特許第6878421号(P6878421)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6878421管状体を移動させるための装置および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6878421
(24)【登録日】2021年5月6日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】管状体を移動させるための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/02 20060101AFI20210517BHJP
   A24C 5/32 20060101ALI20210517BHJP
   B65G 51/03 20060101ALI20210517BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   A24D3/02
   A24C5/32
   B65G51/03 A
   B65G47/14 K
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-519905(P2018-519905)
(86)(22)【出願日】2016年10月12日
(65)【公表番号】特表2018-537074(P2018-537074A)
(43)【公表日】2018年12月20日
(86)【国際出願番号】IB2016056090
(87)【国際公開番号】WO2017068462
(87)【国際公開日】20170427
【審査請求日】2019年8月2日
(31)【優先権主張番号】102015000062964
(32)【優先日】2015年10月19日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【弁理士】
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(74)【代理人】
【識別番号】100142882
【弁理士】
【氏名又は名称】合路 裕介
(74)【代理人】
【識別番号】100158610
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 新吾
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】メンゴーリ,ファウスト
(72)【発明者】
【氏名】サルトーニ,マッシモ
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/188305(WO,A1)
【文献】 米国特許第02988402(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/02
A24C 5/32
B65G 47/14
B65G 51/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれが対応する延設軸(B)に沿って延設される複数の管状ピース(F)を供給するための供給手段(5)であって、前記供給手段(5)は、一連の群の管状ピース(F)を提供するよう構成されており、それぞれの群は、前記対応する延設軸(B)に沿って連続的に配置される所定数の管状ピース(F)によって定義されており、前記供給手段は、前記対応する延設軸をその延設軸(B)に対して横方向にずらすよう、前記ピース(F)を平行移動で送出するよう構成される少なくとも一つのオフセット手段(4)を有している供給手段(5)と、
前記オフセット手段(4)の機能的に下流側に配置され且つ前記対応する延設軸(B)に沿って前記ピース(F)を移動させて、前記ピース(F)を並置し前記ピース(F)自体の延設軸に対して横方向に延設された整列された一連のピース(F)を形成するよう、構成される少なくとも一つの平行移動送出手段(6)と、
を備える、管状体を移動させるための装置において、
前記平行移動送出手段(6)は、一つの管状ピース(F)を収容するための少なくとも一つのハウジング(8)と、前記ハウジング(8)の内部で動作するとともに前記管状ピース(F)を対応する延設軸(B)に沿って平行移動で送出するエアクッションを生成するよう構成される送風手段(9)と、を有している装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
前記ハウジング(8)は、それぞれの管状ピース(F)の前記延設軸(B)に対応する中心軸(C)に沿って延設されており、
