの例を示す図である。
図9】SA周期を説明するための図である。
図10】フレーム構造を例示する図である。
図11】フレーム構造を例示する図である。
図12】本発明による実施例を説明するための図である。
図13】本発明による実施例を説明するための図である。
図14】本発明による実施例を説明するための図である。
図15】送受信装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別に明示しない限り、選択的なものとして考慮され得る。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施されてもよく、また、一部の構成要素及び/又は特徴は結合されて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に代えてもよい。
【0025】
本明細書では、本発明の実施例を、基地局と端末間におけるデータ送受信の関係を中心に説明する。ここで、基地局は、端末と通信を直接行うネットワークの終端ノード(terminalnode)としての意味を有する。本文書で、基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(uppernode)により行われてもよい。
【0026】
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)で構成されるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードにより行われるということは明らかである。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に代えてもよい。中継機は、Relay Node(RN)、Relay Station(RS)などの用語に代えてもよい。また、「端末(Terminal)」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)などの用語に代えてもよい。また、以下の説明において、「基地局」とは、スケジューリング実行ノード、クラスターヘッダー(cluster header)などの装置を指す意味としても使用可能である。もし、基地局やリレーも、端末が送信する信号を送信すれば、一種の端末と見なすことができる。
【0027】
以下に記述されるセルの名称は、基地局(basestation、eNB)、セクタ(sector)、リモートラジオヘッド(remoteradiohead,RRH)、リレー(relay)などの送受信ポイントに適用され、また、特定送受信ポイントで構成搬送波(component carrier)を区分するための包括的な用語で使われてもよい。
【0028】
以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、これらの特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱することなく他の形態に変更されてもよい。
【0029】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示すこともできる。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
【0030】
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE802システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE−A(LTE−Advanced)システム、及び3GPP2システムの少なくとも一つに開示された標準文書でサポートすることができる。すなわち、本発明の実施例において本発明の技術的思想を明確にするために説明していない段階又は部分は、上記の標準文書でサーポートすることができる。なお、本文書で開示している全ての用語は、上記の標準文書によって説明することができる。
【0031】
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのような種々の無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM(登録商標) Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進展である。WiMAXは、IEEE802.16e規格(WirelessMAN−OFDMA Reference System)及び進展したIEEE802.16m規格(WirelessMAN−OFDMA Advanced system)によって説明することができる。明確性のために、以下では、3GPP LTE及びLTE−Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに制限されない。
【0032】
LTA/LTA−Aリソース構造/チャネル
図1を参照して無線フレームの構造について説明する。
セルラーOFDM無線パケット通信システムにおいて、上り/下りリンク信号パケット送信は、サブフレーム(subframe)単位で行われ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間と定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1無線フレーム(radio frame)構造と、TDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2無線フレーム構造を支援する。
【0033】
図1(a)は、タイプ1無線フレームの構造を例示する図である。下りリンク無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1個のサブフレームは時間領域(time domain)において2個のスロット(slot)で構成される。1個のサブフレームの送信にかかる時間をTTI(transmission time interval)という。例えば、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msであってよい。1スロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。3GPP LTE/LTE−Aシステムでは、下りリンクでOFDMAを用いているため、OFDMシンボルが1シンボル区間を表す。OFDMシンボルは、SC−FDMAシンボル又はシンボル区間と呼ぶこともできる。リソースブロック(RB)はリソース割当て単位であり、1スロットにおいて複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
【0034】
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構造(configuration)によって異なってもよい。CPには、拡張CP(extended CP)及び一般CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが一般CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってよい。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1OFDMシンボルの長さが増加するため、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、一般CPの場合に比べて少ない。拡張CPの場合、例えば、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってもよい。端末が速い速度で移動する場合などのようにチャネル状態が不安定な場合は、シンボル間干渉をより減らすために、拡張CPを用いることができる。
【0035】
一般CPが用いられる場合、1スロットは7個のOFDMシンボルを含み、1サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームにおける先頭2個又は3個のOFDMシンボルはPDCCH(physical downlink control channel)に割り当てられ、残りのOFDMシンボルはPDSCH(physical downlink shared channel)に割り当てられることができる。
【0036】
