特許第6880079号(P6880079)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6880079挿入ユニットを受容するための喫煙物品マウスピース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880079
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】挿入ユニットを受容するための喫煙物品マウスピース
(51)【国際特許分類】
   A24D 3/04 20060101AFI20210524BHJP
【FI】
   A24D3/04
【請求項の数】15
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-564763(P2018-564763)
(86)(22)【出願日】2017年7月6日
(65)【公表番号】特表2019-522471(P2019-522471A)
(43)【公表日】2019年8月15日
(86)【国際出願番号】EP2017067027
(87)【国際公開番号】WO2018007561
(87)【国際公開日】20180111
【審査請求日】2020年6月25日
(31)【優先権主張番号】16178471.5
(32)【優先日】2016年7月7日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ディンサー アーメット
(72)【発明者】
【氏名】ナッピ レオナルド
(72)【発明者】
【氏名】アルヴァレス デ ラ カデナ アントニオ
【審査官】 比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭62−190071(JP,A)
【文献】 特開昭60−141277(JP,A)
【文献】 特表2009−504175(JP,A)
【文献】 特表2014−518079(JP,A)
【文献】 特表2014−513538(JP,A)
【文献】 特表2013−514802(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24D 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生基体と、前記エアロゾル発生基体の下流端に固定されたマウスピースとを備える喫煙物品であって、前記マウスピースが
弾性変形可能材料の第一の中空管状セグメントと、
前記第一の中空管状セグメントに隣接し、かつその上流にある第二の中空管状セグメントであって、前記第二の中空管状セグメントが挿入ユニットを受容するためのチャンバーを画定する、第二の中空管状セグメントと、を備え、
前記第一の中空管状セグメントが、前記マウスピースの外部から前記第二の中空管状セグメントの前記チャンバーの中へと挿入ユニットが通ることができる開口部を画定し、
前記第一の中空管状セグメントの少なくとも一部分が、前記開口部の中へと内向きに突出して、少なくとも一つの弾性変形可能突起部を画定する、喫煙物品。
【請求項2】
前記第一の中空管状セグメントが、前記開口部の周囲に均一に配置された二つ以上の弾性変形可能突起部を備える、請求項1に記載の喫煙物品。
【請求項3】
前記開口部の形状が、前記喫煙物品または前記マウスピースの前記下流端から見ると少なくともある程度の左右対称性を有する、請求項1または請求項2に記載の喫煙物品。
【請求項4】
前記開口部の前記形状が、前記喫煙物品または前記マウスピースの前記下流端から見ると放射対称性を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項5】
前記第一の中空管状セグメントの前記開口部の断面積の等価直径(Deq.)が、前記第二の中空管状セグメントの前記チャンバーの断面積の等価直径(Deq.)の約90パーセント以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項6】
前記第一の中空管状セグメントの前記開口部の前記断面積の等価直径(Deq.)が約2.5ミリメートル〜約4.5ミリメートルである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項7】
前記マウスピースが、前記第二の中空管状セグメントに隣接し、かつその上流にある濾過材料のセグメントをさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項8】
前記濾過材料のセグメントの色が前記第一の中空管状セグメントとは異なる色である、請求項7に記載の喫煙物品。
【請求項9】
