特許第6881315号(P6881315)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6881315情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6881315
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20210524BHJP
   G06K 19/04 20060101ALI20210524BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   G06F3/01 514
   G06K19/04 010
   G06K19/077 228
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-555029(P2017-555029)
(86)(22)【出願日】2016年11月30日
(86)【国際出願番号】JP2016085491
(87)【国際公開番号】WO2017098974
(87)【国際公開日】20170615
【審査請求日】2019年10月15日
(31)【優先権主張番号】特願2015-239486(P2015-239486)
(32)【優先日】2015年12月8日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】特許業務法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】志賀 文子
(72)【発明者】
【氏名】深沢 聡一
(72)【発明者】
【氏名】石塚 直子
(72)【発明者】
【氏名】丹下 明
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 知雅
【審査官】 佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−132446(JP,A)
【文献】 特開2006−293942(JP,A)
【文献】 特開2010−277488(JP,A)
【文献】 特開2006−092376(JP,A)
【文献】 特開2014−174790(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048− 3/0489
G06K 19/04
G06K 19/077
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体に固有に存在する第1の識別子を読み取る読み取り装置と、
各々が第2の識別子を有する1または複数の第1の無線通信装置と、
1または複数の前記第1の無線通信装置のうちの、1または複数の前記第1の無線通信装置から前記第2の識別子を読み取る第2の無線通信装置と、
前記読み取り装置で読み取った前記第1の識別子と、前記第2の無線通信装置で読み取った1または複数の前記第2の識別子との組み合わせに基づいた処理を実行する情報処理装置と
を備えた
情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記読み取り装置で読み取った前記第1の識別子が、前記第2の無線通信装置で読み取った1または複数の前記第2の識別子に対応する処理の実行許可を意味するフラグである場合に、前記第2の無線通信装置で読み取った1または複数の前記第2の識別子に対応する処理を実行する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
各前記第1の無線通信装置は、
RFID(Radio Frequency Identification)回路と、前記第2の識別子を記憶する記憶回路とを内蔵したIC(Integrated circuit)チップと、
前記ICチップに接続されたアンテナと
を有する
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
複数の前記第1の無線通信装置は、ユーザの複数の指のうち全部または一部に対して前記指ごとに1つずつ、直接または間接的に固定されている
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記処理の実行結果を出力する
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
ユーザの体に固有に存在する第1の識別子と、1または複数の無線通信装置の各々に1つずつ割り当てられた1または複数の第2の識別子との組み合わせに応じた処理内容が記述されたデータベースと、
組み合わされた前記第1の識別子および1または複数の前記第2の識別子が入力されたときに、入力された前記第1の識別子および1または複数の前記第2の識別子の組み合わせに応じた前記処理内容を前記データベースから読み出すとともに、前記処理内容に応じた処理を実行する演算部と
を備えた
情報処理装置。
【請求項7】
第1の識別子がユーザの体に固有に存在するとともに、第2の識別子を有する第4の無線通信装置が指に直接または間接的に固定されており、前記第4の無線通信装置と、第5の無線通信装置とが互いに通信可能となるとともに、読み取り装置が前記第1の識別子を読み取り可能となったときに、前記第5の無線通信装置が前記第2の識別子を読み取るとともに、前記読み取り装置が前記第1の識別子を読み取ることと、
読み取った前記第1の識別子および前記第2の識別子に基づいた処理を前記第5の無線通信装置および前記読み取り装置に接続された情報処理装置が実行することと
を含む
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やスマートフォンなどのモバイル機器や、IC(Integrated circuit)カードには、RFID(Radio Frequency Identification)回路を内蔵した無線通信装置が内蔵されている。この無線通信装置は、例えば、電子マネー決済や、出入り管理、GPS(Global Positioning System)測位などに利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−246160号公報
