特許第6878159号(P6878159)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6878159
(24)【登録日】2021年5月6日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20210517BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20210517BHJP
   F21Y 105/18 20160101ALN20210517BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210517BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20210517BHJP
【FI】
   F21S8/04 110
   F21V23/00 160
   F21V23/00 170
   F21V23/00 150
   F21Y105:18
   F21Y115:10 300
   F21Y115:10 500
   F21Y115:15
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-115463(P2017-115463)
(22)【出願日】2017年6月12日
(65)【公開番号】特開2019-3748(P2019-3748A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2020年5月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】溝井国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】石田 昌寛
(72)【発明者】
【氏名】臼井 昭男
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−059495(JP,A)
【文献】 特開2016−091744(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0072304(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 23/00
F21Y 105/18
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源線により外部の電源に電気接続された状態、かつ、固定具により外部の部材に固定された状態で使用される照明器具において、
部品を取り付けるための取付面が形成された底部を有し、前記電源線を引き込むための電源穴と、前記固定具を挿し込むための固定穴とが前記底部の取付面に貫通している器具本体と、
前記電源穴および前記固定穴を通る仮想の第1直線により前記底部の取付面を2つの領域に区切ったとして、前記2つの領域のうち一方の領域に、長尺方向に沿って延びる中心線が前記第1直線と交差する角度で取り付けられ、前記中心線が、前記電源穴を通って前記第1直線と直交する仮想の第2直線と前記一方の領域で交差する長尺状の点灯装置と、
前記点灯装置の長尺方向の両端から前記第1直線まで垂線を引いたとして、前記2つの領域のうち前記点灯装置と同じ領域の、前記点灯装置の長尺方向の両端のうち前記垂線が長い方の端の近くに取り付けられ、前記電源線を介して供給される電力を前記点灯装置に出力する電源端子台と
を備える照明器具。
【請求項2】
前記底部の取付面は、円形状に形成され、
前記電源穴は、前記底部の取付面の中心に貫通している請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記底部の取付面において、前記電源端子台の中心は、前記第1直線と前記中心線と前記垂線とによって形成される矩形領域の外にある請求項1または2に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光源として円形の蛍光灯を内蔵した防湿型または防水型の照明器具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−172312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような照明器具の構造を、光源としてLED等の発光素子を内蔵した照明器具にそのまま適用した場合、グローブを取り外すだけでユーザが発光素子に触れることが可能になる。そのため、発光素子の不具合が発生しやすくなってしまう。
【0005】
特許文献1に記載されているような照明器具の構造を、停電等の非常時に点灯する非常用照明器具に応用しようとした場合、バッテリ、バッテリで光源を点灯させる点灯装置、および、電源線を接続するための電源端子台といった電子部品を、防湿または防水対策が施されたグローブ内に格納する必要がある。そのため、照明器具の高さが高くなってしまう。また、電源線を電源端子台に取り付けるための作業スペースが小さくなり、施工性および作業性が低くなってしまう。
【0006】
本発明は、電源線を電源端子台に取り付けやすい構造の照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る照明器具は、
電源線により外部の電源に電気接続された状態、かつ、固定具により外部の部材に固定された状態で使用される照明器具において、
部品を取り付けるための取付面が形成された底部を有し、前記電源線を引き込むための電源穴と、前記固定具を挿し込むための固定穴とが前記底部の取付面に貫通している器具本体と、
前記電源穴および前記固定穴を通る仮想の第1直線により前記底部の取付面を2つの領域に区切ったとして、前記2つの領域のうち一方の領域に、長尺方向に沿って延びる中心線が前記第1直線と交差する角度で取り付けられ、前記中心線が、前記電源穴を通って前記第1直線と直交する仮想の第2直線と前記一方の領域で交差する長尺状の点灯装置と、
前記点灯装置の長尺方向の両端から前記第1直線まで垂線を引いたとして、前記2つの領域のうち前記点灯装置と同じ領域の、前記点灯装置の長尺方向の両端のうち前記垂線が長い方の端の近くに取り付けられ、前記電源線を介して供給される電力を前記点灯装置に出力する電源端子台とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、電源線を電源端子台に取り付けるための作業スペースを大きくとれるため、施工性および作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係る照明器具の斜視図。
図2】実施の形態1に係る照明器具の側面図。
図3】実施の形態1に係る照明器具の平面図。
図4】実施の形態1に係る照明器具の分解斜視図。
図5】実施の形態1に係る照明器具の分解斜視図。
図6】実施の形態1に係る照明器具の横断面図。
図7】実施の形態1に係る照明器具の横断面図およびA−A断面図。
図8】実施の形態1に係る照明器具の横断面図およびB−B断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、以下に説明する実施の形態は、部分的に実施されても構わない。
【0011】
実施の形態1.