前記マウスピースが、少なくとも前記第一の中空管状セグメントおよび前記第二の中空管状セグメントを囲む不浸透性ラッパーをさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項10】
前記第一の中空管状セグメントと前記第二の中空管状セグメントとの各々が、繊維質の濾過材料と前記繊維質の濾過材料に添加された可塑剤とを含み、前記第一の中空管状セグメント中の前記可塑剤の重量含有量割合が前記第二の中空管状セグメント中の前記可塑剤の重量含有量割合よりも高い、請求項1〜9のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項11】
前記第一の中空管状セグメントの長さが約3ミリメートル〜約10ミリメートルである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項12】
前記第二の中空管状セグメントの長さが約4ミリメートル〜約10ミリメートルである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項13】
弾性変形可能材料の前記第一の中空管状セグメントが前記マウスピースの前記下流端に配置された、請求項1〜12のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項14】
前記マウスピースが第三の中空管状セグメントを前記マウスピースの前記下流端にさらに備え、前記第三の中空管状セグメントが前記第一の中空管状セグメントに隣接し、かつその下流にある、請求項1〜12のいずれか一項に記載の喫煙物品。
【請求項15】
喫煙物品用のマウスピースであって、前記マウスピースが、
弾性変形可能材料の第一の中空管状セグメントと、
前記第一の中空管状セグメントに隣接し、かつその上流にある第二の中空管状セグメントであって、前記第二の中空管状セグメントが挿入ユニットを受容するためのチャンバーを画定する、第二の中空管状セグメントと、を備え、
前記第一の中空管状セグメントが、前記マウスピースの外部から前記第二の中空管状セグメントの前記チャンバーの中へと挿入ユニットが通ることができる開口部を画定し、
前記第一の中空管状セグメントの少なくとも一部分が、前記開口部の中へと内向きに突出して、少なくとも一つの弾性変形可能突起部を画定する、マウスピース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、挿入ユニットをその下流端で受容するように構成された喫煙物品に関する。本発明は特に、壊れやすいカプセルをその下流端で受容するように構成されたフィルター紙巻たばこに適用可能である。
【背景技術】
【0002】
フィルター紙巻たばこは喫煙物品の一例である。フィルター紙巻たばこは典型的に、紙ラッパーで包囲されたたばこカットフィラーのロッドと、包まれたたばこロッドと端と端を接した関係で整列され、チッピングペーパーによってたばこロッドに取り付けられた円筒状フィルターとを備える。従来のフィルター紙巻たばこにおいて、フィルターは、多孔性のプラグラップ内に包まれた酢酸セルローストウのプラグから成る場合がある。主流煙の粒子状構成成分およびガス状構成成分を除去するために濾過材料の二つ以上のセグメントを備える複数構成要素フィルターを有するフィルター紙巻たばこも知られている。
【0003】
たばこなどのエアロゾル形成基体が燃焼式ではなく加熱式である数多くの喫煙物品も、当技術分野において提案されてきた。加熱式喫煙物品において、エアロゾルはエアロゾル形成基体の加熱によって生成される。周知の加熱式喫煙物品には、例えば電気的加熱によるか、または可燃性燃料要素または熱源からエアロゾル形成基体への熱の伝達によってエアロゾルが生成される喫煙物品が含まれる。喫煙中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル形成基体から放出され、喫煙物品を通して引き出された空気中に混入される。放出された化合物は冷めるにつれて凝縮してエアロゾルを形成し、これが消費者によって吸い込まれる。また、燃焼することなく、また一部の場合において加熱することなく、例えば化学反応によって、たばこ材料、たばこ抽出物、またはその他のニコチン供与源からニコチン含有エアロゾルが生成される喫煙物品も周知である。
【0004】
消費者の喫煙の体験を修正するために風味剤などの添加物を喫煙物品の中へと組み込むことが周知である。風味剤などの添加物を喫煙物品の中へと組み込むための一つの周知の方法は、粉砕可能なカプセルの形態を取る。カプセルは典型的に、液体添加物を包囲する壊れやすい壁を備える。消費者はカプセルに力をかけ、壁を破り、ひいては添加物を放出することができ、これによって消費者は自身の喫煙の体験を修正できる。
【0005】
