(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6878873
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】ロールロッド
(51)【国際特許分類】
B60K 5/12 20060101AFI20210524BHJP
F16F 15/08 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
B60K5/12 E
F16F15/08 T
F16F15/08 W
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-247765(P2016-247765)
(22)【出願日】2016年12月21日
(65)【公開番号】特開2018-100033(P2018-100033A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2019年11月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000176811
【氏名又は名称】三菱自動車エンジニアリング株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(72)【発明者】
【氏名】箕田 健
【審査官】
伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−227083(JP,A)
【文献】
実開昭57−179523(JP,U)
【文献】
特開2013−204629(JP,A)
【文献】
特開2006−327458(JP,A)
【文献】
特開平05−178101(JP,A)
【文献】
実開昭59−049524(JP,U)
【文献】
特開2003−002070(JP,A)
【文献】
特開平08−332858(JP,A)
【文献】
特開2008−162508(JP,A)
【文献】
実開昭63−088528(JP,U)
【文献】
米国特許第04641810(US,A)
【文献】
特開2006−112537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 5/12
F16F 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のパワープラントと、前記パワープラントよりも車両後方で左右方向に延設されたクロスメンバとを車両前後方向に連結するロールロッドであって、
前記パワープラントに接続される第一前端部、および、前記クロスメンバに接続される第一後端部を有する第一リンクと、
前記第一リンクの前記第一前端部に接続される第二前端部、および、前記第一後端部と左右方向に間隔をあけて前記クロスメンバに接続される第二後端部を有する第二リンクと、を備え、
前記第一リンクおよび前記第二リンクが、上面視で後方に広がるV字状をなす
ことを特徴とする、ロールロッド。
【請求項2】
前記第二リンクは、前記第二前端部が前記第一リンクの前記第一前端部に対して回動可能に接続され、
前記第一リンクおよび前記第二リンクの少なくとも一方に、リンク長さを変更する変更機構が設けられている
ことを特徴とする、請求項1記載のロールロッド。
【請求項3】
前記変更機構がねじ式であって、前記第二リンクに設けられている
ことを特徴とする、請求項2記載のロールロッド。
【請求項4】
前記第二リンクには、車両衝突時に前記ロールロッドの全部位のなかで最も破断しやすい破断起点が設けられている
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロールロッド。
【請求項5】
前記第一リンクは、前記第一前端部の直後方に前記第二リンク側に拡幅して形成されたフランジ部を有し、
前記第二リンクは、前記第二前端部が前記フランジ部に対して結合されるとともに、前記第二前端部よりも後方に前記破断起点としての溶接部を有する
ことを特徴とする、請求項4記載のロールロッド。
【請求項6】
前記第一リンクは、前記第二リンクよりも剛性が高い
ことを特徴とする、請求項4または5記載のロールロッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるパワープラントを車体に支持するためのロールロッドに関する。
【背景技術】
【0002】
パワープラントの車体に対する支持構造の一つとして、パワープラントの重心を通り左右方向に延びる支持軸でパワープラントを支え、支持軸を中心とした揺動をロールロッドで規制するペンデュラム方式の支持構造が存在する(例えば特許文献1参照)。ロールロッドは、その後端部が車体のクロスメンバに接続されるとともに、その前端部がパワープラントの重心の下方に接続され、パワープラントを下方から支持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭59−49524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のロールロッドは一本のリンクから構成されているため、パワープラントの左右方向への動き(揺れ)を十分に規制することができず、操縦安定性の低下を招くことがあった。
