特許第6880186号(P6880186)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6880186地域情報を共有するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880186
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】地域情報を共有するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/14 20120101AFI20210524BHJP
【FI】
   G06Q20/14
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-524991(P2019-524991)
(86)(22)【出願日】2017年11月3日
(65)【公表番号】特表2020-503594(P2020-503594A)
(43)【公表日】2020年1月30日
(86)【国際出願番号】CN2017109392
(87)【国際公開番号】WO2018086487
(87)【国際公開日】20180517
【審査請求日】2019年6月5日
(31)【優先権主張番号】201611039653.6
(32)【優先日】2016年11月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ウェンジュン・グ
(72)【発明者】
【氏名】チン・ジュ
【審査官】 谷川 智秀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−031961(JP,A)
【文献】 特開2003−173341(JP,A)
【文献】 米国特許第06304857(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地域情報を共有するための方法であって、
サードパーティ支払いプラットフォーム上のユーザによって開始された支払い請求書照会要求を、前記サードパーティ支払いプラットフォームによって取得するステップ(S301)と、
前記サードパーティ支払いプラットフォームが前記支払い請求書照会要求に基づいて支払い機関に支払い請求書の照会を行い、前記支払い請求書の照会結果を見つけることによって、支払い機関が支払い請求書を生成したことが判明した場合には、前記ユーザが属する地域を含むユーザ情報を前記支払い請求書に基づいて、前記サードパーティ支払いプラットフォームによって取得するステップ(S302)と、
前記支払い機関が前記支払い請求書を生成したことを通知するための情報を、前記ユーザが属する前記地域におけるすべてのユーザに対して、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用して、前記サードパーティ支払いプラットフォームによってプッシュするステップ(S303)とを含む方法。
【請求項2】
前記支払い請求書照会要求に基づいて前記支払い請求書を、前記サードパーティ支払いプラットフォームによって照会するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ情報が、
前記ユーザの前記支払い請求書に記録された顧客番号である前記ユーザのサービスアカウント情報と、
前記サービスアカウント情報を使用して前記支払い機関から照会される前記ユーザの住所と、
前記ユーザの住所に基づいて照会される前記ユーザが属する前記地域と
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザが前記サードパーティ支払いプラットフォーム上で前記支払い請求書照会要求を開始する前に、別のユーザから通知された前記支払い機関が前記支払い請求書を生成したことを示す情報が前記サードパーティ支払いプラットフォーム上で見つかるか否かに基づいて、前記支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための前記情報が、前記ユーザが属する前記地域に対してプッシュされているかどうかを、前記サードパーティ支払いプラットフォームによって判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザが属する前記地域が、前記ユーザが属する管理上の地域である、請求項1に記載の地域情報を共有するための方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成された複数のモジュールを含む、地域情報を共有するための装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、サードパーティ支払いプラットフォーム技術および情報共有技術に関し、詳細には地域情報を共有するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがサードパーティ支払いプラットフォーム(ALIPAY、TENPAY、WeChat Pay、またはLAKALAなど)において公益事業支払い機関(ガス会社、水道会社、または国家電網公司(State Grid)など、以下で簡単に支払い機関と称される)に関係のある料金を支払うとき、支払い機関の請求書生成時刻が一定でないため、または顧客プライバシーを保護するために、サードパーティ支払いプラットフォームが支払い機関の請求書生成情報を取得することを支払い機関が許容しないため、サードパーティ支払いプラットフォームは、通常の照会機構を使用することによって自動的に請求書を照会することはできない。