(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、操作性に優れるカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される
。
【0011】
(
1)内管と、
前記内管の外周側に設けられ、線材が巻回されてなるコイルで構成されたコイル管とを備えるカテーテルであって、
当該カテーテルは、先端側から生体内に挿入されるものであり、
前記コイル管の基端部に固定され、回転操作されることによりその回転力を前記コイル管に伝達する回転操作部をさらに有しており、
前記コイル管は、少なくとも1つの第1コイルと、前記第1コイルと同心的に配置され、前記線材の巻回方向が前記第1コイルとは異なる少なくとも1つの第2コイルとを有し、
前記内管と前記コイル管とは、それらの中心軸回りに互いに相対的に回転可能であることを特徴とするカテーテル。
【0012】
(
2)前記回転操作部は、筒状の操作筒を有し、
前記操作筒は、その中心軸が前記コイル管の中心軸と一致している上記(
1)に記載のカテーテル。
【0013】
(
3)前記回転操作部は、前記コイル管に固定された第1ギアと、前記第1ギアと噛合する第2ギアとを有し、
前記第2ギアを回転操作することにより前記コイル管が回転する上記(
1)に記載のカテーテル。
(4)当該カテーテルに外力を付与しない自然状態では、前記内管と前記コイル管との間には、間隙が形成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のカテーテル。
【0014】
(5
)前記コイル管の外周側に設けられた外管をさらに有し、
前記外管と前記コイル管とは、それらの中心軸回りに相対的に回転可能である
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のカテーテル。
【0015】
(
6)前記外管は、その外周部に親水性を高める親水性処理が施されている上記(
5)に記載のカテーテル。
(7)前記第1コイルの内側に前記第2コイルが配置されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のカテーテル。
(8)前記第2コイルの内側に設けられ、前記第2コイルと異なる方向に線材が巻回されてなる第3コイルを有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のカテーテル。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、内管に対してコイル管が回転可能に設けられているため、コイル管を回転操作することにより、カテーテル全体の回転操作を行うことができる。すなわち、コイル管が回転力を伝達するのを担っている。
【0017】
また、コイル管が、互いに巻回方向が異なっている第1コイルおよび第2コイルで構成されているため、第1コイルの巻き付け方向と同じ方向に回転させると、第1コイルは拡径して、長さが短くなるように力が加わるのに対し、第2コイルは、締めつけられて縮径して、長さが長くなるように力が加わる。一方、第1コイルの巻き付け方向と反対方向に回転させると、第1コイルは縮径して、長さが長くなるように力が加わるのに対し、第2コイルは、拡径して、長さが短くなるように力が加わる。
【0018】
このように本発明では、コイル管をどちらに回転させても、その回転力が伝達されやすい部分を有するため、回転力をコイル管の先端まで効率よく伝達することができる。
【0019】
また、第2コイルと巻回方向が異なる第3コイルが存在する場合は、第3コイルは拡径して、長さ方向では長さが短くなるように力が加わる。
【0020】
また、コイルの線材は極力密接するように巻回されている場合、長さ方向で伸びる方向には自由度があるが、圧縮方向に遊びがない。このため、手元の回転応力の逃げ場がなく、先端まで回転応力が伝達される。
【0021】
さらに、内管が存在することにより、ガイドワイヤや治療デバイスなどの通過性が向上し、造影剤などの液体注入も容易となる。
以上より、本発明のカテーテルは、トルク伝達性と方向選択性といった操作性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明のカテーテルを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0024】
<第1実施形態>
図1は、本発明のカテーテル(第1実施形態)を示す側面図である。
図2は、
