(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記情報反映部は、前記抽出された利用者情報に係る前記利用者のうち、前記状態情報が前記所定の状態にある前記利用者について、前記差分情報を前記第1の利用者情報群に反映させる、
請求項2に記載の利用者情報管理装置。
前記情報反映部は、前記抽出された利用者情報に係る利用者のうち、前記情報種別が所定の種別にある前記利用者について、前記差分情報を前記第1の利用者情報群に反映させる、
請求項5に記載の利用者情報管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
また、本明細書および図面において、実質的に同一又は類似の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一又は類似の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、類似する構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0022】
<<本発明の実施形態をなすに至った経緯>>
まずは、本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明者が本発明の実施形態をなすに至った経緯について説明する。
【0023】
先に説明したように、スーパーマーケット等の店舗では、顧客が購入した商品等の精算を行うために各売場等に釣銭機が設置されている。上記釣銭機には、顧客に払い出すための釣銭が収納されるが、当該釣銭は、釣銭機の操作を担当する担当者(利用者)によって、当該担当者の業務開始時に店舗のバックヤード等に設置された現金管理機(現金管理装置)から出金され、上記釣銭機に収納される。さらに、業務終了時には、担当者によって、上記釣銭機から顧客から支払われた売上金とともに残った釣銭は回収され、回収された釣銭等の現金は上記現金管理機に入金される。このような現金管理機においては、当該現金管理機を使用する担当者の社員番号、暗証番号、使用権限等の社員情報(利用者情報)を事前に登録しておくことで、登録された担当者のみが現金管理機において現金の入出金(取引)を行うことが可能となる。
【0024】
上述のように現金管理機に登録される担当者の社員情報の登録管理は、管理者が管理端末(利用者情報管理装置)を操作することにより行われる。詳細には、管理者が、管理端末に対して各担当者社員情報を入力し、管理端末が、当該管理端末に入力された複数の社員情報を一括して現金管理機に送信することにより、現金管理機に社員情報が登録されることとなる。すなわち、社員情報の登録管理においては、管理端末と現金管理機との間での通信障害等により、管理端末と現金管理機とに登録された社員情報の不一致が生じることを避けるために、担当者の社員情報を個別又は分割して登録するのではなく、担当者全員の社員情報を一括して登録している。
【0025】
より具体的には、管理者が管理端末の社員情報の保守画面を用いて、社員情報の編集(新規登録、変更、削除)を行い、現金管理機へ編集内容の反映を行うように操作を行うと、管理端末は、現金管理機に登録されている全員分の社員情報を取得する。次に、管理端末は、管理端末で編集された社員情報と、現金管理機に登録された社員情報とを比較し、差分(差分情報)が存在する担当者を抽出し、抽出した担当者の取引の有無を確認する。ここで、取引の有無とは、該当する担当者が、管理者による現金管理機等の日締め以降において、現金管理機や釣銭機で取引(出金取引、締上、入金取引等)を行っているか否かを意味する。管理端末は、現金管理機に格納されている釣銭の入出金に関する釣銭情報、売上金の入金に関する売上情報、もしくは売上情報管理サーバに格納されている釣銭情報、売上情報、締上情報等を用いて、担当者の取引の有無を確認することができる。
【0026】
そして、抽出した差分のある担当者の全員が取引を行っていないことが確認された場合にのみ、管理端末は、管理端末での変更等が反映されるように、現金管理機から取得した全員分の社員情報と管理端末上の全員分の社員情報とをマージして、現金管理機に新たに登録する登録用の社員情報を生成する。そして、管理端末は、生成した登録用の社員情報を、現金管理機に送信し、管理端末での変更等を現金管理機に登録された社員情報に反映させることができる。一方、抽出した差分のある担当者の一人でも取引を行っている場合には、管理端末は、管理端末での変更等を現金管理機に登録された社員情報に反映させないようにする。このようにすることで、管理端末と現金管理機とに登録された社員情報が不一致となり、担当者が現金管理機における取引を継続することができなくなったり、取引金額の集計を正しく行うことができなくなったりすることを避けている。
【0027】
ここで、例えば、取引中に担当者の所属部署の変更を現金管理機に反映させた場合を考える。詳細には、第1課に所属する担当者が現金管理機から釣銭1万円を出金した後、管理者が当該担当者の所属を第2課に変更する作業を行ったとする。そして、所属の変更が現金管理機に登録された後、当該担当者が現金管理機に釣銭1万円を入金したとする。釣銭は、現金管理機から出金された額と、入金された額とが一致しなくてはならない。しかしながら、上述の例では、第1課の釣銭の集計結果には1万円の不足が存在し、第2課の釣銭の集計結果には1万円の過分が存在し、第1課及び第2課の入金額と出金額とが一致していないこととなる。このように集計結果に過不足分が存在するのは、上記担当者の所属を取引の途中で変更したことによるものである。従って、社員情報の登録管理の運用においては、該当する担当者が取引を行っていた場合には、管理端末での変更等を現金管理機に反映させないようにしている。
【0028】
しかしながら、上述のような社員情報の登録管理の運用においては、担当者の取引の状況によっては、管理端末での変更等を現金管理機に直ちに反映させないことから、不都合が生じる場合がある。具体的には、管理者が、管理端末で社員情報を編集(変更、追加)し、編集後しばらく放置したことにより、管理端末に対して編集した社員情報を現金管理機に反映させる旨の指示を行うまでに時間があった場合を考える。このような場合、上記指示の直前に、該当する担当者が現金管理機で取引を実施した場合には、該当担当者に取引が有ることとなることから、編集した社員情報を現金管理機に反映させることができない。そして、このように編集した社員情報を現金管理機に反映させることができない状況は、当該担当者が締上、入金を行い、管理者が現金管理機等で日締めを行って、取引が無い状態になるまで続くこととなる。従って、管理者は、当該担当者の取引が無い状態になるまで待機し、当該担当者の取引が無くなったことが確認して、編集した社員情報を現金管理機に反映させることとなる。すなわち、従来の社員情報の登録管理の運用においては、該当する担当者全員の取引が無い場合にのみ、管理端末で編集した内容を現金管理機に反映させることができるとして運用されていることから、管理者にとっては、担当者の取引が無い状態になるまで待機したりしなくてはならないことから、不都合が生じていた。
【0029】
また、店舗等の営業においては、夜間、早朝等に閉店する時間帯があったため、管理者はこのような時間を利用して社員情報の変更を行い、現金管理機に社員情報の変更等を反映させることができた。しかしながら、昨今、24時間営業、365日営業の店舗が増加するにつれて、上述のような時間を管理者が確保することが難しくなっている。また、人手不足等により、早朝、深夜であっても担当者が取引を行うことも増加していることも、上述のような時間の確保を難しくしている。さらに、管理者が事前に社員情報の変更作業を行い、管理者が設定した日時において、社員情報の変更等を現金管理機に反映させたい場合もある。
【0030】
そこで、このような状況を鑑みて、本発明者は、本発明の実施形態に係る利用者情報管理装置(社員情報管理装置)及び利用者情報管理システム(社員情報管理システム)を創作するに至った。本発明者が創作した本発明の実施形態においては、担当者の取引の有無だけでなく、当該取引の内容を精査し、それに応じて、管理端末での変更等を現金管理機に登録された社員情報に反映させるか否かを決定することから、社員情報の変更等を現金管理機に効率的に反映させることができる。以下、このような本発明の実施形態を順次詳細に説明する。
