特許第6879536号(P6879536)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6879536
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】薬剤供給装置および薬剤包装装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 37/08 20060101AFI20210524BHJP
   B65B 1/30 20060101ALI20210524BHJP
   A61J 3/00 20060101ALI20210524BHJP
   B65B 59/04 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   B65B37/08
   B65B1/30 A
   A61J3/00 310F
   B65B59/04
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-225150(P2016-225150)
(22)【出願日】2016年11月18日
(65)【公開番号】特開2018-79975(P2018-79975A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2019年9月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】593129342
【氏名又は名称】株式会社タカゾノ
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 隆行
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−033636(JP,A)
【文献】 特開平09−323703(JP,A)
【文献】 特開2009−165871(JP,A)
【文献】 特開2001−276182(JP,A)
【文献】 特開平02−119864(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 37/08
B65B 1/30
B65B 59/04
A61J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びる軸線を中心とする円筒面に沿って複数の収容部が設けられ、前記複数の収容部に収容された薬剤を下方に向けて供給する供給部本体と、
前記供給部本体の下方に配置され、前記供給部本体から供給された薬剤をさらに下方に導く第1通路が内側に形成された第1通路形成部材と、
前記第1通路形成部材の下方に前記第1通路形成部材と隙間をもって対向配置され、前記第1通路形成部材によって導かれた薬剤をさらに下方に導く第2通路が内側に形成された第2通路形成部材と、
前記隙間を覆うように配置されることで前記隙間を介した薬剤の漏れ出しを防止する規制面が内側に形成された規制部材とを備え、
前記供給部本体は、前記軸線を回転中心として回転可能であり、
前記第1通路形成部材は、前記供給部本体に取付けられることにより、前記軸線を回転中心として前記供給部本体と共に回転することで前記第2通路形成部材に対して相対的に回転し、
前記規制部材は、前記第1通路形成部材および前記第2通路形成部材のうちの一方に対して相対的に上下動可能かつ回転可能に組付けられ、
前記第2通路形成部材が前記第1通路形成部材に対向配置された状態において、前記規制部材が、前記第1通路形成部材および前記第2通路形成部材のうちの他方に固定され、
前記第1通路形成部材および前記第2通路形成部材のうちの前記一方と前記規制部材との当接部が、前記規制面よりも外側の位置にのみ形成されている、薬剤供給装置。
【請求項2】
前記第1通路形成部材および前記第2通路形成部材のうちの前記他方への前記規制部材の固定が、磁力によって行なわれる、請求項1に記載の薬剤供給装置。
【請求項3】
前記規制部材に磁石が組付けられ、
前記第1通路形成部材および前記第2通路形成部材のうちの前記他方が、前記磁石によって磁気吸引される被吸引部を有している、請求項2に記載の薬剤供給装置。
【請求項4】
前記規制部材が、前記第1通路形成部材および前記第2通路形成部材のうちの前記一方よりも摺動性および耐摩耗性に優れた材料にて形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の薬剤供給装置。
【請求項5】
前記規制部材が、前記第1通路形成部材に対して相対的に上下動可能かつ回転可能に組付けられ、
前記第2通路形成部材が前記第1通路形成部材に対向配置された状態において、前記規制部材が、前記第2通路形成部材に固定されている、請求項1から4のいずれかに記載の薬剤供給装置。
【請求項6】
薬剤を包装する包装部と、
前記包装部に対して薬剤を供給する供給部とを備え、
