特許第6878894号(P6878894)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 6878894-ガラス材及びその製造方法 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6878894
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】ガラス材及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   C03C 3/062 20060101AFI20210524BHJP
   C03C 3/068 20060101ALI20210524BHJP
   C03C 3/16 20060101ALI20210524BHJP
   C03C 3/19 20060101ALI20210524BHJP
   C03C 3/14 20060101ALI20210524BHJP
   C03C 3/145 20060101ALI20210524BHJP
   C03C 3/15 20060101ALI20210524BHJP
   C03C 3/095 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   C03C3/062
   C03C3/068
   C03C3/16
   C03C3/19
   C03C3/14
   C03C3/145
   C03C3/15
   C03C3/095
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-2330(P2017-2330)
(22)【出願日】2017年1月11日
(65)【公開番号】特開2018-62456(P2018-62456A)
(43)【公開日】2018年4月19日
【審査請求日】2019年12月3日
(31)【優先権主張番号】特願2016-8534(P2016-8534)
(32)【優先日】2016年1月20日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2016-198793(P2016-198793)
(32)【優先日】2016年10月7日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000232243
【氏名又は名称】日本電気硝子株式会社
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 太志
【審査官】 山口 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】 特公昭43−000235(JP,B1)
【文献】 特開2015−147720(JP,A)
【文献】 o.v.mazurin et al.,handbook of glass data,1993年,Part E,pp.556-564
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03C 1/00−14/00
INTERGLAD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モル%で、Prを50%以上(ただし50%は含まない)、Al 0.1〜20%、SiO、B及びPを合量で20〜49%含有することを特徴とするガラス材。
【請求項2】
さらに、モル%で、SiO 0〜49%、B 0〜49%、 0〜49%を含有することを特徴とする請求項1に記載のガラス材。
【請求項3】
厚さ1mmで、波長405nmにおける光透過率が50%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス材。
【請求項4】
磁気光学素子として用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス材。
【請求項5】
ファラデー回転素子として用いられることを特徴とする請求項4に記載のガラス材。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のガラス材を製造するための方法であって、ガラス原料塊を空中に浮遊させて保持した状態で、前記ガラス原料塊を加熱融解させて溶融ガラスを得た後に、前記溶融ガラスを冷却する工程を備えることを特徴とする、ガラス材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光アイソレータ、光サーキュレータ、磁気センサ等の磁気デバイスを構成する磁気光学素子、デジタルカメラ等に用いられる磁性ガラスレンズ、バンドパスフィルターに用いられるガラスシートの材料等に好適なガラス材及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
常磁性化合物である酸化テルビウムを含むガラス材は、磁気光学効果の一つであるファラデー効果を示すことが知られている。ファラデー効果とは、磁場中におかれた材料を通過する直線偏光の偏光面を回転させる効果である。このような効果は光アイソレータや磁界センサなどに利用されている。