本実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
【0012】
***構成の説明***
図1から図8を参照して、本実施の形態に係る照明器具500の構成を説明する。
【0013】
図1は、照明器具500を斜め上方から見た図である。図2は、照明器具500を側方から見た図である。図3は、照明器具500を上方から見た図である。図4は、照明器具500を分解して斜め上方から見た図である。図5は、照明器具500を分解して斜め下方から見た図である。図6は、照明器具500の横断面を示した図である。図7は、照明器具500の横断面とA−A線における縦断面とを示した図である。図7に示した横断面は、図6に示した横断面とは別の位置で照明器具500を切断した断面である。図8は、照明器具500の横断面とB−B線における縦断面とを示した図である。図8に示した横断面は、図7に示した横断面を左に90度回転した断面である。
【0014】
本実施の形態の説明において、「上方」、「下方」、「側方」、「斜め上方」および「斜め下方」といった方向は、照明器具500が天井に取り付けられているときの方向を示している。照明器具500は、本実施の形態では天井材に直接取り付けて使用されるが、天井の埋込穴に埋め込まれて使用されてもよいし、壁等、天井以外の被取付部に取り付けて使用されてもよい。
【0015】
照明器具500は、本体ユニット100と、光源ユニット200と、光源ユニット200を覆うように本体ユニット100に取り付けられる本体カバー300とを備える。
【0016】
本体ユニット100は、本体部110と、長尺状の常用点灯装置120と、バッテリ130と、非常用点灯装置140と、電源端子台150と、点検スイッチ160とを備える。常用点灯装置120、バッテリ130、非常用点灯装置140、電源端子台150および点検スイッチ160は、本体部110に取り付けられる。
【0017】
本体部110は、円板状の本体パッキン111と、本体パッキン111が取り付けられる筐体112と、筐体112に取り付けられ、光源ユニット200が取り付けられる光源ユニット取付部113とを有する。
【0018】
筐体112は、一端が開口している筒状のカバー取付部116と、カバー取付部116の他端に配置された底部117とを有する。カバー取付部116の外側は、照明器具500の外郭を形成する。カバー取付部116の内側は、ねじ切り状に形成されている。
【0019】
光源ユニット取付部113は、断面形状が「π」字状に形成され、底部117を介して本体パッキン111に取り付けられて本体パッキン111を補強する補強部118と、補強部118の両端に設けられ、光源ユニット200が取り付けられる1対の固定部119とを有する。
【0020】
本体パッキン111、底部117および補強部118のそれぞれの略中央には、外部からの電源線を引き込むための電源穴114が、本体パッキン111、底部117および補強部118間で連通するように形成される。本体パッキン111、底部117および補強部118には、天井等の被取付部にねじ等の固定具によって照明器具500を取り付けるための固定穴115も、本体パッキン111、底部117および補強部118間で連通するように形成される。
【0021】
なお、底部117は、本実施の形態ではカバー取付部116と一体に形成されているが、本体パッキン111のように、カバー取付部116とは別体として形成されてもよい。また、底部117は、カバー取付部116と一体に形成されるか、別体として形成されるかに関わらず、本体パッキン111を代替してもよい。すなわち、防湿性を考慮しなくてよい場合は、本体パッキン111は省略してもよい。
【0022】
常用点灯装置120は、後述する光源モジュール220に電気的に接続されている。常用点灯装置120は、商用電源から電力が供給されると、光源モジュール220に電力を供給し、光源モジュール220を点灯させる。
【0023】
バッテリ130は、商用電源から電力が供給されているときは非常用点灯装置140によって充電され、商用電源からの電力の供給が遮断されたときは非常用点灯装置140に電力を供給する。すなわち、バッテリ130は、後述する複数の発光素子222を点灯させるための電力を蓄積する。
【0024】
非常用点灯装置140は、電源端子台150に電気的に接続され、電源端子台150を介して商用電源から給電される。非常用点灯装置140は、光源モジュール220に電気的に接続されている。非常用点灯装置140は、商用電源から電力が供給されると、常用点灯装置120に商用電源からの電力を供給するとともに、バッテリ130を充電し、商用電源からの給電が遮断されると、バッテリ130の電力で動作して、光源モジュール220に電力を供給し、光源モジュール220を点灯させる。すなわち、非常用点灯装置140は、バッテリ130に蓄積された電力により動作して複数の発光素子222を点灯させる。