本件のロールロッドは、このような課題に鑑み案出されたもので、パワープラントの左右方向への動きを抑制することで操縦安定性を向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)ここで開示するロールロッドは、車両のパワープラントと、前記パワープラントよりも車両後方で左右方向に延設されたクロスメンバとを車両前後方向に連結するロールロッドであって、前記パワープラントに接続される第一前端部、および、前記クロスメンバに接続される第一後端部を有する第一リンクと、前記第一リンクの前記第一前端部に接続される第二前端部、および、前記第一後端部と左右方向に間隔をあけて前記クロスメンバに接続される第二後端部を有する第二リンクと、を備えている。すなわち、前記第一リンクおよび前記第二リンクは、上面視で後方に広がるV字状をなす。
【0006】
(2)前記第二リンクは、前記第二前端部が前記第一リンクの前記第一前端部に対して回動可能に接続され、前記第一リンクおよび前記第二リンクの少なくとも一方に、リンク長さを変更する変更機構が設けられていることが好ましい。
(3)前記変更機構がねじ式であって、前記第二リンクに設けられていることが好ましい。
【0007】
(4)前記第二リンクには、車両衝突時に前記ロールロッドの全部位のなかで最も破断しやすい破断起点が設けられていることが好ましい。
(5)前記第一リンクは、前記第一前端部の直後方に前記第二リンク側に拡幅して形成されたフランジ部を有することが好ましい。この場合、前記第二リンクは、前記第二前端部が前記フランジ部に対して結合されるとともに、前記第二前端部よりも後方に前記破断起点としての溶接部を有することが好ましい。
(6)前記第一リンクは、前記第二リンクよりも剛性が高いことが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
開示のロールロッドによれば、二つのリンクの前端部同士が接続されるとともに、後端部同士が左右方向に互いに間隔をあけて配置され、上面視でV字状をなすことから、一方のリンクが他方のリンクの左右方向への動きを規制する。すなわち、ロールロッドが左右方向の動きに対する拘束力を持つことになるため、パワープラントの左右方向への変位(揺れ)を抑制することができる。これにより、操縦安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係るロールロッドが適用された車両の構造を模式的に示す斜視図である。
【
図2】
図1のロールロッドおよびパワープラント周辺の構造を模式的に示す上面図である。
【
図4】
図3のロールロッドに前方から荷重が加わったときの作用を説明するための上面図である。
【
図5】車両衝突時におけるパワープラントの後退モードを説明するための上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照して、実施形態としてのロールロッドについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0011】
[1.全体構成]
図1は、本実施形態のロールロッド10が適用された車両1の模式図であり、
図2は車両1の前部の上面図である。
図1および
図2に示すように、この車両1には、車体(ボディ)に対してパワープラント2を揺動可能に支持するペンデュラム支持構造が適用される。パワープラント2には、エンジン2A,トランスミッション2Bのほか、電動機,発電機,電動発電機などの動力装置が含まれうる。本実施形態のパワープラント2は、横向きに配置されたエンジン2Aの左側にトランスミッション2Bが接続された構造を持ち、エンジンマウント3及びトランスミッションマウント4を介して車体に支持される。なお、トランスミッション2Bの後部と後述する左側のサイドメンバ5との間には、床下からエンジン2Aに向かう燃料配管9が配設されている。
【0012】
車両1の前部には、一対のサイドメンバ5が設けられる。サイドメンバ5は、エンジンルームを下面側から支える中空筒状の骨格部材であり、例えばモノコックボディのフレームとして形成される。これらのサイドメンバ5は、左右方向(車幅方向)に互いに間隔をあけて配置され、前後方向(車長方向)に延設される。また、左右のサイドメンバ5の間には、中空筒状のクロスメンバ6(サスペンションクロスメンバ)が左右方向に延設される。
【0013】
各々のサイドメンバ5の前部(例えばホイールハウス7の近傍)には、エンジンマウント3とトランスミッションマウント4とが取り付けられる。エンジンマウント3は右側のサイドメンバ5に固定され、トランスミッションマウント4は左側のサイドメンバ5に固定される。パワープラント2は、左右のサイドメンバ5の間につり下げられた状態で、車両1に搭載される。このとき、
図2に示すように、エンジンマウント3およびトランスミッションマウント4は、上面視でパワープラント2の重心Gを通る慣性主軸Aと一致する位置となるようにその位置が設定される。
【0014】
クロスメンバ6は、パワープラント2よりも後方かつダッシュパネル8よりも下方に位置し、左右のサイドメンバ5を接続するようにほぼ水平に配置される。クロスメンバ6は、その左右方向のほぼ中央に前方へ開放された開口6aを有する。この開口6aには、後述するロールロッド10の後端部11r,12rが挿入されて固定される。
