(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、利用者の聴力状況に基づいてイコライザー設定を調整できる電子機器を提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、利用者の聴力状況に基づいてイコライザーの設定を変更できる音声再生装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の主な目的を達成するため、本発明の電子機器は、イコライザーとイコライザー調整システムとを含み、イコライザー調整システムが該イコライザーの設定を調整するため用いられる。イコライザー調整システムは、テストモジュールとパラメータ計算モジュールとパラメータ設定モジュールとを含む。テストモジュールは、聴力テストプロセスを提供し、利用者が該聴力テストプロセスを経た後で、該利用者の異なる周波数の音について聞こえる複数の最低ゲイン値を取得するために用いられる。パラメータ計算モジュールは、各最低ゲイン値と参考ゲイン値に基づき、修正処理パラメータを生成するために用いられる。パラメータ設定モジュールは、該修正処理パラメータに基づき、イコライザーの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整するために用いられる。
【0007】
本発明の一実施例によれば、本発明の電子機器は、音声信号処理チップを更に含む。
【0008】
本発明の一実施例によれば、前記イコライザーは、音声信号処理チップ内に設けられる。
【0009】
本発明の一実施例によれば、本発明の電子機器は、音声再生装置を更に含み、且つ該音声再生装置が第2音声信号処理チップとスピーカとを包括する。
【0010】
本発明の一実施例によれば、前記イコライザーは、音声再生装置内に設けられる。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記イコライザーは、第2音声信号処理チップ内に設けられる。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記参考ゲイン値は、各該最低ゲイン値内の数値が最小のゲイン値とする。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記各最低ゲイン値が参考ゲイン値より10×Nデシベル(dB)を上回った時、パラメータ設定モジュールは、イコライザーの音声が同一周波数におけるゲイン値をNデシベル(dB)アップし、ここでは0<N<20とし、通常テストを行う時、Nは整数をとる。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記テストモジュールは、音声発生ユニットと応答受信ユニットと記録ユニットとを含む。音声発生ユニットは、周波数の異なる複数のテスト用音声を発生するために用いられる。応答受信ユニットは、利用者が各テスト用音声を聞いた時に入力した応答コマンドを受信するために用いられる。記録ユニットは、各応答コマンドにより、異なる周波数の音について利用者が聞こえる各最低ゲイン値を各々取得するために用いられる。
【0015】
本発明の一実施例によれば、本発明の電子機器は、スクリーンを更に含み、且つ前記テストモジュールがボタン提供ユニットを更に含む。ボタン提供ユニットは、スクリーンに表示する仮想ボタンを提供することで、利用者がクリックした後、各応答コマンドを入力するために供する。
【0016】
上記の他の目的を達成するため、本発明で提供する音声再生装置は、電子機器に電気的に接続できる。音声再生装置が第2音声信号処理チップと信号受信器とイコライザーとを含む。信号受信器は、第2音声信号処理チップと電気的に接続し、電子機器からのパラメータ設定コマンドを受信するために用いられ、該パラメータ設定コマンドが該イコライザーの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整するために用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、審査官に本発明の技術内容を理解してもらうため、好ましい具体的実施例を挙げて説明する。
【0019】
以下、
図1乃至
図8を参照すると、本発明に係る電子機器90の使用環境を示す模式図である。
図1に示すように、本発明の実施例1において、本発明の電子機器90は、スクリーン91と音声信号処理チップ92と音声再生装置93とイコライザーEQとイコライザー調整システム1とを含む。イコライザー調整システム1は、スクリーン91、音声信号処理チップ92及び音声再生装置93と電気的に接続されている。本発明の具体的実施例において、電子機器90はスマートフォンであるが、本発明はこれに限られるものではなく、電子機器90がタブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ或いは他の演算処理機能を有する電子製品とすることもできる。