【0025】
電源端子台150には、照明器具500の外部から引き込まれた電源線が取り付けられ、この電源線を介して商用電源から電力が供給される。電源端子台150は、電源線を介して供給される電力を常用点灯装置120に出力する。
【0026】
点検スイッチ160は、非常用点灯装置140に電気的に接続されている。点検スイッチ160は、非常時の点灯動作が正常に行えるかどうかを確認するためにユーザにより操作される。
【0027】
本体ユニット100に内蔵されている部品の配置関係は、以下の通りである。
【0028】
底部117の略中央に、光源ユニット取付部113が取り付けられる。光源ユニット取付部113を境に底部117の一方側に非常用点灯装置140とバッテリ130とが取り付けられ、底部117の他方側に電源端子台150と常用点灯装置120とが取り付けられる。
【0029】
非常用点灯装置140は、バッテリ130と光源ユニット取付部113との間に挟まれるように底部117に取り付けられている。つまり、バッテリ130は、底部117の中心よりも外周円に近い側に配置されている。仮に底部117の中心に近い側にバッテリ130が配置されているとすると、光源ユニット取付部113に光源ユニット200を取り付けた後、バッテリ130の交換等のメンテナンス時に、光源ユニット200を取り外す必要がある。本実施の形態では、底部117の外周円に近い側にバッテリ130が配置されているため、光源ユニット200を取り外さずにバッテリ130のメンテナンスを行うことができる。
【0030】
常用点灯装置120および電源端子台150は、平面視で、それぞれの略矩形状の外郭の1辺が、底部117の円周に沿うように配置されている。つまり、常用点灯装置120および電源端子台150は、光源ユニット取付部113に対して、斜めに配置されている。具体的には、常用点灯装置120および電源端子台150は、光源ユニット取付部113の長手方向に延びる中心線L1と、常用点灯装置120および電源端子台150のそれぞれの中心線L2,L3とが交差する角度で配置されている。つまり、常用点灯装置120および電源端子台150は、光源ユニット取付部113に対して平行でない向きで底部117に配置されている。これにより、光源ユニット取付部113と常用点灯装置120と電源端子台150とで囲まれた空間を広く形成することができる。この空間は、電源穴114から引き込まれた電源線を電源端子台150に取り付ける際の作業スペースとして利用できるとともに、電源線を電源端子台150に取り付けた後、電源線を収納する収納スペースとしても利用できる。
【0031】
なお、常用点灯装置120および非常用点灯装置140の配置は、互いに入れ替わっていても構わない。
【0032】
光源ユニット200は、本体部110に固定される第1板状部材210と、第1板状部材210に取り付けられる光源モジュール220と、光源モジュール220を覆う透光性カバー230と、透光性カバー230を第1板状部材210に固定する第2板状部材240とを備える。
【0033】
第1板状部材210は、外周縁部211と、外周縁部211の内側に略正方形状に窪んで形成された光源取付部212とを有する。
【0034】
外周縁部211は、光源ユニット取付部113の固定部119に固定される。具体的には、外周縁部211は、中心を挟んで離れた2箇所で光源ユニット取付部113の固定部119にねじ止めされている。
【0035】
光源取付部212には、光源モジュール220が取り付けられる。なお、光源取付部212の窪みは、本実施の形態では略正方形状であるが、円形状等、光源モジュール220の形状に合わせて適宜変更することができる。
【0036】
光源モジュール220は、略正方形板状の基板221と、基板221に取り付けられる複数の発光素子222とを有する。なお、発光素子222は、本実施の形態ではパッケージ形のLEDであるが、チップオンボード形のLED等、他の種類のLEDであってもよいし、有機EL等、他の種類の固体発光素子であってもよい。また、発光素子222の数は、複数に限らず、1つでもよい。すなわち、照明器具500は、少なくとも1つの発光素子222を備えていればよい。
【0037】
透光性カバー230は、透明または乳白色の略正方形板状のガラスカバーである。なお、透光性カバー230は、平板状でなくてもよく、凹凸を有するような複雑な形状に加工されていても構わない。
