(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。同じ符号を付された構成に対しては、重複する説明を省略する。本実施形態では、複数の無人配送機を用い、複数のユーザが居住する集合住宅などに荷物を配送する荷物配送システムについて説明する。
【0019】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態にかかる配送システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、荷物配送システムは、複数の無人配送機1と、中央サーバ2と、配送拠点3とを含む。
【0020】
無人配送機1は、運転手が乗車せず自動制御により地上を走行し、荷物を配送する機器である、無人配送機1はUnmanned Ground Vehicle(UGV)と呼ばれる。
図1には、2つの無人配送機1a,1bが記載されているが、無人配送機1の数は3以上であってよい。無人配送機1は、無線通信を介して中央サーバ2と通信接続されている。無線通信は、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に基づくものであってよい。
【0021】
中央サーバ2は、複数の無人配送機1および配送拠点3と通信し、それらの動作を管理する。配送拠点3は、ユーザに向けて配送される荷物が集積される倉庫を含み、中央サーバ2の指示に基づいて、配送拠点3において、例えば配送拠点3の従業員が無人配送機1にユーザ向けの荷物を格納する。配送拠点3には複数の無人配送機1が配備され、無人配送機1は配送拠点3から配送先へ荷物を配送する。
【0022】
図2は、無人配送機1の一例を示す斜視図である。
図1および
図2に示されるように、無人配送機1は、プロセッサ11、記憶部12、通信部13、入出力部14、センサ部15、複数の格納部16、鍵制御部17、図示しない駆動部を含む。
【0023】
プロセッサ11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。またプロセッサ11は通信部13、入出力部14、センサ部15、鍵制御部17を制御する。
【0024】
記憶部12は、RAMなどの揮発性メモリと、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリとを含む。記憶部12はさらにハードディスクなどの記憶装置を含んでもよい。記憶部12は、上記プログラムを格納する。また、記憶部12は、プロセッサ11、通信部13、入出力部14から入力される情報や演算結果を格納する。上記プログラムは、インターネット等を介して提供されてもよいし、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよい。
【0025】
通信部13は、無線通信用の通信インタフェースを実現する集積回路等を含む。通信部13は、プロセッサ11の制御に基づいて、他の装置から受信した情報をプロセッサ11や記憶部12に入力し、他の装置に情報を送信する。
【0026】
入出力部14は、表示出力デバイスや、入力デバイス、およびそれらとのインタフェースにより構成される。入出力部14は、具体的にはディスプレイ付きタッチパネル(以下では「入力パネル」と記載する)であり、認証のための受取コードを入力するために用いられる。入出力部14は、ディスプレイおよび物理ボタンであってもよいし、他の種類の表示出力デバイスおよび入力デバイスであってもよい。入出力部14は、プロセッサ11の制御に基づいて、表示出力デバイスに画像を表示させ、入力デバイスからユーザが入力するデータを取得する。
【0027】
センサ部15は、周辺の障害物の大きさおよび位置を認識するライダーとカメラとを含む。複数の格納部16は、荷物を格納する領域である。無人配送機1の側面のそれぞれには複数の格納部16が設けられる。格納部16のそれぞれには扉が設けられており、その扉には鍵が設けられている。鍵制御部17は、電気的に扉の鍵の施錠、解錠を制御する回路である。格納部16には、センサ部15の一部として、格納部16内の荷物の有無を検知するセンサが配置される。
【0028】
無人配送機1は、その外周に、格納部16の扉が配置される側面と、その側面と異なる方向を向き入出力部14が配置される面である端部18bと、端部18bに対向する位置にある面である端部18aと、を有する。無人配送機1の上面にはライダーが設けられ、端部18aには図示しないカメラが設けられている。
【0029】
中央サーバ2は、プロセッサ21、記憶部22、通信部23、入出力部24を含む。中央サーバ2は1台の物理サーバであってもよいし、いわゆるクラウドのように、複数の物理サーバにより構成されてもよい。
【0030】
プロセッサ21は、記憶部22に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。またプロセッサ21は通信部23、入出力部24を制御する。
【0031】
