(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基材は、前記第一蛍光体の上面外輪部をマスキングするマスキング部を備え、当該マスキング部の表面を含む前記基材の表面に前記第二蛍光体が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の照明装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態では、照明装置の一態様として投光装置1を例示する。
【0019】
図1は本実施形態に係る投光装置1の構成を示す斜視図である。
図2は投光装置1の側面図である。
投光装置1は、照射対象に照明光をあてて投光照明する照明装置である。
図1に示すように、投光装置1は、装置本体2と、当該装置本体2を支持する取付アーム4と、を備えている。
【0020】
装置本体2は、出射口6Aが前面に開口した概略円筒状の筐体6と、当該出射口6Aを覆う前面カバー8と、を備えている。本実施形態では、筐体6は、熱伝導率が高い例えばアルミニウムを用いたダイキャスト成型によって形成されている。
図2に示すように、筐体6の背面部6Bは、背後に向かって膨出し、その表面には多数の通気孔9が形成されている。
取付アーム4は、投光装置1の設置箇所に取り付けられ、また装置本体2を傾動自在に支持することで、投光装置1の取付角度が変更自在になっている。
【0021】
図3は
図1におけるI−I線の断面図である。
図4は
図1において反射鏡ユニット10を除いた状態の投光装置1を示す図である。投光装置1は、
図3、及び
図4に示すように、反射鏡ユニット10と、複数のレーザー光源ユニット12と、蛍光部材14と、が装置本体2に設けられている。
反射鏡ユニット10は、凹状の反射面10Aを有する反射型光学部材である。本実施形態では、反射面10Aは焦点fを基準に光学設計された放物面であり、焦点fから出る光を、反射面10Aの光軸Kに平行に反射する。
【0022】
レーザー光源ユニット12のそれぞれは、レーザー光R(
図5)を出射するレーザー光出射手段であり、レーザー光源17と、レンズ18と、放熱部材19と、を備えている。
レーザー光源17は、レーザー光Rを出射する部材であり、本実施形態のレーザー光源17には、青色のレーザー光Rを出力する半導体レーザー(いわゆるレーザーダイオード(LD))が用いられている。
レンズ18は、レーザー光源17のレーザー光Rを制御する光学素子である。本実施形態のレンズ18は、反射面10Aの焦点fにレーザー光Rを集光する。
放熱部材19は、レーザー光源17の熱を放熱するヒートシンク部材であり、多数の放熱フィンを備えている。
これらのレーザー光源ユニット12は、
図4に示すように、筐体6の通気孔9に放熱部材19を対面させた状態で配置され、レーザー光源17が効率良く冷却されるようになっている。
なお、レーザー光源17のそれぞれには、ファイバーレーザーを用いてもよい。また、レーザー光源17のそれぞれには、1つのレーザー光源のレーザー光を複数に分岐する光分岐回路の各分岐路の出射端を用いることもできる。
【0023】
また、
図4に示すように、光軸Kの方向からみたレーザー光源ユニット12の配置は、レーザー光源ユニット12のいずれについても、反射面10Aの光軸Kを挟んだ対向位置Mに他のレーザー光源ユニット12が位置しない配置となっている。
この配置により、蛍光部材14で反射面10Aの側に正反射されたレーザー光Rによって、いずれかのレーザー光源ユニット12が照射されてしまうことがない。
【0024】
反射鏡ユニット10は、内側に上記反射面10Aが設けられたカップ状(凹体形状)に形成されており、レーザー光源ユニット12のそれぞれは、蛍光部材14からみて反射面10Aの裏側の位置(反射面10Aに隠れた位置)に配置されている。反射鏡ユニット10の反射面10Aの内には、
図1に示すように、表裏に貫通する孔部16が形成されている。孔部16は、レーザー光源ユニット12から焦点fに向かって照射されたレーザー光Rを通す光透過部である。本実施形態では、孔部16は、光軸Kを中心とした円環のスリット状に形成されている。
