特許第6878866号(P6878866)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6878866
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】光学式選別機用光学ユニット
(51)【国際特許分類】
   B07C 5/342 20060101AFI20210524BHJP
   G01N 21/85 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   B07C5/342
   G01N21/85 A
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-243339(P2016-243339)
(22)【出願日】2016年12月15日
(65)【公開番号】特開2018-94521(P2018-94521A)
(43)【公開日】2018年6月21日
【審査請求日】2019年11月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001812
【氏名又は名称】株式会社サタケ
(74)【代理人】
【識別番号】100158702
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 卓也
(72)【発明者】
【氏名】河村 陽一
(72)【発明者】
【氏名】坂本 誠
(72)【発明者】
【氏名】角谷 亮
【審査官】 八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−250195(JP,A)
【文献】 特開平11−230911(JP,A)
【文献】 特開平10−030984(JP,A)
【文献】 特開2016−014657(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07C 5/342
G01N 21/84−21/85;
21/892
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学式選別機において被選別物を選別する光学部であって、
前記光学部は、
被選別物を検出する光学検出手段と、
被選別物を排除するエジェクタ手段と、
前記光学検出手段の検出信号を処理し被選別物の良否判定を行う判定手段と、
前記判定手段の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ手段を駆動するエジェクタ駆動手段を有し、
前記光学検出手段、前記エジェクタ手段、前記判定手段及び前記エジェクタ駆動手段を筐体とともに一体化して前記光学部をユニット化し
前記筐体は被選別物の落下空間を中央に有し、前記落下空間の前方及び後方に一対の前記光学検出手段、前記落下空間内であって前方側又は後方側に前記エジェクタ手段、前記落下空間の側方に前記判定手段及び前記エジェクタ駆動手段が配設され、
前記筐体は、前記落下空間の両側方に一対の側面フレームを有し、前記両側面フレームが複数のシャフトで連結されて骨組みが構成され、前記両側面フレーム間であって前記落下空間の前方及び後方に配設され前記落下空間側に透明板が装着される一対の筒状カバー、前記各側面フレームの外端部に固定される一対の側面カバーを備え、前記各光学検出手段は前記各筒状カバー内、前記エジェクタ手段は前記落下空間内であっていずれかの前記筒状カバーの前方、前記判定手段は前記側面フレームと前記側面カバーの間の空間のいずれか一方、及び前記エジェクタ駆動手段は前記側面フレームと前記側面カバーの間の空間のいずれか他方にそれぞれ配設されることを特徴とする光学式選別機用光学ユニット。
【請求項2】
前記各筒状カバーは樹脂と金属の複合板からなる請求項記載の光学式選別機用光学ユニット。
【請求項3】
前記判定手段は信号処理回路基板、前記エジェクタ駆動手段はエジェクタ駆動回路基板からなる請求項1又は2に記載の光学式選別器用光学ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒や樹脂ペレット等の粒状物又は海苔等のシート状物を色彩等に基づいて選別する光学式選別機に関連し、前記光学式選別機の光学部として使用する光学式選別機用の光学ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、米・麦類・豆類・ナッツ類等の穀粒、ペレット・ビーズ等の樹脂片、医薬品、鉱石類、シラス等の細かい物品、その他の粒状物やシート状物等からなる原料を色彩等に基づいて良品と不良品に選別したり、原料に混入する異物等を排除したりする光学式選別機は周知である。
【0003】
この種の光学式選別機は、粒状物等を選別する光学部を備え、前記光学部は、粒状物等を検出する光学検出装置、粒状物等を排除するエジェクタ装置、前記光学検出装置の検出信号を処理し粒状物等の良否判定を行う信号処理回路、前記信号処理回路の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ装置を駆動するエジェクタ駆動回路を備えている。
【0004】
