【文献】
LG Electronics,Discussion on interference measurement and rate matching for NR,3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707608,2017年 5月 6日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【0026】
以下、本発明に係る好適な実施形態を、添付の図面を参照して詳しく説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのものであり、本発明が実施し得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかしながら、当業者にとってはこのような具体的な細部事項無しでも本発明を実施できることは明らかである。
【0027】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の中核機能を中心にしたブロック図の形式で示すことができる。また、本明細書全体にわたって同一の構成要素については、同一の図面符号を付して説明する。
【0028】
本発明において、ユーザ機器(User Equipment,UE)は、固定していても、モビリティ(移動性)を有し(mobile)ていてもよいもので、基地局(Base Station,BS)と通信してユーザデータ及び/又は各種制御情報を送受信する各種機器を含む。UEを、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscribe Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などと呼ぶこともできる。また、本発明において、BSは、一般に、UE及び/又は他のBSと通信する固定局(fixed station)を意味し、UE及び他のBSと通信して各種データ及び制御情報を交換する。BSを、ABS(Advanced Base Station)、NB(Node-B)、eNB(evolved-NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、PS(Processing Server)、送信ポイント(Transmission Point;TP)などと呼ぶこともできる。以下の本発明に関する説明では、BSをeNBと総称する。
【0029】
本発明におけるノード(node)とは、ユーザ機器と通信して無線信号を送信/受信できる固定したポイント(地点)(point)を指す。様々な形態のeNBをその名称にかかわらずノードとして用いることができる。例えば、BS、NB、eNB、ピコセルeNB(PeNB)、ホームeNB(HeNB)、リレー、リピータなどをノードとすることができる。また、ノードは、eNBでなくてもよい。例えば、無線リモートヘッド(Radio Remote Head,RRH)、無線リモートユニット(Radio Remote Unit,RRU)であってもよい。RRH、RRUなどは、一般にeNBの電力レベル(power level)よりも低い電力レベルを有する。RRH又はRRU(以下、RRH/RRU)は、一般に、光ケーブルなどの専用回線(dedicated line)でeNBに接続されており、よって、一般に無線回線で接続されているeNBによる協調通信に比べて、RRH/RRUとeNBとによる協調通信を円滑に行うことができる。1つのノードには、少なくとも1つのアンテナが設置される。このアンテナは、物理アンテナを意味することもでき、アンテナポート、仮想アンテナ、又はアンテナグループを意味することもできる。ノードは、ポイント(point)と呼ばれることもある。アンテナが基地局に集中して位置して1つのeNBコントローラ(controller)によって制御される既存の(conventional)中央集中型アンテナシステム(Centralized Antenna System,CAS)(すなわち、単一ノードシステム)と違い、マルチ(多重)ノードシステム(multi-node system)において、複数のノードは、一般に一定間隔以上離れて位置する。これらの複数のノードは、各ノードの動作を制御したり、各ノードを通して送/受信されるデータをスケジューリング(scheduling)する1つ又は複数のeNB又はeNBコントローラによって管理することができる。各ノードは、当該ノードを管理するeNB又はeNBコントローラと、ケーブル(cable)又は専用回線(dedicated line)で接続することができる。マルチノードシステムにおいて、複数のノードへの/からの信号の送信/受信には、同一のセル識別子(IDentity,ID)が用いられてもよく、異なるセルIDが用いられてもよい。複数のノードが同一のセルIDを有すると、これらの複数のノードのそれぞれは、1つのセルにおける1つ(一部)のアンテナグループ(集団)(group)のように動作する。マルチノードシステムにおいて、ノードが互いに異なるセルIDを有すると、このようなマルチノードシステムをマルチセル(例えば、マクロセル/フェムトセル/ピコセル)システムと見なすことができる。複数のノードのそれぞれが形成したマルチセルが、カバレッジによってオーバーレイする形態で構成されると、これらのマルチセルが形成したネットワークを特にマルチレイヤ(多重−階層)(multi-tier)ネットワークと呼ぶ。RRH/RRUのセルIDとeNBのセルIDとは同一であっても、異なってもよい。RRH/RRUとeNBとが互いに異なるセルIDを用いる場合、RRH/RRUとeNBとは、いずれも独立した基地局として動作する。
【0030】
以下に説明する本発明のマルチノードシステムにおいて、複数のノードに接続した1つ又は複数のeNB又はeNBコントローラが、上記複数のノードの一部又は全てを介してUEに同時に信号を送信又は受信するように、上記複数のノードを制御することができる。各ノードの実体、各ノードの具現の形態などによって、マルチノードシステム間には差異があるが、複数のノードが共に所定の時間−周波数リソース上でUEに通信サービスを提供するために参加するという点で、これらのマルチノードシステムは、単一ノードシステム(例えば、CAS、従来のMIMOシステム、従来の中継システム、従来のリピータシステムなど)とは異なる。そのため、複数のノードの一部又は全てを用いてデータ協調送信を行う方法に関する本発明の実施例は、種々のマルチノードシステムに適用可能である。例えば、ノードとは、通常、他のノードと一定間隔以上で離れて位置しているアンテナグループを指すが、後述する本発明の実施例は、ノードが間隔にかかわらずに任意のアンテナグループを意味する場合にも適用可能である。例えば、X−pol(Cross polarized)アンテナを備えたeNBの場合、該eNBが、H−polアンテナで構成されたノードとV−polアンテナで構成されたノードとを制御すると見なし、本発明の実施例を適用することができる。
【0031】
複数の送信(Tx)/受信(Rx)ノードを介して信号を送信/受信したり、複数の送信/受信ノードから選択された少なくとも1つのノードを介して信号を送信/受信したり、下りリンク信号を送信するノードと上りリンク信号を受信するノードとを別にし得る通信技法を、マルチ(多重)eNB MIMO又はCoMP(Coordinated Multi-Point TX/RX)という。このようなノード間協調通信のうち、協調送信技法は、JP(Joint Processing)とスケジューリング協調(scheduling coordination)とに区別(categorized into)できる。前者は、JT(Joint Transmission)/JR(Joint Reception)とDPS(Dynamic Point Selection)とに区別し(divided into)、後者は、CS(Coordinated Scheduling)とCB(Coordinated Beamforming)とに区別できる。DPSは、DCS(Dynamic Cell Selection)と呼ぶこともできる。他の協調通信技法に比べて、ノード間協調通信技法のうちJPを行うとき、より様々な通信環境を形成することができる。JPにおいて、JTは、複数のノードが同一のストリームをUEに送信する通信技法をいい、JRは、複数のノードが同一のストリームをUEから受信する通信技法をいう。当該UE/eNBは、上記複数のノードから受信した信号を合成して上記ストリームを復元する。JT/JRでは、同一のストリームが複数のノードから/に送信されるため、送信ダイバーシチ(diversity)によって信号送信の信頼度を向上させることができる。JPのDPSは、複数のノードから特定の規則によって選択された1つのノードを介して信号が送信/受信される通信技法をいう。DPSでは、通常、UEとノードとの間のチャネル状態の良いノードが通信ノードとして選択されるはずであるため、信号送信の信頼度を向上させることができる。
【0032】
本発明におけるセル(cell)とは、1つ又は複数のノードが通信サービスを提供する一定の地理的領域をいう。そのため、本発明において特定のセルと通信するということは、特定のセルに通信サービスを提供するeNB又はノードと通信することを意味できる。また、特定のセルの下りリンク/上りリンク信号は、該特定のセルに通信サービスを提供するeNB又はノードからの/への下りリンク/上りリンク信号を意味する。UEに上り/下りリンク通信サービスを提供するセルを特にサービングセル(serving cell)という。また、特定のセルのチャネル状態/品質は、該特定のセルに通信サービスを提供するeNB又はノードとUEとの間に形成されたチャネル又は通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。3GPP LTE(LET)−Aベースのシステムにおいて、UEは、特定のノードからの下りリンクチャネル状態を、上記特定のノードのアンテナポートが上記特定のノードに割り当てられたチャネルCSI−RS(Channel State Information Reference Signal)リソース上で送信するCSI−RSを用いて測定することができる。一般に、隣接するノードは、互いに直交するCSI−RSリソース上で該当のCSI−RSリソースを送信する。CSI−RSリソースが直交するということは、CSI−RSを運ぶシンボル及び副搬送波(サブキャリア)(subcarrier)を特定するCSI−RSリソース構成(resource configuration)、サブフレームオフセット(offset)及び送信周期(transmission period)などによってCSI−RSが割り当てられたサブフレームを特定するサブフレーム構成(subframe configuration)、CSI−RSシーケンスのうちの少なくとも1つが互いに異なることを意味する。
【0033】
本発明において、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)/PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)/PHICH(Physical Hybrid automatic retransmit request Indicator CHannel)/PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)は、それぞれ、DCI(Downlink Control Information)/CFI(Control Format Indicator)/下りリンクACK/NACK(ACKnowlegement/Negative ACK)/下りリンクデータを運ぶ時間−周波数リソースの集合(セット)(set)又はリソース要素の集合を意味する。また、PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)/PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)/PRACH(Physical Random Access CHannel)は、それぞれ、UCI(Uplink Control Information)/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を運ぶ時間−周波数リソースの集合又はリソース要素の集合を意味する。本発明では、特に、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHに割り当てられたり、又はそれに属した時間−周波数リソース又はリソース要素(Resource Element,RE)を、それぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACH RE又はPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH/PUCCH/PUSCH/PRACHリソースと呼ぶ。以下において、ユーザ機器がPUCCH/PUSCH/PRACHを送信するという表現は、それぞれ、PUSCH/PUCCH/PRACH上で又はこれを介して、上りリンク制御情報/上りリンクデータ/ランダムアクセス信号を送信するという表現と同じ意味で使われる。また、eNBがPDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCHを送信するという表現は、それぞれ、PDCCH/PCFICH/PHICH/PDSCH上で又はこれを介して、下りリンクデータ/制御情報を送信するという表現と同じ意味で使われる。
【0034】
図1は、無線通信システムで用いられる無線フレーム構造の一例を示す図である。特に、
図1(a)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex,FDD)用フレーム構造を示しており、
図1(b)は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる時間分割デュプレックス(Time Division Duplex,TDD)用フレーム構造を示している。
【0035】
図1を参照すると、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる無線フレームは、10ms(307200Ts)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレーム(Subframe,SF)で構成される。1つの無線フレームにおける10個のサブフレームには、それぞれ番号を与えることができる。ここで、Tsは、サンプリング時間を表し、Ts=1/(2048*15kHz)で表される(represented)。それぞれのサブフレームは、1msの長さを有し、2個のスロットで構成される。1つの無線フレームにおいて、20個のスロットには、0から19までの番号を順次与えることができる。それぞれのスロットは、0.5msの長さを有する。1つのサブフレームを送信するための時間は、送信時間間隔(Transmission Time Interval,TTI)として定義される。時間リソースは、無線フレーム番号(又は、無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(又は、サブフレームインデックスともいう)、スロット番号(又は、スロットインデックスともいう)などによって区別する(discriminated)ことができる。
【0036】
無線フレームは、デュプレックス(duplex)技法によって別々に構成(configure)することができる。例えば、FDDにおいて、下りリンク送信及び上りリンク送信は周波数によって区別されるため、無線フレームは、特定の周波数帯域に対して下りリンクサブフレーム又は上りリンクサブフレームのいずれか1つのみを含む。TDDでは下りリンク送信及び上りリンク送信が時間によって区別されるため、特定の周波数帯域に対して、無線フレームは、下りリンクサブフレームも上りリンクサブフレームも含む。
【0037】
表1は、TDDにおいて、無線フレームにおけるサブフレームのDL−UL構成(configuration)を例示するものである。
【0039】
表1において、Dは下りリンクサブフレームを、Uは上りリンクサブフレームを、Sはスペシャル(特異)(special)サブフレームを表す。スペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)、UpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドを含む。DwPTSは、下りリンク送信のためにリザーブ(留保)される(reserved)時間区間であり、UpPTSは、上りリンク送信のためにリザーブされる時間区間である。表2は、スペシャルサブフレーム構成(configuration)を例示するものである。
【0041】
図2は、無線通信システムにおける下りリンク/上りリンク(DL/UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は、3GPP LTE/LTE−Aシステムのリソースグリッド(格子)(resource grid)の構造を示す。アンテナポート当たり1個のリソースグリッドがある。
【0042】
図2を参照すると、スロットは、時間領域(ドメイン)で複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含み、周波数領域で複数のリソースブロック(Resource Block,RB)を含む。OFDMシンボルは、1つのシンボル区間を意味することもある。