【発明の概要】
【0004】
人は、外出をした際に、モバイル機器やICカードを自宅にうっかり忘れてきてしまうことがある。この場合、人は、外出先で、無線通信装置を利用した各種サービスを受けることができない。また、人は、モバイル機器やICカードを忘れずに持って外出した場合であっても、無線通信装置を利用した各種サービスを受けるためには、モバイル機器やICカードをカバンなどから取り出す必要がある。
【0005】
そこで、例えば、無線通信装置を指に固定することが考えられる。このようにした場合には、うっかり忘れを防止することができ、さらに、モバイル機器やICカードをカバンなどから取り出す必要もない。しかし、このようにした場合には、指がリーダ・ライタの通信領域内に入ってしまい、ユーザの意図に反した無線通信処理が実行されてしまう虞がある。また、同様の問題は、モバイル機器やICカードにおいても起こり得る。
【0006】
したがって、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することの可能な情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法を提供することが望ましい。
【0011】
本技術の実施の形態に係る情報処理システムは、ユーザの体に固有に存在する第1の識別子を読み取る読み取り装置と、各々が第2の識別子を有する1または複数の第1の無線通信装置と、1または複数の第1の無線通信装置のうちの、1または複数の第1の無線通信装置から第2の識別子を読み取る第2の無線通信装置とを備えている。この情報処理システムは、さらに、読み取り装置で読み取った第1の識別子と、第2の無線通信装置で読み取った1または複数の第2の識別子との組み合わせに基づいた処理を実行する情報処理装置を備えている。
【0012】
本技術の実施の形態に係る情報処理装置は、ユーザの体に固有に存在する第1の識別子と、1または複数の無線通信装置の各々に1つずつ割り当てられた1または複数の第2の識別子との組み合わせに応じた処理内容が記述されたデータベースを備えている。この情報処理装置は、さらに、組み合わされた第1の識別子および1または複数の第2の識別子が入力されたときに、入力された第1の識別子および1または複数の第2の識別子の組み合わせに応じた処理内容をデータベースから読み出すとともに、処理内容に応じた処理を実行する演算部を備えている。
【0013】
本技術の実施の形態に係る情報処理方法は、第1の識別子がユーザの体に固有に存在するとともに、第2の識別子を有する第4の無線通信装置が指に直接または間接的に固定されているときに行われるものである。この情報処理方法は、以下の2つのステップを含むものである。
(A)第4の無線通信装置と、第5の無線通信装置とが互いに通信可能となるとともに、読み取り装置が第1の識別子を読み取り可能となったときに、第5の無線通信装置が第2の識別子を読み取るとともに、読み取り装置が第1の識別子を読み取ること
(B)読み取った第1の識別子および第2の識別子に基づいた処理を第5の無線通信装置および読み取り装置に接続された情報処理装置が実行すること
【0014】
本技術の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法では、読み取り装置で読み取った第1の識別子と、第2の無線通信装置で読み取った1または複数の第2の識別子との組み合わせに基づいた処理が実行される。これにより、例えば、ある1つの無線通信装置の識別子がリーダ・ライタによって読み出された場合であっても、読み出された識別子と組み合わされるべき他の識別子が読み出されていないので、読み出された識別子に基づいた処理の実行が防止される。
【発明の効果】
【0016】
本技術の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理装置および情報処理方法によれば、読み取り装置で読み取った第1の識別子と、第2の無線通信装置で読み取った1または複数の第2の識別子との組み合わせに基づいた処理を実行するようにしたので、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。なお、本技術の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されず、本明細書中に記載されたいずれの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本技術の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を表す図である。
図2図1の無線通信装置の構成の一例を表す図である。
図3図2のICチップの構成の一例を表す図である。
図4図1の情報処理装置の構成の一例を表す図である。
図5図1のデータベースの一例を表す図である。
図6図1の無線通信装置の配置の一例を表す図である。
図7図1の情報処理システムにおける情報処理手順の一例を表す図である。
図8】2本の指同士を近づける様子の一例を表す図である。
図9図1の無線通信装置の配置の他の例を表す図である。
図10図1のデータベースの他の例を表す図である。
図11図1の情報処理システムの構成の一変形例を表す図である。
図12図11の情報処理システムで用いるデータベースの一例を表す図である。
図13図11の情報処理システムにおける情報処理手順の一例を表す図である。
図14図11の情報処理システムで用いるデータベースの他の例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本技術を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態
2.変形例
【0019】
<1.実施の形態>
[構成]
