特許第6880475号(P6880475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880475
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】温水装置
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/12 20060101AFI20210524BHJP
   F24H 9/00 20060101ALI20210524BHJP
   F24H 9/16 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   F24H9/12 A
   F24H9/00 J
   F24H9/16 A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-186548(P2016-186548)
(22)【出願日】2016年9月26日
(65)【公開番号】特開2018-54139(P2018-54139A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】畑 宏芳
【審査官】 藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−097502(JP,A)
【文献】 実開昭59−062378(JP,U)
【文献】 実開昭51−016254(JP,U)
【文献】 特開2015−034681(JP,A)
【文献】 特開2002−047702(JP,A)
【文献】 特開2013−104649(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 9/12
F24H 9/00
F24H 9/16
F24H 1/00
F24H 1/18−1/20
F24H 4/00−4/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に温水加熱部を収容した外装ケースと、この外装ケースから突出し、前記温水加熱部に接続される湯水接続継手を備えた温水装置において、
前記湯水接続継手には排水栓が設けられているとともに、この排水栓を含めた前記湯水接続継手の周囲を覆う断熱部材が設けられており、前記断熱部材は合成樹脂発泡体の複数の成形品を組み合わせて構成され、
前記断熱部材の一部であって前記排水栓を覆う部分が着脱可能に構成されており、前記 複数の成形品には溝部が形成されており、この溝部に固定バンドを巻き付けることで前記複数の成形品を一体的に固定するように構成したことを特徴とする温水装置。
【請求項2】
前記湯水接続継手の外表面と前記断熱部材の内周面との間には隙間を設けたことを特徴とする請求項1に記載の温水装置。
【請求項3】
前記排水栓は温水加熱部の過圧を逃すための過圧逃がし機能を備えた排水栓であることを特徴とする請求項2に記載の温水装置。
【請求項4】
前記断熱部材は前記湯水接続継手に接続される外部配管の一部をも覆うものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の温水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温水装置に関し、湯水接続継手の周囲を覆う断熱部材のうちの排水栓を覆う部分を着脱可能に構成した断熱部材を設けた温水装置を提供することである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ガス給湯装置、電気給湯装置、石油給湯装置等の熱源に応じた種々の温水装置が広く一般家庭に普及している。特に、ガス給湯装置は、燃焼用空気を外部から取り込む送風ファン、燃焼用空気と燃料ガスとを混合して燃焼するバーナーユニット、高温の燃焼ガスと伝熱管を流れる水との間で熱交換して水を加熱する熱交換器、熱交換後の排気を外部に排出するための排気筒、上水を導入するための入水管、熱交換して加熱された湯水を排出するための出湯管等を備えている。
【0003】
上記のガス給湯装置では、入水管を接続するための入水金具や出湯管を接続するための出湯金具は、外装ケースから外部に突出しているため、外気の影響を受けやすく、冬場など温度が低い時期に入水管及び出湯管が凍結するおそれがある。また、熱交換されて加熱された出湯管内の湯水が外気の影響により温度が低下すると、熱効率が悪くなるという問題があった。そこで、入水金具や出湯金具に電気ヒーターを内蔵したり、入水金具や出湯金具を保温材で覆ったりする種々の凍結防止策や熱効率向上策が講じられている。
【0004】