【0025】
図5は、反射鏡ユニット、レーザー光源、及び蛍光部材のレイアウトを模式的に示した図である。なお、同図において、レーザー光源ユニット12が備える放熱部材19を省略している。
図5に示すように、蛍光部材14は、励起光によって励起されて蛍光を発する蛍光体20と、この蛍光体20を保持する蛍光保持部25と、を備え、蛍光体20を反射面10Aの焦点fに位置させて配置されている。
【0026】
各レーザー光源ユニット12は、レーザー光Rが焦点fに配置された蛍光体20に照射するように構成されている。これにより、蛍光体20が励起されて蛍光が生じる。そして、蛍光体20で生じた蛍光が反射面10Aに入射し、当該反射面10Aによって制御されることで光軸Kに略平行な平行光となり、この平行光が照明光として出射される。
【0027】
さらに、
図5に示すように、レーザー光源ユニット12のそれぞれは、反射面10Aの光軸Kに垂直な同一の平面Qに配置されている。この配置によれば、焦点fから同じ距離、及び、同じ角度でレーザー光源ユニット12のそれぞれが配置される。
これにより、焦点fでのレーザー光源ユニット12のそれぞれの照射スポット形状G(
図6)のばらつきが抑えられる。そして、焦点fでは、略同一形状の照射スポット形状G、及び照射スポット径でレーザー光Rが重なるので、これらが重なってできる照射スポット形状Gのぼけも抑えられ、レーザー光Rの重なりによって照射スポット径が拡がってしまう事もない。すなわち、複数のレーザー光源ユニット12のレーザー光が焦点fに照射されても、焦点fでの照射スポット径の拡がりが抑えられるので、焦点fでの発光のサイズは、1つのレーザー光Rを照射したときの発光のサイズと同程度に抑えられる。これにより、焦点fでの発光のサイズが、点光源とみなせる程度の大きさに維持される。
また、本実施形態のレーザー光源ユニット12の配置によれば、レンズ18のそれぞれにも同一のものが用いられるので、コスト削減も図られる。
【0028】
次に蛍光部材14の構成について説明する。
図7は蛍光部材14の上面平面図であり、
図8は
図7における蛍光部材14のII−II断面図である。
蛍光部材14は、上述したように蛍光体20と、蛍光体20を保持する蛍光保持部25と、を備えている。
【0029】
蛍光体20は、中央部に配置された第一蛍光体21と、第一蛍光体21の周囲を囲み、第一蛍光体21の全周に亘って配置された第二蛍光体22と、を有している。第一蛍光体21には、本実施形態では、YAG−Ce単結晶が用いられている。YAG−Ce単結晶は、Ceが添加されたYAG(Y
3Al
5O
12)単結晶であり、青色の励起光によって励起されて黄色の蛍光を発する蛍光体である。YAG−Ce単結晶は、耐熱性に優れ、且つ、温度変化に対する蛍光光量の変化(特に、温度上昇に伴う蛍光光量の低下)が小さな特性を有する。したがって、第一蛍光体21に複数のレーザー光源ユニット12からレーザー光Rが照射されても、照明に十分な蛍光光量が維持される。また、この第一蛍光体21は第二蛍光体22よりも高い耐熱性を有している。
なお、第一蛍光体21には、YAG−Ce単結晶の他に、SiAlON多結晶セラミックスを用いる構成であっても良い。
【0030】
第一蛍光体21の径r1は、レーザー光源ユニット12のレーザースポット径、つまり、レーザー光Rのガウシアンビーム幅(ピーク強度が1/e
2倍になった時のビーム幅)よりも大きく設定されている。
【0031】
第二蛍光体22には、第一蛍光体21よりも高い拡散性を有しており、本実施形態では、YAG系、又はLAG系の蛍光体粒子をケイ酸化合物等からなる無機バインダーに混合したものを印刷した蛍光体印刷によって形成されている。第二蛍光体22の径r2は、第一蛍光体21の径r1の3倍以上に設定されているのが望ましい。
なお、第二蛍光体22は上記のものに限定されない。第二蛍光体22として赤色蛍光を発する蛍光体を使用すれば、レーザー光Rと第一蛍光体21からの蛍光により生成された白色光に赤色を補うことができるので、演色性を改善することができる。