特許文献1には、前後の収納ケーシングのそれぞれに照明手段と受光手段等の光学検出装置が収納され、前記両収納ケーシングは側板が共通の一体な箱体に形成されており、前記両収納ケーシング間の計測対象領域から移送経路下手側の分離箇所に、エジェクタ装置を構成するエアー吹き付け装置が設けられた光学式選別機が記載されている。
【0005】
ところが、前記光学式選別機は、前記エジェクタ装置を構成するエアー切り換えバルブやマニホールド、前記受光手段の信号を処理し粒状物の良否判定を行う信号処理回路、及び前記信号処理回路の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ装置を駆動するエジェクタ駆動回路を前記箱体と一体に備えるものではない。
【0006】
そのため、前記光学式選別機は、前記箱体のみでは光学部としての機能をもつものでなく、バルブやマニホールド、各回路基板を別途機体に組み付けて光学部を調整する必要があり、組立作業や据付作業が煩雑となる問題がある。
【0007】
他方、特許文献2には、前後の照明部収納ケースのそれぞれに光学検出装置を構成する照明手段等が収納され、前記両照明部収納ケースが、両側部に位置する側面部により一体的に連結されて一つの収納体に形成されており、前記両照明部収納ケースには、それぞれ光学検出装置を構成する受光装置等を収納する受光部ケースが連結支持された光学式選別機が記載されている。また、前記特許文献2には、前記光学式選別機が、前記収納体に、前記両照明部収納ケース間の計測対象箇所よりも移送方向下手側に位置する状態でエジェクタ装置を構成するエアー吹き付け装置、エアーマニホールド及び電磁弁が取り付けられ、前記収納体の両側部が基枠の左右の側板に支持される構成であり、前記各側板とその外方側を覆う側部カバーとの間の空間内であって右側の前記側板には制御装置、左側の前記側板に電磁弁駆動回路が固定されることが記載されている。
【0008】
しかしながら、前記光学式選別機も、粒状物等の良否判定を行う制御装置(信号処理回路)及び前記制御装置の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ装置を駆動する電磁弁駆動回路(エジェクタ駆動回路)を前記収納体と一体に備えるものではない。
【0009】
そのため、前記光学式選別機も、前記収納体のみでは光学部としての機能をもつものでなく、各回路基板を別途機体に組み付けて光学部を調整する必要があり、組立作業や据付作業が煩雑となる問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006−231233号公報
【特許文献2】特開2012−250193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は、粒状物やシート状物等の被選別物を選別する光学部をユニット化することで、光学式選別機の組立作業や据付作業を簡略化することができる光学式選別機用の光学ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の光学式選別機用光学ユニットは、
光学式選別機において被選別物を選別する光学部であって、
前記光学部が、
被選別物を検出する光学検出手段と、
被選別物を排除するエジェクタ手段と、
前記光学検出手段の検出信号を処理し被選別物の良否判定を行う判定手段と、
前記判定手段の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ手段を駆動するエジェクタ駆動手段を有し、
前記光学検出手段、前記エジェクタ手段、前記判定手段及び前記エジェクタ駆動手段を筐体とともに一体化して前記光学部をユニット化したことを特徴とする。
【0013】
ここで、本発明において、前記判定手段が行う被選別物の良否判定は、原料の良品と不良品の判定に限るものでなく、原料と該原料に混入する異物の判定や原料の種別の判定なども含むものである。
【0014】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、
前記筐体が被選別物の落下空間を中央に有し、前記落下空間の前方及び後方に一対の前記光学検出手段、前記落下空間内であって前方側又は後方側に前記エジェクタ手段、前記落下空間のいずれか一方の側方に前記判定手段、及び前記落下空間のいずれか他方の側方に前記エジェクタ駆動手段が配設される。
【0015】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、
前記筐体が、前記落下空間の両側方に一対の側面フレームを有し、前記両側面フレームが複数のシャフトで連結されて骨組みが構成され、前記両側面フレーム間であって前記落下空間の前方及び後方に配設され前記落下空間側に透明板が装着される一対の筒状カバー、前記各側面フレームの外端部に固定される一対の側面カバーを備え、前記各光学検出手段は前記各筒状カバー内、前記エジェクタ手段は前記落下空間内であっていずれかの前記筒状カバーの前方、前記判定手段は前記側面フレームと前記側面カバーの間の空間のいずれか一方、及び前記エジェクタ駆動手段は前記側面フレームと前記側面カバーの間の空間のいずれか他方にそれぞれ配設される。
【0016】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、
