特許第6880609号(P6880609)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6880609画像形成装置、表示装置、表示制御装置、入力装置およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6880609
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】画像形成装置、表示装置、表示制御装置、入力装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20210524BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20210524BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20210524BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   H04N1/00 350
   G06F3/0481
   G06F3/048
   G03G21/00 386
【請求項の数】18
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2016-175428(P2016-175428)
(22)【出願日】2016年9月8日
(65)【公開番号】特開2017-55404(P2017-55404A)
(43)【公開日】2017年3月16日
【審査請求日】2019年7月19日
(31)【優先権主張番号】特願2015-180077(P2015-180077)
(32)【優先日】2015年9月11日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】中田 美沙希
【審査官】 宮島 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−9459(JP,A)
【文献】 特開平8−223382(JP,A)
【文献】 特開2012−226522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G03G 15/00
G03G 15/36
G03G 21/00
G03G 21/14
G06F 3/01
G06F 3/048 − 3/0489
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させる
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記初期画面遷移手段は、
前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ、前記動作制御部が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である前記他の動作を行う際に、ユーザに対し当該他の動作を行う旨の通知を行い、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作を行う際には、前記通知を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記動作制御部は、自装置の状態変化として前記画像形成手段が画像を形成しているときに前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときは、前記他の動作として前記表示手段にユーザの指示を受け付ける表示画面を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記動作制御部は、ユーザによる前記初期画面遷移手段の操作長押しである場合に前記他の動作に変更し、ユーザによる当該初期画面遷移手段の操作がワンクリックである場合に前記表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記動作制御部は、前記画像形成手段が画像を形成しているときには、前記初期画面遷移手段が、ユーザの操作により表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる前記遷移情報を出力する前に、前記表示手段に別のサービス画面を表示し、当該表示手段の表示画面の変化に拘わらず当該遷移情報を取得したときの、当該画像形成手段が画像を形成している動作を維持することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、自装置の状態変化として前記画像形成手段が画像を形成しているときに前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときは、前記他の動作として画像の形成を中止することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、ユーザの認証がなされている場合は、前記他の動作としてログアウト画面を表示し、ユーザの認証がなされていない場合は、当該他の動作としてログイン画面を表示することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、初期画面をユーザがカスタマイズしている状態のときは、ユーザによる前記初期画面遷移手段の操作が長押しである場合には、カスタマイズをリセットするか否かを入力する画面を前記表示手段に表示させ、ユーザによって、カスタマイズをリセットする入力が行われたら、カスタマイズをリセットして、当該表示手段にメンテナンス要員用の画面を表示させ、ユーザによる当該初期画面遷移手段の操作がワンクリックである場合には、カスタマイズをリセットするか否かを入力する画面を当該表示手段に表示させ、ユーザによって、カスタマイズをリセットする入力が行われたら、カスタマイズをリセットして、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、ユーザによる前記初期画面遷移手段の操作が、長押しである場合には、前記表示手段にメンテナンス要員用の画面を表示させ、ユーザによる当該初期画面遷移手段の操作が、ワンクリックである場合には、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、自装置の状態変化として、画像読取手段で原稿を読取って画像データを生成し、当該画像データに基づいて前記画像形成手段が画像を形成するコピー処理の実行中においてユーザの操作を待つ状態のときに、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作することで、前記他の動作として、当該コピー処理を中止するか否かを入力する画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、自装置の状態変化として、自装置の設定項目が変更されることで自装置の再起動が必要な状態のときに、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作することで、前記他の動作として再起動後に初期画面に遷移することを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、自装置の状態変化として、途中で中断させたくない処理としてウィザード形式での処理を行なっているときに、前記他の動作としてユーザによる前記初期画面遷移手段の操作を無効にすることを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、自装置の状態変化として、初期画面がスクロールした状態のときに、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときは、前記他の動作として初期画面をスクロール前の状態に戻すことを特徴とする画像形成装置。
【請求項14】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、
自装置の動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、
自装置の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記動作制御部は、自装置の状態変化として、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作することで初期画面に遷移した後にさらに当該初期画面遷移手段を操作したときは、前記他の動作としてユーザが行った、自装置の動作に対する設定をリセットするか否かを入力する画面を、前記表示手段に表示することを特徴とする画像形成装置。
【請求項15】
予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、
ユーザが初期画面遷移手段を操作することで出力され、前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を、当該初期画面遷移手段から取得する遷移情報取得部と、
前記機器の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された前記機器の状態変化に応じ前記機器を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、前記機器の状態変化から把握されるユーザが所望する当該機器の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させる
ことを特徴とする表示装置。
【請求項16】
ユーザが初期画面遷移手段を操作することで出力され、予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段における当該表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を、当該初期画面遷移手段から取得する遷移情報取得部と、
前記機器の状態変化を取得する状態取得部と、