前記送風手段(9)は、前記エアクッションを形成するよう前記管状ピース(F)に対して横方向に気流を生成するように側壁と関連する少なくとも一つの出口開口部(9a,9b)を有する装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置において、前記送風手段(9)は、前記ハウジング(8)の前記中心軸(C)に対して傾斜しており前記中心軸(C)に対して接線方向となる少なくとも一の成分を含んでいる気流(N)を前記少なくとも一つの出口開口部(9a,9b)から吹き出すよう構成されている装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置において、前記送風手段(9)は、前記少なくとも一つの出口開口部(9a,9b)に通じており、前記ハウジング(8)の前記中心軸(C)に対して傾斜する方向に沿って延設される端部延伸部分(10a)を有している少なくとも一つのダクト(10)を有する装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置において、前記気流(N)の傾斜または前記ハウジング(8)の前記中心軸(C)に対する前記端部延伸部分(10a)の傾斜は、5°〜75°の角度で設定されている装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一に記載の装置において、前記ハウジング(8)は、前記送風手段(9)によって平行移動で送出される前記管状ピース(F)を受けるための少なくとも一つの受け部領域(12)を有する装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一に記載の装置において、
前記平行移動送出手段(6)は、
角度を空けて配置された複数の溝(13a)が周辺部に形成された回転ドラム(13)と、
面しているそれぞれの溝(13a)の径方向の境界を形成するよう少なくとも部分的に前記ドラム(13)の周囲に周方向に延設される少なくとも一つの被覆要素(14)と、
を備えており、
それぞれの溝(13a)は、前記被覆要素(14)ととともに、前記少なくとも一つのハウジング(8)を構成している装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、前記送風手段(9)は、前記ドラム(13)の回転軸に近接しているとともに前記ドラム(13)のそれぞれの溝(13a)に形成される少なくとも一つの近接側出口開口部(9a)を有する装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の装置において、前記送風手段(9)は、前記ドラム(13)の回転軸から離間しているとともに前記被覆要素(14)に形成される少なくとも一つの遠隔側出口開口部(9b)を有する装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置において、前記遠隔側出口開口部(9b)は、細長い形状であり、かつ前記ドラム(13)の周囲に周方向に延設されている装置。
【請求項11】
請求項10に記載の装置において、
前記被覆要素(14)は、第一円周縁部(14a)と第二円周縁部(14b)との間に延設されており、
前記遠隔側出口開口部(9b)は、前記第一円周縁部(14a)に近接する第一端部(16a)と、前記第二円周縁部(14b)に近接する第二端部(16b)と、の間で細長く延設されている装置。
【請求項12】
請求項9から11のいずれか一に記載の装置において、前記被覆要素(14)は、前記管状ピース(F)の全移動経路に沿って均等な作用を確実に与えるよう、互いから間隔を空けて配置されるとともに円周方向に沿って連続的に配置される複数の遠隔側出口開口部(9b)を有する装置。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一に記載の装置において、
前記オフセット手段(4)の機能的に上流側にある前記供給手段(5)が、
それぞれの主軸(A)に沿って延設されるとともにそれぞれが所定の長さ「L」を有する複数の長い管状要素(T)を投入するための供出手段(2)と、
前記管状要素(T)を連続的に受けるよう前記供出手段(2)の機能的に下流側に配置されるとともに、前記管状要素(T)の前記所定の長さ「L」未満の所定の長さ「l」を有し、それぞれが対応する延設軸(B)に沿って延設されている複数の管状ピース(F)にそれぞれの管状要素(T)を分割するように構成される切断ユニット(3)と、
を備える装置。
【請求項14】
紙、厚紙またはプラスチック材料で形成された管状体を移動させる方法であって、
