(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880080
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】ポイントクラウドに基づく姿勢推定を用いた車両ナビゲーションシステム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/28 20060101AFI20210524BHJP
G01B 11/26 20060101ALN20210524BHJP
【FI】
G01C21/28
!G01B11/26 Z
【請求項の数】15
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-564800(P2018-564800)
(86)(22)【出願日】2018年7月2日
(65)【公表番号】特表2020-528994(P2020-528994A)
(43)【公表日】2020年10月1日
(86)【国際出願番号】CN2018094118
(87)【国際公開番号】WO2020006667
(87)【国際公開日】20200109
【審査請求日】2019年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】516317573
【氏名又は名称】ベイジン ディディ インフィニティ テクノロジー アンド ディベロップメント カンパニー リミティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ヤン シェン
(72)【発明者】
【氏名】マー テン
(72)【発明者】
【氏名】ニアン シン
【審査官】
武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2018−025490(JP,A)
【文献】
特表2017−519973(JP,A)
【文献】
特開2018−095254(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/28
G01B 11/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を位置決めするためのナビゲーションシステムであって、
前記車両が軌道に沿って移動するときに、前記車両に装備された複数のセンサによって取り込まれた前記車両のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームを受信するように構成された通信インターフェースと、
前記複数のポイントクラウドフレームおよび前記初期姿勢データを格納するように構成されたストレージと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
前記初期姿勢データおよび前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた前記車両の姿勢情報を推定し、
前記複数のポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含むモデルに基づいて前記車両の推定された前記姿勢情報を調整し、
調整された前記姿勢情報に基づいて車両を位置決めする
ように構成され、
前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するために、前記プロセッサは、前記空間的関係および前記時間的関係ならびに閾値のセットに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームを複数のバッチに分割するようにさらに構成される、
システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記車両の調整された前記姿勢情報を前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに登録し、
調整された前記姿勢情報に基づいて前記複数のポイントクラウドフレームを集約する
ようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記車両の前記姿勢情報を推定するために、前記プロセッサは、前記初期姿勢データに基づく軌道補間を使用して前記複数のポイントクラウドフレームを処理するようにさらに構成される、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記車両の姿勢を推定するために、前記プロセッサは、
前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて前記車両のポイントクラウド姿勢情報を推定し、
前記ポイントクラウド姿勢情報および前記初期姿勢データに基づいて前記姿勢情報を推定する
ようにさらに構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記ポイントクラウド姿勢情報は、4次元(4−D)正規分布変換(NDT)を使用して推定され、前記姿勢情報は、無香カルマンフィルタ(UKF)を使用して推定される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するために、前記プロセッサは、前記モデルを使用して閉ループ試験を適用するようにさらに構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記モデルは、前記複数のバッチの各々における前記ポイントクラウドフレームの姿勢をそれぞれ表す複数のノードを含む姿勢グラフによって表される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
車両を位置決めする方法であって、
前記車両が軌道に沿って移動するときに、前記車両に装備された複数のセンサによって取り込まれた前記車両のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームを受信するステップと、