【0031】
なお、以下に説明する本発明の実施形態に係る社員情報管理システムは、スーパーマーケット等の店舗等で利用されることに限定されるものではなく、金融機関の営業店舗等で利用されてもよく、運送業等といった様々な業種における社員情報の管理に適用することができる。
【0032】
<<第1の実施形態>>
<社員情報管理システム1の構成>
まずは、本発明の第1の実施形態に係る社員情報管理システム(利用者情報管理システム)1の構成を、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る社員情報管理システム1の構成例を説明する説明図である。
図1に示すように、当該社員情報管理システム1は、現金管理機(現金管理装置)100と、窓口端末200と、釣銭機300と、売上情報管理サーバ400と、管理端末(利用者情報管理装置)500と、携帯端末600と、人事管理サーバ800とを主に含む。なお、
図1においては、現金管理機100、窓口端末200、釣銭機300及び携帯端末600は1台ずつ図示されているが、本実施形態においては、これらは1台に限定されるものではなく、それぞれ複数台含まれていてもよい。以下に、本実施形態に係る社員情報管理システム1の各装置の概要について説明する。
【0033】
(現金管理機100)
現金管理機100は、窓口端末200及び釣銭機300、携帯端末600を操作して、顧客から商品代金等を受領する担当者(利用者)に対して、釣銭の入出金と売上金の収納とを行う装置である。詳細には、現金管理機100は、担当者との間で、後述する各釣銭機300や後述する釣銭袋等に収納するための釣銭(紙幣及び硬貨)を出金する出金取引と、各釣銭機300や釣銭袋等から回収した売上金(紙幣及び硬貨)及び釣銭を入金する入金取引を行う。上記出金取引においては、現金管理機100は、予め設定されている金額、金種別枚数あるいは指定する金額、金種別枚数の釣銭を出金する。上記入金取引においては、現金管理機100は、担当者ごとの釣銭の出金情報と売上情報とに従って、釣銭と売上金との合計金額に係る現金の入金を行う。また、現金管理機100は、釣銭の入出金の詳細情報や、入金された売上金の詳細を後述する売上情報管理サーバ400に送信する。すなわち、現金管理機100は、店舗等における釣銭及び売上金の入出金を管理する装置であるといえる。
【0034】
また、当該現金管理機100では、現金管理機100を使用する担当者の社員番号や暗証番号や使用権限等の社員情報(利用者情報)を事前に登録しておくことで、登録された担当者のみが現金管理機100で入出金を行うことが可能となる。すなわち、担当者の社員情報を予め登録しておくことで、現金を取り扱う現金管理機100のセキュリティを高めることができる。なお、現金管理機100の詳細構成は後述する。
【0035】
(窓口端末200)
窓口端末200は、店舗等の従業員(担当者)等が作業等を行うためのコンピュータ又はパーソナルコンピュータ(PC)等により実現され、後述する各釣銭機300に接続され、当該釣銭機300の入出金を管理する。また、窓口端末200は、
図1に示すように、入力部202と表示部204とを主に有する。詳細には、窓口端末200は、担当者による入力部202に対する操作を受け付け、受け付けた操作に応じて釣銭機300を制御する。さらに、窓口端末200は、釣銭機300の入出金の状況を表示部204に表示させたり、釣銭機300の入出金の情報や締上の情報を売上情報管理サーバ400へ送信したりする。そして、窓口端末200は、
図1に示すように、プリンタ210と接続されており、当該プリンタ210を制御することにより、入出金の状況、締上等の情報を紙面に印刷して出力することもできる。
【0036】
なお、窓口端末200は、操作を行う担当者の携帯する社員カードやレジカードから社員情報等を取得するカードリーダ(図示省略)を有していてもよい。もしくは、窓口端末200は、当該カードリーダの代わりに、生体認証を行う生体認証部(図示省略)を有していてもよい。このようなカードリーダ等を窓口端末200に設けることにより、窓口端末200の操作を開始する際に、担当者に対して本人確認を行うことができることから、窓口端末200及び釣銭機300のセキュリティを高めることができる。
【0037】
(釣銭機300)
釣銭機300は、顧客から受け取った商品代金等を売上金として入金し、顧客に釣銭の出金を行う装置である。具体的には、釣銭機300は、担当者が顧客から商品代金として受け取った紙幣や硬貨を収納し、さらに、窓口端末200の制御に応じて、顧客に釣銭として支払う紙幣や硬貨を払い出す。また、釣銭機300は、手提げ金庫(図示省略)やドロワー(図示省略)であってもよい。
【0038】
(売上情報管理サーバ400)
売上情報管理サーバ400は、各店舗や、複数の店舗における現金の有高及び現金の移動、各担当者の売上情報等を管理するコンピュータであり、現金管理機100や窓口端末200等からの情報を取得して、現金の有高等を管理する。具体的には、売上情報管理サーバ400は、現金管理機100や窓口端末200等から送られてくる取引結果等の情報を履歴として格納し、さらに、現金管理機100や窓口端末200等から送られてくる売上金額や有高、金種毎の出金枚数や入金枚数等の情報に基づいて、釣銭や売上高を集計管理する。なお、売上情報管理サーバ400の詳細構成は後述する。
【0039】
(管理端末500)
管理端末500は、上述した現金管理機100に登録する担当者の社員情報の編集、管理を行う装置であり、担当者毎の取引状況を管理して表示し、現金管理機100と合わせて日締めを行う装置である。例えば、管理端末500は、管理者等が作業等を行うためのPC(パーソナルコンピュータ)等により実現される。管理端末500の詳細については後述する。
【0040】
(携帯端末600)
携帯端末600は、顧客宅や顧客の職場等を訪問する担当者等が外出先で使用するタブレット端末、スマートフォン等の携帯端末等により実現される。携帯端末600は、
図1に示すように、入力部602と表示部604とを主に有する。具体的には、上記担当者は、外出先で顧客から受け取った商品代金を売上金として携帯する釣銭袋(図示省略)等に収納し、当該釣銭袋から現金を取り出して釣銭として顧客に払い出す。この際、上記従業員は、上記釣銭袋からの現金の入出金の状況や、売上情報等を、携帯端末600を介して上述の売上情報管理サーバ400へ送信する。さらに、
図1に示すように、携帯端末600は、例えば携帯可能なプリンタ610と接続されており、当該プリンタ610を制御することにより、入出金の状況等の情報を紙面に印刷して出力することができる。なお、当該携帯端末600は、釣銭機300と接続されないものの、上述した窓口端末200と同様に機能することができる。従って、以下の説明においては、窓口端末200の動作として説明されている箇所については、窓口端末200だけでなく携帯端末600も同様に動作するものとして解釈するものとする。
【0041】
(通信網700)
通信網700は、1つ又は複数の店舗内及び店舗外の情報の送受信に利用されるネットワークである。通信網700は、有線又は無線であることができ、例えば、電話回線、衛星通信網等の公衆回線網や、インターネット、専用回線、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの任意の通信ネットワークから構成される。さらに、専用回線は、IP−VPN(Internet Protocol‐Virtual Private Network)等から構成されてもよい。また、専用回線に対して、何らかのセキュリティ手段(例えば、Secure Sockets Layer(SSL)等)が施されていてもよい。
【0042】
(人事管理サーバ800)
人事管理サーバ800は、現金管理機100、窓口端末200、釣銭機300、及び携帯端末600等を操作する担当者の人事情報を格納する記憶装置である。当該人事情報には、担当者の氏名、社員識別情報(例えば社員番号)、所属部署、連絡先、職位(権限)等、担当者に関する様々な情報が含まれる。管理端末500は、当該人事管理サーバ800と協働して、現金管理機100に登録する社員情報を生成してもよい。