図1(b)は、タイプ2無線フレームの構造を示す図である。タイプ2無線フレームは、2ハーフフレーム(half frame)で構成される。各ハーフフレームは、5サブフレーム、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period;GP)、及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)で構成され、ここで、1サブフレームは2スロットで構成される。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期を取るために用いられる。保護区間は、上りリンク及び下りリンク間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。一方、無線フレームのタイプにかかわらず、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
【0037】
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更されてもよい。
【0038】
図2は、下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。同図で、1下りリンクスロットは時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、1リソースブロック(RB)は周波数領域で12個の副搬送波を含むとしたが、本発明はこれに制限されない。例えば、一般CP(normal−Cyclic Prefix)では1スロットが7OFDMシンボルを含むが、拡張CP(extended−CP)では1スロットが6OFDMシンボルを含んでもよい。リソースグリッド上のそれぞれの要素をリソース要素(resource element)と呼ぶ。1リソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの個数(NDL)は、下り送信帯域幅による。上りリンクスロットは下りリンクスロットと同一の構造を有することができる。
【0039】
図3は、下りリンクサブフレームの構造を示す図である。1サブフレーム内で第1のスロットにおける先頭部の最大3個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に該当する。残りのOFDMシンボルは、物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Chancel;PDSCH)が割り当てられるデータ領域に該当する。3GPP LTEシステムで用いられる下り制御チャネルには、例えば、物理制御フォーマット指示子チャネル(Physical Control Format IndicatorChannel;PCFICH)、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Chanel;PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の制御チャネル送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を含む。PHICHは、上り送信の応答としてHARQ ACK/NACK信号を含む。PDCCHで送信される制御情報を、下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)という。DCIは、上りリンク又は下りリンクスケジューリング情報を含んだり、任意の端末グループに対する上り送信電力制御命令を含む。PDCCHは、下り共有チャネル(DL−SCH)のリソース割当て及び送信フォーマット、上り共有チャネル(UL−SCH)のリソース割当て情報、ページングチャネル(PCH)のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答(Random Access Response)のような上位層制御メッセージのリソース割当て、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令のセット、送信電力制御情報、VoIP(Voice over IP)の活性化などを含むことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されてもよく、端末は複数のPDCCHをモニタすることができる。PDCCHは一つ以上の連続する制御チャネル要素(Control Channel Element;CCE)の組み合わせ(aggregation)で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に基づくコーディングレートでPDCCHを提供するために用いられる論理割当て単位である。CCEは、複数個のリソース要素グループに対応する。PDCCHのフォーマットと利用可能なビット数は、CCEの個数とCCEによって提供されるコーディングレート間の相関関係によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check;CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は用途によって無線ネットワーク臨時識別子(Radio Network Temporary Identifier;RNTI)という識別子でマスクされる。PDCCHが特定端末に対するものであれば、端末のcell−RNTI(C−RNTI)識別子をCRCにマスクすることができる。又は、PDCCHがページングメッセージに対するものであれば、ページング指示子識別子(Paging Indicator Identifier;P−RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(SIB))に対するものであれば、システム情報識別子及びシステム情報RNTI(SI−RNTI)をCRCにマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を示すために、ランダムアクセス−RNTI(RA−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
【0040】
図4は、上りリンクサブフレームの構造を示す図である。上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別できる。制御領域には上りリンク制御情報を含む物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)が割り当てられる。データ領域には、ユーザーデータを含む物理上り共有チャネル(Physical uplink shared channel;PUSCH)が割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信しない。一つの端末のPUCCHは、サブフレームにおいてリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、2スロットに対して互いに異なった副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるリソースブロック対がスロット境界で周波数−ホップ(frequency−hopped)するという。
【0041】
参照信号(Reference Signal;RS)
無線通信システムにおいてパケットを伝送するとき、伝送されるパケットは無線チャネルを介して伝送されるため、伝送過程で信号の歪みが発生し得る。歪んだ信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号で歪みを補正しなければならない。チャネル情報を知るために、送信側と受信側の両方で知っている信号を送信し、前記信号がチャネルを介して受信されるときの歪みの程度によってチャネル情報を知る方法を主に用いる。前記信号をパイロット信号(Pilot Signal)又は参照信号(Reference Signal)という。
【0042】
多重アンテナを用いてデータを送受信する場合には、正しい信号を受信するためには、各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル状況を知らなければならない。したがって、各送信アンテナ別に、より詳細にはアンテナポート(port)別に別途の参照信号が存在しなければならない。
【0043】
参照信号は、上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区分することができる。現在、LTEシステムには上りリンク参照信号として、
【0044】