それぞれの主軸(A)に沿って延設されるとともに所定の長さ「L」を有する少なくとも一つの長い管状要素(T)を準備する工程と、
前記主軸(A)に沿って連続的に同軸状に配置される複数の管状ピース(F)に前記少なくとも一つの管状要素(T)を分割する工程と、
前記管状ピース(F)のすべてまたはいくつかを前記主軸(A)に対して横方向に沿って平行移動で送出することにより、前記管状ピース(F)をオフセットさせる工程と、
前記主軸(A)に対して横方向に並ぶ整列された一連のピース(F)を形成するよう前記管状ピース(F)を並置するように、前記管状ピース(F)のすべてまたはいくつかを前記主軸(A)に沿って平行移動で送出する工程と、
を含む方法において、
前記平行移動送出工程は、前記管状ピース(F)を平行移動で送出できるエアクッションを生成するような前記管状ピース(F)の側壁の外面(18)への送風作用によって行われる方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法において、前記送風作用は、気流(N)を、前記管状ピース(F)の平行移動の方向と少なくとも部分的に一致させる傾斜で、方向付けることにより得られる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、好ましくは紙、板紙、厚紙またはプラスチック材料で形成される管状体を移動させる装置および方法に関する。
【0002】
好ましくは、このような管状体は、喫煙可能な商品、例えばタバコの部材を形成する。特に、このような管状部材は複合フィルタを製造するためにタバコ・フィルタの部分に組み付けられる。
【0003】
本発明は、したがって、特にタバコ産業に適用可能であり、より具体的には複合フィルタを製造するための機械(フィルタ製造器または連結器)またはタバコホルダーを製造するための機械の構造に適用可能である。
【背景技術】
【0004】
従来技術において、フィルタまたは「ソリッド」フィルタのピースを、すなわちフィルタ材料で形成される円筒状本体であってしたがって軸方向の流体の流れに対して抵抗を有する円筒状本体を移動させるシステムが知られている。
【0005】
この点に関して、既知の装置は、大きく二つのタイプに分類することができる。両方ともに空気の作用を用いるが、一方の場合はフィルタピースを移動させる能動部材として分類され、他方の場合は保持部材として分類される。
【0006】
実際には、第一の従来技術は、フィルタを複数の同軸状ピースへ切断する工程と、オフセットドラムを用いて同軸状ピースをオフセットさせる工程と、その後、並べて配置して整列された配列を形成するよう軸方向に沿ってフィルタピースに吸引力を印加する工程と、を含む。
【0007】
あるいは、ピースは、オフセットされ、それぞれのピースを保持し平行移動させる吸引板に配置される。
【0008】
このような方法は、欠点として、フィルタまたはタバコホルダーの生産においては、より具体的には上述した管状体を構成する管状要素の移動のためには、用いることができない。
【0009】
実際には、管状フィルタピースの側壁が薄いので強くなく、吸引力が管状フィルタピースに印加された場合に、管状フィルタピースが破損/変形されることになる。
【0010】
その上、管状の形状では、軸方向に沿った吸引が十分には機能しない。
【発明の概要】
【0011】
したがって、本発明は、従来技術の上述した欠点を克服する管状体を移動させる装置および方法を提供することを目的とする。
【0012】
より具体的には、本発明の目的は、破損させることなく管状体を効率的に並べることができる管状体を移動させる装置および方法を提供することにある。
【0013】
これらの目的は、添付の特許請求の範囲における請求項1〜請求項13の一以上の特徴を有する管状体を移動させるための装置および請求項14ならびに請求項15にかかる管状体を移動させる方法によって達成される。
【0014】
具体的には、管状体を移動させるための装置は、それぞれが対応する延設軸に沿って延設される複数の管状ピースを供給するための供給手段と、少なくとも一つのオフセット手段と、を備える。供給手段は、一連の群の管状ピースを提供するよう構成されている。それぞれの群は、対応する延設軸に沿って連続的に配置されるとともに横方向にオフセットされる所定数の管状ピースによって定義される。少なくとも一つのオフセット手段は、対応する延設軸をずらすよう、それぞれの管状要素の管状ピースを平行移動で移動させるよう構成される。
【0015】