支払い機関がサードパーティ支払いプラットフォームに請求書生成情報を提供することができないため、サードパーティ支払いプラットフォームは、請求書生成情報をリアルタイムでユーザに通知することができず、ユーザが、サードパーティ支払いプラットフォーム上で支払い機関に積極的に照会し得るのは、請求書が生成されているかどうかということのみである。多くのユーザが、請求書を照会し忘れるために、しばしば時間内に料金を支払うことができず、個人信用を失って、将来様々な信用製品を扱ううえで大きな障害となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願によって提供される、地域情報を共有するための方法は、サードパーティ支払いプラットフォーム上のユーザによって開始された支払い請求書照会要求を取得するステップと、支払い機関が支払い請求書を生成したことが支払い請求書照会要求に基づいて判明した場合には、ユーザが属する地域を含むユーザ情報を支払い請求書に基づいて取得するステップと、支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報が、ユーザが属する地域にプッシュされていない場合、支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報を、ユーザが属する地域におけるすべてのユーザに対して、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用してプッシュするステップとを含む。
【0004】
本出願によって提供される、地域情報を共有するための装置は、サードパーティ支払いプラットフォーム上のユーザによって開始された支払い請求書照会要求を取得するように構成された要求収集ユニットと、支払い請求書に基づいて、ユーザが属する地域を含むユーザ情報を取得するように構成されたユーザ情報収集ユニットと、支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報を、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用して、ユーザが属する地域におけるすべてのユーザに対してプッシュするように構成された情報プッシュユニットとを含む。
【0005】
本出願の実装形態では、支払い機関が、サードパーティ支払いプラットフォームに請求書生成情報を提供しないという前提で、ユーザが支払い期間を逃すのを防止するために、支払い機関の正確な請求書生成情報が、特定のユーザによる照会に基づき、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して、サードパーティ支払いプラットフォーム上の他のユーザに対してプッシュされる。
【0006】
もちろん、本出願を実施するいかなる製品または方法も、先の利点を必ずしもすべて達成する必要があるわけではない。
【0007】
本出願の実装形態または従来技術の技術的解決策をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実装形態または従来技術を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明するものである。明らかに、以下の説明における添付図面は、本出願のいくつかの実装形態を示すのみであり、当業者なら、創造的な努力をしなくてもこれらの添付図面から他の図面を導出し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本出願による、サービス実施中のアプリケーションシナリオを示す概略図である。
図2A】ユーザによるガス支払い請求書を照会するステップを示す概略インターフェース図である。
図2B】ユーザによるガス支払い請求書を照会するステップを示す概略インターフェース図である。
図3】本出願の実装形態による、地域情報を共有するための方法を示すフローチャートである。
図4】本出願の実装形態による、ユーザ情報を取得するための方法を示すフローチャートである。
図5】本出願の実装形態による、ユーザが属する地域を照会するステップを示す概略図である。
図6】本出願の実装形態による、ALIPAY上に地域情報をプッシュするステップを示す概略図である。
図7】本出願の実装形態による、地域情報を共有するための装置を示す構造ブロック図である。
図8】本出願の実装形態による、地域情報を共有するための装置を示す構造ブロック図である。
図9】本出願の実装形態によるユーザ情報収集ユニットを示す構造ブロック図である。
図10】本出願の実装形態による、地域情報を共有するための装置を示す構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は、本出願の実装形態における技術的解決策を、本出願の実装形態の添付図面を参照しながら、明瞭に、かつ包括的に説明するものである。明らかに、説明される実装形態は、本出願の実装形態のすべてではなく、いくつかにすぎない。当業者によって、創造的な努力をすることなく、本出願の実装形態に基づいて達成されるすべての他の実装形態は、本出願の保護範囲内に含まれるものとする。
【0010】