i)PUSCH及びPUCCHを介して伝送された情報のコヒーレント(coherent)な復調のためのチャネル推定のための復調参照信号(DeModulation−Reference Signal;DM−RS)、
【0045】
ii)基地局が、ネットワークが異なる周波数での上りリンクのチャネル品質を測定するためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal;SRS)がある。
【0046】
一方、下りリンク参照信号としては、
【0047】
i)セル内の全ての端末が共有するセル−特定の参照信号(Cell−specific Reference Signal;CRS)、
【0048】
ii)特定の端末のみのための端末−特定の参照信号(UE−specific Reference Signal)、
【0049】
iii)PDSCHが伝送される場合、コヒーレントな復調のために伝送されるDM−RS(DeModulation−Reference Signal)、
【0050】
iv)下りリンクDMRSが伝送される場合、チャネル状態情報(Channel State Information;CSI)を伝達するためのチャネル状態情報参照信号(Channel State Information− Reference Signal;CSI−RS)、
【0051】
v)MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)、
【0052】
vi)端末の地理的位置情報を推定するのに使用される位置参照信号(Positioning Reference Signal)がある。
【0053】
参照信号は、その目的によって2種類に大別することができる。チャネル情報の取得のための目的の参照信号、及びデータの復調のために使用される参照信号がある。前者は、UEが下りリンクへのチャネル情報を取得するのにその目的があるため、広帯域で送信されなければならず、特定のサブフレームで下りリンクデータを受信しない端末であってもその参照信号を受信しなければならない。また、これは、ハンドオーバーなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクデータを送るとき、当該リソースに共に送る参照信号であって、端末は、当該参照信号を受信することによってチャネル測定をして、データを復調することができるようになる。この参照信号は、データが伝送される領域に伝送されなければならない。
【0054】
多重アンテナ(MIMO)システムのモデリング
図5は、多重アンテナを有する無線通信システムの構成図である。
図5(a)に示したように、送信アンテナの数をNt個、受信アンテナの数をNR個と増やすと、送信機又は受信機でのみ多数のアンテナを用いる場合とは異なり、アンテナの数に比例して理論的なチャネル伝送容量が増加する。したがって、伝送レートを向上させ、周波数効率を画期的に向上させることができる。チャネル伝送容量が増加することによって、伝送レートは、理論的に、単一のアンテナの利用時の最大伝送レート(Ro)にレート増加率(Ri)を掛けた分だけ増加し得る。
【0055】
【数1】
【0056】
例えば、4個の送信アンテナ及び4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一のアンテナシステムに比べて、理論上、4倍の伝送レートを取得することができる。多重アンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、これを実質的なデータ伝送率の向上へと導くための様々な技術が現在まで盛んに研究されている。また、いくつかの技術は、既に3世代移動通信と次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
【0057】
現在までの多重アンテナ関連研究動向を見ると、様々なチャネル環境及び多重接続環境での多重アンテナ通信容量計算などに関連する情報理論面の研究、多重アンテナシステムの無線チャネル測定及び模型導出の研究、伝送信頼度の向上及び伝送率の向上のための時空間信号処理技術の研究など、様々な観点で盛んに研究が行われている。
【0058】
多重アンテナシステムでの通信方法を、数学的モデリングを用いてより具体的に説明する。前記システムには、Nt個の送信アンテナ及びNt個の受信アンテナが存在すると仮定する。
【0059】
送信信号を説明すると、Nt個の送信アンテナがある場合、送信可能な最大情報はNT個である。送信情報は、次のように表現することができる。
【0060】
【数2】
【0061】
それぞれの送信情報S1,S2,・・・,SNTは、送信電力が異なってもよい。それぞれの送信電力をP1,P2,・・・,PNTとすれば、送信電力が調整された送信情報は、次のように表現することができる。
【0062】
【数3】
【0063】
また、「Sのサーカムフレックス」は、送信電力の対角行列Pを用いて、次のように表現することができる。
【0064】
【数4】
【0065】
送信電力が調整された情報ベクトル「Sのサーカムフレックス」に重み行列Wが適用されて、実際に送信されるNt個の送信信号x1,x2,・・・,xNTが構成される場合を考慮してみよう。重み行列Wは、送信情報を送信チャネルの状況などに応じて各アンテナに適切に分配する役割を果たす。x1,x2,・・・,xNTは、ベクトルXを用いて、次のように表現することができる。
【0066】
【数5】
【0067】
ここで、Wijは、i番目の送信アンテナとj番目の情報との間の重み値を意味する。Wは、プリコーディング行列とも呼ばれる。
【0068】
受信信号は、Nr個の受信アンテナがある場合、各アンテナの受信信号y1,y2,・・・,yNRはベクトルで次のように表現することができる。
【0069】
【数6】
【0070】
多重アンテナ無線通信システムにおいてチャネルをモデリングする場合、チャネルは、送受信アンテナインデックスによって区分することができる。送信アンテナjから受信アンテナiを経るチャネルをhijと表示することにする。hijにおいて、インデックスの順序は受信アンテナインデックスが先で、送信アンテナのインデックスが後であることに留意されたい。
【0071】
一方、図5(b)は、NR個の送信アンテナから受信アンテナiへのチャネルを示した図である。前記チャネルをまとめてベクトル及び行列の形態で表示することができる。図5(b)において、総NT個の送信アンテナから受信アンテナiに到着するチャネルは、次のように表すことができる。
【0072】
【数7】
【0073】
したがって、Nt個の送信アンテナからNr個の受信アンテナに到着する全てのチャネルは、次のように表現することができる。
【0074】
【数8】
【0075】
実際のチャネルには、チャネル行列Hを経た後に白色雑音(AWGN;Additive White Gaussian Noise)が加えられる。NR個の受信アンテナのそれぞれに加えられる白色雑音n1,n2,・・・,nNRは、次のように表現することができる。
【0076】
【数9】
【0077】
上述した数式モデリングを通じて、受信信号は、次のように表現することができる。
【0078】
【数10】
【0079】
一方、チャネル状態を示すチャネル行列Hの行及び列の数は、送受信アンテナの数によって決定される。チャネル行列Hにおいて、行の数は受信アンテナの数NRと同一であり、列の数は送信アンテナの数Ntと同一である。すなわち、チャネル行列Hは、行列がNR×Ntとなる。
【0080】
行列のランク(rank)は、互いに独立した(independent)行又は列の個数のうち最小の個数として定義される。したがって、行列のランクは、行又は列の個数よりも大きくなることはない。チャネル行列Hのランク(rank(H))は、次のように制限される。
【0081】
【数11】
【0082】
ランクの他の定義は、行列を固有値分解(Eigen value decomposition)したとき、0ではない固有値の個数として定義することができる。同様に、ランクの更に他の定義は、特異値分解(singular value decomposition)したとき、0ではない特異値の個数として定義することができる。したがって、チャネル行列におけるランクの物理的な意味は、与えられたチャネルで互いに異なる情報を送ることができる最大数といえる。
【0083】
本文書の説明において、MIMO送信に対する「ランク(Rank)」は、特定の時点及び特定の周波数リソースで独立して信号を送信できる経路の数を示し、「レイヤ(layer)の数」は、各経路を介して送信される信号ストリームの個数を示す。一般的に送信端は、信号送信に用いられるランク数に対応する個数のレイヤを送信するため、特に言及がない限り、ランクは、レイヤの個数と同じ意味を有する。
【0084】
D2D端末の同期取得
