特許第6880254号(P6880254)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6880254
(24)【登録日】2021年5月7日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】商品読取装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20210524BHJP
【FI】
   A63F7/02 354
【請求項の数】2
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2020-3594(P2020-3594)
(22)【出願日】2020年1月14日
【審査請求日】2020年7月10日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年7月9日に、株式会社エイチエス・ブレイン・インダストリイが株式会社大五(広島県広島市南区東雲本町二丁目8番16号)に商品読取装置を販売した。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593062485
【氏名又は名称】株式会社エイチエス・ブレイン・インダストリイ
(74)【代理人】
【識別番号】100113516
【弁理士】
【氏名又は名称】磯山 弘信
(72)【発明者】
【氏名】孝田 勝紀
【審査官】 武田 知晋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−234895(JP,A)
【文献】 特開2005−006911(JP,A)
【文献】 特開2002−109484(JP,A)
【文献】 特開2004−248925(JP,A)
【文献】 特開2012−187233(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、
前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、
前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、
前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させる、装置用制御部とを、有する
ことを特徴とする商品読取装置。
【請求項2】
1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、
前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、
前記発光素子に対して、前記商品を介して存在する受光素子と、
照合情報を格納する装置用記憶部と、
前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、
前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させ、
前記発光素子からの光を前記受光素子が受光したときに、前記識別情報と前記照合情報が一致するか判断する、装置用制御部とを、有する
ことを特徴とする商品読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な商品読取装置に関する。
また、本発明は、その商品読取装置に対して使用される、新規な商品に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場の1つである、パチンコやスロットといった遊技機を取り揃えたパチンコホールで、遊技客はパチンコやスロットを用いて遊技を行うことができる。パチンコホールにおける遊技の終了時、遊技客は、手元に残ったパチンコ玉やスロットのメダルを、その多寡に応じてさまざまな賞品と交換することができる。賞品の中の1つとして、遊技客が好んでよく持ち帰る一定の商品が存在し、パチンコホールから遊技客へこの商品を含む各種賞品が渡される。遊技客は、この商品を第三者が経営する商品買取所に持ち込むことにより売買取引を行うことができる。
【0003】
このような商品及びその商品を読み取る商品読取装置の技術が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0004】
特許文献1には、複数の特殊景品の読取処理を迅速に行いつつ、不正等による異常景品を容易かつ確実に発見できる特殊景品及び特殊景品読取装置が開示されている。すなわち、特殊景品読取装置で読取可能な所定の識別情報を格納した特殊景品であって、複数枚積み重ねて特殊景品読取装置の景品搭載部に搭載可能なカード形状をなし、所定の識別情報を格納する記憶手段と、記憶手段に記憶された識別情報を特殊景品読取装置側に無線送信する送信手段と、特殊景品読取装置からの所定の照合結果情報を無線受信する受信手段と、受信手段が照合結果情報を受信すると発光する発光手段となるLEDを備え、LEDが、複数の特殊景品が特殊景品読取装置上に積み重ねられた状態において、外部から発光の有無が視認できるようにカード隅部の対称位置に配設されるように構成してある。
【0005】
特許文献2には、新規な商品及び商品読取装置が開示されている。すなわち、商品読取装置にて所定の照合情報を商品に無線送信する1回の動作のみで、全ての商品にて自己判断により所定の識別情報を商品読取装置に無線送信する。よって、商品に掛かる読取時間を大幅に短縮させることができる。また、超音波と信号により商品の枚数をダブルチェックしてそれらの枚数が一致するときのみ識別情報を読み取って処理している。よって、全ての商品を確実に処理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−290452号公報
【特許文献2】特開2011−234895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来の商品読取装置及び商品以外には、新規な商品読取装置、及びその商品読取装置に対して使用される、新規な商品については、開示が確認されていない。
【0008】
そのため、新規な商品読取装置の開発が望まれている。
また、その商品読取装置に対して使用される、新規な商品の開発が望まれている。
【0009】
本発明は、新規な商品読取装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、その商品読取装置に対して使用される、新規な商品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の商品読取装置は、1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させる、装置用制御部とを、有することを特徴とする。
【0011】
本発明の商品読取装置は、1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、前記発光素子に対して、前記商品を介して存在する受光素子と、照合情報を格納する装置用記憶部と、前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させ、前記発光素子からの光を前記受光素子が受光したときに、前記識別情報と前記照合情報が一致するか判断する、装置用制御部とを、有することを特徴とする。
【0012】
本発明の商品読取装置は、商品搭載部を有する商品読取装置であり、前記商品搭載部は、1または複数の商品を搭載可能であり、前記商品搭載部は、前記商品搭載部の正面側に開いた凹状部を有する、底部と、前記底部に接続する奥壁と、前記底部と前記奥壁にそれぞれ接続して互いに平行である2つの側壁と、前記底部と前記側壁に接続し、外側に傾く2つの傾斜壁とを、有し、2つの前記側壁のいずれか一方に、発光部が固定され、前記発光部は、1または複数の発光素子を有し、前記側壁には、前記発光素子に対応する位置に発光素子孔が形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の商品は、上述の商品読取装置に対して使用される商品であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
【0015】
本発明の商品読取装置は、1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させる、装置用制御部とを、有するので、新規な商品読取装置を提供することができる。
【0016】
本発明の商品読取装置は、1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、前記発光素子に対して、前記商品を介して存在する受光素子と、照合情報を格納する装置用記憶部と、前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させ、前記発光素子からの光を前記受光素子が受光したときに、前記識別情報と前記照合情報が一致するか判断する、装置用制御部とを、有するので、新規な商品読取装置を提供することができる。
【0017】
本発明の商品読取装置は、商品搭載部を有する商品読取装置であり、前記商品搭載部は、1または複数の商品を搭載可能であり、前記商品搭載部は、前記商品搭載部の正面側に開いた凹状部を有する、底部と、前記底部に接続する奥壁と、前記底部と前記奥壁にそれぞれ接続して互いに平行である2つの側壁と、前記底部と前記側壁に接続し、外側に傾く2つの傾斜壁とを、有し、2つの前記側壁のいずれか一方に、発光部が固定され、前記発光部は、1または複数の発光素子を有し、前記側壁には、前記発光素子に対応する位置に発光素子孔が形成されているので、新規な商品読取装置を提供することができる。
【0018】
本発明の商品は、上述の商品読取装置に対して使用される商品であるので、新規な商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】商品読取装置を示す斜視図である。
図2】商品読取装置を示す斜視図である。
図3】商品を示す斜視図である。
図4】商品読取装置の商品搭載部を示す、正面右側からの斜視図である。
図5】商品読取装置の商品搭載部を示す、正面左側からの斜視図である。
図6】商品読取装置の商品搭載部を示す正面図である。
図7】商品読取装置の商品搭載部を示す平面図である。
