特許第6880382号(P6880382)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880382
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】自動車用内装部品
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/02 20060101AFI20210524BHJP
   B60R 21/213 20110101ALI20210524BHJP
【FI】
   B60R13/02 C
   B60R21/213
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-537459(P2019-537459)
(86)(22)【出願日】2017年8月22日
(86)【国際出願番号】JP2017029945
(87)【国際公開番号】WO2019038831
(87)【国際公開日】20190228
【審査請求日】2019年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000124454
【氏名又は名称】河西工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】赤木 遥輝
【審査官】 菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−274578(JP,A)
【文献】 特開2011−143782(JP,A)
【文献】 特開平11−321531(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第01215092(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R13/02
B60R21/213
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピラーとの間に折り畳まれた状態でエアバッグが収納され、前記エアバッグを膨張展開によって車室側へ突出させる開口部を形成する扉部を有する自動車用内装部品であって、
前記ピラーの車室側を覆うように設けられ、他の部分よりも脆弱であるヒンジ部を有する芯材と、
前記芯材の車室側に対向する表面を覆うように張設される表皮と
を備え、
前記扉部は、前記ヒンジ部によって区画された前記芯材の一部であって、前記エアバッグと当接可能な部位からなり、
前記表皮は、前記芯材の表面と前記芯材の車体側に対向する裏面とを繋ぐ縁部を覆うように前記芯材の裏面の外縁側までに延在する折返部を有し、
前記折返部は、前記ヒンジ部と交差せず、前記扉部側に位置する第1折返部と、前記第1折返部から折り曲げられて前記ヒンジ部と交差する第2折返部とを含み、
前記第1折返部及び前記第2折返部に補強のため、あらかじめ糸が縫われていることを特徴とする自動車用内装部品。
【請求項2】
前記第2折返部の前記ヒンジ部に対応する箇所に糸が縫われないように、前記第1折返部及び前記第2折返部に糸が縫われていること特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
【請求項3】
前記第1折返部及び前記第2折返部に糸が連続して縫われていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動車用内装部品。
【請求項4】
前記第1折返部に縫われている糸の第1ピッチは、前記第2折返部に縫われている糸の第2ピッチよりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
【請求項5】
前記第1折返部に縫われている第1糸は、前記第2折返部に縫われている第2糸よりも太く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用内装部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、フロントピラーとの間に折り畳まれた状態でエアバッグが収納され、エアバッグを膨張展開によって車室側へ突出させる開口部を形成する扉部を有する自動車用内装部品であって、フロントピラーの車室側を被覆内装する芯材と、芯材のフロントピラー側に対向する裏面に芯材の短手方向に横断延在するように複数個互いに離間した状態で突出形成した板状の補強リブを有し、芯材に脆弱部としての薄肉状部を形成し、薄肉状部によって区画された部位を扉部に形成し、扉部が、エアバッグの膨張展開時に薄肉状部を一部切開するとともにヒンジ部として芯材に対して開成し、補助リブにおける薄肉状部に対向する部位に切欠き部を形成し、扉部の開成動作の際に、補強リブが切欠き部を基点として切開可能に構成した(特許文献1)。
【0003】
ところが、特許文献1に記載された自動車用内装部品では、エアバッグ展開時にエアバッグからの衝撃によって、扉部側の芯材及びその芯材を覆う表皮にそれぞれ割れ及び切れが発生して自動車用内装部品の一部の破片が車室側に飛散してしまうという課題があった。
【0004】
このような課題を解決するために、例えば,芯材にアルミテープや織物テープを貼着するなどの対策が施されている。また、アルミテープ8が、柔軟性を有しておらず、ヒンジ部41と交差するように芯材4に貼着されると、エアバッグ展開の妨げとなるため、図7に示すように、ヒンジ部41と交差しないように扉部42のみに貼着されている。