例えば、特許文献1には、室外設置型ヒートポンプユニットの入水側接続金具と出水側接続金具を覆う保温キャップが開示されている。この保温キャップは、外装ケースの開口部に取付板を介して配置された配管接続金具に対して、この取付板より外側に突出する部分を、上下方向から挟み込んで配管接続金具の周囲を覆う構造であるため、上下に分割された2部材から構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−213618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、入水側接続金具及び出水側接続金具には配管回路を手動で操作するための開閉弁が設けられているが、この開閉弁の周囲も保護キャップで覆ってしまうと開閉弁の操作ができなくなるため、特許文献1の保温キャップでは、開閉弁に対応する位置に開口部を設けて、開閉弁を開口部から外部に突出するように構成している。しかし、この保護キャップでは、入水側接続金具及び出水側接続金具の一部分しか保温キャップにて覆われないことになり、上記開口部から放熱するため保温性能に欠けるという問題がある。
【0007】
一方、開閉弁の周囲も断熱部材で覆ってしまうと、断熱部材を設けた状態での開閉弁の操作が困難となるし、開閉弁が排水機能を備えた排水栓の場合、水抜きなどのメンテナンスも困難となり、開閉弁付き排水栓を機能させることができないという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、湯水接続継手の周囲を覆う断熱部材のうちの排水栓を覆う部分を着脱可能に構成した断熱部材を設けた温水装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の温水装置は、内部に温水加熱部を収容した外装ケースと、この外装ケースから突出し、前記温水加熱部に接続される湯水接続継手を備えた温水装置において、前記湯水接続継手には排水栓が設けられているとともに、この排水栓を含めた前記湯水接続継手の周囲を覆う断熱部材が設けられており、前記断熱部材は合成樹脂発泡体の複数の成形品を組み合わせて構成され、前記断熱部材の一部であって前記排水栓を覆う部分が着脱可能に構成されており、前記 複数の成形品には溝部が形成されており、この溝部に固定バンドを巻き付けることで前記複数の成形品を一体的に固定するように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項2の温水装置は、請求項1の発明において、前記湯水接続継手の外表面と前記断熱部材の内周面との間には隙間を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項3の温水装置は、請求項2の発明において、前記排水栓は温水加熱部の過圧を逃すための過圧逃がし機能を備えた排水栓であることを特徴としている。
【0012】
請求項4の温水装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記断熱部材は前記湯水接続継手に接続される外部配管の一部をも覆うものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、湯水接続継手には排水栓が設けられているとともに、この排水栓を含めた湯水接続継手の周囲を覆う断熱部材が設けたので、排水栓を含めた湯水接続継手の全体の周囲を断熱部材で覆うことができるため、保温性能を高めることができる。
また、排水栓を覆う断熱部材の一部分を着脱可能に構成したので、断熱部材で覆った状態のまま、この断熱部材の一部分を着脱して排水栓を操作でき、操作性を高めることができる。そして、前記断熱部材は合成樹脂発泡体の複数の成形品を組み合わせて構成されるので、安価に製造でき、製造コストを抑えることができる。
しかも、前記複数の成形品に形成された溝部に固定バンドを巻き付けることで前記複数の成形品を一体的に固定することができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、また、湯水接続継手の外表面と断熱部材の内周面との間には隙間を設けたので、空気層が形成されて断熱性能が向上する。
【0015】
請求項3の発明によれば、排水栓は温水加熱部の過圧を逃すための過圧逃がし機能を備えた排水栓であるため、別途過圧逃し弁を設ける必要がなく、構造を簡単化することができる。また、過圧時に排水栓から排出された湯水を断熱部材の外側へ排出することができるため、断熱部材を装着したまま水抜きが可能となる。
請求項4の発明によれば、断熱部材は湯水接続継手に接続される外部配管の一部をも覆うものであるため、外部配管の保温性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例に係る給湯装置の正面図である。
図2】湯水接続継手に断熱部材を装着した状態の前方右側からみた分解斜視図である。
図3】湯水接続継手に断熱部材を装着した状態の前方左側からみた分解斜視図である。
図4】湯水接続継手に断熱部材を装着した状態の部分縦断面図である。
図5】断熱部材の前面ブロックと後面ブロックを外した状態の分解斜視図である。
図6】湯水接続継手に断熱部材を装着した状態の前方上方からみた正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0018】
