(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6878303
(24)【登録日】2021年5月6日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】光学回転電気接続
(51)【国際特許分類】
G02B 6/32 20060101AFI20210517BHJP
G02B 6/42 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
G02B6/32
G02B6/42
【請求項の数】25
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-554320(P2017-554320)
(86)(22)【出願日】2016年4月14日
(65)【公表番号】特表2018-516389(P2018-516389A)
(43)【公表日】2018年6月21日
(86)【国際出願番号】US2016027545
(87)【国際公開番号】WO2016168470
(87)【国際公開日】20161020
【審査請求日】2019年4月5日
(31)【優先権主張番号】62/148,084
(32)【優先日】2015年4月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517110519
【氏名又は名称】モーグ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】サリバン,ロバート,アール.
【審査官】
井部 紗代子
(56)【参考文献】
【文献】
韓国公開特許第10−2010−0022216(KR,A)
【文献】
特開2007−025433(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0224968(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/00
G02B 6/02
G02B 6/24 − 6/27
G02B 6/30 − 6/34
G02B 6/36 − 6/43
G02B 6/46 − 6/54
H04B10/00 −10/90
H04J14/00 −14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの相対的に運動可能な部材によって画定されるインターフェースを越えて信号を伝送するための非接触の回転接続のためのデバイスであって、前記デバイスは、
ハウジングと、
前記ハウジングによって支持される第1の要素と、
前記ハウジングによって支持される第2の要素であって、前記第1の要素及び前記第2の要素は、前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの一方が前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの他方に対して中心軸を中心として回転するように構成及び配置される、第2の要素と、
前記第1の要素と前記第2の要素との間の回転インターフェースにある非接触の回転接続部と、
を備え、
前記第1の要素は、
入力電気導線と、
前記入力電気導線に結合され、光源を有する、電気から光への(E/O)変換器と、
前記光源に結合され、光信号を、前記回転インターフェースを越えるように誘導するように構成された、送信レンズと、
前記光源と前記送信レンズとの間に結合される送信光ファイバーと、
前記光源と前記送信光ファイバーとの間に結合される集束レンズと、
を備え、
前記第2の要素は、
前記回転インターフェースをはさんで前記第1の要素と対向し、前記送信レンズからの前記光信号を受信するように構成された、受信レンズと、
前記受信レンズに結合され、光受信器を有する、光から電気への(O/E)変換器と、
前記O/E変換器に結合された出力電気導線と、
を備え、
前記第1の要素と前記第2の要素との間の回転インターフェースは、前記第1の要素の送信レンズと前記第2の要素の受信レンズとの間の空隙を含み、
これにより、前記第1の要素によって受信された電気入力を光に変換することができ、前記光を、前記回転インターフェースを越えて前記第2の要素に伝送することができ、前記光を、前記第2の要素の前記出力電気導線を介する伝送のために前記第2の要素によって電気出力に変換することができる、デバイス。
【請求項2】
前記第1の要素が静止しており、前記第2の要素が、前記ハウジングによって回転可能に支持され、前記第1の要素に対して回転する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記第1の要素が前記中心軸を中心として回転し、前記第2の要素が、前記第1の要素とは異なる速度で前記中心軸を中心として回転する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記第2の要素が静止しており、前記第1の要素が、前記ハウジングによって回転可能に支持され、前記第2の要素に対して回転する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記送信レンズがビーム拡大レンズを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記第2の要素が、前記受信レンズと前記光受信器との間に結合される受信光ファイバーをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記送信レンズが拡大コリメーティングレンズを含み、前記受信レンズがコリメーティングレンズを含む、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記入力電気導線が複数の導電ピンを含み、前記出力電気導線が複数の導電ピンを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記光源及び前記光受信器が、それぞれ、前記中心軸を中心として配向される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記第2の要素が、前記受信レンズと前記光受信器との間に結合される受信光ファイバーをさらに備え、前記送信光ファイバー及び前記受信光ファイバーが、それぞれ、前記中心軸を中心として配向される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記E/O変換器が、光受信器を有するトランシーバを備え、