プロセッサによって、前記初期姿勢データおよび前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた前記車両の姿勢情報を推定するステップと、
前記プロセッサによって、前記複数のポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含むモデルに基づいて前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するステップと、
前記プロセッサによって、調整された前記姿勢情報に基づいて車両を位置決めするステップと、
を備え、
前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するステップは、前記空間的関係および前記時間的関係ならびに閾値のセットに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームを複数のバッチに分割するステップを備える、方法。
【請求項9】
前記車両の調整された前記姿勢情報を前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに登録するステップと、
調整された前記姿勢情報に基づいて前記複数のポイントクラウドフレームを集約するステップと、
を備える請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記車両の前記姿勢情報を推定するステップは、前記初期姿勢データに基づく軌道補間を使用して前記複数のポイントクラウドフレームを処理するステップを含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記車両の前記姿勢情報を推定するステップは、
前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて前記車両のポイントクラウド姿勢情報を推定するステップと、
前記ポイントクラウド姿勢情報および前記初期姿勢データに基づいて前記姿勢情報を推定するステップと、
を備える請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ポイントクラウド姿勢情報は、4−D NDTを使用して推定され、前記姿勢情報は、UKFを使用して推定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するステップは、前記モデルを使用して閉ループ試験を適用するステップを備える、請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記モデルは、前記複数のバッチの各々における前記ポイントクラウドフレームの姿勢をそれぞれ表す複数のノードを含む姿勢グラフによって表される、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
1以上のプロセッサによって実行されると、前記1以上のプロセッサに、
車両が軌道に沿って移動するときに、前記車両に装備された複数のセンサによって取り込まれた前記車両のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームを受信することと、
前記初期姿勢データおよび前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた前記車両の姿勢情報を推定することと、
前記複数のポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含むモデルに基づいて前記車両の推定された前記姿勢情報を調整することと、
調整された前記姿勢情報に基づいて車両を位置決めすることと、
を含む動作を行わせる命令が格納された非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記車両の推定された前記姿勢情報を調整することは、前記空間的関係および前記時間的関係ならびに閾値のセットに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームを複数のバッチに分割することを備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は車両姿勢を推定するためのナビゲーション装置および方法に関し、より詳細には、LiDAR(Light Detection And Ranging)およびナビゲーションセンサを使用して車両の姿勢を推定するためのナビゲーション装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
自律駆動技術は、正確な地図に大きく依存している。例えば、ナビゲーションマップの精度は、位置決め、雰囲気認識、意思決定、および制御などの自律走行車両の機能にとって重要である。高分解能マップは車両が走行するときに、車両上の様々なセンサ、検出器、および他のデバイスによって取得される画像および情報を集めることによって取得され得る。例えば、車両は、LiDARレーダ、全地球測位システム(GPS)受信機、1つ以上の慣性測定ユニット(IMU)センサ、および1つ以上のカメラなどの複数の統合センサを備え、車両が運転している道路または周囲の物体の特徴を取り込むことができる。取り込まれたデータは、例えば、車線の中心線または境界線座標、建物、別の車両、標識、歩行者、または交通標識などの物体の座標および画像を含むことができる。
【0003】
高分解能マップは、調査車両の対応する3次元(3−D)姿勢情報(例えば、位置および向き)に基づいて複数のポイントクラウドフレームを集約することによって取得することができるので、高分解能マップの精度は、ポイントクラウドデータを取り込む際の車両の位置決めの精度に大きく依存する。いくつかの既知のナビゲーションシステムは、GPS、IMU、および無線基地局を利用して、通常の状態で約10cmの精度で車両姿勢推定を提供する。しかし、複雑な都市環境、特にGPS衛星信号が乏しい環境(例えば、高層ビル、オーバーパスなどによってブロックされる)では、測位精度が大幅に低下する可能性がある。他の既知のナビゲーションシステムは、測位精度を改善するためにリアルタイムポイントクラウドを導入しようと試みるが、依然としてGPS衛星信号の不良による不正確さに悩まされている。測位精度の損失は、調査車両によって使用される既存のナビゲーションシステムによって排除することができない測位誤差の蓄積を引き起こし得る。その結果、調査車両が同じシーンを繰り返し通過する場合、得られる高分解能マップは、異なり得る(すなわち、同じシーンの不一致のポイントクラウドに起因する、いわゆる「グローバル不整合」)。