記憶部22は、RAMなどの揮発性メモリと、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリと、ハードディスクなどの記憶装置とを含む。記憶部22は、上記プログラムを格納する。また、記憶部22は、プロセッサ21、通信部23、入出力部24から入力される情報や演算結果を格納する。上記プログラムは、インターネット等を介して提供されてもよいし、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよい。
【0032】
通信部23は、有線通信用の通信インタフェースを実現する集積回路等を含む。通信部23は、プロセッサ21の制御に基づいて、他の装置から受信した情報をプロセッサ21や記憶部22に入力し、他の装置に情報を送信する。なお、通信部23は、通信ネットワークおよび通信ネットワークに含まれる無線通信機器を介して無人配送機1と通信してよい。
【0033】
入出力部24は、表示をコントロールするビデオコントローラや、入力デバイスからのデータを取得するコントローラなどにより構成される。入力デバイスとしては、タッチパネル、キーボード、マウスなどがある。入出力部24は、プロセッサ21の制御に基づいて、表示出力デバイスに表示データを出力し、入力デバイスをユーザが操作することにより入力されるデータを取得する。
【0034】
次に荷物配送システムによる荷物の配送について説明する。
図3および
図4は配送システムの動作を説明するシーケンス図である。
図3は主に複数の無人配送機1a,1bが配送先の待機場所へ到着し待機を開始するまでを示し、
図4は主にユーザが到着してから荷物の配送が完了するまでを示す。これらのシーケンス図は複数のユーザa,bあての複数の荷物が、複数の無人配送機1a,1bにより同一の配送先(集合住宅)に配送されるケースのものであり、無人配送機1aはユーザaあての荷物を配送し、無人配送機1bはユーザbあての荷物を配送する。
【0035】
はじめに、ユーザaは中央サーバ2に対して商品を注文し、中央サーバ2は注文された商品を含む荷物をユーザaへ配送するために、配送先へその荷物を配送させる指示(配送情報)を無人配送機1aへ送信する。なお、中央サーバ2は配送拠点3へのその荷物を無人配送機1aへ格納させる指示を送信し、配送拠点3のスタッフは荷物を無人配送機1aの格納部16に格納する。次に無人配送機1aは配送先(例えば集合住宅のエントランス)へ向けて移動し、配送先の待機位置に到着すると到着情報を中央サーバ2へ送信する。到着情報は、無人配送機1を識別するための機体情報と、待機場所を示す情報とを含む。
【0036】
中央サーバ2は到着情報を受信すると、ユニークな受取コードを生成し、生成された受取コードを無人配送機1aへ送信し、さらにその受取コードを含む到着通知をユーザa(厳密にはユーザaの所有するデバイス)に向けて送信する。ユーザに送信される受取コードは例えばPINコードやより多くの情報量を有するデータである。PINコードは6桁の数字または英数字であってよく、また受取コードが符号化されたQRコード(登録商標)画像のデータが送信されてもよい。
【0037】
無人配送機1aは受取コードを受信し、待機場所に待機する。ユーザbおよび無人配送機1bに対しても注文から到着通知の送信までの動作が行われる。ここで、例えばユーザa,bが同じ集合住宅に住んでいるなどの理由により、無人配送機1a,1bは同一の待機場所に待機する。そして、無人配送機1a,1bは互いに近くにいる他の無人配送機1(ここでは無人配送機1b,1a)を検知し、他の無人配送機1が検知された場合には、その無人配送機1と通信接続し、その無人配送機1を識別する機体情報を交換する。以下では、他の無人配送機1との間の通信接続および機体情報の交換の動作をペアリングと記載する。
【0038】
その後、ユーザaが無人配送機1a,1bに近づくと、無人配送機1aはユーザの接近を検知し、ディスプレイに受取コード入力画面を表示する。なお、この例では、無人配送機1aの入出力部14のみユーザの操作が可能な状態になっているものとする。ユーザbが無人配送機1aの入出力部14に受取コードを入力すると、無人配送機1aは受取コードと自らの無人配送機1aを識別する機体情報とを中央サーバ2へ送信する。
【0039】
中央サーバ2は受取コードと機体情報とを受信すると、その受取コードが適正なものであるか確認し、その受取コードを入力したユーザbを認証する。そして、そのユーザb向けの荷物を格納する無人配送機1bおよびその格納部16(解錠対象)を特定する。解錠対象が特定されると、中央サーバ2は解錠対象となる無人配送機1bに対して、特定された格納部16の扉の鍵を解錠させる解錠指示を送信し、無人配送機1bはその格納部16の鍵を解錠する。また、中央サーバ2は受取コードが入力された無人配送機1aへ解錠対象を示す情報(解錠対象情報)を送信し、無人配送機1aは解錠された無人配送機1bをディスプレイに表示する。
【0040】