まず、本技術の一実施形態に係る情報処理システム1について説明する。なお、情報処理システム1は、本技術の「情報処理システム」の一具体例に相当する。図1は、情報処理システム1の構成の一例を表したものである。情報処理システム1は、RFID回路を内蔵した無線通信装置(例えば、RFIDタグなど)を利用して、例えば、電子マネー決済の処理や、出入り管理の処理、GPS測位の処理などを行うものである。情報処理システム1は、例えば、各々が識別子22B−1(後述)を有する複数の無線通信装置2と、リーダ・ライタ3と、情報処理装置4と、表示装置5とを備えている。無線通信装置2は、本技術の「第1の無線通信装置」の一具体例に相当する。リーダ・ライタ3は、本技術の「第2の無線通信装置」の一具体例に相当する。情報処理装置4は、本技術の「情報処理装置」の一具体例に相当する。
【0020】
(無線通信装置2)
図2は、無線通信装置2の構成の一例を表したものである。各無線通信装置2は、例えば、図2に示したように、アンテナ21と、ICチップ22とを有している。アンテナ21は、本技術の「アンテナ」の一具体例に相当する。ICチップ22は、本技術の「ICチップ」の一具体例に相当する。アンテナ21は、例えば、リーダ・ライタ3から送出される搬送波を受信するとともに、アンテナ21の端子間に、受信した搬送波の磁界変化に応じた波形の電位差を発生させる。アンテナ21の端子はICチップ22に接続されている。
【0021】
図3は、ICチップ22の構成の一例を表したものである。ICチップ22は、例えば、図3に示したように、アンテナ21の端子に接続されたRFID回路22Aと、RFID回路22Aに接続された記憶回路22Bとを有している。RFID回路22Aは、本技術の「RFID回路」の一具体例に相当する。記憶回路22Bは、本技術の「記憶回路」の一具体例に相当する。
【0022】
RFID回路22Aは、例えば、近距離無線通信を利用して、他の電子機器(例えば、リーダ・ライタ3)との間で各情報(例えば、アドレス情報)の送受信を行うものである。この無線通信方式として、例えば、NFCを用いることができる。このNFCは、例えば、FeliCa(登録商標)、非接触IC(Integrated Circuit)カードの国際標準規格ISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission) 14443に規定されるType−A、Type−B、ISO/IEC 18092に規定されるType−F等である。
【0023】
RFID回路22Aは、例えば、受信した搬送波から所定の周波数の信号成分を取り出すための復調を行う受信回路と、送信信号の変調を行う送信回路と、搬送波から取り出した信号成分に基づいて所定の処理を行う演算回路とを有している。所定の周波数の信号成分は、リーダ・ライタ3によって搬送波に重畳された各種命令等の信号である。送信回路は、例えば、受信した搬送波の反射波に、識別子22B−1(後述)等の送信信号を重畳する。RFID回路22Aは、例えば、受信した搬送波から直流電圧を抽出するための整流回路を有していてもよい。
【0024】
記憶回路22Bは、例えば、識別子22B−1や、無線通信装置2の用途(機能)に応じた種々のデータを記憶している。識別子22B−1は、本技術の「識別子」の一具体例に相当する。記憶回路22Bは、不揮発性メモリ等によって構成されており、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、抵抗変化型メモリなどによって構成されている。識別子22B−1は、無線通信装置2ごとに与えられた固有の識別子である。識別子22B−1は、例えば、割り当てられた無線通信装置2の用途(機能)を情報処理装置4に実行させるための識別子である。
【0025】
(リーダ・ライタ3)
リーダ・ライタ3は、所定の通信領域CR内にある複数の無線通信装置2と通信を行う。所定の通信領域CR内にある複数の無線通信装置2は、複数の無線通信装置2の中からユーザによって組み合わされたものである。従って、リーダ・ライタ3は、複数の無線通信装置2の中からユーザによって組み合わされた複数の無線通信装置2と通信を行い、それにより、通信を行っている複数の無線通信装置2の各々から識別子22B−1等を読み取る。リーダ・ライタ3は、例えば、情報処理装置4から入力された各種命令等の信号を重畳した搬送波を外部に出力する。なお、「ユーザによる複数の無線通信装置2の組み合わせ」の具体的な方法については、後に詳述する。
【0026】
(情報処理装置4)
情報処理装置4は、無線通信装置2ごとに与えられた用途(機能)を実行する。情報処理装置4は、例えば、各種命令等の信号をリーダ・ライタ3に送信する。情報処理装置4は、さらに、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1の組み合わせに基づいた処理を実行する。図4は、情報処理装置4の構成の一例を表したものである。情報処理装置4は、例えば、図4示したように、データベース41と、演算部42とを有している。データベース41は、複数の無線通信装置2の各々に1つずつ割り当てられた複数の識別子22B−1の組み合わせに応じた処理内容が記述されたものである。演算部42は、組み合わされた複数の識別子22B−1がリーダ・ライタ3から入力されたときに、入力された複数の識別子22B−1の組み合わせに応じた処理内容をデータベース41から読み出すとともに、読み出した処理内容に応じた処理を実行する。
【0027】
図5は、データベース41の一例を表したものである。データベース41では、複数の識別子22B−1の組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられている。例えば、複数の識別子22B−1の組み合わせがA,Bである場合、処理内容が「電子マネー決済の処理」となっている。また、例えば、複数の識別子22B−1の組み合わせがA,Cである場合、処理内容が「出入り管理の処理」となっている。また、例えば、複数の識別子22B−1の組み合わせがA,Dである場合、処理内容が「GPS測位の処理」となっている。なお、GPS測位の処理を行う際には、無線通信装置2が、GPS測位を行い、位置情報をICチップ22に出力するデバイスを備えていることが必要である。
【0028】
ここで、データベース41に含まれる複数の識別子22B−1の組み合わせに、必ず、Aが含まれているとする。つまり、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうちの1つである識別子22B−1(第1の識別子)が、常に、Aとなっているとする。このとき、Aは、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうち、A以外の1または複数の識別子22B−1(例えば、B,C,D)に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。