前記O/E変換器が、光源を有するトランシーバを備え、
これにより、前記第2の要素の前記出力電気導線によって受信された電気入力を光に変換することができ、前記光を、前記回転インターフェースを越えて前記第1の要素に伝送することができ、前記光を、前記第1の要素の前記入力電気導線を介する伝送のために前記第1の要素によって電気出力に変換することができる、
請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第1の要素からの前記回転インターフェースを越える前記伝送が第1の波長を有し、前記第2の要素からの前記回転インターフェースを越える前記伝送が前記第1の波長とは異なる第2の波長を有する、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記第1の要素及び前記第2の要素が、それぞれ、ダイクロイックフィルタをさらに備える、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第1の要素から前記第2の要素への前記伝送と前記第2の要素から前記第1の要素への前記伝送が同時である、請求項11に記載のデバイス。
【請求項15】
前記第1の要素が、複数の異なる波長の複数の光信号を送信するように構成及び配置され、前記第2の要素が、前記第1の要素からの前記複数の送信された光信号を受信するように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記第1の要素が、それぞれ異なる波長の前記光信号を送信するように構成された複数の光源を備え、前記第2の要素が、それぞれ異なる波長の前記光信号を受信するように構成された複数の光受信器を備える、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
2つの相対的に運動可能な部材によって画定されるインターフェースを越えて信号を伝送するための非接触の回転接続のためのデバイスであって、前記デバイスは、
ハウジングと、
前記ハウジングによって支持される第1の要素と、
前記ハウジングによって支持される第2の要素であって、前記第1の要素及び前記第2の要素は、前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの一方が前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの他方に対して中心軸を中心として回転するように構成及び配置される、第2の要素と、
前記第1の要素と前記第2の要素との間の回転インターフェースにある非接触の回転接続部と、
を備え、
前記第1の要素は、
入力光ファイバーと、
前記入力光ファイバーに結合され、光信号を、前記回転インターフェースを越えるように誘導するように構成された、送信レンズと、
を備え、
前記第2の要素は、
前記回転インターフェースをはさんで前記第1の要素と対向し、前記送信レンズからの前記光信号を受信するように構成された、受信レンズと、
前記受信レンズに結合され、光受信器を有する、光から電気への(O/E)変換器と、
前記受信レンズと前記光受信器との間に結合される受信光ファイバーと、
前記受信光ファイバーと前記光受信器との間に結合される集束レンズと、
前記O/E変換器に結合された電気導線と、
を備え、
前記第1の要素と前記第2の要素との間の回転インターフェースは、前記第1の要素の送信レンズと前記第2の要素の受信レンズとの間の空隙を含み、
これにより、前記第1の要素の前記入力光ファイバーによって受信された光学入力を、前記回転インターフェースを越えて前記第2の要素に伝送することができ、前記光を、前記第2の要素の前記電気導線を介する伝送のために前記第2の要素によって電気出力に変換することができる、デバイス。
【請求項18】
前記受信レンズがコリメーティングレンズを含む、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記電気導線が複数の導電ピンを含む、請求項17に記載のデバイス。
【請求項20】
前記O/E変換器が、光源を有するトランシーバを備え、これにより、前記第2の要素の前記電気導線によって受信された電気入力を光に変換することができ、前記光を、前記回転インターフェースを越えて前記第1の要素に伝送することができ、前記光を、前記第1の要素によって前記入力光ファイバーを介して伝送することができる、請求項17に記載のデバイス。
【請求項21】
2つの相対的に運動可能な部材によって画定されるインターフェースを越えて信号を伝送するための非接触の回転接続のためのデバイスであって、前記デバイスは、
ハウジングと、
前記ハウジングによって支持される第1の要素と、
前記ハウジングによって支持される第2の要素であって、前記第1の要素及び前記第2の要素は、前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの一方が前記第1の要素及び前記第2の要素のうちの他方に対して中心軸を中心として回転するように構成及び配置される、第2の要素と、
前記第1の要素と前記第2の要素との間の回転インターフェースにある非接触の回転接続部と、
を備え、
前記第1の要素は、
電気導線と、
前記電気導線に結合され、光源を有する、電気から光へのE/O変換器と、
前記光源に結合され、光信号を、前記回転インターフェースを越えるように誘導するように構成された、送信レンズと、
前記光源と前記送信レンズとの間に結合される送信光ファイバーと、
前記光源と前記送信光ファイバーとの間に結合される集束レンズと、
を備え、
前記第2の要素は、
前記回転インターフェースをはさんで前記第1の要素と対向し、前記送信レンズからの前記光信号を受信するように構成された、受信レンズと、
前記受信レンズに結合された受信光ファイバーと、
を備え、
前記第1の要素と前記第2の要素との間の回転インターフェースは、前記第1の要素の送信レンズと前記第2の要素の受信レンズとの間の空隙を含み、
これにより、前記第1の要素によって受信された電気入力は光に変換され、前記光は、前記回転インターフェースを越えて前記第2の要素に伝送され、前記光は、前記第2の要素によって前記受信光ファイバーを介して伝送される、デバイス。
【請求項22】