図8】商品読取装置の商品搭載部を示す右側面図である。
図9】商品読取装置の商品搭載部を示す左側面図である。
図10図6の商品搭載部の正面図における、A−A´断面図である。
図11図10の商品搭載部のA−A´断面図における、C−C´断面図及びD−D´断面図である。
図12図10の商品搭載部のA−A´断面図における、E−E´断面図及びF−F´断面図である。
図13図6の商品搭載部の正面図における、B−B´断面図である。
図14図13の商品搭載部のB−B´断面図における、G−G´断面図である。
図15図13の商品搭載部のB−B´断面図における、H−H´断面図である。
図16】商品読取装置の商品搭載部を示す正面図である。
図17】商品読取装置の商品搭載部を示す平面図である。
図18】発光素子からの光の動作を説明する図である。
図19】発光素子からの光の動作を説明する図である。
図20】商品読取装置及び商品のブロック図である。
図21】商品読取装置の発光部のブロック図である。
図22】商品読取装置の受光部のブロック図である。
図23】商品読取装置におけるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、商品読取装置及び商品にかかる発明を実施するための形態について説明する。
【0021】
本発明の商品読取装置は、1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させる、装置用制御部とを、有する。
【0022】
また、本発明の商品読取装置は、1または複数の商品を搭載可能な商品搭載部と、前記商品搭載部に固定される発光部であり、その中に前記商品に対応する1または複数の発光素子を有する発光部と、前記発光素子に対して、前記商品を介して存在する受光素子と、照合情報を格納する装置用記憶部と、前記商品搭載部に搭載された1または複数の前記商品から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部と、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品に対応する前記発光素子を発光させ、前記発光素子からの光を前記受光素子が受光したときに、前記識別情報と前記照合情報が一致するか判断する、装置用制御部とを、有する。
【0023】
また、本発明の商品読取装置は、商品搭載部を有する商品読取装置であり、前記商品搭載部は、1または複数の商品を搭載可能であり、前記商品搭載部は、前記商品搭載部の正面側に開いた凹状部を有する、底部と、前記底部に接続する奥壁と、前記底部と前記奥壁にそれぞれ接続して互いに平行である2つの側壁と、前記底部と前記側壁に接続し、外側に傾く2つの傾斜壁とを、有し、2つの前記側壁のいずれか一方に、発光部が固定され、前記発光部は、1または複数の発光素子を有し、前記側壁には、前記発光素子に対応する位置に発光素子孔が形成されている。
【0024】
また、本発明の商品は、上述の商品読取装置に対して使用される商品である。
【0025】
最初に、図1及び2を用いて商品読取装置について説明するとともに、図20〜22を用いて商品読取装置のブロック図等について説明する。
図1は、商品読取装置を示す斜視図である。また、図2は、商品読取装置を示す斜視図である。また、図20は、商品読取装置及び商品のブロック図である。また、図21は、商品読取装置の発光部のブロック図である。また、図22は、商品読取装置の受光部のブロック図である。
【0026】
図1及び2、図20〜22に示すように、商品読取装置10は、装置用制御部11、表示部12、操作部13、モデム14、装置用記憶部15、プリンタ部16、装置用送受信部17、アンテナ板18、商品搭載部30、発光部40、発光素子41、受光部50、受光素子51等を備えている。
なお、図1及び2において、商品読取装置10の横方向をX軸方向、奥から正面への方向をY軸方向、及び、垂直方向をZ軸方向とする。以下、同じである。
また、Y軸及びZ軸を通る平面に平行な平面をYZ平面とする。以下、同じである。
【0027】
装置用制御部11では、予め格納されているプログラムにより商品読取装置10全体の制御が行われる。
【0028】
表示部12は、液晶ディスプレイ等からなり、この表示部12には、商品読取装置10における例えば、商品20の識別情報の処理内容や処理結果(換金金額等)等の所定の情報が文字、数字等で画面表示される。
【0029】
操作部13は、読取開始用の開始スイッチ13a、読取終了用の終了スイッチ13b、及び、テンキーと読取取消用の取消スイッチとからなるスイッチ群13c等の入力キーを備えている。この操作部13では、ユーザにより商品読取装置10の動作に必要となる各種の操作が行われる。
モデム14では、外部の装置、例えばホストコンピュータ等との通信が行われる。
【0030】
装置用記憶部15には、照合情報や二度読みデータ等が格納される。
照合情報としては、例えば、大分類データ(例えば、地域コード)、小分類データ(例えば、店番号)、金種データ(例えば、5000円、1000円、500円、200円、100円等)、過去に読み取った商品20の連番等がある。
【0031】
ここで、地域コードとは、例えば、買取所が存在する地域の識別番号である。
また、店番号とは、例えば、買取所の識別番号である。
また、連番とは、例えば、商品の個別の識別番号である。
【0032】
二度読みデータとしては、例えば、二度読み件数(例えば、0〜3000件)及び二度読み時間(例えば、0〜900分)等がある。
なお、二度読み件数、二度読み時間については、後述する。
【0033】
プリンタ部16は、熱転写プリンタ等からなり、このプリンタ部16では、商品読取装置10における例えば、商品20の識別情報の処理内容や処理結果(換金金額等)等の所定の情報が文字、数字等で紙印刷される。
【0034】
図1,2に示すように、商品読取装置10は、商品搭載部30を有する。商品搭載部30は、1または複数の商品20を積み重ねて搭載可能である。
【0035】
搭載した商品20の背面側に商品20との間で信号を無線で送受信するアンテナ板18が備えられている。このように商品搭載部30に搭載した商品20の背面側に全商品20に沿うようにアンテナ板18を配置しているので、商品搭載部30に複数の商品20を積み重ねて搭載しても全商品20と同一の近距離で通信を確実に行うことができる。
なお、アンテナ板18を大きくしたり、アンテナ板18の個数を複数にすることにより、多数の商品20と通信可能になる。
【0036】
装置用送受信部17では、商品搭載部30の背面側のアンテナ板18を介して、商品20との間で信号が無線で送受信される。
例えば、装置用送受信部17は、商品搭載部30に搭載された1または複数の商品20から無線送信された識別情報を、無線受信する。
【0037】
発光部40は、装置用制御部11と接続している。この発光部40の中には、1または複数の発光素子41が存在する。
受光部50は、装置用制御部11と接続している。この受光部50の中には、1または複数の受光素子51が存在する。
【0038】
つぎに、図3を用いて商品読取装置に対して使用される商品について説明するとともに、図20を用いて商品のブロック図について説明する。
図3は、商品を示す斜視図である。また、図20は、商品読取装置及び商品のブロック図である。
【0039】
図3に示すように、商品20は、プラスチック樹脂等で形成された重ね合わせ可能なカード形状をなす本体21を有しており、本体21の内部には、RFID(Radio Frequency Identification)チップと送受信アンテナ等が樹脂やガラスで封止されたRFタグ22が埋め込まれている。ここで、RFタグ22は、無線通信により商品20の認証等を可能とするもので、商品読取装置10側と非接触型であるために接点等の磨耗の心配もなく、また電池が不要であるため常時使用可能となる。
【0040】
図20に示すように、RFタグ22は、商品用制御部23、電源供給部24、商品用記憶部25、商品用送受信部26、アンテナ27、LED(発光体)28等を備えている。
【0041】
商品用制御部23では、予め格納されているプログラムにより、RFタグ22全体の制御が行われる。
【0042】
電源供給部24は、RFタグ22の各部に電源を供給するものである。RFタグ22は、それ自体電源を持たないが、商品読取装置10との通信可能なエリア内に位置する場合に、商品読取装置10から電源供給部24に電源供給信号が与えられ、これによりRFタグ22の各部が制御される。
【0043】
商品用記憶部25は、例えば、EEPROM(電気的に書き換え可能なROM)からなる。この商品用記憶部25には、識別情報が格納されている。識別情報としては、例えば、大分類データ(例えば、地域コード)、小分類データ(例えば、店番号)、金種データ(例えば、5000円、1000円、500円、200円、100円等)、連番等がある。
【0044】
商品用送受信部26では、アンテナ27を介して商品読取装置10との間で信号が無線で送受信される。
【0045】
LED28は、図3に示すように、外部から視認可能なように本体21の平行な2つの側面の中央枠内に設けられている。本例ではLED28を1つの側面に1箇所設けたが、複数箇所設けてもよく、また、側面の中央枠内に設けたが、側面の左右どちらかにずれた位置の枠内に設けてもよく、また、LED以外の発光体であってもよい。このようにLED28を本体21の側面の枠内に設けているので、商品読取装置10の商品搭載部30に複数の商品20を重ね合わせたときでも相互の光干渉を防止することができる。すなわち、側面の枠内のみの発光なので上下面に光が漏れず、重なり合った商品20でも光干渉を防止できる。また、商品20をいずれの向きに重ね合わせても、各商品20のLED28を一直線状に揃えることができ、LED28の状態を迅速かつ明確に識別できる。
【0046】
図3において、商品20の長さaは、54.0mmを採用している。
長さaは43.0〜65.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さaは49.0〜59.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0047】
長さaが43.0mm以上であると、RFタグ及びLEDを収納する空間を確保できる、という利点がある。長さaが49.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0048】