【0003】
ファラデー効果による旋光度(偏光面の回転角)θは、磁場の強さをH、偏光が通過する物質の長さをLとして、以下の式により表される。式中において、Vは物質の種類に依存する定数であり、ベルデ定数と呼ばれる。ベルデ定数は反磁性体の場合は正の値、常磁性体の場合は負の値となる。ベルデ定数の絶対値が大きいほど、旋光度の絶対値も大きくなり、結果として大きなファラデー効果を示す。
【0004】
θ=VHL
【0005】
従来、ファラデー効果を示すガラス材として、SiO−B−Al−Tb系のガラス材(特許文献1参照)、P−B−Tb系のガラス材(特許文献2参照)、あるいはP−TbF−RF(Rはアルカリ土類金属)系のガラス材(特許文献3参照)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特公昭51−46524号公報
【特許文献2】特公昭52−32881号公報
【特許文献3】特公昭55−42942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のガラス材は可視域〜赤外域(例えば450〜1500nm)の範囲で高い透過率を示すものの、低波長域(例えば450nm以下)ではテルビウム元素自体による光吸収を示す。そのため、低波長域では光透過率が低下し、磁気光学デバイスの光取出し効率に劣るという問題がある。
【0008】
以上に鑑み、本発明は、高いファラデー効果と、低波長域における高い光透過率を両立させることが可能なガラス材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者が鋭意検討を行った結果、特定の組成を有するガラス材により前記課題を解決できることを見出した。
【0010】
即ち、本発明のガラス材は、モル%で、Prを50%以上(ただし50%は含まない)含有することを特徴とする。本発明のガラス材は、Prを上記の通り多量に含有することに起因してベルデ定数の絶対値が大きくなる。その結果、従来よりも大きいファラデー効果を示す。また、Prは基本的に420nm以下(例えば250〜420nm)の波長域に光吸収を示さないため、当該波長域において高い透過率を示す。なお、上記の通り多量にPrを含有するガラス材は、一般にガラス化が困難である。しかしながら、後述の無容器浮遊法によれば、このようにガラス化困難な組成であっても容易にガラス化することが可能となる。
【0011】
本発明のガラス材は、さらに、モル%で、SiO 0〜50%、B 0〜50%、Al 0〜50%、P 0〜50%を含有することが好ましい。SiO、B、Al、Pはガラス骨格を構成する成分であるため、これらの成分を含有させることにより、比較的容易にガラス化を行うことができる。
【0012】
本発明のガラス材は、厚さ1mmで、波長405nmにおける光透過率が50%以上であることが好ましい。このようにすれば、低波長域での磁気光学デバイスの光取出し効率を向上させることができる。
【0013】
本発明のガラス材は、磁気光学素子として用いることができる。例えば、本発明のガラス材は、磁気光学素子の一種であるファラデー回転素子として用いることができる。上記の用途に用いることにより、本発明の効果を享受することができる。
【0014】
本発明のガラス材の製造方法は、上記のガラス材を製造するための方法であって、ガラス原料塊を空中に浮遊させて保持した状態で、ガラス原料塊を加熱融解させて溶融ガラスを得た後に、溶融ガラスを冷却する工程を備えることを特徴とする。
【0015】
一般に、ガラス材は原料を坩堝等の溶融容器内で溶融し、冷却することにより作製される(溶融法)。しかしながら、本発明のガラス材は、基本的にガラス骨格を構成しないPrを上記の通り多量に含有する組成を有しており、ガラス化しにくい材料であるため、通常の溶融法では、溶融容器との接触界面を起点として結晶化が進行してしまうという問題がある。
【0016】
ガラス化しにくい組成であっても、溶融容器との界面での接触をなくすことによりガラス化が可能となる。このような方法として、原料を浮遊させた状態で溶融、冷却する無容器浮遊法が知られている。当該方法を用いると、溶融ガラスが溶融容器にほとんど接触することがないため、溶融容器との界面を起点とする結晶化を防止することができ、ガラス化が可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のガラス材は、高いファラデー効果と、低波長域における高い光透過率を両立させることが可能であり、特に低波長域での磁気光学デバイスのファラデー回転素子として好適である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のガラス材を製造するための装置の一実施形態を示す模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明のガラス材は、モル%でPrを50%以上(ただし50%は含まない)含有し、51%以上、52%以上、特に53%以上含有することが好ましい。Prの含有量が少なすぎると、ベルデ定数の絶対値が小さくなり、十分なファラデー効果が得られにくくなる。一方、Prの含有量が多すぎると、ガラス化が困難になる傾向があるため、80%以下、77%以下、特に75%以下であることが好ましい。