本発明の一の態様では、平行移動送出手段は、内部に配置される少なくとも一つの管状ピースを収容するための少なくとも一つのハウジングと、ハウジングの内部で動作するとともに管状ピースを対応する延設軸に沿ってハウジングの外側に平行移動で送出するエアクッションを生成するよう構成される送風手段と、を有する。
【0016】
この解決法によって、管状ピースを速やかに傷付けることなく移動させることができる利点がある。
【0017】
特に詳細には、語「エアクッション」は、ハウジングにおいて管状体を支持するための少なくとも一の表面が、摩擦をなくしながら管状ピースを平行移動で移動させるようハウジング内を通る方向付けられた気流を有することを意味するよう用いることを記載しておく。
【0018】
より具体的には、一の好ましい実施形態において、送風手段は、管状ピースに対して横方向に(外向きに)気流を生成しこれによりエアクッションを形成するようハウジングの側壁と関連する少なくとも一つの出口開口部を有する。
【0019】
好ましくは、少なくとも二つの出口開口部が、ハウジングの(したがって管状ピースの)対向する側に配置される。
【0020】
したがって、管状ピースはその軸方向移動の間にどの表面にも接触せず、このため、破損する虞がないという利点がある。
【0021】
これは、本発明にかかる装置が適用される分野において明らかに特に重要な要素である。
【0022】
実際、装置は好ましくは、喫煙商品を製造するための機械に、特に、複合フィルタを製造するためのユニットに、あるいは管状体が用いられる場合製品の破損を防止することが非常に重要であるプロセスの後段階において用いられる管体を製造するための機械に、装着される。
【0023】
これに関連して、供給手段は好ましくは、
対応する主軸に沿って延設されるとともにそれぞれが所定の長さ「L」を有する複数の長い管状要素を投入するための供出手段と、
管状要素を連続的に受けるよう供給手段の機能的に下流側に配置されるとともに、管状要素の所定の長さ「L」未満の所定長さ「l」を有しそれぞれが対応する延設軸に沿って延設されている複数の管状ピースにそれぞれの管状要素を分割するように構成される切断ユニットと、
ピース群を製造するよう対応する延設軸をずらすように、それぞれの管状要素の管状ピースを平行移動で送出するよう構成されるオフセット手段と、
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面に例示する、管状体を移動させる装置および方法の好ましい実施形態したがって非排他的な実施形態の例示的であり故に限定するものではない以降の説明からさらに明らかとなろう。
図1】本発明にかかる管状体を移動させるための装置の側面図を示す。
図2a】連続する三つの動作工程における図1の装置の細部の概略的な断面図である。
図2b】連続する三つの動作工程における図1の装置の細部の概略的な断面図である。
図2c】連続する三つの動作工程における図1の装置の細部の概略的な断面図である。
図3】一部を切断して他の部分を分かりやすく図示している、図1の装置の一部の斜視図である。
図4】本発明にかかる方法の一連の工程を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
添付図面を参照して、参照符号1は、好ましくは紙、板紙、厚紙またはプラスチック材料で形成される管状体を移動させる装置を示す。
【0026】
好ましくは、管状体は、喫煙商品のための、特にタバコまたはタバコホルダーのための複合フィルタの一部を構成する。
【0027】
このように、移動装置1は好ましくは、喫煙商品を製造するための機械に、特に添付図面において参照符号100で示す、フィルタ、タバコホルダーまたは複合フィルタを製造するためのユニットに、適用可能である。
【0028】
こうして、装置1は、好ましくは紙、板紙、厚紙またはプラスチック材料で形成されるとともに限定された厚さおよび坪量(grammage)(例えば90から130g特に110g)を有する管状体を移動させるために用いられる。
【0029】
装置1は、対応する主軸「A」に沿って延設されるとともにそれぞれが所定の長さ「L」を有する複数の長い管状要素「T」を投入するための供出手段2を備える。
【0030】
管状要素「T」の直径は、移動される管状体と同じであり、好ましくは、長さが管状体の長さの整数倍である。
【0031】
好ましくは、供出手段2は搬送ベルト2aおよび/またはホッパ2bを備える。
【0032】
図示の実施形態において、管状要素「T」を横方向にすなわち対応する主軸「A」に対して直角に移動させるよう、搬送ベルト2aはその動作方向に沿って移動可能である。
【0033】
ホッパ2bは好ましくは、搬送ベルト2aの特にその自由端の直ぐ下流側に配置されて、管状要素「T」を(重力によって)受ける。