前記供給部として、請求項1から5のいずれかに記載の薬剤供給装置を具備してなる、薬剤包装装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤を供給する薬剤供給装置に関し、また、当該薬剤供給装置を具備するとともに当該薬剤供給装置から供給された薬剤を包装する薬剤包装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2004−268991号公報(特許文献1)に開示されるように、薬剤供給装置には、薬剤を導くための通路が設けられる。当該通路は、複数の通路形成部材を接続することによって構成される場合が多い。その場合には、接続される通路形成部材間に隙間が生じることになるが、薬剤の漏れ出しを防ぐためには、当該隙間を十分に小さくしたり無くしたりする必要がある。
【0003】
特に、複数の通路形成部材のうちに回転可能に設置される通路形成部材が含まれる場合には、回転可能な通路形成部材と回転不能な通路形成部材との接続部において、これらが互いに当接して擦れ合うことで摩耗粉が発生するおそれがあるため、当該摩耗粉が通路に混入してしまうことを防止すべくこれらの間に隙間が形成されることになるが、薬剤の漏れ出しを防ぐためには、当該隙間を十分に小さくする必要が生じる。
【0004】
なお、回転可能な通路形成部材が含まれた薬剤供給装置としては、薬剤を収容する複数の収容部が上下方向に延在する軸線を中心とする円筒面に沿って設けられてなる回転可能なドラム形状の供給部本体と、当該供給部本体の下方に配置された複数の通路形成部材とを備えたものが挙げられる。当該薬剤供給装置においては、複数の通路形成部材のうちの供給部本体の直下に位置する通路形成部材が供給部本体に取付けられることにより、この通路形成部材が供給部本体と共に回転する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−268991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、接続される通路形成部材間の隙間の大きさを厳密に調整する作業(すなわち、通路形成部材の位置決め作業)は、手間と時間とを要するものであり、薬剤供給装置の製造の際にこれを組み立てる作業者や、通路形成部材の清掃等のメンテナンス時にこれを着脱するユーザの負担となってしまう。
【0007】
したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、回転可能な通路形成部材と回転不能な通路形成部材との接続部において、摩耗粉が通路に混入してしまうことを防止しつつ、接続されるこれら通路形成部材間の隙間の大きさを厳密に調整しなくても、薬剤が当該隙間から漏れ出すことを防止することができる薬剤供給装置およびこれを備えた薬剤包装装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に基づく薬剤供給装置は、供給部本体と、第1通路形成部材と、第2通路形成部材と、規制部材とを備えている。上記供給部本体は、上下方向に延びる軸線を中心とする円筒面に沿って複数の収容部が設けられてなるものであり、上記複数の収容部に収容された薬剤を下方に向けて供給する。上記第1通路形成部材は、上記供給部本体の下方に配置される。上記第1通路形成部材には、上記供給部本体から供給された薬剤をさらに下方に導く第1通路が内側に形成されている。上記第2通路形成部材は、上記第1通路形成部材の下方に上記第1通路形成部材と隙間をもって対向配置される。上記第2通路形成部材には、上記第1通路形成部材によって導かれた薬剤をさらに下方に導く第2通路が内側に形成されている。上記規制部材は、上記隙間を覆うように配置されることで上記隙間を介した薬剤の漏れ出しを防止する規制面が内側に形成されてなるものである。上記供給部本体は、上記軸線を回転中心として回転可能であり、上記第1通路形成部材は、上記供給部本体に取付けられることにより、上記軸線を回転中心として上記供給部本体と共に回転することで上記第2通路形成部材に対して相対的に回転する。上記規制部材は、上記第1通路形成部材および上記第2通路形成部材のうちの一方に対して相対的に上下動可能かつ回転可能に組付けられている。上記第2通路形成部材が上記第1通路形成部材に対向配置された状態において、上記規制部材は、上記第1通路形成部材および上記第2通路形成部材のうちの他方に固定される。上記第1通路形成部材および上記第2通路形成部材のうちの上記一方と上記規制部材との当接部は、上記規制面よりも外側の位置にのみ形成されている。
【0009】
上記本発明に基づく薬剤供給装置にあっては、上記第1通路形成部材および上記第2通路形成部材のうちの上記他方への上記規制部材の固定が、磁力によって行なわれることが好ましい。
【0010】
上記本発明に基づく薬剤供給装置にあっては、上記規制部材に磁石が組付けられているとともに、上記第1通路形成部材および上記第2通路形成部材のうちの上記他方が、上記磁石によって磁気吸引される被吸引部を有していることが好ましい。
【0011】
上記本発明に基づく薬剤供給装置にあっては、上記規制部材が、上記第1通路形成部材および上記第2通路形成部材のうちの上記一方よりも摺動性および耐摩耗性に優れた材料にて形成されていることが好ましい。
【0012】