【0004】
本開示の実施形態は、車両を位置するための改善されたナビゲーションシステムおよび方法によって、上記の問題に対処する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、車両を位置決めするためのナビゲーションシステムを提供する。前記システムは、前記車両が軌道に沿って移動するときに、前記車両に装備された複数のセンサによって取り込まれた前記車両のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームを受信するように構成された通信インターフェースを含むことができる。前記システムは、前記複数のポイントクラウドフレームおよび前記初期姿勢データを格納するように構成されたストレージも含むことができる。前記システムは、前記初期姿勢データおよび前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた前記車両の姿勢情報を推定するように構成されたプロセッサをさらに含むことができる。前記プロセッサは、モデルに基づいて前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するように構成されてもよい。前記モデルは、前記複数のポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含む。前記プロセッサは、調整された前記姿勢情報に基づいて前記車両を位置決めするようにさらに構成されてもよい。
【0006】
本開示の実施形態はまた、車両を位置決めする方法を提供する。前記方法は、前記車両が軌道に沿って移動するときに、前記車両に装備された複数のセンサによって取り込まれた前記車両のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームを受信するステップを含むことができる。前記方法は、また、プロセッサによって、前記初期姿勢データおよび前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた前記車両の姿勢情報を推定するステップを含むことができる。前記方法は、前記プロセッサによって、モデルに基づいて前記車両の推定された前記姿勢情報を調整するステップ前記モデルは、前記複数のポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含む。前記方法は、調整された前記姿勢情報に基づいて前記車両を位置決めするステップをさらに含むことができる。
【0007】
本開示の実施形態は、1以上のプロセッサによって実行されると、前記1以上のプロセッサに動作を実行させる命令が格納された非一時的コンピュータ可読媒体をさらに提供する。前記動作は、車両が軌道に沿って移動するときに、前記車両に装備された複数のセンサによって取り込まれた前記車両のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームを受信することを含むことができる。前記動作は、前記初期姿勢データおよび前記複数のポイントクラウドフレームに基づいて、前記複数のポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた前記車両の姿勢情報を推定することを含むことができる。前記動作は、モデルに基づいて前記車両の推定された前記姿勢情報を調整することをさらに含むことができる。前記モデルは、前記複数のポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含む。前記動作は、調整された前記姿勢情報に基づいて前記車両を位置決めすることをさらに含むことができる。
【0008】
当然ながら、上記の一般的記載と下記の詳細な記載単に例示的かつ説明的なものであり、主張されているように発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態による、センサを有する例示的な車両の概略図を示す。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態による、ポイントクラウドに関連する姿勢情報を決定するための例示的なコントローラのブロック図を示す。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態による、軌道補間の前後の例示的なポイントクラウドフレームを示す。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態による、正規分布変換(NDT)および無香カルマンフィルタ(UKF)を使用して推定された姿勢情報に基づいてポイントクラウドフレームから集約された例示的なポイントクラウドを示す。
【
図5】
図5は、本開示の実施形態による例示的な姿勢グラフを示す。
【
図6】
図6は、本開示の実施形態による、最適化されていない姿勢情報および最適化された姿勢情報に関連する例示的なポイントクラウドを示す。
【
図7】
図7は、本開示の実施形態による、ポイントクラウドに関連する姿勢情報を提供する例示的な方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
ここで、例示的な実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。図面において、同一の参照符号は、可能な限り同一または類似の構成要素に用いる。
【0011】