図1は、本出願による、サービス実施中のアプリケーションシナリオを示す概略図である。本出願の実装形態における技術的解決策は、ユーザと支払いプラットフォームサーバの間の、ガス料金請求書生成情報プッシュ、電気料金請求書生成情報プッシュ、または水道料金請求書生成情報プッシュなど、関係のある支払情報プッシュサービスを実施することができる。既存の技術では、関係のある監視サービスが実施されるとき、クライアント(たとえばクライアントA)は、通常、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して支払いプラットフォームサーバに支払い請求書照会要求を送り、支払いプラットフォームサーバによって見つけられた支払い請求書を受け取る。図2Aおよび図2Bは、ユーザによるガス支払い請求書を照会するステップを示す概略インターフェース図である。図2Aにおいて、ユーザは、サードパーティ支払いプラットフォームの照会インターフェースに入り、「ガス料金請求書」をクリックして、図2Bに示される照会結果を取得する(請求書は生成されない)。ユーザ(クライアントA、クライアントB、およびクライアントCを含む)は、実装形態の方法に基づき、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して毎回支払い請求書を照会する必要がある。多くのユーザが、支払い請求書を照会し忘れるために、しばしば時間内に料金を支払うことができず、個人信用を失って、将来様々な信用製品を扱ううえで大きな障害となる。
【0011】
このような事情に鑑みて、本出願の実装形態は、支払い機関が請求書を生成した後に、ユーザに対して情報を時間内にプッシュするために、地域情報を共有するための方法を提供するものである。図3は、本出願の実装形態による地域情報を共有するための方法を示すフローチャートである。地域情報を共有するための方法は、支払いプラットフォームサーバによって実行される。図3に示されるように、地域情報を共有するための方法は以下のステップを含む。
【0012】
S301。サードパーティ支払いプラットフォーム上のユーザによって開始された支払い請求書照会要求を取得する。
【0013】
支払いサービスの支払い金額請求書は、一般に支払い機関(ユーザが支払うサービス価格を課金する機関)によって提供される。ユーザは、特定の支払いサービスの請求書が生成されたかどうかを知らない場合には、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して支払い請求書照会要求を開始することができる。支払い請求書照会要求は支払いプラットフォームサーバによって受け取られる。支払いプラットフォームサーバは、支払い請求書照会要求に基づいて、支払い機関から支払い請求書を照会することができる。
【0014】
S302.支払い機関が支払い請求書を生成したことが支払い請求書照会要求に基づいて判明した場合には、ユーザが属する地域を含むユーザ情報を支払い請求書に基づいて取得する。
【0015】
支払いプラットフォームサーバは、支払い機関からの支払い請求書の照会結果に基づいて、支払い機関が支払い請求書を生成したかどうかを判定することができる。支払いプラットフォームサーバがユーザの支払い請求書を見つける場合、支払い機関が支払い請求書を生成したことを示している。そうでなければ、支払い機関は支払い請求書を生成していない。
【0016】
支払い機関が支払い請求書を生成したとき、支払いプラットフォームサーバは支払い請求書に基づいてユーザ情報を取得することができる。ユーザ情報はユーザが属する地域を含む。
【0017】
図4に示されるような実装形態では、支払い請求書に基づいてユーザ情報を取得するステップは以下のステップを含むことができる。
【0018】
S401.支払い請求書に基づいてユーザのサービスアカウント情報を取得する。
【0019】
支払い請求書は、ユーザのサーバアカウント情報を記録する。たとえば、電気料金支払いサービスの支払い請求書は、ユーザの顧客番号1003427548を記録する。顧客番号はサービスアカウント情報である。
【0020】
S402.サービスアカウント情報に基づいてユーザの住所を照会する。
【0021】
サービスアカウント情報は異なるユーザを識別するのに使用され、サービスアカウント情報を使用してユーザの住所が支払い機関から照会され得る。図5に示されるように、支払い機関は、Boxing Road 9、ビルディング番号2、1-107といった、サービスアカウント情報に対応するユーザの住所を記録している。
【0022】
S403.ユーザの住所に基づいて、ユーザが属する地域を照会する。
【0023】
ユーザが属する地域はユーザの住所に基づいて照会され得る。ユーザが属する地域は、ユーザが住んでいる共同体または街路、ユーザが属する管理上の地域などであり得る。図5を参照して、住所がBoxing Road 9、ビルディング番号2、1-107であるユーザに関して、ユーザが住んでいる対応する共同体はInternational Industrial Park ***である。
【0024】
S303.支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報が、ユーザが属する地域にプッシュされていない場合、支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報を、ユーザが属する地域におけるすべてのユーザに対して、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用してプッシュする。
【0025】