上記本発明に基づく薬剤供給装置にあっては、上記規制部材が、上記第1通路形成部材に対して相対的に上下動可能かつ回転可能に組付けられているとともに、上記第2通路形成部材が上記第1通路形成部材に対向配置された状態において、上記規制部材が、上記第2通路形成部材に固定されていることが好ましい。
【0013】
本発明に基づく薬剤包装装置は、薬剤を包装する包装部と、上記包装部に対して薬剤を供給する供給部とを備えており、上記供給部として、上記本発明に基づく薬剤供給装置を具備してなるものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、回転可能な通路形成部材と回転不能な通路形成部材との接続部において、摩耗粉が通路に混入してしまうことを防止しつつ、接続されるこれら通路形成部材間の隙間の大きさを厳密に調整しなくても、薬剤が当該隙間から漏れ出すことを防止することができる薬剤供給装置およびこれを備えた薬剤包装装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態における薬剤包装装置の斜視図である。
図2図1に示す薬剤包装装置の扉等を取り外した状態を示す斜視図である。
図3図1に示す薬剤包装装置から通路形成部材の一部および追加供給部を取り外しつつ、下部筐体の内部を露出させた状態の拡大斜視図である。
図4図1に示す薬剤包装装置に具備された複数の通路形成部材の組付構造を示す分解斜視図である。
図5図4に示す第1通路形成部材および規制部材の斜視図である。
図6図4に示す第1通路形成部材および規制部材の分解斜視図である。
図7図5に示す規制部材の斜視図である。
図8図4に示す第2通路形成部材の要部の拡大斜視図である。
図9図4に示す第1通路形成部材および第2通路形成部材の接続状態を示す断面図である。
図10図9に示す領域Xの拡大図である。
図11図4に示す第2通路形成部材の薬剤包装装置に対する取付作業を示す模式側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態における薬剤包装装置の斜視図であり、図2は、図1に示す薬剤包装装置の扉等を取り外した状態を示す斜視図である。また、図3は、図1に示す薬剤包装装置から通路形成部材の一部および追加供給部を取り外しつつ、下部筐体の内部を露出させた状態の拡大斜視図である。まず、これら図1ないし図3を参照して、本実施の形態における薬剤包装装置1の全体構成について説明する。
【0018】
図1および図2に示すように、薬剤包装装置1は、略直方体形状を有しており、その外側が主として筐体10によって覆われている。筐体10は、供給部本体20が主として収容される上部筐体11と、包装部90が主として収容される下部筐体12とを含んでいる。
【0019】
上部筐体11の前面には、扉13,14および操作部15が設けられている。扉13,14には、それぞれ開閉のための把手13a,14aが設けられている。下部筐体12の前面には、扉17〜19が設けられている。上部筐体11と扉17〜19との間に位置する部分の下部筐体12には、開閉可能に前面パネル16が取付けられている。前面パネル16の所定位置には、追加供給部21が設けられている。
【0020】
ここで、本実施の形態における薬剤包装装置1は、処方箋に基づいた薬剤を一回の服用分ごとに包装して払い出すものである。処方箋は、医師が患者に交付するものであり、処方箋には、薬名、分量、用法および用量等の薬剤情報が記載されている。ユーザは、当該処方箋に記載された薬剤情報に基づいて操作部15を操作し、薬剤包装装置1は、当該ユーザの操作に基づいて上述した払い出しを行なう。なお、薬剤包装装置1は、固形の薬剤を包装して払い出すものであり、固形の薬剤には、錠剤、丸剤、カプセル剤等が含まれる。
【0021】
図2に示すように、上部筐体11に収容された供給部本体20は、略円柱状の外形を有しており、筐体10によって回転可能に支持されている。より詳細には、供給部本体20は、上下方向に延在する軸線100を回転中心として回転可能であり、供給部本体20の骨格となるドラムと、薬剤が収容される複数の収容部20aとを有している。
【0022】
複数の収容部20aは、軸線100を中心とする円筒面に沿って配置されており、その各々がドラムによって支持されている。複数の収容部20aには、基本的に異なる種類の薬剤が収容されるが、必要に応じて幾つかの収容部20aに同種の薬剤を収容することとしてもよい。ただし、1つの収容部20aには、同種の薬剤のみが収容されていることが必要である。
【0023】
ドラムの内部には、複数の収容部20aに面するように薬剤供給路が形成されており、薬剤供給路は、複数の収容部20aから払い出された薬剤を下方に向けて導くことで供給部本体20の下端から下方に向けてこれを搬出する。供給部本体20から下方に向けて搬出された薬剤は、後述する搬送路へと供給され、当該搬送路を経由して包装部90へと送られる。
【0024】
ここで、供給部本体20は、複数の収容部20aの一部または全部に薬剤を補充したり、あるいは複数の収容部20aの一部または全部を交換したりするために回転可能に構成されている。すなわち、扉13,14を開いた状態において、ユーザが前方から薬剤を複数の収容部20aのすべてに供給することができるように、供給部本体20の周方向の任意の位置を当該前方側に向けて配置可能にすべく、供給部本体20が、筐体10によって回転可能に支持されている。供給部本体20の回転は、たとえばユーザが操作部15を操作することによって実現される。