【0015】
[2.ロールロッド]
パワープラント2の下部には、車体に対するパワープラント2の揺動(軸Aまわりのロール回転)を規制するためのロールロッド10が取り付けられる。ロールロッド10は、二つのリンク11,12が組み合わされて構成され、上面視で後方に広がるV字状をなす。本実施形態のロールロッド10は、一方のリンク11(以下「第一リンク11」という)が他方のリンク(以下「第二リンク12」という)よりも剛性が高く、かつ、第二リンク12の左側に配置される。
【0016】
図2および
図3に示すように、第一リンク11は、パワープラント2に接続される第一前端部11fと、クロスメンバ6に接続される第一後端部11rとを有する。第二リンク12は、第一リンク11の第一前端部11fに接続される第二前端部12fと、第一後端部11rと左右方向に間隔をあけてクロスメンバ6に接続される第二後端部12rとを有する。本実施形態の第二リンク12は、第二前端部12fが第一前端部11fに対して回動可能に接続される。
【0017】
第一リンク11および第二リンク12は、いずれも前後方向に延設されるとともに、各後端部11r,12rの方が各前端部11f,11fよりも車幅方向外側に配置される。これにより、
図3中に太矢印で示すように、二つのリンク11,12のうちの一方が他方の左右方向への動きを規制することから、ロールロッド10が左右方向への拘束力を持つことになる。
【0018】
第一前端部11fおよび各後端部11r,12rには、マウントが介装される。本実施形態のロールロッド10は、トランスミッション2Bの下面に対し、マウントを介して第一前端部11fが接続されるとともに、クロスメンバ6の内側に対し、マウントを介して各後端部11r,12rが接続される。これにより、パワープラント2の揺動方向への移動(位置変化)がロールロッド10の伸縮代によってある程度は許容され、パワープラント2で発生した振動が車体に伝わりにくくなる。
【0019】
なお、マウントには従来周知の構造を採用可能である。例えば
図3に示すように、第一後端部11rに設けられるマウントは、外筒11Aと内筒11Bとの間にゴムブッシュ11Cを封入した構造を持つ。外筒11A,内筒11Bはほぼ円筒状の金属部材であり、何れか一方が第一後端部11rに固定されるとともに、他方がクロスメンバ6に固定される。外筒11Aの内側と内筒11Bの外側との間には、ゴムブッシュ11Cが加硫接着されている。なお、ゴムブッシュ11Cにストッパーや隙間等が形成されていてもよい。
【0020】
本実施形態の第一リンク11には、第一前端部11fの直後方において第二リンク12側に拡幅されたフランジ部11nが設けられる。フランジ部11nは、第二前端部12を接続するための部位である。本実施形態の第二リンク12は、第二前端部12fがフランジ部11nに対して回動可能となるようにピン結合される。また、第二リンク12には、その延設方向(長手方向)の中間部に、第二リンク12の長さ(リンク長さ)を変更する変更機構12cが設けられる。
【0021】
本実施形態の変更機構12cはねじ式であり、変更機構12cのねじ部をねじ部以外の部位に対して相対的に回転させることで、リンク長さを変更できる。これにより、第一前端部11fの左右方向位置の調整が可能となる。具体的には、第二リンク12のリンク長さを伸ばすことで第一前端部11fを左側へ移動させることができ、反対に、リンク長さを短くすることで第一前端部11fを右側へ移動させることができる。
【0022】
また、本実施形態の第二リンク12には、車両衝突時にロールロッド10の全部位のなかで最も破断しやすい部位、すなわち破断の起点となる部位(以下「破断起点13」という)が設けられる。本実施形態の第二リンク12は、破断起点13として、ピン結合された第二前端部12fと変更機構12cとの間に位置する溶接部12wを有する。溶接部12wは、例えば変更機構12cを第二リンク12に結合するための溶接点である。この溶接部12wは、第二リンク12のなかで最も剛性が低く(すなわちロールロッド10のなかで最も剛性が低く)、荷重が加わった際に他の部位に比べて破断しやすい。なお、ねじ式の変更機構12cであれば、他の部位よりも剛性が低くなりやすいため、変更機構12cを破断起点13として利用してもよい。
【0023】
図4に示すように、車両衝突時に前方から荷重(図中白抜き矢印)が加わると、エンジン2Aが後退しようとし、ロールロッド10に前方からの力が作用する。これにより、図中模様つき矢印で示すように、破断起点13(溶接部12w)において第二リンク12が破断し、第二後端部12rを中心として第二前端部12fが第一リンク11側に向かって後方へ回転する。これにより、第一リンク11の右側への動きの規制が解除される。そのため、図中太矢印で示すように、第一リンク11は、第一後端部11rを中心として第一前端部11fが第二リンク12側に向かって後方へ回転する。
【0024】
つまり、
図5に示すように、車両衝突時に前方から荷重(図中白抜き矢印)が加わると、トランスミッションマウント4が破断するとともに、図中太矢印で示すように、パワープラント2が右側へ回転するように後退する。言い換えると、パワープラント2は、トランスミッション2B側に配置された燃料配管9から遠ざかりながら後退するため、燃料配管9がパワープラント2と車体との間に挟まれて損傷する事態が防止される(図中模様つき矢印参照)。なお、