別のユーザがサードパーティ支払いプラットフォーム上で支払い請求書照会要求を開始しており、かつ特定のユーザがサードパーティ支払いプラットフォーム上で支払い請求書照会要求を開始する前に支払い請求書が見つかった場合には、支払いプラットフォームサーバが、ユーザが属する地域に対して当期の支払い請求書が生成されたという情報を、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して恐らくプッシュしている。この場合、本出願では、当期の支払い請求書が生成されたという情報が、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用して、ユーザが属する地域におけるすべてのユーザに対してプッシュされる必要はない。したがって、支払いプラットフォームサーバは、ユーザが属する地域に対して当期の支払い請求書が生成されたという情報がプッシュされたかどうかを最初に判定する必要がある。支払いプラットフォームサーバは、ユーザが属する地域に対して当期の支払い請求書が生成されたという情報をプッシュしていない場合、当期の支払い請求書が生成されたという情報を、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用して、ユーザが属する地域におけるすべてのユーザにプッシュすることができる。
【0026】
本出願のこの実装形態では、支払い機関が、サードパーティ支払いプラットフォームに請求書生成情報を提供しないという前提で、ユーザが支払い期間を逃すのを防止するために、支払い機関の正確な請求書生成情報が、特定のユーザによる照会に基づき、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して、サードパーティ支払いプラットフォーム上の他のユーザに対してプッシュされる。
【0027】
以下は、サードパーティ支払いプラットフォームにおけるALIPAYを一例として使用して、特定の例を参照しながら本出願を説明するものである。
【0028】
ALIPAYは多数のユーザを有し、ユーザの支払いアカウントはユーザの住所に関連づけられ得る。ユーザは、たとえば支払い請求書の照会または支払いといったサービス動作を実施するために、モバイルデバイスまたはPCなどのデバイスを使用してALIPAYにログインすることができる。
【0029】
図6に示されるように、ユーザAは、当期の支払い金額および当期の支払期日などの情報を照会するために、ALIPAYを使用して支払い請求書照会要求を開始する。サーバエンドは、支払い請求書照会要求を受け取った後、支払い請求書照会要求に基づいて、支払い機関からのユーザAの当期の支払い請求書を照会する。当期の支払い請求書が見つかると、サーバエンドは、支払い機関が請求書を生成したことを知り得て、ユーザAの当期の支払い請求書を記憶することができる。サーバエンドは、最初に、支払い請求書に基づいてユーザAのサービスアカウント(たとえばユーザAの電気購入カードの顧客番号1003427548)を照会することができ、次いで、サービスアカウントに基づいてユーザAの住所を照会することができ、最後に、ユーザの住所に基づいて、ユーザAが属する地域を照会することができる。ユーザAが、ユーザAが属する地域における、当期の支払い請求書を照会した最初のユーザであれば、サーバエンドは、ユーザAが属する地域における別のALIPAYユーザに情報をプッシュして、課金機関が請求書を生成したことを通知し得、支払いが行われ得る。ユーザAが、ユーザAが属する地域における、当期の支払い請求書を照会した最初のユーザでなければ、サーバは、恐らくユーザAが属する地域におけるALIPAYユーザに請求書生成情報をプッシュしており、サーバエンドは、当期の支払い請求書が生成されたという情報がプッシュされたことを見いだすことができる。この場合、サーバエンドは、ユーザAが属する地域におけるALIPAYユーザに対して請求書生成情報をプッシュする必要はない。
【0030】
以下の実装形態において説明されるように、本出願は、地域情報を共有するための方法と同一の発明概念に基づき、地域情報を共有するための装置を提供するものである。地域情報を共有するための装置の問題を解決する原理は、地域情報を共有するための方法の問題を解決する原理に似ている。したがって、地域情報を共有するための装置の実装形態については、地域情報を共有するための方法の実装形態が参照され得、詳細は簡単さのために省略する。
【0031】
図7は、本出願の実装形態による地域情報を共有するための装置を示す構造ブロック図である。地域情報を共有するための装置はサードパーティ支払いプラットフォームサーバであり得る。図7に示されるように、地域情報を共有するための装置は、要求収集ユニット701、ユーザ情報収集ユニット702、および情報プッシュユニット703を含む。
【0032】
要求収集ユニット701は、サードパーティ支払いプラットフォーム上のユーザによって開始された支払い請求書照会要求を取得するように構成されている。
【0033】
ユーザ情報収集ユニット702は、支払い請求書に基づいて、ユーザが属する地域を含むユーザ情報を取得するように構成されている。特定の実装形態では、ユーザが属する地域は、ユーザが住んでいる共同体もしくは街路、ユーザが属する管理上の地域などであり得る。
【0034】
情報プッシュユニット703は、支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報を、サードパーティ支払いプラットフォームアカウントを使用して、ユーザが属する地域におけるすべてのユーザに対してプッシュするように構成されている。
【0035】
一実装形態では、図8に示されるように、地域情報を共有するための装置は、支払い請求書照会要求に基づいて支払い請求書を照会するように構成された請求書照会ユニット801をさらに含む。