【0020】
スクリーン91は、映像画面を表示するために用いられる。本発明の一実施例において、スクリーン91は
図5に示すようなテストインターフェース70を表示して、利用者が該テストインターフェース70を通じて聴力検査を行うことができる(後記を参照)。
【0021】
本発明の実施例1において、音声信号処理チップ92は、音声信号の符号化・複号化を実行するために用いられる。音声信号処理チップ92内にイコライザーEQソフトウェア(ファームウェア)を搭載し、言い換えると,本実施例において、イコライザーEQが音声信号処理チップ92内に設けられている。イコライザーEQのゲイン値の設定調整を通じて音声信号処理チップ92の出力された音声の異なる周波数におけるゲイン値を調整できる。通常イコライザーEQゲイン値の調整は、利用者が
図3、4に示すグラフィカルユーザインタフェース80を通じて設定を行うことができる。
図3は、イコライザーEQの通常モードにおけるゲイン値の設定を示す模式図である。通常モードにおいて、音声の各周波数におけるゲイン値は等しく、利用者が出力された音声の音域を引き上げたい場合、手動で高周波数部分(2K〜16KHz)の調整ボタン81でゲイン値を引き上げることができる。これ以外に、従来のイコライザーEQは、均しく複数のモードをデフォルトして利用者に選択肢を提供し、利用者はモードメニュー82を通じて自身が欲しいモードを選択できる。
図4は、イコライザーEQの別のモードにおけるゲイン値の設定を示す模式図であり、異なるモードにおいて、異なるゲイン値の設定がある。イコライザーEQは、従来のよく見られる音声出力調整ツールであり、その構造及び原理は本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が熟知するため、ここでその説明を省略する。
【0022】
音声再生装置93は、内蔵式スピーカ又は外付けのイヤホンとすることができ、音声信号処理チップ92の符号化で生成した音声信号によって音を発する。
【0023】
本発明の実施例1において、イコライザー調整システム1は、テストモジュール10とパラメータ計算モジュール20とパラメータ設定モジュール30とを含む。上記各モジュールは、ハードウェア装置、ソフトウェアのプログラム、ファームウェア或いはそれらの組み合わせとして配置できる以外に、回路のループ若しくはその他の適した形式を通じて配置でき、且つ、各モジュールは、単独形式で配置できる以外に、結合形式としても配置できる。好ましい一実施例は、各モジュールがソフトウェアのプログラムとしてメモリ上に保存され、電子機器90内のプロセッサ(図示せず)を通じて、各モジュールを実行することで、本発明の機能を達する。このほかに、本実施形態は、本発明の好ましい実施例を例示するだけで、繰り返し記述を避けるため、全ての可能な変化組み合わせを詳細に記載していない。しかしながら、この分野における通常の知識を有する者が、上記各モジュール又は素子が必ず必要というものではなく、且つ本発明を実施するため、他の細かい従来のモジュール又は素子も含む可能性があり、各モジュール又は素子が必要性を見て省略或いは改良でき、またいずれか2つモジュールの間にそのモジュール又は素子が存在していることが理解されるべきである。
【0024】
本発明の一実施例において、テストモジュール10は、ボタン提供ユニット11と音声発生ユニット12と応答受信ユニット13と記録ユニット14とを含む。
【0025】
ボタン提供ユニット11は、
図5に示すテストインターフェース70をスクリーン91上に表示するために用いられ、テストインターフェース70が仮想ボタン71を含む。
【0026】
音声発生ユニット12は、音声再生装置92を制御して異なる周波数の複数のテスト用音を発するために用いられる。
図6に示すように、本発明の実施例において、各テスト用音声の周波数は、各々250、500、1000、2000、3000、4000及び8000Hzとし、且つ同一周波数のテスト用音声には、ゲイン値の異なる複数の音声帯域を含み、各該音声帯域のゲイン値は、低いから高いに10dBを等差とするが、本発明は、これに限られるものではない。
【0027】
応答受信ユニット13は、利用者が各テスト用音声を聞いた時、仮想ボタン71をクリックすることによって入力した応答コマンドを受信するために用いられる。
【0028】
記録ユニット14は、受信した各応答コマンドに基づき、各異なる周波数の音声について利用者が聞こえる最低ゲイン値を各々取得する。例を挙げると、
図5に示すように、仮に音声発生ユニット12から周波数が250Hzのテスト用音声が発せられ、ゲイン値が10dBの時、利用者はすでに該テスト用音声が聞こえたら、仮想ボタン71を押して応答コマンドを入力でき、記録ユニット14は該応答コマンドによって250Hzの音声について該利用者が聞こえた最低ゲイン値を10dBとすることを取得並びに記録する。また、仮に音声発生ユニット12から周波数が4000Hzのテスト用音声が発せられ、利用者がゲイン値を70dBとする音声帯域においてテスト用音声が聞こえて仮想ボタン71を押した場合、記録ユニット14は受信した応答コマンドによって4000Hzの音声について該利用者が聞こえる最低ゲイン値を70dBであることを取得並びに記録する。