図2を参照すると、各スロットで送信される信号は、
個の副搬送波(subcarrier)と
個のOFDMシンボルとで構成されるリソースグリッド(resource grid)で表現することができる。ここで、
は、下りリンクスロットにおけるリソースブロック(Resource Block,RB)の個数を表し、
は、ULスロットにおけるRBの個数を表す。
及び
は、DL送信帯域幅及びUL送信帯域幅にそれぞれ依存する。
は、下りリンクスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表し、
は、ULスロットにおけるOFDMシンボルの個数を表す。
は、1つのRBを構成する副搬送波の個数を表す。
【0043】
OFDMシンボルは、多元接続(多重接続)(multiple access)方式によって、OFDMシンボル、SC−FDM(Single Carrier Frequency Division Multiplexing)シンボルなどと呼ぶことができる。1つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、チャネル帯域幅、CP(Cyclic Prefix)長によって様々に変更可能である。例えば、ノーマル(正規)(normal)CPの場合は、1つのスロットが7個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPの場合は、1つのスロットが6個のOFDMシンボルを含む。
図2では、説明の便宜のために、1つのスロットが7個のOFDMシンボルで構成されるサブフレームを例示するが、本発明の実施例は、その他の個数のOFDMシンボルを有するサブフレームにも同様の方式で適用されてもよい。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数領域で、
個の副搬送波を含む。副搬送波のタイプ(類型)(type)は、データ送信のためのデータ副搬送波、参照信号(reference signal)の送信のための参照信号副搬送波、ガードバンド(guard band)及び直流(Direct Current,DC)成分のためのヌル(null)副搬送波に分類することができる。DC成分のためのヌル副搬送波は、未使用のまま残される副搬送波であり、OFDM信号生成過程又は周波数アップ(上り)変換(frequency up-conversion)過程で搬送波周波数(carrier frequency,f0)にマッピング(mapping)される。搬送波周波数は、中心周波数(center frequency)と呼ばれることもある。
【0044】
1つのRBは、時間領域で
個(例えば、7個)の連続するOFDMシンボルとして定義され、周波数領域でc個(例えば、12個)の連続する副搬送波によって定義される。参考として、1つのOFDMシンボルと1つの副搬送波とで構成されたリソースをリソース要素(Resource Element,RE)又はトーン(tone)という。したがって、1つのRBは、
個のリソース要素で構成される。リソースグリッドにおける各リソース要素は、1つのスロットにおけるインデックス対(k,1)によって一意(固有)に(uniquely)定義できる。kは、周波数領域で0から
まで与えられるインデックスであり、lは、時間領域で0から
まで与えられるインデックスである。
【0045】
1つのサブフレームにおいて
個の連続した同一副搬送波を占有し、当該サブフレームにおける2個のスロットのそれぞれに1個ずつ位置する2個のRBを物理リソースブロック(Physical Resource Block,PRB)対(pair)という。PRB対を構成する2個のRBは、同一のPRB番号(又は、PRBインデックス(index)ともいう)を有する。VRBは、リソース割り当てのために導入された一種の論理的リソース割り当て単位である。VRBは、PRBと同じサイズを有する。PRBにマッピングする方式によって、VRBは、局所(局部)(localized)タイプのVRBと分散(distributed)タイプのVRBとに区別される。局所タイプのVRBは、PRBに直接マッピングされて、VRB番号(VRBインデックスともいう)がPRB番号に直接対応する。即ち、n
PRB=n
VRBとなる。局所タイプのVRBには、0から
まで順に番号が与えられ、
である。したがって、局所マッピング方式によれば、同一のVRB番号を有するVRBが、1番目のスロットと2番目のスロットとにおいて同一のPRB番号のPRBにマッピングされる。一方、分散タイプのVRBは、インターリーブを経てPRBにマッピングされる。そのため、同一のVRB番号を有する分散タイプのVRBは、1番目のスロットと2番目のスロットとにおいて互いに異なる番号のPRBにマッピングされることがある。サブフレームの2つのスロットに1個ずつ位置し、同一のVRB番号を有する2個のPRBをVRB対と称する。
【0046】
図3は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる下りリンク(DownLink,DL)サブフレーム構造を例示する図である。
【0047】
図3を参照すると、DLサブフレームは、時間領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに区別される。
図3を参照すると、サブフレームの第1のスロットで先頭部における最大3(又は4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域(control region)に対応する。以下、DLサブフレームでPDCCH送信に利用可能なリソース領域(resource region)をPDCCH領域と称する。制御領域に用いられるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)が割り当てられるデータ領域(data region)に該当する。以下、DLサブフレームでPDSCH送信に利用可能なリソース領域をPDSCH領域と称する。3GPP LTEで用いられるDL制御チャネルの例としては、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)、PHICH(Physical hybrid ARQ indicator CHannel)などを含む。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレームにおいて制御チャネルの送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、UL送信に対する応答としてHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)ACK/NACK(ACKnowledgment/Negative-ACKnowledgment)信号を運ぶ。
【0048】
PDCCHを介して送信される制御情報を下りリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)と呼ぶ。DCIは、UE又はUEグループのためのリソース割り当て情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、DL共有チャネル(Downlink Shared CHannel,DL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報、UL共有チャネル(Uplink Shared CHannel,UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報、ページングチャネル(Paging CHannel,PCH)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答などの上位層(upper layer)制御メッセージのリソース割り当て情報、UEグループ内の個別のUEへの送信電力制御命令(セット)(Transmit Control Command Set)、送信電力制御(Transmit Power Control)命令、VoIP(Voice over IP)の活性化(activation)指示情報、DAI(Downlink Assignment Index)などを含む。DL共有チャネル(Downlink Shared CHannel,DL−SCH)の送信フォーマット(Transmit Format)及びリソース割り当て情報は、DLスケジューリング情報又はDLグラント(DL grant)とも呼ばれ、UL共有チャネル(Uplink Shared CHannel,UL−SCH)の送信フォーマット及びリソース割り当て情報は、ULスケジューリング情報又はULグラント(UL grant)とも呼ばれる。1つのPDCCHが運ぶDCIは、DCIフォーマットによってそのサイズ及び用途が異なり、符号化率によってそのサイズが異なり得る。現在、3GPP LTEシステムでは、上りリンク用としてフォーマット0及び4、下りリンク用としてフォーマット1、1A、1B、1C、1D、2、2A、2B、2C、3、3Aなどの様々なフォーマットが定義されている。DCIフォーマットのそれぞれの用途に応じて、ホッピングフラグ、RB割り当て(RB allocation)、MCS(Modulation Coding Scheme)、RV(Redundancy Version)、NDI(New Data Indicator)、TPC(Transmit Power Control)、巡回(循環)シフトDMRS(Cyclic Shift DeModulation Reference Signal)、ULインデックス、CQI(Channel Quality Information)要求、DL割り当てインデックス(DL assignment index)、HARQプロセスナンバ、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)情報などの制御情報の適宜選択された組み合わせが、下りリンク制御情報としてUEに送信される。
【0049】
一般に、UEに対して構成された送信モード(Transmission Mode,TM)によって、当該UEに送信可能なDCIフォーマットが異なる。換言すれば、特定の送信モードに構成されたUEのためには、いかなるDCIフォーマットを用いてもよいわけではなく、特定の送信モードに対応する一定のDCIフォーマットのみを用いることができる。
【0050】
PDCCHは、1つ又は複数の連続した制御チャネル要素(Control Channel Element,CCE)のアグリゲーション(統合、集成)(aggregation)上で送信される。CCEは、PDCCHに無線チャネル状態に基づく符号化率(coding rate)を提供するために用いられる論理的割り当てユニット(unit)である。CCEは、複数のリソース要素グループ(Resource Element Group,REG)に対応する。例えば、1つのCCEは9個のREGに対応し、1つのREGは4個のREに対応する。3GPP LTEシステムの場合、それぞれのUEのためにPDCCHが位置してもよいCCEセットを定義した。UEが自体のPDCCHを発見し得るCCEセットを、PDCCHサーチスペース(探索空間)、単にサーチスペース(Search Space,SS)と呼ぶ。サーチスペース内でPDCCHが送信されてもよい個別のリソースをPDCCH候補(candidate)と呼ぶ。UEがモニタリング(monitoring)するPDCCH候補の集合をサーチスペースとして定義する。3GPP LTE/LTE−Aシステムにおいて、それぞれのDCIフォーマットに関するサーチスペースは、異なるサイズを有してもよく、専用(dedicated)サーチスペースと共通(common)サーチスペースとが定義されている。専用サーチスペースは、UE固有(特定)(specific)サーチスペースであり、それぞれの個別のUEのために構成(configuration)される。共通サーチスペースは、複数のUEのために構成される。以下の表は、サーチスペースを定義するアグリゲーション(集成)レベル(aggregation level)を例示するものである。
【0052】
1つのPDCCH候補は、CCEアグリゲーションレベルによって1、2、4又は8個のCCEに対応する。eNBは、サーチスペース内の任意のPDCCH候補上で実際のPDCCH(DCI)を送信し、UEは、PDCCH(DCI)を探すためにサーチスペースをモニタリングする。ここで、モニタリングとは、全てのモニタリングされるDCIフォーマットによって当該サーチスペース内の各PDCCHの復号(decoding)を試みる(attempt)ことを意味する。UEは、上記複数のPDCCHをモニタリングし、自体のPDCCHを検出することができる。基本的に、UEは、自体のPDCCHが送信される位置を知らないことから、サブフレーム毎に当該DCIフォーマットの全てのPDCCHに対して、自体の識別子を有するPDCCHを検出するまで復号を試みるが、このような過程をブラインド検出(blind detection)(ブラインド復号(Blind Decoding,BD))という。
【0053】
eNBは、データ領域を通してUE又はUEグループのためのデータを送信することができる。データ領域を通して送信されるデータをユーザデータとも呼ぶ。ユーザデータの送信のために、データ領域には、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)を割り当てることができる。PCH(Paging CHannel)及びDL−SCH(Downlink-Shared CHannel)は、PDSCHを介して送信される。UEは、PDCCHを介して送信される制御情報を復号し、PDSCHを介して送信されるデータを読み込むことができる。PDSCHのデータがどのUE又はUEグループに送信されるか、上記UE又はUEグループがどのようにPDSCHデータを受信して復号すればよいか、などを示す情報がPDCCHに含まれて送信される。例えば、特定のPDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRC(Cyclic Redundancy Check)マスク(masking)されており、「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)及び「C」という送信形式情報(例えば、送信ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が、特定のDLサブフレームで送信されると仮定する。UEは、自体が所有しているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタリングし、「A」というRNTIを有しているUEは、PDCCHを検出し、受信したPDCCHの情報によって「B」及び「C」で示されるPDSCHを受信する。
【0054】
UEがeNBから受信した信号を復調するには、データ信号と比較する参照信号(Reference Signal,RS)が必要である。参照信号とは、eNBがUEに又はUEがeNBに送信する、eNBとUEとが互いに知っている、予め定義された特別な波形の信号を意味し、パイロット(pilot)とも呼ばれる。参照信号は、セル内の全UEに共用されるセル固有(cell-specific)RSと特定のUEに専用される復調(DeModulation)RS(DM RS)とに区別される。eNBが特定のUEのための下りリンクデータの復調のために送信するDM RSをUE固有(UE-specific)RSと特別に称することもできる。下りリンクでDM RSとCRSとは共に送信されてもよいが、いずれか一方のみが送信されてもよい。ただし、下りリンクでCRS無しでDM RSのみが送信される場合、データと同じプリコーダを適用して送信されるDM RSは、復調の目的に限って用いることができるため、チャネル測定用RSを別途提供しなければならない。例えば、3GPP LTE(−A)では、UEがチャネル状態情報を測定できるようにするために、追加の測定用RSであるCSI−RSが当該UEに送信される。CSI−RSは、チャネル状態について相対的に時間による変化(度)が大きくないという事実に着目し、サブフレーム毎に送信されるCRSとは違い、複数のサブフレームで構成される所定の送信周期毎に送信される。
【0055】
図4は、3GPP LTE/LTE−Aシステムで用いられる上りリンク(UpLink,UL)サブフレーム構造の一例を示す図である。
【0056】
図4を参照すると、ULサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別できる(divided)。1つ又は複数のPUCCH(Physical Uplink Control CHannels)は、上りリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)を運ぶために制御領域に割り当てられることができる。1つ又は複数のPUSCH(Physical Uplink Shared CHannels)がユーザデータを運ぶためにULサブフレームのデータ領域に割り当てられてもよい。
【0057】