図1に示すカテーテルが備えるカテーテル本体の縦断面図である。
図3は、
図1中のA−A線断面図である。
図4は、
図1に示すコイル管の縦断面図である。
図5は、
図1に示すコイル管の側面図の一部省略図であって、(a)が矢印B方向に回転させた状態を示す図であり、(b)が矢印C方向に回転させた状態を示す図である。
【0025】
なお、以下では、説明の都合上、
図1〜
図5(
図6〜
図14についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」、左側を「左」または「先端」、右側を「右」または「基端」と言う。すなわち、カテーテルにおいて、カテーテル本体側を「先端」と言い、その反対側(回転操作部側)を「基端」と言う。
【0026】
図1に示すカテーテル1は、血管100に挿入されるカテーテル本体2と、カテーテル本体2の基端部に設けられた回転操作部3とを備える。
【0027】
図2に示すように、カテーテル本体2は、可撓性を有しており、内管4と、コイル管5と、外管6とを有する三重管構造をなしている。また、内管4、コイル管5および外管6は、カテーテル本体2の中心軸O回りに、内側からこの順で同心的に配置されている。
【0028】
図2および
図3に示すように、内管4は、可撓性を有するチューブで構成されている。また、内管4は、その基端部41が回転操作部3に固定されている。
【0029】
コイル管5は、コイルで構成されている。このコイル管5は、内管4よりも短く、その基端部51が内管4の基端部41よりも先端側に位置している。このため、内管4の基端部41は、コイル管5の基端開口から露出している。
【0030】
また、コイル管5の先端部には、筒状の先端チップ52が固定されている。この先端チップ52は、筒状をなしており、内管4および外管6よりも先端側に位置している。また、先端チップ52は、先端側に向って外径が漸減するテーパ部521を有している。これにより、例えば、狭窄部に入りやすくすることができる
【0031】
図2および
図3に示すように、外管6は、可撓性を有するチューブで構成されている。この外管6は、コイル管5よりも短く、その基端部61がコイル管5の基端部51よりも先端側に位置している。このため、コイル管5の基端部51は、外管6の基端開口から露出している。また、カテーテル1に外力を付与しない自然状態では、内管4とコイル管5との間には、間隙が形成されている。これにより、コイル管5の回転を内管4が阻害するのを防止することができる。
【0032】
また、
図2に示すように、外管6は、外周部に設けられ、その中央部Sよりも先端側の先端側管状部62と、中央部Sよりも基端側の基端側管状部63とを有している。
【0033】
先端側管状部62は、親水性コートの下地層として機能する。先端側管状部62は、例えば、ポリウレタン等、親水性コートとの親和性が比較的高い材料により構成されている。これにより、外管6と親水性コートとの親和性を高めることができる。よって、親水性コートが外管6から剥離するのを防止することができる。
【0034】
基端側管状部63は、ナイロンやポリウレタン等、比較的剛性が高い樹脂材料により構成されている。これにより、外管6を保護することができる。
【0035】
内管4、外管6および先端チップ52の構成材料としては、柔軟な樹脂材料を用いることができるが、特に、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリオレフィン、ナイロン66のようなポリアミド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンテレフタレートのようなポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を主とするものが好ましい。なお、内管4、外管6および先端チップ52は、上記樹脂材料や金属材料等で構成されたコイルあるいは編みこみ部材からなる多層管であってもよい。
【0036】
これらのものは、摩擦抵抗が比較的小さい材料(低摩擦材料)であるため、特に、内管4をかかる材料によって構成することにより、例えば、ガイドワイヤを内管4に挿通する操作や、引き抜く操作等を容易かつ確実に行うことができるようになる。
【0037】
このような構成材料には、X線不透過性材料(放射線不透過性材料)で構成される粒子を含有してもよい。これにより、X線透視下でのカテーテル本体2の視認性が向上する。このようなX線不透過性材料としては、例えば、タングステン、酸化ビスマス、硫酸バリウム等が挙げられる。
【0038】
