特許第6879594号(P6879594)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6879594回転式ロッキング機構及びこれが適用されたロック、並びにロッキング制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6879594
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】回転式ロッキング機構及びこれが適用されたロック、並びにロッキング制御方法
(51)【国際特許分類】
   E05B 65/00 20060101AFI20210524BHJP
   E05B 71/00 20060101ALI20210524BHJP
   B62H 5/16 20060101ALI20210524BHJP
   B62J 45/40 20200101ALI20210524BHJP
   B62J 99/00 20200101ALI20210524BHJP
【FI】
   E05B65/00 T
   E05B71/00 Z
   B62H5/16
   B62J99/00 J
   B62J99/00 K
【請求項の数】19
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-549624(P2019-549624)
(86)(22)【出願日】2017年10月20日
(65)【公表番号】特表2020-515742(P2020-515742A)
(43)【公表日】2020年5月28日
(86)【国際出願番号】CN2017106981
(87)【国際公開番号】WO2018103459
(87)【国際公開日】20180614
【審査請求日】2019年6月4日
(31)【優先権主張番号】201611110920.4
(32)【優先日】2016年12月6日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519202359
【氏名又は名称】李 激初
【氏名又は名称原語表記】LI, JICHU
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】李 激初
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第206358260(CN,U)
【文献】 中国実用新案第206636357(CN,U)
【文献】 中国実用新案第206600425(CN,U)
【文献】 中国実用新案第206600424(CN,U)
【文献】 中国実用新案第206623620(CN,U)
【文献】 中国実用新案公告第2363942(CN,U)
【文献】 中国実用新案第203476003(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第103174343(CN,A)
【文献】 独国特許出願公開第102011054684(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 − 85/28
B62H 1/00 − 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転式ロッキング機構であって、
回転出力部材、第1ロック部材、第2ロック部材とスイッチ部材を含む回転式ロッキング機構において、
回転動力の伝達を実現するように、前記回転出力部材は回転部材に接続され、前記回転出力部材の回転円周には若干のロック溝が設けられ、
前記第1ロック部材と第2ロック部材とはそれぞれ二つのヒンジ点にヒンジ連結され、前記第1ロック部材にはロック溝に埋め込まれるロックブロックが設けられ、前記第2ロック部材と第1ロック部材とは、両ヒンジ点がある直線以外の他方の点の位置に、互いに当接され、第1ロック部材におけるロックブロックをロック溝に埋め込み、
前記スイッチ部材はロッキング制御システムに接続され、前記スイッチ部材には、順に第2ロック部材と第1ロック部材を引くための第1アンロック構成と第2アンロック構成があることを特徴とする回転式ロッキング機構。
【請求項2】
前記第1アンロック構成と第2アンロック構成は、第1ロック部材、第2ロック部材及びスイッチ部材にそれぞれ設けられるアンロックブロックまたはアンロック辺を含み、前記アンロックブロックが突出するように設けられ、前記アンロック辺がアンロックブロックに接触する請求項1に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項3】
前記第1ロック部材と第2ロック部材との間は、互いに嵌合されるロッキング角とロッキングバヨネットにより当接される請求項1に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項4】
前記第1ロック部材と第2ロック部材との間にはアンロック保持構成がさらに設けられる請求項1または請求項2または請求項3に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項5】
前記アンロック保持構成は、第1ロック部材と第2ロック部材にそれぞれ設けられるとともに、互いに引っ掛かるフック構成を含み、前記スイッチ部材には、第2ロック部材を押すフック解除構成がさらに設けられる請求項4に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項6】
前記フック解除構成はスイッチ部材に設けられるボスまたは側辺であり、前記ボスまたは側辺が第2ロック部材における側辺またはボスに接触する請求項5に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項7】
前記ロックブロックの両側の接触辺とロック溝の両側の接触面との間は、くさび面接触に呈し、第2ロック部材の当接位置側には、第1ロック部材に摺動接触する連続保持辺が設けられる請求項1に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項8】
前記ロッキング制御システムは、スイッチ部材を揺動させるように制御するモータを含む請求項1に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項9】