【0036】
一実装形態では、図9に示されるように、ユーザ情報収集ユニット702は、支払い請求書に基づいてユーザのサービスアカウント情報を取得するように構成されたサービスアカウント収集モジュール901と、サービスアカウント情報に基づいてユーザの住所を照会するように構成された住所照会モジュール902と、ユーザの住所に基づいてユーザが属する地域を照会するように構成された地域照会モジュール903とを含む。
【0037】
一実装形態では、図10に示されるように、地域情報を共有するための装置は、支払い機関が支払い請求書を生成したことを通知するための情報が、ユーザが属する地域に対してプッシュされているかどうかを判定するように構成された判定ユニット1001をさらに含む。
【0038】
本出願のこの実装形態では、支払い機関が、サードパーティ支払いプラットフォームに請求書生成情報を提供しないという前提で、ユーザが支払い期間を逃すのを防止するために、支払い機関の正確な請求書生成情報が、特定のユーザによる照会に基づき、サードパーティ支払いプラットフォームを使用して、サードパーティ支払いプラットフォーム上の他のユーザに対してプッシュされる。
【0039】
当業者なら、本出願の実装形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本出願はハードウェアのみの実装形態、ソフトウェアのみの実装形態、またはソフトウェアとハードウェアの組合せを用いる実装形態を使用することができる。加えて、本出願は、コンピュータが使えるプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータが使える記憶媒体(それだけではないが、磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含む)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。
【0040】
本出願は、本出願の実装形態による方法、デバイス(システム)、ならびにコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照しながら説明されている。フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/または各ブロックと、フローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組合せとを実施するために、コンピュータプログラム命令が使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み型プロセッサ、またはマシンを生成するための別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに対して与えられ得、その結果、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行された命令が、フローチャートにおける1つまたは複数のプロセスならびに/あるいはブロック図における1つまたは複数のブロックにおける指定された機能を実施するための装置を生成する。
【0041】
これらのコンピュータプログラム命令は、あるいはコンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスに特定のやり方で作動するように命令することができるコンピュータ可読メモリに記憶され得、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、命令装置を含む人工物を生成する。命令装置は、フローチャートにおける1つまたは複数のプロセスならびに/あるいはブロック図における1つまたは複数のブロックにおける指定された機能を実施する。
【0042】
これらのコンピュータプログラム命令は、あるいはコンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得、その結果、一連の動作およびステップがコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実施され、それによってコンピュータで実施される処理を生成する。したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行される命令は、フローチャートにおける1つまたは複数のプロセスならびに/あるいはブロック図における1つまたは複数のブロックにおける指定された機能を実施するためのステップをもたらす。
【0043】
本出願では、本出願の原理および実装形態を説明するために特定の実装形態が使用されている。これらの実装形態の前述の説明は、本出願の方法および中核概念の理解を支援することのみを意図するものである。加えて、当業者なら、本出願の理念に基づき、特定の実装形態および適用範囲の点から本出願に変更を加えることができる。結論として、本明細書の内容は、本出願を限定するものと解釈されてはならない。
【符号の説明】
【0044】
701 要求収集ユニット
702 ユーザ情報収集ユニット
703 情報プッシュユニット
801 請求書照会ユニット
901 サービスアカウント収集モジュール
902 住所照会モジュール
903 地域照会モジュール
1001 判定ユニット
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10