また、内管4の内面には、シリコン樹脂等による被膜を形成するようにしてもよい。これにより、内管4の内面は、摩擦力がさらに低減される。
また、コイル管5と内管4の摩擦を軽減させるために、コイル管5の内周面または内管4の外周面には、シリコン樹脂、親水性コート、潤滑油等のコーティングが施されていてもよい。
【0039】
また、上記親水性コートとしては、特に限定されず、血液や生理食塩水等の液体に接触した際に潤滑性が発現する親水性高分子材料を用いることができる。これにより、カテーテル本体2の摩擦抵抗が減少して、摺動性が一段と向上することで、蛇行した血管100への挿入操作がより容易となる。
【0040】
上記親水性高分子材料としては、特に限定されないが、例えば、セルロース系高分子物質(例えばヒドロキシプロピルセルロース)、ポリエチレンオキサイド系高分子物質(例えばポリエチレングリコール)、無水マレイン酸系高分子物質(例えばメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えばジメチルアクリルアミド−グリシジルメタクリレート共重合体)、水溶性ナイロン等のうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0041】
また、上記親水性コートを省略し、外管6の外周部に親水性を高める親水性処理を施してもよい。この親水性処理は、例えば、プラズマ処理、グロー放電、コロナ放電、紫外線照射等の物理活性化処理が挙げられる。
【0042】
また、コイル管5の構成材料としては、樹脂材料であってもよく、金属材料であってもよいが、剛性を高めるという観点から、金属材料であるのが好ましい。
【0043】
上記金属材料としては、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等)、ピアノ線、コバルト系合金、Ni−Ti合金等が挙げられる。
【0044】
このようなカテーテル本体2では、コイル管5は、その長手方向の延長に亘って内管4および外管6に対して非固定的に設けられている。これにより、コイル管5が内管4および外管6に対して相対的に回転可能となっている。
【0045】
次に、回転操作部3について説明する。
図3に示すように、回転操作部3は、操作筒31と、操作筒31を回転可能に支持する支持部32とを有している。
【0046】
操作筒31は、円筒状をなす部材で構成されている。操作筒31は、カテーテル本体2の中心軸Oの基端側延長上に位置している。また、操作筒31の内腔部311には、内管4の、コイル管5および外管6の基端から露出した部分が挿通されている。
【0047】
また、操作筒31の内腔部311内で、かつ、先端側には、ベアリング312が設けられている。このベアリング312を介して、コイル管5の基端部51が操作筒31に固定されている。これにより、操作筒31を回転させると、コイル管5が中心軸O回りに回転する。
【0048】
また、操作筒31の中心軸がカテーテル本体2の中心軸O(コイル管5の中心軸)と一致している。これにより、操作筒31を回転させた回転力が、コイル管5に効率よく伝達される。
【0049】
支持部32は、先端側の先端側支持部321と、基端側の基端側支持部322と、連結部323とを有している。
【0050】
先端側支持部321は、略円筒状をなしており、その内腔部324には、内管4およびコイル管5の、外管6の基端部から露出した部分が挿通されている。また、先端側支持部321は、基端側に開放した凹部325を有している。この凹部325には、操作筒31の先端部313が回転可能に挿入されている。
【0051】
また、先端側支持部321の先端部は、外径が先端側に向って漸減するテーパ部326となっている。これにより、例えば、ガイディングカテーテル、造影カテーテルまたはマイクロカテーテル等に挿通して用いるとき、テーパ部326がガイディングカテーテルのカテーテルハブに嵌合することができ、手技を安定的に行うことができる。また、テーパ部326の先端には、外管6の基端部61が固定されている。なお、テーパ部326を省略し、外管6の基端部61を先端側支持部321に直接固定してもよい。
【0052】
基端側支持部322は、連結部323によって先端側支持部321と固定されている。また、基端側支持部322は、その内腔部327に内管4が挿通されて固定されている。また、基端側支持部322は、先端側に開放した凹部328を有している。この凹部328には、操作筒31の基端部314が回転可能に挿入されている。
【0053】