長さaが65.0mm以下であると、商品がかさばらず、取り扱い易くなる、という利点がある。長さaが59.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0049】
なお、上述の長さaの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0050】
商品20の長さbは、85.5mmを採用している。
長さbは68.0〜103.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さbは77.0〜94.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0051】
長さbが68.0mm以上であると、RFタグ及びLEDを収納する空間を確保できる、という利点がある。長さbが77.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0052】
長さbが103.0mm以下であると、商品がかさばらず、取り扱い易くなる、という利点がある。長さbが94.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0053】
なお、上述の長さbの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0054】
商品20の厚さcは、2.96mmを採用している。
厚さcは2.40〜3.60mmの範囲内にあることが好ましい。また、厚さcは2.70〜3.30mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0055】
厚さcが2.40mm以上であると、RFタグ及びLEDを収納する空間を確保できる、という利点がある。厚さcが2.70mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0056】
厚さcが3.60mm以下であると、商品がかさばらず、取り扱い易くなる、という利点がある。厚さcが3.30mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0057】
なお、上述の厚さcの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0058】
つぎに、図4〜9を用いて、商品読取装置の商品搭載部について説明する。
図4は、商品読取装置の商品搭載部を示す、正面右側からの斜視図である。また、図5は、商品読取装置の商品搭載部を示す、正面左側からの斜視図である。また、図6は、商品読取装置の商品搭載部を示す正面図である。また、図7は、商品読取装置の商品搭載部を示す平面図である。また、図8は、商品読取装置の商品搭載部を示す右側面図である。また、図9は、商品読取装置の商品搭載部を示す左側面図である。
【0059】
前記商品搭載部30は、底部32、奥壁33、2つの側壁34、及び2つの傾斜壁35を有している。
底部32は、前記商品搭載部30の正面側に開いた凹状部31を有する。この底部32は、板状の部材である。
【0060】
奥壁33は、前記底部32に接続する。この奥壁33は、矩形状の板状の部材である。
2つの側壁34は、前記底部32と前記奥壁33にそれぞれ接続して互いに平行である。この2つの側壁34は、矩形状の板状の部材である。
【0061】
2つの傾斜壁35は、前記底部32と、前記側壁34に接続し、外側に傾いている。この2つの傾斜壁35は、矩形状の板状の部材である。
【0062】
発光部40は、前記商品搭載部30を構成する2つの前記側壁34のうち、いずれか一方に固定されている。
受光部50は、2つの前記側壁34のうち、前記発光部40が固定されていない他方に固定されている。
【0063】
商品搭載部30のうち、底部32、奥壁33、2つの側壁34、及び2つの傾斜壁35の材質としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、ポリウレタン(PUR)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)等の熱可塑性樹脂のうち、いずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせを採用することができる。
【0064】
また、商品搭載部30のうち、底部32、奥壁33、2つの側壁34、及び2つの傾斜壁35の材質としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂(SMC・BMC)、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケイ素樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂のうち、いずれか1種またはいずれか2種以上の組み合わせを採用することができる。
【0065】
なお、商品搭載部30のうち、底部32、奥壁33、2つの側壁34、及び2つの傾斜壁35の材質としては、これらに限定されるものではない。このほか商品搭載部30のうち、底部32、奥壁33、2つの側壁34、及び2つの傾斜壁35の材質としては、木材、紙材、並びに、炭素繊維、植物繊維、またはガラス繊維などを用いた複合材料などを採用することができる。
【0066】
図7において、側壁34の内面と傾斜壁35の内面との境界点から、奥壁33の内面までのY軸方向の長さdは、19.0mmを採用している。
長さdは15.0〜23.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さdは17.0〜21.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0067】
長さdが15.0mm以上であると、商品を、左右の側壁に対して、斜めになることなく平行に保持できる、という利点がある。長さdが17.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0068】
長さdが23.0mm以下であると、充分な長さの傾斜壁を形成できる、という利点がある。長さdが21.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0069】
なお、上述の長さdの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0070】
奥壁33の内面から、底部32の正面側の端辺32aまたは32bの延長線までのY軸方向の長さgは、54.0mmを採用している。
長さgは43.0〜65.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さgは49.0〜59.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0071】
長さgが43.0mm以上であると、商品の長さaに対応できる、という利点がある。長さgが49.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0072】
長さgが65.0mm以下であると、商品の長さaに対応できる、という利点がある。長さgが59.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0073】
なお、上述の長さgの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0074】
長さgに対する長さdの比率d/gは、0.352を採用している。
比率d/gは0.25〜0.46の範囲内にあることが好ましい。また、比率d/gは0.30〜0.41の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0075】
比率d/gが0.25以上であると、商品を、左右の側壁に対して、斜めになることなく平行に保持できる、という利点がある。比率d/gが0.30以上であると、この効果がより顕著になる。
【0076】
比率d/gが0.46以下であると、充分な長さの傾斜壁を形成できる、という利点がある。比率d/gが0.41以下であると、この効果がより顕著になる。
【0077】
なお、上述の比率d/gの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0078】
側壁34の内面と傾斜壁35の内面との境界点から、底部32の正面側の端辺32aまたは32bまでのY軸方向の長さeは、35.0mmを採用している。
長さeは28.0〜42.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さeは32.0〜39.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0079】
長さeが28.0mm以上であると、商品搭載部の正面の開口幅が広くなるので、商品を商品搭載部の中に入れ易くなる、という利点がある。長さeが32.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0080】
長さeが42.0mm以下であると、商品搭載部を大き過ぎないようにコンパクトにできる、という利点がある。長さeが39.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0081】
なお、上述の長さeの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0082】
側壁34の内面と傾斜壁35の内面との境界点から、傾斜壁35の内面の正面側の端点までのX軸方向の長さfは、9.0mmを採用している。
長さfは7.2〜10.8mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さfは8.1〜9.9mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0083】
長さfが7.2mm以上であると、商品搭載部の正面の開口幅が広くなるので、商品を商品搭載部の中に入れ易くなる、という利点がある。長さfが8.1mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0084】