前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された前記機器の状態変化に応じ前記機器を動作させる動作制御部と、
を備え、
前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、前記機器の状態変化から把握されるユーザが所望する当該機器の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させる
ことを特徴とする表示制御装置。
【請求項17】
ユーザの操作により、画像形成装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段における当該表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力し、
ユーザが操作したときに、前記画像形成装置の状態変化から把握されるユーザが所望する当該画像形成装置の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、前記遷移情報は、前記画像形成装置の状態に応じ、当該表示手段に初期画面を表示させる動作に換わり、ユーザが所望する動作であり、当該画像形成装置の画像の形成を中止する動作に変更し、当該画像形成装置の画像の形成を中止する動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させるときの情報として使用され、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させるときの情報として使用される
ことを特徴とする入力装置。
【請求項18】
コンピュータに、
ユーザが初期画面遷移手段を操作することで出力され、予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段における当該表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を取得する遷移情報取得機能と、
前記機器の状態変化を取得する状態取得機能と、
前記遷移情報取得機能が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得機能により取得された前記機器の状態変化に応じ前記機器を動作させる動作制御機能と、
を実現させ、
前記動作制御機能は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、前記機器の状態変化から把握されるユーザが所望する当該機器の動作が、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、
前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させる
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、表示装置、表示制御装置、入力装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表示装置としてタッチパネルを備え、タッチパネルに画面を表示する機器が普及している。このとき小型化等の理由からハードウェアキーを多く配置せず、主にソフトウェアキーにより機器の操作をすることがある。即ち、タッチパネルに表示されたボタン等をユーザがタッチすることで、機器の操作を行う。例えば、画像形成装置では、ユーザインタフェース(UI:User Interface)にタッチパネルを備える。そしてユーザは、このタッチパネルを操作することで画像形成装置を操作する。
【0003】
特許文献1には、表示一体型操作パネルと、読込開始ボタンを表示する第1のUI部品表示部と、読込開始ボタンをユーザが操作したことに応答して、原稿の読取処理を起動する読取起動部と、原稿読取処理が起動されたことに応答して、読込開始ボタンに代えて読込中止キーを表示する第2のUI部品表示部と、読込中止キーをユーザが操作したことに応答して、読取処理の実行を停止させる読取処理停止部とを含み、読込が完了すると読込中止キーに代えて追加読込キーが表示され、読込中止キーの背景色は、読込開始ボタンの背景色と全く異なる色であり、追加読込キーの背景色は、読込開始ボタンの背景色と類似した色である表示操作装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−18601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
主にソフトウェアキーにより画像形成装置等の機器の操作をする場合、例えば、動作の中止やワンタッチ送信などのボタンを表示画面上に表示したり、ハードウェアキー等のボタンを各機能にそれぞれ設けると、表示面積や設置面積を取られる。一方、ボタンの数を少なくした場合、所望の動作を行うための操作のステップ数が多くなりやすく、ユーザの利便性が低下する。
本発明では、ソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記初期画面遷移手段は、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ、前記動作制御部が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である前記他の動作を行う際に、ユーザに対し当該他の動作を行う旨の通知を行い、前記表示手段に初期画面を表示させる動作を行う際には、前記通知を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記動作制御部は、自装置の状態変化として前記画像形成手段が画像を形成しているときに前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときは、前記他の動作として前記表示手段にユーザの指示を受け付ける表示画面を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記動作制御部は、ユーザによる前記初期画面遷移手段の操作長押しである場合に前記他の動作に変更し、ユーザによる当該初期画面遷移手段の操作がワンクリックである場合に前記表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記動作制御部は、前記画像形成手段が画像を形成しているときには、前記初期画面遷移手段が、ユーザの操作により表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる前記遷移情報を出力する前に、前記表示手段に別のサービス画面を表示し、当該表示手段の表示画面の変化に拘わらず当該遷移情報を取得したときの、当該画像形成手段が画像を形成している動作を維持することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、自装置の状態変化として前記画像形成手段が画像を形成しているときに前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときは、前記他の動作として画像の形成を中止することを特徴とする画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、ユーザの認証がなされている場合は、前記他の動作としてログアウト画面を表示し、ユーザの認証がなされていない場合は、当該他の動作としてログイン画面を表示することを特徴とする画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、初期画面をユーザがカスタマイズしている状態のときは、ユーザによる前記初期画面遷移手段の操作が長押しである場合には、カスタマイズをリセットするか否かを入力する画面を前記表示手段に表示させ、ユーザによって、カスタマイズをリセットする入力が行われたら、カスタマイズをリセットして、当該表示手段にメンテナンス要員用の画面を表示させ、ユーザによる当該初期画面遷移手段の操作がワンクリックである場合には、カスタマイズをリセットするか否かを入力する画面を当該表示手段に表示させ、ユーザによって、カスタマイズをリセットする入力が行われたら、カスタマイズをリセットして、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項9に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、ユーザによる前記初期画面遷移手段の操作が、長押しである場合には、前記表示手段にメンテナンス要員用の画面を表示させ、ユーザによる当該初期画面遷移手段の操作が、ワンクリックである場合には、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項10に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、自装置の状態変化として、画像読取手段で原稿を読取って画像データを生成し、当該画像データに基づいて前記画像形成手段が画像を形成するコピー処理の実行中においてユーザの操作を待つ状態のときに、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作することで、前記他の動作として、当該コピー処理を中止するか否かを入力する画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする画像形成装置である。
請求項11に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、自装置の状態変化として、自装置の設定項目が変更されることで自装置の再起動が必要な状態のときに、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作することで、前記他の動作として再起動後に初期画面に遷移することを特徴とする画像形成装置である。