【0032】
図1や
図3に示すように、蛍光保持部25は、反射面10Aの焦点fを通り、反射面10Aの開放面10Bに沿って延びる細い棒状部材である。蛍光保持部25は、高熱伝導性材(本実施形態では、アルミニウム材)から形成されており、その端部25Aは、反射鏡ユニット10の開放縁部10Cに設けられた支持部材取付部30に保持されている。この支持部材取付部30も、蛍光保持部25と同様に、高熱伝導性材(本実施形態では、アルミニウム材)から形成されている。
【0033】
蛍光保持部25は、表面25Bを反射面10Aに対向させて設けられている。蛍光保持部25は、反射面10Aの焦点fの位置に、第一蛍光体21の上面中心が位置するように、蛍光体20を保持する。
図8に示すように、蛍光保持部25には、第一蛍光体21を内部に収める凹部26が設けられている。凹部26は、蛍光保持部25の表面25Aに開口している。また、凹部26の内壁28は、第一蛍光体21の側面21Bとの間に隙間を有して、第一蛍光体21の側面21Bの周囲を囲繞している。
【0034】
凹部26の内壁28は、第一蛍光体21の側面21Bから出射される光を反射、拡散、又は吸収するように構成されている。第一蛍光体21は、上述したように単結晶の構成であるため、第一蛍光体21の内部で光が導波しやすい構成となっている。第一蛍光体21の内部で導波し側面21Bから出射した光が照明光として照射されると、投影面でイエローリングが発生する。そのため、この第一蛍光体21の側面21Bから出射された光を凹部26の内壁28で反射、拡散、又は吸収する構成とすることで、投影面でイエローリングが発生するのを抑制することができる。また、第一蛍光体21の側面21Bから出射された光を凹部26の内壁28で反射させる構成とした場合には、レーザー光源ユニット12からのレーザー光Rの利用効率を上げることができ、効率のよい投光装置1を提供することができる。
【0035】
また、蛍光保持部25には、第一蛍光体21の上面21Aの外輪部を庇状に覆ってマスキングするマスキング部29が設けられている。マスキング部29は、凹部26の開口部27が第一蛍光体21が収められた部分よりも縮径されて形成されている。なお、上述した第一蛍光体21の径r1は、この開口部27を介して蛍光保持部25の表面25Aから外部に露出する第一蛍光体21の露出面の径を定義するものである。言い換えれば、蛍光保持部25には、第一蛍光体21が収容される収容部としての凹部26が設けられ、この凹部26に連通し、第一蛍光体21を外部に露出させる孔としての開口部27が形成されている。そして、開口部27の開口径(径r1)は、第一蛍光体21の径よりも小さく形成されている。
【0036】
第二蛍光体22は、蛍光保持部25の表面25Aに蛍光体印刷により形成されている。第二蛍光体22は、凹部26の開口縁から、マスキング部29の表面を覆い、第一蛍光体21の径r1の3倍以上の範囲に亘って蛍光保持部25の表面25Aに設けられている。また、開口部27の内面のうち、マスキング部29の周壁29Aに亘る範囲を第二蛍光体22で覆っても良い。
【0037】
また本実施形態では、第一蛍光体21の周囲を囲む第二蛍光体22を、第一蛍光体21の露出面の径r1の3倍以上の範囲を覆うように設けているため、レーザー光Rのスポット周辺部の光を拡散または第二蛍光体22により蛍光変換することができ、レーザー光Rの直接反射光が出射されることを防止でき、係るレーザー光Rの直接反射光が投影されてしまうのを防ぐことができる。
【0038】
なお、上述した実施形態では、第一蛍光体21及びこの第一蛍光体21を囲む第二蛍光体22が円形である構成について図示し説明したが、蛍光体20の構成は円形に限らず、矩形や他の形状であっても良い。また、第一蛍光体21、第二蛍光体22がそれぞれ異なる形状に形成されている構成であっても良い。
また、上述したように、第一蛍光体21は、単結晶であるため、蛍光体印刷の第二蛍光体22よりも高い導光率を有している。また、第一蛍光体21の表面は、蛍光体印刷の第二蛍光体22の表面よりも基材側に位置している。
【0039】