ULサブフレームでは、DC(Direct Current)副搬送波から遠く離れた副搬送波が制御領域として用いられる。換言すれば、UL送信帯域幅の両端部に位置する副搬送波が上りリンク制御情報の送信に割り当てられる。DC副搬送波は、信号送信に用いられずに残される成分であり、周波数アップ変換過程で搬送波周波数f0にマッピングされる。1つのUEのPUCCHは、1つのサブフレームで、1つの搬送波周波数で動作するリソースに属したRB対に割り当てられ、このRB対に属したRBは、2つのスロットでそれぞれ異なる副搬送波を占有する。このように割り当てられるPUCCHを、PUCCHに割り当てられたRB対がスロット境界で周波数ホッピングすると表現する。ただし、周波数ホッピングが適用されない場合には、RB対が同一の副搬送波を占有する。
【0058】
PUCCHは、次の制御情報を送信するために用いることができる。
【0059】
−SR(Scheduling Request):上りリンクUL−SCHリソースを要求するために用いられる情報である。OOK(On-Off Keying)方式を用いて送信される。
【0060】
−HARQ−ACK:PDCCHに対する応答及び/又はPDSCH上の下りリンクデータパケット(例えば、コードワード)に対する応答である。PDCCH又はPDSCHが成功裏に受信されたか否かを示す。単一の下りリンクコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 1ビットが送信され、2つの下りリンクコードワードに対する応答としてHARQ−ACK 2ビットが送信される。HARQ−ACK応答は、ポジティブACK(単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(Discontinuous Transmission)又はNACK/DTXを含む。ここで、HARQ−ACKという用語は、HARQ ACK/NACK、ACK/NACKと同じ意味で使われる。
【0061】
−CSI(Channel State Information):下りリンクチャネルに対するフィードバック情報(feedback information)である。MIMO(Multiple Input Multiple Output)関連フィードバック情報は、RI(Rank Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)を含む。
【0062】
UEがサブフレームで送信可能な上りリンク制御情報(UCI)の量は、制御情報送信に使用可能(可用)(available)なSC−FDMAの個数に依存する。UCIに使用可能なSC−FDMAは、サブフレームにおいて参照信号送信のためのSC−FDMAシンボル以外のSC−FDMAシンボルを意味し、SRS(Sounding Reference Signal)が構成されているサブフレームでは、サブフレームの最後のSC−FDMAシンボルも除く。参照信号は、PUCCHのコヒーレント(coherent)検出に用いられる。PUCCHは、送信される情報によって様々なフォーマットをサポート(支援)する(supports)。
【0063】
下記の表4に、LTE/LTE−AシステムにおけるPUCCHフォーマットとUCIとのマッピング関係を示す。
【0065】
表4を参照すると、主に、PUCCHフォーマット1系列は、ACK/NACK情報を送信するために用いられ、PUCCHフォーマット2系列は、CQI/PMI/RIなどのチャネル状態情報(Channel State Information,CSI)を運ぶために用いられ、PUCCHフォーマット3系列は、ACK/NACK情報を送信するために用いられる。
【0066】
参照信号(Reference Signal;RS)
【0067】
無線通信システムにおいてパケットを送信するとき、パケットは無線チャネルを通じて送信されるため、送信過程で信号の歪みが発生することがある。歪んだ信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号において歪みを補正しなければならない。チャネル情報を知るために、送信側と受信側との両方で知っている信号を送信し、該信号がチャネルを通じて受信されるときの歪みの度合からチャネル情報を把握する方法を主に用いる。この信号をパイロット信号(Pilot Signal)又は参照信号(Reference Signal)という。
【0068】
マルチ(多重)(複数の)アンテナ(multiple antennas)を用いてデータを送受信する場合には、各送信アンテナと各受信アンテナとの間のチャネル状況を知ってこそ正しい信号を受信することができる。したがって、各送信アンテナごとに、より詳しくはアンテナポート(antenna port)ごとに、異なった参照信号が存在しなければならない。
【0069】
参照信号は、上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区別できる(classified into)。現在、LTEシステムには、上りリンク参照信号として、
【0070】
i)PUSCH及びPUCCHを通じて送信された情報のコヒーレント(coherent)な復調のためのチャネル推定のための復調参照信号(DeModulation-Reference Signal,DM−RS)、
【0071】
ii)基地局が、ネットワークの異なる周波数における上りリンクチャネル品質を測定するためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal,SRS)、がある。
【0073】
i)セル内の全ての端末が共有するセル固有参照信号(Cell-Specific Reference Signal,CRS)、
【0074】
ii)特定の端末だけのための端末固有参照信号(UE-Specific Reference Signal)、
【0075】
iii)PDSCHが送信される場合、コヒーレントな復調のために送信される(DeModulation-Reference Signal,DM−RS)、
【0076】
iv)下りリンクDMRSが送信される場合、チャネル状態情報(Channel State Information;CSI)を伝達するためのチャネル状態情報参照信号(Channel State Information-Reference Signal,CSI−RS)、
【0077】
v)MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)、
【0078】
vi)端末の地理的位置情報を推定するために用いられる位置参照信号(Positioning Reference Signal)、がある。
【0079】
参照信号は、その目的によって2種類に大別できる。チャネル情報取得のために用いられる参照信号と、データ復調のために用いられる参照信号と、がある。前者は、UEが下りリンク上のチャネル情報を取得できることにその目的があるため、広帯域で送信されなければならず、特定のサブフレームで下りリンクデータを受信しない端末であってもその参照信号を受信しなければならない。また、これは、ハンドオーバなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクを送るときに該当のリソースと共に送る参照信号であって、端末は、当該参照信号を受信することによってチャネル測定を行ってデータを復調することが可能になる。この参照信号は、データの送信される領域で送信されなければならない。
【0080】
ニューラット(New Radio Technology;NR)
【0081】
上記では、3GPP LTE(−A)システムの構造、動作又は機能などを説明したが、NRでは、3GPP LTE(−A)における構造、動作又は機能などが少し変形されたり、他の方式で具現又は設定され得る。その一部を簡単に説明する。
【0082】
NRでは、様々なニューマロロジ(numerology)をサポートする。例えば、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)が15KHzだけではなく、その2
n倍(n=1,2,3,4)までサポートする。
【0083】
また、ノーマルCPの場合、スロット当たりのOFDMシンボル(以後、単に「シンボル」という)の数は、14個に固定され、1つのサブフレーム内のスロットの数は、2
k個(k=0,1,2,3,4,5)までサポートされるが、無線フレームが10個のサブフレームで構成されることは、従来のLTEシステムと同様である。拡張CPの場合、スロット当たりのシンボルの数は、12個に固定され、1つのサブフレームは、4個のスロットで構成される。また、従来のLTEシステムのように、1個のリソースブロックは、周波数領域において12個の連続したサブキャリアで定義される。
【0084】
また、1つのスロット内の各シンボルの用途(例えば、下りリンク、上りリンク又はフレキシブル(flexible))がスロットフォーマットに応じて定義され、1つのスロット内において下りリンクシンボルと上りリンクシンボルとが両方設定されてもよく、この場合を自己完結型(Self-contained)サブフレーム(又は、スロット)構造と呼ぶ。
【0085】
LTEのFD−MIMO及びNew RATのMIMOにおいて、非周期的CSI−RS(Aperiodic CSIRS;A−CSIRS)が論議されている。これは、特定の時点(例えば、サブフレーム、スロットなど)に送信されるCSI−RSであって、DCIで端末に当該A−CSIRSの送信時点を知らせて、端末が当該RSをCSI測定に用いるようにする。このように、A−CSIRSが送信されるとき、当該RSが送信される時間/位置で送信されるデータシンボルの送信方法が考慮される必要がある。
【0086】
LTEで使用された方式は、レートマッチング(Rate-Matching;RM)を使用する方式である。このように、A−CSIRS REにおいてデータシンボルにレートマッチングを行おうとする場合、基地局及び端末の動作は、以下の通りである。基地局がPDSCHのREをマッピングするとき、基地局は、端末にA−CSIRSを送信するRSのREパターンを含むゼロ電力(Zero-Power;ZP)CSI−RS(ZP−CSI−RS)を設定する。基地局は、当該ZP−CSI−RS REでは最初からPDSCHを送信しないと仮定して、REマッピングを行った後、PDSCHを送信する。また、基地局は、A−CSIRS REにはA−CSIRSを送信する。また、端末は、このような送信動作を仮定して、PDSCHに対する復号(decoding)を行う。即ち、端末は、ZP−CSI−RSが設定されたPDSCHミューティング(muting)REでは、PDSCHが最初からマッピングされないと仮定した上で復号を行う。
【0087】
セミパーシステント(Semi-Persistent;SP)CSI−RS(SP−CSIRS)も、LTEのFD−MIMO及びNew RATのMIMOにおいて考慮されている。これは、A−CSIRSと同様に、イネーブル/ディセーブル(有効化/無効化)(enable/disable)シグナリングを介して一定の時間区間でCSI−RSが送信される方法であって、A−CSIRSのように、時点によってCSI−RSの送信が可能か否かが異なり得るという特徴がある。
【0088】
このような方式を利用するために、基地局及び端末は、レートマッチングを使用するためのシグナリング及び設定が必要である。特に、上述のようなA−CSIRSは、サブフレーム単位ごとに動的に送信され得るため、これに対応する動的シグナリング(例えば、PDCCHを介したDCIのようなシグナリング)及びそのための上位層シグナリングを介したZP−CSI−RS設定が必要である。以下、「レートマッチング」を単に「RM」と呼ぶこともある。また、ZP CSI−RS又はNZP CSI−RSは、当該「CSI−RS」が送信されるリソースを称してもよく、CSI−RS及びCSI−RSが送信されるリソースの全てを称してもよい。
【0089】
レートマッチングのためのZP−CSI−RS設定方法(ZP-CSI-RS configuration method for rate-matching)
【0090】
上述のようなレートマッチングシグナリングのために、以下のような設定が定義され基地局及び端末に設定されることができる。
【0091】
1.「レートマッチングセッティング」の設定
【0092】
オプション1:レートマッチングセッティングは、CSI取得及び/又はビーム管理フレームワーク(beam management framework)のための測定セッティングと共有する「リソースセッティング」において、レートマッチングに使用するZP−CSI−RSリソース(又は、リソースグループ)を指定するL’個「リンク(link)」の集合を意味する。
図5は、ZP−CSI−RSリソースとの共有リソースセッティングを有するレートマッチングセッティングを示す。
【0093】
−
図5において、各リンクは、ZP−CSI−RSリソースグループを意味する。特に、各リンクには、複数のリソースセッティングがレートマッチングパターンとして設定可能であり(例えば、
図5の「レートマッチングセッティング」のリンク2を参照)、この場合、実際に適用されるZP−CSI−RS REパターンは、設定された複数のZP−CSI−RSリソースREパターンの和集合である。
【0094】
− リソースセッティングは、ZP−CSI−RSのためのRS REパターン候補の集合を意味する。各リソースセッティングに他種のRS(例えば、DMRS、SRSなど)パターンが含まれてもよい。このようなリソースセッティングのために、CSI取得/ビーム管理フレームワークなどのために定義された、NZP−CSI−RSのためのRS REパターンを再使用することができ、この場合、NZP−CSI−RSを使用しても、レートマッチングセッティングでリンクしたとき、基地局及び端末は、自動的に当該リソースをZP−CSI−RSとして解釈する。
【0095】
オプション2:レートマッチングセッティングは、CSI取得及び/若しくはビーム管理フレームワークのための測定セッティングとは別に設定した(又は「CSI取得及び/若しくはビーム管理フレームワーク用とは別に設定した」)「リソースセッティング」においてレートマッチングに使用するZP−CSI−RSリソース(又は、リソースグループ)を指定するL’個「リンク」の集合を意味する。
図6は、ZP−CSI−RSリソース設定と独立したリソースセッティングを有するレートマッチングセッティングを示す。
【0096】
− 各リンクは、ZP−CSI−RSリソースグループを意味する。特に、各リンクには、複数のリソース(セッティング)がレートマッチングパターンとして設定可能であり(例えば、
図6においてレートマッチングセッティングのリンク2を参照)、この場合、実際に適用されるZP−CSI−RS REパターンは、設定された複数のZP−CSI−RSリソースREパターンの和集合である。
【0097】
− リソースセッティングは、ZP−CSI−RSのためのRS REパターン候補の集合を意味する。このリソースセッティングにNZP−CSI−RS及び他種のRS(例えば、DMRS、SRSなど)パターンが含まれてもよい。このリソースセッティングは、M(M>=1)個の候補ZP−CSI−RSパターンを含む。
【0098】
特に、設定及びシグナリング上の便宜のために(例えば、オーバーヘッドの減少)、可能なCSI−RS REパターン候補のうちの一部のみでRMのためのZP−CSI−RSパターンが定義されてもよい。即ち、レートマッチングのためのリソースセッティングは、可能なCSI−RSパターンのうち全部又は一部のみを含むことができる。例えば、ZP−CSI−RS REパターンは、CSI−RSパターンのうちの特定のアンテナポート数を仮定したパターン(例えば、4ポート)のみが含まれることができる。
【0099】
このリソースセッティングは、RRCなどの上位層シグナリングで設定されて、端末に伝達されることができる。
【0101】
− 各リンクには、周波数粒度(グラニュラリティ)設定(frequency granularity configuration)(即ち、広帯域/部分帯域/副帯域(サブバンド)(wideband/partial band/subband))が含まれ得る。本明細書において、周波数粒度とは、周波数割り当ての単位を称してもよい。例えば、周波数粒度が広帯域として設定される場合、周波数割り当てがx個のリソースブロックに該当(対応)し(corresponds to)、周波数粒度が部分帯域として設定される場合、周波数割り当てがy個のリソースブロックに該当し、周波数粒度が副帯域として設定される場合、周波数割り当てがz個のリソースブロックに該当し、ここで、x>y>z>0であり、x、y、zは、整数である。また、周波数粒度は、通常、1つの基地局又は1つのサービングセルにおける1つの端末のための周波数割り当ての単位を称し、上記で例示した数のリソースブロック内において1つの端末のためのデータ、信号などが基地局又はサービングセルによって送信される。さらに、周波数粒度は、ここで例示したものとは異なる周波数割り当ての単位又は周波数領域の単位として解釈されてもよい。
【0102】
特に、複数の互いに異なる周波数設定を有するリソースが設定されてもよい。例えば、広帯域ZP−CSI−RSリソースと部分帯域ZP−CSI−RSリソースとが設定されてもよい。
【0103】
別の周波数粒度に関する設定が与えられない場合、基地局及び端末は、指定されたZP−CSI−RS REパターンに含まれた周波数粒度に従い、ZP−CSI−RS REパターンに周波数粒度が含まれていない場合、当該端末は、スケジューリングされた全ての帯域に対してレートマッチングが行われると仮定して、データ送受信を行うことができる。
【0104】
