(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の食品混合機械であって、前記ボウルは、更に、中央開口部を備え、また前記ベースユニットは、更に、前記中央開口部を貫通し、前記混合ツールに接続する駆動軸を備える、食品混合機械。
請求項1に記載の食品混合機械であって、更に、前記ボウルを被覆する蓋を備え、前記蓋は凹状の頂面を有し、前記凹状の頂面は開口部が形成された側部を有し、前記開口部は前記ボウル内に開口している、食品混合機械。
【発明の概要】
【0008】
本発明の一態様によれば、材料を混合するための食品混合機械を提供する。食品混合機械は、水平面上に休止するように構成されるベースユニットを備えることができる。ベースユニットにモータを配置することができる。ベースユニットが水平面上に休止する一方で、重力方向に対して非平行である角度で延在する長手方向軸線を有するボウルを、ベースユニットに取り付けることができる。モータに操作可能に接続されて、モータからトルクを受容し、ボウル内を移動して、ボウルの内容物を混合する混合ツールをボウルに配置することができる。
【0009】
食品混合機械は、重力方向に対して約165°〜約175°の角度を有する。ボウルは、更に、中央開口部を備えることができ、またベースユニットは、更に、駆動軸を備え、該駆動軸は中央開口部を貫通し、かつ混合ツールに接続する。ボウルは、ボウルを貫通する中央カラムを備えることができる。ボウルは、材料を保持するための環状の容器を備えることができる。ボウルは、ベースユニットに取り外し可能に取り付けることもできる。ベースユニットは、更に、ネスト部分を備えることができ、ボウルをネスト部分内のベースユニットに取り付けることができる。
【0010】
混合ツールは、ボウルの長手方向軸線に沿って移動可能であり、モータによってトルクされる第2ギア面に係合する第1ギア面を備えることができる。第1ギア面および第2ギア面は、螺旋状であってもよい。
【0011】
蓋は、ボウルを被覆することができ、該蓋は、開口部が形成された側部を有する凹状の頂面を有し、また、該開口部は、ボウル内に開口することができる。蓋は、複数の位置にてボウルに取り付けることができる。開口部は、ボウルの長手方向軸線からずらすことができ、凹状の頂面の最下点に形成してもよい。開口部は、開口部の第1端部に第1幅と、開口部の第2端部に第2幅と、も備えることができ、第1幅は、第2幅よりも広い。混合ツールは、ボウルに関連して回転方向に回転するように構成することができ、蓋における開口部の第1端部は、混合ツールの回転方向において開口部の第2端部の上流側に配置する。
【0012】
いくつかの実施形態において、ベースユニットは、相互に接続される複数のハウジング部分を備えることができる。この複数のハウジング部分は、水密であるベースユニットの外面を形成する。ボウル、モータおよび混合ツールは、長手方向軸線に沿って同心に整列される。混合ツールは、モータから延在する駆動軸によって直結駆動することができる。
【0013】
本発明の別の態様は、食品混合機械における材料の混合を改善するための方法に関する。この方法は、ベースユニットと、ベースユニットに取り付けられるボウルと、ボウルに配置される混合ツールと、混合ツールをボウルに対して回転させるように構成されるモータと、を有する食品混合機械を準備するステップを含むことができ、該ボウルは、長手方向軸線を有することができる。この方法は、更に、食品混合機械のベースユニットを、ボウルの長手方向軸線が水平面に対して非垂直となるよう、水平面上に配置するステップと、材料をボウル内に挿入するステップと、モータを使用して混合ツールを回転させることによって、材料を混合するステップと、を含んでもよい。
【0014】
いくつかの実施形態においては、材料を重力によって傾けて、ボウルの片側に沈殿させる。混合ツールは、ベースユニットに取り外し可能に取り付けることができる。この方法は、混合ツールを駆動軸に取り付けるステップも含むことができ、駆動軸はモータによって回転可能である。混合ツールは、ベースユニットに取り付けられるとき、またはベースユニットから取り外されるときに回転することができる。ベースユニットを配置するステップは、ボウルの長手方向軸線を、水平面に対して約75〜約85°の角度に配置するステップを含むことができる。ベースユニットを配置するステップは、ベースユニットの底面を水平面上に配置するステップを含むことができる。ベースユニットを配置するステップは、ベースユニットの複数の脚部を水平面上に休止するステップを含むことができる。混合ツールは、材料を混合する間、ボウルの底面に接触するように構成することができる。いくつかの配置において、この方法は、更に、食品混合機械の駆動軸をボウルに貫通させるステップを含むことができる。
【0015】
本発明の別の態様は、材料を混合するための食品調理用機械であって、この食品調理用機械は、水平面上に配置可能なベースユニットと、ベースユニットから延在するボウルと、を備え、ボウルは第1側面および第2側面を有し、第1側面が第2側面よりも水平面に近接して配置される。この機械は、ボウルに配置される混合ツールであって、ボウル内を移動して、ボウルの内容物を混合するよう操作可能である混合ツールと、ベースユニットに配置され、かつボウルに対して混合ツールを回転させるように構成されるモータと、も備えることができる。
【0016】
この機械において、ボウルの底面を貫通する平面は、ベースユニットを通る垂直軸に対して非垂直である角度に配置する。ボウルは、ベースユニットに取り外し可能に取り付けることができる。ボウルは、環状の形状を備えることができる。駆動軸は、ボウルの中心を貫通し、混合ツールに係合してもよい。混合ツールは、駆動軸に取り外し可能に取り付けてもよい。混合ツールは、少なくともボウルの第1側面において、ボウルの底面に接触するように構成することができる。ベースユニットは、相互に接続される複数のハウジング部分を備えることができ、複数のハウジング部分は、ベースユニットの外面を形成し、外面は水密性を有することができる。
【0017】
本発明の別の態様は、ツールアタッチメント部分を有するベースユニットと、ベースユニットに取り付けられる混合ボウルと、ベースユニットに取り付けられるモータと、を備える食品ミキサーに関する。モータは、操作設定を有し、またツールアタッチメント部分にトルクを印加するように構成することができる。混合ツールは、ツールアタッチメント部分に取り外し可能に取り付けることができ、コントロールユニットは、ツールアタッチメント部分に取り付けられる混合ツールを検出し、検出された混合ツールに基づいて、駆動モータの操作設定を自動的に操作するように構成することができる。
【0018】
ツールアタッチメント部分は、検出用磁石を備えることができ、またベースユニットは、センサを備えることができる。センサは、コントロールユニットに接続されてもよく、検出用磁石の磁場を感知するように構成することができる。センサは、検出用磁石とセンサとの間の距離を決定するか、または検出用磁石の移動を検出するように構成することもできる。検出用磁石は、バイアス部材によってセンサに向けて、またはセンサから離れてバイアスされてもよい。食品ミキサーは、磁石ホルダおよび第2磁石も備えることができる。磁石ホルダは、ツールアタッチメント部分内に配置し、検出用磁石は、磁石ホルダの第1端部に取り付け、第2磁石は、磁石ホルダの第2端部に取り付ける。この場合、第2端部は、第1端部と比較してセンサに近接して配置する。
【0019】
操作設定は、操作速度、操作時間およびモータの操作電力のうち少なくとも1つを含むことができる。コントロールユニットは、モータのパワーレベルおよび回転速度を検出し、検出されたパワーレベルおよび混合ツールにおけるモータの回転速度が、上側閾値を超えて上昇した場合または下側閾値を下回って下降した場合に信号を出力するように構成することができる。いくつかの実施形態において、信号は、モータを不能にする。信号は、ユーザインタフェースにメッセージも出力することができる。
【0020】
本発明の更なる別の態様は、ファストストップ食品調理用装置である。この装置は、ベースユニットと、ベースユニットに取り付けられる混合容器と、混合容器内に延在し、かつ混合容器内を移動するように構成される混合ツールと、ベースユニット内のモータと、を備えることができる。モータは、混合ツールにトルクを供給するように構成することができる。コントロールユニットは、ベースユニット内に配置することができ、モータに接続される。コントロールユニットに接触センサを接続することができ、この場合、コントロールユニットは、接触センサにより人の手が接触したことを感知すると、モータの回転を停止するように構成してもよい。
【0021】
いくつかの配置において、混合ツールは、混合容器内に延在する混合部材を備える。この場合、接触センサは、混合部材に接続され、かつ混合部材に人の手が接触したことを感知するように構成される。混合部材は、細長いフック、ウィスク、または練り合わせ部材であってもよい。ベースユニットは、外面を備えることができ、この場合、接触センサは、外面に接続され、外面への人の手の接触を感知するように構成される。この外面は、ベースユニットのユーザインタフェース部分であってもよい。
【0022】
コントローラは、モータのモータ駆動方向を逆転することによって、モータの回転を停止するように構成することができる。モータは、ほぼ瞬間的に、より具体的にはほんの数度の回転で停止するように構成することができる。いくつかの構成において、混合ツールは、混合容器内で回転するように構成することができ、混合容器はボウルであり得る。
【0023】
本発明の別の態様は、プログラム可能な食品調理用システムに関する。このシステムは、混合容器と、混合容器内に延材する混合ツールと、混合ツールにトルクを印加するように構成されるモータと、モータに接続され、モータの操作設定を制御するように構成されるコントロールユニットと、コントロールユニットと通信する第1無線通信インタフェースと、を有する食品調理用装置を含むことができる。このシステムは、モータの操作パラメータを受信するように構成されるコンピュータ装置を備える遠隔制御装置と、第1無線通信インタフェースに接続し、コンピュータ装置を使用してコントロールユニットに操作パラメータを伝達するように構成される第2無線通信インタフェースと、も含むことができる。コントロールユニットは、混合ツールを使用して、混合容器内の食品を調理するための操作パラメータに従って、モータの操作設定を制御するように構成することができる。
【0024】
いくつかの実施形態において、遠隔制御装置は、インターネットへの接続を含むことができ、かつインターネットへの接続を介して、モータの操作パラメータを受信するように構成されてもよい。遠隔制御装置は、ユーザインタフェースを備えることができ、ユーザインタフェースを介してモータの操作パラメータを受信するように構成することができる。ユーザインタフェースは、接触感知式であってもよく、食品調理用装置のハウジング内に配置してもよい。遠隔制御装置は携帯型であってもよい。
【0025】
コントローラは、モータのモータ駆動方向を逆転することによって、モータの回転を停止するように構成することができる。モータは、ほぼ瞬間的に、より具体的にはほんの数度の反転で停止するように構成することができる。いくつかの構成において、混合ツールは、混合容器内で回転するように構成することができ、混合容器はボウルであり得る。
【0026】
本発明の更に別の態様は、ベースユニットと、ベースユニットに取り付けられる混合容器と、ベースユニットにリンクする磁気センサと、混合容器に配置される混合ツールと、混合ツールにトルクを供給して、混合部材を混合容器内で移動させるように構成される、ベースユニット内のモータと、を備える食品調理用装置に関する。蓋は、混合容器に取り外し可能に取り付けることができ、蓋が係止方向において混合容器に取り付けられるとき、この蓋は、混合容器の磁気センサに近接して配置される磁石を有することができる。コントロールユニットは、磁気センサおよびモータに接続されてもよく、またコントロールユニットは、蓋が係止位置にない場合、モータを回転不能とするよう構成してもよい。
【0027】
磁気センサは、混合容器の上端部に配置することができ、リードスイッチであってもよい。蓋は、複数の係止位置にて混合容器に取り付け可能である。
【0028】
混合容器は、ベースユニットに取り外し可能に取り付けることができ、この場合、混合容器は、磁気センサに接続される第1電気的インタフェースを備えることができ、ベースユニットは、コントローラに接続される第2電気的インタフェースを備えることができる。磁気センサとコントロールユニットとの間に電気的接続を供給するために、混合容器がベースユニットに取り外し可能に取り付けられるとき、第1および第2電気的インタフェースは、相互に接続されてもよい。蓋は、可撓部を含むことができ、磁石は可撓部に配置することができる。ベースユニットは、蓋に向けて延在する蓋検出部分を備えることができ、この場合、磁気センサは、蓋検出部分に配置することができる。
【0029】
本発明の別の態様は、モータ式食品混合装置に取り付けるための可変係合遊星食品混合ツールに関する。このツールは、駆動軸係合部分および第1長手方向軸線を有する本体と、第1長手方向軸線と同軸にサンギアとを備えることができ、サンギアは、第1螺旋状ギア面を有することができる。第2長手方向軸線を有する遊星ギアを含むこともでき、第2長手方向軸線は第1長手方向軸線に非平行であり、また、第2螺旋状ギア面を有する遊星ギアは、第2長手方向軸線を中心に延在する。遊星ギアは、第2長手方向軸線に沿った複数の位置において、サンギアの第1螺旋状ギア面に係合可能である。混合部材は、遊星ギアに接続されてもよく、遊星ギアがサンギアを横断するとき、第2長手方向軸線を中心に回転する間、第1長手方向軸線を中心に移動するように構成することができる。
【0030】
いくつかの実施形態において、駆動軸係合部分は、駆動軸のギア面に係合するように構成される第3螺旋状ギア面を備えることができる。ボウルがサンギア内に挿入される際、サンギアは、ボウルに対してサンギアを静止状態に維持するように構成されるボウル係合部分を備えることができる。混合部材は、フック、ウィスク、ブレードまたは練り合わせ部材のうちの少なくとも1つであることができる。
【0031】