【0038】
透光性カバー230は、それぞれの発光素子222の発光面を覆っている。本実施の形態では、1つの透光性カバー230が、すべての発光素子222の発光面を覆っている。
【0039】
透光性カバー230は、ガラス製であるので、難燃性が高い。そのため、透光性カバー230で光源モジュール220を覆うことで、火災等により照明器具500が高温下にさらされて光源モジュール220が熔解するようなことがあっても、光源モジュール220の熔解された物質が照明器具500の外部に漏れ出すことを透光性カバー230によって防止できる。
【0040】
第2板状部材240は、1対の本体取付部241と、それら1対の本体取付部241の間に段差を付けて形成された内周縁部242とを有する。
【0041】
それぞれの本体取付部241は、第1板状部材210の外周縁部211に固定される。具体的には、それぞれの本体取付部241は、2箇所で外周縁部211にねじ止めされている。つまり、本体取付部241は、合計4箇所で外周縁部211にねじ止めされている。
【0042】
内周縁部242は、透光性カバー230を外周縁部211に押し付けて固定する。内周縁部242は、それぞれの発光素子222の発光面から出射される光を通すために円形状に開口されている。
【0043】
第1板状部材210の外周縁部211、および、第2板状部材240の内周縁部242は、透光性カバー230を挟み込んで固定するカバー固定部250を形成している。
【0044】
本体カバー300は、光を透過する乳白色のガラスカバーである。本体カバー300は、一端が開口したドーム形状をなしており、開口側にねじ切り加工が施されている。このねじ切り加工された部分が、筐体112のカバー取付部116にねじ込まれることで、本体カバー300が本体ユニット100に固定される。本実施の形態では、本体カバー300にリング状の本体カバーパッキン310が取り付けられるが、防湿性を考慮しなくてよい場合は、本体カバーパッキン310は省略してもよい。
【0045】
本体カバー300は、透光性カバー230の、それぞれの発光素子222の発光面に対向する面とは反対の面を覆っている。
【0046】
本実施の形態において、少なくともカバー取付部116、底部117、光源取付部212およびカバー固定部250は、照明器具500の器具本体501を構成している。すなわち、器具本体501は、カバー取付部116と、底部117と、光源取付部212と、カバー固定部250とを有する。
【0047】
カバー取付部116は、筒状であり、一端が開口している。カバー取付部116には、この開口した一端から本体カバー300が着脱自在に取り付けられている。底部117は、カバー取付部116の他端に配置されている。光源取付部212には、複数の発光素子222が取り付けられている。カバー固定部250は、カバー取付部116および光源取付部212の間に配置されており、透光性カバー230を固定している。透光性カバー230は、それぞれの発光素子222の発光面を覆っている。このような構成により、本実施の形態では、内蔵部品のメンテナンス等のために本体カバー300を取り外しても、透光性カバー230によって、ユーザがLEDに触れることが阻まれる。よって、ユーザがLEDに触れることに起因するLEDの不具合の発生を防ぐことができる。
【0048】
透光性カバー230は、ガラスで形成されている。よって、火災等により照明器具500が高熱環境下にさらされて、LEDを構成する樹脂部品等が溶け出しても、溶け出した物質が照明器具500の外部に漏れることを透光性カバー230で防止できる。
【0049】
LEDをガラスカバーで覆うことによって、LEDを通常時および非常時の両方で使用可能な兼用型の非常用照明器具を実現することができる。また、LEDを透明なガラスカバーで覆うことによって、LEDが発する光の減衰を少なくすることができる。
【0050】
透光性カバー230は、平板状に形成されている。よって、透光性カバー230の成形加工の手間が少なく、生産性が向上する。
【0051】
器具本体501は、バッテリ収納部131をさらに有する。
【0052】
バッテリ収納部131は、カバー取付部116および光源取付部212の間に配置されている。バッテリ収納部131は、バッテリ130の一部をカバー取付部116および光源取付部212の間の空間から突出させてバッテリ130を収納している。このようにバッテリ130を突出させて格納することで、本体カバー300を取り外したときに、ユーザがバッテリ130の交換等のメンテナンスを行いやすくなる。
【0053】