しかしながら、こうしたカプセルは製造中に、例えばカプセルを繊維質の濾過材料(酢酸セルローストウなど)のセグメントの中に包埋することによって喫煙物品の中へと組み込まれる。結果として、消費者は製造された喫煙物品の一部として既に提供されている添加物を使用するように制限される。
【0006】
国際特許公開第2013000967 A1号は、相補的な形状にされた挿入可能なフィルターユニットを受容および保持するように構成された口側端の陥凹部を有するフィルターを記述している。口側端の陥凹部の中へとカプセルが挿入される場合、カプセルはまず濾過材料のプラグの中に包埋され、次いで前記プラグが陥凹部の中へと挿入される必要がある。プラグは陥凹部の中に保持されるように、挿入中に陥凹部内ですべり嵌めを形成するように圧縮される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、消費者が自身の喫煙の体験をカスタマイズすることができ、とりわけ喫煙物品を喫煙する時に消費者が使用可能な添加物または風味のタイプをカスタマイズすることができる方法を改善することが望ましいことになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様によると、エアロゾル発生基体と、エアロゾル発生基体の下流端に固定されたマウスピースとを含む喫煙物品が提供されている。マウスピースは、弾性変形可能材料の第一の中空管状セグメントと、第一の中空管状セグメントに隣接し、かつその上流にある第二の中空管状セグメントとを備え、第二の中空管状セグメントは挿入ユニットを受容するためのチャンバーを画定する。第一の中空管状セグメントは、マウスピースの外部から第二の中空管状セグメントのチャンバーの中へと挿入ユニットが通ることができる開口部を画定する。第一の中空管状セグメントの少なくとも一部分は、開口部の中へと内向きに突出して、少なくとも一つの弾性変形可能突起部を画定する。
【0009】
第一の中空管状セグメントと第二の中空管状セグメントの配置は、喫煙物品が製造されて消費者に供給された後、消費者が挿入ユニットを喫煙物品のマウスピースの中へと組み込むことを可能にする。挿入ユニットは、喫煙物品の少なくとも一つの特徴を修正するように構成されることができる。結果として、消費者は一つ以上の挿入ユニットを喫煙物品のマウスピースに導入するかどうかを選ぶことによって、自身の喫煙の体験をカスタマイズすることができる。
【0010】
その上、国際特許公開第2013000967 A1号などの先行技術の陥凹部フィルターとは異なり、第一の中空管状セグメントは第二の中空管状セグメントに隣接し、また第一の中空管状セグメントの開口部の中へと内向きに突出する少なくとも一つの弾性変形可能突起部を備える。第一の中空管状セグメントの開口部の中へと内向きに突出する少なくとも一つの弾性変形可能な突起部を提供することによって、挿入中に挿入ユニットを損傷する大きいリスクを伴わずに挿入ユニットをマウスピースの中へと簡単に挿入することができる。これは、ユニットが開口部を通過する際に、ユニットに過大な抵抗力または圧縮力をかけることなく、ユニットによって突起部を変形および偏向させることができるためである。しかしながら、ユニットが開口部を通過し、第二の中空管状要素のチャンバー内に存在するようになると、突起部はその以前の状態に弾性的に戻り、挿入ユニットがマウスピースから抜け出るのを防止または阻止するバリアを提供することができる。特に、突起部は、チャンバー内に収容された挿入ユニットの断面積を完全には包含しない断面積を有する第一の中空管状セグメントの開口部をもたらす位置に弾性的に戻ることができる。つまり、弾性変形可能突起部は、挿入ユニットをチャンバー内に固定するために、チャンバーの下流に少なくとも部分的に包囲する表面を提供する。結果として、挿入ユニットはチャンバーの中に保持され、マウスピースから抜け出るのが防止される。
【0011】
本発明は、外力を受けた時に壊れるまたは破裂するように構成された、壊れやすいカプセルなどの壊れやすい挿入ユニットで使用するのに特に適している。こうした筋書きにおいて、少なくとも一つの弾性変形可能突起部の配置は、カプセルが開口部を通過する際に過度に高い圧縮力を受けず、従ってカプセルがマウスピースのチャンバーの中へと通る際に不必要に破裂しないことを確実にすることができる。
【0012】
従って、本発明は、消費者が挿入ユニットを挿入中に損傷する大きいリスクを伴わずに、挿入ユニットを喫煙物品のマウスピースの中へと挿入できるようにするための信頼性のある効果的な方法を提供する。従って消費者は好都合なことに、一つ以上の挿入ユニットを喫煙物品のマウスピースに導入するかどうかを選ぶことによって、自身の喫煙の体験をカスタマイズすることができる。
【0013】