− 各リンクには、時間設定(即ち、非周期的/セミパーシステント/周期的)が含まれてもよい。
【0105】
より具体的には、非周期的/セミパーシステント/周期的ZP CSI−RSは、以下のように理解されることができる。
【0106】
− 非周期的ZP CSI−RS:DCIなどのL1シグナリングを介して端末に指示され、L1シグナリングが送信されたスロット、又はL1シグナリングで指定された特定のスロットでのみ当該リソースパターンに対してレートマッチングが行われてもよい。
【0107】
特に、この場合、DCIを介した非周期的ZP CSI−RSシグナリングにおいて、セミパーシステント又は周期的ZP CSI−RSリソース(即ち、周期/オフセットが設定されている設定又はセッティング)を指定することができ、この場合、設定された周期/オフセットを無視することができる。
【0108】
− セミパーシステントZP CSI−RS:L2及び/又はL3シグナリングを介して設定されたZP CSI−RSリソースのうち、L1及び/又はL2シグナリングを介して指定されたリソースに対するレートマッチング動作をイネーブル/ディセーブルする方式で行う。このとき、イネーブルされている間、指定された周期/オフセットを有して(を用いて)(with)当該リソースに対してレートマッチングが行われ得る。
【0109】
− 周期的ZP CSI−RS:上述したセミパーシステントZP CSI−RSと類似するものの、別のイネーブル/ディセーブルシグナリングが存在せず、常にイネーブルされているように動作する。
【0110】
特に、複数の互いに異なる時間設定を有するリソースが設定されてもよい。例えば、非周期的ZP−CSI−RSリソースとセミパーシステントZP−CSI−RSリソースとが設定されてもよい。
【0111】
2.レートマッチングセッティングが測定セッティングに含まれる場合
【0112】
CSI取得及び/又はビーム管理フレームワークのための測定セッティングのフレームワーク下においてZP−CSI−RSリンクが設定される。
【0113】
リソースセッティングは、全体のCSI−RS(NZP及び/又はZP CSI−RS)のためのRS REパターン候補の集合を意味する。リソースセッティングに他種のRS(例えば、DMRS、SRSなど)パターンが含まれてもよい。ZP−CSI−RSのためのリンクを設定するとき、CSI取得及び/又はビーム管理フレームワークなどのために定義されたNZP−CSI−RSのためのRS REパターンを再使用することができ、この場合、NZP−CSI−RSを使用しても、レートマッチングセッティングにおいてリンクしたとき、基地局及び端末は、自動的に当該リソースをZP−CSI−RSとして解釈することができる。
図7は、測定セッティング内に含まれたレートマッチングのためのZP−CSI−RS設定を示す図である。
【0114】
図7のリンク4又は5と同様に、測定セッティング内で特定のリソースセッティングに報告セッティングがリンクされないか、報告セッティングの代わりに別に設定された「レートマッチングセッティング」にリンクされる場合、当該リンクで指定したCSI−RSリソース(又は、リソースグループ)は、レートマッチングのためのZP−CSI−RSパターン専用として解釈される。この場合、レートマッチング用リンクは、測定セッティング内のその他のCSI測定/ビーム管理のためのリンクとそのインデックスを共有することができる。
【0115】
3.レートマッチングセッティングが個別のリソースセッティングを有する測定セッティングに含まれる場合
【0116】
上述した「レートマッチングセッティングが測定セッティングに含まれる場合」と類似するが、レートマッチングのためのZP CSI−RS用の別のリソースセッティングを設定することができる。
【0117】
特に、この場合、RSの集合の他にPDSCH領域全体を対象とすることができる。
【0118】
4.レートマッチングセッティングがリソースセッティングに含まれる場合
【0119】
− リソースセッティング内の各リソース(集合)ごとに1ビット指示子を割り当てて、当該リソースセッティングをレートマッチングに使用するか否かを設定することができる。
図8は、リソースセッティングにレートマッチングセッティング(即ち、レートマッチングに使用するか否かを指示する指示子)が割り当てられた例を示す。
【0120】
− 端末は、リソースセッティングに対して設定された1ビット指示子が「RM on」に設定された全てのリソース(又は、リソース集合)に対してレートマッチングを仮定する。
【0121】
− この指示子は、ZP−CSI−RSとNZP CSI−RSとに共通して設定することができる。両方とも同様にレートマッチングパターンとして使用することができる。
【0122】
− NZP−CSI−RSが送信されるREにデータが送信されることを防止するために、この指示子はZP−CSI−RS用に限定して、端末又は基地局は、NZP−CSI−RSに対してはデフォルト(default)でレートマッチングを行うと定義することができる。特に、デフォルトでレートマッチングを行うように定義されるNZP−CSI−RSは、NZP−CSI−RSのうち、ビーム管理/CSI取得などのために設定されたリンクに含まれたNZP−CSI−RSリソースに限定することができる。
【0123】
より具体的には、端末又は基地局は、チャネル測定用として設定されたNZP CSI−RSと干渉測定用として設定されたNZP CSI−RSとに、いずれもデフォルトでレートマッチングを行うことができる。
【0124】
干渉測定の柔軟性のために、NZP CSI−RSであっても干渉測定用として設定された場合には、別のシグナリング/設定のない場合、端末又は基地局は、レートマッチングを行わなくてもよい。
【0125】
このとき、時間/周波数に関する設定は、当該NZP−CSI−RS設定に従ってもよい。
【0126】
− NZP−CSI−RSをレートマッチング用として使用するために、別の時間/周波数設定を使用することができる。特に、この場合、より高い単位(例えば、非周期的−>セミパーシステント−>周期的、部分帯域−>広帯域)に拡張して使用することができ、そのために、別の指示子を使用してもよい。例えば、1ビット指示子がNZP−CSI−RSに含まれる場合、当該指示子は、一種の「セル固有CSI−RSリソース」として理解され、これは、セル内の全ての端末がチャネル測定などの用途として共有して使用可能であるため、端末は、当該リソースに常にNZP−CSI−RSが送信されると仮定して動作することができる。即ち、上記指示子が「on」を指示する場合、当該リソースは、NZP−CSI−RSのための時間設定に関係なく、セミパーシステント/周期的ZP−CSI−RSとして解釈できる。端末又は基地局は、上記NZP−CSI−RSに対してレートマッチングを行うことができる。
【0127】
レートマッチングのためのZP−CSI−RS用リソースパターン設定方法
【0128】
1.リソースパターン設定は、他のRSのリソース設定方式に従うことにする。
【0129】
RMの目的のうちの1つとして、NZP CSI−RSの保護があるため、RMリソースの設定方式は、CSI−RSのリソース設定方式を基本とすることができる。
【0130】
そのために、要素(component)RMリソースを定義して、当該要素RMリソースを統合して(by aggregating)RMしようとするリソースを設定することができる。例えば、RMRは、少なくともCSI−RSの保護のために定義されることができ、CSI−RSのための要素CSI−RSリソースと同一のRE構成を有する要素RMリソースが定義されることができる。
【0131】
このような場合、RMRのための要素RMリソースは、全ての要素CSI−RSリソースのうちの一部又は特定の1つの形態のみをサポートすることができる。例えば、各要素RMリソースは、IMRとしての使用を考慮しているので、当該リソースは、IMRの最小単位と同一のリソース単位、例えば、2つのREになり得る。また、別の例として、2つのREからなる要素CSI−RSリソースパターンのうちの2*1の形態、即ち、互いに連接(隣接)した(adjacent)2つのサブキャリアが1つのシンボルで使用される形態が使用されてもよいが、これは、ビーム管理用CSI−RS(即ち、任意の(ランダムな)シンボル数で定義されるCSI−RS(a CSI-RS defined in the random number of symbols))のような形態のRSを保護する動作を行うのに適する。
【0132】
要素RMリソースが2つ以上定義される場合、当該リソースのうちのいずれのリソース、例えば、リソースの長さ及び/又はREの位置(例えば、方向)を使用するかを設定することができる。例えば、
図9のように、1つのRE要素RMリソースと2つのRE要素RMリソースのうちのいずれの要素RMリソースを使用するかを設定することができる。これは、PT(Phase Tracking)−RSのようなRSのためのRM動作をサポートする場合、PT−RSは、周波数方向に1つのサブキャリアを使用して、あらゆる(every)シンボル又は交互の(交差する)(alternating)シンボルで送信できるため、上述のような要素RMリソースが使用されることができる。
【0133】
CSI−RSで1つのRE要素リソースを使用しない場合、2つのRE要素リソースのアグリゲーションと同一の原則が適用されることができる。
【0134】
要素RMリソースのアグリゲーションは、設定されたポート番号によって定められた順に要素リソース単位でRMRが拡張されることができる。このとき、順序は、1つのRMRのために要素リソースが配置される位置を含むことができる。RMRには、他のRSとは異なり、ポートの概念が不要であるため、RMRに設定されるポート番号パラメータは、RMRが定義されるリソースのサイズ(例えば、RE数)を意味するか、又は同一の意味を有する他のパラメータが定義されることができる。
【0135】
CSI−RSが定義され得るシンボル位置が複数である場合、当該RMRのスロット内の位置(例えば、RMRの最初のシンボルが来る位置)を設定する「シンボル位置(symbol location)」を設定することができる。これは、当該RSが定義され得る領域内の位置がその対象となる。本発明のRMRがIMRとして使用される場合、DMRSのように、CSI−RSではない他のRS位置にRMRを設定する必要があり得る。このように、RMRの設定の柔軟性(configuration flexibility)、例えば、他のRSのためのRMの目的(an RM object for a different RS)を考慮して、RMリソースが設定可能なシンボルは、CSI−RSが定義されるシンボルに限られず、スロット全体をカバー(cover)した方が好ましい。
【0136】
図10は、RMパターンのためのシンボル位置に関する例を示す図である。
【0137】
シンボル位置設定が全体のスロットを対象とする場合、これをさらに単純化することができる。例えば、RMは、CSI−RSの保護のために使用されることが多いため、CSI−RS対象のRMリソース設定ケースと、その他のリソース対象のRMリソース設定ケースと、に分けることができる。即ち、シンボル位置は「CSI−RS領域」と「非CSI−RS領域」とに設定することができる。この場合、各シンボル位置が指定するリソースの領域が互いに異なり、また、互いに重畳しない(non-overlapping)。
【0138】
上述した方式は、互いに異なるRSの特性をカバーするための方式を含み、この場合、各RSの特性に従って、いくつかの設定パラメータを集めて設定をさらに単純化することができる。よって、当該リソースの設定方式、例えば、CSI−RS/DMRS/PTRSタイプのうちのいずれの方式を使用するかに対する「リソース設定タイプ指示」パラメータを端末に設定することができ、各リソース設定タイプは、特定のパラメータの集合として定義されることができる。例えば、このような設定が「CSI−RS方式」を指示する場合、上述のように、2*1の要素RMリソースのアグリゲーションによってリソースパターンを設定することができ、PT−RSは、RB内の1つのサブキャリアの全体又は交互のシンボルで送信されるため、PT−RSタイプの場合は、要素RMリソースとして1つのREを使用して、当該RMRが設定可能なRB内領域を制限することができる。DMRSタイプの場合、ポート番号によるREパターンを要素RMリソースとして定義することができる(例えば、ポート番号やフロント/バックロード(front/back loaded)DMRS、追加DMRS設定)。
【0139】
リソース設定タイプ指示は、以下のようなパラメータを含むことができる。
【0141】
− RMRが定義され得るRB内領域(例えば、シンボル/サブキャリア)
【0142】
RMR領域は、RMRが定義されるRS(当該RMRがあるRSのために定義されるか)(an RS for which an RMR is defined)によって異なり得るため、当該シンボル/サブキャリアの位置は、CSI−RS候補位置、DMRS候補位置、PTRS位置などのRSタイプによって定義が異なり得る。
【0144】
基底密度(base density)及び設定可能な密度値がRSタイプに応じてその設定が異なり得る。
【0145】
− RMRパターンが定義される領域(例えば、1つのRB又は2つのRB)
【0146】
上述のような各「リソース設定タイプ指示」のパラメータ設定は、予め定義されるか、RRCなどの上位層シグナリングで設定されることができる。
【0147】
より具体的には、PT−RSのためのRMRを定義するとき、以下のようなパラメータがさらに設定されることができる。
【0148】
− シンボル間隔(symbol spacing)−PT−RSのためのRMRが1つのサブキャリア内においてあるシンボルに送信されるかを決定する。例えば、1(即ち、PDSCH領域内の全てのシンボルでPT−RSのためのZPリソースが設定される)、2、4つのシンボル間隔が考慮できる。
【0149】
スロット内のシンボル間の位相ドリフト(drift)を補正するために、TRS(Tracking RS)が設定されることができる。このようなTRSも複数の端末に設定されることができ、位相ドリフトの正確な測定のために、当該リソースもレートマッチングできるように設定/シグナリングする方式が考慮されている。このようなTRSのレートマッチングも、上述した方式によって行われることができる。
【0150】
このような方式は、PDSCH送信のためのCORESETのためにも設定されることができる。CORESETは、PDCCHが送信可能なリソース領域であって、UE固有に設定されるCORESETは、端末に複数設定されることができ、端末は、当該CORESETのうち、実際に使用する(PDCCHを探索する)CORESETを基地局から設定される。従来のLTEにおいて、広帯域/PDCCH領域内で定義されたREG(即ち、シンボル当たり12個のRE)及びサーチスペースが当該CORESET内に定義される。
【0151】
このようなCORESETは、帯域幅パート(bandwidth part)と同一又は狭い(少ない)帯域に対して定義されるので、CORESETが定義されるシンボルにおいて一部残るリソースをPDSCHの送信に使う方式を考慮し、同時に当該リソースが他の端末のPDCCH送信に使用可能であるので、当該リソースもレートマッチングできるように設定/シグナリングする方式が考慮される。このようなCORESETのレートマッチングも上述した方式によって行われることができる。
【0152】
同期化信号(Synchronization Signal;SS)ブロック(SSB)も上述した方式によってレートマッチングを行うことができる。SSブロックは、PSS/SSS/PBCHを含むリソースブロックであって、端末に1つ又は複数のSSブロックが設定され、実際に使用するSSブロックを基地局が指定することができる。よって、特定のSSブロックが占めるリソース領域も、当該リソースが使用されないときには、PDSCHの送信に使用することができ、当該リソースが他の端末に占有される場合を考慮して、当該リソースをレートマッチングできるように設定/シグナリングする方式が考慮されている。このようなSSブロックのレートマッチングも上述した方式によって行われることができる。
【0153】
よって、「リソース設定タイプ指示」として以下のような対象リソース及びパラメータをさらに考慮することができる。
【0155】
>>スロット内のシンボルレベル送信周期
【0158】
>>PDCCH区間(duration)(PDCCHシンボル数)
【0160】
>>>RB開始/終了インデックス又はRBの長さ
【0165】
リソース設定タイプ指示として、「PDSCH」又は「制限されない(unrestricted)」などの設定が定義され、上述したRS設定方式ではカバーできない、又はRS設定には関係なく、RMRを定義可能な方式も考えられる。
【0166】
PT−RSのためのRMRの場合、非周期的RMRシグナリングの代わりに、他のDCIシグナリングに、当該RMRの活性(activation)、換言すれば、当該RMRを対象とするレートマッチング動作を結び付ける(関連する)(tie)ことができる。例えば、当該端末がMU(Multi-User)動作中であることを確認可能なシグナリング又はMU動作に対する明示的なDCIシグナリングを受信したとき、端末は、当該RMRに対してレートマッチング動作を行うことができる。
【0167】