長さfが10.8mm以下であると、商品搭載部を大き過ぎないようにコンパクトにできる、という利点がある。長さfが9.9mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0085】
なお、上述の長さfの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0086】
長さeに対する長さfの比率f/eは、0.257を採用している。
比率f/eは0.18〜0.33の範囲内にあることが好ましい。また、比率f/eは0.22〜0.30の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0087】
比率f/eが0.18以上であると、商品を、傾斜壁に沿ってスムーズに奥壁まで移動させることができる、という利点がある。比率f/eが0.22以上であると、この効果がより顕著になる。
【0088】
比率f/eが0.33以下であると、商品を、傾斜壁に沿ってスムーズに奥壁まで移動させることができる、という利点がある。比率f/eが0.30以下であると、この効果がより顕著になる。
【0089】
なお、上述の比率f/eの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0090】
長さgに対する長さeの比率e/gは、0.648を採用している。
比率e/gは0.45〜0.84の範囲内にあることが好ましい。また、比率e/gは0.55〜0.75の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0091】
比率e/gが0.45以上であると、商品搭載部の正面の開口幅が広くなるので、商品を商品搭載部の中に入れ易くなる、という利点がある。比率e/gが0.55以上であると、この効果がより顕著になる。
【0092】
比率e/gが0.84以下であると、商品搭載部を大き過ぎないようにコンパクトにできる、という利点がある。比率e/gが0.75以下であると、この効果がより顕著になる。
【0093】
なお、上述の比率e/gの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0094】
なお、次式が成立する。
長さd+長さe=長さg
【0095】
図7において、凹状部31は略台形の一部からなる形状を有する。すなわち、凹状部31は、右の端辺31a、奥側の端辺31b、及び左の端辺31c、右の端辺31aと奥側の端辺31bを滑らかに接続する曲線、左の端辺31cと奥側の端辺31bを滑らかに接続する曲線、底部32の正面側の端辺32aと凹状部31の右の端辺31aを滑らかに接続する曲線、及び、底部32の正面側の端辺32bと凹状部31の左の端辺31cを滑らかに接続する曲線から構成される。
【0096】
凹状部31における右の端辺31aの延長線と底部32の正面側の端辺32aの延長線との交点から、凹状部31における左の端辺31cの延長線と底部32の正面側の端辺32bの延長線との交点までのX軸方向の長さhは、63.5mmを採用している。
長さhは51.0〜76.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さhは57.0〜70.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0097】
長さhが51.0mm以上であると、1枚または複数枚の商品を、その商品の上面と下面を親指と他の指で保持したまま、商品搭載部の中に入れることができる、という利点がある。長さhが57.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0098】
長さhが76.0mm以下であると、商品搭載部の底部32の面積が充分に確保できるので、商品の重量に対する底部32の機械的強度を大きくすることができる、という利点がある。長さhが70.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0099】
なお、上述の長さhの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0100】
凹状部31において、奥側の端辺31bの延長線と右の端辺31aの延長線との交点から、奥側の端辺31bの延長線と左の端辺31cの延長線との交点までのX軸方向の長さjは、51.0mmを採用している。
長さjは41.0〜61.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さjは46.0〜56.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0101】
長さjが41.0mm以上であると、1枚または複数枚の商品を、その商品の上面と下面を親指と他の指で保持したまま、商品搭載部の中に入れることができる、という利点がある。長さjが46.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0102】
長さjが61.0mm以下であると、商品搭載部の底部32の面積が充分に確保できるので、商品の重量に対する底部32の機械的強度を大きくすることができる、という利点がある。長さjが56.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0103】
なお、上述の長さjの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0104】
凹状部31における奥側の端辺31bから、底部32の正面側の端辺32aまたは32bの延長線までのY軸方向の長さkは、20.0mmを採用している。
長さkは16.0〜24.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さkは18.0〜22.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0105】
長さkが16.0mm以上であると、1枚または複数枚の商品を、その商品の上面と下面を親指と他の指で保持したまま、商品搭載部の中に入れることができる、という利点がある。長さkが18.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0106】
長さkが24.0mm以下であると、商品搭載部の底部32の面積が充分に確保できるので、商品の重量に対する底部32の機械的強度を大きくすることができる、という利点がある。長さkが22.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0107】
なお、上述の長さkの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0108】
長さgに対するに長さkの比率k/gは、0.370を採用している。
比率k/gは0.26〜0.48の範囲内にあることが好ましい。また、比率k/gは0.32〜0.43の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0109】
比率k/gが0.26以上であると、1枚または複数枚の商品を、その商品の上面と下面を親指と他の指で保持したまま、商品搭載部の中に入れることができる、という利点がある。比率k/gが0.32以上であると、この効果がより顕著になる。
【0110】
比率k/gが0.48以下であると、商品搭載部の底部32の面積が充分に確保できるので、商品の重量に対する底部32の機械的強度を大きくすることができる、という利点がある。比率k/gが0.43以下であると、この効果がより顕著になる。
【0111】
なお、上述の比率k/gの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0112】
凹状部31における奥側の端辺31bから、奥壁33の内面までのY軸方向の長さmは、34.0mmを採用している。
長さmは27.0〜41.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さmは31.0〜37.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0113】
長さmが27.0mm以上であると、商品搭載部の底部32の面積が充分に確保できるので、商品の重量に対する底部32の機械的強度を大きくすることができる、という利点がある。長さmが31.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0114】
長さmが41.0mm以下であると、1枚または複数枚の商品を、その商品の上面と下面を親指と他の指で保持したまま、商品搭載部の中に入れることができる、という利点がある。長さmが37.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0115】
なお、上述の長さmの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0116】
なお、次式が成立する。
長さk+長さm=長さg
【0117】
左の側壁34の内面から、右の側壁34の内面までのX軸方向の長さpは、86.5mmを採用している。
長さpは69.0〜104.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さpは78.0〜95.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0118】
長さpが69.0mm以上であると、商品の長さbに対応できる、という利点がある。長さpが78.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0119】
長さpが104.0mm以下であると、商品の長さbに対応できる、という利点がある。長さpが95.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0120】
なお、上述の長さpの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0121】
左の傾斜壁35の内面の正面側の端点から、右の傾斜壁35の内面の正面側の端点までのX軸方向の長さzは、104.5mmを採用している。
