特許第6880360号(P6880360)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880360
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】ダイビングマスク
(51)【国際特許分類】
   B63C 11/12 20060101AFI20210524BHJP
   A63B 33/00 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   B63C11/12
   A63B33/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-227530(P2017-227530)
(22)【出願日】2017年11月28日
(65)【公開番号】特開2019-94030(P2019-94030A)
(43)【公開日】2019年6月20日
【審査請求日】2019年12月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】391042128
【氏名又は名称】鬼怒川パシフィック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100073483
【弁理士】
【氏名又は名称】八鍬 昇
(72)【発明者】
【氏名】藤田 尚隆
【審査官】 福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05819321(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0081582(US,A1)
【文献】 特開2009−160123(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0165191(US,A1)
【文献】 特開平08−107948(JP,A)
【文献】 米国特許第05345615(US,A)
【文献】 米国特許第05638552(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63C 11/12 − 11/16
A63B 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔面に密着する良好な弾性を有する材料によって作製され、少なくともスカート部、一対のレンズ取着部及びノーズポケット部を具備してなるマスク本体と、このマスク本体の前記レンズ取着部に水密状に取付けられる一対のレンズを保持したレンズフレームとを含むダイビング用マスクにおいて、
前記レンズフレームは、
左右一対のレンズを保持する左右一対のレンズ保持部を一体的に具備すると共に、当該左右のレンズ保持部を繋ぐ中央部に凹陥部を形成し、且つ当該凹陥部の下辺部及び上辺部にそれぞれ通孔を形成してなる外側フレームと、
前記外側フレームにおける左右一対のレンズ保持部のそれぞれの内周面に独立して着脱可能な形状を有すると共に、前記外側フレームに設けた凹陥部の底面に当接し得る突片を設けてある左右別体となった一対のインナーリングと、
前記外側フレームの左右一対のレンズ保持部にそれぞれレンズを保持させ、その外側から当該レンズを抑えるようにして前記インナーリングを外側フレームの内周部に着脱可能に挿着し、レンズを挟んだ状態で外側フレーム及び左右一対のインナーリングをその中央部において嵌脱可能に固定するセンターパーツとからなり、
前記センターパーツは、前記外側フレームの中央部に設けた凹陥部内に嵌入させる突出部を形成すると共に、当該突出部の突出方向と直交する方向に通孔を穿設してあり、前記外側フレームの凹陥部下辺に形成してある通孔の下側からビスを挿入し、当該ビスを前記センターパーツの突出部に穿設した通孔を通し、さらに前記外側フレームの凹陥部上辺に形成してある通孔を通して、当該ビスの先端に形成した雄ねじ部を、前記外側フレームの凹陥部に隣接して設けたナット収納室内に挿着したナットの雌螺子部に螺着して両者を着脱可能に固定するようにしたダイビングマスクであり、
前記センターパーツ及び前記インナーリングは各別個に外側フレームと嵌合するが、センターパーツ及びインナーリングにおいても位置決め用あるいは脱落防止のため互いの当接面にそれぞれ凹凸状の嵌合部を形成してあることを特徴とするダイビングマスク。
【請求項2】
前記センターパーツの突出部の先端に一対の係止爪を突成し、当該係止爪を外側フレームの凹陥部内に形成してある通孔の外側に係合させることができるようになっている請求項1に記載のダイビングマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はダイビング用のマスクに関するもので、レンズ交換、分解洗浄を容易に行なうことができ、且つレンズの固定、保持の確実性をこれまで以上に向上させたダイビングマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顔面に密着させるスカート部、一対のレンズ取着部及びノーズポケット部を有するマスク本体と、このマスク本体のレンズ取着部に水密状に取付けられる一対のレンズを保持したレンズフレームを含むダイビング用マスクは公知である。