第2長手方向軸線に沿った遊星ギアの位置は、サンギアに対する遊星ギアの移動速度に依存する。第2長手方向軸線に沿った遊星ギアの位置は、第2長手方向軸線に沿った混合部材に印加される力に依存する場合がある。第1螺旋状ギア面は、複数の第1ギア歯を有することができ、また第2螺旋状ギア面は、複数の第2ギア歯を有することができる。複数の第1ギア歯は、複数の第2ギア歯の倍数ではなくてもよい。
【0032】
混合部材は、複数のワイヤを備えることができ、各ワイヤは、約0.09インチ〜約0.2インチの直径を有する。いくつかの実施形態において、混合部材は、ウィスク形状を形成する複数のワイヤを備えることができ、各ワイヤは、遊星ギアから離れて延在する先端部を有する。この場合、複数のワイヤは、先端部において、相互に横方向に分離可能であるか、または、混合部材の長手方向軸線に沿って重なり合っていない。
【0033】
別の実施形態において、可変係合の遊星食品混合ツールを有するモータ式食品混合装置を提供する。この混合装置は、ベースユニットと、ベースユニットに格納されるモータと、を備えることができる。第1長手方向軸線を有する駆動軸は、モータによって回転可能である。混合容器は、ベースユニットに取り付け可能であり、駆動軸に係合する本体と、第1長手方向軸線に同軸にあって、第1螺旋状ギア面を有するサンギアと、第1長手方向軸線に対して非平行である第2長手方向軸線を有し、第2長手方向軸線を中心に延在し、第2長手方向軸線に沿った複数の位置において、サンギアの第1螺旋状ギア面に係合する第2螺旋状ギア面を有する遊星ギアと、混合容器内に延在し、遊星ギアに接続され、遊星ギアがサンギアを横断するとき、第2長手方向軸線を中心に回転する間、第1長手方向軸線を中心に移動するように構成される混合部材と、を備える混合ツールを含んでもよい。
【0034】
混合容器は、ポストを備えることができ、また混合ツールのサンギアは、係合面を備えることができる。この場合、係合面は、ポストに係合し、サンギアをポストに対して静止状態に維持する。混合部材は、混合容器の底面に対して休止してもよい。第1長手方向軸線は、垂直方向から逸れて傾斜していてもよい。
【0035】
別の実施形態は、ツールアタッチメント部分を有するベースユニットを備える食品ミキサーに関する。混合ボウルは、ベースユニットに取り付けられてもよい。ベースユニットにモータを取り付けてもよく、この場合、モータは、操作設定を有しており、かつツールアタッチメント部分にトルクを印加するように構成することができる。混合ツールは、ツールアタッチメント部分に取り外し可能に取り付けることができる。ミキサーの温度センサは、モータの温度を測定するように構成することができ、またコントロールユニットは、モータの温度の測定結果を受信し、モータ効率データを参照して、モータの出力電力を決定するように構成することができる。
【0036】
更に別の実施形態は、混合ツールアタッチメントに接続されるモータと、モータ用の入力電力センサと、モータ用の温度センサと、を有するミキサー装置を準備するステップを含む食品ミキサー装置の制御方法に関する。混合ツールアタッチメントは、混合容器内に延在することができる。この方法は、更に、モータにより混合ツールアタッチメントを回転させるように操作するステップと、モータの稼働中において、温度センサを使用してモータの温度と、入力電力センサを使用してモータの入力電力とを測定するステップと、を含むことができる。続いて、この方法は、モータの入力電力および温度を利用して、モータの出力電力を計算するステップと、算出された出力電力に基づいてモータの操作設定を調整するステップとを含むことができる。
【0037】
上述した本発明の概要は、本発明の各実施形態または全ての実装形態を記載することを意図するものではない。図面および以下の詳細な説明は、好適な実施形態をより特定的に例示するものである。
【0038】
添付図面は、多数の例示的な実施形態を示しており、明細書の一部である。本明細書と共に、これらの図面は、本発明の多様な原理を論証し、説明するものである。本発明の性質および利点の更なる理解は、添付図面を参照することによって実現することができる。添付図面において、同様の構成要素または特徴は同一の参照ラベルを有する。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本明細書に記載の実施形態は、多様な修正および代替的な形態に影響を受けるが、特定の実施形態を図面に例示として示すと共に、詳細を本明細書に記載する。しかしながら、本明細書に記載の実施例は、開示した特定の形態に限定することを意図するものではない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲内にある全ての修正、同等物、および代替物を含むものとする。
【0041】
本発明の装置、システムおよび方法は、従来の食品調理用装置の欠点を制限または克服するための改善された効率的な方法を提供する。
【0042】
本発明の一態様においては、混合する間、少なくとも混合容器(例えば、ボウル)を垂直方向に対してある角度に傾けた食品混合装置および方法が提供される。混合装置のベースが平坦な水平面上に休止する一方、この角度は、垂直状態に対して約5°〜約15°の範囲内とすることができる。ブレンダーベースおよびボウルを約10°の角度に移動する利点の一つに、ボウルの円弧半径並びに移動/回転するウィスク、パドルおよびドーフックの中央動作の整列を改善させられる点が挙げられる。これにより、混合ツールをボウル内で混合される媒体に、より効率的かつ迅速に整列および係合することができる。傾斜した形状により、材料を混合および攪拌する際に、重力により生じる材料における旋回および沈殿運動によって効率的な混合が可能となる。この傾斜は、材料がより容易にボウルおよびアタッチメントの傾斜した側面に滑り落ちることで、取り込まれずに無駄になる材料をより少なくしながら、より完全で効率的に混合するために、材料が下方に、かつボウルの片側にまとまるのにも役立つ。対照的に、従来のミキサーのユーザは、確実に完全な混合をするために、混合を停止し、混合されなかった側面の材料をきれいに掻き取り、続いて混合を再開しなければならないだろう。
【0043】
更に、この配置および整列は、他の従来のミキサーでは、ミキサーアタッチメントとボウルとの間の空間があるため係合不可能である、少量のレシピ材料の混合を容易にする。例えば、傾斜したボウル混合機械は、材料がボウルの片側に沈殿またはプールするのに役立ち、ボウルのその片側における材料の深度は、ボウルの底面全体に亘って均一に分散される材料の深度よりも深い。これは、ボウルがバントケーキと同様の、中央カラムを有する環状の形状を有する場合に、特に効果的である。なぜなら、環状形状の片側に沈殿またはプールされた材料の深度は、通常の、半球形のボウルよりも深いからである。例えば、典型的なミキサーが、メレンゲを作るのに3個以上の卵白を必要とする一方で、本発明の傾斜したミキサーは、たった1個分の卵白で作ることができる。
【0044】
傾斜したボウルは、ミキサーがカウンターや棚上に配置される場合等の共通設定において、ボウルにおける内容物の可視性も改善することができる。従来型のミキサーは、混合容器の開口部を上方に有しており、ユーザは、傾斜したボウルミキサーと同様に内部を見るためには、ミキサーの頂部に近づくか、そこから離れなければならない。
【0045】
本発明のミキサーは、ミキサーのボウルを被覆する蓋の利便性や効率も改善されている。蓋は、混合容器内に開口する開口部内に媒体を注入するように構成された凹状の頂面を備えることができる。開口部は、蓋の中心からずれてもよく、それにより蓋の頂部上の媒体を、混合ツールの通路内かつ既に容器内にある材料に直接的に流入または落下させることができる。更に、開口部は、開口部の上流側よりも小さく、および/または高い(即ち、深度がより浅い)下流側面を有することによって、材料が容器から放出されるのを防ぐように成形することができる。
【0046】
蓋は、複数の位置において、ボウルに取り付けることができ、例えば、右利き用または左利き用により便利であるように、選択的に配置される開口部と共に取り付けることができる。ボウルは、同様に複数の位置において、ベースに取り外し可能に取り付けることができ、蓋における開口部は、カスタマイズされた開口部配置を達成するために、ボウルに対する蓋の複数の配置を、ベースに対するボウルの複数の配置と組み合わせることによって、ミキサーのベースに対する複数の位置に配置することができる。従来型ミキサーは、右利きのユーザにとってのみ好ましい傾向があり、任意の蓋の開口部の配置において、選択肢が少ない。
【0047】
いくつかの実施形態において、ミキサーは、蓋センサを備えることもできる。蓋センサは、混合容器の上側リムまたはリップ付近に配置することができ、蓋が混合容器に取り付けられると、蓋の存在を検出することができる。いくつかの実施形態において、センサは、ミキサーのベースから蓋に向けて延在する部材の端部に配置することができる。混合機械は、例えば、蓋が取り外されるか、不適切に取り付けられているか、または検出されない場合に、駆動モータを停止することによって、蓋が検出されたか否かに従って、操作を調整することができる。一実施形態において、蓋センサは、蓋部分における磁石の存在を検出するように構成されたリードスイッチであることができる。蓋センサは、例えば、容器の上側リップまたはリムに配置し、ミキサーのベースにおける接続に繋がる電気リードを設ける等して、混合容器と一体化させることができる。センサは、代替的に、ポスト、または蓋が混合容器に接続する位置に向けて上方に延在する他の部材上に配置することができる。
【0048】
本発明の別の態様においては、耐水性ミキサーを提供する。このミキサーは、ベースユニットまたは混合容器を取り付け可能であるスタンドを備えることができる。パネルまたはミキサーのモータおよび他の電子装置を収容するハウジングセグメントは、相互の間にガスケットまたは他のシーリング要素を保持するように構成することにより、水等の液体がハウジングの内側に滲出できないようにすることができる。更に、モータは、低ノイズ、低熱生産、ハウジングに排気口や他の開口部を必要とすることなく、封止された駆動軸を駆動するブラシレスDCモータとして構成することができる。ミキサーのユーザインタフェースの要素は、タッチ操作可能であるか、または液体がユーザインタフェースの外面に浸透(例えば、ボタンの端縁とハウジングパネルとの間に滲出)することができないように耐水性レイヤの下に封止されていてもよい。
【0049】
本発明の付加的な態様は、食品ミキサー装置および相関的なミキサーコントロールに接続されるアタッチメントの検出に関する。一実施例において、ミキサーは、混合ツールがミキサーに取り付けられているか否かを検出し、また、例えば、ツールが取り付けられていない場合にモータを不能とする等、それに応じてミキサーのモータの操作設定を制御するように構成されるコントロールユニットを備えることができる。代替的に、ミキサーは、取り付けられているアタッチメントの種類を検出することができ、モータの速度や電力設定を修正して、そのアタッチメントの種類を利用して適切に混合することができる。一実施形態において、アタッチメントは、ミキサーにおいて、ミキサー装置に接続される際に、ホール効果センサ(または別の磁気検出センサ)によって検出可能な磁気的要素を有することができる。代替的に、磁気的要素は、(例えば、駆動軸における)ミキサーのベースにおける磁石の移動によって検出することができる。各アタッチメントは、ホール効果センサを介して、異なる電圧を誘発させることができ、ミキサーにより、どの種類のアタッチメント(例えば、ドーフック、クッキーウィスク等)が取り付けられているかを判定することができる。いくつかのケースにおいて、コントロールユニットは、使用されるアタッチメントの種類に基づいて、モータの特定の速度、電力レベル、またはトルクレベルを無効とすることができる。
【0050】
本発明の特定の実施形態は、食品調理用装置のためのコントロールシステムに関しており、この場合、モータは、緊急時に迅速に停止することができる。装置の容器における混合ツールまたは攪拌器は、タッチセンサに接続することができ、モータの稼働中に人の手がツールまたは攪拌器に接触すると、コントローラがモータを迅速に停止するか、またはモータの運動を逆転して停止させる。別の実施形態において、コントローラは、手が、例えば装置のユーザインタフェース面やハウジング等の装置の外面に接触すると、モータを消すか、または停止させることができる。これにより、ユーザが、混合容器内に延在する混合ツールの運動を停止させたい状況において、迅速にモータの運動を制限することができる。
【0051】
混合装置および方法における更なる態様は、混合装置の遠隔制御またはプログラミングを含むことができる。コンピュータ装置(例えば、スマートフォン、タブレットまたはパーソナルコンピュータ)等の遠隔制御装置は、混合装置に無線接続され、予め決定された方法において混合および調理するための設定を装置に送信することができる。例えば、ユーザは、特定のレシピを作るための好適な混合サイクル、電力設定、タイミング等を決定することができ、これらの設定は、装置内のコントローラに送信されて、これらの設定に従って、そのレシピを調理する。別の実施例において、遠隔制御装置は、装置のコントローラと通信して、所望のレシピのために材料から得られた重量または他の測定結果を送信するように構成されるスケールまたは他の測定装置を備えることができる。続いて、この装置は、混合サイクルを制御して、測定後に装置に添加される部分までカスタマイズされたレシピを調理することができる。
【0052】
いくつかの特別なアタッチメントも本発明の一部とする。このアタッチメントは、ワイヤ、ウィスク、フック、または他の混合器具等の食品混合装置に取り付け可能な混合ツールであり得る。混合ツールは、多様な深度で、ツールの端部を混合容器内に延在可能とする遊星ギアシステムを備えることができる。一実施形態において、混合ツールは、下方に延在して、低荷重下で混合容器の底部に接触することができるが、重荷重下では、ツールは上方に引き込まれることによって、遊星ギアシステムにおけるギア係合を増加させ、ツールの有効性を保存する。遊星ギアシステムは、遊星ギアを、サンギアを中心に不均一なパターンで回転させることで、混合ツールが混合容器を中心とした回転を完了する都度、混合ツールが異なる回転角度になることによって、より混合するのに役立つ。
【0053】