第一の中空管状セグメントは、マウスピースの外部から第二の中空管状セグメントのチャンバーの中へと挿入ユニットが通ることができる開口部を有する。従って、第一の中空管状セグメントはマウスピースの下流端に配置されることが好ましい。別の言い方をすれば、第一の中空管状セグメントはマウスピースの下流端面を画定することが好ましい。
【0014】
別の方法として、マウスピースは第一の中空管状セグメントの下流に一部分を備えてもよい。こうした実施形態において、第一の中空管状セグメントの下流の一部分は、挿入ユニットがマウスピースの外部から第一の中空管状セグメントの開口部に通ることができるように構成されるべきである。従って、第一の中空管状セグメントの下流の一部分は、一つ以上のさらなる中空管状セグメントから成ってもよい。別の方法として、または追加的に、第一の中空管状セグメントの下流の一部分は、第一の中空管状セグメントの下流に延びる一つ以上のラッパーによって形成された口側端くぼみから成ってもよい。
【0015】
開口部を通過するにつれてフィルターユニットと接触する状態になる可能性のある第一の中空管状セグメントの内部表面の量を低減するために、少なくとも一つの弾性変形可能突起部は開口部の中へと内向きに突出する。これは、次いでユニットが第二の中空管状セグメントのチャンバーから抜け出るのを回避するためのバリアとして突起部が作用することができるという追加の相乗的な利点を有する。
【0016】
少なくとも一つの弾性変形可能突起部は、喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると任意の適切な輪郭を有してもよい。特に、開口部は、喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると周辺部を有することができる。喫煙物品またはマウスピースの下流端から見た時に、第一の中空管状セグメントの各々の突起部は、周辺部の第一の部分と、周辺部の第一の部分の各々の端と交わる仮想直線とによって区切られている。仮想直線と、仮想直線から最も遠い周辺部の第一の部分上の点との間の、仮想直線と直角を成す方向の距離は、少なくとも約1ミリメートルであることが好ましく、少なくとも約2ミリメートルであることがより好ましい。従って、各々の突起部は、喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると、真っ直ぐなまたは湾曲した側面部分を有してもよい。各々の突起部は、喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると、とがった先端を有してもよく、または丸みのある先端を有してもよい。
【0017】
開口部の形状は、喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると少なくともある程度の左右対称性を有することが好ましい。開口部の形状は、喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると放射対称性を有することが好ましい。
【0018】
挿入ユニットは、喫煙物品マウスピースの中へと挿入することができるいかなる構成要素であってもよい。挿入ユニットは、喫煙の体験の少なくとも一つの特徴を変化させる能力を有することが好ましい。例えば、挿入ユニットは濾過材料を含んでもよく、ひいてはマウスピースを通る主流煙またはベイパーの特定の成分の量を低減してもよい。挿入ユニットはマウスピースを通る主流煙またはベイパーの流れを変化させてもよい。例えば、主流煙またはベイパーは、挿入ユニットを選択的に通って流れてもよく、または挿入ユニットは流量制限器として作用してもよい。この場合において、挿入ユニットの引き出し抵抗は、マウスピースのその他の構成要素よりも高くてもよく、または低くてもよい。
【0019】
挿入ユニットは、マウスピースを通過する主流煙またはベイパーの中へと少なくとも一つの風味を付与するように構成されることが好ましい。挿入ユニットは、例えば風味ビーズまたは風味スレッドを含んでもよい。しかしながら、挿入ユニットは壊れやすいカプセルを含むことが好ましく、壊れやすい風味カプセルを含むことがより好ましい。
【0020】
壊れやすいカプセルはフィルターユニットの一部として、例えば濾過材料のプラグ内に包埋された壊れやすいカプセルとして、提供されてもよい。別の方法として、一部の好ましい実施形態において、挿入ユニットは壊れやすいカプセルのみから成る。
【0021】
壊れやすいカプセルは、マウスピースを通過する主流煙またはベイパーを修正する能力を有する少なくとも一つの添加物を含むペイロードを包囲する壊れやすいシェルを備えることが好ましい。ペイロードは液体ペイロードであることが好ましい。