【0043】
<現金管理機100の詳細構成>
以上、本実施形態に係る社員情報管理システム1の構成を説明した。次に、
図2及び
図3を参照して、本実施形態に係る現金管理機100の詳細構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る現金管理機100のブロック図であり、
図3は、本実施形態に係る記憶部130に格納される情報の構成例を説明する説明図である。
図2に示すように、現金管理機100は、入力部102、表示部104、紙幣入出金部106、硬貨入出金部108、プリンタ部110、通信部114、及び制御部120を主に有する。以下に、現金管理機100の各機能部について説明する。
【0044】
(入力部102)
入力部102は、現金管理機100を操作する担当者の入力操作を受け付ける機能部であり、例えば、各種ボタン、テンキー、キーボード等から実現される。
【0045】
(表示部104)
表示部104は、担当者に対して、操作画面や取引(処理)内容を表示する機能部であり、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現される。なお、上述の入力部102は、当該表示部104を構成する上記ディスプレイ装置に重ねて設けられたタッチパネルにより実現されてもよい。
【0046】
(紙幣入出金部106)
紙幣入出金部106は、紙幣の入出金を行う機能部であり、具体的には、担当者の求めに応じて、紙幣の入金を受け付け、紙幣の種別を鑑別し、種別毎に計数し収納する。さらに、紙幣入出金部106は、担当者の求めに応じて収納した紙幣を出金する。
【0047】
(硬貨入出金部108)
硬貨入出金部108は、硬貨の入出金を行う機能部であり、具体的には、担当者の求めに応じて、硬貨の入金を受け付け、硬貨の種別を鑑別し、種別毎に計数し収納する。さらに、硬貨入出金部108は、担当者の求めに応じて収納した硬貨を出金する。
【0048】
(プリンタ部110)
プリンタ部110は、レシート等の印刷機能を有し、取引結果等をレシートに印刷して、担当者に対してレシート(図示省略)を発行することができる。
【0049】
(通信部114)
通信部114は、例えば通信網700等を介して、売上情報管理サーバ400へ現金の入出金の情報等を送信する。
【0050】
(制御部120)
制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、現金管理機100の各機能部を制御して、各種の取引を実行する。具体的には、制御部120は、
図2に示すように、社員情報取得部122、現金管理処理部124、状態情報出力部126、及び記憶部130のブロックを有する。以下に、制御部120の各ブロックの詳細について説明する。
【0051】
−社員情報取得部122−
社員情報取得部122は、上述の管理端末500から送信された社員情報を取得し、取得した社員情報を後述する記憶部130に格納する。
【0052】
−現金管理処理部124−
現金管理処理部124は、現金管理機100で行われる取引(例えば、入金取引、出金取引等)を実行すべく、紙幣入出金部106、硬貨入出金部108等を制御する。また、現金管理処理部124は、上記取引の情報を後述する状態情報出力部126に出力する。
【0053】
−状態情報出力部126−
状態情報出力部126は、現金管理処理部124から出力された取引の情報を、当該取引を行った担当者の社員識別情報(例えば、社員番号)に紐づけて、通信部114と協働して、上述した管理端末500に送信する。
【0054】
−記憶部130−
記憶部130は、制御部120の有する、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から実現され、現金管理機100の動作を制御するための制御プログラムや、現金管理機100の取引時における入力データ、表示画面等が格納されている。以下に、記憶部130に格納される情報について、
図3を参照して説明する。
図3に示すように、記憶部130には、担当者情報DB(Data Base)132と、釣銭情報DB134と、売上情報DB136とが主に格納される。以下に、記憶部130に格納される情報について説明する。
【0055】
〜担当者情報DB132〜
担当者情報DB132は、各担当者の社員情報を格納したデータベースであり、例えば、各担当者の氏名、社員番号、所属部署の情報、社員情報の登録日、権限、暗証番号、暗証番号の有効期限等が格納されている。具体的には、担当者情報DB132には、
図10に示すような現金管理機側社員情報テーブル902として、上記の社員情報が格納される。なお、現金管理機側社員情報テーブル902の詳細については後述する。
【0056】
〜釣銭情報DB134〜
釣銭情報DB134は、現金管理機100から出金された釣銭、入金された釣銭に関する情報、具体的には、入出金された釣銭の金額、入出金日時、入出金を行った担当者の情報等が格納されている。
【0057】
〜売上情報DB136〜
売上情報DB136は、現金管理機100に入金された売上金に関する情報、具体的には、入金された売上金の金額、入金日時、入金を行った担当者の情報等が格納されている。
【0058】
なお、現金管理機100は、操作を行う担当者の携帯する社員カードやレジカードから社員情報等を取得するカードリーダ(図示省略)を有していてもよい。また、現金管理機100は、図示しないバーコードリーダを有していてもよい。当該バーコードリーダは、一次元コード(例えばバーコード)又は二次元コード(例えばQRコード(登録商標)等)として印字された社員情報等を読み取ることができる。もしくは、現金管理機100は、当該カードリーダの代わりに、生体認証を行う生体認証部(図示省略)を有していてもよい。このようなカードリーダ等を現金管理機100に設けることにより、現金管理機100の操作を開始する際に、操作者となる担当者に対して本人確認を行うことができることから、現金管理機100のセキュリティを高めることができる。
【0059】
<売上情報管理サーバ400の詳細構成>
以上、本実施形態に係る現金管理機100の詳細構成を説明した。次に、
図4及び
図5を参照して、本実施形態に係る売上情報管理サーバ400の詳細構成を説明する。
図4は、本実施形態に係る売上情報管理サーバ400のブロック図であり、
図5は、本実施形態に係る記憶部430に格納される情報の構成例を説明する説明図である。
図4に示すように、売上情報管理サーバ400は、通信部414及び制御部420を主に有する。以下に、売上情報管理サーバ400の各機能部について説明する。
【0060】
(通信部414)
通信部514は、例えば通信網700等を介して、現金管理機100、窓口端末200、釣銭機300及び携帯端末600等からの情報を受信することができ、管理端末500等へ情報を送信することができる。
【0061】
(制御部420)
制御部420は、例えば、CPU等を中心に構成されており、現金管理機100等からの情報を取得し、後述する記憶部430に格納する。また、制御部420は、記憶部430に格納した情報を、管理端末500へ出力することもできる。詳細には、制御部420は、
図4に示すように、状態情報出力部426及び記憶部430を主に有する。以下に、制御部420の有する状態情報出力部426及び記憶部430について説明する。
【0062】
−状態情報出力部426−
状態情報出力部426は、現金管理機100、窓口端末200、釣銭機300及び携帯端末600から送信された売上情報、釣銭情報、締上情報等を、取引を行った担当者の社員識別情報(例えば、社員番号)に紐づけて、通信部414と協働して、管理端末500に送信する。そして、当該管理端末500は、状態情報出力部426から送信された各種情報を参照して、各担当者の取引の状態を取得することとなる。
【0063】
−記憶部430−
記憶部430は、制御部420の有する、ROM、RAM、HDD(Hard Disk Drive)等から実現され、店舗内等の現金に関する情報等が格納されている。以下に、記憶部430に格納される情報について