また、基端側支持部322は、基端側に向って円筒状に突出した突出部(ハブ)329を有している。この突出部329には、例えば、シリンジ等の他の医療用具が接続することができる。なお、内腔部327は、その基端部に、基端側に向って内径が大きくなるテーパ部330を有しているため、上記他の医療器具が嵌合することができ、その接続状態を維持することができる。
【0054】
このような回転操作部3は、例えば、
図1に示すように、例えば左手で先端側支持部321を把持して固定した状態で、右手で操作筒31を回転させるようにして使用することができる。これにより、回転操作によりコイル管5が回転する。なお、左手で操作筒31を操作して、右手でガイドワイヤを操作して使用してもよい。
【0055】
次に、コイル管5について詳細に説明する。
図4に示すように、コイル管5は、コイル7(第1コイル)と、コイル8(第2コイル)と、コイル9(第3コイル)とを有する三重管構造をなしている。コイル7、コイル8およびコイル9は、この順で外側から配置されている。また、コイル7およびコイル8、コイル8およびコイル9は、それぞれ外周部と内周部が接触している。
【0056】
また、コイル7、コイル8およびコイル9は、互いに径方向に重なっている部分同士が固定されている構成であってもよく、互いに長手方向の途中が非固定的に設けられ、端部同士が固定されている構成であってもよい。特に、コイル7、コイル8およびコイル9の端部同士を固定することにより、端部が互いに異なる方向に移動したりするのを防止することができる。なお、固定方法としては、例えば、焼き入れ、融着、ろう付け、接着、樹脂層で一括して被覆する方法等が挙げられる。
【0057】
ここで、コイル7とコイル8とは、巻回方向が異なっている。コイル7は、基端側から見たとき、1本の線材71が基端側から先端側に向って反時計回り(
図5(a)中矢印B方向)に巻回されている。コイル8は、基端側から見たとき、1本の線材81が基端側から先端側に向って時計回り(
図5(b)中矢印C方向)に巻回されている。
【0058】
また、コイル8とコイル9とは、巻回方向が異なっている。コイル9は、基端側から見たとき、1本の線材91が基端側から先端側に向って反時計回り(
図5(a)中矢印B方向)に巻回されている。なお、コイル7とコイル9とは、巻回方向が同じになっている。
【0059】
コイル7の巻回方向と同じ方向、すなわち、
図5(a)中矢印B方向に回転させると、コイル7は、拡径し、長さ方向では長さが短くなるように力が加わるのに対し、コイル7と巻回方向が異なるコイル8は、締めつけられて縮径し、長さ方向に長さが長くなるように力が加わる。コイル8と巻回方向が異なるコイル9は、コイル7と同じく拡径して、長さ方向では長さが短くなるように力が加わる。
【0060】
前記とは逆に、コイル7の巻回方向と反対方向、すなわち、
図5(b)中矢印C方向に回転させると、コイル7は、締めつけられて縮径し、長さ方向に長さが長くなるように力が加わるのに対し、コイル7と巻回方向が異なるコイル8は、拡径し、長さ方向では長さが短くなるように力が加わる。コイル8と巻回方向が異なるコイル9は、コイル7と同じく締めつけられて縮径し、長さ方向に長さが長くなるように力が加わる。
【0061】
また、各線材71、81、91は長さ方向に隣り合う線材同士が極力密接するように巻かれているため、長さ方向で伸びる方向には自由度があるが、圧縮方向に遊びがないため、手元の回転応力の逃げ場がなく、先端まで回転応力が伝わる。
【0062】
このような構成により、
図5中矢印B方向および矢印C方向のいずれの方向に回転操作を行ったとしても、コイル管5には、回転力を効率よく伝達する部分が存在することとなる。よって、例えば、
図1に示すように、カテーテル1の先端の向きを変更する際、どの方向に回転操作を行ったとしても、コイル管5の先端まで回転力が確実に伝達され、内管4および外管6とともにカテーテル1の先端部の向きを変更することができる。その結果、カテーテル1は、トルク伝達性と方向選択性といった操作性に優れる。
【0063】
また、コイル7、コイル8およびコイル9の固定力が長さ方向に加わる力に比べ強い為、回転力が先端部まで効果的に伝達される。
また、前述したように、コイル管5は、その全長に亘って内管4および外管6に対して非固定的に設けられているため、独立して回転することができる。よって、上述したようなコイル管5の回転が内管4および外管6によって阻害されるのを防止することができる。よって、カテーテル1の優れたトルク伝達性と方向選択性等、優れた操作性を実現することができる。
【0064】