本発明の別の態様は、ワイヤウィスクツールに関する。従来のウィスクは、ツールに、ワイヤが交わるか、または相互に交差する小さな割れ目や裂け目があることより清掃するのが困難である一方、本発明によるウィスクツールは、交差するワイヤを有しなくてもよく、それ故、清掃が容易である。ウィスクツールにおけるワイヤの直径も典型的なウィスクよりも大きく、約0.09インチ〜約0.2インチの間の直径を有する。他の従来型のウィスクは、より小さな直径のワイヤから製造されており、それ故、より損傷および屈曲しやすい。小さな直径により、混合される製品のタンパク質チェインを破壊するため、混合される材料内に空気を混ぜ込むのに十分に小さいとはいえ、それらはメレンゲを作る際にはあまり効率的ではない。本発明のウィスクは、ボウルプランジャアセンブリを備えることにより、ウィスクをハウジング上に保持することもできると共に、清掃のために容易に取り外すことも可能である。ウィスクにおける螺旋状のギアアセンブリは、直線ギアより静かであり、かつ荷重に基づいてウィスクを持ち上げる推力をウィスク上に発生させる。これにより、ウィスクとボウルの底部との間の間隙を制御することができる。ウィスク上に軽量の荷重が加わると、ウィスクは、混合される材料と最大限に係合するようボウルの底部上に乗る。また、荷重が増加すると、ウィスクは、ボウルの底部から上方に移動して、ボウルとウィスクとの間の間隙を広げ、ギア間の係合を増加させる。
【0054】
本発明の更に別の態様は、混合装置を使用する自動練り合わせ用システムに関する。従来型の装置が、装置のモータの出力電力を監視し、この情報に基づいてモータの設定を制御することができる一方、本発明によるシステムは、モータの温度を変換して、追跡し、入力モータ電圧および測定されたモータ電流の観点において、モータ出力の効率性における変化を考慮して、モータの出力電力を決定することができる。更に、モータが混合ツールを直接的に駆動する実施形態において、ギア列(およびそれ自体の貢献における非能率性)は、監視または説明する必要がなく、モータの効率性の計算は改善される。直結駆動ミキサー装置は、力の損失がより少ないため、既存の装置よりもモータの混合動作はより力強くなる。
【0055】
本明細書は、実施例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載の範囲、適用性、または構成を制限するものではない。従って、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、記載した要素の機能および配置に変更を加え得ること、並びに、多様な実施形態は、適宜、別の処置または構成要素を省略、代用、または追加することができることを理解されよう。例えば、記載した方法は、記載したのとは異なる順序で実施することができ、また多様なステップを追加、省略または組み合わせてもよい。また、ある実施形態に関連して記載した特徴は、別の実施形態に組み合わせることもできる。
【0056】
(ミキサー装置)
本発明の多様な態様は、図面を参照することによって説明することができる。
図1A〜
図10は、本発明のミキサー装置100の実施例の態様を示す。ミキサー装置100は、少なくとも、水平面上に休止するように構成されたベースユニット102(即ち、スタンド、ハウジングまたは支持部)を含む、要素のアセンブリを備えることができる。ボウル104または他の混合容器をベースユニット102に取り付けるか、またはベースユニット102と一体化させることができる。また、回転混合ツール106は、ボウル104に配置することができる。回転混合ツール106は、ベースユニット102内のモータ166に操作可能に接続されてもよく(
図8参照)、それによって、以下に更に詳述するように、モータは、トルクを付与するか、または回転混合ツール106の回転運動を引き起こす。蓋108は、ボウル104に取り付けられて、回転混合ツール106、ボウル104の内部空間、およびボウル104内の任意の材料または他の媒体を被覆することができる。
【0057】
ミキサー装置100は、混合、練り合わせまたは攪拌し、例えば、フック、ワイヤまたはウィスク等の回転混合ツール106を使用してボウル104内の食品材料または他の媒体を結合することができる食品混合装置として使用することができる。いくつかの実施形態において、ミキサー装置100は、混合装置として使用して、例えばブレンディングブレード等の回転混合ツール106を使用して食品材料または他の媒体を切断または粉砕することができる。
【0058】
ミキサー装置100は、多様な形状およびサイズを有することができる。これらの図面に示すミキサー装置100は、カウンターまたは棚上に休止し、ボウル104内に数クオートの材料を保持するように構成された、比較的小型のモデルであるが、別の実施形態では、例えば、床上に休止し、その混合容器内に数ガロンの材料を保持するように構成された機械等のより大型または小型の装置を含むことができる。従って、当業者は、ミキサー装置100を多様なサイズとすることができ、ミキサー装置100の特徴および発明的要素は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多様な他の形態の混合装置の形態で実施可能であることを理解されよう。
【0059】
ベースユニット102は、カウンター、棚またはテーブル等の水平面上に休止するように構成される小型ユニットであってもよい。ベースユニット102は、ユーザインタフェース110、底部ハウジング112、上側ハウジング114、および側部ハウジング116を備えることができる。モータ166および電子ユニット254(例えば、パワーエレクトロニクスおよび制御装置等)は、ベースユニット102内に収容することができる(
図4〜
図8参照)。
図2A〜
図2Dは、回転混合ツール106を除いた、ベースユニット102および蓋108を有するボウル104の詳細を示す。
図3A〜
図3Cは、ボウル104から分離したベースユニット102を示す。
【0060】
底部ハウジング112は、平坦な水平面上に休止するように構成されるベースユニット102の一部であってもよい。底部ハウジング112の外部は、ゴム引き層119を備える(または、底部ハウジング112をゴム引き材料から構築する)ことにより、底部ハウジング112と底部ハウジングが接触する他の面との間の摩擦を強化することができる(
図2Bおよび
図6〜
図8参照)。底部ハウジング112は、ベースユニット102の底部のために連続的な表面を供給することができる。即ち、ミキサー装置100を完全に組み立てたとき、底部ハウジングにはベントや封止されていない開口部は存在しない。底部ハウジング112を貫通する任意の要素は、例えば、ガスケット、Оリングまたは他の液密シールを使用することによって、底部ハウジング112を通じた液体または他の材料の進入を封止することができる(
図8〜
図10も参照)。
【0061】
ベースユニット102の底部ハウジング112は、人の手の指を受容するように構成される複数の側凹部120(即ち、グリップ性)を含むことができる。ベースユニット102が平坦な水平面から、底部ハウジング112の底面122が水平面に対するように持ち上げられるとき、側凹部120は、ユーザの把持を容易にする。更に、側凹部120は底部ハウジング112に形成されるため、側凹部120は、更なるグリップのためにゴム引きされてもよい。いくつかの実施形態において、複数のバンプまたは脚部は、底面122から延在してもよく、ベースユニット102は、水平面上に配置されると、複数のバンプまたは脚部のいずれかの上に休止することができる。
【0062】
底部ハウジング112は、底面122を備えることができる(
図2B、
図7および
図8参照)。底面122は、ほぼ平坦であり、ベースユニット102が水平面上に休止すると、底面122は、水平面に平行になる。コード凹部124を底面122に形成することができる。コード凹部124は、コードラッピングガイド126を受容することができる。従って、ベースユニット102に内的に接続される電気コードは、コード凹部124を貫通し、コードラッピングガイド126に収容することができる。
【0063】
側部ハウジング116は、ベースユニット102の外部を中心に周方向に延在する。側部ハウジング116は、ベースユニットの長手面を通じて全体的に対称的である。側部ハウジングは、正面端部128および後方端部130を備えることができる。
図3Bに示すように、正面端部128は、(底面122またはベースユニット102が休止している水平面から測定した際に)後方端部130よりも高さが短くてもよい。従って、正面端部128の高さH1は、後方端部130の高さH
2よりも低くてもよい。H
1およびH
2におけるこの差異は、ベースユニット102を通じて、角度Aだけ垂直軸Vに対して傾斜している長手方向軸線Lを有するボウル104に貢献し得る(
図2Cも参照)。換言すると、ボウル104がベースユニット102に取り付けられるとき、ボウル104の片側は、ボウル104の反対側よりも、ミキサー装置100の底面122(または混合装置100が位置付けられる水平面)により近接している。代替的に、平面は、ベースユニット102を通じて垂直軸(例えば、V軸)に対して非平行である角度で配置されるボウル104の底面を貫通することができる。
【0064】
ボウル104の下側面150(
図7および
図12参照)は、下側面150を貫通する平面を有することができる。下側面150を通じる平面は、ベースユニット102を通じる垂直軸(例えば、
図3の垂直軸V)に対して非平行に、かつ非垂直に配置することができる。ボウル104の約10°の傾斜により、この下側面150は、ミキサー装置100上の軸Vに対して垂直ではなくなる。いくつかの実施形態において、下側面150を通じる平面は、
図7に示すボウル104の円形ベース部分308の底部に亘って延在する。下側面150は、ボウル104の「底面」として代替的に称される場合もある。いくつかのケースにおいて、ボウル104の内部の底面144は、平面を貫通する軸Vに垂直ではない平面に交差してもよい。(
図12に示すように)底面144が屈曲している場合、この非垂直な平面は、ボウル104の長手方向軸線に垂直であるものとして、または、底面144と垂直でない平面との間の複数の接触点において、ボウル内の同じ高さにおいて底面144に交差するものとして画定され得る。例えば、図示した実施形態において、そのような平面は、円形である底面144の最下点によって平面に円形を形成しながら、底面144の曲部に接触するであろう。
【0065】
図2Cの角度Aは、約5°〜約15°とすることができ、(これらの図面の実施例を含む)いくつかの典型的な用途においては、特に、約10°とすることができる。代替的に、軸Lと軸Vとの間の角度は、重力方向(即ち、直接的に、垂直方向へ下方)から計測することができ、このケースにおいては、その方向と軸Lとの間の角度は、約165°〜約175°の間、またはより具体的には約170°となる。
【0066】
底部ハウジング112は、長手方向軸線Lの傾斜に貢献することができる。なぜなら、底部ハウジング112は、長手方向軸線Lに沿って延在する傾斜シャフト132を備えることができるからである。モータ166およびベースユニット102の駆動軸154は、傾斜シャフト132に取り付けること、および傾斜シャフト132から延在することができる(
図8〜
図10参照)。
【0067】
側部ハウジング116は、底部ハウジング112に接続することができる。側部ハウジング116と底部ハウジング112との間の継ぎ目は、ガスケット、Оリング、または撥水接着剤によって封止することにより、液体がベースユニット102の内部に進入するのを防止することができる。いくつかの実施形態において、側部ハウジング116は、底部ハウジング112と1つのピースとして一体的に形成することができる。上側ハウジング114は、側部ハウジング116の上側端部上において、側部ハウジング116に接続することができる。いくつかの実施形態において、上側ハウジング114は、側部ハウジング116と一体的に形成することができる。上側ハウジング114は、例えば、ガスケット、Оリング、または接着剤をしようすることによって、側部ハウジング116に封止することもできる。
【0068】
上側ハウジング114は、ボウル104を受容する凹部118を備えることができる。凹部118は、ボウル104の底面150を受容するように構成されるボウル、リング、またはネスト形状を含むことができる(
図3A〜
図3C、
図7、および
図8参照)。上側ハウジング114は、少なくともユーザインタフェース110が配置される場所に透明または半透明材料を備えることもできる。従って、ユーザインタフェース110の要素は、特にユーザインタフェース110がバックリットである場合に、上側ハウジング114を通じて可視である。ユーザインタフェース110が接触感知式である実施形態においては、上側ハウジング114を通じてユーザインタフェース110にアクセス可能となるようにするため、上側ハウジング114は、少なくともユーザインタフェース110が配置される場所に、タッチインタフェースに繋がる材料を備えることができる。例えば、上側ハウジング114は、ユーザインタフェース110によって、人の手の指の接触を感知することができる材料を備えることができる。別の実施形態において、上側ハウジング114は、ユーザが、ユーザインタフェース110においてベースユニット102内を押下することにより、ボタンまたは上側ハウジング114の表面下にある抵抗タッチコンポーネントを操作することができるように、少なくとも部分的に可撓性を有するか、移動可能な材料を備えることができる。従って、上側ハウジング114は、粒子および流体がベースユニット102の内部に浸透するのを予防する封止された表面であることができる。上側ハウジング114は、小さな破片および汚れが集まりづらい、連続的な表面を有するため容易に清掃することもできる。
【0069】
ユーザインタフェース110は、複数のボタンまたは他の接触感知式表面110−aおよびディスプレイ110−bを備えることができる(
図1A参照)。ユーザインタフェース110のこれらの部分は、上側ハウジング114を通じて可視である。接触感知式表面110−aを使用して、本明細書の他の箇所において
図4〜
図8に関連して更に記載するように、電子ユニット254用の命令を入力することができる。ディスプレイ110−bは、ユーザに、例えばミキサー装置100の現在の操作設定等の情報を提供することができる。
【0070】
上側ハウジング114は、スロープしていてもよい。即ち、上側ハウジング114の後部の高さがH
2である一方、上側ハウジング114の正面は高さH