【0020】
なお、本発明におけるPrの含有量は、ガラス中に存在するPrを全て3価の酸化物に換算して表したものである。
【0021】
Prについてベルデ定数の起源となる磁気モーメントはPr4+よりもPr3+の方が大きい。よって、ガラス材におけるPr3+の割合が大きいほど、ファラデー効果が大きくなるため好ましい。具体的には、全Pr中Pr3+の割合は、モル%で50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、特に90%以上であることが好ましい。
【0022】
本発明のガラス材には、Pr以外にも、以下に示す種々の成分を含有させることができる。なお、以下の各成分の含有量に関する説明において、特に断りのない限り、「%」は「モル%」を意味する。
【0023】
SiO、B及びPはガラス骨格となり、ガラス化範囲を広げる成分である。ただし、これらの成分はベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、SiO、B及びPの含有量は各々0〜50%、1〜45%、特に2〜40%であることが好ましい。また、SiOとBの合量は0〜50%、5〜49%、10〜48%、15〜48%、特に20〜47%であることが好ましい。BとPの合量は0〜50%、5〜49%、10〜48%、15〜48%、特に20〜47%であることが好ましい。SiO、B及びPの合量は0〜50%、5〜49%、10〜48%、15〜48%、特に20〜47%であることが好ましい。
【0024】
Alは中間酸化物としてガラス骨格を形成し、ガラス化範囲を広げる成分である。ただし、Alはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、Alの含有量は0〜50%、0.1〜40%、1〜30%、1〜20%、特に1〜10%であることが好ましい。
【0025】
La、Gd、Yb、Yはガラス化の安定性を向上させる効果があるが、その含有量が多すぎるとかえってガラス化しにくくなる。また、光透過率低下の原因となる。よって、La、Gd、Yb、Yの含有量は各々10%以下、特に5%以下であることが好ましい。
【0026】
Dy、Eu、Ceはガラス化の安定性を向上させるとともに、ベルデ定数の向上にも寄与する。ただし、その含有量が多すぎるとかえってガラス化しにくくなる。また、光透過率低下の原因となる。よって、Dy、Eu、Ceの含有量は各々15%以下、特に10%以下であることが好ましい。なお、Dy、Eu、Ceの含有量は、ガラス中に存在するDy、Eu、Ceを全て3価の酸化物に換算して表したものである。
【0027】
MgO、CaO、SrO、BaOはガラス化の安定性と化学的耐久性を高める効果がある。ただし、ベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、これらの成分の含有量は各々0〜10%、特に0〜5%であることが好ましい。
【0028】
Gaはガラス形成能を高め、ガラス化範囲を広げる効果を有する。ただし、その含有量が多すぎると失透しやすくなる。また、Gaはベルデ定数の向上に寄与しないため、その含有量が多すぎると十分なファラデー効果が得られにくくなる。従って、Gaの含有量は0〜6%、特に0〜5%であることが好ましい。
【0029】
フッ素はガラス形成能を高め、ガラス化範囲を広げる効果を有する。ただし、その含有量が多すぎると溶融中に揮発して組成変動を引き起こしたり、ガラス化の安定性に悪影響を及ぼす恐れがある。従って、フッ素の含有量(F換算)は0〜10%、0〜7%、特に0〜5%であることが好ましい。
【0030】
還元剤としてSbを添加することができる。ただし、着色を避けるため、あるいは環境への負荷を考慮して、Sbの含有量は0.1%以下であることが好ましい。
【0031】
本発明のガラス材は、特に光アイソレータ、光サーキュレータ、磁気センサ等の磁気光学素子として使用する場合における光透過損失がなるべく小さいことが好ましい。そのため、本発明のガラス材の光透過率は、波長405nmにおいて50%以上、60%、特に70%以上であることが好ましい。
【0032】
本発明のガラス材は、例えば無容器浮遊法により作製することができる。図1は、無容器浮遊法によりガラス材を作製するための製造装置の一例を示す模式的断面図である。以下、図1を参照しながら、本発明のガラス材の製造方法について説明する。
【0033】
ガラス材の製造装置1は成形型10を有する。成形型10は溶融容器としての役割も果たす。成形型10は、成形面10aと、成形面10aに開口している複数のガス噴出孔10bとを有する。ガス噴出孔10bは、ガスボンベなどのガス供給機構11に接続されている。このガス供給機構11からガス噴出孔10bを経由して、成形面10aにガスが供給される。ガスの種類は特に限定されず、例えば、空気や酸素であってもよいし、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガス、水素を含有した還元性ガスであってもよい。
【0034】