また、コイル管5の剛性は、内管4および外管6の剛性よりも高くなっている。これにより、コイル管5が回転すると、内管4および外管6に対して確実に回転することができ、操作性をより一層高めることができる。
【0065】
<第2実施形態>
図6は、本発明のカテーテル(第2実施形態)を示す側面図である。
【0066】
以下、この図を参照して本発明のカテーテルの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、カテーテル本体の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。以下の実施形態でも同様である。
【0067】
図6に示すカテーテル1Aでは、第1実施形態の外管6に相当するものが無い。このため、カテーテル本体2全体として柔軟性を高めることができる。さらに、外管とコイル管5との段差を解消、細径化できる。また、コイル管5の外周部には、前記第1実施形態で述べた親水性処理が施されている。
【0068】
このようなカテーテル1Aによれば、外管6がないため、
図6中の拡大図に示すように、コイル管5の先端に設けられた先端チップ52と、コイル管5との間に段差が形成されるのを防ぐことができる。よって、血管や、他の医療用具と引っ掛かったりするのを防止することができる。さらに、外管6が無いため、カテーテル本体2全体として細径化を図ることができる。
【0069】
<第3実施形態>
図7は、本発明のカテーテル(第3実施形態)が備える回転操作部を示す側面図である。
図8は、
図7中のD−D線断面図である。
【0070】
図7および
図8に示すように、カテーテル1Bでは、回転操作部3は、第1ギア33と、第1ギア33と噛合する第2ギア34とを有している。なお、
図7および
図8では、第1ギア33と第2ギア34とを収納する筐体または枠体(支持部)は、図示を省略している。
【0071】
第1ギア33は、コイル管5の基端部51に、固定されている。また、第1ギア33は、円柱状をなし、コイル管5の中心軸と同心的に配置されている。この第1ギア33が回転することにより、コイル管5が回転する。
また、第1ギア33の外周部には、その長手方向に沿って延在し、周方向に沿って歯331が形成されている。
【0072】
第2ギア34は、第1ギア33の側方に配置されている。また、第2ギア34は、円柱状をなし、その外周部には、長手方向に沿って延在し、周方向に沿って歯341が形成されている。この歯341は、第1ギア33の歯331と噛合している。これにより、第2ギア34を回転操作すると、第1ギア33が回転し、その回転とともにコイル管5が回転することができる。このように、第2ギア34は、回転操作を行う操作部として機能する。
【0073】
このようなカテーテル1Bでは、操作部としての第2ギア34は、その中心軸O
34が、カテーテル本体2の中心軸Oとはズレて設けられている。これにより、回転操作を行う際、カテーテル本体2がその操作を阻害するのを防止することができる。
【0074】
<第4実施形態>
図9は、本発明のカテーテル(第4実施形態)が備える回転操作部を示す側面図である。
図10は、
図9中のE−E線断面図である。
【0075】
図9および
図10に示すように、カテーテル1Cでは、回転操作部3は、第1プーリー35と、第2プーリー36と、ベルト37とを有している。
【0076】
第1プーリー35は、筒状をなし、その内側に、コイル管5の基端部が固定されている。第1プーリー35は、カテーテル本体2の中心軸Oを中心として、カテーテル本体2と同心的に設けられている。第2プーリー36は、円柱状をなし、第1プーリー35の側方に、第1プーリー35とは離間して配置されている。
これら第1プーリー35および第2プーリー36には、2本のベルト37が掛け回されている。ベルト37は、第1プーリー35の先端部および第2プーリー36の先端部と、第1プーリー35の基端部および第2プーリー36の基端部とにそれぞれ掛け回されている。
【0077】
カテーテル1Cでは、第2プーリー36を、その中心軸O
36回りに回転操作を行うと、その回転力が2本のベルト37を介して第1プーリー35に伝達され、第1プーリー35が回転する。この回転に伴い、コイル管5が回転することができる。このように、第2プーリー36は、回転操作を行う操作部として機能する。
【0078】
このようなカテーテル1Cによれば、操作部としての第2プーリー36をカテーテル本体2の中心軸Oからより遠ざけることができる。よって、回転操作を行う際、カテーテル本体2がその操作を阻害するのをより効果的に防止することができる。
【0079】
なお、
図9および