【0029】
従って、演算部42は、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうち、1つの識別子22B−1(第1の識別子)以外の1または複数の識別子22B−1に対応する処理を実行する。
【0030】
情報処理装置4は、処理の実行結果を出力する。情報処理装置4は、例えば、処理の実行結果をリーダ・ライタ3に出力し、それによって、実行結果に関係する無線通信装置2に対してリーダ・ライタ3から書込みを行わせる。情報処理装置4は、また、例えば、処理の実行結果を表示装置5に出力し、それによって、実行結果を表示装置5に表示させる。
【0031】
(表示装置5)
表示装置5は、情報処理装置4からの映像信号に基づいた表示を行う。表示装置5は、例えば、情報処理装置4から実行結果を含む映像信号が入力されたときには、入力された映像信号に基づいて実行結果を表示する。
【0032】
次に、「ユーザによる複数の無線通信装置2の組み合わせ」の具体的な方法について説明する。図6は、無線通信装置2の配置の一例を表したものである。複数の無線通信装置2は、ユーザの複数の指100(具体的には、爪110)のうち全部または一部に対して指100(具体的には、爪110)ごとに1つずつ、直接、固定されている。各無線通信装置2の指100(具体的には、爪110)への固定は、例えば、図6に示したように、無線通信装置2を樹脂200で覆うことにより行われる。樹脂200は、例えば、光透過性の低い硬化性樹脂を熱硬化もしくは光硬化させることにより形成されたものである。樹脂200は、例えば、ジェルネイルであってもよい。
【0033】
なお、リーダ・ライタ3、情報処理装置4および表示装置5が、ネットワークに接続されていてもよい。この場合、情報処理装置4は、ネットワークを介してリーダ・ライタ3や表示装置5と通信を行う。ここで、ネットワークは、例えば、インターネットで標準的に利用されている通信プロトコル(TCP/IP)を用いて通信を行うネットワークであってもよく、そのネットワーク独自の通信プロトコルを用いて通信を行うセキュアなネットワークであってもよい。ネットワークは、例えば、インターネット、イントラネット、または、ローカルエリアネットワークである。リーダ・ライタ3、情報処理装置4および表示装置5と、ネットワークとの接続は、例えば、イーサネット(登録商標)等の有線LAN(local Area Network)であってもよいし、Wi−Fi等の無線LANや、携帯電話回線などであってもよい。
【0034】
[動作]
次に、情報処理システム1における情報処理手順の一例について説明する。図7は、情報処理システム1における情報処理手順の一例を表したものである。
【0035】
まず、ユーザは、複数の無線通信装置2を1つずつ、自身の指100の爪110の表面に置く。次に、ユーザは、無線通信装置2を含む爪110の表面全体に、光透過性の低い硬化性樹脂を塗布した後、硬化性樹脂を熱硬化もしくは光硬化させることにより硬化させる。その結果、図6に示したように、無線通信装置2が爪110に直接、固定される。
【0036】
次に、ユーザは、自身の複数の指100のうち2本の指100を選択する(ステップS101)。このとき、2本の指100は、ユーザの右手もしくは左手に含まれる5本の指の中から選択されたものであってもよい。また、2本の指100は、ユーザの右手に含まれる5本の指の中から1本選択されるとともに、ユーザの左手に含まれる5本の指の中から1本選択されたものであってもよい。
【0037】
ユーザが選択した2本の指100のうち一方の指100(第1の指)に、識別子22B−1(第1の識別子)を有する無線通信装置2(第3の無線通信装置)が直接、固定されている。一方、ユーザが選択した2本の指100のうち他方の指100(第2の指)に、識別子22B−1(第2の識別子)を有する無線通信装置2(第4の無線通信装置)が直接、固定されている。
【0038】
このとき、ユーザによる2本の指100(第1の指、第2の指)のうち少なくとも一方の指100の折り曲げにより、指100(第1の指)および指100(第2の指)が互いに近づく(ステップS102、図8参照)。なお、図8では、親指の先端と人差し指の先端とを近接させている(または接触させている)様子が例示されている。さらに、ユーザは、互いに近づけた2本の指(第1の指、第2の指)をリーダ・ライタ3の通信領域CR内に移動させる。その結果、無線通信装置2(第3の無線通信装置)および無線通信装置2(第4の無線通信装置)と、リーダ・ライタ3(第5の無線通信装置)とが互いに通信可能となる。そのときに、識別子22B−1(第1の識別子)および識別子22B−1(第2の識別子)をリーダ・ライタ3で読み取る(ステップS103)。リーダ・ライタ3は、読み取った識別子22B−1(第1の識別子)および識別子22B−1(第2の識別子)を情報処理装置4に出力する。情報処理装置4は、リーダ・ライタ3で読み取った識別子22B−1(第1の識別子)および識別子22B−1(第2の識別子)に基づいた処理を実行する(ステップS104)。具体的には、情報処理装置4は、識別子22B−1(第1の識別子)および識別子22B−1(第2の識別子)の組み合わせに対応する処理内容をデータベース41から読み出し、読み出した処理内容に応じた処理を実行する。
【0039】
[効果]
次に、情報処理システム1の効果について説明する。
【0040】
人は、外出をした際に、モバイル機器やICカードを自宅にうっかり忘れてきてしまうことがある。この場合、人は、外出先で、無線通信装置2を利用した各種サービスを受けることができない。また、人は、モバイル機器やICカードを忘れずに持って外出した場合であっても、無線通信装置2を利用した各種サービスを受けるためには、モバイル機器やICカードをカバンなどから取り出す必要がある。
【0041】