長さzは84.0〜125.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さzは94.0〜115.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0122】
長さzが84.0mm以上であると、商品搭載部の正面の開口幅が広くなるので、商品を商品搭載部の中に入れ易くなる、という利点がある。長さzが94.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0123】
長さzが125.0mm以下であると、商品搭載部を大き過ぎないようにコンパクトにできる、という利点がある。長さzが115.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0124】
なお、上述の長さzの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0125】
凹状部31における右の端辺31aの延長線と底部32の正面側の端辺32aの延長線との交点から、右の傾斜壁35の内面の正面側の端点までのX軸方向の長さn、並びに、凹状部31における左の端辺31cの延長線と底部32の正面側の端辺32bの延長線との交点から、左の傾斜壁35の内面の正面側の端点までのX軸方向の長さnは、20.5mmを採用している。
長さnは16.0〜25.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さnは18.0〜23.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0126】
長さnが16.0mm以上であると、商品搭載部の正面の開口幅が広くなるので、商品を商品搭載部の中に入れ易くなる、という利点がある。長さnが18.0mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0127】
長さnが25.0mm以下であると、商品搭載部を大き過ぎないようにコンパクトにできる、という利点がある。長さnが23.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0128】
なお、上述の長さnの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0129】
長さzに対する長さhの比率h/zは、0.608を採用している。
比率h/zは0.43〜0.79の範囲内にあることが好ましい。また、比率h/zは0.52〜0.70の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0130】
比率h/zが0.43以上であると、1枚または複数枚の商品を、その商品の上面と下面を親指と他の指で保持したまま、商品搭載部の中に入れることができる、という利点がある。比率h/zが0.52以上であると、この効果がより顕著になる。
【0131】
比率h/zが0.79以下であると、商品搭載部の底部32の面積が充分に確保できるので、商品の重量に対する底部32の機械的強度を大きくすることができる、という利点がある。比率h/zが0.70以下であると、この効果がより顕著になる。
【0132】
なお、上述の比率h/zの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0133】
なお、次式が成立する。
長さh+2×長さn=長さz
長さp+2×長さf=長さz
【0134】
なお、凹状部31の形状は、上述の略台形の一部からなる形状に限定されるものではない。このほか凹状部31の形状としては、三角形の一部及び四角形の一部などの多角形の一部、円形の一部及び楕円形の一部などの曲線、並びに、直線と曲線の組み合わせなどを採用することができる。
【0135】
つぎに、図10〜12を用いて、発光部の発光素子について説明する。
図10は、図6の商品搭載部の正面図における、A−A´断面図である。また、図11は、図10の商品搭載部のA−A´断面図における、C−C´断面図及びD−D´断面図である。また、図12は、図10の商品搭載部のA−A´断面図における、E−E´断面図及びF−F´断面図である。
【0136】
図11,12に示すように、発光部40は、1または複数の発光素子41を有している。
発光素子41としては、赤外線発光センサーを使用している。
【0137】
発光素子41として、赤外線発光センサーを使用すると、受光素子51に赤外線を送ることができる。赤外線を使用することにより、外部からの可視光による干渉を抑制できる、という利点がある。
【0138】
なお、発光素子41としては、赤外線発光センサーに限定されない。このほか、発光素子41としては、可視光発光センサーなどを採用することができる。
【0139】
図10〜12に示すように、側壁34には、発光素子41に対応する位置に発光素子孔42が形成されている、
【0140】
図10〜12において、発光素子孔42のYZ平面による断面形状は円形である。
図10において、右側の発光素子孔42の中心と左側の発光素子孔42の中心とのY軸方向の長さqは、6.0mmを採用している。
長さqは4.8〜7.2mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さqは5.4〜6.6mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0141】
長さqが4.8mm以上であると、図10の右側と左側に存在する発光素子が互いに接触しない空間を確保できる、という利点がある。長さqが5.4mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0142】
長さqが7.2mm以下であると、図10における、右側に存在する発光素子からの光と、左側に存在する発光素子からの光を、受光素子が均等な強さで受光できる、という利点がある。長さqが6.6mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0143】
なお、上述の長さqの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0144】
図10において、全ての発光素子孔42の中心を通るY軸方向の線を考える。これらの線のうち、隣接する線のZ軸方向の長さrは、2.96mmを採用している。
長さrは2.40〜3.60mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さrは2.70〜3.30mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0145】
長さrが2.40mm以上であると、商品の厚さcに対応できる、という利点がある。長さrが2.70mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0146】
長さrが3.60mm以下であると、商品の厚さcに対応できる、という利点がある。長さrが3.30mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0147】
なお、上述の長さrの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0148】
なお、下から1番目の発光素子孔42の中心と底部32の上面とのZ軸方向の距離は1.5rに設定する。
【0149】
図11,12において、発光素子孔42の直径sは、2.0mmを採用している。
直径sは1.6〜2.4mmの範囲内にあることが好ましい。また、直径sは1.8〜2.2mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0150】
直径sが1.6mm以上であると、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。直径sが1.8mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0151】
直径sが2.4mm以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。直径sが2.2mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0152】
なお、上述の直径sの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0153】
発光素子孔42のX軸方向の長さtは、2.0mmを採用している。
長さtは1.6〜2.4mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さtは1.8〜2.2mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0154】
長さtが1.6mm以上であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。長さtが1.8mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0155】
長さtが2.4mm以下であると、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。長さtが2.2mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0156】
なお、上述の長さtの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0157】
長さtに対する直径sの比率s/tは、1.00を採用している。
比率s/tは0.70〜1.30の範囲内にあることが好ましい。また、比率s/tは0.85〜1.15の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0158】
比率s/tが0.70以上であると、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。比率s/tが0.85以上であると、この効果がより顕著になる。
【0159】