前記各筒状カバーが樹脂と金属の複合板からなることが好ましい。
【0017】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、
前記判定手段が信号処理回路基板、前記エジェクタ駆動手段がエジェクタ駆動回路基板からなることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、光学検出手段、エジェクタ手段、判定手段及びエジェクタ駆動手段を筐体とともに一体化して被選別物を選別する光学部をユニット化したので、ユニット単体の状態で光学部の調整を行うことができる。
したがって、本発明の光学式選別器用光学ユニットによれば、光学式選別機の組立時や据付時における光学部の調整が不要となり、光学選別機の組立作業や据付作業を簡略化することができる。
【0019】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、光学検出手段、エジェクタ手段、判定手段及びエジェクタ駆動手段を筐体とともに一体化して被選別物を選別する光学部をユニット化したので、被選別物の供給ユニットや選別後の被選別物の排出ユニットと組み合わせることで様々なタイプの光学式選別機を簡単に構成することができる。
【0020】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、光学検出手段、エジェクタ手段、判定手段及びエジェクタ駆動手段を筐体とともに一体化して被選別物を選別する光学部をユニット化したので、電源やエアー源等と接続するだけで光学部としての機能を発揮する。
したがって、本発明の光学式選別機用光学ユニットによれば、光学部単体であっても直ちに被選別物の良否判定を行い、前記被選別物を選別することができる。
【0021】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、前記筐体が被選別物の落下空間を中央に有し、前記落下空間の前方及び後方に一対の前記光学検出手段、前記落下空間内であって前方側又は後方側に前記エジェクタ手段、前記落下空間の側方に前記判定手段及び前記エジェクタ駆動手段が配設されるので、コンパクトな構成とすることができる。
したがって、本発明の光学式選別機用光学ユニットによれば、光学式選別機の組立作業
や据付作業が容易となる。
【0022】
本発明の光学式選別機用光学ユニットは、前記筐体が、前記落下空間の両側方に一対の側面フレームを有し、前記両側面フレームが複数のシャフトで連結されて骨組みが構成され、前記両側面フレーム間であって前記落下空間の前方及び後方に配設され前記落下空間側に透明板が装着される一対の筒状カバー、前記各側面フレームの外端部に固定される一対の側面カバーを備え、前記各光学検出手段は前記各筒状カバー内、前記エジェクタ手段は前記落下空間内であっていずれかの前記筒状カバーの前方、前記判定手段は前記側面フレームと前記側面カバーの間の空間のいずれか一方、及び前記エジェクタ駆動手段は前記側面フレームと前記側面カバーの間の空間のいずれか他方にそれぞれ配設されるので、軽量でコンパクトな構成とすることができる。
また、本発明の光学式選別機用光学ユニットは、前記筒状カバーが樹脂と金属の複合板からなることとすれば、軽量で剛性のある構成とすることができる。
したがって、本発明の光学式選別機用光学ユニットによれば、光学式選別機の組立作業や据付作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】光学式選別機の斜視図。
図2】光学ユニットの斜視図。
図3】光学ユニットの平面図。
図4】光学ユニットの分解斜視図。
図5】光学ユニットの断面斜視図であって落下空間内の説明図。
図6図3のA−A断面図。
図7図3のB−B断面図。
図8図3のC−C断面図。
図9】光学ユニットの背面斜視図。
図10】光学ユニットの背面図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における光学ユニットを光学部として使用する光学式選別機の斜視図を示す。
前記光学式選別機1は、粒状物を供給する粒状物供給部2、粒状物を選別する光学部3、選別後の粒状物を排出する排出部4を備える。
【0025】
前記粒状物供給部2は、図示しない原料タンクと、前記原料タンク内の粒状物を前記光学部3に供給するシュート21を備える。
前記光学部3は、前記光学式選別機1の所定位置に設置され、前記粒状物供給部2から供給される粒状物を選別する光学ユニット30を備える。
前記排出部4は、前記光学部3で選別される粒状物を良否別に排出する図示しない排出ホッパを備える。
【0026】
前記光学ユニット30は、粒状物を検出する光学検出装置と、粒状物を排除するエジェクタ装置と、前記光学検出装置の検出信号を処理し粒状物の良否判定を行う信号処理回路基板と、前記信号処理回路基板の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ装置を駆動するエジェクタ駆動回路基板を筐体31とともに一体化して光学部3をユニット化したものである。
また、前記光学部3における粒状物の良否判定は、粒状物である原料の良品と不良品の判定に限るものでなく、原料と該原料に混入する異物の判定や原料の種別の判定なども含むものである。