以下では、上述した説明及び既存のLTE/LTE−Aシステムに基づいて、D2D通信において端末間の同期取得について説明する。OFDMシステムでは、時間/周波数同期が取られていない場合、セル間干渉(Inter−Cell Interference)により、OFDM信号において互いに異なる端末間にマルチプレクシングが不可能となり得る。同期を取るためにD2D端末が同期信号を直接送受信し、全ての端末が個別的に同期を取ることは非効率的である。したがって、D2Dのような分散ノードシステムでは、特定のノードが代表同期信号を送信し、残りのUEがこれに同期を取ることができる。言い換えると、D2D信号送受信のために、一部のノード(このとき、ノードは、eNB、UE、SRN(synchronization reference node又は同期ソース(synchronization source)と呼ぶこともできる)であってもよい。)がD2D同期信号(D2DSS、D2D Synchronization Signal)を送信し、残りの端末がこれに同期を取って信号を送受信する方式を用いることができる。
【0085】
D2D同期信号としては、プライマリ同期信号(PD2DSS(Primary D2DSS)又はPSSS(Primary Sidelink synchronization signal))、セカンダリ同期信号(SD2DSS(Secondary D2DSS)又はSSSS(Secondary Sidelink synchronization signal))があり得る。PD2DSSは、所定長さのザドフチューシーケンス(Zadoff−chu sequence)又はPSSと類似/変形/反復された構造などであってもよい。また、DL PSSとは異なり、他のザドフチュールートインデックス(例えば、26,37)を使用することができる。SD2DSSは、M−シーケンス又はSSSと類似/変形/反復された構造などであってもよい。もし、端末がeNBから同期を取る場合、SRNはeNBとなり、D2DSSはPSS/SSSとなる。DLのPSS/SSSとは異なり、PD2DSS/SD2DSSはULサブキャリアマッピング方式に従う。図6には、D2D同期信号が送信されるサブフレームが示されている。PD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)は、D2D信号送受信の前に端末が最も先に知らなければならない基本となる(システム)情報(例えば、D2DSSに関連する情報、デュプレックスモード(Duplex Mode、DM)、TDD UL/DL構成、リソースプール関連情報、D2DSSに関連するアプリケーションの種類、subframe offset、ブロードキャスト情報など)が送信される(放送)チャネルであってもよい。PD2DSCHは、D2DSSと同じサブフレーム上で又は後行するサブフレーム上で送信されてもよい。DMRSは、PD2DSCHの復調のために使用することができる。
【0086】
SRNは、D2DSS、PD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)を送信するノードであってもよい。D2DSSは、特定のシーケンスの形態であってもよく、PD2DSCHは、特定の情報を示すシーケンスであるか、又は事前に定められたチャネルコーディングを経た後のコードワードの形態であってもよい。ここで、SRNは、eNB又は特定のD2D端末であってもよい。部分ネットワークカバレッジ(partial network coverage)又はカバレッジ外(out of network coverage)の場合には、端末がSRNとなり得る。
【0087】
図7のような状況でカバレッジ外(out of coverage)の端末とのD2D通信のために、D2DSSはリレーされてもよい。また、D2DSSは、多重ホップを介してリレーされてもよい。以下の説明において、同期信号をリレーするということは、直接基地局の同期信号をAFリレーすることだけでなく、同期信号の受信時点に合わせて別途のフォーマットのD2D同期信号を送信することも含む概念である。このように、D2D同期信号がリレーされることによって、カバレッジ内の端末とカバレッジ外の端末とが直接通信を行うことができる。
【0088】
D2Dリソースプール
図8には、D2D通信を行うUE1、UE2、及びこれらが用いるD2Dリソースプールの例が示されている。図8(a)において、UEは、端末又はD2D通信方式に従って信号を送受信する基地局などのネットワーク装備を意味する。端末は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール内で特定のリソースに該当するリソースユニットを選択し、当該リソースユニットを用いてD2D信号を送信することができる。受信端末(UE2)は、UE1が信号を送信できるリソースプールの構成(configured)を受け、当該プール(pool)内でUE1の信号を検出することができる。ここで、リソースプールは、UE1が基地局の接続範囲にある場合には、基地局が知らせることができ、基地局の接続範囲外にある場合には、他の端末が知らせたり、又は事前に定められたリソースで決定されてもよい。一般に、リソースプールは、複数のリソースユニットで構成され、各端末は、一つ又は複数のリソースユニットを選定して自身のD2D信号送信に用いることができる。リソースユニットは、図8(b)に例示した通りであってもよい。図8(b)を参照すると、全体の周波数リソースがNF個に分割され、全体の時間リソースがNT個に分割されて、総NF*NT個のリソースユニットが定義されることがわかる。ここでは、当該リソースプールがNTサブフレームを周期にして繰り返されるといえる。特に、一つのリソースユニットが、図示のように周期的に繰り返して現れてもよい。または、時間や周波数領域でのダイバーシチ効果を得るために、一つの論理的なリソースユニットがマッピングされる物理的リソースユニットのインデックスが、時間によって、事前に定められたパターンで変化してもよい。このようなリソースユニットの構造において、リソースプールとは、D2D信号を送信しようとする端末が送信に使用できるリソースユニットの集合を意味し得る。
【0089】
リソースプールは、様々な種類に細分化することができる。まず、各リソースプールで送信されるD2D信号のコンテンツ(contents)によって区分することができる。例えば、D2D信号のコンテンツは区分されてもよく、それぞれに対して別途のリソースプールが構成されてもよい。D2D信号のコンテンツとして、SA(Scheduling assignment;SA)、D2Dデータチャネル、ディスカバリチャネル(Discovery channel)があり得る。SAは、送信端末が後行するD2Dデータチャネルの送信に使用するリソースの位置、その他のデータチャネルの復調のために必要なMCS(modulation and coding scheme)やMIMO送信方式、TA(timing advance)などの情報を含む信号であってもよい。この信号は、同一のリソースユニット上でD2Dデータと共にマルチプレクスされて送信されることも可能であり、この場合、SAリソースプールとは、SAがD2Dデータとマルチプレクスされて送信されるリソースのプールを意味し得る。他の名称として、D2D制御チャネル(control channel)又はPSCCH(physical sidelink control channel)と呼ぶこともできる。D2Dデータチャネル(又は、PSSCH(Physical sidelink shared channel))は、送信端末がユーザデータを送信するのに使用するリソースのプールであってもよい。同一のリソースユニット上でD2Dデータと共にSAがマルチプレクスされて送信される場合、D2Dデータチャネルのためのリソースプールでは、SA情報を除いた形態のD2Dデータチャネルのみが送信され得る。言い換えると、SAリソースプール内の個別リソースユニット上でSA情報を送信するのに使用されていたREsを、D2Dデータチャネルリソースプールでは、依然としてD2Dデータを送信するのに使用することができる。ディスカバリチャネルは、送信端末が自身のIDなどの情報を送信して、隣接端末が自身を発見できるようにするメッセージのためのリソースプールであってもよい。
【0090】