最初に本発明の給湯装置1の全体構成について説明する。
給湯装置1は、給湯機器として、または暖房機器等の熱源機として適用されるものであり、図1に示すように、燃料ガスを燃焼させて発生する熱を水又は湯水の加熱に利用して給湯するガス給湯器を構成している。
【0019】
この給湯装置1の内部構造についての図示は省略するが、外装ケース2の内部に燃焼用空気を供給するための送風ファン、燃料ガスを燃焼させるバーナー部、このバーナー部による燃焼ガスと水との間で熱交換する熱交換器部、この熱交換器部による熱交換後の燃焼ガスを排出する排気口、入水管及び出湯管等の各種配管類、各種センサ等からの信号を受信し各種機器を駆動制御する制御ユニット等を備えている。
【0020】
図1図2に示すように、給湯装置1は、内部に温水加熱部を含む給湯装置機器を収容した外装ケース2と、この外装ケース2から突出し、温水加熱部に接続された出湯管に接続される湯水接続継手3を備え、湯水接続継手3には排水栓4が設けられているとともに、この排水栓4を含めた湯水接続継手3の周囲を覆う断熱部材5が設けられており、断熱部材5の一部であって排水栓4の先端側を覆う部分が着脱可能に構成されている。
【0021】
ここで、図1図4に示すように、湯水接続継手3は、内部に前記出湯管に連なる給湯通路3aを有し且つ外部の給湯配管9に接続するための継手である。湯水接続継手3の上端部に上端接続部3bが、その下端部に給湯接続口3cが設けられ、給湯通路3aの上下方向の中央付近から右方向に向けて排水栓4が水平姿勢で接続されている。なお、この排水栓4は温水加熱部の過圧を逃すための過圧逃がし機能を備えるものである。
【0022】
湯水接続継手3は外装ケース2の下端側から外部に突出しており、湯水接続継手3の上端接続部3bは前記温水加熱部で加熱された湯水が流れる出湯管に接続され、湯水接続継手3の下端部の給湯接続口3cは浴槽等へ湯水を供給するための給湯配管9の上端と接続されている。
【0023】
次に、この湯水接続継手3を覆う断熱部材5の詳細な構造について説明する。
図2図3に示すように、断熱部材5は、金型を用いて成形された合成樹脂発泡体で形成される、前面ブロック6、後面ブロック7、排水栓カバー8の3つの成形品を組み合わせて構成される。前面ブロック6と後面ブロック7とで湯水接続継手3と給湯接続口3cに接続される給湯配管9の上端部分の周囲を前後方向から挟み込んで覆い、排水栓カバー8で排水栓4の先端側の周囲を覆うものである。
【0024】
前面ブロック6及び後面ブロック7の詳細な構造について、図2図5に基づいて説明する。尚、図5は、前面ブロック6及び後面ブロック7を湯水接続継手3から取り外して、右端側から開いて内部の状態を示したものである。前面ブロック6の後端面(後面ブロック7と接する面)には、平坦面6A、6Bが形成され、この平坦面6A、6Bには係合凸部6a,6bが夫々外側に突出して形成されている。また、後面ブロック7の前端面には前面ブロック6の平坦面6A,6Bに当接する平坦面7A、7Bが形成され、この平坦面7A、7Bには係合凸部6a,6bが夫々係合される係合凹部7a,7bが形成されている。
【0025】
前面ブロック6の平坦面6Aと平坦面6Bの間にはこれらを接続する半円筒状の下側半円筒面6Cが形成され、後面ブロック7の平坦面7Aと平坦面7Bの間にはこれらを接続する半円筒状の下側半円筒面7Cが形成されている。前面ブロック6と後面ブロック7を組み合わせた際、下側半円筒面6Cと下側半円筒面7Cとで挿通孔10が形成され、この挿通孔10内に湯水接続継手3の下端部分とそれに接続された給湯配管9が挿通された状態となる。
【0026】
下側半円筒面6C,7Cの上端部から連なるように半円筒状の段部6d,7dが形成され、段部6d,7dから連なるように半円筒状の上側半円筒面6D,7Dが形成されている。上側半円筒面6D,7Dには複数の小さな突起部6e,7eが形成されている。
上記の複数の突起部6e,7eは、圧縮により潰れることで、サイズの異なる湯水接続継手3に共通の断熱部材5を適用可能にする為のものである。なお、下側半円筒面6C,段部6d,上側半円筒面6Dは、内径がこの順に小さくなるように形成されている。下側半円筒面7C,段部7d,上側半円筒面7Dについても同様である。
【0027】
前面ブロック6と後面ブロック7の右端には夫々右端面6E,7Eが形成され、前面ブロック6と後面ブロック7とを組み合わせたときに、右端面6E,7Eによって略Y字状の平坦面11が形成される。
【0028】
前面ブロック6の後面側上部には、平坦面6A及び右端面6Eの上端と連なる傾斜湾曲面6Fが形成され、同様に、後面ブロック7の前面側上部には、平坦面7A及び右端面7Eの上端と連なる傾斜湾曲面7Fが形成されている。前面ブロック6と後面ブロック7とを組み合わせたときに、傾斜湾曲面6F,7FによってU形の係合凹部12が形成される。なお、係合凹部12は後述する排水栓カバー8に形成されたU形の係合凸部8aと係合可能に形成されている。
【0029】