【0025】
なお、本実施の形態における薬剤包装装置1においては、上部筐体11の左右に2つの供給部本体20が設置されているが、これらは基本的に同様の構成を有している。ここで、薬剤包装装置1に設けられる供給部本体20の数は、特に限定されるものではなく、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0026】
図1および図2に示すように、下部筐体12に設けられた追加供給部21は、前面パネル16から引き出し可能に構成されている。追加供給部21は、包装部90によって包装される薬剤の中に任意の種類の薬剤を含ませるためのものである。たとえば、追加供給部21を使用することにより、供給部本体20に収容されていない種類の薬剤を包装部90に送り出すことができる。
【0027】
追加供給部21は、升目状に構成された受入れ部と、当該受入れ部の下部に配置されたシャッター機構とを含み、シャッター機構の開閉動作によって受入れ部に収容された薬剤が下方に向けて搬出される。追加供給部21から下方に向けて搬出された薬剤は、後述する搬送路へと供給され、当該搬送路を経由して包装部90へと送られる。
【0028】
図3に示すように、供給部本体20から搬出された薬剤および追加供給部21から搬出された薬剤を搬送する搬送路は、各種の通路形成部材によって規定されている。当該搬送路を規定する通路形成部材には、第1通路形成部材30(図4等参照)、第2通路形成部材40、第3通路形成部材50および第4通路形成部材60が主として含まれる。
【0029】
ここで、供給部本体20から搬出された薬剤は、第1通路形成部材30、第2通路形成部材40および第4通路形成部材60の順でこれらの内部を通過して包装部90へと送られる。一方、追加供給部21から搬出された薬剤は、第3通路形成部材50および第4通路形成部材60の順でこれらの内部を通過して包装部90へと送られる。
【0030】
この薬剤の搬送には、薬剤の自重が利用される。そのため、搬送路を規定する第1通路形成部材30、第2通路形成部材40、第3通路形成部材50および第4通路形成部材60は、いずれも供給部本体20および追加供給部21と包装部90との間に配置されている。
【0031】
なお、当該搬送路を規定する第1通路形成部材30、第2通路形成部材40、第3通路形成部材50および第4通路形成部材60の構成ならびにその接続構造等については、後において詳述する。
【0032】
上記搬送路を経由して包装部90に供給された薬剤は、包装部90において一回の服用分ごとに包装される。薬剤が内部に収容された包装物は、下部筐体12に設けられた払い出し口から払い出される。
【0033】
なお、上述した薬剤包装装置1に含まれる各種の構成のうち、供給部本体20と、上記搬送路を構成する複数の通路形成部材のうちの第1通路形成部材30および第2通路形成部材40とを少なくとも含む構成が、薬剤供給装置に該当する。
【0034】
図4は、図1に示す薬剤包装装置に具備された複数の通路形成部材の組付構造を示す分解斜視図である。次に、この図4を参照して、上述した搬送路を規定する複数の通路形成部材の組付構造について説明する。
【0035】
図4に示すように、第1通路形成部材30および第2通路形成部材40は、上述した2つの供給部本体20に対応してそれぞれ2つ設けられている。2つの第1通路形成部材30の一方は、2つの第2通路形成部材40の一方に接続され、2つの第1通路形成部材30の他方は、2つの第2通路形成部材40の他方に接続される。一方、第3通路形成部材50は、上述した1つの追加供給部21に対応して1つ設けられている。2つの第2通路形成部材40および1つの第3通路形成部材50は、いずれも1つの第4通路形成部材60に接続される。
【0036】
ここで、2つの第1通路形成部材30および2つの第2通路形成部材40は、各々が左右方向において鏡面対称となるように配置されている点を除き、それらの構成等に基本的に差がないため、以下においては、原則として一方の第1通路形成部材30および第2通路形成部材40に着目して説明を行なう。
【0037】
第1通路形成部材30は、供給部本体20の下方に配置される。第1通路形成部材30は、供給部本体20の下端に着脱可能に取付けられ、供給部本体20に取付けられた状態において、供給部本体20の回転に伴って軸線100を回転中心として供給部本体20と共に回転する。なお、第1通路形成部材30は、供給部本体20から取り外されることにより、その清掃を行なうことができる。
【0038】
第1通路形成部材30は、漏斗状の形状を有する外側壁部31および内側壁部32を有しており、これら外側壁部31と内側壁部32との間に環状かつ円錐台状の空間を有している。この外側壁部31と内側壁部32との間の空間は、周方向に沿って複数の隔壁部33によって仕切られており、これにより第1通路形成部材30の内側には、複数の第1通路30aが形成されている。この複数の第1通路30aは、供給部本体20から供給された薬剤をさらに下方に導くための搬送路となる。なお、複数の隔壁部33は、いずれも外側壁部31から突出するように形成されることで外側壁部31と一体化されている。