D2D信号のコンテンツが同じ場合にも、D2D信号の送受信属性に応じて異なるリソースプールを使用することができる。例えば、同じD2Dデータチャネルやディスカバリメッセージであるとしても、D2D信号の送信タイミング決定方式(例えば、同期基準信号の受信時点で送信されるか、それとも一定のTAを適用して送信されるか)やリソース割り当て方式(例えば、個別信号の送信リソースをeNBが個別送信UEに指定するか、それとも個別送信UEがプール内で独自で個別信号送信リソースを選択するか)、信号フォーマット(例えば、各D2D信号が1サブフレームで占めるシンボルの個数や、一つのD2D信号の送信に使用されるサブフレームの個数)、eNBからの信号の強度、D2D UEの送信電力の強度などによって、再び互いに異なるリソースプールに区分されてもよい。説明の便宜上、D2DコミュニケーションにおいてeNBがD2D送信UEの送信リソースを直接指示する方法をMode1、送信リソース領域が予め設定されていたり、eNBが送信リソース領域を指定し、UEが送信リソースを直接選択したりする方法をMode2と呼ぶことにする。D2D discoveryの場合には、eNBがリソースを直接指示する場合にはType2、予め設定されたリソース領域又はeNBが指示したリソース領域でUEが送信リソースを直接選択する場合はType1と呼ぶことにする。
【0091】
SAの送受信
モード1端末は、基地局によって構成されたリソースでSA(又は、D2D制御信号、SCI(Sidelink Control Information))を送信することができる。モード2端末は、D2D送信に用いるリソースが基地局によって構成される。そして、当該構成されたリソースで時間周波数リソースを選択してSAを送信することができる。
【0092】
SA周期は、図9に示すように定義することができる。図9を参照すると、一番目のSA周期は、特定システムフレームから、上位層シグナリングによって指示された所定オフセット(SAOffsetIndicator)だけ離れたサブフレームで開始することができる。各SA周期は、SAリソースプールとD2Dデータ伝送のためのサブフレームプールを含むことができる。SAリソースプールは、SA周期の一番目のサブフレームから、サブフレームビットマップ(saSubframeBitmap)でSAが送信されると指示されたサブフレームのうち、最後のサブフレームまでを含むことができる。D2Dデータ伝送のためのリソースプールは、モード1の場合、T−RPT(Time−resource pattern for transmission又はTRP(Time−resource pattern))が適用されることによって、実際にデータ伝送に用いられるサブフレームが決定され得る。図示のように、SAリソースプールを除くSA周期に含まれたサブフレームの個数がT−RPTビット個数よりも多い場合、T−RPTを反復して適用することができ、最後に適用されるT−RPTは、残ったサブフレームの個数だけトランケート(truncate)して適用することができる。送信端末は、指示したT−RPTにおいてT−RPTビットマップが1である位置で送信を行い、1つのMAC PDUは4回ずつ送信をする。
【0093】
一方、車両間の通信では、periodic messageタイプのCAM(Cooperative Awareness Message)メッセージ、event triggered messageタイプのDENM(Decentralized Environmental Notification Message)メッセージなどが送信できる。CAMには、方向及び速度のような車両の動的状態情報、寸法のような車両の静的データ、外部照明状態、経路内訳などの車両の基本情報が含まれ得る。CAMメッセージのサイズは、50−300Byteである。CAMメッセージは、ブロードキャストされ、遅延(latency)は100msより小さい必要がある。DENMは、車両の故障、事故などの突発的な状況から生成されるメッセージであってもよい。DENMのサイズは、3000Byteより小さくてもよく、送信範囲内にある全ての車両がメッセージを受信することができる。このとき、DENMは、CAMより高い優先度(priority)を有することができ、ここで、高い優先度を有するとは、一UE観点からは、同時に送信する場合が発生したとき、優先度の高いものを優先して送信することを意味してもよく、又は複数のメッセージのうち優先度の高いメッセージを時間的に優先して送信することを意味してもよい。複数のUE観点からは、優先度の高いメッセージは、優先度の低いメッセージに比べて干渉を軽減させて、受信エラーの確率を下げることを意味してもよい。CAMにおいても、セキュリティーオーバーヘッドが含まれた場合は、それではない場合よりも大きいメッセージサイズを有する。
【0094】
NR(New RAT(Radio access technology))
より多い通信装置がより大きい通信容量を要求することにより、既存の無線接続技術(radio access technology)に比べて向上したモバイル広帯域通信が必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模(massive)MTC(Machine Type Communications)が次世代通信において考慮される主なイシューの1つである。また、信頼性(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システム設計が論議されている。このように、enhanced mobile broadband communication、massive MTC、URLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線接続技術の導入が論議されていて、本発明では、便宜のために、該当技術をNRと称する。
【0095】
図10には、NRに用いられるフレーム構造が例示されている。図10を参照すると、1つのフレーム単位内に、DL control channel、DL又はUL data、UL control channelなどがいずれも含まれ得る自己完備型(self−contained)構造を特徴とする。このとき、DL control channelでは、DL data scheduling情報、UL data scheduling情報などが送信され、UL control channelでは、DL dataに対するACK/NACK情報、CSI情報(modulation and coding scheme情報、MIMO送信に関する情報など)、scheduling requestなどが送信できる。制御領域とデータ領域との間には、DL−to−UL又はUL−to−DLのスイッチング(switching)のためのタイムギャップ(time gap)が存在してもよい。また、1つのフレーム内にDL control/DL data/UL data/UL controlのうち一部は構成されなくてもよい。或いは、1つのフレームを構成するチャネル別に手順が変更されてもよい。(例えば、DL control/DL data/UL control/UL data or UL control/UL data/DL control/DL dataなど)
【0096】
一方、現在のLTEでは、無線フレームごとに構造(configuration)があり、その構造は、UL/DL/specialが各サブフレームごとに設定される。D2Dの場合、ULサブフレームにリソースプールビットマップが適用され、V2Vでは、DL/S/synchサブフレームを除いて、リソースプールビットマップが適用される。しかし、このような無線フレームごとに構成を変更する動作は、所望のサブフレームに直座に変更することができず、各構造間のサブフレームタイプが異なり、各サブフレームタイプごとにライムライン(timeline)(HARQ、CSI feedbackなどのためのタイムライン)を新たに設定する必要があるなどの問題が発生する可能性がある。例えば、構造を変更するとき、今後、Nサブフレーム以後が同一のタイプのサブフレームではないため、Nサブフレーム以後に同一のサブフレームタイプが現れるまで待つか、特定の動作(behavior)をドロップ(drop)するという問題が発生する可能性がある。よって、以下では、このような無線フレーム単位の構造を変更して、ネットワークに自由度を与え、UL/DL/SLリソース割り当てをより動的に行うための方法について説明する。
【0097】
実施例
以下の説明では、サブフレームタイプという用語が使われるが、このサブフレームタイプは、下りリンクリソース領域、上りリンクリソース領域、下りリンク制御情報領域、上りリンク制御情報領域及び保護区間(guard period)のうち2つ以上を含むサブフレーム構造であってもよく、複数のサブフレームのそれぞれは、互いに異なるサブフレーム構造を有してもよい。即ち、サブフレームタイプとは、ULとDLの構成が異なるサブフレームの構成を意味する。即ち、互いに異なるサブフレームタイプとは、互いに異なるUL/DL構成を有することを意味する。また、サブフレームを構成する具体的なパラメータのうち一部が異なる場合、異なるサブフレームタイプと定義してもよい。