【0005】
しかしながら、エアバッグ展開時にアルミテープ8が貼着された領域内の割れしか防げないため、図7に示すように、テープの領域外S(例えば、テープ貼着困難な領域など)に割れが発生してしまい、これによって、自動車用内装部品の一部の破片が車室側に飛散することを確実に抑制することができない。
また、アルミテープや織物テープをポリプロピレン系などにより構成される芯材に貼着させるには、剥離力を確保するためにプライマーを芯材に塗布しなければならない。それから、アルミテープや織物テープをプライマーが塗布された芯材に貼り付けた後に、アルミテープや織物テープを芯材に圧着させる工程も必要不可欠である。このように、アルミテープや織物テープを用いて扉部の補強を行う場合の工程数が多く、かつ、プライマー塗布や圧着の定量的なコントロールが困難であるため、製品品質のばらつきが発生し易いという課題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−173386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、簡易な工程で製造され、エアバッグの展開時に芯材及び表皮にそれぞれ割れ及び切れが発生して一部の破片が車室側に飛散することを確実に抑制することが可能な自動車用内装部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
本発明の自動車用内装部品は、
(1)ピラーとの間に折り畳まれた状態でエアバッグが収納され、前記エアバッグを膨張展開によって車室側へ突出させる開口部を形成する扉部を有する自動車用内装部品であって、前記ピラーの車室側を覆うように設けられ、他の部分よりも脆弱であるヒンジ部を有する芯材と、前記芯材の車室側に対向する表面を覆うように張設される表皮とを備え、前記扉部は、前記ヒンジ部によって区画された前記芯材の一部であって、前記エアバッグと当接可能な部位からなり、前記表皮は、前記芯材の表面と前記芯材の車体側に対向する裏面とを繋ぐ縁部を覆うように前記芯材の裏面の外縁側までに延在する折返部を有し、前記折返部は、前記ヒンジ部と交差せず、前記扉部側に位置する第1折返部と、前記第1折返部から折り曲げられて前記ヒンジ部と交差する第2折返部とを含み、前記第1折返部及び前記第2折返部に糸が縫われている。
【0009】
(2)上記(1)の構成において、前記第2折返部の前記ヒンジ部に対応する箇所に糸が縫われないように、前記第1折返部及び前記第2折返部に糸が縫われている。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第1折返部及び前記第2折返部に糸が連続して縫われている。
【0011】
(4)上記(1)の構成において、前記第1折返部に縫われている糸の第1ピッチは、前記第2折返部に縫われている糸の第2ピッチよりも小さく形成されている。
【0012】
(5)上記(1)の構成において、前記第1折返部に縫われている第1糸は、前記第2折返部に縫われている第2糸よりも太く形成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡易な工程で製造され、エアバッグ展開時に芯材及び表皮にそれぞれ割れ及び切れが発生して一部の破片が車室側に飛散することを確実に抑制することが可能な自動車用内装部品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】自動車のドア開口部の上縁を車室側から見た斜視図である。
図2図1におけるA−A断面図である。
図3】本発明に係る第1実施形態の自動車用内装部品を裏面側から見た斜視図である。
図4】本発明に係る第2実施形態の自動車用内装部品を裏面側から見た斜視図である。
図5】本発明に係る第3実施形態の自動車用内装部品を裏面側から見た斜視図である。
図6】本発明に係る第4実施形態の自動車用内装部品を裏面側から見た斜視図である。
図7】アルミテープが貼着された従来の自動車用内装部品を裏面側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
また、以下の実施形態においては、自動車用内装部品としてフロントピラーガーニッシュ21を例として挙げて説明するが、フロントピラーガーニッシュ21に限らず、例えば、サイドレールガーニッシュ22又はリアピラーガーニッシュ23などの自動車用内装部品に本発明を適用することが可能である。
【0016】
(第1実施形態)
以下、図1図3を参照しながら本発明に係る第1実施形態のフロントピラーガーニッシュを詳細に説明する。
図1は自動車のドア開口部1の上縁を車室側から見た側面図であり、図2図1におけるA−A断面図であり、図3は本発明に係る第1実施形態のフロントピラーガーニッシュ(自動車用内装部品)を裏面側から見た斜視図である。
【0017】
自動車100は、図1に示すように、ユーザの出入りを可能にするために、ドア開口部1を有し、ドア開口部1の上縁は、フロントピラー11、サイドレール12及びリアピラー13によって実現されている。
【0018】
フロントピラー11、サイドレール12及びリアピラー13に、フロントピラーガーニッシュ21、サイドレールガーニッシュ22及びリアピラーガーニッシュ23を互いに端部同士を連結して構成するガーニッシュ2を覆い被せることによって、車室側が内装されている。