【0027】
前記粒状物供給部2において、前記原料タンクから繰り出される粒状物は、前記シュート21の表面上を流下し、前記シュート21の下端から所定の軌跡に沿って自由落下する。
前記自由落下する粒状物は、前記光学部3において、前記光学検出装置により検出され、前記光学検出装置の検出信号が前記信号処理回路基板で処理されて良否判定される。そして、前記良否判定結果に基づいて前記エジェクタ駆動回路基板によりエジェクタ装置が駆動され、前記エジェクタ装置により前記粒状物が落下軌跡から排除されて良否選別される。
前記良否選別された粒状物は、前記排出部4において、前記排出ホッパから良否別に排出される。
【0028】
図2は光学ユニットの斜視図を示す。図3は光学ユニットの平面図を示す。
前記光学ユニット30は、中央に粒状物の落下空間Sを有する筐体31を備える。
前記筐体31は、主に側面フレーム32a,32b、筒状カバー34a,34b、天板37a,37b、側面カバー50,50から構成される。
前記筐体31には、前記落下空間Sの前方及び後方に図示しない一対の光学検出装置、前記落下空間S内であって後方側にエジェクタ装置、前記落下空間Sの側方に図示しない信号処理回路基板及びエジェクタ駆動回路基板がそれぞれ配設され、一体化されている。
【0029】
図4は光学ユニットの分解斜視図を示す。図5は光学ユニットの断面斜視図であって落下空間S内の説明図を示す。図6は光学ユニットの正面断面図であって図3のA−A断面図を示す。図7は光学ユニットの側面断面図であって図3のB−B断面図を示す。図8は光学ユニットの側面断面図であって図3のC−C断面図を示す。
前記筐体31は、前記落下空間Sの両側方に一対の側面フレーム32a,32bを有し、前記両側面フレーム32a,32bが複数のシャフト33で連結されて骨組みが構成される。
【0030】
前記両側面フレーム32a,32b間であって前記落下空間Sの前方及び後方には、樹脂と金属の複合板から構成されて折り曲げ形成される一対の筒状カバー34a,34bが配設される。
前記各筒状カバー34a,34bの内部には、それぞれカメラモジュール35a,35b、光源・バックグラウンドモジュール36a,36bなど前記光学検出装置の各構成要素が配設される。前記各筒状カバー34a,34bの上部には、前記カメラモジュール35a,35bなどを前記各筒状カバー34a,34b内に配設するための開口が設けられ、前記各開口は天板37a,37bにより閉蓋される。前記両側面フレーム32a,32bには、前記光源・バックグラウンドモジュール36a,36bなどを前記各筒状カバー34a,34b内に配置するための開口が設けられ、前記各開口は、側面カバー50,50により閉蓋される。
前記各筒状カバー34a,34bは、開口部であって他の部材との連結部にパッキンが施され、内部が密閉空間とされる。
【0031】
前記各筒状カバー34a,34bの前記落下空間S側には開口が設けられ、前記各開口には前記落下空間Sの前壁及び後壁を構成する透明なガラス板38a,38bが装着される。
また、前記各ガラス板38a,38bの前記落下空間S側の面には清掃用のフロントワイパー39a,39bが設けられる。また、前記各筒状カバー34a,34bの内部には前記各フロントワイパー39a,39bを動作させるフロントワイパーモジュール40a,40bが配設される。
ここで、前記各筒状カバー34a,34bの前記落下空間S側に設けられる開口には、前記ガラス板38a,38bに代えて、他の材料からなる透明板を装着することができる。
【0032】
前記各側面フレーム32a,32bは、前記落下空間Sの両側壁を構成する端板41,41を一体に有し、前記各端板41,41の上部であって前記落下空間S側の内面には当該落下空間Sの両側部における光量を確保するための一対のミラー42,42が装着される。前記各ミラー42,42の前面には清掃用のサイドワイパー43,43が設けられ、前記各端板41,41の外側には前記各サイドワイパー43,43を動作させるサイドワイパーモジュール44a,44bが配設される。
ここで、前記各端板41,41の上部であって前記落下空間S側の内面には、前記ミラー42,42に代えて、他の材料からなる反射板を装着することができる。
【0033】
前記落下空間S内であって後方側にはノズル、バルブ及びマニホールドを備えるバルブモジュール45が配設される。また、前記落下空間S内であって前方側には前記バルブモジュール45に対向して飛散防止板46が配設される。
前記バルブモジュール45は前記エジェクタ装置を構成し、前記落下空間Sの後方の筒状カバー34b内に配設されるエアー配管47と接続される。
【0034】
前記各端板41,41の外側であって、前記各サイドワイパーモジュール44a,44bの下方には、それぞれ前記光学検出装置の検出信号を処理し粒状物の良否判定を行う信号処理回路基板48、前記信号処理回路基板48の良否判定結果に基づいて前記エジェクタ装置を駆動するエジェクタ駆動回路基板49が配設される。
そして、前記信号処理回路基板48及び前記エジェクタ駆動回路基板49の外側であって前記各フレーム32a,32bの外端部には、それぞれ側面カバー50,50が装着されている。
【0035】
図9は光学ユニットの背面斜視図を示す。図10は光学ユニットの背面図を示す。