【0098】
図11には、このようなサブフレームタイプが例示されている。但し、以下に言及するサブフレームタイプは、図11に示された4つのタイプに限られず、図11の例示とは異なり、下りリンクリソース領域、上りリンクリソース領域、下りリンク制御情報領域、上りリンク制御情報領域及び保護区間のうち1つ以上が構成されたものであってもよい。サブフレームタイプが予め定義されていてもよい。例えば、サブフレームタイプ1〜Nのように、N個のサブフレームタイプで構成されてもよい。一部のサブフレームタイプは、同一のサブフレームタイプグループとして定義されてもよい。例えば、サブフレームタイプ1〜Nまでは、セルラー(cellular)サブフレームグループとして定義され、サブフレームタイプx、yは、サイドリンクサブフレームグループとして定義される。サブフレームタイプは、予め定義されていてもよく、特定のサブフレームタイプに対する具体的なパラメータ(DL制御領域のサイズ(シンボル数)、UL制御領域のサイズ、ガード区間(Guard period)のサイズ、DLデータ領域のサイズ、ULデータ領域のサイズなど)が直接にeNB又は端末によって指示されてもよい。また、サブフレームタイプは、サブフレームグループを構成することができるが、サブフレームグループを構成するサブフレームタイプは、予め定義されてもよく、端末に物理層又は上位層信号でシグナリングされてもよい。
【0099】
サブフレームタイプ/グループ
本発明の実施例による第1の端末装置は、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを決定して、決定されたタイプに応じた上りリンクリソース又は下りリンクリソースにおいて、上りリンク送信又は下りリンク受信のうち1つを行うことができる。ここで、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかは、第1のサブフレームにL(L>0)個の先のK(K>1)個のサブフレームにおいてそれぞれ指示され、K個のサブフレームのそれぞれは、L個以後のK個のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを指示することができる。表現を変えると、n番目のサブフレームで指示されるサブフレームタイプ/グループは、n+aサブフレームからn+b(a<bであり、0以上の整数)サブフレームまでに対するものであってもよい。
【0100】
即ち、この方式は、まるでスライド窓(sliding window)のように、サブフレームタイプ/グループが指示される形態に見える。即ち、n番目のサブフレームでは、[n+a,n+b]のサブフレームタイプ/グループを指示したとしたら、n+1番目のサブフレームでは、[n+1+a,n+1+b]サブフレームのタイプ/グループを指示する形態であってもよい。図12(a)には、このような方式が例示されており、a=0、b=4である場合に該当して、またL=1、K=4である場合に該当する。図12(b)には、a=5、b=3であり、またL=5、K=3である場合が例示されている。図12において、陰影をつけたサブフレームが第1のサブフレームに該当する。
【0101】
このように、端末は、n+bサブフレームの前に複数のサブフレームがn+bサブフレームのタイプ/グループを指示するため、特定のサブフレームのタイプ/グループ指示(indication)が受信できない場合でも、円滑に動作できるというメリットがある。また、基地局は、より動的にサブフレームタイプを設定することができ、端末は、途中にサブフレームタイプが変更されて発生するタイミングの曖昧性の問題を解決することができる。また、LTEリリース12のように、eNBがサイドリンクのための長いリソースプールビットマップをシグナリングしなくてもよいため、上位層制御信号のオーバーヘッドを減らすことができる。
【0102】
上述したスライド窓の方式の他に、直前のサブフレームにおいて次のサブフレームタイプ/グループを指示することもできる。このようなサブフレームタイプ/グループ指示(indication)情報は、毎サブフレームごとに送信されてもよいが、サブフレームタイプ/グループがeNBによって(又は、下りリンクによって)指示できないタイプのサブフレームである場合(例えば、図10において、タイプBの場合は、DL制御領域がない可能性がある)は、他のサブフレームにおいてサブフレームタイプ/グループが指示されてもよい。即ち、特定のサブフレームが数サブフレーム以後のサブフレームタイプ/グループを指示することもできる。即ち、特定のサブフレームにおけるサブフレームタイプ/グループ指示は、Nサブフレーム以後のサブフレームに対して指示するものであってもよい。図13には、4サブフレーム後のサブフレームタイプ/グループを指示する例が示されている。同様に、特定のサブフレームタイプでは、サブフレームタイプ/グループを直接に指示できない可能性があり、この場合は、前のサブフレームタイプ/グループを指示可能なサブフレームのうち一部において、その代わりに/予め指示されてもよい。
【0103】
サブフレームタイプ/グループの指示情報/指示子は、上述した方式によるサブフレームで送信されるか、又はサブフレームタイプ/グループの指示が、上述した方式によるサブフレームで指示されるが、図14に例示されたように、PCFICHのような形態でDL制御信号が送信される領域の一部REを用いてサブフレームタイプ/グループを指示することができる。このようなサブフレームタイプ/グループ指示のためのREには、特定の情報にコーディングを行ったコードワードの形態であってもよく、特定の情報と特定のシーケンスがマッピングされたシーケンスの形態であってもよい。例えば、コードワード形態の場合、PBCH又はUE共通のPDCCHの形態である。他の方式として、特定のサブフレームタイプ/グループの場合は、DL制御信号が送信される領域ではない以外の領域(例えば、ULデータ信号が送信される領域の一部)において、サブフレームタイプ/グループに関する情報がeNBによってシグナリングできる。この方法によって、eNBは、全てのサブフレームのサブフレームタイプ/グループが指示できるようになる。
【0104】
一方、さらにオーバーヘッドの側面を考慮して、eNBが毎サブフレームごとにサブフレームタイプ/グループ又はサブフレームインデックスを送信する代わりに、所定周期のサブフレームのみにおいて、今後現れるサブフレームに対するサブフレームタイプ又はサブフレームインデックスをシグナリングすることができる。例えば、Nms周期のサブフレームのみにおいて、今後Mms間のサブフレームタイプ/グループ及び/又はサブフレームインデックスをeNBがシグナリングすることができる。ここで、eNBは、MをNより大きいか同一に設定することができ、これによって、サブフレームタイプ/グループ及び/又はサブフレームインデックスがシグナリングされるサブフレームを逃すことを補完することができる。M及びNは、物理層又は上位層信号によって端末にシグナリングされてもよい。
【0105】
他の方式として、サブフレームインデックスは、RSの周波数シフト(frequency shift)によって表現されてもよい。eNBは、RS又はスクランブリングシーケンス生成のためのシード(seed)IDを毎サブフレームごとに又はNサブフレームごとに、DL制御領域において端末にシグナリングすることができる。この方式によって、従来のセルIDに基づくRS生成方式を回避して、eNBも、さらに動的にRS/スクランブリングシーケンス生成を変更することができる。
【0106】
特定のキャリア(carrier)では、常に固定されたサブフレームタイプ又はサブフレーム構造(configuration)を用いるように規則が定められてもよい。例えば、ITS dedicated bandでは、常に、サイドリンクのためのサブフレームタイプで構成される。この場合は、eNB又はsynchronization reference UEは、サブフレームタイプに関する情報送信を省略してもよい。eNBは、サブフレームインデックスに関する情報のみを端末にシグナリングしてもよい。
【0107】
セルが動的なサーブフレームフォーマット再構成を行っても、サイドリンクサブフレーム位置は半−静的に予め構成された位置を維持するように動作できる。例えば、半−静的にこのような設定を予め構成して、該当位置に限ってサイドリンクサブフレームを構成してもよいが、この場合、P−UE(pedestrian UE)がこの制御を毎度読み込むことに比べて、電力消耗を減らすことができる。このような動作及び動的な再構成によって、サイドリンクサブフレームの位置が変わる動作の間の選択をセルが指定することができる。例えば、リソースポールごとに又はUEタイプやサービスタイプ、リソース割り当て方式などに応じて、指定する動作方式が異なってもよい。例えば、サイドリンクにおいても、サイドリンクに送信されるパケットの属性に応じて半−静的にサブフレームを構成する方式を用いてもよく、動的にサブフレームを構成する方式を用いてもよい。