図1は、本開示の実施形態による、複数のセンサ140、150、および160を有する例示的な車両100の概略図を示す。いくつかの実施形態と一致して、車両100は、高分解能地図または3次元都市モデリングを構築するためのデータを取得するように構成された調査車両であってもよい。車両100は、電気車両、燃料電池車両、ハイブリッド車両、または従来の内燃機関車両であり得ることが企図される。車両100は、本体110と、少なくとも1つの車輪120とを有することができる。本体110は、スポーツビークル、クーペ、セダン、ピックアップトラック、ステーションワゴン、スポーツユーティリティビークル(sports utility vehicle:SUV)、ミニバン(minivan)、またはコンバージョンバン(conversion van)などの任意の本体スタイルとすることができる。いくつかの実施形態では
図1に示すように、車両100は、一対の前輪および一対の後輪を含むことができる。しかしながら、車両100は、車両100が移動することを可能にするより少ない車輪または同等の構造を有し得ることが企図される。車両100は、全輪駆動(AWD)、前輪駆動(FWR)、または後輪駆動(RWD)であるように構成され得る。いくつかの実施形態では、車両100は、車両を占有するオペレータによって、遠隔制御および/または自律的に操作されるように構成されてもよい。
【0012】
図1に示すように、車両100は、取付け機構130を介して本体110に取り付けられたセンサ140および160を備えることができる。取付構造130は、車両100の本体110に取り付けられるか、もしくは取り付けられる電気機械装置であってもよい。いくつかの実施形態では、取付構造130は、ネジ、接着剤、または別の取り付け機構を使用してもよい。車両100は、任意の適切な取り付け機構を使用して、本体110の内側または外側にセンサ150をさらに備えることができる。各々のセンサ140、150、または160は、車両100に装備され得る方法は
図1に示される実施形態によって限定されず、望ましい感知性能を達成するために、センサ140〜160および/または車両100のタイプに応じて変更され得ることが企図される。
【0013】
いくつかの実施形態では、センサ140〜160は、車両100が軌道に沿って移動するときにデータを取り込むように構成されてもよい。本開示と一致して、センサ140は、周囲を走査してポイントクラウドを取得するように構成されたLiDARスキャナ/レーダとすることができる。LiDARは、パルスレーザ光でターゲットを照射し、反射パルスをセンサで測定することによって、ターゲットまでの距離を測定する。次いで、レーザ戻り時間および波長の差を使用して、ターゲットのデジタル3D表現を作成することができる。LiDAR走査に使用される光は、紫外線、可視光、または近赤外線であってもよい。狭いレーザビームは、非常に高い分解能で物理的特徴をマッピングすることができるので、LiDARスキャナは、高分解能地図調査に特に適している。いくつかの実施形態では、LiDARスキャナは、ポイントクラウドを取り込むことができる。車両100が軌道に沿って移動するとき、センサ140は、複数の時点で一連のポイントクラウド(それぞれ、ある時点で取得されたポイントクラウドフレームとして知られている)を取得することができる。
【0014】
図1に示されるように、車両100は、GPS受信機および1以上のIMUセンサなどの、車両100の測位のための航法ユニットで使用されるセンサを含み得るセンサ150をさらに備え得る。GPSは、地理的位置および時間情報をGPS受信機に提供するグローバルナビゲーション衛星システムである。IMUは、加速度計およびジャイロスコープ、時には磁力計などの各種慣性センサを使用して、車両の特定の力、角速度、時には車両を取り巻く磁界を測定し、提供する電子デバイスである。GPS受信機とIMUセンサとを組み合わせることによって、センサ150は、各時点における車両100の位置および方向(例えば、オイラー角)を含む、移動中の車両100のリアルタイム姿勢データを提供することができる。
【0015】
本開示と一致して、車両100は、デジタル画像を取り込むように構成されたセンサ160をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、センサ160は、写真を撮影するか、またはそうでなければ画像データを収集するカメラを含むことができる。例えば、センサ160は、単眼カメラ、両眼カメラ、またはパノラマカメラを含むことができる。センサ160は、車両100が軌道に沿って移動すると、複数の画像(それぞれ画像フレームとして知られている)を取得することができる。各画像フレームは、ある時点でセンサ160によって取得されてもよい。
【0016】
本発明によれば、車両100は、車両100の本体110内にローカルコントローラ170を含んでもよいし、ポイントクラウドに基づく車両姿勢推定のためにリモートコントローラ(
図1には示されていない)と通信してもよい。本開示と一致して、コントローラ170による姿勢推定は、精度の改善および誤差累積の低減を提供する。いくつかの実施形態では、ポイントクラウドの精度を改善するために、各ポイントクラウドフレームのサンプリング時点に基づく軌道補間は、複数のポイントクラウドフレームを集約する際に使用され得る。いくつかの実施形態では、リアルタイム姿勢情報のより良い推定精度のために、非線形関数自体ではなく、非線形関数の確率密度分布を推定し、非線形関数の高次成分を保存するために、無香カルマンフィルタ(Unscented Kalman Filter)(UKF)などの方法を実施することができる。いくつかの実施形態では、閉ループテストが誤差累積を低減するために、各ポイントクラウドフレームに関連付けられた姿勢情報を最適化する際に、例えば、姿勢グラフ最適化において使用することができる。さらに、リアルタイムの車両姿勢情報を使用して高精度の測位を提供する一方で、ローカルコントローラ170および/またはリモートコントローラは、また、複数のポイントクラウドフレームをそれらの関連する姿勢情報に基づいて集約することによって、高精度のポイントクラウドデータを提供することができる。
【0017】
例えば、