図9は蛍光部材14の変形例である蛍光部材114を示す断面図である。上述した蛍光部材14では、蛍光保持部25に第一蛍光体の上面外輪部をマスキングするマスキング部29を設けて、当該マスキング部29の表面を含む蛍光保持部25の表面25Aに第二蛍光体が設けられている構成であった。
以下に説明する変形例の蛍光部材114ではマスキング部29を設けることなく、第一蛍光体121と、第二蛍光体122とを配置した構成について説明する。なお、この変形例の蛍光部材114に用いる第一蛍光体121の種類や材料は上述した蛍光部材14の第一蛍光体21と同一であり、第二蛍光体122の種類や材料は上述した蛍光部材14の第二蛍光体22と同一である。また、この変形例を示す
図9では、上述した蛍光部材14と同一の構成については図中に同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
蛍光部材114は、蛍光体120と、蛍光体120を保持する蛍光保持部125とを有している。蛍光体120は、中央部に配置された第一蛍光体121と、第一蛍光体121の周囲を囲み、第一蛍光体121の全周に亘って配置された第二蛍光体122と、を有している。
蛍光保持部125には、表面125Aに開口し、内部に第一蛍光体121を収める凹部126が設けられている。第一蛍光体121は凹部126に収められた際に、反射面10Aの焦点fの位置に、第一蛍光体121の上面中心が位置するように構成されている。
【0041】
凹部126は、凹部126内に第一蛍光体121が収められた際に、第一蛍光体121の上面121Aと、蛍光保持部125の表面125Aとが略面一に並ぶように構成されている。また、凹部126は、第一蛍光体121の側面121Bと、内壁128との間に略隙間が生じないように第一蛍光体121の寸法に合わせて形成されている。凹部126の内壁128は、第一蛍光体121の側面121Bから出射した光を反射、拡散、又は吸収する構成であるのが望ましい。
【0042】
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、レーザー光Rを出射するレーザー光源ユニット12(レーザー光出射手段)と、レーザー光Rによって励起され蛍光を発する蛍光体20と、を備える投光装置1において、蛍光体20は、第一蛍光体21と、第一蛍光体21の周囲に配置された第二蛍光体22と、を有し、第一蛍光体21は、第二蛍光体22よりも高い耐熱性を有し、第二蛍光体22は、第一蛍光体21よりも高い拡散性を有している。
【0043】
この構成によれば、蛍光体20の、レーザー光Rのスポット照射によってエネルギー密度が高くなる中央部に耐熱性に優れた第一蛍光体21を設けることで、第一蛍光体21の温度上昇を抑え、蛍光体20の温度上昇に伴う蛍光光量の低下を防ぎ、照明に十分な蛍光光量を維持することができ、また耐久性を高めることができる。
さらに第一蛍光体21の周囲に高い拡散性を有する第二蛍光体22を設けることでレーザー光Rのスポット周辺部の光を拡散または第二蛍光体22により蛍光変換することができ、レーザー光の直接反射光が出射されることを防止できる。よって、高出力のレーザーを用いることができ、色むら無く照明することができる照明装置を提供することができる。
【0044】
また、本発明を適用した実施形態によれば、第一蛍光体21は、板状に形成され、単結晶構造を有し、蛍光保持部25(基材)の表面25Aに開口する凹部26内に収められ、凹部26の内壁28に側面21Bの周囲を囲まれており、凹部26の内壁28は、第一蛍光体21の内部を導波して当該第一蛍光体21の側面21Bから出射する光を反射、拡散、又は吸収するように構成されている。この構成によれば、蛍光体20の中央部に単結晶構造のため内部で光が導波してしまう第一蛍光体21を配置しても、レーザー光Rにより第一蛍光体21の内部で励起され発生した黄色い光をそのまま投影することがなく、イエローリングの発生を抑えた構成とすることができる。
【0045】