前記受信レンズがコリメーティングレンズを含む、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記電気導線が複数の導電ピンを含む、請求項21に記載のデバイス。
【請求項24】
前記E/O変換器が、光受信器を有するトランシーバを備え、これにより、前記第2の要素の前記光ファイバー及び前記受信レンズによって受信された光学入力を、前記回転インターフェースを越えて前記第1の要素に伝送することができ、前記光を、前記第1の要素の前記電気導線を介する伝送のために前記第1の要素によって電気出力に変換することができる、請求項21に記載のデバイス。
【請求項25】
前記第1の要素及び前記第2の要素が、それぞれ、ダイクロイックフィルタをさらに備える、請求項24に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、コネクタの分野に関し、より具体的には、光学回転電気コネクタに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
特定の用途では、バンドルのうちの少なくとも一方が他方に対して回転できるようにしながら2つの異なるバンドルの光ファイバーを相互接続するために光ファイバーロータリージョイントが使用される。例えば、米国特許第7,142,747号は、内部キャビティを画定するハウジングを有する光ファイバーロータリージョイント(FORJ)に向けられている。ハウジングは、光ファイバーの2つのバンドルがその内部キャビティの両側に配置された状態で、2つのバンドルの端部と係合するように適合されている。光ファイバーの第1のバンドルと第2のバンドルを適切に整列させることによって、第1のバンドル及び第2のバンドルの光ファイバーのそれぞれの対は、内部キャビティをはさんで通信することができる。光ファイバーの第1のバンドル及び第2のバンドルは、概して光コリメーションアレイで終端する。ボールレンズなどのコリメーティングレンズが、それらのそれぞれの光ファイバーによって放射された信号が内部キャビティを通して出ていく前に該ボールレンズによって平行化されるように、各光ファイバーと関連付けられる場合がある。光コリメーションアレイのうちの、両方でない場合は、少なくとも一方は、ハウジングに対して縦軸を中心として回転するように適合される。2006年11月28日に発行された米国特許第7,142,747号の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
米国特許第6,301,405号は、ロータリージョイントを通じて或るバンドルのファイバーストランドの1つの組から該バンドルの軸方向に配置された別のバンドルのファイバーストランドの別の組に送信される信号強度を最適化するために設けられる調整機構を有するマルチチャンネル光ファイバーロータリージョイントに向けられている。
【0004】
特定の用途では、搭載電子システムの高速データ通信を提供するのに光ファイバーケーブルが用いられる。このような用途では、光ファイバーケーブルを電子システムに接続するのに光ファイバーコネクタが用いられる場合がある。例えば、米国特許第7,690,849号は、電気信号を光信号に変換し、光信号を電気信号に変換する、光−電子(O/E)変換器を有する光ファイバーコネクタインサートに向けられている。このようなO/E変換器は、電気信号を光信号に変換するための光送信器サブアセンブリと、光信号を電気信号に変換するための光受信器サブアセンブリとを含むことができる。2010年4月6日に発行された米国特許第7,690,849号の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0005】
米国特許第6,925,256号は、双方向光送受信アセンブリに向けられている。アセンブリは、光送信器と、光検出器及び干渉フィルタを有する光弁別器とを含む。2005年8月2日に発行された米国特許第6,925,256号の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
単に例示するためであって限定するためではない開示される実施形態の対応する部品、部分、又は表面を括弧付きで参照すると、電気回転接続(15)であって、ハウジング(16)と;ハウジングによって支持される第1の要素(18)と;ハウジングによって支持される第2の要素(19)と;第1の要素及び第2の要素は、第1の要素又は第2の要素のうちの一方が第1の要素又は第2の要素のうちの他方に対して中心軸(x−x)を中心として回転するように構成及び配置され;第1の要素と第2の要素との間の回転インターフェース(20)と、を備え;第1の要素は、入力電気導線(21)と、入力電気導線に結合され、光源(23)を有する、電気から光へのE/O変換器(22)と、光源に結合され、光信号を、回転インターフェースを越えるように誘導するように構成された、送信レンズ(28)と、を備え;第2の要素は、回転インターフェースをはさんで第1の要素と対向し、送信レンズからの光信号を受信するように構成された、受信レンズ(30)と、受信レンズに結合され、光受信器(33)を有する、光から電気へのO/E変換器(32)と、O/E変換器に結合された出力電気導線(35)と、を備え;これにより、第1の要素によって受信された電気入力を光に変換することができ、光を、回転インターフェースを越えて第2の要素に伝送することができ、光を、第2の要素の出力電気導線を介する伝送のために第2の要素によって電気出力に変換することができる、電気回転接続(15)が提供される。
【0007】
第1の要素は静止していてよく、第2の要素は、第1の要素に対して作動的に回転するようにハウジングによって回転可能に支持されてよい。第1の要素は、中心軸を中心として回転してよく、第2の要素は、第1の要素とは異なる速度で中心軸を中心として回転してよい。第2の要素は静止していてよく、第1の要素は、第2の要素に対して作動的に回転するようにハウジングによって回転可能に支持されてよい。回転インターフェースは、送信レンズと受信レンズとの間の隙間を含んでよい。送信レンズはビーム拡大レンズを含んでよい。第1の要素は、光源と送信レンズとの間に結合される送信光ファイバー(26)をさらに備えてよい。第1の要素は、光源と送信光ファイバーとの間に結合される集束レンズ(25)をさらに備えてよい。第2の要素は、受信レンズと光受信器との間に結合される受信光ファイバー(31)をさらに備えてよい。送信レンズはコリメーティングレンズを含んでよく、受信レンズはコリメーティングレンズを含んでよい。入力電気導線は複数の導電ピンを含んでよく、出力電気導線は複数の導電ピンを含んでよい。光源及び光受信器は、中心軸を中心として配向されてよい。第1の要素は、光源と送信レンズとの間に結合される送信光ファイバーをさらに備えてよく、第2の要素は、受信レンズと光受信器との間に結合される受信光ファイバーをさらに備えてよく、送信光ファイバー及び受信光ファイバーは、それぞれ、中心軸を中心として配向されてよい。