図10では、第1プーリー35と、第2プーリー36と、ベルト37を収納する筐体または枠体(支持部)は、図示を省略している。
【0080】
<第5実施形態>
図11は、本発明のカテーテル(第5実施形態)が備える回転操作部を示す側面図である。
図12は、
図11に示す第1ギアおよび第2ギアを示す側面図である。
【0081】
図11および
図12に示すように、カテーテル1Dでは、回転操作部3は、支持部30aと、支持部30a内に設けられた第1ギア33aと、第2ギア34aとを有している。
【0082】
第1ギア33aは、支持部30a内に収納されている。また、第1ギア33aは、コイル管5の基端部51に、固定されている。また、第1ギア33aは、歯331aを有する傘歯車で構成されており、コイル管5の中心軸と同心的に配置されている。この第1ギア33aが回転することにより、コイル管5が回転する。
第2ギア34aは、第1ギア33aの側方に配置されている。また、第2ギア34aは、第1ギア33aと同様に円盤状の傘歯車で構成されている。また、第2ギア34aは、その中心軸O
34aがカテーテル本体2の中心軸Oと交差する向きで配置されている。
【0083】
この第2ギア34aは、歯341aを有し、この歯341aが第1ギア33aの歯331aと噛合している。これにより、第2ギア34aを回転操作すると、第1ギア33aが回転し、その回転とともにコイル管5が回転することができる。このように、第2ギア34aは、回転操作を行う操作部として機能する。
なお、第2ギア34aは、その外周部の一部が支持部30aから露出しており、回転操作を行うことができる。
【0084】
このようなカテーテル1Dによれば、操作部としての第2ギア34aが、いわゆる「ダイアル式」となっており、回転操作の微調節を容易に行うことができる。また、第2ギア34aの支持部30aから露出している部分に回転量を示すマーカーを付すことができ、その回転量を分かり易くすることができる。
【0085】
<第6実施形態>
図13は、本発明のカテーテル(第6実施形態)が備える回転操作部を示す上面図である。
図14は、
図13に示す第1ギアおよび第2ギアを示す側面図である。
【0086】
図13および
図14に示すように、カテーテル1Eでは、回転操作部3は、支持部30bと、支持部30b内に設けられた第1ギア33bと、第2ギア34bとを有している。
【0087】
第1ギア33bは、支持部30b内に収納されている。また、第1ギア33bは、コイル管5の基端部51に、固定されている。また、第1ギア33bは、歯331bを有する冠歯車で構成されており、コイル管5の中心軸と同心的に配置されている。この第1ギア33bが回転することにより、コイル管5が回転する。
【0088】
第2ギア34bは、第1ギア33bの側方に配置されている。また、第2ギア34bは、円盤状の傘歯車で構成されている。また、第2ギア34bは、その中心軸O
34bがカテーテル本体2の中心軸Oと交差する向きで配置されている。
この第2ギア34bは、歯341bを有し、この歯341bが第1ギア33bの歯331bと噛合している。これにより、第2ギア34bを回転操作すると、第1ギア33bが回転し、その回転とともにコイル管5が回転する。このように、第2ギア34bは、回転操作を行う操作部として機能する。
【0089】
また、第2ギア34bは、歯341bとは反対側に角柱状に突出形成された把持部342を有している。これにより、把持部342を把持して第2ギア34bを容易に操作することができる。
【0090】
なお、第2ギア34bは、歯341b以外の部分(把持部342を含む)が支持部30bから露出しており、回転操作を行うことができる。なお、
図14では、支持部30bの図示を省略している。
【0091】
このようなカテーテル1Eによれば、前記第5実施形態と同様に、操作部としての第2ギア34bが、いわゆる「ダイアル式」となっており、回転操作の微調節を容易に行うことができる。
【0092】
以上、本発明のカテーテルを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、カテーテルを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0093】
なお、前記各実施形態では、コイル管は、第1コイル、第2コイルおよび第3コイルを1つずつ有するものであったが、本発明ではこれに限定されず、複数個ずつ有していてもよい。
【0094】
また、前記各実施形態では、コイル管は、内径および外径が同じコイルの線材が編み込まれて固定されたものであってもよい。