そこで、例えば、無線通信装置2を指100に固定することが考えられる。このようにした場合には、うっかり忘れを防止することができ、さらに、モバイル機器やICカードをカバンなどから取り出す必要もない。しかし、このようにした場合には、指100がリーダ・ライタの通信領域内に入ってしまい、ユーザの意図に反した無線通信処理が実行されてしまう虞がある。また、同様の問題は、モバイル機器やICカードにおいても起こり得る。
【0042】
一方、本実施の形態では、複数の無線通信装置2の中から組み合わされた複数の無線通信装置2の各々から読み取った複数の識別子22B−1の組み合わせに基づいた処理が実行される。これにより、例えば、ある1つの無線通信装置2の識別子22B−1がリーダ・ライタ3によって読み出された場合であっても、読み出された識別子22B−1(例えば、B)と組み合わされるべき他の識別子22B−1(例えば、A)が読み出されていないので、読み出された識別子(例えば、B)に基づいた処理の実行が防止される。その結果、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。
【0043】
また、本実施の形態では、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうち、1つの識別子22B−1が、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうち、それ以外の1または複数の識別子22B−1(例えば、B,C,D)に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。これにより、リーダ・ライタ3で読み取った1または複数の識別子22B−1の中に、上記のフラグが存在しない場合や、リーダ・ライタ3が上記のフラグだけを読み取った場合には、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。
【0044】
また、本実施の形態では、各無線通信装置2には、RFIDシステムが用いられている。これにより、爪110などの小さな表面に無線通信装置2を固定することができる。従って、無線通信装置2を手袋や指サックなどに固定した場合と比べて、ユーザの利便性を高めることができる。また、無線通信装置2を手袋や指サックなどに固定した場合には、手袋や指サックなどを自宅にうっかり忘れてきてしまうことがある。しかし、爪110などに直接、無線通信装置2を固定した場合には、うっかり忘れを防止することができる。
【0045】
また、本実施の形態では、情報処理装置4は、処理の実行結果を出力する。これにより、情報処理装置4が、処理の実行結果を表示装置5に出力した場合には、ユーザは、所定の処理が確かに行われたことを容易に確認することができる。また、情報処理装置4が、処理の実行結果をリーダ・ライタ3に出力し、それによって、実行結果に関係する無線通信装置2に対してリーダ・ライタ3から書込みを行わせた場合には、無線通信装置2の内容を書き換えるような複雑な用途(機能)を実行することができる。
【0046】
<2.変形例>
[変形例A]
図9は、無線通信装置2の配置の他の例を表したものである。図9では、無線通信装置2は、爪110の代わりに、人口爪300の表面に固定されている。このとき、無線通信装置2は、指100に間接的に固定されている。このようにした場合であっても、上記の実施の形態と同様、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。
【0047】
[変形例B]
上記実施の形態および変形例Aでは、データベース41において、2つの識別子22B−1の組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられている場合が例示されていた。しかし、上記実施の形態および変形例Aにおいて、3つ以上の識別子22B−1の組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられていてもよい。この場合、組み合わされた3つ以上の識別子22B−1のうちの複数の識別子22B−1が、残りの1または複数の識別子22B−1に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。
【0048】
例えば、データベース41において、3つの識別子22B−1の組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられていてもよい。この場合、組み合わされた3つの識別子22B−1のうちの2つの識別子22B−1が、残りの1つである識別子22B−1に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。また、この場合には、例えば、親指の爪、人差し指の爪、および小指の爪の表面に、それぞれ、無線通信装置2が固定されている状態で、親指の先端と、人差し指の先端と、小指の先端とを互いに近接させて(または接触させて)、リーダ・ライタ3の通信領域CR内に移動することにより、所定の処理が実行される。
【0049】
図10は、本変形例のデータベース41の一例を表したものである。図10のデータベース41では、3つの識別子22B−1の組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられている。例えば、複数の識別子22B−1の組み合わせがA,B,Cである場合、処理内容が「電子マネー決済の処理」となっている。また、例えば、複数の識別子22B−1の組み合わせがA,B,Dである場合、処理内容が「出入り管理の処理」となっている。また、例えば、複数の識別子22B−1の組み合わせがA,B,Eである場合、処理内容が「GPS測位の処理」となっている。
【0050】
ここで、データベース41に含まれる複数の識別子22B−1の組み合わせに、必ず、A,Bが含まれているとする。つまり、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうちの2つの識別子22B−1(第1の識別子)が、常に、A,Bとなっているとする。このとき、A,Bは、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうち、A,B以外の識別子22B−1(例えば、C,D,E)に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。