【0008】
E/O変換器は、光受信器(124)を有するトランシーバ(122)を備えてよく、O/E変換器は、光源(134)を有するトランシーバ(132)を備えてよく、これにより、第2の要素(119)の出力電気導線(35)によって受信された電気入力を光に変換することができ、光を、回転インターフェース(20)を越えて第1の要素(118)に伝送することができ、光を、第1の要素の入力電気導線(21)を介する伝送のために第1の要素によって電気出力に変換することができる。第1の要素から回転インターフェースを越えて第2の要素への伝送は、第1の波長を有してよく、第2の要素から回転インターフェースを越えて第1の要素への伝送は、第1の波長とは異なる第2の波長を有してよい。第1の要素及び第2の要素は、それぞれ、ダイクロイックフィルタ(140、141)をさらに備えてよい。第1の要素から第2の要素への伝送及び第2の要素から第1の要素への伝送は、軸上で同時であってよい。第1の要素は、複数の異なる波長の複数の光信号を送信するように構成及び配置されてよく、第2の要素は、第1の要素からの複数の送信された光信号を受信するように構成されてよい。第1の要素は、それぞれ異なる波長の光信号を送信するように構成された複数の光源を備えてよく、第2の要素は、それぞれ異なる波長の光信号を受信するように構成された複数の光受信器を備えてよい。
【0009】
別の態様では、電気回転接続(215)であって、ハウジングと;ハウジングによって支持される第1の要素(218)と;ハウジングによって支持される第2の要素(219)と;第1の要素及び第2の要素は、第1の要素又は第2の要素のうちの一方が第1の要素又は第2の要素のうちの他方に対して中心軸を中心として回転するように構成及び配置され;第1の要素と第2の要素との間の回転インターフェースと、を備え;第1の要素は、入力光ファイバー(221)と、入力光ファイバーに結合され、光信号を、回転インターフェースを越えるように誘導するように構成された、送信レンズ(228)と、を備え;第2の要素は、回転インターフェースをはさんで第1の要素と対向し、送信レンズからの光信号を受信するように構成された、受信レンズと、受信レンズに結合され、光受信器を有する、光から電気へのO/E変換器と、E/O変換器に結合された電気導線(31)と、を備え;これにより、第1の要素の入力光ファイバーによって受信された光学入力を、回転インターフェースを越えて第2の要素に伝送することができ、光を、第2の要素の電気導線を介する伝送のために第2の要素によって電気出力に変換することができる、電気回転接続(215)が提供される。
【0010】
第2の要素は、受信レンズと光受信器との間に結合される受信光ファイバーをさらに備えてよく、受信レンズは、コリメーティングレンズを含んでよい。電気導線は、複数の導電ピンを含んでよい。O/E変換器は、光源を有するトランシーバを備えてよく、これにより、第2の要素の電気導線によって受信された電気入力を光に変換することができ、光を、回転インターフェースを越えて第1の要素に伝送することができ、光を、第1の要素によって入力光ファイバーを介して伝送することができる。
【0011】
別の態様では、電気回転接続(315)であって、ハウジングと;ハウジングによって支持される第1の要素(318)と;ハウジングによって支持される第2の要素(319)と;第1の要素及び第2の要素は、第1の要素又は第2の要素のうちの一方が第1の要素又は第2の要素のうちの他方に対して中心軸を中心として回転するように構成及び配置され;第1の要素と第2の要素との間の回転インターフェースと,を備え;第1の要素は、電気導線と、電気導線に結合され、光源を有する、電気から光へのE/O変換器と、光源に結合され、光信号を、回転インターフェースを越えるように誘導するように構成された、送信レンズと、を備え;第2の要素は、回転インターフェースをはさんで第1の要素と対向し、送信レンズからの光信号を受信するように構成された、受信レンズと、受信レンズに結合された受信光ファイバー(335)と、を備え;これにより、第1の要素によって受信された電気入力を光に変換することができ、光を、回転インターフェースを越えて第2の要素に伝送することができ、光を、第2の要素によって受信光ファイバーを介して伝送することができる、電気回転接続(315)が提供される。
【0012】
第1の要素は、光源と送信レンズとの間に結合される送信光ファイバーと、光源と送信光ファイバーとの間に結合される集束レンズをさらに備えてよい。受信レンズは、コリメーティングレンズを含んでよい。電気導線は、複数の導電ピンを含んでよい。E/O変換器は、光受信器を有するトランシーバを備えてよく、これにより、第2の要素の光ファイバー及び受信レンズによって受信された光学入力を、回転インターフェースを越えて第1の要素に伝送することができ、光を、第1の要素の電気導線を介する伝送のために第1の要素によって電気出力に変換することができる。第1の要素及び第2の要素は、それぞれ、ダイクロイックフィルタをさらに備えてよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】改良された電気回転接続の第1の実施形態の部分断面及び部分等角図である。
【
図2】
図1に示された電気回転接続の縦方向の垂直断面図である。
【
図3】改良された電気回転接続の第2の実施形態の縦方向の垂直断面図である。
【
図4】改良された電気回転接続の第3の実施形態の部分断面及び部分等角図である。
【
図5】改良された電気回転接続の第4の実施形態の部分断面及び部分等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