前記モータとスイッチ部材とは隔離されるように設けられ、前記モータの出力端が旋回運動する制御ブロックに接続され、前記制御ブロックの旋回円周における1点が制御ワイヤにより、スイッチ部材の非ヒンジ点位置に接続される請求項8に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項10】
前記ロッキング制御システムは回転出力部材を監視するための回転速度センサーをさらに含み、前記回転速度センサーがモータに信号を送信できるように接続される請求項9に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項11】
前記第1ロック材と第2ロック材はそれぞれ二つのヒンジ点に弾性にヒンジ連結され、
前記弾性にヒンジ連結されることは、前記第1ロック材または前記第2ロック材のヒンジ点にねじりバネまたは引張りばねが配置され、ばねの弾力により、前記第1ロック材と第2ロック材がそれぞれヒンジ点の周りに弾性復帰力を有することである請求項1に記載の回転式ロッキング機構。
【請求項12】
請求項1〜11に記載の回転式ロッキング機構が適用されたロックであって、前記回転出力部材は車輪に接続される回転伝動部材と同軸に固定接続され、前記第1ロック部材、第2ロック部材及びスイッチ部材は同一の装着スタンドに取り付けられることを特徴とするロック。
【請求項13】
前記ロックは自転車、電気自動車またはオートバイの車輪のハブ内に設けられる請求項12に記載のロック。
【請求項14】
前記回転式ロッキング機構はハブハウジング内に封入され、前記回転出力部材は環状部材であり、嵌合によってハブの内壁または内端面に固定され、前記ロック溝は回転出力部材の内壁または外周面に配置され、
前記装着スタンドは車軸にロック固定され、前記装着スタンドには、それぞれ第1ロック部材、第2ロック部材及びスイッチ部材をヒンジ連結するための回転スリーブ、モータを取り付けるための位置決め構成、及び制御ワイヤを制限するための位置規制構成が設けられる請求項13に記載のロック。
【請求項15】
前記回転速度センサーとして、装着スタンドに固定されるホールセンサーを採用し、回転出力部材に、ホールセンサーの位置に合わせて磁性鋼を配置する請求項14に記載のロック。
【請求項16】
前記モータは信号受信モジュールに接続され、有線信号伝送または無線信号伝送により、モータに対する自動制御を実現する請求項15に記載のロック。
【請求項17】
請求項1216に記載のロックのロッキング制御方法であって、
ロッキング状態において、第1ロック部材のロックブロックは完全に回転出力部材のロック溝内に埋め込まれ、その同時に、第2ロック部材は第1ロック部材に当接されることで、車輪に対する確実なロッキングを実現し、
アンロックする際に、モータが回動することで、スイッチ部材を揺動させるように制御し、前記スイッチ部材における第1アンロック構成はまず第2ロック部材を押し、第2ロック部材による第1ロック部材のロッキング規制を解除し、そして、スイッチ部材における第2アンロック構成は第1ロック部材を押すことで、第1ロック部材のロックブロックをロック溝から押出し、アンロックを完成し、
アンロック状態において、第1ロック部材のロックブロックは完全に回転出力部材のロック溝から離脱し、その同時に、第2ロック部材と第1ロック部材はアンロック保持機構により、第1ロック部材を規制して固定し、
ロッキングする際に、モータは反転し、スイッチ部材をバックスイングさせるように制御し、スイッチ部材は第1ロック部材に対する規制を解除すると同時に、フック解除構成により、第2ロック部材を押し、その同時に、第2ロック部材による第1ロック部材のアンロック規制を解除し、この際に、第1ロック部材は自体のねじりバネ作用によりバックスイングして、ロックブロックは回転出力部材のロック溝に埋め込まれ、最後、第2ロック部材は再び第1ロック部材に当接され、ロッキングを完成することを特徴とするロックのロッキング制御方法。
【請求項18】
アンロックする際に、前記スイッチ部材については、第1ロック部材を押すことから、第2ロック部材を押すことまでの間に遅延を設定し、該遅延の期間は第1ロック部材と第2ロック部材との間のロッキング角とロッキングバヨネットとが完全に分離する時間を超える請求項17に記載のロックのロッキング制御方法。
【請求項19】
保護回転速度を設定し、車輪の回転速度が該保護回転速度より低くなる場合に、モータはロッキング機構をアンロックまたはロッキングさせるように制御し、車輪の回転速度が該保護回転速度より高くなる場合に、モータの制御信号に対する受信を切断し、ロッキング機構が失効状態にあり、または制御信号を保持し、車速が保護回転速度より低くなる場合に、制御信号は再びモータを制御する請求項18に記載のロックのロッキング制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2016年12月06日にて、中国特許庁に提出され、出願番号が201611110920.4であり、発明名称が「回転式ロッキング機構及びその適用されるロック、ロッキング制御方法」である特許出願を主張し、その全ての内容は援用されることで、本出願に結合される。
【0002】
本発明は機械ロッキング技術に属して、具体的には、回転式ロッキング機構及びその適用されるロック、ロッキング制御方法に関わる。
【背景技術】
【0003】
現在、自転車、電気自動車、オートバイなどのロックは、機械式ロッキング構成により、車輪に対して外部ロッキングを行うものが一般的である。目下、市販の自転車用のロックの種類は、手動によるキーロックまたはパスワードロックなど様々である。公共自転車レンタルサービスの台頭に連れて、電動制御による公共自転車のロックが現れ、それは同様に外部のロッキング構成を採用し、自動制御のモータにより、車輪をロッキングするように、相応的なロックユニットを駆動する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような外部ロッキングの構成が簡単で、大量の外部ロッキング製品を配置する必要が有り、携帯性が悪くて、コストが高くて、且つロッキングの確実性が強くなく、破壊されるおそれがあり、安全性能に大きいリスクが存在する。また、いつでもどこでも公共自転車資源の共有とレンタルを行うことを目的とする新興のシェアサイクルというサービスモードの場合、敷地に対する依存性が大きい専用の自転車レンタルスポットでの貸出や返却という方式を採用することができず、車載のロックユニットにより、自転車のロッキングとアンロックを実現しなければならない。