図2は、本発明の実施形態による、ポイントクラウドに関連する姿勢を決定するための例示的なコントローラ200の構成図を示す。本開示と一致して、コントローラ200は、車両姿勢推定のために様々なタイプのデータを使用することができる。様々なタイプのデータは車両100が軌道に沿って移動するときに、周囲のシーンに関して車両100に装備されたセンサ140〜160によって取り込まれ得る。データは様々な時点における複数のポイントクラウドフレームからなるセンサ140(例えば、LiDARスキャナ)によって取り込まれたポイントクラウド201を含むことができる。データは、また、センサ150(例えば、GPS受信機および/または1つ以上のIMUセンサ)によって取得された車両100の初期姿勢データ203を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポイントクラウド201は、GPS受信機およびIMUセンサからの初期姿勢データ203に基づいて、ローカル座標系からのネイティブLiDARデータをグローバル座標系(例えば、経度/緯度座標)に変換することによって較正され得る。センサ160によって撮影されたデジタル画像および/または無線基地局(図示せず)からの測位信号などの、さらなるタイプのデータが、車両姿勢推定のためにコントローラ200に提供され得ることが企図される。
【0018】
いくつかの実施形態では、
図2に示すように、コントローラ200は、通信インターフェース202、プロセッサ204、メモリ206、およびストレージ208を含むことができる。いくつかの実施形態では、コントローラ200は、集積回路(IC)チップ(特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として実装される)、または専用機能を有する別個のデバイスなど、単一のデバイス内に異なるモジュールを有することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ200の1以上のコンポーネントは、車両100の内部に配置されてもよく(例えば、
図1のローカルコントローラ170)、あるいはモバイル装置、クラウド、または別の遠隔地にあってもよい。コントローラ200のコンポーネントは、統合された装置内にあってもよく、または異なる場所に分散されてもよいが、ネットワーク(図示せず)を介して互いに通信する。例えば、プロセッサ204は、オンボード車両100のプロセッサ、モバイル装置内のプロセッサ、クラウドプロセッサ、またはそれらの任意の組合せとすることができる。
【0019】
通信インターフェース202は、通信ケーブル、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、広域ネットワーク(WAN)、電波などの無線ネットワーク、全国的なセルラーネットワーク、および/またはローカル無線ネットワーク(例えば、Bluetooth(登録商標)またはWiFi)、または他の通信方法を介して、センサ140〜160などの成分との間でデータを送受信することができる。いくつかの実施形態では、通信インターフェース202は、ISDN(integrated services digital network)カード、ケーブルモデム、衛星モデム、またはデータ通信接続を提供するモデムとすることができる。別の例として、通信インターフェース202は、互換性のあるLANへのデータ通信接続を提供するローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)カードであり得る。無線リンクは、通信インターフェース202によっても実現できる。そのような実装形態では、通信インターフェース202は、ネットワークを介して様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号、または光信号を送受信することができる。
【0020】
いくつかの実施形態と一致して、通信インターフェース202は、ポイントクラウド201および初期姿勢データ203を含む、センサ140および150によって取り込まれたデータを受信し、受信したデータを、記憶のためにメモリ206およびストレージ208に、または処理のためにプロセッサ204に提供することができる。通信インターフェース202は、また、プロセッサ204によって生成された最適化された姿勢情報および関連付けられたポイントクラウドを受信し、ネットワークを介して車両100内の任意のローカルコンポーネントまたは任意のリモートデバイスに姿勢情報および関連付けられたポイントクラウドを提供することができる。
【0021】
プロセッサ204は、任意の適切なタイプの汎用または専用マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、またはマイクロコントローラを含み得る。プロセッサ204は、車両姿勢の推定に専用の別個のプロセッサモジュールとして構成されてもよい。あるいは、プロセッサ204は、車両姿勢推定とは関係のない他の機能を実行するための共有プロセッサモジュールとして構成されてもよい。
【0022】
図2に示すように、プロセッサ204は、ポイントクラウド補間ユニット210、姿勢情報推定ユニット212、姿勢情報最適化ユニット214、ポイントクラウド集約ユニット216等のような多数のモジュールを含むことができる。これらのモジュール(および任意の対応するサブモジュールまたはサブユニット)は他のコンポーネントと共に使用するために、またはプログラムの一部を実行するために設計されたプロセッサ204のハードウェアユニット(例えば、集積回路の一部)であり得る。プログラムは、コンピュータ可読媒体に格納することができ、プロセッサ204によって実行されると、1つまたは複数の機能を実行することができる。
図2は、ユニット210〜216の全てを1つのプロセッサ204内に示しているが、これらのユニットは互いに近くまたは遠隔に配置された複数プロセッサに分散されてもよいと考えられる。
【0023】