複数のRSパターンをカバーするリソースに対してレートマッチングを行おうとする場合、レートマッチングを行おうとするRSパターンを有するRMRを複数設定し、上述したRM設定又はこれに相応するリンク(link)集合として(上述したRM設定又はこれに対応するリンク(link)が上記複数のRMRに結び付けられると)(if a plurality of RMRs having an RS pattern on which the rate matching is to be performed are configured and the aforementioned RM configuration or a link corresponding to the RM configuration is tied with a plurality of the RMRs)、レートマッチングを行おうとするリソースパターンを構成する全てのRMRにレートマッチングを行うように設定することができる。この場合、レートマッチング動作を行うリソースは、設定されたRMRの和集合とみなし、これは、互いに重畳するリソースの場合、一度だけレートマッチング動作を行うように設定されることである。
【0168】
2.リソースパターン設定は、ビットマップで設定される。
【0169】
LTEと同様に、ビットマップによってRMを行うリソースを定義することができる。予め定義されたグリッドがRB(グループ)内に定義され、当該RB(グループ)内に定義されたグリッド(grid)要素数だけのビットマップを定義して、各グリッド要素にビットマップの各ビットを結び付け(連動させ)て(tied)RMRを設定することができる。
【0170】
図11は、1つのRB内でRMR又はRMRパターンを指示するリソースグリッド及びそれを表現するために必要なビット数を示す図である。
【0171】
2つ以上のリソースグリッド要素設定(例えば、リソースグリッド要素サイズ、リソースグリッド要素内のRE構成形態)が定義されることができる。例えば、
図12のように、1つのRE及び2つのREのうちのいずれのリソースグリッド要素サイズを使用するかを設定することができる。これは、PT−RSなどのRSのためのRM動作をサポートする場合、PT−RSは、周波数方向に1つのサブキャリアを使用するRSがあらゆるシンボル又は交互のシンボルで送信可能であるため、これをサポートするために、上述のようなリソースグリッド要素サイズを使用することができる。
【0172】
特に、スロット内の領域ごとに互いに異なるリソースグリッド要素設定が定義されることができる。例えば、CSI−RS領域におけるRM動作は、CSI−RSの保護のために動作することができるため、当該RMRは、CSI−RSの要素リソースなどの要素設定に従うことが効率的である。一方、他の領域では、DMRSが送信されることができ、これは、コーム(comb)構造などが使用されるか、又はMUポートごとにその位置などが異なってもよい(DMRSが送信される位置は、コーム構造又はMUポートの使用によって異なってもよい)(A position in which the DMRS is transmitted may vary according to the use of a comb structure or an MU port)。よって、このときのリソース要素サイズは、CSI−RSリソースのそれとは異なってもよい。
図13は、1つのスロット内の2つの領域に設定されたリソースグリッド要素設定を示す図である。
【0173】
リソースグリッド要素サイズは、CSI−RS/DMRS/PDSCHなどのように、RM動作の対象及び当該対象が設定される位置によってその設定が異なり得る。同様に、特定のREグループ(例えば、シンボル内のコームDMRS構造のための偶数番目のRE)に対してRMを行うことができ、リソースグリッド要素サイズとは別に、特定のREグループが1ビットに対応することができる。このようなハイブリッド(hybrid)リソースグリッドは、予め定義されるか、RRCなどの上位層シグナリングで設定されることができる。
【0174】
リソースグリッド要素サイズの設定に従い、RMのためのリソースグリッドの定義が異なってもよい。これは、制限された領域を用いた高粒度(high-granularity)リソース設定/より大きい領域(例えば、スロット)をカバーする低粒度リソース設定を区分するためであって、設定ビットサイズを(ほぼ)類似する長さで維持しながら、高い解像度(resolution)/低い解像度、より大きい領域/制限された領域をカバーする方式になり得る。
【0175】
例えば、1−RE RM要素リソースが定義された場合、
図14の(a)のようなリソースグリッド内でビットマップの各ビットが定義され、2−RE RM要素リソースが定義された場合、
図14の(b)のようなリソースグリッド内でビットマップの各ビットが定義されることができる。
図14において、ハッチングされた領域がRMRで設定可能な候補領域である。
【0176】
効率的なビットマップ設定のために、周波数リソース領域を指示するビットマップ(以下、周波数ビットマップ)をxビットで、時間リソース領域を指示するビットマップ(以下、時間ビットマップ)をyビットで、設定することができる。この場合、周波数ビットマップで1つのシンボル内の周波数方向のREパターンを定義し、当該シンボル内のRMパターンが時間ビットマップで指定されたシンボルにおいて定義される(ことと適用されることができる)。例えば、
図15のように、REレベルで1つのスロットの全体をサポートするためには、x=12、y=14のビットマップをサポートすることができる。周波数及び時間ビットマップが1つのビットマップでセットとして送信される場合、全体でx+yビット長のビットマップのうちの前のx/yビットが周波数/時間ビットマップと理解され、後ろのy/xビットが時間/周波数ビットマップとそれぞれ理解される。特に、このような方式は、1つのシンボル内におけるREパターンが複数のシンボルで同一に送信される現在のRS構造において、共通して適用されることができる。この場合、時間/周波数ビットマップにおいて、少なくとも1つのビットは1、換言すれば、少なくとも1つのシンボル/サブキャリアは、イネーブルされてRMパターンに含まれる必要がある。
【0177】
RMRが一定領域に制限される、及び/又はリソースグリッド要素設定が異なる場合には、上述したx及び/又はyビットサイズがそれに合わせて減少してもよい。例えば、RMRが制御チャネル領域の2つのシンボルをサポートしない場合には、y=12になり得る。特に、周波数又は時間リソースグリッド要素サイズが、RMパターンが定義されるリソース単位、例えば、RB又はスロットになることも可能であり(即ち、x=1又はy=1)、この場合、当該方向に対するビットマップは、定義されなくてもよい(即ち、x=1であるとき、x−>0に再定義)。このような設定方式は、シンボル又はサブキャリアレベルのRMR設定に使用することができる。特に、このような場合には、当該方式が時間方向であるか、又は周波数方向であるかを端末に設定することができる。
【0178】
時間及び周波数ビットマップによって生成されるRMパターンは、1つのシンボル内のREパターンが、ビットマップで指定されるシンボルにおいて同様に使用されるという仮定の下で使用されることができる。よって、同一の時間及び周波数ビットマップを有するものの該当REの一部のみを使用するRMパターンを使用しようとするとき、RMサブセットパターンを設定することができる。特に、RSの保護などのためのRMRは、所定規則を有して、そのパターンが決定されることが通常であるため、実際には、RMサブセットパターンとして、以下のようなパターンを設定することができる。
図16は、後述するRMサブセットパターンを示す図である。
【0179】
(a)基本パターン:与えられた時間及び周波数ビットマップに該当する全てのREを含むRMパターンが定義されることができる。
【0180】
(b)チェッカボードパターン(Checker board pattern):与えられた時間及び周波数ビットマップに該当するREのうち、RE間に所定周期で交互にRMパターンを定義する。
【0181】
− 交互に選択する周期は、特定の数、例えば、2に固定することができる。
【0182】
− この場合、チェッカボードパターンのオフセットをさらに設定することができる。
【0183】
(c)対角パターン(diagonal pattern):与えられた時間及び周波数ビットマップに該当するREのうち、対角線によってRMパターンを定義することができる。
【0184】
− この場合、対角線の方向(他追えば、右上/右下)をさらに設定することができる。
【0185】
よって、同じ時間−周波数ビットマップが設定されても、RMサブセットパターンパラメータの設定が異なる場合、上述のように、実際に使用するパターンは、当該時間−周波数ビットマップで指定されるREグループのうち、当該RMサブセットパターンパラメータによって指示されるREグループに限られることができる。
【0186】
特に、上述のような方式によってREパターンを設定するとき、一種の反復パターンが設定されることができる。よって、このような場合のために、一種の「反復リソースブロック」を定義して、当該反復リソースブロックが定義/設定された一定区間、例えば、1つのRB内で反復される方式で設定されることができる。
【0187】
このために、反復リソースブロックのサイズが設定されることができる。これは、時間/周波数リソースのサイズa、b、例えば、シンボル/サブキャリア数をそれぞれ設定することができ、このシグナリングの単位は、上述のようなリソース粒度、例えば、リソースグリッドサイズによって異なり得る。与えられた時間/周波数リソース内に本明細書で説明したビットマップ(及び/又は上述した「リソースパターン設定を他のRSのリソース設定方式に従うように」する方式)を用いたリソースパターンを定義することができる。例えば、2つのシンボルが制御チャネルとして使用される1つのRB、換言すれば、12個のシンボル/12個のサブキャリアのPDSCH領域において、a=6つのシンボル/b=6つのサブキャリアで定義された反復リソースブロックが定義される場合、当該リソースブロックは、RB内で、
図17のように、時間/周波数方向に反復して適用される。
【0188】
上述した反復リソースブロックの時間/周波数サイズは、利用可能なPDSCH領域、換言すれば、RMRが設定可能なリソース領域のサイズをRとするとき、
(nは自然数)と定義することができ、当該nをそれぞれa'、b'として時間/周波数方向に設定することができる。例えば、
図17の方式は、a=6、b=6の代わりに、a'=2、b'=2のパラメータで定義されることができる。この場合、a'/b'は、当該リソースにおいて反復回数を示し、当該リソースサイズの意味をより明確に示すことができる。この場合、反復するときのRB/スロットの境界と反復リソースブロックの境界とが合わない場合、当該反復リソースブロックは割り当てられない。
【0189】
上述のような曖昧さ(ambiguity)を防止するために、反復リソースブロックの設定とは別に、a'、b'を設定された反復リソースブロックの反復回数で設定することができる。同様に、上述した反復リソースブロックの位置を本明細書で説明したリソース設定のリソース要素と同様に取り扱い、上述した方式によって割り当てることができる。例えば、(反復リソースブロックが)統合される要素RMリソースとして仮定されるか、反復リソースブロックのサイズと同じリソースグリッド要素サイズが定義され、これ(リソースグリッド要素サイズ)に合わせて、反復リソースブロックの位置をビットマップで設定する方式などが使用されて、反復リソースブロックの位置が割り当てられることができる(the position of the repeating resource block can be allocated by assuming the repeating resource block as aggregated component RM resources, defining a resource grid element size identical to a size of the repeating resource block, and configuring the position of the repeating resource block with a bitmap according to the resource grid element size)。
【0190】
特に、上述したリソースの反復は、ビーム管理用CSI−RSやDMRSなど、PDSCHが送信されない領域(例えば、シンボル/サブキャリア)を除いて定義されることができる。
【0191】
時間軸において、反復リソースブロックは、スロットの後ろから満たすことができる。スロットの前方は、制御チャネル/フロントロード(front-loaded)DMRSなどによってPDSCH領域が可変であることがあるため、反復を後ろから満たすことが好ましい。
【0192】
上述した方式のように、一定の反復パターンを使用する代わりに、一定のシンボル/サブキャリアの全体をRMする方式を考慮することができる。換言すれば、時間及び/周波数ビットマップを介して設定されたシンボル/サブキャリアの全体が、RMRとして定義されることができる。これは、上述した時間及び周波数ビットマップを、共通部分の代わりに和集合として解釈して設定することができる。このために、当該ビットマップを解釈する方式がビットワイズ(wise)であるか、シンボル/サブキャリアワイズであるか(換言すれば、当該ビットマップで定義されたシンボル/サブキャリアの共通部分であるか、和集合であるか)を端末に1ビット指示子によって設定することができる。或いは、当該設定が上述した「RMサブセットパターン」パラメータ中に含まれてもよい。
【0193】
当該ビットマップ設定方式のそれぞれは、マルチ(複数の)RB(multiple RBs)/マルチスロット(multiple slots)に対して定義されることができる。例えば、N個のRBに対してRMRパターンが定義される場合、周波数ビットマップサイズは、x(例えば、1つのRBにおけるサブキャリアの数に関しては12)*Nビットになり、M個のスロットに対してRMRパターンが定義される場合、時間ビットマップサイズは、y(例えば、1つのスロットにおけるシンボルの数に関しては14)*Mビットになる。このようなRB/スロット数は、当該RMR設定に共に含まれて設定されることができる。
【0194】
上述した方式のうち、高粒度(即ち、大きいリソースグリッド要素サイズを有する)と、低粒度(即ち、小さいリソースグリッド要素サイズを有する)と、の指示方式を両方用いて、低粒度指示は、上述した高粒度設定で指定されたリソースの領域で設定し、全てのRMRを設定するハイブリッド設定方式がシグナリングオーバーヘッドを減らすために使用され得る。例えば、そのために、RMR設定に、シンボルレベルRMR設定に対するビットマップを含ませ、さらに、REレベルRMR設定に対するビットマップを含ませることができる。
【0195】
逆に、高粒度及び低粒度の指示方式を両方用いて、低粒度指示は、上述した高粒度設定で指定されたリソース外の領域で設定して、全てのRMRを設定するハイブリッド設定方式が使用され得る。
【0196】
2つ場合は、いずれも低粒度指示のビットマップは、上述した高粒度指示のビットマップによってREレベルビットマップが定義される領域が異なり、よって、ビットマップの長さは、先行するRMR設定の高粒度指示によって可変である。
【0197】
上述した高/低粒度指示方式のそれぞれに対して、2つ以上の指示方式(例えば、粒度サイズ、方向など)が用いられてもよく、このような場合、該当指示方式としていずれの方式を用いたかをRMR設定に含ませることができる。例えば、上記では、シンボル方向におけるハイブリッド設定方式を例としたが、該当方式は、周波数方向においても同様に使用可能であるため、当該ビットマップが時間方向であるか周波数方向であるかに関する設定が含まれてもよい。
【0198】
より詳細には、リソース設定方式に2つ以上のビットマップが含まれてもよく、それぞれのビットマップがどのようなリソース粒度を有するかに加えて、該当ビットマップがどのような目的を有するかを設定することができる。
【0203】
>> ビットマップで指定されたリソース全体へのレートマッチングの実行
【0204】
>> ビットマップで指定されたリソース内において、追加ビットマップで実際にレートマッチングを行うリソースを指定
【0205】
>>> このような目的で設定された場合、指定されたリソースに限って追加ビットマップが提供される。
【0206】
例えば、シンボルレベルRM設定ビットマップが与えられたとき、「リソース全体へのレートマッチング実行」が設定される場合、該当シンボルレベルRMビットマップは、指定されたシンボル全体に対してレートマッチング動作を行う目的であり、この場合、追加ビットマップが与えられない。逆に、「追加ビットマップで実際にレートマッチングを行うリソースを指定」が設定される場合、該当シンボルで指定されたシンボルグループからなるリソースにおいて、上述した方法によって実際のRMリソースがより詳細に設定されることができる。
【0207】
ハイブリッド設定方式において、上述したビットマップの「目的」は、高粒度指示のためのビットマップに限って設定されてもよい。低粒度指示のためのビットマップでは、指定するリソース全体に対してレートマッチングが行われる動作に固定されてもよい。また、「目的」として「リソース全体に対してレートマッチング実行」が設定される場合、上述のような高粒度指示で指定されたリソース以外の領域では、依然として低粒度指示のビットマップが設定される。
【0208】