【0005】
本発明が解決しようとする技術問題は、従来の自転車、電気自動車、オートバイなどのロッキング装置に存在する前記欠陥に対して、新型の回転式ロッキング機構及びその適用されるロック、ロッキング制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の技術方案により実現され、即ち、
回転出力部材、第1ロック部材、第2ロック部材とスイッチ部材を含む回転式ロッキング機構であって、回転動力の伝達を実現するように、前記回転出力部材は回転部材に接続され、回転出力部材と接続された回転部材との間は、一体に接続され、同軸に接続されまたは伝動機構により接続され、前記回転出力部材の回転円周には若干のロック溝が設けられ、ロック溝が回転円周の外周、内周に設けられてもよく、前記第1ロック部材と第2ロック部材はそれぞれ二つのヒンジ点にヒンジ連結され、前記第1ロック部材にはロック溝に埋め込まれるロックブロックが設けられ、前記第2ロック部材と第1ロック部材は、両ヒンジ点がある直線以外の他方の点の位置に、互いに当接され、第1ロック部材におけるロックブロックをロック溝に埋め込み、前記スイッチ部材はロッキング制御システムに接続され、前記スイッチ部材には、順に第2ロック部材と第1ロック部材を引くための第1アンロック構成と第2アンロック構成がある。
【0007】
さらに、前記第1アンロック構成と第2アンロック構成は、第1ロック部材、第2ロック部材及びスイッチ部材にそれぞれ設けられるアンロックブロックまたはアンロック辺を含み、前記アンロックブロックが突出するように設けられ、前記アンロック辺がアンロックブロックに接触する。
【0008】
さらに、前記第1ロック部材と第2ロック部材との間は、互いに嵌合されるロッキング角とロッキングバヨネットにより当接される。
【0009】
さらに、前記第1ロック部材と第2ロック部材との間にはアンロック保持構成が設けられる。
【0010】
さらに、前記アンロック保持構成は、第1ロック部材と第2ロック部材にそれぞれ設けられるとともに、互いに引っ掛かるフック構成を含み、前記スイッチ部材には第2ロック部材を押すフック解除構成が設けられる。
【0011】
さらに、前記フック解除構成はスイッチ部材に設けられるボスまたは側辺であり、前記ボスまたは側辺が第2ロック部材における側辺またはボスに接触する。
【0012】
さらに、前記ロックブロックの両側の接触辺とロック溝の両側の接触面との間は、くさび面接触に呈して、第2ロック部材の当接位置側には、第1ロック部材に摺動接触する連続保持辺が設けられる。
【0013】
さらに、前記ロッキング制御システムはスイッチ部材を揺動させるように制御するモータを含む。
【0014】
さらに、前記モータとスイッチ部材とは隔離されるように設けられ、前記モータの出力端が旋回運動する制御ブロックに接続され、前記制御ブロックの旋回円周における1点が制御ワイヤにより、スイッチ部材の非ヒンジ点位置に接続される。
【0015】
さらに、前記ロッキング制御システムは回転出力部材を監視するための回転速度センサーを含み、前記回転速度センサーがモータに信号を送信できるように接続される。
【0016】
本発明はさらに前記回転式ロッキング機構が適用されるロックを開示し、前記回転出力部材は車輪に接続される回転伝動部材と同軸に固定接続され、前記第1ロック部材、第2ロック部材及びスイッチ部材は同一の装着スタンドに取り付けられる。
【0017】
さらに、前記ロックは自転車、電気自動車またはオートバイの車輪のハブ内に設けられる。
【0018】
さらに、前記回転式ロッキング機構はハブのハウジング内に封入され、前記回転出力部材は環状部材であり、嵌合によってハブ内壁または内端面に固定され、前記ロック溝は回転出力部材の内壁または端面に配置され、前記装着スタンドは車軸にロック固定され、前記前記装着スタンドには、それぞれ第1ロック部材、第2ロック部材及びスイッチ部材をヒンジ連結するための回転スリーブ、モータを取り付けるための位置決め構成、及び制御ワイヤを制限するための位置規制構成が設けられる。
【0019】
さらに、前記回転速度センサーとして、装着スタンドに固定されるホールセンサーを採用し、回転出力部材に、ホールセンサーの位置に合わせて磁性鋼を配置する。
【0020】
さらに、前記モータは信号受信モジュールに接続され、有線信号伝送または無線信号伝送により、モータに対する自動制御を実現する。
【0021】
本発明はさらにロックのロッキング制御方法を開示し、
ロッキング状態において、第1ロック部材のロックブロックは完全に回転出力部材のロック溝内に埋め込まれ、その同時に、第2ロック部材は第1ロック部材に当接されることで、車輪に対する確実なロッキングを実現し、
アンロックする際に、モータが回動することで、スイッチ部材を揺動させるように制御し、前記スイッチ部材における第1アンロック構成はまず第2ロック部材を押し、第2ロック部材による第1ロック部材のロッキング規制を解除し、そして、スイッチ部材における第2アンロック構成は第1ロック部材を押すことで、第1ロック部材のロックブロックをロック溝から押出し、アンロックを完成し、
アンロック状態において、第1ロック部材のロックブロックは完全に回転出力部材のロック溝から離脱し、その同時に、第2ロック部材と第1ロック部材はアンロック保持機構により、第1ロック部材を規制して固定し、
ロッキングする際に、モータが反転し、スイッチ部材をバックスイングさせるように制御し、スイッチ部材は第1ロック部材に対する規制を解除すると同時に、フック解除構成により、第2ロック部材を押し、その同時に、第2ロック部材による第1ロック部材のアンロック規制を解除し、この際に、第1ロック部材は自体のねじりバネ作用によりバックスイングして、ロックブロックは回転出力部材のロック溝に埋め込まれ、最後、第2ロック部材は再び第1ロック部材に当接され、ロッキングを完成する。
【0022】