光源取付部212は、底部117から離して配置されている。バッテリ収納部131は、底部117に固定されている。器具本体501は、光源取付部212および底部117の間の、バッテリ収納部131に隣接する位置に非常用点灯装置140を収納している。このような構成により、本実施の形態では、光源取付部212および底部117の間のスペースを有効活用しながら、非常用点灯装置140を電気接続先であるバッテリ130の近傍に配置することができる。
【0054】
カバー固定部250は、窪みのある第1板状部材210の窪みの周りの部分と、開口のある第2板状部材240の開口の周りの部分とによって形成されている。光源取付部212は、第1板状部材210の窪みのある部分によって形成されている。器具本体501は、第1板状部材210の窪みの周りの部分と、第2板状部材240の開口の周りの部分とによって透光性カバー230を挟み込むことで、透光性カバー230を固定している。このような構成により、本実施の形態では、複数の発光素子222の全体を透光性カバー230で隙間なく覆うことができるため、前述したように、LEDを構成する樹脂部品等が溶け出しても、溶け出した物質が照明器具500の外部に漏れることを確実に防止できる。
【0055】
本実施の形態では、バッテリ130と非常用点灯装置140とを含む電子部品群が底部117に取り付けられている。本体カバー300は、カバー取付部116の一端からカバー取付部116にねじ込まれ、底部117に近い方の端部301が上記電子部品群を囲んでいる。すなわち、器具本体501に本体カバー300が取り付けられた状態において、本体カバー300の端部301は、上記電子部品群の側方の位置に配置されている。このような構成により、本実施の形態では、本体カバー300を器具本体501に取り付けた状態において、非常用照明器具である照明器具500の高さを低くすることができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、バッテリ130および非常用点灯装置140だけでなく、常用点灯装置120、電源端子台150および点検スイッチ160も、上記電子部品群に含まれる。
【0057】
底部117と本体カバー300の底部117に近い方の端部301との距離D1は、非常用点灯装置140の底部117からの高さ寸法D2の半分以下であることが望ましい。すなわち、D1≦D2/2であることが望ましい。D1≦D2/10であることがより望ましい。
【0058】
照明器具500は、電源線により外部の電源に電気接続された状態、かつ、固定具により外部の部材に固定された状態で使用される。外部の電源は、任意の電源でよいが、本実施の形態では商用電源である。外部の部材は、任意の部材でよいが、本実施の形態では天井材である。
【0059】
底部117には、常用点灯装置120、バッテリ130、非常用点灯装置140、電源端子台150および点検スイッチ160といった部品を取り付けるための取付面170が形成されている。電源線を引き込むための電源穴114、および、固定具を挿し込むための固定穴115は、底部117の取付面170に貫通している。本実施の形態では、電源穴114は、本体パッキン111と底部117と補強部118とを貫通し、互いに連通する3つの穴からなる。固定穴115は、電源穴114を挟んで離れた2箇所に形成されている。それぞれの固定穴115は、電源穴114と同様に、本体パッキン111と底部117と補強部118とを貫通し、互いに連通する3つの穴からなる。
【0060】
電源穴114および固定穴115を通る仮想の第1直線L1により底部117の取付面170を2つの領域A1,A2に区切ったとする。常用点灯装置120の長尺方向の両端から第1直線L1まで垂線L4,L5を引いたとする。
【0061】
常用点灯装置120は、2つの領域A1,A2のうち一方の領域A1に、常用点灯装置120の長尺方向に沿って延びる中心線L2が第1直線L1と交差する角度で取り付けられている。中心線L2は、電源穴114を通って第1直線L1と直交する仮想の第2直線L6と領域A1で交差するものとする。
【0062】
電源端子台150は、2つの領域A1,A2のうち常用点灯装置120と同じ領域A1の、常用点灯装置120の長尺方向の両端のうち垂線が長い方の端の近くに取り付けられている。本実施の形態では、電源端子台150は、常用点灯装置120の垂線L4に対応する端よりも垂線L5に対応する端に近い位置に取り付けられている。
【0063】