【0034】
また装置1は、管状要素「T」を連続的に受けるよう供出手段2の機能的に下流に配置される切断ユニット3を備える。
【0035】
切断ユニット3は、それぞれの管状要素「T」を所定の長さ「l」の複数の管状ピース「F」に分割するように構成される。それぞれの管状ピース「F」は、対応する延設軸「B」(主軸「A」と平行)に沿って延設される。
【0036】
長さ「l」は、管状要素「T」の所定の長さ「L」より小さい。より詳細には、管状ピース「F」の長さ「l」は、管状要素「T」の長さ「L」の整数分の一である。
【0037】
切断ユニット3は好ましくは、それぞれの回転軸(管状要素「T」の主軸「A」と平行)回りに回転可能なドラム3aを備える。ドラム3aには、管状要素「T」を受けるために複数の外周溝部が形成されている。
【0038】
また、切断手段3bは、管状要素「T」を対応する複数のピース「F」へと分割するよう、ドラム3aの周辺部において特に溝部において作用するよう配置される。
【0039】
切断手段3bを、機械的なタイプ(切断ブレード等)または光学的なタイプ(例えばレーザー切断器)とすることもできる。
【0040】
好ましくは、したがって、切断ユニット3は、一連の管状要素「T」を受けるよう、そして(切断後)一連の群のピース「F」を投入するよう、構成される。それぞれの群は、対応する延設軸「B」に沿って同軸状に並べられる所定数の管状ピース「F」(長さ「L」と長さ「l」との間の比と数が等しい)によって定義される。
【0041】
この点に関して、また、装置1は、対応する延設軸「B」をずらすように、それぞれの管状要素「T]から形成される管状ピース「F]を平行移動で送出するよう構成される少なくとも一つのオフセット手段4を備える。
【0042】
より詳細には、オフセット手段4は、それぞれの群のピース「F」のすべてまたはいくつかを、延設軸「B」に対して横方向に好ましくは直角な方向に沿って、平行移動で移動させるように構成される。
【0043】
好ましい実施形態において、またオフセット手段4は、切断ユニット3の機能的に下流に配置されるとともに好ましくは切断ユニット3のドラム3aと一点で接する回転ドラム4aを備える。
【0044】
ピースは、互いに位置がずらされた(しかし互いに対して固定されている)溝を用いて、またはピース「F」をずらすよう周方向に移動可能な溝部またはポケットを用いて、移動される。
【0045】
言い換えれば、第一実施形態において、オフセット手段は、能動的にピース「F」を移動させるのではなく、ピース「F」を互いに時間を遅らせて「取り出す」ことによりピース「F」をずらしている。
【0046】
あるいは、第二実施形態においては、オフセット手段4は、特定の移動手段を用いてピースを能動的に移動させる。
【0047】
なお、好ましくは、ここまで説明した装置(供出手段2、切断ユニット3およびオフセット手段4)のすべてまたはいくつかは、複数の管状ピース「F」を供給するための、延設軸「B」に沿って連続的に配置されるとともにその延設の方向「B」に対して横方向にオフセットされる所定数の管状ピース「F」によって定義される一連の群の管状ピース「F」(すなわち、それぞれの群が定義される)を供給するよう構成される供給手段5を構成することを記載しておく。
【0048】
オフセットユニット4の機能的に下流側に、装置1は、対応する延設軸「B」に沿ってピース「F」を移動させて、ピース「F」を並置し整列された一連のピース「F」を形成するよう構成される少なくとも一つの平行移動送出手段6を備える。
【0049】
この整列された一連のものは、したがって、略平行に並置されるピース「F」自体の延設軸に対して横方向に好ましくは直角に延設される。
【0050】
これに照らして、オフセット手段4および平行移動送出手段6は、連係して、切断ユニット3の機能的に下流側に配置されて、それぞれのユニットのピース「F」がそれらの延設軸「B」に沿って互いと並んで配置される第一構成から、それぞれの延設軸「B」が略平行な状態でピース「F」が並置される第二構成に、管状ピース「F」を平行移動で移動させるように構成される位置合わせユニット7を構成する。
【0051】
本発明の一の面では、平行移動送出手段6には、少なくとも一つの管状ピース「F」を収容するための少なくとも一つのハウジング8と、ハウジング8の内部で動作する送風手段9と、が配置される。
【0052】
送風手段9は、そのそれぞれの延設軸「B」に沿ってハウジング8の外側に管状ピース「F」を平行移動で送出するエアクッションを生成するよう構成される。
【0053】
この解決法によって、管状ピース「F]を速やかに傷付けることなく移動させることができる利点がある。