シンボルごとにビットマップを設定する方式として、周波数方向のビットマップを設定して、該当ビットマップが適用されるシンボルインデックス及び/又はシンボル数を設定することができる。シンボル数が共に設定された場合、前のシンボルインデックスは、開始シンボルインデックスとして解釈されてもよい。該当シンボル数は、RMRが設定され得る領域(例えば、PDSCH領域)内で隣接するシンボルに対応することができる。また、同様な方式を他のディメンジョン(次元)(dimension)へ適用することができる。例えば、各サブキャリアのビットマップを、サブキャリアインデックス及び/又はサブキャリア数と共に設定することができる。このような方式は、ビットマップでRMRを設定しようとするシンボル(グループ)の数が少ないとき、より効率的に設定することができる。
【0209】
複数のビットマップ/リソースで指定されるRMRは、(特に指示のない場合)その和集合として動作する。換言すれば、重なる(overlapped)リソースは、該当リソースに対して一度だけレートマッチングを行うとみなす。
【0210】
PDSCH開始及び/又は終了シンボルに応じて、高粒度及び/又は低粒度の指示方式が設定されるリソース領域が定義される。このために、PDSCH開始及び/又は終了シンボルがRMRに対して設定/シグナリングされることができる。この場合、別途のPDSCH開始及び/又は終了シンボルのシグナリングが存在しても、端末は、該当シグナリングを無視して、RMRに定義されたPDSCH開始及び/又は終了シンボルを仮定してRMRを用いることができる。
【0211】
本明細書で定義されるRMRは、PDSCH領域として指定された領域にのみ適用されて、その他の領域(例えば、PDCCH領域、自己完結型スロットにおけるUL領域など)には適用されない。例えば、PDSCH開始及び/又は終了シンボルがシグナリングされた場合、指定された領域外で定義されたRMRは使用しない。
【0212】
或いは、MAC/DCIなどのより動的なシグナリングを介して、該当RMRが定義されるリソース領域をさらに設定することができる。特に(これは)(In particular)、PDSCH領域内のRMR定義領域を、シンボル及び/又はサブキャリアレベルなどの高粒度指示方式によって設定することができる。
【0213】
上述したレートマッチングのためのリソースパターン設定として他のRSのリソース設定方式を用いるのと同様に、RSの種類(例えば、CSI−RS、DMRS、PT−RS)によって互いに異なるリソース設定方式が用いられてもよい。このために、「リソース設定タイプ指示」が定義され、各リソース設定タイプは、上述のような特性を互いに異なるように定義してもよい。特に、このような場合、「PDSCH」又は「制限されない場合(unrestricted)」などの設定が定義され、上述したRS設定方式でカバーできない領域に対して、又はRS設定に関係なく、自由にRMRを定義できるようにする。但し、このように、自由にRMRを定義する場合、一部のパラメータが制限されることがある(例えば、リソースグリッド要素サイズ>1)。
【0215】
上述した2つの方式(即ち、レートマッチングのためのリソースパターン設定として他のRSのためのリソース設定を用いるか、ビットマップを用いる方式)が同時にサポートされる場合、該当リソース設定において、両方のうちのいずれの方式を用いるかが設定されることができる。特に、これ(リソース設定)は、「他のRSのためのリソース設定を用いる」方式のリソース設定タイプ指示と統合され、一種の「RMR設定方法」のようなパラメータとして用いられる。
【0216】
上記方式が周期的/セミパーシステント(semi-persistent)RMRで用いられる場合、時間ワイズコーム(time-wise come configuration)が設定されてもよい。これは、特定の周期間に一定のパターンでRMが行われるスロットが定義されることであって、例えば、周期pのセミパーシステントRMRの場合、pビットのビットマップで、1つの周期内で該当RMRによってRM動作が用いられるスロットを指定することができる。この場合、各ビットは、1つの周期内のスロットに1:1で対応する。例えば、5つのスロットの周期、オフセット0(スロット)の設定で、1番目/2番目のスロットにおいて該当RMRによってRM動作が用いられる場合、ビットマップ設定は、「11000」のように定義され、この場合、スロット番号0、1、5、6、10、11、…において該当RMRに対するRM動作が用いられる。
【0217】
また、RMRのRBレベル密度を定義することができる。例えば、密度=1/2が定義された場合、該当RMRは、偶数番目のRB又は奇数版目のRBでのみ用いられる。この場合、あるリソースで該当RMRパターンが適用されるかを知らせるために(例えば、偶数又は奇数RB)RBオフセット値を設定することができる。
【0218】
特に、PT−RSのためのRMRを設定しようとする場合、該当PT−RSは、端末のスケジューリングによって、その有/無及び構成が異なり得る。よって、PT−RSのパターンを決定するパラメータ、例えば、密度パラメータは、DCIを介して動的に端末に送信することができる。
【0219】
上述のようなRM動作は、ビーム管理CSI−RSのIFDMA(Interleaved FDMA)の具現に用いることができる。これは、RPF(RePetition Factor)/オフセットなどで指定されたNZP CSI−RSが、上述した設定方式によって定義されたn-シンボルRMR上に送信される方式によって設定することができる。
【0221】
ZP−CSI−RSのためのL1/L2指示
【0222】
1.「レートマッチングセッティング」ケース(図5に関連)
【0223】
− 複数の「リンク」を含むレートマッチングセッティングを、端末にRRCなどの上位層シグナリングで設定することができる。各リンクにおいて使用するZP−CSI−RSパターンの集合が含まれる。別途のリソースセッティングをおく場合、これは、RRCなどの上位層シグナリングで設定する。
【0224】
− 数十ms程度の柔軟性のために、MACシグナリングで実際に使用するZP−CSI−RSリンク(グループ)が定義される。この方式は、セミパーシステントZP−CSI−RS設定のような方式として解釈される。セミパーシステントZP−CSI−RSは、実際に使用するZP−CSI−RSリンク(グループ)を含むイネーブルシグナリングを受信したサブフレームからディセーブルシグナリングを受信したサブフレーム(又は、その前のサブフレーム)まで、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0225】
− サブフレーム(又は、スロット)単位の柔軟性のために、DCIなどのL1シグナリングを介して、動的シグナリングとして用いるZP−CSI−RSリンク(グループ)を端末に設定することができる。これは、定義されたレートマッチングセッティング内のリンク集合(又は、MACシグナリングを介して絞られたリンクグループ)のうち、実際に使用するリンクを指定する方式によって行われる。
【0226】
非周期的ZP−CSI−RSである場合、DCIが送信された該当サブフレームにおいて、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0227】
セミパーシステントZP−CSI−RSである場合、DCIで送信されるシグナリングは、イネーブル/ディセーブルシグナリングとして解釈される。これは、DCIでイネーブルシグナリングを受信したサブフレームからディセーブルシグナリングを受信したサブフレームの前のサブフレームまで、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンについてレートマッチングを行うことを意味する。
【0228】
2.「測定セッティング」ケース(図7に関連)
【0229】
− ZP−CSI−RSリンクを含む「測定セッティング」が、RRCなどの上位層シグナリングによって端末に設定されることができる。
【0230】
− 数十ms程度の柔軟性のために、MACシグナリングで実際に使用するZP−CSI−RSリンク(グループ)を定義することができる。これは、測定セッティングのうち、実際にCSI測定/ビーム管理に使用するリンクを選択することと同様な方式によって設定されることができる。
【0231】
このとき、ZP−CSI−RSリンク(グループ)は、CSI測定のための(例えば、リソースセッティング及び報告セッティングが含まれた)リンクを含むことができる。この場合、該当リンクは、報告セッティングには関係なく、指定されたリソースセッティングによるZP−CSI−RSリンクとして解釈される。また、この方式は、セミパーシステントZP−CSI−RS設定のような方式として解釈される。セミパーシステントZP−CSI−RSは、イネーブルシグナリングを受信したサブフレームからディセーブルシグナリングを受信したサブフレームの前のサブフレームまで、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0232】
− サブフレーム(又は、スロット)単位の柔軟性のために、DCIなどのL1シグナリングを介して、動的シグナリングで端末に設定することができる。これは、定義されたレートマッチングセッティング内のリンク集合(又は、MACシグナリングによって絞られたリンクグループ)のうち、実際に使用するリンクを指定する方式によって行われる。
【0233】
非周期的ZP−CSI−RSである場合、DCIが送信された該当サブフレームにおいて、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0234】
セミパーシステントZP−CSI−RSである場合、DCIで送信されるシグナリングは、イネーブル/ディセーブルシグナリングとして解釈される。これは、DCIでイネーブルシグナリングを受信したサブフレームからディセーブルシグナリングを受信したサブフレームの前のサブフレームまで、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0235】
3.「リソースセッティング」ケース(図8に関連)
【0236】
− リソースセッティングに含まれた各リソース設定に、上述した1ビット指示子を含むことができる。
【0237】
− 数十ms程度の柔軟性のために、MACシグナリングとしてL'ビットのZP−CSI−RS指示子を含むことができる。L'ビットZP−CSI−RS指示子の各ビットは、上述したリソースセッティング内のリソース設定(又は、リソース設定のうち、1ビット指示子が「レートマッチングon」状態であるリソース)と1対1でマッチングされ、該当ビットをon/offにすることで、該当リソースに該当するREパターンにレートマッチングを行うか否かを端末にシグナリングすることができる。
【0238】
この方式は、セミパーシステントZP−CSI−RS設定のような方式として解釈されてもよい。セミパーシステントZP−CSI−RSは、イネーブルシグナリングを受信したサブフレームからディセーブルシグナリングを受信したサブフレームの前のサブフレームまで、指示されたリンクに該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0239】
− サブフレーム(又は、スロット)単位の柔軟性のために、DCIなどのL1シグナリングによって「ZP−CSI−RS指示子」を端末に送信することができる。これは、上位層シグナリングを介して設定されたZP−CSI−RSリソース(グループ)に該当するREパターンを用いて、レートマッチングを行うか否かを端末に知らせることを意味する。
【0240】
非周期的ZP−CSI−RSである場合、DCIが送信された該当サブフレームにおいて、指示されたリソース(又は、リソースグループ)に該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0241】
セミパーシステントZP−CSI−RSである場合、DCIで送信されるシグナリングは、イネーブル/ディセーブルシグナリングとして解釈される。これは、DCIでイネーブルシグナリングを受信したサブフレームからディセーブルシグナリングを受信したサブフレームの前のサブフレームまで、指示されたリソース(又は、リソースグループ)に該当するZP−CSI−RS REパターンに対してレートマッチングを行うことを意味する。
【0244】
設定の柔軟性のために、周波数粒度(frequency granularity)を上位層シグナリングで設定する代わりに、MACなどのL2シグナリングやDCIなどのL1シグナリングを介して、端末に設定することができる。
【0245】
この場合、設定された周波数粒度は、該当ZP−CSI−RSパターンの全体に対して同様に適用される。特に、1ビット指示子で部分帯域/広帯域のうちの1つに設定することができる。
【0246】
このとき、部分帯域は、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)帯域のように、互いに異なるニューマロロジ(numerology)及び/又は異なる動作方式(例えば、eMBB、eMTC)を有する帯域(又は、帯域集合)である。
【0247】
或いは、部分帯域は、設定された帯域グループであってもよく、これは、上位層シグナリングを介した別途のシグナリングで設定されることができる。
【0248】
別途の周波数粒度に関する設定が与えられない場合、基地局及び端末は、上位層シグナリングに含まれた周波数粒度に従ってもよく、又はシグナリングオーバーヘッドを減らすために、該当端末は、スケジューリングされた全ての帯域に対してレートマッチングが行われると仮定して、データを送受信することができる。
【0250】
設定の柔軟性のために、タイミング特性(例えば、非周期的/セミパーシステント/周期的)、並びに/又は、セミパーシステント若しくは周期的である場合は周期及びオフセット、を上位層シグナリングで設定する代わりに、MACなどのL2シグナリングやDCIなどのL1シグナリングを介して端末に設定することができる。
【0251】
L1シグナリングは、PDSCHの割り当て/復調に関するシグナリングであるため、DL承認(DLスケジューリング)と共にDLに関するUE固有DCIで送信されることが好ましい。
【0252】
特に、LTEのようにPQI(PDSCH RE mapping and Quasi co-location Indicator)又はこれと類似するDCIシグナリングが定義される場合、該当シグナリングを介してL1シグナリングが送信されることができる。この場合、周期的/セミパーシステントRMRが設定され、該当RMRがPQIのRMRとして設定される場合、PQIで指定されたRMR時点と、周期/オフセットで定義される周期的/セミパーシステントRMRの適用時点と、が一致した場合に限って、該当RMRに対してレートマッチングが行われることができる。このうち、セミパーシステントRMRの場合は、別途のシグナリング/設定によって該当RMRがイネーブル(enable)された場合に限って、該当レートマッチング動作が行われることができる。非周期的RMRの場合、PQIで指定された時点で該当RMRに対してレートマッチングが行われることができる。
【0253】
セル全体又は特定UEグループのためのレートマッチングシグナリングを送信するために、一種のセル固有及び/又はUEグループ固有DCIを用いることができる。即ち、DCIにレートマッチングシグナリングを含ませて送信することができる。
図9は、セル固有及び/又はUEグループ固有DCIのペイロードを例示する。
【0254】
即ち、特定の長さを有するペイロードが所定数だけ連接する構造となり得る。各ペイロードの位置(又は、ペイロードインデックス)は、以下のような意味を有することができる。
【0256】
各ペイロードの位置(又は、ペイロードインデックス)は、特定UEのための情報であってもよい。
【0257】
− この場合、各ペイロードに送信されるコンテンツ(content)は、該当ペイロードに予め定義された、又はRRC/MACシグナリングを介して設定された端末に対する動作に関するシグナリングを意味する。
図10は、各端末(UE)のためのペイロードが設定されたDCIを例示する。例えば、ペイロード1がUE1に結び付けられている(連結されている)(tied)とき、ペイロード1の位置に送信されるシグナリングは、UE1で行う動作(例えば、チャネル測定、干渉測定など)及び/又は該当動作を行う対象リソースをシグナリングすることができる。特に、シグナリングされる情報に「no RS」を指示するコンテンツを含ませて、該当端末が使用するリソースを指定せず、同時に他の端末がレートマッチングを行うリソースもないことをセル/UEグループに知らせることができる。該当シグナリングは、セル固有又はUEグループ固有であってもよい。
【0258】
特に、UEの指示は、DMRSポート及び/又はシーケンススクランブルパラメータ(例えば、仮想セルIDなどの特定パラメータID及び/又はnSCIDなどシーケンスシード(seed)IDなど)の指示に切り替えられることができる。例えば、DMRSポートで指示する場合、ペイロード1で指示する動作は、現在DMRSポート7を用いる端末に対する動作であることを知らせることができる。このために、DMRSポートが割り当てられなかった、換言すれば、スケジューリングされなかった端末のためのペイロードを別途に指定することができる。
【0259】
特に、各DMRSポート及び/又はシーケンススクランブルパラメータが用いられる頻度を考慮して、複数のDMRSポート及び/又はシーケンススクランブルパラメータが1つのペイロードを使用することができる。この場合、該当ペイロードの状態は、該当ポート(及び/又はシーケンススクランブルパラメータ)グループ内のポート(及び/又はシーケンススクランブルパラメータ)(インデックス)及び動作が結合されて(combining)暗号化(jointly encode)されることができる。