初めに、同様の参照番号は、いくつかの図面の全体を通して一貫して同じ構造要素、部分、又は表面を識別することを意図されており、したがって、要素、部分、又は表面は、この詳細な説明がその一体部分である本明細書の全体によってさらに説明又は解説される場合があることがはっきりと理解されるべきである。他に指定のない限り、図面(例えば、クロスハッチング、部品の配置、割合、度合いなど)は、本明細書と一緒に読まれることを意図されており、本発明の記載説明の全体の一部と考えられるべきである。以下の説明で用いられる場合の「水平」、「垂直」、「左」、「右」、「上」、及び「下」、並びにそれらの形容詞的派生語及び副詞的派生語(例えば、「水平方向に」、「右方向に」、「上方に」など)という用語は、特定の図面が読者に面する場合の例示された構造体の向きを単純に指す。同様に、「内向きに」及び「外向きに」という用語は、一般に、適宜、その長軸又は回転軸に対する表面の向きを指す。
【0015】
ここで図面、より具体的にはその
図1を参照すると、改良された電気回転接続が提供され、その第1の実施形態が概して15で示される。接続15は、静止した接続要素18と回転する接続要素19とを概して支持するハウジング16を広義に含むものとして示される。要素18及び19は、回転インターフェース又はジョイント20の反対の側部に概して配置され、光信号を軸上でロータリージョイント20を越えて伝送するように構成される。
【0016】
図示されるように、ハウジング16は、第1のハウジング部分又はサブアセンブリ38と、第2のハウジング部分又はサブアセンブリ39を含む。ハウジング部分38は接続要素18を支持し、ハウジング部分39は、接続要素19をハウジング部分38に対して回転可能に支持する。ハウジング16は、接続要素18又は19のうちの少なくとも一方が他方に対して回転することを可能にする、接続要素18及び19間のロータリージョイントを提供するように構成される。この実施形態では、要素18は、概して静止した状態に保たれ、要素19は、その縦軸x−xを中心として概して回転することができるが、代替的に、要素18及び19の両方を、軸x−xを中心として異なる速度で及び/又は異なる方向に回転するように構成することもできる。別の代替として、接続要素19が静止した状態に保たれ、要素18が概してその縦軸x−xを中心として回転することができるように構成してもよい。したがって、接続要素18及び19のうちの一方又は両方は、一方の要素が他方の要素に対してそのそれぞれの縦軸を中心として回転し得るように回転可能にマウントされる。
【0017】
図示されるように、ハウジング16は、細長い内側円筒形キャビティ42を有する概して円筒形の部材であり、ハウジング部分38は、ハウジング部分39の上に重なる。接続要素18に対する接続要素19の回転を容易にするために、ハウジング部分39は、軸x−xから半径方向外向きに延びる中間環状フランジ43を含む。ハウジング部分38は、次に、ハウジング部分39の環状フランジ43を回転滑動係合する状態で受け入れるように構成された環状溝44を含む。これにより、部分39は、部分38に対して軸x−xを中心として回転し得るが、部分38に対して軸x−xに沿って軸方向に顕著に動かない。したがって、中間フランジ43は、ハウジング部分38に対するハウジング部分39の回転を容易にするために溝44と係合し、これにより、回転インターフェース20での接続要素18に対する接続要素19の回転を可能にする。この実施形態では、ブッシング又は他のベアリング構成は必要とされない。しかしながら、ブッシング又は転動要素ベアリングは、所望される場合には使用されてよい。
【0018】
ハウジング部分38によって形成された円筒形通路42内に接続要素18を保持するために、環状フランジ又はリング45が、接続要素18のスリーブ50から半径方向外向きに延び、接続要素18を通路42内に軸方向に保持するように特別に構成されたハウジング部分38の環状ショルダ48に当接する。同様に、環状フランジ又はリング46が、接続要素19のスリーブ51から半径方向外向きに延び、接続要素19を通路42内に軸方向に保持するように特別に構成されたハウジング部分39の環状ショルダ49に当接する。要素18及び19は、対向する要素18の右端と要素19の左端との間の隙間が回転インターフェース20で提供されるように通路42内で位置決めされる。しかしながら、要素18及び19は、そのように所望される場合には他の様態で保持及び互いに対して回転可能にマウントされてよい。
【0019】
図2に示すように、光学接続要素18は、電気導線21、プリント回路基板54、E/O変換器22、集束レンズ25、光ファイバーフェルールスタブ27、及び拡大コリメーティングレンズ28を概して含み、これらのすべては概して円筒形のスリーブ50内に保持される。この実施形態では、電気導線21は、スリーブ50の端部52によって支えられ、これを通して延びる、複数の導電ピンを含む。導電ピンは、複数の外部電気接続ピンを画定するべく端部52を通して延びる。これは、接続要素18が電気回路に容易に接続されることを可能にする。導電ピン21は、隣接する回路基板54の左端に内部で結合される。この実施形態では、回路基板54の上に3つのピン及び回路基板54の下に3つのピンの、6つの導電ピンが設けられる。しかしながら、導線21は、図示された6つのピンよりも1つ以上少ないピンを含んでもよい。
【0020】
図示されるように、ハウジングスリーブ50は、縦軸x−xに沿って細長い円筒形の形状を有し、回路基板54は、例示的には、スリーブ50内で縦軸x−xに沿って延びるようにマウントされる。第2の複数の導電ピンが、E/O変換器22から延び、隣接する回路基板54の右端にさらに結合される。したがって、回路基板54は、その左端で第1の複数の導電ピン21に機械的に且つ電気的に結合され、回路基板54は、その右端で第2の複数の導電ピンによってE/O変換器22に機械的に且つ電気的に結合される。
【0021】
E/O変換器22は、光源23と、回路基板54によって支えられ、光源23に結合される、回路とを備える。当業者には分かるように、光源23は、レーザ、発光ダイオード、又は任意の他の適切な光源を含む場合がある。図示されるように、E/O変換器21は、TO−can光学パッケージと適合する形状を有する。この実施形態では、E/O変換器21は、光送信サブアセンブリ(TOSA)を含む。
【0022】