1であることができる。このスロープは、ボウル104の長手方向軸線Lにおおよそ垂直であるため、長手方向軸線Lの傾斜にほぼ対応している。即ち、側部ハウジング116と上側ハウジング114との組み合わせは、全体的に傾斜しており、傾斜した上側ハウジング114の頂部によって全体的に画定される平面に全体的に平行である、凹部118を有するベースユニット102の外面を生成する。
【0071】
ボウル104は、内面136を有する側壁134を備えることができる。ボウル104の上側端部は、(代替的にリップまたは上側端縁とも称される)リム138および複数のサイドグリップ140を備えることができる(
図1A〜
図2E、
図6〜
図8、および
図11〜
図13参照)。ボウルの内面136は、全体的に、例えば
図11に図示するように、ボウル104の底面144からリム138とおおよそ同等の高さまでボウル104を貫通し、(代替的に中央ポストとも称される)中央カラム142に起因する材料用のリング形状または環状の容器とすることができる(
図8、
図11および
図12参照)。中央カラム142の外面およびボウルの底面144は、ボウル104の内面136のパーツである。中央カラム142の外面は、ボウル104の底面144に連続しており、内面136は、
図12に示すように、リム138の内側端縁から中央カラム142の頂部まで曲線を成す。従って、ボウル104は、バントケーキの形状または輪状にロフトされたU字形状を有するものとしてもよい。
【0072】
中央カラム142は、全体的に中空であって、頂部に、ボウル104の下側表面150における下側中央開口部148を貫通する上側中央開口部146を有することができる。中央開口部146,148の間に延在するチューブ152は、ベースユニット102から延在する駆動軸154を受容するように構成することができる。ボウル104の底部における下側中央開口部148は、駆動軸154のベース部分160における対応する相互係止部材158を係合するように構成される相互係止部材156を備えることができる。ミキサー装置100を使用する間、相互係止部材156,158により、ボウル104をベースユニット102に取り外し可能に保持することができる。ボウル104は、ボウル104の相互係止部材156をベース部分160の相互係止部材158の間に挿入し、ボウル104を回転させることによって、ベース部分160に取り付けることができる。ベース部分160には4つの異なる係止部材158があるため、ボウル104は、少なくとも4つの異なる方向に取り付けることができ、それに応じて、係止部材156をベース部分160の係止部材158の間に挿入する。結果として、蓋108がボウル104に取り付けられ、かつボウル104がベースユニット102に取り付けられるとき、蓋108は、ベースユニット102に対して少なくとも4つの異なる方向に配置することができる。別の実施形態において、異なる数量の係止部材158を設けてもよい。
【0073】
駆動軸154は、ボウル104の回転を生じさせることなく、ボウル104の中央カラム142内を回転するように構成することができる。駆動軸154の詳細な特徴は、
図4、
図5および
図21〜
図28に示す。駆動軸154は、遠位端部162および近位端部164を備えることができる。近位端部164は、ベースユニット102におけるモータ166に接続することができる(
図8、
図21および
図22参照)。遠位端部162は、混合ツールを取り付けることができるアタッチメント面168を備えることができる。これらの実施形態におけるアタッチメント面168は、混合ツールの対応するギア面に係合するように構成されるギア面を備えることができる(例えば、
図23のギア面170を参照)。従って、駆動軸154が回転するとき、駆動軸154は、これらのギア面の係合によって混合ツールの運動を駆動させる。モータ166は、駆動軸154を直接的に駆動する故、ミキサー装置100は、より損失のあるギア列、ベルトおよび他のメカニズムを使用して、それらの各混合ツールにトルクを発生させる従来型の混合装置よりも伝達効率の損失が低い。更に、本発明のミキサー装置100の直結駆動構成により、混合ツールの運動においてより繊細な制御が可能となる。なぜなら、駆動軸154の運動における変化は、混合ツールに直接的かつ直ちに伝達されるからである。従って、緊急停止時において、混合ツールは、従来のミキサーよりも本発明によるシステムを使用する方が、潜在的に、より速く停止することができる。
【0074】
アタッチメント面168は、混合ツール(例えば、回転混合ツール106)の螺旋状ギア面に係合するように構成される螺旋状ギア面を備えることができる。螺旋状ギア面は、いくつかの理由から、駆動軸154上のアタッチメント面168として有利である。第1に、螺旋状ギア面により、混合ツールが適切な配向および方向に取り付けられるようにすることができる。なぜなら、ツールは、駆動軸154上にねじ方向とは反対に螺合されないからである。第2に、ねじ切りにより、単純に上方に引くまたは押すことによって、ツールが除去されるのを防ぐことができる。従って、必要であるねじり運動は、ミキサー装置100の使用中において、ツールが駆動軸154から剥離する可能性を減少させる。第3に、ねじ切りの方向は、ボウル104が回転するとき、回転混合ツール106の自然の傾向に対向して、駆動軸154からねじ切るように構成することができる。従って、駆動軸154は、(上から見た際に)反時計回りに回転し、回転混合ツール106も、ボウル104において反時計回りに回転し、かつ混合される材料に接触する。回転混合ツール106の移動に抵抗する材料によって印加される力は、螺旋状ギア面の係合を更に強化することによって、回転混合ツール106をアタッチメント面168に締結または保持する。従って、混合が完了すると、回転混合ツール106は、回転混合ツール106を混合運動の方向に(例えば、上から見た際に反時計回りに)回転させて、ねじ状の螺旋ギア面を緩めることによって、取り外し可能となる。一実施形態において、ミキサーは、混合するために反時計回りに稼働し、またアタッチメントを除去するために時計回りに稼働する。
【0075】
ボウル104の中央カラム142の上端は、溝付き周面172を備えることができる(
図2A、
図2D、
図2E、
図6、
図12および
図13参照)。溝付き周面172を使用して、溝付き周面172にフィットする静止した混合ツール174を係合かつ保持することができる(
図1A〜
図1Cおよび
図6〜
図8参照)。回転混合ツール106が静止した混合ツール174を中心に稼働するとき、静止した混合ツール174は、ボウル104内の材料のバッフルとして、静止状態を保持する練り合わせツールであることができる。例えば、静止した混合ツール174は、回転混合ツール106が、生地を練り合わせるのに使用される練り合わせフックである場合に使用するのに有利である。いくつかの実施形態において、ミキサー装置100は、静止した混合ツール174なしに使用することができる。
【0076】
いくつかの実施形態において、回転混合ツール106は、複数のギア係合面を有することができる。ギア係合面の1つは、アタッチメント面168に係合可能であり、他は溝付き周面172に係合可能である(
図17Bおよび
図19B参照)。この特徴を有する混合ツールアタッチメントは、
図17A〜
図20Bに関連してより詳細に説明する。
【0077】
モータ166は、ベースユニット102に配置することができる。モータ166は、ロータおよびステータベースであることができ、それによって稼働中に発生する熱や騒音を低減する。モータ166は、底部ハウジング112の傾斜シャフト132に取り付けることができる。ベアリング176,178は、モータ166のロータと傾斜シャフト132との間に配置することができる(
図5および
図8参照)。従って、モータ166は、傾斜シャフト132を通る軸Lに整列する長手方向軸線を有することができ、モータ166、傾斜シャフト132、駆動軸154、ボウル104および回転混合ツール106は、軸Lに沿って同軸に整列することができる(
図8参照)。
【0078】
駆動軸154を介した回転混合ツール106の直結駆動は、モータ166の、回転混合ツール106にトルクを印加する効率を上げることができ、かつ、回転混合ツール106にトルクを伝達するベルトドライブ、ギア列またはコンパラブルドライブシステムがないことにより、ミキサー装置100によって発生する騒音を減少させることができる。直結駆動構成は、回転混合ツール106の運動においてより精確な制御も可能とする。
【0079】
更に、モータ166による熱の発生が減少させることにより、(例えば、ベントまたは他の放熱開口部なしに)ベースユニット102は、封止された外部表面を有することができ、それによって、ベースユニット102は、耐水性を有することができる。いくつかの実施形態においては、水がベースユニット102に浸水することなく、ベースユニット102全体を水で濯ぐ、または配置することができる。この特徴により、ベースユニット102は使用後により容易に掃除することができる。
【0080】
次に、
図1A〜
図1E、
図6〜
図8、および
図14A〜
図15Cを参照すると、蓋108は、ボウル104のリム138に取り付けることができる。蓋108は、頂面180を備えることができる。頂面180は、ボウル104に取り付けられるとき、ボウル104に向けて凹没していてもよい。蓋108における開口部182は、頂面180を貫通し、下のボウル104内に開口していてもよい。複数のラッチング部分188は、蓋108から延在して、蓋108がボウル104に維持された状態を保つのに役立つ。
【0081】
蓋108の頂面180は、漏斗またはボウル形状を形成することができる(
図14A〜
図15C参照)。蓋108における開口部182は、漏斗またはボウル形状の底部において、少なくとも部分的に開口することにより、蓋108上の材料(例えば、流体)を開口部182に向けて、かつ開口部182を通じて指向かつ注入することができる。蓋108がボウル104に取り付けられる場合、頂面180は、傾斜していてもよく、ボウル104は、少なくとも4つの異なる方向においてベースユニット102に取り付けられる故、開口部182は、同様に、少なくとも4つの異なる方向に、ベースユニット102に関連して配置することができる。例えば、開口部182は、ベースユニット102の右側、左側、正面または後面に近接して配置することができる。
図1Bは、開口部182がベースユニット102の右側の正面に向いているが、ボウル104(および開口部182)は、長手方向軸線Lを中心に90°だけ相対的に回転した、少なくとも3つの別の位置においてベースユニット102に取り付けられている構成を示す。(開口部182がベースユニット102の正面端部128に向けて配置される場合と比較して)開口部182がベースユニット102の後方端部130に向けて配置され、ベースユニット102の底面122に対して上昇する場合でさえ、これら4つの各方向において、頂面180の漏斗またはボウル形状は、有利には、最下点において(
図15C参照)、蓋上の材料を開口部182内に集めるのに十分な形状および深度Dを有することができる。従って、ボウル104がベースユニット102に取り付けられ、かつベースユニット102が水平面下に配置されるとき、ボウル104上の蓋108の取り付け方向に関わらず、開口部182は、頂面180の最下点に配置することができる。この種類の位置換え可能な開口部は、多くの場合において有利である。例えば、従来型のミキサーの多くは、右利きのユーザにとって最も快適である頂部の開口部を有する一方、蓋108の開口部182においては、ユーザは、ボウル104のどちら側に開口部182を設けるか選択および変更することができる故、左利きのユーザも、ミキサー装置100を自然かつ快適に使用することができる。更に、ユーザの中には開口部182がボウル104の正面または後面にある場合に最もアクセスしやすいと感じる場合もあるが、それらにも適応可能である。
【0082】
図1Bおよび
図14Bに示すように、開口部182は、長手方向軸線Lまたはボウル104の中心点から横にずれた位置において、蓋108上に配置することができる。長手方向軸線Lからずれることにより、材料を開口部182に投入し、混合ツール106,174からボウル104内に延在する混合器具(例えば、ワイヤ248,250)の運動経路内に直接的に落下させることができる。いくつかの配置において、(ボウル104が平坦な水平面上に休止するとき)開口部182は、ボウル104の底面144の真上に配置されるものとして画定されるか、または、(ボウル104の回転方向に関わらず)ボウル104の底面144に交差する長手方向軸線Lと平行に延在する軸に沿って配置されるものとして画定される。横にずれた開口部182は、有利には、蓋108を通じて追加される材料が、後に材料をボウル104内に移動させるのが困難である回転混合ツール106の頂部に直接的に落下するのを防ぐことができる。従って、回転混合ツール106は、稼働中において、他のミキサー装置よりもきれいな状態を保つことができる。
【0083】
蓋108の開口部182は、
図14A〜
図14Bに示すように、不規則な部分的に屈曲した形状を有することもできる。開口部182の第1側面における開口部182の第1端部184は、開口部182の第2側面における第2端部186とは異なるサイズおよび形状を有することができる。第1端部184は、開口部182の第2端部186から上流側にあってもよい。これは、回転混合ツール106の回転方向と比較して、第2端部186を回転混合ツール106が通過する前に、第1端部184を回転混合ツール106の一部が通過することを意味する。従って、(上から見た場合に)回転混合ツール106が反時計回りに回転するように構成される場合、第1端部184は、第2端部186およびボウル104に対して時計回りに配置することができる。
【0084】
開口部182の第1端部184は、開口部182の第2端部186の幅W
2よりもより広い幅W
1を有することができる(
図14A参照)。このような開口部182の形状の不規則性により、回転混合ツール106が反時計回りに回転する、ミキサー装置100の稼働中に、ボウル104の材料が開口部182を通じて飛散するか、または跳ねるのを防ぐのに役立つ。開口部182の下流側(即ち、第2端部186)が上流側(即ち、第1端部184)よりも小さい故、材料をボウル104から、回転混合ツール106によって材料が旋回する方向に注入することができる領域は、僅かしかない。しかしながら、開口部182を通じて、ボウル104に付加的な材料を容易に追加することができるように、第1端部184は、第2端部186に対して、更に拡張することができる。他の実施形態において、第1端部184は、(少なくとも平均で)第2端部186よりも(少なくとも平均で)頂面180内により深く配置することができる。従って、ボウル104内において回転される材料の曲線は、回転混合ツール106の移動方向における開口部182のオープニングに直接的に整列しなくてもよい。