前面ブロック6と後面ブロック7の傾斜湾曲面6F,7Fの左端近傍にはグリップ面6G,7Gが夫々傾斜湾曲面6F,7Fと段をなすように形成され、グリップ面6G,7Gの左端は上側半円筒面6D,7Dと連なっている。尚、グリップ面6G,7Gにも前記と同様の目的の複数の小さな突起部6e,7eが形成されている。
【0030】
前面ブロック6と後面ブロック7の下端部には、夫々半円筒部6f,7fが形成されており、前面ブロック6と後面ブロック7とを組み合わせたときに半円筒部6f,7fによって円筒裾部13が形成される。ここで、円筒裾部13の外径と給湯配管9に外装される配管保温材14の外径が略等しくなるように形成されており、円筒裾部13と配管保温材14の上端部分にビニールテープ等を巻きつけて相互に固定するようになっている。
【0031】
次に、排水栓カバー8について、図2図4に基づいて説明する。
排水栓カバー8の左端面8AにはU形の係合凸部8aが左方へ突出するように形成されている。係合凸部8aのサイズ及び厚みは、係合凹部12に対応するサイズ及び厚みとなっており、前面ブロック6と後面ブロック7を組み合わせた状態の係合凹部12に係合凸部8aを係合させて排水栓カバー8を着脱可能に装着できるように構成されている。
【0032】
係合凸部8aの内周面側には、排水栓カバー8を装着した際に排水栓4に臨む内周面8Bが、左下がりの傾斜状に形成されている。そのため、排水栓4から漏出した湯水が、内周面8Bに滴り落ち、内周面8Bに沿って隙間a,bを経て外部に排出可能になっている。
【0033】
ここで、前面ブロック6,後面ブロック7及び排水栓カバー8に形成された複数の溝部6g,7g,8b,8cについて簡単に説明する。
図2図3図6に示すように、前面ブロック6,後面ブロック7及び排水栓カバー8を組み合わせて湯水接続継手3を覆った状態で、4つの角部に4つの溝部6g,7g,8b,8cが上下方向同じ高さ位置かつ同じ幅になるように夫々形成されている。
【0034】
すなわち、断熱部材5の左前側の角部に溝部6gが、断熱部材5の左後側の角部に溝部7gが、断熱部材5の右前側の角部に溝部8bが、断熱部材5の右後側の角部に溝部8cが形成されている。この溝部6g,7g,8b,8cに沿って固定バンドを巻きつけて締結して、前面ブロック6,後面ブロック7及び排水栓カバー8を組み合わせた断熱部材5を一体的に固定することができる。
【0035】
次に、本発明の給湯装置1の作用及び効果について説明する。
前記係合凸部6a,6bを係合凹部7a,7bに夫々係合させて、前面ブロック6と後面ブロック7とを組み合わせると、湯水接続継手3とこれに接続された給湯配管9の上端部分の周囲を前後方向から挟み込んで覆い、突起部6e,7eにより湯水接続継手3の外表面と前面ブロック6及び後面ブロック7の内周面との間に隙間b,cを設けて保持した状態となる。
【0036】
このとき、湯水接続継手3に設けられた排水栓4は、前面ブロック6と後面ブロック7とで形成される係合凹部12から右側へ突出して、右端側の平坦面11から突き出た状態となる。このため、前面ブロック6と後面ブロック7は装着状態のまま、排水栓カバー8のみを外して排水栓4を操作でき、操作性を高めることができる。
【0037】
一方、図6に示すように、排水栓4を操作する必要がない通常の使用状態のときは、前記係合凹部12へ排水栓カバー8の係合凸部8aを係合させて、排水栓カバー8を装着し、前面ブロック6,後面ブロック7及び排水栓カバー8の3部材を組み合わせて湯水接続継手3の全体を覆う断熱部材5を構成することができ、断熱部材5により保温性能を高めることができる。このとき、断熱部材5に設けた溝部6g,7g,8b,8cに固定バンドを巻きつけて締結することで、前面ブロック6,後面ブロック7及び排水栓カバー8が外れないように相互に締め付けて固定することができる。
【0038】
また、断熱部材5を装着した際、湯水接続継手3の外表面と断熱部材5の内周面との間には隙間a,bが形成されるので、湯水接続継手3に設けられた排水栓4から排出された湯水を断熱部材5の外側へ排出することができ、断熱部材5を装着したまま水抜きが可能となる。さらに、断熱部材5は合成樹脂発泡体の複数の成形品を組み合わせて構成されるので、安価に製造でき、製造コストを抑えることができる。
【0039】
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例において、給湯側の接続継手に断熱部材5を設けた構成を例に説明したが、給水側の接続継手や、暖房側の接続継手に断熱部材5を設けた構成としても良いし、全ての接続継手に断熱部材5を適用しても良い。
【0040】
[2]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
【符号の説明】
【0041】
1 給湯装置
2 外装ケース
3 湯水接続継手
4 排水栓
5 断熱部材
6 前面ブロック
7 後面ブロック
8 排水栓カバー
9 給湯配管
a,b 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6