ポイントクラウド補間ユニット210は、初期姿勢データ203に基づく軌跡補間を使用して、ポイントクラウド201内の複数のポイントクラウドフレームを処理するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ポイントクラウドフレームは、複数のシャッタタイムスタンプ(サンプリング時点)に関連付けられてもよく、したがって、それぞれがシャッタタイムスタンプに関連付けられた複数のセグメントを含んでもよい。ポイントクラウド補間ユニット210は、軌跡補間を使用してポイントクラウドフレームの各セグメントに対して姿勢変換を実行して、より高い精度で処理されたポイントクラウドフレームを生成するように構成され得る。例えば、ポイントクラウドフレームの各セグメントにおける追加のデータ点は、車両100の初期姿勢データ203によって示される車両100の軌道に基づく線形補間を使用して構築および挿入されてもよい。例えば、
図3は、本発明の実施形態による、軌道補間の前後の例示的なポイントクラウドフレームを示す。310は、ギザギザの転位を伴う軌道補間の前のポイントクラウドフレームおよびその拡大領域を示す。対照的に、320は、ポイントクラウド補間ユニット210によって処理された軌道補間後のポイントクラウドフレームおよびその拡大された領域を示す。320におけるポイントクラウドフレームの滑らかさは、軌跡補間を使用するデータ点の加算により改善される。
【0024】
図2に戻って参照すると、姿勢情報推定ユニット212は、最初の姿勢データ203およびポイントクラウドフレームに基づいて、ポイントクラウドフレームのそれぞれに関連付けられた車両100の姿勢情報を推定するように構成され得る。推定された姿勢情報は、ポイントクラウドフレーム(つまり、ポイントクラウド姿勢情報)に基づく推定と、初期姿勢データに基づく推定とをマージすることによって取得され得る。いくつかの実施形態では、姿勢情報推定ユニット212は、最初に、ポイントクラウドフレームに基づいて、車両100のポイントクラウド姿勢情報を推定することができる。例えば、姿勢情報推定ユニット212は、各ポイントクラウドフレームにおけるポイントの3D座標とそれらの関連する属性(例えば、反射レーザ強度)とに基づいて、隣接するポイントクラウドフレーム間の姿勢変化を計算することができる。一例では、4次元(4−D)正規分布変換(NDT)を使用して、X、Y、およびZ座標ならびに各点の反射層強度に基づいて姿勢変化を計算することができる。4−D NDTは、単一のポイントクラウドフレームから再構成された3−D点の離散セットを、3−D空間において定義された区分的連続かつ微分可能な確率密度に伝達する。確率密度は、容易に計算できる1組の正規分布から構成することができる。確率密度分布は、対応するポイントクラウドフレームのポイントクラウド姿勢情報を表すために使用され得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、姿勢情報推定ユニット212は、ポイントクラウド姿勢情報および初期姿勢データ203に基づいて、各ポイントクラウドフレームに関連付けられた姿勢情報を推定することができる。例えば、ポイントクラウド姿勢情報と初期姿勢データ203は、UKF方法を用いてマージすることができる。UKF方法は、無香変換(UT)として知られる決定論的サンプリング技方法を使用して、事後平均の周りのサンプル点の最小セット(シグマ点と呼ばれる)を選ぶ。次いで、シグマ点は、非線形関数を通して伝搬され、それから、新しい事後平均および共分散推定値が形成される。結果として得られるUKFフィルタは、真の平均および共分散をより正確に推定することができる。UKFは、任意の非線形性について、事後平均および共分散を3次(テイラー級数展開)に正確に決定することができる。対照的に、姿勢推定のためにいくつかの既存のナビゲーションシステムによって使用されている拡張カルマンフィルタ(EKF)は、UKFのそれと同じ順序で計算複雑性で1次精度しか達成しない。
【0026】
姿勢推定に4−D NDTおよびUKFを適用することにより、姿勢情報推定ユニット212は、処理速度を大きく犠牲にすることなく、非線形関数の確率密度分布を使用し、非線形関数の高次成分を保存して、より高い推定精度を達成することができる。いくつかの実施形態では、ポイントクラウドフレームに関連付けられた推定姿勢情報は、ポイントクラウドフレーム集約およびセグメンテーションのために使用され得る。例えば、
図4は、本発明の実施形態による、NTDおよびUKFを用いて推定された姿勢情報に基づいてポイントクラウドフレームから集約された例示的なポイントクラウドを示す。410は、個々のポイントクラウドフレームを示し、420は、NTDおよびUKFを使用して推定された姿勢情報に基づいて隣接するポイントクラウドフレームと集約されたポイントクラウドフレームを示す。
【0027】
図2に戻って参照すると、姿勢情報最適化ユニット214は、モデルに基づいて各々のポイントクラウドフレームに関連付けられた車両100の推定された姿勢情報を調整するように構成され得る。モデルは、ポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含むことができる。モデルは、閉ループ試験を適用して、累積された位置決め誤差を低減し、最終的に、各ポイントクラウドフレームに関連する最適化された姿勢情報を提供して、累積された位置決め誤差を排除することができる。いくつかの実施形態では、姿勢情報最適化ユニット214は、最初に、空間関係および時間関係ならびにしきい値のセットに基づいて、ポイントクラウドフレームを複数のバッチに分割することができる。例えば、閾値のセットは、最小時間隔t、最小位置変化x、および最小方位変化yを含むことができる。ポイントクラウドフレームの分割は、空間閾値xおよびyならびに時間閾値tに対するそれらの空間変化および時間変化に基づくことができる。一例では、t未満の時間隔、x未満の位置変化、およびy未満の方向変化を有する任意のポイントクラウドフレームは同じバッチ内にある。最適化のために隣接するポイントクラウドフレームを同じバッチに配置することによって、計算の複雑さを低減することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、姿勢情報最適化ユニット214によって使用されるモデルは、各バッチにおけるポイントクラウドフレームの姿勢をそれぞれ表す複数のノードを含む姿勢グラフとすることができる。一例では、ポイントクラウドフレームは、バッチ内の最も早い時点を有するフレームとすることができる。姿勢情報最適化ユニット214は、姿勢グラフのコスト関数の値を低減するように、姿勢グラフの各ノードの姿勢情報を調整してもよい。姿勢グラフのコスト関数値が最小化されると、姿勢グラフの各ノードの対応する姿勢情報は、その最適化された値に達する。