請求項12に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、自装置の状態変化として、途中で中断させたくない処理としてウィザード形式での処理を行なっているときに、前記他の動作としてユーザによる前記初期画面遷移手段の操作を無効にすることを特徴とする画像形成装置である。
請求項13に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、自装置の状態変化として、初期画面がスクロールした状態のときに、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときは、前記他の動作として初期画面をスクロール前の状態に戻すことを特徴とする画像形成装置である。
請求項14に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、自装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザの操作により前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段と、自装置の動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記初期画面遷移手段から前記遷移情報を取得する遷移情報取得部と、自装置の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された自装置の状態変化に応じ自装置を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、自装置の状態変化から把握されるユーザが所望する自装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記動作制御部は、自装置の状態変化として、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作することで初期画面に遷移した後にさらに当該初期画面遷移手段を操作したときは、前記他の動作としてユーザが行った、自装置の動作に対する設定をリセットするか否かを入力する画面を、前記表示手段に表示することを特徴とする画像形成装置である。
請求項15に記載の発明は、予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段と、ユーザが初期画面遷移手段を操作することで出力され、前記表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を、当該初期画面遷移手段から取得する遷移情報取得部と、前記機器の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された前記機器の状態変化に応じ前記機器を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、前記機器の状態変化から把握されるユーザが所望する当該機器の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする表示装置である。
請求項16に記載の発明は、ユーザが初期画面遷移手段を操作することで出力され、予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段における当該表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を、当該初期画面遷移手段から取得する遷移情報取得部と、前記機器の状態変化を取得する状態取得部と、前記遷移情報取得部が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得部により取得された前記機器の状態変化に応じ前記機器を動作させる動作制御部と、を備え、前記動作制御部は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、前記機器の状態変化から把握されるユーザが所望する当該機器の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とする表示制御装置である。
請求項17に記載の発明は、ユーザの操作により、画像形成装置に関する情報を表示画面として表示する表示手段における当該表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力し、ユーザが操作したときに、前記画像形成装置の状態変化から把握されるユーザが所望する当該画像形成装置の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、前記遷移情報は、前記画像形成装置の状態に応じ、当該表示手段に初期画面を表示させる動作に換わり、ユーザが所望する動作であり、当該画像形成装置の画像の形成を中止する動作に変更し、当該画像形成装置の画像の形成を中止する動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させるときの情報として使用され、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させるときの情報として使用されることを特徴とする入力装置である。
請求項18に記載の発明は、コンピュータに、ユーザが初期画面遷移手段を操作することで出力され、予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段における当該表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を取得する遷移情報取得機能と、前記機器の状態変化を取得する状態取得機能と、前記遷移情報取得機能が前記遷移情報を取得したときに、前記状態取得機能により取得された前記機器の状態変化に応じ前記機器を動作させる動作制御機能と、を実現させ、前記動作制御機能は、ユーザが前記初期画面遷移手段を操作したときに、前記機器の状態変化から把握されるユーザが所望する当該機器の動作が、前記表示手段に初期画面を表示させる動作でないときは、当該表示手段に初期画面を表示させる動作から、ユーザが所望する動作であり、当該表示手段に初期画面を表示させる動作以外の動作である他の動作に変更し、当該他の動作を行った後、当該表示手段に初期画面を表示させ、前記表示手段に初期画面を表示させる動作であるときは、当該表示手段に初期画面を表示させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、ソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることができる画像形成装置が提供できる。また、他の動作後にユーザが初期画面遷移手段から次に行う操作を容易に選択することができる。
請求項2の発明によれば、初期画面遷移手段の機能が変化したことをユーザが知ることができる。
請求項3の発明によれば、画像形成装置の状態変化に応じ、ユーザが所望する操作を選択することができる。
請求項の発明によれば、画像形成装置の状態変化に応じ、ユーザが所望する操作を選択して入力することができる。
請求項の発明によれば、表示手段の表示画面が変化してもユーザが主に所望する操作を、初期画面遷移手段により行うことができる。
請求項6の発明によれば、画像形成手段が画像の形成をしているときに、ユーザが主に所望する操作として画像の形成を中止する操作を初期画面遷移手段により行うことができる。
請求項7の発明によれば、ユーザに認証が行われているか否かでログイン画面やログアウト画面を表示することができる。
請求項の発明によれば、カスタマイズの結果を維持するか否かをより簡単に決定することができる。
請求項の発明によれば、メンテナンス要員用の画面により簡単に遷移することができる。
請求項10の発明によれば、処理を中止するか否かをより簡単に決定することができる。
請求項11の発明によれば、再起動を行なうか否かをより簡単に決定することができる。
請求項12の発明によれば、処理を途中で中止することが不都合な際に、初期画面遷移手段の操作を無効とすることができる。
請求項13の発明によれば、スクロール前のホーム画面により簡単に戻ることができる。
請求項14の発明によれば、設定のリセットをより簡単に行なうことができる。
請求項15の発明によれば、ソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることができる表示装置が提供できる。また、他の動作後にユーザが初期画面遷移手段から次に行う操作を容易に選択することができる。
請求項16の発明によれば、ソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることができる表示制御装置が提供できる。また、他の動作後にユーザが初期画面遷移手段から次に行う操作を容易に選択することができる。
請求項17の発明によれば、ソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることができる入力装置が提供できる。また、他の動作後にユーザが初期画面遷移手段から次に行う操作を容易に選択することができる。
請求項18の発明によれば、ソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることができる機能をコンピュータにより実現することができる。また、他の動作後にユーザが初期画面遷移手段から次に行う操作を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態に係る画像形成装置の外観図である。
図2】本実施の形態に係る画像形成装置の内部構造を示す図である。
図3】制御装置の機能構成例を示したブロック図である。