図4を参照して説明する。
図4に示すように、記憶部430には、担当者情報DB432と、釣銭情報DB434と、売上情報DB436と、締上情報DB440とが主に格納される。なお、締上情報DB440以外は、現金管理機100の記憶部130と同様の情報であるため、ここでは、締上情報DB440のみ説明する。
【0064】
〜締上情報DB440〜
締上情報DB440は、各担当者の売上金や、入出金された釣銭を集計した締上情報を格納し、具体的には、各担当者が締上を行った日時、各担当者の社員番号、集計金額等の情報が格納されている。
【0065】
<管理端末500の詳細構成>
以上、本実施形態に係る売上情報管理サーバ400の詳細構成を説明した。次に、
図6を参照して、本実施形態に係る管理端末500の詳細構成を説明する。
図6は、本実施形態に係る管理端末500のブロック図である。
図6に示すように、管理端末500は、入力部502、表示部504、通信部514及び制御部520を主に有する。以下に、管理端末500の各機能部について説明する。
【0066】
(入力部502)
入力部502は、管理端末500を操作する管理者の入力操作を受け付ける機能部であり、例えば、テンキー、キーボード等から実現される。
【0067】
(表示部504)
表示部504は、管理者に対して、操作画面や社員情報を表示する機能部であり、例えば、CRTディスプレイ装置、LCD装置、OLED装置等により実現される。なお、上述の入力部502は、当該表示部504を構成する上記ディスプレイ装置に重ねて設けられたタッチパネルにより実現されてもよい。
【0068】
(通信部514)
通信部514は、例えば通信網700等を介して、現金管理機100や人事管理サーバ800から社員情報を受信することができ、現金管理機100へ社員情報を送信することができる。
【0069】
(制御部520)
制御部520は、例えば、CPU等を中心に構成されており、管理端末500の各機能部を制御して、担当者毎の取引状況を管理して表示し、現金管理機100と協働して日締めを行ったり、社員情報を表示したり、社員情報の編集を行ったり、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させたりする。具体的には、制御部520は、
図6に示すように、社員情報取得部(第1及び第2の利用者情報群取得部)522、差分抽出部524、状態情報取得部526、社員情報反映部528、及び記憶部530のブロックを有する。以下に、制御部520の各ブロックの詳細について説明する。
【0070】
−社員情報取得部522−
社員情報取得部522は、現金管理機100に登録されている社員情報(第1の利用者情報群)を取得し、後述する差分抽出部524に出力する。さらに、社員情報取得部522は、入力部502により入力された変更内容等を含む社員情報(第2の利用者情報群)を取得し、差分抽出部524に出力する。なお、社員情報取得部522は、上述の通信部514を介して、人事管理サーバ800から変更内容等を含む社員情報を取得してもよい。従って、以下の説明においては、変更内容等を含む社員情報は、入力部502により入力された情報に限定されるものではなく、人事管理サーバ800からの情報も含むことができる。
【0071】
−差分抽出部524−
差分抽出部524は、現金管理機100に登録されている社員情報(第1の利用者情報群)と、入力部502により入力された変更内容等を含む社員情報(第2の利用者情報群)とを比較して、差分(差分情報)のある担当者の情報を抽出する。差分抽出部524は、抽出した情報を後述する状態情報取得部526及び社員情報反映部528に出力する。
【0072】
−状態情報取得部526−
状態情報取得部526は、差分抽出部524で抽出された差分に係る担当者の取引の状態を取得するために、現金管理機100や売上情報管理サーバ400から釣銭情報、売上情報、締上情報等を取得する。さらに、状態情報取得部526は、取得した各種情報に基づいて、各担当者の取引の状態を判定し、判定結果に応じた状態フラグを各担当者に付与する。そして、状態情報取得部526は、各担当者に付与した状態フラグを後述する社員情報反映部528に出力する。なお、上記状態フラグの詳細については後述する。
【0073】
−社員情報反映部528−
社員情報反映部528は、抽出された差分に係る担当者に関連する情報、例えば、抽出された差分に係る担当者の取引状態(例えば、状態フラグ)や、差分に係る情報の種別に応じて、差分を現金管理機100に登録する社員情報に反映させるか否かを決定する。そして、社員情報反映部528は、取引状態又は情報種別が所定の状態又は所定の種別であった場合には、差分が反映されるように、現金管理機100から取得した社員情報と管理端末500上の全員分の社員情報とをマージして、現金管理機100に新たに登録する登録用の社員情報を生成する。そして、社員情報反映部528は、生成した登録用社員情報を、現金管理機100に送信することにより、変更内容(差分)を現金管理機100に反映させることができる。
【0074】
−記憶部530−
記憶部530は、制御部520の有する、ROM、RAM、HDD等から実現され、社員情報等が格納されている。より具体的には、記憶部530には、
図9に示すような管理端末側社員情報テーブル900として社員情報や、
図11に示すような取引情報テーブル904として各担当者の取引情報が格納される。なお、管理端末側社員情報テーブル900及び取引情報テーブル904の詳細については後述する。
【0075】
<社員情報管理方法>
以上、本実施形態に係る本実施形態に係る管理端末500の詳細構成について説明した。次に、本実施形態に係る社員情報管理の方法について、
図7から
図13を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係る社員情報管理の方法のフローチャートである。
図8は、本実施形態に係る社員情報管理の方法を説明する説明図であって、詳細には、担当者の取引状態と状態フラグとを関係を説明する説明図である。
図9は、本実施形態に係る管理端末500に入力された社員情報を格納する管理端末側社員情報テーブル900の一例を示す図である。
図10は、本実施形態に係る現金管理機100に登録された社員情報を格納する現金管理機側社員情報テーブル902の一例を示す図である。
図11は、本実施形態に係る管理端末500が取得した取引状態の情報を格納する取引情報テーブル904の一例を示す図である。
図12は、本実施形態に係る管理端末500で抽出された差分に係る社員情報を格納する差分社員情報テーブル906の一例を示す図である。
図13は、本実施形態に係る登録用の社員情報を格納する登録用社員情報テーブル908の一例を示す図である。
【0076】
以下に説明する第1の実施形態においては、社員情報の変更、追加に係る各担当者が現金管理機100における入金、出金の取引を行っていない場合にのみ、社員情報の変更又は追加内容を現金管理機100に登録された社員情報に反映することができる。従って、本実施形態においては、窓口端末200において締上を行っている担当者が存在しても、当該担当者が現金管理機100からの入出金取引を行っていなければ、社員情報の変更又は追加内容を現金管理機100に登録された社員情報に反映することができる。詳細には、各担当者が取引を行っていない場合には、現金管理機100に登録された社員情報に変更等を反映させても、現金管理機100における取引には影響を与えることがない。さらに、担当者が窓口端末200において締上を行っている場合であっても、現金管理機100に登録された社員情報に変更等を反映させても、現金管理機100における取引には影響を与えることがない。そこで、本実施形態においては、社員情報の変更、追加に係る担当者が入金、出金の取引を行っていない場合にのみ、社員情報の変更等を現金管理機100に登録された社員情報に反映することができる。言い換えると、本実施形態においては、各担当者の取引の有無ではなく、各担当者がどのような取引を行っているかを精査し、各担当者が現金管理機100における入金、出金の取引を行っていない場合にのみ、社員情報の変更又は追加内容を現金管理機100に登録された社員情報に反映することができる。