【0054】
実際、その方法で、管状ピースはその軸方向移動の間にどの表面にも接触せず、このため、破損する虞がないという利点がある。
【0055】
好ましくは、ハウジング8は、それぞれの管状ピース「F」の延設軸「B」に対応する中心軸「C」に沿って延設される。
【0056】
さらに、ハウジング8の境界は、中心軸「C」に対して径方向に配置される少なくとも一つの側壁8aによって形成される。
【0057】
このように、側壁は、ハウジング8内においてピース「F」が中心軸「C」に対して横方向に移動するのを防止するよう(またはそのような移動を制限するよう)、中心軸「C」を少なくとも部分的に囲んでいる。
【0058】
また、ピース「F」を排出することができるよう、ハウジング8には少なくとも一つの開口部11が形成されている。開口部11は、したがって中心軸「C」に沿って配置される。
【0059】
言い換えれば、開口部11は、横方向断面「C」によって定義され、ハウジング8の一方の端部に配置される。
【0060】
これに関連して、平行移動移送装置6は、送風手段9によって平行移動で送出される管状ピース「F」を受けるよう開口部11に面することができる、少なくとも一つの受け部領域12をすなわち受け部チャンバ12を備える。
【0061】
このように、受け部チャンバ12は、開口部11に隣接しており、ハウジング8の中心軸「C」に沿って延設される(実際にはハウジングの延設部を形成している)。
【0062】
好ましくは、送風手段9は、管状ピース「F」に対して横方向に気流を生成してこれによりエアクッションを形成するよう、側壁8aと関連する少なくとも一つの出口開口部9a,9bを有する。
【0063】
特に、(図示しない実施形態において)一連の孔とすることができる送風手段9は、ハウジング8の中心軸「C」に対して傾斜しており中心軸「C」に対して接線方向(tangential)となる少なくとも一の成分を含んでいる気流「N」を少なくとも一つの出口開口部9a,9bから吹き出すよう構成されていることを記載しておく。
【0064】
言い換えれば、気流「N」(少なくとも部分的にエアクッションを形成する)は、ピース「F」の移動と同じ方向に向けられており、中心軸「C」に対して傾斜している。
【0065】
傾斜は、5°〜75°の、好ましくは15°〜45°の、より好ましくは約30°の角度βで定義される。
【0066】
構造的には、送風手段9は、少なくとも一つの出口開口部9a,9bに通じており、ハウジング8の中心軸「C」に対して所定の角度で傾斜する端部ストレッチ10aを有している少なくとも一つのダクト10を有する。
【0067】
好ましくは、傾斜角度は、気流「N」の角度と対応する(または一致する)(より詳細には気流「N」の角度を決定する)。
【0068】
したがって、端部ストレッチ10aは、ハウジング8の中心軸「C」に対して5°〜75°、好ましくは15°〜45°、さらに好ましくは約30°の角度αで傾斜している。
【0069】
好ましい実施形態において、平行移動送出手段6は回転ドラム13を備える。ドラム13は、その周辺部に、少なくとも一つの管状ピース「F」をそれぞれ受けるための角度を空けて配置された複数の溝13aを有する。
【0070】
なお、溝はドラム13の回転軸と平行であることを記載しておく。
【0071】
また、平行移動送出手段6は、面しているそれぞれの溝13aの径方向の境界を形成するよう少なくとも部分的にドラム13の周囲に周方向に延設される少なくとも一つの被覆要素14を備える。
【0072】
このように、それぞれの溝13aは、前記被覆要素14ととともに、少なくとも一つのハウジング8を構成している。
【0073】
より詳細には、被覆要素14は、ドラム13の回転軸から離間しているハウジング8の側壁8aの一部を構成する。
【0074】
なお、ドラム13は回転可能であり、一方、被覆要素14は固定されていることを記載しておく。
【0075】
このように、ハウジングは、溝13aと、下を溝13a自体が通る被覆要素14の対応する部分と、によって構成される。
【0076】
なお、好ましくは、図示の実施形態では、平行移動送出手段6は、互いから間隔を空けて(角度を空けて)配置される複数のハウジング8を備えることを記載しておく。それぞれのハウジングは、一の溝13aによってそして被覆要素14の対応する部分(回転の間に変わっていく)によって、構成される。
【0077】
ある態様では、回転ドラムを平行移動要素(例えば搬送ベルト)と置き換えることができる。その場合、溝は、軸方向にのみ間隔を空けて配置され、角度を空けては配置されない。
【0078】