比率s/tが1.30以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。比率s/tが1.15以下であると、この効果がより顕著になる。
【0160】
なお、上述の比率s/tの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0161】
発光素子孔42のYZ平面による断面形状は、上述の円形に限定されない。発光素子孔42のYZ平面による断面形状は、このほか楕円形、多角形などの形状を採用することができる。
【0162】
発光素子41の個数xは、30個を採用している。
発光素子の個数xは1〜100個の範囲内にあることが好ましい。また、発光素子の個数xは1〜30個の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0163】
発光素子の個数xが1個以上であると、1枚または複数枚の商品を商品搭載部に搭載した場合、1枚以上の商品について、全ての商品が不良商品等でないことを検出でき、かつ複数枚の商品について、不良商品等が含まれているかを検出できる、という利点がある。なお、不良商品等については後述する。
【0164】
発光素子の個数xが100個以下であると、商品読取装置のコストを低く抑えることができる、という利点がある。発光素子の個数xが30個以下であると、この効果がより顕著になる。
【0165】
なお、上述の発光素子の個数xの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0166】
つぎに、図13〜15を用いて、受光部の受光素子について説明する。
図13は、図6の商品搭載部の正面図における、B−B´断面図である。また、図14は、図13の商品搭載部のB−B´断面図における、G−G´断面図である。また、図15は、図13の商品搭載部のB−B´断面図における、H−H´断面図である。
【0167】
図13〜15に示すように、受光部50は、1または複数の受光素子51を有している。
受光素子51は、受光部基板53に設置されている。受光部基板53の一方の面には、受光部枠54が固定されている。受光部枠54のYZ平面による断面形状は、外面形状と内面形状がともに長方形であり、外面と内面の間の厚さは所定の厚さを有している。受光部基板53と受光部枠54の内側には、受光部溝52が形成されている。受光部溝52は、受光部基板53とは反対側に受光部開口部55を有している。
受光部50が固定されている側壁34には、受光部開口部55と同じ位置に、受光部開口部55と同一形状の側壁開口部36が形成されている。
【0168】
受光部開口部55及び側壁開口部36のZ軸方向の長さuは、94.8mmを採用している。
長さuは20.0〜380.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さuは20.0〜104.0mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0169】
長さuが20.0mm以上であると、1個以上の発光素子からの光を、受光素子が受光できる、という利点がある。
【0170】
長さuが380.0mm以下であると、商品搭載部の大きさをコンパクトにできる、という利点がある。長さuが104.0mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0171】
なお、上述の長さuの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0172】
受光部開口部55及び側壁開口部36のY軸方向の長さvは、5.8mmを採用している。
長さvは4.6〜7.0mmの範囲内にあることが好ましい。また、長さvは5.2〜6.4mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0173】
長さvが4.6mm以上であると、図10における、右側に存在する発光素子からの光と、左側に存在する発光素子からの光を、受光素子が受光できる、という利点がある。長さvが5.2mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0174】
長さvが7.0mm以下であると、発光素子からの光以外の光を、受光素子が受光するのを抑制し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。長さvが6.4mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0175】
なお、上述の長さvの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0176】
受光素子51の個数yは、3個を採用している。
受光素子の個数yは1〜20個の範囲内にあることが好ましい。また、受光素子の個数yは1〜4個の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0177】
受光素子の個数yが1個以上であると、1個以上の発光素子からの光を、受光素子が受光できる、という利点がある。
【0178】
受光素子の個数yが20個以下であると、商品読取装置のコストを低く抑えることができる、という利点がある。受光素子の個数yが4個以下であると、この効果がより顕著になる。
【0179】
なお、上述の受光素子の個数yの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0180】
受光素子51としては、赤外線受光センサーを使用している。
受光素子51として、赤外線受光センサーを使用すると、発光素子41から送られてきた赤外線を受光できる。赤外線を使用することにより、外部からの可視光による干渉を抑制できる、という利点がある。
【0181】
なお、受光素子51としては、赤外線受光センサーに限定されない。このほか、受光素子51としては、可視光受光センサーなどを採用することができる。
【0182】
つぎに、図16,17を用いて、商品と側壁34の関係等について説明する。
図16は、商品読取装置の商品搭載部を示す正面図である。また、図17は、商品読取装置の商品搭載部を示す平面図である。
【0183】
図16に示すように、商品搭載部30は、1または複数の商品20を搭載可能である。
【0184】
図17において、側壁34と商品20との間のX軸方向の距離wは、0.5mmを採用している。
距離wは0.40〜0.60mmの範囲内にあることが好ましい。また、距離wは0.45〜0.55mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0185】
距離wが0.40mm以上であると、商品を奥壁に当接するまでスムーズに入れることができる、という利点がある。距離wが0.45mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0186】
距離wが0.60mm以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。距離wが0.55mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0187】
なお、上述の距離wの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0188】
距離wと、発光素子孔42の直径sとの積w×sは、1.0mmを採用している。
積w×sは0.70〜1.30mmの範囲内にあることが好ましい。また、積w×sは0.85〜1.15mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0189】
積w×sが0.70mm以上であると、商品を奥壁に当接するまでスムーズに入れることができ、かつ、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。積w×sが0.85mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0190】
積w×sが1.30mm以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。積w×sが1.15mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0191】
なお、上述の積w×sの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0192】
距離wと(発光素子孔42の直径s/発光素子孔42のX軸方向の長さt)との積w×(s/t)は、0.5mmを採用している。
積w×(s/t)は0.35〜0.65mmの範囲内にあることが好ましい。また、積w×(s/t)は0.43〜0.58mmの範囲内にあることがさらに好ましい。
【0193】
積w×(s/t)が0.35mm以上であると、商品を奥壁に当接するまでスムーズに入れることができ、かつ、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。積w×(s/t)が0.43mm以上であると、この効果がより顕著になる。
【0194】
積w×(s/t)が0.65mm以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。積w×(s/t)が0.58mm以下であると、この効果がより顕著になる。
【0195】
なお、上述の積w×(s/t)の数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0196】
つぎに、図18,19を用いて、発光素子孔の寸法と、商品の厚さの関係について説明する。
図18は、発光素子からの光の動作を説明する図である。また、図19は、発光素子からの光の動作を説明する図である。
【0197】
図18,19に示すように、発光部40は、その中に商品20に対応する1または複数の発光素子41を有する。
また、受光素子51は、前記発光素子41に対して、前記商品20を介して存在する。
【0198】
なお、図18,19において、下から1番目の商品20に対応する発光素子41は設けられていない。このように下から1番目の商品20に対応する発光素子41が設けられていない理由については、後述する。