図8は当該公知のダイビング用マスクの分解状態斜視図であり、図中100はマスク本体、101はレンズ、102は硬質樹脂成型品であるメインフレーム、103は同じく硬質樹脂成型品であるサブフレームであり、その組み立て方法は、硬質メインフレーム102をマスク本体100のレンズ取着部となるフレーム104上に固定させ、次いでレンズ101を硬質メインフレーム102の中に内接させ、さらに硬質サブフレーム103をレンズ101と硬質メインフレーム102の結合部位の周囲に挿着することにより、レンズ101を固定するものとなっている。これにより、レンズ101はマスク本体100のフレーム104内に密着して固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3145031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に開示されたダイビングフェイスマスクにおいては、メインフレーム102及びサブフレーム103の両者共、硬質合成樹脂によって成型されたものであり、レンズ101を挟んだ状態で両者を嵌合させるため、メインフレーム102の環状周縁部数箇所にスリット105を形成すると共に、サブフレーム103の外周部に当該スリット105内に嵌合し得る突起部106を形成し、組み立てに際しては、サブフレーム103を強制的に歪ませたり、捩ったりと変形させて着脱を行なうため、サブフレームが適正に嵌合されない場合や、サブフレーム自体を破損させてしまうことがある。
【0005】
サブフレームをメインフレームに適正に嵌合できない場合や、両フレームに破損が生じた場合は、当該部分より水が浸入してくる危険があると共に、レンズの保持、固定が適正に行われず、甚だしきはフレームからのレンズの脱落事故が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は前記した従来のダイビング用マスクに伴う諸種の問題点を解消し、レンズ交換、分解洗浄を容易に行なうことができるようにすると共に、レンズの固定、保持の確実性を大幅に向上させ、且つ耐久性にも優れたダイビングマスクを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の構成を詳述すれば、発明は、顔面に密着する良好な弾性を有する材料によって作製され、少なくともスカート部、一対のレンズ取着部及びノーズポケット部を具備してなるマスク本体と、このマスク本体の前記レンズ取着部に水密状に取付けられる一対のレンズを保持したレンズフレームとを含むダイビング用マスクにおいて、前記レンズフレームは、左右一対のレンズを保持する左右一対のレンズ保持部を一体的に具備すると共に、当該左右のレンズ保持部を繋ぐ中央部に凹陥部を形成し、且つ当該凹陥部の下辺部及び上辺部にそれぞれ通孔を形成してなる外側フレームと、前記外側フレームにおける左右一対のレンズ保持部のそれぞれの内周面に独立して着脱可能な形状を有すると共に、前記外側フレームに設けた凹陥部の底面部に当接し得る突片を設けてある左右別体となった一対のインナーリングと、前記外側フレームの左右一対のレンズ保持部にそれぞれレンズを保持させ、その外側から当該レンズを抑えるようにして前記インナーリングを外側フレームの内周部に着脱可能に挿着し、レンズを挟んだ状態で外側フレーム及び左右一対のインナーリングをその中央部において嵌脱可能に固定するセンターパーツとからなり、前記センターパーツは、前記外側フレームの中央部に設けた凹陥部内に嵌入させる突出部を形成すると共に、当該突出部の突出方向と直交する方向に通孔を穿設してあり、前記外側フレームの凹陥部下辺に形成してある通孔の下側からビスを挿入し、当該ビスを前記センターパーツの突出部に穿設した通孔を通し、さらに前記外側フレームの凹陥部上辺に形成してある通孔を通して、当該ビスの先端に形成した雄ねじ部を、前記外側フレームの凹陥部に隣接して設けたナット収納室内に挿着したナットの雌螺子部に螺着して両者を着脱可能に固定するようにしたダイビングマスクであり、前記センターパーツ及び前記インナーリングは各別個に外側フレームと嵌合するが、センターパーツ及びインナーリングにおいても位置決め用あるいは脱落防止のため互いの当接面にそれぞれ凹凸状の嵌合部を形成してあることを特徴とするダイビングマスクである。
【0008】
また、上記のダイビングマスクにおいて、本発明は、前記センターパーツの突出部の先端に一対の係止爪を突成しダイビングマスクである。
【0009】
さらに、上記のダイビングマスクにおいて、本発明は、当該係止爪を外側フレームの凹陥部内に形成してある通孔の外側に係合させることができるようになっているダイビングマスクである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るダイビングマスクによれば、外側フレームの中央部において、インナーリングはセンターパーツを介して確実に保持されるので、外側フレームとインナーリングの間に位置するレンズがフレームから脱落するのを完全に防ぐことができると共に、外側フレームの内周部にレンズをセットしてからインナーリングを外側フレームに嵌着する際に従来のようなスナップ嵌合に拠らないのでインナーリングを無理に捩ったりする必要がなく、組み立ての際にインナーリングに損傷を与えるのを防ぐことができる。また、使用後マスク本体のレンズ周辺部に付着した砂等を洗浄除去する際にも、強制的に捩ったりする必要がないので、各パーツに無理な負荷が掛かるのを防ぐことができ、ダイビングマスク全体の耐久性向上に寄与することができる。加えて、センターパーツ及びインナーリングにおける互いの当接面にそれぞれ凹凸状の嵌合部を形成した場合は、センターパーツとインナーリングの位置決めが容易になると共に、互いのズレを完全に防止することができる。