【0086】
図15Aは、蓋108の頂面180の漏斗状の凹部が、蓋108の中心軸Nに対して不規則であるか、またはずれた曲線を有することができることを示す。従って、開口部182は、頂面180の最下点にありつつ、中心軸Nからずれていてもよい。
図15Bおよび
図15Cは、いくつかの断面図における頂面180が、その最下点が中心軸Nにある中心構成を含むことを示す。
図15Cは、開口部182がこの最下点に配置され得ることも示す。従って、頂面180の湾曲は、ずれた湾曲を有する区画と、ずれた湾曲を有しない区画とをクロスする。
【0087】
図14B〜
図15Cは、参照の便宜のために、X軸、Y軸およびZ軸を示す。この実施形態において、Z−X平面に沿った頂面180の断面は、中心軸線Nに対するオフセット屈曲部を有し、Z−Y平面に沿った断面は、中央屈曲部を有する。結果として、頂面180上に落下する媒体は、Y方向に、蓋108の中心軸線Nに向けて移動し、またX方向に、蓋108のオフセット最下点に向けて移動する。ボウル104に対する蓋108の回転位置に関わらず、これらの組み合わせられた漏斗状の運動が生じる。
【0088】
いくつかの実施形態において、蓋108は、一対のラッチング部分188を備えることができる。ラッチング部分188は、蓋108の下側端縁190から下方に延在することができる。蓋108の下側端縁190は、蓋108がラッチング部分188によってボウル104に保持されるとき、ボウル104内に延在するように構成された可撓性のシール部分192を備えることができる(
図8参照)。可撓性のシール部分192は、頂部リム138付近のボウル104の内面136に接触し、リム138の内周の周囲に取り外し可能なシールを形成して、材料が蓋108の接触する内周およびボウル104を通過するのを防ぐことができる。従って、蓋108がボウル104に連結するとき、可撓性シール部分192を、内面136に隣接するボウル104内に挿入することができる。可撓性シール部分192がボウル104内にあるため、可撓性シール部分192上に乗る材料は、ボウル104内に逆戻りしやすい傾向がある。
【0089】
ラッチング部分188は、ボウル104のリム138の周囲を包囲し、ラッチング部分188とリム138との間に、リム138が側面グリップ140を有しない位置において、可逆性の妨害部を形成することによって、蓋108をボウル104に固定することができる。従って、ラッチング部分188は、複数の位置において、ボウル104に取り付け可能となる。この実施例においては、ラッチング部分188がボウル104の対向端部にフィットするため、蓋108は、長手方向軸線Lを中心に、相互に対して180°回転した2つの位置において取り付けることができる。
【0090】
蓋108がボウル104上に押下されるとき、ラッチング部分188は、ボウル104のリム138の周囲に成型されるように構成される可撓性材料を含むことができる(例えば、各ラッチング部分188の一部がリム138の下側を中心に延在することにより、蓋108とボウル104との間に機械的相互係止を形成するリム138の周囲を包囲するラッチング部分188を示す
図8を参照)。しかしながら、ラッチング部分188は可撓性を有するため、蓋108は、ラッチング部分188を外方に屈曲させ、蓋108を引き上げることによって、ボウル104から外すことができる。
【0091】
(混合ツールアタッチメント)
ミキサー装置100と共に、多様な回転混合ツール106を使用することができる。
図16A〜
図16Bは、駆動軸154のアタッチメント面168に接続するように構成されるドーフックアタッチメント202を示す。ドーフックアタッチメントの一実施形態を、
図1A〜
図1Cおよび
図8の駆動軸154に取り付けられる混合ツールアタッチメント106として示す。ドーフックアタッチメント202は、本体部分206から延在する複数のドーフック204を備えることができる。ドーフック204は、材料をミキサー装置100のボウル104の深部において練り合わせつつ、ボウル104における静止した混合ツール174(存在する場合)との接触を避けるように成形することができる。本体部分206は、内部アタッチメント面を備えることができる(
図16B参照)。内部アタッチメント面208は、駆動軸154の遠位端部162のアタッチメント面168を受容するように構成することができる。従って、内部アタッチメント面208は、駆動軸154のアタッチメント面168のスレッド上に螺合され得る螺旋状ギア面であることができる。内部アタッチメント面208上のスレッドの方向は、ドーフックアタッチメント202が、ボウル104内の材料と接触することによってトルクされるとき、ドーフックアタッチメント202を下方に移動させることができ、また、ドーフックアタッチメント202を反対方向に回転させることによって緩めることで、アタッチメント202を駆動軸154から取り外すことができる。
【0092】
図17A〜
図17Bは、ミキサー装置100用の別の混合ツールアタッチメントを示す。このアタッチメントは、フレンチウィスクアタッチメント210である。フレンチウィスクアタッチメント210は、2つのウィスク214および中央ギア216が配置された中央体212を備えることができる。
図18A〜
図18Bは、内部パーツの詳細を示すために隠された中央体212を有するフレンチウィスクアタッチメント210を示す。
【0093】
図17Bは、フレンチウィスクアタッチメント210の中央体212が上側アタッチメント面218を有することができることを示す。上側アタッチメント面218は、駆動軸154の遠位端部162上に螺合されるように構成することができる。従って、駆動軸154が回転するとき、中央体212は、回転を生じさせるトルクを受容することができる。中央体212における中央ギア216は、溝付き周面172において、ボウル104の中央カラム142と相互係止し、かつそれを受容するように構成されるカラム係合面220を有することができる。従って、中央体212が中央カラム142に対して回転するとき、中央ギア216は、溝付き周面172に係合可能であり、またボウル104に対して固定することができる。中央ギア216は、ウィスク214に、それらの各ウィスクギア面224において係合するように構成される外部ギア面222も備えることができる。ウィスクギア面224は、いずれもフレンチウィスクアタッチメント210の中央体212に取り付けられたウィスクホルダ226の外面上に形成される。
【0094】
ウィスクホルダ226は、中央体212によって、中央ギア216に対して保持されている間に、いずれもそれらの各長手方向軸線K
1,K
2に沿って移動することができる。これらの軸K
1,K
2に沿ったウィスクホルダ226の移動は、外部ギア面222のウィスクギア面224との係合を増加または減少させる。フレンチウィスクアタッチメント210が駆動軸154に接続されるとき、ワイヤ228は、ウィスクホルダ226から下方に延在して、ボウル104内に配置される。
【0095】
フレンチウィスクアタッチメント210の使用中において、ウィスクホルダ226は、サンギアとしての役割を果たす中央ギア216の周囲を回転する遊星ギアとしての役割を果たす。中央ギア216の外部ギア面222上における歯の数量は、ウィスクギア面224上の歯の数量によって可分でなくてもよい。換言すると、外部ギア面222の歯の数量は、ウィスクギア面224の歯の数量の倍数でなくてもよい。従って、ウィスクホルダ226が中央ギア216を中心に回転するとき、ワイヤ228は、ウィスクホルダ226が中央ギア216を中心に完全に回転する度に、それらの回転軸線(即ち、軸線K
1,K
2)に対して異なる回転位置に配置され得る。例えば、フレンチウィスクアタッチメント210は、35本の歯を有する中央ギア216を有し、またウィスクホルダ226は、いずれも11本の歯を有する。従って、ウィスクホルダ226は、ウィスクホルダ226の個々の歯を2本の特定の中央ギア216の歯の間に、1回以上配置するために、中央ギア216を中心に複数回転する。ワイヤ228は、不定の角度でボウル104の同じ地点を通過して回転するため、各回転において、ボウル104の材料は多様な異なる方向から係合される故、混合における品質は改善される。
【0096】
図19A〜
図19Bは、本発明の回転混合ツール106の別の実施形態を示す。このツールは、2つのウィスク234および中央ギア236を配置した中央体232を有するクッキーウィスクアタッチメント230である。
図20A〜
図20Bは、隠された中央体232を有するクッキーウィスクアタッチメント230を示す。
【0097】
フレンチウィスクアタッチメント210の
図17Bと同様に、
図19Bは、クッキーウィスクアタッチメント230の中央体232が、上側アタッチメント面238を有することを示す。上側アタッチメント面238は、駆動軸154の遠位端部162上に螺合するように構成することができる。従って、駆動軸154が回転するとき、中央体232は、回転を生じさせるトルクを受容することができる。中央体232における中央ギア236は、溝付き周面172においてボウル104の中央カラム142に相互係止し、かつそれを受容するように構成されたカラム係合面240を有することができる。従って、中央ギア236は、溝付き周面172に係合し、かつ、それによって、中央体232が中央カラム142に対して回転するとき、ボウル104に対して固定することができる。中央ギア236は、ウィスク234をそれらの各ウィスクギア面244において係合するように構成される外部ギア面242も備えることができる。ウィスクギア面244は、それぞれが、クッキーウィスクアタッチメント230の中央体232に取り付けられるウィスクホルダ246の外面上に形成される。
【0098】
ウィスクホルダ246は、中央体232によって中央ギア236に向けて保持されつつ、それらの各長手方向軸線J
1,J
2に沿って、それぞれ移動することができる。ウィスクホルダ246のこれらの軸線J1,J2に沿った移動は、外部ギア面242とウィスクギア面244との係合を増加または減少させる。クッキーウィスクアタッチメント230が駆動軸154に接続されるとき、ワイヤ248,250は、ウィスクホルダ246から下方に延在して、ボウル104内に配置される。
【0099】
クッキーウィスクアタッチメント230の使用中、ウィスクホルダ246は、サンギアとしての役割を果たす中央ギア236の周囲を回転する遊星ギアとしての役割を果たす。中央ギア236の外部ギア面242上における歯の数量は、ウィスクギア面244上の歯の数量によって可分でなくてもよい。換言すると、外部ギア面242の歯の数量は、ウィスクギア面244の歯の数量の倍数でなくてもよい。従って、ウィスクホルダ246が中央ギア236を中心に回転するとき、ワイヤ248,250は、ウィスクホルダ246が中央ギア236を中心に完全に回転する度に、それらの回転軸線(即ち、軸線K1,K2)に対して異なる回転位置に配置され得る。例えば、クッキーウィスクアタッチメント230は、35本の歯を有する中央ギア236を有し、またウィスクホルダ246は、いずれも11本の歯を有する。従って、ウィスクホルダ246は、ウィスクホルダ246の個々の歯を2本の特定の中央ギア236の歯の間に、1回以上配置するために、中央ギア236を中心に複数回転する。ワイヤ248,250は、不定の角度でボウル104の同じ地点を通過して回転するため、各回転において、ボウル104の材料は多様な異なる方向から係合される故、混合における品質は改善される。
【0100】
図17Bおよび
図19Bにおいて、Sとした矢印によって示すように、ウィスクアタッチメント210,230のワイヤ228,248,250は、それらの遠位端部において、相互に対して横方向に分離可能である。従って、遠位端部252間に空間があるか、かつ/または、遠位端部252は、可逆的に(例えば、弾性的に)引き離される。結果として、ワイヤ228,248,250は、それらの遠位端部において、相互に取り付けられるワイヤを有する従来型のウィスクよりも掃除が容易である。なぜなら、ワイヤ228,248,250の間の空間および表面は、それらが拡散するとき、従来型のウィスクにおけるよりもより容易にアクセスすることができるからである。破片、水および粘着物をより容易に流すか、またはふき取ることができるため、ワイヤ228,248,250の間の表面は、より丈夫で、耐錆性でもある。
【0101】
ワイヤ228,248,250は、相互に横切らず、または交差しなくてもよい。従って、ワイヤ228,248,250の遠位端部は、相互に横方向に隣接するか、または相互に横方向に接触してもよいが、ウィスクの長手方向軸線J
1,J
2,K
1,K
2に沿って重なり合わない。
【0102】
ウィスクアタッチメント210,230のワイヤ228,248,250は、約0.09インチ〜約0.2インチの直径を有する。他の従来型ウィスクは、典型的には、より小さい直径を有しており、それ故、より湾曲、破壊、亀裂およびその他の望ましくない結果となりやすい。特定のレシピを作るとき、小径ワイヤは、混合タスクにおいてもより効率的ではない。例えば、メレンゲを作るとき、ウィスクアタッチメント210,230のワイヤ228,248,250の直径よりも小さな直径を有するワイヤは、それらがまだ材料内に空気を混ぜ込んでいるにも関わらず、混合される製品におけるタンパク質チェインを破壊する傾向がある。大径を有するワイヤは、効率的に空気を混ぜ込むが、タンパク質チェインへのダメージはより少なく、その結果、より高い品質をもたらす。
【0103】
ウィスクアタッチメント210,230は、いずれも、それらの長手方向軸線K
1,K
2,J
1,J
2に沿って、中央体212,232に関連して移動可能なウィスクホルダ226,246を有することができる。従って、ワイヤ228,248,250が、長手方向軸線K
1,K
2,J
1,J
2に沿って印加される負荷等の負荷下にあるとき、螺旋状ギア面(即ち、外部ギア面222,242およびウィスクギア面224,244)は、ウィスクホルダ226,246が、長手方向軸線K
1,K
2,J
1,J
2に沿って、全体的に上方に押し上げられると係合を増加させる。負荷が解除されると、ギア面は係合が減少し、ウィスクホルダ226,246は下方に移動する。長手方向軸線K