ただし、下から1番目の商品20に対応する発光素子41は設けてもよい。このように下から1番目の商品20に対応する発光素子41を設けてもよい理由については、後述する。
【0199】
商品20の厚さcに対する、発光素子孔42の直径sの比率s/cは、0.676を採用している。
比率s/cは0.47〜0.88の範囲内にあることが好ましい。また、比率s/cは0.58〜0.78の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0200】
比率s/cが0.47以上であると、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。比率s/cが0.58以上であると、この効果がより顕著になる。
【0201】
比率s/cが0.88以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。比率s/cが0.78以下であると、この効果がより顕著になる。
【0202】
なお、上述の比率s/cの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0203】
商品20の厚さcに対する、(直径s/長さt)の比率(s/t)/cは、0.338mm−1を採用している。
比率(s/t)/cは0.24〜0.44mm−1の範囲内にあることが好ましい。また、比率(s/t)/cは0.29〜0.39mm−1の範囲内にあることがさらに好ましい。
【0204】
比率(s/t)/cが0.24mm−1以上であると、発光素子からの光量が大きくなるので、発光素子からの光を受光素子が確実に受光できる、という利点がある。比率(s/t)/cが0.29mm−1以上であると、この効果がより顕著になる。
【0205】
比率(s/t)/cが0.44mm−1以下であると、発光素子からの光が、この発光素子に対応する商品の上部から漏れるのを防止し、受光素子の検出精度を向上させることができる、という利点がある。比率(s/t)/cが0.39mm−1以下であると、この効果がより顕著になる。
【0206】
なお、上述の比率(s/t)/cの数値範囲は、あくまでも好ましい範囲またはさらに好ましい範囲を示すものである。従って、これらの好ましい範囲またはさらに好ましい範囲以外の範囲においても、上述した効果を奏し得ることはもちろんである。
【0207】
つぎに、図23を用いて、商品読取装置におけるフローチャートについて説明する。
図23は、商品読取装置におけるフローチャートである。なお、商品読取装置におけるフローチャートの説明においては、図23のほか、図1,2,18,19,及び20〜22を用いて説明する。
【0208】
図23に示すように、最初に商品読取装置10の読取を開始する。すなわち、ユーザにより任意枚数の商品20が商品搭載部30に搭載され、開始スイッチ13aが押される。
【0209】
ステップS1について説明する。
【0210】
装置用制御部11は、装置用記憶部15から各商品20の照合情報のうち大分類データ(例えば、地域コード)を読み出し、装置用送受信部17を介して各商品20に大分類データを無線送信する。
【0211】
商品20において、商品用制御部23は、商品用記憶部25から識別情報のうち大分類データ(例えば、地域コード)を読み出し、商品用送受信部26を介して無線受信した大分類データ(例えば、地域コード)と、商品用記憶部25から読み出した大分類データとを比較、照合して一致しているか否かを判断する。そして、商品用制御部23は、大分類データが一致していると判断したときは、商品読取装置10に識別情報のうち小分類データ(例えば、店番号)、金種データ、及び連番を無線送信すると共にLED28を点灯させる。
装置用送受信部17は、商品搭載部30に搭載された1または複数の商品20から無線送信された所定の識別情報を、無線受信する。
【0212】
このように、商品読取装置10にて所定の照合情報を商品20に無線送信する1回の動作のみで、全ての商品20にて自己判断により所定の識別情報を商品読取装置10に無線送信する。よって、商品20に掛かる読取時間を大幅に短縮させることができる。
なお、装置用制御部11は各商品20に大分類データを無線送信し、商品20は無線受信した大分類データと、商品用記憶部25から読み出した大分類データとを比較、照合することを説明したが、データは大分類データに限定されるものではなく、他のデータを含めてもよいことはもちろんである。場合によっては、商品20の良否判定にかかわるすべての情報(大分類データ、小分類データなど)を、商品読取装置10から商品20へ無線送信し、これらをすべて商品用制御部23で自己判断させるような方式も可能である。
【0213】
ステップS2について説明する。
【0214】
装置用制御部11は、商品20から無線送信された識別情報の受信数を計数することにより、商品20の枚数Nを算出する。すなわち、装置用制御部11は、装置用送受信部17を介して無線受信した個々の商品20の識別情報(小分類データ(例えば、店番号)、金種データ、及び連番)の受信数を商品20毎に計数することにより、商品20の枚数Nを求めて装置用記憶部15へ記録する。
【0215】
ステップS3について説明する。
【0216】
装置用制御部11は、商品20の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の商品20に対応する発光素子41を発光させる(図18〜21)。
なおここで、「下からN+1番目の商品20」とは、積み重ねられた商品20のうち、一番下の商品20から数えてN+1番目にあたる商品20である。また、「下からN+1番目の商品20に対応する発光素子41」とは、下からN+1番目の商品20の左側に隣接する発光素子41である(図18,19)。
【0217】
ステップS4について説明する。
【0218】
装置用制御部11は、発光素子41からの光を受光素子51が受光したかを判別する。
受光素子51が複数あるときは、全ての受光素子51が同時に光を検知するように設定されている。
全ての受光素子51が同時に光を検知するように設定されていると、いずれかの受光素子51が故障しても、他の受光素子51が光を検知できるという利点がある。
【0219】
なお、全ての受光素子51が同時に光を検知するように設定されていることに限定されない。このほか、受光素子51は、商品20の読取枚数に合わせて受光素子51を限定するなどに設定することができる。
【0220】
ステップS5について説明する。
【0221】
装置用制御部11は、発光素子41からの光を受光素子51が受光していないと判別したときは、不良商品等の検出処理を行う。すなわち、装置用制御部11は、不良商品等として表示部12にその旨を表示する。
ここで、不良商品等とは、故障品である商品、偽物である商品、地域コードが異なっている商品、その他の商品であり、ステップS1において、商品用制御部23がLED28を点灯させなかった商品20である。
【0222】
このときはユーザにより取消スイッチが押され、LED28が点灯していない不良商品等が商品搭載部30から抜き取られる。そして、開始スイッチ13aが再度押されて、上述の操作をやり直す。
複数の商品20を重ね合わせたときでも相互の光干渉を防止することができるので、LED28が点灯しているか点灯していないかを確実に視認することができる。よって、LED28が点灯していない不良商品等のみをユーザは確実に抜き取ることができる。
【0223】
ステップ3〜ステップ5の工程により不良商品等の有無を検出すると、つぎの利点が得られる。すなわち、検出装置が、外部要因による影響を受けにくいので、精度の良い検出を行うことができる。従って、不良商品等の有無を確実に検出することができる。検出装置が小規模であり、かつ汎用の部品から構成されているので、商品読取装置をコンパクトにすることができるとともに、商品読取装置の費用を軽減できる。
【0224】
ステップS6及びステップS7について説明する。
【0225】
装置用制御部11が、発光素子41からの光を受光素子51が受光したと判別したときは、装置用制御部11は、各商品20が正常であるか否か判断する。すなわち、装置用制御部11は、発光素子41からの光を受光素子51が受光したときに、識別情報と照合情報が一致するか判断する。
【0226】
最初に、装置用制御部11は、装置用記憶部15から小分類データ(例えば、店番号)を読み出す。
そして、装置用制御部11は、装置用送受信部17を介して無線受信した小分類データ(例えば、店番号)と、装置用記憶部15から読み出した小分類データ(例えば、店番号)とを比較、照合して一致しているか否かを判断する(ステップS6)。
【0227】
装置用制御部11は、小分類データ(例えば、店番号)が一致していないときは、該当する商品20のLED28を消灯させる信号を、装置用送受信部17を介して該当する商品20に無線送信すると共に、小分類(例えば、店番号)エラーとして表示部12にその旨を表示する(ステップS7)。
【0228】
商品20において、商品用制御部23は、商品用送受信部26を介してLED28を消灯させる信号を無線受信したら、点灯しているLED28を消灯する。
このときはユーザにより取消スイッチが押され、LED28が点灯していない商品20が商品搭載部30から抜き取られる。そして、開始スイッチ13aが再度押されて読取が開始される。
【0229】
装置用制御部11は、小分類データが一致しているときは、装置用記憶部15から金種データを読み出す。
そして、装置用送受信部17を介して無線受信した金種データと、装置用記憶部15から読み出した金種データとを比較、照合して、無線受信した金種データが装置用記憶部15から読み出した金種データのいずれかと一致しているか否かを判断する(ステップS6)。
【0230】
装置用制御部11は、金種データが一致していないときは、該当する商品20のLED28を消灯させる信号を、装置用送受信部17を介して該当する商品20に無線送信すると共に、金種エラーとして表示部12にその旨を表示する(ステップS7)。
【0231】
商品20において、商品用制御部23は、商品用送受信部26を介してLED28を消灯させる信号を無線受信したら、点灯しているLED28を消灯する。
このときはユーザにより取消スイッチが押され、LED28が点灯していない商品20が商品搭載部30から抜き取られる。そして、開始スイッチ13aが再度押されて読取が開始される。
【0232】