製造装置1を用いてガラス材を製造するに際しては、まず、ガラス原料塊12を成形面10a上に配置する。ガラス原料塊12としては、例えば、原料粉末をプレス成型等により一体化したものや、原料粉末をプレス成型等により一体化した後に焼結させた焼結体や、目標ガラス組成と同等の組成を有する結晶の集合体等が挙げられる。
【0035】
次に、ガス噴出孔10bからガスを噴出させることにより、ガラス原料塊12を成形面10a上で浮遊させる。すなわち、ガラス原料塊12を、成形面10aに接触していない状態で保持する。その状態で、レーザー光照射装置13からレーザー光をガラス原料塊12に照射する。これによりガラス原料塊12を加熱溶融してガラス化させ、溶融ガラスを得る。その後、溶融ガラスを冷却することにより、ガラス材を得ることができる。ガラス原料塊12を加熱溶融する工程と、溶融ガラス、さらにはガラス材の温度が少なくとも軟化点以下となるまで冷却する工程においては、少なくともガスの噴出を継続し、ガラス原料塊12、溶融ガラス、さらにはガラス材と成形面10aとの接触を抑制することが好ましい。なお、磁場を印加することにより発生する磁力を利用してガラス原料塊12を成形面10a上に浮遊させてもよい。また、加熱溶融する方法としては、レーザー光を照射する方法以外にも、輻射加熱であってもよい。
【0036】
なお、本発明のガラス材は磁化率が高いため、本発明のガラス材をモールドプレス成型等によりレンズ形状に成型することによって、デジタルカメラやカメラ付携帯電話等のオートフォーカス用レンズ等に用いることができる。これらのカメラには、カメラの焦点距離を変える、つまり、オートフォーカス用レンズを所定の位置に移動させるための駆動装置が設けられており、従来、駆動装置には、レンズを固定するためのレンズホルダー、レンズホルダーを移動させるためのばねが備えられている。しかしながら、レンズホルダーやばねを備えた駆動装置では、デジタルカメラやカメラ付携帯電話型等を小型化することができない。しかしながら、磁石によってレンズ自体を移動させることができる磁化率の高い本発明のガラス材からなるレンズを採用することにより、レンズホルダーやばねが不要となるため、カメラ等を小型化することが可能になる。
【0037】
また、本発明のガラス材は、250〜420nmの波長域の光透過率が420〜500nmの波長域の光透過率より高く、500〜550nmの波長域の光透過率が550〜620nmの光透過率より高く、620〜950nmの波長域の光透過率が950〜1200nmの波長域の光透過率よりも高い。このように、特定の波長域の光を吸収する性質を有するため、本発明のガラス材を研磨等によりシート形状にすることにより、バンドパスフィルターとして使用することが可能である。
【実施例】
【0038】
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0039】
表1及び2は本発明の実施例及び比較例を示している。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
各試料は次のようにして作製した。まず表に示すガラス組成になるように調合した原料をプレス成型し、800〜1400℃で6時間焼結することによりガラス原料塊を作製した。
【0043】
次に、乳鉢中でガラス原料塊を粗粉砕し、0.05〜1gの小片とした。得られたガラス原料塊の小片を用いて、図1に準じた装置を用いた無容器浮遊法によってガラス材(直径約1〜8mm)を作製した。なお、熱源としては100WのCOレーザー発振器を用いた。また、原料塊を空中に浮遊させるためのガスとして窒素ガスを用い、流量1〜30L/分で供給した。
【0044】
得られたガラス材について、カー(Kerr)効果測定装置(日本分光(株)製、品番:K−250)を用いてベルデ定数を測定した。具体的には、得られたガラス材を1mm程度の厚さとなるよう研磨加工し、15kOeの磁場中で波長400〜850nmでのファラデー回転角を測定し、波長405nmにおけるベルデ定数を算出した。なお、波長の掃引速度は6nm/分とした。結果を表1に示す。
【0045】
光透過率は、得られたガラス材を1mmの厚さとなるよう研磨加工し、分光光度計(島津製作所製UV−3100)を用いて測定することにより得られた光透過率曲線から、波長405nmにおける光透過率を読み取った。なお、光透過率は反射も含んだ外部透過率である。
【0046】
表1から明らかなように実施例1〜10のガラス材は、波長405nmにおけるベルデ定数が−1.71〜−2.01であり、絶対値が大きかった。また、波長405nmにおける光透過率は58.4〜75.6%と優れていた。一方、比較例のガラス材は、波長405nmにおけるベルデ定数が−0.59であり、絶対値が小さかった。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のガラス材は、光アイソレータ、光サーキュレータ、磁気センサ等の磁気デバイスを構成する磁気光学素子、デジタルカメラ等に用いられる磁性ガラスレンズ、バンドパスフィルターに用いられるガラスシートの材料等として好適である。
【符号の説明】
【0048】
1:ガラス材の製造装置
10:成形型
10a:成形面
10b:ガス噴出孔
11:ガス供給機構
12:ガラス原料塊
13:レーザー光照射装置
図1