E/O変換器22に光ファイバー末端アセンブリが結合される。光ファイバー末端アセンブリは、集束レンズ25、光ファイバーフェルールスタブ27、及び光ファイバー26を備える。集束レンズ25は、E/O変換器22とファイバー26との間に結合され、光源23からの光信号又は光を光ファイバーフェルールスタブ27によって支えられる光ファイバー26に正確に集束及び誘導する。当業者には多分分かるように、レンズ25は、任意の形態の集束レンズを含んでよい。さらに、光源23からの光信号を光学フェルールスタブ27によって支えられる光ファイバー26に誘導することができる任意のデバイスが用いられてよい。
【0023】
図示されるように、レンズ28は、光ファイバー26によって光源23に光学的に結合される。レンズ28は、光ファイバーフェルールスタブ27によって支えられる光ファイバー26からの光信号を拡大し、これを軸x−x上で回転ジャンクション20の隙間を越えて接続要素19の受信レンズ30へ誘導する。この実施形態では、レンズ28は、ボールレンズなどのビームを拡大するコリメーティングレンズである。しかしながら、他のビーム拡大レンズが用いられてもよい。図示されるように、レンズ28は、スリーブ50内のフレームに保持され、光源23からのファイバー26を通る光ビームが中心にくるようにされる。この実施形態では、ファイバー26、ファイバースタブ27、及びレンズ28は、軸x−x上に配向される。
【0024】
光学接続要素19の左端は、回転インターフェース20にある隙間をはさんで光学接続要素18の右端に対面する。
図2に示すように、光学接続要素19は、コリメーティングレンズ30、光ファイバーフェルールスタブ37、集束レンズ25、O/E変換器32、プリント回路基板55、及び電気導線35を概して含み、これらのすべては概して円筒形のスリーブ51内に保持される。
【0025】
図示されるように、レンズ30は、対向するレンズ28からの回転ジャンクション20の隙間を越えるように誘導された光信号を受信し、これを光ファイバーフェルールスタブ37によって支えられる光ファイバー31に集束するように軸x−x上に位置決めされる。この実施形態では、レンズ30は、ボールレンズなどのコリメーティングレンズ28と同じサイズ及びタイプのレンズである。しかしながら、他のビーム集束レンズが用いられてもよい。図示されるように、レンズ30はスリーブ51内のフレームに保持され、ファイバー31及びファイバースタブ36と共に軸x−xが中心となるようにされる。
【0026】
レンズ30とO/E変換器32との間に光ファイバーアセンブリが結合される。光ファイバー末端アセンブリは、光ファイバーフェルールスタブ37、光ファイバー31、及び集束レンズ36を備える。集束レンズ36は、O/E変換器32とファイバー31との間に結合され、光ファイバーフェルールスタブ37によって支えられる光ファイバー31からの光信号又は光をO/E変換器32の光受信器又はダイオード33に正確に集束及び誘導する。当業者には多分分かるように、レンズ36は、任意の形態の集束レンズを含んでよい。さらに、光学フェルールスタブ37によって支えられる光ファイバー31からの光信号を光受信器33に誘導することができる任意のデバイスが用いられてよい。
【0027】
O/E変換器32は、光検出器又は光受信器33と、回路基板56によって支えられ、光検出器33に結合される、回路及び増幅器とを備える。当業者には分かるように、光検出器33は、フォトpinダイオード、電荷結合素子、又は任意の他の適切な感光性デバイスを含む場合がある。図示されるように、O/E変換器32は、TO−can光学パッケージと適合する形状を有する。
【0028】
図示されるように、ハウジングスリーブ51は、縦軸x−xに沿って細長い円筒形の形状を有し、回路基板55は、例示的には、スリーブ51内で縦軸x−xに沿って延びるようにマウントされる。第1の複数の導電ピンが、O/E変換器32から延び、隣接する回路基板55の左端にさらに結合される。したがって、回路基板55は、その左端で第1の複数の導電ピンによってO/E変換器32に機械的に且つ電気的に結合される。
【0029】
この実施形態では、電気導線35は、スリーブ51の端部53によって支えられ、これを通して延びる、複数の導電ピンを含む。導電ピン35は、隣接する回路基板55の右端に内部で結合される。導電ピンは、複数の外部電気接続ピン35を画定するべく端部53を通して延びる。これは、接続要素19が電気回路に容易に接続されることを可能にする。この実施形態では、回路基板55の上に3つのピン及び回路基板55の下に3つのピンの、6つの導電ピンが設けられる。しかしながら、導線35は、図示された6つのピンよりも1つ以上少ないピンを含んでもよい。したがって、回路基板55は、その右端で第2の複数の導電ピン35に機械的に且つ電気的に結合される。
【0030】
したがって、回転コンポーネントの中心軸上に配置される光送信器及び受信器を有する電気インターフェース又はジョイントが提供される。フェルールスタブ27の右端に配置されるレンズ28は、光ビームを実用上できるだけ大きい直径及び受光角に拡大する。接続要素18及び19の光学面は、軸上の隙間20を越える光伝送を可能にするように位置合わせされる。電気信号が、光への変換のためにピン21を通してE/O変換器22及びレーザ23に入力され、このような光が、次に、ピンダイオード33によって受信され、導線35を通して出力するためにO/E変換器32によって電気信号に逆変換される。光学リンク15は、信号が回転インターフェース20を越えて正常に受け渡されて受信可能となることだけを必要とし、必ずしも光学的損失を最小にすることを必要としないので、光学的損失を生じる問題は、典型的なFORJよりもあまり重要ではなくなる。すなわち、光学インターフェースの品質は、障害を生じないのに十分であることだけを必要とする。非常に高い損失が存在する場合、接続15の両端は電気的であり光学的ではないので、システムの性能には関係しない。したがって、回転接続15の性能要件は、光学的損失の最小化から、ロータリージョイント20の端間の位置ずれに対するシステムの許容度の最大化へ変化している。したがって、接続15は、従来のFORJではなく、従来のスリップリングでもなく、全く新しい。異なる波長及び/又はデータ転送速度の光送信器、光受信器、又はトランシーバが、様々な異なるソリューションを生み出すべくパッケージされてよい。加えて、複数の送信器及び/又は受信器を、さらなるチャンネル/データスループットを達成するべく光学スプリッタ及び/又は光学フィルタ(すなわち光波長分割マルチプレクサ)と共にシステム15にパッケージすることができる。
【0031】