【0019】
エアバッグ装置3は、折り畳まれた状態で設置されたエアバッグ31と、エアバッグ31を膨張展開するためのガスを発生させるインフレータ32とを有する。
エアバッグ31は、図2に示すように、少なくとも一部がフロントピラー11とフロントピラーガーニッシュ21との間に形成される空間に折り畳まれた状態で収納されている。
なお、インフレータ32は、図1に示すように、リアピラー13とリアピラーガーニッシュ23との間に形成される空間に収納されている。
【0020】
フロントピラー11のフロントピラーガーニッシュ21に対向する面側(車室側)には、エアバッグ31を収納するための収納部11aが締着具11bを介して装着されている。
【0021】
フロントピラーガーニッシュ21は、図2及び図3に示すように、フロントピラー11の車室側を覆うように設けられる芯材4と、芯材4の車体側に対向する裏面に形成される複数の補強リブ5と、芯材4の車室側に対向する表面を覆うように張設される表皮6とを備える。
【0022】
芯材4の材料としては、熱可塑性樹脂が用いられ、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、ABS樹脂等が用いられる。
なお、熱可塑性樹脂には、適宜、強化繊維や強化粒子等のフィラーが混入され、適宜、着色剤や難燃剤等の添加剤が配合されてもよい。
【0023】
芯材4は、図1図3に示すように、断面視で略L字状をなしており、フロントピラー11の長手方向に沿って延在するように形成された長尺物である。
【0024】
また、芯材4は、折り曲げられた部位に設けられ他の部分よりも脆弱であるヒンジ部41と、エアバッグ31を膨張展開によって車室側へ突出させる開口部を形成する扉部42と、断面視で扉部42よりも幅広である本体部43とを有する。
ヒンジ部41は、芯材4の延在方向(長手方向)に沿って形成され芯材4の他の部分よりも薄肉である。
扉部42は、ヒンジ部41によって区画された部位であって、エアバッグ31と当接可能な部位からなる。そして、フロントピラーガーニッシュ21の扉部42とフロントピラー11の収納部11aとの間にエアバッグ31が折り畳まれた状態で当接可能に収納されており、エアバッグ31の展開時に扉部42がエアバッグ31からの衝撃によってヒンジ部41を基点として車室側に開く。
本体部43は、ヒンジ部41によって区画された部位であって、エアバッグ31と当接しない部位からなる。
【0025】
複数の補強リブ5は、ヒンジ部41と交差するように、互いに芯材4の延在方向に所定間隔を空けて本体部43から扉部42までに延在形成されている。
【0026】
表皮6の材料としては、オレフィン系エラストマー(TPO)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂が用いられる。
また、表皮6は、上層及び下層を含む2以上の層からなる積層体としてもよく、上層を熱可塑性樹脂製のシートとし、下層を、適宜フィラーを混入させたポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム等の発泡樹脂製とした積層体としてもよい。なお、表皮6を積層体とせずに、単層体としてもよい。
【0027】
表皮6は、図2及び図3に示すように、芯材4の表面と芯材4の車体側に対向する裏面とを繋ぐ縁部44を覆うように芯材4の裏面の外縁側までに延在する折返部61を有し、この折返部61は、ヒンジ部41と交差せず、扉部42側に位置する第1折返部61aと、第1折返部61aから折り曲げられてヒンジ部41と交差する第2折返部61bとを含む。
【0028】
第1折返部61aは、補強リブ5の端部と重ならないように、芯材4の延在方向に沿って延在形成されており、第2折返部61bは、ヒンジ部41と交差するように、本体部43から扉部42までに延在形成されている。
なお、第2折返部61bは、本体部43側に位置する本体側第2折返部61b−1と、扉部42側に位置する扉側第2折返部61b−2とから構成されている。
【0029】
図3に示すように、第1折返部61a及び第2折返部61bにあらかじめ糸7が縫われている。詳細には、第1折返部61a及び第2折返部61bに第1折返部61a及び第2折返部61bの延在方向に沿って1本の糸7が連続して縫われている。より詳細には、1本の糸7が、第1折返部61a及び第2折返部61bの裏表面を交互に穿通させながら第1折返部61a及び第2折返部61bの延在方向に沿って延在するように形成されている。
ここで、第1折返部61a及び第2折返部61bに一本の糸7が縫われているため、第1折返部61a及び第2折返部61bに糸が1本ずつ縫われているものに比べ、縫う工程の簡素化を図ることができる。
なお、糸7は、可撓性(柔軟性)を有するものであればよく、例えば、ウールや麻などの天然繊維又はポリエステルなどの化学繊維をねじることで形成されてもよい。
【0030】
本発明に係る第1実施形態のフロントピラーガーニッシュ21によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、本発明に係る第1実施形態のフロントピラーガーニッシュ21は、糸7のみを用いて第1折返部61a及び第2折返部61bの補強を行っているため、テープ貼着の補強に比べ、工程数を削減することができるとともにテープ貼着による製品品質のばらつきを抑制することができる。
また、第1折返部61a及び第2折返部61bに縫われる糸7は、可撓性(柔軟性)を有するため、エアバッグ31展開の妨げとはならず、ヒンジ部41と交差する第2折返部61bも糸7で縫うことができ、これによって、エアバッグ31展開時に芯材4及び表皮6にそれぞれ割れ及び切れが発生してフロントピラーガーニッシュ21の芯材4及び表皮6の破片が車室側に飛散することを確実に抑制することができる。
【0031】
(第2実施形態)
以下、図4を参照しながら本発明に係る第2実施形態のフロントピラーガーニッシュを詳細に説明する。
図4は本発明に係る第2実施形態のフロントピラーガーニッシュ(自動車用内装部品)を裏面側から見た斜視図である。
【0032】
第2実施形態において、第1折返部61aにあらかじめ糸7が縫われている点で上記第1実施形態と一致しており、図4に示すように、第2折返部61bのヒンジ部41に対応する箇所(すなわち、本体側第2折返部61b−1と扉側第2折返部61b−2との境界)に糸7が縫われないように、第2折返部61bの扉側第2折返部61b−2のみにあらかじめ糸7が縫われている点で上記第1実施形態と相違している。
このため、上記第1実施形態と同様の効果に加えて、第2折返部61bの扉側第2折返部61b−2のみに糸7が縫われているので、ヒンジ部41に対応する第2折返部61bの箇所に糸7が縫われることを回避することで、エアバッグ31展開の妨げを確実に抑制することができる。
【0033】
(第3実施形態)
以下、図5を参照しながら本発明に係る第3実施形態のフロントピラーガーニッシュを詳細に説明する。
図5は本発明に係る第3実施形態のフロントピラーガーニッシュ(自動車用内装部品)を裏面側から見た斜視図である。
【0034】
第3実施形態において、第1折返部61a及び第2折返部61bにあらかじめ糸7が縫われている点で上記第1実施形態と一致しており、図5に示すように、第1折返部61aに縫われている糸7の第1ピッチd1は、第2折返部61bに縫われている糸7の第2ピッチd2よりも小さく形成されている点で上記第1実施形態と相違している。
このため、上記第1実施形態と同様の効果に加えて、第1折返部61aの補強強度を第2折返部61bの補正強度よりも大きく設定することができるので、第1折返部61aの補強強度を所定値以上に確保しつつ第2折返部61bの補強強度をエアバッグ31展開の妨げとならない程度の大きさに設定することができる。
【0035】
(第4実施形態)
以下、図6を参照しながら本発明に係る第4実施形態のフロントピラーガーニッシュを詳細に説明する。
図6は本発明に係る第4実施形態のフロントピラーガーニッシュ(自動車用内装部品)を裏面側から見た斜視図である。
第4実施形態において、第1折返部61a及び第2折返部61bにあらかじめ糸7が縫われている点で上記第1実施形態及び上記第2実施形態と一致しており、図6に示すように、第1折返部61aに縫われている第1糸7aは、第2折返部61bに縫われている第2糸7bよりも太く形成されている点で上記第1実施形態及び上記第2実施形態と相違している。
このため、上記第3実施形態と同様に、上記第1実施形態と同様の効果に加えて、第1折返部61aの補強強度を第2折返部61bの補正強度よりも大きく設定することができるので、第1折返部61aの補強強度を所定値以上に確保しつつ第2折返部61bの補強強度をエアバッグ31展開の妨げとならない程度の大きさに設定することができる。
本発明のフロントピラーガーニッシュ21は、フロントピラー11の車室側を覆うように設けられ、ヒンジ部41を有する芯材4と、芯材4の車室側に対向する表面を覆うように張設される表皮6とを備える。扉部42は、ヒンジ部41によって区画された芯材の一部であって、エアバッグ31と当接可能な部位からなり、表皮6は、芯材4の表面と芯材4の車体側に対向する裏面とを繋ぐ縁部44を覆うように芯材4の裏面の外縁側までに延在する折返部61を有し、折返部61は、ヒンジ部41と交差せず、扉部42側に位置する第1折返部61aと、第1折返部61aから折り曲げられてヒンジ部41と交差する第2折返部61bとを含み、第1折返部61a及び第2折返部61bに糸が縫われている。
本発明によれば、簡易な工程で製造され、エアバッグ展開時に芯材及び表皮にそれぞれ割れ及び切れが発生して一部の破片が車室側に飛散することを確実に抑制することが可能な自動車用内装部品を提供できる。
【0036】
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0037】
1 ドア開口部
2 ガーニッシュ
3 エアバッグ装置
4 芯材
5 補強リブ
6 表皮
7 糸
7a 第1糸
7b 第2糸
8 アルミテープ
11 フロントピラー
11a 収納部
11b 締着具
12 サイドレール
13 リアピラー
21 フロントピラーガーニッシュ(自動車用内装部品)
22 サイドレールガーニッシュ
23 リアピラーガーニッシュ
31 エアバッグ
32 インフレータ
41 ヒンジ部
42 扉部
43 本体部
44 縁部
61 折返部
61a 第1折返部
61b 第2折返部
61b−1 本体側第2折返部
61b−2 扉側第2折返部
100 自動車
d1 第1ピッチ
d2 第2ピッチ
S テープの領域外
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7