図4】第1の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図5】(a)〜(h)は、第1の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図6】第2の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図7】(a)〜(d)は、第2の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図8】第3の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図9】(a)〜(c)は、第3の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図10】第4の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図11】(a)〜(d)は、第4の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図12】第5の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図13】(a)〜(d)は、第5の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図14】第6の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図15】(a)〜(f)は、第6の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図16】第7の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図17】(a)〜(e)は、第7の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図18】第8の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図19】(a)〜(c)は、第8の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図20】第9の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図21】(a)〜(b)は、第9の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
図22】第10の実施形態における画像形成装置の動作を示したフローチャートである。
図23】(a)〜(d)は、第10の実施形態におけるユーザインタフェースの状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<画像形成装置の全体説明>
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の外観図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す図である。
画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取装置100と、記録材(以下、代表して「用紙」と記す場合もある。)に画像を形成する画像形成手段の一例としての画像記録装置200と、を備えている。また、画像形成装置1は、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインタフェース(UI)300と、画像形成装置1全体の動作を制御する制御手段の一例である制御装置900とを備える。
【0010】
画像読取装置100は、画像形成装置1の上部に配置される。また画像記録装置200は、画像読取装置100の下側に配置され、制御装置900を内蔵している。ユーザインタフェース300は、画像形成装置1の上部の手前側、つまり画像読取装置100の後述する画像読取部110の手前側に配置されている。
【0011】
まずは、画像読取装置100について説明する。
画像読取装置100は、原稿の画像を読み取る画像読取部110と、この画像読取部110に原稿を搬送する原稿搬送部120と、を備えている。原稿搬送部120は、画像読取装置100の上部に配置され、画像読取部110は、画像読取装置100の下部に配置されている。
原稿搬送部120は、原稿を収容する原稿収容部121と、この原稿収容部121から搬送された原稿が排出される原稿排出部122とを有し、原稿収容部121から原稿排出部122へ原稿を搬送する。
【0012】
画像読取部110は、プラテンガラス111と、光を原稿の被読取面(画像面)へ照射する光照射ユニット112と、光照射ユニット112から原稿の被読取面へ光Lが照射されて原稿の被読取面で反射した光Lを導く導光ユニット113と、導光ユニット113によって導かれた光Lの光学像を結像する結像レンズ114と、を備えている。また、画像読取部110は、結像レンズ114によって結像された光Lを光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の光電変換素子で構成され、結像された光学像を検出する検出部115と、検出部115と電気的に接続されて、検出部115によって得られた電気信号が送られる画像処理部116と、を備えている。
画像読取部110は、原稿搬送部120によって搬送される原稿の画像、及びプラテンガラス111に載せられた原稿の画像を読み取る。
【0013】
次に、画像記録装置200について説明する。
画像記録装置200は、用紙P上に画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20に対して用紙Pを供給する用紙供給部60と、画像形成部20にて画像が形成された用紙Pを排出する用紙排出部70と、画像形成部20にて一方の面に画像が形成された用紙Pの表裏を反転させて再度画像形成部20に向けて搬送する反転搬送部80と、を備えている。
【0014】
画像形成部20は、一定の間隔を置いて並列的に配置されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット21(21Y、21M、21C、21K)を備えている。各画像形成ユニット21は、感光体ドラム22と、感光体ドラム22の表面を一様に帯電する帯電器23と、後述する光学系ユニット50によるレーザ照射によって形成された静電潜像を予め定められた色成分トナーで現像し可視化する現像器24とを備えている。また、画像形成部20には、画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kの現像器24に対して各色のトナーを供給するためのトナーカートリッジ29Y、29M、29C、29Kが設けられている。
【0015】
画像形成部20は、画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kの下方に、画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kの感光体ドラム22に対してレーザ光を照射する光学系ユニット50を備えている。光学系ユニット50は、図示しない半導体レーザ、変調器の他、半導体レーザから出射されたレーザ光を偏向走査するポリゴンミラー(不図示)と、レーザ光を通過するガラス製のウィンドウ(不図示)と、各構成部材を密閉するためのフレーム(不図示)とを備えている。
【0016】
また、画像形成部20は、画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kの感光体ドラム22に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト31上に多重転写させる中間転写ユニット30と、中間転写ユニット30上に重畳されて形成されたトナー像を用紙Pに転写する二次転写ユニット40と、用紙P上に形成されたトナー像を加熱および加圧して定着する定着装置45と、を備えている。
【0017】
中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31と、この中間転写ベルト31を駆動するドライブローラ32と、中間転写ベルト31に一定のテンションを付与するテンションローラ33と、を備えている。また、中間転写ユニット30は、各感光体ドラム22と中間転写ベルト31を挟んで対向して感光体ドラム22上に形成されたトナー像を中間転写ベルト31上に転写するための複数(本実施の形態においては4つ)の一次転写ローラ34と、中間転写ベルト31を介して後述する二次転写ローラ41と対向するバックアップローラ35とを備えている。
【0018】
中間転写ベルト31は、ドライブローラ32、テンションローラ33、複数の一次転写ローラ34、バックアップローラ35および従動ローラ36などの複数の回転部材に張りかけられている。そして、中間転写ベルト31は、駆動モータ(不図示)によって回転駆動されるドライブローラ32により、矢印方向に予め定められた速度で循環駆動される。この中間転写ベルト31は、例えば、ゴムまたは樹脂にて成形されたものが使用される。
また、中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31上に存在する残留トナー等を除去するクリーニング装置37を備えている。クリーニング装置37は、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト31の表面から残留トナーや紙粉等を除去する。
【0019】
二次転写ユニット40は、二次転写位置に設けられ中間転写ベルト31を介してバックアップローラ35を押圧し、用紙P上に画像を二次転写する二次転写ローラ41を備えている。二次転写ローラ41と、中間転写ベルト31を介して二次転写ローラ41と対向するバックアップローラ35とで、中間転写ベルト31に転写されたトナー画像が用紙Pに転写される二次転写位置が構成される。
定着装置45は、中間転写ユニット30によって二次転写された用紙P上の画像(トナー像)を、加熱定着ローラ46と加圧ローラ47とにより、熱および圧力を用いて用紙Pに定着させる。
【0020】
用紙供給部60は、画像が記録される用紙Pを収容する用紙収容部61と、用紙収容部61の各々に収容された用紙Pを送り出す送出ロール62と、送出ロール62にて送り出された用紙Pが搬送される搬送路63と、搬送路63に沿って配置され送出ロール62によって送り出された用紙Pを二次転写位置へ搬送する搬送ロール64、65、66と、を備えている。