【0039】
第2通路形成部材40は、概ね角筒状の形状を有しており、スロープ状に延びる筒状部41を有している。筒状部41の上端には、フランジ部42が設けられている。第2通路形成部材40の内側には、第2通路40aが形成されている。この第2通路40aは、第1通路形成部材30によって導かれた薬剤をさらに下方に導くための搬送路となる。
【0040】
第2通路形成部材40は、筐体10にアングル等によって固定された支持部81によって支持されることで薬剤包装装置1に取付けられる。第2通路形成部材40は、支持部81に対して着脱可能に構成されており、その着脱方向は、薬剤包装装置1の前後方向とされている。これにより、第2通路形成部材40は、支持部81から取り外されることにより、その清掃を行なうことができる。
【0041】
第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが、薬剤包装装置1に取付けられた状態においては、第1通路形成部材30の下端と第2通路形成部材40の上端とが隙間をもって対向配置され、これにより第1通路30aと第2通路40aとが相互に連通することになる。
【0042】
第3通路形成部材50は、概ね角筒状の形状を有している。第3通路形成部材50の内側には、第3通路50aが形成されている。この第3通路50aは、追加供給部21から供給された薬剤をさらに下方に導くための搬送路となる。
【0043】
第3通路形成部材50は、追加供給部21に設けられる図示しない支持部によって支持されることで薬剤包装装置1に取付けられる。第3通路形成部材50は、当該支持部に対して着脱可能に構成されている。これにより、第3通路形成部材50は、上記支持部から取り外されることにより、その清掃を行なうことができる。
【0044】
第4通路形成部材60は、内部が3つの空間に仕切られた概ね角筒状の形状を有している。第4通路形成部材60の内側には、3つの第4通路60aが形成されている。この3つの第4通路60aは、2つの第2通路形成部材40および1つの第3通路形成部材50によって導かれた薬剤をさらに下方に導くための搬送路となる。
【0045】
第4通路形成部材60は、筐体10にアングル等によって固定された支持部82によって支持されることで薬剤包装装置1に取付けられる。第4通路形成部材60は、支持部82に対して着脱可能に構成されており、その着脱方向は、薬剤包装装置1の前後方向とされている。これにより、第4通路形成部材60は、支持部82から取り外されることにより、その清掃を行なうことができる。
【0046】
第2通路形成部材40と第4通路形成部材60とが、薬剤包装装置1に取付けられた状態においては、第2通路形成部材40の下端と第4通路形成部材60の上端とが隙間をもって対向配置され、これにより第2通路40aと3つの第4通路60aのうちの1つとが相互に連通することになる。
【0047】
第3通路形成部材50と第4通路形成部材60とが、薬剤包装装置1に取付けられた状態においては、第3通路形成部材50の下端と第4通路形成部材60の上端とが隙間をもって対向配置され、これにより第3通路50aと3つの第4通路60aのうちの1つとが相互に連通することになる。
【0048】
図5は、図4に示す第1通路形成部材および規制部材の斜視図であり、図6は、当該第1通路形成部材および規制部材の分解斜視図である。図7は、図5に示す規制部材の斜視図である。また、図8は、図4に示す第2通路形成部材の要部の拡大斜視図である。次に、これら図5ないし図8を参照して、第1通路形成部材30およびこれに組付けられた規制部材70ならびに第2通路形成部材40の構成についてより詳細に説明する。
【0049】
図5および図6に示すように、第1通路形成部材30には、規制部材70が組付けられている。第1通路形成部材30は、上述した外側壁部31および内側壁部32(図4参照)に加えて固定部35を有しており、固定部35が外側壁部31の下端に固定されることにより、当該固定部35と外側壁部31とによって規制部材70が挟み込まれて規制部材70が第1通路形成部材30に組付けられている。
【0050】
より詳細には、図6に示すように、外側壁部31は、第1通路30aを外部に開放させるための開口を下端に有しており、この開口を取り囲むように外側壁部31の下端には、円筒状のガイドレール34が設けられている。一方、図5ないし図7に示すように、規制部材70は、外側壁部31に設けられた上記開口の周縁近傍を覆う環状形状を有しており、上述したガイドレール34を受け入れ可能なガイド溝73をその上面に有している。
【0051】
また、図5ないし図7に示すように、規制部材70は、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが接続された状態において薬剤が第1通路形成部材30と第2通路形成部材40との間の隙間を介して漏れ出すことを防止する規制面71を有している。当該規制面71は、規制部材70の内側に形成されており、より詳細には、環状形状を有する規制部材70の内周面によって規制面71が構成されている。