接続15では、電気信号の電子が、ソースから第1の接続要素の端にある電気導線に与えられる。これらの電子が電気導線を通して電気−光変換器へ移動し、そこで電子がレーザ光に変換される。次いで、該光がレンズを通して進み、レンズは光をファイバースタブへ平行化するのを助ける。ゆえに、光がレーザからレンズを通してファイバースタブへ進む。ファイバースタブは接続の中心軸と平行であり、ボールレンズ又は他のビーム拡大レンズが、光ビームを拡大するためにファイバースタブの端に配置される。次いで、拡大された光が、回転インターフェースを越え、空隙を通過し、第2の接続要素の対応するレンズによって受信される。該レンズは、光を後方の第2のファイバースタブに渡す。ファイバースタブの他方の端にあるのは、第2の接続要素の他方の端にある電気導線を通して出力するためにフォトンを電子に逆変換する、フォトダイオード受信器である。ゆえに、回転接続の一方の側に入力される電子は、回転接続の他方の側で出力される電子とまったく同じである。
【0032】
したがって、信号の電気から光への変換が回転接続15の内部で達成される。ユーザには、信号は、接続15の両端で電気信号として提示されるが、接続15の内部の回転インターフェース20を渡る軸上の信号伝送のために光学技術が使用される。これは、他の方法又はデバイスよりも著しく低いコストで、回転インターフェースを渡る高いデータ転送速度の伝送を可能にする。これはまた、結果的に、著しくより小型となるソリューションをもたらす。この接続は、基本設計へのどのような変更もなしに、時間と共により高いデータ転送速度に適応するであろう。
【0033】
図3は、接続の双方向の第2の実施形態115を示す。この実施形態は、ハウジング並びに接続要素18及び19の回転アラインメントに関して
図1及び
図2に示された実施形態と類似している。しかしながら、この実施形態では、E/O変換器22及びO/E変換器32は、それぞれ、光/電気トランシーバ122及び132に置き換えられている。
【0034】
トランシーバ122は、光源123、光弁別器100、モニタダイオード101、及び回路基板154によって支えられる回路を備える。この実施形態では、光源123は、レーザダイオードを含む。当業者には分かるように、光源123は、レーザ、発光ダイオード、又は任意の他の適切な光源又は送信器を含む場合がある。この実施形態では、光弁別器100は、ダイクロイック薄膜コーティング140を有するPINフォトダイオード光検出器124を備える。当業者には分かるように、光検出器124は、フォトダイオード、電荷結合素子、又は任意の他の適切な感光性デバイスを含む場合がある。したがって、弁別器100は、光検出器と、光検出器上に配置された干渉フィルタから形成される。レンズ125の端面は、フィルタ140を有する光弁別器100の方に面する。弁別器100は、光送信器123に対しても構成される。送信器123、弁別器100、及びレンズ125は、BOSAと呼ばれる場合もある双方向光サブアセンブリの主要な構成要素をなす。
【0035】
光信号λ
1が、光送信器123から下方のフィルタ140の表面上に送信され、そこで放射信号λ
1は、フィルタ140によってレンズ125の方に反射される。放射信号λ
1は、次いで、レンズ125を通して伝送され、ファイバー26及びレンズ28を通して回転隙間20を越えて接続要素119のレンズ30及びファイバー31に伝送するために、レンズ125によってファイバー26の端とほぼ一致する空間点上に集束される。双方向光路は、放射信号λ
1だけでなく、接続要素119からの戻り放射信号λ
2も含む。放射信号λ
2は、光ファイバー26からレンズ125の方に伝送される。レンズ125は、次いで、放射信号λ
2を、弁別器100及びダイオード124の吸収領域上に集束する。
【0036】
図3はまた、レーザダイオード123を監視するモニタダイオード101を示す。モニタダイオード101は、レーザダイオード123から第1の波長λ
1を有する放射を受ける吸収領域を備える。この放射は、送信器の射出瞳から離れる方に面するレーザダイオード123のストリップ形の導波管の端面から出てくる。図示されるように、送信器123、弁別器100、及びモニタダイオード101は、互いから或る距離に配置される架台によって支持される。
【0037】
トランシーバ132は、光源134、光弁別器102、モニタダイオード103、及び回路基板155によって支えられる回路を備える。この実施形態では、光源134は、レーザダイオードを含む。当業者には分かるように、光源134は、レーザ、発光ダイオード、又は任意の他の適切な光源又は送信器を含む場合がある。この実施形態では、光弁別器102は、ダイクロイック薄膜コーティング141を有するPINフォトダイオード光検出器133を備える。当業者には分かるように、光検出器133は、フォトダイオード、電荷結合素子、又は任意の他の適切な感光性デバイスを含む場合がある。したがって、弁別器102は、光検出器と、光検出器上に配置された干渉フィルタから形成される。レンズ136の端面は、フィルタ141を有する光弁別器102の方に面する。弁別器102は、光送信器134に対しても構成される。送信器134、弁別器102、及びレンズ136も、双方向光サブアセンブリの主要な構成要素をなす。
【0038】
光信号λ
2が、光送信器134から下方のフィルタ141の表面上に送信され、そこで放射信号λ
2は、フィルタ140によってレンズ136の方に反射される。放射信号λ
2は、次いで、レンズ136を通して伝送され、ファイバー31及びレンズ30を通して回転隙間20を越えて接続要素118のレンズ28及びファイバー26に伝送するために、レンズ136によってファイバー31の端とほぼ一致する空間点上に集束される。双方向光路は、放射信号λ
2だけでなく、接続要素118からの戻り放射信号λ
1も備える。放射信号λ
1は、光ファイバー31からレンズ136の方に伝送される。レンズ136は、次いで、放射信号λ
1を、弁別器102及びダイオード133の吸収領域上に集束する。
【0039】
図3はまた、レーザダイオード134を監視するモニタダイオード103を示す。モニタダイオード103は、レーザダイオード134から第1の波長λ
2を有する放射を受ける吸収領域を備える。この放射は、送信器の射出瞳から離れる方に面するレーザダイオード134のストリップ形の導波管の端面から出てくる。図示されるように、送信器134、弁別器102、及びモニタダイオード103は、互いから或る距離に配置される架台によって支持される。
【0040】