【0051】
従って、演算部42は、リーダ・ライタ3で読み取った3つ以上の識別子22B−1のうち、フラグに該当する複数の識別子22B−1(第1の識別子)以外の1または複数の識別子22B−1に対応する処理を実行する。このようにした場合であっても、上記の実施の形態と同様、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。
【0052】
[変形例C]
上記実施の形態および変形例A,Bでは、データベース41に記述された処理内容として、電子マネー決済の処理、出入り管理の処理、GPS測位の処理が含まれていたが、それ以外の処理が含まれていてもよい。例えば、上記実施の形態および変形例A,Bにおいて、データベース41に記述された処理内容として、例えば、イベント時の情報取得の処理、体温などの生体情報の処理、資産管理の処理、機器貸し出し管理の処理、緊急通報の処理、個人識別の処理などが含まれていてもよい。なお、体温などの生体情報の処理を行う際には、無線通信装置2が、体温などの生体情報を取得し、ICチップ22に出力するデバイスを備えていることが必要である。
【0053】
[変形例D]
上記実施の形態および変形例A〜Cでは、情報処理システム1は、複数の無線通信装置2から読み取った複数の識別子22B−1の組み合わせに基づいて、所定の処理を行っていた。しかし、上記実施の形態および変形例A〜Cにおいて、情報処理システム1は、1または複数の無線通信装置2から読み取った1または複数の識別子22B−1と、ユーザの体に固有に存在する識別子との組み合わせに基づいて、所定の処理を行うようにしてもよい。
【0054】
図11は、本変形例に係る情報処理システム6の構成の一例を表したものである。情報処理システム6は、RFID回路を内蔵した無線通信装置(例えば、RFIDタグなど)と、スマートフォンなどの携帯端末とを利用して、例えば、クレジットカード決済の処理や、電子マネー決済の処理などを行うものである。情報処理システム6は、例えば、各々が識別子22B−1を有する複数の無線通信装置2と、リーダ・ライタ3と、情報処理装置4と、表示装置5と、携帯端末8とを備えている。
【0055】
リーダ・ライタ3、情報処理装置4および表示装置5のうち、少なくとも、情報処理装置4が、通信ネットワーク7に接続されている。携帯端末8も、通信ネットワーク7に接続されている。通信ネットワーク7は、例えば、インターネットで標準的に利用されている通信プロトコル(TCP/IP)を用いて通信を行うネットワークであってもよく、そのネットワーク独自の通信プロトコルを用いて通信を行うセキュアなネットワークであってもよい。通信ネットワーク7は、例えば、インターネット、イントラネット、または、ローカルエリアネットワークである。情報処理装置4および表示装置5のうち、少なくとも、情報処理装置4、および携帯端末8と、ネットワークとの接続は、例えば、イーサネット等の有線LANであってもよいし、Wi−Fi等の無線LANや、携帯電話回線などであってもよい。
【0056】
携帯端末8は、例えば、スマートフォンであり、ユーザによって用意される。携帯端末8には、例えば、クレジットカード決済もしくは電子マネー決済のためのアプリケーションソフトウェアがインストールされている。このアプリケーションソフトウェアにおいて、例えば、第1の識別子(例えば、ユーザの体に固有に存在する識別子(ユーザの指紋))と、第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)とが登録されている。このアプリケーションソフトウェアにおいて登録されたデータは、情報処理装置4に記憶される。
【0057】
図12は、本変形例に係るデータベース41の一例を表したものである。データベース41では、ユーザの体に固有に存在する識別子(ユーザの指紋)と、1または複数の無線通信装置の各々に1つずつ割り当てられた1または複数の識別子との組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられている。例えば、リーダ・ライタ3で読み取った2つの識別子がX,αである場合、処理内容が「クレジット決済の処理」となっている。また、例えば、リーダ・ライタ3で読み取った2つの識別子がX,βである場合、処理内容が「電子マネー決済の処理」となっている。なお、上記のXは、第1の識別子に対応するデータであり、例えば、ユーザの体に固有に存在する識別子(ユーザの指紋)に関するデータである。また、上記のαは、第2の識別子に対応するデータであり、例えば、カード情報である。また、上記のβは、第2の識別子に対応するデータであり、例えば、プリペイド情報である。なお、リーダ・ライタ3で指紋読み取りを行うためには、リーダ・ライタ3が、ユーザの体に固有に存在する識別子(ユーザの指紋)を読み取る機能を備えていることが必要である。つまり、本変形例では、リーダ・ライタ3は、ユーザの体に固有に存在する識別子(ユーザの指紋)を読み取る機能を備えている。
【0058】
ここで、データベース41に含まれる複数の識別子の組み合わせに、必ず、Xが含まれているとする。つまり、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子のうちの1つである識別子が、常に、Xとなっているとする。このとき、Xは、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子のうち、X以外の1または複数の識別子(例えば、α,β)に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。
【0059】
従って、演算部42は、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子のうち、1つの識別子(第1の識別子)以外の1または複数の識別子(第2の識別子)に対応する処理を実行する。
【0060】
次に、情報処理システム6における情報処理手順の一例について説明する。図13は、情報処理システム6における情報処理手順の一例を表したものである。
【0061】