図5では、ロールロッド10の変形をわかりやすくするために、ロールロッド10を太線で示し、パワープラント2を破線で示している。
【0025】
[3.効果]
(1)上述したロールロッド10によれば、二つのリンク11,12の前端部11f,12f同士が接続されるとともに、後端部11r,12r同士が左右方向に互いに間隔をあけて配置され、上面視でV字状をなすことから、二つのリンク11,12のうちの一方が他方の左右方向への動きを規制する。
【0026】
すなわち、ロールロッド10が左右方向の動きに対する拘束力を持つことになるため、パワープラント2の左右方向への変位(揺れ)を抑制することができる。これにより、操縦安定性を向上させることができる。なお、上述したロールロッド10であれば、上下方向への動きは拘束されないため、従来の一本リンク式のロールロッドと同じく、エンジン2Aのピストン運動による上下方向の起振力に対する遮振性能も確保することができる。
【0027】
(2)また、変更機構12cにより第二リンク12のリンク長さを変更することで、第一前端部11fの左右方向位置を調整することができる。これにより、パワープラント2の左右方向の搭載位置にばらつきがあっても、そのばらつきに合わせてロールロッド10の前端部(第一前端部11f)の左右位置を調整することができる。このため、初期状態(すなわち、パワープラント2を車両に搭載したとき)において、ロールロッド10に応力が作用しないようにすることができ、遮振性能を確保することができる。
【0028】
(3)上述した変更機構12cはねじ式であるため、左右方向位置を容易に調整することができる。また、第二リンク12に変更機構12cが設けられているため、第一リンク11に変更機構を設ける場合と比べて、第一前端部11fの前後方向位置の変更量を小さくすることができる。これにより、第一前端部11fおよび各後端部11r,12rに設けられたマウントに対して余計な荷重が作用することを防ぎつつ、パワープラント2の左右方向への搭載位置のばらつきを解消することができる。
【0029】
(4)また、第二リンク12には破断起点13が設けられているため、車両衝突時に第二リンク12を破断起点13において破断させることができる。これにより、車両衝突時のパワープラント2の後退モードをコントロールすることができる。つまり、破断起点13が設けられた第二リンク12側に向かって、第一前端部11fを回転させながら後退させることができる。このため、第一リンク11側に保護したい部品(例えば、上記の燃料配管9や図示しない高電圧配線など)を配置すれば、車両衝突時に保護部品がパワープラント2と車体とに挟まれて損傷する事態を回避しやすくすることができる。
【0030】
(5)上述したロールロッド10では、第二リンク12の溶接点12wが破断起点13として用いられるため、破断起点13を容易に設定することができる。また、第一リンク11にフランジ部11nが設けられ、このフランジ部11nに対して第二前端部12fがピン結合されるため、組み付け性を向上させることができる。
(6)なお、第一リンク11が第二リンク12よりも高剛性であるため、車両衝突時に第一リンク11が第二リンク12よりも先に壊れる事態を回避でき、パワープラント2の後退モードのコントロール精度を高めることができる。
【0031】
[4.その他]
上述した実施形態では、第二リンク12が破断起点13としての溶接部12wを有する場合を例示したが、破断起点13はこれに限られない。例えば
図6に示すように、変更機構12cのねじ部の径を他の部位に比べて細くすることで破断起点13としても利用してもよいし、破断起点13としてのクラック12kや孔部(図示略)といった専用部位を設けてもよい。なお、変更機構はねじ式に限られず、リンク長さを変更できる機構であればよい。
【0032】
また、上述した実施形態では第二リンク12に変更機構12cが設けられた場合を例示したが、第一リンク11に変更機構を設けてもよい。変更機構は、第一リンク11および第二リンク12の少なくとも一方に設けられていることが好ましいが、必須の構成ではない。変更機構を省略する場合には、第二前端部12fが第一前端部11fに対して回動可能となっていなくてもよい。また、破断起点13も必須の構成ではなく省略可能であり、第一リンク11と第二リンク12とが同一の剛性を有していてもよいし、第二リンク12の方が高剛性であってもよい。
【0033】
また、上述した実施形態では、第二リンク12が第一リンク11のフランジ部11nにピン結合される場合を例示したが、二つのリンク11,12の前端部11f,12f同士の接続の仕方はこれに限られない。例えば、第二前端部12fが第一前端部11fと隙間をあけずに接続されていてもよいし、第一前端部11fと同軸上に配置されて接続されていてもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 車両
2 パワープラント
6 クロスメンバ(サスペンションクロスメンバ)
10 ロールロッド
11 第一リンク
11f 第一前端部
11n フランジ部
11r 第一後端部
12 第二リンク
12c 変更機構
12f 第二前端部
12r 第二後端部
12w 溶接部
13 破断起点