さらに、アンロック制御過程において、前記スイッチ部材については、第2ロック部材を押すことから、第1ロック部材を押すことまでの間に、一つの遅延を設定し、該遅延の期間は第1ロック部材と第2ロック部材との間のロッキング角とロッキングバヨネットとが完全に分離する時間を超える。
【0023】
本発明におけるロックのロッキング制御方法において、保護回転速度を設定し、車輪が該保護回転速度より低くなる場合に、モータはロッキング機構をアンロックまたはロッキングさせるように制御し、車輪が該保護回転速度より高くなる場合に、モータの制御信号に対する受信を切断し、ロッキング機構が失効状態にあり、または制御信号を保持し、車速が保護回転速度より低くなる場合に、制御信号は再びモータを制御する。
【発明の効果】
【0024】
本発明は以下のような有益な効果を有し、即ち、
本発明における二つのロック部材は安定な三角支持構成により、回転出力部材をロッキングし、第2ロック部材はロッキング状態とアンロック状態のいずれにおいても第1ロック部材に対して効果的に規制し、製品のロッキングとアンロックの確実性を実現する。
【0025】
本発明は同一のスイッチ部材により、全体のロッキング機構を制御し、制御過程はさらにコンパクトで、有効である。
【0026】
本発明は第1ロック部材のロックブロックとロック溝との間にくさび面組立を採用すると同時に、第2ロック部材に保持辺を配置することで、機械機構において、高速での間違ったロッキング操作による製品構成自体に対する破壊、及び急停止による安全事故リスクを避け、その同時に、自動制御方法において、ロッキング制御の安全回転速度を設定し、制御方法から、製品に対する誤操作を効果的に回避する。
【0027】
本発明は全体のロッキング機構を、ロックハウジング内に封入し固定し、容易に回転接続部材に結合し、製品が自転車、電気自動車、オートバイ、さらに軽量型自動車の伝動機械をカバーし、利用範囲が広い。
【0028】
本発明の部品構成が簡単で、プレス成形を採用してもよく、コストが低い。
【0029】
本発明はロッキング機構の自動制御を無線ネットワークに接続し、外部からロッキングとアンロックを自動制御することを実現し、公共交通レンタル業界において普及されることに寄与する。
【0030】
本発明はさらに発電装置とともにハブ内に組み合わされてもよく、GPSまたはブルートゥースモジュールなどとの組み合わせ、内部変速機との組み合わせなどの多種の柔軟な組み合わせ形態を採用してもよい。以下は図面と具体的な実施形態を結合して、本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】実施例1における、本発明の回転式ロッキング機構が採用されるロック構成の模式図である。
図2】実施例1における機械ロッキング機構の、自転車のハブ内における主断面図である。
図3】実施例1における回転出力部材の模式図である。
図4】実施例1における第1ロック部材の模式図である。
図5】実施例1における第2ロック部材の模式図である。
図6】実施例1におけるスイッチ部材の模式図である。
図7】実施例1における装着スタンドの模式図である。
図8】実施例1における制御ブロックの模式図である。
図9】実施例1における第1ロック部材と第2ロック部材のロッキング状態の模式図である。
図10】実施例1におけるスイッチ部材のアンロックの模式図である。
図11】実施例1におけるロックのアンロック状態の模式図である。
図12】実施例1における、アンロック状態に保持される第1ロック部材と第2ロック部材の模式図である。
図13】実施例1におけるスイッチ部材のフック解除の模式図である。
図14】実施例1におけるロックの、高速回転時の保持状態の模式図である。
図15】実施例2におけるロックのロッキング状態の模式図である。
図16】実施例2におけるロックのアンロック状態の模式図である。
図17】実施例3におけるロックのロッキング状態の模式図である。
図18】実施例3におけるロックのアンロック状態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
<実施例1>
図1図2には、本発明の好適な実施態様に係る自転車ロックが示され、これに採用される本発明に係る回転式ロッキング機構が自転車のハブ9に対してロッキングとアンロックを行うことで、自転車のロック機能を実現する。
【0033】
該回転式ロッキング機構は具体的には回転出力部材1、第1ロック部材2、第2ロック部材3、スイッチ部材4、装着スタンド5とモータ6などの部材を含む。
【0034】
回転出力部材1は回転運動部材とロッキング機構との間のロッキング対象として、ロッキングされる必要が有る回転運動部材と同軸に固定接続され、本実施例における該回転運動部材は自転車のハブ9であり、ハブは自転車の車輪のスポークと自転車の車軸との回転接続部材であり、自転車の回転動力がハブ9に伝達され、ハブ9を介して車輪に伝達され、車輪の回転を実現する。
【0035】
図1図3を結合し参照し、回転出力部材1は環状の旋回構成を採用し、その円周がハブ9の内壁に嵌め込まれ、固定接続され、スプライン接続などの周方向の位置決め構成により、ハブ9の内壁に組立てられ、ハブ9とともに回動する。回転出力部材1には若干のロック溝101が設けられ、ロック溝101が回転出力部材1の回転円周に分布され、環状構成である回転出力部材の外周、内周に設けられることが含まれ、該ロック溝101が第1ロック部材2と第2ロック部材3からなる安定なロッキング構成と係合することで、回転出力部材1とともに、ハブをロックすることに用いられる。
【0036】
図1図4図5を結合し参照し、第1ロック部材2と第2ロック部材3は二つの揺動レバー部材であり、二つのロック部材揺動点はそれぞれ二つのヒンジ点に弾性ヒンジ連結され、弾性ヒンジ連結は、第1ロック部材または第2ロック部材のヒンジ点という位置にねじりバネまたは引張りばねを配置し、ばねの弾力により、二つのロック部材がそれぞれヒンジ点の周りに、弾性復帰力を有することを指す。第1ロック部材2には、ロック溝101に埋め込まれるロックブロック201が設けられ、その同時に第2ロック部材3と第1ロック部材2が、両ヒンジ点がある直線以外の他方の点の位置に、互いに当接され、第1ロック部材2のロックブロックがロック溝に埋め込まれた際に、第2ロック部材3がその弾性復帰力の作用により、第1ロック部材2に固定当接され、即ち、第1ロック部材2、第2ロック部材3の二つのヒンジ点と当接点との間は、一つの三角形を形成し、第1ロック部材2と第2ロック部材3との間は三角により支持され、第1ロック部材2におけるロックブロックを確実にロック溝101に埋め込むことで、回転出力部材1に対する確実なロッキングを実現する。