1,K
2,J
1,J
2に沿ったこの移動は、ウィスクアタッチメント210,230におけるギアの「浮動係合」または「可変係合」と称することができる。なぜなら、ウィスクホルダ226,246の中央ギア222,242との係合は、可変であり、またウィスクホルダ226,246は、長手方向軸線K
1,K
2,J
1,J
2に沿って上下に「浮く」ことができるからである。いくつかのケースにおいて、ウィスクホルダ226,246の中央ギア222,242に対する運動の速度または加速度は、中央ギア222,242に対するウィスクホルダ226,246の位置に影響する。
【0104】
図17Cおよび
図19Cは、ボウルプランジャロッド243を示しており、それに沿ってウィスクホルダ226,246が移動する。ロッド243のバイアスされたボウルプランジャ245により、ウィスクホルダ226,246を分離するのに十分な力が加わると、ウィスクホルダ226,246を中央体212,232に、ロッド243内に引っ込むボウルプランジャ245によって取り外し可能に取り付けることができる。これにより、混合ツールの残部から分離されるウィスク214,234の掃除が容易になる。
【0105】
ギア係合を移動かつ変更する能力により、ウィスクアタッチメント210,230がボウル内の少量の媒体を混合する能力を改善することができる。いくつかの実施形態において、回転混合ツール106は、低負荷時には、ボウル104内に延在し、ボウル104の底面144に接触するように構成することができる。従って、ウィスクアタッチメント210,230は、中央カラム142を中心に回転するとき、底面144に沿って掻き取るか、または乗っかることができる。付加的な負荷が加わると、ウィスクホルダ226,246は、底面144から離れることによって、ワイヤ228,248,250上の負荷を低減させると同時に、ウィスクホルダ226,246がギア係合の増加により混合し続ける能力を増加させる。従って、少量の材料がボウル104内にあるとき、ワイヤ228,248,250は、これらの材料を効率的に接触かつ混合すると共に、より大きな、よりデリケートでないタスクを取り扱うことも可能となる。例えば、ウィスクアタッチメント210,230は、ワイヤ228,248,250の深部までの延在や底部への接触により、ボウル104内のたった1個の卵白からメレンゲを作ることができる。
図17Cおよび
図19Cは、ワイヤ228,248,250がボウル104内に延在して、ボウル104の底面144に接触する方法も示す。ウィスクに十分な力が加えられると、ウィスクは、ロッド243に沿って、中央体212,232内に上方に引っ張られることにより、中央体212,232におけるギアの係合を増加させることができる。
【0106】
螺旋状ギア面(即ち、外部ギア面222,242およびウィスクギア面224,244)は、従来型の直線ギアと比較して、ギアによって発生する騒音を減少させるのにも有利である。
【0107】
(ツールアタッチメントの検出および制御)
ベースユニット102は、電子ユニット254を収容することができる(
図4〜
図8参照)。電子ユニット254は、パワーエレクトロニクスおよび制御装置を備えることができる。パワーエレクトロニクスは、モータ166およびユーザインタフェース110に電力を供給することができる。制御装置は、センサおよびユーザインタフェース110を介して情報を受信して、ミキサー装置100の操作を制御することができる。制御装置は、コンピュータシステムを含むことができ、コントロールユニットと称される(
図35および以下の関連する記載を参照)。電子ユニット254は、モータ166および本明細書に記載の他の電子要素に電力および制御信号を供給するように繋げられてもよい。そのようなワイヤリングは図面から省略した。
【0108】
図8、
図21および
図22に示すように、モータ166は、ベース部分160において、駆動軸154に直接的に接続してもよい。駆動軸154は、駆動軸154の遠位端部164におけるモータ係合面258およびロータ256の駆動軸係合面260において、モータ166のロータ256に接続することもできる。駆動軸154は、駆動軸係合面260において、ロータ256内に挿入することができる。駆動軸154のベース部分160は、駆動軸154の周囲を延在することができ、また駆動軸154の回転時には静止状態を保つよう構成することができる。いくつかの実施形態においては、ベース部分160を上側ハウジング114に取り付けて、駆動軸154に対して静止状態を保つことができる。ロータ256は、モータ166のステータ262によって駆動可能である。ブラシレスである、ロータ−ステータタイプのモータ166と、ミキサー装置100とを使用することにより、熱および騒音の発生を減少させることができる。これにより、ベースユニット102は、耐水性となり、また稼働するための熱気用のベントが必要ではなくなるため、静かな稼働も可能となる。
【0109】
いくつかの実施形態においては、ステータ262を電子ユニット254によって制御して、ロータ256を二方向(例えば、時計回りおよび反時計回り)に回転させることができる。一般的に、電子ユニット254は、混合を目的として、1次方向にモータ166を駆動するが、緊急時や、電子ユニット254によって「停止」すべきことを示す信号が検出された場合等のいくつかのケースにおいては、モータ166を反対方向に駆動して、迅速に回転を停止する。これは、モータ166の逆転制動と称される。異なる状況において、混合ツールアタッチメント106は、駆動軸154上で固着し、モータ166の通常の回転方向が逆転することにより、ユーザが混合ツールアタッチメント106を除去するのに役立つ。ロータ−ステータタイプのモータ166をこれらの図面に示すが、言うまでもなく、ブラシベースモータ等の別の形態のモータをベースユニット102において使用することができる。
【0110】
次に、
図23〜
図28は、駆動軸154の多様な特徴を詳細に示すものである。駆動軸154は、相互に接続されるように構成された上側駆動軸264および下側駆動軸266を備えることができる(
図23および
図28参照)。
図23の分解図および
図28の断面図において示すように、駆動軸154の内部は、2個の磁石270を運搬する磁石キャリア268を備えることができる。いくつかの配置において、磁石キャリア268は、対向端部に接続される磁石270を有する中実軸を備えるか、または単一の、磁石キャリア268の長さに沿って延在する大きな磁石を備えることができる。しかしながら、大きく、固体磁石を有することによって、磁石270の重量やコストを増加させることなく、一方が駆動軸154の遠位端部162に近接し、他方が駆動軸154の近位端部164に近接するように、磁石キャリア268は、2個の磁石270を有する方が有利である。
【0111】
磁石キャリア268は、付勢部材272、下側駆動軸266、および磁石キャリア268から周的に延在するノード274の間の接触によって下側駆動軸266に対して、付勢部材272(例えば、バネ)によって付勢されてもよい。従って、磁石キャリア268は、上側駆動軸264および下側駆動軸266内に形成される中央チャンバ276を通じて軸方向に移動することができる。
【0112】
図25は、
図24の上側駆動軸264の断面図を示す。中央チャンバ276は、磁石キャリア268を駆動軸154内に保持し、かつ整列させるのに役立つ複数のガイド部材278を備えることができる。
図26Bおよび
図27は、磁石キャリア268を誘導するのに使用される下側駆動軸266のガイド部材280も示す。
図28は、ガイド部材278,280内に配置された磁石キャリア268を示す。下側駆動軸266の頂面図である
図26Bに示すように、ガイド部材280は、中央チャンバ276を中心に円周方向に離間して、磁石キャリア268を複数の方向から支持することができる。上側駆動軸264のガイド部材278も円周方向に配置することができる。
図26Bおよび
図27は、駆動軸154が組み立てられるとき、支持および付勢部材272用の保持面としての役割を果たすように構成される中央チャンバ276内の保持面282も示す(
図28参照)。
【0113】
図28は、駆動軸154の内側部分の接続および組み立てを描写する駆動軸154の断面図である。駆動軸154の遠位端部162または近位端部164において、これらの各端部162,164に近接して配置される磁石270による磁場が存在するとき、中央チャンバ276内において、磁石キャリア268は、軸方向に移動することができる。
図28は、中立位置における磁石キャリア268を示すが、磁場が遠位端部162に導入されるとき、磁石キャリア268における磁石270の極性に応じて、磁石キャリア268は、遠位に(即ち、遠位端部162に向けて)取り付けるか、または近位に(即ち、近位端部164に向けて)阻止することができる。磁石キャリア268のこの運動により、付勢部材272を圧縮または拡張する。磁場が取り除かれると、付勢部材272は、磁石キャリア268を中立位置に戻す。
【0114】
多様な混合ツールアタッチメント(例えば、ドーフックアタッチメント202、フレンチウィスクアタッチメント210およびクッキーウィスクアタッチメント230)は、磁石部分を備えることができる。例えば、混合ツールアタッチメントは、磁性体部分(例えば、本体部分206、中央体212または中央体232)を備えることができ、磁石は、(例えば、
図16B、
図17Bおよび
図19Bにおける駆動軸係合面284上またはその中の)混合ツールアタッチメントまたは混合ツールアタッチメントの別の要素(例えば、ウィスクホルダ226,246または中央ギア216,236)に取り付けられる。アタッチメントが駆動軸154の遠位端部162に接続されると、磁石部分を有する混合ツールアタッチメントは、駆動軸154を通じて磁場を誘発させ、またこの磁場が、駆動軸154内の磁石キャリア268の運動を誘発させる。
【0115】
電子ユニット254は、ベースユニット102の感磁センサに接続することができる。
図8〜
図10および
図22に示すホール効果センサ286は、ミキサー装置100における感磁センサの一実施例である。ホール効果センサ286は、下側ハウジング112の傾斜シャフト132の頂部において、駆動軸154の下に長手方向軸線Lに沿って配置することができる。磁石キャリアが駆動軸154内に移動すると、ホール効果センサ286は、磁気キャリア268における磁石270の磁場における変化を伝達することができる。従って、ホール効果センサ286を使用して、駆動軸154に接続されるアタッチメントを検出することができる。磁場における変化は、磁石キャリア268とホール効果センサ286との間の距離または磁石キャリア268の運動に相関し、この場合、ホール効果センサ286の読取り値を使用して、少なくとも1個の磁石270とホール効果センサ286との間の距離を決定することができる。
【0116】
駆動軸154に取り付け可能な多様な混合ツールアタッチメント(例えば、ドーフックアタッチメント202、フレンチウィスクアタッチメント210およびクッキーウィスクアタッチメント230)は、いずれも、異なる強度を有するか、各アタッチメントが接続されると、駆動軸154(および磁石270)から異なる距離に配置されるように構成される磁石部分を備えることができる。これは、ホール効果センサ286が、運動および駆動軸154における磁石キャリア268の磁場を誘発させる位置決めにおける、その特有の効果によって、異なる各混合ツールアタッチメントのために異なる磁場を検出できることを意味する。
【0117】
結果として、電子ユニット254は、どの混合ツールアタッチメントが駆動軸154に接続しているかに基づいて、異なるように稼働する。練り合わせフックを回転させるためによりパワーが必要となり、電子ユニット254は、パワー設定を増加するか、またはフックアタッチメントが検出されると、より良い練り合わせを容易にするために、モータ166のために他の操作設定を行う。また、(例えば、ホイップクリームまたはメレンゲを作るために)薄いワイヤビーターまたはウィスクアタッチメントが配置される場合、電子ユニット254は、モータ166をより低いパワーにセットすることができる。従って、磁気センサを介して検出されるアタッチメントの形態は、電子ユニット254によって製造されたモータ166の制御設定に直接的に影響する。もしアタッチメントが検出されない場合、電子ユニット254は、ミキサー装置100を、例えば、(混合ツールが取り付けられていないシナリオに相関する)駆動軸154の回転を防止する設定や、(デフォルトのアタッチメントが磁石要素を有しないシナリオに相関する)デフォルトパワーおよび速度設定等の予め決定された設定にセットする。いくつかの実施形態において、電子ユニット254は、どのアタッチメントが検出されたかを示すユーザインタフェース110に、アタッチメントが検出されなかったこと、および/またはモータ166が故障しているという信号を出力することもできる。
【0118】
関連する方法における実施形態によれば、ミキサー装置の混合ツールアタッチメント地点に取り付けられるように構成される混合ツールアタッチメントに磁石要素を有するミキサー装置を提供することができる。混合ツールアタッチメントが混合ツールアタッチメント地点に取り付けられるとき、ミキサー装置におけるセンサは、磁石要素によって発生する磁場を検出することができる。ミキサー装置の制御電子は、検出された磁場に応じて、ミキサー装置の操作設定(例えば、モータ速度または電力)を調整することができる。いくつかの実施形態において、操作設定は、(例えば、混合ツールアタッチメントが除去され、十分な磁場が検出されない場合、)ミキサーを切ることを含むことができる。いくつかの実施形態において、制御電子は、異なる混合ツールにおける異なる強度または磁石要素の位置(あるいは磁石要素の不在)に基づいて、異なる混合ツールを区別することができる。
【0119】
検出される混合ツールアタッチメントの形態は、モータ166の操作設定に影響する。電子ユニット254は、特定の混合ツールアタッチメントの操作における上限および/または下限を設定して、混合ツールアタッチメントまたは混合装置100の他の部品への損傷を防ぐことができる。例えば、練り合わせドーフック等の丈夫で分厚いツールアタッチメントがモータ166に接続されている場合、フックの運動を制御するのにユーザが使用可能なパワー設定は、モータ166がフックに高レベルのトルクを供給することができるよう上限が高い。フレンチウィスク等のより繊細なツールがモータ166に接続されている場合、使用可能なパワー設定は、フレンチウィスクが、ウィスクのワイヤに屈曲させるか、損傷を与える材料において高いパワー設定で不適切に使用されないように、より低い上限を含む。同様に、ツールがフックである場合、フックの回転速度における上限は、ウィスクと比較してより低い。なぜなら、多くの用途において、フックは、ウィスクよりもより低い回転速度でより有利に使用することができるからである。