【0022】
第一の中空管状セグメントは、一つの突起部のみを有してもよい。これは、第一の中空管状セグメントの製造の複雑さを低減することができる。
【0023】
別の方法として、一部の好ましい実施形態において、第一の中空管状セグメントは、開口部の中へと内向きに突出する二つ以上の弾性変形可能突起部を備える。こうした実施形態において、二つ以上の弾性変形可能突起部は開口部の周囲に均一に配置されることが好ましい。例えば、第一の中空管状セグメントは、開口部の周囲に直径方向に反対側の二つの弾性変形可能突起部を備えてもよい。別の実施例として、第一の中空管状セグメントは、開口部の周囲に配置された三つの弾性変形可能突起部を備えてもよく、各々の突起部はマウスピースの下流端面から見ると、仮想正三角形の先端に配置されている。この均一な分布は、挿入ユニットがチャンバーの中へと通って、その後チャンバー内に保持されることを可能にすることにおいて、突起部の有効性を高めることができる。すなわち、均一な分布は、挿入ユニットが開口部を通過する際に、中空管状セグメントによって挿入ユニットにかけられる圧縮力を、より均一に分散させることを可能にすることができる。これは、挿入ユニットがチャンバーの中へと挿入される際に損傷を受けるリスクをさらに低減することができる。従って、これは挿入ユニットが壊れやすい時に(例えば壊れやすいカプセルの場合で)、特に有利である。
【0024】
喫煙物品またはマウスピースの下流端から見ると、少なくとも一つの突起部は開口部の形状を区切り、直径約3ミリメートル〜約4ミリメートルの円を開口部が完全に包含できないようになることが好ましい。こうした円形の直径は、喫煙物品用の典型的な壊れやすいカプセルの直径に対応する。結果として、こうしたカプセルは、第一の中空管状セグメントの一部分をまず変形することなく開口部を通過することができない。
【0025】
挿入ユニットが第一の中空管状セグメントの開口部を通過した後に挿入ユニットをチャンバー内に効果的に保持するためには、第一の中空管状セグメントの開口部内よりも大きいスペースがチャンバー内にあることが好ましい。結果として、第一の中空管状セグメントの開口部の断面積は、第二の中空管状セグメントのチャンバーの断面積より小さいことが好ましい。これは、二つの中空管状セグメントの間に、挿入ユニットがチャンバーから抜け出るのを防止するのを補助する工程を作るのに役立つことができる。マウスピースの中央の長軸方向軸は、第一の中空管状部材の開口部と第二の中空管状部材のチャンバーとの両方を通って延びることが好ましい。
【0026】
これは、開口部の形状の面積と同一の面積を有する円の直径である等価直径(Deq.)の観点から表される場合がある。従って、第一の中空管状セグメントの開口部の断面積の等価直径(Deq.)が、第二の中空管状セグメントのチャンバーの断面積の等価直径(Deq.)の約90パーセント以下であることが好ましく、約70パーセント以下であることがより好ましく、約60パーセント以下であることがなおより好ましい。等価直径(Deq.)は、以下の式を使用して計算することができる。
式中Sは所与の長軸方向位置での中空管の断面積であり、πは数学定数「円周率」である。第一の中空管状セグメントの場合において、Sは少なくとも一つの突起部が存在する長軸方向の位置での中空管の断面積である。
【0027】
第一の中空管状セグメントの開口部の断面積の等価直径(Deq.)は、約2.5ミリメートル〜約4.5ミリメートルであることが好ましい。
【0028】
第二の中空管状セグメントのチャンバーの断面積の等価直径(Deq.)は約2.8ミリメートル〜約6.9ミリメートルであることが好ましい。
【0029】
第一の中空管状セグメントの開口部の断面積は、マウスピースの長軸方向軸に沿って変化しないことが好ましい。この場合において、突起部は第一の中空管状セグメントの全長に沿って存在することが好ましい。これは、第一の中空管状セグメントの製造を簡単にするために役立つ場合がある。別の方法として、一部の実施形態において、第一の中空管状セグメントの開口部の断面積は、マウスピースの長軸方向軸に沿って変化する。例えば、第一の中空管状セグメントの開口部は、第一の中空管状セグメントの一方の端でより小さい断面積を有するように先細りしてもよい。別の例として、突起部は第一の中空管状セグメントのある一定の長軸方向の部分(複数可)に沿ってのみ存在してもよい。この場合において、突起部は第一の中空管状セグメントの下流端で存在しなくてもよいが、その代わりに第一の中空管状セグメントの上流端で存在してもよい。これは、第一の中空管状セグメントの開口部が第一の中空管状セグメントの下流端で、より従来的な形状(円形状など)を有することを可能することができ、一方で上述の少なくとも一つの突起部によって提供される利点の恩恵を依然として受ける。