まず、ユーザは、複数の無線通信装置2を1つずつ、自身の指100の爪110の表面に置く。次に、ユーザは、無線通信装置2を含む爪110の表面全体に、光透過性の低い硬化性樹脂を塗布した後、硬化性樹脂を熱硬化もしくは光硬化させることにより硬化させる。その結果、図6に示したように、無線通信装置2が爪110に直接、固定される。
【0062】
次に、ユーザは、クレジットカード決済もしくは電子マネー決済のためのアプリケーションソフトウェアを携帯端末8にインストールする。続いて、ユーザは、インストールしたアプリケーションソフトウェアに対して、第1の識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))と、第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)とを登録する。すると、第1の識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))と、第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)は、情報処理装置4に記憶される。
【0063】
次に、ユーザは、自身の複数の指100のうち1本の指100を選択する(ステップS201)。このとき、1本の指100は、ユーザの右手もしくは左手に含まれる5本の指の中から選択されたものであってもよい。ユーザが選択した1本の指100に、識別子22B−1(例えば、カード情報やプリペイド情報など)を有する無線通信装置2が直接、固定されている。一方、ユーザが選択した1本の指100の先端には、アプリケーションソフトウェアに登録した識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))が存在している。
【0064】
このとき、ユーザは、選択した指100を所定位置に置く(ステップS202)。具体的には、ユーザは、選択した指100をリーダ・ライタ3の通信領域CR内に移動させるとともに、選択した指100を、リーダ・ライタ3における、ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋)を読み取る機能を備えた箇所に置く。その結果、選択した指100に固定された無線通信装置2と、リーダ・ライタ3とが互いに通信可能となる。そのときに、第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)および第1の識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))をリーダ・ライタ3で読み取る(ステップS203)。リーダ・ライタ3は、読み取った第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)および第1の識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))を情報処理装置4に出力する。情報処理装置4は、リーダ・ライタ3で読み取った第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)および第1の識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))に基づいた処理を実行する(ステップS204)。具体的には、情報処理装置4は、第2の識別子(例えば、カード情報やプリペイド情報など)および第1の識別子(ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋))の組み合わせに対応する処理内容をデータベース41から読み出し、読み出した処理内容に応じた処理を実行する。
【0065】
本変形例では、1または複数の無線通信装置2から読み取った1または複数の識別子22B−1と、他の識別子との組み合わせに基づいて、所定の処理が行われる。これにより、例えば、ある1つの無線通信装置2の識別子22B−1がリーダ・ライタ3によって読み出された場合であっても、読み出された識別子22B−1と組み合わされるべき他の識別子が読み出されていないので、読み出された識別子22B−1に基づいた処理の実行が防止される。その結果、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。
【0066】
また、本変形例では、各無線通信装置2にはRFIDシステムが用いられ、第1の識別子には、ユーザの体に固有に存在する識別子(例えば、ユーザの指紋)が用いられている。従って、うっかり忘れを防止できる。また、カバンなどから端末を取り出す必要もなく、識別子の複雑な組み合わせも容易となる。さらに、セキュリティ向上にもつながる。
【0067】
なお、本変形例においても、例えば、図14に示したように、データベース41において、3つの識別子の組み合わせごとに、処理内容が1つずつ割り当てられていてもよい。例えば、複数の識別子の組み合わせがX,Y,αである場合、処理内容が「クレジット決済の処理」となっている。また、例えば、複数の識別子の組み合わせがX,Y,βである場合、処理内容が「電子マネー決済の処理」となっている。
【0068】
ここで、データベース41に含まれる複数の識別子の組み合わせに、必ず、X,Yが含まれているとする。つまり、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子22B−1のうちの2つの識別子が、常に、X,Yとなっているとする。このとき、X,Yは、リーダ・ライタ3で読み取った複数の識別子のうち、X,Y以外の識別子に対応する処理の実行許可を意味するフラグとなっている。
【0069】
従って、演算部42は、リーダ・ライタ3で読み取った3つ以上の識別子のうち、フラグに該当する複数の識別子以外の1または複数の識別子に対応する処理を実行する。このようにした場合であっても、上記の実施の形態と同様、ユーザの意図に反した無線通信処理が生じるのを抑制することができる。
【0070】
以上、複数の実施の形態およびそれらの変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本技術の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本技術が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