装置用制御部11は、金種データが一致しているときは、装置用記憶部15から過去に読み取った商品20の連番のうち、二度読み件数以内または(及び)二度読み時間以内に読み取った商品20の連番を読み出す。
【0233】
そして、装置用記憶部15から読み出した商品20の連番に基づいて、商品20が二度読み商品であるか否かを判断する。具体的には、装置用制御部11が、装置用送受信部17を介して無線受信した商品20の連番と、装置用記憶部15から読み出した、過去に読み取った商品20の連番のうち、二度読み件数以内または(及び)二度読み時間以内に読み取った商品20の連番とを比較、照合して、無線受信した商品20の連番が装置用記憶部15から読み出した商品20の連番のいずれかと一致しているか否かを判断する。
【0234】
ここで、「二度読み商品」とは、既に読み取られたが、過誤等により再度読み取られた商品である。
「二度読み件数」とは、現在読み取りをしている時点から過去にさかのぼって読み取られた商品の件数のうち、所定の件数以内の商品であれば、二度読み商品であるとして設定された商品の読み取りの件数である。
「二度読み時間」とは、現在読み取りをしている時刻から、過去に読み取られた商品の読み取りの時刻までの時間のうち、所定の時間以内に読み取られた商品であれば、二度読み商品であるとして設定された時間である。
【0235】
商品20が、二度読み件数以内または(及び)二度読み時間以内に再度読み取られたときは二度読み商品であると判断する(ステップS6)。
【0236】
そして、装置用制御部11は、該当する商品20のLED28を消灯させる信号を、装置用送受信部17を介して該当する商品20に無線送信すると共に、二度読みエラーとして表示部12にその旨を表示する(ステップS7)。
【0237】
商品20において、商品用制御部23は、商品用送受信部26を介してLED28を消灯させる信号を無線受信したら、点灯しているLED28を消灯する。
このときはユーザにより取消スイッチが押され、LED28が点灯していない商品20が商品搭載部30から抜き取られる。そして、開始スイッチ13aが再度押されて読取が開始される。
なお、過去に読み取った商品20のデータは全て装置用記憶部15に記録されている。
【0238】
二度読み件数及び二度読み時間を設定することにより、正常なサイクルで業者間を経由してきた商品20を二度読み商品と検出してしまうことを防止できる等、状況に応じて二度読み商品検出の過誤を防止できる。また、二度読み件数を0件、二度読み時間を0分と設定することにより二度読み商品検出の機能を無効とすることができる。
【0239】
なお、ステップS6及びステップS7において、小分類データ(例えば、店番号)、金種データ、及び商品20の連番の各項目について説明した。なお、ステップS6及びステップS7においては、小分類データ(例えば、店番号)、金種データ、及び商品20の連番の各項目に限定されず、他の項目を採用することができる。
【0240】
上述した不良商品等の検出、小分類エラーの検出、金種エラーの検出、二度読みエラーの検出の各工程のうち、不良商品等の検出の工程を、小分類エラーの検出、金種エラーの検出、及び二度読みエラーの検出の工程よりも先にすることにより、つぎの利点がある。すなわち、小分類エラーの検出、金種エラーの検出、または二度読みエラーの検出の工程が、不良商品等の検出の工程よりも先になると、小分類エラー、金種エラー、または二度読みエラーの中に、不良商品等が含まれてしまうおそれがある。これに対して、不良商品等の検出の工程を、小分類エラーの検出、金種エラーの検出、及び二度読みエラーの検出の工程よりも先にすることにより、不良商品等の全てを検出することができる。
【0241】
なお、小分類エラーの検出の工程、金種エラーの検出の工程、二度読みエラーの検出の工程については、この順序で説明した。小分類エラーの検出の工程、金種エラーの検出の工程、二度読みエラーの検出の工程の順序は、この順序に限定されない。小分類エラーの検出の工程、金種エラーの検出の工程、二度読みエラーの検出の工程の順序は、任意の順序とすることができる。
【0242】
なお、小分類エラーの検出の工程、金種エラーの検出の工程、または二度読みエラーの検出の工程について、その一部または全部の検出の工程は省略してもよい。
【0243】
ステップS8について説明する。
【0244】
装置用制御部11は、表示部12に、識別情報の受信数を計数することにより算出した商品20の枚数Nを表示すると共に、金種毎の枚数や合計金額等を表示する。
また、客側ディスプレイ(図示せず)には、商品20の枚数Nのみを表示する。
【0245】
ステップS9について説明する。
【0246】
全ての商品20を何回かに分けて読取処理し、まだ残りの商品20がある場合は、ユーザが商品20を商品搭載部30から取り出し、さらに残りの商品20を商品搭載部30に搭載する。そして、読取処理を続行するため開始スイッチ13aが再度押され、ステップS1の前に戻って上述の読取処理を繰り返す。
読取処理を取り消すときは、取消スイッチが押され、読取処理をやり直す。
読取処理を終了するときは、終了スイッチ13bが押される。
【0247】
ステップS10について説明する。
【0248】
終了スイッチ13bが押されると、装置用制御部11は、客側ディスプレイ(図示せず)に、合計金額を表示する。
また、装置用制御部11は、読み取った商品20の全枚数と、金種毎の枚数や合計金額等を装置用記憶部15へ記録する。
この後、読取処理は終了する。
【0249】
なお、図18,19において、下から1番目の商品20に対応する発光素子41は設けられていないことを述べた。このように下から1番目の商品20に対応する発光素子41が設けられていない理由は、以下のとおりである。
【0250】
図23の商品読取装置のフローチャートのステップS2において、商品枚数=0ときでも処理できるように設定してあるからである。
例えば、1枚または複数枚の商品20がすべて不良商品等であり、かつ下から1番目の商品20に対応する発光素子41が設けられていない場合、図23の商品読取装置のフローチャートにおける動作は、以下のとおりである。
【0251】
ステップS2において、商品枚数=0ときは、読取処理が中止される。表示部には読取処理が中止された旨が表示がされる。ユーザは、すべての商品20のLED28が点灯していないことから、すべての商品20が不良商品等であると分かる。
【0252】
一方、図18,19において、下から1番目の商品20に対応する発光素子41は設けてもよいことを述べた。このように下から1番目の商品20に対応する発光素子41を設けてもよい理由は、以下のとおりである。
【0253】
下から1番目の商品20に対応する発光素子41が設けてられている場合は、図23のフローチャートに従って読取処理ができるからである。
例えば、1枚または複数枚の商品20がすべて不良商品等であり、かつ下から1番目の商品20に対応する発光素子41を設けている場合、図23の商品読取装置のフローチャートにおける動作は、以下のとおりである。
【0254】
ステップS2において商品枚数=0ときは、ステップS3において下から1番目の商品20に対応する発光素子41が発光する。つぎに、ステップ4を経由してステップ5に進む。ユーザは、すべての商品20のLED28が点灯していないことから、すべての商品20が不良商品等であると分かる。
【0255】
つぎに、図3における商品の厚さcと、図10における長さrの関係について説明する。
【0256】
商品の厚さcと、長さrとは、同一の値を採用している。
一方、M枚の商品が、商品搭載部に搭載されている場合を考える。商品の厚さcと、長さrが異なる場合がある。具体的には、商品の厚さcにばらつきがある場合、長さrにばらつきがある場合、または、全ての商品の厚さcが同一であり、かつ全ての長さrが同一であっても、商品の厚さcと長さrとが異なる値を採用している場合などがある。
【0257】
このように、商品の厚さcと、長さrが異なる場合は、以下の2つの条件を満たすことが好ましい。
(1)M≧2であるとき、M枚目の商品に対応する発光素子からの光が、M枚目の商品により遮られること。
(2)M+1枚目の商品に対応する発光素子からの光が、M枚目の商品により遮られることなく受光素子に到達すること。
【0258】
M≧2であるとき、M枚目の商品に対応する発光素子からの光が、M枚目の商品により遮られると、M枚の商品のうちに不良商品等が含まれていても、不良商品等の存在を確実に検出できる、という利点がある。
M+1枚目の商品に対応する発光素子からの光が、M枚目の商品により遮られることなく受光素子に到達すると、M枚の商品が全て不良商品等でないとき、全ての商品が不良商品等でないことを確実に検出できる、という利点がある。
【0259】
なお、本発明は上述の発明を実施するための形態に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0260】
10‥‥商品読取装置、11‥‥装置用制御部、12‥‥表示部、13‥‥操作部、14‥‥モデム、15‥‥装置用記憶部、16‥‥プリンタ部、17‥‥装置用送受信部、18‥‥アンテナ板、20‥‥商品、21‥‥本体、22‥‥RFタグ、23‥‥商品用制御部、24‥‥電源供給部、25‥‥商品用記憶部、26‥‥商品用送受信部、27‥‥アンテナ、28‥‥LED、30‥‥商品搭載部、31‥‥凹状部、32‥‥底部、33‥‥奥壁、34‥‥側壁、35‥‥傾斜壁、36‥‥側壁開口部、40‥‥発光部、41‥‥発光素子、42‥‥発光素子孔、50‥‥受光部、51‥‥受光素子、52‥‥受光部溝、53‥‥受光部基板、54‥‥受光部枠、55‥‥受光部開口部
【要約】
【課題】新規な商品読取装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の商品読取装置は、1または複数の商品20を搭載可能な商品搭載部30を有する。また、前記商品搭載部30に固定される発光部40であり、その中に前記商品20に対応する1または複数の発光素子41を有する発光部40を有する。また、前記商品搭載部30に搭載された1または複数の前記商品20から無線送信された識別情報を、無線受信する装置用送受信部を有する。また、前記識別情報の受信数を計数することにより前記商品の枚数Nを算出した後に、下からN+1番目の前記商品20に対応する前記発光素子41を発光させる装置用制御部を有する。
【選択図】図18
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