したがって、接続115は、第1の接続要素118が第1の波長で一方向に伝送し、第2の要素119が第2の波長で他の方向に伝送することを可能にする。波長は、伝送するレーザに基づいて所望に応じて混合する及び整合させることができる。ゆえに、各レーザは、特定の波長で伝送することができ、フィルタは、該波長に特定的に調整することができる。例えば、限定ではなしに、接続要素118は、1310ナノメートルでの送信器を有することもでき、第2の接続要素119は、1310を反射するダイクロイックフィルタを有することもでき、第2の接続要素119は、850で伝送することもでき、第1の接続要素は、850を反射するダイクロイックフィルタを有することもできる。したがって、接続要素118の電気導線21によって受信された電気入力を光に変換することができ、光を、軸上で回転インターフェース20を越えて接続要素119に伝送することができ、光を、接続要素119の電気導線35を介する伝送のために接続要素119によって電気出力に変換することができ、同時に、接続要素119の電気導線35によって受信された電気入力を光に変換することができ、光を、軸上で回転インターフェース20を越えて接続要素118に伝送することができ、光を、接続要素118の電気導線21を介する伝送のために接続要素118によって電気出力に変換することができる。
【0041】
複数の双方向伝送を提供するために、さらなるレーザ、受信器、及びファイバーが追加されてよい。したがって、接続要素118は、複数の異なる波長の複数の光信号を送信するように構成及び配置されてよく、接続要素119は、接続要素118からの複数の送信された光信号を受信するように構成されてよい。同様に、接続要素119は、複数の異なる波長の複数の光信号を送信するように構成された複数の光源を備えてよく、接続要素118は、接続要素119から異なる波長の光信号を受信するように構成された複数の光受信器を備えてよい。
【0042】
図4は、第3の実施形態の接続215を示す。この実施形態は、ハウジング並びに接続要素218及び219の回転アラインメントに関して
図1及び
図2に示された実施形態と類似している。接続15と同様に、接続215の左接続要素218は、概して静止した状態に保たれ、右接続要素219は、接続要素218に対してその縦軸x−xを中心として概して回転することができる。また、接続要素219は
図2の接続要素19と同じ構成であり、コリメーティングレンズ、光ファイバーフェルールスタブ、集束レンズ、O/E変換器、プリント回路基板、及び電気導線35を概して有し、これらのすべては概して円筒形のスリーブ51内に保持される。これは、接続要素219が電気回路に容易に接続されることを可能にする。
【0043】
しかしながら、
図2の接続要素18とは異なり、この実施形態では、接続要素218は、電気導線も、プリント回路基板も、E/O変換器も、集束レンズも含まない。代わりに、接続要素218は、光ファイバースタブ221及びその中にあるファイバーと光学的に連通する、レンズ228のみを含む。光ファイバー221は、スリーブ250内でレンズ228からスリーブ250の左端部を通して延びる。これは、接続要素218が光ファイバーシステムに容易に接続されることを可能にする。
【0044】
この実施形態では、回転接続215の一方の側218は光ファイバー221のみを含み、他方の側319は受信器及びO/E変換器を含む。したがって、この実施形態では、回転接続215は、回転インターフェース20の一方の側の接続要素218へのファイバー221を介する光学入力と、回転インターフェース20の他方の側219の導線35を介する電気出力を可能にする。光信号が、回転インターフェース20の一方の側218で受信され、回転インターフェース20の他方の側219へ軸上で伝送され、そこでそれらは電気信号として出力するために電気信号に変換される。したがって、フォトンが回転インターフェースの一方の側で受信され、電子が回転インターフェースの他方の側から伝送される。
【0045】
図5は、第4の実施形態の接続315を示す。この実施形態はまた、ハウジング並びに接続要素318及び319の回転アラインメントに関して
図1及び
図2に示された実施形態と類似している。接続15と同様に、接続315の左接続要素318は、概して静止した状態に保たれ、右接続要素319は、接続要素318に対してその縦軸x−xを中心として概して回転することができる。また、接続要素318は、電気導線、プリント回路基板、E/O変換器、集束レンズ、光ファイバーフェルールスタブ、及び拡大コリメーティングレンズ28を概して有し、これらのすべてが概して円筒形のスリーブ50内に保持される、
図2の接続要素18と同じ構成である。これは、接続要素18が電気回路に容易に接続されることを可能にする。
【0046】
しかしながら、
図2の接続要素19とは異なり、この実施形態では、接続要素319は、集束レンズも、O/E変換器も、プリント回路基板も、電気導線も含まない。代わりに、接続要素319は、光ファイバースタブ335及びファイバー331と光学的に連通する、レンズのみを含む。光ファイバー331は、スリーブ351内で回転ジャンクション20にある受信レンズからスリーブ351の右端部を通して延びる。これは、接続要素319が光ファイバーシステムに容易に接続されることを可能にする。
【0047】
この実施形態では、回転接続315の一方の側318はE/O変換器及び送信器を含むが、他方の側は光ファイバー331のみを含む。したがって、この実施形態では、回転接続315は、回転インターフェース20の一方の側の接続要素318への導線21を介する電気入力と、回転インターフェース20の他方の側319のファイバー331を介する光出力を可能にする。電気信号が、回転インターフェース20の一方の側で導線21によって受信され、そこでそれらは光信号に変換され、ファイバー331を介して光信号として出力するために回転インターフェース20の他方の側へ軸上で伝送される。したがって、電子が回転インターフェースの一方の側で受信され、フォトンが回転インターフェースの他方の側から伝送される。
【0048】
本発明は、多くの変更及び修正がなされ得ることを考慮している。したがって、改良された回転接続のいくつかの形態が図示及び説明され、いくつかの代替が説明されているが、以下の請求項によって定義され区別される本発明の範囲から逸脱することなく種々のさらなる変更及び修正がなされ得ることが当業者にはすぐに分かるであろう。