【0052】
また、図6に示すように、規制部材70は、その下面の外周縁に傾斜面を有しているとともに、当該傾斜面の外側にさらに段部を有している。規制部材70に設けられた上記傾斜面は、後述する薬剤包装装置1に対する第2通路形成部材40の取付けの際に、規制部材70の移動をスムーズに行なわせる機能を有する。規制部材70に設けられた上記段部は、後述する固定部35の内鍔部35aが係合するための部位である。
【0053】
また、図6に示すように、固定部35は、下端に内側に向けて突出する内鍔部35aが形成されてなる略円筒状の部材からなり、その上端に上方に向けて突出する複数の係止爪35bをさらに有している。内鍔部35aは、固定部35に規制部材70が収容された状態において、規制部材70の下面の外周縁に設けられた段部に当接することにより、規制部材70を固定部35と外側壁部31とによって挟み込み可能にするための部位である。一方、係止爪35bは、固定部35を外側壁部31に固定するための部位であり、外側壁部31に設けられた図示しない係止孔に係合することで固定部35が外側壁部31に固定されることになる。
【0054】
ここで、規制部材70は、第1通路形成部材30に対して相対的に上下動可能かつ回転可能に組付けられる。すなわち、規制部材70は、固定部35と外側壁部31とによって挟み込まれることで第1通路形成部材30に対して組付けられた状態において、その脱落が防止されているものの、いわゆる遊嵌された状態にある。
【0055】
当該状態においては、外側壁部31に設けられたガイドレール34が、規制部材70に設けられたガイド溝73に遊嵌された状態となり、ガイドレール34によってガイド溝73が案内されることによって規制部材70が第1通路形成部材30に対して相対的に回転可能となる。また、固定部35と外側壁部31とによって規定される空間の上下方向の大きさを当該空間に収容される規制部材70の上下方向の大きさよりも大きく構成することにより、規制部材70が第1通路形成部材30に対して相対的に上下動可能となる。
【0056】
図6および図7に示すように、規制部材70の所定位置には、複数の永久磁石72が組付けられている。これら複数の永久磁石72は、環状形状を有する規制部材70の周方向に沿って等間隔に配置されている。なお、永久磁石72の数は、特に制限されるものではなく、その数は適宜変更できる。
【0057】
図8に示すように、第2通路形成部材40の上端に設けられたフランジ部42には、当該フランジ部42を覆うように強磁性体材料からなる被吸引部43が設けられている。第2通路形成部材40の上端には、第2通路40aを外部に開放させるための開口が設けられており、被吸引部43は、当該開口を取り囲むように略環状形状を有している。当該被吸引部43は、上述した規制部材70に組付けられた永久磁石72によって磁気吸引されるものであり、永久磁石72によって磁気吸引される材料であればどのような材料にて構成されていてもよい。
【0058】
また、被吸引部43の露出表面には、摺動性および耐摩耗性に優れた摺動シート44が貼り付けられている。当該摺動シート44も、被吸引部43と同様に、第2通路形成部材40の上端に設けられた開口を取り囲む略環状形状を有している。なお、摺動シート44としては、被吸引部43を構成する材料よりも摺動性に優れた材料のものを用いることが好ましく、好適には、高い摺動性および高い耐摩耗性を示す超高分子量ポリエチレンからなるシート等が利用できる。
【0059】
ここで、上述した第1通路形成部材30を構成する外側壁部31、内側壁部32、隔壁部および固定部35ならびに第2通路形成部材40を構成する筒状部41およびフランジ部42は、どのような材質のものにて構成されていてもよいが、樹脂製または金属製とされることが好ましく、たとえばABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)樹脂製とすることができる。
【0060】
一方、規制部材70は、第1通路形成部材30よりも摺動性および耐摩耗性に優れた材料にて形成されていることが好ましく、たとえば高い摺動性および高い耐摩耗性を示すPOM(ポリアセタール)樹脂にてこれを形成するとよい。
【0061】
図9は、図4に示す第1通路形成部材および第2通路形成部材の接続状態を示す断面図であり、図10は、図9に示す領域Xの拡大図である。次に、これら図9および図10を参照して、第1通路形成部材30および第2通路形成部材40の接続構造ならびに接続状態について詳説する。
【0062】
図9および図10に示すように、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが接続された状態(すなわち、第1通路30aと第2通路40aとが連通するように第2通路形成部材40が第1通路形成部材30に対向配置された状態)においては、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40との間に隙間が形成されることになる。この隙間は、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが直接当接することで、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが擦れ合って摩耗粉が発生することを防止するために形成されるものである。