【0029】
よって、上記各ユニットの実施を通じて、テストモジュール10は、利用者が該聴力テストプロセスを経た後、異なる周波数の音声について該利用者が聞こえる複数の最低ゲイン値を取得するため、聴力テストプロセスを提供できる(
図5の図表)。ただし、ここの聴力テストプロセスは、上記紹介した方式に限られるものではなく、本発明の実施は既存の聴力テストの方法を組み合わせることもでき、異なる既存の聴力テスト方法について、異なる聴力テストプロセスを提供する。どの聴力テスト方式を通じて異なる周波数の音声について被試験者が聞こえる最低ゲイン値を取得するのは公知技術であり、関連方法及び原理は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が熟知し、且つ多くの特許文献でも記載されているため、ここでその説明を省略する。
【0030】
パラメータ計算モジュール20は、テストで取得した各最低ゲイン値及び参考ゲイン値に基づき、修正処理パラメータを生成するために用いられる。本発明の一実施例において、パラメータ計算モジュール20は、テストで取得した各最低ゲイン値内の数値が最小のゲイン値を参考ゲイン値とする。
図5に示すのを例として、複数の最低ゲイン値内の数値が最小なのが10dB(周波数が250及び500Hzの時も含む)であるため、パラメータ計算モジュール20は、10dBを参考ゲイン値とし、言い換えると、本実施例において、参考ゲイン値は動的ものであり、異なるテスト結果によって決定できるが、本発明の参考ゲイン値の決定は、これに限られるものではなく、参考ゲイン値も統一して某特定ゲイン値(例:20dB)とデフォルトすることがきる。
【0031】
本実施例において、パラメータ計算モジュール20は、取得した各最低ゲイン値と参考ゲイン値間との差で修正パラメータを各々生成し、4000Hzを例にすると、取得した最低ゲイン値が70dBの場合、パラメータ計算モジュール20は取得した該最低ゲイン値と参考ゲイン値の間の差である60dBで修正パラメータを生成する。同じ道理で、他の周波数の修正パラメータもこの方式で得られ、最後に異なる周波数における修正パラメータの集合が、上記修正処理パラメータとなる。
【0032】
パラメータ設定モジュール30は、修正処理パラメータによってパラメータ設定コマンドを生成するために用いられ、該パラメータ設定コマンドがイコライザーEQの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整するために用いられる。本発明の一実施例において、取得した特定周波数下の音声の最低ゲイン値が参考ゲイン値より10×NdBを上回った時(0<N<20、通常テストを行う時、Nは整数をとる)、パラメータ設定モジュール30が、イコライザーEQの音声が同一周波数におけるゲイン値をNdB引き上げる。例を挙げると、前記の例と同じように、仮に取得した周波数4000Hzの音声について利用者が聞こえる最低ゲイン値は70dBの場合、参考ゲイン値10dBとの差が60dBで、この時パラメータ設定モジュール30は、イコライザーEQの音声が周波数4000Hzにおけるゲイン値を6dB引き上げる。
【0033】
パラメータ設定モジュール30で調整を終えた後、イコライザーEQの各モードにおけるゲイン値は、新しいゲイン値と同期設定され、上記の例を例にすると、各モードにおいて、周波数4000Hzの音声のゲイン値が、本来のゲイン値より6dB引き上げ(
図6、
図7)、他の異なる周波数におけるゲイン値の設定も調整される。
【0034】
図2は、本発明の実施例2に係る電子機器90の実施環境を示す模式図である。本発明の実施例2において、前記実施例1との相違点は、電子機器90が音声再生装置60と信号送信器94を更に含むことである。音声再生装置60は、信号受信器61と第2音声信号処理チップ62とスピーカ63とを含む。信号送信器94と信号受信器61は、無線通信方法で信号をリンクする。本発明の具体的実施例において、音声再生装置60を無線イヤホンとしているが、本発明はこれに限られるものではない。
【0035】
信号受信器61は、信号で信号送信器94とリンクすることで、イコライザー調整システム1で生成したパラメータ設定コマンドを受信するために用いられ、音声信号(例えば音楽)も受信できる。本発明の具体的実施例において、信号受信器61と信号送信器94は、いずれもブルートゥース(登録商標)無線通信モジュールとし、言い換えると、音声再生装置60は、本実施例において、無線通信方式で電子機器90と信号リンクを行うが、本発明はこれに限られるものではない。
【0036】