前記光学ユニット30は、前記筐体31の背面側に電源コネクタ51、エアー配管コネクタ52、I/Oコネクタ53及びネットワークコネクタ54等の各種コネクタを備える。
前記エジェクタ装置には、前記エアー配管コネクタ52から前記エアー配管47を介してエアーが供給される。また、前記筐体内31には、図示しない各種配線が施されており、前記光学検出装置、前記エジェクタ装置、前記信号処理回路基板及び前記エジェクタ駆動回路基板には、前記電源コネクタ51から電気が供給され、前記I/Oコネクタ52及び前記ネットワークコネクタ53を介して信号の伝達が行われる。
【0036】
本発明の実施の形態における光学ユニット30は、前記光学検出装置、前記エジェクタ装置、前記信号処理回路基板48及び前記エジェクタ駆動回路基板49を筐体31とともに一体化することで粒状物を選別する光学部をユニット化したので、ユニット単体の状態で光学部の調整を行うことができる。
したがって、本発明の実施の形態における光学ユニット30によれば、光学式選別機の組立時や据付時における光学部の調整が不要となり、光学選別機の組立作業や据付作業を簡略化することができる。
【0037】
本発明の実施の形態における光学ユニット30は、前記光学検出装置、前記エジェクタ装置、前記信号処理回路基板48及び前記エジェクタ駆動回路基板49を筐体31とともに一体化することで粒状物を選別する光学部をユニット化したので、粒状物の供給ユニットや選別後の粒状物の排出ユニットと組み合わせることで様々なタイプの光学式選別機を簡単に構成することができる。
【0038】
本発明の実施の形態における光学ユニット30は、前記光学検出装置、前記エジェクタ装置、前記信号処理回路基板48及び前記エジェクタ駆動回路基板49を筐体31とともに一体化することで粒状物を選別する光学部をユニット化したので、前記電源コネクタ51や前記エアー配管コネクタ52により電源やエアー源等と接続するだけで光学部としての機能を発揮する。
したがって、本発明の実施の形態における光学ユニット30によれば、光学部単体であっても直ちに粒状物の良否判定を行い、前記粒状物を選別することができる。
【0039】
本発明の実施の形態における光学ユニット30は、前記筐体31が粒状物の落下空間Sを中央に有し、前記落下空間Sの前方及び後方に一対の前記光学検出装置、前記落下空間S内であって後方側に前記エジェクタ装置、前記落下空間Sの側方に前記信号処理回路基板48及び前記エジェクタ駆動回路基板49を配設することでコンパクトな構成とすることができる。
したがって、本発明の実施の形態における光学ユニット30によれば、光学式選別機の組立作業や据付作業が容易となる。
【0040】
本発明の実施の形態における光学ユニット30は、前記筐体31が、前記落下空間Sの両側方に一対の側面フレーム32a,32bを有し、前記両側面フレーム32a,32bが複数のシャフト33で連結されて骨組みが構成され、前記両側面フレーム32a,32b間であって前記落下空間Sの前方及び後方に、樹脂と金属の複合板から構成されて折り曲げ形成される一対の筒状カバー34a,34bが配設されてなるので、軽量で剛性のある構成とすることができる。
したがって、本発明の実施の形態における光学ユニット30によれば、光学式選別機の組立作業や据付作業が容易となる。
【0041】
上記本発明の実施の形態において、エジェクタ装置は、ノズル、バルブ及びマニホールドを備えるバルブモジュール45から構成され、粒状物をエアーにより排除するものを例としたが、粒状物を機械的動作により排除するものとすることもできる。
【0042】
また、上記本発明の実施の形態において、光学ユニットは、シュートの表面上を流下する粒状物を選別対象とする光学式選別機の光学部として使用する場合を例としたが、例えばコンベア上を搬送される粒状物、シート状物及びフィルム状物等を選別対象とする光学式選別機の光学部としても使用することができる。
【0043】
本発明の光学ユニット30は、上記実施の形態に限らず、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の光学ユニット30は、粒状物やシート状物等の被選別物を選別する光学部をユニット化することで、光学式選別機の組立作業や据付作業を簡略化することができるので、極めて有用である。
【符号の説明】
【0045】
1 光学式選別機
2 粒状物供給部
3 光学部
4 排出部
21 シュート
30 光学ユニット
31 筐体
32a,32b 側面フレーム
33 シャフト
34a,34b 筒状カバー
35a,35b カメラモジュール
36a.36b 光源・バックグラウンドモジュール
37a,37b 天板
38a,38b ガラス板(透明板)
39a,39b フロントワイパー
40a,40b フロントワイパーモジュール
41 端板
42 ミラー(反射板)
43 サイドワイパー
44a,44b サイドワイパーモジュール
45 バルブモジュール
46 飛散防止板
47 エアー配管
48 信号処理回路基板
49 エジェクタ駆動回路基板
50 側面カバー
51 電源コネクタ
52 エアー配管コネクタ
53 I/Oコネクタ
54 ネットワークコネクタ
S 落下空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10