【0108】
サブフレームタイプ/グループに関連するサブフレームインデックシング
一方、第1のサブフレームのインデックスは、決定されたサブフレームタイプに該当するサブフレームのうち、第1のサブフレームの直前に送信されたサブフレームのインデックスの次のインデックスとして決定できる。このために、eNBは、サブフレームタイプ/グループのみならず、サブフレームタイプ又はサブフレームグループごとに用いられるサブフレームインデックスをシグナリングすることができる。(一部)サブフレームタイプ/グループ間には、サブフレームナンバーがバーチャルサブフレームナンバーとしてリインデックス(reindex)されてもよい。例えば、特定のタイプで構成されたサブフレームグループは、1つの(グループ又はセットの)サブフレームナンバーでリインデックスされてもよい。例えば、サブフレームタイプAとBは、(それぞれ)1つのグループ(又は、セット)でサブフレームナンバーが順次にリインデックスされてもよい。また他の方式として、サブフレームタイプに関係なく、サブフレームのタイプをサイドリンクとセルラー(UL/DL)に分けて、それぞれを別々のインデックスでリインデックスしてもよい。リインデックスされたサブフレームナンバーは、M bitと表現され、DL制御領域の一部REにシグナリングできる。このシグナリングは、特定の情報及びシーケンスがマッピングされたシーケンスタイプで指示されてもよく、特定の情報がチャネルコーディングを経て、コードワードに変換されたコードワードとして指示されてもよい。
【0109】
このように、リインデックスされたサブフレームインデックスは、サブフレームドメインにおいて全ての/多くの動作になり得る。具体例として、決定されたインデックスは、HARQ ACK/NACK送信サブフレームを決定するか、CSI測定に用いられる。即ち、セルラーサブフレームにおいて、CSIフィードバックやHARQ ACK/NACKのフィードバックは、リインデックスされたサブフレームにおいて定義できる。例えば、n番目のサブフレームにおいてCSIを測定するか、パケットを受信したとき、これに対するCSI又はA/Nのフィードバックがn+aサブフレームにおいて行われるとき、n+aは、絶対的なサブフレームインデックス基準ではなく、リインデックスされたサブフレームドメインにおいて動作を行うことができる。また、HARQ再送信の場合も、バーチャルインデックスドメインにおいて行われる。また、決定されたインデックスは、サイドリンクリソースの要約に用いられる。例えば、n番目のサブフレームにおいてSAを送信して、n+100サブフレームの後にリソースを予約する場合、このn+100とは、リインデックスされたサブフレームを指示するものであってもよい。また、決定されたインデックスは、参照信号シーケンス又はスクランブリングシーケンスの生成に用いられる。例えば、バーチャルサブフレームナンバーに基づいてRSシーケンスが変更できる。この方法によって、物理的なサブフレームインデックスに関係なく、バーチャルサブフレームインデックスを基準として、全ての動作を行うことができる。この動作は、端末が共通に行う動作であってもよい。端末は、前のサブフレームにおいて又は現在のサブフレームにおいてシグナリングされたサブフレームタイプ/グループとサブフレームインデックスを把握して、該当サブフレームにおける動作を行うことができる。
【0110】
また、第1の端末が測定を行った結果は、決定されたインデックスの次のインデックスにも用いられる。具体的に、サイドリンク又はUL/DLにおいてセンシング動作(干渉信号、SNR測定動作)において、今後のセンシング結果をバーチャルインデックスドメインでのみ用いるため、動的にサブフレームタイプが変わってもセンシング結果をそのまま活用できるというメリットがある。仮に、サブフレームタイプが途中に変更される場合であっても、端末は、バーチャルインデックスドメインにおいて測定した干渉の結果を、その後にも安定的に用いることができる。
【0111】
上述のように、バーチャルサブフレームインデックスを用いても、制御信号(PDCCH、PBCHなど)のためのRSシーケンス生成、スクランブリングシーケンス生成などには絶対的なサブフレームインデックス(例えば、バーチャルサブフレームインデックスでリインデックスされる前のサブフレームインデックス)が用いられる。即ち、全ての端末がバーチャルサブフレームナンバーを知る前の信号には、絶対的なサブフレームインデックスを用いてRS/スクランブリングシーケンスの生成を行い、端末がバーチャルサブフレームインデックスなどを知ってからは、バーチャルサブフレームナンバーを用いてRS/スクランブリングシーケンスを生成する。
【0112】
一方、特定のセルのサブフレームタイプ/グループ又はサブフレームインデックスが他のセルにバックホールネットワークを介してシグナリングされてもよいが、これは、互いに異なるセル間の端末が互いにサイドリンク通信を行うためであるか、他のセルから到達される信号を明確に受信するためである。端末が特定セルのサブフレームタイプ又はインデックスを遠近効果(near far effect)(隣接したセルの信号が強すぎて、他の隣接セルの信号が受信できない現象)によって受信できない場合に備えて、隣接セルのサブフレームタイプ/グループ又はインデックスを共にシグナリングする。或いは、このサブフレームタイプ/グループに関する情報は、マクロセルで送信されてもよい。低い帯域で動作するマクロセルにおいて、セル内のカバレッジにあるスモールセルのサブフレームタイプ情報をシグナリングする。
【0113】
一方、端末が自身が送信を行うサブフレームタイプ/グループにおいて、バーチャルインデックスを自分で決定することもできる。例えば、DL信号の場合、eNBがそのバーチャルインデックスを指示するものの、端末の場合は、自身が信号を送信するときに限ってインデックスを増加させることができる。この場合、端末は、UL制御領域の一部に自身が用いるサブフレームインデックスを送信することができる。この方法によって、端末は、実際に送信を行う物理的なサブフレーム位置には関係なく、サブフレームインデックスを変えて、RS/スクランブリング信号を生成することができる。この方法によって、図10のサブフレームタイプBのような場合にも、サブフレームインデックスを決定することができる。この方式に加えて、端末は、端末が決定したサブフレームインデックスに対して再送信を行うことができる。即ち、端末は、特定のサブフレームタイプでサブフレームインデックスを増加させ、特定の再送信を行うサブフレームインデックスが到来する場合、該当サブフレームで再送信を行う。
【0114】
一方、端末が特定のサブフレームにおいて、サブフレームタイプ/グループ又はインデックスを受信できなかった場合、予め設定された半−静的な構造でフォールバックして動作することができる。この動作のためには、サブフレーム構造が半−静的に設定されて、途中にサブフレーム構造を毎サブフレームごとにeNBが変更する動作を考慮してもよい。
【0115】
上述したサブフレームインデックスは、カウンター(counter)とも呼ばれる。即ち、送信する主体(端末又は基地局)が自身が現在に送信を行うサブフレームのバーチャルインデックスを表現するものである。
【0116】
仮に、上述した第1の端末がカバレッジ外の端末である場合、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかに対する指示は、同期信号を送信する端末から送信されてもよい。また、第1のサブフレームの直前のK個のサブフレームは、PSBCHが送信されるサブフレームであってもよい。即ち、アウト−カバレッジ(Out−coverage)の場合は、同期信号を送信する端末又はクラスターのヘッドとして選ばれた端末がサブフレームタイプ又はサブフレームインデックスを決定する信号を送信することができる。このような情報をPSBCHが送信されるサブフレームに限って送信することもできるが、この場合、オーバーヘッドを減らすことができる。一方、アウトカバレッジの場合は、サブフレームタイプ又はグループが特定のタイプに固定されてもよいが、これは、UL/DLがなくいずれもサイドリンクとして用いられるため、サイドリンクのためのサブフレームタイプ又はグループで構造が固定できる。
【0117】