【0260】
− 又は、各ペイロードは、リソース及び該当端末が行う動作を指示することができる。
図11は、ペイロードがリソース及びリソースにおける端末の動作を指示する例を示す。例えば、Nビットペイロードのうちの(N−1)ビットでリソースを端末に指示して、残りの1ビットで上記指示されたリソースで行う動作(例えば、チャネル測定、干渉測定など)を指示することができる。この場合、該当ペイロードに設定された端末は、指定されたリソースで指定された動作を行い、残りの端末は、「no RS」で指定されない全てのリソースに対してレートマッチングを行うことができる。
【0261】
− 又は、各ペイロードでリソースを指定することができる。
図12は、1つの端末のためのペイロードにおけるリソースを指示する例を示す。各端末は、「no RS」で指定されない全てのリソース(即ち、全体のペイロードで指定されたリソース和集合)に対してレートマッチングを行い、特に自体に該当するペイロードに送信されたシグナリングとして指定された動作を該当リソースに対して行う。該当シグナリングに対する動作は、予め上位層シグナリングで設定されることができる。
【0263】
この場合、各位置は、予め定義された、又はRRC/MACシグナリングを介して設定された時間−周波数(コード分割多重化された)リソースの位置を示す。
図13は、各リソースのためのペイロードが含まれたDCIの例を示す。この場合、各ペイロードに送信されるシグナリングは、各リソースに対する端末の動作及び/又は該当動作を行う端末を意味する。例えば、ペイロード1がCSI−RSリソース1に結び付けられている(tied)場合、ペイロード1の位置に送信されるシグナリングは、設定されたリソース1で行う動作(例えば、チャネル測定、干渉測定など)に対するシグナリングとなり得る。該当シグナリングは、セル固有又はUEグループ固有であってもよい。
【0264】
又は、各ペイロードは、該当ペイロードに結び付けられたリソースに対する動作及び該当動作を行う端末を指示することができる。
図14は、端末指示及び指示された端末のための動作を含む1つのリソースのためのペイロードを例示する。例えば、各ペイロードは、2ビットからなり、2ビットの各状態は「no measurement」、「channel measurement for UE 1」、「channel measurement for UE 2」、「interference measurement for UE 1」などである。この場合、各端末に各状態の端末及び動作に対する上位層設定が与えられる。この場合、各端末は、「no measurement」ではない状態を指示する全てのリソースに対してレートマッチングを行うことができる。
【0265】
また、シグナリングされる状態中に「レートマッチング only」を追加して、該当DCIを受信する端末の別途の動作なく、該当リソースでレートマッチングのみを行うことができる。
【0266】
UEシグナリングは、DMRSポートシグナリング及び/又はシーケンススクランブルパラメータ(例えば、仮想セルIDなどの特定パラメータID及び/又はnSCIDなどのシーケンスシードIDなど)に置き換えられることができる。例えば、DMRSポートで指示する場合、UEインデックスの代わりに「DMRSポート7」を指示して、該当ペイロードが指示する動作は、現在「DMRSポート7」を用いる端末に対する動作であることを知らせることができる。この場合、スケジューリングされない端末のために、ペイロードが指示する状態に「non−scheduled UE」を示す状態を含み、現在、DMRSポートを受けて(提供されて)(provided)いない端末に対する動作をシグナリングすることができる。
【0268】
又は、各ペイロードは、端末が行う動作のみを指示することができる。
図15は、1つのリソースのためのペイロードであって、端末が行う動作を指示するDCIを例示する。例えば、各ペイロードは、2ビットからなり、各状態は、「no measurement」、「channel measurement」、「interference measurement」、「channel and interference measurement」などである。また、ペイロード1が非周期的CSI−RSリソース1に結び付けられるように設定されていて、UE1及びUE2に非周期的CSI−RSリソース1をチャネル測定のために設定された場合、ペイロード1で「channel measurement」がシグナリングされると、UE1とUE2とが同時にCSI−RSリソース1に対してチャネル測定動作を行う。この場合、各端末には、動作とリソースとを結び付ける上位層設定が与えられる。
【0269】
また、シグナリングされる状態中に「レートマッチング only」を追加して、該当DCIを受信する端末は、別途の動作なく、該当リソースに対してレートマッチングのみを行うことができる。
【0270】
特に、各ペイロードは、RSの送信/非送信のみを端末に知らせることができる。換言すれば、各ペイロードは、端末に予め設定されたリソース及び該当リソースにおける動作をトリガすることができる。例えば、ペイロード1が非周期的CSI−RSリソース1に結び付けられるように設定されていて、UE1は、非周期的CSI−RSリソース1に対してチャネル測定を、UE2は、非周期的CSI−RSリソース1に対して干渉測定を、行うように設定されている場合、ペイロード1に「測定」を意味するシグナリングが送信される場合、UE1は、そのリソースでチャネル測定を行い、UE2は、そのリソースで干渉測定を行う。この場合、リソースと該当リソースにおける動作との間の結び付けは、上位層シグナリングを介して端末に知らせることができる。
図16は、このようなペイロードを例示する。
【0271】
4.何の意味も持たない場合(No meaning)
【0272】
この場合は、各ペイロードの位置(又は、インデックス)は、意味を持たない。各ペイロードにリソース指示/対象UE/動作の3つの内容を含むことができる。
図17は、これを例示する。端末は、リソース全体に対するレートマッチングを行う一方、自体を指定するペイロードが存在する場合、指示されるリソースで指示する動作を行う。この場合、端末のDCIブラインド復号(blind decoding)の試み回数を減らすために、ペイロードの数は、予め定められるか、RRC/MACシグナリングなどの上位層シグナリングで端末に指定されることができる。
【0273】
この場合、上記リソース指示が「no RS」を指示する場合、該当ペイロードのUE指示及びUEのための動作を端末が読み込まないことがある。この場合、上述のような方式によって、RS設定を除いたリソース/UE/動作を、設定及び/又はシグナリングすることができる。このとき、端末は、別途に設定されたRSに基づいて、上記設定されたリソース/動作に従って動作することができる。
【0274】
上述したRM動作は、非周期的RMとセミパーシステントRM(イネーブル/ディセーブル)とを意味してもよい。より具体的には、「セミパーシステントRM」の場合、上述のような特定DCIが受信される場合、上述した方法のうちの少なくとも1つを適用して、RM動作を該当時点及びその後(別のディセーブル又は更新するDCIが受信されるまで)パーシステントに予め設定された周期による各機会(instance)に対して、いずれも該当RM動作を適用する。端末には、該当DCIを復号するのに用いるRNTI(例えば、SI−RNTI又は別のUEグループRNTI)が予め与えられ、端末は、該当RNTIを用いて、セル固有DCI/UEグループ固有DCIに対するブラインド復号を試みることができる。又は、セミパーシステントRMをMACシグナリングで設定して、上述したRM動作は、非周期的RMのみに限定してもよい。
【0275】
端末の動作に関するシグナリングは、別のUE固有DCIに含まれてもよい。換言すれば、このように、RMシグナリングがセル固有DCI/UEグループ固有DCIを介して送信又は受信される場合、別のUE固有DCIの1ビットシグナリングにより、上述したセル固有DCI/UEグループ固有DCIを介して指定されたリソースを非周期的NZP CSI−RSリソースとして認識して、測定又は非測定の動作を指示することができる。さらに、1ビットシグナリングは、非周期的NZP CSI−RS指示とジョイント符号化(結合暗号化)(jointly encoding)又は統合されることができる。同様に、非周期的RMシグナリングフィールドを1ビットに限定してRM動作を指定することができ、セル固有DCI/UEグループ固有DCIで指定されたリソースをRMするように設定されてもよい。即ち、このような動作は、RM対象リソースを指示するシグナリングと実際にRMが可能か否かを指示するシグナリングとを、それぞれ、セル固有DCI/UEグループ固有DCIとUE固有DCIとに分離するという意味を有する。セル固有DCI/UEグループ固有DCIで指定されたRM対象リソースが無いか、受信されない場合、端末は、他の報告、例えば、周期的/セミパーシステント報告のために指定されたリソースに対して非周期的報告を行うことができる。
【0276】
1つのDCIでマルチスロット(ショット)(multi-slot)に対してスケジューリングを行う場合、DCIで指定されたRMは、DCIでスケジューリングされたスロットに対して指定された方式で同様に行われることができる。この場合、別途のシグナリングオーバーヘッドを必要とすることなく、複数のスロットに対してRMを指示することができる。一方、この場合、多過ぎるリソースに対してRMを行う可能性があるため、これを避けるために、別途のシグナリングで、実際にRMを行うスロットタイミングを指定することができる。これは、DCIシグナリング時点に基づくスロットオフセットを、DCIで指定することができる。単一DCIでスケジューリングされるスロットグループ内において複数の時点でRMを指定しようとする場合、基地局が、予めRRC/MACなどの上位層シグナリングで指定されたRMスロットパターンをDCIで指定することができる。RMスロットパターンは、単一のDCIでスケジューリングされるスロットグループ内においてRMを行うスロットの集合であって、完全な柔軟性(full flexibility)のために、ビットマップで指定するか、又は周期及び/又はオフセットで指定されることができる。RMスロットの指示は、シグナリングオーバーヘッドを減らすために、上述したRMシグナリングと結合して(combined)シグナリングされることができる。
【0277】
DMRSの場合、追加DMRSパターンに、RMのためのZP CSI−RSを適用することが考えられる。全体の端末が共有するDMRSパターンとは別に、端末の環境(例えば、端末の速度などによるドップラ拡散(Doppler spread))によって、追加DMRSを用いることができ、これは、従来のDMRSに追加のDMRSを送信する形態として用いられる。このようなDMRSパターンに対するRMは、干渉測定のために用いられてもよく、また、互いに異なる追加DMRSパターンを用いる端末(同士)(例えば、追加DMRSを用いる端末及び追加DMRSを用いない端末)が、マルチ(多重)ユーザ(multi-user, multiple users)スケジューリングされる場合にも、DMRS検出への干渉を除去するために用いることができる。この場合、シグナリングオーバーヘッド減少のために、RMのためのZP CSI−RSをDMRSに対して用いる場合は、その対象を追加DMRSに限定してもよい。
【0278】
FDR(Full Duplex Radio)のようなケースにおいて、互いに異なる端末がそれぞれDL受信/UL送信を互いに同一のスロットで行うことができる。このような状況において、UL送信を行う端末が送信するSRSを保護するために、SRS位置をRMすることができる。このSRSの場合、チャネル測定性能ために、一部の帯域に電力を集中して送信することができ、このようなSRS送信方式によって全帯域(又は、設定された帯域)チャネル測定を行うためにSRSホッピングが考慮されてもよい。このようなSRSホッピングを考慮して、RMしようとするSRSのホッピングパターン又はそれを決定するパラメータをさらに設定してもよい。
【0279】
RRC/MACシグナリングでイネーブル/ディセーブルされる(NZP)CSI−RSに対して、特定の時点で該当CSI−RSの送信/測定をオフにする(mute)ために、CSI−RSミューティング(muting)シグナリングを送信することができる。これは、PDSCHのRMと同様に、端末がNZP CSI−RSをシグナリングされたリソース(時間/周波数)に対して測定しないことであって、上述したMAC/RRC設定を通じた周期的/セミパーシステントNZP CSI−RS及び/又はIMR(Interference Measurement Resource)にDCIを通じた更なる柔軟性を与えることが目的である。このような方法により、特に、互いに重なって設定されたNZP CSI−RSリソースを複数の端末が共有し、これは、同時に各端末がCSI−RSリソースにおいて自体のチャネルを測定した後、該当チャネルを取り除き、残りを干渉として用いるための、(端末は、CSI−RSリソースにおいて自体のチャネルを測定して、残りのチャネルを干渉として用いることができる。)(And, a UE measures a channel of the UE from a CSI-RS resource, exclude the channel from the resource, and uses the remaining channels as interference using the method)即ち、この方法により、チャネル測定のためのリソースとIMRとが重なって設定された状況下で、基地局は、各CSI−RS/IMR送信時点で互いに異なる干渉仮定(interference hypothesis)を端末に送信することができる。
【0280】
このために、重なるNZP CSI−RSリソース位置に該当するRMシグナリングを与えることができる。この場合、従来、NZP CSI−RSリソースにおいてPDSCHシンボルを送信しないことを意味するが、RMシグナリングが重なるNZP CSI−RSリソースの一部を指示又は設定する場合、NZP CSI−RSリソースを端末が測定しないことを意味してもよい。このために、DCIにNZP CSI−RSリソースのためのRMシグナリングのためのフィールドを生成することができる。
【0281】
或いは、シグナリングオーバーヘッドを減らすために、非周期的CSI−RS指示の状態のうちの1つとして、ZP CSI−RSを設定することができる。特に、非周期的NZP CSI−RSと異なる時間/周波数リソースに設定された周期的/セミパーシステントNZP CSI−RSと同一のリソースを有するZP CSI−RS、又は、これと同様に、該当リソースを測定しないことを意味するリソース設定を、非周期的CSI−RS指示の状態のうちの1つに設定することができる(In particular, an aperiodic NZP CSI-RS, a periodic/semi-persistent NZP CSI-RS, a ZP-CSI-RS having the same resource, or a resource configuration indicating that a corresponding resource is not measured can be set to one of the states of the aperiodic CSI-RS indication)。よって、非周期的CSI−RS指示状態を受信した端末は、周期的に測定及び報告していたCSIに該当するスロットで送信されるCMR(Channel Measurement Resource)/IMRを用いずに、さらに、CSIを報告しないか、更新しないCSIを報告することができる。
【0282】
或いは、非周期的CSI−RS指示を受ける場合、該当スロットで送信される他のCMR/IMR全体又は予め上位層設定されたCMR/IMRに対して、測定を行わないことと設定することができる。
【0283】
特に、NZP CSI−RSのうちの一部のみをRMしてもよい。これは、干渉測定のみのためには、NZP CSI−RSの送信が高い密度(high-density)である必要がなく、また、該当衝突リソースでチャネル推定を行う端末のチャネル推定性能を向上させるためである。
【0284】
さらに、
図5乃至
図8に関する説明において、1つのリンクに1つの報告セッティングが結び付けられると制限される場合、報告セッティングを指示する方式は、上述した「リンク」のシグナリング方式と同様であることは自明である。また、上述したZP CSI−RSは、RMのためのリソースであって、上述のように、NZP CSI−RSやZP CSI−RSの他に、DMRSなどの他種のRS(又は、RSリソース)を含むことができる。よって、ZP CSI−RSの代わりに、他の名称(例えば、RMリソース(RM resource;RMR))が考えられる。しかしながら、この場合にも、上記動作を同様に適用できることは自明である。
【0285】