【0021】
用紙排出部70は、画像形成部20の上方に設けられて、画像形成部20にて画像が形成された用紙を積載する第1の積載トレイ71と、この第1の積載トレイ71と画像読取装置100との間に設けられて、画像形成部20にて画像が形成された用紙を積載する第2の積載トレイ72と、を備えている。
用紙排出部70は、定着装置45よりも搬送方向下流側に設けられて、トナー画像が定着された用紙Pを搬送する搬送ロール75と、この搬送ロール75の搬送方向下流側に設けられて、用紙Pの搬送方向を切り替える切替ゲート76と、を備えている。また、用紙排出部70は、切替ゲート76の搬送方向下流側に、切替ゲート76によって切り替えられた搬送方向の一方側(図2における右側)に搬送される用紙Pを第1の積載トレイ71に排出する第1の排出ロール77を備えている。また、用紙排出部70は、切替ゲート76の搬送方向下流側に、切替ゲート76によって切り替えられた搬送方向の他方側(図2における上側)に搬送される用紙Pを搬送する搬送ロール78と、搬送ロール78によって搬送される用紙Pを第2の積載トレイ72に排出する第2の排出ロール79と、を備えている。
【0022】
反転搬送部80は、定着装置45の側方に、搬送ロール78を第2の積載トレイ72に用紙Pを排出する方向とは反対の方向に回転させることで反転された用紙Pが搬送される反転搬送路81を備えている。この反転搬送路81には、反転搬送路81に沿って複数の搬送ロール82が設けられている。これらの搬送ロール82によって搬送された用紙Pは、搬送ロール82によって、再度二次転写位置へ送り込まれる。
【0023】
また、画像記録装置200は、画像形成部20、用紙供給部60、用紙排出部70、反転搬送部80および制御装置900を、直接的または間接的に支持する装置本体フレーム11と、この装置本体フレーム11に取り付けられて画像形成装置1の外面を形成する装置筐体12と、を備えている。
装置本体フレーム11は、画像形成装置1における横方向の一方の端部側で、内部に、切替ゲート76、第1の排出ロール77、搬送ロール78および第2の排出ロール79などを備えるとともに上下方向に伸びて、画像読取装置100を支持する読取装置支持部13を備えている。読取装置支持部13は、装置本体フレーム11における奥側の部位と協働して画像読取装置100を支持する。
【0024】
また、画像記録装置200は、装置筐体12の一部として、画像形成部20の手前側に設けられるとともに、装置本体フレーム11に対して開閉可能に装着されるフロントカバー15を備えている。
ユーザは、フロントカバー15を開くことで、画像形成部20の中間転写ユニット30やトナーカートリッジ29Y、29M、29C、29Kを新しい物と取り替えることが可能となっている。
【0025】
ユーザインタフェース300は、画像形成装置1に関する情報を表示画面として表示する表示手段の一例であるタッチパネルを備える。ユーザインタフェース300にタッチパネルを備えることで、画像形成装置1の画像形成条件などの各種情報はタッチパネルに表示される。さらにユーザは、タッチパネルに表示されたソフトウェアキーをタッチすることで、画像形成装置1の動作の選択や画像形成条件などの入力操作を行う。
またユーザインタフェース300は、図示しないハードウェアキーを備える。このハードウェアキーとしては、例えば、画像形成装置1の動作を開始するためのスタートボタンや画像形成装置1の設定を初期状態に戻すリセットボタン等が該当する。またユーザインタフェース300は、ハードウェアキーとしてホームボタンを備える。ユーザが、ホームボタンを押下すると、画像形成装置1の動作の選択を行う初期画面がタッチパネルに表示される。このホームボタンは、ユーザの入力により表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力する初期画面遷移手段として機能する。この遷移情報は、タッチパネルに表示の変更等を行うための電気信号であり、例えば、ホームボタンが押下されていないときは、OFFの状態となっており、ユーザがホームボタンを押下したときは、ONの電気信号を制御装置900に対し出力する。
【0026】
従来技術では、タッチパネル上の同じ位置に、ジョブ起動をトリガーにして異なる機能の部品の画像を表示する。これにより、タッチパネル上の面積を有効利用しながらジョブ中止の操作を簡単にする。しかしこの方法では、予め決められた画面上にしかソフトウェアキーを配置出来ないため、ユーザが実行したい操作があるとき、その操作を指示するソフトウェアキーを表示する画面に遷移する必要がある点で、操作性に課題がある。さらに、操作可能なボタンの表示を入れ替えるため、一方のボタンが表示されている時は、もう一方のボタンを操作することはできない。つまりお互いに排他な指示を与える機能ボタンを配置するように配慮が必要な点で汎用性に問題がある。
本実施の形態では、この問題の抑制を図るため、元々配置してあるボタンに対し、画像形成装置1の動作状態に応じ、別の機能を割り当て、ユーザの所望する操作を実現する。以下、この構成について詳しく説明する。
【0027】
図3は、制御装置900の機能構成例を示したブロック図である。なお図3では、制御装置900が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
図示するように本実施の形態の制御装置900は、ユーザ指示受付部901と、状態取得部902と、動作制御部903と、情報通信部904とを備える。
【0028】
ユーザ指示受付部901は、ユーザインタフェース300により入力されたユーザによる指示(ユーザ指示)を受け付ける。
具体的には、ユーザ指示受付部901は、ユーザがタッチパネルに表示されたソフトウェアキーをタッチすることで入力した画像形成条件などを受け付ける。またユーザ指示受付部901は、ユーザがハードウェアキーを押下した場合には、ハードウェアキーを押下したことを意味する制御情報を受け付ける。特にユーザがホームボタンを押下したときは、ユーザ指示受付部901は、制御情報として上述した遷移情報を受け付ける。よってユーザ指示受付部901は、ホームボタンから遷移情報を取得する遷移情報取得部として機能する。
【0029】
状態取得部902は、画像形成装置1の状態変化を取得する。
具体的には、状態取得部902は、画像形成装置1の各部を監視し、例えば、画像記録装置200の画像形成動作の開始や終了について検知する。またファクシミリを受信したときやトナーの残量が少なくなったときは、その旨を検知する。
【0030】
動作制御部903は、画像読取装置100、画像記録装置200、ユーザインタフェース300の動作の制御を行なう。動作制御部903は、ユーザインタフェース300等から取得した情報を基に、画像読取装置100、画像記録装置200、ユーザインタフェース300の動作を決定するとともにこれらの制御を行なう。
【0031】
情報通信部904は、通信回線Nに接続され、通信回線Nとの間で信号の送受信を行う。通信回線Nは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等のネットワークである。また通信回線Nは、公衆電話回線であってもよい。情報通信部904は、通信回線Nに接続するPC(Personal Computer)等から送信される印刷のジョブを受信したり、画像読取装置100で読み取った原稿の画像のデータを外部機器に送信するなどの用途に使用される。
【0032】
<画像形成装置の動作説明>
次に画像形成装置1の動作説明を行う。ここでは、まず画像形成装置1の動作として第1の実施形態について説明を行う。
【0033】
[第1の実施形態]
図4は、第1の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図5(a)〜(h)は、第1の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0034】
まず動作制御部903が、情報通信部904を介して印刷のジョブを受信したか否かを判断する(ステップ101)。
【0035】
そして印刷のジョブを受信していない場合(ステップ101でNo)、動作制御部903は、ホームボタンを通常色(例えば、青色)で点灯させる(ステップ102)。これは図5(a)で示した状態であり、ユーザに対し、ホームボタンを押下したときに、通常の動作を行うことを通知するものである。
【0036】
次に動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ103)。これは、ユーザ指示受付部901がホームボタンから遷移情報を取得したか否かで判断できる。
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ103でNo)、ステップ101に戻る。
【0037】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ103でYes)、動作制御部903は、ユーザインタフェース300のタッチパネル310に初期画面を表示する(ステップ104)。これは例えば、図5(b)で示した画面となる。この初期画面は、ホーム画面とも呼ばれ、画像形成装置1の動作をユーザが選択できる画面である。ここでは、Copy(コピー)、Fax(ファクシミリ)、Scan(スキャン)等の各動作をユーザが選択できるようになっている。
【0038】
一方、印刷のジョブを受信した場合(ステップ101でYes)、動作制御部903は、画像記録装置200を動作させ、用紙に画像の形成を行う(ステップ105)。さらに動作制御部903は、ホームボタンを通常とは異なる色(例えば、赤色)で点滅させる(ステップ106)。これは図5(c)で示した状態であり、ユーザに対し、ホームボタンを押下したときに、通常の動作である初期画面に遷移する動作ではなく、これ以外の他の動作を行うことを通知するものである。またこのとき図5(c)で示すように、タッチパネル310に「ジョブ実行中」の表示を行なってもよい。
【0039】