【0120】
別の実施例において、ミキサー装置100上でどのツールが検出されたかに応じて、モータ166の操作の持続期間における制限を設定することができる。例えば、練り合わせフックが検出されると、電子ユニット254は、特定の形態の生地のための練り合わせ時間における好適な長さに対応する予め決定された時間の長さの後、モータ166を制御して、自動的に停止させることができる。ウィスクが検出されると、停止時間は適宜に調整されるか、または不能となる。
【0121】
更に別の実施例において、ユーザは、ユーザインタフェース110または別の入力装置を使用して作るレシピを選択することができる。好適なアタッチメントが検出されるまで、電子ユニット254がモータ166の運動を防止して、そのレシピのステップを完了するように、レシピを作るために特定の形態の混合ツールアタッチメントを必要とする。同様に、いくつかのレシピは、各ステップにおいて異なる形態のツールアタッチメントを必要とするステップを有することができる。従って、正しくないツールが誤った時間に使用されないように、電子ユニット254の制御電子は、各プロセスのステップにおいて、好適なアタッチメントが検出されたか否かをチェックすることができる。
【0122】
(即時停止特性)
いくつかの実施形態において、電子ユニット254を、ミキサー装置100上に配置した接触センサ288にリンクさせることができる。
図29は、複数の接触センサ288−a,288−bを有するミキサー装置290のブロック図である。
図29に示すように、接触センサ288−aをユーザインタフェース110に配置するか、または、接触センサ288−bを回転混合ツール106(即ち、混合部材)に配置し、電子ユニット254と電気的に通信させることができる。電子ユニット254は、モータ166と制御通信することができ、その代わりに、回転混合ツール106を回転させるように構成される。いくつかの配置において、接触センサ288−aは、ユーザインタフェース110における手の接触を検出することができる。また、いくつかの構成においては、接触センサ288−aは、ミキサー装置の上側ハウジング114上の何処かにおける接触を検出することができる。
【0123】
本発明の一態様の方法によれば、電子ユニット254は、接触センサ288−a,288−bによって変換される信号に基づいて、モータ166を制御することができる。センサ288−a,288−bは、接触感知式であってもよく、それ故、ユーザインタフェース110の少なくとも一部または回転混合ツール106上における人の手の接触を検出することができる。一実施例において、モータ166は、センサ288−a,288−bのうち一方が人の手に接触するまで、回転混合ツール106を駆動させることができる。接触センサ288−aによる接触の検出は、ユーザが、モータ166の緊急停止を始めることを望んでいることを示す。また、接触センサ288−bによる接触の検出は、手がボウル104内にあり、それ故、少なくとも手が取り除かれるまで、混合ツール106の運動を停止すべきであることを示す。接触センサ288−a,288−bによって手を検出すると、電子ユニット254は、モータ166の電源を落とすか、モータ166を制動する。モータ166を制動させる一方法は、電子ユニット254によりモータ166を迅速に逆転させるものである。典型的には、この種類の制動により、1/3回転以内に(少なくとも、本明細書の何処かに記載のロータ−ステータ形態のモータである)モータ166を停止させることができる。
【0124】
いくつかの実施形態においては、ミキサー装置100に接触センサ288−a,288−bのうち一方のみを設けることができる。従って、上側ハウジング114、ユーザインタフェース110または回転混合ツール106のうち一面のみを接触感知式にすることができる。いくつかの実施形態において、回転混合ツール106は、ボウル104内に延在する混合器具(例えば、ワイヤまたはフック)を備えることができ、また、接触センサ288−bは、人による混合器具の何らかの部品への接触を変換することができる。
【0125】
いくつかの状況では、モータあるいは混合ツールアタッチメントがかなり詰まっているか、失速するか、または、例えば人の腕または手がボウルに配置されるとき、あるいは混合される媒体の濃度が高すぎるか、モータを正確に操作するには重すぎるとき等の重大な妨害を受ける場合に、ミキサー装置100の即時停止が必要である。従来型のミキサーは、この方法によって即時停止することができず、それらのモータは、手動で停止させるか、または機械的特性(例えば、過熱)が現れるまで、これらの状況下において操作し続けるよう試みるであろう。本発明のミキサー装置100の実施形態は、コントロールユニットを使用して、モータの運動および/または混合ツールアタッチメントと共に、モータの出力を監視、計算または計測し、激しい詰まり、失速または重大な妨害が生じたことを検出することができる。これらの状況のうちの1つを検出すると、コントロールユニットは、ミキサーへの損傷または他の望ましくない、または危険な状況を制限または予防するためにモータを停止または制動をする。
【0126】
(自動制御方法)
従来型ミキサー器具は、練り合わせサイクルの間、生地が電子モータ上に配置される荷重プロファイルを監視することによって、自動的に生地を練り合わせるのに使用することができる。生地の「発展」段階の間、一定速度にある、生地を混合するのに必要とされるパワーは、徐々に増加する。生地が「発展」段階から「落下」段階に移行すると、一定の速度で生地を混合し続けるのに必要とされるパワーは、減少し始める。パンの製造において、最も良い結果となるためには、練り合わせ工程は、「発展」段階から「落下」段階にパンが移行するときに、終了すべきである。
【0127】
生地の荷重プロファイルを観測するのに最も正確かつ理想的な方法の1つに、モータの出力を監視する方法が挙げられる。これは、モータを練り合わせアームに連結し、生地の「発展」段階から「落下」段階への変換によって生じる荷重プロファイルの正確な状況をもたらすトルクトランスデューサを使用することによって達成することができる。しかしながら、フードプロセッサ等の家電製品におけるトルクトランスデューサは、コストおよびサイズにより非実用的である。
【0128】
従来型ミキサーは、生地の荷重プロファイルを観測する手段として、電気モータへの入力電圧(即ち、電力)を監視するが、この方法は欠点を有する。モータへの入力は、モータにおける消費により(即ち、入力に対する出力の比率である、モータ効率の不完全性により)、モータからの出力と同等ではない。不運にも、モータ効率は、モータの温度が変化すると変化する故、出力は、既知のベースとなるモータ効率値を使用して、常に容易に決定されるわけではない。例えば、モータ温度は、ミキサーが練り合わせサイクルを完結すると上昇する。練り合わせサイクル中のモータにおけるこの変化は、観測された荷重プロファイルの結果を曲解し得る。
【0129】
この欠陥を克服するため、本発明のミキサー292は、ミキサーモータ296の温度を監視する温度センサ294を装備している(
図30参照)。モータ温度情報は、モータ296の変化効率を補填するのに使用されるコントロールユニット298(例えば、電子ユニット254)によって読取可能である。これは、観測された荷重プロファイルにおけるモータ効率に対する未知の変化を取り除くことにより、モータ出力のより正確な計算を提供することができる。
図34および関連する以下の記載を参照されたい。
【0130】
従って、コントロールユニット298は、モータ296を、モータ296の温度を探知する温度センサ294に係合することができる。モータ296が稼働中に、コントロールユニット298は、温度センサ294を使用して、モータ296の温度を監視することができる。やがて、モータ296の出力は、コントロールユニット298によって、温度範囲に亘るモータの効率に関する情報を参照することによって、決定される。モータ296が加熱され、より効率的ではなくなると、モータの効率をより正確に探知することによって、混合ツールに伝達されるモータ296の出力は、より一定となるよう制御可能となる。更に、コントロールユニット298は、入力モータ電圧および測定されたモータ電流を探知して、モータ296の出力を計算することができる。この計算された出力を使用することにより、リアルタイムで、混合される生地の荷重プロファイルを観測することができる。この計算された(温度補償付き)出力は、典型的に、入力モータ電圧のみを使用する場合よりもより正確である。
【0131】
また、混合ツールアタッチメント(例えば、ミキサー装置100)用の直結駆動を有するミキサー装置には、モータと練り合わせアームとの間にギア列を配置しない。多くの電気モータと同様に、ギア列は、経時的に変化する効率性を有する。本発明によるミキサー装置におけるギア列の除去により、装置の能力を強化させて、より正確な出力を計算することができる。なぜなら、直結駆動構成は、システムにおける変数の変化が少ないことを意味するからである。
【0132】
(蓋の検出および制御)
いくつかの実施形態において、ミキサー装置100は、蓋検出システム300を備えることができる。
図31A〜
図31Bに示すように、蓋検出システムは、ミキサー装置100の蓋108のラッチング部分188に埋め込まれるか、取り付けられる磁石要素302を備えることができる。1つ以上のラッチング部分188が、磁石要素302を有することができる。磁石要素302は、スイッチポスト306上に配置されたスイッチ304によって感知される磁場を発生させる。例えば、スイッチ304は、感磁リードスイッチであってもよい。スイッチポスト306は、ベースユニット102の蓋検出部分として称される。いくつかの配置において、スイッチポスト306は、ベースユニット102からボウル104の頂部に向けて延在するアームまたはウイングを備えることができる。
【0133】
磁石要素302を有する蓋108が、係止位置においてボウル104に取り付けられるとき、スイッチ304がトリガーとなり、(例えば、ベースユニット102における電子ユニット254の一部として)ミキサー装置100のコントロールユニットによって蓋108の存在が検出される。係止位置は、スイッチ304から予め決められた距離内に磁石要素302を必要とする。
【0134】
蓋108が存在するか否かは、電子ユニット254によるミキサー装置100の操作に影響する。例えば、スイッチ304によって蓋108が検出されないと、モータ166および/または回転混合ツール106の回転は妨げられる。代替的に、ユーザインタフェース110における出力ディスプレイまたはインジケータ要素を介してメッセージまたは警告を表示することができる。蓋108が検出されると、ミキサー装置100は、通常に稼働する。磁石要素302は、蓋108の複数のラッチング部分に配置することにより、蓋108の存在を、蓋108においてボウルに取り付けられた複数の異なる位置において、検出することができる。
図31Bは、ポスト306および磁石要素302の詳細図を示す。また、
図32は、ポスト306、埋設された磁石要素304およびスイッチ304の側面断面図を示す。いくつかの実施形態においては、ラッチング部分188が蓋のリム138の周囲に係合されるとき、または蓋108がボウル104に取り外し可能に取り付けられ、かつ/または、横方向への移動あるいはボウル104の長手方向軸線Lに沿った移動によって、ボウルから自由に取り除くことができないとき、蓋108は、係止位置に配置されていると見なすことができる。
【0135】
いくつかの実施形態において、蓋検出システム300は、ボウル104に一体化されたスイッチ304を備えることができる。例えば、スイッチ304は、ボウル104のリム138内またはその付近に埋設することができる。スイッチ304用の電気リードは、ボウルの下方へと、(例えば、
図7に示すように、ボウル104の円形ベース部分308における)ベースユニット102とボウル104との間の電気接点に延在することができる。電気接点は、有利には、周方向に、ボウル104のベースを中心に延在することにより、ボウル104の回転部分に関わらず、ベースユニット102によって接触がもたらされる。
【0136】
別の実施形態において、スイッチ304は、蓋108の存在有無を検出するように構成される非磁性センサを備えることができる。例えば、センサは、蓋108を光学的に検出するように構成される光学センサか、蓋108のアタッチメントによってボウル104にトリガーされる圧力スイッチであることができる。
【0137】
本発明の多様な構造および装置は、本発明の方法の要素および特徴を例示する。
図33は、食品混合機械における材料の混合を改善するための方法310の実施例を表すフローチャートを示す。方法310は、ベースユニットと、ベースユニットに取り付けられるボウルと、ボウルに配置された混合ツールと、混合ツールをボウルに対して回転させるように構成されるモータと、を有し、このボウルが長手方向軸線を有する食品混合機械を準備するステップを含むことができる(ブロック312参照)。更に、方法310は、食品混合機械のベースユニットを、ボウルの長手方向軸線が水平面に対して非垂直となるよう、水平面上に配置するステップと、材料をボウルに挿入するステップと、続いて、モータを使用して混合ツールを回転させることにより材料を混合するステップと、を含むことができる。
【0138】
この方法310において、材料は、重力により傾き、ボウルの片側に沈殿する。混合ツールは、ベースユニットに取り外し可能に取り付けることができる。方法310は、更に、混合ツールを、モータによって回転可能な駆動軸に取り付けるステップを含むことができる。混合ツールは、ベースユニットに取り付けられるか、またはベースユニットから取り外されたときに回転する。ベースユニットを配置するステップは、水平面に対して、ボウルの長手方向軸線を約75°〜約85°の角度に配置することを含んでもよい。ベースユニットを配置するステップは、ベースユニットの底面を水平面上に配置することを含んでもよい。ベースユニットを配置するステップは、ベースユニットの複数の脚部を水平面上に休止させることを含んでもよい。混合ツールは、材料を混合する間に、ボウルの底面に接触するように構成することができる。食品混合機械の駆動軸は、ボウルを通じて挿入することができる。