好ましくは、送風手段9は、ドラム13の回転軸に近接しているとともに、それぞれの溝13aに形成される少なくとも一つの近接側出口開口部9aを有する。
【0079】
より詳細には、近接側出口開口部9aは、溝13aの内部にピース「F」を支持する基部15に形成される。
【0080】
近接側出口開口部9aは好ましくは、上で説明した特徴を、一般的な「出口開口部」と組み合わせて有する。
【0081】
さらに、送風手段9は好ましくは、ハウジングの中心軸「C」に沿って連続的に配置されるとともに互いから間隔を空けて配置される複数の近接側出口開口部9aを有する。
【0082】
好ましい実施形態において、送風手段9は、ドラム13の回転軸から離間しているとともに被覆要素14に形成される少なくとも一つの遠隔側出口開口部9bを有する。
【0083】
遠隔側出口開口部9bも好ましくは、上で説明した特徴を、一般的な「出口開口部」と組み合わせて有する。
【0084】
好ましくは、例えば図3を参照して、遠隔側出口開口部9bは、細長い形状を有し、そしてドラム13の周囲に周方向に延設されている。
【0085】
言い換えれば、遠隔側出口開口部9bは、被覆要素14に沿って延びるとともにドラムを少なくとも部分的に囲んでドラム13が回転している間ピース「F」に作用し続ける細長い溝16によって形成される。
【0086】
これに関連して、被覆要素14は、第一周辺縁部14aと第二周辺縁部14bとの間に延設されることを記載しておく。その結果、遠隔側出口開口部9b(すなわち溝16)は、第一縁部14aに近接する第一端部16aと第二縁部14bに近接する第二端部16bとの間に細長く延設される。
【0087】
こうして、遠隔側出口開口部9bは、ドラム13を囲む周方向軸(circumferential axis)に対して傾斜した方向に延設される。
【0088】
さらに、送風手段9は好ましくは、ハウジングの中心軸「C」に沿って連続的に配置されるとともに互いから間隔を空けて配置される複数の遠隔側出口開口部9bを有する。
【0089】
これにより、管状ピース「F」を移送する全体距離にわたって均等な作用が確実に得られる利点がある。
【0090】
また、本発明の目的は、好ましいが他のものを排除するものではない、本発明の装置によって実現される管状体(すなわち管状ピース)を移動させる方法である。
【0091】
方法は、それぞれの主軸「A」に沿って延設されるとともに所定長さ「L」を有する少なくとも一つの長い管状要素「T」を準備をする工程と、少なくとも一つの長い管状要素「T」を主軸「A」に沿って連続的に配置される複数の同軸状の管状ピース「F」に分割する工程と、を含む。
【0092】
次にまたは同時に、管状ピース「F」のすべてまたはいくつかを主軸「A」に対して横方向に沿って平行移動で送出することにより、管状ピース「F」をオフセットさせる。
【0093】
こうして、ピース「F」は、主軸「A」に沿って並べられる第一構成から、まだ連続的に配置されるがそれぞれの軸「B」がずれている第二の中間構成へと移動される。
【0094】
この点に関して、方法は実際に、主軸「A」に対して横方向に(つまり直角に)並ぶ整列された一連のピース「F」を形成するよう管状ピース「F」を並置するように、管状ピース「F」のすべてまたはいくつかを主軸「A」に沿って平行移動で送出する工程を含む。
【0095】
本発明の一の面では、平行移動送出工程は、管状ピース「F」を平行移動で送出できるエアクッションを生成するような管状ピース「F」の側壁の外面への送風作用によって行われる。
【0096】
特に、送風作用は、ピースに運動を与えるよう、向けられる、すなわち方向付けられる。
【0097】
したがって、好ましくは、送風作用は、気流を、管状ピース「F」の平行移動の方向と少なくとも部分的に一致させる傾斜で、方向付けることによって行われ、これにより、エアクッションと平行移動とを同時に生じさせることができる。
【0098】
言い換えれば、送風された空気により、浮かせる(lifting)作用と前方への押し出し作用との両方が得られる。
【0099】
本発明により、上述した目的が達成され、大きな利点が得られる。
【0100】
実際に、既存のタイプであり同様の機械において用いられておりピースにエアクッションを生成するために用いられる圧搾空気動作手段は、一方ではピースの迅速で精密な移動を可能にし、また一方では製造が簡単で安価である。
【0101】
さらに、形状が長い遠隔側出口開口部が形成されているので、管状ピースに印加される前方への押し出し作用を最大化でき、したがって管状ピースの移動を最適化できる。
図1
図2a
図2b
図2c
図3
図4a)】
図4b)】
図4c)】
図4d)】
図4e)】