次に動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ107)。
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ107でNo)、ステップ101に戻る。
【0040】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ107でYes)、状態取得部902は、画像形成装置1の状態変化を取得する(ステップ108)。
そして動作制御部903は、状態取得部902が取得した状態変化に応じて、通常の動作以外の他の動作を実行する(ステップ109)。
【0041】
他の動作としては、例えば、状態変化として印刷のジョブが実行中で他の状態変化がなかった場合、動作制御部903は、印刷のジョブの中止を行う(画像の形成を中止する)。つまりこの場合、ホームボタンは、印刷のジョブの中止を行う機能を有するキーとなる。そして動作制御部903は、図5(d)で示すように、タッチパネル310に「実行中のジョブを中止しました」のメッセージを表示する。
【0042】
また状態変化として、トナーの残量が少なくなっていた場合、動作制御部903は、図5(f)で示すように、タッチパネル310に「トナーが少なくなっています」のメッセージを表示する。さらにトナーの残量を表示するとともに、トナーの配送手配等を行う画面等を表示する。なおこのとき図5(e)で示すように、タッチパネル310に「トナー少量」の表示を予め行なってもよい。
【0043】
さらに状態変化として、ファクシミリを受信した場合、動作制御部903は、図5(h)で示すように、タッチパネル310に「Faxを受信しました」のメッセージを表示する。さらにプレビュー表示やプリントなどユーザに次の動作を選択させる画面を表示する。なおこのとき図5(g)で示すように、タッチパネル310に「Fax受信」の表示を予め行なってもよい。
【0044】
なお動作制御部903が、状態取得部902が取得した状態変化に応じて、予め定められた動作を実行した後は、タッチパネル310にホーム画面を表示させる(ステップ104)。
【0045】
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図7(a)〜(d)は、第2の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0046】
ステップ201〜ステップ208は、ステップ101〜ステップ108と同様であるため、説明を省略する。
ステップ208の後、動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化に応じタッチパネル310にユーザの指示を受け付ける表示画面を表示させる(ステップ209)。この表示画面は、例えば、図7(b)で示すようなポップアップ画面である。これは、図5(c)と同様の図7(a)で示す画面から、ユーザがホームボタンを押下すると表示される。図7(b)では、ユーザに次の動作としてジョブ中止かホーム画面に遷移するかの選択を行わせる画面が表示されている。
【0047】
そしてユーザがポップアップ画面からジョブ中止を選択した場合(ステップ210でYes)、動作制御部903は、印刷のジョブの中止を行う(ステップ211)。そして動作制御部903は、図7(c)で示すように、タッチパネル310に「実行中のジョブを中止しました」のメッセージを表示する。
【0048】
またユーザがホーム画面に遷移する場合を選択した場合(ステップ210でNo)、およびステップ210の後は、動作制御部903は、図7(d)で示すように、タッチパネル310にホーム画面を表示させる(ステップ204)。
【0049】
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図9(a)〜(c)は、第3の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0050】
ステップ301〜ステップ308は、ステップ101〜ステップ108と同様であるため、説明を省略する。
第3の実施形態では、動作制御部903は、ユーザによるホームボタンの操作の違いにより動作を変更する。
ステップ308の後、動作制御部903は、図5(c)と同様の図9(a)で示す画面から、ユーザがホームボタンを長押ししたか、ワンクリックしたかを判断する(ステップ309)。
そしてユーザがホームボタンを長押しした場合(ステップ309でYes)、動作制御部903は、印刷のジョブの中止を行う(ステップ310)。そして動作制御部903は、図9(b)で示すように、タッチパネル310に「実行中のジョブを中止しました」のメッセージを表示する。
【0051】
またユーザがホームボタンをワンクリックした場合(ステップ309でNo)、およびステップ310の後は、動作制御部903は、図9(c)で示すように、タッチパネル310にホーム画面を表示させる(ステップ304)。
【0052】
なおユーザによるホームボタンの操作は、区別できるものであれば、長押しやワンクリックに限られるものではない。例えば、ダブルクリックとワンクリック、ダブルクリックと長押し等の組み合わせでもよい。またタッチパネル310上でのジェスチャ操作により区別してもよく、音声認識を使用し、動作制御部903は、音声の違いを認識して動作の変更を行ってもよい。さらに顔認識を使用し、動作制御部903は、ユーザの表情を認識して動作の変更を行ってもよい。
【0053】
[第4の実施形態]
図10は、第4の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図11(a)〜(d)は、第4の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0054】
ステップ401〜ステップ406は、ステップ301〜ステップ306と同様であるため、説明を省略する。
第4の実施形態では、動作制御部903は、ステップ406の後に、別のサービス画面に遷移する(ステップ407)。このサービス画面は、特に限られるわけではないが、ここでは、図5(c)と同様の図11(a)の画面から、図11(b)のファクシミリを行うための画面に遷移する。
【0055】
以後、ステップ408〜ステップ411は、ステップ307〜ステップ310と同様である。
第4の実施形態では、印刷のジョブの実行中は、タッチパネル310の表示画面の変化に拘わらず遷移情報を取得したときの動作を維持する。つまり表示画面が、図11(b)のファクシミリを行うための画面に遷移しても、ホームボタンを長押ししたときは、印刷のジョブの中止を行う。
【0056】
[第5の実施形態]
図12は、第5の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図13(a)〜(d)は、第5の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0057】
第5の実施形態では、動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、ユーザがホームボタンを長押ししたか否かを判断する。そしてユーザがホームボタンを長押ししたときは、動作制御部903は、ユーザの認証がなされているか否かで、他の動作を変更する。
【0058】
まず動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ501)。
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ501でNo)、ステップ501に戻る。
【0059】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ501でYes)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを長押ししたか、ワンクリックしたかを判断する(ステップ502)。
そしてユーザがホームボタンを長押しした場合(ステップ502でYes)、動作制御部903は、このユーザの認証がなされているか否かを判断する(ステップ503)。
【0060】
その結果、図13(a)のように、ユーザの認証がなされていなかった場合(ステップ503でNo)、動作制御部903は、図13(b)に示すように、タッチパネル310にログイン画面を表示する(ステップ504)。
【0061】
対して、図13(c)のように、ユーザの認証がなされていた場合(ステップ503でYes)、動作制御部903は、図13(d)に示すように、タッチパネル310にログアウト画面を表示する(ステップ505)。なお図13(d)では、「富士太郎」によりユーザの認証がされている場合を示している。
【0062】
またユーザがホームボタンをワンクリックした場合(ステップ502でNo)、ステップ504でログインした後、およびステップ505でログアウトした後は、動作制御部903は、タッチパネル310にホーム画面を表示させる(ステップ506)。
【0063】
[第6の実施形態]
図14は、第6の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図15(a)〜(f)は、第6の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0064】
第6の実施形態では、動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、ユーザがホームボタンを長押ししたか否かを判断する。そしてユーザがホームボタンを長押ししたときは、動作制御部903は、メンテナンス要員用の画面に遷移する。
また動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、ホーム画面をユーザがカスタマイズできる状態のときであるか否かを判断する。そしてこの状態のときに、動作制御部903は、ユーザによるホームボタンの操作の違いによりカスタマイズの結果を維持するか否かを決定する。なおこの状態は、カスタマイズモードとも呼ばれ、例えば、タッチパネル310に表示されるアイコンの並び換えを行なうことができる。