【0030】
第二の中空管状セグメントは、マウスピースの最上流セグメントであってもよい。こうした実施形態において、第二の中空管状セグメントは、エアロゾル発生基体の下流端に直接隣接している。しかしながら、マウスピースは、第二の中空管状セグメントに隣接し、かつその上流にある濾過材料のセグメントをさらに備えることが好ましい。濾過材料のセグメントは、酢酸セルローストウのプラグなどの繊維質濾過材料のプラグであることが好ましい。これは、第二の中空管状セグメントのチャンバーに上流端面を提供する。繊維質の濾過材料のこうした上流セグメントは、挿入ユニットが液体ペイロードを包囲する壊れやすいシェルを有するカプセルである時に、有利でありうる。これは、カプセルが破裂した後、液体ペイロードが繊維質の材料にくっつきうるため、およびカプセルシェルの断片をチャンバー内に保持するのに役立ちうるためである。
【0031】
濾過材料のセグメントの色は、第一の中空管状セグメントとは異なる色であることが好ましい。これは、消費者が第一の中空管状セグメント内の開口部の周辺部を識別するのをより簡単にすることができる。
【0032】
マウスピースは、中空管状セグメントを囲む一つ以上のラッパーをさらに備えてもよい。特に好ましい実施形態において、マウスピースは、少なくとも第一の中空管状セグメントおよび第二の中空管状セグメントを囲む不浸透性ラッパーをさらに備える。挿入ユニットが、液体ペイロードを包囲する壊れやすいシェルを有するカプセルである時に、不浸透性ラッパーは有利でありうる。これは、液体ペイロードがマウスピースの外部表面を通してしみ出るのを不浸透性ラッパーが防止することができるためである。不浸透性ラッパーは、液体に対して不浸透性のコーティングで被覆された紙基材などの基材を含んでもよい。適切なコーティングには例えば、ニトロセルロースおよびエチルセルロースが含まれるが、これらに限定されない。
【0033】
第一の中空管状セグメントは、任意の適切な弾性変形可能材料から形成されてもよい。例えば、第一の中空管状セグメントは発泡体材料またはゴムから形成されてもよい。
【0034】
好ましい実施形態において、第一の中空管状セグメントの弾性変形可能材料は繊維質の濾過材料を含む。繊維質の濾過材料は、酢酸セルロース繊維などのセルロース系繊維を含んでもよい。こうした実施形態において、第一の中空管状セグメントは、あるタイプの中空アセテート管であると理解されてもよい。
【0035】
可塑剤は、第一の中空管状セグメントの弾性特性を調整するために繊維質の濾過材料に添加されてもよい。こうした可塑剤には、トリアセチン、およびトリエチレングリコールジアセテートが挙げられる。可塑剤が第一の中空管状セグメントの中に含まれる場合、可塑剤は第一の中空管状セグメントの全重量の約13重量パーセント〜約25重量パーセントの量で含まれることが好ましい。
【0036】
第一の中空管状セグメントと第二の中空管状セグメントとの各々が、繊維質の濾過材料と繊維質の濾過材料に添加された可塑剤とを含む場合、第一の中空管状セグメント中の可塑剤の重量含有量割合は第二の中空管状セグメント中の可塑剤の重量含有量割合よりも高いことが好ましい。これは有利にも、消費者がチャンバー内の挿入ユニットを弄りたい場合に、第二の中空管状セグメントを第一の中空管状セグメントよりも容易に変形(例えば、壊れやすいカプセルを壊すことによって変形)することを可能にする。特に、これは、第二の中空管状セグメントが外力を受けた時に、第一の中空管状セグメントの開口部のサイズおよび形状が変化する可能性がより低いことを意味する。結果として、消費者が第二の中空管状セグメントに力をかけた時に、挿入ユニットが偶発的にマウスピースから抜け出る可能性はより低い。
【0037】
第二の中空管状セグメントは、任意の適切な材料から形成されてもよい。第二の中空管状セグメントは透過性の周辺部分と、中空の中央コアまたはチャンバーとを備えることが好ましい。第二の中空管状セグメントは繊維質の濾過材料を含むことが好ましい。すなわち、第二の中空管状セグメントの透過性周辺部分は、繊維質の濾過材料を含むことが好ましい。繊維質の濾過材料は、酢酸セルロース繊維などのセルロース系繊維を含んでもよい。こうした実施形態において、第一の中空管状セグメントは、あるタイプの中空アセテート管であると理解されてもよい。チャンバーが不浸透性挿入ユニットで充填されている場合でさえも、透過性周辺部分を有する第二の中空管状セグメントを提供することによって、煙は依然としてセグメントを通って流れることができる。例えば、チャンバーに壊れやすいカプセルが提供される場合、煙は透過性の周辺部分を通過することができるので、消費者は依然としてカプセルを壊すことなく喫煙物品を喫煙することができる。これは、カプセルを喫煙前に必ず破裂させる必要なく、消費者の喫煙の体験中に、いつカプセルを破裂させるかをカスタマイズする能力を消費者に提供する。