第2音声信号処理チップ62は、信号受信器61及びスピーカ63と電気的に接続し、イコライザーEQを備える。電子機器90からのパラメータ設定コマンドは、該イコライザーEQの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整することで、第2音声信号処理チップ62がイコライザーEQ調整後のゲイン値に基づいて設定させ、その後入力された音声信号を処理して出力音声信号を生成させ、スピーカ63が出力音声信号によって音を発するために用いられる。本発明の具体的実施例において、第2音声信号処理チップ62がマイクロコントローラで、イコライザーEQがソフトウェア(ファームウェア)の形でマイクロコントローラ内に存在させているが、本発明はこれに限られるものではない。
【0037】
実施例2において、イコライザー調整システム及び電子機器90の他の記述していない装置又は素子の機能は、いずれも上記実施例1と同じであるため、ここでその説明を省略する。
【0038】
前述の説明からも分かる通り、本発明のイコライザー調整システム1は、聴力テストプロセスを提供でき、また利用者が聴力テストを終えた後、聴力テスト結果に基づいてイコライザーEQの設定を調整することで、電子機器90或いは音声再生装置60の今後発する音は該利用者の聴力状況を満たすことができる。
【0039】
最後に、
図1乃至
図9を一緒に参考にすると、
図9は、イコライザー調整方法に関するステップフローチャートである。以下に
図1乃至
図8を組み合わせて
図9に示す各ステップを順次に説明する。以下、
図1或いは
図2に示す電子機器90を例にして、本発明で開示するイコライザー調整方法を説明しているが、本発明のイコライザー調整方法は、上記電子機器90に実施するものに限られるものではない。
【0040】
まず、聴力テストプロセスを提供するステップS1を行う。
【0041】
本発明で開示するイコライザー調整方法は、利用者の聴力状況によってイコライザーEQのゲイン値の設定を調整できる。よって利用者の聴力状況の知得を求めるため、イコライザー調整方法のステップ1は、聴力テストプロセスを提供することであり、利用者が該聴力テストプロセスを経た後、関し異なる周波数の音声について該利用者が聞こえる最低ゲイン値を取得する。
【0042】
本発明の一実施例において、ステップS1内の聴力テストプロセスを提供するステップは、ステップS101、S102、S103及びS104を包括する。
【0043】
仮想ボタンを提供してスクリーンに表示するステップS101を実行する。
【0044】
聴力テストプロセスが行うために、テストモジュール10のボタン提供ユニット11が、
図5に示す仮想ボタン71を提供してスクリーン91に表示する。
【0045】
電子機器を制御して異なる周波数の複数のテスト用音声を発するステップS102を実行する。
【0046】
仮想ボタン71を提供した後、次に、テストモジュール10の音声発生ユニット12は、電子機器90の音声再生装置92又は音声再生装置60(上記実施例2)を制御して異なる周波数の複数のテスト用音声を発する。
【0047】
利用者は各テスト用音声が聞こえた時に入力した応答コマンドを受信するステップS103を実行する。
【0048】
一旦利用者がテスト用音声を聞こえた際、仮想ボタン71を押して応答コマンドを入力でき、該応答コマンドはテストモジュール10の応答受信ユニット13が受信する。
【0049】
各応答コマンドに基づき、各異なる周波数の音声について利用者が聞こえる最低ゲイン値を各々取得するステップS104を実行する。
【0050】
異なる周波数における利用者が聞こえる音声の最低ゲイン値を取得した後、次に、テストモジュール10の記録ユニット14は各応答コマンドに基づき、各異なる周波数の音声について利用者が聞こえる最低ゲイン値を各々取得並びに記録できる。
【0051】
聴力テストプロセスを終えた後、次に、各最低ゲイン値と参考ゲイン値によって修正処理パラメータを生成するステップS2を行う。
【0052】
一旦聴力テストプロセスの実施を通じて、各異なる周波数の音声について利用者が聞こえる最低ゲイン値を取得した後、次に、パラメータ計算モジュール20は、テストで取得した各最低ゲイン値及び参考ゲイン値に基づき、修正処理パラメータを生成できる。本発明の一実施例において、パラメータ計算モジュール20は、テストで取得した各最低ゲイン値内の数値が最小のゲイン値を参考ゲイン値とする。
図6に示すのを例として、複数の最低ゲイン値内の数値が最小なのが10dB(周波数が250及び500Hzの時も含む)であるため、パラメータ計算モジュール20は、10dBを参考ゲイン値とし、言い換えると、本実施例において、参考ゲイン値は動的ものであり、異なるテスト結果によって決定できるが、本発明の参考ゲイン値の決定は、これに限られるものではなく、参考ゲイン値も統一して某特定ゲイン値(例:20dB)とデフォルトすることがきる。
【0053】