【0037】
第1ロック部材2と第2ロック部材3との間は互いに嵌合される構成により、有効な当接を実現し、第1ロック部材2の当接位置にはロッキング角202が設けられ、第2ロック部材3の当接位置にはロッキングバヨネット301が設けられ、ロッキング角202とロッキングバヨネット301は、二つのロック部材が当接された際に、確実に嵌合固定され、ロッキング角とロッキングバヨネットの角度、及び開口方向は、第1ロック部材と第2ロック部材が逆方向に揺動する場合に、円滑に離脱することを保証すべきである。ロッキング角とロッキングバヨネットとの位置関係は、二つのロック部材の間に互いに入れ替えられることができる。
【0038】
第1ロック部材2と第2ロック部材3のアンロックは、スイッチ部材4により実現される。図1図6を結合し参照し、スイッチ部材4は同様に揺動レバー部材であり、その一端がヒンジ連結されるように設けられ、非ヒンジ点位置には、順に第2ロック部材3と第1ロック部材2を引くためのアンロック構成が設けられ、まず、第2ロック部材3を逆方向に引き分けることで、第2ロック部材が第1ロック部材に対する位置規制を解除し、そして、第1ロック部材2を引いて、第1ロック部材2におけるロックブロック201を回転出力部材1におけるロック溝101から脱出させ、アンロックを完成する。
【0039】
具体的には、本実施例における第1ロック部材2、第2ロック部材3とスイッチ部材4はいずれも板状の板部材であり、第1ロック部材2と第2ロック部材3との間は、同一の平面内において、当接され、ロッキングされ、スイッチ部材4は二つのロック部材が当接する平面に平行するように配置される。スイッチ部材4には、アンロック方向において、第2ロック部材3を引くための第1アンロック辺401と、第1ロック部材2を引くための第2アンロックブロック402が設けられ、対応するように、第2ロック部材3には、第1アンロック辺401に接触する第1アンロックブロック302が設けられ、第1ロック部材2には、第2アンロックブロック402に接触する第2アンロック辺203が設けられる。実際の応用において、アンロックブロックとアンロック辺との位置関係は、二つのロック部材とスイッチ部材との間に入れ替えられるように設けられ、二つのロックブロックはいずれも板部材の表面から突出するように設けられ、対応するように、アンロック辺はアンロックブロックを押し、またはアンロックブロックはアンロック辺を押すことで、ロック部材の揺動を実現する。
【0040】
第1ロック部材2と第2ロック部材3はアンロックを完成した後に、スイッチ部材4は二つのロック部材のアンロック状態を保持することができ、好ましくは、アンロック保持構成として、本実施例は第1ロック部材2と第2ロック部材3との間には、さらに互いに掛合されるフック構成が設けられ、具体的には、第1ロック部材2に設けられる第1アンロック保持フック204と、第2ロック部材3に設けられる第2アンロック保持フック303が含まれる。スイッチ部材4の第2アンロックブロック402は、第1ロック部材2をアンロック状態に押した後に、第2ロック部材3の第1アンロックブロック302とスイッチ部材4の第1アンロック辺401とが分離し、第2ロック部材3が自体の弾性復帰力の作用により、一定の角度バックスイングし、この際に、第2ロック部材3における第2アンロック保持フック303と第1ロック部材2における第1アンロック保持フック204との間は、掛け止めるように接続され、この際に、第1ロック部材2がバックスイングすることを防止するように、第2ロック部材3は再び第1ロック部材2に対して規制を形成する。アンロック保持構成の配置は、スイッチ部材4に接続されるロッキング制御システムが故障した場合に、第1ロック部材2がバックスイングすることで、間違ったロッキングを招致することを避ける。
【0041】
スイッチ部材4には、さらに、アンロック状態にある第1ロック部材2と第2ロック部材3との間の引っ掛かれるフック構成を隔離するためのフック解除構成が設けられることで、ロッキング機構に対するロッキング操作を実現する。具体的には、スイッチ部材4には、フック解除辺403として、他方の側辺が設けられ、フック解除辺403と第1アンロック辺401との作用は類似し、他方の方向から、第2ロック部材3における第1アンロックブロック302を押し(第2ロック部材3に設けられるのはアンロック辺であれば、スイッチ部材に突出するフック解除ブロックを配置する)、第2ロック部材3がフック構成による第1ロック部材2に対する規制を解除し、この際に、第2ロック部材2のロックブロック201が再び回転出力部材1のロック溝101内に埋め込まれるまでに、第1ロック部材2は自体の弾性復帰力の作用によりバックスイングし、スイッチ部材が持続的に揺動した後に、フック解除辺403と第2ロック部材3の第1アンロックブロック302とが分離し、この際に、第2ロック部材3は自体の弾性復帰力の作用により、ロッキングバヨネット301を再び第1ロック部材2のロッキング角202に嵌合当接させ、ロッキング動作を完成する。
【0042】
本実施例は、第1ロック部材2のロックブロック201の両側におけるロックブロック接触辺205と、回転出力部材1のロック溝101の両側におけるロック溝接触面102との間に対して、くさび面接触になるように設けられ、ロックブロックとロック溝との接触位置を斜面または斜辺になるように加工してもよく、ロックブロックとロック溝との間の装着角度により、両者の間がくさび面接触に呈してもよく、第2ロック部材3による規制がない場合に、回転出力部材1はどの方向から回動しても、ロック溝接触面102はいずれも該くさび面係合により、ロックブロック201を第1ロック部材2とともに、ロック溝から押出し、第2ロック部材3が三角支持により、第1ロック部材2に対して規制を形成すれば、確実にロックブロックをロック溝内に限定し、回転出力部材は正逆二つの方向におけるロッキングを実現する。相応的に、アンロックする過程において、例えば第1ロック部材2のロックブロック201は完全にロック溝101に埋め込まれない際に、第2ロック部材3がロッキングバヨネット301の一側に、連続保持辺304を配置し、ロックブロックがロック溝に入ったばかりから、完全にロック溝の限界位置に入った過程において、第1ロック部材2のロッキング角202が常に第2ロック部材3における連続保持辺304にスリップ接触する。