【0065】
まず動作制御部903は、ホーム画面をユーザがカスタマイズできる状態のとき(カスタマイズモード)であり、ユーザがカスタマイズを行なったか否かを判断する(ステップ601)。
その結果、図15(a)に示すように、ユーザがカスタマイズを行なっていない場合(ステップ601でNo)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ602)。
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ602でNo)、ステップ601に戻る。
【0066】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ602でYes)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを長押ししたか、ワンクリックしたかを判断する(ステップ603)。
そしてユーザがホームボタンを長押しした場合(ステップ603でYes)、図15(b)に示すように、動作制御部903は、タッチパネル310の画面をメンテナンス要員(CE)用のログイン画面に遷移する(ステップ604)。
対してユーザがホームボタンをワンクリックした場合(ステップ603でNo)、動作制御部903は、図15(c)に示すように、タッチパネル310にホーム画面を表示させる(ステップ605)。
【0067】
また図15(d)に示すように、ユーザがカスタマイズを行なっていた場合(ステップ601でYes)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ606)。
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ606でNo)、ステップ606に戻る。
【0068】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ606でYes)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを長押ししたか、ワンクリックしたかを判断する(ステップ607)。
そしてユーザがホームボタンを長押しした場合(ステップ607でYes)、動作制御部903は、図15(e)に示すように、カスタマイズをリセットしてもよいか否かを入力するポップアップ画面を表示する(ステップ608)。
【0069】
そしてユーザがこのポップアップ画面から「中止する」を選択した場合(ステップ609でYes)、動作制御部903は、カスタマイズの処理の中止を行なう(ステップ610)。そしてタッチパネル310の画面をメンテナンス要員(CE)用のログイン画面に遷移する(ステップ604)。
対してユーザが「キャンセル」を選択した場合(ステップ609でNo)、図15(d)で示す画面に戻る(ステップ606)。
【0070】
またステップ607でユーザがホームボタンをワンクリックした場合(ステップ607でNo)、動作制御部903は、図15(f)に示すように、カスタマイズをリセットしてもよいか否かを入力するポップアップ画面を表示する(ステップ611)。
【0071】
そしてユーザがこのポップアップ画面から「中止してホームに戻る」を選択した場合(ステップ612でYes)、動作制御部903は、カスタマイズの処理の中止を行なう(ステップ613)。そして動作制御部903は、図15(c)で示すように、ホーム画面を表示する(ステップ605)。
【0072】
対してユーザがこのポップアップ画面から「キャンセル」を選択した場合(ステップ610でNo)、動作制御部903は、図15(d)で示す画面に戻る(ステップ606)。
【0073】
[第7の実施形態]
図16は、第7の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図17(a)〜(e)は、第7の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0074】
第7の実施形態では、動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、処理の実行中においてユーザの操作を待つ状態のときであるか否かを判断する。そしてこの状態のときに、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを操作することで、この処理を中止する。本実施の形態では、この処理としてIDカードコピーを例に取り、説明を行う。IDカードコピーは、例えば、免許証の表面と裏面をスキャンして、1枚の用紙に集約コピーをする機能である。そして免許証の表面のスキャンをした後に、免許証の裏面のスキャンを行うためにユーザの操作を待つ状態のとき、ユーザがホームボタンを操作することで、この処理を中止する。
【0075】
IDカードコピーでは、動作制御部903は、まず図17(a)に示すような「表面のスキャンをしてください」の画面を表示する(ステップ701)。
【0076】
そしてユーザは、画像読取装置100に免許証の表面をスキャンできるようにセットし、スタートボタンを押下すると、動作制御部903は、免許証の表面をスキャンする(ステップ702)。
【0077】
次に動作制御部903は、図17(b)に示すような、「裏面のスキャンをしてください」の画面を表示する(ステップ703)。
【0078】
このとき動作制御部903は、ユーザがスタートボタンを押下したか否か判断する(ステップ704)。
そしてユーザが、画像読取装置100に免許証の裏面をスキャンできるようにセットし、スタートボタンを押下した場合(ステップ704でYes)、動作制御部903は、免許証の裏面をスキャンする(ステップ705)。そして図17(c)に示すように、1枚の用紙に免許証の表面と裏面が印刷される(ステップ706)。
【0079】
対してユーザがスタートボタンを押下しなかった場合(ステップ704でNo)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ707)。
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ707でNo)、ステップ704に戻る。
【0080】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ707でYes)、動作制御部903は、図17(d)で示すように、IDカードコピーの処理をリセットしてもよいか否かを入力するポップアップ画面を表示する(ステップ708)。
【0081】
そしてユーザがこのポップアップ画面から「はい」を選択した場合(ステップ709でYes)、動作制御部903は、IDカードコピーの処理の中止を行う(ステップ710)。そして動作制御部903は、図17(e)で示すように、ホーム画面を表示する(ステップ711)。
【0082】
対してユーザがこのポップアップ画面から「いいえ」を選択した場合(ステップ709でNo)、図17(b)の画面に戻る(ステップ704)。
【0083】
なお図17(e)の画面から再度IDカードコピーを選択した場合は、図17(a)に示す「表面のスキャンをしてください」の画面を表示する箇所から再度開始される。
【0084】
[第8の実施形態]
図18は、第8の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図19(a)〜(c)は、第8の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0085】
第8の実施形態では、動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、画像形成装置1の再起動が必要な状態であるか否かを判断する。そしてこの状態のときに、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを操作することで、再起動後にホーム画面に遷移する。画像形成装置1の再起動が必要な状態は、画像形成装置1の設定項目が変更された場合であり、例えば、フォルト履歴のリセットを行うとき、トナー濃度の設定が変更になったとき、あるいはキャリブレーションを行う必要が生じたときである。なおフォルト履歴とは、例えば、画像形成装置1のカバーが開いている場合等にその旨を意味するアラートが出力されることがあるが、そのアラートの履歴である。
【0086】
まず動作制御部903は、画像形成装置1の状態が、再起動が必要な状態であるか否かを判断する(ステップ801)。
その結果、画像形成装置1の再起動が必要な状態ではない場合(ステップ801でNo)、ステップ801に戻る。
【0087】
対して図19(a)で示すように、画像形成装置1の再起動が必要な状態であった場合(ステップ801でYes)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ802)。
【0088】
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ802でNo)、ステップ802に戻る。
【0089】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ802でYes)、動作制御部903は、動作制御部903は、図19(b)で示すように、「再起動後、ホーム画面に戻ります。よろしいですか?」のポップアップ画面を表示する(ステップ803)。
【0090】
そしてユーザがこのポップアップ画面から「はい」を選択した場合(ステップ804でYes)、動作制御部903は、画像形成装置1の再起動を行ない、ホーム画面を表示する(ステップ805)。
【0091】
対してユーザがこのポップアップ画面から「いいえ」を選択した場合(ステップ804でNo)、図19(a)の画面に戻る(ステップ802)。
【0092】
[第9の実施形態]
図20は、第9の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図21(a)〜(b)は、第9の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0093】