本実施例において、パラメータ計算モジュール20は、取得した各最低ゲイン値と参考ゲイン値間との差で修正パラメータを各々生成し、4000Hzを例にすると、取得した最低ゲイン値が70dBの場合、パラメータ計算モジュール20は取得した該最低ゲイン値と参考ゲイン値の間の差である60dBで修正パラメータを生成する。同じ道理で、他の周波数の修正パラメータもこの方式で得られ、最後に異なる周波数における修正パラメータの集合が、上記修正処理パラメータとなる。
【0054】
最後に、修正処理パラメータに基づき、イコライザーの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整するステップS3を行う。
【0055】
修正処理パラメータが生成された後、最後に、パラメータ設定モジュール30は該修正処理パラメータによってパラメータ設定コマンドを生成し、該パラメータ設定コマンドがイコライザーEQの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整でき、電子機器90の今後出力された音声が被試験者の聴力状況に適合させ、音声出力が該利用者にとって最適化の効果を奏させることができる。
【0056】
上記をまとめると、本発明は、目的、手段及び効果を問わず、いずれも従来技術の特徴とは異なり、審査官は、何卒ご審理の上、速やかに特許査定賜りますようお願いする次第であります。ただし、上記の多くの実施例は、説明の便宜のためだけに挙げた例であり、本発明が主張する権利範囲は、上記実施例に限定されることなく、当然実用新案登録請求の範囲で記載されるものを基準とする。
〔付記1〕
イコライザと、
聴力テストプロセスを提供し、利用者が前記聴力テストプロセスを経た後で、前記利用者の異なる周波数の音について聞こえる複数の最低ゲイン値を取得するためのテストモジュールと、前記各最低ゲイン値と参考ゲイン値に基づき、修正処理パラメータを生成するためのパラメータ計算モジュールと、 前記修正処理パラメータに基づき、前記イコライザーの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整するためパラメータ設定モジュールとを包括し、前記イコライザーの設定を調整するためのイコライザー調整システムと、
を含むことを特徴とする電子機器。
〔付記2〕
音声信号処理チップを更に含むことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
〔付記3〕
前記イコライザーは、音声信号処理チップ内に設けられることを特徴とする付記2に記載の電子機器。
〔付記4〕
音声再生装置を更に含み、且つ前記音声再生装置が第2音声信号処理チップとスピーカとを包括することを特徴とする付記1に記載の電子機器。
〔付記5〕
前記イコライザーは、前記音声再生装置内に設けられることを特徴とする付記4に記載の電子機器。
〔付記6〕
前記イコライザーは、前記第2音声信号処理チップ内に設けられることを特徴とする付記5に記載の電子機器。
〔付記7〕
前記参考ゲイン値は、前記各最低ゲイン値内の数値が最小のゲイン値とすることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の電子機器。
〔付記8〕
前記各最低ゲイン値が前記参考ゲイン値より10×Nデシベル(dB)を上回った時、前記パラメータ設定モジュールは、前記イコライザーの音声が同一周波数におけるゲイン値をNデシベル(dB)アップし、ここでは0<N<20とし、通常テストを行う時、Nは整数をとることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の電子機器。
〔付記9〕
前記テストモジュールは、
周波数の異なる複数のテスト用音声を発生するための音声発生ユニットと、
前記利用者が前記各テスト用音声を聞いた時に入力した応答コマンドを受信するための応答受信ユニットと、
前記各応答コマンドにより、異なる周波数の音について前記利用者が聞こえる前記各最低ゲイン値を各々取得するための記録ユニットと、
を更に含むことを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の電子機器。
〔付記10〕
前記電子機器は、スクリーンを更に含み、前記テストモジュールがボタン提供ユニットを更に含み、前記ボタン提供ユニットは前記スクリーンに表示する仮想ボタンを提供することで、前記利用者がクリックした後、前記各応答コマンドを入力するために供することを特徴とする付記9に記載の電子機器。
〔付記11〕
第2音声信号処理チップと、
前記第2音声信号処理チップと電気的に接続し、前記電子機器からのパラメータ設定コマンドを受信するための信号受信器と、イコライザーとを含み、電子機器に電気的に接続できる音声再生装置において、
前記パラメータ設定コマンドはイコライザーの音声が異なる周波数におけるゲイン値の設定を調整するために用いられることを特徴とする音声再生装置。
〔付記12〕
前記イコライザーは、前記第2音声信号処理チップ内に設けられることを特徴とする付記11に記載の音声再生装置。