仮に、部分カバレッジ(Partial coverage)の場合は、イン−カバレッジ(in−coverage)において同期信号を送信する端末がこのようなサブフレームタイプ、サブフレームインデックス情報を送信することができる。上述のように、毎サブフレームごとに送信することもできるが、同期信号が送信されるときに限って、又はPSBCHが送信されるサブフレームに限って、この情報を送信することもできる。
【0118】
一方、この方式がサイドリンクサブフレームの設定に用いられる場合、受信端末又は所定周期でメッセージを送信しようとする端末は、今後、X ms以後のサイドリンクサブフレームがいつ現れるかを明確に分からないため、毎サブフレームごとにサブフレームタイプ/インデックス情報を受信しなければならない可能性がある。この問題を解決するために、eNBは、平均的なサブフレームタイプの比率を端末に物理層又は上位層信号でシグナリングすることができる。例えば、サブフレームタイプaがN ms内に平均的に何個存在するか、又はその比率の上/下限をシグナリングして、送受信端末は該当サブフレームタイプが実質的に何ms以後に現れるかを予測できるようにする。
【0119】
他の方式として、短い周期のサブフレームタイプ及びサブフレームインデックスをeNBがシグナリングした場合、長い周期のサブフレームタイプ及び/又はサブフレームインデックスをeNBが物理層又は上位層信号でシグナリングすることができる。例えば、X ms(例えば、X=100)ごとに、今後のX msのサブフレームタイプ別のインデックス推定値又は推定値の上限/下限を基地局がシグナリングすることができる。これに基づいて、端末は、今後のX ms以内にサブフレームタイプごとに、何個のサブフレームが割り当てられるかを予測することができる。
【0120】
上述した説明は、端末間の直接通信に限られず、上りリンク又は下りリンクに用いられてもよく、このとき、基地局又はリレーノード(relay node)などに上述した方法を用いることができる。
【0121】
上述した提案方式に対する一例が本発明の具現方法のうち1つとして含まれてもよいため、一種の提案方式としてみなされるのは明白である。また、説明した提案方式は、独立して具現されてもよく、一部の提案方式の組み合わせ(又は、併合)の形態で具現されてもよい。提案方法の適用可否情報(又は、上述した提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に予め定義されたシグナル(例えば、物理層シグナル又は上位層シグナル)を通じて知らせるか、送信端末が受信端末にシグナリングするように、又は受信端末が送信端末に要請するように規則が定義されてもよい。
【0122】
本発明の実施例による装置構成
図15は、本発明の実施形態による送信ポイント装置及び端末装置の構成を示す図である。
図15を参照して、本発明による送信ポイント装置10は、受信装置11、送信装置12、プロセッサ13、メモリ14及び複数のアンテナ15を含むことができる。複数のアンテナ15は、MIMO送受信を支援する送信ポイント装置を意味する。受信装置11は、端末からの上りリンク上の各種の信号、データ及び情報を受信することができる。送信装置12は、端末への下りリンク上の各種の信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ13は、送信ポイント装置10の動作全般を制御することができる。
【0123】
本発明の一実施例による送信ポイント装置10のプロセッサ13は、上述した各実施例において必要な事項を処理することができる。
【0124】
送信ポイント装置10のプロセッサ13は、その他にも、送信ポイント装置10が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を果たし、メモリ14は、演算処理された情報などを所定時間の間に格納することができ、バッファー(未図示)などの構成要素に切り替えられることができる。
【0125】
続いて、図15を参照すると、本発明による端末装置20は、受信装置21、送信装置22、プロセッサ23、メモリ24及び複数のアンテナ25を含むことができる。複数のアンテナ25は、MIMO送受信を支援する端末装置を意味する。受信装置21は、基地局からの下りリンク上の各種の信号、データ及び情報を受信することができる。送信装置22は、基地局への上りリンク上の各種の信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ23は、端末装置20の動作全般を制御することができる。
【0126】
本発明の一実施例による端末装置20のプロセッサ23は、上述した各実施例において必要な事項を処理することができる。具体的に、プロセッサは、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを決定して、決定されたタイプによる上りリンクリソース又は下りリンクリソースにおいて、上りリンク送信又は下りリンク受信のうち1つを行い、第1のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかは、第1のサブフレームにL(L>0)個の先のK(K>1)個のサブフレームにおいてそれぞれ指示され、K個のサブフレームのそれぞれは、L個以後のK個のサブフレームが複数のサブフレームタイプのうちいずれに属するかを指示することができる。
【0127】
端末装置20のプロセッサ23は、その他にも、端末装置20が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を果たし、メモリ24は、演算処理された情報などを所定時間の間に格納することができ、バッファー(未図示)などの構成要素に切り替えられることができる。
【0128】
上述のような送信ポイント装置及び端末装置の具体的な構成は、上述した本発明の様々な実施例において説明した事項が独立的に適用されるか、又は2以上の実施例が同時に適用されるように具現可能であり、重なる内容は、明確性のために、説明を省略する。
【0129】
また、図15に対する説明において、送信ポイント装置10に関する説明は、下りリンク送信主体又は上りリンク受信主体としての中継器装置に対しても同様に適用でき、端末装置20に関する説明は、下りリンク受信主体又は上りリンク送信主体としての中継器装置に対しても同様に適用できる。
【0130】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
【0131】
ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0132】
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0133】
上述のような本発明の好適な実施例に関する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供される。上述では、本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者には、添付する特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更できるということが理解できる。例えば、当業者は上述した実施例に記載の各構成を互いに組み合わせる方式で用いることができる。したがって、本発明は、ここに示した実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示した原理及び新規な特徴と一致する最広の範囲を与えるためのものである。
【0134】
本発明は本発明の精神及び必須特徴から逸脱しない範疇内で他の特定の形態に具体化されることができるのは当業者に明らかである。よって、前記の詳細な説明は全ての面で制限的に解釈されてはいけなく例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付の請求項の合理的解釈によって決定されなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに示した実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示した原理及び新規な特徴と一致する最広の範囲を与えるためのものである。また、特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新たな請求項として含めたりすることができるということは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0135】
上述のような本発明の実施形態は、様々な移動通信システムに適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15