ユーザbはディスプレイの表示および格納部16の扉の動作により荷物が無人配送機1bに格納されていることを認識し、解錠された格納部16に格納された荷物を受け取る。無人配送機1bはユーザbが荷物を受け取ったことを検知すると、中央サーバ2へ配送を完了したことを示す配送完了情報を送信し、中央サーバ2はユーザbへ配達完了通知を送信する。その後、無人配送機1bは無人配送機1aとの通信接続(ペアリング)を解除し、配送拠点3へ帰還する。
【0041】
以下では、配送システムの処理についてさらに詳細に説明する。
図5は、配送システムが実現する機能を示すブロック図である。第1の実施形態では、荷物配送システムは、機能的に、配送指示部50と、移動制御部51と、認証情報送付部52と、連携制御部53と、認証情報受付部55と、認証部56と、解錠指示部57と、解錠部58と、受取検出部59とを含む。配送指示部50と、認証情報送付部52と、認証部56と、解錠指示部57とは、中央サーバ2に含まれるプロセッサ21が記憶部22に格納されるプログラムを実行し、通信部23を制御することにより実現される。これらの機能は、複数のサーバに含まれるプロセッサ21がプログラムを実行することにより実現されてもよい。移動制御部51と、連携制御部53と、認証情報受付部55と、解錠部58と、受取検出部59とは、無人配送機1に含まれるプロセッサ11が記憶部12に格納されるプログラムを実行し、通信部13、入出力部14、センサ部15、鍵制御部17を制御することにより実現される。
【0042】
中央サーバ2の配送指示部50は、ユーザ向けの荷物の配送を配送拠点3および無人配送機1に指示する。より具体的には、配送指示部50はユーザから注文された商品を含む荷物(ユーザ向けの荷物)が配送拠点3に存在する場合に、配送拠点3に対してそのユーザ向けの荷物を無人配送機1の格納部16へ格納する指示を送信し、また無人配送機1にそのユーザの配送先へその荷物を配送する指示(配送情報)を送信する。
【0043】
無人配送機1の移動制御部51は、無人配送機1のライダー、GPSにより取得されたデータに基づいて無人配送機1の配送拠点3から配送先への移動、および配送先から配送拠点3への移動を制御する。移動制御部51は、カメラにより取得されたデータに基づいて移動を制御してもよい。移動制御部51の機能の一部は、サーバコンピュータにより実現されてもよい。また移動制御部51は、配送先においてユーザを待機するエリアにおいて他の無人配送機1が存在する場合に、その2台の無人配送機1のうち一方の端部18b(入出力部14を有する面)と他方の端部18bとが隣接するように、その2台の無人配送機1のうち少なくとも一方が移動するよう制御する。この詳細については後述する。なお移動制御部51は無人配送機1が配送先の待機場所に到着すると、中央サーバ2へ到着情報を送信する。
【0044】
中央サーバ2の認証情報送付部52は、無人配送機1が配送先の待機場所に到着し、無人配送機1からその到着を通知する到着情報を受信した場合に、受取コードを生成する。受取コードは、ユーザが荷物を受け取る際にユーザから入力され、ユーザの認証のために用いられる認証情報である。認証情報送付部52は生成された受取コードをユーザへ(厳密にはユーザが所有するデバイスへ)向けて送信する。また認証情報送付部52は生成された受取コードを無人配送機1へ送信する。
【0045】
無人配送機1の連携制御部53は、中央サーバ2の認証情報送付部52から通信部13を介して受取コードを受信し、記憶部12に格納する。また、連携制御部53は配送先においてユーザを待機するエリアにおいて他の無人配送機1が存在するか否か検出し、他の無人配送機1の存在を検出した場合にその無人配送機1と通信接続し、その無人配送機1を識別する機体情報を交換する。以下では、他の無人配送機1との間の通信接続および機体情報の交換の動作をペアリングと記載する。
【0046】
無人配送機1の認証情報受付部55は、ユーザから入力される受取コードを入出力部14から受け付ける。また、認証情報受付部55は受け付けた受取コードを中央サーバ2へ送信する。
【0047】
中央サーバ2の認証部56は、無人配送機1から受取コードを受信し、その受取コードに基づいてユーザを認証する。
【0048】
中央サーバ2の解錠指示部57は、認証されたユーザ向けの荷物を格納する無人配送機1へ向けて、そのユーザ向けの荷物が格納されている格納部16の鍵(厳密には格納部16の扉の鍵)を解錠させる指示(解錠指示)を送信する。解錠指示部57は、ユーザが受取コードを入力した無人配送機1(例えば無人配送機1a)と、ユーザ向けの荷物を格納する無人配送機1(例えば無人配送機1b)とが異なる場合にも、そのユーザ向けの荷物を格納する無人配送機1(例えば無人配送機1b)に解錠指示を送信する。なお、解錠指示部57は、解錠指示をユーザ向けの荷物を格納する無人配送機1bへ直接的に解錠指示を送ってもよいし、ユーザが受取コードを入力した無人配送機1aを介して無人配送機1aへ解錠指示を送ってもよい。
【0049】
無人配送機1の解錠部58は、解錠指示を受信し、その解錠指示に基づいてユーザ向けの荷物が格納される格納部16の鍵を解錠する。
【0050】