【0077】
そこで、本実施形態においては、管理端末500は、各担当者の取引情報を取得して、取得した取引情報に基づいて、取引状態を示す「状態フラグ」(状態情報)を各担当者に付与する。付与した「状態フラグ」に基づいて、管理端末500は、社員情報の変更等を現金管理機100に登録された社員情報に反映するか否かを決定する。ここで、当該「状態フラグ」について、
図8を参照して説明する。
図8においては、担当者の取引の状態と、それに対応する状態フラグとが示されている。具体的には、
図8に示すように、担当者が現金管理機100から釣銭を出金している場合には、当該担当者には「状態A」が付与される。担当者が窓口端末200で締上を行っている場合には、当該担当者には「状態B」が付与される。また、担当者が現金管理機100へ釣銭を入金している場合には、当該担当者には「状態C」が付与される。
【0078】
図8に示すように、担当者が、現金管理機100から釣銭を出金し、且つ、窓口端末200で締上を行っている場合には、当該担当者には「状態AB」が付与される。担当者が、窓口端末200で締上を行っており、且つ、現金管理機100へ売上金を入金している場合には、当該担当者には「状態BC」が付与される。また、担当者が、現金管理機100から釣銭を出金し、且つ、現金管理機100へ釣銭、あるいは釣銭及び売上金を入金している場合には、当該担当者には「状態AC」が付与される。
【0079】
続けて、
図8に示すように、担当者が、現金管理機100から釣銭を出金し、窓口端末200で締上を行っており、且つ、現金管理機100へ釣銭、あるいは釣銭及び売上金を入金している場合には、当該担当者には「状態ABC」が付与される。さらに、担当者が、取引を行っていない場合には、当該担当者には「状態――」を付与する。
【0080】
従って、従来の社員情報の登録管理の運用においては、担当者全員の状態フラグが
図8の「状態――」である場合にのみ、変更等を現金管理機100に反映させることができた。それに対して、本実施形態においては、担当者全員の状態フラグが「状態――」及び「状態B」である場合に、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。すなわち、本実施形態においては、
図8において、楕円で囲んだ状態フラグの場合にのみ、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。
【0081】
詳細には、本実施形態に係る社員情報の管理方法は、
図7に示すように、ステップS101からステップS113までの複数のステップを含むことができる。以下に、本実施形態に係る社員情報管理方法の各ステップの詳細を説明する。
【0082】
(ステップS101)
管理者が管理端末500の社員情報保守画面から社員情報の編集(登録、変更、削除)を行う。この際、例えば、管理端末500は、
図9に示されるような管理端末側社員情報テーブル900を、記憶部530に格納し、且つ、表示部504に表示する。詳細には、管理端末側社員情報テーブル900には、例えば、各担当者の社員番号(社員識別情報)、氏名、所属部署を示す所属コード、各担当者が現金管理機100を使用する際に用いる暗証番号、各担当者の権限(具体的には、例えば、「管理者」もしくは「一般」)、社員情報の登録日、暗証番号の有効期限等の情報が含まれている。なお、
図9においては、担当者「鈴木花子」の所属コード(担当者の所属部署を示すコード)のように、ハッチングがかかった欄に格納された情報が、管理者によって変更又は新たに登録された情報を意味する。
【0083】
(ステップS103)
管理端末500は、現金管理機100に登録している全員分の社員情報を取得する。例えば、管理端末500は、現金管理機100の記憶部130の担当者情報DB132から、
図10に示されるような現金管理機側社員情報テーブル902を取得する。詳細には、現金管理機側社員情報テーブル902には、管理端末側社員情報テーブル900と同様に、各担当者の社員番号、氏名、所属コード等の情報が含まれている。
【0084】
(ステップS105)
次に、管理端末500は、管理者が編集した社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)と、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902)とを比較し、社員情報に差分がある担当者を抽出する。
【0085】
(ステップS107)
管理端末500は、現金管理機100や売上情報管理サーバ400に格納された釣銭情報、売上情報、締上情報等を取得することにより、抽出された差分に係る担当者の取引情報を取得する。例えば、管理端末500は、現金管理機100、売上情報管理サーバ400からの取得した取引情報を集約することにより、
図11に示すような取引情報テーブル904を得ることができる。取引情報テーブル904には、現金管理機100での釣銭の入出金や売上金の入金、及び、窓口端末200での締上の情報が含まれている。
【0086】
詳細には、取引情報テーブル904には、例えば、各取引を特定するための通番情報、取引が行われた日時の情報、取引を行った担当者の社員番号、取引の種別、取引に係る釣銭の出金額及び入金額、売上入金額等の情報が含まれている。より具体的には、例えば、担当者Aが現金管理機100で釣銭1万円を出金した場合には、管理端末500は、上記取引情報テーブル904に、担当者Aの社員番号と、出金日時と、取引種別としての「出金」と、釣銭の出金額として1万円とを格納する。また、担当者Aが、窓口端末200において、釣銭1万円と売上金2万円を締上した場合には、管理端末500は、取引情報テーブル904に、担当者Aの社員番号と、締上日時と、取引種別としての「締上」と、釣銭出金額1万円と釣銭入金額1万円と売上金額2万円とを格納する。さらに、担当者Aが、現金管理機100において、釣銭1万円及び売上金2万円を入金した場合には、管理端末500は、取引情報テーブル904に、担当者Aの社員番号と、入金日時と、取引種別としての「入金」と、釣銭入金額1万円と売上金額2万円とを格納する。
【0087】
そこで、管理端末500は、上記取引情報テーブル904の取引情報に基づいて、社員情報に抽出された差分がある担当者の取引状態を示す状態フラグを、例えば
図8に示すルールに従って付与する。そして、管理端末500が、社員情報に抽出された差分がある各担当者に状態フラグを付与した結果、例えば、
図12に示すような差分社員情報テーブル906を得ることができる。
【0088】
詳細には、差分社員情報テーブル906には、管理者が編集した社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)と、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902)とを比較し、差分が抽出された担当者(
図12では、鈴木花子、田中美子、佐藤次郎が、差分が抽出された担当者となる)の、管理者が編集した社員情報が含まれる。さらに、差分社員情報テーブル906には、上述のように付与された状態フラグの情報が含まれる。詳細には、
図12に示す例においては、担当者「鈴木花子」には「状態B」の状態フラグが付与され、担当者「田中美子」にも「状態B」の状態フラグが付与され、担当者「佐藤次郎」には「状態――」の状態フラグが付与されている。
【0089】
(ステップS109)
管理端末500は、差分が抽出された担当者全員に「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与されている場合には、ステップS111へ進む。一方、管理端末500は、差分が抽出された担当者の中に一人でも“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグが付与されていた場合(すなわち、状態A、状態C、状態AB、状態BC、状態AC、及び状態ABCのうちのいずれかの状態フラグが付与されていた場合)には、ステップS113へ進む。
【0090】
(ステップS111)