【0011】
また、センターパーツの突出部の先端に一対の係止爪を突成し、当該係止爪を外側フレームの凹陥部内に形成してある通孔の外側に係合させることができるようにした場合は、ビス及びナットを用いずに外側フレーム中央部においてインナーリングを外側フレームに嵌脱自在に固定することができるようになる。
【0012】
なお、当該係止爪はビス及びナットによる固定手段と併用するようにしてもよいのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係るダイビングマスクの一実施形態を示す分解状態斜視図である。
図2】本発明に係るダイビングマスクの一実施形態を示す正面図である。
図3図2のA−A線に沿った外側フレーム及びセンターパーツの断面図である。
図4図3に示す各パーツを組み付けるときの説明図である。
図5図2のB−B線に沿った拡大断面図である。
図6図2のC−C線に沿った拡大断面図である。
図7】センターパーツの突出部の先端に突設した一対の係止爪を外側フレームの凹陥部内に形成してある通孔の外側に係合させたときの断面図である。
図8】従来型ダイビングマスクの一例を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係るダイビングマスクの具体的構成を図示の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するためのダイビングマスクの一例を示すに過ぎないものであって、本発明は以下の説明及び図示したものに限定されるものではない。特に、実施の形態及び図面に記載されている構成部品の形状、相対的配置関係等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎないものである。
【0015】
図1は本発明に係るダイビングマスクを構成する各パーツの分解斜視図であり、図中1はシリコーンゴムのような顔面に密着する良好な弾性を有する高分子材料によって作製されたマスク本体であり、2はスカート部、3は一対のレンズ取着部、4はノーズポケット部をそれぞれ示す。5は前記マスク本体1のレンズ取着部3に水密状に取付けられる一対のレンズを保持したレンズフレームである。
【0016】
レンズフレーム5は、一対のレンズ6,6を保持するためのもので、外側フレーム7と、当該外側フレーム7の内周面に嵌着される左右それぞれ別体となった一対のインナーリング8とから構成される。なお、以下の説明において単にレンズフレームというときは、レンズ6,6、外側フレーム7及びインナーリング8,8をそれぞれ所定の位置関係で組み付けた状態の全体を意味するものとする。
【0017】
先ず、レンズフレーム5全体の外周部を構成する外側フレーム7は、ポリカーボネート樹脂やABS樹脂のような耐衝撃性に優れた特性を発現する硬質合成樹脂によって作製されるもので、一対のレンズ6,6を保持するためのレンズ保持部9,9を、その各内周面部に形成してあると共に、当該左右のレンズ保持部9,9を繋ぐ中央部に、後述するセンターパーツを嵌脱可能に取付けるための凹陥部10を形成してある。そして、この凹陥部10の下辺部11及び上辺部12には、図4に示すように、軸心を同一にした通孔13,13を形成してある。
【0018】
次に、インナーリング8,8は、前記外側フレーム7と同様の硬質合成樹脂によって作製されるもので、前記外側フレーム7の左右のレンズ保持部9,9のそれぞれの内周面部に、撓ませたり、捩ったりすることなく独立して着脱可能な形状を有している。このように、インナーリング8,8は、図1に示すような環状形態を有していると共に、前記外側フレーム7に設けた凹陥部10の底面部14に当接し得る突片15,15をそれぞれ設けてあり、当該突片15,15が凹陥部10の底面部14に当接した時の高さがインナーリング8全体で保持できるようにインナーリング8の外周縁適所には適宜形状の突起16を数箇所設けてあり、当該突起16を受けるための凹溝17等の係合部を外側フレーム7の内周面部適所に設けてある。
【0019】
なお、インナーリング8に設ける突片15の裏面はフラットな形状よりも、外側フレーム7における凹陥部10の底面部14において位置ずれを生じ難いように凹凸状に形成することが好ましい。また、凹陥部10の底面部14の形状もフラットではなく突片15の裏面に形成した凹凸状部に対応した凹凸状に形成することが好ましい。
【0020】
上記したように、レンズフレーム5は、外側フレーム7におけるレンズ保持部9,9内にレンズ6,6をそれぞれ所定位置にセットし、次いでインナーリング8,8の突片15,15を外側フレーム7における凹陥部10の底面部14に当接させると共に、レンズ保持部9,9のそれぞれの内周面部に嵌め付けて構成されるが、この状態では固定化が図られていない。
【0021】
そのため、本発明においては、1本のビス21及びナット23を用いて外側フレーム7と2つの独立したインナーリング8,8を同時に固定できる構造的特徴を持ったセンターパーツ18を用いて両者を嵌脱可能に固定できるようにしたものである。
【0022】