第9の実施形態では、動作制御部903は、一連の処理(途中で中断させたくない処理)を行なっているときであるか否かを判断する。そしてこの状態のときに、ホームボタンが押下されたときでも、ユーザによるこのホームボタンの操作を無効にする。途中で中断させたくない処理としては、処理をウィザード(Wizard)形式で行なっているときが挙げられる。
【0094】
まず動作制御部903は、画像形成装置1の状態が、処理をウィザード形式で行なっているときであるか否かを判断する(ステップ901)。
その結果、処理をウィザード形式で行なっていない場合(ステップ901でNo)、ステップ901に戻る。
【0095】
対して図21(a)で示すように、処理をウィザード形式で行なっている場合(ステップ901でYes)、動作制御部903は、ホームボタンの操作を無効にする(ステップ902)。
【0096】
そして動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ903)。
【0097】
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ903でNo)、ステップ903に戻る。
【0098】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ903でYes)、動作制御部903は、図21(b)で示すように、「!お知らせ! Wizard終了まで、ホーム画面に戻れません」のポップアップ画面を表示する(ステップ904)。
【0099】
[第10の実施形態]
図22は、第10の実施形態における画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
また図23(a)〜(d)は、第10の実施形態におけるユーザインタフェース300の状態を示した図である。
【0100】
第10の実施形態では、動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、ホーム画面がスクロールした状態であるか否かを判断する。そしてこの状態のときに、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを操作したときは、スクロール前の状態に戻す。
また動作制御部903は、画像形成装置1の状態変化として、ユーザがホームボタンを操作することでホーム画面に遷移した後にさらにホームボタンを操作したか否かを判断する。そしてこの状態のとき、動作制御部903は、ユーザが行った設定をリセットする。
この場合、ユーザが行った設定とは、画像形成装置1の動作に対する設定である。例えば、画像形成装置1でコピーを行なう際の設定は、コピーを行う枚数、使用する用紙の選択、白黒/カラーの選択、拡大/縮小等である。
【0101】
まず動作制御部903は、ホーム画面がスクロールした状態であるか否かを判断する(ステップ1001)。
その結果、ホーム画面がスクロールした状態ではない場合(ステップ1001でNo)、ステップ1001に戻る。
【0102】
対して図23(a)で示すように、ホーム画面がスクロールした状態である場合(ステップ1001でYes)、動作制御部903は、ユーザがホームボタンを押下したか否か判断する(ステップ1002)。
【0103】
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ1002でNo)、ステップ1002に戻る。
【0104】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ1002でYes)、動作制御部903は、図23(b)で示すように、スクロール前の状態に戻す(ステップ1003)。
【0105】
そして動作制御部903は、ユーザがホームボタンをさらに押下したか否か判断する(ステップ1004)。
【0106】
その結果、ユーザがホームボタンを押下していなかった場合(ステップ1004でNo)、ステップ1004に戻る。
【0107】
対してユーザがホームボタンを押下した場合(ステップ1004でYes)、動作制御部903は、図23(c)で示すように、「設定をリセットしますか?」のポップアップ画面を表示する(ステップ1005)。
【0108】
そしてユーザがこのポップアップ画面から「はい」を選択した場合(ステップ1006でYes)、動作制御部903は、設定をリセットする(ステップ1007)。
【0109】
対してユーザがこのポップアップ画面から「いいえ」を選択した場合(ステップ1006でNo)、図23(b)の画面に戻る(ステップ1004)。
【0110】
ホームボタンは、上述した例では、ハードウェアキーであったが、ソフトウェアキーであってもよい。そしてホームボタンは、ソフトウェアキーの場合でも、タッチパネル310に表示され、通常の状態では、表示されなくなることは生じにくい。そのためユーザは、通常は、どのような画面が表示されているときでもホームボタンを操作できる。本実施の形態では、このようなホームボタンの機能を、画像形成装置1の動作状態に応じて変化させる。例えば、画像形成装置1が画像を形成しているときには、ホームボタンの機能を、初期画面に遷移する機能から他の動作として画像の形成の中止を行う機能に変化させる。つまり画像形成装置1の動作状態に応じてユーザの所望する操作を、ホームボタンに付与する。その結果、ユーザは、画像形成装置1の動作状態に応じ所望する操作を、ホームボタンを押下することで実現できる。
その結果、ホームボタンがハードウェアキーの場合、ボタンを少なくすることができる。またホームボタンがソフトウェアキーである場合、通常の状態では表示されるものであるため、表示面積が余分に必要な他のボタンを表示する必要もない。よって表示画面に表示する操作のボタンを少なくすることができる。さらに排他的な指示を与えるものである必要もない。
【0111】
この場合、ユーザは、ホームボタンを所謂ショートカットキーとして使用することができ、ユーザの操作性がより向上する。つまりソフトウェアキーやハードウェアキー等の操作のボタンを少なくすることとユーザの利便性を図ることを両立させることができる。また第2の実施形態のようにポップアップ画面を表示したり、第3の実施形態のようにホームボタンの操作の違いにより動作を変更することもでき、ユーザの操作性がさらに向上する。また第4の実施形態のように、表示画面が別のサービス画面に移行しても、画像形成装置1が画像を形成しているときは、ホームボタンの機能を維持し、画像の形成の中止を行う機能を維持することで、ユーザの操作性が低下しにくくなる。
【0112】
以上詳述した例では、初期画面遷移手段として、ホームボタンを例に採り説明したが、通常の状態で表示等され操作できるものであれば、これに限られるものではない。例えば、メニューボタン等であってもよい。
また上述した例では、他の動作としてホームボタンに画像の形成を中止する機能を付与する場合について説明を行ったが、これに限られるものではない。画像の形成を中止する動作以外の動作を行う機能を与えてもよい。またユーザが予め設定できるようにしてもよい。例えば、受信したファクシミリのプリントの機能や転送の機能、トナー残量の表示の機能などから選択するようにしてもよい。あるいは、予め定められた優先度により、動作制御部903が他の動作を決定してもよい。さらにこの優先度をユーザが設定できるようにしてもよい。
【0113】
また上述したタッチパネル310および制御装置900の機能を有する装置は、表示装置として捉えることもできる。この場合、画像形成装置に適用する場合に限られるものではなく、初期画面に戻るボタンと装置の状態変化がある装置であれば適用が可能である。このような装置としては、例えば、タブレット端末やスマートフォン等の機器が該当する。例えば、スマートフォンでは、ホームボタンに対して複数の機能を与えることが考えられる。具体的には、ホームボタンに初期画面を表示する機能をまず付与し、通話中は、他の動作としてホームボタンに対し、通話を切る機能や録音を開始する機能を付与するなどが考えられる。またこの場合もこのボタンはホームボタンに限られるものではなく、電源キーなどであってもよい。
【0114】
さらに上述した制御装置900の機能を有する装置は、表示手段で表示する表示画面を制御する表示制御装置として捉えることもできる。
またさらにホームボタンは、ユーザの入力により、画像形成装置1に関する情報を表示画面として表示する表示手段における表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を出力し、遷移情報は、画像形成装置1の状態に応じ、表示手段に初期画面を表示させる動作に換わり、初期画面以外の他の画面に遷移する動作または画像形成装置1の画像の形成を中止する動作に変更するために使用されることを特徴とする入力装置として捉えることもできる。
【0115】
<プログラムの説明>
また本実施の形態における制御装置900が行なう処理は、例えば、制御装置900に設けられた制御用コンピュータ内部の図示しないCPUが、HDD等に記憶された各種プログラムをメインメモリにロードして実行することにより行なわれる。
【0116】
よって制御装置900が行なう処理は、コンピュータに、予め定められた機器に関する情報を表示画面として表示する表示手段における表示画面を予め定められた初期画面に遷移させる遷移情報を取得する遷移情報取得機能と、機器の状態変化を取得する状態取得機能と、遷移情報を取得したときに、機器の状態変化に応じ表示手段に初期画面を表示させる動作から他の動作に変更する動作制御機能と、を実現させるプログラムとして捉えることもできる。
【0117】
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【符号の説明】
【0118】
1…画像形成装置、100…画像読取装置、200…画像記録装置、300…ユーザインタフェース(UI)、310…タッチパネル、900…制御装置、901…ユーザ指示受付部、902…状態取得部、903…動作制御部、904…情報通信部
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