【0043】
前記配置は、本実施例の自転車車輪が高速回動(例えば走行中)における誤操作に対する回避を保証することを目的として、車輪が高速に回動する過程において、回転出力部材1を高速に回動させるように連行し、この際に、ロッキング機構がロッキング操作を行うように制御され、第1ロック部材2のロックブロックは一部的に回転出力部材1のロック溝101に入った後に、回動するロック溝により、ロックブロックを第1ロック部材とともに繰り返し押出し、この際に、第1ロック部材2のロッキング角202は第2ロック部材3の連続保持辺304において、往復にスリップし、第2ロック部材3は第1ロック部材2に対して有効な規制を形成しなく、この際に、ロッキング機構は連続的なカチカチという衝撃音を発する(ロック溝がロックブロックを繰り返し押出する)ことで、間違ったロッキングが出現されたことと搭乗者に注意し、且つ回転出力部材、つまり車輪に抵抗減速をもたらす。このような配置は、ロッキング機構またはハブの内部構成が高速なロッキングにより損壊されることを招致せず、走行過程において、間違ったロッキングによる意外の事故を効果的に避ける。
【0044】
本実施例におけるスイッチ部材4は第1ロック部材2に、同軸にヒンジ連結され、スイッチ部材4はロッキング制御システムに接続され、ロッキング制御システムは手動制御を採用し、即ち、自転車におけるワイヤシステムにより、手動制御を実現してもよく、電動制御を採用し、モータ6により、スイッチ部材4を揺動させるように連行してもよい。
【0045】
モータ6は直接的にスイッチ部材4の揺動軸に突き合せ、モータの正逆転により、スイッチ部材を往復に揺動させるように連行してもよく、本実施例に示すように、モータ6の出力端は制御ブロック61に接続され、図8に示すように、制御ブロック61には、モータ6の出力軸に接続される非円形のモータ軸装着孔611が設けられ、制御ブロック61を旋回運動させるように駆動し、制御ブロック61の旋回円周には、制御ワイヤ62の一端に固定接続される第2制御ワイヤ接続孔612が設けられ、スイッチ部材4の非ヒンジ点には、制御ワイヤ62の他方の端に固定接続される第1制御ワイヤ接続孔405が設けられる。制御ブロック61は一定の角度で回動すれば、制御ワイヤ61により、一定角度の揺動を実現するように、スイッチ部材4を連行し、モータの正逆転を制御すれば、スイッチ部材4の揺動方向を制御することができる。
【0046】
制御ワイヤ62は十分な剛性を有すべきであり、スイッチ部材4を揺動させるように引っ張り及び押しを行う。
【0047】
モータ6には信号伝送モジュールが設けられてもよく、有線信号または無線信号により、モータに対する自動制御を実現し、ネットワーク公共自転車の自動レンタルに適用されるスマートフォンAPPによる制御モードになるように設けられてもよい。有線信号または無線信号によりモータを制御することは、通常のモータ制御技術であり、当業者は実際のニーズに応じて選択し設計してもよく、本実施例はここで贅言しない。
【0048】
本実施例において、回転出力部材1のロック溝101、第1ロック部材2のロックブロック201及び第2ロック部材3には機械式の誤操作防止構成が設けられ、電動制御によるロッキング操作を採用することに基づき、本実施例はさらに自動の誤操作防止配置を採用する。
【0049】
具体的には、本実施例のロッキング制御システムはさらに、回転速度センサーを含み、回転速度センサーは信号によりモータに接続され、本実施例における回転速度センサーはホールセンサー71により、回転速度に対する測定を実現し、回転出力部材1またはその接続される回転部材の回転円周には、磁性鋼72が固定配置され、センサー装着スタンド73により、ホールセンサー71を磁性鋼に向いて固定配置し、回転出力部材1またはその接続される回転部材が1回動すれば、ホールセンサーが一回に信号を受信し、1回動するとカウントされ、さらにこの際の回転速度を算出し、その同時に、システム内に保護回転速度を設定し、ホールセンサーにより検出された回転速度が保護回転速度を超えた際に、モータと外部信号との連絡通路を切断し、モータはいかなる操作を実行せず、または制御信号を保持し、速度が保護回転速度の以下になる際に、操作命令を実行し、ホールセンサーにより検出された回転速度が保護回転速度の以下になる際に、モータは外部信号に応じて、相応的なロッキング動作を行う。このように、電子と機械という二つの面から、誤操作を効果的に防止し、ロッキング構成の確実性と安全性を向上させる。
【0050】
回転速度センサーはさらに自転車の車速観測モジュールとして、移動表示モジュールにより、リアルタイムに走行速度を受信し表示してもよい。
【0051】
本実施例において、回転出力部材1は自転車車輪のハブ9の内壁に固定接続され、第1ロック部材2、第2ロック部材3、スイッチ部材4、モータ6はいずれも同一の装着スタンド5に設けられ、装着スタンド5がハブに対応する自転車軸8に固定接続され、全体のロッキング機構を自転車のハブハウジング内に封入する。
【0052】
図7に示すように、装着スタンド5として、プレス加工された板部材が使用されてもよく、装着スタンド5の中間には、車輪軸8の周方向に組立てられる車軸装着孔501が設けられ、車軸装着孔501の内側には、自転車軸8に設けられる二つの槽と係合する二つの凸起が設けられ、装着スタンド5と車輪軸8との間の軸向位置決めは、止め輪または他の軸における位置決め部材により、装着スタンド5と自転車軸8との固定取付を実現する。装着スタンド5の周辺には、それぞれ第1ロック部材2を取り付けるための第1ロック部材取付柱502、第2ロック部材3を取り付けるための第2ロック部材取付柱503、モータ6を位置決めするように取り付けるための若干のモータ取付位置規制凸起504、及び回転速度センサーを取り付けるためのセンサー取付柱505が分布される。
【0053】
装着スタンド5にはさらに制御ワイヤ位置規制柱506が設けられ、制御ワイヤ62は制御ワイヤ位置規制柱506の上方に運動し、制御ワイヤ62はその制御スイッチ部材4が二つの限界位置に達した際に、いずれも制御ワイヤ位置規制柱506に当接され、スイッチ部材4の、二つの限界位置における精確な位置決めを実現する。