【0038】
第二の中空管状セグメントが繊維質の濾過材料を含む時に、可塑剤は繊維質の濾過材料に添加されてもよい。こうした可塑剤には、トリアセチン、およびトリエチレングリコールジアセテートが挙げられる。可塑剤は、第一の中空管状セグメントの全重量の約5重量パーセント〜約10重量パーセントの量で第二の中空管状セグメント中に含まれてもよい。
【0039】
マウスピースの長軸方向における第一の中空管状セグメントの長さは約3ミリメートル〜約10ミリメートルであることが好ましく、好ましくは約4ミリメートル〜約7ミリメートルであり、約5ミリメートルであることが最も好ましい。こうした長さは、挿入ユニットが開口部を通過する際に、チャンバーに到達するために挿入ユニットを過度に遠くまで進める必要がなく、従って過度に高い圧縮力を過度に長い期間にわたって受けないことを確実にするのに役立ちうる。その上、こうした長さはまた、少なくとも一つの突起部が十分な弾力性のあるバリアを形成して、挿入ユニット(またはその断片)が不必要にマウスピースから抜け出るのを防止することを確実にするのに役立ちうる。
【0040】
第二の中空管状セグメントの長さは約4ミリメートル〜約12ミリメートルであることが好ましく、好ましくは約5ミリメートル〜約10ミリメートルであり、約5ミリメートルまたは7ミリメートルであることが最も好ましい。これは、少なくとも二つの挿入ユニット、とりわけ少なくとも二つの壊れやすい風味カプセルを収容するのに十分なサイズのチャンバーにすることを可能にする。少なくとも二つの挿入ユニットを収容する能力は、消費者が異なる挿入ユニットの組み合わせの中から選ぶことを可能にするため、消費者が自身の喫煙物品マウスピースをカスタマイズする際に、より高い選択度を消費者に提供することができる。
【0041】
当然のことながら、本発明は喫煙物品について上述してきたが、本発明の利点および技術的効果は喫煙物品用のマウスピースに等しく適用可能である。結果として、本発明の第二の態様によると、喫煙物品用のマウスピースが提供され、そのマウスピースは、弾性変形可能材料の第一の中空管状セグメントと、第一の中空管状セグメントに隣接し、かつその上流にある第二の中空管状セグメントとを備え、第二の中空管状セグメントは挿入ユニットを受容するためのチャンバーを画定する。第一の中空管状セグメントは、マウスピースの外部から第二の中空管状セグメントのチャンバーの中へと挿入ユニットが通ることができる開口部を画定する。第一の中空管状セグメントの少なくとも一部分は、開口部の中へと内向きに突出して、少なくとも一つの弾性変形可能突起部を画定する。
【0042】
当然のことながら、本発明の第一の態様に関して上述した好ましい特徴はまた、本発明の第二の態様に同様に適用されてもよい。
【0043】
「上流」および「下流」という用語は、主流煙がエアロゾル発生基体から引き出されてフィルターまたはマウスピースを通る際の主流煙の方向に関して記述された、喫煙物品またはマウスピースの要素の相対的な位置を指す。
【0044】
「長軸方向の」という用語は本明細書で使用される場合、エアロゾル発生物品の長さに平行な方向を指す。
【0045】
本発明による喫煙物品は、フィルター付き紙巻たばこまたは他の喫煙物品であって、その中でエアロゾル発生基体が、煙を形成するために燃焼されるたばこ材料を含むものでもよい。従って、上述の実施形態のうちのいずれかにおいて、エアロゾル発生基体はたばこロッドを備えてもよい。その上、上述の実施形態のうちのいずれかにおいて、マウスピースはフィルターを備えてもよい。こうした実施形態において、フィルターはチッピングペーパーによってたばこロッドに固定されてもよい。
【0046】
別の方法として、本発明による喫煙物品は、中のたばこ材料が燃焼されるのではなく、加熱されてエアロゾルを形成する物品であってもよい。一つのタイプの加熱式エアロゾル発生物品において、たばこ材料は一つ以上の電気発熱体によって加熱されてエアロゾルを生成する。別のタイプの加熱式エアロゾル発生物品において、エアロゾルは、熱を可燃性の熱源または化学的な熱源から、物理的に分離されたたばこ材料(熱源の中、周囲、または下流に位置しうる)へと伝達することによって生成される。本発明は、ニコチン含有エアロゾルがたばこ材料、たばこ抽出物、または他のニコチン供給源から燃焼を経ずに、幾つかの場合では加熱を経ずに、例えば化学反応によって生成されるエアロゾル発生物品をさらに包含する。
【0047】
ここで、例証としてのみであるが、以下の添付図面を参照しながらさらに本発明を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1図1は、本発明による喫煙物品を示す。