【0071】
また、例えば、本技術は以下のような構成を取ることができる。
(1)
各々が識別子を有する複数の第1の無線通信装置と、
複数の前記第1の無線通信装置の中から組み合わされた複数の前記第1の無線通信装置の各々から前記識別子を読み取る第2の無線通信装置と、
前記第2の無線通信装置で読み取った複数の前記識別子の組み合わせに基づいた処理を実行する情報処理装置と
を備えた
情報処理システム。
(2)
前記情報処理装置は、前記第2の無線通信装置で読み取った複数の前記識別子のうちの1つである第1の識別子が、前記第2の無線通信装置で読み取った複数の前記識別子のうち、前記第1の識別子以外の1または複数の前記識別子に対応する処理の実行許可を意味するフラグである場合に、前記第2の無線通信装置で読み取った複数の前記識別子のうち、前記第1の識別子以外の1または複数の前記識別子に対応する処理を実行する
(1)に記載の情報処理システム。
(3)
各前記第1の無線通信装置は、
RFID(Radio Frequency Identification)回路と、前記識別子を記憶する記憶回路とを内蔵したIC(Integrated circuit)チップと、
前記ICチップに接続されたアンテナと
を有する
(1)または(2)に記載の情報処理システム
(4)
複数の前記第1の無線通信装置は、ユーザの複数の指のうち全部または一部に対して前記指ごとに1つずつ、直接または間接的に固定されている
(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の情報処理システム。
(5)
前記情報処理装置は、前記処理の実行結果を出力する
(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の情報処理システム。
(6)
ユーザの体に固有に存在する第1の識別子を読み取る読み取り装置と、
各々が第2の識別子を有する1または複数の第1の無線通信装置と、
1または複数の前記第1の無線通信装置のうちの、1または複数の前記第1の無線通信装置から前記第2の識別子を読み取る第2の無線通信装置と、
前記読み取り装置で読み取った前記第1の識別子と、前記第2の無線通信装置で読み取った1または複数の前記第2の識別子との組み合わせに基づいた処理を実行する情報処理装置と
を備えた
情報処理システム。
(7)
前記情報処理装置は、前記読み取り装置で読み取った前記第1の識別子が、前記第2の無線通信装置で読み取った1または複数の前記第2の識別子に対応する処理の実行許可を意味するフラグである場合に、前記第2の無線通信装置で読み取った1または複数の前記第2の識別子に対応する処理を実行する
(6)に記載の情報処理システム。
(8)
各前記第1の無線通信装置は、
RFID(Radio Frequency Identification)回路と、前記識別子を記憶する記憶回路とを内蔵したIC(Integrated circuit)チップと、
前記ICチップに接続されたアンテナと
を有する
(6)または(7)に記載の情報処理システム
(9)
複数の前記第1の無線通信装置は、ユーザの複数の指のうち全部または一部に対して前記指ごとに1つずつ、直接または間接的に固定されている
(6)ないし(8)のいずれか1つに記載の情報処理システム。
(10)
前記情報処理装置は、前記処理の実行結果を出力する
(1)ないし(9)のいずれか1つに記載の情報処理システム。
(11)
複数の無線通信装置の各々に1つずつ割り当てられた複数の識別子の組み合わせに応じた処理内容が記述されたデータベースと、
組み合わされた複数の前記識別子が入力されたときに、入力された複数の前記識別子の組み合わせに応じた前記処理内容を前記データベースから読み出すとともに、前記処理内容に応じた処理を実行する演算部と
を備えた
情報処理装置。
(12)
ユーザの体に固有に存在する第1の識別子と、1または複数の無線通信装置の各々に1つずつ割り当てられた1または複数の第2の識別子との組み合わせに応じた処理内容が記述されたデータベースと、
組み合わされた前記第1の識別子および1または複数の前記第2の識別子が入力されたときに、入力された前記第1の識別子および1または複数の前記第2の識別子の組み合わせに応じた前記処理内容を前記データベースから読み出すとともに、前記処理内容に応じた処理を実行する演算部と
を備えた
情報処理装置。
(13)
第1の識別子を有する第3の無線通信装置が第1の指に直接または間接的に固定されるとともに、第2の識別子を有する第4の無線通信装置が第2の指に直接または間接的に固定されており、前記第1の指および前記第2の指が互いに近づいた結果、前記第3の無線通信装置および前記第4の無線通信装置と、第5の無線通信装置とが互いに通信可能となったときに、前記第5の無線通信装置が前記第1の識別子および前記第2の識別子を読み取ることと、
読み取った前記第1の識別子および前記第2の識別子に基づいた処理を前記第5の無線通信装置に接続された情報処理装置が実行することと
を含む
情報処理方法。
(14)
第1の識別子がユーザの体に固有に存在するとともに、第2の識別子を有する第4の無線通信装置が指に直接または間接的に固定されており、前記第4の無線通信装置と、第5の無線通信装置とが互いに通信可能となるとともに、読み取り装置が前記第1の識別子を読み取り可能となったときに、前記第5の無線通信装置が前記第2の識別子を読み取るとともに、前記読み取り装置が前記第1の識別子を読み取ることと、
読み取った前記第1の識別子および前記第2の識別子に基づいた処理を前記第5の無線通信装置および前記読み取り装置に接続された情報処理装置が実行することと
を含む
情報処理方法。
【0072】
本出願は、日本国特許庁において2015年12月8日に出願された日本特許出願番号第2015−239486号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0073】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14