すなわち、センターパーツ18は、外側フレーム7の左右一対のレンズ保持部9,9内にそれぞれレンズ6,6を保持させ、その外側から当該レンズ6,6を抑えるようにして前記インナーリング8,8を外側フレーム7の内周面部に挿着し、レンズ6,6を挟んだ状態で外側フレーム7及び左右一対のインナーリング8,8をその中央部において嵌脱可能に固定できる構造を有しており、図3及び図4に示すように、外側フレーム7の中央部に設けた凹陥部10内に嵌入させる突出部19を形成すると共に、当該突出部19の突出方向と直交する方向に通孔20を穿設してある。
【0023】
そして、前記外側フレーム7の凹陥部10の下辺部11に形成してある通孔13の下側からビス21を挿入し、当該ビス21をセンターパーツ18の突出部19に穿設した通孔20を通し、さらに凹陥部10の上辺部12に形成してある通孔13を通し、通孔13から突出した当該ビス21の先端に形成した雄ねじ部を、外側フレーム7の凹陥部10に隣接して設けたナット収納室22内に挿着したナット23の雌螺子部に螺着して両者を着脱可能に固定するものである。
【0024】
このように、本発明におけるレンズフレーム5は、外側フレーム7の中央凹嵌部10内において、インナーリング8,8の互いの突き合せ部に形成してある突片15,15をセンターパーツ18の本体部26裏面によって抑え付け、ビス21及びナット23によって両者を固定し、外側フレーム7とインナーリング8,8によって形成される空間内においてレンズ6,6を安定的に保持させるようにしたものである。
【0025】
上記した実施形態においては、ビス21及びナット23を用いて外側フレーム7とインナーリング8を固定する構造を示したが、当該ビス21及びナット23による固定手段と併行して係止爪による係合手段を用いることもできる。
すなわち、センターパーツ18における突出部19の前端部に、先端が鈎状に形成された一対の係止爪24を突成すると共に、当該係止爪24,24が係合し得る段部を形成するため、外側フレーム7における凹嵌部10の底面部14のほぼ中心に通孔25を形成し、図7に示すように、当該通孔25によって形成される外側の段部に係止爪24,24を係合させて固定を図ることができる。
【0026】
なお、ビス21及びナット23による固定手段に拠らずに、当該係止爪24による係合手段のみによって外側フレーム7とインナーリング8の固定を図るようにすることも充分可能である。
【0027】
センターパーツ18とインナーリング8は、外側フレーム7の凹嵌部10内においてセンターパーツ18の本体部26の裏面とインナーリング8の突片15,15の表面が互いに当接するが、当該当接面にそれぞれ凹凸状の嵌合部27を複数個形成しておくとセンターパーツ18とインナーリング8の位置決めが容易になると共に、互いのズレを防ぐことができる。なお、図6に示す実施形態ではセンターパーツ18の本体部26裏面に凸部を形成すると共に、インナーリング8の突片15,15の表面に凹部を形成してあるが、これを逆にして形成すようにしてもよいのは勿論である。
【0028】
本発明に係るダイビングマスクは以上のように、左右のレンズ保持部9,9が中央で繋がった一つの外側フレーム7と、それぞれ独立した二つのインナーリング8,8をセンターパーツ18によって嵌脱可能に固定できるようにしたものであり、洗浄のためレンズフレーム5を分解するに際しては、小型ドライバー等によってビス21を固定方向と逆の方向に回してナット23との螺合を解き、センターパーツ18を外側フレーム7の凹嵌部10内から抜き出すことによって外側フレーム7とインナーリング8との固定が解除されるので、外側フレーム7のレンズ保持部9,9内からレンズ6,6を取り出し、洗浄することができる。
【0029】
一方、ビス21及びナット23による固定手段と、前記係止爪24による固定手段を併用したセンターパーツ18の場合及び係止爪24のみによる固定手段を用いたセンターパーツ18の場合は、一対の係止爪24,24の外側をそれぞれ内方へ向け押圧することによって外側フレーム7の凹嵌部10内に形成した段部からの係合が解除されるので、センターパーツ18を掴んで容易に引き出すことができる。
【0030】
以上のように、本発明に係るダイビングマスクによった場合は、従来のようにレンズフレーム5を構成する外側フレーム7とインナーリング8,8の固定をスナップ嵌合手段によらずに、特殊構造を有するセンターパーツ18による固定手段に替えたものであり、組み立てや分解・洗浄の際にインナーリング8を撓ませたり、捩じったりする必要がなく、インナーリングや外側フレームに過度な負荷が掛かるのを防ぐことができる。
従って、本発明によれば、レンズの固定、保持の確実性をこれまで以上に向上させたダイビングマスクを提供することができると共に、レンズ交換、分解洗浄の容易なダイビングマスクを提供することができる。
【符号の説明】
【0031】
1:マスク本体
2:スカート部
3:レンズ取着部
4:ノーズポケット
5:レンズフレーム
6:レンズ
7:外側フレーム
8:インナーリング
9:レンズ保持部
10:凹陥部
11:下辺部
12:上辺部
13:通孔
14:底面部
15:突片
16:突起
17:凹溝
18:センターパーツ
19:突出部
20:通孔
21:ビス
22:ナット収納室
23:ナット
24:係止爪
25:通孔
26:本体部
27:嵌合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8