無人配送機1の受取検出部59は、センサ部15の出力に基づいて格納部16内の荷物がなくなったか否か(ユーザが荷物を受け取ったか否かに対応する)を検出する。受取検出部59は、格納部16の扉が絞められたか否かに基づいてユーザが荷物を受け取ったか否かを検出してもよい。受取検出部59はユーザが荷物を受け取ったことを検出すると、ユーザに荷物を配送したことを示す配送完了情報を中央サーバ2へ送信する。
【0051】
図6は、配送先へ向かう無人配送機1および中央サーバ2の処理の一例を示すフロー図であり、
図6に示される処理は、
図3に示されるシーケンス図に示される2つの無人配送機1のそれぞれについて実行される。
【0052】
はじめに中央サーバ2の配送指示部50は、配送先を含む配送情報を無人配送機1に向けて送信する(ステップS201)。ここで、配送指示部50は、ユーザと荷物とその荷物を格納する無人配送機1とを関連付けて記憶部22に格納する。無人配送機1の移動制御部51は配送情報を取得する(ステップS101)。さらに無人配送機1の移動制御部51は配送拠点3において格納部16に配送指示が示す荷物が格納されたことを確認し(ステップS102)、配送先の待機エリア(例えば配送先の集合住宅のエントランス)に向けて移動する(ステップS103)。移動の制御は、無人運転や自動配送などの公知の技術を用いればよく、制御の詳細の説明は省略する。
【0053】
無人配送機1が配送先の待機エリアに近づくまたは到着すると、移動制御部51は待機エリアに他の無人配送機1が存在するか判定する(ステップS104)。他の無人配送機1が存在する場合には(ステップS104のY)、移動制御部51は自らの無人配送機1の端部18b(入出力部14の存在する面)が他の無人配送機1の端部18a(入出力部14および格納部16の扉が存在しない面)に隣接するように無人配送機1の移動を制御する(ステップS105)。他の無人配送機1が存在しない場合には(ステップS104のN)、移動制御部51はステップS105をスキップし、待機エリアのうち待機が可能な個所に移動する。
【0054】
図7は、配送先における複数の無人配送機1の配置の一例を示す図であり、複数の無人配送機1a,1bの配置を上から見た図である。
図7の例では、先に待機エリアに到着した無人配送機1aの端部18a(入出力部14および格納部16の扉の存在しない面)に、後から到着した無人配送機1bの端部18b(入出力部14が存在する面)が隣接している。後から来た無人配送機1bの移動制御部51は無人配送機1aの端部18aに自らの端部18bが隣接するように無人配送機1bを移動させる。
図7に示される状態では、ユーザは、物理的には無人配送機1aの入出力部14のみに対して入力可能となる。これにより、ユーザは、受取コードを入力するべき無人配送機1を認識することが容易となり、待機エリアに複数の無人配送機1が存在する場合にユーザがどの無人配送機1を操作すればよいか迷うことを防ぐことができる。
【0055】
無人配送機1の移動が終わると、移動制御部51は配送先の待機エリアおよび機体情報を含む到着情報を中央サーバ2へ送信する(ステップS106)。中央サーバ2の認証情報送付部52は到着情報を受信し(ステップS202)、受信した到着情報に基づいて、少なくとも配送先の待機エリアにおいてユニークな受取コードを生成する(ステップS203)。認証情報送付部52は少なくともその待機エリアにおいて他のユーザに対して生成される他の受取コードと重複しない受取コードを生成する。認証情報送付部52は、他のすべての待機エリアで待機する無人配送機1に対して発行される受取コードと重複しないような受取コードを生成してもよいし、近隣の他の待機エリアで待機する無人配送機1に対して発行される受取コードと重複しないような受取コードを生成してもよい。受取コードは、ユーザを識別する情報とともに用いられず単独で用いられてもユーザを認証することが可能な情報である。
【0056】
受取コードが生成されると、認証情報送付部52は到着情報を送信した無人配送機1へその受取コードを送信し(ステップS204)、無人配送機1の連携制御部53はその受取コードを受信し(ステップS107)、受信した受取コードと荷物を格納する格納部16を識別する情報とを関連付けて記憶部12に格納する。ここで受取コードの代わりに、例えば受取コードのハッシュ値など、受取コードが適正化否かの認証を可能な情報が送信され、以降のユーザの認証に用いられてもよい。
【0057】
また認証情報送付部52は配送先のユーザへその受取コードを含む到着通知を送信する(ステップS205)。
【0058】
図8は、配送先で待機をはじめた後の無人配送機1および中央サーバ2の処理の一例を示すフロー図である。
図8には無人配送機1aと中央サーバ2について、ユーザによる受取コードの入力に関する処理が記載されている。
図9は配送先で待機をはじめた後の無人配送機1および中央サーバ2の処理の一例を示すフロー図である。
図9には無人配送機1bと中央サーバ2について、解錠および配達完了に関する処理が記載されている。
【0059】
はじめに、無人配送機1aの連携制御部53は、センサ部15の検出結果、または、通信部13を用いた機器の探索に基づいて、待機エリアに他の無人配送機1が存在するか否か判定する(ステップS121)。そして、待機エリアに他の無人配送機1がある場合には(ステップS121のY)、存在する他の無人配送機1とペアリングする(ステップS122)。なお、連携制御部53は、すでに他の無人配送機1とペアリングしている場合にはペアリングしない、またステップS121,S122の処理は無人配送機1a以外の無人配送機1が行ってもよい。一方、待機エリアに他の無人配送機1がいない場合には(ステップS121のN)、ステップS122をスキップする。
【0060】
次に、認証情報受付部55は、ユーザが入出力部14のタッチパネルの前にいるか否か判定する(ステップS123)。認証情報受付部55はタッチパネルが押下されたか否かにより判定してもよいし、センサ部15の赤外線センサやライダーの検知結果に基づいてユーザが入出力部14の前にいるか判定してもよい。ユーザが入出力部14の前にいない場合は(ステップS123のN)、ステップS121からの処理を繰り返す。
【0061】
ユーザが入出力部14の前にいる場合は(ステップS123のY)、認証情報受付部55は受取コード入力画面を入出力部14のディスプレイに表示させる(ステップS124)。そして、受取コード入力画面を認識したユーザが受取コードを入力すると、認証情報受付部55は入出力部14からその入力された受取コードを取得する(ステップS125)。ここで、認証情報受付部55はタッチパネルに入力されるPINコードを受取コードとして取得してもよいし、入出力部14に含まれるカメラが撮影したQRコード等を復号したものを受取コードとして取得してもよい。認証情報受付部55は受取コードを取得すると、受取コードと機体情報とを中央サーバ2へ送信する(ステップS126)。なお、受取コードの代わりに、受取コードが加工された情報(例えばハッシュ)が送信されてもよい。
【0062】
中央サーバ2の認証部56は通信部23を介して受取コードと機体情報とを受信する(ステップS221)。認証部56は受信した機体情報が示す無人配送機1から以前受信した到着情報に含まれる待機エリアを取得し、受取コードと待機エリアとに基づいてユーザを認証する(ステップS222)。またユーザが認証されると、解錠指示部57は記憶部22に互いに関連付けて格納される、ユーザと荷物とその荷物を格納する無人配送機1の情報に基づいて、認証されたユーザあての荷物を格納する無人配送機1および格納部16を解錠対象として特定する(ステップS223)。そして、解錠対象が特定されると、解錠指示部57は解錠対象となる無人配送機1の情報(解錠対象情報)を、受取コードを送信した無人配送機1へ送信する(ステップS224)。無人配送機1は解錠対象情報を受信し(ステップS131)、荷物を受け取ることが可能な無人配送機1を示す画面を入出力部14のディスプレイに表示する(ステップS132)。また解錠指示部57は解錠対象となる無人配送機1へ、解錠対象となる格納部16を解錠させる解錠指示を送信する(ステップS225)。解錠指示は解錠対象となる格納部16を示す情報(例えば格納部16の識別情報や、受取するユーザを識別する情報)を含む。
【0063】
図10は、荷物を受け取ることが可能な無人配送機1を示す画面の一例を示す図である。
図10は、3つ以上の無人配送機1が待機エリアに存在する場合の例であり、ユーザが操作している無人配送機1aを示す配送機画像31aと、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1bを示す配送機画像31bとが他の無人配送機1と異なる態様で表示されている。特に、ユーザあての荷物を格納する無人配送機1bを示す配送機画像31bを矢印や色などで目立たせることにより、その画面を見たユーザが荷物の受け取り方法を直観的に把握することが可能となる。
【0064】
無人配送機1の解錠部58は、解錠指示を受信する(ステップS141)。そして解錠部58は解錠指示が示す格納部16の扉を解錠する(ステップS142)。そして、受取検出部59はユーザが荷物を受け取るまで待機する(ステップS143)。より具体的には、受取検出部59は、格納部16に取り付けられたセンサが、格納部16に荷物がないことを検知するまでその検知を繰り返し行ってもよいし、格納部16の扉に取り付けられたセンサが、その格納部16の扉が閉まることを検知するまでその検知を繰り返し行ってもよい。
【0065】
ユーザが荷物を受け取ると、受取検出部59はユーザへの配送が完了したことを示す配送完了情報を中央サーバ2へ送信し(ステップS144)。中央サーバ2の解錠指示部57は配送完了情報を受信すると、配送完了通知をユーザへ送信する(ステップS241)。一方、無人配送機1の連携制御部53は他の無人配送機1とのペアリングを解除し(ステップS145)、移動制御部51は配送拠点3への帰還を開始、または、次の配送先へ向けての移動を開始する(ステップS146)。
【0066】
第1の実施形態では、ユーザが受取コードを入力する無人配送機1と、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1とが異なっていても、その荷物を格納する格納部16を解錠することができる。それにより、ユーザは、仮に待機エリアにある複数の無人配送機1から自分あての荷物を格納する無人配送機1を特定することができなくても、とりあえずいずれかの無人配送機1に受取コードを入力すればよい。そのため、ユーザが何度も受取コードを入力する必要はない。さらに
図7に示されるように一部の無人配送機1の入出力部14が他の無人配送機1により隠れることで、ユーザがどの無人配送機1の入出力部14に入力するか迷う可能性を減らすことができる。これらにより、ユーザが荷物を受け取る際の負担を軽減することができる。
【0067】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、受取コードを入力したユーザの認証および、そのユーザあての荷物を格納するか格納部16の解錠の指示は中央サーバ2が行っている。これらの認証と解錠の指示とを、荷物を格納する無人配送機1bが実行してもよい。第2の実施形態として、以下では、これらの認証と解錠の指示とを、荷物を格納する無人配送機1bが行う配送システムについて説明する。以下では、主に第2の実施形態と第1の実施形態との違いを説明する。
【0068】
図11は、第2の実施形態にかかる配送システムが実現する機能を示すブロック図である。第2の実施形態では、第1の実施形態の
図5に示される機能に加え、無人配送機1は、機能的に、補助認証部61と補助解錠指示部62とを含む。補助認証部61と補助解錠指示部62とは、無人配送機1に含まれるプロセッサ11が記憶部12に格納されるプログラムを実行し、通信部13を制御することにより実現される。補助認証部61および補助解錠指示部62は、それぞれ認証部56および解錠指示部57と同様の機能であるが、無人配送機1と中央サーバ2との間の通信が困難な場合に補助認証部61および補助解錠指示部62の処理が行われる。
【0069】
図12は、配送先で待機をはじめた後の複数の無人配送機1a,1bの処理の一例を示すフロー図である。
図12に示される処理は、無人配送機1と中央サーバ2との間の通信接続がされていない場合に実行される。無人配送機1と中央サーバ2との間の通信接続がされている場合には、第1の実施形態において
図8を用いて説明した処理が実行される。なお、その前に配送先に向かうまでの処理も第1の実施形態と同様であるので説明を省略するが、
図12の処理では、
図6のステップS107においてユーザあての荷物を格納する無人配送機1(例えば無人配送機1b)が受信した受取コードであって、記憶部12に対応する格納部16と関連付けて記憶された受取コードを用いる。以下では、ユーザが受取コードを入力する無人配送機1aと、ユーザが受け取る予定の荷物を格納する無人配送機1bとが存在する場合の処理について説明する。
【0070】
図12に示される処理のうち、ステップS161からS165の処理は、
図8に示されるステップS121からS125までの処理と同様であるので説明を省略する。認証情報受付部55はステップS165においてユーザから受取コードを取得すると、受取コードをペアリングされている他の無人配送機1(無人配送機1b)へ送信する(ステップS166)。ここで、認証情報受付部55はすべての他の無人配送機1へ受取コードを送信してよい。
【0071】
無人配送機1bの補助認証部61は通信部13を介して受取コードを受信する(ステップS171)。補助認証部61は受信した受取コードと、ステップS107において記憶部12に格納された受取コードとに基づいて入力されたユーザを認証する(ステップS172)。なお、受信した受取コードが記憶部12に格納されておらず、認証に失敗した場合には、補助認証部61は認証失敗を示す情報を無人配送機1へ送信する。
【0072】
補助認証部61によりユーザが認証されると、補助解錠指示部62は、認証されたユーザの受取コードに関連付けて格納される格納部16の識別情報に基づいて、そのユーザあての荷物を格納する格納部16を解錠対象として特定し、解錠部58は特定された格納部16の扉の鍵を解錠する(ステップS173)。また補助解錠指示部62は自らの無人配送機1が解錠した旨の情報(解錠対象情報)を、受取コードを送信した無人配送機1へ送信する(ステップS174)。無人配送機1aは解錠対象情報を受信し(ステップS168)、荷物を受け取ることが可能な無人配送機1bを示す画面を入出力部14のディスプレイに表示する(ステップS169)。ステップS169の処理は
図8のステップS132の処理と同様である。また、受取検出部59は、ユーザの荷物の受取を検知した後に、配送完了に関する処理を実行する(ステップS175)。ステップS175の処理は、
図9のステップS143からS146の処理と同様であるので詳細の説明は省略する。
【0073】
第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様にユーザが受取コードを入力する無人配送機1と、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1とが異なっていてもユーザが荷物を受け取ることが容易にできる。また、ユーザが荷物を受け取る際に中央サーバ2との通信が必須ではないため、無人配送機1と中央サーバ2との通信が不安定な場合にも荷物の受取が可能になる。
【0074】
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、第2の実施形態と異なり、受取コードの認証および解錠の指示をユーザが受取コードを入力する無人配送機1aが行う。以下では、主に第2の実施形態と第1の実施形態との違いについて説明する。
【0075】
図13は、第3の実施形態にかかる複数の無人配送機1a,1bの処理の一例を示すフロー図である。
図13は配送先で待機をはじめた後の処理の一例を示す。
図13に示される処理は、無人配送機1と中央サーバ2との間の通信接続がされていない場合に実行されてよい。ここで、事前に
図6のステップS107においてユーザあての荷物を格納する無人配送機1(例えば無人配送機1b)が受信した受取コードであって、記憶部12に対応する格納部16と関連付けて記憶されているものとする。以下では、ユーザが受取コードを入力する無人配送機1aと、ユーザが受け取る予定の荷物を格納する無人配送機1bとが存在する場合の処理について説明する。
【0076】
はじめに、無人配送機1aの連携制御部53は、待機エリアに他の無人配送機1bが存在するか否か判定する(ステップS181)。そして、待機エリアに他の無人配送機1bがある場合には(ステップS181のY)、存在する他の無人配送機1bとペアリングし、連携制御部53はその機体情報と、この待機エリアで配送予定の荷物の受取コードと、その荷物を格納する格納部16の識別情報の組を受信する(ステップS182)。これに対応して、無人配送機1bの連携制御部53は機体情報と受取コードと格納部16の識別情報との組を送信する(ステップS190)。無人配送機1aの連携制御部53は、機体情報および格納部16の識別情報と受取コードとを関連付けて記憶部12に記憶する(ステップS182)。一方、待機エリアに他の無人配送機1がいない場合には(ステップS181のN)、ステップS182をスキップする。
【0077】
次に、認証情報受付部55は、ユーザが入出力部14のタッチパネルの前にいない場合は(ステップS183のN)、ステップS181からの処理を繰り返す。ステップS181,S183の処理は第1の実施形態の
図8のステップS121,S123と同様の処理である。また、後続のステップS184,S185の処理は、
図8のステップS124,S125の処理と同様であるので説明を省略する。
【0078】
ステップS185においてユーザから受取コードを取得すると、補助認証部61は取得した受取コードと、ステップS182において記憶部12に格納された受取コードとに基づいて、受取コードを入力したユーザを認証する(ステップS186)。なお、記憶部12に取得された受取コードが格納されておらず、ユーザが認証できない場合には、補助認証部61は受取コードが適正でない旨を画面に出力する。
【0079】
補助認証部61によりユーザが認証されると、無人配送機1aの補助解錠指示部62は、認証されたユーザの受取コードに関連付けて記憶部12に格納される格納部16の識別情報および機体情報に基づいて、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1bおよび格納部16を解錠対象として特定し(ステップS187)、その特定された無人配送機1bへその特定された格納部16の扉の鍵を解錠させる解錠指示を送信する(ステップS188)。
【0080】
無人配送機1bの解錠部58は、解錠指示を受信する(ステップS191)。解錠部58は解錠指示が示す格納部16の扉を解錠する(ステップS192)。なお、補助解錠指示部62は格納部16まで特定しなくてもよい。補助解錠指示部62は特定された無人配送機1bにユーザまたは荷物を特定する情報(例えば受取コード)を含む解錠指示を送信し、解錠部58が解錠指示に基づいて解錠する格納部16を特定してもよい。
【0081】
そして、受取検出部59は、ユーザの荷物の受取を検知した後に、配送完了に関する処理を実行する(ステップS193)。ステップS193の処理は、
図9のステップS143からS146の処理と同様であるので詳細の説明は省略する。
【0082】
第3の実施形態においても、ユーザが受取コードを入力する無人配送機1と、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1とが異なっていてもユーザが荷物を受け取ることが容易にできる。また、ユーザが荷物を受け取る際に中央サーバ2との通信が必須ではないため、無人配送機1と中央サーバ2との通信が不安定な場合にも荷物の受取が可能になる。ここで、無人配送機1aはペアリングの際(ステップS182参照)に受取コードと機体情報とを取得しているが、別途、中央サーバ2からこれらの情報を取得してもよい。