【0063】
しかしながら、当該隙間を塞ぐ何らの工夫も行なわなかった場合には、当該隙間から薬剤が漏れ出してしまうおそれがある。これを防止するためには、当該隙間を十分に小さくすることが考えられるが、薬剤の中には非常に小さい外形のものもあり、この点を考慮すれば、当該隙間は、0.5mm〜1.5mm程度に調整することが必要になる。しかしながら、当該隙間の大きさを厳密に調整する(すなわち、通路形成部材の位置決めを高精度に行なう)ことは、手間と時間を要し、何らかの改善を行なう必要がある。
【0064】
そこで、本実施の形態における薬剤包装装置1においては、上述したように、規制部材70が、第1通路形成部材30に組付けられており、薬剤が第1通路形成部材30と第2通路形成部材40との間の隙間を介して漏れ出すことを防止する規制面71が、当該規制部材70の内側に形成されている。すなわち、規制面71は、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40との間の隙間を覆うように配置される。
【0065】
一方で、当該隙間を塞ぐ場合であっても、何ら工夫を行なわなかった場合には、当該隙間を塞ぐ部材と第1通路形成部材30および/または第2通路形成部材40とが接触してしまい、これらが擦れ合って摩耗粉が発生することになりかねない。
【0066】
そこで、本実施の形態における薬剤包装装置1においては、上述したように、規制部材70が、第1通路形成部材30に対して相対的に上下動可能かつ回転可能に組付けられており、さらには、以下において詳細に述べるように、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが接続された状態において、規制部材70が、第2通路形成部材40に固定されるように構成されているとともに、第1通路形成部材30と規制部材70との当接部が、規制面71よりも外側の位置にのみ形成されるように構成されている。
【0067】
すなわち、図9および図10に示すように、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが接続された状態においては、規制部材70がその自重により、第2通路形成部材40側(すなわち下方)に付勢されるばかりでなく、規制部材70に設けられた永久磁石72の磁力により、第2通路形成部材40に設けられた被吸引部43が磁気吸引されることで、規制部材70が第2通路形成部材40側(すなわち下方)に付勢される。これにより、規制部材70が、第2通路形成部材40に固定された状態となる。
【0068】
また、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが接続された状態においても、外側壁部31に設けられたガイドレール34が、規制部材70に設けられたガイド溝73に遊嵌された状態が維持されるため、ガイドレール34によってガイド溝73が案内されることによって規制部材70の規制面71が第1通路形成部材30に当接することがない。換言すれば、第1通路形成部材30と規制部材70との当接部が、上述したガイドレール34とガイド溝73とに限定されることになり、他の部分での当接はなく、結果として規制面71よりも外側の位置にのみに当接部が形成されることになる。
【0069】
したがって、外側壁部31に設けられたガイドレール34と、規制部材70に設けられたガイド溝73とが擦れ合うことによって仮に摩耗粉が発生したとしても、これが第1通路形成部材30と第2通路形成部材40との間の隙間を介して搬送路に混入することが未然に防止できることになる。
【0070】
このように、本実施の形態における薬剤包装装置1とすることにより、回転可能な第1通路形成部材30と回転不能な第2通路形成部材40との接続部において、摩耗粉が搬送路に混入されてしまうことが防止できるとともに、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40との間の隙間の大きさを厳密に調整しなくても、薬剤が当該隙間から漏れ出すことが防止できることになる。
【0071】
なお、規制面71は、図9および図10に示すように、第1通路形成部材30と第2通路形成部材40とが接続された状態において、第1通路形成部材30の下端に設けられた開口よりも外側に配置されることが好ましく、また第2通路形成部材40の上端に設けられた開口よりも内側に配置されることが好ましい。このように構成することにより、第1通路形成部材30および第2通路形成部材40の内部に形成される搬送路に不要な段差等が生じなくなり、薬剤の滞留や粉砕(欠け)等が防止できることになる。
【0072】