他種のPDSCH、例えば、ブロードキャストPDSCHには、該当RMRが適用されないことがある。(これは、)このようなブロードキャストPDSCHは、システム動作に必須の情報を有する(include)ので、該当リソースの符号化率を保証することが好ましい。また、該当ブロードキャストPDSCHの送信は、PDSCHリソース割り当てのためのDCIとは別のDCIで設定/指示されることができるため、この場合、RMR UE固有DCIで送信されるRMRシグナリングを逃すと、該当ブロードキャストPDSCHの復号が不可能となり得るため、結果として、レイテンシが増えることがある。よって、ブロードキャストPDSCHに対しては、設定されたRMRに対してレートマッチングが行われない可能性がある。或いは、一部の符号化率の損失を甘受して、他のリソースの測定を防ぐために、該当リソースは、パンクチャリング(puncturing)されることができる。
【0286】
DCIでZP CSI−RSをシグナリングする場合(特に、非周期的ZP CSI−RSの場合)、上述したRM方式を用いると、DCIの受信に失敗したとき、該当サブフレーム全体を復号できなくなる。よって、端末と基地局とは、該当情報がRMのためではなくデータのREパンクチャリングパターンを知らせるものとして約束することができる。即ち、基地局がデータのREをマッピングするとき、ZP CSI−RS REでもデータを送信すると仮定して、REマッピングを行った後、最終送信時点において該当REでマッピングされたデータを実際に送信しない。また、端末は、このような送信動作を仮定して、データに対する復号を行う。結果として、端末は、ミューティングREでは、データではなく、雑音、ダミー値が含まれていると仮定し、結果として、ミューティングREでは、チャネル復号時にLLR(Log-Likelihood Ratio)計算を行わない。或いは、端末は、データビット0と1とを同一の確率(確立)(probability)と仮定して、LLR計算を行うことができる。この場合、システム的には別のシグナリングが不要であり、端末は、DCIの受信に失敗した場合にも、チャネルコーディングのために、ある程度のデータの送信成功確率を持つことができる。
【0287】
特に、DCI受信を伴わないデータ送受信(例えば、セミパーシステントスケジューリング(Semi-Persistent Scheduling;SPS))などの場合、ZP CSI−RS(特に、非周期的ZP CSI−RS)を用いたRM動作のために、各サブフレームにおいてDCIにブラインド復号を試みることは、端末のバッテリ消耗の側面から好ましくない。よって、少なくともSPSを用いたデータ送受信において、ZP CSI−RSパターンのうちのDCIで与えられるRMシグナリングは、上述したRMパターンの代わりにパンクチャリングパターンとして、基地局及び端末が理解することができる。例えば、特定の端末に対するSPSデータ送信のうち、基地局が非周期的CSI−RSなどによる非周期的ZP CSI−RSを用いてデータを送信しようとする場合、基地局は、SPSデータを受信する端末に対しては、当該ZP CSI−RS REパターンをREミューティングパターンとして理解して、データを割り当てる。このとき、基地局は、別のZP CSI−RS指示関連のDCIを送信しない。このとき、RRC又はMACシグナリングなどの上位層シグナリングを介して設定されたZP CSI−RSは、従来のようにRM動作を行うことができる。換言すれば、SPSデータを送信する基地局及び受信する端末は、SPSデータの送受信中に予め設定された周期的(及び/又はセミパーシステント)ZP CSI−RSをRMするものの、基地局からの非周期的ZP CSI−RSは指示されないと仮定した上で動作することができる。
【0288】
本明細書で説明するRMRは、基地局の(アナログ及び/又はデジタル)送信ビームによって設定が異なってもよい。例えば、
図18のように、PDSCH送信のためにビーム1を用いるUE2のためのRMR設定が与えられるとき、ビーム3を用いて送信されるNZP CSI−RSの保護のためのRMRは、ビーム1では設定される必要があるものの、ビーム3の送信に影響を及ぼさないビーム2を用いるUE1には設定される必要がない。UE2がUE1の位置に移動して、PDSCHの送信にビーム1の代わりにビーム2を用いる場合、同一のRMRがUE2のPDSCH RMに用いられることは好ましく(適合では)(preferable)ない。従来のLTEのような環境では、送信(又は、受信)ビームの切り替えを準静的に行うことを仮定するため、RRC設定として設定するZP CSI−RSで十分であったが、より動的なビーム変化を考慮しているNew RATでは、従来の方式が不適切である(not appropriate)可能性がある。
【0289】
よって、端末には、複数のRMRが基地局の送信ビームに関連付けられて(連係して)(associated)設定され、基地局/端末は、PDSCH送信にある特定の送信ビームが用いられる場合、当該ビームに関連付けられたRMRに対してRMを行ってデータを送受信するように定義することができる。送信ビームとRMRとは、以下の方式によって関連付けられることができる。
【0290】
1.送信ビームインデックスへの関連付け
【0291】
− 基地局/端末間に送信ビーム及びそれによる送信ビームインデックスが共通して定義/設定される場合、各RMRには、送信ビームインデックスが設定され、特定のインデックスを有した送信ビームがPDSCH送信に用いられるとき、該当送信ビームインデックスに該当するRMRを用いてPDSCH RMを行うことができる。逆に、各送信ビームインデックスによって互いに異なるRMRが設定されてもよい。この場合、端末に、L1/L2シグナリングを介して現在用いるビームインデックスを知らせてもよい。
【0292】
− 同様に、送信ビーム−受信ビームのペア(対)(pair)リンクが定義される場合、送信ビームインデックスは、ビームペアリンクのインデックスに置き換えられることができる。
【0293】
2.CRIへの関連付け(CSI-RS resource indicator)
【0294】
− NZP CSI−RSに送信ビームがQCL(Quasi-Co-Located)などのパラメータなどによって関連付けられている場合、「1.送信ビームインデックスへの関連付け」ケースの送信ビームがNZP CSI−RSに置き換えられることができる。即ち、「送信ビーム」の代わりにNZP CSI−RSが各RMRと関連付けられるのである。NZP CSI−RSは、ビーム管理などで送信ビームを反映するRSであって、特に、これは、ビーム管理ステップにおいて報告されたCRIに関連する方式によって用いられることができる。この方式は、明示的に送信ビームに関連付けられることよりも、よりUEトランスペアレント(透明)(transparent)に動作することができる。
【0295】
− QCLパラメータが用いられる場合、該当QCLパラメータは、空間(spatial)QCL部分、即ち、到来角(到着角度)(arrival angle)及び/又は角度広がり(拡散)(angle spread)に限定することができる。
【0296】
上述した方式は、いずれも、各送信ビーム(又は、それに準するパラメータ)とRMRとが1対1でマッピングされる必要はない。即ち、1つのRMRが互いに異なる送信ビームに同時に関連付けられ、1つの送信ビームが複数のRMRに関連付けられることができる。また、送信ビームの代わりに、RMRのための送信ビームグループ(例えば、セルセンタ(中心)ビームグループ/セルエッジ(edge)ビームグループ)が定義され、RMRが該当RMRのための送信ビームグループに従って設定されることができる。このような設定は、RMRのリソースセッティングに含まれ得る。及び/又は、別のMAC/DCIシグナリングを念頭に置く場合、RMセッティング及び/又は測定セッティングにおいて、ビームインデックス又はそれに関連するパラメータに応じて、互いに異なるリンク、換言すれば、複数のRMRグループが定義されてもよい。また、送信ビーム−RMRの関連付けは、RRC/MACシグナリングに含まれてもよい。
【0297】
−スロットにおいて複数の送信ビームがデータ送信に用いられる場合、端末は、該当スロットにおいて送信ビームが変わる単位(例えば、シンボル)で、互いに異なるRMRを適用することができる。換言すれば、スロット内の7個のシンボルごとにデータ送信に用いられる送信ビームが異なる場合、前半7個のシンボルと後半7個のシンボルとで用いられるRMRパターンは、互いに異なってもよい。或いは、複雑度を減らすために、データ送信に用いられる複数の送信ビームに該当する全てのRMRの和集合に該当するRMRを、該当スロットのRMRとして用いることができる。
【0298】
このような方式は、別の動的シグナリングが用いられないため、DCIに比べて長いレイテンシ(latency)が期待される周期的/セミパーシステントRMRなどの設定において特に有用である。非周期的/セミパーシステントRMRでは、各シグナリングで指定可能なRMR候補が送信ビーム(又は、送信ビームグループ)によって定められる形式になり得る。この場合、RMR候補のシグナリングに該当送信ビームに関する情報が含まれてもよい。RMR候補が十分に少ない場合には、該当送信ビームに関連付けられる方式を省略して、各時点においてそれに適するRMRをMAC及び/又はDCIシグナリングで選択/送信する動作に切り替えることができる。
【0299】
図19は、本発明を行う送信装置10及び受信装置20の構成要素を示すブロック図である。送信装置10及び受信装置20は、情報及び/又はデータ、信号、メッセージなどを運ぶ無線信号を送信又は受信できる送信器/受信器13,23と、無線通信システムにおける通信と関連する各種情報を記憶するメモリ12,22と、送信器/受信器13,23及びメモリ12,22などの構成要素と動作的に結び付けられ、上記請求項の要素を制御して、該当の装置が前述の本発明の実施例のうちの少なくとも一つを実行するようにメモリ12,22及び/又は送信器/受信器13,23を制御するように構成されたプロセッサ11,21と、をそれぞれ備える。
【0300】
メモリ12,22は、プロセッサ11,21の処理及び制御のためのプログラムを記憶(格納)する(store)ことができ、入/出力される情報を一時的に(臨時)(temporarily)記憶することができる。メモリ12,22は、バッファとして活用されてもよい。プロセッサ11,21は、通常、送信装置又は受信装置における各種モジュールの動作全般を制御する。特に、プロセッサ11,21は、本発明を実行するための各種制御機能を果たすことができる。プロセッサ11,21は、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などと呼ぶことができる。プロセッサ11,21は、ハードウェア(hardware)、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はそれらの結合(組み合わせ)(combination)によって具現することができる。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、又はFPGAs(Field Programmable Gate Arrays)などをプロセッサ11,21に備えることができる。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明の機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などを含むようにファームウェアやソフトウェアを構成することができ、本発明を実行できるように構成されたファームウェア又はソフトウェアは、プロセッサ11,21内に設けられたりメモリ12,22に記憶されてプロセッサ11,21によって駆動されるようにすることができる。
【0301】
送信装置10におけるプロセッサ11は、プロセッサ11又はプロセッサ11に接続しているスケジューラからスケジューリングされて外部に送信される信号及び/又はデータに対して、所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、送信器/受信器13に送信する。例えば、プロセッサ11は、送信しようとするデータ列を逆多重化、チャネル符号化、スクランブル及び変調などを行って、K個のレイヤに変換する。符号化されたデータ列は、コードワードとも呼ばれ、MAC層が提供するデータブロックであるトランスポートブロックと等価である。1つのトランスポートブロック(Transport Block、TB)は、1つのコードワードに符号化され、各コードワードは、一つ又は複数のレイヤの形態で受信装置に送信される。周波数アップコンバートのために、送信器/受信器13は、オシレータ(oscillator)を含むことができる。送信器/受信器13は、N
t個(N
tは1以上の正の整数)の送信アンテナを含むことができる。
【0302】
受信装置20の信号処理過程は、送信装置10の信号処理過程の逆となる。プロセッサ21の制御下で、受信装置20の送信器/受信器23は、送信装置10から送信された無線信号を受信する。送信器/受信器23は、N
r個の受信アンテナを含むことができ、送信器/受信器23は、受信アンテナから受信した信号のそれぞれを周波数ダウンコンバートして(frequency down-convert)ベースバンド(基底帯域)(baseband)信号に復元する。送信器/受信器23は、周波数ダウンコンバートのためにオシレータを含むことができる。プロセッサ21は、受信アンテナから受信した無線信号に対する復号(decoding)及び復調(demodulation)を行い、送信装置10が本来送信しようとしたデータに復元することができる。
【0303】
送信器/受信器13,23は、一つ又は複数のアンテナを具備する。アンテナは、プロセッサ11,21の制御下で、本発明の一実施例によって、送信器/受信器13,23で処理された信号を外部に送信したり、外部から無線信号を受信して送信器/受信器13,23に伝達する機能を果たす。アンテナは、アンテナポートと呼ばれることもある。各アンテナは、一つの物理アンテナに該当したり、2以上の物理アンテナ要素(element)の組合せによって構成されてもよい。各アンテナから送信された信号は、受信装置20によってそれ以上分解されることはない。当該アンテナに対応して送信された参照信号(Reference Signal、RS)は、受信装置20の観点で見たアンテナを定義し、チャネルが1つの物理アンテナからの単一(single)無線チャネルであるか、或いは当該アンテナを含む複数の物理アンテナ要素(element)からの合成(composite)チャネルであるかに関係なく、受信装置20による当該アンテナに対するチャネル推定を可能にする。即ち、アンテナは、該アンテナ上のシンボルを伝達するチャネルが、同一アンテナ上の他のシンボルが伝達される上記チャネルから導出されるように定義される。複数のアンテナを用いてデータを送受信する多入力多出力(Multi-Input Multi-Output、MIMO)機能をサポートする送受信ユニットの場合は、2個以上のアンテナに接続されてもよい。
【0304】
本発明の実施例において、端末又はUEは、上りリンクでは送信装置10として動作して、下りリンクでは受信装置20として動作する。本発明の実施例において、基地局又はeNBは、上りリンクでは受信装置20として動作して、下りリンクでは送信装置10として動作する。
【0305】
上記送信装置及び/又は上記受信装置は、上述した本発明の実施例のうちの少なくとも1つ又は2つ以上の実施例の組み合わせを行うことができる。
【0306】
このような提案の組み合わせの1つであって、無線通信システムにおいて下りリンク信号を復号する端末が提案される。この端末は、送信器及び受信器と、上記送信器及び受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含む。上記プロセッサは、上記受信器を通じて基地局から反復周期を有するレートマッチングリソースを指示するレートマッチングパターン情報を受信し、上記レートマッチングパターン情報を用いて下りリンク共有チャネルを復号することができる。
【0307】
また、上記レートマッチングパターンに関する情報は、周波数リソース領域を指示する第1のビットマップ及び時間リソース領域を指示する第2のビットマップを含み、上記反復周期内の複数の時間ユニット(unit)のうち、上記第1のビットマップ及び上記第2のビットマップで指示されたレートマッチングパターンが設定される1つ又は複数の時間ユニットを指示する第3のビットマップを有することができる。
【0308】
また、上記端末は、上記レートマッチングリソースに対してレートマッチングを行うことができる。
【0309】
また、上記第2のビットマップは、予め決定されたリソース単位内の連続したシンボルのそれぞれを指示することができる。
【0310】
上記レートマッチングパターン情報は、上記下りリンク共有チャネルのための領域でのみ用いられることができる。
【0311】
また、上記下りリンク共有チャネルのための領域は、下りリンク共有チャネルの開始シンボル又は終了シンボルを指示する信号によって設定されることができる。
【0312】
以上開示した本発明の好適な実施形態に関する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供された。以上では、本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した当業者にとっては、上述の説明から本発明を様々に修正及び変更可能であるということが理解できる。したがって、本発明は、ここに開示した実施形態に制限されるものではなく、ここに開示した原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるものである。