(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880425
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロック及びそれを調製するための方法
(51)【国際特許分類】
H01C 7/12 20060101AFI20210524BHJP
H01C 1/034 20060101ALI20210524BHJP
H01B 3/12 20060101ALI20210524BHJP
H01C 17/02 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
H01C7/12
H01C1/034
H01B3/12 325
H01C17/02
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-543336(P2019-543336)
(86)(22)【出願日】2018年2月13日
(65)【公表番号】特表2020-509582(P2020-509582A)
(43)【公表日】2020年3月26日
(86)【国際出願番号】IB2018050880
(87)【国際公開番号】WO2018150325
(87)【国際公開日】20180823
【審査請求日】2019年9月30日
(31)【優先権主張番号】201710078786.2
(32)【優先日】2017年2月14日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】300002160
【氏名又は名称】ティーディーケイ・エレクトロニクス・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】TDK ELECTRONICS AG
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ペイ, クァンキャン
(72)【発明者】
【氏名】グ, タオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ジェン
(72)【発明者】
【氏名】シー, ウェン
(72)【発明者】
【氏名】シー, リーイー
【審査官】
田中 晃洋
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭51−049463(JP,A)
【文献】
特開平09−205006(JP,A)
【文献】
特開平01−313902(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第105924149(CN,A)
【文献】
特開昭63−143801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01C 7/12
H01B 3/12
H01C 1/034
H01C 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下のステップ:
ステップ1:以下の質量パーセント:ZnO:86〜89.2%、Bi2O3:1.0〜2.0%、Co3O4:0.5〜1.0%、Mn3O4:0.2〜0.8%、Sb2O3:3.0〜5.0%、NiO:0.2〜0.5%、SiO2:1.0〜1.5%の出発原料から初期粉末を調製するステップ、
ステップ2:セラミックコーティング粉末を調製するステップであって、前記初期粉末の全質量対脱イオン水の質量対メノウ粉砕ボールの質量の比率が3:2:4であり、ポリウレタンボールミルジャーへの装入及びボールミル粉砕を実施し、ボールミル粉砕から生じるスラリーをオーブン乾燥及び微粉砕し、セラミックコーティング粉末を得る、ステップ、
ステップ3:PVA溶液を最初に調製し、次いでステップ2で得られた前記セラミックコーティング粉末を取り、ここで、前記セラミックコーティング粉末対前記PVA溶液対メノウ粉砕ボールの質量の比率は1:0.6:3であり、ポリウレタンボールミルジャーへの装入及びボールミル粉砕を実施して、セラミックコーティングスラリーを得るステップ、
ステップ4:前記セラミックコーティングスラリーをプレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面に均一に広げ;前記スラリーが乾燥した後、ZnOバリスター素子をグリーンボディとして加熱炉に入れ、必須の脱バインダーを行い;脱バインダーから生じた抵抗体素子を焼結し、焼結されたグリーンボディを研摩ディスク加工及び熱処理にかけ;熱処理された抵抗体素子の端面をアルミニウム電極溶射にかけ、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロック生成物を得るステップ
を含むことを特徴とする、無鉛高絶縁性セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項2】
ステップ2において、ボールミル粉砕の継続期間が、12〜48hであり、回転速度が、450r/minであることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項3】
ステップ3において、ボールミル粉砕が、12〜48h実施され、回転速度が、400r/minであることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項4】
ステップ4において、前記セラミックコーティングスラリーが、8〜12mg/cm2の適用質量範囲で、プレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面に均一に広げられることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項5】
ステップ4において、脱バインダー温度が、500℃〜650℃であり、2〜3h維持されることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項6】
ステップ4において、焼結プロセスが、980℃〜1080℃の温度での焼結からなり、温度が、3〜4h維持されることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項7】
ステップ4において、熱処理プロセスにおける熱処理温度が、480℃〜515℃であり、1〜2h維持されることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項8】
ステップ2において、ポリアクリル酸アンモニウム分散剤が、ボールミル粉砕を実施する前に、初期粉末全量、脱イオン水及びメノウ粉砕ボールの全質量の0.5%〜1.0%の割合で加えられ、一緒にボールミル粉砕されることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項9】
ステップ3において、ポリアクリル酸アンモニウム分散剤が、ボールミル粉砕を実施する前に、前記セラミックコーティング粉末、PVA溶液及びメノウ粉砕ボールの全質量の1%〜2%の割合で加えられ、一緒にボールミル粉砕されることを特徴とする、請求項1に記載の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【請求項10】
避雷器バルブブロック体であって、無鉛高絶縁セラミックコーティングによって被覆されている側面と、アルミニウム層によって被覆されている上面及び下面とを含む、避雷器バルブブロック体を含み、前記高絶縁セラミックコーティングが、ZnO:86〜89.2%、Bi2O3:1.0〜2.0%、Co3O4:0.5〜1.0%、Mn3O4:0.2〜0.8%、Sb2O3:3.0〜5.0%、NiO:0.2〜0.5%、SiO2:1.0〜1.5%(質量割合範囲)からできていることを特徴とする、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロック。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
本発明は、電気技術セラミックスの技術分野、特に無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロック及びそれを調製するための方法に関する。
【0002】
[背景技術]
酸化亜鉛避雷器は、過電圧保護装置である。酸化亜鉛避雷器のコアコンポーネントとしての酸化亜鉛避雷器バルブブロックの特性は、避雷器の使用に直接影響を与え、側面絶縁コーティングの有効性が、大電流サージに耐える避雷器の能力を直接決定する。現在、酸化亜鉛避雷器のバルブブロックのための側面コーティング材料には、鉛含有側面釉薬、主にエポキシコーティング及び有機ケイ素コーティングによって代表される有機コーティング、並びに従来の無機コーティングが含まれる。
【0003】
鉛含有側面釉薬の主成分はPbOであり、PbOはグリーンボディが高温で処理又は焼結された場合に容易に揮発する有毒物質であるので、このような釉薬は、人間社会及び自然界に長期的な不可逆的な害を引き起こすことになり、今日の世界の環境にやさしい開発動向に合致していない。
【0004】
有機コーティングに関して、有機コーティングは抵抗体素子グリーンボディにうまく結合しないので、表面が容易に水を吸着し、又は表面上に泡が形成され、その結果としてこうしたコーティングは過電圧に耐える能力が不十分である。加えて、エポキシコーティングの熱膨脹率と抵抗体素子グリーンボディの熱膨脹率の間には大きな差があり;衝撃を受けると、エポキシ樹脂は砕けることがあり、その結果側面絶縁コーティングの弧絡がもたらされる。有機コーティングの使用温度は高くなく、このため、この種の酸化亜鉛抵抗体素子の使用範囲はある程度まで制限されている。
【0005】
従来の無機コーティングは、抵抗体素子グリーンボディがプリベークされた後にのみ適用することができる。これは、二次焼結の問題をもたらし;他のプロセスと比較して、追加のプロセスステップがあり、その結果、プロセスが複雑になり、焼結操作の回数が増加し、焼結時間が延びる。抵抗体素子の種々の電気的性質の安定性に対する制御が損なわれており、膨大な量の電気エネルギーが無駄になり、これは環境保護に相応しくなく、工業生産の省エネ及び排出削減要件にも相応しくない。
【0006】
[発明の内容]
先行技術の欠点に基づいて、本発明の目的は、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する焼結させた酸化亜鉛避雷器バルブブロック及びそれを調製するための方法を提供することであり;グリーンボディの成分と良好な適合性を有する無機材料組成物を使用し、科学的な配合及びスクリーニングの後、グリーンボディの膨張率に適合させた高密度を有するセラミックコーティングを調製し、一連のプロセスによって酸化亜鉛避雷器バルブブロック体を被覆するために使用して、抵抗体素子の側面に高い絶縁強度をもつ無機保護層を形成する。プロセスを簡略化し、二次焼結のプロセスの複雑さを回避し、且つコストを削減している。
【0007】
前述の目的を達成するために、本発明の技術的解決策は、以下の通りである:
以下のステップ:
ステップ1:以下の質量パーセント:ZnO:86〜95%、Bi
2O
3:1.0〜3.0%、Co
3O
4:0.5〜1.5%、Mn
3O
4:0.2〜1.0%、Sb
2O
3:3.0〜9.0%、NiO:0.2〜1.0%、SiO
2:1.0〜3.0%の出発原料から初期粉末を調製するステップ、
ステップ2:セラミックコーティング粉末を調製するステップであって、初期粉末の全質量対脱イオン水の質量対メノウ粉砕ボールの質量の比率が3:2:4であり、ポリウレタンボールミルジャーへの装入及びボールミル粉砕を実施し、ボールミル粉砕から生じるスラリーをオーブン乾燥及び微粉砕して、セラミックコーティング粉末を得る、ステップ、
ステップ3:PVA溶液を最初に調製し、次いでステップ2で得られたセラミックコーティング粉末を取り、ここで、セラミックコーティング粉末対PVA溶液対メノウ粉砕ボールの質量の比率は1:0.6:3であり、ポリウレタンボールミルジャーへの装入及びボールミル粉砕を実施して、セラミックコーティングスラリーを得るステップ、
ステップ4:セラミックコーティングスラリーをプレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面に均一に広げ;スラリーが乾燥した後、ZnOバリスター素子をグリーンボディ
として加熱炉に入れ、必須の脱バインダーを行い;脱バインダーから生じた抵抗体素子を焼結し、焼結されたグリーンボディを研摩ディスク加工及び熱処理にかけ;熱処理された抵抗体素子の端面をアルミニウム電極溶射にかけ、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する1回焼結させた酸化亜鉛避雷器バルブブロック生成物を得るステップ
を含む、無鉛高絶縁性セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法。
【0008】
ステップ2では、ボールミル粉砕の継続期間は、12〜48hであり、回転速度は、450r/minであることが好ましい。
【0009】
ステップ3では、ボールミル粉砕は、12〜48h実施され、回転速度は、400r/minであることが好ましい。
【0010】
ステップ4では、セラミックコーティングスラリーは、8〜12mg/cm
2の適用質量範囲で、プレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面に均一に広げられることが好ましい。
【0011】
ステップ4では、脱バインダー温度は、500℃〜650℃であり、2〜3h維持されることが好ましい。
【0012】
ステップ4では、焼結プロセスは、980℃〜1080℃の温度での焼結からなり、温度は、3〜4h維持されることが好ましい。
【0013】
ステップ4では、熱処理プロセスにおける熱処理温度は、480℃〜515℃であり、1〜2h維持されることが好ましい。
【0014】
ステップ2では、ポリアクリル酸アンモニウム分散剤が、ボールミル粉砕を実施する前に、初期粉末全量、脱イオン水及びメノウ粉砕ボールの全質量の0.5%〜1.0%の割合で加えられ、一緒にボールミル粉砕されることが好ましい。
【0015】
ステップ3では、ポリアクリル酸アンモニウム分散剤が、ボールミル粉砕を実施する前に、セラミックコーティング粉末、PVA溶液及びメノウ粉砕ボールの全質量の1%〜2%の割合で加えられ、一緒にボールミル粉砕されることが好ましい。
【0016】
無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックであって、避雷器バルブブロック体であり、無鉛高絶縁セラミックコーティングによって被覆されている側面と、アルミニウム層によって被覆されている上面及び下面とを有する避雷器バルブブロック体を含み、高絶縁セラミックコーティングが、ZnO:86〜95%、Bi
2O
3:1.0〜3.0%、Co
3O
4:0.5〜1.5%、Mn
3O
4:0.2〜1.0%、Sb
2O
3:3.0〜9.0%、NiO:0.2〜1.0%、SiO
2:1.0〜3.0%(質量割合範囲)、PVA溶液及びメノウ粉砕ボールからできている、酸化亜鉛避雷器バルブブロック。
【0017】
PVA溶液の質量パーセント濃度は、5〜10%である。
【0018】
本発明の有益な効果は、以下の通りである:
【0019】
本発明の無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する1回焼結させた酸化亜鉛避雷器バルブブロック生成物の配合は、鉛成分を含有せず、且つその調製中に有害物質が生成されることはなく;鉛の非存在は、人間社会及び環境にやさしく、環境保護に有益であり、また今日の世界における持続可能な開発の動向に合致している。
【0020】
本発明は、グリーンボディの成分によく適合している無機材料組成物を使用し;コーティング及びグリーンボディの熱膨脹率は、類似しており、コーティング及びグリーンボディは、焼結後によく結合し;その上、無機コーティングの使用温度は、有機コーティングの使用温度よりも高く、したがってこのような抵抗体素子への適用のための使用範囲が拡大される。
【0021】
本発明では、抵抗体素子の側面に高い絶縁強度をもつ無機保護層を形成するために焼結操作が1回だけ必要であり、そのためプロセスが簡略化され、二次焼結のプロセスの複雑さが回避され、且つコストが削減される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本実用新案の特定の実施形態の構造概略図である。
【
図2】
図2は、本実用新案の特定の実施形態の断面概略図である。
【0023】
[特定の実施形態]
本発明の目的、特徴及び効果の完全な理解を可能にするために、本発明の概念、特定の構造及び技術的効果は、実施形態及び添付図を参照して以下に明確且つ完全に説明されている。明らかに、記載されている実施形態は、本発明実施形態の全てではなく、単に一部に過ぎない。本発明の努力を消費することなく本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護の範囲に含まれる。
【0024】
参考例1:無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックを調製するための方法
【0025】
1.出発原料は、以下の重量パーセント:ZnO:88.4%、Bi
2O
3:2.5%、Co
3O
4:0.6%、Mn
3O
4:0.4%、Sb
2O
3:7%、NiO:0.3%、SiO
2:0.8%で調製される。
【0026】
2.セラミックコーティング粉末は、前述の割合で調製され;粉末の全質量対脱イオン水の質量対メノウ粉砕ボールの質量の比率が3:2:4であり;粉末の全質量の0.5%の割合で使用されるポリアクリル酸アンモニウム分散剤が加えられ;10Lポリウレタンボールミルジャーへの装入が実施され;ジャー型ボールミルを使用して、回転速度を450r/minに設定し、48hボールミル粉砕が実施される。ボールミル粉砕から生じるスラリーが取り出され、篩にかけられ、オーブンに入れて乾燥させ、次いで微粉砕機を使用して微粉砕され、篩にかけられ;ZnOセラミックコーティング粉末がそれによって得られる。
【0027】
3.質量パーセント濃度が10%のPVA溶液、及び粉末の全質量の1%の割合で使用されるポリアクリル酸アンモニウム分散剤が用いられて、篩にかけられた混合溶液を得る。前述のセラミックコーティング粉末が用いられ;粉末の全重量は0.5kgであり、粉末の全質量対混合溶液対メノウ粉砕ボールの質量の比率が、1:0.6:3であり;5Lポリウレタンボールミルジャーへの装入が実施され;ジャー型ボールミルを使用して、回転速度を400r/minに設定し、16hボールミル粉砕が実施される。ボールミル粉砕から生じるスラリーが取り出され、篩にかけられ;スラリーの固形分は約70%である。
【0028】
4.上記の調製されたセラミックコーティングスラリーは、プレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面にローラー塗布によって均一に広げられ;塗布質量は、約8mg/cm
2であり;スラリーが乾燥した後、ZnOバリスター素子がグリーンボディ
として加熱炉に入れられ、必須の脱バインダーが行われ;温度は405℃で3h保持される。脱バインダーから生じた抵抗体素子が980℃の温度で焼結され、温度は4h維持される。焼結されたグリーンボディは、研摩ディスク加工にかけられる。粉砕から生じる抵抗体素子は、高温電気炉に入れられ、熱処理にかけられ;熱処理温度は、495℃であり、2h維持される。熱処理された抵抗体素子の端面は、アルミニウム電極溶射加工にかけられて、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する1回焼結させた酸化亜鉛避雷器バルブブロック生成物が得られる。
【0029】
実施例2:
1.出発原料は、以下の重量パーセント:ZnO:89.2%、Bi
2O
3:2.0%、Co
3O
4:1.0%、Mn
3O
4:0.8%、Sb
2O
3:5.0%、NiO:0.5%、SiO
2:1.5%で調製される。
【0030】
2.セラミックコーティング粉末は、前述の割合で調製され;粉末の全質量対脱イオン水の質量対メノウ粉砕ボールの質量の比率が3:2:4であり;粉末の全質量の1.0%の割合で使用されるポリアクリル酸アンモニウム分散剤が加えられ;10Lポリウレタンボールミルジャーへの装入が実施され;ジャー型ボールミルを使用して、回転速度を450r/minに設定し、48hボールミル粉砕が実施される。ボールミル粉砕から生じるスラリーが取り出され、篩にかけられ、オーブンに入れて乾燥させ、次いで微粉砕機を使用して微粉砕され、篩にかけられ;ZnOセラミックコーティング粉末がそれによって得られる。
【0031】
3.質量パーセント濃度が6.5%のPVA溶液、及び粉末の全質量の1%の割合で使用されるポリアクリル酸アンモニウム分散剤が用いられて、篩にかけられた混合溶液を得る。前述のセラミックコーティング粉末が用いられ;粉末の全重量は0.5kgであり、粉末の全質量対混合溶液対メノウ粉砕ボールの質量の比率が、1:0.6:3であり;5Lポリウレタンボールミルジャーへの装入が実施され;ジャー型ボールミルを使用して、回転速度を400r/minに設定し、16hボールミル粉砕が実施される。ボールミル粉砕から生じるスラリーが取り出され、篩にかけられ;スラリーの固形分は約55%である。
【0032】
4.上記の調製されたセラミックコーティングスラリーは、プレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面にローラー塗布によって均一に広げられ;塗布質量は、約9mg/cm
2であり;スラリーが乾燥した後、ZnOバリスター素子がグリーンボディ
として加熱炉に入れられ、必須の脱バインダーが行われ;温度は415℃で3h保持される。脱バインダーから生じた抵抗体素子が1010℃の温度で焼結され、温度は4h維持される。焼結されたグリーンボディは、研摩ディスク加工にかけられる。粉砕から生じる抵抗体素子は、高温電気炉に入れられ、熱処理にかけられ;熱処理温度は、510℃であり、2h維持される。熱処理された抵抗体素子の端面は、アルミニウム電極溶射加工にかけられて、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する1回焼結させた酸化亜鉛避雷器バルブブロック生成物が得られる。
【0033】
実施例3:
1.出発原料は、以下の重量パーセント:ZnO:86%、Bi
2O
3:1.0%、Co
3O
4:0.5%、Mn
3O
4:0.2%、Sb
2O
3:3%、NiO:0.2%、SiO
2:1%で調製される。
【0034】
2.セラミックコーティング粉末は、前述の割合で調製され;粉末の全質量対脱イオン水の質量対メノウ粉砕ボールの質量の比率が3:2:4であり;粉末の全質量の0.5%の割合で使用されるポリアクリル酸アンモニウム分散剤が加えられ;10Lポリウレタンボールミルジャーへの装入が実施され;ジャー型ボールミルを使用して、回転速度を450r/minに設定し、48hボールミル粉砕が実施される。ボールミル粉砕から生じるスラリーが取り出され、篩にかけられ、オーブンに入れて乾燥させ、次いで微粉砕機を使用して微粉砕され、篩にかけられ;ZnOセラミックコーティング粉末がそれによって得られる。
【0035】
3.質量パーセント濃度が5%のPVA溶液、及び粉末の全質量の1%の割合で使用されるポリアクリル酸アンモニウム分散剤が用いられて、篩にかけられた混合溶液を得る。前述のセラミックコーティング粉末が用いられ;粉末の全重量は0.5kgであり、粉末の全質量対混合溶液対メノウ粉砕ボールの質量の比率が、1:0.6:3であり;5Lポリウレタンボールミルジャーへの装入が実施され;ジャー型ボールミルを使用して、回転速度を400r/minに設定し、16hボールミル粉砕が実施される。ボールミル粉砕から生じるスラリーが取り出され、篩にかけられ;スラリーの固形分は約65%である。
【0036】
4.上記の調製されたセラミックコーティングスラリーは、プレスによって形成されたZnOバリスター素子の側面にローラー塗布によって均一に広げられ;塗布質量は、約8mg/cm
2であり;スラリーが乾燥した後、ZnOバリスター素子がグリーンボディ
として加熱炉に入れられ、必須の脱バインダーが行われ;温度は405℃で3h保持される。脱バインダーから生じた抵抗体素子が980℃の温度で焼結され、温度は4h維持される。焼結されたグリーンボディは、研摩ディスク加工にかけられる。粉砕から生じる抵抗体素子は、高温電気炉に入れられ、熱処理にかけられ;熱処理温度は、495℃であり、2h維持される。熱処理された抵抗体素子の端面は、アルミニウム電極溶射加工にかけられて、無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する1回焼結させた酸化亜鉛避雷器バルブブロック生成物が得られる。
【0041】
上
記実施例のテスト結果は、以下の通りである:避雷器バルブブロックは、付勢電流が2msの継続期間で500Aの場合に全て安全に通過でき、4/10μsの間で100KAでも安全に通過することができる。
【0042】
図1及び2に示す通り、上記の方法によって作製された無鉛高絶縁セラミックコーティングを有する酸化亜鉛避雷器バルブブロックは、避雷器バルブブロック体1を含み;避雷器バルブブロック体は、無鉛高絶縁セラミックコーティング2によって被覆されている側面と、アルミニウム層3によって被覆されている上面及び下面とを有し、高絶縁セラミックコーティングは、ZnO:86〜95%、Bi
2O
3:1.0〜3.0%、Co
3O
4:0.5〜1.5%、Mn
3O
4:0.2〜1.0%、Sb
2O
3:3.0〜9.0%、NiO:0.2〜1.0%、SiO
2:1.0〜3.0%(質量割合範囲)、PVA溶液及びメノウ粉砕ボールからできている。
【0043】
本発明のPVA溶液の質量パーセント濃度は、5〜10%である。
【0044】
上記の実施形態は、単に本発明の好ましい実施形態に過ぎないことを説明しなければならない。本発明は、これらの実施形態に限定されず;同じ手段によって本発明の技術的効果を達成する任意の実施形態は、本発明の保護の範囲に含まれるものとする。