【0139】
図34は、本発明による別の方法320を表すフローチャートである。この方法320を使用して、モータの入力および温度に基づいて、モータ(例えば、モータ166)を制御することができる。この方法は、ブロック322に示すように、混合ツールアタッチメントに接続されるモータと、モータ用の入力センサと、モータ用の温度センサと、を有し、混合ツールアタッチメントが混合容器内に延在する混合装置を準備するステップを含むことができる。入力センサは、例えば、入力電圧または電流センサを備えることができる。ブロック324に示すように、方法320は、モータにより混合ツールアタッチメントを回転させるように操作するステップも含むことができる。モータの稼働中において、この方法は、モータの稼働中に温度センサを使用してモータの温度を測定するステップと、入力センサを使用してモータの入力電力を測定するステップと、続いて、モータの入力電力および温度を使用してモータの出力電力を計算するステップと、を含むことができる(ブロック326,328および330)。この方法は、更に、ブロック332に示すように、算出された出力電力に基づいて、モータの操作設定を調整するステップを含むことができる。操作設定は、モータの入力設定であってもよい。算出された出力電力は、例えば、混合ツールアタッチメントの特定の移動率を表すことができ、出力電力が降下しすぎると、モータの操作設定を強めて、所望の出力レベルを維持することができる。
【0140】
(遠隔装置および無線制御システム)
ミキサー装置100のいくつかの実施形態は、モータ166の操作設定を制御するように構成されるコントロールユニットを有することができる。コントロールユニットは、ミキサー装置100の電子ユニット254の一部として、コントロールユニットに接続される無線通信インタフェースに沿って組み込むことができる。無線通信インタフェースは、Wi−Fi、BLUETOOTH(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)、携帯データ通信(例えば3Gまたはロングタームエボリューション(LTE))、または、別の装置から電子ユニット254へのデータの通信を可能にする同様の無線通信等の無線通信用のインタフェースを含むことができる。コントロールユニットは、ミキサー装置100の外部の装置またはミキサー装置100の一部である装置から情報を受信することができる。受信した情報は、モータ用の操作パラメータを含むことができる。操作パラメータは、例えば、モータの電力レベル、モータまたは混合ツールアタッチメントの目標回転速度、混合持続時間、および、モータ166を操作するにあたり実施される他の値等の情報を含むことができる。一実施例において、操作パラメータは、モータ166の操作を制御する際に、コントロールユニットによって実行される複数のプロセスステップを含むことができる。例えば、ユーザがミキサー装置100を使用して、特定のレシピを調理している場合、ミキサー装置100がそのレシピを完成させるのに必要なステップは、無線インタフェースを介してコントロールユニットによって受信される操作パラメータである。このようなステップは、例えば、第1持続時間に亘って、モータのために第1電力レベルにある第1混合速度設定と、続いて、第2持続時間に亘って、モータのために第2電力レベルにある第2混合速度設定と、を含むことができる。少なくとも1つの操作設定は、更なるステップに移る前に、モータ166の運動を停止させるステップ、および/または、ユーザインタフェース110を介するか、あるいは他の装置からの入力を待つステップを含むことができる。
【0141】
電子ユニット254の無線通信インタフェースと通信するのに使用される遠隔装置は、自身の無線通信インタフェースを有するように構成され、かつ電子ユニット254の無線通信インタフェースと互換性があるコンピュータ装置を備えることができる。遠隔装置は、例えば、スマートフォン、タブレット、または他の無線機能付き装置等の携帯型無線通信装置を含むことができる。操作パラメータは、遠隔装置上のユーザインタフェースを介して、無線通信装置によって取得されるか、または無線通信装置内に入力され、続いて、遠隔装置の無線通信インタフェースを介して、ミキサー装置100に伝達される。例えば、ミキサーの速度設定および持続時間をスマートフォンにプログラムし、続いて、ミキサー装置100に伝達することができる。いくつかのケースにおいては、(例えば、インターネットへの接続を介して、)遠隔サーバから遠隔装置にダウンロードする等、遠隔装置によって操作パラメータを予め決定し、取得することができる。別の実施形態において、電子ユニット254は、自身の無線通信を使用して、遠隔サーバにリンクし、情報を取得することができる。これらの実施形態において、「携帯型」装置とは、平均的な人間によって運搬可能であるように構成かつ寸法決めされた装置を含む。
【0142】
別の実施形態において、遠隔装置は、ミキサー装置のベースユニット102に配置されるユーザインタフェースであることができる。ユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース110)は、ユーザインプットを接触によって変換するための接触感知式であってもよい。ユーザインタフェースは、電子ユニット254に無線接続するか、電子ユニット254に直接的に接続してもよい。
【0143】
従って、複数のレシピや他の命令に応じて、ミキサー装置100用のプログラムされた設定を取得し、ミキサー装置100に送信することができる。この方法において、ユーザは、第三者によって供給されたミキサーパラメータを取得し、続いて、どのパラメータがミキサー装置100によって調理されるレシピにとって最適な結果をもたらすかを試験または考慮する必要なしに、これらのパラメータを実行することができる。一実施例において、レシピが、ボウル104内に第1の材料として小麦粉の追加を必要とする場合、混合ツールアタッチメント106の最初の急速な押出し運動により、小麦粉をボウル104から巻き上げ、かつ噴出しないように、第1モータの回転速度は、ゆっくりと増加する低い値となる。続いて、バターまたは他の粘着性あるいは液体性材料を混合するために追加した後、速度を増加させてもよい。試行錯誤の結果としてではなく、これらの設定を外的に取得し、ミキサー装置100に供給するため、レシピを作る中でのミスをより容易に避けることができる。いくつかの配置において、ミキサー装置100に設定を変更するよう指揮するために、ユーザは、ミキサー装置100が使用される際に実施される各ステップのステータスを登録して、プロセスを完結することができる。
【0144】
一実施形態において、遠隔装置は、重量計、湿度測定装置、温度計、または他のトランスデューサ等の測定装置を備えることができる。測定装置を使用して、ミキサー装置100に追加される材料の物理的特徴を測定し、続いて、そのデータ(または関連データ)をミキサー装置100の電子ユニット254に通信することができる。例えば、ユーザは、電子スケール上にてある量の小麦粉を量ると、そのスケールが小麦粉の重量を測定し、その値をミキサー装置100に伝達する。ミキサー装置100は、続いて、モータ操作パラメータ、および/または、ボウル104内の卵または他の材料と結合した際に、その分量の小麦粉を混合するのに好適な混合ツールアタッチメントを計算する。別に実施例において、遠隔装置は、バターがボウル104において溶けているか、柔らかいか、しなやかか、または硬いかどうかに応じて、ボウル104に追加されるバターの温度を決定し、電子ユニット254にモータの電力設定を供給する食品用温度計であってもよい。従って、遠隔装置は、材料の物理的特徴を変換し、続いて、無線通信インタフェースを介して、電子ユニット254に操作設定を送信することができる。遠隔測定装置は、測定データ以外または測定データに加えて、命令をミキサー装置100に送信することができる。
【0145】
図35は、本発明によるシステムおよび方法の態様を実施するのに好適なコンピュータシステム400のブロック図を表す。コンピュータシステム400は、本発明の電子ユニット254の一部であってもよい。コンピュータシステム400は、中央プロセッサ410、システムメモリ415(典型的には、RAMであるが、ROM、フラッシュRAM等も含み得る)、入力/出力コントローラ420、オーディオ出力インタフェース430を介するスピーカーシステム425等の外部オーディオ装置、ディスプレイアダプタ440を介するディスプレイスクリーン435等の外部装置、入力装置445(インプットコントローラ450でインタフェース接続された)(例えば、キーボード、タッチスクリーン等)、(センサコントローラ460でインタフェース接続された)センサ455、(USBコントローラ460でインタフェース接続された)1つ以上のユニバーサル・シリアル・バス(USB)装置465、および固定ディスク475にリンクするストレージインタフェース480等のコンピュータシステム400の主要なサブシステムを相互接続するバス405を含む。ネットワークインタフェース485もバス405に含まれ、かつ直接的に連結されている。
【0146】
バス405により、中央プロセッサ410と、前述したとおり、リードオンリーメモリ(ROM)またはフラッシュメモリ(どちらも図示せず)およびランダムアクセスメモリ(RAM)(図示せず)を含むシステムメモリ415との間のデータ通信が可能となる。RAMは、一般的に、操作システムおよびアプリケーションプログラムがロードされた主要メモリである。ROMまたはフラッシュメモリは、他のコードの中でも、周辺部品または装置との相互作用等、基本的なハードウエア操作を制御する基本入出力システム(BIOS)を含むことができる。例えば、本発明によるシステムおよび方法を実施することができるコントロールモジュール402は、システムメモリ415内に収容することができる。コントロールモジュール402は、例えば、
図33〜
図34の方法およびモータ166および他のミキサー装置100の電子機器を制御するのに使用される他の方法等の本明細書に記載の方法のステップを実施するための命令を含むことができる。コンピュータシステム400に内在するアプリケーションは、一般的に、ハードディスク装置(例えば、固定ディスク475)、光学ドライブ(例えば、USB装置465の一部またはストレージインタフェース480に接続する光学ドライブ)、または他のストレージ媒体等の非一時的なコンピュータ可読媒体上に収容され、それを介してアクセスされる。更に、アプリケーションは、ネットワークインタフェース485を介してアクセスされる際に、アプリケーションおよびデータ通信技術に従って調節された電子信号の形態であることができる。
【0147】
コンピュータシステム400の他のストレージインタフェースと同様に、ストレージインタフェース480は、固定ディスクドライブ475等の情報の保管および/または検索のための標準的なコンピュータ読取可能媒体に接続可能である。固定ディスクドライブ475は、コンピュータシステム400の一部であるか、または別個であって、他のインタフェースシステムを通じてアクセスしてもよい。ネットワークインタフェース485に接続されるモデムにより、テレフォンリンクを介して遠隔サーバに、またはインターネットサービスプロバイダ(ISP)を介して、インターネットに直接的に接続する。ネットワークインタフェース485により、POP(存在点)を介してインターネットにリンクする直接ネットワークを介して遠隔サーバに直接的に接続する。ネットワークインタフェース485は、無線技術を用いてこのような接続を提供してもよく、デジタル式携帯電話接続、セル方式デジタルパケットデータ(CDPD)接続、デジタル衛星データ接続等を含む。
【0148】
多数の他の装置またはサブシステム(図示せず)を、同様の方法(例えば、文書スキャナ、デジタルカメラ等)で接続してもよい。逆に、本発明によるシステムおよび方法を実施するために、
図4に示す全ての装置が存在する必要はない。装置およびサブシステムは、
図4に示すのとは異なる方法で相互接続してもよい。
図4に示すようなコンピュータシステムの動作は、当技術分野において容易に知ることができる故、本明細書では詳細な説明はしない。本発明を実装するためのコードは、1つ以上のシステムメモリ415または固定ディスク475等の、非一時的なコンピュータ可読媒体に格納してもよい。コンピュータシステム400上に提供されるオペレーティングシステムは、MS−DOS(登録商標)、MS−WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、Linux(登録商標)、または他の既知のオペレーティングシステムでよい。
【0149】
更に、本明細書に記載した信号およびネットワーク通信に関して、当業者には言うまでもないが、信号は、第1ブロックから第2ブロックに直接送信してもよく、またはブロック間で信号の修正(例えば、増幅、減衰、遅延、ラッチ、バッファ、反転、フィルタ、または他の修正)を行ってもよい。上述した実施の実施形態の信号は、あるブロックから次のブロックに送信されることを特徴とするが、本システムおよび方法の他の実施形態は、信号の情報および/または機能的な局面をブロック間で送信する限り、このような直接送信信号の代わりに修正した信号を含んでいてもよい。ある程度までは、第2ブロックの信号入力は、(例えば、何らかの減衰および遅延は避けられない)関与する回路の物理的制限により、第1ブロックからの第1信号出力から導かれる第2信号として概念的に説明できる。従って、本明細書で用いるように、第1信号から導かれる第2信号は、第1信号または第1信号への任意の修正を含み、この修正は、回路制限によるか、または第1信号の情報的および/または最終的な機能局面を変更しない他の回路要素の通過によるかどうかに関わらない。
【0150】
特定の実施形態および実施例を参照して、本明細書に多様な発明を記載した。しかしながら、当業者には言うまでもなく、本明細書に記載の発明の範囲および精神から逸脱することなく、多くの変形形態が可能であり、添付の特許請求の範囲に記載のこれらの発明は、本発明の精神から逸脱することなく、記載した発明における全ての変更および修正を含むことを意図している。本明細書および特許請求の範囲において使用する「含む」および「有する」とは、「備える」と同義である。