【0029】
図5は、本開示の実施形態による例示的な姿勢グラフ500を示す。姿勢グラフ500の各ノードは、ポイントクラウドフレームのバッチを表し、バッチ内の第1のポイントクラウドフレームの姿勢情報(例えば、最も早い時点を有するもの)に関連付けられる。姿勢グラフ500は、3つのタイプのエッジを含む:(1)空間的に隣接しているが、時間的に隣接していない2つのバッチは閉ループを形成する。2つの閉ループバッチ間の推定ポイントクラウド姿勢情報(例えば、4−D NDTを使用する)の変化は、2つのノード間の2バッチエッジ(破線矢印として示される)として表される。例えば、バッチ0およびバッチ2は閉ループを形成し、2バッチエッジによって接続され、バッチ1およびバッチi−1も同様である。(2)各バッチについて、推定された姿勢(例えば、UKFを使用して取得された前の姿勢)は、ノードの1つのバッチのエッジ(円の矢印として示される)として表される。例えば、
図5の各々のバッチは、それ自体の1バッチエッジを有する。(3)姿勢グラフ500内の2つの隣接するバッチは、初期姿勢データ203(例えば、UKFを使用して取得された相対的な前の姿勢)に基づく推定された姿勢情報の変化を表す別の2バッチエッジ(実線の矢印として示される)によって接続される。いくつかの実施形態では、総相対的事前姿勢は、姿勢グラフの各ノードの姿勢情報を最適化するためのコスト関数として使用することができる。
【0030】
図6は、本開示の実施形態による、最適化されていない姿勢情報および最適化された姿勢情報に関連する例示的なポイントクラウドを示す。610は、最適化されていない姿勢情報に関連するポイントクラウドを示し、620は、最適化された姿勢情報に関連する同じポイントクラウドを示す。
図5に示すように、姿勢グラフを用いて姿勢の最適化を行う。
【0031】
図2に戻って参照すると、ポイントクラウド集約ユニット216は、調整された姿勢情報をそれぞれのポイントクラウドフレームに登録し、それらの調整された姿勢情報に基づいてポイントクラウドフレームを集約するように構成され得る。すなわち、高精度測位のために車両100の姿勢を推定することに加えて、コントローラ200は、高精度のポイントクラウドデータを提供するために、関連する姿勢情報に基づいてポイントクラウドフレームを集約することもできる。したがって、各ポイントクラウドフレームは、車両100の位置および向き、ならびにポイントクラウドフレームが取り込まれる時点などの最適化された姿勢情報に登録することができる。いくつかの実施形態では、空間において隣接するポイントクラウドフレームは、それらの最適化された姿勢情報に基づいて集約され得る。
【0032】
図2を再び参照すると、メモリ206およびストレージ208は、プロセッサ204が動作する必要がある任意のタイプの情報を記憶するために提供される任意の適切なタイプの大容量記憶装置を含むことができる。メモリ206およびストレージ208は、ROM、フラッシュメモリ、ダイナミックRAM、およびスタティックRAMを含むがこれらに限定されない、揮発性または不揮発性、磁気、半導体、テープ、光、リムーバブル、非リムーバブル、または他のタイプのストレージ装置または有形(すなわち、非一時的)コンピュータ可読媒体とすることができる。メモリ206および/またはストレージ208は、本明細書で開示される車両姿勢推定機能を実行するためにプロセッサ204によって実行され得る1つまたは複数のコンピュータプログラムを記憶するように構成され得る。例えば、メモリ206および/またはストレージ208は、車両100が軌道に沿って移動するときに様々なタイプのデータを取り込むようにセンサ140〜160を制御するためにプロセッサ204によって実行され得るプログラム(複数可)を記憶し、取り込まれたデータを処理して車両100の姿勢情報を推定するように構成され得る。
【0033】
メモリ206および/またはストレージ208は、プロセッサ204によって使用される情報およびデータを記憶するようにさらに構成され得る。例えば、メモリ206および/またはストレージ208は、センサ140〜160によって取り込まれた様々なタイプのデータおよび推定された姿勢情報を格納するように構成され得る。様々なタイプのデータは永久的に格納されてもよいし、定期的に除去されてもよいし、データの各フレームが処理された直後に無視されてもよい。
【0034】
図7は、本開示の実施形態による、ポイントクラウドに関連付けられた推定姿勢情報に基づいて車両100を位置決めするための例示的な方法700のフローチャートを示す。例えば、方法700は、とりわけ、コントローラ200およびセンサ140および150を含む車両100の車両姿勢推定システムによって実施されてもよい。しかし、方法700は、その例示的な実施形態に限定されない。方法700は、以下に説明するステップS702〜S718を含むことができる。ステップのいくつかは、本明細書で提供される開示を実行するために任意選択であり得ることを理解されたい。さらに、ステップのいくつかは、同時に、または
図7に示す順序とは別の順序で実行することができる。
【0035】
ステップS702において、車両100が軌道に沿って移動すると、車両100のシーンおよび初期姿勢データに関する複数のポイントクラウドフレームは、車両100に関連付けられたセンサ140および150によって取り込まれ得る。例えば、車両100に装備されたLiDARスキャナは、シーンの3D情報を表すポイントクラウドフレームを取り込むことができる。車両100に装備されたGPS受信機および1つまたは複数のIMUセンサは、時間、位置、および向きを含む車両100の初期姿勢データを取得することができる。いくつかの実施形態では、データを取り込む前に、センサ140および150を較正して、相対姿勢変換を得ることができる。