【0054】
図1図4を結合し、第1ロック部材2には第1ロック部材ヒンジ孔206が設けられ、第1スリーブ22により、回転するように第1ロック部材取付柱502に組立てられ、第1ロック部材2と第1スリーブ22との間には、第1ロック部材2の弾性ヒンジ連結を実現するための第1ねじりバネ21が取り付けられ、第1ねじりバネ21の復帰方向が、第1ロック部材のロックブロックがロック溝に埋め込まれる方向である。
【0055】
図1図5を結合し、第2ロック部材3には第2ロック部材ヒンジ孔305が設けられ、第2スリーブ32により、回転するように第2ロック部材取付柱503に組立てられ、第2ロック部材3と第2スリーブ32との間には、第2ロック部材3の弾性ヒンジ連結を実現するための第2ねじりバネ31が取り付けられ、第2ねじりバネ31の復帰方向が第1ねじりバネの方向に一致し、ロッキング状態において、第2ロック部材3は第2ねじりバネ31の復帰力により、第1ロック部材に確実的に当接されることができる。
【0056】
図1図6を結合し、スイッチ部材4にはスイッチ部材ヒンジ孔404が設けられ、スイッチ部材4は第1ロック部材2に、同軸にヒンジ連結され、第1スリーブ21により、回転するように第1ロック部材取付柱502に組立てられ、その同時に、スイッチ部材4の下方には、制御ワイヤに固定され、フック接続される第1制御ワイヤ接続孔405が設けられる。
【0057】
図1に示すように、回転速度センサーとしてのホールセンサー71はセンサー装着スタンド73により、センサー取付柱505に固定され、ホールセンサー71に対応する磁性鋼72が回転出力部材の回転円周に固定され、嵌め込まれ、ホールセンサーの受信面に位置合せる。
【0058】
以下、図1図9〜14を結合し、詳しく本実施例のロックの動作過程を説明する。
【0059】
図1図9に示すように、ロックのロッキング状態において、この際に、自転車は停止し、車輪の回転速度はゼロであり、回転出力部材1は正逆両方向に、いずれも回動しなく、第1ロック部材2は第1ねじりバネ21の復帰力の作用により、ロックブロック201を回転出力部材1のロック溝101内に埋め込み、その同時に、第2ロック部材3は第2ねじりバネ31の復帰力の作用により、第1ロック部材2に当接され、互いに当接される箇所にあるロッキング角202はロッキングバヨネット301に固定され、嵌合されることで、第1ロック部材2と第2ロック部材3との間に、安定な三角支持構成を形成させ、回転出力部材1及び接続される車輪ハブに対してロッキングを形成し、第2ロック部材3は第1ロック部材2に対して規制を形成し、第1ロック部材2のロックブロック201がロック溝101から脱出することを防止する。
【0060】
図10図11に示すように、アンロックする際に、スイッチ部材4はロッキング制御システム(本実施例のモータと制御ワイヤ)の駆動により、反時計回りに揺動し、スイッチ部材4における第1アンロック辺401はまず第2ロック部材3における第1アンロックブロック302に接触し、そして、スイッチ部材4が続いて揺動することに連れて、第2ロック部材3が自体の復帰力を克服し、反時計回りに揺動するように、第1アンロック辺401は第1アンロックブロック302を押し、揺動が一定の角度に達した後に、第2ロック部材3と第1ロック部材2との間に当接され嵌合されるロッキングバヨネット301とロッキング角202とが分離し、この際に、スイッチ部材4の上方に設けられる第2アンロックブロック402が第1ロック部材2の上方における第2アンロック辺203に接触し、スイッチ部材が続いて揺動することに連れて、第1ロック部材2の自体の復帰力を克服し、反時計回りに揺動するように、第2アンロックブロック402は第2アンロック辺203を押すことで、第1ロック部材2のロックブロック201をロック溝101から脱出させ、アンロックを実現する。
【0061】
図12に示すように、第1ロック部材2のロックブロック201は完全にロック溝101から脱出した後に、第2ロック部材3の第1アンロックブロック302はスイッチ部材4による規制を失って復帰し、設けられる第2アンロック保持フック303は第1ロック部材2における第1アンロック保持フック204にフック接続され、この際に、第1ロック部材2が自体の復帰力の作用により、ロックブロックを間違ってロック溝内に埋め込むことを防止するように、第2ロック部材3は再び第1ロック部材2に対して一つの規制を確立する。その同時に、スイッチ部材はロッキング制御システムの作用により位置を保持することができる。
【0062】
図13に示すように、アンロック状態を解除し、ロッキング機構を再びロッキングする際に、スイッチ部材4はロッキング制御システムの駆動により、時計回りにバックスイングし、この際に、スイッチ部材4の上方に設けられるフック解除辺403は第2ロック部材3の第1アンロックブロック302の他方の方向に接触し、スイッチ部材4が続いてバックスイングすることに連れて、フック解除辺403は第1アンロックブロック302を押し、第2ロック部材3の自体の復帰力を克服し、反時計回りに揺動し、第2ロック部材3と第1ロック部材2との間に掛け止められる第2アンロック保持フックと第1アンロック保持フックとを分離し、分離された後に、第2ロック部材3は第1ロック部材2に対する規制をなくして、第1ロック部材2は自体の復帰力及びスイッチ部材4における第2アンロックブロック402のリターン作用により、再び回転出力部材1におけるロック溝101に埋め込まれる。
【0063】
図14に示すように、例えばロッキング過程において、自転車の車輪は高速に回動する状態(走行過程において、誤操作ロッキング)にあり、第1ロック部材2のロックブロック201が回転出力部材1のロック溝101に入るばかりの際に、ロック溝101の両側のロック溝の接触面と、ロックブロック201のロックブロック接触辺205とはくさび面係合し、その同時に、第1ロック部材2のロッキング角202は第2ロック部材3の保持辺304に接触し、この際に、回転出力部材が高速に回動する過程において、第2ロック部材3は第1ロック部材2に対して有効な規制を確立することに間に合わなくて、ロック溝101とロックブロック201との間のくさび面係合は、ロックブロック201を、第1ロック部材2とともにロックブロックが入ったロック溝から往復に押出し、その同時に、第1ロック部材2のロッキング角202と第2ロック部材3の保持辺304とは往復にスライドし、自転車が走行する過程において、確実にロッキングしないことを保証する。車輪が回動を停止した後に、回転出力部材1が回動を停止し、この際に、第1ロック部材2におけるロックブロック201は完全に一つのロック溝101に埋め込まれ、この際に、第2ロック部材3におけるロッキングバヨネット301は第1ロック部材2におけるロッキング角202に嵌合され、図9に示すように、確実なロッキングを完成する。