図2図2は、フィルターが包まれていない状態の図1の喫煙物品の部分的な透視図を示す。
図3図3は、図2の一部の構成要素の分解組立図を示す。
図4図4は本発明による喫煙物品の下流端での開口部の例示的な形状を示す。
図5図5は本発明による喫煙物品の下流端での開口部の例示的な形状を示す。
図6図6は本発明による喫煙物品の下流端での開口部の例示的な形状を示す。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1および2は、本発明による喫煙物品10を図示する。喫煙物品10は、一方の端で軸方向に整列したフィルター14に取り付けられたたばこカットフィラーの包まれたロッド12を備える。チッピングペーパーの帯16は、フィルター14と、たばこの包まれたロッド12の一部分とを囲んで、喫煙物品10の二つの部分をひとまとめにする。
【0050】
図2に示すように、フィルター14は第一の中空管状セグメント24を備える。第一の中空管状セグメント24は、酢酸セルローストウなどの弾性変形可能な繊維質の濾過材料で形成されている。図2の喫煙物品において、第一の中空管状セグメント24は、フィルター14の下流端にある。しかしながら、一部の場合においてフィルターは第一の中空管状セグメントの下流に一つ以上のさらなる中空管状セグメントを含むことができる。別の方法として、または追加的に、第一の中空管状セグメントの下流の一部分は、第一の中空管状セグメントの下流に延びる一つ以上のラッパーによって形成された口側端くぼみから成ってもよい。
【0051】
第一の中空管状セグメント24の上流は第二の中空管状セグメント30であり、これも酢酸セルローストウなどの繊維質の濾過材料で形成されている。第二の中空管状セグメント30は、酢酸セルローストウなどの繊維質の濾過材料で形成された周辺部分31を有する。図2で見られるように、第二の中空管状セグメント30は、第一の中空管状セグメント24に隣接している。
【0052】
第二の中空管状セグメント30は、図2において点線矢印で示されている通り、カプセル50などの挿入ユニット50を受容するためのチャンバー32を画定する。酢酸セルローストウのプラグなどの濾過材料のプラグ40が第二の中空管状セグメント30に隣接し、かつその上流にある。第一の中空管状セグメント24、第二の中空管状セグメント30、および濾過材料のプラグ40の分解組立図を図3で見ることができる。
【0053】
図2および図3で最もよく分かる通り、第一の中空管状セグメント24は、マウスピースの外部から第二の中空管状セグメント30のチャンバー32の中へと挿入ユニット50が通ることができる開口部25を画定する。第一の中空管状セグメント24の二つの部分が開口部25の中へと内向きに突出して、フィルター14の下流端で二つの弾性変形可能突起部26を画定する。これらの突起部は、チャンバー32の断面積と比べて開口部25の断面積を減少させるのに役立つ。
【0054】
従って、消費者は、第一の中空管状セグメント24の開口部25を通して、第二の中空管状セグメント30のチャンバー32の中へと挿入ユニット50を挿入することができる。挿入中に突起部26は弾性的に変形して、挿入ユニット50が開口部25を通して通過することを可能にする。挿入ユニット50がチャンバー32の中へと通った後、突起部26はそれらの以前の状態に戻り、挿入ユニット50がマウスピースから抜け出るのを防止するバリアを提供する。
【0055】
図4図6は、喫煙物品の中央長軸方向軸に沿った点での喫煙物品の下流端から見た、本発明による喫煙物品の下流端での開口部の例示的な形状を示す。図4において、開口部25の周囲に均一に配置された三つの弾性変形可能突起部26があり、各々の突起部26は仮想正三角形の先端に配置されている。すなわち、突起部26は開口部25の周囲に均等に間隙を介している。
【0056】
図4で分かる通り、喫煙物品の下流端から見ると、開口部25は周辺部255を有する。第一の中空管状セグメント24の各々の突起部26は、周辺部の第一の部分と、周辺部の第一の部分の各々の端と交わる仮想直線262とによって区切られている。直線262と、直線から最も遠い周辺部の第一の部分上の点との間の、直線と直角を成す方向の距離265は、突起部26の「高さ」265に対応する。
【0057】
図5および図6は、本発明による喫煙物品の下流端での開口部25のさらなる例示的な形状を示す。図5および図6の各々において、開口部25の中へと内向きに突出する単一の弾性変形可能突起部26のみがある。図5において、開口部25はパイ形状である。図6において、開口部25はハート形状である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6