【0036】
ステップS704において、ポイントクラウドフレームは、プロセッサ204によって、初期姿勢データに基づく軌跡補間を用いて処理される。初期姿勢データは、車両100の軌道を示すために使用することができる。区分的定数補間、線形補間、スプライン補間などの各種補間手法を使用して、軌跡およびサンプリング時点に基づいてポイントクラウドフレームの範囲内で新しいデータ点を構築することができる。新しいデータポイントは、ポイントクラウドの滑らかさを改善するためにポイントクラウドフレームを補足することができる。
【0037】
ステップS706において、ポイントクラウド姿勢情報は、ポイントクラウドフレームに基づいて、プロセッサ204によって推定され得る。ポイントクラウド姿勢情報推定は、ポイントクラウドフレーム内の各点の3D座標および関連する属性(例えば、反射レーザ強度)に基づいて実行され得る。空間において隣接する2つ以上のポイントクラウドフレーム間のポイントクラウド姿勢情報の変化も推定することができる。いくつかの実施形態では、4−D NDTは、ポイントクラウド姿勢情報を推定するために使用されてもよい。4−D NDTは、非線形関数自体ではなく、非線形関数の確率密度分布に基づいてポイントクラウド姿勢情報を推定することができる。
【0038】
ステップS708において、各ポイントクラウドフレームに関連する姿勢情報は、ポイントクラウド姿勢情報および初期姿勢データに基づいて、プロセッサ204によって推定され得る。いくつかの実施形態では、ポイントクラウド姿勢情報は、各ポイントクラウドフレームに関連付けられた姿勢情報を推定する際に非線形関数の高次成分を保存するために、UKFを使用して初期姿勢データとマージされ得る。推定された姿勢情報は、後の最適化のための初期値として使用することができる。
【0039】
ステップS710において、ポイントクラウドフレームは、プロセッサ204によって、複数のバッチに分割され得る。ポイントクラウドフレームの分割は、ポイントクラウドフレーム間の空間的および時間的関係、例えば空間的および時間的変化に基づいて行うことができる。一例では、時間閾値未満の時間隔、位置閾値未満の位置変化、および方向閾値未満の方向変化に対応する任意のポイントクラウドフレームが同じバッチに割り当てられる。結果として、各バッチは、空間および時間において隣接する1つまたは複数のポイントクラウドフレームを含むことができる。いくつかの実施形態では、最も早い時点を有する各バッチ内のポイントクラウドフレームのうちの1つを、バッチの第1のポイントクラウドフレームと見なすことができ、第1のポイントクラウドフレームの姿勢情報を、バッチに関連付けられた姿勢情報として使用することができる。
【0040】
ステップS712において、各ポイントクラウドフレームに関連付けられた、推定された姿勢情報は、モデルに基づいて、プロセッサ204によって調整され得る。モデルは、ポイントクラウドフレーム間の空間的関係および時間的関係を含むことができる。いくつかの実施形態では、モデルは、複数のバッチの各々におけるポイントクラウドフレームの姿勢をそれぞれ表す複数のノードを含む姿勢グラフによって表すことができる。姿勢グラフは、推定されたポイントクラウド姿勢情報の変化を表す閉ループバッチを接続する2バッチエッジ、推定された姿勢情報の変化を表す隣接するバッチを接続する2バッチエッジ、および各ノードの推定された姿勢を表す1バッチエッジなど、ノードを接続する様々なタイプのエッジも含むことができる。いくつかの実施形態では、総相対的事前姿勢(隣接するバッチを接続する2つのバッチ縁部によって表される)を、姿勢グラフの各ノードの姿勢情報を最適化するためのコスト関数として使用することができる。推定された姿勢情報は、値が最小化されるまで、コスト関数の値を低減するように調整され得る。
【0041】
ステップS714において、調整された姿勢情報は、プロセッサ204によって、各ポイントクラウドフレームに登録される。ステップS716において、ポイントクラウドフレームは、各ポイントクラウドフレームに関連付けられた調整された姿勢情報に基づいて、プロセッサ204によって集約され得る。例えば、関連する姿勢情報によって示されるように空間において隣接するポイントクラウドフレームを集約することができる。ステップS718において、調整された姿勢情報に基づいて、プロセッサ204によって車両100を位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、調整された姿勢情報は、その最適化された値を有することができ、車両100は高精度で位置決めすることができる。
【0042】
本開示の別の態様は、実行されると、上述のような方法を1以上のプロセッサに実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。コンピュータ可読媒体は、揮発性または不揮発性、磁気、半導体、テープ、光、リムーバブル、非リムーバブル、または他のタイプのコンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶装置を含むことができる。例えば、コンピュータ可読媒体は、開示されるように、コンピュータ命令が格納されたストレージ装置またはメモリモジュールであってもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ命令が格納されたディスクまたはフラッシュドライブであってもよい。
【0043】
開示されたシステムおよび関連する方法に対して様々な修正および変形を行うことができることは、当業者には明らかであろう。他の実施形態は開示されたシステムおよび関連する方法の明細書および実施を考慮することから、当業者には明らかであろう。
【0044】
明細書および実施例は例示としてのみ考慮され、真の範囲は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって示されることが意図される。