また、本発明を適用した実施形態によれば、第二蛍光体22は蛍光体印刷によって形成され、蛍光保持部25の表面25Aに設けられている。この構成によれば、拡散性に優れた第二蛍光体22によって、レーザー光Rのスポット周辺部の光を拡散することができ、これによって、レーザー光Rが蛍光体20を通ることなく投影されるのを防ぐことができる。
【0046】
また、本発明を適用した実施形態によれば、蛍光保持部25は、第一蛍光体21の上面外輪部をマスキングするマスキング部29を備え、当該マスキング部29の表面を含む蛍光保持部25の表面25Aに第二蛍光体22が設けられている。この構成によれば、第一蛍光体21の内部を導波して黄色くなった光が投影されるのをマスキング部29でマスキングすることができる。また、マスキング部29を覆って第二蛍光体22を設けているため、第一蛍光体21と第二蛍光体22とが、互いの間に隙間なく配置される。よって、レーザー光Rの制御効率を上げることができる。
【0047】
また、本発明を適用した実施形態によれば、第一蛍光体21の露出面の径r1は、レーザー光源ユニット12のレーザー光Rのガウシアンビーム幅よりも大きく設定されている。この構成によれば、レーザー光Rのうち強度の高いビームを確実に第一蛍光体21に入射させることができる。よって、強度の高いレーザー光Rが第二蛍光体22に入射されて第二蛍光体22の温度が上がり、蛍光光量が低下するのを防ぐことができ、効率よく照明することができる。
【0048】
また、本発明を適用した実施形態によれば、第二蛍光体22の径r2は、第一蛍光体21の露出面の径r1の3倍以上に設定されている。この構成によれば、レーザー光Rのスポット周辺部の光を拡散または第二蛍光体22に入射させて蛍光変換することができ、レーザー光の直接反射光が出射されることを防止できる。よって、レーザー光Rが蛍光体20を経ることなく投影されるのを防ぐことができ、安全性の高いレーザーを用いた投光装置1を提供することができる。
【0049】
また、本発明を適用した実施形態によれば、マスキング部29の周壁29Aに第二蛍光体22を設けた。この構成によれば、蛍光保持部25の第一蛍光体21を収めた凹部26の内壁面に照射されたレーザー光Rが蛍光体20を経ることなく投影されるのを防ぐことができ、安全性の高い投光装置1を提供することができる。
【0050】
また、本発明を適用した実施形態によれば、第二蛍光体22として赤色蛍光を発する蛍光体を使用すれば、レーザー光Rと第一蛍光体21からの蛍光により生成された白色光に赤色を補うことができるので、演色性を改善することができる。
【0051】
また、本発明を適用した実施形態によれば、複数のレーザー光源ユニット12と、蛍光体20の蛍光を反射する凹状の反射面10Aを有した反射鏡ユニット10(反射鏡)と、を備え、レーザー光源ユニット12のそれぞれは、蛍光体20からみて同じ角度、かつ同じ距離に配置されるとともに、蛍光体20からみて反射面10Aの裏側であり、かつ反射面10Aの光軸に垂直な同一の面に配置され、反射鏡ユニット10を表裏に貫通した孔部16を通じて蛍光体20にレーザー光Rを照射する。この構成によれば、レーザー光源ユニット12のそれぞれが、蛍光体20からみて同じ角度、かつ同じ距離に配置されているため、蛍光体20での発光のサイズが、光学設計において点光源とみなせる大きさに維持され、反射面10Aでの制御に生じる誤差が抑えられる。また、反射面10Aの裏側に複数のレーザー光源ユニット12の配置が配置されるので、投光装置1のコンパクト化が図られる。
【0052】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の要旨の範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
【0053】
上述した第1実施形態において、蛍光部材14が前面カバー8に設けられてもよい。
【0054】
上述した第1、及び第2実施形態において、レーザー光源ユニット12のそれぞれが放熱部材19を備える構成を例示したが、これに限らず、複数のレーザー光源ユニット12が1つの放熱部材に設けられてもよい。
【0055】
また、本発明は、投光装置に限らず、任意の照明装置に適用できる。