管理端末500は、差分が反映されるように、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902)と管理端末500上の全員分の社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)とをマージして、現金管理機100に新たに登録する登録用社員情報を生成する。このように生成された登録用社員情報は、例えば、
図13に示すような登録用社員情報テーブル908となる。
図13に示す例においては、差分が抽出された担当者全員(鈴木花子、田中美子、佐藤次郎)に、「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与されていることから、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。そして、管理端末500は、生成した登録用社員情報テーブル908を、現金管理機100に送信することにより、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させる。なお、当該登録用社員情報テーブル908は、現金管理機100の記憶部130(詳細には、担当者情報DB132)に格納されるだけでなく、管理端末500の記憶部530にも格納されることとなる。
【0091】
(ステップS113)
管理端末500は、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させない旨を表示部504にアラート表示する。この際、管理端末500は、画面表示だけでなく音声等を出力してもよい。この場合、管理端末500で編集された社員情報の変更等は、現金管理機100に反映されることはない。
【0092】
すなわち、本実施形態においては、管理端末500は、差分が抽出された担当者全員の状態フラグに基づいて、詳細には、当該担当者全員に「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与されていることに基づいて、管理端末500で編集された社員情報の変更等を現金管理機100に反映させる。
【0093】
ところで、従来の社員情報の登録管理の運用においては、変更等に係る担当者全員の状態フラグが「状態――」である場合にのみ、言い換えると、当該担当者全員について取引がない場合にのみ、変更等を現金管理機100に反映させることができた。従って、従来の社員情報の登録管理の運用においては、上記担当全員について取引が無い状態になるまで、変更等を含む担当者全員の社員情報を現金管理機100に反映させることができず、社員情報の変更等を現金管理機100に効率的に反映させることができていなかった。それに対して、本実施形態においては、各担当者に対して、取引の内容(詳細)を示す状態フラグの付与を行い、変更等に係る担当者全員の状態フラグが「状態――」及び「状態B」である場合に、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。従って、本実施形態によれば、変更等に係る担当者全員について取引が無い状態になるまで待つこともなく、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができることから、効率的に社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。
【0094】
<<第2の実施形態>>
上述した第1の実施形態においては、差分が抽出された担当者全員に「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与されている場合に、変更等を含む担当者全員の社員情報を一括して現金管理機100へ反映させていた。一方、以下に説明する第2の実施形態においては、差分が抽出された各担当者の状態フラグに応じて、担当者ごとに、変更等を現金管理機100へ反映させるか否かを決定する。
【0095】
詳細には、第1の実施形態においては、差分が抽出された担当者の中に一人でも“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグ(すなわち、状態A、状態C、状態AB、状態BC、状態AC、状態ABC)が付与されていた場合には、差分が抽出された担当者全員分の変更等が現金管理機100に反映することができない。従って、従来の社員情報の登録管理の運用と同様に、社員情報の変更等の現金管理機100への反映を、当該担当者について、「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与される状態になるまで待たなくてはならない場合があった。そこで、本実施形態においては、差分が抽出された各担当者の状態フラグに応じて、担当者ごとに、変更等を現金管理機100へ反映させるか否かを決定する。このようにすることで、担当者ごとに、変更等を現金管理機100へ直ちに反映させることができるようになることから、効率的に社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。このような本実施形態の詳細を以下に説明する。
【0096】
なお、本実施形態に係る社員情報管理システム1及び社員情報管理システム1に含まれる各装置の構成は、第1の実施形態と共通する。従って、ここでは、本実施形態に係る社員情報管理システム1及び社員情報管理システム1に含まれる各装置の詳細構成の説明を省略する。
【0097】
<社員情報管理方法>
本実施形態に係る社員情報管理方法について、
図14から
図16を参照して説明する。
図14は、本実施形態に係る社員情報管理方法のフローチャートである。
図15は、本実施形態に係る管理端末500で抽出された差分に係る社員情報を格納する差分社員情報テーブル906aの一例を示す図である。
図16は、本実施形態に係る登録用の社員情報を格納する登録用社員情報テーブル908aの一例を示す図である。
図14に示すように、本実施形態に係る社員情報の管理方法は、ステップS201からステップS217までの複数のステップを含むことができる。以下に、本実施形態に係る社員情報管理方法の各ステップの詳細を説明する。
【0098】
(ステップS201〜ステップS205)
本実施形態のステップS201からステップS205は、
図7に示される第1の実施形態のステップS101からステップS105までと同様であるため、ここでは、各ステップの説明を省略する。
【0099】
(ステップS207)
管理端末500は、第1の実施形態のステップS107と同様に、現金管理機100等から釣銭情報、締上情報等を取得することにより、抽出された差分に係る担当者の取引情報を取得する。そして、管理端末500は、取得した取引情報に基づいて、差分がある担当者に、当該担当者の取引状態を示す状態フラグを付与する。そして、管理端末500が、差分がある各担当者に状態フラグを付与した結果、例えば、
図15に示すような差分社員情報テーブル906aを得ることができる。
【0100】
詳細には、差分社員情報テーブル906aには、管理者が管理端末500で編集した社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)と、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902)とを比較し、差分が抽出された担当者(
図15の例では、鈴木花子、田中美子、佐藤次郎が、差分が抽出された担当者となる)の、管理者が編集した社員情報が含まれる。さらに、差分社員情報テーブル906aには、上述のように付与された状態フラグの情報が含まれる。より具体的には、
図15の例においては、担当者「鈴木花子」には「状態B」の状態フラグが付与され、担当者「田中美子」には「状態ABC」の状態フラグが付与され、担当者「佐藤次郎」には「状態――」の状態フラグが付与されている。
【0101】
(ステップS209)