ここで、図7および図10に示すように、本実施の形態における薬剤包装装置1においては、規制部材70に設けられたガイド溝73の内周面および外周面にガイド溝73の内側に向けて突出する複数の突起73a,73bが、周方向に沿って等間隔に設けられている。このように構成することにより、外側壁部31に設けられたガイドレール34と規制部材70に設けられたガイド溝73とが擦れ合う面積を大幅に減少させることができるため、第1通路形成部材30の回転がスムーズに行なえることになるとともに、摩耗粉の発生が大幅に抑制できることになる。
【0073】
なお、ガイド溝73に複数の突起を設けるのではなく、ガイドレール34の内周面および外周面に複数の突起を設けることにより、ガイドレール34とガイド溝73とが擦れ合う面積を減少させることとしてもよい。
【0074】
図11は、図4に示す第2通路形成部材の薬剤包装装置に対する取付構造を示す模式側面図である。次に、この図11を参照して、本実施の形態における薬剤包装装置1の第2通路形成部材40の取付構造について説明する。
【0075】
前述したように、第2通路形成部材40は、支持部81に対して着脱可能に構成されており、その着脱方向は、薬剤包装装置1の前後方向とされている。そのため、図11に示すように、薬剤包装装置1に対して第2通路形成部材40を取付けるに際しては、第2通路形成部材40を図中に示す矢印方向に後方に向けて水平移動させる。
【0076】
その際、第2通路形成部材40が第1通路形成部材30に近づくことにより、第2通路形成部材40の被吸引部43が、規制部材70の上述した傾斜面に当接することになる。この状態においてさらに第2通路形成部材40を後方に向けて移動させることにより、第2通路形成部材40の被吸引部43によって規制部材70が押し上げられることになる。
【0077】
一方、規制部材70が押し上げられた後の状態においては、規制部材70が第2通路形成部材40の被吸引部43上に貼り付けられた摺動シート44上を摺動することになる。そして、第2通路形成部材40が所定位置に達することにより、第2通路形成部材40が第1通路形成部材30に接続された状態となる。なお、当該状態においては、上述したように、永久磁石72の磁力によって規制部材70が第2通路形成部材40に固定されることになる。
【0078】
したがって、本実施の形態における薬剤包装装置1とすることにより、規制部材70に上述した傾斜面を設けることでよりスムーズな第2通路形成部材40の取付けが可能になるばかりでなく、規制部材70と摺動シート44とが高い摺動性をもって摺動することで取付けの際の摩耗粉の発生が抑制できることになる。
【0079】
さらには、本実施の形態における薬剤包装装置1とすることにより、規制部材70の第2通路形成部材40に対する固定が磁力によって行なわれることになるため、規制部材70を第2通路形成部材40に固定する作業ならびに規制部材70の第2通路形成部材40に対する固定を解除する作業が容易に行なえることになり、メンテナンス作業がより容易に行なえることになる。また、非常に簡素な構成で規制部材70を第2通路形成部材40に固定することができるため、製造コストを削減することもできる。
【0080】
上述した本発明の実施の形態においては、規制部材に永久磁石を組付けるとともに、第2通路形成部材に被吸引部を設ける構成とした場合を例示して説明を行なったが、第2通路形成部材に永久磁石を組付けるとともに、規制部材に被吸引部を設ける構成としてもよい。
【0081】
また、上述した本発明の実施の形態においては、第2通路形成部材に対する規制部材の固定が磁力によって行なわれるように構成した場合を例示して説明を行なったが、他の固定手段によって規制部材が第2通路形成部材に固定されるように構成してもよい。たとえば、自重やバネ等の付勢機構による摩擦係合固定、引っ掛け部等による掛合固定、ネジ留め等による締結固定等、各種の固定手段を第2通路形成部材に対する規制部材の固定に利用することができる。
【0082】
また、上述した本発明の実施の形態においては、第1通路形成部材および第2通路形成部材のうちの第1通路形成部材に規制部材を組付けた場合を例示して説明を行なったが、第2通路形成部材に規制部材を組付ける構成としてもよい。この場合には、規制部材が自重による下方に向けての付勢に抗して第1通路形成部材に固定されることになる。
【0083】
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0084】
1 薬剤包装装置、10 筐体、11 上部筐体、12 下部筐体、13 扉、13a 把手、14 扉、14a 把手、15 操作部、16 前面パネル、17〜19 扉、20 供給部本体、20a 収容部、21 追加供給部、30 第1通路形成部材、30a 第1通路、31 外側壁部、32 内側壁部、33 隔壁部、34 ガイドレール、35 固定部、35a 内鍔部、35b 係止爪、40 第2通路形成部材、40a 第2通路、41 筒状部、42 フランジ部、43 被吸引部、44 摺動シート、50 第3通路形成部材、50a 第3通路、60 第4通路形成部材、60a 第4通路、70 規制部材、71 規制面、72 永久磁石、73 ガイド溝、73a,73b 突起、81,82 支持部、90 包装部、100 軸線。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10
図11