【0083】
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、中央サーバ2が受取コードによるユーザの認証を行うが、ユーザが受取コードを入力した無人配送機1aが解錠の指示をする。以下では、主に第4の実施形態と第1の実施形態との相違点について説明する。
【0084】
図14は、第4の実施形態にかかる配送システムが実現する機能を示すブロック図である。第4の実施形態では、解錠指示部57は中央サーバ2ではなく無人配送機1に設けられる。解錠指示部57は、プロセッサ11が記憶部12に格納されるプログラムを実行することにより実現される。
【0085】
図15は、配送システムの動作を説明するシーケンス図であり、第1の実施形態の
図4に対応する図である。第1の実施形態とは、受取コードが入力された後、ユーザが荷物を受け取る前までが異なっている。中央サーバ2は受取コードと機体情報とを受信すると、その受取コードが適正なものであるか確認し、その受取コードを入力したユーザbを認証する。そして、中央サーバ2はその認証結果を無人配送機1aへ送信する。無人配送機1aはユーザが認証され認証結果を受信すると、そのユーザあての荷物を格納する他の無人配送機1bへ解錠指示を送信し、無人配送機1bは荷物を格納する格納部16を解錠する。無人配送機1aは解錠された無人配送機1bをディスプレイに表示する。
【0086】
図16は、荷物を受け渡す際の処理の一例を示すフロー図であり、第1の実施形態の
図8のステップS125以降に対応する図である。第4の実施形態においても
図8のステップS121からステップS124と同様の処理が実行されるが説明を省略する。
【0087】
無人配送機1aの認証情報受付部55は入出力部14から受取コードを取得する(ステップS325)。認証情報受付部55は受取コードを取得すると、受取コードと機体情報とを中央サーバ2へ送信する(ステップS326)。なお、受取コードの代わりに、受取コードが加工された情報(例えばハッシュ)が送信されてもよいし、受取コードに荷物を格納する無人配送機1を特定する情報が含まれてもよい。
【0088】
中央サーバ2の認証部56は通信部23を介して受取コードと機体情報とを受信する(ステップS421)。認証部56は受信した機体情報が示す無人配送機1から以前受信した到着情報に含まれる待機エリアを取得し、受取コードと待機エリアとに基づいてユーザを認証する(ステップS422)。そして、認証部56はユーザが認証されたことを示す情報を無人配送機1aへ送信する。無人配送機1aの解錠指示部57は、そのユーザが認証されたことを示す情報を受信し(ステップS327)、解錠指示部57はその荷物を格納する無人配送機1bへ解錠指示を送信する(ステップS328)。また、解錠指示部57は荷物を受け取ることが可能な無人配送機1を示す画面を入出力部14のディスプレイに表示する(ステップS330)。図示していないが、解錠指示を受信した無人配送機1bの解錠部58は、解錠指示から荷物を格納する格納部16を決定し、その特定された格納部16の扉の鍵を解錠する。以降の処理は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0089】
第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様にユーザが受取コードを入力する無人配送機1と、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1とが異なっていてもユーザが荷物を受け取ることが容易にできる。
【0090】
[第5の実施形態]
第5の実施形態においては、無人配送機1aが受取コードに基づいてユーザを認証し、中央サーバ2が荷物を格納する無人配送機1bに対して解錠指示を送信する。第5の実施形態では、第1の実施形態と異なり、認証部56は無人配送機1に配置される。第5の実施形態において、無人配送機1aの認証部56がユーザを認証するまで(
図13のステップS186まで)の処理は第3の実施形態と同様である。ただし補助認証部61の処理を認証部56が実行する。またユーザが認証されると、認証部56は受取コードを示す情報とともに認証結果を中央サーバ2に送信し、中央サーバ2は認証結果に基づいて解錠の対象となる無人配送機1bを特定し、解錠指示を送信し、解錠対象を示す情報を無人配送機1aへ送信する。これらの処理は第1の実施形態と同様である。第5の実施形態においても、ユーザが受取コードを入力する無人配送機1と、そのユーザあての荷物を格納する無人配送機1とが異なっていてもユーザが荷物を受け取ることが容易にできる。
荷物配送方法は、第1の無人配送機が、ユーザから入力される認証情報を受け付ける受付ステップと、第2の無人配送機が、前記第1の無人配送機が受け付けた認証情報に基づいて、前記第2の無人配送機の格納部であって、前記ユーザ向けの荷物が格納されている格納部の鍵を解錠する解錠ステップと、を含む。