管理端末500は、第1の実施形態のステップS109と同様に、差分が抽出された担当者の状態フラグが「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかであった場合には、ステップS211へ進む。一方、管理端末500は、差分が抽出された担当者の状態フラグが“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグ(すなわち、状態A、状態C、状態AB、状態BC、状態AC、状態ABC)であった場合には、ステップS213へ進む。なお、本実施形態においては、第1の実施形態とは異なり、差分が抽出された担当者全員についての状態フラグを参照するのではなく、差分が抽出された担当者ごとに状態フラグを参照する。
【0102】
(ステップS211)
管理端末500は、該当する担当者については、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることに決定する。
【0103】
(ステップS213)
管理端末500は、該当する担当者については、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させないことに決定する。
【0104】
(ステップS215)
管理端末500は、ステップS205で抽出された差分のある担当者の全員について、状態フラグに基づいて、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させるか否かの決定が行われたか否かを確認する。すなわち、管理端末500は、上記担当者全員について、ステップS209からステップS213が行われたか否かを確認する。そして、管理端末500は、上記担当者全員について、ステップS209からステップS213の一連の処理が行われていた場合には、ステップS217へ進み、行われていなかった場合には、ステップS207へ戻る。
【0105】
(ステップS217)
管理端末500は、上述のステップS211及びステップS213の決定に従って、各担当者の社員情報の変更等を反映する、又は反映しないように、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902)と管理端末500上の全員分の社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)とをマージして、現金管理機100に新たに登録する登録用社員情報を生成する。このように生成された登録用社員情報は、例えば、
図16に示すような登録用社員情報テーブル908aとなる。
図16の例においては、差分が抽出された担当者のうち、鈴木花子及び佐藤次郎については、「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与されていることから、社員情報の変更等を現金管理機100に反映させている。一方、差分が抽出された担当者のうち、田中美子については、“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグ(当該例においては、「状態ABC」)が付与されていることから、社員情報の変更を現金管理機100に反映させていない。
【0106】
すなわち、登録用社員情報テーブル908aにおいては、差分がある担当者であって、且つ、「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与されている担当者の社員情報は、管理端末500側で編集(変更、追加)された社員情報であり、差分がある担当者であって、且つ、“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグが付与されている担当者の社員情報は、現金管理機100に既に格納された社員情報のままである。さらに、登録用社員情報テーブル908aにおいては、差分がない担当者については、現金管理機100に格納された社員情報のままである。そして、管理端末500は、生成した登録用社員情報テーブル908aを、現金管理機100に送信する。
【0107】
以上のように、本実施形態においては、各担当者の状態フラグに応じて、各担当者の、社員情報の変更等を現金管理機100へ反映させるか否かを決定することにより、社員情報の変更等の現金管理機100への反映を、当該担当者について、「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与される状態になるまで待たなくてはならない場合をより減らすことができる。従って、本実施形態によれば、担当者ごとに、社員情報の変更等を現金管理機100へ直ちに反映させることができるようになることから、効率的に社員情報の変更等を現金管理機100に反映させることができる。
【0108】
<<第3の実施形態>>
現金管理機100に登録される社員情報のうち、暗証番号については、例えば、暗証番号の有効期限が差し迫っている状況においては、至急変更登録されることがある。このような場合、該当する担当者の取引状態が、例えば現金管理機100から出金といった状態A(
図8参照)のような場合であっても、変更された暗証番号がすぐに現金管理機100に反映されていなければ、当該担当者は現金管理機100を使用することができなくなってしまうことがある。そこで、本実施形態においては、「状態――」及び「状態B」のうちのいずれかの状態フラグが付与された担当者でなくても、言い換えると、“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグ(すなわち、状態A、状態C、状態AB、状態BC、状態AC、状態ABC)が付与されている担当者であっても、変更に係る情報の情報種別が暗証番号(所定の種別)であった場合には、社員情報の変更を現金管理機100に反映させるようにする。このような本実施形態の詳細を以下に説明する。
【0109】
なお、本実施形態に係る社員情報管理システム1及び社員情報管理システム1に含まれる各装置の構成は、第1の実施形態と共通する。従って、ここでは、本実施形態に係る社員情報管理システム1及び社員情報管理システム1に含まれる各装置の詳細構成の説明を省略する。
【0110】
<社員情報管理方法>
本実施形態に係る社員情報管理方法について、
図17から
図20を参照して説明する。
図17は、本実施形態に係る社員情報管理方法のフローチャートである。
図18は、本実施形態に係る現金管理機100に登録された社員情報を格納する現金管理機側社員情報テーブル902bの一例を示す図である。
図19は、本実施形態に係る管理端末500で抽出された差分に係る社員情報を格納する差分社員情報テーブル906bの一例を示す図である。
図20は、本実施形態に係る登録用の社員情報を格納する登録用社員情報テーブル908bの一例を示す図である。
図17に示すように、本実施形態に係る社員情報の管理方法は、ステップS301からステップS319までの複数のステップを含むことができる。以下に、本実施形態に係る社員情報管理方法の各ステップの詳細を説明する。
【0111】
なお、以下の説明においては、変更に係る情報の情報種別が「暗証番号」であった場合には、該当する担当者の状態フラグが、“「状態――」及び「状態B」”以外の状態フラグ(すなわち、状態A、状態C、状態AB、状態BC、状態AC、状態ABC)であっても、社員情報の変更を現金管理機100に反映させる場合を例として説明する。また、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態においては、社員情報の変更は、管理端末500で行うものとして説明していたが、本発明のいずれの実施形態においても、暗証番号等の各種社員情報については、担当者等が現金管理機100において変更することができる。そのため、管理端末500、現金管理機100のいずれかで社員情報の変更等が行われていることを検知するために、上述の第1及び第2の実施形態、さらに本実施形態においては、管理端末500が、管理者が編集した社員情報(管理端末側社員情報テーブル900等)と、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902等)とを比較を行い、社員情報に差分がある担当者を抽出するようにしている。そこで、以下の説明においては、暗証番号が担当者自身によって現金管理機100において変更された場合を例として説明する。