【0064】
本実施例はモータにより、ロッキング機構を自動制御することで、ロッキングとアンロック操作を実現する場合に、以下の制御方法を採用してもよく、即ち、
ロッキング状態において、第1ロック部材のロックブロックは完全に回転出力部材のロック溝内に埋め込みまれ、その同時に、第2ロック部材は第1ロック部材に当接されることで、車輪に対する確実なロッキングを実現し、
アンロックする場合に、モータが回動することで、スイッチ部材を揺動させるように制御し、前記スイッチ部材における第1アンロック構成は、まず第2ロック部材による第1ロック部材のロッキング規制を解除するように、第2ロック部材を押し、そして、スイッチ部材における第2アンロック構成は再び第1ロック部材を押すことで、第1ロック部材のロックブロックをロック溝から押出し、アンロックを完成し、
アンロック過程において、前記スイッチ部材により第2ロック部材を押すことから、第1ロック部材を押すことまでの間には、一つの遅延が設けられる必要が有り、つまり、図10図11における第1アンロック辺401により第1アンロックブロック302を押すことから、第2アンロックブロック402により第2アンロック辺203を押すことまでは、同時に動作しなくて、第1アンロック辺401により、第1アンロックブロック302を押すことで、第1ロック部材と第2ロック部材との間のロッキング角とロッキングバヨネットとが完全に分離された後に、第2アンロックブロック402により第2アンロック辺203を押すように配置され、アンロック過程において、第1ロック部材と第2ロック部材との間は干渉し、固着することを避ける。
【0065】
アンロック状態において、第1ロック部材のロックブロックは完全に回転出力部材のロック溝から離脱し、その同時に、第2ロック部材と第1ロック部材はアンロック保持機構により、第1ロック部材を規制して固定し、
ロッキングする場合に、モータは反転し、スイッチ部材をバックスイングさせるように制御し、スイッチ部材は第1ロック部材に対する規制を解除すると同時に、フック解除構成により第2ロック部材を押し、その同時に、第2ロック部材が第1ロック部材に対するアンロック規制を解除し、この際に、第1ロック部材が自体のねじりバネの作用により、バックスイングし、ロックブロックが回転出力部材のロック溝に埋め込まれ、最後、第2ロック部材が再び第1ロック部材に当接され、ロッキングを完成する。
【0066】
前記制御フローには、保護回転速度が設定され、自転車は該保護回転速度より低い場合に、モータは、ロッキング機構がアンロックまたはロッキングを行うように制御し、自転車が該保護回転速度より高い場合に、モータが制御信号に対する受信を切断し、ロッキング機構は失効状態にある。機械機構と自制御という二つの面から、間違ったロッキング操作に対する保護を実現する。
【0067】
<実施例2>
図15図16を結合し参照し、本実施例と実施例1との相違点は、本実施例における第1ロック部材2に設けられるのはロッキングバヨネットであり、第2ロック部材3に設けられるのはロッキング角であり、その同時に、第2ロック部材3のねじりバネの復帰方向は実施例1と反対して、スイッチ部材4はアンロック過程において、時計回りの揺動を続いて行うように、第2ロック部材3を押すことにあり、このような方案は同様に本発明の請求項の保護範囲内にある。
【0068】
<実施例3>
図17図18を結合し参照し、本実施例と実施例1及び実施例2との相違点は、本実施例における回転出力部材1は同じように、ハブに同軸に固定接続され、そのロック溝101が自転車の軸の周りに、ハブのハウジングの中心に設けられ、第1ロック部材2、第2ロック部材3及びスイッチ部材4はいずれもロック溝101の円周の外側に配置されることにあり、このような方案は同様に本発明の請求項の保護範囲内にある。
【0069】
以上三の実施例におけるハブは、内部変速機を採用する自転車のハブであってもよく、単一の自転車のハブであってもよく、発電装置が組み合わされた自転車のハブであってもよく、GPSまたはブルートゥースなどの機能モジュールが組み合わされてもよい。
【0070】
本発明に適用される回転式ロッキング機構は、さらに、電気自動車、オートバイまたは自動車などの回転運動伝送部材が含まれる他の車両の回転運動部材に適用されてもよく、当業者は異なる回転運動伝送部材の相違点に応じて、以上の実施例の、本請求項の範囲内の各種の類似する実施形態を採用してもよく、本実施例はここで、一々列挙しない。
【符号の説明】
【0071】
1 回転出力部材
101 ロック溝
102 ロック溝接触面
2 第1ロック部材
201 ロックブロック
202 ロッキング角
203 第2アンロック辺
204 第1アンロック保持フック
205 ロックブロック接触辺
206 第1ロック部材ヒンジ孔
21 第1ねじりバネ
22 第1スリーブ
3 第2ロック部材
301 ロッキングバヨネット
302 第1アンロックブロック
303 第2アンロック保持フック
304 保持辺
305 第2ロック部材ヒンジ孔
31 第2ねじりバネ
32 第2スリーブ
4 スイッチ部材
401 第1アンロック辺
402 第2アンロックブロック
403 フック解除辺
404 スイッチ部材ヒンジ孔
405 第1制御ワイヤ接続孔
5 装着スタンド
501 車軸装着孔
502 第1ロック部材取付柱
503 第2ロック部材取付柱
504 モータ取付位置規制凸起
505 センサー取付柱
506 ワイヤ位置規制柱
6 モータ
61 制御ブロック
611 モータ軸装着孔
612 第2制御ワイヤ接続孔
62 制御ワイヤ
71 ホールセンサー
72 磁性鋼
73 センサー装着スタンド
8 自転車軸;
9 ハブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18