上記のような構成により、本実施の形態では、電源穴114と常用点灯装置120と電源端子台150とを離れた位置に配置することができるので、電源線を電源端子台150に取り付けるための作業スペースを確保でき、作業性が向上する。また、この作業スペースを電源端子台150に取り付けた電源線を格納する格納スペースとして利用することができる。
【0064】
底部117の取付面170は、円形状に形成されている。電源穴114は、底部117の取付面170の中心に貫通している。本実施の形態では、電源穴114は、本体パッキン111と底部117と補強部118とのそれぞれの中心に形成された3つの穴からなる。それぞれの固定穴115は、本体パッキン111と底部117と補強部118とのそれぞれの対応する箇所に形成された3つの穴からなる。
【0065】
底部117の取付面170において、電源端子台150の中心は、第1直線L1と中心線L2と垂線L4,L5とによって形成される矩形領域の外にあることが望ましい。電源端子台150を底部117の取付面170の外周縁に近い位置に配置することで、前述した作業スペースを広くとることができる。
【0066】
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、本体カバー300を取り外してもユーザが発光素子222に触れられないため、発光素子222の不具合が発生しにくくなる。
【0067】
本実施の形態では、非常用照明器具としての機能を確保しつつ、照明器具500の高さを低くすることができる。
【0068】
本実施の形態では、電源線を電源端子台150に取り付けるための作業スペースを大きくとれるため、施工性および作業性が向上する。
【0069】
本実施の形態では、常用光源および非常用光源として光源モジュール220を共用するとともに、透光性カバー230を固定するためのカバー固定部250を形成する第1板状部材210および第2板状部材240の組み合わせの一部に光源モジュール220を配置することで、部品点数を少なくすることができる。その結果、照明器具500の構造がシンプルになる。
【0070】
LED光源を非常用光源として使用する場合、主要部材に不燃材を使用するという基準がある。LEDパッケージの保護のためのカバーも必要となる。本実施の形態では、透光性カバー230としてガラスカバーを採用することで、基準を満たし、かつ、LEDパッケージの保護も可能となる。
【0071】
本実施の形態では、底部117に取り付けられている電子部品のうち、バッテリ130の一部が他の電子部品よりも底部117と反対側に突き出しているため、バッテリ130の交換が容易である。
【0072】
本実施の形態では、本体カバー300の端部301を、電子部品群の底部117からの高さ方向において低い位置に配置することで、本体カバー300の側面部を大きくすることができ、LEDから出る光の角度が浅くなるため、広がりのある光が得られる。照明器具500を、部屋の壁に取り付けて使用するブラケットとして設置する場合には、床面側の明るさを確保しやすくなる。
【0073】
本実施の形態では、底部117の中央の電源穴114から引き込まれて電源端子台150に接続されるケーブルを取り扱うスペースを広めにとることができるため、電気工事を実施しやすくなる。
【0074】
***他の構成***
本実施の形態では、第2板状部材240が光源ユニット200の一部として設けられているが、第2板状部材240は、本体ユニット100の一部として設けられていてもよい。具体的には、第2板状部材240は、筐体112のカバー取付部116と一体に形成されていてもよい。その場合、第2板状部材240には、バッテリ130の、カバー取付部116および光源取付部212の間の空間から突出する部分を貫通させるための貫通孔が形成されていることが望ましい。
【符号の説明】
【0075】
100 本体ユニット、110 本体部、111 本体パッキン、112 筐体、113 光源ユニット取付部、114 電源穴、115 固定穴、116 カバー取付部、117 底部、118 補強部、119 固定部、120 常用点灯装置、130 バッテリ、131 バッテリ収納部、140 非常用点灯装置、150 電源端子台、160 点検スイッチ、170 取付面、200 光源ユニット、210 第1板状部材、211 外周縁部、212 光源取付部、220 光源モジュール、221 基板、222 発光素子、230 透光性カバー、240 第2板状部材、241 本体取付部、242 内周縁部、250 カバー固定部、300 本体カバー、301 端部、310 本体カバーパッキン、500 照明器具、501 器具本体。
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