【0112】
(ステップS301)
本実施形態のステップS301は、
図14に示される第2の実施形態のステップS201と同様であるため、ここでは、ステップS301の説明を省略する。
【0113】
(ステップS303)
管理端末500は、現金管理機100に登録している全員分の社員情報を取得する。例えば、管理端末500は、現金管理機100から、
図18に示されるような現金管理機側社員情報テーブル902bを取得する。なお、
図18の例においては、担当者「山田太郎」の暗証番号が担当者自身によって変更されたため、担当者「山田太郎」の暗証番号、及び、暗証番号の有効期限については、ハッチングをかけて表現している。
【0114】
(ステップS305)
本実施形態のステップS305は、
図14に示される第2の実施形態のステップS205と同様であるため、ここでは、ステップS305の説明を省略する。
【0115】
(ステップS307)
管理端末500は、第1及び第2の実施形態のステップS107及びステップS207と同様に、現金管理機100等から釣銭情報、締上情報等を取得することにより、抽出された差分に係る担当者の取引情報を取得する。そして、管理端末500は、例えば取引情報テーブル904に基づいて、社員情報に差分がある担当者の取引状態を示す状態フラグを、例えば
図8に示すルールに従って付与する。そして、管理端末500が、社員情報に差分がある各担当者に状態フラグを付与した結果、例えば、
図19に示すような差分社員情報テーブル906bを得ることができる。
【0116】
詳細には、
図19の差分社員情報テーブル906bにおいては、担当者「山田太郎」については、管理端末500に格納した社員情報(例えば、
図9の管理端末側社員情報テーブル900)からの社員情報が反映されているものの、当該管理端末側社員情報テーブル900と、
図19に示される現金管理機側社員情報テーブル902bとの間に差分がある「暗証番号」及び暗証番号の「有効期限」については、ハッチングをかけて表現している。さらに、
図19の例においては、担当者「山田太郎」については、「状態AB」の状態フラグが付与されている。
【0117】
(ステップS309)
本実施形態のステップS309は、
図14に示される第2の実施形態のステップS209と同様であるため、ここでは、ステップS309の説明を省略する。
【0118】
(ステップS311)
管理端末500は、差分が抽出された担当者の変更の情報の種別が暗証番号(所定の種別)であった場合には、ステップS313へ進む。一方、管理端末500は、差分が抽出された担当者の変更の情報の種別が暗証番号(所定の種別)でない場合には、ステップS315へ進む。例えば、
図19の例においては、担当者「山田太郎」については、「状態AB」の状態フラグが付与されていることから、第2の実施形態では社員情報の変更が現金管理機100に反映されない。一方、本実施形態においては、担当者「山田太郎」については、変更に係る情報種別が暗証番号であるため、当該変更を現金管理機100及び管理端末500に反映させる旨の決定がなされる。
【0119】
(ステップS313〜ステップS317)
本実施形態のステップS313からステップS317は、
図14に示される第2の実施形態のステップS211からステップS215までと同様であるため、ここでは、各ステップの説明を省略する。
【0120】
(ステップS319)
管理端末500は、上述のステップS315及びステップS315の決定に従って、各担当者の社員情報の変更等を反映する、又は反映しないように、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902b)と管理端末500上の全員分の社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)とをマージして、現金管理機100に新たに登録する登録用社員情報を生成する。なお、本実施形態においては、変更に係る情報種別が暗証番号であることにより変更を現金管理機100及び管理端末500に反映させる旨の決定がなされた情報については、管理端末500上の全員分の社員情報(管理端末側社員情報テーブル900)と、現金管理機100から取得した社員情報(現金管理機側社員情報テーブル902b)とを比較し、暗証番号の有効期限が遅い方の情報を反映させるものとする。具体的には、担当者「山田太郎」については、
図9の管理端末側社員情報テーブル900においては、暗証番号の有効期限が2017年4月3日であり、
図18の現金管理機側社員情報テーブル902bにおいては、暗証番号の有効期限が2017年5月3日である。従って、本実施形態においては、暗証番号の有効期限が遅い、
図18の現金管理機側社員情報テーブル902bの暗証番号「9876」が最終的に反映されることとなる。
【0121】
このように生成された登録用社員情報は、例えば、
図20に示すような登録用社員情報テーブル908bとなる。
図20の例においては、担当者「山田太郎」については、
図18の現金管理機側社員情報テーブル902bの暗証番号「9876」が反映されている。なお、当該登録用社員情報テーブル908bは、現金管理機100に格納されるだけでなく、管理端末500にも格納されることとなる。
【0122】
以上のように、本実施形態によれば、変更に係る情報の情報種別が暗証番号等であった場合には、「状態――」又は「状態B」の状態フラグが付与された担当者でなくても、当該変更を現金管理機100に反映させることができる。従って、例えば、該当する担当者が、現金管理機100から出金といった状態A(
図8参照)のような場合であっても、変更された暗証番号がすぐに現金管理機100等に反映されることから、当該担当者は、現金管理機100の使用を継続することができる。
【0123】
なお、上述の本実施形態においては、変更に係る情報の情報種別が暗証番号であることに限定されるものではなく、暗証番号以外の情報であっても、当該変更を現金管理機100に反映させるようにしてもよい。さらに、上述の本実施形態においては、第2の実施形態と組み合わせて実施することとして説明したが、このような実施に限定されるものではなく、例えば、状態フラグを参照することなく、変更に係る情報の情報種別のみに基づいて、当該変更を現金管理機100に反映させるか否かを決定するようにしてもよい。
【0124】
<<まとめ>>
以上のように、上述した各実施形態においては、各担当者の取引の有無ではなく、取引の詳細や変更に係る情報の情報種別に基づいて、社員情報の変更等を現金管理機100等へ反映させるか否かを決定している。このようにすることで、これら実施形態によれば、該当する担当者について取引が無い状態になるまで待つこともなく、社員情報の変更等を現金管理機100等に直ちに効率的に反映させることができる。
【0125】
<<補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0126】
また、上述した本発明の実施形態の利用者情報管理方法における各ステップは、必ずしも記載された順序に沿って処理されなくてもよい。例えば、各ステップは、適宜順序が変更されて処理されてもよい。また、各ステップは、時系列的に処理される代わりに、一部並列的に又は個別的に処理されてもよい。さらに、各ステップの処理方法についても、必ずしも記載された方法に沿って処理されなくてもよく、例えば、他の機能部によって他の方法で処理されていてもよい。
【0127】
さらに、上記の実施形態に係る利用者情報管理方法の少なくとも一部は、コンピュータを機能させる情報処理プログラムとして、ソフトウェアで構成することが可能であり、ソフトウェアで構成する場合には、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に収納し、管理端末500等、もしくは、管理端末500と接続された他の装置に読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。さらに、これらの方法の少なくとも一部を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。